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JPH10504341A - 安定化されたpvdc含有pvc - Google Patents

安定化されたpvdc含有pvc

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JPH10504341A
JPH10504341A JP8506988A JP50698896A JPH10504341A JP H10504341 A JPH10504341 A JP H10504341A JP 8506988 A JP8506988 A JP 8506988A JP 50698896 A JP50698896 A JP 50698896A JP H10504341 A JPH10504341 A JP H10504341A
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JP
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pvc
pvdc
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JP8506988A
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ヘルプスト,ハインツ
ホフマン,クルト
プフェンドナー,ルドルフ
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Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC0.05〜50重量%を含み、且つ更に、金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1種を含む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 安定化されたPVDC含有PVC 技術分野 本発明は、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品、並び に前記ポリマーの安定化方法に関するものである。 背景技術 コモノマーとして、代表的には、塩化ビニル、アクリロニトリル、アクリレー ト又はエチレンを含む、塩化ビニリデンをベースとするコポリマー(PVDC) は、食品、医薬品及び他の物質を包装するためのフィルム(PVCフィルム)の バリヤー層として重要な被覆物質である。このバリヤー層は、例えば、水、酸素 、脂肪、気体及び芳香族物質に対する包装フィルムの透過性を減少させることを 目的としている。PVDCに関する更に詳細な記載は、ハー.ドミニングハウス (H.Domininghaus),合成物質及びその性質(Die Kunststoffe und ihre Bigensc haften),VDI−フェルラーク(VDI-Verlag),デュッセルドルフ,第4版,1 992年,第219頁以降に、及びエム.シー.パターソン(M.C.Patterson) 及びディー.エル.ダンケルバーガー(D.L.Dunkelberger),堅いPVDCコポ リマーを加工するための添加剤(Additives for Processing Rigid PVDC Copolym er),ジャーナル オブ ビニル テクノロジー(J.of Vinyl Techn ology),1994年3月,第16巻,第46〜51頁に見出されるであろう。 多層フィルム(これは、他のフィルム、例えばアルミニウム箔と組み合わせら れているかもしれない)の再生、並びに、代表的には押し出し及び射出成形(特 に、170℃以上の加工温度)による、新しい製品に加工するためのその再使用 は、PVDCが非常に低濃度である場合でさえも、分解及び褪色の結果として生 じる問題(HClの発生,腐蝕の問題)を引き起こす。例えば、Ca/Znをベ ースとする標準的なPVC安定剤は、充分な安定化をもたらさない。 アメリカ合衆国特許第5075355号明細書には、再生されたPVDC含有 フィルムの安定化方法が開示されている。担体ポリマー及びピロホスフェートの 使用に加えて、前に方法においては、ヒドロタルサイトの金属水酸化物錯体を使 用する必要がある。 したがって、経済的及び技術的な利点を有し、著しい褪色が無く及び/又は機 械的な性質も保持して、再生のために使用され得る安定化されたPVDC含有P VC、好ましくはPVC再生品の手段に対する継続的な要求に合致することが本 発明の目的である。 加工及び続く使用中の熱的−酸化的分解に対して、金属酸化物、金属水酸化物 又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物を用いて、簡単且つ経済的に、PVDC 含有PVC、好ましくはPVC再生品を安定化することが可能 であるということが今や判った。 発明の開示 本発明は、ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量% 及びPVDC0.05〜50重量%を含み、且つ更に、金属酸化物、金属水酸化 物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1種を含む、安定化された PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に関するものである。 好ましい安定化されたPVDC含有PVC、特にPVC再生品は、ポリマーと して、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも80重量%及びPVDC0.05〜 20重量%を含むものであり、そして特に好ましい安定化されたPVDC含有P VC、特にPVC再生品は、ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なく とも90重量%及びPVDC0.1〜10重量%を含むものである。 本発明の実施に従って安定化されたポリマーは優れた色安定性を特徴とし、そ して射出成形された場合に、縦じわを形成する僅かな傾向のみを示す。 PVDC含有PVC再生品は、例えば、多層フィルムの製造に由来するフィル ム廃材、又は更に、有用な材料の収集物に由来するフィルムブレンドからなる。 再生品は、しばしば除去することが困難な少量の異種材料、例えば紙、顔料、 接着剤、接着促進剤(例えば、EVA)、異種ポリマー(例えば、ポリオレフィ ン)を含む可能性がある。これらの異種材料は、使用中又は処 理中の種々の材料、代表的には塗料成分、微量金属又は更に水、との接触に由来 する物かもしれない。 本発明の範囲内において、PVCは、PVCと重合可能な化合物、例えば、ア クリロニトリル、酢酸ビニル又はABSとのコポリマー又はグラフトポリマーの 意味も有するであろう(前記ポリマーは懸濁ポリマー、塊状ポリマー又は乳化ポ リマーであってよい)。しかしながら、PVCは塩化ビニリデンとのコポリマー を包含しない。PVCは好ましくは、懸濁ポリマー、塊状ポリマー及び乳化ポリ マーの形態で存在する。 好ましいPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、周期律表の第2及 び第4主族並びに第2、第4及び第7副族のうちの一つの元素の金属酸化物、金 属水酸化物又は金属炭酸塩を含むものである。特に好ましい金属は、バリウム、 カルシウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、鉛、錫及びマンガンであり、酸化物 及び水酸化物は、それ故、特に好ましくは、代表的には、CaO、MgO、Ba O、ZnO、TiO2、MnO2、PbO、PbO2、SnO、SnO2、Ba(O H)2、Mg(OH)2又はCa(OH)2である。酸化カルシウム又は水酸化カ ルシウムは最も好ましい。 金属酸化物の代表例は、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムであり、そ して金属炭酸塩の代表例は、炭酸カルシウムである。 異なる化合物の混合物、例えば、酸化カルシウムと水 酸化カルシウムとの混合物を使用することもできる。 新規なPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、都合良くは、ポリマ ー100部に対して、金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無 機化合物0.05ないし10重量部、好ましくは0.1ないし5重量部、そして 最も好ましくは0.1ないし3重量部を含む。 本発明の好ましい態様において、新規なPVDC含有PVC、好ましくはPV C再生品は別の添加剤を含む。これらの添加剤は、特に、以下のものである:脂 肪酸の金属塩、1,3−ジケト化合物(これらは好ましい)、並びに、可塑剤( 例えば、EP−A−0421933,第22頁第58行ないし第23頁第53行 に開示されたもの)、エポキシ樹脂(例えば、EP−A−0421933,第3 2頁第17行ないし第32頁第24行、並びにEP−特許願第94810199 .3の明細書中に開示されたもの)、充填剤及び強化剤(例えば、シリケート、 ガラス繊維、タルク、カオリン、白亜、雲母、カーボンブラック又はグラファイ ト)、酸化防止剤(好ましくは、フェノール系酸化防止剤、例えば、EP−A− 0421933,第24頁第58行ないし第25頁第45行に開示されたもの) 、ポリオール(例えば、EP−A−0421933,第24頁第50行ないし第 24頁第55行に開示されたもの)、ゼオライト(例えば、EP−特許願第94 810199.3の明細書中に開示され たもの)、ヒドロタルサイト(例えば、EP−A−0421933,第3頁第9 行ないし第3頁第45行、並びにEP−特許願第94810199.3の明細書 中に開示されたもの)、有機ホスフィット及びホスホナイト(例えば、EP−A −0421933,第24頁第9行ないし第24頁第35行に開示されたもの) 、ジヒドロピリジン、立体障害アミン(HALS)(例えば、EP−A−042 1933,第6頁第26行ないし第21頁第2行に開示されたもの)、光安定剤 (例えば、EP−A−0421933,第25頁第46行ないし第26頁第16 行に開示されたもの)、紫外線吸収剤(例えば、EP−A−0421933,第 25頁第46行ないし第26頁第16行に開示されたもの)、潤滑剤、錫安定剤 、脂肪酸エステル、パラフィン、発泡剤、蛍光増白剤、顔料、難燃剤、帯電防止 剤、b−アミノクロトネート(例えば、EP−A−0465405,第6頁第9 行ないし第14行に開示されたもの)、ホスフェート、チオホスフェート、ゲル 化剤、過酸化物−掃去剤(例えば、EP−A−0421933,第26頁第25 行ないし第26頁第28行に開示されたもの)、変性剤、及び更に、ルュイス酸 に対するキレート化剤。引用された添加剤の更に詳細な説明及び別の例は、ゲホ ター/ミュラー(Gaechter/Mueller),プラスチック添加剤ハンドブック(Plastic s Additives Handbook),第3版,1990年、特に、第4章及び第5章;EP −A−0421933及びEP −特許願第94810199.3の明細書中に見出すことができる。 これらの別の添加剤は、例えば、ポリマー100重量部に対して、0.01な いし20重量部、都合良くは0.01ないし10重量部、そして好ましくは、0 .01ないし5重量部の量使用されてよい。 脂肪酸の金属塩の金属は、特に好適には、第2主及び副族、並びにアルミニウ ム又は錫である。 これらの塩は、脂肪族飽和炭素原子数2ないし22のカルボキシレートの系の 、脂肪族オレフィン炭素原子数3ないし22のカルボキシレートの系の、少なく とも一つのヒドロキシル基により置換された脂肪族炭素原子数2ないし22のカ ルボキシレートの系の、環状又は二環状炭素原子数5ないし22のカルボキシレ ートの系の、芳香族炭素原子数7ないし22のカルボキシレートの系の、少なく とも一つのヒドロキシル基により置換された芳香族炭素原子数7ないし22のカ ルボキシレートの系の、炭素原子数1ないし16のアルキル基で置換されたフェ ニルカルボキシレートの系の、及びフェニル−炭素原子数1ないし16のアルキ ルフェニルカルボキシレートの系の、特に錫、又は好ましくは、カルシウム、亜 鉛、マグネシウム又はアルミニウム塩であってよく、これらのうち、ベヘネート 、及び特に、ステアレート、オレエート及びラウレートが好ましい。 ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、 ステアリン酸アルミニウム、オクタン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ステアリン酸亜 鉛及びラウリン酸亜鉛を使用することは非常に特別に好ましい。 異なる金属塩の混合物を使用することも可能である。 脂肪酸の金属塩は、ポリマー100重量部に対して、代表的には0.01ない し10重量部、都合良くは0.01ないし2重量部、そして好ましくは、0.1 ないし1重量部の量使用されてよい。 有用な1,3−ジカルボニル化合物は、直鎖状又は環状ジカルボニル化合物で あってよい。次式I: 〔式中、R1は炭素原子数1ないし22のアルキル基、炭素原子数5ないし10 のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、フェニル基 ;ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4 のアルコキシ基又はハロゲン原子により置換されたフェニル基;炭素原子数7な いし10のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、 炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシク ロアルキル基、又は基−R5−S−R6若しくは基−R5−O−R6を表わし、R2 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル 基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数7ないし 12のアルキルフェニル基、炭素原子数7ないし10のフェニルアルキル基、又 は基−CO−R4を表わし、R3はR1に対して与えられた意味のうちの一つを有 し、又は炭素原子数1ないし18のアルコキシ基を表わし、R4は炭素原子数1 ないし4のアルキル基又はフェニル基を表わし、R5は炭素原子数1ないし10 のアルキレン基を表わし、そしてR6は炭素原子数1ないし12のアルキル基、 フェニル基、炭素原子数7ないし18のアルキルフェニル基、又は炭素原子数7 ないし10のフェニルアルキル基を表わす〕で表わされるジカルボニル化合物を 使用することが好ましい。 これらの化合物は、EP−A−346279に開示されたヒドロキシル基含有 ジケトン、及びEP−A−307358に開示されたチアジケトン、並びにUS 4339383に開示されたイソシアネートをベースとするジケトンを含む。 アルキル基として定義されたR1及びR3は、好ましくは、炭素原子数1ないし 18のアルキル基、代表的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ ロピル基、n−ブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基 、オクチル基、デシル基、ドデシル基又はオクタデシル基である。 ヒドロキシルアルキル基として定義されたR1及びR3は、好ましくは、基−( CH2n−OH(式中、n は5,6又は7を表わす)である。 アルケニル基として定義されたR1及びR3は、代表的には、ビニル基、アリル 基、メタリル基、1−ブテニル基、1−ヘキセニル基又はオレイル基である。ア リル基が好ましい。 ヒドロキシル基、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子により置換され たフェニル基として定義されたR1及びR3は、代表的には、トリル基、キシリル 基、第三ブチルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ヒドロ キシフェニル基、クロロフェニル基又はジクロロフェニル基である。 フェニルアルキル基として定義されたR1及びR3は、好ましくはベンジル基で ある。シクロアルキル基又はアルキルシクロアルキル基として定義されたR1及 びR3は、好ましくは、シクロヘキシル基又はメチルシクロヘキシル基である。 アルキル基として定義されたR2は、好ましくは炭素原子数1ないし4のアル キル基である。炭素原子数2ないし12のアルキル基として定義されたR2は、 好ましくはアリル基である。アルキルフェニル基として定義されたR2は、好ま しくはトリル基である。フェニルアルキル基として定義されたR2は、好ましく はベンジル基である。R2は、好ましくは水素原子である。アルコキシ基として 定義されたR3は、代表的には、メトキシ基、エメトキシ基、ブメトキシ基、ヘ キシルオキシ基、オク チルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基 又はオクタデシルオキシ基であってよい。炭素原子数1ないし10のアルキレン 基として定義されたR5は、好ましくは炭素原子数2ないし4のアルキレン基で ある。アルキル基として定義されたR6は、好ましくは炭素原子数4ないし12 のアルキル基、代表的には、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基又は ドデシル基である。アルキルフェニル基として定義されたR6は、好ましくはト リル基である。フェニルアルキル基として定義されたR6は、好ましくはベンジ ル基である。 式Iで表わされる1,3−ジカルボニル化合物の代表例は、アセチルアセトン 、ブタノイルアセトン、ヘキサノイルアセトン、ステアロイルアセトン、パルミ トリルアセトン、ラウロイルアセトン、7−第三ブチル−ノニルチオヘプタン− 2,4−ジオン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、ラウロイルベンゾ イルメタン、パルミトリルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、 5−ヒドロキシカプロニルベンゾイルメタン、トリベンゾイルメタン、ビス(4 −メチルベンゾイル)メタン、ベンゾイル−p−クロロベンゾイルメタン、ビス (2−メチルベンゾイル)メタン、4−メトキシベンゾイルベンゾイルメタン、 ビス(4−メトキシベンゾイル)メタン、1−ベンゾイル−1−アセチルノナン 、ベンゾイルアセチルフェニルメタン、ステアロイル−4− メトシキベンゾイルメタン、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)メタン、ベンゾ イルホルミルメタン、ベンゾイルフェニルアセチルメタン、ビス(シクロヘキサ ノイル)メタン、ビス(ピバロイル)メタン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ヘ キシル、酢酸オクチル、酢酸ドデシル又は酢酸オクタデシル、酢酸エチルベンゾ イル、酢酸ブチルベンゾイル、酢酸2−エチルヘキシルベンゾイル、酢酸ドデシ ルベンゾイル又は酢酸オクタデシルベンゾイル、酢酸エチルステアロイル、酢酸 プロピルステアロイル、酢酸ブチルステアロイル、酢酸ヘキシルステアロイル又 は酢酸オクチルステアロイル、及びデヒドロ酢酸、並びにその亜鉛塩及びマグネ シウム塩である。 好ましい1,3−ジケト化合物は、式中、R1が炭素原子数1ないし18のア ルキル基、フェニル基;ヒドロキシル基、メチル基又はメトキシ基により置換さ れたフェニル基;炭素原子数7ないし10のフェニルアルキル基又はシクロヘキ シル基を表わし、R2が水素原子を表わし、そしてR3がR1に対して与えられた 意味を有する式Iで表わされる化合物である。 異なる1,3−ジケト化合物の混合物を使用することも可能である。 1,3−ジケト化合物は、ポリマー100重量部に対して、代表的には0.0 1ないし10重量部、都合良くは0.01ないし2重量部、そして好ましくは、 0.1ないし1重量部の量使用されてよい。 上記の如く、酸化カルシウム、並びに脂肪酸の金属塩、1,3−ジケト化合物 、可塑剤、エポキシド、充填剤及び強化剤(例えば、シリケート、ガラス繊維、 タルク、カオリン、白亜、雲母、カーボンブラック又はグラファイト)、酸化防 止剤(好ましくは、フェノール系酸化防止剤)、ポリオール、ゼオライト、ヒド ロタルサイト、有機ホスフィット及びホスホナイト、ジヒドロピリジン、立体障 害アミン(HALS)、光安定剤、紫外線吸収剤、潤滑剤、錫安定剤、脂肪酸エ ステル、パラフィン、発泡剤、蛍光増白剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、b−ア ミノクロトネート、ホスフェート、チオホスフェート、ゲル化剤、過酸化物−掃 去剤、変性剤、及び更に、ルュイス酸に対するキレート化剤からなる群から選択 された少なくとも一つの添加剤を更に含む、安定化されたPVDC含有PVC、 好ましくはPVC再生品、を使用することも好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及び脂肪酸の金属塩を含む、安定化されたPVD C含有PVC、好ましくはPVC再生品、も好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及びステアリン酸金属塩、オレイン酸金属塩及び /又はラウリン酸金属塩を含む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくは PVC再生品、も好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及びステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛 及び/又はラウリン酸亜鉛を含 む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品、も好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及び式Iで表わされる1,3−ジケト化合物を含 む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品、も好ましい。 本発明は更に、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC 0.05〜50重量%を含むPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に、 金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1 種を添加することからなる、前記PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品 の安定化方法に関するものである。 本発明は更に、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC 0.05〜50重量%を含むPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品を安 定化するための、金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化 合物の使用に関するものである。 好ましい方法及び好ましい用途は、成分、混合比及びポリマー組成において、 PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に関して詳細に記載された好まし い意味に相当する。 PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品への安定剤の添加は、分解を減 少し及び/又は有効寿命を延長し、又はPVDC含有PVC、好ましくはPVC 再生品から製造された材料の機械的性質を保持して、熱可塑性 加工することを可能にする。 プラスチックブレンドの加工性又は機械特性を改良する別の慣用のPVC添加 剤を使用することも可能である。 本発明の安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、前記 安定剤と所望により別の添加剤とを、PVDC含有PVC、好ましくはPVC再 生品と、公知装置、例えば、カレンダー、ミキサー、混練機、押出機及び同種の ものの手段により混合することにより、公知の方法で製造することができる。 金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物、並びに所 望により前記添加剤は、圧縮された押し出し形態で又は基材に対して使用してよ く、或いは、それらは、個々の物質、混合物又は粉末の形態で、PVDC含有P VCに直接添加してよい。 この様にして得られたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、広汎 な目的に、例えば再度フィルム用として、使用することができる。 再生品は、未使用のプラスチックとブレンドしてもよいし、又は、未使用のプ ラスチックと一緒に、代表的には共押出法で使用してもよい。 発明を実施するための最良の形態 下記実施例により、並びに本明細書の残部にわたって、本発明を更に詳細に説 明するが、特記しない限り、部及び%は重量による。実施例1〜5: W50ミキシング チャンバー〔ブラベンダー プラスチコーダー(Brabender plasticorder)PL2001/3;46rpm〕内で、PVDCで被覆されたP VCアルミニウム ブリスター グリンディング ストック(PVDC-coated PVC a luminium blister grinding stock)(PVDC約8.5モル%)を、表1及び表 2の添加剤と一緒に、190℃で5分間混練する。 この混合物を次いで、ブラベンダー ミキシング チャンバーに入れ、そして 30℃及び約50kNで1分間予備成形する。前記の成形品から、2mmのシー トを180℃及び50kNで調製する。 前記の二つの温度処理の後、ASTM D2244に基づく白色標準との差( ΔE)を決定する。下記の表1及び表2に記載された値は、新規再生品が最適に 安定化されていることを示す(最も低いΔE値)。 下記の添加剤が使用される。 AO−1:ペンタエリトリトールのβ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ シルフェニル)プロ ピオネート P−1 :トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット実施例6,7: 均質化及びコンパウンド化のために、射出成形の前に、グリンディング スト ック(実施例1〜5参照)を押し出し、次いで造粒する。押し出しは、180℃ ,50rpmで、単軸押出機で行い、そして、添加剤を表3に基づいて混合する 。 この様にして得られた顆粒を、180℃,200rpm及び70barで、ダ ンベル バー(dumbbell bars)〔引張衝撃強度のための試験片(80×40×4 )ISO/DIN3167〕に射出成形する。 ASTM D2244に基づく白色標準との差(ΔE)を決定する。下記の表 3に記載された値は、新規再生品が最適に安定化されていることを示す(最も低 いΔE値)。定量的評価は、比較例の試料はブランクの縦じわを表わし、他方、 本発明の試料は全く縦じわを表わさないということを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年7月11日 【補正内容】 明細書及び請求の範囲の補正 (1) 明細書全文及び請求の範囲全文を別紙の通り補正する〔特許法第184条 の5第1項の規定による書面に添付した明細書の翻訳文全文及び請求の範囲の翻 訳文全文を別紙の通り補正する〕。 明細書 安定化されたPVDC含有PVC 技術分野 本発明は、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品、並び に前記ポリマーの安定化方法に関するものである。 背景技術 コモノマーとして、代表的には、塩化ビニル、アクリロニトリル、アクリレー ト又はエチレンを含む、塩化ビニリデンをベースとするコポリマー(PVDC) は、食品、医薬品及び他の物質を包装するためのフィルム(PVCフィルム)の バリヤー層として重要な被覆物質である。このバリヤー層は、例えば、水、酸素 、脂肪、気体及び芳香族物質に対する包装フィルムの透過性を減少させることを 目的としている。PVDCに関する更に詳細な記載は、ハー.ドミニングハウス (H.Domininghaus),合成物質及びその性質(Die Kunststoffe und ihre Bigensc haften),VDI−フェルラーク(VDI-Verlag),デュッセルドルフ,第4版,1 992年,第219頁以降に、及びエム.シー.パターソン(M.C.Patterson) 及びディー.エル.ダンケルバーガー(D.L.Dunkelberger),堅いPVDCコポ リマーを加工するための添加剤(Additives for Processing Rigid PVDC Copolym er),ジャーナル オブ ビニル テクノロジー(J.of Vinyl Techn ology),1994年3月,第16巻,第46〜51頁に見出されるであろう。 多層フィルム(これは、他のフィルム、例えばアルミニウム箔と組み合わせら れているかもしれない)の再生、並びに、代表的には押し出し及び射出成形(特 に、170℃以上の加工温度)による、新しい製品に加工するためのその再使用 は、PVDCが非常に低濃度である場合でさえも、分解及び褪色の結果として生 じる問題(HClの発生,腐蝕の問題)を引き起こす。例えば、Ca/Znをベ ースとする標準的なPVC安定剤は、充分な安定化をもたらさない。 アメリカ合衆国特許第5075355号明細書には、再生されたPVDC含有 フィルムの安定化方法が開示されている。担体ポリマー及びピロホスフェートの 使用に加えて、前に方法においては、ヒドロタルサイトの金属水酸化物錯体を使 用する必要がある。 したがって、経済的及び技術的な利点を有し、著しい褪色が無く及び/又は機 械的な性質も保持して、再生のために使用され得る安定化されたPVDC含有P VC、好ましくはPVC再生品の手段に対する継続的な要求に合致することが本 発明の目的である。 加工及び続く使用中の熱的−酸化的分解に対して、金属酸化物、金属水酸化物 又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物を用いて、簡単且つ経済的に、PVDC 含有PVC、好ましくはPVC再生品を安定化することが可能 であるということが今や判った。 発明の開示 本発明は、ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量% 及びPVDC0.05〜50重量%を含み、且つ更に、金属酸化物、金属水酸化 物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1種を含む、安定化された PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に関するものである。 好ましい安定化されたPVDC含有PVC、特にPVC再生品は、ポリマーと して、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも80重量%及びPVDC0.05〜 20重量%を含むものであり、そして特に好ましい安定化されたPVDC含有P VC、特にPVC再生品は、ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なく とも90重量%及びPVDC0.1〜10重量%を含むものである。 本発明の実施に従って安定化されたポリマーは優れた色安定性を特徴とし、そ して射出成形された場合に、縦じわを形成する僅かな傾向のみを示す。 PVDC含有PVC再生品は、例えば、多層フィルムの製造に由来するフィル ム廃材、又は更に、有用な材料の収集物に由来するフィルムブレンドからなる。 再生品は、しばしば除去することが困難な少量の異種材料、例えば紙、顔料、 接着剤、接着促進剤(例えば、EVA)、異種ポリマー(例えば、ポリオレフィ ン)を含む可能性がある。これらの異種材料は、使用中又は処 理中の種々の材料、代表的には塗料成分、微量金属又は更に水、との接触に由来 する物かもしれない。 本発明の範囲内において、PVCは、PVCと重合可能な化合物、例えば、ア クリロニトリル、酢酸ビニル又はABSとのコポリマー又はグラフトポリマーの 意味も有するであろう(前記ポリマーは懸濁ポリマー、塊状ポリマー又は乳化ポ リマーであってよい)。しかしながら、PVCは塩化ビニリデンとのコポリマー を包含しない。PVCは好ましくは、懸濁ポリマー、塊状ポリマー及び乳化ポリ マーの形態で存在する。 好ましいPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、周期律表の第2及 び第4主族並びに第2、第4及び第7副族のうちの一つの元素の金属酸化物、金 属水酸化物又は金属炭酸塩を含むものである。特に好ましい金属は、バリウム、 カルシウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、鉛、錫及びマンガンであり、酸化物 及び水酸化物は、それ故、特に好ましくは、代表的には、CaO、MgO、Ba O、ZnO、TiO2、MnO2、PbO、PbO2、SnO、SnO2、Ba(O H)2、Mg(OH)2又はCa(OH)2である。酸化カルシウム又は水酸化カ ルシウムは最も好ましい。 金属酸化物の代表例は、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムであり、そ して金属炭酸塩の代表例は、炭酸カルシウムである。 異なる化合物の混合物、例えば、酸化カルシウムと水 酸化カルシウムとの混合物を使用することもできる。 新規なPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、都合良くは、ポリマ ー100部に対して、金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無 機化合物0.05ないし10重量部、好ましくは0.1ないし5重量部、そして 最も好ましくは0.1ないし3重量部を含む。 本発明の好ましい態様において、新規なPVDC含有PVC、好ましくはPV C再生品は別の添加剤を含む。これらの添加剤は、特に、以下のものである:脂 肪酸の金属塩、1,3−ジケト化合物(これらは好ましい)、並びに、可塑剤( 例えば、EP−A−0421933,第22頁第58行ないし第23頁第53行 に開示されたもの)、エポキシ樹脂(例えば、EP−A−0421933,第3 2頁第17行ないし第32頁第24行、並びにEP−特許願第94810199 .3の明細書中に開示されたもの)、充填剤及び強化剤(例えば、シリケート、 ガラス繊維、タルク、カオリン、白亜、雲母、カーボンブラック又はグラファイ ト)、酸化防止剤(好ましくは、フェノール系酸化防止剤、例えば、EP−A− 0421933,第24頁第58行ないし第25頁第45行に開示されたもの) 、ポリオール(例えば、EP−A−0421933,第24頁第50行ないし第 24頁第55行に開示されたもの)、ゼオライト(例えば、EP−特許願第94 810199.3の明細書中に開示され たもの)、ヒドロタルサイト(例えば、EP−A−0421933,第3頁第9 行ないし第3頁第45行、並びにEP−特許願第94810199.3の明細書 中に開示されたもの)、有機ホスフィット及びホスホナイト(例えば、EP−A −0421933,第24頁第9行ないし第24頁第35行に開示されたもの) 、ジヒドロピリジン、立体障害アミン(HALS)(例えば、EP−A−042 1933,第6頁第26行ないし第21頁第2行に開示されたもの)、光安定剤 (例えば、EP−A−0421933,第25頁第46行ないし第26頁第16 行に開示されたもの)、紫外線吸収剤(例えば、EP−A−0421933,第 25頁第46行ないし第26頁第16行に開示されたもの)、潤滑剤、錫安定剤 、脂肪酸エステル、パラフィン、発泡剤、蛍光増白剤、顔料、難燃剤、帯電防止 剤、b−アミノクロトネート(例えば、EP−A−0465405,第6頁第9 行ないし第14行に開示されたもの)、ホスフェート、チオホスフェート、ゲル 化剤、過酸化物−掃去剤(例えば、EP−A−0421933,第26頁第25 行ないし第26頁第28行に開示されたもの)、変性剤、及び更に、ルュイス酸 に対するキレート化剤。引用された添加剤の更に詳細な説明及び別の例は、ゲホ ター/ミュラー(Gaechter/Mueller),プラスチック添加剤ハンドブック(Plast ics Additives Handbook),第3版,1990年、特に、第4章及び第5章;E P−A−0421933及びEP −特許願第94810199.3の明細書中に見出すことができる。 これらの別の添加剤は、例えば、ポリマー100重量部に対して、0.01な いし20重量部、都合良くは0.01ないし10重量部、そして好ましくは、0 .01ないし5重量部の量使用されてよい。 脂肪酸の金属塩の金属は、特に好適には、第2主及び副族、並びにアルミニウ ム又は錫である。 これらの塩は、脂肪族飽和炭素原子数2ないし22のカルボキシレートの系の 、脂肪族オレフィン炭素原子数3ないし22のカルボキシレートの系の、少なく とも一つのヒドロキシル基により置換された脂肪族炭素原子数2ないし22のカ ルボキシレートの系の、環状又は二環状炭素原子数5ないし22のカルボキシレ ートの系の、芳香族炭素原子数7ないし22のカルボキシレートの系の、少なく とも一つのヒドロキシル基により置換された芳香族炭素原子数7ないし22のカ ルボキシレートの系の、炭素原子数1ないし16のアルキル基で置換されたフェ ニルカルボキシレートの系の、及びフェニル−炭素原子数1ないし16のアルキ ルフェニルカルボキシレートの系の、特に錫、又は好ましくは、カルシウム、亜 鉛、マグネシウム又はアルミニウム塩であってよく、これらのうち、ベヘネート 、及び特に、ステアレート、オレエート及びラウレートが好ましい。 ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、 ステアリン酸アルミニウム、オクタン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ステアリン酸亜 鉛及びラウリン酸亜鉛を使用することは非常に特別に好ましい。 異なる金属塩の混合物を使用することも可能である。 脂肪酸の金属塩は、ポリマー100重量部に対して、代表的には0.01ない し10重量部、都合良くは0.01ないし2重量部、そして好ましくは、0.1 ないし1重量部の量使用されてよい。 有用な1,3−ジカルボニル化合物は、直鎖状又は環状ジカルボニル化合物で あってよい。次式I: 〔式中、R1は炭素原子数1ないし22のアルキル基、炭素原子数5ないし10 のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、フェニル基 ;ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4 のアルコキシ基又はハロゲン原子により置換されたフェニル基;炭素原子数7な いし10のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、 炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシク ロアルキル基、又は基−R5−S−R6若しくは基−R5−O−R6を表わし、R2 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル 基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数7ないし 12のアルキルフェニル基、炭素原子数7ないし10のフェニルアルキル基、又 は基−CO−R4を表わし、R3はR1に対して与えられた意味のうちの一つを有 し、又は炭素原子数1ないし18のアルコキシ基を表わし、R4は炭素原子数1 ないし4のアルキル基又はフェニル基を表わし、R5は炭素原子数1ないし10 のアルキレン基を表わし、そしてR6は炭素原子数1ないし12のアルキル基、 フェニル基、炭素原子数7ないし18のアルキルフェニル基、又は炭素原子数7 ないし10のフェニルアルキル基を表わす〕で表わされるジカルボニル化合物を 使用することが好ましい。 これらの化合物は、EP−A−346279に開示されたヒドロキシル基含有 ジケトン、及びEP−A−307358に開示されたチアジケトン、並びにUS 4339383に開示されたイソシアネートをベースとするジケトンを含む。 アルキル基として定義されたR1及びR3は、好ましくは、炭素原子数1ないし 18のアルキル基、代表的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ ロピル基、n−ブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基 、オクチル基、デシル基、ドデシル基又はオクタデシル基である。 ヒドロキシルアルキル基として定義されたR1及びR3は、好ましくは、基−( CH2n−OH(式中、n は5,6又は7を表わす)である。 アルケニル基として定義されたR1及びR3は、代表的には、ビニル基、アリル 基、メタリル基、1−ブテニル基、1−ヘキセニル基又はオレイル基である。ア リル基が好ましい。 ヒドロキシル基、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子により置換され たフェニル基として定義されたR1及びR3は、代表的には、トリル基、キシリル 基、第三ブチルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ヒドロ キシフェニル基、クロロフェニル基又はジクロロフェニル基である。 フェニルアルキル基として定義されたR1及びR3は、好ましくはベンジル基で ある。シクロアルキル基又はアルキルシクロアルキル基として定義されたR1及 びR3は、好ましくは、シクロヘキシル基又はメチルシクロヘキシル基である。 アルキル基として定義されたR2は、好ましくは炭素原子数1ないし4のアル キル基である。炭素原子数2ないし12のアルキル基として定義されたR2は、 好ましくはアリル基である。アルキルフェニル基として定義されたR2は、好ま しくはトリル基である。フェニルアルキル基として定義されたR2は、好ましく はベンジル基である。R2は、好ましくは水素原子である。アルコキシ基として 定義されたR3は、代表的には、メトキシ基、エメトキシ基、ブメトキシ基、ヘ キシルオキシ基、オク チルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基 又はオクタデシルオキシ基であってよい。炭素原子数1ないし10のアルキレン 基として定義されたR5は、好ましくは炭素原子数2ないし4のアルキレン基で ある。アルキル基として定義されたR6は、好ましくは炭素原子数4ないし12 のアルキル基、代表的には、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基又は ドデシル基である。アルキルフェニル基として定義されたR6は、好ましくはト リル基である。フェニルアルキル基として定義されたR6は、好ましくはベンジ ル基である。 式Iで表わされる1,3−ジカルボニル化合物の代表例は、アセチルアセトン 、ブタノイルアセトン、ヘキサノイルアセトン、ステアロイルアセトン、パルミ トリルアセトン、ラウロイルアセトン、7−第三ブチル−ノニルチオヘプタン− 2,4−ジオン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、ラウロイルベンゾ イルメタン、パルミトリルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、 5−ヒドロキシカプロニルベンゾイルメタン、トリベンゾイルメタン、ビス(4 −メチルベンゾイル)メタン、ベンゾイル−p−クロロベンゾイルメタン、ビス (2−メチルベンゾイル)メタン、4−メトキシベンゾイルベンゾイルメタン、 ビス(4−メトキシベンゾイル)メタン、1−ベンゾイル−1−アセチルノナン 、ベンゾイルアセチルフェニルメタン、ステアロイル−4− メトシキベンゾイルメタン、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)メタン、ベンゾ イルホルミルメタン、ベンゾイルフェニルアセチルメタン、ビス(シクロヘキサ ノイル)メタン、ビス(ピバロイル)メタン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ヘ キシル、酢酸オクチル、酢酸ドデシル又は酢酸オクタデシル、酢酸エチルベンゾ イル、酢酸ブチルベンゾイル、酢酸2−エチルヘキシルベンゾイル、酢酸ドデシ ルベンゾイル又は酢酸オクタデシルベンゾイル、酢酸エチルステアロイル、酢酸 プロピルステアロイル、酢酸ブチルステアロイル、酢酸ヘキシルステアロイル又 は酢酸オクチルステアロイル、及びデヒドロ酢酸、並びにその亜鉛塩及びマグネ シウム塩である。 好ましい1,3−ジケト化合物は、式中、R1が炭素原子数1ないし18のア ルキル基、フェニル基;ヒドロキシル基、メチル基又はメトキシ基により置換さ れたフェニル基;炭素原子数7ないし10のフェニルアルキル基又はシクロヘキ シル基を表わし、R2が水素原子を表わし、そしてR3がR1に対して与えられた 意味を有する式Iで表わされる化合物である。 異なる1,3−ジケト化合物の混合物を使用することも可能である。 1,3−ジケト化合物は、ポリマー100重量部に対して、代表的には0.0 1ないし10重量部、都合良くは0.01ないし2重量部、そして好ましくは、 0.1ないし1重量部の量使用されてよい。 上記の如く、酸化カルシウム、並びに脂肪酸の金属塩、1,3−ジケト化合物 、可塑剤、エポキシド、充填剤及び強化剤(例えば、シリケート、ガラス繊維、 タルク、カオリン、白亜、雲母、カーボンブラック又はグラファイト)、酸化防 止剤(好ましくは、フェノール系酸化防止剤)、ポリオール、ゼオライト、ヒド ロタルサイト、有機ホスフィット及びホスホナイト、ジヒドロピリジン、立体障 害アミン(HALS)、光安定剤、紫外線吸収剤、潤滑剤、錫安定剤、脂肪酸エ ステル、パラフィン、発泡剤、蛍光増白剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、b−ア ミノクロトネート、ホスフェート、チオホスフェート、ゲル化剤、過酸化物−掃 去剤、変性剤、及び更に、ルュイス酸に対するキレート化剤からなる群から選択 された少なくとも一つの添加剤を更に含む、安定化されたPVDC含有PVC、 好ましくはPVC再生品、を使用することも好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及び脂肪酸の金属塩を含む、安定化されたPVD C含有PVC、好ましくはPVC再生品、も好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及びステアリン酸金属塩、オレイン酸金属塩及び /又はラウリン酸金属塩を含む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくは PVC再生品、も好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及びステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛 及び/又はラウリン酸亜鉛を含 む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品、も好ましい。 上記の如く、酸化カルシウム及び式Iで表わされる1,3−ジケト化合物を含 む、安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品、も好ましい。 本発明は更に、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC 0.05〜50重量%を含むPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に、 金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1 種を添加することからなる、前記PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品 の安定化方法に関するものである。 本発明は更に、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC 0.05〜50重量%を含むPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品を安 定化するための、金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化 合物の使用に関するものである。 好ましい方法及び好ましい用途は、成分、混合比及びポリマー組成において、 PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品に関して詳細に記載された好まし い意味に相当する。 PVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品への安定剤の添加は、分解を減 少し及び/又は有効寿命を延長し、又はPVDC含有PVC、好ましくはPVC 再生品から製造された材料の機械的性質を保持して、熱可塑性 加工することを可能にする。 プラスチックブレンドの加工性又は機械特性を改良する別の慣用のPVC添加 剤を使用することも可能である。 本発明の安定化されたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、前記 安定剤と所望により別の添加剤とを、PVDC含有PVC、好ましくはPVC再 生品と、公知装置、例えば、カレンダー、ミキサー、混練機、押出機及び同種の ものの手段により混合することにより、公知の方法で製造することができる。 金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物、並びに所 望により前記添加剤は、圧縮された押し出し形態で又は基材に対して使用してよ く、或いは、それらは、個々の物質、混合物又は粉末の形態で、PVDC含有P VCに直接添加してよい。 この様にして得られたPVDC含有PVC、好ましくはPVC再生品は、広汎 な目的に、例えば再度フィルム用として、使用することができる。 再生品は、未使用のプラスチックとブレンドしてもよいし、又は、未使用のプ ラスチックと一緒に、代表的には共押出法で使用してもよい。 発明を実施するための最良の形態 下記実施例により、並びに本明細書の残部にわたって、本発明を更に詳細に説 明するが、特記しない限り、部及び%は重量による。実施例1〜5: W50ミキシング チャンバー〔ブラベンダー プラスチコーダー(Brabender plasticorder)PL2001/3;46rpm〕内で、PVDCで被覆されたP VCアルミニウム ブリスター グリンディング ストック(PVDC-coated PVC a luminium blister grinding stock)(PVDC約8.5モル%)を、表1及び表 2の添加剤と一緒に、190℃で5分間混練する。 この混合物を次いで、ブラベンダー ミキシング チャンバーに入れ、そして 30℃及び約50kNで1分間予備成形する。前記の成形品から、2mmのシー トを180℃及び50kNで調製する。 前記の二つの温度処理の後、ASTM D2244に基づく白色標準との差( ΔE)を決定する。下記の表1及び表2に記載された値は、新規再生品が最適に 安定化されていることを示す(最も低いΔE値)。 下記の添加剤が使用される。 AO−1:ペンタエリトリトールのβ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ シルフェニル)プロ ピオネート P−1 :トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット実施例6,7: 均質化及びコンパウンド化のために、射出成形の前に、グリンディング スト ック(実施例1〜5参照)を押し出し、次いで造粒する。押し出しは、180℃ ,50rpmで、単軸押出機で行い、そして、添加剤を表3に基づいて混合する 。 この様にして得られた顆粒を、180℃,200rpm及び70barで、ダ ンベル バー(dumbbell bars)〔引張衝撃強度のための試験片(80×40×4 )ISO/DIN3167〕に射出成形する。 ASTM D2244に基づく白色標準との差(ΔE)を決定する。下記の表 3に記載された値は、新規再生品が最適に安定化されていることを示す(最も低 いΔE値)。定量的評価は、比較例の試料はブランクの縦じわを表わし、他方、 本発明の試料は全く縦じわを表わさないということを示す。 請求の範囲 1.ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPV DC0.05〜50重量%を含み、且つ更に無機化合物少なくとも1種を含む安 定化されたPVDC含有PVCであって、前記無機化合物は、周期律表の第2及 び第4主族並びに第2、第4及び第7副族のうちの一つの元素の金属酸化物、金 属水酸化物又は金属炭酸塩であり、そして前記無機化合物は、前記ポリマーがP VDC50%とPVC50%とからなる場合はZnOではない、安定化されたP VDC含有PVC。 2.再生品である、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 3.ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも80重量%及びPV DC0.05〜20重量%を含む、請求項1記載の安定化されたPVDC含有P VC。 4.無機化合物が、CaO、MgO、BaO、ZnO、TiO2、MnO2、Pb O、PbO2、SnO、SnO2、Ba(OH)2、Mg(OH)2又はCa(OH )2である、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 5.無機化合物が、CaO又はCa(OH)2である、請求項1記載の安定化さ れたPVDC含有PVC。 6.ポリマーが、ポリマー100部に対して、無機化合物0.05ないし10重 量部を含む、請求項1記載の安 定化されたPVDC含有PVC。 7.ポリマーが、ポリマー100部に対して、無機化合物0.1ないし3重量部 を含む、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 8.ポリマーが、脂肪酸の金属塩、1,3−ジケト化合物、可塑剤、エポキシド 、充填剤及び強化剤、酸化防止剤、ポリオール、ゼオライト、ヒドロタルサイト 、有機ホスフィット及びホスホナイト、ジヒドロピリジン、立体障害アミン(H ALS)、光安定剤、紫外線吸収剤、潤滑剤、錫安定剤、脂肪酸エステル、パラ フィン、発泡剤、蛍光増白剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、b−アミノクロトネ ート、ホスフェート、チオホスフェート、ゲル化剤、過酸化物−掃去剤、変性剤 、及び更に、ルュイス酸に対するキレート化剤からなる群から選択された少なく とも一つの添加剤を更に含む、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC 。 9.酸化カルシウム及びステアリン酸金属塩、オレイン酸金属塩及び/又はラウ リン酸金属塩を含む、請求項8記載の安定化されたPVDC含有PVC。 10.酸化カルシウム及びステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛及び/又 はラウリン酸亜鉛を含む、請求項8記載の安定化されたPVDC含有PVC。 11.酸化カルシウム及び次式I: 〔式中、R1は炭素原子数1ないし22のアルキル基、炭素原子数5ないし10 のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、フェニル基 ;ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4 のアルコキシ基又はハロゲン原子により置換されたフェニル基;炭素原子数7な いし10のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、 炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシク ロアルキル基、又は基−R5−S−R6若しくは基−R5−O−R6を表わし、R2 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数2ないし12のア ルケニル基、フェニル基、炭素原子数7ないし12のアルキルフェニル基、炭素 原子数7ないし10のフェニルアルキル基、又は基−CO−R4を表わし、R3は R1に対して与えられた意味のうちの一つを有し、又は炭素原子数1ないし18 のアルコキシ基を表わし、R4は炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニ ル基を表わし、R5は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わし、そして R6は炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基、炭素 原子数7ないし18のアルキルフェニル基、又は炭素原子数7ないし10のフェ ニルアルキル基を表わす〕で表わされる1,3−ジケト化合物を含む、請求項8 記載の安定化されたPVDC含有PVC。 12.ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC0.05〜 50重量%を含むPVDC含有PVCに、無機化合物少なくとも1種を添加する ことからなる、前記PVDC含有PVCの安定化方法であって、前記無機化合物 は、周期律表の第2及び第4主族並びに第2、第4及び第7副族のうちの一つの 元素の金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩であり、そして前記無機化合物 は、ポリマーがPVDC50%とPVC50%とからなる場合はZnOではない 、PVDC含有PVCの安定化方法。 13.ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC0.05〜 50重量%を含むPVDC含有PVCを安定化するための、金属酸化物、金属水 酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP ,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TM,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 プフェンドナー,ルドルフ ドイツ国,デー−64668 リムバッハ,ザ ックガーセ 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPV DC0.05〜50重量%を含み、且つ更に、金属酸化物、金属水酸化物又は金 属炭酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1種を含む、安定化されたPVDC 含有PVC。 2.再生品である、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 3.ポリマーとして、ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも80重量%及びPV DC0.05〜20重量%を含む、請求項1記載の安定化されたPVDC含有P VC。 4.無機化合物が、周期律表の第2及び第4主族並びに第2、第4及び第7副族 のうちの一つの元素の金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭酸塩である、請求項 1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 5.無機化合物が、CaO、MgO、BaO、ZnO、TiO2、MnO2、Pb O、PbO2、SnO、SnO2、Ba(OH)2、Mg(OH)2又はCa(OH )2である、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 6.無機化合物が、CaO又はCa(OH)2である、請求項1記載の安定化さ れたPVDC含有PVC。 7.ポリマーが、ポリマー100部に対して、無機化合物0.05ないし10重 量部を含む、請求項1記載の安 定化されたPVDC含有PVC。 8.ポリマーが、ポリマー100部に対して、無機化合物0.1ないし3重量部 を含む、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 9.ポリマーが、脂肪酸の金属塩、1,3−ジケト化合物、可塑剤、エポキシド 、充填剤及び強化剤(例えば、シリケート、ガラス繊維、タルク、カオリン、白 亜、雲母、カーボンブラック又はグラファイト)、酸化防止剤(好ましくは、フ ェノール系酸化防止剤)、ポリオール、ゼオライト、ヒドロタルサイト、有機ホ スフィット及びホスホナイト、ジヒドロピリジン、立体障害アミン(HALS) 、光安定剤、紫外線吸収剤、潤滑剤、錫安定剤、脂肪酸エステル、パラフィン、 発泡剤、蛍光増白剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、b−アミノクロトネート、ホ スフェート、チオホスフェート、ゲル化剤、過酸化物−掃去剤、変性剤、及び更 に、ルュイス酸に対するキレート化剤からなる群から選択された少なくとも一つ の添加剤を更に含む、請求項1記載の安定化されたPVDC含有PVC。 10.酸化カルシウム及びステアリン酸金属塩、オレイン酸金属塩及び/又はラ ウリン酸金属塩を含む、請求項9記載の安定化されたPVDC含有PVC。 11.酸化カルシウム及びステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛及び/又 はラウリン酸亜鉛を含む、請求項9記載の安定化されたPVDC含有PVC。 12.酸化カルシウム及び次式I: 〔式中、R1は炭素原子数1ないし22のアルキル基、炭素原子数5ないし10 のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、フェニル基 ;ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4 のアルコキシ基又はハロゲン原子により置換されたフェニル基;炭素原子数7な いし10のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、 炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシク ロアルキル基、又は基−R5−S−R6若しくは基−R5−O−R6を表わし、R2 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数2ないし12のア ルケニル基、フェニル基、炭素原子数7ないし12のアルキルフェニル基、炭素 原子数7ないし10のフェニルアルキル基、又は基−CO−R4を表わし、R3は R1に対して与えられた意味のうちの一つを有し、又は炭素原子数1ないし18 のアルコキシ基を表わし、R4は炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニ ル基を表わし、R5は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わし、そして R6は炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基、炭素 原子数7ないし18のアルキルフェニル基、又は炭素原子数7ないし10のフェ ニルアルキル基を表わす〕で表わされる1,3−ジケト化合物を含む、請求項9 記載の安定化されたPVDC含有PVC。 13.ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC0.05〜 50重量%を含むPVDC含有PVCに、金属酸化物、金属水酸化物又は金属炭 酸塩からなる系の無機化合物少なくとも1種を添加することからなる、前記PV DC含有PVCの安定化方法。 14.ポリ塩化ビニル(PVC)少なくとも50重量%及びPVDC0.05〜 50重量%を含むPVDC含有PVCを安定化するための、金属酸化物、金属水 酸化物又は金属炭酸塩からなる系の無機化合物の使用。
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