JPH1050862A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH1050862A JPH1050862A JP8208211A JP20821196A JPH1050862A JP H1050862 A JPH1050862 A JP H1050862A JP 8208211 A JP8208211 A JP 8208211A JP 20821196 A JP20821196 A JP 20821196A JP H1050862 A JPH1050862 A JP H1050862A
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- Japan
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- gate electrode
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- type
- lower layer
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- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 仕事関数を所望の値に精度よく制御でき、電
極空乏化のないデュアルゲート電極を有する相補型電界
効果トランジスタを提供することを目的とする。 【解決手段】 N型ゲート電極9は上層部NG1と下層
部NG2とを含む。P型ゲート電極10は、上層部PG
2と下層部PG1とを含む。N型ゲート電極9の下層部
NG1とP型ゲート電極10の下層部PG1の、少なく
とも一方には窒素が注入されている。
極空乏化のないデュアルゲート電極を有する相補型電界
効果トランジスタを提供することを目的とする。 【解決手段】 N型ゲート電極9は上層部NG1と下層
部NG2とを含む。P型ゲート電極10は、上層部PG
2と下層部PG1とを含む。N型ゲート電極9の下層部
NG1とP型ゲート電極10の下層部PG1の、少なく
とも一方には窒素が注入されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に半導体装
置に関するものであり、より特定的には、デュアルゲー
ト電極構造を有する相補型電界効果トランジスタに関す
る。この発明は、また、ゲート配線構造の改良に関す
る。
置に関するものであり、より特定的には、デュアルゲー
ト電極構造を有する相補型電界効果トランジスタに関す
る。この発明は、また、ゲート配線構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の低電源電圧化に伴い、従来
の回路性能を向上していくためには、トランジスタのし
きい値電圧を下げて電流駆動能力を上げること、そし
て、あらゆる寄生抵抗、寄生容量を、極力軽減していく
ことが重要となる。CMOS構造において低電圧化を実
現するものとして、NMOSトランジスタ/PMOSト
ランジスタのそれぞれのゲート電極と基板間の仕事関数
差を小さくした、いわゆるデュアルゲート構造が提案さ
れている。ゲート電極と基板間の仕事関数差を小さくす
ることにより、しきい値電圧を下げることが可能とな
る。
の回路性能を向上していくためには、トランジスタのし
きい値電圧を下げて電流駆動能力を上げること、そし
て、あらゆる寄生抵抗、寄生容量を、極力軽減していく
ことが重要となる。CMOS構造において低電圧化を実
現するものとして、NMOSトランジスタ/PMOSト
ランジスタのそれぞれのゲート電極と基板間の仕事関数
差を小さくした、いわゆるデュアルゲート構造が提案さ
れている。ゲート電極と基板間の仕事関数差を小さくす
ることにより、しきい値電圧を下げることが可能とな
る。
【0003】図16は、従来の、デュアルゲート構造を
用いたCMOSFETの断面図である。図16を参照し
て、半導体基板中にP−ウェル5とN−ウェル6が設け
られている。P−ウェル5とN−ウェル6は分離絶縁膜
3によって分離されている。P−ウェル5の上に、ゲー
ト絶縁膜2を介在させてN型ゲート電極9が設けられて
いる。P−ウェル5の主表面中であって、N型ゲート電
極9の両側にN型ソース/ドレイン領域7が設けられて
いる。N型ゲート電極9の表面およびN型ソース/ドレ
イン領域7の表面にはシリサイド膜1が形成されている
(Self-AlignedSilicide )。N−ウェル6の上に、ゲ
ート絶縁膜2を介在させてP型ゲート電極10が設けら
れている。P−ウェル6の主表面中であって、P型ゲー
ト電極10の両側にP型ソース/ドレイン領域8が設け
られている。P型ゲート電極10の表面およびP型ソー
ス/ドレイン領域8の表面にはシリサイド膜1が形成さ
れている。N型ゲート電極9およびP型ゲート電極10
の側壁には、それぞれ、サイドウォールスペーサ4が設
けられている。
用いたCMOSFETの断面図である。図16を参照し
て、半導体基板中にP−ウェル5とN−ウェル6が設け
られている。P−ウェル5とN−ウェル6は分離絶縁膜
3によって分離されている。P−ウェル5の上に、ゲー
ト絶縁膜2を介在させてN型ゲート電極9が設けられて
いる。P−ウェル5の主表面中であって、N型ゲート電
極9の両側にN型ソース/ドレイン領域7が設けられて
いる。N型ゲート電極9の表面およびN型ソース/ドレ
イン領域7の表面にはシリサイド膜1が形成されている
(Self-AlignedSilicide )。N−ウェル6の上に、ゲ
ート絶縁膜2を介在させてP型ゲート電極10が設けら
れている。P−ウェル6の主表面中であって、P型ゲー
ト電極10の両側にP型ソース/ドレイン領域8が設け
られている。P型ゲート電極10の表面およびP型ソー
ス/ドレイン領域8の表面にはシリサイド膜1が形成さ
れている。N型ゲート電極9およびP型ゲート電極10
の側壁には、それぞれ、サイドウォールスペーサ4が設
けられている。
【0004】具体的に、デュアルゲート構造では、NM
OSトランジスタのゲート電極9には、N型の不純物を
ドーピングした導電材料が使用され、PMOSトランジ
スタのゲート電極10には、P型の不純物をドーピング
した導電材料が使用される。
OSトランジスタのゲート電極9には、N型の不純物を
ドーピングした導電材料が使用され、PMOSトランジ
スタのゲート電極10には、P型の不純物をドーピング
した導電材料が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】デュアルゲート構造で
は、2種類の異なる型の不純物が、それぞれのゲート電
極中において、導電に寄与する状態(つまり活性化した
キャリア)であることが、ゲート電極空乏化を抑制する
上で重要である。ゲート電極空乏化が起こった状態でト
ランジスタを動作させると、電流駆動能力は空乏化率に
応じて低下してしまうため、回路性能は大きく低下す
る。
は、2種類の異なる型の不純物が、それぞれのゲート電
極中において、導電に寄与する状態(つまり活性化した
キャリア)であることが、ゲート電極空乏化を抑制する
上で重要である。ゲート電極空乏化が起こった状態でト
ランジスタを動作させると、電流駆動能力は空乏化率に
応じて低下してしまうため、回路性能は大きく低下す
る。
【0006】しかしながら、実際の製造プロセスを考え
ると、ゲート電極中の不純物濃度が十分であっても、プ
ロセス中で与えられる熱処理(温度・時間・手段(FA
またはRTA)など)によっては活性化が不十分であっ
たり、逆に熱処理が多すぎると、拡散によって、電極中
の不純物が薄膜のゲート絶縁膜を基板側へ突き抜け、基
板側の不純物濃度に影響を与えるなど、制御上の難しさ
が存在した。
ると、ゲート電極中の不純物濃度が十分であっても、プ
ロセス中で与えられる熱処理(温度・時間・手段(FA
またはRTA)など)によっては活性化が不十分であっ
たり、逆に熱処理が多すぎると、拡散によって、電極中
の不純物が薄膜のゲート絶縁膜を基板側へ突き抜け、基
板側の不純物濃度に影響を与えるなど、制御上の難しさ
が存在した。
【0007】また、ゲート電極およびゲート配線抵抗の
方に目を向けると、低抵抗化のためにはシリサイド配線
が有効である。特に、ゲート材料についてポリシリコン
のみを用い、ソース/ドレインを形成した後、ゲートと
ソース/ドレイン領域をセルフアラインで同時にシリサ
イド化させるサリサイドプロセス(Self-Aligned Silic
ide Process )が高速性を重視する品種に対しては、大
変魅力的である。
方に目を向けると、低抵抗化のためにはシリサイド配線
が有効である。特に、ゲート材料についてポリシリコン
のみを用い、ソース/ドレインを形成した後、ゲートと
ソース/ドレイン領域をセルフアラインで同時にシリサ
イド化させるサリサイドプロセス(Self-Aligned Silic
ide Process )が高速性を重視する品種に対しては、大
変魅力的である。
【0008】しかし、上記デュアルゲート構造のよう
に、ポリシリコン表面に高濃度で不純物がドーピングさ
れていたり、窒素が存在していると、シリサイド反応に
悪影響を及ぼす。特に、微細化で必要な細線部分のシリ
サイド抵抗が上昇しやすくなり、ときには、シリサイド
膜の剥がれ不良を引起こす原因にもなっていた。
に、ポリシリコン表面に高濃度で不純物がドーピングさ
れていたり、窒素が存在していると、シリサイド反応に
悪影響を及ぼす。特に、微細化で必要な細線部分のシリ
サイド抵抗が上昇しやすくなり、ときには、シリサイド
膜の剥がれ不良を引起こす原因にもなっていた。
【0009】それゆえに、この発明の目的は、デュアル
ゲート構造を有する半導体装置において、それぞれのゲ
ートの型の異なる不純物について、(活性化した)不純
物濃度プロファイルを制御し、電極空乏化を防ぎ、仕事
関数を所望の値にし、結果として高駆動型トランジスタ
を得ることにある。
ゲート構造を有する半導体装置において、それぞれのゲ
ートの型の異なる不純物について、(活性化した)不純
物濃度プロファイルを制御し、電極空乏化を防ぎ、仕事
関数を所望の値にし、結果として高駆動型トランジスタ
を得ることにある。
【0010】この発明の他の目的は、サリサイドプロセ
スを行なっても、細線部分の抵抗の上昇のないゲート配
線を形成することにある。
スを行なっても、細線部分の抵抗の上昇のないゲート配
線を形成することにある。
【0011】この発明のさらに他の目的は、ゲート配線
構造について、ゲートと基板間の寄生配線容量を低減さ
せることにある。
構造について、ゲートと基板間の寄生配線容量を低減さ
せることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の局面に
従う半導体装置は、N型不純物を含んだN型ゲート電極
を有するNMOSトランジスタと、P型不純物を含んだ
P型ゲート電極を有するPMOSトランジスタと、を備
える。上記N型ゲート電極は、上層部と下層部とを含む
2層以上の構造になっている。上記P型ゲート電極は、
上層部と下層部とを含む2層以上の構造となっている。
上記N型ゲート電極の上記下層部と上記P型ゲート電極
の上記下層部の、少なくとも一方には、窒素が注入され
ている。
従う半導体装置は、N型不純物を含んだN型ゲート電極
を有するNMOSトランジスタと、P型不純物を含んだ
P型ゲート電極を有するPMOSトランジスタと、を備
える。上記N型ゲート電極は、上層部と下層部とを含む
2層以上の構造になっている。上記P型ゲート電極は、
上層部と下層部とを含む2層以上の構造となっている。
上記N型ゲート電極の上記下層部と上記P型ゲート電極
の上記下層部の、少なくとも一方には、窒素が注入され
ている。
【0013】この発明の第2の局面に従う半導体装置
は、N型不純物を含んだN型ゲート電極を有するNMO
Sトランジスタと、P型不純物を含んだP型ゲート電極
を有するPMOSトランジスタとを備える。上記N型ゲ
ート電極および上記P型ゲート電極は、いずれも、上層
部と下層部とを含む2層以上の構造である。それぞれの
ゲート電極中において、上記下層部中の不純物濃度は、
上記上層部中のそれよりも大きくされている。
は、N型不純物を含んだN型ゲート電極を有するNMO
Sトランジスタと、P型不純物を含んだP型ゲート電極
を有するPMOSトランジスタとを備える。上記N型ゲ
ート電極および上記P型ゲート電極は、いずれも、上層
部と下層部とを含む2層以上の構造である。それぞれの
ゲート電極中において、上記下層部中の不純物濃度は、
上記上層部中のそれよりも大きくされている。
【0014】この発明の第3の局面に従う半導体装置
は、N型不純物を含んだN型ゲート電極を有するNMO
Sトランジスタと、P型不純物を含んだP型ゲート電極
を有するPMOSトランジスタと、フィールド酸化膜上
に形成された容量体部とを備える。上記容量体部は、上
記N型またはP型のうちの、一方の型の不純物が注入さ
れた下層部と、上記下層部の上に設けられた絶縁膜と、
上記絶縁膜の上に設けられた、上記一方の型の不純物が
注入された上層部とを含む。
は、N型不純物を含んだN型ゲート電極を有するNMO
Sトランジスタと、P型不純物を含んだP型ゲート電極
を有するPMOSトランジスタと、フィールド酸化膜上
に形成された容量体部とを備える。上記容量体部は、上
記N型またはP型のうちの、一方の型の不純物が注入さ
れた下層部と、上記下層部の上に設けられた絶縁膜と、
上記絶縁膜の上に設けられた、上記一方の型の不純物が
注入された上層部とを含む。
【0015】この発明の第4の局面に従う半導体装置
は、N型ゲート電極を有するNMOSトランジスタと、
P型ゲート電極を有するPMOSトランジスタと、を備
える。上記N型ゲート電極および上記P型ゲート電極
は、それぞれ、上層部と下層部とを含んでいる。上記下
層部はノンドープである。
は、N型ゲート電極を有するNMOSトランジスタと、
P型ゲート電極を有するPMOSトランジスタと、を備
える。上記N型ゲート電極および上記P型ゲート電極
は、それぞれ、上層部と下層部とを含んでいる。上記下
層部はノンドープである。
【0016】この発明の第5の局面に従う半導体装置
は、ゲート電極を有するトランジスタを備える。上記ゲ
ート電極は、上層部と下層部とを含む。少なくとも、上
記上層部をノンドープとし、上記上層部の高さ方向の全
部または一部はシリサイド化されている。
は、ゲート電極を有するトランジスタを備える。上記ゲ
ート電極は、上層部と下層部とを含む。少なくとも、上
記上層部をノンドープとし、上記上層部の高さ方向の全
部または一部はシリサイド化されている。
【0017】この発明の第6の局面に従う半導体装置
は、ゲート配線と、フィールド酸化膜上に形成された容
量体部とを備える。上記容量体部は、不純物が注入され
た下層部と、上記下層部の上に設けられた絶縁膜と、上
記絶縁膜の上に設けられた上層部とを含む。当該装置
は、さらに、上記ゲート酸化膜の上に設けられ、上記絶
縁膜と同じ材料で形成されたシリサイドプロテクション
膜を備える。
は、ゲート配線と、フィールド酸化膜上に形成された容
量体部とを備える。上記容量体部は、不純物が注入され
た下層部と、上記下層部の上に設けられた絶縁膜と、上
記絶縁膜の上に設けられた上層部とを含む。当該装置
は、さらに、上記ゲート酸化膜の上に設けられ、上記絶
縁膜と同じ材料で形成されたシリサイドプロテクション
膜を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、この発明の実施の形態1に係る相補型電界効果
トランジスタの断面図である。半導体基板1の表面中に
P−ウェル5とN−ウェル6が形成されている。P−ウ
ェル5とN−ウェル6は分離絶縁膜3によって分離され
ている。P−ウェル5には、NMOSトランジスタが形
成されており、N−ウェル6にはPMOSトランジスタ
が形成されている。NMOSトランジスタは、P−ウェ
ル5の上に薄膜ゲート絶縁膜2を介在させて設けられた
N型ゲート電極9を含む。P−ウェル5の主表面中であ
ってN型ゲート電極9の両側に、N型ソース/ドレイン
領域7が設けられている。N型ゲート電極9の表面とN
型ソース/ドレイン領域7の表面はシリサイド化されて
おり、シリサイド層1が形成されている。N型ゲート電
極9は、上層部NG2と下層部NG1とからなる2層構
造である。なお、ここでは、2層構造を例にして、説明
するが、この発明は、これに限られるものでなく、ゲー
ト電極は、2層以上の構造であってもよい。
トランジスタの断面図である。半導体基板1の表面中に
P−ウェル5とN−ウェル6が形成されている。P−ウ
ェル5とN−ウェル6は分離絶縁膜3によって分離され
ている。P−ウェル5には、NMOSトランジスタが形
成されており、N−ウェル6にはPMOSトランジスタ
が形成されている。NMOSトランジスタは、P−ウェ
ル5の上に薄膜ゲート絶縁膜2を介在させて設けられた
N型ゲート電極9を含む。P−ウェル5の主表面中であ
ってN型ゲート電極9の両側に、N型ソース/ドレイン
領域7が設けられている。N型ゲート電極9の表面とN
型ソース/ドレイン領域7の表面はシリサイド化されて
おり、シリサイド層1が形成されている。N型ゲート電
極9は、上層部NG2と下層部NG1とからなる2層構
造である。なお、ここでは、2層構造を例にして、説明
するが、この発明は、これに限られるものでなく、ゲー
ト電極は、2層以上の構造であってもよい。
【0019】PMOSトランジスタは、N−ウェル6の
上に薄膜ゲート絶縁膜2を介在させて設けられたP型ゲ
ート電極10を含む。N−ウェル6の主表面中であっ
て、P型ゲート電極10の両側にP型ソース/ドレイン
領域8が設けられている。P型ゲート電極10の表面と
P型ソース/ドレイン領域8の表面はシリサイド化さ
れ、シリサイド膜1が形成されている。P型ゲート電極
10は上層部PG2と下層部PG1との2層構造であ
る。具体的な実施例1−3を表1に示す。
上に薄膜ゲート絶縁膜2を介在させて設けられたP型ゲ
ート電極10を含む。N−ウェル6の主表面中であっ
て、P型ゲート電極10の両側にP型ソース/ドレイン
領域8が設けられている。P型ゲート電極10の表面と
P型ソース/ドレイン領域8の表面はシリサイド化さ
れ、シリサイド膜1が形成されている。P型ゲート電極
10は上層部PG2と下層部PG1との2層構造であ
る。具体的な実施例1−3を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】実施例1では、N型ゲート電極9の下層部
NG1とP型ゲート電極10の下層部PG1に窒素が注
入されている。N型ゲート電極9の上層部NG2とP型
ゲート電極10の上層部PG2は窒素を含まない。
NG1とP型ゲート電極10の下層部PG1に窒素が注
入されている。N型ゲート電極9の上層部NG2とP型
ゲート電極10の上層部PG2は窒素を含まない。
【0022】実施例2では、P型ゲート電極10の下層
部PG1にのみ窒素が注入され、その他の部分NG1、
NG2、PG2には窒素が注入されていない。
部PG1にのみ窒素が注入され、その他の部分NG1、
NG2、PG2には窒素が注入されていない。
【0023】実施例3では、N型ゲート電極9の下層部
NG1にのみ窒素が注入され、その他部分NG2、PG
2、PG1中には窒素が注入されていない。
NG1にのみ窒素が注入され、その他部分NG2、PG
2、PG1中には窒素が注入されていない。
【0024】次に、実施の形態1に係るCMOSFET
の製造方法について説明する。図1を参照して、半導体
基板の主表面に分離絶縁膜3、P−ウェル5、N−ウェ
ル6および薄膜ゲート絶縁膜2を形成する。ゲート電極
の下層部分に当るノンドープのポリシリコンを半導体基
板の上に堆積し、マスクをかけて、NMOS、PMOS
領域のそれぞれに、必要なイオン注入を行なう。このイ
オン注入により、NG1およびPG1部分が形成され
る。使用する不純物種としては、NMOS領域にはリン
や砒素、PMOS領域にはボロンやBF2 などが挙げら
れる。さらに、その後、電極上層部分に当るノンドープ
のポリシリコンを再び堆積し、もう一度、マスクをそれ
ぞれかけて、NMOS、PMOS領域のそれぞれにイオ
ン注入を行なう。2回目のイオン注入については、ソー
ス/ドレイン注入を兼ねて行なうことも可能である。
の製造方法について説明する。図1を参照して、半導体
基板の主表面に分離絶縁膜3、P−ウェル5、N−ウェ
ル6および薄膜ゲート絶縁膜2を形成する。ゲート電極
の下層部分に当るノンドープのポリシリコンを半導体基
板の上に堆積し、マスクをかけて、NMOS、PMOS
領域のそれぞれに、必要なイオン注入を行なう。このイ
オン注入により、NG1およびPG1部分が形成され
る。使用する不純物種としては、NMOS領域にはリン
や砒素、PMOS領域にはボロンやBF2 などが挙げら
れる。さらに、その後、電極上層部分に当るノンドープ
のポリシリコンを再び堆積し、もう一度、マスクをそれ
ぞれかけて、NMOS、PMOS領域のそれぞれにイオ
ン注入を行なう。2回目のイオン注入については、ソー
ス/ドレイン注入を兼ねて行なうことも可能である。
【0025】窒素のドーピング方法については、イオン
注入法によって行なう場合では、下層部のポリシリコ
ンを堆積した後に行なう1回目のイオン注入でドーピン
グする方法と、上層部のポリシリコンをデポした後に
行なう2回目のイオン注入で、下層部分のポリシリコン
に飛程(Rp)をあわせて行なう方法がある。実施例1
の構造では、NMOS/PMOS双方に窒素が存在する
ので、マスクをかけない全面注入により行なう。実施例
2や3の構造は、NMOS、PMOS領域のそれぞれに
マスクをかけて必要な領域のみに、窒素のイオン注入を
行なうことによって実現できる。この方法によるとNM
OS/PMOSに最適量を注入することができる。
注入法によって行なう場合では、下層部のポリシリコ
ンを堆積した後に行なう1回目のイオン注入でドーピン
グする方法と、上層部のポリシリコンをデポした後に
行なう2回目のイオン注入で、下層部分のポリシリコン
に飛程(Rp)をあわせて行なう方法がある。実施例1
の構造では、NMOS/PMOS双方に窒素が存在する
ので、マスクをかけない全面注入により行なう。実施例
2や3の構造は、NMOS、PMOS領域のそれぞれに
マスクをかけて必要な領域のみに、窒素のイオン注入を
行なうことによって実現できる。この方法によるとNM
OS/PMOSに最適量を注入することができる。
【0026】また、イオン注入法ではなく、in−si
tuのドープトポリシリコンとして、N型やP型の不純
物、さらには窒素を含んだものを堆積し、必要となる不
純物のドーピングのみをイオン注入で行なうという方法
もある。
tuのドープトポリシリコンとして、N型やP型の不純
物、さらには窒素を含んだものを堆積し、必要となる不
純物のドーピングのみをイオン注入で行なうという方法
もある。
【0027】本実施の形態1によれば、次のような効果
が得られる。第1に、上層部と下層部のポリシリコン不
純物濃度を独立に設定することが可能となる。従来と同
じ電極膜厚でも、2層に分けることで、ゲート絶縁膜近
傍の不純物濃度をより正確に制御することが可能とな
る。その結果、仕事関数を所望の値に精度よく制御で
き、電極空乏化のないデュアルゲート電極が実現でき
る。また、NMOS、PMOS部の最適化が可能とな
り、CMOS回路としての性能バランスが向上する。
が得られる。第1に、上層部と下層部のポリシリコン不
純物濃度を独立に設定することが可能となる。従来と同
じ電極膜厚でも、2層に分けることで、ゲート絶縁膜近
傍の不純物濃度をより正確に制御することが可能とな
る。その結果、仕事関数を所望の値に精度よく制御で
き、電極空乏化のないデュアルゲート電極が実現でき
る。また、NMOS、PMOS部の最適化が可能とな
り、CMOS回路としての性能バランスが向上する。
【0028】なお、従来構造のポリシリコンの1層構造
では、イオン注入で高濃度のドーピングを行ない、かつ
プロセス上許容できる熱処理を行なっても、空乏化の抑
制上重要な、ゲート絶縁膜近傍の伝導に寄与する不純
物、つまりキャリア濃度は(特にPMOSで)不足する
場合が多かった。つまり、ある程度の膜厚(たとえば3
000〜2000Å)を要する電極層構造では、いくら
高濃度ドーピングを行なって、熱処理を加えても、空乏
化は起きていた。本実施の形態1によれば、このような
問題点が解決され得る。
では、イオン注入で高濃度のドーピングを行ない、かつ
プロセス上許容できる熱処理を行なっても、空乏化の抑
制上重要な、ゲート絶縁膜近傍の伝導に寄与する不純
物、つまりキャリア濃度は(特にPMOSで)不足する
場合が多かった。つまり、ある程度の膜厚(たとえば3
000〜2000Å)を要する電極層構造では、いくら
高濃度ドーピングを行なって、熱処理を加えても、空乏
化は起きていた。本実施の形態1によれば、このような
問題点が解決され得る。
【0029】実施の形態1によって得られる第2の効果
は、上層部と下層部のポリシリコン膜厚とその膜厚比を
自由に設定できることである。たとえば、下層部のポリ
シリコン膜厚を薄くして、上述した第1の効果をより高
めることができる。また、上層部のポリシリコン膜厚だ
けを厚くして、サリサイドプロセスでしばしば問題とな
る、ソース/ドレイン領域とゲート間のショート不良に
対して、マージンを持たせることができるという効果を
奏する。
は、上層部と下層部のポリシリコン膜厚とその膜厚比を
自由に設定できることである。たとえば、下層部のポリ
シリコン膜厚を薄くして、上述した第1の効果をより高
めることができる。また、上層部のポリシリコン膜厚だ
けを厚くして、サリサイドプロセスでしばしば問題とな
る、ソース/ドレイン領域とゲート間のショート不良に
対して、マージンを持たせることができるという効果を
奏する。
【0030】第3の効果として、下層部に窒素が存在す
ることにより、薄膜ゲート絶縁膜への不純物拡散による
バリア性が向上し、基板側への突き抜けが防止される。
従来の構造では、熱処理が多いと、不純物がゲート絶縁
膜を通して基板側へ突き抜けてしまい、しきい値電圧が
変動するなどの問題が生じていた。実施の形態1に係る
構造によれば、下層部のポリシリコン膜中には窒素が注
入されているため、薄膜ゲート絶縁膜への不純物拡散に
よるバリア性が向上し、また、下層部のみに窒素を注入
するため、ゲート電極構造が1層のときよりも、窒素プ
ロファイル、濃度の制御性が向上する。また、Nチャネ
ルトランジスタ、Pチャネルトランジスタに対して、最
適量を注入することも可能となる。
ることにより、薄膜ゲート絶縁膜への不純物拡散による
バリア性が向上し、基板側への突き抜けが防止される。
従来の構造では、熱処理が多いと、不純物がゲート絶縁
膜を通して基板側へ突き抜けてしまい、しきい値電圧が
変動するなどの問題が生じていた。実施の形態1に係る
構造によれば、下層部のポリシリコン膜中には窒素が注
入されているため、薄膜ゲート絶縁膜への不純物拡散に
よるバリア性が向上し、また、下層部のみに窒素を注入
するため、ゲート電極構造が1層のときよりも、窒素プ
ロファイル、濃度の制御性が向上する。また、Nチャネ
ルトランジスタ、Pチャネルトランジスタに対して、最
適量を注入することも可能となる。
【0031】第4の効果として、下層部に窒素が存在す
ることにより、窒素原子が一部ゲート絶縁膜中に取込ま
れて、窒化絶縁膜となるという効果を生ずる。また、窒
素原子がゲート絶縁膜/電極界面あるいはゲート絶縁膜
/基板界面に偏析するという効果も奏する。これらの効
果により、薄膜ゲート絶縁膜の信頼性の向上やホットキ
ャリア耐性に対して強い電極構造となる。
ることにより、窒素原子が一部ゲート絶縁膜中に取込ま
れて、窒化絶縁膜となるという効果を生ずる。また、窒
素原子がゲート絶縁膜/電極界面あるいはゲート絶縁膜
/基板界面に偏析するという効果も奏する。これらの効
果により、薄膜ゲート絶縁膜の信頼性の向上やホットキ
ャリア耐性に対して強い電極構造となる。
【0032】第5の効果は、上層部のポリシリコンには
窒素が存在しないため、低抵抗のシリサイドが形成で
き、シリサイド膜の剥がれ不良に対するマージンが向上
することである。実施の形態1に係る構造では、上層部
のポリシリコンには窒素が存在しないため、シリサイド
プロセスとの整合性がよい。実施例1〜3のいずれの構
造でも、細線の抵抗の上昇のない、低抵抗のサリサイド
配線が実現できる。また、シリサイド膜の剥がれ不良に
対してもマージンが増える。
窒素が存在しないため、低抵抗のシリサイドが形成で
き、シリサイド膜の剥がれ不良に対するマージンが向上
することである。実施の形態1に係る構造では、上層部
のポリシリコンには窒素が存在しないため、シリサイド
プロセスとの整合性がよい。実施例1〜3のいずれの構
造でも、細線の抵抗の上昇のない、低抵抗のサリサイド
配線が実現できる。また、シリサイド膜の剥がれ不良に
対してもマージンが増える。
【0033】実施の形態2 図2および図3は、この発明の実施の形態2に係るCM
OSFETの、デュアルゲート電極構造の不純物濃度プ
ロファイルを示す図である。図2および図3を参照し
て、2層構造のゲート電極中の下層部の不純物濃度は、
上層部中の不純物濃度よりも大きくされている。図2
は、濃度プロファイルがステップ関数上のものであり、
図3は、2つのピークを持ったプロファイル構造のもの
である。このような半導体装置の製造方法は、実施の形
態1に準じて行なわれる。
OSFETの、デュアルゲート電極構造の不純物濃度プ
ロファイルを示す図である。図2および図3を参照し
て、2層構造のゲート電極中の下層部の不純物濃度は、
上層部中の不純物濃度よりも大きくされている。図2
は、濃度プロファイルがステップ関数上のものであり、
図3は、2つのピークを持ったプロファイル構造のもの
である。このような半導体装置の製造方法は、実施の形
態1に準じて行なわれる。
【0034】実施の形態2によって得られる効果は次の
とおりである。すなわち、下層部の電極とゲート絶縁膜
界面の活性化した不純物濃度を4E20/cm3 以上に
設定することにより、電極の空乏化を防ぐことができ
る。よって、他の部分の濃度を、電気的に問題とならな
いレベルまで下げることができる。
とおりである。すなわち、下層部の電極とゲート絶縁膜
界面の活性化した不純物濃度を4E20/cm3 以上に
設定することにより、電極の空乏化を防ぐことができ
る。よって、他の部分の濃度を、電気的に問題とならな
いレベルまで下げることができる。
【0035】また、実施の形態2に係る構造では、上層
部のポリシリコン中の不純物濃度が必要最小限に低く抑
えられているため、シリサイド形成において、細線抵抗
の上昇のない、低抵抗のシリサイドゲート配線の形成が
可能となる。特に、上層部のポリシリコン膜厚が薄い場
合は、この部分にはドーピングせず、シリサイド化で上
層部のポリシリコンをすべて、もしくはほとんどの部分
を金属化合物として、下層のドープトポリシリコンと電
気的につなげた電極構造とすることも可能である。
部のポリシリコン中の不純物濃度が必要最小限に低く抑
えられているため、シリサイド形成において、細線抵抗
の上昇のない、低抵抗のシリサイドゲート配線の形成が
可能となる。特に、上層部のポリシリコン膜厚が薄い場
合は、この部分にはドーピングせず、シリサイド化で上
層部のポリシリコンをすべて、もしくはほとんどの部分
を金属化合物として、下層のドープトポリシリコンと電
気的につなげた電極構造とすることも可能である。
【0036】さらに、低濃度化、ノンドープ化すること
は、ポリシリコン中の不純物濃度が高濃度のとき発生し
ていたシリサイド膜の剥がれに対しても有効となる。
は、ポリシリコン中の不純物濃度が高濃度のとき発生し
ていたシリサイド膜の剥がれに対しても有効となる。
【0037】実施の形態3 図4は、実施の形態3に係るCMOSFETの、デュア
ルゲート電極構造の断面図である。図5は、そのゲート
電極中の濃度プロファイルである。本実施の形態は、以
下の点を除いて、実施の形態1および2と同一であるの
で、同一または相当する部分には同一の参照番号を付
し、その説明を繰返さない。実施の形態3に係るゲート
電極の構造が、実施の形態1および2と異なる点は、N
型ゲート電極9およびP型ゲート電極10のそれぞれの
上層部と下層部との間に、トンネル絶縁膜11が設けら
れている点である。このような構造を有するゲート電極
は、実施の形態1において、上層部のポリシリコンを堆
積させる前に、薄いトンネル絶縁膜11を堆積させるこ
とによって得られる。実施の形態3によれば、上層部の
ポリシリコンを堆積させるとき、あるいはその前に熱処
理を加える場合に、不純物のアウトディフュージョンを
防止することができる。さらに、後の工程におけるプロ
セス中のあらゆる熱処理に対し、トンネル絶縁膜が不純
物拡散のバリア層として働くので、不純物濃度制御が正
確に行なわれやすいという効果を奏する。
ルゲート電極構造の断面図である。図5は、そのゲート
電極中の濃度プロファイルである。本実施の形態は、以
下の点を除いて、実施の形態1および2と同一であるの
で、同一または相当する部分には同一の参照番号を付
し、その説明を繰返さない。実施の形態3に係るゲート
電極の構造が、実施の形態1および2と異なる点は、N
型ゲート電極9およびP型ゲート電極10のそれぞれの
上層部と下層部との間に、トンネル絶縁膜11が設けら
れている点である。このような構造を有するゲート電極
は、実施の形態1において、上層部のポリシリコンを堆
積させる前に、薄いトンネル絶縁膜11を堆積させるこ
とによって得られる。実施の形態3によれば、上層部の
ポリシリコンを堆積させるとき、あるいはその前に熱処
理を加える場合に、不純物のアウトディフュージョンを
防止することができる。さらに、後の工程におけるプロ
セス中のあらゆる熱処理に対し、トンネル絶縁膜が不純
物拡散のバリア層として働くので、不純物濃度制御が正
確に行なわれやすいという効果を奏する。
【0038】実施の形態4 実施の形態4は、NMOSトランジスタおよびPMOS
トランジスタをそれぞれ複数個備えたCMOSFETに
かかる。そして、デュアルゲート電極構造として、下層
部のポリシリコンに対する不純物ドーピング量を部分的
に変えて、基本特性の異なるトランジスタを形成する。
このような、部分的にしきい値電圧の異なるトランジス
タの形成は、仕事関数を決定する上で大きな影響を及ぼ
す、下層部のポリシリコン中の不純物濃度を変えること
によって実現できる。
トランジスタをそれぞれ複数個備えたCMOSFETに
かかる。そして、デュアルゲート電極構造として、下層
部のポリシリコンに対する不純物ドーピング量を部分的
に変えて、基本特性の異なるトランジスタを形成する。
このような、部分的にしきい値電圧の異なるトランジス
タの形成は、仕事関数を決定する上で大きな影響を及ぼ
す、下層部のポリシリコン中の不純物濃度を変えること
によって実現できる。
【0039】次に、実施の形態4に係る装置の製造方法
について説明する。実施の形態1の製造方法のうち、イ
オン注入法を用いて形成する場合について説明する。電
極下層部分に当るノンドープのポリシリコンを堆積し、
NMOS、PMOS領域のそれぞれに、たとえば1枚ず
つマスクを増やして、必要な濃度のイオン注入を行な
う。
について説明する。実施の形態1の製造方法のうち、イ
オン注入法を用いて形成する場合について説明する。電
極下層部分に当るノンドープのポリシリコンを堆積し、
NMOS、PMOS領域のそれぞれに、たとえば1枚ず
つマスクを増やして、必要な濃度のイオン注入を行な
う。
【0040】実施の形態4によれば、マスク工程は増え
るが、回路によって、しきい値や駆動能力を選択できる
ことで、低消費電力対応用などに応用できる。下層電極
の濃度を下げて、電極下部を空乏化させた状態で用いれ
ば、低ゲート容量型トランジスタを作り込める。2層構
造にすることで、イオン注入による電極中の濃度制御が
向上する。
るが、回路によって、しきい値や駆動能力を選択できる
ことで、低消費電力対応用などに応用できる。下層電極
の濃度を下げて、電極下部を空乏化させた状態で用いれ
ば、低ゲート容量型トランジスタを作り込める。2層構
造にすることで、イオン注入による電極中の濃度制御が
向上する。
【0041】実施の形態5 実施の形態5は、デュアルゲート電極構造の製造方法に
係る。デュアルゲート電極構造の製造方法として、ノ
ンドープのポリシリコンにイオン注入のみを用いて形成
する方法と、in−situのドープトポリシリコン
のみを用いて形成する方法と、in−situのドー
プトポリシリコンに対して、必要に応じてイオン注入を
行なって形成する方法が可能である。形成される電極構
造はいずれも同じである。
係る。デュアルゲート電極構造の製造方法として、ノ
ンドープのポリシリコンにイオン注入のみを用いて形成
する方法と、in−situのドープトポリシリコン
のみを用いて形成する方法と、in−situのドー
プトポリシリコンに対して、必要に応じてイオン注入を
行なって形成する方法が可能である。形成される電極構
造はいずれも同じである。
【0042】の方法、すなわち、in−situのド
ープトポリシリコンを用いる形成方法は工程的に複雑で
ある。つまり、1)片方の型の不純物を含むドープトポ
リシリコンを堆積した後、2)不必要な部分を取除き、
3)必要なところにはポリシリコンとはエッチング選択
比のあるたとえば酸化膜などをマスクとしてかけてお
き、4)再びもう一方の型の不純物を含んだドープトポ
リシリコンを堆積し、5)その膜についても不必要な部
分を取除き、6)その下にマスクとしてかけてあった酸
化膜を取除く。7)その後、ゲートのリソグラフィを行
なう。以上のようなフローが基本となる。効果として
は、不純物の濃度プロファイルは均一となり、ゲート絶
縁膜近傍の濃度制御性は、ノンドープのポリシリコンに
イオン注入のみを用いて形成する、の方法に比べてよ
い。バッチ間の均一性も向上する。
ープトポリシリコンを用いる形成方法は工程的に複雑で
ある。つまり、1)片方の型の不純物を含むドープトポ
リシリコンを堆積した後、2)不必要な部分を取除き、
3)必要なところにはポリシリコンとはエッチング選択
比のあるたとえば酸化膜などをマスクとしてかけてお
き、4)再びもう一方の型の不純物を含んだドープトポ
リシリコンを堆積し、5)その膜についても不必要な部
分を取除き、6)その下にマスクとしてかけてあった酸
化膜を取除く。7)その後、ゲートのリソグラフィを行
なう。以上のようなフローが基本となる。効果として
は、不純物の濃度プロファイルは均一となり、ゲート絶
縁膜近傍の濃度制御性は、ノンドープのポリシリコンに
イオン注入のみを用いて形成する、の方法に比べてよ
い。バッチ間の均一性も向上する。
【0043】のin−situのドープトポリシリコ
ンにイオン注入を行なう形成法は、たとえば薄いN型の
ポリシリコンに、逆の型に当るP型をそれ以上にドーピ
ングしてP型電極を形成する方法である。これによる
と、プロセス的には、選択自由度が上がる。イオン注入
では制御が困難な部分のみ、in−situのドープト
ポリシリコンを用いるということもできる。
ンにイオン注入を行なう形成法は、たとえば薄いN型の
ポリシリコンに、逆の型に当るP型をそれ以上にドーピ
ングしてP型電極を形成する方法である。これによる
と、プロセス的には、選択自由度が上がる。イオン注入
では制御が困難な部分のみ、in−situのドープト
ポリシリコンを用いるということもできる。
【0044】実施の形態6 本実施の形態は上記デュアルゲート電極構造のうち、上
層部と下層部のポリシリコンの間に絶縁膜を挿入して容
量体を同時に形成した構造に係るものである。図6は、
実施の形態6に係る半導体装置の、トランジスタと容量
体の部分の断面図である。半導体基板の主表面中に、P
−ウェル5が設けられている。半導体基板の主表面中に
は、分離絶縁膜3が設けられている。P−ウェル5の上
には、ゲート絶縁膜2を介在させてN型ゲート電極9が
設けられている。P−ウェル5の主表面中であってN型
ゲート電極9の両側にN型ソース/ドレイン領域7が形
成されている。N型ソース/ドレイン領域7の表面とN
型ゲート電極9の表面に、シリサイド層1が設けられて
いる。分離絶縁膜3の上には容量体が形成されている。
容量体は、N型の下層部NG1と、下層部NG1の上に
設けられた絶縁膜12と、絶縁膜12の上に設けられた
上層部NG2を含む。上層部NG2の上にシリサイド層
1が形成されている。トランジスタ部と容量体部とを覆
うように層間絶縁膜20が設けられている。層間絶縁膜
20中には、N型ソース/ドレイン領域7の表面の一部
を露出させるためのコンタクトホール13aと容量体部
の上層部の表面を露出させるためのコンタクトホール1
3bと、絶縁膜12の表面の一部を露出させるためのコ
ンタクトホール13cが設けられている。
層部と下層部のポリシリコンの間に絶縁膜を挿入して容
量体を同時に形成した構造に係るものである。図6は、
実施の形態6に係る半導体装置の、トランジスタと容量
体の部分の断面図である。半導体基板の主表面中に、P
−ウェル5が設けられている。半導体基板の主表面中に
は、分離絶縁膜3が設けられている。P−ウェル5の上
には、ゲート絶縁膜2を介在させてN型ゲート電極9が
設けられている。P−ウェル5の主表面中であってN型
ゲート電極9の両側にN型ソース/ドレイン領域7が形
成されている。N型ソース/ドレイン領域7の表面とN
型ゲート電極9の表面に、シリサイド層1が設けられて
いる。分離絶縁膜3の上には容量体が形成されている。
容量体は、N型の下層部NG1と、下層部NG1の上に
設けられた絶縁膜12と、絶縁膜12の上に設けられた
上層部NG2を含む。上層部NG2の上にシリサイド層
1が形成されている。トランジスタ部と容量体部とを覆
うように層間絶縁膜20が設けられている。層間絶縁膜
20中には、N型ソース/ドレイン領域7の表面の一部
を露出させるためのコンタクトホール13aと容量体部
の上層部の表面を露出させるためのコンタクトホール1
3bと、絶縁膜12の表面の一部を露出させるためのコ
ンタクトホール13cが設けられている。
【0045】次に、実施の形態6に係る半導体装置の製
造方法について説明する。図7を参照して、半導体基板
の主表面中にP−ウェル5と分離絶縁膜3を形成する。
半導体基板の上に薄膜ゲート絶縁膜2を形成する。薄膜
ゲート絶縁膜2を介在させて半導体基板の上に下層のポ
リシリコン(NG1)を堆積し、イオン注入法により不
純物をドーピングする。不純物が注入された部分は、ト
ランジスタの電極となるとともに、容量体の下部電極に
もなる。ここで、容量体は、分離絶縁膜3の上に形成さ
れる。また、容量体の電極となる部分に含まれる不純物
の型は、NとP型のどちらかを選択することができる。
造方法について説明する。図7を参照して、半導体基板
の主表面中にP−ウェル5と分離絶縁膜3を形成する。
半導体基板の上に薄膜ゲート絶縁膜2を形成する。薄膜
ゲート絶縁膜2を介在させて半導体基板の上に下層のポ
リシリコン(NG1)を堆積し、イオン注入法により不
純物をドーピングする。不純物が注入された部分は、ト
ランジスタの電極となるとともに、容量体の下部電極に
もなる。ここで、容量体は、分離絶縁膜3の上に形成さ
れる。また、容量体の電極となる部分に含まれる不純物
の型は、NとP型のどちらかを選択することができる。
【0046】図8を参照して、容量体を作るのに必要な
絶縁膜12を形成する。材料としては、たとえば酸化膜
や窒化膜、またはこれらを組合せたものなどか挙げられ
る。膜厚は、所望の容量を得るのに必要な分とする。次
に、容量体部分の写真製版を行ない、RIEドライエッ
チング等によりパターニングする。このときのパターン
は、容量体として必要とされる面積に加えて、容量体の
下部電極をとるための領域も確保しておく(図中の丸印
の部分)。
絶縁膜12を形成する。材料としては、たとえば酸化膜
や窒化膜、またはこれらを組合せたものなどか挙げられ
る。膜厚は、所望の容量を得るのに必要な分とする。次
に、容量体部分の写真製版を行ない、RIEドライエッ
チング等によりパターニングする。このときのパターン
は、容量体として必要とされる面積に加えて、容量体の
下部電極をとるための領域も確保しておく(図中の丸印
の部分)。
【0047】次に、図9を参照して、上層のポリシリコ
ンNG2を堆積し、イオン注入法により不純物をドーピ
ングする。不純物を注入された部分は、トランジスタの
電極となるとともに、容量体の上部電極にもなる。ここ
で行なうイオン注入は、ソース/ドレイン注入と兼ね
て、後から行なってもよい。
ンNG2を堆積し、イオン注入法により不純物をドーピ
ングする。不純物を注入された部分は、トランジスタの
電極となるとともに、容量体の上部電極にもなる。ここ
で行なうイオン注入は、ソース/ドレイン注入と兼ね
て、後から行なってもよい。
【0048】図10を参照して、ゲートのパターニング
を行なう。このとき、容量体部分については、容量形成
に必要な領域のみにレジストをかける。そして、ポリシ
リコンのエッチングを行ない、図11に示す、容量体部
分を形成する。通常、ポリシリコンと絶縁膜とのエッチ
ング選択比は十分あるので、丸印部分の絶縁膜12が突
き抜けて、ポリシリコンがなくなるようなことはない。
を行なう。このとき、容量体部分については、容量形成
に必要な領域のみにレジストをかける。そして、ポリシ
リコンのエッチングを行ない、図11に示す、容量体部
分を形成する。通常、ポリシリコンと絶縁膜とのエッチ
ング選択比は十分あるので、丸印部分の絶縁膜12が突
き抜けて、ポリシリコンがなくなるようなことはない。
【0049】その後、LDD注入、サイドウォール形成
後、ソース/ドレイン注入とを行なう。サリサイドプロ
セスを行なう場合は、トランジスタの電極部分および容
量体の上部電極のみがシリサイド化される。層間膜を堆
積した後、コンタクトをとりにいく。容量体の下部電極
については、絶縁膜12がエッチングで掘られるため、
直接下層部のポリシリコンと接続されることになる。
後、ソース/ドレイン注入とを行なう。サリサイドプロ
セスを行なう場合は、トランジスタの電極部分および容
量体の上部電極のみがシリサイド化される。層間膜を堆
積した後、コンタクトをとりにいく。容量体の下部電極
については、絶縁膜12がエッチングで掘られるため、
直接下層部のポリシリコンと接続されることになる。
【0050】本発明の実施の形態によれば、写真製版は
1回増えるものの、ポリシリコン2層構造を有するデュ
アルゲート電極と容量体が同時に形成できる。容量体の
電極をN型とP型に分けることで容量値が変わるので、
これらを適宜選択するのが好ましい。
1回増えるものの、ポリシリコン2層構造を有するデュ
アルゲート電極と容量体が同時に形成できる。容量体の
電極をN型とP型に分けることで容量値が変わるので、
これらを適宜選択するのが好ましい。
【0051】実施の形態7 図12は、実施の形態7に係るゲート配線の断面図であ
る。図示したゲート電極は、N型ゲート電極を有するN
MOSトランジスタとP型ゲート電極を有するPMOS
トランジスタを有するCMOSFETの、N型ゲート電
極またはP型ゲート電極の断面図である。ゲート電極は
上層部と下層部とを含み、下層部はノンドープである。
このような構造を有するゲート電極は、下層部のポリシ
リコンに対するイオン注入の際に、ゲート配線部にマス
クをかけて形成される。本実施の形態によれば、実際の
電流が流れるゲート配線部分を基板から離すことができ
るため、対基板配線容量が減少する。ゲート電極の高さ
が従来と同じものが必要である場合に、効果がある。た
とえば、サリサイドプロセスにおけるゲート−ソース/
ドレイン間のショート防止のためや、ソース/ドレイン
注入のゲート電極突き抜け防止のために、ゲート電極の
高さと従来の同じものが必要である場合においても、効
果がある。
る。図示したゲート電極は、N型ゲート電極を有するN
MOSトランジスタとP型ゲート電極を有するPMOS
トランジスタを有するCMOSFETの、N型ゲート電
極またはP型ゲート電極の断面図である。ゲート電極は
上層部と下層部とを含み、下層部はノンドープである。
このような構造を有するゲート電極は、下層部のポリシ
リコンに対するイオン注入の際に、ゲート配線部にマス
クをかけて形成される。本実施の形態によれば、実際の
電流が流れるゲート配線部分を基板から離すことができ
るため、対基板配線容量が減少する。ゲート電極の高さ
が従来と同じものが必要である場合に、効果がある。た
とえば、サリサイドプロセスにおけるゲート−ソース/
ドレイン間のショート防止のためや、ソース/ドレイン
注入のゲート電極突き抜け防止のために、ゲート電極の
高さと従来の同じものが必要である場合においても、効
果がある。
【0052】実施の形態8 図13を参照してゲート配線構造として、上層部のポリ
シリコンと下層部のポリシリコンの間に、容量体を形成
するために用いた絶縁膜が存在している。このようなゲ
ート電極の製造方法は、容量体の作り方(実施の形態
6)と基本的に同じである。容量体形成用の絶縁膜をエ
ッチングするとき、このゲート配線をエッチングし、さ
らに上層のポリシリコンも、その上にパターニングす
る。実施の形態8の効果は次のとおりである。すなわ
ち、実際に電流が流れるゲート配線部分を基板から離す
ことができるため、対基板発生容量が減少する。また、
実施の形態7のように、下層部のポリシリコンをノンド
ープとすることによって、さらに、上記効果が高まる。
また、下層部のポリシリコンで、かつ実施の形態3で用
いた薄いトンネル絶縁膜が存在する場合でも、上層部の
ポリシリコン中の不純物が下層部へ拡散しにくくなるた
め、対基板配線容量は減少する。
シリコンと下層部のポリシリコンの間に、容量体を形成
するために用いた絶縁膜が存在している。このようなゲ
ート電極の製造方法は、容量体の作り方(実施の形態
6)と基本的に同じである。容量体形成用の絶縁膜をエ
ッチングするとき、このゲート配線をエッチングし、さ
らに上層のポリシリコンも、その上にパターニングす
る。実施の形態8の効果は次のとおりである。すなわ
ち、実際に電流が流れるゲート配線部分を基板から離す
ことができるため、対基板発生容量が減少する。また、
実施の形態7のように、下層部のポリシリコンをノンド
ープとすることによって、さらに、上記効果が高まる。
また、下層部のポリシリコンで、かつ実施の形態3で用
いた薄いトンネル絶縁膜が存在する場合でも、上層部の
ポリシリコン中の不純物が下層部へ拡散しにくくなるた
め、対基板配線容量は減少する。
【0053】実施の形態9 図14は、実施の形態9に係るゲート配線の断面図であ
る。ゲート電極は、上層部と下層部とを含む。上層部は
ノンドープのポリシリコンである。上層部の高さ方向の
全部または一部はシリサイド化されている。実施の形態
9によれば、低抵抗なシリサイド膜が形成できる。一
方、ゲート配線としての機能には全く問題はない。実施
の形態7のように下層部をノンドープ化することで、対
基板配線容量はさらに減少する。
る。ゲート電極は、上層部と下層部とを含む。上層部は
ノンドープのポリシリコンである。上層部の高さ方向の
全部または一部はシリサイド化されている。実施の形態
9によれば、低抵抗なシリサイド膜が形成できる。一
方、ゲート配線としての機能には全く問題はない。実施
の形態7のように下層部をノンドープ化することで、対
基板配線容量はさらに減少する。
【0054】実施の形態10 図15は、実施の形態10に係るゲート配線の断面図で
ある。実施の形態6の容量体用に形成した絶縁膜をゲー
ト配線のシリサイドプロテクション膜として利用したも
のである。ゲート絶縁膜の上に、容量体用の絶縁膜をパ
ターニングする。その上に堆積されるポリシリコンはゲ
ートエッチングで取除く。絶縁膜はシリサイド形成時の
マスクとなるため、下層部のポリシリコンのみの配線が
形成される。コンタクトについては、下層部のポリシリ
コンに直接とりにいく方法と、シリサイドが形成された
ゲートの上にとりにいく方法のいずれも可能である。実
施の形態6の容量体を用いるプロセスであれば、工程や
マスクの追加なしで、ゲート配線のシリサイドプロテク
ションが可能となる、という効果を奏する。
ある。実施の形態6の容量体用に形成した絶縁膜をゲー
ト配線のシリサイドプロテクション膜として利用したも
のである。ゲート絶縁膜の上に、容量体用の絶縁膜をパ
ターニングする。その上に堆積されるポリシリコンはゲ
ートエッチングで取除く。絶縁膜はシリサイド形成時の
マスクとなるため、下層部のポリシリコンのみの配線が
形成される。コンタクトについては、下層部のポリシリ
コンに直接とりにいく方法と、シリサイドが形成された
ゲートの上にとりにいく方法のいずれも可能である。実
施の形態6の容量体を用いるプロセスであれば、工程や
マスクの追加なしで、ゲート配線のシリサイドプロテク
ションが可能となる、という効果を奏する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の第1の
局面に従う半導体装置によれば、ゲート電極が上層部と
下層部とを含む2層以上の構造であるので、上層部と下
層部のポリシリコン不純物濃度を独立に設定することが
可能となる。その結果、仕事関数を所望の値に精度よく
制御でき、電極空乏化のないデュアルゲート電極が実現
できるという効果を奏する。また、下層部に窒素が存在
することにより、薄膜ゲート絶縁膜への不純物拡散によ
るバリア性が向上し、基板側への突き抜けが防止される
という効果を奏する。
局面に従う半導体装置によれば、ゲート電極が上層部と
下層部とを含む2層以上の構造であるので、上層部と下
層部のポリシリコン不純物濃度を独立に設定することが
可能となる。その結果、仕事関数を所望の値に精度よく
制御でき、電極空乏化のないデュアルゲート電極が実現
できるという効果を奏する。また、下層部に窒素が存在
することにより、薄膜ゲート絶縁膜への不純物拡散によ
るバリア性が向上し、基板側への突き抜けが防止される
という効果を奏する。
【0056】この発明の第2の局面に従う半導体装置に
よれば、ゲート電極が上層部と下層部とを含む2層以上
の構造であり、下層部中の不純物濃度が上層部中のそれ
よりも大きくされている。すなわち、上層部のポリシリ
コン中の不純物濃度が必要最小限に低く抑えられている
ため、シリサイド形成において、細線抵抗の上昇のな
い、低抵抗のシリサイドゲート配線の形成が可能となる
という効果を奏する。
よれば、ゲート電極が上層部と下層部とを含む2層以上
の構造であり、下層部中の不純物濃度が上層部中のそれ
よりも大きくされている。すなわち、上層部のポリシリ
コン中の不純物濃度が必要最小限に低く抑えられている
ため、シリサイド形成において、細線抵抗の上昇のな
い、低抵抗のシリサイドゲート配線の形成が可能となる
という効果を奏する。
【0057】この発明の第3の局面に従う半導体装置に
よれば、ポリシリコン2層構造を有するデュアルゲート
電極と容量体が同時に形成されるという効果を奏する。
よれば、ポリシリコン2層構造を有するデュアルゲート
電極と容量体が同時に形成されるという効果を奏する。
【0058】この発明の第4の局面に従う半導体装置に
よれば、ゲート電極が上層部と下層部とを含み、下層部
をノンドープとしているため、実際の電流が流れるゲー
ト配線部分を基板から離すことができる、ひいては、対
基板配線容量を減少するという効果を奏する。
よれば、ゲート電極が上層部と下層部とを含み、下層部
をノンドープとしているため、実際の電流が流れるゲー
ト配線部分を基板から離すことができる、ひいては、対
基板配線容量を減少するという効果を奏する。
【0059】この発明の第5の局面に従う半導体装置に
よれば、ゲート電極が上層部と下層部とを含み、少なく
とも上記上層部をノンドープとし、上記上層部の高さ方
向の全部または一部をシリサイド化しているので、低抵
抗のシリサイド膜を形成できる。一方、ゲート配線とし
ての機能に全く問題はないという効果を奏する。
よれば、ゲート電極が上層部と下層部とを含み、少なく
とも上記上層部をノンドープとし、上記上層部の高さ方
向の全部または一部をシリサイド化しているので、低抵
抗のシリサイド膜を形成できる。一方、ゲート配線とし
ての機能に全く問題はないという効果を奏する。
【0060】この発明の第6の局面に従う半導体装置に
よれば、絶縁膜と同じ材料で形成されたシリサイドプロ
テクション膜を備えているので、ゲート配線のシリサイ
ドプロテクションが可能となるという効果を奏する。
よれば、絶縁膜と同じ材料で形成されたシリサイドプロ
テクション膜を備えているので、ゲート配線のシリサイ
ドプロテクションが可能となるという効果を奏する。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る相補型電界効
果トランジスタの断面図である。
果トランジスタの断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る相補型電界効
果トランジスタの、デュアルゲート電極の不純物濃度プ
ロファイルを示す図である。
果トランジスタの、デュアルゲート電極の不純物濃度プ
ロファイルを示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る相補型電界効
果トランジスタの、デュアルゲート電極構造の他の不純
物濃度プロファイルを示す図である。
果トランジスタの、デュアルゲート電極構造の他の不純
物濃度プロファイルを示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態3に係る相補型電界効果
トランジスタの、デュアルゲート電極構造の断面図であ
る。
トランジスタの、デュアルゲート電極構造の断面図であ
る。
【図5】 実施の形態3に係る相補型電界効果トランジ
スタの、ゲート電極中の濃度プロファイルである。
スタの、ゲート電極中の濃度プロファイルである。
【図6】 実施の形態6に係る半導体装置の、トランジ
スタと容量体の部分の断面図である。
スタと容量体の部分の断面図である。
【図7】 実施の形態6に係る半導体装置の製造方法の
順序の第1の工程における半導体装置の断面図である。
順序の第1の工程における半導体装置の断面図である。
【図8】 実施の形態6に係る半導体装置の製造方法の
順序の第2の工程における半導体装置の断面図である。
順序の第2の工程における半導体装置の断面図である。
【図9】 実施の形態6に係る半導体装置の製造方法の
順序の第3の工程における半導体装置の断面図である。
順序の第3の工程における半導体装置の断面図である。
【図10】 実施の形態6に係る半導体装置の製造方法
の順序の第4の工程における半導体装置の断面図であ
る。
の順序の第4の工程における半導体装置の断面図であ
る。
【図11】 実施の形態6に係る半導体装置の製造方法
の順序の第5の工程における半導体装置の断面図であ
る。
の順序の第5の工程における半導体装置の断面図であ
る。
【図12】 実施の形態7に係るゲート配線の断面図で
ある。
ある。
【図13】 実施の形態8に係るゲート配線構造の断面
図である。
図である。
【図14】 実施の形態9に係るゲート配線の断面図で
ある。
ある。
【図15】 実施の形態10に係るゲート配線の断面図
である。
である。
【図16】 従来の相補型電界効果トランジスタの断面
図である。
図である。
1 シリサイド膜、2 薄膜ゲート絶縁膜、3 分離絶
縁膜、4 サイドウォールスペーサ、5 P−ウェル、
6 N−ウェル、7 N型ソース/ドレイン領域、8
P型ソース/ドレイン領域、9 N型ゲート電極、10
P型ゲート電極
縁膜、4 サイドウォールスペーサ、5 P−ウェル、
6 N−ウェル、7 N型ソース/ドレイン領域、8
P型ソース/ドレイン領域、9 N型ゲート電極、10
P型ゲート電極
Claims (9)
- 【請求項1】 N型不純物を含んだN型ゲート電極を有
するNMOSトランジスタと、 P型不純物を含んだP型ゲート電極を有するPMOSト
ランジスタと、を備え、 前記N型ゲート電極は、上層部と下層部とを含む2層以
上の構造であり、 前記P型ゲート電極は、上層部と下層部とを含む2層以
上の構造であり、 前記N型ゲート電極の前記下層部と前記P型ゲート電極
の前記下層部の、少なくとも一方には窒素が含まれてい
る、半導体装置。 - 【請求項2】 N型不純物を含んだN型ゲート電極を有
するNMOSトランジスタと、 P型不純物を含んだP型ゲート電極を有するPMOSト
ランジスタと、を備え、 前記N型ゲート電極および前記P型ゲート電極は、いず
れも、上層部と下層部とを含む2層以上の構造であり、 それぞれのゲート電極中において、前記下層部中の不純
物濃度は、前記上層部中のそれよりも大きくされてい
る、半導体装置。 - 【請求項3】 前記N型ゲート電極および前記P型ゲー
ト電極は、それぞれ、前記上層部と前記下層部との間に
設けられたトンネル絶縁膜を含む、請求項1または2に
記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記NMOSトランジスタおよび前記P
MOSトランジスタをそれぞれ複数個備え、 一部のNMOSトランジスタのN型ゲート電極の前記下
層部中の不純物濃度は、他のNMOSトランジスタのそ
れとは異なっており、 一部のPMOSトランジスタのP型ゲート電極の前記下
層部中の不純物濃度は、他のPMOSトランジスタのそ
れとは異なっている、請求項1から3までに記載の半導
体装置。 - 【請求項5】 N型不純物を含んだN型ゲート電極を有
するNMOSトランジスタと、 P型不純物を含んだP型ゲート電極を有するPMOSト
ランジスタと、 フィールド酸化膜上に形成された容量体部とを備え、 前記容量体部は、 前記N型またはP型のうちの、一方の型の不純物が注入
された下層部と、 前記下層部の上に設けられた絶縁膜と、 前記絶縁膜の上に設けられ、前記一方の型の不純物が注
入された上層部とを含む、半導体装置。 - 【請求項6】 N型ゲート電極を有するNMOSトラン
ジスタと、 P型ゲート電極を有するPMOSトランジスタと、を備
え、 前記N型ゲート電極および前記P型ゲート電極は、それ
ぞれ、上層部と下層部とを含み、 前記下層部はノンドープである、半導体装置。 - 【請求項7】 前記上層部と前記下層部との間に絶縁膜
が設けられている、請求項6に記載の半導体装置。 - 【請求項8】 ゲート電極を有するトランジスタを備
え、 前記ゲート電極は、それぞれ、上層部と下層部とを含
み、 少なくとも、前記上層部をノンドープとし、前記上層部
の高さ方向の全部または一部をシリサイド化している、
半導体装置。 - 【請求項9】 ゲート配線と、 フィールド酸化膜上に形成された容量体部と、を備え、 前記容量体部は、不純物が注入された下層部と、前記下
層部の上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜の上に設け
られた上層部とを含み、 当該装置は、さらに、前記ゲート配線の上に設けられ、
前記絶縁膜と同じ材料で形成されたシリサイドプロテク
ション膜を備える、半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8208211A JPH1050862A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8208211A JPH1050862A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1050862A true JPH1050862A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16552520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8208211A Pending JPH1050862A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1050862A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008235534A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JP2010267991A (ja) * | 2010-07-20 | 2010-11-25 | Toshiba Corp | 半導体装置及び配線 |
US8497205B2 (en) | 2004-12-28 | 2013-07-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device manufacturing method, wiring and semiconductor device |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP8208211A patent/JPH1050862A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8497205B2 (en) | 2004-12-28 | 2013-07-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device manufacturing method, wiring and semiconductor device |
JP2008235534A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
US7888268B2 (en) | 2007-03-20 | 2011-02-15 | Fujitsu Semiconductor Limited | Method of forming a gate layer with multiple ecthing steps |
JP2010267991A (ja) * | 2010-07-20 | 2010-11-25 | Toshiba Corp | 半導体装置及び配線 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061128 |