JPH1035655A

JPH1035655A - ヒンジ蓋付き六角カートン

Info

Publication number: JPH1035655A
Application number: JP8207704A
Authority: JP
Inventors: Masayasu Hayashi; 正保林; Yoshitaka Aoki; 敬隆青木
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1996-07-19
Filing date: 1996-07-19
Publication date: 1998-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】一般的な、直方体のヒンジ蓋付きカートンの
形状とは異なり、形状が、新しいイメージを与える六角
柱状になっているヒンジ蓋付き六角カートンを提供する
ものである。【構成】本発明は、カートン本体と、カートン本体と
連結し、折り曲げ線で開閉が可能なヒンジ蓋と、カート
ン本体に内挿され、その一部がカートン本体から突出す
るように形成されたインナーフレームとからなるヒンジ
蓋付きカートンで、カートン本体が、折れ線を介して、
前壁、４面の側壁、後壁、そして六角形の底壁を連設し
てなる六角柱状で、また、ヒンジ蓋が、折れ線を介し
て、六角形の天井壁の前側に前蓋、側面に４面の側壁、
そして後面に後壁を連設してなる六角柱状で、かつ、イ
ンナーフレームも、六角柱状であることを特徴とするヒ
ンジ蓋付き六角カートンである。また、インナーフレー
ムの前壁と側壁の折れ線上の両側の２箇所にヒンジ蓋の
固定のための繋止片設けていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たばこなど収納する、
ヒンジ蓋を有するカートンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、たばこなどを収納する容器とし
て、包み込み型以外にボックス型でヒンジ蓋付きのカー
トンが使用されている。形としては、薄い直方体が多く
用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
市場では、多様化、差別化などが要求され、カートンの
形状にも種々の工夫が必要とされ、新しい形状のたばこ
などを収納するカートンが望まれている。本発明は、前
述の問題点に鑑みてなされたもので、一般的な、直方体
のヒンジ蓋付きカートンの形状とは異なり、形状が新し
いイメージを与える六角柱状になっているヒンジ蓋付き
カートンであり、さらに、蓋を閉じた時に、ただちに開
かないように繋止構造を有しているヒンジ蓋付き六角カ
ートンを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明は、カートン本体と、前記カートン本
体と連結し、この連結線上の折り曲げ線で開閉が可能な
ヒンジ蓋と、前記カートン本体に内挿され、その一部が
前記カートン本体から突出するように形成されたインナ
ーフレームとからなるヒンジ蓋付きカートンであって、
前記カートン本体が、それぞれの折れ線を介して、本体
前壁、２対で４面の本体側壁、本体後壁、そして六角形
の本体底壁を連設してなる六角柱状で、また、前記ヒン
ジ蓋が、それぞれの折れ線を介して、六角形の蓋天井壁
の前面に蓋前蓋、側面に２対で４面の蓋側壁、そして後
面に蓋後壁を連設してなる六角柱状で、かつ、前記イン
ナーフレームが、それぞれの折れ線を介して、前壁、２
対で４面の側壁、後壁を連設してなる六角柱状であるこ
とを特徴とするヒンジ蓋付き六角カートンを要旨とす
る。また、前記インナーフレームの前記前壁と前記側壁
の折れ線上の両側の２箇所に前記ヒンジ蓋の固定のため
の繋止片設けていることを特徴としている。

【０００５】本発明によれば、一般的な、直方体のヒン
ジ蓋付きカートンの形状とは異なり、形状が新しいイメ
ージを与える六角柱状になっているヒンジ蓋付きカート
ンであり、さらに、蓋を閉じた時に、ただちに開かない
ように繋止構造を有しているヒンジ蓋付き六角カートン
を得ることが出来る。

【０００６】

【実施例】以下図面に基づいて詳細に説明する。図１
は、本発明によるヒンジ蓋付き六角カートンＡを示す斜
視図である。本発明のヒンジ蓋付き六角カートンＡは、
カートン本体１０、ヒンジ蓋２０、そしてインナーフレ
ーム３０とからなっている。カートン本体１０は、六角
形の本体底壁１１と、本体前壁１２と、本体後壁１３
と、２対で４面の本体側壁１４、１５、１６、１７とを
備えている。同様に、ヒンジ蓋２０は、六角形の蓋天井
壁２１と、蓋前壁２２と、蓋後壁２３と、２対で４面の
蓋側壁２４、２５、２６、２７とを備えている。カート
ン本体１０とヒンジ蓋２０とは、ヒンジ蓋付き六角カー
トンＡを開封する前では、各前壁、側壁、そして後壁に
おいて連結している。開封した後では、各後壁でのみに
おいて連結している。そして、ヒンジ蓋付き六角カート
ンＡのもう一つの構成部材としてインナーフレーム３０
がある。このインナーフレーム３０は、内容物を保持す
ると共に、ヒンジ蓋２０を開閉する時の支えになってい
る。形は六角柱状で、前壁３１と、後壁３１と、２対で
４面の側壁３２、３３、３４、３５とを備えている。こ
のインナーフレーム３０は、カートン本体１０の内面に
部分的に接着剤で固定されている。カートン本体１０か
ら突出した部分はヒンジ蓋２０でカバーされる。

【０００７】図２は、本発明によるヒンジ蓋付き六角カ
ートンＡのカートン本体１０、ヒンジ蓋２０とが一体と
なっているブランクを示す平面図である。カートン本体
１０は、それぞれの折れ線を介して、本体側壁１４、１
５と、本体前壁１２と、本体側壁１６、１７と、本体後
壁１３と、本体糊代片１８とを順に連設して、この本体
側壁１４、１５と、本体前壁１２と、本体側壁１６、１
７と、本体後壁１３の下端部には、折れ線を介して、底
糊代片１４ａ、１５ａと、六角形の本体底壁１１と、底
糊代片１６ａ、１７ａと、六角形の本体底内壁１９とを
連設している。

【０００８】ヒンジ蓋２０も、同様に、それぞれの折れ
線を介して、蓋側壁２４、２５と、蓋前壁２２と、蓋側
壁２６、２７と、蓋後壁２３と、蓋糊代片２８とを順に
連設して、この蓋側壁２４、２５と、蓋前壁２２と、蓋
側壁２６、２７と、蓋後壁２３の上端部には、折れ線を
介して、蓋糊代片２４ａ、２５ａと、六角形の蓋天井壁
２１と、蓋糊代片２６ａ、２７ａと、六角形の蓋天井内
壁２９とを連設している。また、カートン本体１０と、
ヒンジ蓋２０とは、ブランク上では、線（ＡＢＣＤＥ
Ｆ）で連結している。具体的には、線（ＡＢ）、線（Ｃ
ＤＥＦ）は、切れ刃（部分的につなぎのある）で加工さ
れ、使用の時には切り裂かれる。本体後壁１３と蓋後壁
２３とに設けられる線（ＢＣ）は、罫線、ミシン目ある
いはリード罫で加工され、使用の時のヒンジ蓋２０の開
閉での折り曲げ線となる。

【０００９】図３は、本発明によるヒンジ蓋付き六角カ
ートンＡのインナーフレーム３０のブランクを示す平面
図である。インナーフレーム３０は、それぞれの折れ線
を介して、後壁３２、側壁３３、３４と、前壁３１と、
側壁３５、３６と、後壁３７とを順に連設している。ま
た、前壁３１と側壁３４、３５との折れ線の上部の両側
には、繋止片３８を切り込みによって設ける。この繋止
片３８によって、使用の時に、ヒンジ蓋２０が閉じられ
た場合に、閉じたまま保持される。この繋止片３８は、
一般的な直方体のヒンジ付きカートンに設けた場合に
は、変形し易いなどの欠点が見られるが、六角形カート
ンの場合には、その欠点は少なく、繋止片３８の効果が
良く発揮される。

【００１０】（実施例）印刷を施した坪量３００ｇ／ｍ
²の高級板紙を使用し、蓋前壁２２の上端から本体前壁
１２の下端までの寸法、同様に、蓋後壁２３の上端から
本体後壁１３の下端までの寸法、つまりヒンジ蓋付き六
角カートンの高さを８７ｍｍとし、前壁１２、２２およ
び後壁１３、２３の幅の寸法を２３ｍｍとし、各側壁１
４、１５、１６、１７、２４、２５、２６、２７の幅の
寸法を１４ｍｍとし、それぞれの寸法に合った六角形の
本体底壁１１、本体底内壁１９、蓋天井壁２１、蓋天井
内壁２９、および各糊代片１８、２８、１４ａ、１５
ａ、１６ａ、１７ａ、２４ａ、２５ａ、２６ａ、２７ａ
を持ち、ヒンジ蓋２０の折り曲げ線となる線（Ｂ−Ｃ）
の位置を、つまり蓋後壁２３の高さを１１ｍｍとし、線
（Ｄ−Ｅ）の位置、つまり蓋前壁２２の高さを２５ｍｍ
とした図２に示すようなカートンブランクを作成した。

【００１１】一方、坪量３００ｇ／ｍ²の高級板紙を使
用し、後壁３２、３７、側壁３３、３６の高さを８７ｍ
ｍとし、前壁の幅を２２ｍｍとし、後壁３２、３７の幅
を１１ｍｍとし、側壁３３、３４、３５、３６の幅を１
３．５ｍｍとし、前壁上部の両側には切り込みにより繋
止片３８を設けた図３に示すようなインナーフレームの
ブランクを作成した。

【００１２】つぎに、内容物であるたばこを包装するた
めに、まず、カートン本体のカートンブランクの罫線を
折り込み、カートンブランクの両外側の側壁１４、２４
と糊代片１８、２８とを接着剤で接着し、そして、各罫
線を折り起こし蓋面と底面とが開口した六角柱状にし、
その中に、同じく六角柱状に折り込んだインナーフレー
ムを挿入した。その際には、後壁１３、２３の内面とイ
ンナーフレームの後壁３２、３７の外面とを接着剤で部
分的に接着し、インナーフレームをカートン本体内に固
定した。つづいて、アミホイル紙で包装したたばこ１０
本を開口した六角カートン内に挿入、充填した。さら
に、六角柱状になったカートンの底部では、糊代片１４
ａ、１５ａ、１６ａ、１７ａを折り込み、そして六角形
の本体底内壁１９、本体底壁１１を折り込み、接着し
た。カートンの蓋部では、糊代片２４ａ、２５ａ、２６
ａ、２７ａを折り込み、そして六角形の蓋天井内壁２
９、蓋天井壁２１を折り込み、接着し、充填包装が完了
した。実際には、さらに、透明フィルムでオーバーラッ
プした。

【００１３】こうして得られた製品は、片手で持ちやす
く、実際に、オーバーフィルムを取り除き、ヒンジ蓋２
０を開封したところ、図４に示すように、簡単に、開封
できた。また、閉じた場合も、繋止片３８の効果で自然
には開きにくく保持されていた。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、一般的な、直方体のヒ
ンジ蓋付きカートンの形状とは異なり、形状が新しいイ
メージを与える六角柱状になっているヒンジ蓋付きカー
トンであり、さらに、蓋を閉じた時に、ただちに開かな
いように繋止構造を有しているヒンジ蓋付き六角カート
ンを得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のヒンジ蓋付き六角カートンＡを示す斜
視図である。

【図２】本発明のヒンジ蓋付き六角カートンＡのカート
ン本体およびヒンジ蓋のブランクを示す平面図である。

【図３】本発明のヒンジ蓋付き六角カートンＡのインナ
ーフレームのブランクを示す平面図である。

【図４】本発明のヒンジ蓋付き六角カートンの一実施例
を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａヒンジ蓋付き六角カートン１０カートン本体１１本体底壁１２本体前壁１３本体後壁１４本体側壁１４ａ底糊代片１５本体側壁１５ａ底糊代片１６本体側壁１６ａ底糊代片１７本体側壁１７ａ底糊代片１８本体糊代片１９本体底内壁２０ヒンジ蓋２１蓋天井壁２２蓋前壁２３蓋後壁２４蓋側壁２４ａ蓋糊代片２５蓋側壁２５ａ蓋糊代片２６蓋側壁２６ａ蓋糊代片２７蓋側壁２７ａ蓋糊代片２８蓋糊代片２９蓋天井内壁３０インナーフレーム３１前壁３２後壁３３側壁３４側壁３５側壁３６側壁３７後壁３８繋止片

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カートン本体と、前記カートン本体と連
結し、この連結線上の折り曲げ線で開閉が可能なヒンジ
蓋と、前記カートン本体に内挿され、その一部が前記カ
ートン本体から突出するように形成されたインナーフレ
ームとからなるヒンジ蓋付きカートンであって、前記カ
ートン本体が、それぞれの折れ線を介して、本体前壁、
２対で４面の本体側壁、本体後壁、そして六角形の本体
底壁を連設してなる六角柱状で、また、前記ヒンジ蓋
が、それぞれの折れ線を介して、六角形の蓋天井壁の前
面に蓋前蓋、側面に２対で４面の蓋側壁、そして後面に
蓋後壁を連設してなる六角柱状で、かつ、前記インナー
フレームが、それぞれの折れ線を介して、前壁、２対で
４面の側壁、後壁を連設してなる六角柱状であることを
特徴とするヒンジ蓋付き六角カートン。
【請求項２】前記インナーフレームの前記前壁と前記
側壁の折れ線上の両側の２箇所に前記ヒンジ蓋の固定の
ための繋止片設けていることを特徴とする請求項１に記
載のヒンジ蓋付き六角カートン。