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JPH10338016A - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

Info

Publication number
JPH10338016A
JPH10338016A JP15146397A JP15146397A JPH10338016A JP H10338016 A JPH10338016 A JP H10338016A JP 15146397 A JP15146397 A JP 15146397A JP 15146397 A JP15146397 A JP 15146397A JP H10338016 A JPH10338016 A JP H10338016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension device
flange portion
lower flange
height
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15146397A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Uesugi
隆司 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP15146397A priority Critical patent/JPH10338016A/ja
Publication of JPH10338016A publication Critical patent/JPH10338016A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/02Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means
    • B60G17/027Mechanical springs regulated by fluid means
    • B60G17/0272Mechanical springs regulated by fluid means the mechanical spring being a coil spring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量の増加により走行性能に影響を及ぼすこ
となく、燃費効率も低下させることがないと共に、製造
コストを嵩ませることなく、ボディの高さ及び傾きの自
動調整を行うことが可能なサスペンション装置を提供す
る。 【解決手段】 接地する複数の車輪11を有するボディ
12の所定時間に亘る継続的な傾きを検知して、ボディ
12の接地面からの高さ位置を変更することによりボデ
ィ12を水平に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サスペンション装
置に係り、特に、自動車又は航空機等に使用されるサス
ペンション装置に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、自動車、航空機等の車輪には、車
輪を懸架するサスペンション装置が設けられている。こ
のようなサスペンション装置は、道路状況に応じて車体
又は機体に地面から入力される衝撃を吸収するスプリン
グと、このスプリングの振動を適宜緩和するダンパーと
を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサスペンション装置を備えた自動車にあって
は、トランクルームに重量の多きな荷物を積載した場合
や、車室内の一部、例えば、助手席又は後部座席のみ
に、荷物を積載したり乗員が乗った場合には、車体の全
部又は一部のみが沈み込み、場合によっては車体が傾い
てしまう場合があった。
【0004】このような、いわゆる車体の沈み込み及び
傾きを防止するために、例えば、一部の自動車には、4
輪のそれぞれに独立して配設されたダンパーにオイルを
供給するオイルタンクを搭載し車体の傾斜を検知して、
オイルポンプによりオイルタンクから車体が沈下してい
る部位を支持するダンパーへオイルを自動的に供給し、
当該ダンパー内に収納されたオイル量を増加させ、ダン
パー内のピストンの高さ位置を変更することにより、傾
いた車体の部位の支持位置をより高くさせて、車体の一
部の高さを所定の高さ位置に自動的に保持して車体を略
水平に保持する自動車高調整機構を有するサスペンショ
ン装置もあった。
【0005】しかしながら、このような自動車高調整機
構を有するサスペンション装置にあっては、上記ダンパ
ーにオイルを増量して供給するためのオイルタンクを搭
載しなければならないと共に、オイルタンクと各ダンパ
ーとの間にオイルサーキットを配設しなければならず、
その結果、車重が増加することとなる。このように車重
が増加した場合には、走行性能に影響を及ぼし、迅速な
加速、有効な減速が不可能となる、という問題点が存す
ると共に、燃費効率も低下する、という問題点も存して
いた。
【0006】更に、上記オイルタンク及びオイルサーキ
ット搭載すると共に、オイルを供給するためのオイルポ
ンプ等が必要となり、車体の製造コストが嵩む、という
問題点をも有していた。そこで、請求項1乃至3記載の
発明の技術的課題は、重量の増加により走行性能に影響
を及ぼすことなく、燃費効率も低下させることがないと
共に、製造コストを嵩ませることなく、ボディの高さ及
び傾きの自動調整を行うことが可能なサスペンション装
置を提供する点にある。
【0007】また、請求項4記載の発明の技術的課題
は、請求項1乃至3記載の技術的課題に加えて、ダンパ
ーを構成するシリンダ内に流体としてオイルが充填さ
れ、油圧により衝撃を減衰するように構成されたサスペ
ンション装置を提供することにある。また、請求項5記
載の発明にあっては、請求項2乃至4記載の発明の技術
的課題に加えて、ダンパーを構成するシリンダ内に配設
されたピストンのストローク長を変更することによりボ
ディの高さの変更を行うサスペンション装置を提供する
ことにある。
【0008】また、請求項6記載の発明にあっては、請
求項3乃至5記載の技術的課題に加えて、迅速に車高調
整又は水平状態の維持を行うことが可能なサスペンショ
ン装置を提供することにある。また、請求項7記載の発
明にあっては、請求項1乃至5記載の技術的課題に加え
て、4輪独立懸架のサスペンション装置を提供すること
にある。
【0009】また、請求項8記載の発明にあっては、請
求項1乃至6記載の技術的課題に加えて、航空機に適用
することができるサスペンション装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題解
決のため、請求項1記載の発明にあっては、接地する複
数の車輪11を有するボディ12の所定時間に亘る継続
的な傾きを検知して、ボディ12の接地面からの高さ位
置を変更することによりボディ12の姿勢を調整するこ
とを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の発明にあっては、
ボディ12が何らかの原因により、所定時間に亘って継
続的に傾き又は沈み込み、ボディ12の全部又は一部の
接地面からの高さが低くなった場合には、ボディ12の
全部又は一部の接地面からの高さ及び姿勢が自動的に調
節される。その結果、請求項1記載の発明にあっては、
ボディ12の全部又は一部の高さ位置が自動的に調整さ
れ、ボディ12は自動的に本来の高さ位置又は略水平状
態を保持する。
【0012】請求項2記載の発明にあっては、ボディ1
2の傾きを検知する検知手段13と、ボディ12に固定
され、入力される地面からの衝撃を吸収する弾性体14
と、地面からの衝撃が入力された際にこの弾性体14の
振動を抑制すると共に、上記検知手段13により検知さ
れたボディ12の傾きに応じてボディ12の高さを変更
しうるダンパー15とを有することを特徴とする。
【0013】従って、請求項2記載の発明にあっては、
ボディ12への接地面から入力された衝撃は弾性体14
が吸収し、この弾性体14の振動を更にダンパー15が
吸収する。また、ボディ12が所定時間に亘って継続的
に傾いた場合には、搭載された検知手段13が当該ボデ
ィ12の当該傾きを検知し、上記ダンパー15によりボ
ディ12の傾きが自動的に戻され、ボディ12は略水平
に又は本来の高さ位置に支持される。
【0014】その結果、請求項2記載の発明にあって
は、重量が増加して走行性能に影響を及ぼすことなく、
燃費効率も低下させることがないと共に、製造コストを
嵩ませることなくボディ12の高さ及び水平状態の自動
調整を行うことが可能なサスペンション装置10,32
が提供される。請求項3記載の発明にあっては、上記ダ
ンパー15は、ボディ12に固定されると共に流体が充
填されたシリンダ18と、このシリンダ18内において
摺動しうるように配設されたピストン19と、上記ピス
トン19のシリンダ18内におけるストローク長を変更
しうる駆動部20とを備えたことを特徴とする。
【0015】従って、請求項3記載の発明にあっては、
上記弾性体14が吸収した接地面からの衝撃は、ダンパ
ー15を構成するシリンダ18内に配設されたピストン
19が充填された流体31を圧縮する際に吸収され緩和
される。また、上記ダンパー15を構成するピストン1
9の、シリンダ18内におけるストローク長が変更され
るように構成されていることから、ピストン19下端部
からシリンダ18上端部までの長さを変更することがで
き、その結果、シリンダ18が固定されたボディ12の
高さ位置を変更することができる。
【0016】その結果、請求項3記載の発明にあって
は、重量が増加して走行性能に影響を及ぼすことなく、
燃費効率も低下させることがないと共に、製造コストを
嵩ませることなく、ボディ12の高さの自動調整を行う
と共にボディ12を略水平に保持することが可能なサス
ペンション装置10,32が提供される。請求項4記載
の発明にあっては、上記流体はオイル31であって、ダ
ンパー15にオイルを31供給するオイルタンク34と
を有することを特徴とする。
【0017】従って、請求項4記載の発明にあっては、
ダンパー15を構成するシリンダ18内にはオイル31
が充填され、シリンダ18内に配設されたピストン19
がオイル31を圧縮する際の粘性抵抗により、弾性体1
4に入力された衝撃による振動が減衰される。その結
果、請求項4記載の発明にあっては、油圧により衝撃が
減衰されるダンパー15を備えたサスペンション装置1
0,32が提供される。
【0018】請求項5記載の発明にあっては、上記ダン
パー15は、自動車に搭載されて車輪11を懸架するた
めに使用され、上記ピストン19のロッド21にはロッ
ド軸方向に所定間隔をおいて上方側フランジ部22及び
下方側フランジ部23が設けられ、これらのフランジ部
22,23の間にはコイルスプリング14が配設され、
上記駆動部20は下方側フランジ部23のボディ12に
おける高さ位置を変更しうるように形成されていること
を特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明にあっては、自動車の
車体12が、積載荷重又は接地面の凹凸等が原因とな
り、所定時間継続して、ボディ12の一部が傾いた場合
やボディ12が沈み込んだ場合には、駆動部に20より
ダンパー15を構成するピストン19に設けられた下方
側フランジ部23のボディ12における高さ位置が変更
される。
【0020】その結果、請求項5記載の発明にあって
は、接地面からの衝撃はピストンロッド21の上方側フ
ランジ部22及び下方側フランジ部23との間に配設さ
れたコイルスプリング14に入力されコイルスプリング
14が吸収し、その際のコイルスプリング14の振動を
更にダンパー15が吸収する。また、ダンパー15を構
成するピストン19の下方側フランジ部23の高さ位置
が変更されるため、結果的にピストン19の長さが変更
される。
【0021】その結果、請求項5記載の発明にあって
は、例えば、積載荷物等の加重により自動車の車体12
の車高が低下したような場合には、駆動部20がピスト
ン19の下方側フランジ部23の高さ位置を上昇させる
ため、ピストン19の全長が長くなり、その結果、シリ
ンダ18内のオイル31を圧縮し、その結果,ピストン
19がシリンダ18をより上方へ持ち上げ、シリンダ1
8が固定された車体12は上昇する。
【0022】従って、請求項5記載の発明にあっては、
荷重がかかって自動車の車高が下がった場合には、自動
的に車高が調整されて所定の高さ位置を維持する。請求
項6記載の発明にあっては、上記駆動部は、電磁石によ
り形成された下方側フランジ部23と、この下方側フラ
ンジ部23の下方に所定間隔をおいて配設された電磁石
からなる基部26と、下方側フランジ部23及び基部2
6に通電させ、下方側フランジ部23及び基部26に同
一又は異なる磁極を発生させうる電力供給部27とを備
え、常態時においては、下方側フランジ部23と基部2
6とには異なった磁極が発生し、下方側フランジ部23
は基部に吸着されて接触していると共に、車体12の全
部又は一部の車高が下がった場合には、上記電力供給部
27により下方側フランジ部23及び基部26に同一の
磁極が発生し、下方側フランジ部23と基部26とは離
間するように構成されていることを特徴とする。
【0023】従って、請求項6記載の発明にあっては、
常態時には、電力供給部27により電磁石に通電された
場合には、下方側フランジ部23と基部26とに同一又
は異なった磁極が発生する。従って、常態時には、下方
側フランジ部23と基部26とには異なった磁極が発生
しており、下方側フランジ部23は基部26に吸着され
て接触している。
【0024】一方、何らかの原因で車体12の全部又は
一部の車高が下がった場合には、上記電力供給部27に
より下方側フランジ部23及び基部26に同一の磁極が
発生するため、下方側フランジ部23と基部26とは反
撥して下方側フランジ部23は上方へ上昇し、その結
果、ピストン19の全長は長くなる。その結果、シリン
ダ18が上方へ押されて車高は上昇するため、本来の車
高を維持することができる。
【0025】従って、請求項6記載の発明にあっては、
請求項3乃至5記載の発明の効果に加えて、ダンパー1
5を構成するシリンダ18内に配設されたピストン19
のストローク長を迅速に変更することによりボディ12
の高さの変更を行うサスペンション装置10,32を提
供することができる。請求項7記載の発明にあっては、
上記ダンパー15及び弾性体14は自動車の各車輪11
にそれぞれ配設され、各車輪11をそれぞれ独立して懸
架しうるように構成されていることを特徴とする。
【0026】従って、請求項7載の発明にあっては、ダ
ンパー15及び弾性体14からなるサスペンション10
が各車輪11にそれぞれ別個に設けられている、いわゆ
る独立懸架となっている。その結果、請求項7記載の発
明にあっては、請求項1乃至5記載の効果に加えて、4
輪独立懸架のサスペンション装置10,32が提供され
る。
【0027】請求項8記載の発明にあっては、航空機の
着陸装置に適用されていることを特徴とする。その結
果、請求項8記載の発明にあっては、航空機が滑走中等
に機体の地面からの高さが下がったような場合には、自
動的に、機体12の地面からの高さが回復され、一定の
機体12の高さを保持して滑走することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づき、本発明に係るサスペンション装置を説明す
る。図1に示すように、本発明にかかるサスペンション
装置10は自動車25の車輪の懸架装置に適用されてお
り、接地する4つの車輪11,11,11,11を有す
る車体12の所定時間に亘る継続的な傾きを検知して、
車体12の接地面からの高さ位置を変更することにより
車体12を水平に保持するように構成されている。
【0029】すなわち、本実施の形態に係るサスペンシ
ョン装置10は、車体12の傾きを検知する検知手段1
3と、入力される地面からの衝撃を吸収する弾性体とし
てのコイルスプリング14と、地面からの衝撃が入力さ
れた際にこの弾性体の振動を抑制すると共に、上記検知
手段13により検知された車体12の傾きに応じてボデ
ィ12の高さを変更しうるダンパー15とを有する。
【0030】従って、本実施の形態に係るサスペンショ
ン装置10にあっては、車体12への接地面から入力さ
れた衝撃はコイルスプリング14が吸収し、このコイル
スプリング14の振動を更にダンパー15が吸収して振
動を減衰しうるように構成されている。また、車体12
が所定時間に亘って継続的に傾いた場合には、搭載され
た上記検知手段13が当該車体12の当該傾きを検知
し、上記ダンパー15により車体12の高さが戻され、
車体12の高さは略一定に保持される。
【0031】本実施の形態にあっては、上記ダンパー1
5及びコイルスプリング14からなるサスペンション1
6は、それぞれ、4つの車輪11,11,11,11に
設けられており、いわゆる4輪独立懸架となっている。
上記車体12の前後方向及び車体左右方向における傾き
を検知するセンサー13,13,13,13は車体12
の四隅に設けられ、車体12の前後方向及び左右方向に
おける傾きを検知した場合又は、積載荷物等の原因によ
り車体12が大きく沈み込んだ場合には、車体12の傾
き及び車体12の沈み込みを検知しうるように構成され
ている。
【0032】これらのセンサー13,13,13,13
はそれぞれ、制御部28に結線されており、センサー1
3が車体12の傾き又は車体の沈み込みを検知した場合
には、上記制御部28に電気信号を発するように構成さ
れている。上記制御部28は車体12の略中央部一側方
に設けられ、センサー13からの電気信号が入力された
場合には、車載のバッテリー27からの電源を上記サス
ペンション16の駆動部20へ供給しうるように構成さ
れている。
【0033】一方、上記各サスペンション16は、図2
に示すように、ダンパー15及びコイルスプリング14
を有する。上記ダンパー15は、図3及び図4に示すよ
うに、車体12を構成するシャシー17に固定されると
共に内部にオイル31が封入して充填されたシリンダ1
8と、このシリンダ18内において、ピストンヘッド3
0が摺動しうるように配設されたピストン19と、上記
ピストン19のシリンダ18内におけるストローク長を
変更しうる駆動部20とを備えている。
【0034】上記ピストン19のロッド21には、ロッ
ド21の軸方向に所定間隔をおいて上方側フランジ部2
2及び下方側フランジ部23が設けられ、これらのフラ
ンジ部22,23の間にはコイルスプリング14が配設
されている。また、上記駆動部20は、シリンダ24
と、このシリンダ24内に摺動可能に配設され、電磁石
により形成された下方側フランジ部23と、この下方側
フランジ部23の下方に所定間隔をおいて配設された電
磁石からなる基部26とを備え、上記基部26及び下方
側フランジ部23は、電力供給部であるバッテリー27
に配線29を介して電気的に接続されている。
【0035】従って、バッテリー27から電源が供給さ
れた場合には、下方側フランジ部25及び基部26に通
電し、下方側フランジ部23及び基部26に同一又は異
なる磁極を発生させうるように構成されている。その結
果、本実施の形態に係るサスペンション装置10にあっ
ては、自動車の車体12が、積載荷重又は接地面の大き
な凹凸等が原因となり、所定時間継続して傾いた場合、
もしくは、車体12の大きな沈み込みがあった場合に
は、駆動部20によりダンパー15を構成するピストン
19に設けられた下方側フランジ部23の高さ位置が変
更される。
【0036】その結果、例えば、積載荷物等の加重によ
り自動車の車高が低下したような場合には、図4に示す
ように、駆動部20がピストン19の下方側フランジ部
23の高さ位置を上昇させるため、シリンダ14内にお
けるピストンヘッド30の高さ位置が上昇する。その結
果、ピストンヘッド30はシリンダ14内のオイル31
を圧縮し、その結果,ピストン19がシャシー17に固
定されたシリンダ24をより上方へ持ち上げ、シャシー
17と共に車体12は上昇し、車体12の傾きを修正す
るか、又は車高を一定高さ位置に保持するように構成さ
れている。
【0037】以下、本実施の形態に係るサスペンション
装置10の作用について説明する。本実施の形態に係る
サスペンション装置10にあっては、通常、車高が本来
当該車種に設定された車高と略同一の状態で走行してい
る場合には、図3に示すように、上記駆動部20を構成
する下方側フランジ部23と基部26には、バッテリー
27から供給される電源により異なった磁極が発生して
おり、下方側フランジ部23と基部26とは互いに当接
している。
【0038】地面から車輪11へ入力された衝撃は、サ
スペンション16を構成するコイルスプリング14によ
り吸収される。コイルスプリング14へ振動が入力され
た場合には、上方側フランジ部22及び下方側フランジ
部23が固定されたピストン19のロッド21を介し
て、ピストンヘッド30へ伝達され、このピストンヘッ
ド30はシリンダ18内に充填されたオイル31を圧縮
する。従って、このピストン19がオイル31を圧縮す
る際に生ずる粘性抵抗により振動は減衰され、地面から
の衝撃は車体12において吸収される。
【0039】一方、トランクルームに積載した荷物等に
より例えば、車体12の例えば後輪側の車高が低くなっ
たような場合、乗員の重量により車体12全体が沈み込
んだ場合、又は、走行路幅方向に連続する凹凸等が形成
され、ボディ12が幅方向の一方側に傾いたような場合
には、上記車体12の四隅に配設されたそれぞれのセン
サー13はその傾きを検知し、上記センサー13は制御
部28に信号を入力し、制御部28はセンサー13から
の信号が入力された場合には、バッテリー27から、車
高を上昇させる必要がある当該サスペンション16の駆
動部20への電源供給を変更し、基部26又は下方側フ
ランジ部23の何れか一方の磁極を変更して、基部26
及び下方側フランジ部23の双方が同一の磁極となるよ
うに設定する。
【0040】このように基部26及び下方側フランジ部
23の双方が同一の磁極となった場合には、図4に示す
ように、基部26と下方側フランジ部23とは互いに反
撥する。その結果、上記ピストン19は上方へ移動し、
下方側フランジ部23は基部20から離間する。 従っ
て、ピストン19のピストンヘッド30はシリンダ18
内において上方へ移動し、シリンダ18内に充填された
オイル31を下方から圧縮する。
【0041】この際の、オイル31の圧縮によりシリン
ダ14に対して上方へ持ち上げる力が作用し、シリンダ
14が固定されているシャシー17も上方へ持ち上げら
れる。その結果、シャシー17に固定されている車体1
2も上方へ持ち上げられ、当該サスペンション16の部
位の車高は上昇する。従って、車体12全体が沈み込
み、車体12全体の車高を上昇させたい場合には、4つ
のサスペンション16の全ての駆動部20を作動させて
ピストン19を上昇させる。また、車体12の一部のみ
の車高を上昇させたい場合には、当該上昇させたい車輪
11に装着されているサスペンション16の駆動部20
を作動させ、当該サスペンション16のピストン19を
上昇させて車高を上昇させる。
【0042】従って、自動車の車高が下がっていた部位
の車高は自動的に上昇し、もしくは沈み込んでいた車体
12は上昇し、自動車の車高は全体が略同じ高さとな
り、もしくは、当該車種に設定された車高と同様の車高
に戻り、乗員に良好な走行感覚を提供することができ
る。その結果、本実施の形態に係るサスペンション装置
10にあっては、積載する荷物の重量、乗員の人数又
は、路面の状況に拘わらず、常に略一定の車高を自動的
に維持することができると共車体12を略水平に保持す
ることができる。
【0043】図5及び図6は、本発明に係るサスペンシ
ョン装置10の第2の実施の形態を示す。本実施の形態
に係るサスペンション装置32にあっては前期実施の形
態に係るサスペンション装置10に加えて、車高を上昇
させる場合には、各サスペンション33に設けられたシ
リンダ18へ更にオイル31を供給するように構成され
ている。
【0044】即ち、図5に示すように、本実施の形態に
係るサスペンション装置32にあっては、車体略中央部
にオイルタンク34が搭載されており、このオイルタン
ク34と各サスペンション33のシリンダ35との間に
は、オイルを供給するオイルサーキット36が設けられ
ている。また、エンジンルーム内には、オイルタンク3
4から各サスペンション33のシリンダ35へオイルを
供給するためのオイルポンプ37が設けられている。そ
して、上記オイルサーキット36とシリンダ35の間は
オイルホース36により接合されている。
【0045】従って、本実施の形態に係るサスペンショ
ン装置32にあっては、前期実施の形態に係るサスペン
ション装置10の作用に加えて、車体12の全部又は一
部の車高を上昇させる必要がある場合には、該当するサ
スペンション33の駆動部20を作動させてピストン1
9を上昇させると共に、当該サスペンション33を構成
するシリンダ35へオイルを所定量供給する。
【0046】即ち、上記センサ13ーが車体12の傾き
又は沈む込みを検知した場合には、上記センサー13の
信号が入力された制御部28はバッテリー27からの電
源供給により基部26と下方側フランジ部23との磁極
を変更すると共に、上記オイルポンプ37を作動させ
て、オイルタンク34からオイルサーキット36及びオ
イルホース36を介して当該サスペンション32のシリ
ンダ35へ所定量更にオイルを供給する。
【0047】このオイルの供給により、シリンダ35内
における油圧が高まり、ピストン19の上昇によりピス
トンヘッド30がオイル31を圧縮した際に、より迅速
にかつ大きな力でシリンダ35を上方へ押し上げること
ができる。その結果、本実施の形態にかかるサスペンシ
ョン装置32にあっては、前期実施の形態におけるサス
ペンション装置10の場合よりも、更に、迅速にかつ強
大な力により車体12を上昇させることができる。
【0048】なお、上記実施の形態にあっては、本発明
に係るサスペンション装置を自動車の車高の調整に適用
した場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定され
ず、地面上を走行するものであればよく、例えば、列
車、航空機等のサスペンション装置としても適用するこ
とができる。また、サスペンション装置の具体的構成に
ついては、上記各実施の形態に限定されない。
【0049】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の発明にあっては、
重量の増加により走行性能に影響を及ぼすことなく、燃
費効率も低下させることがないと共に、製造コストを嵩
ませることなく、ボディの高さ及び傾きの自動調整を行
うことが可能なサスペンション装置を提供することがで
きる。
【0050】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至3記載の効果に加えて、ダンパーを構成するシリン
ダ内に流体としてオイルが充填され、油圧により衝撃を
減衰するように構成されたサスペンション装置を提供す
ることができる。また、請求項5記載の発明にあって
は、請求項2乃至4記載の発明の効果に加えて、ダンパ
ーを構成するシリンダ内に配設されたピストンのストロ
ーク長を変更することによりボディの高さの変更を行う
サスペンション装置を提供することができる。
【0051】また、請求項6記載の発明にあっては、請
求項3乃至5記載の効果に加えて、迅速に車高調整又は
水平状態の維持を行うことが可能なサスペンション装置
を提供することができる。また、請求項7記載の発明に
あっては、請求項1乃至5記載の効果に加えて、4輪独
立懸架のサスペンション装置を提供することができる。
【0052】また、請求項8記載の発明にあっては、請
求項1乃至6記載の効果に加えて、航空機に適用するこ
とができるサスペンション装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサスペンション装置を自動車の
4輪独立懸架として適用した一実施の形態を示す分解斜
視図である。
【図2】 本発明に係るサスペンション装置を構成する
サスペンションの構造を示す分解斜視図である。
【図3】 本発明に係るサスペンション装置を構成する
サスペンションの構造を示す断面図である。
【図4】 本発明に係るサスペンション装置を構成する
サスペンションの構造を示す断面図である。
【図5】 本発明に係るサスペンション装置を自動車の
4輪独立懸架として自動車に適用した状態を示す図であ
って、第2の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明に係るサスペンション装置を構成する
サスペンションの構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 サスペンション装置 11 車輪 12 ボディ(車体) 13 検知手段
(センサー) 14 コイルスプリング(弾性体) 15 ダンパー 16 サスペンション 17 シャシー 18 シリンダ 19 ピストン 20 駆動部 21 ロッド 22 上方側フランジ部 23 下方側フ
ランジ部 24 シリンダ 25 オイル供
給路 26 基部 27 電力供給
部(バッテリー) 28 制御部 29 配線 30 ピストンヘッド 31 オイル 32 サスペンション装置 33 サスペン
ション 34 オイルタンク 35 シリンダ 36 オイルホース 37 オイルポ
ンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地する複数の車輪を有するボディの所
    定時間に亘る継続的な傾きを検知して、ボディの接地面
    からの高さ位置を変更することによりボディの姿勢を調
    整することを特徴とするサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 ボディの傾きを検知する検知手段と、ボ
    ディに固定され、入力される地面からの衝撃を吸収する
    弾性体と、地面からの衝撃が入力された際にこの弾性体
    の振動を抑制すると共に上記検知手段により検知された
    ボディの傾きに応じてボディの高さを変更しうるダンパ
    ーとを有することを特徴とする請求項1記載のサスペン
    ション装置。
  3. 【請求項3】 上記ダンパーは、ボディに固定されると
    共に流体が充填されたシリンダと、このシリンダ内にお
    いて摺動しうるように配設されたピストンと、上記ピス
    トンのシリンダ内におけるストローク長を変更しうる駆
    動部とを備えたことを特徴とする請求項2記載のサスペ
    ンション装置。
  4. 【請求項4】 上記流体はオイルであって、ダンパーに
    オイルを供給するオイルタンクを有することを特徴とす
    る請求項2又は3記載のサスペンション装置。
  5. 【請求項5】 上記ダンパーは、自動車に搭載されて車
    輪を懸架するために使用され、上記ピストンのロッドに
    はロッド軸方向に所定間隔をおいて上方側フランジ部及
    び下方側フランジ部が設けられると共にこれらのフラン
    ジ部の間にはコイルスプリングが配設され、上記駆動部
    は下方側フランジ部のボディにおける高さ位置を変更し
    うるように形成されていることを特徴とする請求項2,
    3又は4記載のサスペンション装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動部は、電磁石により形成された
    下方側フランジ部と、この下方側フランジ部の下方に所
    定間隔をおいて配設された電磁石からなる基部と、下方
    側フランジ部及び基部に通電させ、下方側フランジ部及
    び基部に同一又は異なる磁極を発生させうる電力供給部
    とを備え、 常態時においては、下方側フランジ部と基部とには異な
    った磁極が発生し、下方側フランジ部は基部に吸着され
    て接触していると共に、車体の全部又は一部の車高が下
    がった場合には、上記電力供給部により下方側フランジ
    部及び基部に同一の磁極が発生し、下方側フランジ部と
    基部とは離間するように構成されていることを特徴とす
    る請求項3,4又は5記載のサスペンション装置。
  7. 【請求項7】 上記ダンパー及び弾性体は自動車の各車
    輪にそれぞれ配設され、各車輪をそれぞれ独立して懸架
    しうるように構成されていることを特徴とする請求項
    2,3,4又は5記載のサスペンション装置。
  8. 【請求項8】 航空機の着陸装置に適用されていること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載
    のサスペンション装置。
JP15146397A 1997-06-10 1997-06-10 サスペンション装置 Withdrawn JPH10338016A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1153773A3 (de) * 2000-05-10 2004-01-14 WABCO GmbH & CO. OHG Verfahren zum Verhindern des Umkippens eines luftgefederten Fahrzeugs auf schräger Fahrbahn

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EP1153773A3 (de) * 2000-05-10 2004-01-14 WABCO GmbH & CO. OHG Verfahren zum Verhindern des Umkippens eines luftgefederten Fahrzeugs auf schräger Fahrbahn

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