JPH10338045A - プロペラシャフトの衝撃吸収構造 - Google Patents
プロペラシャフトの衝撃吸収構造Info
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- JPH10338045A JPH10338045A JP14937397A JP14937397A JPH10338045A JP H10338045 A JPH10338045 A JP H10338045A JP 14937397 A JP14937397 A JP 14937397A JP 14937397 A JP14937397 A JP 14937397A JP H10338045 A JPH10338045 A JP H10338045A
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Abstract
小さく設定でき、かつ回転ガタおよび回転方向の係合強
度の低下を回避することができるプロペラシャフトの衝
撃吸収構造を供する。 【解決手段】 内燃機関側の駆動力を駆動輪側に伝達す
るプロペラシャフトの軸方向の衝撃吸収構造において、
アウター中空軸21の内周面に刻設された複数の溝条21a
とインナー軸13の外周面に刻設された複数の突条13aと
が互いに嵌合するプロペラシャフトの接合部からなり、
前記嵌合する溝条21aと突条13aの組のうち一部で溝条
幅が突条幅より大きく隙間22が形成されるプロペラシャ
フトの衝撃吸収構造。
Description
関を配置し後輪駆動の所謂FR車および4輪駆動車(4
WD車)における駆動を後輪に伝達するプロペラシャフ
トに関し、特にその軸方向の衝撃を吸収する構造に関す
る。
またはセレーション嵌合している例は種々あり、図8は
特開昭62−273125号公報に記載された例のプロ
ペラシャフトのスプライン嵌合部を示したもので、プロ
ペラシャフトのインナー軸01がアウター中空軸02に圧入
しスプライン嵌合している。
向した複数の突条01aが形成され、アウター中空軸02の
内周面には軸方向に指向した複数の溝条02aが長尺に形
成されて、突条01aと溝条02aが互いに圧入嵌合して連
結して回転動力が伝達される。インナー軸部01に対して
軸方向に大きな力が加わると、アウター中空軸02の内部
に深く挿入されプロペラシャフトが短縮するので、駆動
ユニットの後退を妨げることはない。
軸部01のアウター中空軸02への圧入が大きな圧入代で行
われると、軸方向の荷重によりプロペラシャフトの短縮
が円滑に行われないおそれがある。そこで圧入代を小さ
く設定すると、回転方向の係合強度が低下し、また回転
ガタが増す等の不具合が生じる。
その目的とする処は、簡単な構成にもかかわらず軸方向
抜け荷重を小さく設定でき、かつ回転ガタおよび回転方
向の係合強度の低下を回避することができるプロペラシ
ャフトの衝撃吸収構造を供する点にある。
を達成するために、本発明は、内燃機関側の駆動力を駆
動輪側に伝達するプロペラシャフトの軸方向の衝撃吸収
構造において、アウター中空軸の内周面に刻設された複
数の溝条とインナー軸の外周面に刻設された複数の突条
とが互いに嵌合するプロペラシャフトの接合部からな
り、前記嵌合する溝条と突条の組のうち一部で溝条幅が
突条幅より大きく隙間が形成されるプロペラシャフトの
衝撃吸収構造とした。
合に相当するところの嵌合する溝条と突条の組のうち一
部で溝条幅が突条幅より大きく隙間が形成されるので、
軸方向の抜け荷重を小さくしてプロペラシャフトの短縮
が円滑に行われ、かつ一部を除き他の嵌合する溝条と突
条の組は隙間なく回転ガタを防止することができる。
ロペラシャフトの衝撃吸収構造において、前記アウター
中空軸の内周面の溝条の一部が、他の溝条に比べ溝条幅
が大きいことを特徴とする。アウター中空軸の一部の溝
条の溝条幅を大きく形成する簡単な構造で、嵌合する溝
条と突条の組のうち一部で溝条幅が突条幅より大きい隙
間が形成できる。
ロペラシャフトの衝撃吸収構造において、前記アウター
中空軸の内周面の複数の溝条のうち周方向に1つおきの
溝条の溝条幅を大きくしたことを特徴とする。溝条幅が
突条幅より大きい隙間を周方向にバランス良く分散して
形成することができるので、軸方向の抜け荷重による短
縮がより円滑に行われる。
ロペラシャフトの衝撃吸収構造において、前記隙間が、
前進時の前記突条の回転動力伝達方向と反対側に形成さ
れたことを特徴とする。隙間を形成することで軸方向の
抜け荷重を小さくしかつ隙間なく溝条に突条が嵌合する
部分で回転ガタを防止するとともに、通常走行の前進時
における突条の回転動力伝達方向には隙間が形成されな
いので回転方向の係合強度を低下させることなく動力伝
達を確実に行うことができる。
ついて図1ないし図6に図示し説明する。図1は自動車
(FR車または4WD車)の動力伝達機構の一部を示し
ており、部分的に省略して第1プロペラシャフト1と第
2プロペラシャフト2とを連結部材10が連結した構造を
している。
ド自在継手3のアウターレース4が形成され、連結部材
10の前部がトリポード軸部11を形成し、トリポード軸部
11の先端部に放射方向に突出した3個の軸受に相当する
トリポード5が突設され、アウターレース4の円筒内周
面に軸方向に指向して形成された3条の溝条に各トリポ
ード5が摺動自在に嵌合してトリポード自在継手3を構
成して等速の動力伝達を行っている。
底壁4aに対して反対側の開口は、円環部材18とブーツ
19で覆われブーツ19の小径側端部は止め金具20により連
結部材10に固着されている。連結部材10は、中間軸部12
をセンターベアリング15で回転自在に軸支され、センタ
ーベアリング15は環状支持部材16の環状弾性体16aによ
り支持され、環状支持部材16は車体側に固定されるブラ
ケット17に固着支持される。
およびセンターベアリング15により中間軸部12が支持さ
れ、その後方は径を拡大したインナー軸部13を形成して
第2プロペラシャフト2の前端のアウター中空軸21とス
プライン嵌合して接続され、第2プロペラシャフト2の
後端は自在継手を介して差動装置に連結される。
トリポード軸部11,中間軸部12,インナー軸部13とから
なり、後部のインナー軸部13は有底円筒状をなし、その
外周面に多数の突条13aが軸方向に指向して刻設されて
いる。突条13aの周方向の突条幅(図4を参照して1点
鎖線のピッチ円上の各突条の幅)は、全て一定の突条幅
pである。
体部の径より若干径を小さくして前記インナー軸部13と
略等しい内径の円筒状のアウター中空軸21を形成してお
り、アウター中空軸21の内周面は多数の溝条21aが軸方
向に指向して刻設されている。
て1点鎖線のピッチ円上の各溝条の幅)は、前記突条幅
pと等しいか若干狭い溝条幅qとqより大きい溝条幅r
とが1つおき交互に形成されている。パイプ状の第2プ
ロペラシャフト2の塑性加工においてアウター中空軸21
の溝条幅を調整すれば容易に形成することができ、また
パイプ状本体部より縮径した前部のアウター中空軸21の
形成はパイプ状本体から径を縮小する絞り加工と同時に
行うことができる。
内に圧入する。図6に示すように一定突条幅pのインナ
ー軸部13の突条13aと交互に溝条幅q,rが形成された
アウター中空軸21の溝条21aとが嵌合し、特に狭い溝条
幅qの溝条21aに突条13aが圧入されるようにしてスプ
ライン嵌合する。したがって大きい溝条幅rの溝条21a
と突条13aとの嵌合部においては、突条13aの両側に隙
間22を形成している。
圧入されるわけではないので、アウター中空軸21に対し
てインナー軸部13の軸方向の係合強度を小さく押さえ軸
方向の抜け荷重を小さくしてプロペラシャフトの短縮を
円滑に行うことができる。かつ溝条21aのうち半数の狭
い溝条幅qの溝条21aに突条13aが適当な圧入代で隙間
なく圧入されるので、回転ガタを防止することができ
る。
ガタなく回転動力が確実に伝達されるとともに、軸方向
に加わる大荷重に対してインナー軸部13がアウター中空
軸21および第2プロペラシャフト2内に屈曲することな
く挿入されプロペラシャフトを円滑に短縮して衝撃の吸
収を行うことができる。
30とアウター中空軸31とのスプライン嵌合部を示す断面
図である。前記実施の形態と同様にインナー軸30の突条
30aの突条幅は一定で、アウター中空軸31の溝条31aは
溝条幅が大小交互に形成されているが、大きい溝条幅の
溝条31aは前進時の回転動力の伝達方向と反対方向に偏
って形成されている。
たとき、小さい溝条幅の溝条31aには突条30aが圧入さ
れ、大きい溝条幅の溝条31aには突条30aが隙間32を有
して嵌合し、同隙間32は前進時の突条30aの回転動力伝
達方向と反対側にのみ形成されている。
向抜け荷重を小さくしてプロペラシャフトの短縮を円滑
に行うことができ、かつ半数の小さい溝条幅の溝条31a
に突条30aが適当な圧入代で隙間なく圧入されて回転ガ
タが防止されるとともに他の突条30aも前進時の回転動
力の伝達方向には隙間がないので、前進時回転方向の係
合強度を低下させることなく回転動力が確実に伝達され
る。
機構の一部を示した一部断面とした平面図である。
面図である。
断面とした平面図である。
断した一部断面図である。
して一部断面図である。
中空軸の嵌合部の断面図である。
断面図である。
ト、3…トリポード自在継手、4…アウターレース、5
…トリポード、10…連結部材、11…トリポード軸部、12
…中間軸部、13…インナー軸部、15…センターベアリン
グ、16…環状支持部材、17…ブラケット、18…円環部
材、19…ブーツ、21…アウター中空軸、22…隙間、30…
インナー軸、31…アウター中空軸、32…隙間。
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関側の駆動力を駆動輪側に伝達す
るプロペラシャフトの軸方向の衝撃吸収構造において、 アウター中空軸の内周面に刻設された複数の溝条とイン
ナー軸の外周面に刻設された複数の突条とが互いに嵌合
するプロペラシャフトの接合部からなり、 前記嵌合する溝条と突条の組のうち一部で溝条幅が突条
幅より大きく隙間が形成されることを特徴とするプロペ
ラシャフトの衝撃吸収構造。 - 【請求項2】 前記アウター中空軸の内周面の溝条の一
部が、他の溝条に比べ溝条幅が大きいことを特徴とする
請求項1記載のプロペラシャフトの衝撃吸収構造。 - 【請求項3】 前記アウター中空軸の内周面の複数の溝
条のうち周方向に1つおきの溝条の溝条幅を大きくした
ことを特徴とする請求項1記載のプロペラシャフトの衝
撃吸収構造。 - 【請求項4】 前記隙間は、前進時の前記突条の回転動
力伝達方向と反対側に形成されたことを特徴とする請求
項1記載のプロペラシャフトの衝撃吸収構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14937397A JP3998292B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | プロペラシャフトの衝撃吸収構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14937397A JP3998292B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | プロペラシャフトの衝撃吸収構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10338045A true JPH10338045A (ja) | 1998-12-22 |
JP3998292B2 JP3998292B2 (ja) | 2007-10-24 |
Family
ID=15473723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14937397A Expired - Fee Related JP3998292B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | プロペラシャフトの衝撃吸収構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3998292B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006218910A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Showa Corp | 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト |
JP2008110682A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Showa Corp | プロペラシャフト装置 |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP14937397A patent/JP3998292B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006218910A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Showa Corp | 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト |
JP4493019B2 (ja) * | 2005-02-08 | 2010-06-30 | 株式会社ショーワ | 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト |
JP2008110682A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Showa Corp | プロペラシャフト装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3998292B2 (ja) | 2007-10-24 |
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