JPH10340332A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法、画像処理制御プログラムを記録した媒体Info
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- JPH10340332A JPH10340332A JP9151413A JP15141397A JPH10340332A JP H10340332 A JPH10340332 A JP H10340332A JP 9151413 A JP9151413 A JP 9151413A JP 15141397 A JP15141397 A JP 15141397A JP H10340332 A JPH10340332 A JP H10340332A
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Abstract
クト)を判断することができないため、人間が関与しな
ければならなかった。 【解決手段】 画像処理の中枢をなすコンピュータはス
テップS110にて隣接する画素間のデータの差分値か
ら画像の変化度合いであるエッジ度を求め、ステップS
120,S130にてエッジ度の大きい画像のみ選択し
てオブジェクトの画素と判断し、オブジェクトの画素に
ついての画像データからコントラスト補正と明度補正の
ための最適なパラメータを求めるようにしているため、
オブジェクトの画素の画像データに基づいて画像処理の
指針が決定され、自動的に最適な画像処理を実行するこ
とができる。
Description
のような実写画像データに対して最適な画像処理を自動
的に実行する画像処理装置、画像処理方法、画像処理制
御プログラムを記録した媒体に関する。
像処理が行われている。例えば、コントラストを拡大す
るものであるとか、色調を補正するものであるとか、明
るさを補正するといった画像処理である。これらの画像
処理は、通常、マイクロコンピュータで実行可能となっ
ており、操作者がモニタ上で画像を確認して必要な画像
処理を選択したり、画像処理のパラメータなどを決定し
ている。
については各種のものが提案され、実際に効果を発揮し
ている。しかしながら、どの技法でどの程度の処理を行
うかとなると、依然、人間が関与しなければならない。
これは、画像処理の対象となるディジタル画像データに
おいて、どこが重要であるのかを判断することができな
かったためである。
た場合、画面全体の平均が暗ければ明るく補正し、逆に
平均が明るければ暗く補正するという自動処理を考えた
とする。ここで、夜間撮影した人物像の実写画像データ
があるとする。背景は殆ど真っ暗に近いものの、人物自
体は良好に撮影できていたとする。この実写画像データ
を自動補正すると、背景が真っ暗であるがために明るく
補正しようとしてしまい、昼間の画像のようになってし
まうことになる。
部分だけに注目する。そして、人物像が暗ければ少し明
るく補正するし、逆に、フラッシュなどの効果で明る過
ぎれば暗くする補正を選択する。
データの中の重要な部分(これを、オブジェクトと呼ぶ
ことにする)を判断することができないため、人間が関
与しなければならないという課題があった。
もので、デジタル写真画像のような実写画像データにお
ける重要な部分を検出し、自動的に最適な画像処理を選
択して実行することが可能な画像処理装置、画像処理方
法、画像処理制御プログラムを記録した媒体の提供を目
的とする。
め、請求項1にかかる発明は、ドットマトリクス状の画
素からなる実写画像データを入力して所定の画像処理を
行う画像処理装置であって、各画素での画像の変化度合
いに基づいて同変化度合いの大きな画素をオブジェクト
と判断するオブジェクト判断手段と、オブジェクトと判
断された画素の画像データに基づいて画像処理内容を決
定し、同決定した内容に基づいて画像処理する処理手段
を具備する構成としてある。
その人物を中心に捉えて撮影するのが普通である。従っ
て、人物部分にピントが合わせられてシャープな画像と
なっている。画像がシャープであるとその輪郭部分がは
っきりし、画像の変化度合いは大きくなる。このため、
画像の変化度合いが大きな画素はピントを合わせられた
本来のオブジェクトであると想定しても誤りではない可
能性が極めて高い。
明においては、実写画像データはドットマトリクス状の
画素からなり、画素単位での画像処理が行われるが、こ
れに先だって、オブジェクト判断手段は各画素での画像
の変化度合いに基づいて同変化度合いの大きな画素をオ
ブジェクトと判断する。そして、このようにオブジェク
トと判断された画素の画像データに基づいて処理手段が
画像処理内容を決定し、同決定した内容に基づいて画像
処理する。
を判断する手法は適宜各種のものを採用可能である。そ
の一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記
載の画像処理装置において、上記オブジェクト判断手段
は、隣接する画素間での画像データの差に基づいて画像
の変化度合いを判断する構成としてある。
明においては、画像の変化度合いを判断するにあたり、
オブジェクト判断手段は隣接する画素間での画像データ
の差に基づいて判断する。ドットマトリクス状の画素の
ように一定間隔で並んでいる場合、隣接する画素間のデ
ータの差は一次微分値と比例するため、このような差分
をもってして画像の変化度合いと判断できる。この場
合、差分をベクトルの大きさと考えるとともに、隣接方
向を考慮してベクトルを合成するようにしてもよい。
1または請求項2のいずれかに記載の画像処理装置にお
いて、上記オブジェクト判断手段は、画像の変化度合い
が大きいか否かを判断する基準を画像の部位によって変
化させる構成としてある。
据えて取ることが多い。この場合、画像処理内容を決定
するためにオブジェクトと判断すべき画素は中央部分か
ら選択される方が好ましいと言える。ところで、画像の
変化度合いが大きいか否かは比較となる値との差といえ
るし、このような比較の値が必ずしも一定でなければな
らない理由はない。
かかる発明においては、画像の変化度合いが大きいか否
かを判断するにあたり、オブジェクト判断手段はその基
準を画像の部位によって変化させ、部位毎の基準と各画
素における画像の変化度合いとを比較する。
可能である。その一例として一定の傾向を決めておいて
も良いし、他の一例として変化させる傾向自体を画像か
ら読み取るような方針でも良い。前者の一例として、請
求項4にかかる発明は、請求項3に記載の画像処理装置
において、上記オブジェクト判断手段は、上記基準を画
像の中央部の方が周縁部よりも低くする構成としてあ
る。
明においては、上記基準を画像の中央部の方が周縁部よ
りも低くすることにより、同程度の画像の変化度合いで
あったとしても画像の中央部の方がよりオブジェクトと
して判断されやすくなる。従って、中央部に人物像があ
ればこの人物像の画素がより多くオブジェクトの画素と
して判断されることになる。
として、請求項5にかかる発明は、請求項3に記載の画
像処理装置において、上記オブジェクト判断手段は、上
記基準を画像の部位毎における上記画像の変化度合いの
分布に基づいて決定する構成としてある。
明においては、オブジェクト判断手段が画像の部位毎に
おける画像の変化度合いの分布を求め、この分布を求め
てから上記基準を決定する。そして、この後で同基準と
比較してオブジェクトの画素であるか否かを判断する。
度合いの大きな画素が多く集まっている部位はオブジェ
クトの可能性が高いものと判断して基準を低くするよう
なものでも良いし、予め変化度合いの分布パターンに応
じた基準設定のパターンを用意しておき、検出された分
布パターンに基づいて基準設定のパターンを選択すると
いうようなものでもよい。
た画素の画像データに基づいて画像処理内容を決定しつ
つ同決定した内容に基づいて画像処理するものであれば
よく、具体的な処理手法などは特に限定されない。例え
ば、オブジェクトとして判断された画素の輝度分布を求
め、輝度分布範囲が狭ければ所定の割合で拡大するよう
に輝度を修正すればコントラストを拡大する画像処理を
実行できる。また、オブジェクトの輝度分布が全体とし
て暗いようであれば、明るくする補正を実行しても良
い。さらに、オブジェクトとして判断された画素の色分
布を求め、グレイバランスがずれていないかを判断し、
ずれているようであればトーンカーブなどを使用してグ
レイバランスを修正することもできる。
クトの画素と判断する手法は、必ずしも実体のある装置
に限られる必要もなく、その一例として、請求項6にか
かる発明は、ドットマトリクス状の画素からなる実写画
像データを入力して所定の画像処理を行う画像処理方法
であって、各画素での画像の変化度合いに基づいて同変
化度合いの大きな画素をオブジェクトと判断するととも
に、オブジェクトと判断された画素の画像データに基づ
いて画像処理内容を決定し、同決定した内容に基づいて
画像処理する構成としてある。
ず、その方法としても有効であることに相違はない。
判断して画像処理する画像処理装置は単独で存在する場
合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用される
こともあるなど、発明の思想としては各種の態様を含む
ものである。また、ハードウェアで実現されたり、ソフ
トウェアで実現されるなど、適宜、変更可能である。
を制御するソフトウェアとなる場合には、かかるソフト
ウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、
利用されるといわざるをえない。
は、コンピュータにてドットマトリクス状の画素からな
る実写画像データを入力して所定の画像処理を行う画像
処理制御プログラムを記録した媒体であって、各画素で
の画像の変化度合いに基づいて同変化度合いの大きな画
素をオブジェクトと判断するとともに、オブジェクトと
判断された画素の画像データに基づいて画像処理内容を
決定し、同決定した内容に基づいて画像処理する構成と
してある。
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行う場合でも本
発明が利用されていることには変わりないし、半導体チ
ップに書き込まれたようなものであっても同様である。
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体
上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるよう
な形態のものとしてあってもよい。
間が関与しなければ判断できなかったオブジェクトの判
断を画像の変化度合いの大きな画素として判断すること
により自動化が可能となり、そのオブジェクトに応じて
画像処理内容を適宜変更して最適な画像処理を実行する
ことが可能な画像処理装置を提供することができる。
接する画素間での画像データの差を求めるだけであるの
で、演算が容易であり、オブジェクト判断のための処理
量を低減できる。
画像の部位によって画像の変化度合いの評価を変えるた
め、構図などを考慮したより融通の高い判断が可能とな
る。
写真の構図としての中央部分に重点をおく判断が可能と
なり、多くの画像データを効率的に処理することが可能
となる。
各画像毎の画像の変化度合いの分布を考慮してオブジェ
クトの判断が可能となり、柔軟な対処が可能となる。
オブジェクトの判断を自動化して画像処理内容を適宜変
更して最適な画像処理を実行することが可能な画像処理
方法を提供でき、請求項7にかかる発明によれば、同様
の処理をコンピュータにて実行する画像処理制御プログ
ラムを記録した媒体を提供することができる。
実施形態を説明する。
処理装置を適用した画像処理システムをブロック図によ
り示しており、図2は具体的ハードウェア構成例を概略
ブロック図により示している。
どをドットマトリクス状の画素として表した実写画像デ
ータを画像処理装置20へ出力し、同画像処理装置20
は所定の処理を経て画像処理の内容と程度を決定してか
ら画像処理を実行する。同画像処理装置20は画像処理
した画像データを画像出力装置30へ出力し、画像出力
装置は画像処理された画像をドットマトリクス状の画素
で出力する。ここにおいて、画像処理装置20が出力す
る画像データは、各画素における画像の変化度合いを求
めて同変化度合いの大きな画素がオブジェクトであると
判断し、このようなオブジェクトの画像データの状況に
即して画像処理の内容及び程度を判定して画像処理され
たものである。従って、画像処理装置20は、このよう
にして各画素における画像の変化度合いを求めて同変化
度合いの大きな画素がオブジェクトであると判断するオ
ブジェクト判断手段と、このようなオブジェクトの画像
データの状況に即して画像処理の内容及び程度を判定し
て画像処理する処理手段とを備えている。
スキャナ11やデジタルスチルカメラ12あるいはビデ
オカメラ14などが該当し、画像処理装置20の具体例
はコンピュータ21とハードディスク22とキーボード
23とCD−ROMドライブ24とフロッピーディスク
ドライブ25とモデム26などからなるコンピュータシ
ステムが該当し、画像出力装置30の具体例はプリンタ
31やディスプレイ32等が該当する。本実施形態の場
合、画像処理としてオブジェクトを見つけて適切な画像
処理を行なうものであるため、画像データとしては写真
などの実写データが好適である。なお、モデム26につ
いては公衆通信回線に接続され、外部のネットワークに
同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータ
をダウンロードして導入可能となっている。
としてのスキャナ11やデジタルスチルカメラ12が画
像データとしてRGB(緑、青、赤)の階調データを出
力するとともに、画像出力装置30としてのプリンタ3
1は階調データとしてCMY(シアン、マゼンダ、イエ
ロー)あるいはこれに黒を加えたCMYKの二値データ
を入力として必要とするし、ディスプレイ32はRGB
の階調データを入力として必要とする。一方、コンピュ
ータ21内ではオペレーティングシステム21aが稼働
しており、プリンタ31やディスプレイ32に対応した
プリンタドライバ21bやディスプレイドライバ21c
が組み込まれている。また、画像処理アプリケーション
21dはオペレーティングシステム21aにて処理の実
行を制御され、必要に応じてプリンタドライバ21bや
ディスプレイドライバ21cと連携して所定の画像処理
を実行する。従って、画像処理装置20としてのこのコ
ンピュータ21の具体的役割は、RGBの階調データを
入力して最適な画像処理を施したRGBの階調データを
作成し、ディスプレイドライバ21cを介してディスプ
レイ32に表示させるとともに、プリンタドライバ21
bを介してCMY(あるいはCMYK)の二値データに
変換してプリンタ31に印刷させることになる。
の入出力装置の間にコンピュータシステムを組み込んで
画像処理を行うようにしているが、必ずしもかかるコン
ピュータシステムを必要とするわけではなく、画像デー
タに対して各種の画像処理を行うシステムであればよ
い。例えば、図3に示すようにデジタルスチルカメラ1
2a内にオブジェクトを判断して画像処理する画像処理
装置を組み込み、変換した画像データを用いてディスプ
レイ32aに表示させたりプリンタ31aに印字させる
ようなシステムであっても良い。また、図4に示すよう
に、コンピュータシステムを介することなく画像データ
を入力して印刷するプリンタ31bにおいては、スキャ
ナ11bやデジタルスチルカメラ12bあるいはモデム
26b等を介して入力される画像データから自動的にオ
ブジェクトを判断して画像処理するように構成すること
も可能である。
画像処理は、具体的には上記コンピュータ21内にて図
5などに示すフローチャートに対応した画像処理プログ
ラムで行っている。同図に示すフローチャートにおいて
は、オブジェクトであるか否かの判断を実行している。
シャープであるという経験的事実に基づいて、本発明に
おいては画像がシャープな画素がオブジェクトの画素で
あると判断する。画像データがドットマトリクス状の画
素から構成されている場合には、各画素ごとに上述した
RGBの輝度を表す階調データで表されており、画像の
エッジ部分では隣接する画素間での同データの差分は大
きくなる。この差分は輝度勾配であり、これをエッジ度
と呼ぶことにし、ステップS110では各画素でのエッ
ジ度を判定する。図6に示すようなXY直交座標を考察
する場合、画像の変化度合いのベクトルはX軸方向成分
とY軸方向成分とをそれぞれ求めれば演算可能となる。
ドットマトリクス状の画素からなるディジタル画像にお
いては、図7に示すように縦軸方向と横軸方向に画素が
隣接しており、その明るさをf(x,y)で表すものと
する。この場合、f(x,y)はRGBの各輝度である
R(x,y),G(x,y),B(x,y)であった
り、あるいは全体の輝度Y(x,y)であってもよい、
なお、RGBの各輝度であるR(x,y),G(x,
y),B(x,y)と全体の輝度Y(x,y)との関係
は、厳密には色変換テーブルなどを参照しなければ変換
不能であるが、後述するようにして簡易な対応関係を利
用するようにしても良い。
fxとY方向の差分値fyは、 fx=f(x+1,y)−f(x,y) …(1) fy=f(x,y+1)−f(x,y) …(2) のように表される。従って、これらを成分とするベクト
ルの大きさ|g(x,y)|は、 |g(x,y)|=(fx**2+fy**2)**(1/2) …(3) のように表される。むろん、エッジ度はこの|g(x,
y)|で表される。なお、本来、画素は図8に示すよう
に縦横に升目状に配置されており、中央の画素に注目す
ると八つの隣接画素がある。従って、同様にそれぞれの
隣接する画素との画像データの差分をベクトルで表し、
このベクトルの和を画像の変化度合いと判断しても良
い。
が求められるので、基本的にはあるしきい値と比較して
エッジ度の方が大きい画素をオブジェクトの画素と判断
すればよい。しかしながら、経験的事実から考察する
と、オブジェクトは構図の中央部分に位置することが多
い。この事実は、中央部分から多くの画素が抽出される
ような仕組みとすることによって実行すべき画像処理の
判断に利用されるようにすることが好ましい効果を得ら
れるということを裏付けるものである。
部分毎に比較するしきい値Th1,Th2,Th3を異
ならせておくようにしている。むろん、この例では、 Th1<Th2<Th3 …(4) なる関係があり、中央に近い部分ほどしきい値は低く、
エッジ度が比較的低くてもオブジェクトと判断されるよ
うになっている。
ため、領域としては画像の中央から水平方向と垂直方向
に均等に三等分している。そして、ステップS120で
はエッジ度を判定した画素がどの領域にあるかに基づい
て比較のためのしきい値を判定し、ステップS130に
て同エッジ度と同しきい値とを比較して変化度合いが大
きいか否かを判断する。比較の結果、エッジ度の方が大
きければこの画素はオブジェクトの画素であると判断
し、ステップS140にてその画素の画像データをワー
クエリアに保存する。ワークエリアはコンピュータ21
内のRAMであってもよいしハードディスク22であっ
てもよい。
ついて行うため、ステップS150にて処理の対象画素
を移動させ、ステップS160にて全画素について終了
したと判断されるまで処理を繰り返す。
変更するにあたって常に画像の中央部分を基準とした領
域の分割を行っているが、エッジ度の分布に基づいて領
域の分割の仕方を変化させるようにしても良い。図10
はこのように領域の分割を適宜変化させるためのフロー
チャートを示しており、図11はこれによって分割され
る領域を示している。
動させながら各画素について以下の処理を実行してい
く。ステップS210で上記エッジ度を判定したら、ス
テップS220では水平軸方向に集計し、ステップS2
30では垂直軸方向に集計する。ステップS240にて
対象画素を移動させ、ステップS250で全画素終了と
判断されるまでループする。
終了したら、ステップ260では水平軸での最大分布位
置を決定し、ステップS270では垂直軸での最大分布
位置を決定する。図11に示すように、水平軸と垂直軸
でのエッジ度の高い部分を画像の中心と考え、領域を次
のように分割している。
端までの距離を二等分し、その内側の領域についてしき
い値Th1とし、残りの距離をそれぞれ二等分して内側
の領域についてしきい値Th2とするとともに、外側の
領域についてしきい値Th3とする。ステップS280
ではこのようにして領域を分けることによって比較基準
を決定し、ステップS290ではこの領域としきい値と
の対応のもとで上述したステップS110〜S160と
同じ処理でエッジ度に基づくサンプリングを行ってオブ
ジェクトの画素を判断する。
れぞれで中央部分を求めてから領域を二等分ずつしなが
ら分割しているが、エッジ度の分布に基づいて領域の分
割手法を変更することができれば良く、具体的な分割手
法などは適宜変更可能である。
直軸方向の集計を画素単位で行っていたが、図12に示
すように、画像を比較的大きな升目に区切り、この升目
の単位で集計し、最大分布位置を決定するとともに、領
域分割を実行するようにしても良い。
出することができたら、これらの画素の画像データに基
づいて最適な画像処理を決定し、実行する。図13は、
その一例としてコントラストの拡大と明度の補正の画像
処理を実行するためのフローチャートを示している。
めの基本的な手法は、オブジェクトの画像データに基づ
いて輝度分布を求め、この輝度分布が本来の階調幅(2
55階調)の一部分しか利用していないのであれば分布
を拡大するというものである。
ヒストグラムを作成し、ステップS320では拡大する
幅を決定する。拡大幅を決定するにあたり、輝度分布の
両端を求めることを考える。写真画像の輝度分布は図1
4に示すように概ね山形に表れる。むろん、その位置、
形状についてはさまざまである。輝度分布の幅はこの両
端をどこに決めるかによって決定されるが、単に裾野が
延びて分布数が「0」となる点を両端とすることはでき
ない。裾野部分では分布数が「0」付近で変移する場合
があるし、統計的に見れば限りなく「0」に近づきなが
ら推移していくからである。
きい側と小さい側からある分布割合だけ内側に経た部分
を分布の両端とする。本実施形態においては、同図に示
すように、この分布割合を0.5%に設定している。む
ろん、この割合については、適宜、変更することが可能
である。このように、ある分布割合だけ上端と下端をカ
ットすることにより、ノイズなどに起因して生じている
白点や黒点を無視することもできる。すなわち、このよ
うな処理をしなければ一点でも白点や黒点があればそれ
が輝度分布の両端となってしまうので、255階調の輝
度値であれば、多くの場合において最下端は階調「0」
であるし、最上端は階調「255」となってしまうが、
上端部分から0.5%の画素数だけ内側に入った部分を
端部とすることにより、このようなことが無くなる。
た画素数に対する0.5%を演算し、再現可能な輝度分
布における上端の輝度値及び下端の輝度値から順番に内
側に向かいながらそれぞれの分布数を累積し、0.5%
の値となった輝度値を求める。以後、この上端側をym
axと呼び、下端側をyminと呼ぶ。
5」としたときに、変換前の輝度yと輝度の分布範囲の
最大値ymaxと最小値yminから変換先の輝度Yを次式に
基づいて求める。
55ならばY=255とする。ここにおける、aは傾き
であり、bはオフセットといえる。この変換式によれ
ば、図15に示すように、あるせまい幅を持った輝度分
布を再現可能な範囲まで広げることができる。ただし、
再現可能な範囲を最大限に利用して輝度分布の拡大を図
った場合、ハイライト部分が白く抜けてしまったり、ハ
イシャドウ部分が黒くつぶれてしまうことが起こる。こ
れを防止するため本実施形態においては、再現可能な範
囲を制限している。すなわち、再現可能な範囲の上端と
下端に拡大しない範囲として輝度値で「5」だけ残して
いる。この結果、変換式のパラメータは次式のようにな
る。
おいては変換を行わないようにする。
適用してしまうと、非常に大きな拡大率が得られる場合
も生じてしまう。例えば、夕方のような薄暮の状態では
最も明るい部分から暗い部分までのコントラストの幅が
狭くて当然であるのに、この画像についてコントラスト
を大きく拡大しようとする結果、昼間の画像のように変
換されてしまいかねない。このような変換は希望されな
いので、拡大率には制限を設けておき、aが1.5(〜
2)以上とはならないように制限する。これにより、薄
暮は薄暮なりに表現されるようになる。なお、この場合
は輝度分布の中心位置がなるべく変化しないような処理
を行っておく。
換式(Y=ay+b)を実行するのは非合理的である。
というのは、輝度yの取りうる範囲が「0」〜「25
5」でしかあり得ないため、予め輝度yが取りうる全て
の値に対応して変換後の輝度Yを求めておくことも可能
である。従って、図16に示すようなテーブルとして記
憶しておく。
ステップS320の拡大幅決定処理に該当し、画像デー
タを変更することが可能になる。しかし、このような輝
度の範囲の拡大によってコントラストを強調するだけで
なく、合わせて明るさを調整することも極めて有効であ
るため、ステップS330にて画像の明るさを判断し、
補正のためのパラメータを生成する。
分布の山が全体的に暗い側に寄っている場合には波線で
示すように全体的に明るい側に山を移動させると良い
し、逆に、図18にて実線で示すように輝度分布の山が
全体的に明るい側に寄っている場合には波線で示すよう
に全体的に暗い側に山を移動させると良い。
いては、輝度分布におけるメジアンymedを求め、同
メジアンymedが「85」未満である場合に暗い画像
と判断して以下のγ値に対応するγ補正で明るくする。
0.7とする。このような限界を設けておかないと夜の
画像が昼間のようになってしまうからである。なお、明
るくしすぎると全体的に白っぽい画像になってコントラ
ストが弱い画像になりやすいため、彩度を合わせて強調
するなどの処理が好適である。
大きい場合に明るい画像と判断して以下のγ値に対応す
るγ補正で暗くする。
として暗くなり過ぎないように限界を設けておく。
して行っても良いし、変換後の輝度分布に対して行って
も良い。γ補正をした場合における対応関係を図19に
示しており、γ<1であれば上方に膨らむカーブとな
り、γ>1であれば下方に膨らむカーブとなる。むろ
ん、かかるγ補正の結果も図16に示すテーブル内に反
映させておけばよく、テーブルデータに対して同補正を
行っておく。
ト補正と明度補正が必要であるか否かを判断する。この
判断は上述した拡大率(a)とγ値について適当なしき
い値と比較し、拡大率の方が大きかったりγ値が所定範
囲を超えていたら必要性有りと判断する。そして、必要
性有りと判断されれば画像データの変換を行う。すなわ
ち、ステップS310〜ステップS340にて画像処理
の必要性とその程度を判断し、ステップS350にて必
要と判断された画像処理を実行することになり、これら
を実行するハードウェア構成とソフトウェアとによって
処理手段を構成することになる。
(5)式に基づく変換を行うが、同式の変換式は、RG
Bの成分値との対応関係においても当てはめることがで
き、変換前の成分値(R0,G0,B0)に対して変換後
の成分値(R,G,B)は、 R=a・R0+b …(14) G=a・G0+b …(15) B=a・B0+b …(16) として求めることもできる。ここで、輝度y,Yが階調
「0」〜階調「255」であるのに対応してRGBの各
成分値(R0,G0,B0),(R,G,B)も同じ範囲と
なっており、上述した輝度y,Yの変換テーブルをその
まま利用すればよいといえる。
像データ(R0,G0,B0)について(14)〜(1
6)式に対応する変換テーブルを参照し、変換後の画像
データ(R,G,B)を得るという処理を繰り返すことに
なる。
スト補正と明度補正だけについて判断を行うようにして
いるが、画像処理の具体例はこれに限られるものではな
い。
する場合のフローチャートを示している。
素データがその成分要素として彩度を持っていればその
彩度の値を用いて分布を求めることが可能であるが、R
GBの成分値しか持っていないため、本来的には彩度値
が直接の成分値となっている表色空間への変換を行なわ
なければ彩度値を得ることができない。例えば、標準表
色系としてのLuv空間においては、L軸が輝度(明
度)を表し、U軸及びV軸で色相を表している。ここに
おいて、U軸及びV軸においては両軸の交点からの距離
が彩度を表すため、実質的に(U**2+V**2)**(1
/2)が彩度となる。
は対応関係を記憶した色変換テーブルを参照しつつ、補
間演算を併用しなければならず、演算処理量は膨大とな
ってくる。このような状況に鑑み、本実施形態において
は、画像データとして標準的なRGBの階調データを直
に利用して彩度の代替値Xを次のようにして求めてい
る。
RGBの単色あるいはいずれか二色の所定割合による混
合時において最大値となる。この性質から直に彩度を適
切に表すのは可能であるものの、簡易な(17)式によ
っても赤の単色および緑と青の混合色である黄であれば
最大値の彩度となり、各成分が均一の場合に「0」とな
る。また、緑や青の単色についても最大値の半分程度に
は達している。むろん、 X’=|R+B|−2×G …(18) X”=|G+R|−2×B …(19) という式にも代替可能である。
代替値Xについてのヒストグラムの分布を求める。(1
7)式においては、彩度が最低値「0」〜最大値「51
1」の範囲で分布し、概略的には図21に示すような分
布となる。次なるステップS420では、集計された彩
度分布に基づいてこの画像についての彩度指数というも
のを決定する。本実施形態においては、オブジェクトと
判断された画素数の範囲で、分布数として上位の「16
%」が占める範囲を求める。そして、この範囲内での最
低の彩度「A」がこの画像の彩度を表すものとして次式
に基づいて彩度強調指数Sを決定する。
の関係を示している。図に示すように、彩度指数Sは最
大値「50」〜最小値「0」の範囲で彩度「A」が小さ
いときに大きく、同彩度「A」が大きいときに小さくな
るように徐々に変化していくことになる。
にあたり、上述したように画像データが彩度のパラメー
タを備えているものであれば同パラメータを変換すれば
よいものの、RGBの表色空間を採用している場合に
は、一旦、標準表色系であるLuv空間に変換し、Lu
v空間内で半径方向へ変移させなければならないといえ
る。しかしながら、RGBの画像データを、一旦、Lu
v空間内の画像データに変換し、彩度強調後に再びRG
Bに戻すといった作業が必要となり、演算量が多くなら
ざるを得ない。従って、RGBの階調データをそのまま
利用して彩度強調することにする。
な関係にある色相成分の成分値であるときには、R=G
=Bであればグレイであって無彩度となる。従って、R
GBの各成分における最小値となる成分については各画
素の色相に影響を与えることなく単に彩度を低下させて
いるにすぎないと考えれば、各成分における最小値をす
べての成分値から減算し、その差分値を拡大することに
よって彩度を強調できるといえる。
有利な彩度強調パラメータSratioを、 Sratio=(S+100)/100 …(24) として求める。この場合、彩度強調指数S=0のときに
彩度強調パラメータSratio=1となって彩度強調され
ない。次に、RGB階調データの各成分(R,G,B)
における青(B)の成分値が最小値であったとすると、
この彩度強調パラメータSratioを使用して次のように
変換する。
する二度の色変換が不要となるため、演算時間の低減を
はかることができる。この実施形態においては、無彩度
の成分について単純に最小値の成分を他の成分値から減
算する手法を採用しているが、無彩度の成分を減算する
にあたっては別の変換式を採用するものであっても構わ
ない。ただし、(25)〜(27)式のように最小値を
減算するだけの場合には乗除算が伴わないので演算量が
容易となるという効果がある。
も、良好な変換が可能であるものの、この場合には彩度
を強調すると輝度も向上して全体的に明るくなるという
傾向がある。従って、各成分値から輝度の相当値を減算
した差分値を対象として変換を行うことにする。
v空間に色変換したのでは演算量が多大となってしまう
ため、テレビジョンなどの場合に利用されているRGB
から輝度を直に求める次式の変換式を利用する。
に基づいて次式のように求める。すなわち、 △R=(R−Y)×Sratio …(32) △G=(G−Y)×Sratio …(33) △B=(B−Y)×Sratio …(34) となり、この結果、 R’=R+(R−Y)×Sratio …(35) G’=G+(G−Y)×Sratio …(36) B’=B+(B−Y)×Sratio …(37) として変換可能となる。なお、輝度の保存は次式から明
らかである。
=R=G=Bとなるので、加減値△R=△G=△B=0
となり、無彩色に色が付くこともない。(35)式〜
(37)式を利用すれば輝度が保存され、彩度を強調し
ても全体的に明るくなることはない。
求めたら、ステップS430にて所定のしきい値と比較
し、彩度強調が必要な画像であるかを判断する。そし
て、必要であればステップS440にて(35)式〜
(37)式に基づいて全画素について画像データを変換
する。
て、彩度強調処理の必要性とその程度を判断し、ステッ
プS430にて必要と判断された場合に彩度強調処理を
実行することになり、これらを実行するハードウェア構
成とソフトウェアとによって処理手段を構成することに
なる。
処理の内容と程度を判定するものとして、その対象をエ
ッジ強調処理とすることもできる。図23は、このエッ
ジ強調処理のフローチャートを示している。オブジェク
トの画素が選択されているので、ステップS510では
積算されたエッジ度を画素数で除算することにより、オ
ブジェクトの画素についてのエッジ度を平均化する。す
なわち、このオブジェクト画像のシャープ度合いSL
は、画素数をE(I)pixとすると、
場合、SLの値が小さい画像ほどシャープネスの度合い
が低い(見た目にぼけた)と判断できるし、SLの値が
大きい画像ほどシャープネスの度合いが高い(見た目に
はっきりとしたもの)と判断できる。
あるため、実験的に得られた最適なシャープ度合いの画
像データについて同様にしてシャープ度合いSLを求
め、その値を理想のシャープ度合いSLoptと設定す
るとともに、ステップS520においてエッジ強調度E
enhanceを、 として求める。ここにおいて、係数ksは画像の大きさ
に基づいて変化するものであり、画像データが図24に
示すように、縦横方向にそれぞれheightドットと
widthドットからなる場合、 ks=min(height,width)/A …(42) のようにして求めている。ここにおいて、min(he
ight,width)はheightドットとwid
thドットのうちのいずれか小さい方を指し、Aは定数
で「768」としている。むろん、これらは実験結果か
ら得られたものであり、適宜変更可能であることはいう
までもない。ただし、基本的には画像が大きいものほど
強調度を大きくするということで良好な結果を得られて
いる。
求めたら、ステップS530にて所定のしきい値と比較
してエッジ強調が必要であるか判断し、必要であると判
断されればステップS540にて全画素についてエッジ
強調処理を実行する。
Yに対して強調後の輝度Y’が、 Y’=Y+Eenhance・(Y−Yunsharp) …(43) として演算される。ここで、Yunsharpは各画素の画像
データに対してアンシャープマスク処理を施したもので
あり、ここでアンシャープマスク処理について説明す
る。図25は一例として5×5画素のアンシャープマス
ク41を示している。このアンシャープマスク41は、
中央の「100」の値をマトリクス状の画像データにお
ける処理対象画素Y(x,y)の重み付けとし、その周
縁画素に対して同マスクの升目における数値に対応した
重み付けをして積算するのに利用される。このアンシャ
ープマスク41を利用する場合、
式において、「396」とは重み付け係数の合計値であ
り、サイズの異なるアンシャープマスクにおいては、そ
れぞれ升目の合計値となる。また、Mijはアンシャー
プマスクの升目に記載されている重み係数であり、Y
(x,y)は各画素の画像データである。なお、ijに
ついてはアンシャープマスク41に対して横列と縦列の
座標値で示している。
調演算の意味するところは次のようになる。Yunsharp
(x,y)は注目画素に対して周縁画素の重み付けを低
くして加算したものであるから、いわゆる「なまった
(アンシャープ)」画像データとしていることになる。
このようにしてなまらせたものはいわゆるローパスフィ
ルタをかけたものと同様の意味あいを持つ。従って、
「Y(x,y)−Yunsharp(x,y)」とは本来の全
成分から低周波成分を引いたことになってハイパスフィ
ルタをかけたものと同様の意味あいを持つ。そして、ハ
イパスフィルタを通過したこの高周波成分に対してエッ
ジ強調度Eenhanceを乗算して「Y(x,y)」に加え
れば同エッジ強調度Eenhanceに比例して高周波成分を
増したことになり、エッジが強調される結果となる。な
お、エッジ強調が必要になる状況を考えるといわゆる画
像のエッジ部分であるから、隣接する画素との間で画像
データの差が大きな場合にだけ演算するようにしてもよ
い。このようにすれば、殆どのエッジ部分でない画像デ
ータ部分でアンシャープマスクの演算を行う必要がなく
なり、処理が激減する。
強調前の輝度Yから、 delta=Y−Y’ …(45) と置き換えれば、変換後のR’G’B’は、 R’=R+delta G’=G+delta B’=B+delta …(46) のように演算可能となる。
プS510〜S530にて、エッジ強調処理の必要性と
その程度を判断し、ステップS530にて必要と判断さ
れた場合に画像処理を実行することになり、これらを実
行するハードウェア構成とソフトウェアとによって処理
手段を構成することになる。
正、彩度強調、エッジ強調のそれぞれについて、画像処
理を行うかを判断している。しかし、必ずしも画像処理
を行うか否かの二者択一の判断を行う必要はない。すな
わち、それぞれにおいて強調程度を設定しており、この
ようにして設定した強調程度で画像処理を行うようにし
ても良い。むろん、この場合でも実行すべき画像処理の
内容とその程度を判定して実行するものと言える。
を説明する。
ンタ31にて印刷する場合を想定する。すると、まず、
コンピュータ21にてオペレーティングシステム21a
が稼働しているもとで、画像処理アプリケーション21
dを起動させ、スキャナ11に対して写真の読み取りを
開始させる。読み取られた画像データが同オペレーティ
ングシステム21aを介して画像処理アプリケーション
21dに取り込まれたら、処理対象画素を初期位置に設
定する。続いて、ステップS110にて(1)式〜
(3)式に基づいてエッジ度を判定し、ステップS12
0では処理対象画素の画像全体に対する位置に応じて決
まるしきい値を判定するとともに、ステップS130に
て同しきい値とエッジ度とを比較する。そして、エッジ
度の方が大きい場合には処理対象画素がオブジェクトの
画素であると判断し、ステップS140にて当該画素の
画像データをワークエリアに保存する。以上の処理をス
テップS150にて処理対象画素を移動させながらステ
ップS160にて全画素について実行したと判断される
まで繰り返す。
リアにはオブジェクトと判断された画素についての画像
データが保存されていることになる。従って、このワー
クエリアの画像データから読み取られた写真画像の状況
を判断しても、背景などの影響を受けて画像の質を誤認
することはないといえる。本実施形態においては、ワー
クエリアに画像データそのものを保存するようにした
が、メモリ容量や処理時間の面から考えると必ずしも画
像データをそのものをワークエリアに保存しておく必要
はない。すなわち、このようなオブジェクトとして判断
される画素について輝度分布や彩度代替値分布のヒスト
グラムを作成することになるので、予めステップS14
0にてヒストグラムの情報を蓄積していくようにすれば
よい。
行する場合は、このようなステップS140やステップ
S310にて輝度分布のヒストグラムを求めておき、ス
テップS320にて(8)(9)式に基づいて拡大処理
のためのパラメータを決定するとともに、ステップS3
30にて(10)〜(13)式に基づいて明度補正のた
めのパラメータを決定する。そして、ステップS340
ではこれらのパラメータを所定のしきい値と比較し、画
像処理すべきと判断すればステップS350にて上記パ
ラメータに基づいて輝度変換する。この場合、演算量を
減らすために最初に図16に示す輝度の変換テーブルを
作成しておき、(14)〜(16)式に基づいて画像デ
ータを変換する。
スプレイドライバ21cを介してディスプレイ32に表
示し、良好であればプリンタドライバ21bを介してプ
リンタ31にて印刷させる。すなわち、同プリンタドラ
イバ21bはエッジ強調されたRGBの階調データを入
力し、所定の解像度変換を経てプリンタ31の印字ヘッ
ド領域に対応したラスタライズを行なうとともに、ラス
タライズデータをRGBからCMYKへ色変換し、その
後でCMYKの階調データから二値データへ変換してプ
リンタ31へ出力する。
読み込まれた写真の画像データは自動的に最適なコント
ラスト補正と明度補正を施されてディスプレイ32に表
示された後、プリンタ31にて印刷される。すなわち、
当該写真画像のオブジェクト部分に基づいてコントラス
ト補正や明度補正が必要であるか否かを判断し、必要で
ある場合にはそれに最適な程度で画像処理することがで
きる。
補正に限らず、彩度強調やエッジ強調の場合にも、画像
の変化度合いであるエッジ度が大きい画素をオブジェク
トの画素と判断し、オブジェクトの画素の画像データに
基づいて実行すべき画像処理の内容と程度を判断し、必
要な画像処理を実行することになる。
たってはパラメータを決定するために必要なものである
から、全画素についてエッジ度を求めて判断するのでは
なく、サンプリングした画素に対してエッジ度を判定
し、オブジェクトの画素であるか否かを判断するように
しても良い。
ュータ21はステップS110にて隣接する画素間のデ
ータの差分値から画像の変化度合いであるエッジ度を求
め、ステップS120,S130にてエッジ度の大きい
画像のみ選択してオブジェクトの画素と判断し、ステッ
プS310〜S330にてオブジェクトの画素について
の画像データからコントラスト補正と明度補正のための
最適なパラメータを求めるようにしているため、オブジ
ェクトの画素の画像データに基づいて画像処理の指針が
決定され、自動的に最適な画像処理を実行することがで
きる。
用した画像処理システムのブロック図である。
ク図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
段部分を示すフローチャートである。
場合の説明図である。
画素における差分値で求める場合の説明図である。
場合の説明図である。
ある。
る。
である。
端部を示す図である。
す図である。
図である。
である。
フローチャートである。
ある。
のフローチャートである。
せていく状態を示す図である。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 ドットマトリクス状の画素からなる実写
画像データを入力して所定の画像処理を行う画像処理装
置であって、 各画素での画像の変化度合いに基づいて同変化度合いの
大きな画素をオブジェクトと判断するオブジェクト判断
手段と、 オブジェクトと判断された画素の画像データに基づいて
画像処理内容を決定し、同決定した内容に基づいて画像
処理する処理手段を具備することを特徴とする画像処理
装置。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像処理装置にお
いて、上記オブジェクト判断手段は、隣接する画素間で
の画像データの差に基づいて画像の変化度合いを判断す
ることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
に記載の画像処理装置において、上記オブジェクト判断
手段は、画像の変化度合いが大きいか否かを判断する基
準を画像の部位によって変化させることを特徴とする画
像処理装置。 - 【請求項4】 上記請求項3に記載の画像処理装置にお
いて、上記オブジェクト判断手段は、上記基準を画像の
中央部の方が周縁部よりも低くすることを特徴とする画
像処理装置。 - 【請求項5】 上記請求項3に記載の画像処理装置にお
いて、上記オブジェクト判断手段は、上記基準を画像の
部位毎における上記画像の変化度合いの分布に基づいて
決定することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項6】 ドットマトリクス状の画素からなる実写
画像データを入力して所定の画像処理を行う画像処理方
法であって、各画素での画像の変化度合いに基づいて同
変化度合いの大きな画素をオブジェクトと判断するとと
もに、オブジェクトと判断された画素の画像データに基
づいて画像処理内容を決定し、同決定した内容に基づい
て画像処理することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項7】 コンピュータにてドットマトリクス状の
画素からなる実写画像データを入力して所定の画像処理
を行う画像処理制御プログラムを記録した媒体であっ
て、各画素での画像の変化度合いに基づいて同変化度合
いの大きな画素をオブジェクトと判断するとともに、オ
ブジェクトと判断された画素の画像データに基づいて画
像処理内容を決定し、同決定した内容に基づいて画像処
理することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録
した媒体。
Priority Applications (11)
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