JPH1036383A - 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤 - Google Patents
4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤Info
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- JPH1036383A JPH1036383A JP21046696A JP21046696A JPH1036383A JP H1036383 A JPH1036383 A JP H1036383A JP 21046696 A JP21046696 A JP 21046696A JP 21046696 A JP21046696 A JP 21046696A JP H1036383 A JPH1036383 A JP H1036383A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】医薬および核酸化学等の分野で有用な4−N−
アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合
物を活性成分として含有する抗癌剤を提供する。 【解決手段】下記式(1)で表される4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシド。 【化1】 (式中、Rは炭素数が4〜20個の分岐状アルキル基を
示す)
アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合
物を活性成分として含有する抗癌剤を提供する。 【解決手段】下記式(1)で表される4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシド。 【化1】 (式中、Rは炭素数が4〜20個の分岐状アルキル基を
示す)
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、医薬および核酸化
学等の分野に有用な4−N−アシル−2−チオシトシン
アラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有す
る抗癌剤に関する。
学等の分野に有用な4−N−アシル−2−チオシトシン
アラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有す
る抗癌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】W.V.Ruyleらにより合成された
下記式(2)で表される2−チオシトシンアラビノシド
は、抗ウイルス活性を有することが知られているが、抗
癌活性に関しては報告されていない[W.V.Ruyl
e,T.Y.Shen,J.Med.Chem.,1
0,331(1967)]。
下記式(2)で表される2−チオシトシンアラビノシド
は、抗ウイルス活性を有することが知られているが、抗
癌活性に関しては報告されていない[W.V.Ruyl
e,T.Y.Shen,J.Med.Chem.,1
0,331(1967)]。
【0003】
【化2】
【0004】本発明者らは、前記2−チオシトシンアラ
ビノシドの抗癌活性に着目し、種々の検討を行った結
果、2−チオシトシンアラビノシドは、細胞実験におい
て、抗白血病剤として知られるシトシンアラビノシド
(シタラビン)と同程度の活性を示すのに対して、動物
実験においては全く抗癌活性を示さないことが明らかと
なった。
ビノシドの抗癌活性に着目し、種々の検討を行った結
果、2−チオシトシンアラビノシドは、細胞実験におい
て、抗白血病剤として知られるシトシンアラビノシド
(シタラビン)と同程度の活性を示すのに対して、動物
実験においては全く抗癌活性を示さないことが明らかと
なった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
内において抗癌活性を有する2−チオシトシンアラビノ
シドの誘導体を提供すること、ならびに該化合物を活性
成分として含有する抗癌剤を提供するものである。
内において抗癌活性を有する2−チオシトシンアラビノ
シドの誘導体を提供すること、ならびに該化合物を活性
成分として含有する抗癌剤を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、2−チオシトシ
ンアラビノシドの特定の誘導体が、生体内において抗癌
活性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明における第1発明は、下記式(1)で
表される4−N−アシル−2−チオシトシンアラビノシ
ドである。
を解決するため鋭意研究を行った結果、2−チオシトシ
ンアラビノシドの特定の誘導体が、生体内において抗癌
活性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明における第1発明は、下記式(1)で
表される4−N−アシル−2−チオシトシンアラビノシ
ドである。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、Rは炭素数が4〜20個の分岐状
アルキル基を示す)
アルキル基を示す)
【0009】本発明における第2発明は、前記4−N−
アシル−2−チオシトシンアラビノシドを活性成分とし
て含有する抗癌剤である。
アシル−2−チオシトシンアラビノシドを活性成分とし
て含有する抗癌剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシドは、前記式(1)で表さ
れる化合物であり、式(1)におけるRは炭素数が4〜
20個の分岐状アルキル基を示し、式(1)における−
CORで表される置換基としては、イソブチロイル基、
ピバロイル基、2,2−ジメチルブチロイル基、2−エ
チルブチロイル基、2−メチルヘキサノイル基、2−エ
チルヘキサノイル基、シクロヘキサノイル基、1−アダ
マンタンカルボニル基、ジフェニルアセチル基およびト
リフェニルアセチル基等が例示され、原料入手の容易性
および抗癌活性の面からピバロイル基、1−アダマンタ
ンカルボニル基およびジフェニルアセチル基が好まし
い。本発明における4−N−アシル−2−チオシトシン
アラビノシドは、2−チオシトシンアラビノシドと炭素
数4〜20個の分岐状カルボン酸、酸ハロゲン化物、酸
無水物およびエステルなどとの反応により、製造するこ
とができる。以下、前記酸ハロゲン化物の1種である酸
塩化物を用いた製造方法について説明する。
2−チオシトシンアラビノシドは、前記式(1)で表さ
れる化合物であり、式(1)におけるRは炭素数が4〜
20個の分岐状アルキル基を示し、式(1)における−
CORで表される置換基としては、イソブチロイル基、
ピバロイル基、2,2−ジメチルブチロイル基、2−エ
チルブチロイル基、2−メチルヘキサノイル基、2−エ
チルヘキサノイル基、シクロヘキサノイル基、1−アダ
マンタンカルボニル基、ジフェニルアセチル基およびト
リフェニルアセチル基等が例示され、原料入手の容易性
および抗癌活性の面からピバロイル基、1−アダマンタ
ンカルボニル基およびジフェニルアセチル基が好まし
い。本発明における4−N−アシル−2−チオシトシン
アラビノシドは、2−チオシトシンアラビノシドと炭素
数4〜20個の分岐状カルボン酸、酸ハロゲン化物、酸
無水物およびエステルなどとの反応により、製造するこ
とができる。以下、前記酸ハロゲン化物の1種である酸
塩化物を用いた製造方法について説明する。
【0011】〔4−N−アシル−2−チオシトシンアラ
ビノシドの製造例〕塩基性物質の存在下に、2−チオシ
トシンアラビノシドと塩化トリメチルシランを反応さ
せ、2−チオシトシンアラビノシドの水酸基をトリメチ
ルシリル基で保護した下記式(3)で表される化合物
(以下第一中間体という)を生成させる。前記塩基性物
質としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジンおよびルチジン等
の第三級アミン類が好適であり、これらの第三級アミン
類は2−チオシトシンアラビノシド1モルに対して4モ
ル以上使用することが好ましい。また、前記塩化トリメ
チルシランは、2−チオシトシンアラビノシド1モルに
対して4モル〜10モル使用することが好ましい。さら
に、前記反応は有機溶媒中で行うことが好ましく、有機
溶媒としては反応の進行を妨げるものでなければ良く、
ピリジン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、クロロホルム、N,Nージメチルホル
ムアミドおよびジメチルスルホキシドならびにこれらの
混合溶媒等を用いることができる。反応温度は0℃〜2
5℃が好ましく、反応時間は5分間〜2時間の範囲が好
適である。
ビノシドの製造例〕塩基性物質の存在下に、2−チオシ
トシンアラビノシドと塩化トリメチルシランを反応さ
せ、2−チオシトシンアラビノシドの水酸基をトリメチ
ルシリル基で保護した下記式(3)で表される化合物
(以下第一中間体という)を生成させる。前記塩基性物
質としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジンおよびルチジン等
の第三級アミン類が好適であり、これらの第三級アミン
類は2−チオシトシンアラビノシド1モルに対して4モ
ル以上使用することが好ましい。また、前記塩化トリメ
チルシランは、2−チオシトシンアラビノシド1モルに
対して4モル〜10モル使用することが好ましい。さら
に、前記反応は有機溶媒中で行うことが好ましく、有機
溶媒としては反応の進行を妨げるものでなければ良く、
ピリジン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、クロロホルム、N,Nージメチルホル
ムアミドおよびジメチルスルホキシドならびにこれらの
混合溶媒等を用いることができる。反応温度は0℃〜2
5℃が好ましく、反応時間は5分間〜2時間の範囲が好
適である。
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1 はトリメチルシリル基を示
す)
す)
【0014】次に、上記で得られた第一中間体を、特に
単離を行わずに粗生成物の状態で炭素数4〜20個の分
岐状カルボン酸の酸塩化物と反応させ、前記式(4)で
表される化合物(以下第二中間体という)を生成させ
る。前記炭素数4〜20個の分岐状カルボン酸の酸塩化
物としては、イソブチロイルクロリド、ピバロイルクロ
リド、2,2−ジメチルブチロイルクロリド、2−エチ
ルブチロイルクロリド、2−メチルヘキサノイルクロリ
ド、2−エチルヘキサノイルクロリド、シクロヘキサノ
イルクロリド、1−アダマンタンカルボニルクロリド、
ジフェニルアセチルクロリドおよびトリフェニルアセチ
ルクロリド等が例示され、原料入手の容易性および抗癌
活性の面からピバロイルクロリド、1−アダマンタンカ
ルボニルクロリドおよびジフェニルアセチルクロリドが
好ましい。該カルボン酸塩化物は、2−チオシトシンア
ラビノシド1モルに対して1モルから10モル使用する
ことが好ましい。反応温度は0℃〜50℃が好ましく、
反応時間は使用するカルボン酸塩化物の種類により異な
るが、10分間〜24時間の範囲が好適である。
単離を行わずに粗生成物の状態で炭素数4〜20個の分
岐状カルボン酸の酸塩化物と反応させ、前記式(4)で
表される化合物(以下第二中間体という)を生成させ
る。前記炭素数4〜20個の分岐状カルボン酸の酸塩化
物としては、イソブチロイルクロリド、ピバロイルクロ
リド、2,2−ジメチルブチロイルクロリド、2−エチ
ルブチロイルクロリド、2−メチルヘキサノイルクロリ
ド、2−エチルヘキサノイルクロリド、シクロヘキサノ
イルクロリド、1−アダマンタンカルボニルクロリド、
ジフェニルアセチルクロリドおよびトリフェニルアセチ
ルクロリド等が例示され、原料入手の容易性および抗癌
活性の面からピバロイルクロリド、1−アダマンタンカ
ルボニルクロリドおよびジフェニルアセチルクロリドが
好ましい。該カルボン酸塩化物は、2−チオシトシンア
ラビノシド1モルに対して1モルから10モル使用する
ことが好ましい。反応温度は0℃〜50℃が好ましく、
反応時間は使用するカルボン酸塩化物の種類により異な
るが、10分間〜24時間の範囲が好適である。
【0015】
【化5】
【0016】(式中、Rは炭素数が4〜20個の分岐状
アルキル基を示し、R1 はトリメチルシリル基を示す)
アルキル基を示し、R1 はトリメチルシリル基を示す)
【0017】次に、上記で得られた第二中間体のトリメ
チルシリル基に酸、アルカリまたはフッ化物を作用させ
て、第二中間体のトリメチルシリル基を水素原子に置換
することにより、前記式(1)で表される4−N−アシ
ル−2−チオシトシンアラビノシドを製造する。前記ト
リメチルシリル基を水素原子に置換する反応で用いる
酸、アルカリまたはフッ化物としては、特に限定されな
いが、塩酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、アン
モニア水、フッ化水素酸ピリジニウム塩およびフッ化テ
トラブチルアンモニウムなどが好適である。上記反応で
酸を用いる場合は、反応を行う前に前記第二中間体をジ
エチルエーテル、クロロホルムおよび酢酸エチルなどの
有機溶媒で抽出した後、水または飽和食塩水による洗浄
を行うか、あるいは、減圧下で濃縮することによって、
過剰の塩基性物質を除去することが好ましい。反応温度
は0℃〜25℃が好ましく、反応時間は使用する酸、ア
ルカリまたはフッ化物の種類により異なるが、10分間
〜24時間の範囲が好適である。また、本反応では、反
応の進行を妨げない範囲で任意の有機溶媒を用いること
ができ、有機溶媒としては前記2−チオシトシンアラビ
ノシドおよび塩化トリメチルシランとの反応で挙げた溶
媒を用いることができる。4−N−アシル−2−チオシ
トシンアラビノシドは、上記反応終了後に、溶媒抽出、
再結晶およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーなど
の常法により、単離・精製することができる。
チルシリル基に酸、アルカリまたはフッ化物を作用させ
て、第二中間体のトリメチルシリル基を水素原子に置換
することにより、前記式(1)で表される4−N−アシ
ル−2−チオシトシンアラビノシドを製造する。前記ト
リメチルシリル基を水素原子に置換する反応で用いる
酸、アルカリまたはフッ化物としては、特に限定されな
いが、塩酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、アン
モニア水、フッ化水素酸ピリジニウム塩およびフッ化テ
トラブチルアンモニウムなどが好適である。上記反応で
酸を用いる場合は、反応を行う前に前記第二中間体をジ
エチルエーテル、クロロホルムおよび酢酸エチルなどの
有機溶媒で抽出した後、水または飽和食塩水による洗浄
を行うか、あるいは、減圧下で濃縮することによって、
過剰の塩基性物質を除去することが好ましい。反応温度
は0℃〜25℃が好ましく、反応時間は使用する酸、ア
ルカリまたはフッ化物の種類により異なるが、10分間
〜24時間の範囲が好適である。また、本反応では、反
応の進行を妨げない範囲で任意の有機溶媒を用いること
ができ、有機溶媒としては前記2−チオシトシンアラビ
ノシドおよび塩化トリメチルシランとの反応で挙げた溶
媒を用いることができる。4−N−アシル−2−チオシ
トシンアラビノシドは、上記反応終了後に、溶媒抽出、
再結晶およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーなど
の常法により、単離・精製することができる。
【0018】また、本発明における4−N−アシル−2
−チオシトシンアラビノシドを活性成分として含有する
抗癌剤の調製では、前記4−N−アシル−2−チオシト
シンアラビノシドと薬学的に許容される賦形剤を組み合
わせることが好ましい。この薬学的に許容される賦形剤
としては、水、生理食塩水、動物油、植物油、ポリエチ
レングリコールおよびグリセリン等の多価アルコール、
界面活性剤、酸化防止剤、抗菌性物質ならびに緩衝剤な
どが例示される。
−チオシトシンアラビノシドを活性成分として含有する
抗癌剤の調製では、前記4−N−アシル−2−チオシト
シンアラビノシドと薬学的に許容される賦形剤を組み合
わせることが好ましい。この薬学的に許容される賦形剤
としては、水、生理食塩水、動物油、植物油、ポリエチ
レングリコールおよびグリセリン等の多価アルコール、
界面活性剤、酸化防止剤、抗菌性物質ならびに緩衝剤な
どが例示される。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明における4−N−
アシル−2−チオシトシンアラビノシドの合成例につい
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
アシル−2−チオシトシンアラビノシドの合成例につい
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0020】[実施例1] 4−N−ピバロイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(5)で表される化合物であり、以下化合物1
という]の合成
[下記式(5)で表される化合物であり、以下化合物1
という]の合成
【0021】
【化6】
【0022】ピリジン25mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにピバロイルクロリド0.85ml(6.90mmo
l)を加えた。室温下で2時間反応させた後、水3ml
を加え10分間撹拌した。次に、0℃の条件で28重量
%のアンモニア水3mlを加え、室温下で60分間撹拌
した。得られた反応混合物を濃縮後、水およびクロロホ
ルムを加えて結晶化し、無色結晶性の化合物1.547
gを得た。 1H−NMRおよびIR分析により上記化合
物1であることを確認した。化合物1の収率は78モル
%であった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各
ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移
動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:1.25(9H,
s),3.72(2H,m),3.97(2H,m),
4.38(1H,m),5.37(3H,br),6.
83(1H,d),7.53(1H,d),8.20
(1H,d),10.43(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3360,2960,29
30,1700,1610,1510,1420,13
30,1120. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
4(クロロホルム:メタノール=10:1)
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにピバロイルクロリド0.85ml(6.90mmo
l)を加えた。室温下で2時間反応させた後、水3ml
を加え10分間撹拌した。次に、0℃の条件で28重量
%のアンモニア水3mlを加え、室温下で60分間撹拌
した。得られた反応混合物を濃縮後、水およびクロロホ
ルムを加えて結晶化し、無色結晶性の化合物1.547
gを得た。 1H−NMRおよびIR分析により上記化合
物1であることを確認した。化合物1の収率は78モル
%であった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各
ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移
動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:1.25(9H,
s),3.72(2H,m),3.97(2H,m),
4.38(1H,m),5.37(3H,br),6.
83(1H,d),7.53(1H,d),8.20
(1H,d),10.43(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3360,2960,29
30,1700,1610,1510,1420,13
30,1120. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
4(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0023】[実施例2] 4−N−シクロヘキサノイル−2−チオシトシンアラビ
ノシド[下記式(6)で表される化合物であり、以下化
合物2という]の合成
ノシド[下記式(6)で表される化合物であり、以下化
合物2という]の合成
【0024】
【化7】
【0025】ピリジン20mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.12g(4.30mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.30ml(2
6.0mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにシクロヘキサノイルクロリド0.86ml(6.4
3mmol)を加えた。室温下で1時間反応させた後、
メタノール2mlを加え反応を停止した。次に、あらか
じめ0℃の条件でピリジン20mlにフッ化水素酸ピリ
ジニウム(フッ化水素酸70%、ピリジン30%混合
物)2mlを混合させた溶液を加え、室温下で30分間
撹拌した。得られた反応混合物をクロロホルムで抽出
し、水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、さら
にエタノール−ヘキサン混合溶媒より再結晶し、無色結
晶性の化合物917mgを得た。 1H−NMRおよびI
R分析により上記化合物2であることを確認した。化合
物2の収率は58モル%であった。 1H−NMRおよび
IR分析チャートの各ピークならびにシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6−CDCL3 )δ:1.
10−1.97(10H,m),2.50(1H,
m),3.75(2H,m),4.03(2H,m),
4.47(1H,m),5.07−5.50(3H,
m),6.93(1H,d),7.65(1H,d),
8.33(1H,d),11.05(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3390,2930,28
50,1700,1610,1560,1510,14
20,1320. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
8(クロロホルム:メタノール=10:1)
ビノシド1.12g(4.30mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.30ml(2
6.0mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにシクロヘキサノイルクロリド0.86ml(6.4
3mmol)を加えた。室温下で1時間反応させた後、
メタノール2mlを加え反応を停止した。次に、あらか
じめ0℃の条件でピリジン20mlにフッ化水素酸ピリ
ジニウム(フッ化水素酸70%、ピリジン30%混合
物)2mlを混合させた溶液を加え、室温下で30分間
撹拌した。得られた反応混合物をクロロホルムで抽出
し、水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、さら
にエタノール−ヘキサン混合溶媒より再結晶し、無色結
晶性の化合物917mgを得た。 1H−NMRおよびI
R分析により上記化合物2であることを確認した。化合
物2の収率は58モル%であった。 1H−NMRおよび
IR分析チャートの各ピークならびにシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6−CDCL3 )δ:1.
10−1.97(10H,m),2.50(1H,
m),3.75(2H,m),4.03(2H,m),
4.47(1H,m),5.07−5.50(3H,
m),6.93(1H,d),7.65(1H,d),
8.33(1H,d),11.05(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3390,2930,28
50,1700,1610,1560,1510,14
20,1320. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
8(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0026】[実施例3] 4−N−(1−アダマンタンカルボニル)−2−チオシ
トシンアラビノシド[下記式(7)で表される化合物で
あり、以下化合物3という]の合成
トシンアラビノシド[下記式(7)で表される化合物で
あり、以下化合物3という]の合成
【0027】
【化8】
【0028】ピリジン30mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.62g(6.22mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン4.40ml(3
1.5mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らに1−アダマンタンカルボニルクロリド1.85g
(9.31mmol)を加えた。室温下で16時間反応
させた後、メタノール2mlを加え反応を停止した。次
に、あらかじめ0℃の条件でピリジン20mlにフッ化
水素酸ピリジニウム(フッ化水素酸70%、ピリジン3
0%混合物)2mlを混合させた溶液を加え、室温下で
30分間撹拌した。得られた反応混合物をクロロホルム
で抽出し、水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、メタノールより再結晶し、黄色結晶性の化
合物1.76gを得た。 1H−NMRおよびIR分析に
より上記化合物3であることを確認した。化合物3の収
率は67モル%であった。 1H−NMRおよびIR分析
チャートの各ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグ
ラフィーの移動度を以下に示す。また、図1に化合物3
の 1H−NMRチャートを示した。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:1.68(6H,
m),1.96(9H,m),3.64(2H,m),
3.92(2H,m),4.36(1H,d),5.1
0(1H,t),5.52(2H,q),6.88(1
H,d),7.63(1H,d),8.23(1H,
d),10.67(1H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3350,2910,28
50,1690,1610,1570,1510,14
20,1230,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
5(クロロホルム:メタノール=10:1)
ビノシド1.62g(6.22mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン4.40ml(3
1.5mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らに1−アダマンタンカルボニルクロリド1.85g
(9.31mmol)を加えた。室温下で16時間反応
させた後、メタノール2mlを加え反応を停止した。次
に、あらかじめ0℃の条件でピリジン20mlにフッ化
水素酸ピリジニウム(フッ化水素酸70%、ピリジン3
0%混合物)2mlを混合させた溶液を加え、室温下で
30分間撹拌した。得られた反応混合物をクロロホルム
で抽出し、水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、メタノールより再結晶し、黄色結晶性の化
合物1.76gを得た。 1H−NMRおよびIR分析に
より上記化合物3であることを確認した。化合物3の収
率は67モル%であった。 1H−NMRおよびIR分析
チャートの各ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグ
ラフィーの移動度を以下に示す。また、図1に化合物3
の 1H−NMRチャートを示した。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:1.68(6H,
m),1.96(9H,m),3.64(2H,m),
3.92(2H,m),4.36(1H,d),5.1
0(1H,t),5.52(2H,q),6.88(1
H,d),7.63(1H,d),8.23(1H,
d),10.67(1H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3350,2910,28
50,1690,1610,1570,1510,14
20,1230,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
5(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0029】[実施例4] 4−N−ジフェニルアセチル−2−チオシトシンアラビ
ノシド[下記式(8)で表わされる化合物であり、以下
化合物4という]の合成
ノシド[下記式(8)で表わされる化合物であり、以下
化合物4という]の合成
【0030】
【化9】
【0031】ピリジン25mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにテトラヒドロフラン10mlにジフェニルアセチル
クロリド3.79g(16.5mmol)を溶解させた
溶液を加えた。室温下で1時間反応させた後、クロロホ
ルムで抽出し、水で洗浄した。有機層を濃縮後、残さを
クロロホルム50mlに溶解し、トリフルオロ酢酸5m
lを加え、室温下で30分間撹拌した。次に、得られた
反応混合物を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによる精製を行い、淡黄色粉末状の化合物1.07
gを得た。 1H−NMRおよびIR分析により上記化合
物4であることを確認した。化合物4の収率は41%で
あった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各ピー
クならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移動度
を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:3.63(2H,
m),3.92(2H,m),4.36(1H,d),
5.40(1H,s),5.52(3H,br),6.
84(1H,d),7.31(10H,m),7.61
(1H,d),8.26(1H,d),11.76(1
H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3370,2940,17
20,1610,1560,1510,1420,13
80,1320,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
5(クロロホルム:メタノール=10:1)
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにテトラヒドロフラン10mlにジフェニルアセチル
クロリド3.79g(16.5mmol)を溶解させた
溶液を加えた。室温下で1時間反応させた後、クロロホ
ルムで抽出し、水で洗浄した。有機層を濃縮後、残さを
クロロホルム50mlに溶解し、トリフルオロ酢酸5m
lを加え、室温下で30分間撹拌した。次に、得られた
反応混合物を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによる精製を行い、淡黄色粉末状の化合物1.07
gを得た。 1H−NMRおよびIR分析により上記化合
物4であることを確認した。化合物4の収率は41%で
あった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各ピー
クならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移動度
を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:3.63(2H,
m),3.92(2H,m),4.36(1H,d),
5.40(1H,s),5.52(3H,br),6.
84(1H,d),7.31(10H,m),7.61
(1H,d),8.26(1H,d),11.76(1
H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3370,2940,17
20,1610,1560,1510,1420,13
80,1320,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
5(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0032】(実施例5〜7および比較例) 〔抗癌活性に関する動物実験〕P388(マウス白血病
株)腹水移植マウスに対する延命効果により抗癌活性を
評価した。マウス(CDF1,雄)腹水にて継代維持さ
れたP388細胞を回収し、生理食塩水にて洗浄後、再
度生理食塩水で希釈し細胞数を顕微鏡下で数え、1×1
07 個/mlの細胞懸濁液を調製した。0.1mlの細
胞懸濁液(1×106 個のP388細胞を含む)を同系
マウス(CDF1,雄、4週齢)の腹腔内に移植した。
次に、表1に示す被験化合物を癌細胞移植翌日より5日
間に渡り、表1に示す量を腹腔内に投与し、その結果を
表1に示す。抗癌活性の指標としてILS(%)を以下
の式にて求めた。 なお対照群には生理食塩水を同様の方法で投与した。
株)腹水移植マウスに対する延命効果により抗癌活性を
評価した。マウス(CDF1,雄)腹水にて継代維持さ
れたP388細胞を回収し、生理食塩水にて洗浄後、再
度生理食塩水で希釈し細胞数を顕微鏡下で数え、1×1
07 個/mlの細胞懸濁液を調製した。0.1mlの細
胞懸濁液(1×106 個のP388細胞を含む)を同系
マウス(CDF1,雄、4週齢)の腹腔内に移植した。
次に、表1に示す被験化合物を癌細胞移植翌日より5日
間に渡り、表1に示す量を腹腔内に投与し、その結果を
表1に示す。抗癌活性の指標としてILS(%)を以下
の式にて求めた。 なお対照群には生理食塩水を同様の方法で投与した。
【0033】
【表1】
【0034】対照群A:生存日数 9.2 ±0.4 日 対照群B:生存日数 9.7 ±0.6 日
【0035】
【発明の効果】本発明における4−N−アシル−2−チ
オシトシンアラビノシドは、動物実験において抗癌活性
を示し、医薬および核酸化学等の分野での利用価値は高
い。
オシトシンアラビノシドは、動物実験において抗癌活性
を示し、医薬および核酸化学等の分野での利用価値は高
い。
【図1】 化合物3の 1H−NMRのチャートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 敏幸 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内 (72)発明者 吉田 ▲祇▼生 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】下記式(1)で表される4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシド。 【化1】 (式中、Rは炭素数が4〜20個の分岐状アルキル基を
示す) - 【請求項2】請求項1記載の4−N−アシル−2−チオ
シトシンアラビノシドを活性成分として含有する抗癌
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21046696A JPH1036383A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21046696A JPH1036383A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1036383A true JPH1036383A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16589810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21046696A Pending JPH1036383A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1036383A (ja) |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP21046696A patent/JPH1036383A/ja active Pending
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