JPH1051224A - アンテナ装置 - Google Patents
アンテナ装置Info
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- JPH1051224A JPH1051224A JP8214968A JP21496896A JPH1051224A JP H1051224 A JPH1051224 A JP H1051224A JP 8214968 A JP8214968 A JP 8214968A JP 21496896 A JP21496896 A JP 21496896A JP H1051224 A JPH1051224 A JP H1051224A
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
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Landscapes
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- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の周波数帯域で共振し、複数のシステム
への共用が可能であるアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 複数の周波数に共振するアンテナ装置で
あって、長さL1 を有する線状の給電エレメント1と、
給電エレメントに近接配置され、給電エレメントと一端
で短絡された長さL2 を有する線状の折り返しエレメン
ト2とを備え、折り返しエレメントの長さL2 が、L1
−L2 において高い方の前記周波数に共振するように設
定され、給電エレメントの長さL1 が、低い方の前記周
波数において、折り返しエレメントとともに作用してこ
の周波数に共振する長さに設定される。複数の周波数で
の多共振が可能となり、複数システムの共用無線機に使
用することができる。
への共用が可能であるアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 複数の周波数に共振するアンテナ装置で
あって、長さL1 を有する線状の給電エレメント1と、
給電エレメントに近接配置され、給電エレメントと一端
で短絡された長さL2 を有する線状の折り返しエレメン
ト2とを備え、折り返しエレメントの長さL2 が、L1
−L2 において高い方の前記周波数に共振するように設
定され、給電エレメントの長さL1 が、低い方の前記周
波数において、折り返しエレメントとともに作用してこ
の周波数に共振する長さに設定される。複数の周波数で
の多共振が可能となり、複数システムの共用無線機に使
用することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機や移動
無線機などに使用されるアンテナ装置に関し、特に、複
数の周波数帯域での共振を可能にしたものである。
無線機などに使用されるアンテナ装置に関し、特に、複
数の周波数帯域での共振を可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信システムが多様化し、
それに伴って、使用される周波数帯域が800MHz
帯、1.5GHz帯、1.9GHz帯というように、広
がってきている。携帯電話機や移動無線機では、使用さ
れるシステムの帯域に合った受信特性を有するアンテナ
装置が用いられている。
それに伴って、使用される周波数帯域が800MHz
帯、1.5GHz帯、1.9GHz帯というように、広
がってきている。携帯電話機や移動無線機では、使用さ
れるシステムの帯域に合った受信特性を有するアンテナ
装置が用いられている。
【0003】従来の携帯電話機では、電話機の筐体を地
板として利用するホイップアンテナが使用されている。
このホイップアンテナは、図7に示すように、通話時に
無線機筐体6外に引き出され、待受け時には、図8に示
すように、無線機筐体6内に収納される。このアンテナ
は、先端に配置されたヘリカルアンテナ9と、ヘリカル
アンテナ9に電気的に接続しているスリーブ13と、棒状
のモノポールアンテナ15と、スリーブ13及びモノポール
アンテナ15を一体化成形している絶縁体14とから成り、
スリーブ13とモノポールアンテナ15との間は電気的に切
断されている。
板として利用するホイップアンテナが使用されている。
このホイップアンテナは、図7に示すように、通話時に
無線機筐体6外に引き出され、待受け時には、図8に示
すように、無線機筐体6内に収納される。このアンテナ
は、先端に配置されたヘリカルアンテナ9と、ヘリカル
アンテナ9に電気的に接続しているスリーブ13と、棒状
のモノポールアンテナ15と、スリーブ13及びモノポール
アンテナ15を一体化成形している絶縁体14とから成り、
スリーブ13とモノポールアンテナ15との間は電気的に切
断されている。
【0004】無線機筐体6内には、無線回路5と、アン
テナとのインピーダンス整合を取るための整合回路4
と、整合回路4をホイップアンテナに接続する接続バネ
16とが収容され、接続バネ16は、ホイップアンテナの伸
長時(図7)にはモノポールアンテナ15に接続し、ホイ
ップアンテナの収納時(図8)にはスリーブ13に接続す
る。
テナとのインピーダンス整合を取るための整合回路4
と、整合回路4をホイップアンテナに接続する接続バネ
16とが収容され、接続バネ16は、ホイップアンテナの伸
長時(図7)にはモノポールアンテナ15に接続し、ホイ
ップアンテナの収納時(図8)にはスリーブ13に接続す
る。
【0005】整合回路4は、整合回路4からモノポール
アンテナ15を見た時のインピーダンスをZ1 とし、モノ
ポールアンテナ15から整合回路4を見た時のインピーダ
ンスをZ2 とし、また、ヘリカルアンテナ9から整合回
路4を見た時のインピーダンスをZ3 とするとき、Z1
≒Z2≒Z3 となるように構成される。
アンテナ15を見た時のインピーダンスをZ1 とし、モノ
ポールアンテナ15から整合回路4を見た時のインピーダ
ンスをZ2 とし、また、ヘリカルアンテナ9から整合回
路4を見た時のインピーダンスをZ3 とするとき、Z1
≒Z2≒Z3 となるように構成される。
【0006】このホイップアンテナは、伸長時には、無
線回路5から整合回路4を通じ、接続バネ16を介してモ
ノポールアンテナ15のみに給電され、その長さ(この長
さは、機械的長さでは無く、電気長、つまり波長換算し
た長さであり、機械的長さが同じであっても、その材質
などで波長が変わる場合には電気長も変化する。この明
細書では、この長さを「実質等価電気長」という。)に
応じて、1/4波長、3/8波長、1/2波長などの実
質等価電気長を持つモノポールアンテナとして動作す
る。
線回路5から整合回路4を通じ、接続バネ16を介してモ
ノポールアンテナ15のみに給電され、その長さ(この長
さは、機械的長さでは無く、電気長、つまり波長換算し
た長さであり、機械的長さが同じであっても、その材質
などで波長が変わる場合には電気長も変化する。この明
細書では、この長さを「実質等価電気長」という。)に
応じて、1/4波長、3/8波長、1/2波長などの実
質等価電気長を持つモノポールアンテナとして動作す
る。
【0007】また、ホイップアンテナ収納時には、無線
回路5から整合回路4を通じ、接続バネ15を介してヘリ
カルアンテナ9にのみ給電され、1/4波長、3/8波
長、1/2波長などの実質等価電気長を持つヘリカルア
ンテナとして動作する。
回路5から整合回路4を通じ、接続バネ15を介してヘリ
カルアンテナ9にのみ給電され、1/4波長、3/8波
長、1/2波長などの実質等価電気長を持つヘリカルア
ンテナとして動作する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】移動体通信システムが
多様化し、使用周波数帯域が800MHz帯、1.5G
Hz帯、1.9GHz帯というように増えている中で、
市場では、このような周波数の異なるシステムに共用で
きる移動無線機が要望されている。
多様化し、使用周波数帯域が800MHz帯、1.5G
Hz帯、1.9GHz帯というように増えている中で、
市場では、このような周波数の異なるシステムに共用で
きる移動無線機が要望されている。
【0009】しかし、従来のモノポールアンテナは1つ
の周波数帯域にしか対応しておらず、複数のシステムに
共用できるように多共振化すると、その特性が著しく劣
化する。
の周波数帯域にしか対応しておらず、複数のシステムに
共用できるように多共振化すると、その特性が著しく劣
化する。
【0010】また、ホイップアンテナを収納した際のヘ
リカルアンテナは、動作帯域が狭帯域である。そのた
め、送信帯域と受信帯域との間に大きい周波数差を設け
ている(二重分離している)800MHz帯のシステム
などでは、高品質な移動通信が実施できず、また、単一
のヘリカルアンテナにより複数のシステムに共用できる
多共振アンテナを実現することはとても無理である。
リカルアンテナは、動作帯域が狭帯域である。そのた
め、送信帯域と受信帯域との間に大きい周波数差を設け
ている(二重分離している)800MHz帯のシステム
などでは、高品質な移動通信が実施できず、また、単一
のヘリカルアンテナにより複数のシステムに共用できる
多共振アンテナを実現することはとても無理である。
【0011】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、複数の周波数帯域で共振し、複数のシス
テムへの共用が可能であり、安定した通信品質を確保す
ることができるアンテナ装置を提供することを目的とし
ている。
るものであり、複数の周波数帯域で共振し、複数のシス
テムへの共用が可能であり、安定した通信品質を確保す
ることができるアンテナ装置を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の周波数
に共振するアンテナ装置であって、長さL1 を有する線
状の給電エレメントと、給電エレメントに近接配置さ
れ、給電エレメントと一端で短絡された長さL2 を有す
る線状の折り返しエレメントとを設け、折り返しエレメ
ントの長さL2 は、L1 −L2 が高い方の前記周波数に
共振するように設定し、給電エレメントの長さL1 は、
低い方の前記周波数において、折り返しエレメントとと
もに作用してこの周波数に共振する長さに設定してい
る。
に共振するアンテナ装置であって、長さL1 を有する線
状の給電エレメントと、給電エレメントに近接配置さ
れ、給電エレメントと一端で短絡された長さL2 を有す
る線状の折り返しエレメントとを設け、折り返しエレメ
ントの長さL2 は、L1 −L2 が高い方の前記周波数に
共振するように設定し、給電エレメントの長さL1 は、
低い方の前記周波数において、折り返しエレメントとと
もに作用してこの周波数に共振する長さに設定してい
る。
【0013】このアンテナ装置では、高い方の周波数に
対して、給電エレメントの長さL1から折り返しエレメ
ントの長さL2 を引いたL1 −L2 が共振し、また、低
い方の周波数に対しては、前記L1 −L2 のインピーダ
ンスに、折り返しエレメントと給電エレメントとの先端
短絡の平行2線で構成されるインピーダンスが装荷さ
れ、その合成のインピーダンスが共振する。
対して、給電エレメントの長さL1から折り返しエレメ
ントの長さL2 を引いたL1 −L2 が共振し、また、低
い方の周波数に対しては、前記L1 −L2 のインピーダ
ンスに、折り返しエレメントと給電エレメントとの先端
短絡の平行2線で構成されるインピーダンスが装荷さ
れ、その合成のインピーダンスが共振する。
【0014】そのため、複数の周波数での多共振が可能
となる。
となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の周波数に共振するアンテナ装置であって、長
さL1 を有する線状の給電エレメントと、給電エレメン
トに近接配置され、給電エレメントと一端で短絡された
長さL2 を有する線状の折り返しエレメントとを備え、
折り返しエレメントの長さL2 が、L1 −L2 において
高い方の前記周波数に共振するように設定され、給電エ
レメントの長さL1 が、低い方の前記周波数において、
折り返しエレメントとともに作用してこの周波数に共振
する長さに設定されたものであり、複数の周波数での多
共振が可能となり、複数システムの共用無線機に使用す
ることができる。
は、複数の周波数に共振するアンテナ装置であって、長
さL1 を有する線状の給電エレメントと、給電エレメン
トに近接配置され、給電エレメントと一端で短絡された
長さL2 を有する線状の折り返しエレメントとを備え、
折り返しエレメントの長さL2 が、L1 −L2 において
高い方の前記周波数に共振するように設定され、給電エ
レメントの長さL1 が、低い方の前記周波数において、
折り返しエレメントとともに作用してこの周波数に共振
する長さに設定されたものであり、複数の周波数での多
共振が可能となり、複数システムの共用無線機に使用す
ることができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、折り返しエレメ
ントの長さを、低い方の周波数より高い任意の周波数の
1/4波長の実質等価電気長に設定したものであり、こ
うすることにより、高い周波数で折り返しエレメントが
等価的に無くなる。
ントの長さを、低い方の周波数より高い任意の周波数の
1/4波長の実質等価電気長に設定したものであり、こ
うすることにより、高い周波数で折り返しエレメントが
等価的に無くなる。
【0017】請求項3に記載の発明は、給電エレメント
及び折り返しエレメントを、ヘリカルアンテナで構成し
たものであり、ヘリカルアンテナの狭帯域を是正するこ
とができる。
及び折り返しエレメントを、ヘリカルアンテナで構成し
たものであり、ヘリカルアンテナの狭帯域を是正するこ
とができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、給電エレメント
と折り返しエレメントとを、同心的に配置された異なる
直径を有するヘリカルアンテナで構成したものであり、
複数の周波数での多共振が可能なヘリカルアンテナが得
られる。
と折り返しエレメントとを、同心的に配置された異なる
直径を有するヘリカルアンテナで構成したものであり、
複数の周波数での多共振が可能なヘリカルアンテナが得
られる。
【0019】請求項5に記載の発明は、給電エレメント
と折り返しエレメントとを、同一直径を有し、交互に巻
き付けられたヘリカルアンテナで構成したものであり、
このヘリカルアンテナをメッキなどで製造することがで
き、製作が容易である。
と折り返しエレメントとを、同一直径を有し、交互に巻
き付けられたヘリカルアンテナで構成したものであり、
このヘリカルアンテナをメッキなどで製造することがで
き、製作が容易である。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0021】(第1の実施形態)第1の実施形態のアン
テナ装置は、図1に示すように、無線機筐体6内に、第
1周波数及び第2周波数で動作する無線回路5と、アン
テナとのインピーダンス整合を図る整合回路4とが収納
された無線機のホイップアンテナ3であって、整合回路
4を通じて給電される給電エレメント1と、給電エレメ
ント1からの折り返しエレメント2とを備えている。
テナ装置は、図1に示すように、無線機筐体6内に、第
1周波数及び第2周波数で動作する無線回路5と、アン
テナとのインピーダンス整合を図る整合回路4とが収納
された無線機のホイップアンテナ3であって、整合回路
4を通じて給電される給電エレメント1と、給電エレメ
ント1からの折り返しエレメント2とを備えている。
【0022】給電エレメント1と折り返しエレメント2
とは、両者の間隔が、給電エレメント1で共振する周波
数の1波長の実質等価電気長より十分小さくなるように
近接させ、平行に配置している。
とは、両者の間隔が、給電エレメント1で共振する周波
数の1波長の実質等価電気長より十分小さくなるように
近接させ、平行に配置している。
【0023】ホイップアンテナ3は、線状の給電エレメ
ント1と折り返しエレメント2とをモールドして円筒形
のホイップアンテナとして形成してもよいし、ストリッ
プ線路で給電エレメント1と折り返しエレメント2とを
構成し、平板形アンテナとして形成してもよい。
ント1と折り返しエレメント2とをモールドして円筒形
のホイップアンテナとして形成してもよいし、ストリッ
プ線路で給電エレメント1と折り返しエレメント2とを
構成し、平板形アンテナとして形成してもよい。
【0024】給電エレメント1のエレメント長をL1 、
折り返しエレメント2のエレメント長をL2 (<L1 )
とするとき、折り返しエレメント2のエレメント長L2
は、第1周波数より高い任意の周波数f3の1/4波長
(λ3/4)の実質等価電気長に設定する。
折り返しエレメント2のエレメント長をL2 (<L1 )
とするとき、折り返しエレメント2のエレメント長L2
は、第1周波数より高い任意の周波数f3の1/4波長
(λ3/4)の実質等価電気長に設定する。
【0025】このとき、折り返しエレメント2の先端よ
り見たインピーダンスZinは、先端短絡の平行2線よ
り、その特性インピーダンスをZ0 とすると Zin = j・Z0・tan(β・l) (数1) で表される。但し、lは折り返しエレメントの長さ、β
は周波数に依存する伝搬係数であり、β=2π/λの関
係にある。
り見たインピーダンスZinは、先端短絡の平行2線よ
り、その特性インピーダンスをZ0 とすると Zin = j・Z0・tan(β・l) (数1) で表される。但し、lは折り返しエレメントの長さ、β
は周波数に依存する伝搬係数であり、β=2π/λの関
係にある。
【0026】ここで、l=λ3/4とすると、Zin→∞
となるため、図2に示すように、折り返しエレメント2
及び給電エレメント1の折り返しエレメント2と平行す
る部分は等価的に無くなり、第2周波数f2(エレメン
ト長:L1−L2)で共振する等価エレメント8として動
作する。
となるため、図2に示すように、折り返しエレメント2
及び給電エレメント1の折り返しエレメント2と平行す
る部分は等価的に無くなり、第2周波数f2(エレメン
ト長:L1−L2)で共振する等価エレメント8として動
作する。
【0027】また、給電エレメント1の長さL1 は、図
3に示すように、給電エレメント1と折り返しエレメン
ト2とから成る先端短絡の平行2線で構成される等価イ
ンピーダンス7を、給電エレメント1のエレメント長
(L1−L2)の部分に中間装荷し、合成したインピーダ
ンスが第1周波数で共振するように、その長さL1 を設
定する。
3に示すように、給電エレメント1と折り返しエレメン
ト2とから成る先端短絡の平行2線で構成される等価イ
ンピーダンス7を、給電エレメント1のエレメント長
(L1−L2)の部分に中間装荷し、合成したインピーダ
ンスが第1周波数で共振するように、その長さL1 を設
定する。
【0028】このように構成することにより、このアン
テナ装置は、第1周波数及び第2周波数の両周波数で共
振する2共振アンテナとして動作し、この無線機は、第
1周波数及び第2周波数を使用帯域とするシステムへの
共用が可能となる。
テナ装置は、第1周波数及び第2周波数の両周波数で共
振する2共振アンテナとして動作し、この無線機は、第
1周波数及び第2周波数を使用帯域とするシステムへの
共用が可能となる。
【0029】現在、日本で運用されている公衆向けディ
ジタル移動通信サービスは、800MHz帯、1.5G
Hz帯、1.9GHz帯の3種類である。例えば、80
0MHz帯及び1.9GHz帯の共用機のアンテナを構
成する場合には、折り返しエレメント2の長さL2は、
L1−L2が1.9GHz帯で共振するように実質等価電
気長に設定し、また、給電エレメント1の長さL1は、
エレメント1と折り返しエレメント2とから成る先端短
絡の平行2線により800MHz帯で得られるインピー
ダンスの中間装荷を考慮に入れ、800MHz帯で共振
するように、エレメント1の長さを決定する。
ジタル移動通信サービスは、800MHz帯、1.5G
Hz帯、1.9GHz帯の3種類である。例えば、80
0MHz帯及び1.9GHz帯の共用機のアンテナを構
成する場合には、折り返しエレメント2の長さL2は、
L1−L2が1.9GHz帯で共振するように実質等価電
気長に設定し、また、給電エレメント1の長さL1は、
エレメント1と折り返しエレメント2とから成る先端短
絡の平行2線により800MHz帯で得られるインピー
ダンスの中間装荷を考慮に入れ、800MHz帯で共振
するように、エレメント1の長さを決定する。
【0030】また、同じようにして、800MHz帯及
び1.5GHz帯の共用機や、1.5GHz帯及び1.
9GHz帯の共用機を実現することができる。
び1.5GHz帯の共用機や、1.5GHz帯及び1.
9GHz帯の共用機を実現することができる。
【0031】(第2の実施形態)第2の実施形態のアン
テナ装置は、アンテナをヘリカル状に形成している。
テナ装置は、アンテナをヘリカル状に形成している。
【0032】このアンテナ装置は、図4(a)に示すよ
うに、給電ヘリカルアンテナ9と、折り返しヘリカルア
ンテナ10とから成り、給電ヘリカルアンテナ9と折り返
しヘリカルアンテナ10との間隔は、第1周波数(<第2
周波数)の1波長の実質等価電気長より十分小さくなる
ように設定している。この給電ヘリカルアンテナ9と折
り返しヘリカルアンテナ10とは、先端短絡の平行2線を
形成する。
うに、給電ヘリカルアンテナ9と、折り返しヘリカルア
ンテナ10とから成り、給電ヘリカルアンテナ9と折り返
しヘリカルアンテナ10との間隔は、第1周波数(<第2
周波数)の1波長の実質等価電気長より十分小さくなる
ように設定している。この給電ヘリカルアンテナ9と折
り返しヘリカルアンテナ10とは、先端短絡の平行2線を
形成する。
【0033】これらの2つのヘリカルアンテナ9、10
は、ABSやエラストマなどの樹脂で一体的にモールド
してもよい。このとき、給電ヘリカルアンテナ9と折り
返しヘリカルアンテナ10とは、図5に示すように、径の
異なる同心円状に巻き付けたり、また、図6に示すよう
に、同一径の円上に交互に巻き付けて構成する。後者の
場合には、ヘリカルアンテナをメッキにより製作するこ
とができ、製造が容易である。
は、ABSやエラストマなどの樹脂で一体的にモールド
してもよい。このとき、給電ヘリカルアンテナ9と折り
返しヘリカルアンテナ10とは、図5に示すように、径の
異なる同心円状に巻き付けたり、また、図6に示すよう
に、同一径の円上に交互に巻き付けて構成する。後者の
場合には、ヘリカルアンテナをメッキにより製作するこ
とができ、製造が容易である。
【0034】一体化された2つのヘリカルアンテナは、
無線機筐体6に収納された整合回路4を通して第1周波
数及び第2周波数で動作する無線回路5に接続する。
無線機筐体6に収納された整合回路4を通して第1周波
数及び第2周波数で動作する無線回路5に接続する。
【0035】この給電ヘリカルアンテナ9と折り返しヘ
リカルアンテナ10とから成る平行2線は、第1の実施形
態(図1)における給電エレメント1及び折り返しエレ
メント2と電気的に同じように動作する。従って、折り
返しヘリカルアンテナ10のエレメント長L2 を第1周波
数より高い任意の周波数f3の1/4波長(λ3/4)の
実質等価電気長に設定することにより、(数1)のイン
ピーダンスZinがZin→∞となり、図4(c)に示すよ
うに、折り返しヘリカルアンテナ10及び給電ヘリカルア
ンテナ9の折り返しヘリカルアンテナ10と平行する部分
が等価的に無くなり、第2周波数f2(エレメント長:
L1−L2)で共振する等価エレメント8として動作す
る。
リカルアンテナ10とから成る平行2線は、第1の実施形
態(図1)における給電エレメント1及び折り返しエレ
メント2と電気的に同じように動作する。従って、折り
返しヘリカルアンテナ10のエレメント長L2 を第1周波
数より高い任意の周波数f3の1/4波長(λ3/4)の
実質等価電気長に設定することにより、(数1)のイン
ピーダンスZinがZin→∞となり、図4(c)に示すよ
うに、折り返しヘリカルアンテナ10及び給電ヘリカルア
ンテナ9の折り返しヘリカルアンテナ10と平行する部分
が等価的に無くなり、第2周波数f2(エレメント長:
L1−L2)で共振する等価エレメント8として動作す
る。
【0036】また、給電ヘリカルアンテナ9の長さL1
は、図4(b)に示すように、給電ヘリカルアンテナ9
と折り返しヘリカルアンテナ10とから成る先端短絡の平
行2線で構成される等価インピーダンス7を、給電ヘリ
カルアンテナ9のエレメント長(L1−L2)の部分に中
間装荷し、合成したインピーダンスが第1周波数で共振
するように、その長さL1 を設定する。
は、図4(b)に示すように、給電ヘリカルアンテナ9
と折り返しヘリカルアンテナ10とから成る先端短絡の平
行2線で構成される等価インピーダンス7を、給電ヘリ
カルアンテナ9のエレメント長(L1−L2)の部分に中
間装荷し、合成したインピーダンスが第1周波数で共振
するように、その長さL1 を設定する。
【0037】このように構成することにより、このアン
テナ装置は、第1周波数及び第2周波数の両周波数で共
振する2共振ヘリカルアンテナとして動作する。
テナ装置は、第1周波数及び第2周波数の両周波数で共
振する2共振ヘリカルアンテナとして動作する。
【0038】このヘリカルアンテナでは、折り返しヘリ
カルアンテナ10の長さL2を、L1−L2が1.9GHz
帯で共振するような実質等価電気長に設定し、また、給
電ヘリカルアンテナ9の長さL1を、ヘリカルアンテナ
9と折り返しヘリカルアンテナ10とから成る先端短絡の
平行2線により800MHz帯で得られるインピーダン
スの中間装荷を考慮に入れ、800MHz帯で共振する
ように、ヘリカルアンテナ9の長さを決定することによ
り、800MHz帯と1.9GHz帯との共用機のヘリ
カルアンテナを構成することができる。同様に、800
MHz帯と1.5GHz帯との共用機や、1.5GHz
帯と1.9GHz帯との共用機も実現できる。
カルアンテナ10の長さL2を、L1−L2が1.9GHz
帯で共振するような実質等価電気長に設定し、また、給
電ヘリカルアンテナ9の長さL1を、ヘリカルアンテナ
9と折り返しヘリカルアンテナ10とから成る先端短絡の
平行2線により800MHz帯で得られるインピーダン
スの中間装荷を考慮に入れ、800MHz帯で共振する
ように、ヘリカルアンテナ9の長さを決定することによ
り、800MHz帯と1.9GHz帯との共用機のヘリ
カルアンテナを構成することができる。同様に、800
MHz帯と1.5GHz帯との共用機や、1.5GHz
帯と1.9GHz帯との共用機も実現できる。
【0039】また、ヘリカルアンテナは元々の帯域が狭
いため、現在の800MHz帯(送信帯域:940〜9
58MHz、受信帯域:810〜828MHz)や、
1.5GHz帯(送信帯域:1429〜1453MH
z、受信帯域:1477〜1501MHz)のように2
重分離(送受帯域を分離)したシステムでは、送信帯
域、受信帯域のどちらかの帯域しか十分な通信品質を確
保できないが、この実施形態のアンテナでは、折り返し
ヘリカルアンテナ10の長さL2を、L1−L2が高い周波
数帯域で共振するような実質等価電気長に設定し、ま
た、給電ヘリカルアンテナ9の長さL1を、先端短絡の
平行2線によるインピーダンスの中間装荷を考慮に入れ
て、低い周波数帯域で共振するように、決定することに
より、送信帯域、受信帯域共に良好な通信品質を確保で
きるヘリカルアンテナが実現できる。
いため、現在の800MHz帯(送信帯域:940〜9
58MHz、受信帯域:810〜828MHz)や、
1.5GHz帯(送信帯域:1429〜1453MH
z、受信帯域:1477〜1501MHz)のように2
重分離(送受帯域を分離)したシステムでは、送信帯
域、受信帯域のどちらかの帯域しか十分な通信品質を確
保できないが、この実施形態のアンテナでは、折り返し
ヘリカルアンテナ10の長さL2を、L1−L2が高い周波
数帯域で共振するような実質等価電気長に設定し、ま
た、給電ヘリカルアンテナ9の長さL1を、先端短絡の
平行2線によるインピーダンスの中間装荷を考慮に入れ
て、低い周波数帯域で共振するように、決定することに
より、送信帯域、受信帯域共に良好な通信品質を確保で
きるヘリカルアンテナが実現できる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のアンテナ装置は、複数の周波数帯で共振することがで
き、複数システムの共用無線機におけるアンテナとして
用いることができる。
のアンテナ装置は、複数の周波数帯で共振することがで
き、複数システムの共用無線機におけるアンテナとして
用いることができる。
【0041】また、ヘリカルアンテナの狭帯域を改善
し、ヘリカルアンテナの応用範囲を広げることができ
る。
し、ヘリカルアンテナの応用範囲を広げることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施形態におけるアンテナ装置
の構成図、
の構成図、
【図2】第1の実施形態のアンテナ装置における第2周
波数受信時の動作原理を説明する図、
波数受信時の動作原理を説明する図、
【図3】第1の実施形態のアンテナ装置における第1周
波数受信時の動作原理を説明する図、
波数受信時の動作原理を説明する図、
【図4】本発明の第2の実施形態におけるアンテナ装置
の構成を示す説明図(a)、第1周波数受信時の動作原
理を説明する図(b)、第2周波数受信時の動作原理を
説明する図(c)、
の構成を示す説明図(a)、第1周波数受信時の動作原
理を説明する図(b)、第2周波数受信時の動作原理を
説明する図(c)、
【図5】第2の実施形態のアンテナ装置の構成図、
【図6】第2の実施形態のアンテナ装置の他の構成図、
【図7】従来のアンテナ装置の伸長時を示す構成図、
【図8】従来のアンテナ装置の収納時を示す構成図であ
る。
る。
1 給電エレメント 2 折り返しエレメン 3 ホイップアンテナ 4 整合回路 5 無線回路 6 無線機筐体 7 等価インピーダンス 8 等価エレメント 9 ヘリカルアンテナ 10 折り返しヘリカルアンテナ 11 地板 12 スリーブ 13 絶縁体 14 モノポールアンテナ 15 接続バネ
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の周波数に共振するアンテナ装置で
あって、 長さL1 を有する線状の給電エレメントと、前記給電エ
レメントに近接配置され、前記給電エレメントと一端で
短絡された長さL2 を有する線状の折り返しエレメント
とを備え、 前記折り返しエレメントの長さL2 が、L1 −L2 にお
いて高い方の前記周波数に共振するように設定され、 前記給電エレメントの長さL1 が、低い方の前記周波数
において、前記折り返しエレメントとともに作用して前
記周波数に共振する長さに設定されていることを特徴と
するアンテナ装置。 - 【請求項2】 前記折り返しエレメントの長さが、前記
低い方の周波数より高い任意の周波数の1/4波長の実
質等価電気長に設定されていることを特徴とする請求項
1に記載のアンテナ装置。 - 【請求項3】 前記給電エレメント及び折り返しエレメ
ントが、ヘリカルアンテナから成ることを特徴とする請
求項1または2に記載のアンテナ装置。 - 【請求項4】 前記給電エレメントと折り返しエレメン
トとが、同心的に配置された異なる直径を有するヘリカ
ルアンテナから成ることを特徴とする請求項3に記載の
アンテナ装置。 - 【請求項5】 前記給電エレメントと折り返しエレメン
トとが、同一直径を有し、交互に巻き付けられたヘリカ
ルアンテナから成ることを特徴とする請求項3に記載の
アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8214968A JPH1051224A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8214968A JPH1051224A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1051224A true JPH1051224A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16664547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8214968A Pending JPH1051224A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1051224A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001099228A1 (en) * | 2000-06-22 | 2001-12-27 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | An antenna for a portable communication apparatus, and a portable communication apparatus comprising such an antenna |
KR100415991B1 (ko) * | 2001-05-22 | 2004-01-24 | 주식회사 에이스테크놀로지 | 비선형 이중 대역 스터브 안테나 |
US7920098B2 (en) | 2003-09-26 | 2011-04-05 | Nec Corporation | Antenna device for portable terminals and radio unit for receiving broadcast waves |
JP2011151573A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Harada Ind Co Ltd | 車両用のヘリカルアンテナ |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP8214968A patent/JPH1051224A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001099228A1 (en) * | 2000-06-22 | 2001-12-27 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | An antenna for a portable communication apparatus, and a portable communication apparatus comprising such an antenna |
US7053839B2 (en) | 2000-06-22 | 2006-05-30 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) | Antenna for a portable communication apparatus, and a portable communication apparatus comprising such an antenna |
KR100415991B1 (ko) * | 2001-05-22 | 2004-01-24 | 주식회사 에이스테크놀로지 | 비선형 이중 대역 스터브 안테나 |
US7920098B2 (en) | 2003-09-26 | 2011-04-05 | Nec Corporation | Antenna device for portable terminals and radio unit for receiving broadcast waves |
US7944399B2 (en) | 2003-09-26 | 2011-05-17 | Nec Corporation | Antenna device for portable terminals and radio unit for receiving broadcast waves |
JP2011151573A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Harada Ind Co Ltd | 車両用のヘリカルアンテナ |
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