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JPH10509460A - 自己免疫疾患の進行を阻害するための処理方法 - Google Patents

自己免疫疾患の進行を阻害するための処理方法

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JPH10509460A
JPH10509460A JP8534057A JP53405796A JPH10509460A JP H10509460 A JPH10509460 A JP H10509460A JP 8534057 A JP8534057 A JP 8534057A JP 53405796 A JP53405796 A JP 53405796A JP H10509460 A JPH10509460 A JP H10509460A
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Abstract

(57)【要約】 自己免疫疾患の進行は、MHC クラスI 抗原のα−1ドメイン配列を有するペプチドの投与により阻害される。これらの断片は、MHC クラスI 抗原の70〜91番目の部位のアミノ酸を含む。IDDMの発症は本発明の治療により有為に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】 自己免疫疾患の進行を阻害するための処理方法 緒論 技術分野 本発明の技術分野は、ペプチド断片を用いた自己免疫疾患の調節である。背景技術 哺乳類及び鳥類の複合免疫系は精巧なバランスを達成していなければならず、 ここで病原体は認識され、排除されるが、ホストの細胞は免疫性破壊からは安全 である。繊細な(subtle)環境及び遺伝的要因はこのバランスを混乱させること ができ、時には結果として自己免疫疾患を引き起こす。免疫系の自己の細胞によ る攻撃は多数の異なる標的に向けられることができ、この攻撃は多数の疾患と相 関している。これらの中には、例えば多発性硬化症及び重症筋無力症等の神経疾 患;例えば核酸を攻撃し、全身性エリテマトーデスに伴って観察される関節リウ マチ等の関節疾患;及び乾癬、インシュリン依存性糖尿病(IDDM)、シェー グレン病及び甲状腺疾患等のその他の疾患がある。これらの疾患は、小さな炎症 から命を脅かすものまで種々の症状を有する。 これらの疾患に対する根拠の解明と関係した広範囲の研究の努力にもかかわら ず、大部分の疾患は、治療方法の発展における病因論の理解に対して反抗的であ った。多数の疾患は、タンパク質への攻撃及び分解、細胞障害性等を引き起こす リンパ球の関与と関係していると信じられている。 インシュリン依存性糖尿病(IDDM)は、クラスII MHC抗原の特定の対 立遺伝子に結び付けられる。特に、対立遺伝子DQB1*0302(DQ3.2 )を有するカフカス人集団において関連性が見出されている。この証拠は、CD 4+なTリンパ球とIDDMの発症との関連を示唆している。CD4+なT細胞を 特異的に阻害するシクロスポリンAの投与によって達成される発症の遅延はこの 見解を支持している。 NODマウスは、組織学及び自己免疫応答の範囲においてIDDMに非常に似 ており、MHC クラスII抗原の遺伝子座と関連した疾患を自然発症する。適当 な環境下におけるT細胞の転移は、若いNODマウスにおける早期の疾患を誘導 することができる。疾患の進行において、膵臓のランゲルハンス島におけるβ細 胞の喪失は、CD4+なT細胞の島周辺(peri-islet)への浸潤、続くCD8+な 細胞及びマクロファージの浸潤に続いて起こる。マクロファージも組織損傷の重 要なメディエーターである。 IDDMの原因におけるT細胞サブセットの役割は論議になっている。相反す るデータが公開されている。ある実験においては、ランゲルハンス島の破壊はC D4+なT細胞単独で仲介されることを示している。他ではクラスI MHC抗原 が存在しない場合、発症しないことを報告している。 自己免疫疾患の有害な影響を減少させるか又はその作用の進行を実質的に阻害 することにより患者を助ける治療法を開発する必要がある。Tリンパ球のエフェ クター機能の作用に介入することにより、ホストを自己免疫疾患から保護する方 法があるかもしれない。関連文献 既知のHLA及びH−2の対立遺伝子の配列は、Kabat ら、Sequences of Pro teins of Immunological Interest 、N.I.H publication no.91−3242、vol.I 、738 〜740 、761 、770 〜771 、779 〜780 、788 〜789 及び802 〜804 頁、 1991年に見ることができる。更に組成物及びそのようなペプチドの使用は、国際 出願PCT/US93/01758号に記載されている。Stagstedら、Cell、62、297 〜307 頁 、1990年は、MHC クラスI のペプチド由来のペプチドによるインシュリン受 容体機能の調節を開示している。前記のペプチドは、更に国際出願PCT/ US89/00 876号に開示されている。 Nisco ら、J.Immunol.、152、3786頁、1994年は、HLA クラスI 由来のペ プチド及びシクロスポリンAによる、ラットにおける同種移植寛容性の誘導を示 している。マウスにおける同様の寛容性が、Beulowら、Transplantation、59、4 55 〜460 頁、1995年に示されている。HLA−B7の第1ドメインのα1ヘリ ックス由来のペプチドの投与による、ラットにおける同種間の心臓移植片の生存 の延長は、Cuturiら、Transplantation、59、661 〜669 頁、1995年に記載され ている。可溶性のクラスI 分子による免疫調節は、Beulowら、Transplantation 、59、649 〜654 頁、1995年に概説されている。 IDDMの病因におけるCD8+なT細胞の役割は、Bradley ら、Diabetes、4 1、1603〜1608頁、1992年で議論されている。Katzら、Eur.J.Immunol.、23、3 358〜3360頁、1993年は、NODマウスにおける膵島炎の発症におけるMHCク ラスI 分子に対する要求を開示している。Miyazakiら、P.N.A.S.、89、9519〜95 23頁、1992年は、MHC L分子の発現による膵島炎の予防を示している。 MHC クラスII分子のペプチドを用いた糖尿病の治療は、L.Adorini、J.A utoimmunity 、5、73〜81頁、1992年;Hurtenbachら、J.Exp.Med.、177 、14 99〜1504頁、1993年及びLockら、Sem.Immunol.、3、247 〜255 頁、1991年に おいて議論されている。 IDDMについての疾患の進行については、Foulisら、Diabetologia、29、26 7 〜274 頁、1986年;Caillat-Zucmanら、J.Clin.Invest.、90、2242〜2250頁 、1992年;Vandewalle、Diabetologia、36、1155〜1162頁、1993年及びKarjalai nen ら、N.Engl.J.Med.、320、881 〜886 頁、1989年に概説されている。ヒ トのIDDMと種々の遺伝標識形質との関連は、Daviesら、Nature、371、130 〜136 頁、1994年において議論されている。 発明の概要 自己免疫疾患の進行を阻害する方法及び組成物が提供される。前記方法は、M HC クラスI 抗原のα1ドメインの少なくとも1部分の配列を有するペプチド の投与を基礎としている。これらの断片は、MHC クラスI 抗原の70〜91 番目の部位のアミノ酸配列を含み、T細胞が仲介する自己の標的細胞への攻撃を 調節するために使用される。 図面の簡単な説明 図1は、静脈内注射により投与したペプチドの雌のNODマウスにおける発症 率に及ぼす影響を示すグラフである。 図2は、腹腔内注射により投与したペプチドの影響を示すグラフである。 特定の態様の説明 自己免疫疾患の有害な影響は、MHC クラスI 抗原のα1ドメイン配列を有 するペプチドの投与により減少する。これらの断片は、MHC クラスI 抗原の 70〜91番目の部位のアミノ酸を含む。与えられた部位について、この領域の アミノ酸配列は幾つかの不変の残基を有し、その他も異なる対立遺伝子間におい て一般的に保存的である。関連した種の間、すなわち哺乳類間では、この領域に おける配列の類似性が存在する。興味の対象となるクラスI MHC抗原は、ヒ トHLA−A、−B、−C、−E及び−G並びにマウスH−2K及びH−2D並 びにそれらの誘導体を含む。 本発明のペプチドの薬学的に許容しうる製剤は、自己免疫疾患を患うホストに 投与される。データは、細胞障害性Tリンパ球が仲介する自己組織への攻撃の激 しさ(severity)を低下させることにより治療効果を発揮することを示している 。一般的に、細胞障害性Tリンパ球はCD8+である。効果は、自己反応性Tリ ンパ球の標的である自己組織の機能を残す(spare)することである。更に、炎 症、腫脹、サイトカイン、パーフォリン、グランザイムの放出等、T細胞の活性 化と関係しているものの低下であってもよい。 治療用組成物の1つのグループは、トリペプチド又は三連構造を含む少なくと も6個のアミノ酸のオリゴペプチド、(配列番号1)TYR-TYR-TRP(YYW)、好まし くはテトラペプチド(配列番号2)ARG-TRY-TYR-TRP(RYYW)からなる。トリペプ チド又はテトラペプチドのN末端には、少なくとも約4個のアミノ酸、より一般 的には少なくとも約5個のアミノ酸であって、その大部分はクラスI のHLA− Bのα1ドメインの80〜86番目の残基、より一般的には78〜86番目の残 基、しばしば75〜86番目の残基、又はその他の種、例えばマウス、ラット等 における同等物である配列が存在するだろう。ある場合には、アミノ酸配列が7 5〜83番目の残基をこえて伸長し、オリゴペプチドとしては伸長するとともに 、天然の配列からの置換数の増加は許容できる。トリペプチド又はテトラペプチ ドのC末端も伸長していてよく、一般的には5個のアミノ酸をこえない、より 一般的には3個のアミノ酸をこえない、しばしば1個のアミノ酸をこえない数で 伸長していてよい。 大部分について、オリゴペプチドは少なくとも6個、一般的には少なくとも8 個のアミノ酸を有し、以下に示す式の範囲内にある。 aa70aa71Q aa73aa74R aa76aa77L aa79aa80aa81aa82aa83Y Y aa86aa87aa88aa89aa90 aa91 (式中、aa70はQ 、H 、S 、N 又はK 、aa71はS 、A 及びTを含む脂肪族中性ア ミノ酸、aa73はT 又はA 、aa74はD 、Y 又はH 、aa76はE 又はV 、aa77はD 、S 又はN 、aa79はR 又はG 、aa80はT 、I 、N 又は芳香族アミノ酸、例えばF 、W 又はY 、aa81はL 又はA を含む非極性の脂肪族アミノ酸、aa82は R、L 又は芳香 族アミノ酸、特にL 、aa83はG 又はR 、aa86はW 又はN 、aa87はいずれかのアミ ノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、N 、Q 又はS 、aa88は芳香族アミノ酸 又は炭素数5〜6の脂肪族アミノ酸、特にF 、W 、Y 、L 、I 又はV 、aa89はい ずれかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、N 、Q 又はS 、aa90はい ずれかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、N 、Q 又はS 、aa91はい ずれかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、N 、Q 又はS である。) 望ましくは、部位aa86(W)の後ろのアミノ酸配列について、配列は芳香族ア ミノ酸を脂肪族アミノ酸、特に中性脂肪族アミノ酸と交換するだろう。 前記の式の範囲内にあり、75〜84番目の部位の配列を含む組成物も興味の 対象になる。 大部分について、ペプチドは、少なくとも6個のアミノ酸、より一般的には少 なくとも8個のアミノ酸、しばしば少なくとも10個のアミノ酸であるが、活性 なペプチドであるためには配列の全体が22個のアミノ酸又は44個のアミノ酸 からなる二量体までであろう。活性な配列は、種々の目的のために、鎖内で、又 はその他のペプチド若しくはタンパク質の側鎖と、結合(bond)又は非共有結合 的に連結(link)していてもよい。ペプチドは当該技術分野において既知の種々 の方法により環化されていてもよい。 頭部と頭部、尾部と尾部又は頭部と尾部であってもよいオリゴペプチド二量体 は、本発明の組成物に含まれる。更に、1個以上〜全部のアミノ酸がD型立体異 性体であってもよい。 特に興味の対象になる組成物は以下に示す配列を有する。 R V/E N/D L R I A/L L R/E Y Y W Q/D S (配列番号3) (式中、バックスラッシュはいずれかのアミノ酸がその部位に存在してもよいこ とを意図している)。好ましい組成物は少なくとも8個のアミノ酸を、好ましく は10個のアミノ酸を有するだろう。10個のアミノ酸は、前記式の範囲内にあ り、トリペプチドYYW、望ましくはW で終了する配列を含んでいてもよい。代わ りに、10個のアミノ酸は、配列 R V/E N/D L R I A/L L R/E Y(配列番号16 )を含んでいてもよい。 大部分について、本発明のペプチドは、具体的に示した場合を除いて、α1− ドメイン上に天然に見出されるアミノ酸を使用する。アミノ酸の組み合わせは天 然に見出されるものでなくてもよいが、1個以上の個々のアミノ酸はα1ドメイ ン中に通常は存在するだろう。ペプチドは、2つまでの、通常は1より多くない 変異を含んでいてもよい。ここで「変異」とは、HLA−Bのα1ドメイン配列 又は他の種、特にマウスの類似タンパク質の配列の特定の部位にアミノ酸の存在 を見出すことができないことを意味する。ただし、アミノ酸の86番目の部位の トリプトファンを変異数に含めることは除く。 本発明のペプチドは、広範囲の方法において修飾されていてもよい。配列類似 体を、アラニン又はバリン、特にアラニンを用いた各部位のアミノ酸の段階的な 置換を用いたオリゴペプチド合成により調製してもよい。一般的に、置換された アミノ酸の全数は3をこえず、1〜3の範囲で、一般的には1〜2であろう。「 スキャンニング(scanning)」変異を生成する方法は当該技術分野において既知 であり、多数の異なるアミノ酸について首尾よく用いられている。スキャンニン グ変異の手順の例は、Gustinら、Biotechniques 、14、22頁、1993年;Barany、 Gene、37、111 〜23頁、1985年;Colicelli ら、Mol Gen Genet 、199 、537 〜 9 頁、1985年及びPrentki ら、29、303 〜13頁、1984年に見出される。 ペプチドは、異なった目的のために、種々の他の化合物と、ペプチドに沿った あらゆる都合のよい部位において、共有結合で結合していてもよい。特に興味の 対象となるのは、本発明のペプチドを、合成又は合成遺伝子の発現により、他の 分子へ結合することであり、これによりホストに投与されたとき、他の分子は主 題となるペプチドに延長された安定性を提供する。種々のペプチド、例えば免疫 グロブリンの定常部、例えばIgGのFc等を使用してもよく、前記ペプチドは 脂質若しくはポリアルキレンオキシ基、糖又は核酸に結合していてもよい。ペプ チドはPEGで修飾(PEGylate)されていてもよく、ここでポリエチレンオキシ 基は血流中での増強された生存期間を提供する。これらの組成物は、特定ペプチ ド又はタンパク質をコードする遺伝子を調製又は分離し、前記遺伝子を本発明の ペプチドをコードするDNA配列に結合することにより調製することができる。 遺伝子を商業的に入手することができる多数の発現ベクター中の適当な発現ベク ターに導入し、これにより遺伝子は適当なホスト中で発現する。Sambrookら、Mo lecular Biology: A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratories Co ld Spring Harbor、NY、1989年を参照のこと。 ペプチドを種々の方法で調製してもよい。都合のよいことに、ペプチドは、例 えばBeckman 若しくはApplied Biosystems Inc.製の自動合成機、又はその他の 有用なペプチド合成装置を用いた通常の技術により合成することができ、また手 作業で合成してもよい。代わりに、特定のペプチドをコードするDNA配列を調 製し、クローニングし、発現させ、所望のペプチドを提供してもよい。この場合 ホルミルメチオニンが最初のアミノ酸であってもよく、反復配列を切断して個々 のペプチドを生成してもよい。非天然の(unnatural )アミノ酸、特に天然アミ ノ酸のD型異性体又はD型若しくはL型異性体の混合物を使用してもよい。 ペプチドを天然源から単離し、例えばイオン交換材料上でのクロマトグラフィ ー、大きさによる分離、免疫親和性クロマトグラフィー及び電気泳動を含む既知 の技術により精製してもよい。本明細書において使用するとき、「ペプチド化合 物の実質的に純粋な調製物」という用語は、ポリペプチドが天然において結合す る物質の約75%より多くが取り除かれており、通常は約90%よりも多くが取 り除かれている。しかしながら、医薬組成物の調製においてペプチドペプチドと 共に混合する物質は、前記の物質からは除外する。通常、百分率は全タンパク質 に基づくだろう。配列は、最終目的に応じて、種々の方法により修飾されていて もよい。異なるN末端基又はC末端基を導入して、ペプチドを、固体基材若しく はその他の分子に結合させるか又は環化させてもよい。 結合に好都合な機能性を含む化学的な連結(chemical linking)、例としては アミド又は置換アミン形成、例えば還元的なアミノ化のためのアミノ基、チオエ ーテル又はジスルフィド形成のためのチオール基、アミド形成のためのカルボキ シル基等を種々のペプチド又はタンパク質に提供してもよい。特に興味の対象に なるのは、少なくとも2個、より一般的には3個であり、約60個をこえないリ ジン基からなるペプチドであり、特に約4〜20、一般的には6〜18のリジン 単位からなる、MAPと呼ばれるポリリジンであり、本発明のペプチドは、利用 することができるアミノ基の一般的に少なくとも約20%、より一般的には少な くとも約50%に結合し、マルチペプチド産物(multipeptide product)を提供 する。したがって、本発明のペプチドを複数有する分子であって、本発明のペプ チドの配向が同一方向である分子を得るときには、事実上、尾部と尾部のダイマ ー又はオリゴマー形成を提供する連結基(linking group)を得ることになる。 代わりに、その他の天然又は合成のペプチド又はタンパク質を用いて、C末端に おける本発明のペプチドの付着のバックボーン(backbone)を提供してもよい。 ペプチドは、自己免疫疾患が疑われるホストに投与されるだろう。特に興味の 対象となるのは霊長類、特にヒトであるが、その他の哺乳類、特に例えばウシ、 ヒツジ、ネコ、イヌ、マウス、ウサギ等の家畜も興味の対象になる。興味の対象 になる疾患は、T細胞が仲介する組織破壊と関係しているだろう。多発性硬化症 、関節リウマチ、乾癬、尋常性天疱瘡、シェーグレン病、甲状腺疾患、橋本甲状 腺炎、重症筋無力症及びその他の多くの疾患が含まれる。特に興味の対象になる のは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の破壊と関係し、若年型糖尿病又はI 型 糖尿病として知られているインシュリン依存性糖尿病(IDDM)である。 ペプチド組成物は、望ましくは、疾患の前駆症状段階若しくは前臨床段階、又 ある場合においては疾患の徴候段階(symptomatic stage)の間に投与されるだ ろう。自己免疫による組織破壊に関係した機能の喪失を防ぐために、早期の治療 が好ましい。前駆症状段階又は前臨床段階は、患部、例えばランゲルハンス島、 滑膜組織、甲状腺等においてT細胞が関与した時より後でないが、機能の喪失が 明白な疾患を示す臨床症状を生じるほど重症ではない期間として定義されるだろ う。T細胞の関与は、患部における増加したT細胞数の存在、自己抗原に特異的 なT細胞の存在、患部におけるパーフォリン及びグランザイムの放出、免疫抑制 治療に対する応答等によって証明される。 例としてのIDDMの使用において、明白な糖尿病は、血中のグルコースレベ ルが特定のレベル、通常は約250mg/dlより高くなったとき生ずる。ヒト においては、長い前駆症状期間に続いて糖尿病が発症する。この期間、膵臓のβ 細胞の機能の漸進的な喪失が起こる。疾患の進行を、家族歴(family hisTory )及び可能な限りの遺伝解析により診断した個人においてモニターしてもよい。 インシュリン遺伝子領域(IDDM 2)を含む主要組織適合部位の遺伝子以外 の領域もIDDMとの関係を示すけれども、最も重要な遺伝的影響は、主要組織 適合部位(IDDM 1)の遺伝子についてみられる(前出Daviesら、Kennedy ら、Nature Genetics、9、293 〜298 頁、1995年参照)。前駆症状段階期間に 評価してもよいマーカーは、膵臓における膵島炎の存在、ランゲルハンス島細胞 の抗体のレベル及び頻度、ランゲルハンス島細胞表面抗体、膵臓のβ細胞におけ るクラスII MHC分子の異常発現、血中のグルコース濃度及びインシュリンの 血漿濃度である。膵臓におけるTリンパ球数、ランゲルハンス島細胞抗体及び血 中グルコースの増加は、インシュリン濃度の減少と同様、疾患を示している。明 白な糖尿病の発症後でも、インシュリンCペプチドの血漿中の残留によって証明 される残留性のβ細胞の機能を有する患者には、更なる機能の喪失を防ぐための 本発明のペプチドの投与は利益をもたらすかもしれない。 多発性硬化症において、顕性の疾患は筋肉の虚弱化、腹腔の反射(abdominal reflex)の喪失、可視できる欠陥及び知覚異常と関係している。前駆症状期間中 、白血球の脳脊髄液への浸潤、炎症及び脱髄が起こる。家族歴及びHLAハプロ タイプDRB1*1501、DQA1*0102、DQB1*0602の存在は、 疾患に対する感受性を示す。疾患の進行中にモニターされてもよいマーカーは、 脳脊髄液中における抗体の存在、視覚皮質及び脳幹における脳波記録法によりみ られる「誘発電位」及びMRI又はコンピュータ化断層撮影法により検出される 脊髄の欠陥の存在である。疾患の初期段階における治療は神経機能の更なる喪失 を低下又は停止させるだろう。 関節リウマチは、滑膜細胞の悪性増殖によって生ずる、患部の関節における重 篤な炎症及び痛みによる明らかな疾患において証明される。実質的に全ての患者 はIgGのFc領域に対する自己抗体のサーキュレーティングタイター(circul ating titer)を有する。初期段階における本発明のペプチドを用いた治療は望 ましい。 前に定義した群から選ばれる1種又は数種のペプチドを用いてホストを治療し てもよい。群からのペプチドの選択は経験的なものに由来してもよい。ペプチド 選択を決定するための特に興味の対象になるアッセイでは、ホストから末梢血を 採取し、特定のペプチドがCD8+なTリンパ球が分化し標的細胞を溶解する能力 を阻害するかどうかを測定する。そのようなアッセイは既に開示されている(Cl aybergerら、transplant.Proc.、25、477 頁、1993年参照)。特定のホストに ついてインビトロでの活性を示すペプチドが投与されるだろう。実施例に示すよ うに、特定の遺伝的背景においては、あるペプチド配列は活性ではないことが見 出されている。そのようなペプチドは、その他の遺伝的背景に関してはインビボ で活性を示すかもしれない。 多数の異なった対立遺伝子について活性なペプチドは特に興味の対象になる。 異なったハプロタイプの細胞について活性を維持するかどうかを決定するために 、多数の異なる末梢血サンプルを用いて、スクリーニングアッセイを行ってもよ い。多数の異なるホストに活性を示すペプチドが使用のために選択されるだろう 。 望ましくは、ペプチドは免疫応答、特に抗体応答を誘導しないものであるべき である。未処理の配列の異種間の又は変異した類似体について、免疫応答を引き 起こすことなしに治療効果を提供する能力をスクリーニングしてもよい。 種々の投与方法を用いてもよい。ペプチド製剤を、経口投与、血管内注射、皮 下注射、腹腔内注射等により投与してもよい。治療用製剤の投与量は、疾患の性 質、投与の頻度、投与方法、ホストからの薬剤のクリアランス等に依存して広く 変化するだろう。初回投与量は大きく、次いで少量の維持量であってもよい。例 えば、1〜100mgペプチド/kg体重/週の投与量は、IDDMの発症を遅 らせるのに有効であることが示されている。IDDM治療に対して、治療効果を 測定するために、規則的に血中グルコースをモニターするだろう。投与量は、1 週間又は2週間の間隔で投与されてもよく、少量の投与量に分け毎日又は週2回 投与し、ペプチドの有効レベル量を維持してもよい。多くの場合、経口投与は静 脈内投与よりも高い投与量を必要とする。アミノ末端基とカルボキシ末端基との 結合であるアミド結合を、経口投与における優れた安定性のために修飾してもよ い。 本発明のペプチドを、例えば通常の塩類溶液、PBS等の薬学的に許容しうる 媒体中、薬理学的に有効な量で、製剤として調製してもよい。添加剤は殺菌剤、 安定化剤、緩衝液等を含んでいてもよい。本発明のペプチド又はその複合体の半 減期を増加させるために、ペプチドを被包し、リポソームの管腔に導入し、若し くはコロイドとして調製してもよく、又、別の技術を用いてペプチドに延長され た強化された半減期を提供してもよい。 ペプチドを、他の薬学的に活性な薬剤を用いた併用療法として投与されてもよ い。追加の薬剤を、ペプチド組成物とは別に又は組合わせて投与してもよく、同 一の製剤として製剤化してもよい。特に興味の対象となるのは、免疫抑制剤、特 にCD4+なリンパ球を標的としたもの、例えばシクロスポリン、FK−506 、ラパマイシン等である。 以下に示す実施例は説明のために与えられるものであって、限定するためのも のではない。 実施例 NODマウスにおけるペプチドの投与に続くIDDM発症の遅延 ペプチド:MHC クラスI 抗原のα−1ドメインの部位に対応するアミノ酸 配列を有する、以下に示すペプチドを、Fmoc化学(Fmoc chemistry)を用い た自動ペプチド合成機により合成した。ペプチドを分離用逆相HPLCにより精 製したところ、分析用逆相HPLCにより95%をこえる均一性を示した。アミ ノ酸解析によりアミノ酸含量を確認した。ペプチド配列を表1に示す。NODマ ウスのクラスIMHC抗原である、H−2Kd及びH−2Dbを示す。 治療:実験1においては、ペプチド07(配列番号7)、2702(配列番号 4)、E(配列番号8)、又はG(配列番号11)の1mgを、通常の塩類溶液 中で製剤化し、1週間に1回の静脈内投与を8週間続けた。実験開始時において 、全ての動物は8週齢であった。実験2においては、ペプチドE(配列番号8) 、 Db(配列番号10)又はKb(配列番号9)の0.3mgを、糖尿病が発症する まで1週間に3回腹腔内投与した。実験開始時において、全ての動物は5週齢で あった。 血中グルコースの測定:動物の血中グルコースレベルを1週間に一度測定した 。尾部の先端から採取した血液50μlを、Johnson and Johnson 製グルコース メーターを製造者の指示に従い用いた、血中グルコースの測定に使用した。25 0mg/dlより高い血中グルコースレベルを有する動物は糖尿病であるとみな した。 結果:実験1においては、ペプチドを5週齢の雌のNODマウスに投与した。 治療を1週間ごとに全部で8週間続けた。対照の未処理の雌のNODマウスの7 0%は16週齢までに糖尿病を発症した。ペプチド07(配列番号7)、270 2(配列番号4)又はG(配列番号11)で処理した動物においては、対照との 間に統計学的に有為な差異はなかった。ペプチドE(配列番号8)で処理した動 物は、IDDM発症において有為な遅延を示した(p<0.03)。ペプチドE (配列番号8)で処理した動物の10%のみが、処理期間中、糖尿病を発症した 。処理終了後、動物の60%が、19週までに糖尿病を発症した。実験1に関す るデータを図1に示す。 実験2においては、ペプチドE(配列番号8)、Db(配列番号10)又はKb (配列番号9)の0.3mgを1週間に3回腹腔内に投与した。処理期間の開始 時において、マウスは5週齢であり、糖尿病を発症するまで処理を続けた。この プロトコルを使用したとき、ペプチドE(配列番号8)で処理したマウスの糖尿 病の発症の遅延はわずかにはっきりしただけであったが、統計学的には有為であ った。この処理を用いたときでさえも、ペプチドKb(配列番号9)は糖尿病の 発症を有為に遅らせた。実験2に関するデータを図2に示す。 前記の結果より、クラスI MHC抗原の保存領域に由来するペプチドは自己 免疫疾患を遅延又は予防することができるということは明らかである。本発明の 方法は、疾患の初期段階における有用な予防法を提供する。 本明細書に引用された全ての刊行物及び特許出願は、まるで個々の刊行物又は 特許出願がリファレンスによって組み込まれていることが詳細かつ個別に示され ているかのごとく、本明細書に組み込まれている。 前記の発明は、理解を明確にする目的で、説明及び実施例によってある程度詳 細に記載されているけれども、当業者が、本発明の教示に照らして、添付した請 求の範囲の精神又は範囲から離れることなく、本発明にある改変及び修飾を加え てもよいことは容易に明らかになる。
【手続補正書】 【提出日】1998年2月26日 【補正内容】 請求の範囲 1.T細胞が仲介する組織破壊に関連する自己免疫疾患の発症を遅延又は予防す るための医薬組成物であって、 以下に示す配列: aa70aa71Q aa73aa74R aa76aa77L aa79aa80aa81aa82aa83Y Y aa86aa87aa88aa89 aa90aa91 (式中、aa70は、Q 、H 、S 、N 又はK であり、aa71は中性の脂肪族アミノ酸 であり、aa73はT 又はA であり、aa74はD 、Y 又はH であり、aa76はE 又はV で あり、aa77はD 、S 又はN であり、aa79はR 又はG であり、aa80はT 、I 、N 又 は芳香族アミノ酸であり、aa81は非極性の脂肪族アミノ酸であり、aa82はR、L 又は芳香族アミノ酸であり、aa83はG 又はR であり、aa86はW 又はN であり、aa87 はいずれかのアミノ酸であり、aa88は芳香族アミノ酸又は炭素数5〜6の脂肪 族アミノ酸であり、aa89はいずれかのアミノ酸であり、aa90はいずれかのアミノ 酸であり、aa91はいずれかのアミノ酸である) の範囲内の長さ約6〜22個のアミノ酸からなるペプチドを含む医薬組成物。 2.ペプチドが少なくとも約10個のアミノ酸であり、配列(配列番号3)R V/ E N/D L R I A/L L R/E Y Y W Q/D S を含むペプチドである、請求の範囲第1項 記載の医薬組成物。 3.ペプチドが2量体化されている請求の範囲第1項記載の医薬組成物。 4.ペプチドが少なくとも1個のD型異性体のアミノ酸を含んでいる請求の範囲 第1項記載の医薬組成物。 5.自己免疫疾患がインシュリン依存性糖尿病である請求の範囲第1項記載の医 薬組成物。 6.ペプチドが、(配列番号4)RENLRIALRY、(配列番号5)REDLRIALRY、(配 列番号6)RENLRILLEY、(配列番号7)RESLRNLRGY、(配列番号8)RVNLRTLRRY N、(配列番号9)RVDLRTLLGY及び(配列番号10)RVSLRNLLGYからなる群より 選ばれる請求の範囲第1項記載の医薬組成物。 7.T細胞が仲介する組織破壊に関連する自己免疫疾患の発症を遅延又は予防す るための医薬組成物の製造方法であって、 (1)薬学的に許容しうる媒体と、 (2)以下に示す配列: aa70aa71Q aa73aa74R aa75aa77L aa79aa80aa81aa82aa83Y Y aa85aa87aa88aa89 aa90aa91 (式中、aa70は、Q 、H 、S 、N 又はK であり、aa71は中性の脂肪族アミノ酸 であり、aa73はT 又はA であり、aa74はD 、Y 又はH であり、aa76はE 又はVで あり、aa77はD 、S 又はN であり、aa79はR 又はG であり、aa80はT 、I 、N 又 は芳香族アミノ酸であり、aa81は非極性の脂肪族アミノ酸であり、aa82はR、L 又は芳香族アミノ酸であり、aa83はG 又はR であり、aa86はW 又はN であり、aa87 はいずれかのアミノ酸であり、aa88は芳香族アミノ酸又は炭素数5〜6の脂肪 族アミノ酸であり、aa89はいずれかのアミノ酸であり、aa90はいずれかのアミノ 酸であり、aa91はいずれかのアミノ酸である) の範囲内にある長さ約6〜22個のアミノ酸からなるペプチド とを混合することからなる方法。 8.ペプチドが少なくとも約10個のアミノ酸であり、配列(配列番号3)R V/ E N/D L R I A/L L R/E Y Y W Q/D S を含むペプチドである、請求の範囲第7項 記載の製造方法。 9.ペプチドが2量体化されている請求の範囲第7項記載の製造方法。 10.ペプチドが少なくとも1個のD型異性体のアミノ酸を含んでいる請求の範囲 第7項記載の製造方法。 11.自己免疫疾患がインシュリン依存性糖尿病である請求の範囲第7項記載の製 造方法。 12.ペプチドが、(配列番号4)RENLRIALRY、(配列番号5)REDLRIALRY、(配 列番号6)RENLRILLEY、(配列番号7)RESLRNLRGY、(配列番号8)RVNLRTLRRY 、(配列番号9)RVDLRTLLGY及び(配列番号10)RVSLRNLLGYからなる群より選 ばれる請求の範囲第7項記載の製造方法。 13.aa71がS 、A 又はT である、請求の範囲第1項記載の医薬組成物。 14.aa81がL 又はA である、請求の範囲第1項記載の医薬組成物。 15.aa82がL である、請求の範囲第1項記載の医薬組成物。 16.aa87、aa89、aa90及びaa91のうちの1以上のアミノ酸がG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY である、請求の範囲第1項記載の医薬組成物。 17.aa71がS 、A 又はT である、請求の範囲第7項記載の製造方法。 18.aa81がL 又はA である、請求の範囲第7項記載の製造方法。 19.aa82がL である、請求の範囲第7項記載の製造方法。 20.aa87、aa89、aa90及びaa91のうちの1以上のアミノ酸がG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY である、請求の範囲第7項記載の製造方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.T細胞が仲介する組織破壊に関連する自己免疫疾患の進行に影響する方法で あって、 該自己免疫疾患が疑われる哺乳類のホストに、長さ約6〜22個のアミノ酸 からなる活性な配列であって、以下に示す配列: aa70aa71Q aa73aa74R aa76aa77L aa79aa88aa81aa82aa83Y Y aa86aa87aa88aa89 a 90aa91 (式中、aa70は、Q 、H 、S 、N 又はK であり、aa71はS 、A 及びT を含む中 性の脂肪族アミノ酸であり、aa73はT 又はA であり、aa74はD 、Y 又はH であり 、aa75はE 又はV であり、aa77はD 、S 又はN であり、aa79はR 又はG であり、 aa80はT 、I 、N 又は芳香族アミノ酸、例えばF 、W 若しくはY であり、aa81は L 又はA を含む非極性の脂肪族アミノ酸であり、aa82は R、L 又は芳香族アミノ 酸、特にL であり、aa82はG 又はR であり、aa86はW 又はN であり、aa87はいず れかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、 M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、N 、Q 又はS であり、aa88 は芳香族アミノ酸又は炭素数5〜6の脂肪族アミノ酸、特にF 、W 、Y 、L 、I 又はV であり、aa89はいずれかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族アミノ 酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、 N 、Q 又はS であり、aa90はいずれかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は芳香族 アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特にはA 、W 、F 、N 、Q 又はS であり、aa91はいずれかのアミノ酸、特に中性の脂肪族又は 芳香族アミノ酸であるG 、A 、S 、T 、M 、N 、Q 、F 、W 又はY 、更に特には A 、W 、F 、N 、Q 又はS である)を含むペプチドを、該T細胞の活性を調節す るのに十分な量で、投与することからなり、該自己免疫疾患の進行に影響する方 法。 2.ペプチドが少なくとも約10個のアミノ酸であり、配列(配列番号3)R V/ E N/D L R I A/L L R/E Y Y W Q/D S を含むペプチドである、請求の範囲第1項 記載の方法。 3.ペプチドが2量体化されている請求の範囲第2項記載の方法。 4.ペプチドが少なくとも1個のD型異性体のアミノ酸を含んでいる請求の範囲 第2項記載の方法。 5.自己免疫疾患がインシュリン依存性糖尿病である請求の範囲第2項記載の方 法。 6.投与がインシュリン依存性糖尿病の前臨床段階である請求の範囲第5項記載 の方法。 7.ペプチドが、(配列番号1)RENLRIALRY、(配列番号2)REDLRIALRY、(配 列番号3)RENLRILLEY、(配列番号4)RESLRNLRGY、(配列番号5)RVNLRTLRRY 、(配列番号6)RVDLRTLLGY及び(配列番号7)RVSLRNLLGYからなる群より選ば れる請求の範囲第6項記載の方法。 8.インシュリン依存性糖尿病(IDDM)の進行を阻害する方法であって、該 IDDMの疑いのある哺乳類のホストに、(配列番号1)RENLRIALRY、(配列番 号2)REDLRIALRY、(配列番号3)RENLRILLEY、(配列番号4)RESLRNLRGY、( 配列番号5)RVNLRTLRRY、(配列番号6)RVDLRTLLGY及び(配列番号7)RVSLRN LLGYからなる群より選ばれるペプチドを投与することからなり、該IDDMの進 行を阻害する方法。
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