JPH1053953A - 遮水シート用基布及び遮水シート - Google Patents
遮水シート用基布及び遮水シートInfo
- Publication number
- JPH1053953A JPH1053953A JP8219151A JP21915196A JPH1053953A JP H1053953 A JPH1053953 A JP H1053953A JP 8219151 A JP8219151 A JP 8219151A JP 21915196 A JP21915196 A JP 21915196A JP H1053953 A JPH1053953 A JP H1053953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base fabric
- needle
- water barrier
- barrier sheet
- asphalt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成長繊維不織布の性能を十分に発揮させ
て、熱変形が小さく地表の凹凸にも馴染み、外力に対し
て強い遮水シートの基布を提供し、併せて該基布を用い
て、優れた特性の遮水シートを提供する。 【解決手段】 合成長繊維をランダムに配列し、ニード
ルパンチにより絡合してなる、目付(単位面積当たりの
重量)が200〜1000g/m2 、空隙率が85〜9
3%のニードルパンチ不織布であって、親油性を有する
薬剤を0.5〜3重量%、更に場合に応じてバインダー
を7重量%以下含有せしめる。
て、熱変形が小さく地表の凹凸にも馴染み、外力に対し
て強い遮水シートの基布を提供し、併せて該基布を用い
て、優れた特性の遮水シートを提供する。 【解決手段】 合成長繊維をランダムに配列し、ニード
ルパンチにより絡合してなる、目付(単位面積当たりの
重量)が200〜1000g/m2 、空隙率が85〜9
3%のニードルパンチ不織布であって、親油性を有する
薬剤を0.5〜3重量%、更に場合に応じてバインダー
を7重量%以下含有せしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械的強度に優れ、
伸び率が大きく施工性に優れた、廃棄物処分場を主対象
とする土木用遮水シートを得るための基布ならびに該基
布を用いた遮水シートに関するものである。
伸び率が大きく施工性に優れた、廃棄物処分場を主対象
とする土木用遮水シートを得るための基布ならびに該基
布を用いた遮水シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木用遮水シートにはポリエチレ
ン等の合成樹脂シートやゴムシート等が一般に使用され
て来た。しかしながら、合成樹脂シートは熱膨張が大き
いため、施工条件によって継ぎ目の長さが変化したり、
使用時のシート破損を防止するために厚みを大きくする
と、シートが硬くなって、地表の凹凸に馴染まない欠点
があった。しかも、廃棄物処分場の底辺部、即ち遮水シ
ート敷設部は、廃棄物の化学変化や外気等の蓄熱によ
り、80℃程度まで温度が上昇し劣化が促進されて脆く
なり、破損し易く、破損がさらに拡がって有害物質等の
流失が心配されている。このことは、ゴムシートにおい
ても同様であり、熱等の劣化により脆くなり、破損し、
破損がさらに拡がって有害物質等の流失が懸念される。
ン等の合成樹脂シートやゴムシート等が一般に使用され
て来た。しかしながら、合成樹脂シートは熱膨張が大き
いため、施工条件によって継ぎ目の長さが変化したり、
使用時のシート破損を防止するために厚みを大きくする
と、シートが硬くなって、地表の凹凸に馴染まない欠点
があった。しかも、廃棄物処分場の底辺部、即ち遮水シ
ート敷設部は、廃棄物の化学変化や外気等の蓄熱によ
り、80℃程度まで温度が上昇し劣化が促進されて脆く
なり、破損し易く、破損がさらに拡がって有害物質等の
流失が心配されている。このことは、ゴムシートにおい
ても同様であり、熱等の劣化により脆くなり、破損し、
破損がさらに拡がって有害物質等の流失が懸念される。
【0003】そこで、近時、一部にポリプロピレン不織
布などを基布にしてアスファルトを含浸せしめたものが
使用されている。このポリプロピレン不織布を基布にし
てアスファルトを含浸したものは熱膨張が小さく、伸び
率も大きいことから、地表の凹凸にも馴染み、施工性が
良好である。しかも、アスファルトは温度の上昇と共に
粘着性がでて来て、瓶の破片や釘などで穴があいても自
己シール性を発揮するため有害物質の流出を防止できる
利点を有している。しかしながら、反面、繊維の特性に
起因する引張強さが低く、地震の多い地域では地割れ等
のズレが発生した場合に不安を残している。
布などを基布にしてアスファルトを含浸せしめたものが
使用されている。このポリプロピレン不織布を基布にし
てアスファルトを含浸したものは熱膨張が小さく、伸び
率も大きいことから、地表の凹凸にも馴染み、施工性が
良好である。しかも、アスファルトは温度の上昇と共に
粘着性がでて来て、瓶の破片や釘などで穴があいても自
己シール性を発揮するため有害物質の流出を防止できる
利点を有している。しかしながら、反面、繊維の特性に
起因する引張強さが低く、地震の多い地域では地割れ等
のズレが発生した場合に不安を残している。
【0004】一方、ポリエステル不織布を用いる試みも
あったが、一般に合成長繊維を集積した繊維集積体にニ
ードルパンチ加工を施し、絡合を行った不織布は、例え
ば特公昭60−25543号公報に開示されるように皮
革状シート物質等の基布としては知られているが、アス
ファルトを含浸する遮水シートに関しては伸び率が不足
し、使用に耐え難かったため実用に至らなかった。
あったが、一般に合成長繊維を集積した繊維集積体にニ
ードルパンチ加工を施し、絡合を行った不織布は、例え
ば特公昭60−25543号公報に開示されるように皮
革状シート物質等の基布としては知られているが、アス
ファルトを含浸する遮水シートに関しては伸び率が不足
し、使用に耐え難かったため実用に至らなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如き実
状に対処し、特にポリエステル長繊維不織布など合成長
繊維不織布の基布への適性と、該不織布基布に付与する
薬剤の特性とを見出すことにより、合成長繊維不織布の
性能を十分に発揮させて、熱変形が小さく地表の凹凸に
も馴染み、外力に対して強い遮水シートの基布を提供
し、併せて該基布を用いて、優れた特性の遮水シートを
提供することを目的とするものである。
状に対処し、特にポリエステル長繊維不織布など合成長
繊維不織布の基布への適性と、該不織布基布に付与する
薬剤の特性とを見出すことにより、合成長繊維不織布の
性能を十分に発揮させて、熱変形が小さく地表の凹凸に
も馴染み、外力に対して強い遮水シートの基布を提供
し、併せて該基布を用いて、優れた特性の遮水シートを
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の特徴は、先ず遮水シート用基布として特に合
成長繊維をランダムに配列し、ニードルパンチにより絡
合してなる、目付(単位面積当たりの重量)が200〜
1000g/m2 ,好ましくは300〜600g/m2
で、空隙率が85〜93%のニードルパンチ不織布であ
り、特に親油性を有する薬剤が0.5〜3重量%付与さ
れている点にある。
る本発明の特徴は、先ず遮水シート用基布として特に合
成長繊維をランダムに配列し、ニードルパンチにより絡
合してなる、目付(単位面積当たりの重量)が200〜
1000g/m2 ,好ましくは300〜600g/m2
で、空隙率が85〜93%のニードルパンチ不織布であ
り、特に親油性を有する薬剤が0.5〜3重量%付与さ
れている点にある。
【0007】請求項2記載の発明は上記合成長繊維不織
布を更にバインダー処理し、バインダー含有量7重量%
以下、即ちノーバインダーを含む低バインダー加工の不
織布とすることを特徴としている。また、請求項3記載
の発明は、上記合成長繊維不織布を基布とする遮水シー
トであり、上記各構成の不織布を基布としてこれにアス
ファルトを含浸せしめた構成を特徴とする。
布を更にバインダー処理し、バインダー含有量7重量%
以下、即ちノーバインダーを含む低バインダー加工の不
織布とすることを特徴としている。また、請求項3記載
の発明は、上記合成長繊維不織布を基布とする遮水シー
トであり、上記各構成の不織布を基布としてこれにアス
ファルトを含浸せしめた構成を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以上のように本発明は基本的に合
成長繊維不織布にアスファルトを含浸せしめた遮水シー
ト用の合成長繊維不織布であり、具体的な実施形態でみ
ればポリエステルの長繊維をランダムに配列して形成さ
れ、親油性を有する薬剤を付与、さらにあるいはバイン
ダーを付与したものである。
成長繊維不織布にアスファルトを含浸せしめた遮水シー
ト用の合成長繊維不織布であり、具体的な実施形態でみ
ればポリエステルの長繊維をランダムに配列して形成さ
れ、親油性を有する薬剤を付与、さらにあるいはバイン
ダーを付与したものである。
【0009】ポリエステルはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等をはじめ、イソフタ
ル酸を含むポリエステルおよびこれらの共重合物からな
る。また、ポリエチレンナフタレート等の変成物もこれ
に含まれる。しかし勿論、ポリエステルに限らず、脂肪
族または芳香族ポリアミドなども使用されることは云う
までもない。
ト、ポリブチレンテレフタレート等をはじめ、イソフタ
ル酸を含むポリエステルおよびこれらの共重合物からな
る。また、ポリエチレンナフタレート等の変成物もこれ
に含まれる。しかし勿論、ポリエステルに限らず、脂肪
族または芳香族ポリアミドなども使用されることは云う
までもない。
【0010】これらの長繊維は高強力、高伸び率のもの
が好ましく、不織布は通常、溶融紡糸により紡出され、
ランダム化された長繊維群をネット等で捕集して形成さ
れる。そしてこれら長繊維群はニードルパンチを施すこ
とによって繊維相互の絡合がはかられる。なお、開繊性
改良剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤等は紡糸の
際、ウェブ形成およびその前後で適宜付与される。
が好ましく、不織布は通常、溶融紡糸により紡出され、
ランダム化された長繊維群をネット等で捕集して形成さ
れる。そしてこれら長繊維群はニードルパンチを施すこ
とによって繊維相互の絡合がはかられる。なお、開繊性
改良剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤等は紡糸の
際、ウェブ形成およびその前後で適宜付与される。
【0011】不織布を構成する長繊維としては、繊度が
0.5〜20デニール、特に1〜10デニールが好まし
く、形成された繊維ウェブは随時、熱圧着を施して形状
を安定させる。そして熱圧着後、ニードルパンチ加工を
施して適度な空隙率を保持したニードルパンチ不織布と
する。
0.5〜20デニール、特に1〜10デニールが好まし
く、形成された繊維ウェブは随時、熱圧着を施して形状
を安定させる。そして熱圧着後、ニードルパンチ加工を
施して適度な空隙率を保持したニードルパンチ不織布と
する。
【0012】不織布の繊維目付(単位面積当たりの重
量)は、200〜1000g/m2 、特に300〜60
0g/m2 が好ましい。繊維目付が小さいと必要な引張
強さ、引裂強さを得るのに必要な繊維量が不足する。一
方、繊維目付が大きいとアスファルトの含浸方法による
が、例えばコーティング法ではアスファルトが中まで含
浸しにくくなる。また、この不織布は空隙率〔(基布厚
み−繊維自体の厚み)÷基布厚み×100〕が85〜9
3%のニードルパンチ不織布であることが肝要である。
空隙率が大きいと、アスファルト含浸時に中の空気でア
スファルトが冷やされ含浸しにくくなると同時に、加工
後のボイドも多くなる。一方、空隙率が小さいと、即ち
繊維密度が大きいためアスファルトが含浸しにくい。
量)は、200〜1000g/m2 、特に300〜60
0g/m2 が好ましい。繊維目付が小さいと必要な引張
強さ、引裂強さを得るのに必要な繊維量が不足する。一
方、繊維目付が大きいとアスファルトの含浸方法による
が、例えばコーティング法ではアスファルトが中まで含
浸しにくくなる。また、この不織布は空隙率〔(基布厚
み−繊維自体の厚み)÷基布厚み×100〕が85〜9
3%のニードルパンチ不織布であることが肝要である。
空隙率が大きいと、アスファルト含浸時に中の空気でア
スファルトが冷やされ含浸しにくくなると同時に、加工
後のボイドも多くなる。一方、空隙率が小さいと、即ち
繊維密度が大きいためアスファルトが含浸しにくい。
【0013】不織布はニードルパンチ不織布そのもので
もよいが、アスファルト加工時の変形を抑えるために、
ニードルパンチ加工後、さらにバインダー処理を行って
もよい。この場合、付与するバインダー量は基布全体に
対して7重量%以下である。バインダー量が多いと繊維
間の潤滑性が損なわれ、必要な伸び率が得られない。バ
インダーの付与は、通常含浸法によって行う。
もよいが、アスファルト加工時の変形を抑えるために、
ニードルパンチ加工後、さらにバインダー処理を行って
もよい。この場合、付与するバインダー量は基布全体に
対して7重量%以下である。バインダー量が多いと繊維
間の潤滑性が損なわれ、必要な伸び率が得られない。バ
インダーの付与は、通常含浸法によって行う。
【0014】しかして、本発明は上記の如き不織布に対
し、特に薬剤を付与するものであるが、不織布に付与す
る薬剤は親油性を有する。親油性はJIS L−190
6−6.261(A法)に準じて、DOP(ジ−2−エ
チルヘキシル フタレート)を滴下液として使用し、浸
透時間が1秒以下であることが望ましい。付与する薬剤
は、主としてアルキル−エステル系で、構造式R1 CO
OR2において、R1 がC8 〜C18 の脂肪酸、R2 が
C8 〜C28の多価アルコールである。この他アルキル−
エーテル系、パラフィンワックス、鉱物油等も単独で使
用できる他、複数の薬剤が混合されていてもよい。しか
し、シリコン系は好ましくなく除かれる。その付与量は
基布全体に対して0.5〜3重量%が良好である。付与
量が少ないとアスファルトの含浸性が低下する。一方、
付与量が多いとニードルと繊維が滑り過ぎてニードルパ
ンチで十分な基布物性が得られない。
し、特に薬剤を付与するものであるが、不織布に付与す
る薬剤は親油性を有する。親油性はJIS L−190
6−6.261(A法)に準じて、DOP(ジ−2−エ
チルヘキシル フタレート)を滴下液として使用し、浸
透時間が1秒以下であることが望ましい。付与する薬剤
は、主としてアルキル−エステル系で、構造式R1 CO
OR2において、R1 がC8 〜C18 の脂肪酸、R2 が
C8 〜C28の多価アルコールである。この他アルキル−
エーテル系、パラフィンワックス、鉱物油等も単独で使
用できる他、複数の薬剤が混合されていてもよい。しか
し、シリコン系は好ましくなく除かれる。その付与量は
基布全体に対して0.5〜3重量%が良好である。付与
量が少ないとアスファルトの含浸性が低下する。一方、
付与量が多いとニードルと繊維が滑り過ぎてニードルパ
ンチで十分な基布物性が得られない。
【0015】薬剤の付与方法は、スプレー法、コーティ
ング、含浸法のいずれでも構わない。また、油剤の付与
時期は、熱圧着の前後からニードルパンチ加工時、さら
にあるいはバインダー加工時のいずれの時期でも構わな
い。
ング、含浸法のいずれでも構わない。また、油剤の付与
時期は、熱圧着の前後からニードルパンチ加工時、さら
にあるいはバインダー加工時のいずれの時期でも構わな
い。
【0016】以下、引続き本発明の実施例を比較例と対
比し説明する。
比し説明する。
【0017】
【実施例】先ず、合成長繊維不織布として3.5デニー
ルのポリエチレンテレフタレート長繊維をランダムに配
列して形成されたウェブを平滑ローラと表面凹凸のエン
ボスローラとの間に通し、185℃、25kg/cmの
線圧で熱圧着し、シートを作製した。そして、このシー
トに薬剤の特性ならびに付与量を変え、オルガン社製F
PD−1#40のフェルト針を使用し、針深度14mm
としてニードルパンチ条件の強弱により空隙率を異なら
しめて夫々異なる不織布基布を得、さらにこれにアクリ
ルエマルジョンにてバインダー処理を施して後記の本発
明に係る実施例1〜9と、比較例1〜10の各不織布を
作製した。そして、これら夫々の各不織布を改質アスフ
ァルトを200℃にて溶融含浸し、3.5mmの遮水シ
ートを作製した。
ルのポリエチレンテレフタレート長繊維をランダムに配
列して形成されたウェブを平滑ローラと表面凹凸のエン
ボスローラとの間に通し、185℃、25kg/cmの
線圧で熱圧着し、シートを作製した。そして、このシー
トに薬剤の特性ならびに付与量を変え、オルガン社製F
PD−1#40のフェルト針を使用し、針深度14mm
としてニードルパンチ条件の強弱により空隙率を異なら
しめて夫々異なる不織布基布を得、さらにこれにアクリ
ルエマルジョンにてバインダー処理を施して後記の本発
明に係る実施例1〜9と、比較例1〜10の各不織布を
作製した。そして、これら夫々の各不織布を改質アスフ
ァルトを200℃にて溶融含浸し、3.5mmの遮水シ
ートを作製した。
【0018】かくして得られた実施例1〜9及び比較例
1〜10のアスファルト加工品について夫々下記評価方
法に基づいて比較評価を試みたところ後記表1、表2及
び表3に示す通りであった。
1〜10のアスファルト加工品について夫々下記評価方
法に基づいて比較評価を試みたところ後記表1、表2及
び表3に示す通りであった。
【0019】(評価方法) 親油性の評価 JIS L−1906−6.26.1(A法)に準じ
て、DOPを滴下液として評価した時の浸透時間:1秒
未満=○、1秒以上=× 空隙率の評価 (基布厚み−繊維自体の厚み)÷基布厚み×100
(%)にて算出した。 繊維交絡性 オルガン社製フェルト針FPD−1#40にて、ペネト
レーション(打込本数)=90本/cm2 、針深さ=1
3mmで加工した時の繊維交絡(表面)状態:毛羽立ち
少=○ 毛羽立ち多い=× アスファルト含浸性の評価 断面の目視評価:ボイドが見えない=○、ボイド又は未
含浸部がある=×引張強さ、及び伸び率の評価 JIS A−6008−7.2により評価した。 総合評価基準 従来タイプのポリプロピレン不織布に改質アスファルト
を同様に含浸したものを基準とした。 以下余白
て、DOPを滴下液として評価した時の浸透時間:1秒
未満=○、1秒以上=× 空隙率の評価 (基布厚み−繊維自体の厚み)÷基布厚み×100
(%)にて算出した。 繊維交絡性 オルガン社製フェルト針FPD−1#40にて、ペネト
レーション(打込本数)=90本/cm2 、針深さ=1
3mmで加工した時の繊維交絡(表面)状態:毛羽立ち
少=○ 毛羽立ち多い=× アスファルト含浸性の評価 断面の目視評価:ボイドが見えない=○、ボイド又は未
含浸部がある=×引張強さ、及び伸び率の評価 JIS A−6008−7.2により評価した。 総合評価基準 従来タイプのポリプロピレン不織布に改質アスファルト
を同様に含浸したものを基準とした。 以下余白
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように合成長繊維不織布
にアスファルトを含浸せしめる遮水シートにおいて、遮
水シート用基布を構成する合成長繊維不織布に対して、
親油性を有する薬剤を0.5〜3重量%付与し、空隙率
を85〜93%になるようにニードルパンチ加工、ある
いは更にバインダーを7重量%以下付与することによ
り、アスファルトの含浸性を向上させ、良好な伸び率を
得ると同時に、引張強さにおいて従来のポリプロピレン
不織布を基布として用いた遮水シートに比して大幅に改
善がはかれらており、遮水シートに用いる基布として、
その実用効果を高める遮水シートの特性を向上せしめる
効果を有する。
にアスファルトを含浸せしめる遮水シートにおいて、遮
水シート用基布を構成する合成長繊維不織布に対して、
親油性を有する薬剤を0.5〜3重量%付与し、空隙率
を85〜93%になるようにニードルパンチ加工、ある
いは更にバインダーを7重量%以下付与することによ
り、アスファルトの含浸性を向上させ、良好な伸び率を
得ると同時に、引張強さにおいて従来のポリプロピレン
不織布を基布として用いた遮水シートに比して大幅に改
善がはかれらており、遮水シートに用いる基布として、
その実用効果を高める遮水シートの特性を向上せしめる
効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/00 D06M 15/00 E02B 3/12 E02B 3/12 D06M 13/00 13/06
Claims (3)
- 【請求項1】 合成長繊維をランダムに配列し、ニード
ルパンチにより絡合してなる、目付200〜1000g
/m2 ,空隙率85〜93%のニードルパンチ不織布で
あって、親油性を有する薬剤が0.5〜3重量%付与さ
れてなることを特徴とする遮水シート用基布。 - 【請求項2】 合成長繊維をランダムに配列し、ニード
ルパンチにより絡合してなる、目付200〜1000g
/m2 ,空隙率85〜93%のニードルパンチ不織布で
あって、親油性を有する薬剤が0.5〜3重量%と、更
にバインダーが7重量%以下、付与されてなることを特
徴とする遮水シート用基布。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の基布にアスファ
ルトを含浸せしめてなることを特徴とする遮水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219151A JPH1053953A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 遮水シート用基布及び遮水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219151A JPH1053953A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 遮水シート用基布及び遮水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1053953A true JPH1053953A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16731011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8219151A Pending JPH1053953A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 遮水シート用基布及び遮水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1053953A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038365A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Toray Ind Inc | 土木用不織布およびその製造方法 |
JP2002249971A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-06 | Unitika Ltd | 屋根下材補強用シート |
US8016072B2 (en) * | 2007-07-27 | 2011-09-13 | Johnson Controls Technology | Composite headliner with improved acoustic performance |
CN107922264A (zh) * | 2015-09-22 | 2018-04-17 | 株式会社流示天地 | 内设有速硬型聚合物水泥的防水固化垫及其制造方法 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP8219151A patent/JPH1053953A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038365A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Toray Ind Inc | 土木用不織布およびその製造方法 |
JP2002249971A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-06 | Unitika Ltd | 屋根下材補強用シート |
JP4618908B2 (ja) * | 2001-02-27 | 2011-01-26 | ユニチカ株式会社 | 補強用シート |
US8016072B2 (en) * | 2007-07-27 | 2011-09-13 | Johnson Controls Technology | Composite headliner with improved acoustic performance |
CN107922264A (zh) * | 2015-09-22 | 2018-04-17 | 株式会社流示天地 | 内设有速硬型聚合物水泥的防水固化垫及其制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1200668B1 (en) | Laminates including two or more layers of organic synthetic filament non-wovens and glass woven webs and scrims | |
Karthik et al. | Nonwovens: process, structure, properties and applications | |
JPH06193214A (ja) | 瀝青質屋根用アンダーフェルトおよびそのベースフェルト | |
EP1939342B1 (de) | Trägereinlage, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung | |
EA006914B1 (ru) | Комплексный материал, состоящий из вуали из элементарных стеклонитей, сформированной по сухому способу, и нетканого материала из органических элементарных нитей | |
EP1130149B1 (en) | Tufted carpet made using a base cloth | |
JPS58983B2 (ja) | アスフアルト防水用基材 | |
EP0900869B1 (de) | Verfahren zur Herstellung eines hydrodynamisch verfestigten Nonwovens, Nonwoven nach dieser Herstellung und Trägervlies nach dieser Herstellung | |
JPH1053953A (ja) | 遮水シート用基布及び遮水シート | |
KR20220055468A (ko) | 입모 인공 피혁 | |
DE202008010258U1 (de) | Trägereinlage und beschichtete Dachbahnen | |
US9163356B2 (en) | Cushioned vinyl floor covering | |
JP3103253B2 (ja) | アスフアルトルーフイング用積層シート | |
DE60005527T2 (de) | Hydrodynamisch verfestigte trägerbahnen und deren verwendung | |
JPS58386B2 (ja) | アスフアルト防水用基材 | |
US5656354A (en) | Root-resistant base layer | |
JP7148502B2 (ja) | 人工皮革基材及び銀付調人工皮革 | |
JP2534272B2 (ja) | 多成分繊維絡合不織布の製造法 | |
JP2003089955A (ja) | 極細繊維不織布およびその製造方法 | |
JP3674302B2 (ja) | 不織布および土木資材 | |
JP3611123B2 (ja) | アスファルト防水用基布及びその製造方法 | |
JP2024119507A (ja) | 長繊維不織布及び土木用資材 | |
JP2001129911A (ja) | 多孔性繊維複合積層体およびその製造方法 | |
JP2845668B2 (ja) | 積層シート | |
WO1990013695A1 (en) | Absorbent cloth |