JPH1061489A - 内燃機関のシール構造 - Google Patents
内燃機関のシール構造Info
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- JPH1061489A JPH1061489A JP21631596A JP21631596A JPH1061489A JP H1061489 A JPH1061489 A JP H1061489A JP 21631596 A JP21631596 A JP 21631596A JP 21631596 A JP21631596 A JP 21631596A JP H1061489 A JPH1061489 A JP H1061489A
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- Japan
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- chain cover
- groove
- seal
- seal groove
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- Gasket Seals (AREA)
Abstract
において、シール性を向上させる。 【解決手段】 シリンダブロックとシリンダヘッドとを
合わせた接合面sのチェーンカバー1に対向する接合面
部tに対し、チェーンカバー1の周縁の合わせ面6に複
数個形成したシール溝8のうち、取り付け用ボルト孔7
が接合面部tより離れている方に形成したシール溝9の
幅を、接合面部側に近づくほど広くした。シール溝9に
はシール剤mを幅広の箇所に従来より多く充填して盛り
上げることができ、チェーンカバー1の装着時の歪みに
よる隙間が多少大きくなっても、シール剤mを隙間に充
填することができる。従来品のチェーンカバー1を利用
できるのでコストが安価にできる。
Description
は動弁駆動装置を備え、タイミングチェーンによって連
結したものがある。同装置を保護収納するチェーンカバ
ーはシリンダヘッドとシリンダブロックとにまたがって
装着されるので、取付面の精度やシール剤の塗布を的確
に行うことがなされている。本発明は、上記チェーンカ
バーの取付箇所等における内燃機関のシール構造に関す
るものである。
クとからなるエンジン本体にチェーンカバーを取り付け
る場合、図7に示すように、チェーンカバー1の周縁と
シリンダブロック2およびシリンダヘッド3の端部の取
付面とをボルト4で結合させている。また、シリンダブ
ロック2とシリンダヘッド3とは互いに重なる接合面s
にヘッドガスケット5(図6参照)を介装してボルト
(図示略)で連結されている。チェーンカバー1は前記
取付面に、図8、図9に示す周縁の合わせ面6を当接さ
せ、ボルト4で締め付けるようになっている。
ー1の周縁の合わせ面6には、ボルト孔7のほかシール
溝8が形成され、シール溝8は溝幅W、深さDを一定に
して全周にわたって断続に設けられている。このシール
溝8にシール剤mを盛り上げるように充填し、合わせ面
6をエンジン本体の取付面に接合したときに、シール剤
mが押しつぶれ、わずかの寸法誤差による隙間にシール
剤mが流入して密閉性を向上させている。このようにし
てシールしたことにより、カバー内のオイルが外部に洩
れないようになっている。また、実開平4-110347号公報
ではオイルポンプボディーがシリンダブロックと上端を
合わせて配設され、上端でヘッドガスケットと当接する
構造が開示され、オイルポンプボディーが熱膨張したと
きにヘッドガスケットを持ち上げる状態になってシール
性を維持している。
ように、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3の
各端面は製造公差のバラツキにより、取付時に接合面部
tに段差部pを生じる。シール剤mはこの箇所にも流入
して隙間を埋めるのでシール性が維持される。しかしな
がら、シリンダヘッド3を固定する締付ボルト4aのヘッ
ドガスケット間のピッチaは、シリンダブロック2を固
定する締付ボルト4bのヘッドガスケット間のピッチbよ
りも短く、締め付け力も強弱の差がつき、チェーンカバ
ー1の合わせ面6の面圧が略均一に確保できないことが
ある。このため、エンジン運転時の振動によりシール剤
mに影響を与えることがある場合には、シール性の点検
も回数多く行う必要がある。
ブロック2の締付ボルト4bの位置をシリンダヘッド3に
合わせ、接合面部tを中心に締付ボルト4aと対象な位置
に配設することが考えられるが、合わせ面側のチェーン
カバー1を設計変更したり、強度を維持させる構造にし
たりするのでコストがかかり、また、部品点数が増え、
得策とはいえないものである。
部品点数、コストを増加させずにシール性向上を実施で
きるようにした内燃機関のシール構造を提供することを
目的とする。
するために、シリンダブロックとシリンダヘッドとを接
合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを
装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構
造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた
合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深
さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面
部に近付くにしたがって大きく形成したことを特徴とす
る。
きくした箇所に、溝幅を分断し、かつ、溝方向に延長す
るリブを設けたことを特徴とする。
ドとの取付面にチェーンカバーを取り付ける各締付ボル
トのうち、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離
が長い方側に、前者あるいは後者のシール溝を設けたこ
とを特徴とする。
カバーを取り付けるとき、チェーンカバーの周縁に沿っ
て設けた合わせ面にシール剤を着けるが、シール溝があ
るので合わせ面より高く盛り上げられる。このとき、溝
幅の広い箇所が高く盛り込め、また、溝深さのあるもの
が盛り上げた高さを保持し易い。したがって、チェーン
カバーを合わせるとき、シール剤が流動して、通常の隙
間より大きい隙間でもシール剤が多目に盛られているの
で確実に充填できる。また、ねじ締めも歪みが発生しな
い程度に強く締めることができる。
ンダの接合面部から各締付ボルトとの間隔が長くなる
と、それだけ合わせ面に段差が出来易く締め付け力では
吸収されにくい。したがって、シリンダの接合面部と締
付ボルトまでの距離が長い方側に溝幅、溝深さの大きい
シール溝を形成し、シール剤を多く使用する。これによ
り、隙間が充填される。
説明する。図1、図2に示すように、チェーンカバー1
の合わせ面6にはボルト孔7およびシール溝8,9が設
けられている。また、シリンダヘッド2とシリンダブロ
ック3とが重なる接合面sは端部の取付面に線状に接合
面部tを形成している。この接合面部tに対して、チェ
ーンカバー1のシリンダヘッド3側に形成したボルト孔
7よりシリンダブロック2側に形成したボルト孔7の方
が遠くに位置している。
側のシール溝9は、接合面部tに近いほど幅が広くな
り、近い方の溝幅W1は遠い方の溝幅W2よりも拡大さ
れている。また、図2に示すように、接合面部tに近い
方の溝の深さD1は遠い方の溝の深さD2よりも拡大さ
れている。
8,9が形成されることによって、接合面部tに最も近
いシール溝9に充填されるシール剤mの量を従来よりも
多く保持することができ、図2に示すように、合わせ面
6にシール剤mを従来よりも多く盛り上げることができ
る。そして、ボルト4、ボルト4a,4bでチェーンカバー
1をエンジン本体に装着したとき、ボルト4bを使用した
シリンダブロック2側の端部が引っ込むようにして接合
面部tに段差pができるようになる。
シリンダヘッド3との接合面部tの段差pが大きくなっ
た場合でも、段差pがシール剤mで埋まり、接合面部t
のシール性が向上する。また、従来品のチェーンカバー
1に形成されているシール溝8の幅Wと深さDを一部広
げるだけであるので、カバーの強度に影響することな
く、かつ、部品点数を増やさず、コストアップすること
なく容易に実施できる。また、振動への対応もシール剤
mの厚み・幅等が大きくなって耐振性が良くなり、寿命
を延ばすことになる。
ブ10を設けたものを図3ないし図5を参照して説明す
る。シール溝9の接合面部側端から中間部まで延びるリ
ブ10は溝幅を2分しており、シール剤mは充填時に2分
した溝に亙って盛り上げられる。この場合、チェーンカ
バー周縁の合わせ面6の接合面部tに近い箇所の隙間も
容易に充填され、シール性が向上する。また、リブ10の
強度とリブ10によるシール剤の盛り上がりが容易にさ
れ、合わせ面6の剛性が増し、面圧が向上する。そし
て、この構成も部品点数は変わらず、コストの変動も少
ないので容易に実施できる。
あるので、チェーンカバーの合わせ面にシール剤を従来
より多く盛り付ける箇所ができ、エンジン本体との取付
面に生じた段差にシール剤を十分に充填することがで
き、取付時の歪みを軽減しシール性向上を図ることがで
きる。また、各部の寿命を延ばすことになる。また、合
わせ面のシール溝の大きさを変えただけであるので、部
品点数およびコストは従来と変わらず、容易に実施でき
る。さらに、シール溝内にリブを設けることにより、剛
性が増し、面圧の向上および、シール性の向上を図るこ
とができる。また、上記シール溝はシリンダブロックと
シリンダヘッドとにおいて、接合面部とボルトとの間隔
が長い方のみに設けられるものであり、変更作業も簡単
なので普及性が良い。
面図である。
る。
る。
る。
図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダブロックとシリンダヘッドとを
接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバー
を装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール
構造において、 前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシ
ール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリ
ンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くに
したがって大きく形成したことを特徴とする内燃機関の
シール構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のシール溝の溝幅および深
さを大きくした箇所に、溝幅を分断し、かつ、溝方向に
延長するリブを設けたことを特徴とする内燃機関のシー
ル構造。 - 【請求項3】 シリンダブロックとシリンダヘッドとの
取付面にチェーンカバーを取り付ける各締付ボルトのう
ち、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離が長い
方側に、請求項1あるいは請求項2記載のシール溝を設
けたことを特徴とする内燃機関のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21631596A JP3575511B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 内燃機関のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21631596A JP3575511B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 内燃機関のシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061489A true JPH1061489A (ja) | 1998-03-03 |
JP3575511B2 JP3575511B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=16686607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21631596A Expired - Fee Related JP3575511B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 内燃機関のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3575511B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008249101A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nok Corp | 密封構造及びガスケット |
JP2008249100A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nok Corp | 密封構造及びガスケット |
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JP2017106549A (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | 三菱自動車エンジニアリング株式会社 | シール構造 |
WO2022082934A1 (zh) * | 2020-10-21 | 2022-04-28 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种增加储胶槽结构的缸盖 |
-
1996
- 1996-08-16 JP JP21631596A patent/JP3575511B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2008126597A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-23 | Nok Corporation | 密封構造及びガスケット |
US8136819B2 (en) | 2007-03-30 | 2012-03-20 | Nok Corporation | Sealing structure and gasket |
JP2017106549A (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | 三菱自動車エンジニアリング株式会社 | シール構造 |
WO2022082934A1 (zh) * | 2020-10-21 | 2022-04-28 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种增加储胶槽结构的缸盖 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3575511B2 (ja) | 2004-10-13 |
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