JPH10339105A - インテグラルシュラウド翼 - Google Patents
インテグラルシュラウド翼Info
- Publication number
- JPH10339105A JPH10339105A JP15370597A JP15370597A JPH10339105A JP H10339105 A JPH10339105 A JP H10339105A JP 15370597 A JP15370597 A JP 15370597A JP 15370597 A JP15370597 A JP 15370597A JP H10339105 A JPH10339105 A JP H10339105A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shroud
- blade
- shrouds
- adjacent
- integral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸流タービン用のインテグラルシュラウド翼
において、翼高が小さい場合にも隣接シュラウドの接触
により振動を良好に減衰させうるように構成したインテ
グラルシュラウド翼を提供する。 【解決手段】 隣接する翼1,1aのチップ側にシュラ
ウド4,4aが同翼1,1aと一体に設置されている。
この軸流タービン用インテグラルシュラウド翼における
シュラウド4,4aは翼1,1aの腹面側と背面側で厚
さが異なり、かつ、同シュラウド4,4aの隣接端面は
シュラウド厚の大きい方4aが小さい方4の上側になる
ようにシュラウド断面が円周方向に傾斜している。この
ように構成することによって、回転に伴う遠心力でシュ
ラウド4,4aは傾斜端面で接触し大きな減衰力を生ず
る。
において、翼高が小さい場合にも隣接シュラウドの接触
により振動を良好に減衰させうるように構成したインテ
グラルシュラウド翼を提供する。 【解決手段】 隣接する翼1,1aのチップ側にシュラ
ウド4,4aが同翼1,1aと一体に設置されている。
この軸流タービン用インテグラルシュラウド翼における
シュラウド4,4aは翼1,1aの腹面側と背面側で厚
さが異なり、かつ、同シュラウド4,4aの隣接端面は
シュラウド厚の大きい方4aが小さい方4の上側になる
ようにシュラウド断面が円周方向に傾斜している。この
ように構成することによって、回転に伴う遠心力でシュ
ラウド4,4aは傾斜端面で接触し大きな減衰力を生ず
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気タービンやガス
タービンなどの軸流タービンに適用されるインテグラル
シュラウド翼に関する。
タービンなどの軸流タービンに適用されるインテグラル
シュラウド翼に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のインテグラルシュラウド翼
を示している。翼1のチップ側にシュラウド2が翼1と
一体構造で設置されており、翼1のシュラウド2と隣接
翼1aのシュラウド2aとの間に間隙3が設けられてい
る。
を示している。翼1のチップ側にシュラウド2が翼1と
一体構造で設置されており、翼1のシュラウド2と隣接
翼1aのシュラウド2aとの間に間隙3が設けられてい
る。
【0003】シュラウド2,2aは長翼など翼長が大き
く翼の捩れも大きい場合には、隣接したシュラウド2と
2a同志が翼の捩れ戻りにより接触し大きな減衰力を生
み出し翼の耐振強度が向上する。
く翼の捩れも大きい場合には、隣接したシュラウド2と
2a同志が翼の捩れ戻りにより接触し大きな減衰力を生
み出し翼の耐振強度が向上する。
【0004】一方、翼高が小さな翼では捩り戻りが少な
くシュラウド2と2aの接触は翼1の振動により行なわ
れるが、その振動の振幅が大きい場合には翼が疲労破壊
する恐れがある。従って、翼高が小さい翼では、隣接す
るシュラウド2,2aの間の間隙3を十分小さく設計す
るか、シュラウド2が接触しなくても安全なように翼1
の体格を大きく設計することが必要となる。
くシュラウド2と2aの接触は翼1の振動により行なわ
れるが、その振動の振幅が大きい場合には翼が疲労破壊
する恐れがある。従って、翼高が小さい翼では、隣接す
るシュラウド2,2aの間の間隙3を十分小さく設計す
るか、シュラウド2が接触しなくても安全なように翼1
の体格を大きく設計することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】翼高の小さな翼の場
合、隣接するシュラウドが互いに接触して減衰力を生ず
るには、捩り戻りが小さな分、隣接するシュラウドの間
隙を十分小さくしておく必要がある。しかし、翼の組立
上、隣接するシュラウド間の間隙の寸法を小さくするの
には限界があり、大き目のシュラウド間間隙でも耐振強
度的に問題ないような体格を有する翼を設計することに
なる。即ち従来のインテグラルシュラウド翼構造では、
特に翼高の小さい翼の場合、シュラウドの接触により十
分な減衰効果が得られないという問題があった。
合、隣接するシュラウドが互いに接触して減衰力を生ず
るには、捩り戻りが小さな分、隣接するシュラウドの間
隙を十分小さくしておく必要がある。しかし、翼の組立
上、隣接するシュラウド間の間隙の寸法を小さくするの
には限界があり、大き目のシュラウド間間隙でも耐振強
度的に問題ないような体格を有する翼を設計することに
なる。即ち従来のインテグラルシュラウド翼構造では、
特に翼高の小さい翼の場合、シュラウドの接触により十
分な減衰効果が得られないという問題があった。
【0006】本発明は、軸流タービン用のインテグラル
シュラウド翼において、翼高が小さい場合にも隣接シュ
ラウドの接触により振動を良好に減衰させうるように構
成したインテグラルシュラウド翼を提供することを課題
としている。
シュラウド翼において、翼高が小さい場合にも隣接シュ
ラウドの接触により振動を良好に減衰させうるように構
成したインテグラルシュラウド翼を提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、翼の腹面側と背面側でシュラウドの厚さが
異なり、かつシュラウドの隣接端面がシュラウド厚の大
きい方が小さい方の上側になるようにシュラウド断面が
円周方向に傾斜している構造のインテグラルシュラウド
を採用する。
決するため、翼の腹面側と背面側でシュラウドの厚さが
異なり、かつシュラウドの隣接端面がシュラウド厚の大
きい方が小さい方の上側になるようにシュラウド断面が
円周方向に傾斜している構造のインテグラルシュラウド
を採用する。
【0008】本発明によるインテグラルシュラウド翼
は、前記したようにシュラウドの厚みを翼腹面側と背面
側とで変えてあるので遠心力によるシュラウドの上方側
への変形量が翼腹面側と背面側とで異なる。即ち、厚み
の小さな側がより大きく上方側へ変形し、厚みの大きな
側の変形量は小さい。
は、前記したようにシュラウドの厚みを翼腹面側と背面
側とで変えてあるので遠心力によるシュラウドの上方側
への変形量が翼腹面側と背面側とで異なる。即ち、厚み
の小さな側がより大きく上方側へ変形し、厚みの大きな
側の変形量は小さい。
【0009】更に、シュラウドの隣接端面がシュラウド
厚の大きい方が小さい方の上側になるようにシュラウド
断面に円周方向に傾斜をもたせてあるので、変形量の大
きい厚みの小さな側が、変形量の小さい厚みの大きな側
へ接触することになる。このように隣接したシュラウド
が互いに遠心力で接触し大きな減衰力を生みだす作用を
発揮できることになる。
厚の大きい方が小さい方の上側になるようにシュラウド
断面に円周方向に傾斜をもたせてあるので、変形量の大
きい厚みの小さな側が、変形量の小さい厚みの大きな側
へ接触することになる。このように隣接したシュラウド
が互いに遠心力で接触し大きな減衰力を生みだす作用を
発揮できることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるインテグラル
シュラウド翼を図1〜図3に示した実施の一形態に基づ
いて具体的に説明する。
シュラウド翼を図1〜図3に示した実施の一形態に基づ
いて具体的に説明する。
【0011】図1〜図3において、隣接する翼1,1a
のチップ側に、それぞれシュラウド4,4aが一体に設
置されている。
のチップ側に、それぞれシュラウド4,4aが一体に設
置されている。
【0012】シュラウド4,4aは、翼の腹面側と背面
側とで厚さが異る構造となっている。そしてシュラウド
厚の大きい方が小さい方の上側になるように隣接端面が
傾斜されている。
側とで厚さが異る構造となっている。そしてシュラウド
厚の大きい方が小さい方の上側になるように隣接端面が
傾斜されている。
【0013】図1〜図3のインテグラルシュラウドは以
上の構造となっているので、非回転時には図2のように
シュラウド4と隣接シュラウド4a間に間隙3が存在す
るが、回転時にはシュラウド4の厚みの小さな側に遠心
力Fが働き、大きく変形することにより図3に示すよう
に隣接するシュラウド4aと接触する。
上の構造となっているので、非回転時には図2のように
シュラウド4と隣接シュラウド4a間に間隙3が存在す
るが、回転時にはシュラウド4の厚みの小さな側に遠心
力Fが働き、大きく変形することにより図3に示すよう
に隣接するシュラウド4aと接触する。
【0014】このように、図1〜図3に示したインテグ
ラルシュラウド翼では、タービンが回転するとシュラウ
ド4が遠心力により隣接シュラウド4aと接触すること
により減衰効果を生む。
ラルシュラウド翼では、タービンが回転するとシュラウ
ド4が遠心力により隣接シュラウド4aと接触すること
により減衰効果を生む。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるイン
テグラルシュラウド翼では、翼の腹面側と背面側でシュ
ラウドの厚さを異ならせ、かつ、シュラウドの隣接端面
がシュラウド厚の大きい方が小さい方の上側になるよう
にシュラウド断面を円周方向に傾斜させることにより、
シュラウド厚の小さい側が遠心力で大きく上方へ変形し
隣接シュラウドの厚みの大きな側へ接触することにな
る。このシュラウドの遠心力による変形によりシュラウ
ドが接触し大きな減衰力を生み出すことにより翼の耐振
強度を高める効果を発揮する。
テグラルシュラウド翼では、翼の腹面側と背面側でシュ
ラウドの厚さを異ならせ、かつ、シュラウドの隣接端面
がシュラウド厚の大きい方が小さい方の上側になるよう
にシュラウド断面を円周方向に傾斜させることにより、
シュラウド厚の小さい側が遠心力で大きく上方へ変形し
隣接シュラウドの厚みの大きな側へ接触することにな
る。このシュラウドの遠心力による変形によりシュラウ
ドが接触し大きな減衰力を生み出すことにより翼の耐振
強度を高める効果を発揮する。
【図1】本発明の実施の一形態に係るインテグラルシュ
ラウド翼の立体図。
ラウド翼の立体図。
【図2】図1に示したインテグラルシュラウド翼の非回
転時のシュラウドの断面図。
転時のシュラウドの断面図。
【図3】図1に示したインテグラルシュラウド翼の回転
時のシュラウドの断面図。
時のシュラウドの断面図。
【図4】従来のインテグラルシュラウド翼を示す立体
図。
図。
【符号の説明】 1 翼 1a 隣接翼 2 シュラウド 3 シュラウド間隙 4 シュラウド 4a 隣接シュラウド F 遠心力
Claims (1)
- 【請求項1】 翼のチップ側にシュラウドが同翼と一体
に設置されている軸流タービン用インテグラルシュラウ
ド翼であって、前記シュラウドは翼の腹面側と背面側で
厚さが異なり、かつ、同シュラウドの隣接端面はシュラ
ウド厚の大きい方が小さい方の上側になるようにシュラ
ウド断面が円周方向に傾斜していることを特徴とするイ
ンテグラルシュラウド翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15370597A JPH10339105A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | インテグラルシュラウド翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15370597A JPH10339105A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | インテグラルシュラウド翼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10339105A true JPH10339105A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15568312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15370597A Withdrawn JPH10339105A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | インテグラルシュラウド翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10339105A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003104616A1 (ja) * | 2002-06-07 | 2003-12-18 | 三菱重工業株式会社 | タービン動翼組立体及びその組立方法 |
US6916021B2 (en) | 2000-09-25 | 2005-07-12 | Alstom Technology Ltd. | Sealing arrangement |
KR100875785B1 (ko) | 2006-10-05 | 2008-12-26 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 증기 터빈 회전 날개 |
CH698087B1 (de) * | 2004-09-08 | 2009-05-15 | Alstom Technology Ltd | Schaufel mit Deckbandelement. |
CN102877892A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-01-16 | 湖南航翔燃气轮机有限公司 | 一种涡轮转子叶片及具有其的燃气轮机 |
EP3521564A4 (en) * | 2016-12-22 | 2019-11-06 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation | TURBINE ROTOR BLADE ASSEMBLY |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15370597A patent/JPH10339105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6916021B2 (en) | 2000-09-25 | 2005-07-12 | Alstom Technology Ltd. | Sealing arrangement |
WO2003104616A1 (ja) * | 2002-06-07 | 2003-12-18 | 三菱重工業株式会社 | タービン動翼組立体及びその組立方法 |
CN100338337C (zh) * | 2002-06-07 | 2007-09-19 | 三菱重工业株式会社 | 汽轮机转子叶片组件及其组装方法 |
CH698087B1 (de) * | 2004-09-08 | 2009-05-15 | Alstom Technology Ltd | Schaufel mit Deckbandelement. |
US7654797B2 (en) | 2004-09-08 | 2010-02-02 | Alstom Technology Ltd | Blade with shroud |
KR100875785B1 (ko) | 2006-10-05 | 2008-12-26 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 증기 터빈 회전 날개 |
CN102877892A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-01-16 | 湖南航翔燃气轮机有限公司 | 一种涡轮转子叶片及具有其的燃气轮机 |
CN102877892B (zh) * | 2012-10-23 | 2015-02-11 | 湖南航翔燃气轮机有限公司 | 一种涡轮转子叶片及具有其的燃气轮机 |
EP3521564A4 (en) * | 2016-12-22 | 2019-11-06 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation | TURBINE ROTOR BLADE ASSEMBLY |
US10865648B2 (en) | 2016-12-22 | 2020-12-15 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation | Turbine rotor blade assembly |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |