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JPH10511504A - 電解コンデンサー用電解質 - Google Patents

電解コンデンサー用電解質

Info

Publication number
JPH10511504A
JPH10511504A JP8520015A JP52001596A JPH10511504A JP H10511504 A JPH10511504 A JP H10511504A JP 8520015 A JP8520015 A JP 8520015A JP 52001596 A JP52001596 A JP 52001596A JP H10511504 A JPH10511504 A JP H10511504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyte composition
electrolyte
acid
composition according
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8520015A
Other languages
English (en)
Inventor
リウ,ヤミン
Original Assignee
バウンダリー・テクノロジーズ・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バウンダリー・テクノロジーズ・インコーポレーテッド filed Critical バウンダリー・テクノロジーズ・インコーポレーテッド
Publication of JPH10511504A publication Critical patent/JPH10511504A/ja
Ceased legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/54Electrolytes
    • H01G11/58Liquid electrolytes
    • H01G11/62Liquid electrolytes characterised by the solute, e.g. salts, anions or cations therein
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 アルミニウム電解コンデンサー用の電解質は、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、溶媒、および少なくとも4個の炭素原子を有するカルボン酸を含む。好ましい溶媒は、ブチロラクトンとエチレングリコールとの組合せ物である。

Description

【発明の詳細な説明】 電解コンデンサー用電解質 技術分野 本発明は、電解コンデンサー用電解質に関する。さらに詳細には、本発明は、 高電圧で使用するためのアルミニウム電解コンデンサー用電解質に関する。発明の背景 最新のコンデンサー技術によれば、高電圧用として、グリコール-ボレート電 解質の代わりに、直鎖ジカルボン酸および枝分かれ鎖ジカルボン酸をエチレング リコール中に溶解して得られる電解質を使用することが開示されている。これら の新しい電解質は、より長い寿命および105℃においてより優れたパラメーター 安定性をもたらす。このような電解質を含むコンデンサーは、最高500V定格ま で市販されている。これらの電解質はいずれもエチレングリコールを溶媒として 含んでおり、−25℃以上の温度での使用に限定されている。該温度未満では、電 解質の抵抗が極めて大きくなるのでコンデンサーの等価直列抵抗(equivalent s eries resistance)(ESR)が高くなりすぎ、したがってコンデンサーは電子 回路において有効ではなくなる。 電解コンデンサーは、データ処理、通信、エンターテインメント、およびパワ ーエレクトロニクス用の種々の電子機器において使用されていることでよく知ら れている。一般には、これらのコンデンサーは、スペーサーペーパーの層で隔離 したアノード箔とカソード箔で構成されるコンデンサー素子で造られている。電 極箔は一般に、エッチングを施して表面積を増大させたアルミニウムで造られて いる。アノード箔にはさらなる形成プロセスを施して、コンデンサーの誘電体と して機能するアノード酸化物バリヤー層を生成させている。コンデンサー素子に おいては、長さの短いワイヤまたは幅の小さいシート素材のストリップが、アノ ード箔およびカゾード箔の長さ方向に機械的に結合されており、これらは、外部 回路への電気的接続を果たすのに使用されている。コンデンサー素子は保護ケー ス中に配置されている。コンデンサーの設計およびサイズに応じて、コンデンサ ー素子を保護ケース中に配置する前または後に、電解質をコンデンサー素子中に 含浸させる。コンデンサーの設計や組み立て手順についての詳細は、メーカーに よって異なる。一般には、ワイヤコネクターを使用する場合は、それらをケース 上部のエラストマーシールに通す。またシートストリップを使用する場合は、そ れを硬質ポリマーのカバー中に埋め込まれた端子に溶接するか又はリベット締め し、次いでカバーをケースにしっかりとシールする。 従来技術の文献例としては米国特許第3,638,077号があり、該特許は、ブチロ ラクトン、エチレングリコール、ホウ酸、およびトリブチルアミンを含有した、 最大400ボルトまで使用できる電解質を開示している。アルミニウム電解コンデ ンサーに使用するための他の電解質が米国特許第4,024,442号に開示されており 、該特許は、安息香酸とトルイル酸からなる群から選ばれる酸、エチレングリコ ール、および酸を部分中和する少なくとも1種の有機塩基(たとえばトリエチル アミン)を含んだ電解質組成物を開示している。発明の開示 本発明の目的は、アルミニウム電解コンデンサーに使用するための電解質を提 供することにある。 本発明の他の目的は、比較的高電圧の条件にて作動する、アルミニウム電解コ ンデンサーに使用するための電解質を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、−25℃未満であって−55℃までの温度で使用でき る高電圧用電解質(軍事用およびある特定の航空宇宙用に適する)を提供するこ とにある。 本発明のさらに他の目的は、500Vより高い電圧にて、たとえば105℃で540V の定格にて使用するのに適した電解質を配合作製することにある。 本発明のさらに他の目的は、105℃での長時間の作動において受けるESRの 増大があまり大きくはないコンデンサーを提供することにある。 これらのコンデンサーは、高温においてさえも何千時間もの作動にわたって安 定であるという特性を有することが要求される。典型的な作動寿命要件は、安定 なキャパシタンス、低い漏れ電流、および低い等価直列抵抗が維持された状態で 、105℃にて2000時間である。ESRは、電解質の抵抗率によって大きく異なる 。致 命的な破損を防止するために、電解質は、その作動寿命全体にわたってコンデン サーの作動電圧を保持できなければならないだけでなく、電圧が急激に変化した 場合に、ある程度の安全マージンをもたらすことができなければならない。 有用な電解質は、高い破壊電圧と低い抵抗率を併せ持っている。高温で数千時 間使用した後でも、これらの特性が大幅には悪化しない。 さらに具体的に言えば、本発明は、8〜12個の炭素原子を有するトリアルキル アミン、溶媒、および少なくとも4個の炭素原子を有するカルボン酸を含む、電 解コンデンサー用の電解質組成物に関する。好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、一般には、比較的高い電圧のかかるアルミニウム電解コンデンサー に使用するための電解質、特に200〜600ボルトの範囲の高電圧用の電解質に関す る。本発明の電解質は、ブチロラクトン(γ−ブチロラクトン)を含んだ溶媒を 、8〜12個の炭素原子を有するトリアルキルアミンおよび少なくとも4個の炭素 原子を有するカルボン酸と組み合わせた形で含む。具体的には、電解質のトータ ル重量を基準として、トリアルキルアミンの濃度は約1〜8重量%、溶媒は約70 〜95重量%、そしてカルボン酸は約2〜20重量%であることが見いだされている 。さらに、水を最大5重量%までの濃度にて使用してもよい。 ブチロラクトンを使用する場合は、電解質の導電性を向上させるためにプロト ン性共溶媒を必要とする。この目的に適したブチロラクトン用共溶媒はエチレン グリコールである。しかしながら、エチレングリコールの濃度が高すぎると、電 解質の熱安定性が低下する。ブチロラクトン:エチレングリコールの好ましい比 は、容量比にて95:1〜80:20である。 ブチロラクトン電解質の熱安定性は、電解質組成物中の水含量によって大きく 異なる。より高い電圧および/またはより高い温度で使用する電解質に対しては 、より低い水含量が要求される。低電圧においては5%の濃度が使用されている が、600ボルトでは電解質配合物は水を全く含まないのが好ましい(しかしなが ら、配合物に加えられている化学物質だけでなくスペーサー材料中にも、痕跡量 の水が存在していると考えられる)。 ブチロラクトンに対して特に相溶性があることがわかっているトリアルキルア ミンとしては、非求核剤もしくは弱い求核剤である強塩基(たとえば、N,N− ジイソプロピルエチルアミン)、および中程度の大きさのトリアルキルアミン( たとえば、トリプロピルアミンやトリブチルアミン)などがある。他のものより はるかに低い抵抗率を示すことから、好ましいトリアルキルアミンはN,N−ジ イソプロピルエチルアミンである。 本発明を実施する上で、より大きくてより弱い酸がより高い電圧に耐えること がわかっている。こうしたカルボン酸(酸性が弱く、高電圧コンデンサーに適し た酸性度を有する)としては、少なくとも4個の炭素原子を有する直鎖ジカルボ ン酸、ならびにCO2H基が2個以上の炭素原子を有するアルキル鎖で隔離され ている枝分かれ鎖の二塩基酸もしくは多塩基酸がある。第三および/または第四 α−炭素を有している酸が好ましい。α−炭素におけるアルキル基が電子を供与 し、酸を弱めるからである。さらに、モノカルボン酸が分子中のある箇所に極性 基(たとえば、ヒドロキシ、アルコキシ、またはカルボニルなど)を有している 場合、こうしたモノカルボン酸が本発明の電解質に適している。本発明の好まし い直鎖ジカルボン酸は、9個以上の炭素原子を有するジカルボン酸であり、これ らはより高電圧の用途(たとえば、300V以上の用途)に適している。本発明の 好ましい枝分かれ鎖カルボン酸はC36ダイマー酸およびC54トリマー酸であり、 これらは不飽和C18酸の縮合によって得られる。これら2つの酸は、600ボルト までの比較的高い電圧範囲において特に有用であることがわかっている。さらに 、より低電圧の用途(たとえば200〜300V)に対しては、より小さな酸〔たとえ ば、コハク酸(C4)やアジピン酸(C6)〕が低い抵抗率をもたらし、このとき 破壊電圧は充分に高い。アジピン酸は低コストであり、コハク酸はより低い抵抗 率をもたらす。 必要に応じて、本発明の電解質はさらに、200を越える分子量のポリアルキレ ングリコールを溶媒中の一成分として含んでもよい。特に、200〜3400およびそ れ以上の分子量を有するポリアルキレングリコールが高電圧用途(特に、540〜6 00ボルト)に対して有用であり、このときポリアルキレングリコールの濃度は、 溶媒 全体中1重量%以上である。 さらに、減極剤(たとえば、カソードでのガス発生を防止する芳香族ニトロ化 合物)が高電圧を保持するのに、また高温にて安定な性能をもたらすのに有効で あることがわかっている。 下記の実施例は、本発明の電解質の好ましい組成物を示している。しかしなが ら、これらの実施例は単に例証のためのものであって、これらの実施例によって これまで説明してきた本発明が限定されることはない。 実施例においては、破壊電圧(Vb)は2つの方法のうちの1つで測定されて いる:(1)室温にて、試験用電解質を含んだビーカー中で平滑なアルミニウム 箔をアノードとして使用して測定;(2)85℃にて、成形したアルミニウム箔か らなる1”×1.5”のスライドガラス・サンドイッチをアノードとして使用し、 エッチングしたアルミニウム箔をカソードとして使用し、そして試験用電解質を 含浸させたスペーサーペーパーを使用して測定。85℃で測定して得られたVbは 、ビーカー中室温で測定して得られたVbと同じか又はやや高かった。 実施例I 本実施例では、異なったアミンを使用して作製した電解質の破壊電圧の熱安定 性を比較している。本実施例を実施する上で、5種のトリアルキルアミンを使用 して5つの電解質を作製した。これらの電解質は、0.3Mのセバシン酸;0.45M のアミン;75〜80重量%のブチロラクトン;約8重量%のエチレングリコール; および約3重量%の水;で構成された。 表1に示す破壊電圧は、サンドイッチ/85℃法を使用して測定した値である。 直鎖アミン(トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびトリブチルアミ ン)の場合、比抵抗(ρ)はアミンの分子量と共に増大した。N,N−ジイソプ ロピルエチルアミンが最も低い抵抗率を有することがわかった。全てのアミンが 類似の初期破壊電圧(Vb)を有していたが、8個未満の炭素原子を有するアミ ン(すなわち、トリエチルアミンとジメチルエチルアミン)は加熱後にVbが急 激に低下し、8個以上の炭素原子を有するアミンは安定なVbを有していた。 実施例II 本実施例においては、高電圧における電解コンデンサーにとって有用な多くの 電解質が示されている。 表2A〜2Dは、18種の組成物それぞれの異なった配合処方、比抵抗、および 破壊電圧を示している。 表2に示されているC21二酸とC22酸は、それぞれ5(6)−カルボキシ−4− ヘキシル−2−シクロヘキセン−1−オクタン酸(CAS No 53980-88-4)および ポリカルボン酸(CAS No 68139-89-9)である。C21二酸はリノール酸とアクリ ル酸とを反応させることによって、またC22酸はリノール酸とマレイン酸とを反 応させることによって得られる。C36ダイマー酸とC54トリマー酸は、不飽和C18 脂肪酸の分子間縮合によって得られる。本検討においては、我々がC54トリマ ー酸 と呼んでいるものは、実際には、60%のC54トリマー酸と40%のC36ダイマー酸 との混合物である。 表2A、2B、2C、および2Dに記載の全ての組成物の破壊電圧が高電圧で の使用に対して有用であることがわかる。より大きな酸(特に、C36ダイマー酸 とC54トリマー酸)を使用すると、より高電圧の電解質が得られる。 実施例III 本実施例は、本発明の電解質組成物における減極剤の影響を示している。 90mlのブチロラクトン、10mlのエチレングリコール、2mlの水、2gのセバシ ン酸、および1.9mlのトリプロピルアミンからなる電解質中に減極剤を加え、特 性を測定した。表3に挙げた減極剤のそれぞれについて測定を行った。表3はさ らに、各溶液に対する抵抗率と破壊電圧を示している。 最大5%までは、減極剤の濃度を増すと抵抗率が若干増大し、破壊電圧は影響 を受けなかった。高電圧を維持し、他の減極剤より優れた熱安定性を有すること から、4−ニトロアニソールが好ましいことがわかった。 実施例IV 本実施例では、200〜3400の範囲の分子量(MWpeg)のポリエチレングリコー ルが本発明の電解質組成物の破壊電圧に及ぼす影響について説明する。本実施例 の電解質組成物は、実施例I、II、およびIIIの組成物と同様の手順で作製した 。表4は、電解質組成物だけでなく破壊電圧と比抵抗も示している。 表4のデータから、ポリエチレングリコールは本発明の電解質組成物の破壊電 圧を高めることがわかる。 実施例V 本実施例は、105℃における本発明の電解質組成物の熱安定性を示す。電解質 は、前記実施例の場合と同様の手順で作製した。電解質組成物の番号は、表2と 4に記載の組成物を表している。Δρ値は、初期値からの比抵抗のパーセント変 化である。 表5から、破壊電圧と比抵抗は、試験した全ての組成物に対してかなり安定で あることがわかる。比抵抗の変化の殆どは、初期加熱時に生じた。 実施例VI-A〜VI-C これらの実施例では、本発明の電解質組成物を使用して作製した多くのコンデ ンサーの性能を示す。 本発明の4種の電解質組成物を使用して、アルミニウム電解コンデンサーを作 製した。よく知られている従来法にしたがってコンデンサーを作製した。具体的 には、アノード箔とカソード箔のストリップ(スペーサーシートの1つ以上の層 によって隔離されている)を中央マンドレルの周りに包み込むことによって、円 柱状のコンデンサー素子を得た。集成機器の能力に応じて、コネクタ・ストック (connector stock)を、この巻き上げ操作の前に、あるいはその一体部分とし て箔に取り付けた。最終的なコンデンサーに組み立てる前に、これらの巻き上げ 素子(wound element)を減圧乾燥して、スペーサーペーパーに吸収されている 過剰の水分を除去する(この乾燥工程は一般的な仕様であって、本発明の電解質 に特有のものではない。スペーサーがその経歴において高湿度条件にさらされな けれ ば、乾燥工程は省いてもよい)。この巻き上げ素子を使用した最終コンデンサー を作製するのに必要とされる連続処理工程のシーケンスは、組立ライン、コンデ ンサー材料、およびコンデンサー設計の違いに応じて変えた。これらの方法はい ずれも、当業者にはよく知られている。したがって、下記実施例の幾つかに対し ては、巻き上げ素子をコンデンサーケース中に配置した後に、巻き上げ素子に電 解質を含浸させ(実施例VI-A)、また他のコンデンサーの場合は、設計上、コン デンサーケース中に挿入する前に電解質を含浸させた(実施例VI-BとC)。 これらの実施例においては、最終的なシールを施す前に、含浸したケース入り のコンデンサー素子をエージングした。コンデンサーを電源に、およびコンデン サーに対する最大電流を制限する抵抗器に接続した。コンデンサーにかかる電圧 をその定格値にまで徐々に上昇させることのできるような供給電圧を使用し、該 電圧をある選定した時間にわたって保持した。本発明の電解質を、業界において 使用されている種々のエージング・シーケンス(aging sequence)に適応させる ことができる。これらの実施例では、先ずコンデンサーを室温でエージングし、 次いで温度を85℃に上昇させ、コンデンサーの電流が低い値に低下するまで電圧 を保持した。 エージング後、その固有の設計に適した手段によってコンデンサーをシールし た。 実施例VI-A 2つのタイプのスペーサーを使用して作製した250WVコンデンサーにおいて、 電解質2-4(実施例IIからのもの)を使用した。一方のスペーサーは、高密度の クラフト紙が2層になったもので、それぞれ厚さが18μm、密度が0.7g/cm3以上 である(本明細書ではこれをC/CCペーパーと称する)。他方のスペーサーは、低 密度のクラフト紙が2層になったもので、それぞれ公称厚さが28μm、公称密度 が0.55g/cm3である(本明細書ではこれをKKペーパーと称する)。250ボルト105 ℃での負荷試験の結果、および105℃で電圧を加えないときの放置試験の結果を 表6A示す。 試験時間にわたって、電気的パラメーターは極めて安定であった。平均キャパ シタンスは1.6%以下で変化した。105℃での漏れ電流(継続的に電圧をかけた状 態で測定)は、初期に低下し、その後1000hrを越えると幾らかの増大は認められ るが、試験全体を通して低い値のままであった。KKスペーサーでは、120Hz ESR が初めの250hr中に28%増大し、次いでさらなる試験中に徐々に増大し、その結 果105℃で2000hr後に 120Hz ESR は、初期値より30%大きくなった。C/CCスペー サーでは、ESR は2000hrまでは時間と共に低下し、その後増大した。しかしなが ら、4000hrにおいて ESR はまだ初期値より18%低かった。 高温貯蔵安定性を等級付けする方法は、放置試験後のLCとコンデンサーのCV積 (キャパシタンス×電圧)との比を求めることである。この場合、その比は、35 μAを(542μF×250V)で除して得られ、0.00025に等しい。このことから、電圧 を加えずに高温で長期暴露したときに、劣化は殆ど起こらないことがわかった。 実施例VI-B 17個の450WV/105℃コンデンサーにおいて、電解質組成物2-10(実施例IIから のもの)を使用した。アノード箔は655V形成箔(655V formed foil)であり、ス ペーサーは低密度クラフト(KK)の三層体であった。負荷試験結果を表6B(平 均値)に示す。 キャパシタンス値は、最大3000時間まで安定であった。25℃および105℃での 漏れ電流(LC)は極めて低かった。 実施例VI-C 実施例IIからの電解質2-11と2-16を含んだ8個のアルミニウム電解コンデンサ ーを作製した。どちらの電解質も4−ニトロアニソールを1%含有した。アノー ド箔は800Vに形成されており、スペーサーは、ポリプロピレンとクラフトセルロ ース繊維とのブレンドで構成されたペーパーの三層で造り上げた。これらのコン デンサーを、印加電圧が540Vであること以外は、実施例VI-AおよびVI-Bの場合と 同様の手順にて105℃で試験した。試験結果を表6Cに示す。 電解質組成物2-16を使用したコンデンサーのキャパシタンスは、初期において は、電解質2-11を使用したコンデンサーより5%低かったが、どちらの電解質も 、最大2500時間までは安定なキャパシタンスをもたらした。どちらのコンデンサ ーについても、初期の250時間中にESRが実質的に低下し、次いでESRがさらなる 加熱中に徐々に増大した。どちらの電解質についても、LCは初期値から低下し、 そして試験時間全体にわたって低いままであった。 実施例VII 実施例VI-Aにおいて使用したものと同様のコンデンサー(電解質2-4とKKスペ ーサーを使用して作製)のESRを−55℃までの低温にて測定した。比較のため、 ジメチルホルムアミドを溶媒として使用した電解質とC/CCスペーサーとを含んだ コンデンサーを標準として測定した。これは軍事用の設計物であり、現在得られ るものの中では最も優れた低温特性を有する。表7は、これら2つの設計物のそ れぞれに関して、各温度でのESRと25℃でのESRとの比を示す。 0℃より低い温度では、この比は電解質2-4の場合は2以下であり、−40℃で 7xおよび−55℃で16xという温度係数は妥当であり、受け入れ可能である。 特定の実施態様を挙げて本発明を説明してきたが、当業者にとっては、本発明 の範囲と精神を逸脱することなく請求の範囲にしたがって種々の変形が可能であ ることは言うまでもない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年12月31日 【補正内容】 従来技術の文献例としては、米国特許第3,638,077号と FR,A,1 548 655 があ り、米国特許第3,638,077号は、ブチロラクトン、エチレングリコール、ホウ酸 、およびトリブチルアミンを含有した、最大400ボルトまで使用できる電解質を 開示しており、また FR,A,1 548 655 は、γ−ブチロラクトンを含んだ溶媒を、 トリエチルアミンもしくはトリブチルアミンおよびカルボン酸と組み合わせて含 んだ電解コンデンサー用の電解質組成物を開示している。アルミニウム電解コン デンサーに使用するための他の電解質が米国特許第4,024,442号に開示されてお り、該特許は、安息香酸とトルイル酸からなる群から選ばれる酸、エチレングリ コール、および酸を部分中和する少なくとも1種の有機塩基(たとえばトリエチ ルアミン)を含んだ電解質組成物を開示している。発明の開示 本発明の目的は、アルミニウム電解コンデンサーに使用するための電解質を提 供することにある。 本発明の他の目的は、比較的高電圧の条件にて作動する、アルミニウム電解コ ンデンサーに使用するための電解質を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、−25℃未満であって−55℃までの温度で使用でき る高電圧用電解質(軍事用およびある特定の航空宇宙用に適する)を提供するこ とにある。 本発明のさらに他の目的は、500Vより高い電圧にて、たとえば105℃で540V の定格にて使用するのに適した電解質を配合作製することにある。 本発明のさらに他の目的は、105℃での長時間の作動において受けるESRの 増大があまり大きくはないコンデンサーを提供することにある。 これらのコンデンサーは、高温においてさえも何千時間もの作動にわたって安 定であるという特性を有することが要求される。典型的な作動寿命要件は、安定 なキャパシタンス、低い漏れ電流、および低い等価直列抵抗が維持された状態で 、105℃にて2000時間である。ESRは、電解質の抵抗率によって大きく異なる 。致命的な破損を防止するために、電解質は、その作動寿命全体にわたってコン デンサーの作動電圧を保持できなければならないだけでなく、電圧が急激に変化 した場合に、ある程度の安全マージンをもたらすことができなければならない。 有用な電解質は、高い破壊電圧と低い抵抗率を併せ持っている。高温で数千時 間使用した後でも、これらの特性が大幅には悪化しない。 さらに具体的に言えば、本発明は、8〜12個の炭素原子を有するトリアルキル アミン、溶媒、および少なくとも4個の炭素原子を有するカルボン酸を含む、電 解コンデンサー用の電解質組成物に関する。好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、一般には、比較的高い電圧のかかるアルミニウム電解コンデンサー に使用するための電解質、特に200〜600ボルトの範囲の高電圧用の電解質に関す る。本発明の電解質は、ブチロラクトン(γ−ブチロラクトン)を含んだ溶媒を 、N,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび少なくとも4個の炭素原子を有す るカルボン酸と組み合わせた形で含む。具体的には、電解質のトータル重量を基 準として、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの濃度は約1〜8重量%、溶媒 は約70〜95重量%、そしてカルボン酸は約2〜20重量%であることが見いだされ ている。さらに、水を最大5重量%までの濃度にて使用してもよい。 ブチロラクトンを使用する場合は、電解質の導電性を向上させるためにプロト ン性共溶媒を必要とする。この目的に適したブチロラクトン用共溶媒はエチレン グリコールである。しかしながら、エチレングリコールの濃度が高すぎると、電 解質の熱安定性が低下する。ブチロラクトン:エチレングリコールの好ましい比 は、容量比にて95:1〜80:20である。 ブチロラクトン電解質の熱安定性は、電解質組成物中の水含量によって大きく 異なる。より高い電圧および/またはより高い温度で使用する電解質に対しては 、より低い水含量が要求される。低電圧においては5%の濃度が使用されている が、600ボルトでは電解質配合物は水を全く含まないのが好ましい(しかしなが ら、配 合物に加えられている化学物質だけでなくスペーサー材料中にも、痕跡量の水が 存在していると考えられる)。 他のものよりはるかに低い抵抗率を示すことから、好ましいトリアルキルアミ ンはN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。 本発明を実施する上で、より大きくてより弱い酸がより高い電圧に耐えること がわかっている。こうしたカルボン酸(酸性が弱く、高電圧コンデンサーに適し た酸性度を有する)としては、少なくとも4個の炭素原子を有する直鎖ジカルボ ン酸、ならびにCO2H基が2個以上の炭素原子を有するアルキル鎖で隔離され ている枝分かれ鎖の二塩基酸もしくは多塩基酸がある。第三および/または第四 α−炭素を有している酸が好ましい。α−炭素におけるアルキル基が電子を供与 し、酸を弱めるからである。さらに、モノカルボン酸が分子中のある箇所に極性 基(たとえば、ヒドロキシ、アルコキシ、またはカルボニルなど)を有している 場合、こうしたモノカルボン酸が本発明の電解質に適している。本発明の好まし い直鎖ジカルボン酸は、9個以上の炭素原子を有するジカルボン酸であり、これ らはより高電圧の用途(たとえば、300V以上の用途)に適している。本発明の 好ましい枝分かれ鎖カルボン酸はC36ダイマー酸およびC54トリマー酸であり、 これらは不飽和C18酸の縮合によって得られる。これら2つの酸は、600ボルト までの比較的高い電圧範囲において特に有用であることがわかっている。さらに 、より低電圧の用途(たとえば200〜300V)に対しては、より小さな酸〔たとえ ば、コハク酸(C4)やアジピン酸(C6)〕が低い抵抗率をもたらし、このとき 破壊電圧は充分に高い。アジピン酸は低コストであり、コハク酸はより低い抵抗 率をもたらす。 必要に応じて、本発明の電解質はさらに、200を越える分子量のポリアルキレ ングリコールを溶媒中の一成分として含んでもよい。特に、200〜3400およびそ れ以上の分子量を有するポリアルキレングリコールが高電圧用途(特に、540〜6 00ボルト)に対して有用であり、このときポリアルキレングリコールの濃度は、 溶媒全体中1重量%以上である。 さらに、減極剤(たとえば、カソードでのガス発生を防止する芳香族ニトロ化 合物)が高電圧を保持するのに、また高温にて安定な性能をもたらすのに有効で あることがわかっている。 下記の実施例は、本発明の電解質の好ましい組成物を示している。しかしなが ら、これらの実施例は単に例証のためのものであって、これらの実施例によって これまで説明してきた本発明が限定されることはない。 実施例においては、破壊電圧(Vb)は2つの方法のうちの1つで測定されて いる:(1)室温にて、試験用電解質を含んだビーカー中で平滑なアルミニウム 箔をアノードとして使用して測定;(2)85℃にて、成形したアルミニウム箔か らなる4mm×6mm(1”×1.5”)のスライドガラス・サンドイッチをアノード として使用し、エッチングしたアルミニウム箔をカソードとして使用し、そして 試験用電解質を含浸させたスペーサーペーパーを使用して測定。サンドイッチを 使用して85℃で測定して得られたVbは、ビーカー中室温で測定して得られたVb と同じか又はやや高かった。 実施例I 本実施例では、異なったアミンを使用して作製した電解質の破壊電圧の熱安定 性を比較している。本実施例を実施する上で、5種のトリアルキルアミンを使用 して5種の電解質を作製した。これらの電解質は、0.3Mのセバシン酸;0.45M のアミン;75〜80重量%のブチロラクトン;約8重量%のエチレングリコール; および約3重量%の水;で構成された。 請求の範囲を以下の通り補正する。 請求の範囲 1. 電解質組成物全体を基準として、1〜8重量%のN,N−ジイソプロピ ルエチルアミン;70〜95重量%の溶媒;および2〜20重量%の少なくとも4個の 炭素原子を有するカルボン酸;を含む、電解コンデンサー用の電解質組成物。 2. 前記カルボン酸が、少なくとも4個の炭素原子を有する直鎖ジカルボン 酸である、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 3. 前記カルボン酸が、そのCO2H基が少なくとも2個の炭素原子を有す るアルキル鎖によって隔離されている、枝分かれ鎖の二塩基酸または多塩基酸で ある、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 4. 前記カルボン酸が、C36ダイマー酸、C54トリマー酸、およびこれらの 混合物からなる群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 5. 前記カルボン酸が、C21二酸とC22多酸からなる群から選ばれる、請求 の範囲第1項に記載の電解質組成物。 6. 前記カルボン酸が、第三および/または第四α-炭素を有する枝分かれ 鎖の二塩基酸または多塩基酸である、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 7. 前記溶媒が、ブチロラクトンとエチレングリコールとの組合せ物である 、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 8. 前記溶媒が、200〜3400の分子量を有するポリアルキレングリコールを 含む、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 9. 前記溶媒が、少なくとも200の分子量を有するポリアルキレングリコー ルを含む、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 10. 水を含んでいる、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 11. 水を5重量%未満の量にて含んでいる、請求の範囲第1項に記載の電解 質組成物。 12. 前記溶媒が、ブチロラクトンとエチレングリコールとの組合せ物である 、 請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. N,N−ジイソプロピルエチルアミン、溶媒、および少なくとも4個の 炭素原子を有するカルボン酸を含む、電解コンデンサー用の電解質組成物。 2. 前記カルボン酸が、少なくとも4個の炭素原子を有する直鎖ジカルボン 酸である、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 3. 前記カルボン酸が、そのCO2H基が少なくとも2個の炭素原子を有す るアルキル鎖によって隔離されている、枝分かれ鎖の二塩基酸または多塩基酸で ある、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 4. 前記カルボン酸が、C36ダイマー酸、C54トリマー酸、およびこれらの 混合物からなる群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 5. 前記カルボン酸が、C21二酸とC22多酸からなる群から選ばれる、請求 の範囲第1項に記載の電解質組成物。 6. 前記カルボン酸が、第三および/または第四α-炭素を有する枝分かれ 鎖の二塩基酸または多塩基酸である、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 7. 前記溶媒が、ブチロラクトンとエチレングリコールとの組合せ物である 、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 8. 前記溶媒が、200〜3400の分子量を有するポリアルキレングリコールを 含む、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 9. 前記溶媒が、少なくとも200の分子量を有するポリアルキレングリコー ルを含む、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 10. 水を含んでいる、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 11. 水を5重量%未満の量にて含んでいる、請求の範囲第1項に記載の電解 質組成物。 12. 前記N,N−ジイソプロピルエチルアミンの量が、電解質組成物全体の うちの1〜8重量部である、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 13. 前記溶媒の量が、電解質組成物全体のうちの70〜95重量部である、請求 の範囲第1項に記載の電解質組成物。 14. 前記カルボン酸の量が、電解質組成物全体のうちの2〜20重量部である 、 請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 15. 前記N,N−ジイソプロピルエチルアミンの量が電解質組成物全体のう ちの1〜8重量部であり、前記溶媒の量が電解質組成物全体のうちの70〜95重量 部であり、そして前記カルボン酸の量が電解質組成物全体のうちの2〜20重量部 である、請求の範囲第1項に記載の電解質組成物。 16. 前記溶媒がブチロラクトンとエチレングリコールとの組合せ物である、 請求の範囲第15項に記載の電解質組成物。
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