JPH10503186A - ベンゾイル誘導体およびそれらの合成 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、新規な4−ハロ−2−フルオロ−5−アルコキシベンゾイル化合物並びにそれらの製造方法に関する。これらの化合物は、農薬および医薬の製造のために、特に、活性なクラスのアリールハロアルキルピラゾールおよびアリールアルキルスルホニルピラゾール除草剤用の中間体として有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
ベンゾイル誘導体およびそれらの合成
本発明の分野
本発明は、新規なベンゾイル誘導体およびそれらの製造方法に関する。これら
の化合物は、農薬および医薬の製造のために、特に、活性なクラスのアリールハ
ロアルキルピラゾールおよびアリールアルキルスルホニルピラゾール除草剤用の
中間体として有用である。
本発明の背景
一つのクラスの活性除草剤が、フェニルおよびピラゾール部分が種々の置換基
を含有する置換フェニルピラゾールである、ということが近年見出された。
これらのフェニルピラゾールを製造する方法は、普通、フェニルおよび/また
はピラゾール部分において置換された1つまたはそれ以上の基が例えばハロゲン
化、エステル化、等により化学的に変換されることを伴う。これらの化合物を置
換アセトフェノンから、中間体フェニルジケトンの環化を経てピラゾール基の5
位に所望の置換基を与える種々のエステルを含む種々の化合物との相互作用によ
り製造することも公知である。例
えば、種々のハロ−および/またはアルキル−置換アセトフェノンが(ハロ)酢
酸エステルと反応して対応するフェニルジケトンが生成されており、そしてこれ
がヒドラジンで環化されてピラゾール基の5位において(ハロ)アルキル基で置
換されたフェニルピラゾールを生じる。
或る3−置換アリール−5−置換ピラゾールが、多数の農業経済学的に重要な
作物中の種々の雑草を非常に低い施用率にて広域スペクトル防除するために特に
有用である、ということが最近開示された。アリール基は、典型的には、ハロゲ
ン、アルキル、アルコキシおよびエステル基で置換されたフェニル基であり、し
かしてこれらの置換基はまたピラゾール部分においても一般に存在する。このク
ラスの化合物内の特に有効なものは、2−クロロ−5−(4−ハロ−1−メチル
−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−4−フルオロ
安息香酸のエステルである。これらの特定の化合物は、最も容易には、2−フル
オロ−5−アルキルアセトフェノンおよびそれらの誘導体から得ることができる
。しかしながら、文献には、かかる所望のピラゾリル安息香酸エステルを与え得
るこれらの中間体または関連化合物の製造方法が開示されていない。
かくして、当技術分野において、これらの置換アリールピラゾール化合物の製造
のための新規な中間体の発見に対しておよび効率的方法に対してニーズがある。
本発明は、この新しいクラスの除草剤内の化合物の製造のために有用な中間体
を記述する。
本発明の要約
本発明は、式I:
[ここで、X1およびX2は、Hまたはハロゲン原子であり;R1は、随意にハロ
ゲンまたは6個までの炭素原子を有するアルコキシもしくはアルコキシアルキル
で置換された、C1 〜6アルキル基であり;そしてR2は、C1 〜6アルキルもしく
はC1 〜6ハロアルキル、Hまたは−CH2COR3であり;ここでR3は、C1 〜6
ハロアルキル基である。]で示されるひとつのクラスのベンゾイル誘導体及びそ
れらの合成方法に関する。
本発明におけるベンゾイル化合物の好ましいサブクラスは、
X1が、フッ素であり、
X2が、ClまたはBrであり、
R1が、メチルであり、
R2が、H、ハロゲン、メチルまたは−CH2COR3であり、
そして
R3が、CF3、CF2Cl、CF2HまたはC2F5である式Iで示される化合物で
ある。
ここにおいて最も好ましい化合物種は、X1がフルオロであり、
X2がクロロであり、R1がCH3であり、そしてR2が−CH2COCF3である
式Iで示される化合物である。
当業者にとって容易に明白であるように、式IにおいてR2が水素であるとき
の化合物(下記の式IA)は置換ベンズアルデヒドであり、R2がメチルである
とき(下記の式IB)該化合物は置換アセトフェノンであり、そしてR2が−C
H2COR3基であるときの化合物は置換フェニルジケトン(下記の式IC)であ
る。これらの化合物のすべてが共通の構造的特徴として置換ベンゾイル基を有す
るので、ここにおいて簡潔および便宜のためにこれらの化合物のすべては、ひと
まとめにしてベ
ンゾイル誘導体と称される。
出願人の知るところでは、本明細書における置換ベンゾイル誘導体はすべて新
規化合物である。
本発明の詳細な記載
R1がメチル基であり、X1がフルオロであり、X2がHまたはハロゲンであり
、そしてR2がH(式IA)またはメチル(式IB)である式Iの化合物は、当
技術分野において公知である式IIの2−置換−4−フルオロアニソールから、
次の化学反応式に従って製造される。
典型的には、式IAの2,4−ジハロ−5−アルコキシベンズアルデヒドは、
酸触媒の存在下で−100℃ないし100℃好ましくは−78℃ないし50℃の
範囲の温度にて1,1−ジハロアルキルアルキルエーテルでの式IIの2,4−
ジハロアニソールのアルキル化により製造される。1,1−ジクロロメチルメチ
ルエーテルのようなアルキル化剤が好ましく、そして1モル当量ないし過剰量の
範囲にて用いられ得る。酸触媒は、TiCl4、SnCl4、FeCl3のような
ルイス酸もしくはH2SO4のようなブレンステッド酸であり得る。触媒の量は、
2,4−ジハロアニソールに対して0.1モル%未満ないし100モル%より大
の過剰量であり得る。反応が進行するのを顕著には妨害しないいかなる不活性溶
媒もこの反応において用いられ得、あるいは反応は溶媒なしで行われ得る。好ま
しい溶媒はジクロロメタン、ジクロロエタン、ニトロベンゼンまたは炭化水素を
含むが、しかしそれらに制限されない。生成物は、反応混合物の水での処理およ
び標準的方法による生成物の単離により単離される。所望物質の収量は、濃H2
SO4またはHClのような鉱酸で粗製生成物を処理してジェミナルジクロリド
をアルデヒドに変換することにより、都合よく改善さ
れ得る。単離は、次いで通常の方法で行われ得る。
R2が低級アルキル基である式Iのアセトフェノンおよびアルキルアリールケ
トンは、上記の得られたベンズアルデヒドから、一連の公知の反応タイプにより
製造され得る。該ベンズアルデヒドをアルキルリチウムまたはアルキルグリニャ
ール試薬のような有機金属試薬で処理して、中間体ベンジルアルコールを生成す
る。メチルリチウムおよびメチルグリニャールが、該アセトフェノンの製造のた
めに好ましい。反応は、THF、ジエチルエーテル、トルエンのようないかなる
適当な無水溶媒中でも行われ得る。いずれかの適当な酸化剤での該ベンジルアル
コールの酸化は、所望の式Iのアリールアルキルケトンを生じる。好ましい酸化
剤は酸化クロム、硫酸中の酸化クロム、過マンガン酸カリウム、重クロム酸カリ
ウム、等を含むが、しかしそれらに制限されない。反応温度は、−78℃ないし
不活性溶媒の沸点好ましくは0℃ないし100℃の範囲にある。反応時間は、試
薬の量、反応温度、等に依り数分ないし数週間の範囲から選ばれ得る。
式ICの化合物は、式IBの化合物から、R3COZ(ここで、Zは、C1 〜6
アルコキシもしくはC6 〜8アリールオキシ基
またはハロゲン原子である。)との反応により、または無水物(R3CO)2Oと
の反応により製造され、しかして両式において、R3はC1 〜6ハロアルキルであ
る。
かくして、式ICのジケトンは、塩基の存在下でエステル、無水物または酸ハ
ロゲン化物での2−フルオロ−4−(Hまたはハロゲン)−5−アルキルアセト
フェノンの処理により製造され得る。いかなる適当な溶媒または溶媒の混合物も
用いられ得る。好ましい溶媒は、無水エーテル、アルコール、ジメチルスルホキ
シド、トルエン、ベンゼン、等である。反応は、アルカリアルコキシド、アルカ
リアミドまたはアルカリ水素化物のような塩基の存在下で行われ、しかしてナト
リウムメトキシドのようなアルカリアルコキシドが好ましい。反応温度は、−1
00℃ないし200℃好ましくは−78℃ないし溶媒の還
流温度の範囲にある。反応時間は、試薬の量、反応温度、等に依り数分ないし数
週間の範囲から選ばれ得る。
式ICの化合物は、エノールのようなすべての可能な互変異性体、並びにカチ
オンがアルカリ金属もしくは他の適当な有機または無機のカチオン種であるすべ
ての可能な塩を含むよう意図されている。
式ICの化合物は、次の反応により、合成除草剤として有用なピラゾリルベン
ゾイルエステルに変換され得る。
上記の式において、R1、R3、X1およびX2は式Iについて先に定義された通
りであり、X3はハロゲンであり、そしてRはアルキルもしくは置換アルキル基
である。
次の実施例1〜9は、本発明による代表的化合物の製造のための特定の実施態
様を記載する。
実施例1
4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシベンズアルデヒドの製造。
機械式撹拌機およびガススクラバーを備えた、窒素でパージした3Lの丸底フ
ラスコに、114gの塩化チタン(IV)および次いで48gの2−クロロ−4
−フルオロアニソールを添加した。撹拌混合物を氷水浴中で冷却し、そして滴下
的に68.4gのα,α−ジクロロメチルメチルエーテルで処理した。90分間
の撹拌後、生じたスラリーを200mLの塩化メチレンで処理し、そしてこの反
応物を室温に達するようにした。この混合物を追加的500mLの塩化メチレン
で処理し、4Lのビーカー中の氷水に滴下的に添加し、そして生じた混合物を塩
化メチレンで3回抽出した。一緒にしたこれらの有機抽出物を水、10%Na2
CO3で洗浄し、乾燥し、そして濃縮して
粗製油状固形物を得た。ヘキサンで粉砕すると、42g(74%)の4−クロロ
−2−フルオロ−5−メトキシベンズアルデヒドを白色固体として生じた。バル
ブ・ツウ・バルブ蒸留(bulb−to−bulb distillation
)によって白色の結晶質固体を生じせしめることにより、分析サンプルを得た。
mp120.0〜122.0℃,1H−NMR(CDCl3)δ3.93(s,3
H)、7.25(d,1H,J=9.4Hz)、7.34(d,1H,5.9H
z)、10.28(s,1H)。
C8H6O2Cl1F1についての分析
計算値 C50.95,H3.21,Cl18.80
測定値 C50.83,H3.24,Cl18.90
実施例2
1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)エタノンの製造。
150mLの無水THF中の10.4gの4−クロロ−2−フルオロ−5−メ
トキシベンズアルデヒドの撹拌溶液を、ドライアイス−アセトン浴中で冷却し、
そしてTHF中のメチルマグネシウムクロリドの3M溶液35mLで1分間処理
した。該
アイス浴を除去し、そしてこの混合物を室温まで温めた。温めた後の溶液を、氷
水中にゆっくり注いだ。この水スラリーをジエチルエーテルで3回抽出し、これ
らのエーテル抽出物を乾燥し、そして濃縮して粗製油状物を得た。ヘキサンから
結晶化させると、10.8g(95.6%)の4−クロロ−2−フルオロ−5−
メトキシ−α−メチル−ベンゼンメタノールを生じた。mp68.5〜69.5
℃。このベンゼンメタノール中間体を100mLのアセトン中に溶解し、氷水浴
中で冷却し、そして温度を10℃未満に保ちながら、50mLの新たに調製され
たジョーンズ試薬(Jones’reagent:6.7gのCrO3、6mL
のH2SO4および50mLの水から調製)で滴下的に処理した。2時間の撹拌後
溶液を水で希釈し、そして塩化メチレンで3回抽出した。これらの有機抽出物を
乾燥し、そして濃縮して粗製生成物を得た。メタノールから再結晶させると、9
.66g(90.3%)の1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェ
ニル)エタノンを白色固体として生じた。mp96.5〜98.5℃,1H−N
MR(CDCl3)δ2.50(d,3H,5.4Hz)、3.80(s,3H
)、7.10(d,1H,10.1Hz)、7.30(d,1H,
6.3Hz)。
C9H8O2Cl1F1についての分析
計算値 C53.55,H3.98
測定値 C53.45,H3.96
実施例3
1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−4,4,4−ト
リフルオロ−1,4−ブタンジオンの製造。
100mLの無水ジエチルエーテル中の21.8gの1−(4−クロロ−2−
フルオロ−5−メトキシフェニル)エタノンの溶液を、氷浴中で冷却した。撹拌
されているこの混合物を、28.1gのトリフルオロ酢酸エチルで一度に全部に
て処理した。数分間の撹拌後メタノール中の25%ナトリウムメトキシド50m
L(0.20モル)を添加し、そしてこの溶液を一晩撹拌した。この混合物を、
150mLの水および100mLの濃HClでクエンチした。この反応混合物を
ジエチルエーテルで3回抽出し、そして一緒にした有機層を分離し、乾燥し、そ
して濃縮して黄褐色固体を得た。この粗製固体をメタノールから再結晶させて、
23.5g(73.2%)の1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフ
ェニル)−4,4,4−ト
リフルオロ−1,4−ブタンジオンを黄色固体として得た。mp122〜123
℃,1H−NMR(CDCl3)δ3.80(d,3H,2Hz)、6.60(d
,1H,2Hz)、7.10(dd,1H,11Hz,2Hz)、7.40(d
d,1H,4Hz,2Hz)。
C11H6O3Cl1F4にっいての分析
計算値 C44.39,H2.03
測定値 C44.23,H2.36
実施例4〜6を、実施例1の方法に類似のやり方にて対応するアニソールのア
ルキル化により製造した。
実施例7を、実施例2の方法に類似のやり方にて二工程の付加−酸化の順序に
より製造した。
実施例8および9を、実施例3における方法に類似の方法により製造した。
実施例4〜9の化合物についての物理的性質を、下記の表に示す。
本発明の新規な2,4−ジハロ−5−アルコキシベンズアルデヒド、2,4−
ジハロ−5−アルコキシアセトフェノンおよびベンゾイル誘導体は、農薬および
医薬特に置換フ
ェニルピラゾールタイプの除草剤の製造のための中間体として有用である。これ
らの中間体はフェニルピラゾールのフェニル環における5′−アルコキシ置換基
の直接的導入を可能にし、そして5′−プロパルギルオキシフェニルピラゾール
もしくはピラゾリルフェノキシ酢酸またはエステルのような、5′−置換オキシ
フェニルピラゾールに変換され得る。
当業者により認識されるように、本明細書において記載された本発明の種々の
改変が、本発明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得る。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年4月16日
【補正内容】
アルコキシおよびエステル基で置換されたフェニル基であり、しかしてこれらの
置換基はまたピラゾール部分においても一般に存在する。このクラスの化合物内
の特に有効なものは、2−クロロ−5−(4−ハロ−1−メチル−5−(トリフ
ルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−4−フルオロ安息香酸のエス
テルである。これらの特定の化合物は、最も容易には、2−フルオロ−5−アル
キルアセトフェノンおよびそれらの誘導体から得ることができる。しかしながら
、文献には、かかる所望のピラゾリル安息香酸エステルを与え得るこれらの中間
体または関連化合物の製造方法が開示されていない。かくして、当技術分野にお
いて、これらの置換アリールピラゾール化合物の製造のための新規な中間体の発
見に対しておよび効率的方法に対してニーズがある。
本発明は、この新しいクラスの除草剤内の化合物の製造のために有用な中間体
を記述する。
本発明の要約
本発明は、式I:
[ここで、X1はフルオロであり、X2はクロロであり、R1はメチルであり、そ
してR2はC1 〜6アルキルもしくはC1 〜6ハロアルキル、Hまたは−CH2COR3
であり、しかしてここでR3は、C1 〜6ハロアルキル基である。]で示されるひ
とつのクラスのベンゾイル誘導体及びそれらの合成方法に関する。
本発明におけるベンゾイル化合物の好ましいサブクラスは、
請求の範囲
1. 式I
〔ここで、
X1は、フルオロであり、
X2は、クロロであり、
R1は、メチルであり、そして
R2は、H、C1 〜6アルキルもしくはC1 〜6ハロアルキル、または−CH2COR3
であり,しかしてここでR3はC1 〜6ハロアルキルである。〕
で示される化合物。
2. R2がメチルである、請求の範囲第1項に記載の化合物。
3. R3が−CF3である、請求の範囲第2項に記載の化合物。
4. 式IC
で示される化合物を製造する方法であって、式IB
〔ここで、
X1およびX2は、Hまたはハロゲンであり、
R1は、C1 〜6アルキルであり、そして
R3は、C1 〜6ハロアルキルである。〕で示される化合物を、強塩基の存在下で
不活性溶媒中でエステル、アセチルハロゲン化物または無水物でアシル化し、そ
して後処理後式ICで示される該化合物を回収することを含む上記方法。
5. X1がフルオロであり、X2がクロロであり、R1がメチルであり、そして
R3が−CF3である、請求の範囲第4項に記載の方法。
6. 式IBで示される上記化合物が、式II
〔ここで、X1、X2およびR1は先に定義された通りである。〕
で示される化合物を有機金属試薬と反応させそしてその後不活性溶媒中で酸化剤
と反応させることにより製造される、請求の範囲第4項に記載の方法。
7. 有機金属試薬がアルキルリチウムまたはアルキルグリニャール試薬であり
そして酸化剤がジョーンズ試薬である、請求の範囲第6項に記載の方法。
8. 有機金属試薬がメチルリチウムまたはメチルグリニャールである、請求の
範囲第7項に記載の方法。
9. 式IA
で示される化合物を製造する方法であって、式II
〔ここで、X1、X2およびR1は先に定義された通りである。〕で示される化合
物を、アルキル化触媒の存在下でアルキル化剤と反応させることを含む上記方法
。
10. アルキル化剤がハロC1 〜4アルキルC1 〜4アルキルエーテルでありそし
て触媒がルイスもしくはブレンステッド酸である、請求の範囲第9項に記載の方
法。
11. X1がフルオロであり、X2がクロロであり、R1がメチルであり、アル
キル化剤がジクロロメチルメチルエーテルであり、そして触媒が金属ハロゲン化
物である、請求の範囲第9項に記載の方法。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
// C07B 61/00 300 7419−4H C07B 61/00 300
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR
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K,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 式I 〔ここで、 X1およびX2は、Hまたはハロゲンであり、 R1は、随意にハロゲンまたは6個までの炭素原子を有するアルコキシもしくは アルコキシアルキルで置換された、C1 〜6アルキルであり、そして R2は、H、C1 〜6アルキルもしくはC1 〜6ハロアルキル、または−CH2COR3 であり,しかしてここでR3はC1 〜6ハロアルキルである。〕 で示される化合物。 2. X1がフルオロであり、X2がクロロであり、そして R1メチルである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 3. R2が水素である、請求の範囲第2項に記載の化合物。 4. R2がメチルである、請求の範囲第2項に記載の化合物。 5. R2がC1 〜6アルキルもしくはハロアルキルである、請求の範囲第2項に 記載の化合物。 6. R2が−CH2COR3でありそしてR3がC1 〜6ハロアルキルである、請求 の範囲第2項に記載の化合物。 7. R3が−CF3である、請求の範囲第6項に記載の化合物。 8. 式IC で示される化合物を製造する方法であって、式IB 〔ここで、 X1およびX2は、Hまたはハロゲンであり、 R1は、C1 〜6アルキルであり、そして R3は、C1 〜6ハロアルキルである。〕で示される化合物を、強塩基の存在下で 不活性溶媒中でエステル、アセチルハロゲン化物または無水物でアシル化し、そ して後処理後式ICで示される該化合物を回収することを含む上記方法。 9. X1がフルオロであり、X2がクロロであり、R1がメチルであり、そして R3が−CF3である、請求の範囲第8項に記載の方法。 10. 式IBで示される上記化合物が、式II 〔ここで、X1、X2およびR1は先に定義された通りである。〕 で示される化合物を有機金属試薬と反応させそしてその後不活性溶媒中で酸化剤 と反応させることにより製造される、請求の範囲第8項に記載の方法。 11. 有機金属試薬がアルキルリチウムまたはアルキルグリニャール試薬であ りそして酸化剤がジョーンズ試薬である、請求の範囲第10項に記載の方法。 12. 有機金属試薬がメチルリチウムまたはメチルグリニャールである、請求 の範囲第11項に記載の方法。 13. 式IA で示される化合物を製造する方法であって、式II 〔ここで、X1、X2およびR1は先に定義された通りである。〕で示される化合 物を、アルキル化触媒の存在下でアルキル化剤と反応させることを含む上記方法 。 14. アルキル化剤がハロC1 〜4アルキルC1 〜4アルキルエーテルでありそし て触媒がルイスもしくはブレンステッド酸である、請求の範囲第13項に記載の 方法。 15. X1がフルオロであり、X2がクロロであり、R1がメチルであり、アル キル化剤がジクロロメチルメチルエーテルであり、そして触媒が金属ハロゲン化 物である、請求の範囲第13項に記載の方法。
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