JPH1044008A - 球体の研磨方法及び装置並びに環状溝成形方法 - Google Patents
球体の研磨方法及び装置並びに環状溝成形方法Info
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Abstract
でき、しかも球体の加工精度の向上を図ることができる
球体の研磨方法及び装置を提供する。 【解決手段】 回転盤体1の回転軸8aを静圧軸受B
1,B2,B3により支持した。
Description
れる球体を研磨する球体の研磨方法及び装置並びに研磨
時に該球体を案内するための環状溝を成形する環状溝成
形方法に関する。
は、図19に示すように、回動する回転盤体1及び該回
転盤体1と対向する非回動の固定盤体2には、研磨加工
される球体3の径寸法に近い寸法の環状溝(ボール溝)
4が複数本同心状に設けられている。そして、研磨加工
される球体3を環状溝4内に、回転するコンベア5によ
り搬送案内して、所定規格の球形に研磨加工するように
なっている。
に例えば数万個の球体3をコンベア5内に収容し、スル
ーフィードで繰り返し研磨加工していくものであるが、
このように一度にコンベア5内に収容する「数万個の球
体3」を1ロットと称する。このようにして、1ロット
についての加工が全て終了すると、次のロットの加工へ
移る。
通常、図20に示すように粗加工、中仕上加工及び仕上
加工のごとく3段階の加工を有し、それぞれの段階に見
合った加工速度及び径寸法に精度を得るべく、加工圧力
の調整が行われる。図20(a)は、各加工段階と加工
圧力との関係を示し、図20(b)は、各加工段階と球
体の径寸法変化量との関係を示す。
段階における加工圧力の設定値は、粗加工時が最も高
く、中仕上加工時は中程度、仕上加工時は最も低くなる
ように設定される。このようにして各加工段階によって
加工圧力を変えて、粗加工時には研磨量を大きくし、仕
上加工時には球体表面の精度と求められる仕上げ寸法
(球体径寸法)に近付けるようにしている。図20
(b)には、各加工段階における球体の予定研磨取り代
のレベルが図示されているが、これも各加工段階におけ
る加工目的の差を示している。
示す縦断面図であり、同図において、6は基台、7a,
7bは基台6上に設置された支持体である。一方(図に
おいて左側)の支持体7aには、回転盤体1が回転可能
に且つ図において左右方向にスライド可能に支持されて
おり、従って、一方の支持体7aは、案内体を兼ねてい
る。回転盤体1は、回転軸8の一端部に一体形成された
フランジ9に固定されている。回転軸8は、一方の支持
体7aの中心孔内にスライド可能に嵌挿されたピストン
ロッド10の中心孔内に回転可能に挿入され、このピス
トンロッド10の両端部において玉軸受或いは円錐コロ
軸受等の転がり軸受11a,11bを介して回転可能に
且つこのピストンロッド10と一体にスライド可能に支
持されている。回転軸8の他端部にはプーリ12が回転
軸8のスプラインを介して固定され、且つ摺動自在に取
り付けられ、このプーリ12は、図示しない無端ベルト
を介してモータの駆動軸に接続されている。そして、前
記モータの駆動力により回転軸8と一体に回転盤1が回
転される。
ピストンロッド10の外周面との間には、2つの油圧室
13a,13bが形成され、各液圧(油圧)室13a,
13bに開口する液圧(油圧)ポート14a,14bが
支持体7aに穿設されている。各液圧ポート14a,1
4bは、図示しない液圧回路に接続されている。各液圧
室13a,13bに作動液(油)を交互に流出入させる
ことにより、ピストンロッド10と一体に回転盤体1が
図において左右方向にスライドするようになっている。
そして、一方の液圧室13a内に作動液を供給し、他方
の液圧室13b内の作動液を排出することにより、回転
盤体1が他方の支持体7bに固定された固定盤体2の対
向面に押圧される。この押圧力は、前記液圧回路に配設
された圧力調整機構により調整される。なお、図21
中、15はピストンロッド10の一方の支持体7aの一
端側から露出する部分を被覆する蛇腹状のカバーであ
る。
(環状溝4相互間)に研磨加工される球体3を挟持し、
回転盤体1を固定盤体2側に押圧して回転させることに
より、球体3が環状溝4を繰り返し通過することによっ
て、球体3の径寸法が減少しながら目標とする寸法及び
品質に仕上がるように研磨加工されるものである。通
常、この加工工程は加工圧力(回転盤体1の加工圧力)
及び回転盤体1の回転数等を調整して、粗加工、仕上げ
加工の2段階もしくは粗加工、中仕上げ加工、仕上げ加
工の3段階の工程からなる。このとき、球体3の品質
(径寸法精度や真球精度等)を高めるためには、最終の
仕上げ加工での加工荷重(回転盤体1への負荷力)を可
能な限り高精度で且つ微小な力に調整することが望まし
い。
体に環状溝を成形する場合は、前記固定盤体に予め別途
旋盤等により環状溝を成形した後、該固定盤体を研磨装
置本体の固定盤体取付部に取り付ける。次に、平面状態
で環状溝の付いていない砥石を有する回転盤体と環状溝
の成形された固定盤体との間に非研磨加工部材である球
体を導入して、該球体の研磨加工を繰り返すことによ
り、回転盤体にも環状溝を成形する、いわゆる「盤なら
し加工」が行われる。そして、この回転盤体の環状溝が
所定の深さに成形され且つ両盤体の環状溝と球体との接
触状態が均一になるまで、前記「盤ならし加工」を継続
される。
た従来の球体の研磨装置にあっては、以下のような問題
点があった。
転がり案内においても通常、与圧による摩擦力の増加
や、シール部の抵抗等があり、球体3の研磨加工圧力と
比べて無視できない。このため、球体3の研磨加工中
に、上述した加工段階に従って加工圧力の調整を行う上
で、調整したはずの加工圧力に図22に示すようにヒス
テリシスを生じる。また、安定加工中であっても摩擦力
は変化するため、加工圧力を高精度にコントロールする
ことは困難である。
体の研磨装置において、図20に示すように、粗加工、
中仕上げ加工、仕上げ加工の3段階の研磨加工圧力が、
球体3を研磨加工した場合、上述したヒステリシスに起
因して、各段階の実際の加工圧力は、設定値に対して高
い側や低い側にばらついてしまい、実際の加工圧力は安
定しない。
案内を使用した球体の研磨装置の場合は、滑り案内を使
用した図21に示す球体の研磨装置の場合に比べると、
上述した問題点は改善されるものの、なお、無視できな
いようなヒステリシスが残り、結果として滑り案内ほど
ではないにしても、指令値と実際の加工圧力とにはギャ
ップが残るのが現状であった。その結果、加工圧力は時
間当たりの加工量に大きく影響するため、加工圧力のコ
ントロール精度の誤差が大きくなったり、また、前記コ
ントロールができないような変化が生じると、図6に示
すように、1つのロットの研磨加工の進み具合と別のロ
ットの研磨加工の進み具合とで差が生じることになり、
要するに、各ロット間での差が問題となる。
間のばらつきを示す図5とを比較すると、図6のロット
間のばらつきの方が大きいことは明確である。即ち、狙
いとする寸法が得られないことになる。また狙いとする
加工パターンを得ることができないため球体の精度も得
ることができない。
状に設けられた環状溝4相互間に球体3を挟持しながら
該球体3を研磨加工する工程においては、固定盤体2に
設けられた環状溝4と回転盤体1に設けられた環状溝4
とが高精度で同心回転する必要がある。これらがもし
も、相対的な偏心もしくは回転盤体1に相対的回転誤差
があると、図23に示すように、回転盤体1と固定盤体
2の対向する環状溝4の相対位置がづれて、やはり球体
3の加工精度に悪影響を与える。即ち、1つのロット内
で球体3同士で直径不同及び真球度のバラツキが生じる
原因となる。
転の組み合わせ或いは転がり案内と転がり回転の組み合
わせであり、上述した各問題点が同時に生じる。
であれば、これらの球体を使用した、例えば従来のHD
D(ハードディスク)装置等に使用する玉軸受用には問
題ない場合もあったが、昨今のハードティスク装置の大
容量化に対応するには不十分となってきている。即ち、
使用される玉軸受より生じる非同期振動成分(NRR
O)に対する要求水準が厳しくなってきたためである。
工される球体3の精度を向上させるためには、前記加工
圧力の調整だけでは限度があり、回転盤体1及び固定盤
体2に設けられた互いに対向する環状溝4の形状が適正
で且つ両盤体1,2間に導入された球体3が入口から出
口まで移動する間、互いに対向する環状溝4の相対位置
誤差(図23参照)を最小限に抑える必要がある。
差を生じると、球体3には制御不可能な負荷がかかり、
特に球体3の精度を高める研磨工程の最終工程におい
て、このような負荷を生じることは、球体3の品質精度
を低下させることになる。この両環状溝4は、別途予め
旋盤等で同心状の概略形状の環状溝を加工形成した固定
盤体と、環状溝のついていない回転盤体とで球体3の疑
似研磨加工を繰り返すことで成形される。従って、原理
上は両盤体1,2の環状溝4の相対位置誤差は修正され
ていく。
もと回転誤差がある。一般に、該支持軸受の回転誤差は
転がり軸受で1〜10μ、静圧軸受で0.1〜0.2μ
程度である。従って、両環状溝4の相対位置が完全に一
致することはない。固定盤体2の1点に注目すれば、環
状溝4を通過する球体3には、図24(a)や図24
(b)の状態を繰り返すことになる。この場合、回転盤
体1、もしくは固定盤体2の環状溝4の形状を適正形状
から崩し、また、球体3にも異常な力が付加されること
になる。これが球体3の真球度を向上させるための障害
になる。
加工時の加工圧力付勢手段(液圧シリンダ)と仕上げ加
工時の加工圧力付勢手段とは同じ物であり、粗加工時の
加工圧力に合わせて製作された加工圧力付勢手段では、
仕上げ加工時での低い加工圧力の状態におけるスライド
等の摩擦抵抗が大きいため、高精度の加工圧力の調整が
困難である。
の面から考えると、加工中に加工圧力を変化させること
は、たとえ最終の仕上げ加工時で荷重が低い状態であっ
ても、回転盤体1や固定盤体2の支持部の変形に変化を
もたらすことになり、結果として2つの盤体1,2のア
ライメントに変化をきたし、高精度な球体の品質を得る
ことができない。
はバネによる加工圧力の付加方法では、調整された加工
圧力は両盤体1,2間で加工中の球体3の寸法差によら
ず、ほぼ一定値を保つため、両盤体1,2間にある被加
工球体3の加工寸法のロット内の微少寸法変動グループ
間での球体寸法変化量は矯正され難い。
体に対する環状溝の成形方法は、固定盤体に予め成形さ
れた環状溝と回転盤体の回転中心とは偏心を生じないよ
うに注意がはらわれているが、通常10〜20μ程度の
偏心を生じる。このため、前記「盤ならし加工」は偏心
が修正されるまで通常2〜3か月間行う必要がある。特
に、固定盤体が鋳物で回転盤体が砥石の場合、球体研磨
工程による回転盤体の摩耗量が少なく、偏心の修正のた
めの「盤ならし加工時間」が長くなるという問題点があ
る。
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、加工圧力を高精度にコントロール
することにより球体の加工寸法精度の向上を図ることが
できる球体の研磨方法及び装置を提供しようとするもの
である。
は、回転盤体の回転誤差を少なくでき、高精度の品質の
球体を得ることができる球体の研磨方法及び装置を提供
しようとするものである。
は、両盤体の球体支持部間に作用する力を一定にしたま
ま回転盤体と固定盤体とのアライメントに変化を与える
ことなく研磨加工することができ、また、両盤体間の球
体にかかる力の調整をも高精度に行うことができ、ま
た、球体の径寸法の修正能力が向上し、高精度の品質の
球体を得ることができる球体の研磨方法及び装置を提供
しようとするものである。
は、予め固定盤体に成形される環状溝の回転盤体回転中
心との偏心を極力小さくし、球体研磨工程における「盤
ならし加工時間」の短縮を図ることができる球体の研磨
装置における固定盤体への環状溝成形方法を提供しよう
とするものである。
るために請求項1記載の球体の研磨方法は、2つの盤体
の対向面間に球体を挟持した状態で前記2つの盤体の一
方を回転機構により回転させ、前記2つの盤体のいずれ
か一方を案内スライド機構により他方側にスライド案内
可能とし且つ押圧機構により前記案内スライド機構を介
して他方側に押圧し、その押圧力を押圧力調整機構によ
り調整しながら前記球体を研磨する球体の研磨方法にお
いて、前記回転機構を支持する回転支持手段と前記案内
スライド機構を支持する案内支持手段の少なくとも一方
を静圧としたことを特徴とする。
求項2記載の球体の研磨方法は、請求項1記載の球体の
研磨方法において、前記回転支持手段を転がり軸受とし
且つ前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とす
る。
求項3記載の球体の研磨方法は、請求項1記載の球体の
研磨方法において、前記回転支持手段を静圧軸受とし且
つ前記案内支持手段を転がり案内としたことを特徴とす
る。
求項4記載の球体の研磨方法は、請求項1記載の球体の
研磨方法において、前記回転支持手段を静圧軸受とし且
つ前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とす
る。
求項5記載の球体の研磨方法は、請求項1〜3または4
記載の球体の研磨方法において、前記回転支持手段の軸
支持剛性を剛性調節機構により調節することによって前
記一方の盤体の前記他方の盤体と対向する面に設けられ
た環状溝と前記他方の盤体の前記一方の盤体と対向する
面に設けられた環状溝との間の位置変化を抑制すること
を特徴とする。
求項6記載の球体の研磨方法は、請求項1〜3または4
記載の球体の研磨方法において、前記押圧機構の押圧力
により前記2つの盤体の対向面間に作用する力を、微調
整手段により微調整することを特徴とする。
求項7記載の球体の研磨装置は、2つの盤体の対向面間
に球体を挟持した状態で前記2つの盤体の一方を回転機
構により回転させ、前記2つの盤体のいずれか一方を案
内スライド機構により他方側にスライド案内可能とし且
つ押圧機構により前記案内スライド機構を介して他方側
に押圧し、その押圧力を押圧力調整機構により調整しな
がら前記球体を研磨する球体の研磨装置において、前記
回転機構を支持する回転支持手段と前記案内スライド機
構を支持する案内支持手段の少なくとも一方を静圧とし
たことを特徴とする。
求項8記載の球体の研磨装置は、請求項7記載の球体の
研磨装置において、前記回転支持手段を転がり軸受とし
且つ前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とす
る。
求項9記載の球体の研磨装置は、求項7記載の球体の研
磨装置において、前記回転支持手段を静圧軸受とし且つ
前記案内支持手段を転がり案内としたことを特徴とす
る。
求項10記載の球体の研磨装置は、請求項7記載の球体
の研磨装置において、前記回転支持手段を静圧軸受とし
且つ前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とす
る。
求項11記載の球体の研磨装置は、請求項7〜9または
10記載の球体の研磨装置において、前記一方の盤体の
前記他方の盤体と対向する面に設けられた環状溝と前記
他方の盤体の前記一方の盤体と対向する面に設けられた
環状溝との間の位置変化を抑制するために前記回転支持
手段の軸支持剛性を調節する剛性調節機構を設けたこと
を特徴とする。
求項12記載の球体の研磨装置は、請求項7〜9または
10記載の球体の研磨装置において、前記押圧機構の押
圧力により前記2つの盤体の対向面間に作用する力を微
調整するための微調整手段を設けたことを特徴とする。
求項13記載の球体の研磨装置における固定盤体への環
状溝成形方法は、研磨装置本体の回転盤体取付部に回転
可能に取り付けられた回転盤体と、前記研磨装置本体の
固定盤体取付部に前記回転盤体と対向して非回転状態に
取り付けられた固定盤体とを有し、前記回転盤体の前記
固定盤体との対向面に設けられた環状溝と前記固定盤体
の前記回転盤体との対向面に設けられた環状溝との間に
球体を加圧挟持した状態で、前記回転盤体を回転するこ
とにより、前記球体を自転させながら前記環状溝を移動
させて、前記球体を研磨加工する球体の研磨装置におけ
る前記固定盤体に前記環状溝を成形する環状溝成形方法
であって、前記回転盤体に一体回転可能に切削工具を取
り付け、前記回転盤体を回転させて前記切削工具により
前記固定盤体に前記環状溝を成形することを特徴とす
る。
求項14記載の球体の研磨装置における固定盤体への環
状溝成形方法は、研磨装置本体の回転盤体取付部に回転
可能に取り付けられた回転盤体と、前記研磨装置本体の
固定盤体取付部に前記回転盤体と対向して非回転状態に
取り付けられた固定盤体とを有し、前記回転盤体の前記
固定盤体との対向面に設けられた環状溝と前記固定盤体
の前記回転盤体との対向面に設けられた環状溝との間に
球体を加圧挟持した状態で、前記回転盤体を回転するこ
とにより、前記球体を自転させながら前記環状溝を移動
させて、前記球体を研磨加工する球体の研磨装置におけ
る前記固定盤体に前記環状溝を成形する環状溝成形方法
であって、前記回転盤体取付部は前記回転盤体と同軸回
転する回転基礎盤体であり、該回転基礎盤体に一体回転
可能に切削工具を取り付け、前記回転基礎盤体を回転さ
せて前記切削工具により前記固定盤体に前記環状溝を成
形することを特徴とする。
1〜図18に基づき説明する。
の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。本実施の
形態は、回転盤体1の案内スライド機構Sを静圧スライ
ド構成としたものである。
球体の研磨装置の構成を示す概略側面図、図2は、同装
置の要部縦断面図、図3は、図1のA−A線に沿う断面
図である。
ると、第1の回転軸8aと第2の回転軸8bが、スプラ
イン機構16により互いに軸線方向にスライド可能に且
つ一体回転可能に結合されている。第1の回転軸8aの
一端に一体形成されたフランジ9に回転盤体1が固定さ
れている。第1の回転軸8aは、案内体17に転がり軸
受18a,18bを介して回転可能に支持されている。
案内体17は、図3に示されるように案内スライド機構
Sを構成する静圧案内部材19により基台6の両側上部
に一体形成された一方(図1及び図2において左側)の
支持体7a,7aに、図1及び図2において左右方向に
スライド可能に支持されている。即ち、図3に示される
ように、静圧案内部材19は、案内体17の両側面に突
設された係合突部17a,17bを、支持体7a,7a
の対向面に設けられた断面コ字状の係合溝23a,23
b内にスライド可能に係合されて構成されている。
けられた支持部材20の中心孔内に転がり軸受21a,
21bを介して回転可能に且つ軸線方向にスライド不可
能に支持されている。また、第2の回転軸8bのスプラ
イン機構16と反対側の端部にプーリ12が固定されて
いる。案内体17は、支持部材20の円周方向に等配し
た複数個(本実施の形態では2個)のシリンダ機構22
により軸線方向にスライド可能となっている。シリンダ
機構22のシリンダ22aは、支持部材20に固定さ
れ、ピストンロッド22bの外端部は、案内体17に固
定されている。そして、各シリンダ機構22のシリンダ
22a内の液圧(油圧)室が図示しない液圧(油圧)回
路に接続され、そのピストンロッド22bと一体に案内
体17及び第1の回転軸8a及び回転盤体1が軸線方向
にスライド可能となっている。
を図1及び図2において左右方向にスライドさせるアク
チュエータであり、球体の研磨加工のための加工圧力
も、これらのシリンダ機構22により負荷される。案内
体17は、静圧スライド構成よりなる案内スライド機構
Sにより前後方向(図1,2において左右方向)の移動
(スライド)が案内され、スライドに対する上下方向、
または左右方向のラジアル荷重やモーメント荷重は、摩
擦抵抗無しに支持されるため、シリンダ機構22への付
加力がほとんどそのまま実際の球体の研磨加工のための
加工圧力として作用する。
ように、球体の研磨加工のための加工圧力を調整するた
めの液圧(油圧)回路に接続されている。同図に示すよ
うに、シリンダ22aの各ポートに接続された管路28
a,28bには、方向切換弁29の各ポートが接続され
ている。また、切換弁29には、それぞれ不図示のポン
プを用いた作動液圧(油圧)供給回路及びタンク30に
つながる管路28c,28dが接続されている。更に、
一方の管路28cには、比例電磁制御弁31が介装され
ている。そして、シリンダ22aへの作動液の供給圧力
を比例電磁制御弁31により調整して、ピストンロッド
22bを介して回転盤体1を図4中、左右方向に移動調
整することにより、粗加工、中加工及び仕上げ加工の3
段階の研磨加工圧力の制御を行うものである。
a,23bの内面には、図1に示すように案内体17の
スライド方向に所定間隔を存して作動液(油)回収用の
溝24が複数個形成されている。これらの溝24は、係
合溝23a,23bの内面に沿うコ字状をなしている。
これにより、後述する静圧ポケット25a,25b,2
5cから溝24内に流出した作動液が下部の軸方向に沿
って設けられた通路24aを経由して回収されるように
なっている。溝24相互間に位置して係合溝23a,2
3bの内面には、図1に示すように長軸が案内体17の
スライド方向に沿う矩形の静圧ポケット25a,25
b,25cがそれぞれ設けられている。各静圧ポケット
25a,25b,25cは、図3に示すようにオリフィ
ス26が介装された通路27及び不図示の配管を介して
作動液圧(油圧)供給部にそれぞれ接続される。
体で、基台6の図1及び図2において右側に設けられて
おり、この支持体7bには回転盤体1と対向する固定盤
体2が取り付けられている。
て、実際の研磨加工中における真の加工圧力は、案内ス
ライド機構Sを静圧スライド構成としたため、従来の滑
り案内スライド構成や転がり案内スライド構成の場合に
見られた、図21に示すようなヒステリシスが除去され
たため、設定加工圧力と正確に一致する。ここでいう
「真の加工圧力」とは、シリンダ機構22による付加力
ではなく、真に加工中の球体にかかる負荷のことであ
る。
球体の研磨装置の動作を説明する。
変わらない。即ち、図示しないモータによりプーリ12
を回転させると、これと一体に第1及び第2の回転軸8
a,8b及び回転盤体1が回転する。これと共に、シリ
ンダ機構22を動作させてピストンロッド22bを突出
方向(図1及び図2において右方向)に移動させると、
これと一体に案内体17が図1及び図2において右方向
にスライドする。これにより、回転盤体1が回転しなが
ら固定盤体2に接近加圧し、図19に示すようにコンベ
ア5により搬送されて両盤体1,2相互間に挟持された
球体3の研磨加工が1ロット単位で行われる。実際に
は、研磨加工は少なくとも両盤体1,2のいずれか一方
が砥石であるか、もしくは両盤体1,2が金属盤で研磨
加工中に球体3にかけられる加工液に砥粒を混入して行
われる。
7bと基台6上の支持体7a,7aの係合溝23a,2
3bとの間において、各静圧ポケット25a〜25cに
通路27からオリフィス26を介して高圧(例えば10
気圧)の作動液(油)が供給され、この圧力が係合突部
17a,17bの上下面及び側面に作用することによっ
て、案内体17が基台6上の支持体7a,7aの係合溝
23a,23b内に摩擦抵抗が殆ど生じない状態に支持
される。
から流出した作動液は、各溝24から通路24aを介し
て図示しないサクションポンプで吸引されて作動液圧
(油圧)供給部へ回収するようにしてもよい。
置では、案内体17の案内スライド機構Sを静圧スライ
ド構成としたから、研磨加工圧力調整時のヒステリシス
は少なくなり、また、安定加工中の球体3への負荷も安
定する。このため、加工工程の各段階にあるべき加工圧
力を高精度に制御できるため、それぞれの段階に見合っ
た加工速度及び径寸法及び加工精度を得ることができ
る。
間が安定し、各ロット間の仕上がり程度の差を抑制する
ことができる。図5は、本実施の形態に係る球体の研磨
装置での各ロット毎の球体研磨加工曲線を示す図であ
り、同図の各曲線は、各ロット毎の平均値を表わす。従
来装置の場合での各ロット毎の球体研磨加工曲線を示す
図6と対比すると、本発明の方が各ロット間の仕上がり
程度の差を大きく抑制することができることは明きらか
である。
ド機構Sは、例えばリング外形の研削装置のように、ワ
ーク寸法に見合った位置にスライド位置を高精度に制御
する加工装置においては既に広く使用されているが、加
工圧力を制御し、被加工物の高い精度を出す球体の研磨
装置では、スライド位置の停止精度としてはそれ程必要
なく、また、旧来の球体研磨の要求加工精度では、それ
程高い制御精度は必要ではなく、使われた例はない。
によれば、加工パターンを高精度に制御できるため、球
体のロット内の径相互差も格段に解消することができ、
また、確実に所望寸法の球体が得られる。
の実施の形態を図7〜図11に基づき説明する。本実施
の形態は、第1の回転軸8aの軸受機構を静圧ラジアル
軸受B1,B2及び静圧スラスト軸受B3により構成し
たことである。
球体の研磨装置の概略側面図、図8は、同装置の要部縦
断面図、図9は、図8のD−D線に沿う断面図、図10
は、図8のE−E線に沿う断面図である。なお、図7〜
図10において、上述した第1の実施の形態の図1〜図
3と同一機能部位には、同一符号が付してある。
て、上述した従来装置と異なる点は、第1の回転軸8a
の軸受機構を静圧ラジアル軸受B1,B2及び静圧スラ
スト軸受B3により構成したことである。即ち、案内体
17の両端部内周面には、図9に示すように周方向に所
定間隔を存して静圧ポケット38a,38b,38c,
38dが設けられている。各静圧ポケット38a〜38
dは、その長軸が案内体17の軸線方向に沿う矩形とさ
れている。各静圧ポケット38a〜38dは、オリフィ
ス39を介装した通路40を介して作動液圧(油圧)供
給源(図示省略)に接続されている。また、第1の回転
軸8aの軸線方向略中間部には、図8に示すように鍔4
1が形成されている。案内体17の、鍔41の両側面と
対向する面には、静圧ポケット42が設けられている。
各静圧ポケット42は、図10に示すように円環形状の
溝とされている。各静圧ポケット42は、オリフィス4
3を介装した通路44を介して前記作動液圧供給源に接
続されている。
圧ポケット38a〜38dのそれぞれの両側には、環状
の溝45aが設けられ、更に静圧ポケット38a〜38
dを挟んで対向する溝45a間を連通する溝45bが設
けられている。溝45aの下部は、不図示の通路に接続
され、これにより、静圧ポケット38a〜38d,42
から直接、溝45a内に流出した作動液(油)及び静圧
ポケット38a〜38dから溝45bを経由し、溝45
a内に流出した作動液が不図示の作動液タンク内に回収
されるようになっている。
の研磨装置は、第1の回転軸8aの外周面と案内体17
の内周面との間において、各静圧ポケット38a〜38
d及び42a,42bに通路40,44からオリフィス
39,43を介して高圧(例えば10気圧)の作動液
(油)が供給され、この圧力が第1の回転軸8aの外周
面に作用することによって、第1の回転軸8aが案内体
17内に摩擦抵抗が殆ど生じない状態に回動可能に支持
される。これにより、回転盤体1はラジアル方向及びス
ラスト方向共に高精度な回転を行うことができる。
ータは、案内体17の案内スライド機構Sが転がり案内
で、回転盤体1の軸受機構が静圧ラジアル軸受B1,B
2及び静圧スラスト軸受B3の場合のデータである。図
11に示すデータはHDD用玉軸受によく使われる直径
2mmの球体であり、現在の鋼球(球体)の最上位の規
格である「クラス3」の真球度0.08μmに比較し
て、真球度の分布も格段に向上していることがわかる。
内スライドの場合には、図5に示すように球体に対する
加工曲線が安定することにより、図11に示す真球度及
びその分布範囲も更に向上することが期待できる。
7の案内スライド機構Sは転がり案内スライド構成及び
静圧案内スライド構成のいずれであっても良いが、静圧
案内スライド構成の方が好ましい。
細管絞り或いは制御絞りでも良い。
の実施の形態を図12及び図13に基づき説明する。な
お、本実施の形態に係る球体の研磨装置の基本的な構成
は、上述した第2の実施の形態における図7〜図10と
同一であるから、これらの各図を流用して説明する。
ある静圧ラジアル軸受B1,B2及び静圧スラスト軸受
B3の軸支持剛性力を調整可能にし、加工工程中に静圧
ラジアル軸受B1及びB2の軸支持剛性力を調整して球
体を研磨加工することにより、加工工程での固定盤体2
の環状溝4及び該環状溝4の溝底に安定して載置された
球体に対して回転盤の環状溝4を調心させることによ
り、球体の加工精度の向上を図るようにしたものであ
る。
性を調整する剛性調整手段としては、図12に示すよう
に、例えばポンプPから分岐した3本の管路L1,L
2,L3に電磁比例減圧弁等の圧力調整弁V1,V2,
V3をそれぞれ介装し、第1の圧力調整弁V1の吐出側
を第1の静圧ラジアル軸受B1の回路に接続し、第2の
圧力調整弁V2の吐出側を第2の静圧ラジアル軸受B2
の回路に接続し、第3の圧力調整弁V3の吐出側を静圧
スラスト軸受B3の回路に接続する。
の作動液(油)は、圧力調整弁V1,V2,V3により
任意の供給圧力P1,P2,P3に調整された後、オリ
フィス39,43をそれぞれ介して、静圧ラジアル軸受
B1,B2及び静圧スラスト軸受B3を構成する各静圧
ポケット38a〜38d,42内にそれぞれ供給され
る。
支持剛性力Kと供給圧力P1,P2とは、ほぼ比例関係に
ある。従って、ここでは供給圧力P1,P2による静圧ラ
ジアル軸受B1,B2の軸支持剛性力Kの調整例を示し
た。
装置における通常の粗加工、中仕上げ加工及び仕上げ加
工の3段階の加工工程をもつ球体の研磨加工工程におけ
る各静圧ラジアル軸受B1,B2への供給圧力P1,P2
の制御例を示す図である。
aへの供給圧力を高く保持して、球体への負荷を高くし
た上で、各静圧ラジアル軸受B1,B2への供給圧力P
1,P2をも高く保持し、各静圧ラジアル軸受B1,B2
の軸支持剛性力Kを高くして回転軸8aを保持し、強制
的に球体を所望の寸法及び精度に研磨する。
の供給圧力を低く保持して、球体への負荷を低くした上
で、前側(図8において右側)の第1の静圧ラジアル軸
受B1への供給圧力P1をも低く保持し、この第1の静
圧ラジアル軸受B1の軸支持剛性力Kを低くして回転軸
8aを保持し、球体を所望の寸法及び精度に研磨する。
率を下げて、寸法及び精度を整えるため、シリンダ22
aへの供給圧力を更に低く保持して、球体への負荷を更
に低くした上で、第1の静圧ラジアル軸受B1への供給
圧力P1をも更に低く保持し、この第1の静圧ラジアル
軸受B1の軸支持剛性力Kを更に低くして回転軸8aを
保持し、球体を所望の寸法及び精度に研磨する。
精度の影響力を下げ、両盤体1,2間の環状溝4と、こ
の環状溝4に挟持される球体とで構成される回転軸を基
準に回転盤体1を回転させることにより、球体への異常
な力が低減し、良好な仕上げ加工が可能になる。
によれば、加工工程中に回転盤体1の軸受機構である静
圧ラジアル軸受B1,B2の軸支持剛性力を調整して、
特に仕上げ加工工程での固定盤体2の環状溝4にある球
体に調心させることにより、球体の加工精度の向上を図
ることができる。
の実施の形態を図14に基づき説明する。なお、本実施
の形態に係る球体の研磨装置の基本的な構成は、上述し
た第2の実施の形態における図7〜図10と同一であ
り、また、静圧ラジアル軸受B1,B2の軸支持剛性を
調整する剛性調整手段の制御回路の構成は、上述した第
3の実施の形態における図12と同様であるから、これ
らの各図を流用して説明する。
装置における通常の粗加工、中仕上げ加工及び仕上げ加
工の3段階の加工工程をもつ球体の研磨加工工程におけ
る各静圧ラジアル軸受B1,B2への供給圧力P1,P2
の制御例を示す図である。
横軸型の回転軸8aでは、加工部は回転盤体1の軸受機
構である静圧ラジアル軸受B1,B2の軸支持剛性力に
比例して幾何学的中心位置よりは下がる。従って、粗加
工時と仕上げ加工時に静圧ラジアル軸受B1,B2の軸
支持剛性力を変えることは、自重により回転盤体1の位
置も変わる。
8aの軸受機構である静圧ラジアル軸受B1,B2の軸
支持剛性力を調整することにより、上述した粗加工時に
おける回転盤体1の位置変化を抑制するようにしたもの
である。
ダ22aへの供給圧力を高く保持して、球体への負荷を
高くした上で、前側(図8において右側)の第1の静圧
ラジアル軸受B1への供給圧力P1を高く保持し、この
第1の静圧ラジアル軸受B1の軸支持剛性力Kを高く
し、後側の第2の静圧ラジアル軸受B2への供給圧力P
2を低く保持し、この第2の静圧ラジアル軸受B2の軸
支持剛性力Kを低くして回転軸8aを保持する。
の供給圧力を低く保持して、球体への負荷を低くした上
で、第1の静圧軸受B1への供給圧力P1を低く保持
し、この第1の静圧ラジアル軸受B1の軸支持剛性力K
を低くし、後側の第2の静圧ラジアル軸受B2への供給
圧力P2を高く保持し、この第2の静圧ラジアル軸受B
2の軸支持剛性力Kを高くして回転軸8aを保持する。
げて、寸法及び精度を整えるため、シリンダ22aへの
供給圧力を更に低く保持して、球体への負荷を更に低く
した上で、第1の静圧ラジアル軸受B1への供給圧力P
1をも更に低く保持し、この第1の静圧ラジアル軸受B
1の軸支持剛性力Kを更に低くし、後側の第2の静圧ラ
ジアル軸受B2への供給圧力P2を高く保持し、この第
2の静圧ラジアル軸受B2の軸支持剛性力Kを高くして
回転軸8aを保持する。
部への影響力を下げ、両盤体1,2間の環状溝4と、こ
の環状溝4に挟持される球体とで構成される回転軸を基
準に回転盤体1を回転させることにより、球体への異常
な力が低減し、良好な仕上げ加工が可能になる。
によれば、加工工程中に回転盤体1の軸受機構である静
圧ラジアル軸受B1,B2の軸支持剛性力を調整して、
特に仕上げ加工工程での固定盤体2の環状溝4にある球
体に調心させることにより、球体の加工精度の向上を図
ることができる。
の実施の形態を図15及び図16に基づき説明する。図
15は、本発明の第5の実施の形態に係る球体の研磨装
置の要部を示す縦断面図であり、同図において、上述し
た第1の実施の形態における図1と同一部位には、同一
符号が付してある。
部に、固定盤体2側中心部よりストッパーを当接させ
て、回転盤体1を軸方向に移動させるためのシリンダ機
構(押圧機構)の押圧力に制限を加えることにより、加
工圧力を微調整し得るようにして、特に仕上げ加工工程
時における球体の加工精度の向上を図るようにしたもの
である。
各実施の形態と同様に、第1の回転軸8aにより回転自
在に支持され、回転盤体1と第1の回転軸8aは、シリ
ンダ機構(押圧機構)により図15において左右方向
(図中矢印方向)に移動自在になっている。固定盤体2
は他方の支持部材7bに固定されている。この固定盤体
2と他方の支持部材7bとには、それらの中心部を貫通
する貫通孔50,51が形成されている。他方の支持部
材7bの貫通孔51の一端部(図中左端部)には軸受部
52を介して加工圧力を微調整するための微調整手段の
一部を構成するストッパー53が回転方向及び軸方向に
移動自在に支持されている。このストッパー53は所定
軸長を有する杆状をなしている。
通孔54が形成されている。この貫通孔54内に位置し
て第1の回転軸8aの端部には杆状の受け部材55が突
設されている。この受け部材55の先端面とストッパー
53の先端面は互いに対向し、必要に応じてストッパー
53の先端面を受け部材55の先端面に当接させること
により、前記シリンダ機構の押圧力に制限を加え、加工
圧力を微調整し得るようになっている。
受56を介してネジ軸57の先端部に接続されている。
このネジ軸57は、例えばボールネジよりなり、他方の
支持部材7bの貫通孔51の他端部にボールネジのナッ
ト58を介して回転自在に支持されている。ネジ軸57
の基端部には平歯車59が固定され、この平歯車59は
ピニオン歯車60に噛合している。このピニオン歯車6
0は、他方の支持部材7bの端面に固定されたブラケッ
ト61に回転自在に軸支されている。ピニオン歯車60
はサーボモータ62により回転駆動される。
ることにより、ピニオン歯車60、平歯車59、ネジ軸
57及び静圧軸受56を介して、ストッパー53を図中
左右方向に移動(位置)調節できるようになっている。
57とを、それぞれ単独回転できるように接続するカッ
プリング部材63を有し、このカップリング部材63に
は作動液(油)流出孔63aが穿設されている。
より作動液が供給できるようになっている。即ち、ネジ
軸57の中心にはその全軸長に亘って作動液供給路64
が形成され、この作動液供給路64の一端部はカップリ
ング部材63内に開放し、他端部は回転継手65、ホー
ス66を介して従来公知の構成のダイヤフラム型制御絞
り67の流出口67aに接続されている。このダイヤフ
ラム型制御絞り67の流入口67bは、前記ポンプの吐
出口に接続され、このポンプの吸入口は図示しない作動
液タンクに接続されている。ダイヤフラム型制御絞り6
7は、基台6の端面に固定されている。なお、ダイヤフ
ラム型制御絞り67は、操作に便なる場所に固定するこ
とが望ましい。
(油)が前記ポンプによりダイヤフラム型制御絞り67
の流入口に供給される。該ダイヤフラム型制御絞り67
により、ストッパー53とネジ軸57との対向面間の隙
間δが一定に保たれるように作動液の圧力が自動的に絞
られ、その作動液は流出口からホース66、回転継手6
5及び作動液供給路64を順次介して静圧軸受56のカ
ップリング部材63内に供給される。カップリング部材
63内に供給された作動液は、カップリング部材63の
作動液流出孔63aから図示しない作動液回収回路を介
して前記作動液タンク内に回収される。
球体の研磨装置の動作を説明する。球体の研磨加工動作
は、上述した各実施の形態と同様であるが、本実施の形
態特有の動作は、特に仕上げ加工工程時に、ストッパー
53の先端面を受け部材55の先端面に当接させること
により、回転盤体1を軸方向に移動させるためのシリン
ダ機構(押圧機構)の押圧力に制限を加えて、加工圧力
を微調整するようにしたことである。
せ、ピニオン歯車60、平歯車59、ネジ軸57及び静
圧軸受56を介して、ストッパー53を図中左方向に移
動させることにより、該ストッパー53の先端面を受け
部材55の先端面に当接させる。これにより、受け部材
55にかかる軸方向のスラスト力をストッパー53が受
けることによって、前記シリンダ機構の押圧力の一部を
ストッパー53で受け止めることになり、加工圧力が微
調整される。
先端面を当接させたとき、該ストッパー53は受け部材
55により回転されるが、静圧軸受56により支持され
ているため、回転によりストッパー53のスラスト方向
の負荷変動は殆どない。
5の先端面に当接させる時点は、球体の寸法が所望寸法
に近くなった時点をとり、下記(1)式を満足するよう
に、ストッパー53のサーボモータ62への負荷、もし
くはネジ軸57の先端面にかかる負荷をロードセル等の
負荷検出器により検出し、この検出値に基づいてサーボ
モータ62を制御してストッパー53の位置を調整保持
するものである。
上げ加工工程時の加工圧力を示す図であり、同図におい
て、縦軸は回転盤体1を軸方向に移動させるためのシリ
ンダ機構による負荷を、横軸は時間をそれぞれ示す。ま
た、FOは仕上げ加工工程時に回転盤体1が前記シリン
ダ機構により付加される力、即ち、初期仕上げ加工工程
時の加工圧力、fpはストッパー53をきかせたとき、
即ち、ストッパー53の先端面を受け部材55の先端面
に当接させたときの真の加工圧力、fsはストッパー5
3のストッパー力である。
れる力FOは従来の仕上げ加工工程時の加工圧力であ
り、時間ロの時点で加工を終了する。また、時間イの時
点はストッパー53をきかせた点、即ち、ストッパー5
3の先端面を受け部材55の先端面に当接させた点であ
る。図16に示すように、球体にかかる加工圧力は、当
初はFOであるがストッパー53をきかせた点、即ち、
時間イの時点からはfpとなり、この時間イの時点から
加工が進み球体の差が減少するのに従って加工圧力が徐
々に減少する。また、ストッパー53をきかせているこ
とにより、加工中において両盤体1,2相互間に、多数
のある値の球体(鋼球)中に前記ある値より少し径の大
きい少数の球体(鋼球)が混在する場合、前記ある値よ
り少し径の大きい球体には大きな加工圧力がかかって多
く削ることができ、また、前記ある値の球体には小さな
加工圧力がかかるため削り量は少なくなる。このような
加工を繰り返すことにより、各球体相互間の寸法差の改
善を有効に図ることができ、いわゆる研削作業にかける
スパークアウト状態を設けたことになる。
の実施の形態を図17に基づき説明する。図17は、本
発明の第6の実施の形態に係る球体の研磨装置の要部を
示す縦断面図であり、同図において、上述した第5の実
施の形態における図15と同一部位には、同一符号が付
してある。
5の構成から軸受52、静圧軸受56、回転継手65、
ホース66、制御絞り67を削除し、ネジ軸57の先端
部に鋼球等よりなるストッパー53aをロー付け等によ
り固定すると共に、受け部材55を回転盤体1の中心部
にラジアル軸受68とスラスト軸受69を介して回転自
在に支持したことである。スラスト軸受69は円筒状の
転動体を有する円筒スラスト軸受であり、受け部材55
が回転盤体1に対する回転を生じた場合、該受け部材5
5とストッパー53aとの当接部の左右方向の振れを極
力小さくするため、前記転動体の寸法精度を厳格に選択
したものである。
3aの移動動作及びそれに伴う作用効果は、上述した第
5の実施の形態と同一であるから、その詳細説明は省略
する。
の実施の形態を図18に基づき説明する。本実施の形態
は、固定盤体への環状溝成形方法を工夫することによっ
て、予め固定盤体に成形される環状溝の中心と回転盤体
の回転中心との偏心を極力小さくし、球体研磨工程にお
ける「盤ならし加工時間」の短縮を図ることができるよ
うにしたものである。
の環状溝成形方法を説明するための球体の研磨装置の構
成を示す概略側面図である。なお、図18において、上
述した第5の実施の形態における図15と同一部分に
は、同一符号が付してある。
盤体取付部である回転基礎盤体1aは、回転盤体1と同
軸回転するものである。この回転基礎盤体1aから回転
盤体1を取り外した後、この回転基礎盤体1aの固定盤
体2との対向面に刃物台取付ベース70を図示しないボ
ルト等により着脱自在に取り付ける。この刃物台取付ベ
ース70に刃物台71を回転基礎盤体1aの回転軸線と
直交する方向(図中、矢印方向)に移動可能に取り付け
る。即ち、刃物台71の一側面に設けられた係合突部7
1aが刃物台取付ベース70の係合溝70aにスライド
可能に係合されている。
からなるネジ棒72が螺合されている。このネジ棒72
は刃物台取付ベース70の支持壁70bに回転可能に且
つ軸線方向には移動不可能に支持されている。ネジ棒7
2の基端部(図においては下端部)には調整摘み72a
が設けられ、この調整摘み72aを持ってネジ棒72を
正逆回転させることにより、刃物台71が図中、矢印方
向に移動して位置調整できると共に、調整後は、その位
置に刃物台71を固定できるようになっている。刃物台
71には、環状溝を切削加工するための刃物(切削工
具)73が取り付けられている。固定盤上に加工される
環状溝の深さはサーボモータ62により位置調整された
ストッパー53と、回転基礎盤体1aに取り付けられた
受け部材55を当接することにより決まる。
順について図18を用いて説明する。回転基礎盤体1a
と固定盤体2との対向面間が開かれた状態で、図18に
示すように回転基礎盤体1aの固定盤体2との対向面
に、刃物台取付ベース70を介して刃物台71を取り付
け、この刃物台71に刃物73を取り付ける。次に、調
整摘み72aを持ってネジ棒72を正逆回転させること
により、刃物台71を図中矢印方向に移動させて刃物7
3の刃先位置を初期位置に調整固定する。なお、この刃
物73の刃先調整位置は、固定盤体2を装置本体の固定
盤取付部である支持部材7bに固定する前に印を付けて
おいてもよく、また、固定盤体2を支持部材7bに固定
した後にスケール等で測定して決めてもよい。
1a上に設けられた刃物73の刃先位置と受け部材55
の先端位置との相対関係と得ようとする環状溝の深さと
からストッパー53の位置調整をサーボモータ62によ
り行う。
転させ且つ案内スライド機構により固定盤2方向に移動
させる。すると、刃物73が回転基礎盤体1aと一体回
転しながら固定盤体2に近づくことにより、該刃物73
により固定盤体2には、1本の環状溝が切削加工され、
ストッパー53と受け部材55との対向面が当接するこ
とにより、環状溝の切削加工が完了する。
完了したならば、図示しないダイヤルゲージ等により計
りながら、刃物台71を所定のピッチずつ回転基礎盤体
1aの径方向に移動させ、刃物73の刃先位置を調整固
定した後、上記と同様の切削加工を繰り返す。
固定盤体への環状溝の成形方法によれば、固定盤体2へ
の環状溝は、回転盤体1の回転軸と同軸を使って切削加
工されるため、回転盤体1の回転中心との偏心を生じる
ことなく成形することができる。
盤体1aには、これに装着される環状溝切削加工装置
(刃物台取付ベース70、刃物台71、ネジ棒72及び
刃物73)に対するバランスウエイトを取り付けること
が望ましい。
び7記載の球体の研磨方法及び装置によれば、盤体を回
転させるための回転機構を支持するための回転支持手段
と、盤体をスライド案内するための案内スライド機構を
支持する案内支持手段の少なくとも一方を静圧としたか
ら、加工圧力を精度高くコントロールすることができ、
しかも球体の加工精度の向上を図ることができるという
効果を奏する。
の研磨方法及び装置によれば、請求項1及び7記載の球
体の研磨方法及び装置において、前記回転支持手段を転
がり軸受とし且つ前記案内支持手段を静圧案内としたか
ら、加工圧力を精度高くコントロールすることができ、
しかも球体の加工精度の向上を図ることができるという
効果を奏する。
の研磨方法及び装置によれば、請求項1及び7記載の球
体の研磨方法及び装置において、前記回転支持手段を静
圧軸受とし且つ前記案内支持手段を転がり案内としたか
ら、加工圧力を精度高くコントロールすることができ、
しかも球体の加工精度の向上を図ることができるという
効果を奏する。
体の研磨方法及び装置によれば、請求項1及び7記載の
球体の研磨方法及び装置において、前記回転支持手段を
静圧軸受とし且つ前記案内支持手段を静圧案内としたか
ら、加工圧力を精度高くコントロールすることができ、
しかも球体の加工精度の向上を図ることができるという
効果を奏する。
体の研磨方法及び装置によれば、請求項1〜3または4
及び7〜9または10記載の球体の研磨方法及び装置に
おいて、前記回転支持手段の軸支持剛性を剛性調整手段
により調整するから、回転盤体の回転誤差を少なくで
き、高精度の品質の球体を得ることができるという効果
を奏する。
体の研磨方法及び装置によれば、請求項1〜3または4
及び7〜9または10記載の球体の研磨方法及び装置に
おいて、前記押圧機構の押圧により2つの盤体の対向面
間に作用する力を微調整手段により微調整するから、両
盤体の球体支持部間に作用する力を一定にしたまま、回
転盤体と固定盤体のアライメントに変化を与えることな
く研磨加工することができ、また、両盤体間の球体にか
かる力の調整も高精度に行うことができ、更に、球体の
径寸法の修正能力が向上し、高精度の品質の球体を得る
ことができるという効果を奏する。
球体の研磨装置における固定盤体への環状溝成形方法に
よれば、回転盤体の回転軸と同一軸を使って固定盤体の
環状溝を成形することができるので、回転盤体の環状溝
は回転盤体の回転中心と偏心することがなく成形するこ
とができると共に、「盤ならし加工時間」を短縮するこ
とができるという効果を奏する。
置の構成を示す概略側面図である。
示すブロック図である。
を示す図である。
線を示す図である。
置の概略側面図である。
る。
装置における静圧軸受に対する作動液供給回路の構成を
示す図である。
給圧力との関係を示す図である。
装置における各加工工程と静圧軸受への供給圧力との関
係を示す図である。
装置の構成を示す概略側面図である。
を示す図である。
装置の構成を示す縦断面図である。
装置における環状溝成形方法を示す図である。
である。
制御パターンと球体径寸法変化量の目標値を示す図であ
る。
である。
である。
である。
である。
Claims (14)
- 【請求項1】 2つの盤体の対向面間に球体を挟持した
状態で前記2つの盤体の一方を回転機構により回転さ
せ、前記2つの盤体のいずれか一方を案内スライド機構
により他方側にスライド案内可能とし且つ押圧機構によ
り前記案内スライド機構を介して他方側に押圧し、その
押圧力を押圧力調整機構により調整しながら前記球体を
研磨する球体の研磨方法において、前記回転機構を支持
する回転支持手段と前記案内スライド機構を支持する案
内支持手段の少なくとも一方を静圧としたことを特徴と
する球体の研磨方法。 - 【請求項2】 前記回転支持手段を転がり軸受とし且つ
前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とする請
求項1記載の球体の研磨方法。 - 【請求項3】 前記回転支持手段を静圧軸受とし且つ前
記案内支持手段を転がり案内としたことを特徴とする請
求項1記載の球体の研磨方法。 - 【請求項4】 前記回転支持手段を静圧軸受とし且つ前
記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とする請求
項1記載の球体の研磨方法。 - 【請求項5】 前記回転支持手段の軸支持剛性を剛性調
節機構により調節することによって前記一方の盤体の前
記他方の盤体と対向する面に設けられた環状溝と前記他
方の盤体の前記一方の盤体と対向する面に設けられた環
状溝との間の位置変化を抑制することを特徴とする請求
項1〜3または4記載の球体の研磨方法。 - 【請求項6】 前記押圧機構の押圧力により前記2つの
盤体の対向面間に作用する力を、微調整手段により微調
整することを特徴とする請求項1〜3または4記載の球
体の研磨方法。 - 【請求項7】 2つの盤体の対向面間に球体を挟持した
状態で前記2つの盤体の一方を回転機構により回転さ
せ、前記2つの盤体のいずれか一方を案内スライド機構
により他方側にスライド案内可能とし且つ押圧機構によ
り前記案内スライド機構を介して他方側に押圧し、その
押圧力を押圧力調整機構により調整しながら前記球体を
研磨する球体の研磨装置において、前記回転機構を支持
する回転支持手段と前記案内スライド機構を支持する案
内支持手段の少なくとも一方を静圧としたことを特徴と
する球体の研磨装置。 - 【請求項8】 前記回転支持手段を転がり軸受とし且つ
前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とする請
求項7記載の球体の研磨装置。 - 【請求項9】 前記回転支持手段を静圧軸受とし且つ前
記案内支持手段を転がり案内としたことを特徴とする請
求項7記載の球体の研磨装置。 - 【請求項10】 前記回転支持手段を静圧軸受とし且つ
前記案内支持手段を静圧案内としたことを特徴とする請
求項7記載の球体の研磨装置。 - 【請求項11】 前記一方の盤体の前記他方の盤体と対
向する面に設けられた環状溝と前記他方の盤体の前記一
方の盤体と対向する面に設けられた環状溝との間の位置
変化を抑制するために前記回転支持手段の軸支持剛性を
調節する剛性調節機構を設けたことを特徴とする請求項
7〜9または10記載の球体の研磨装置。 - 【請求項12】 前記押圧機構の押圧力により前記2つ
の盤体の対向面間に作用する力を微調整するための微調
整手段を設けたことを特徴とする請求項7〜9または1
0記載の球体の研磨装置。 - 【請求項13】 研磨装置本体の回転盤体取付部に回転
可能に取り付けられた回転盤体と、前記研磨装置本体の
固定盤体取付部に前記回転盤体と対向して非回転状態に
取り付けられた固定盤体とを有し、前記回転盤体の前記
固定盤体との対向面に設けられた環状溝と前記固定盤体
の前記回転盤体との対向面に設けられた環状溝との間に
球体を加圧挟持した状態で、前記回転盤体を回転するこ
とにより、前記球体を自転させながら前記環状溝を移動
させて、前記球体を研磨加工する球体の研磨装置におけ
る前記固定盤体に前記環状溝を成形する環状溝成形方法
であって、前記回転盤体に一体回転可能に切削工具を取
り付け、前記回転盤体を回転させて前記切削工具により
前記固定盤体に前記環状溝を成形することを特徴とする
球体の研磨装置における固定盤体への環状溝成形方法。 - 【請求項14】 研磨装置本体の回転盤体取付部に回転
可能に取り付けられた回転盤体と、前記研磨装置本体の
固定盤体取付部に前記回転盤体と対向して非回転状態に
取り付けられた固定盤体とを有し、前記回転盤体の前記
固定盤体との対向面に設けられた環状溝と前記固定盤体
の前記回転盤体との対向面に設けられた環状溝との間に
球体を加圧挟持した状態で、前記回転盤体を回転するこ
とにより、前記球体を自転させながら前記環状溝を移動
させて、前記球体を研磨加工する球体の研磨装置におけ
る前記固定盤体に前記環状溝を成形する環状溝成形方法
であって、前記回転盤体取付部は前記回転盤体と同軸回
転する回転基礎盤体であり、該回転基礎盤体に一体回転
可能に切削工具を取り付け、前記回転基礎盤体を回転さ
せて前記切削工具により前記固定盤体に前記環状溝を成
形することを特徴とする球体の研磨装置における固定盤
体への環状溝成形方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9087220A JPH1044008A (ja) | 1996-05-27 | 1997-03-24 | 球体の研磨方法及び装置並びに環状溝成形方法 |
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US09/263,691 US6223635B1 (en) | 1996-05-27 | 1999-03-05 | Method of forming annular grooves in a ball polishing apparatus |
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JP15290596 | 1996-05-27 | ||
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Cited By (1)
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- 1997-05-27 US US08/863,202 patent/US5906535A/en not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-03-05 US US09/263,691 patent/US6223635B1/en not_active Expired - Fee Related
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