【発明の詳細な説明】
〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリノン誘導体、それらの調製
方法及び使用
本発明は、療法的に活性な複素環式化合物、それらの製造方法、それらの化合
物を含んで成る医薬組成物、及びそれらによる治療方法に関する。
より特定的には、本発明は、興奮性アミノ酸の過剰活性により引き起こされる
いづれかの徴候の治療に有用である〔1,2,4〕トリアゾロ 〔4,3−a〕
キノキサリノン誘導体に関する。
種々の関連化合物が従来技術から知られている。
すなわち、EP-A-0040401号は、たとえばアルキル、アシル又はカルバルコキシ
基によりトリアゾロ環で置換されたトリアゾロキノキサリン−4−オンを一般的
に記載している。それらの化合物は有用な抗−高血圧活性を有することが主張さ
れている。
アメリカ特許第 5,153,196号には、いくつかの興奮性アミノ酸受容体アンタゴ
ニスト及びそれらの使用方法が開示されている。それらの化合物は、トリアゾロ
環で、H、アルキル、芳香族又は CF3である1つの置換基を有するトリアゾロキ
ノキサリノンに特に関する。
さらに、国際特許出願第 WO 93/20077 号は中でも、モノ−又はジ(低級アル
キル)アミノにより置換され得る低級アルキルによりトリアゾロ−環において任
意に置換された融合キノキサリノン誘導体に関する。
L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸及び多くの他の密接に関連するアミノ
酸は通常、中枢神経系(CNS)におけるニューロンを活
性化する能力を有する。生化学、電気生理学及び薬理学研究は、これを具体化し
て来ており、そして酸性アミノ酸が哺乳類CNSにおける大多数の興奮性ニューロ
ンのための伝達物質であることを示している。
グルタミン酸介在の神経伝達との相互作用は、神経学及び精神医学的疾病の処
理において有用なアプローチと思われる。従って、興奮性アミノ酸の既知のアン
タゴニストは、有能な抗不安楽(Stephensなど.,Psychopharmacology 90,143-1
47,1985)、鎮痙薬(Croucherなど.,Science 216 ,899-901,1982)及び筋肉弛
緩性質(Turskiなど.,Neurosci.Lett.53,321-326,1985)を示している。
細胞外興奮性アミノ酸の蓄積、続くニューロンの過剰刺激が、神経学的障害、
たとえば筋萎縮性外側硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー症、ハンチント
ン症、てんかん、及び脳虚血症、酸素欠乏及び低血糖症又は頭及び脊髄損傷の状
況の後に見られる精神及び運動性能の欠損に見られるニューロン変性を説明する
ことができることが示唆されている(McGeerなど.,Nature 263 ,517-519,1976
;Simon など.,Science 226 ,850-852,1984;Wieioch,Science 230 ,681
-683,1985;Faden など.,Science 244 ,798-800,1989;Turskiなど.,Natur
e 349 ,414-418,1991)。他の可能な徴候は、精神病、筋硬直、嘔吐及び無痛覚
症である。
興奮性アミノ酸は、シナプス後部又はシナプス前部に位置する特定の受容体を
通してそれらの作用を発揮する。そのような受容体は、電気生理学的及び神経化
学的出来事に基づいて現在、便利には次の3つのグループに分割される:1 NM
DA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体、2 AMPA受容体及び3 カイニ
ン酸受容体。L−グルタミン酸及びL−アスパラギン酸はたぶん、上記タイプの
すべての興奮性アミノ酸受容体及びあるいは他のタイプの受容体も
活性化する。
興奮性アミノ酸受容体のNMDA,AMPA及びカイニン酸受容体への上記分類は、主
に次の電気生理学及び神経化学的発現に基づかれている。
1)N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体は、興奮性NMDAのために
高い選択性を示す。イボテニン酸、L−ホモシステイン酸、D−グルタミン酸及
びトランス−2,3−ピペリジンジカルボン酸(トランス−2,3−PDA)は、
それらの受容体に対して強いアゴニスト活性〜中位いのアゴニスト活性を発揮す
る。最も有力で且つ選択的なアンタゴニストは、2−アミノ−5−ホスホノカル
ボン酸のD−異性体、たとえば2−アミノ−5−ホスホノ−吉草酸(D-APV)及び
3〔(±)−2−カルボキシ−ピペラジン−4−イル〕−プロピル−1−ホスホ
ン酸(CPP)であり、そして中位のアンタゴニスト活性は、長鎖の2−アミノジカ
ルボン酸のD−異性体(たとえばD−2−アミノ−アジピン酸)及び長鎖のジア
ミノジカルボン酸(たとえばジアミノピメリン酸)のD−異性体である。NMDA−
誘発されたシナプス応答は、哺乳類 CNS、特に脊髄において広範に研究されてお
り(J.Daviesなど.,J.Physiol.297 ,621-635,1979)、そしてその応答はMg2+
により強く阻害されることが示されている。
2)AMPA受容体はAMPA(2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソ
キサゾールプロピオン酸)により選択的に活性化され、他の有力なアゴニストは
キスカル酸及びL−グルタミン酸である。グルタミン酸ジエチルエステル(GDEE
)はこの部位の選択的ではあるが、しかしひじょうに弱いアンタゴニストである
。AMPA受容体はMg2+に対して比較的鈍感である。
グルタミン酸開放は、大脳虚血に起因するニューロン死に主要な
役割を演じていると長く考えられて来た(Benveniste,H.など.,J.Neurochem.43
,1369-1374,1984)。NMDA受容体誘発性Ca2+流入が虚血性ニューロン細胞損失
において重要な機構であることは良く知られている。非−NMDA受容体結合のノオ
ノファはカルシウムに対して透過できない。しかしながら、CA1領域におけるSc
affer側副枝による興奮は非−NMDA受容体により付与され、そしてこの事実は後
虚血期間における出来事のために重要なものである。最近の研究は、選択性AMPA
アンタゴニストが、再潅流の数時間後でさえ、アレチネズミにおける完全な虚血
に神経保護効果を有することを示している(Sheardownなど.,Science 247 ,57
1-574,1990)。
従って、AMPAアンタゴニストは大脳虚血の処理において有用である。
3)カイニン酸受容体。カイニン酸に対する興奮性応答はNMDA−アンタゴニズ
ム及びGDEEによる拮抗作用に対して比較的鈍感であり、そしてカイニン酸が第三
サブクラスの酸性アミノ酸受容体を活性化することが報告されている。カイニン
酸の一定のラクトン化された誘導体が選択的なアンタゴニストであり(O.Goldber
gなど.,Neurosci.Lett.23,187-191,1981)、そしてジペプチド3−グルタミ
ル−グリシンがまた、カイニン酸受容体に対していくらかの選択性も示す。Ca2+
(Mg2+ではない)は、カイニン酸結合の強いインヒビターである。
1又は複数の種々のタイプの興奮性アミノ酸受容体についての物質の親和性を
単純な結合実験において研究することができる。本質的に、その方法は、受容体
を含む脳ホモジネートと共に特定の選択された放射性ラベルされた腺及び研究さ
れるべき特定の物質のインキュベーションを包含する。受容体占有の測定が前記
ホモジネートに結合される放射能の決定及び非特異的結合を差引くことにより行
なわれる。
AMPA受容体結合が、放射性リガンドとして 3H-AMPAを用いることによって研究
することができる。
グルタミン酸受容体相互作用の二次効果に対するグルタミン酸似体の影響を、
鶏網膜における拡延性抑制(Spreading depression)の現象を用いることによっ
てインビトロで研究することができる。そのような実験は試験物質の効能(アゴ
ニスト/アンタゴニスト)に関する情報を提供するであろう。これは、結合研究
とは著しく異なっており、これは受容体に対する化合物の親和性に基づく情報を
単に提供する。
本発明の化合物は、AMPA受容体に対する親和性を有し、そしてこのタイプの受
容体に関するアンタゴニストであり、このため興奮性アミノ酸の過剰活性により
引き起こされる多くの徴候のいづれか、特に筋萎縮性外側硬化症、ハンチントン
舞踏病、パーキンソン病、てんかん及び老人性痴呆症において観察されるニュー
ロン変性、又は脳虚血、酸素欠乏、低血糖症並びに頭及び脊髄損傷の状況の後に
見られる精神及び運動機能障害の処理において有用であることが今や、見出され
た。他の可能な徴候は、精神病、筋硬直、嘔吐及び慢性炎症及び無痛覚症である
。
本発明の化合物は、下記一般式(I):
〔式中、R1は POX′X″、又は COX′もしくは POX′X″により
置換された直鎖又は枝分れ鎖のC1-6−アルキルであり、そしてX′及びX″は
独立して、ヒドロキシ又はC1-6コキシであり、そして
R6,R7,R8、及びR9は独立して、水素;C1-6−アルキル;ハロゲン;NH2
;NO2;CN;CF3;SO2NY′Y ″又はCOZ′(ここでZ′はNY′Y ″又はC1-6アル
キルであり、そしてY′及びY″は独立して、水素又はC1-6−アルキルである
);トリアゾリル;イミダゾリル又はフェニルもしくはC1-6−アルキルにより
置換されたイミダゾリルである〕により表わされ;さらに前記化合物の医薬的に
許容される塩である。
本明細書で使用される場合、用語“C1-6アルキル”とは、1〜6個の炭素原
子を有する直鎖又は枝分れ鎖の飽和炭化水素鎖、たとえばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、tert−ブチル、3−ペンチ
ル、ネオペンチル又はn−ヘキシルに関する。
本明細書で使用される場合、用語“C1-6−アルコキシ”とは、単独で又は組
合せて、エーテル酸素からの遊離価結合を有するエーテル酸素を通して結合され
るC1-6−アルキル基を含んで成る一価の置換基、たとえばメトキシ、エトキシ
、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、ブトキシ、フェノキ
シに関する。
本明細書で使用される場合、用語“ハロゲン”とは、弗素、塩素、臭素及びヨ
ウ素に関する。
本発明の好ましい態様においては、R1は POX′X ″により置換されたC1-6−
アルキルである。
本発明のもう1つの好ましい態様においては、R6,R7,R8及びR9は独立し
て、水素;塩素;NO2;CN;CF3;トリアゾリル;イミダゾリル、又はフェニルも
しくはC1-6−アルキルにより置
換されたイミダゾリルである。
本発明のさらにもう1つの好ましい態様においては、R6及びR9は水素である
。
本発明の好ましい化合物は次のものである:
1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(1H−イミダゾー
ル−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ 〔4,3
−a〕 キノキサリン−4(5H)−オン;
8−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−7−トリフル
オロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)
−オン;
1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(2−イソプロピル
−1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕ト
リアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン;
8−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメ
チル−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキ
サリン−4(5H)−オン。
本発明の他の好ましい化合物は次のものである:
1−ホスホノメチル−8−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン
−4(5H)−オン;
8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−
7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン
−4(5H)−オン;
8−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−
7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン
−4(5H)−オン;
8−(2−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル
−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリ
ン−4(5H)−オン;
7−シアノ−8−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル〔
1,2,4〕トリアゾロ 〔4,3−a〕 キノキサリン−4(5H)−オン;
8−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−(1−ホスホノエチル)−7−
トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ 〔4,3−a〕キノキサリン−
4(5H)−オン;
8−(2−エチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−
7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン
−4(5H)−オン;
1−ホスホノメチル−8−(2−n−プロピル−1H−イミダゾール−1−イ
ル)−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキ
サリン−4(5H)−オン;
8−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−ニトロ−1−ホスホノメチル〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン;
8−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−ニトロ−1−(1−ホスホノエ
チル)〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オ
ン;
8−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−7−ニトロ−1−ホス
ホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ 〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H
)−オン;
7−シアノ−8−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホス
ホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ 〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H
)−オン;
7−シアノ−8−(2−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−ホスホ
ノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−
オン;
8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル
−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリ
ン−4(5H)−オン;
7−シアノ−8−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−1
−ホスホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(
5H)−オン;
7−シアノ−8−(2−エチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホス
ホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)
−オン;
7−シアノ−8−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−(1−ホスホノエ
チル)〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オ
ン;
7−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−8−トリフル
オロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)
−オン;
7−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−
8−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン
−4(5H)−オン;
8−シアノ−7−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン;
7−(1H−イミダゾール−1−イル)−8−ニトロ−1−ホスホノメチル〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン;
1−ホスホノメチル−7−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
8−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン
−4(5H)−オン;
7−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−(1−ホスホノエチル)−8−
トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4
(5H)−オン;
7−シアノ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホス
ホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)
−オン;
7−シアノ−8−(2−n−プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−1
−ホスホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(
5H)−オン;
7−シアノ−8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホ
スホノメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H
)−オン;
7−シアノ−1−ホスホノメチル−8−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)
−オン;
7−ニトロ−1−ホスホノメチル−8−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)
−オン;
7−クロロ−8−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル
〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン;
8−クロロ−7−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン。
本発明の化合物は、異なった互変異性体で表わされ得る。従って、本発明はす
べてのそのような互変異性体を包含する。
本発明のもう1つの態様は、式Iの〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕
キノキサリノン誘導体の医薬的に許容される塩である。そのような塩は、無機及
び有機酸、たとえば塩酸、臭酸、酢酸、硫酸、硝酸、蓚酸、フマル酸、酒石酸か
ら誘導されたものを包含する。他の塩はアルカリ金属の塩、たとえばナトリウム
又はカリウム塩;アルカリ土類金属の塩、たとえばカルシウム又はマグネシウム
塩;及びアンモニウム塩を包含する。
さらに、本発明のもう1つの観点においては、医薬として使用するための、好
ましくは興奮性神経伝達物質及び特にAMPA受容体の過剰活性に関する徴候を処理
するための医薬として使用するための一般式(I)の化合物又は医薬的に許容で
きるその塩に関する。
本発明はまた、上記化合物を調製するための方法にも関する。式Iの化合物は
、
a)下記式II:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有する〕で表わされる
化合物をベンジルハロゲニドによりアルキル化し、下記式III:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有する〕で表わされる
化合物を形成し、そして前記化合物をハロゲン化し、下記式IV:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてQはBr,
Cl又はIである〕で表わされる化合物を形成し;そして前記化合物とヒドラジン
とを反応せしめ、下記式V:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有する〕で表わされる
化合物を形成し、そして前記化合物を、下記式VI:
R1−COCl (VI)
〔式中、R1は一般式Iの化合物について上記で定義されたような意味を有し、
ここでX′及びX″はC1ー6−アルコキシである〕を有するアシルクロリドによ
りアシル化し、下記式VII:
〔式中、R1,R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有する〕で表わ
される化合物を形成し、そして前記化合物を水添分解し、下記式VIII:
〔式中、R1,R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有する〕で表わ
される化合物を形成し、続いて熱環化し、そして同時脱酸素化し、式I〔式中、
X′及びX″は独立して、ヒドロキ
シ又はC1-6−アルコキシである〕で表わされる化合物を形成し、又は
b)下記式IX:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてQはBr,
Cl又はIである〕で表わされる化合物と下記式VI:
R1−COCl (VI)
〔式中、R1は一般式Iの化合物について上記で定義されたような意味を有し、
ここでX′及びX″はC1-6−アルコキシである〕で表わされる化合物とを反応
せしめ、下記式XI:
〔式中、R1,R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてQ
はBr,Cl又はIである〕で表わされる化合物を形成し、そして次に、環化し、続
いて加水分解し、又は同時環化し、そして加水分解し、式I〔式中、X′及びX
″は独立して、ヒドロキシ又はC1-6−アルコキシである〕で表わされる化合物
を形成し、又は
c)下記式XII:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてZはハロ
ゲン、又はC1-6−アルコキシのいづれかである〕で表わされる化合物を、一,
二又は三エトキシ置換されたベンジルアミンにより置換し、下記式XIII:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてV′及び
V″は独立して、水素又はメトキシである〕で表わされる化合物を形成し、そし
て前記化合物とエチルオキサリルクロリドとを反応せしめ、下記式XIV:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてV′及び
V″は独立して、水素又はメトキシである〕で表わされる化合物を形成し、そし
て次に、水素化し、中間体である環化されたN−ヒドロキシ化合物を形成し、続
いて脱酸素化し、又は水素化により環化し、下記式XV:
〔式中、R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてV′及び
V″は独立して、水素又はメトキシである〕で表わされる化合物を形成し、前記
XVの化合物をハロゲン化し、その得られた化合物とヒドラジンとを反応せしめ
、続いて、上記で定義されたような一般式VIのアシルクロリドによりアシル化し
、そして次に、環化し、下記式XVI:
〔式中、R1,R6,R7,R8及びR9は上記で定義された意味を有し、そしてV
′及びV″は独立して、水素又はメトキシである
〕で表わされる化合物を形成し、そして加水分解し、式I〔式中、X′及びX″
は独立して、水素又はC1-6−アルコキシである〕で表わされる化合物を形成し
、又は
d)式I〔式中、X′及びX″はC1ー6−アルコキシである〕で表わされる化
合物を水性塩基により加水分解し、式I〔式中、X′はヒドロキシであり、そし
てX″はC1ー6−アルコキシである〕で表わされる化合物を形成し、又は
e)式I〔式中、X′はヒドロキシ又はC1-6−アルコキシであり、そしてX
″はC1-6−アルコキシである〕で表わされる化合物とハロトリメチルシランと
を反応せしめ、式I〔式中、X′及びX″はヒドロキシである〕で表わされる化
合物を形成することによって調製される。
医薬的に許容できる塩は、式Iの化合物を適切な酸又は塩基により処理するこ
とによる標準の方法により調製され得る。
その調製が本明細書に記載されていない出発材料は、既知の化合物(たとえば
、国際出願PCT-DK94/00170からの)又は既知化合物の調製に類似して、又は既
知方法に類似して調製され得る化合物のいづれかである。
本発明の化合物の薬理学的性質は、AMPAタイプの受容体から放射性ラベルされ
た2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾールプロピオン酸
(AMPA)を置換するためのそれらの能力を決定することによって例示され得る。
この化合物のアンタゴニスト性質は、鶏の網膜におけるキスカル酸刺激された拡
延性抑制を拮抗するそれらの能力により示される。
前記化合物の置換活性は、3H-AMPAの特異的結合の50%の置換を引き起こす濃
度(μM)を示すIC50値を決定することによって示され得る。
拮抗性は、キスカル酸刺激された拡延性抑制の鶏の網膜における50%最大阻害
を生成する濃度を示すIC50値を決定することによって測定される。
3H-AMPA 結合(試験1)
トリス−HCl(30mM)、CaCl2(2.5mM)及びKSCN(100mM)中、融解されたラット大脳
皮質膜ホモジネート500μlを、0℃で30分間、3H-AMPA(5nMの最終濃度)25
μl及び試験化合物並びに緩衝液と共にインキュベートした。非特異的結合を、
L−グルタミン酸(600μMの最終濃度)と共にインキュベートすることにより決
定した。結合反応を、氷冷却された緩衝液5mlの添加により停止せしめ、続いて
Whatman GF/Cガラス繊維フィルターを通して濾過し、そして氷冷却された緩衝
液5mlにより2度、洗浄した。結合された放射能を、シンチレーションカウンテ
ィングにより測定した。IC50を、少なくとも4種の濃度の試験化合物のHill分析
により決定した。
拡延性抑制(試験2)
鶏(生後3〜10日)を断頭し、眼を摘出し、そして水平面にそって切開した。
前眼房及び硝子体の除去の後、個々の眼の後眼房を、次の組成物(mM):NaCl(1
00),KCl(6.0),CaCl2(1.0),MgSO4(1.0),NaHCO3(30),NaH2PO4(1.0)、グルコ
ース(20)から成る生理食塩水(P.S.S.)を含む小さなペトリ皿に配置した。
前記溶液を100% O2により飽和し、そして26℃の温度で維持した。
眼を最初、通常のP.S.S.に15〜30分間インキュベートし、そして次に、キスカ
レート(1μg/ml)を含むP.S.S.に移した。この“刺激溶液”においては、S.
D.が網膜の端から通常、自発的に開始し、そして眼により容易に観察され得る。
個々の眼においてS.D.が開始する時間を測定した。
通常のP.S.S.におけるさらなる15分間のインキュベーションの後、眼を、試験
化合物を含む通常のP.S.S.に移し、そして15分間インキュベートした。その後、
眼を、同時濃度の試験化合物を含む“刺激溶液”に移した。個々の眼においてS.
D.が開始するために取られる時間を再び測定した。次に、眼を通常のP.S.S.に戻
し、そして15分後、S.D.が開始する時間を再び取り、いづれかの薬物効果からの
回復の程度を評価した。
S.D.が開始するために取られる時間の対照よりも30秒長い時間の増加は、S.D.
の100%阻害性であると思われる。従って、薬物効果は、一定の用量に対して得
られた%最大応答として表わされる。従って、この試験の値は、50%最大阻害(
IC50)を生成する試験物質の濃度(μM)として示される。
本発明のいくつかの化合物を試験することによって得られる試験結果が次の表
1に示される。
本発明の化合物を含んで成る医薬組成物は、経口、直腸又は非経口路によりヒ
ト又は動物に投与され得る。
活性化合物又は医薬的に許容できるその塩の有効量は、通常の要因、たとえば
処理を必要とする哺乳類の状態の性質及び重度、並びに重量に従って決定され得
る。
従来の賦形剤は、活性化合物と有害的に反応しない、非経口又は腸内適用のた
めに適切な医薬的に許容できる有機又は無機キャリヤー物質である。
そのようなキャリヤーの例は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリヒドロキシエトキシル化されたヒマシ油、ゼラチン、ラクトース、ア
ミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、珪酸、脂肪酸モノグリセリド及
びジグリセリド、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセル
ロース及びポリビニルピロリドンである。
本発明の医薬製剤は、殺菌され、そして活性化合物を有害的に反応しない助剤
、たとえば滑剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるため
の塩、緩衝液及び/又は着色物質及び同様のものと共に混合され得る。
注射用溶液又は懸濁液、好ましくはポリヒドロキシル化されたヒマシ油に溶解
された活性化合物を有する水溶液は、非経口投与のために特に適切である。
アンピルは便利な単位投与形である。
タルク及び/又はキャリヤー又は結合剤又は同様のものを含む錠剤、糖剤又は
カプセルは特に、経口投与のために適切である。キャリヤーは好ましくは、ラク
トース及び/又はコーンスターチ及び/又はジャガイモスターチである。
シロップ、エリキシル又は同様のものが、甘味されたビークルが使用され、又
は所望される場合、使用され得る。
一般的に、本発明の化合物は、単位用量当たり医薬的に許容できるキャリヤー
に又はそれと共に活性成分0.5〜1000mgを含んで成る単位用量形に分散される。
本発明の化合物の用量は、薬物として患者、たとえばヒトに投与される場合、
1〜500 mg/日、たとえば50〜100 mg/用量である。
従来の錠剤形成技法により調製され得る典型的な錠剤は下記のものを含む:
コア:
被膜:
アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩を形成する本発明の遊離化合物は、その
ような塩形で使用され得る。そのようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩は
、前記化合物と水酸化物としての選択されたアルカリ金属又はアルカリ土類金属
の等量又は過剰量とを反応せしめることにより、時々及び適切には、塩が沈殿さ
れ、又は他の従来の手段、たとえば蒸発により回収され得る中性溶媒の存在下で
の混合により通常、形成される。本発明の化合物の投与はしばしば、好ましくは
医薬的に許容できる水溶性アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩の形で存在し、
そして経口、直腸又は非経口的には、医薬的に許容できる液体又は固体キャリヤ
ー又は希釈剤と一緒に存在する医薬組成物の形で存在する。
従来のアジュバント、キャリヤー又は希釈剤と共に本発明の化合物は、医薬組
成物及びその単位用量形に配置され、そしてそのような形においては、固体、た
とえば錠剤又は充填されたカプセル、又は液体、たとえば溶液、懸濁液、エマル
ジョン、エリキキシル又はそれらにより充填されたカプセルとして経口使用のた
めに用いられ
;又は非経口使用(皮下を包含する)のためには滅菌注射用溶液の形で用いられ
る。そのような医薬組成物及びその単位用量形は、追加の活性化合物又は成分を
伴って又はそれらを伴わないで、従来の割合で従来の成分を含んで成り、そのよ
うな単位用量形は使用される意図された毎日の用量範囲と釣り合って、いづれか
の適切な有効AMPA拮抗量の活性成分を含むことができる。錠剤当たり1〜500mg
の活性成分又はより特定には10〜200mgの活性成分を含む錠剤が、適切な代表的
単位用量形である。
最とも好ましい治療基準を共に示す、それらの高い程度のAMPA拮抗活性及びそ
れらの低い毒性のために、本発明の化合物は、AMPA受容体状態の変化に対して敏
感である徴候、たとえば硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチン
トン病、てんかん、虚血症の後の欠損症、酸素欠乏、低血糖症、頭及び脊髄損傷
、精神病、筋硬直、嘔吐及び無痛覚症の処理、排除、緩和又は回復の必要な対象
、たとえば生存動物体に、しばしば好ましくは、アルカリ金属又はアルカリ土類
金属塩の形で、医薬的に許容できるキャリヤー又は希釈剤と同時に又はそれと一
緒に、及び好ましくはその医薬組成物の形で、経口、直腸、又は非経口(皮下を
包含する)路のいづれかにより、効果的な量で投与され得る。
適切な用量範囲は、投与の正確な方式、投与される形、投与が指図される徴候
、関与する対象及びその対象の体重、及び担当医者又は獣医の能力及び経験に依
存して、毎日1〜500mg、好ましくは毎日10〜200mg、及び特に毎日50〜100mg で
ある。
本発明のAMPA拮抗化合物、又は医薬的に許容できるその塩の神経学的有効量を
対象に投与する段階を含んで成る、興奮性神経伝達物質及び特にAMPA受容体の過
剰活性により引き起こされ又はそれに関与する徴候を処理するための方法が記載
される。
さらに、本発明は、対象において興奮性神経伝達物質、及び特にAMPA受容体の
過剰活性により引き起こされ又はそれに関与する徴候を処理するための医薬の調
製のためへの本発明の化合物の使用に関する。
本発明は現在、次の例により一層詳細に記載されるであろう:
例1
1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(1H−イミダゾー
ル−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3− a〕キノキサリン−4(5H)−オン
段階a.1−ベンジルオキシ−3−〔2−〔(ジエトキシホスホリル)アセチ
ル〕ヒドラジノ〕−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロ メチルキノキサン−2(1H)−オン
無水テトラヒドロフラン20ml中、(ジエトキシホスホリル)アセチルクロリド
(2.4g、11mモル)の溶液を、無水テトラヒドロフラン 150ml中、1−ベンジル
オキシ−3−ヒドラジノ−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフ
ルオロメチルキノキサリン−2(1H)−オン(4.16g、10mモル)及び無水ト
リエチルアミン(1.53ml、11mモル)の撹拌溶液に滴下した。
前記混合物を室温で2時間、撹拌し、そして真空下で蒸発乾燥せしめた。残留
物を水100mlに懸濁し、そしてpHを飽和水性炭酸水素ナトリウムにより約7に調
節した。
粗生成物を濾過により分離し、そして酢酸エチル/エーテルから再結晶化し、
標記化合物4.7g(79%)を得た。M.P.159−161℃。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.23(t,6H),3.04(d,2H),4.06(quint.,4H),5.39(s
,2H),7.08(s,1H),7.34-7.68(m,8H),7.81(s,1H),10.33(br.s,2H、交換
可能)
段階b.3−〔2−〔(ジエトキシホスホリル)アセチル〕ヒドラジノ〕−1
−ヒドロキシ−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチ ルキノキサリン−2(1H)−オン
エタノール 250ml中、1−ベンジルオキシ−3−〔2−〔(ジエトキシホスホ
リル)アセチル〕ヒドラジノ〕−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−
トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H)−オン(3.86g、6.5mモル)及
び炭素上10%パラジウム 500mgの懸濁液を、大気圧及び室温で3時間、水素化し
た。触媒を濾過により除去し、そして小量のエタノールにより洗浄した。組合さ
れた濾液及び洗浄液を真空下で蒸発乾燥せしめ、そして残留物をエーテルと共に
粉砕し、標記化合物2.80g(86%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.23(t,6H),3.03(d,2H),4.08(quint.,4H),7.07(s
,1H),7.40(s,1H),7.41(s,1H),7.83(s,1H),7.90(s,1H),10.1-10.3(2H)
,12.5(ひじょうに広い.s,1H)
段階c.1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(1H−イ
ミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔
4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン
氷酢酸 100ml中、3−〔2−〔(ジエトキシホスホリル)アセチル〕ヒドラジ
ノ〕−1−ヒドロキシ−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフル
オロメチルキノキサリン−2(1H)−オン(2.52g、5mモル)及びトリフェ
ニルホスフィン(2.62g、10mモル)の溶液を、120℃で23時間、撹拌した。そ
の冷却された混合物にエーテル 150mlを添加した。
沈殿した固体を濾過により分離し、そしてエーテル及びアセトンにより洗浄し
、標記化合物1.09g(43%)を得た。M.P.324−328
℃。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.10(t,3H),1.91(s,3H),3.88(quint.,2H),4.05(d
,2H),7.21(s,1H),7.50(s,1H),7.82(s,1H),8.06(s,1H),8.50(s,1H),
12.49(s,1H)
例2
8−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−ホスホノメチル−7−トリフル
オロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H) −オン
ブロモトリメチルシラン(2ml、14mモル)を、無水N,N−ジメチルホルム
アミド20ml中、1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(1H
−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾ
ロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン(450mg)の撹拌溶液に滴下し
た。その溶液を室温で3日間、撹拌し、水25mlを添加し、そして真空下で蒸発乾
燥せしめた。油状残留物を少量の水と共に粉砕し、そして得られる沈殿物を濾過
により分離し、そして少量の冷水、エタノール及びエーテルにより洗浄し、標記
化合物 210mgを得た。M.p.349−350℃。
1H-NMR(DMSO-d6):δ3.98(d,2H),7.20(s,1H),7.48(s,1H),7.83(s,1H)
,8.05(s,1H),8.50(s,1H),12.4(br.s,1H)。
(C14H10N6F3O4P・1.5H2O)
計算値:C 38.11,H 2.97,N 19.05
実測値:C 38.21,H 3.02,N 18.75
例3
1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(2−イソプロピル
−1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオ
ロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オ ン
段階a.1−ベンジルオキシ−3−クロロ−6−(2−イソプロピル−1H−
イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H) −オン
トルエン(18ml、34.7mモル)中、20%ホスゲンの溶液を、無水N,N−ジメ
チルホルムアミド50ml中、1−ベンジルオキシ−6−(2−イソプロピル−1H
−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2,3(
1H,4H)−ジオン5.04g(11.3mモル)の撹拌溶液に0℃で滴下した。その
混合物を25℃で一晩、撹拌し、そして沈殿した固体を濾過により分離し、そして
エーテルにより洗浄し、塩酸塩として標記化合物4.81g(85%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.33(ゆがめられたt,6H),2.65-2.80(m,1H),5.87(s,
2H),7.40-7.67(m,5H),7.77(s,1H),7.92(s,1H),7.96(s,1H),8.62(s,1H
)
段階b. 1−ベンジルオキシ−3−ヒドラジノ−6−(2−イソプロピル−
1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2( 1H)−オン
ジクロロメタン 100ml中、1−ベンジルオキシ−3−クロロ−6−(2−イソ
プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチルキノキサ
リン−2(1H)−オン塩酸塩(4.8g、9.6mモル)及びヒドラジン水和物(2.0ml
、41mモル)の混合物を0℃で2時間、撹拌した。その混合物を真空下で蒸発乾
燥し、そして残留物を水と共に粉砕し、標記化合物4.1g(93%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.10(d,6H),2.42-2.65(m,1H),5.32(s,2H),6.91(s
,1H),7.07(s,1H),7.28(s,1H),7.37-7.47
(m,3H),7.50(s,1H),7.52-7.60(m,2H)
段階c.1−ベンジルオキシ−3−〔2−〔(ジエトキシホスホリル)アセチ
ル〕ヒドラジノ〕−6−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)
−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H)−オン
無水テトラヒドロフラン25ml中、(ジエトキシホスホリル)アセチルクロリド
(1.93g、9mモル)の溶液を、無水テトラヒドロフラン75ml中、1−ベンジル
オキシ−3−ヒドラジノ−6−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−
イル)−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H)−オン(4.0g、8.7
mモル)及び無水トリエチルアミン(1.25ml、9mモル)の撹拌溶液に滴下した
。
前記混合物を室温で一晩、撹拌し、そして蒸発乾燥せしめた。残留物を水 500
mlに採取し、そして濾過した。濾液を、飽和水性炭酸水素ナトリウムにより約pH
8に調節し、そして酢酸エチル(5×50ml)により抽出した。組合された有機抽
出物を乾燥せしめ(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、そして真空下で蒸発乾燥せ
しめ、粗標記化合物 4.3g(78%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.25(t,12H),2.63-2.77 (m,1H),3.03(d,2H),4.07(
quint.,4H),5.40(s,2H),7.38-7.48(m,3H),7.55-7.63(m,2H),7.68(s,1H
),7.79(s,2H),7.87(s,1H),10.4(br.s,1H),10.5(br.s,1H)。
段階d.3−〔2−〔(ジエトキシホスホリル)アセチル〕ヒドラジノ〕−1
−ヒドロキシ−6−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−7
−トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H)−オン
エタノール 100ml中、1−ベンジルオキシ−3−〔2−〔(ジエ
トキシホスホリル)アセチル〕ヒドラジノ〕−6−(2−イソプロピル−1H−
イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H)
−オン(4.3g、6.6mモル) 及び炭素上5%パラジウム 100mgの懸濁液を2時間
、水素化した。触媒を濾過により除去し、そしてエタノールにより洗浄した。組
合された濾液を真空下で蒸発乾燥せしめ、そして残留物をエーテルと共に粉砕し
、標記化合物 3.0g(83%)を得た。M.p.>190℃(分解)。
46-2.69(m,1H),3.02(d,2H),4.05(quint.4H),6.94(s,1H),7.15(s,1H),
7.38(s,1H),7.94(s,1H)
段階e.1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(2−イソ
プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔1,2
,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン
氷酢酸50ml中、3−〔2−〔(ジエトキシホスホリル)アセチル〕ヒドラジノ
〕−1−ヒドロキシ−6−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル
)−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2(1H)−オン(3.0g、5.5mモ
ル)及びトリフェニルホスフィン(2.9g、11mモル)の溶液を 120℃で23時間、撹
拌した。その混合物を室温に冷却し、そして沈殿した固体を濾過により分離し、
そしてエーテルにより洗浄し、標記化合物1.84gを得た。M.p.335−338℃。
1H-NMR(CF3COOD):δ1.68(t,3H),1.82(まげられたt,6H),3.37-3.57(m,1H
),4.62(quint.2H),4.78-5.00(m,2H),7.88(s,2H),8.69(s,1H),9.35(s,
1H)
例4
8−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−1
−ホスホノメチル−7−トリフルオロメチル〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3 −a〕キノキサリン−4(5H)−オン
ブロモトリメチルシラン(2.5ml、17.5mモル)を、無水N,N−ジメチルホル
ムアミド10ml中、1−(エトキシ−ヒドロキシ−ホスホリルメチル)−8−(2
−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメチル〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕キノキサリン−4(5H)−オン(1.5g
、2.7mモル)の撹拌溶液に滴下した。
前記溶液を室温で3日間、撹拌し、そして真空下で蒸発乾燥した。油状残留物
を水20mlと共に粉砕し、得られる沈殿固体を濾過により分離し、そして水により
洗浄した。粗生成物を1Mのリン酸二水素カリウム緩衝液(pH 7.4)50mlにより
処理し、そして得られるカリウム塩を濾過し、次に水50mlに溶解し、脱色用木炭
により処理し、濾過し、そして最後に、濃塩酸により沈殿せしめた。生成物を濾
過により分離し、水により洗浄しそして乾燥せしめ、標記化合物0.76g(54%)
を得た。M.p.>325℃。
1H-NMR(DMSO-d6):δ1.07(d,3H),1.19(d,3H),2.79(quint.,1H),3.57-4.
01(m,2H),7.04(s,1H),7.17(s,1H),7.88(s,1H),8.48(s,1H)。
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DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,
MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM
,TT,UA,UG,US,UZ,VN