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JPH10336475A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

Info

Publication number
JPH10336475A
JPH10336475A JP13813597A JP13813597A JPH10336475A JP H10336475 A JPH10336475 A JP H10336475A JP 13813597 A JP13813597 A JP 13813597A JP 13813597 A JP13813597 A JP 13813597A JP H10336475 A JPH10336475 A JP H10336475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beam current
voltage
correction amount
horizontal
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13813597A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Onozawa
誠 小野澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP13813597A priority Critical patent/JPH10336475A/ja
Publication of JPH10336475A publication Critical patent/JPH10336475A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アノード電圧を直接検出することなく、輝度
変化に対するアノード電圧の変化を低減し、画面サイズ
の安定化をはかる。 【解決手段】 ビーム電流検出手段14により陰極線管
9のビーム電流を検出し、検出されたビーム電流に対応
する補正量を補正量調整手段15により決定し、電圧制
御手段16によりフライバックトランス17の1次巻線
17Aに供給する1次電圧を補正量に基づいて制御し、
2次巻線17Bを介して陰極線管9のアノード101に
供給するアノード電圧を、ビーム電流の変化にかかわら
ず一定に保持して表示画面サイズを安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を用いた
テレビジョン受像機やコンピュータ端末用ディスプレイ
装置などのディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管を用いたディスプレイ
装置は、映像信号が供給されるカソード電極から電子を
放出するために、フライバックトランスの2次巻線から
アノード電極に高電圧(以下、アノード電圧と記す。)
が供給される。アノード電圧は、フライバックトランス
の1次巻線に供給する1次電圧を、一定の基準電圧に制
御する電圧制御手段によって制御されている。カソード
電極からアノード電極に向かって放出された電子ビーム
は、水平偏向コイルと垂直偏向コイルによってそれぞれ
水平と垂直方向に偏向制御され、蛍光体の塗布面に走査
されることによって、映像信号に応じた画面が表示され
る。
【0003】このようなディスプレイ装置において、従
来、輝度が変化すると、表示画面サイズが変化するとい
う問題がある。すなわち、輝度はフライバックトランス
を介して陰極線管に流すビーム電流の大きさによって制
御される。一方、ビーム電流が変化すると、フライバッ
クトランスの出力インピーダンスによって生じる電圧降
下が変化する。この電圧降下の変化によりアノード電圧
が変化し、これによってカソード電極から放出される電
子の速度が変化する。電子の速度が変化すると、水平・
垂直偏向コイルの部分を通過する時間が変化し、偏向量
が変化することになる。この電子の偏向量の変化に従っ
て、表示画面サイズが変化することになる。
【0004】このように、輝度によって表示画面サイズ
が変化すると、表示映像の周りが蛍光面から外れるな
ど、視認性が悪くなるだけでなく、パーソナルコンピュ
ータ(以下、パソコンと記す)のディスプレイ装置とし
て用いた場合には、表示情報が欠落するという問題があ
る。
【0005】特に、近年、動画を表示させたときの画質
を向上させるため、輝度を上げる傾向にある。そのた
め、最大輝度から最小輝度までの輝度変化の量も大きく
なり、輝度変化に対する表示画面サイズの変化が目立ち
やすくなるという問題がある。なお、テレビジョン受像
機にあっても、パソコンのディスプレイ装置として用い
ることが多くなってきていることから、同じ問題があ
る。
【0006】そこで、このような問題を解決すべく、従
来、特開昭58−138179号公報に示された方法が
提案されている。この従来技術では、輝度変化に伴うア
ノード電圧の変化を、分圧抵抗を用いて直接検出し、こ
の検出電圧に基づいて、フライバックトランスへ供給す
る1次電圧を制御してアノード電圧の変化を補償して、
輝度変化に対する表示画面サイズの変化を低減してい
る。一方、フライバックトランスの1次電圧は水平偏向
回路の電源として用いられているため、1次電圧を制御
することにより水平サイズが変化する。この変化を抑制
するために、フライバックトランスの1次電圧の変化に
応じて水平偏向電流の振幅を制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術では、アノード電圧を直接検出しているた
め、高耐圧の抵抗が必要となる。例えば、30形程度の
テレビジョン受像機では、アノード電圧は約30kVに
設定されているため、抵抗の耐圧としては、35kV程
度のものが必要となる。このように、必要となる抵抗は
耐圧300V以下の一般の抵抗に比べて、形状が大きく
設置面積が大きくなるという問題がある。また、高耐圧
の抵抗は、コストが高いという問題もある。
【0008】本発明は、陰極線管を用いたディスプレイ
装置において、アノード電圧を直接検出することなく、
輝度変化に対するアノード電圧の変化を低減し、表示画
面サイズを安定化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のディスプレイ装置では、陰極線管のビーム
電流を検出するビーム電流検出手段と、このビーム電流
検出手段により検出されたビーム電流の変化に応じて、
予め設定したビーム電流に対する補正量に基づいてフラ
イバックトランスの1次巻線に供給する1次電圧を補正
するアノード電圧の補正量調整手段とを備えることを特
徴とする。
【0010】このように構成されることから、輝度に応
じて変化するビーム電流の増減に従って、フライバック
トランスの1次電圧が増減され、ビーム電流によって変
化するフライバックトランスの電圧降下の変化が抑制さ
れる。その結果、ビーム電流の変化にかかわらずアノー
ド電圧を一定に保持することができ、表示画面サイズを
安定化することができる。例えば、輝度が高くなってビ
ーム電流が増えた場合には、この増えたビーム電流とフ
ライバックトランスの出力インピーダンスによって生じ
る電圧降下の増分に見合った量だけ1次電圧を高く補正
する。一方、輝度が下がりビーム電流が減少した場合に
は、この減少したビーム電流によりフライバックトラン
スの出力インピーダンスによって生じる電圧降下の減り
分に見合った量だけ1次電圧を低く補正する。このよう
に、ビーム電流を検出して1次電圧を制御するので、高
耐圧の抵抗が必要なアノード電圧を直接検出することな
くアノード電圧を補正制御できることから、部品設置面
積の削減とコストの低減を実現できる。
【0011】この場合において、補正量調整手段は、ビ
ーム電流の増加に応じて補正量を増加させるものとし、
ビーム電流の低い領域では補正量の増加率を高く、ビー
ム電流の高い領域では補正量の増加率を低く設定するこ
とが好ましい。つまり、ビーム電流が低い領域では上記
の電圧降下の変化が大きく、ビーム電流が高い領域にな
るにつれて上記の電圧降下の変化が緩やかになる特性に
合わせる。
【0012】これに代えて、ビーム電流の増加に応じて
補正量を一定の比率で増加するものとすることができ
る。これによれば、前述の場合よりアノード電圧を一定
に保持する精度は下がるが、回路構成を簡略化すること
ができる。
【0013】また、補正量調整手段は、ビーム電流検出
手段により検出されたビーム電流を取り込みディジタル
変換するADコンバータと、CPUと、メモリと、CP
Uの出力をアナログ変換するDAコンバータを有し、メ
モリには、ビーム電流と補正量との相関データが予め設
定格納され、CPUはADコンバータを介して取り込ん
だビーム電流に対応する補正量を、メモリに格納された
相関データに基づいて求め、この求めた補正量をDAコ
ンバータを介して電圧制御手段に出力するものとするこ
とができる。これによれば、予め知られているビーム電
流によるアノード電圧の電圧降下の特性に基づいた相関
データをメモリに設定することにより、アノード電圧の
補正精度を向上させることができる。
【0014】また、フライバックトランスの1次電圧の
補正に伴い水平サイズが変化するので、これを低減する
水平サイズ制御手段を設けることが望ましい。つまり、
フライバックトランスの1次電圧は水平偏向回路の電源
として用いられていることから、これを輝度に応じて補
正すると水平偏向電流の振幅が変化して水平サイズが変
化する。したがって、フライバックトランスの1次電圧
の補正量に応じて水平偏向電流の振幅を補正することに
より、水平サイズを一定に保持でき、表示画面サイズを
安定化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1には、本発明に係るデ
ィスプレイ装置の第1の実施の形態の主要部のブロック
図が示されている。図1において、ディスプレイ装置
は、陰極線管9と、ビデオ回路5と、垂直偏向回路6
と、水平偏向回路7と、アノード電圧供給手段8とを有
している。
【0016】陰極線管9は、周知のように、カソード電
極100と、カソード電極100から放出される電子ビ
ームを加速するアノード電極101と、電子ビームを偏
向する偏向ヨーク10とを含んで形成される。偏向ヨー
ク10は、垂直偏向コイルと水平偏向コイルから形成さ
れている。そして、カソード電極100には、ビデオ回
路5を介して入力端子1から入力されるビデオ信号を増
幅した信号が入力される。アノード電極101には、ア
ノード電圧供給手段8から高電圧のアノード電圧EHが
印加される。
【0017】垂直偏向回路6は、偏向ヨーク10の垂直
偏向コイルに入力端子2から入力される垂直同期信号V
Dに同期した垂直偏向電流を供給するようになってい
る。水平偏向回路7は、水平発信回路11と、水平ドラ
イブ回路12と、水平偏向出力回路13と水平サイズ制
御回路55とを有している。入力端子3から入力される
水平同期信号HDは、水平発信回路11と、水平ドライ
ブ回路12と、水平偏向出力回路13とを介して水平同
期信号HDに同期した水平偏向電流を生成して、偏向ヨ
ーク10の水平偏向コイルへ供給するようになってい
る。また、水平偏向出力回路13には、入力端子21か
ら入力される水平サイズ制御信号VSに応じて水平偏向
電流の振幅を制御する水平サイズ制御回路55が接続さ
れている。
【0018】アノード電圧供給手段8は、ビーム電流検
出手段14と、補正量調整手段15と、電圧制御手段1
6と、フライバックトランス17と、ダイオード36と
を有して形成されている。フライバックトランス17
は、1次巻線17Aと2次巻線17Bで構成される。フ
ライバックトランス17の1次巻線17Aの一端は電圧
制御手段16に接続され、他端は水平偏向出力回路13
の電源端に接続されている。フライバックトランス17
の2次巻線17Bの一端は、ダイオード36を介してア
ノード電極101に接続され、他端はビーム電流検出手
段14を介して、電圧EBを供給する入力端子4に接続
されている。ビーム電流検出手段14は、2次巻線17
Bに流れるビーム電流Ibを検出して補正量調整手段1
5に出力するようになっている。
【0019】補正量調整手段15には、予め取得したビ
ーム電流Ibとアノード電圧EHの相関関係に基づい
て、ビーム電流Ibに対するフライバックトランス17
の出力インピーダンスによる電圧降下の変化を補償する
補正量VEとビーム電流Ibとの相関が設定されてい
る。このことについて、図2、図3を参照して説明す
る。図2の横軸はビーム電流Ibを表し、縦軸はアノー
ド電圧EHを表している。図2において、点線はビーム
電流Ib=0におけるアノード電圧EHのレベルであ
る。図示の通り、ビーム電流Ibの値に応じてフライバ
ックトランス17の電圧降下△EHが増加して、アノー
ド電圧EHが低下している。また、ビーム電流Ibの小
さい領域(低輝度領域)ではアノード電圧EHの変化率
が高く、ビーム電流Ibの大きい領域(高輝度領域)で
はアノード電圧EHの変化率が低くなっている。この電
圧降下△EHを補償して、ビーム電流Ibが変化して
も、アノード電圧EHを一定に保持させるための補正量
VEを図3に示す。図3の横軸はビーム電流Ibを表
し、縦軸は補正量VEを表している。そして、補正量V
Eは図2の電圧降下△EHを補償する値に設定されてい
る。このようにして、補正量調整手段15は、電圧EB
を電源として、ビーム電流検出手段14から入力される
ビーム電流Ibの検出値に対応する補正量VEを、電圧
制御手段16と水平サイズ制御回路55とに出力するよ
うになっている。電圧制御手段16は、電圧EBを電源
として、補正量調整手段15から入力された補正量VE
に基づいて、フライバックトランス17の1次電圧の基
準電圧を補正し、1次巻線17Aに出力するようになっ
ている。
【0020】このように構成される第1の実施の形態の
動作を次に説明する。入力端子1から入力されるビデオ
信号は、ビデオ回路5を介して増幅され、カソード電極
100に供給される。一方、アノード電極101には、
フライバックトランスの2次巻線17Bからダイオード
36を介してアノード電圧EHが供給される。これによ
り、カソード電極100からビデオ信号に応じた量の電
子ビームがアノード電極101に向かって放出される。
カソード電極100からアノード電極101に向かって
放出された電子ビームは偏向ヨーク10によって水平と
垂直方向に偏向されて、蛍光体の塗布面に走査される。
これにより、ビデオ信号に応じた画面が表示される。
【0021】ここで、ビデオ信号の輝度が変化して、例
えば輝度が高くなると、ビーム電流Ibが増加する。こ
の際、電圧制御手段16によってフライバックトランス
17の1次電圧ECを基準電圧に保持するように制御す
ると、図2に示したように、ビーム電流Ibの増加によ
りフライバックトランス17の出力インピーダンスによ
る電圧降下ΔEHが増大し、アノード電圧EHが低下し
て、表示画面サイズが大きくなる。
【0022】そこで、図1の実施形態によれば、ビデオ
信号の輝度が変化して、例えば輝度が高くなったこと
を、ビーム電流Ibの増加により検出し、図3の相関関
係に従って補正量調整手段15からこのビーム電流Ib
の検出値に対応する補正量VEが出力される。これによ
り、電圧制御手段16は、基準電圧に補正量VEを加算
した1次電圧ECをフライバックトランス17の1次巻
線17Aに出力し、ビーム電流Ibの増加分によるアノ
ード電圧EHの低下分ΔEHを補償する。この結果、ビ
ーム電流Ibの変化にかかわらずアノード電圧EHを一
定に保持することができるから、表示画面サイズを安定
化することができる。
【0023】また、フライバックトランス17の1次電
圧ECは水平偏向出力回路13の電源として用いられて
いることから、これを輝度に応じて補正すると、水平偏
向電流の振幅が変化して水平サイズが変化することにな
る。そこで、水平サイズ制御回路55に補正量VEを入
力し、これに応じて水平偏向電流の振幅を補正する信号
を水平偏向回路13に出力し、水平サイズを一定に保持
するようにしている。
【0024】図4に、第2の実施形態のディスプレイ装
置を示す。図4は図1の第1の実施形態の水平偏向回路
13と、ビーム電流検出手段14と、補正量調整手段1
5と、電圧制御手段16、及び、水平サイズ制御回路5
5とを具体的な回路構成とした点で異なっている。図4
において、第1の実施形態と同様の機能を有するものに
は同一符号を付して示す。水平偏向出力回路13の電源
線13aは、フライバックトランス17の1次巻線17
Aの端子172に接続され、1次巻線17Aの他の端子
171に接続された電圧制御手段16から電源が供給さ
れるようになっている。電源線13aとアースとの間
に、水平出力トランジスタ26が接続されている。この
水平出力トランジスタ26のベースに水平ドライブパル
スVDRが入力されている。電源線13aとアースとの
間に、水平偏向コイル31と第1のS字コンデンサ32
の直列回路と、変調コイル33と第2のS字コンデンサ
34の直列回路とが直列に接続されている。水平偏向コ
イル31とS字コンデンサ32の直列回路に対し、ダン
パダイオード27と第1の共振コンデンサ29がそれぞ
れ並列に接続され、変調コイル33とS字コンデンサ3
4の直列回路に対し、変調ダイオード28と第2の共振
コンデンサ30とがそれぞれ並列に接続されている。こ
のような水平偏向出力回路13は、ブリッジ型水平偏向
回路として良く知られているもので、水平出力トランジ
スタ26のベースに水平ドライブパルスVDRを入力す
ることにより、水平偏向コイル31に水平偏向電流を供
給するようになっている。この水平偏向電流の生成過程
でフライバックトランス17の1次巻線17Aに流れる
フライバックパルス電流により、2次巻線17Bに高電
圧が誘起される。また、変調コイル33及び第2のS字
コンデンサ34の接続点に電圧を重畳することにより、
水平偏向電流の振幅を制御できるようになっている。
【0025】フライバックトランス17の2次巻線17
Bの端子174は、ダイオード36のアノードに接続さ
れ、ダイオード36のカソードがアノード電極101に
接続されている。2次巻線17Bの端子173は、ビー
ム電流検出手段14を構成する抵抗37を介して電圧E
Bが供給される入力端子4に接続されている。抵抗37
の一端の電圧がビーム電流Ibの検出信号VAとして補
正量調整手段15に入力される。
【0026】補正量調整手段15は、ビーム電流Ibの
検出信号VAがベースに入力されるトランジスタ38を
有し、このトランジスタ38のコレクタは電圧EBが供
給される入力端子4に接続され、トランジスタ38のエ
ミッタはツェナダイオード42のカソードに接続される
とともに、抵抗39を介して出力端15aに接続されて
いる。ツェナダイオード42のアノードは、抵抗41を
介してアースに接続されるとともに、ダイオード43の
アノードに接続されている。ダイオード43のカソード
は、抵抗40を介して出力端15aに接続されている。
【0027】電圧制御手段16はフライバックトランス
17の1次巻線17Aに供給する1次電圧ECを制御す
るトランジスタ44を有して形成されている。トランジ
スタ44のエミッタは電圧EBが供給される入力端子4
に接続され、コレクタはフライバックトランス17の1
次巻線17Aの端子171に接続されている。また、ト
ランジスタ44のベースとエミッタ間には抵抗60が接
続され、コレクタとアース間にはコンデンサ46が接続
されている。また、トランジスタ44のベースはトラン
ジスタ45と抵抗48の直列回路を介してアースに接続
されている。トランジスタ45のベースには差動増幅回
路47の出力が印加されている。差動増幅回路47の
(−)入力端には、入力端子25に供給される設定され
た高圧制御電圧Vrefを抵抗50と51で分圧した電
圧が入力され、(+)入力端には入力端子24から供給
される電圧VCCを抵抗53,54で分圧した電圧が抵
抗52を介して入力されている。また、差動増幅回路4
7の(−)入力端は、抵抗49を介してトランジスタ4
4のコレクタと、補正量調整手段15の出力端15aと
に接続されている。
【0028】水平サイズ制御回路55は、差動増幅回路
56を有して形成され、この差動増幅回路56の(+)
入力端に、入力端子21を介して水平サイズ制御信号V
Sが入力されている。また、差動増幅回路56の(−)
入力端は抵抗58を介して接地され、また抵抗80を介
して補正量調整手段15の出力端15aに接続されてい
る。そして差動増幅回路56の出力は抵抗57を介して
(−)入力端に接続されるとともに、水平偏向出力回路
13の変調コイル33とS字コンデンサ34の接続点に
接続されている。なお、抵抗80は、抵抗39,40,
49,50,51に比して大きな抵抗値とされ、補正量
VE1に対して高インピーダンスとされている。
【0029】このように構成される第2の実施の形態の
動作を次に説明する。電圧制御手段16の抵抗52,5
3,54は、差動増幅回路47のバイアス電圧を設定
し、差動増幅回路47の出力は、高圧制御電圧Vref
に基づいて1次電圧ECを基準電圧に制御する。前述し
たように、この基準電圧に保持するように1次電圧EC
を制御すると、ビーム電流の変化により、アノード電圧
が変化し、表示画面サイズが変化することになる。
【0030】そこで、図4の実施形態では、ビーム電流
をビーム電流検出手段14の抵抗37で検出し、これに
応じて1次電圧ECを調整している。つまり、ビーム電
流検出手段14は、抵抗37に流れるビーム電流Ibに
よる電圧降下分を電圧EBから差し引いた電圧を検出信
号VAとして出力する。補正量調整手段15は、この検
出信号VAに対応して予め設定した補正量VE1を出力
する。この予め設定した補正量VE1について図5を参
照して説明する。図5の横軸はビーム電流Ib、縦軸は
検出信号VA、及び、補正量VE1を示している。図5
に点線で示したように、検出信号VAは、ビーム電流I
bの増加に伴って単調に減少する。検出信号VAは補正
量調整手段15のトランジスタ38のベースに入力さ
れ、電流増幅される。トランジスタ38のエミッタは抵
抗39を介して補正量VE1を出力端15aから出力し
ている。このエミッタ電圧がツェナダイオード42のツ
ェナ電圧より低い場合、すなわちトランジスタ38のベ
ース電圧が低くなるビーム電流Ibの大きい高輝度領域
(Ib=Iz〜Imax :Izはツェナダイオード4
2のオン・オフが切り替わる際に流れるビーム電流、I
maxはビーム電流の最大値である。)では、ツェナダ
イオード42はオフ状態となる。よって、補正量VE1
は、トランジスタ38のエミッタ電圧を、抵抗39と、
抵抗49,50,51の合成抵抗で分圧した値となる。
一方、エミッタ電圧がツェナ電圧より高い場合、すなわ
ちトランジスタ38のベース電圧が高くなるビーム電流
Ibの小さい低輝度領域(Ib=0〜Iz)では、ツェナ
ダイオード42はオン状態となる。従って、補正量調整
手段15の出力インピーダンスは、抵抗39と抵抗40
を並列に合成した値となり、補正量VE1は、トランジ
スタ38のエミッタ電圧を、抵抗39,40の合成抵抗
と、抵抗49,50,51の合成抵抗で分圧した値とな
る。この結果、図5に実線の折れ線で示されるように、
補正量VE1は低輝度領域で変化率が高く、高輝度領域
で変化率が低い値に調整される。これは、図2で説明し
たフライバックトランス17の電圧降下△EHを近似的
に補正する特性となっている。
【0031】電圧制御手段16は、差動増幅回路47の
入力にこの特性を持つ補正量VE1を重畳して、基準電
圧に補正量VE1の特性を加えた1次電圧ECを出力す
る。このことにより、アノード電圧EHを図6の一点鎖
線に示すアノード電圧EH1のように補正できる。図6
の横軸はビーム電流Ib、縦軸はアノード電圧EH,E
H0及びEH1を示している。このように、本発明に係
る第2の実施の形態では、アノード電圧EH1をIb=
0、Ib=Iz、Ib=Imaxの3点で同じ値にし
て、フライバックトランス17による電圧降下△EHを
△EH1のように補正できることを特徴としている。ま
た、図6の点線は、補正量VE1の代わりに、検出信号
VAを電圧制御手段16へ供給して補正を行った場合の
ビーム電流Ibとアノード電圧EH0との関係を示して
いる。この点線で示されるように、アノード電圧EH
が、Ib=0、Ib=Imaxの2点で同じ値となるよ
うに補正できて、フライバックトランス17の電圧降下
△EHを△EH0のように補償する。
【0032】また、補正量VE1が抵抗80を介して入
力する差動増幅回路56の出力が、水平偏向出力回路1
3における第2のS字コンデンサ34の両端間電圧を制
御し、水平偏向コイル31に流す水平偏向電流の振幅が
一定になるように制御するので、1次電圧ECの補正に
伴う水平サイズ変化を低減できるようにしている。
【0033】図7に第3の実施の形態のディスプレイ装
置を示す。第3の実施形態が図4の実施形態と異なる点
は、1次電圧ECの補正に伴う水平サイズの変化を補正
するため、図4の実施形態では補正量調整手段15から
出される補正量VE1を差動増幅回路56の(−)入力
端に入力していたが、第3の実施形態は1次電圧ECに
より水平サイズを補正するようにしている点である。す
なわち、1次電圧ECを抵抗81を介して差動増幅回路
56の(+)入力端に重畳している。ここで、補正量V
E1はビーム電流Ibが増加すると低減し、1次電圧E
Cはビーム電流Ibが増加すると増加する信号であるこ
とから差動増幅回路56の入力端を変えている。補正量
VE1と1次電圧ECの変化はビーム電流Ibの変化に
応じて変化する点で同じで、図4の実施形態と同様に、
水平偏向コイル31に流す水平偏向電流の振幅を補正
し、1次電圧ECの変化に伴う水平サイズ変化を低減す
るようにしている。
【0034】図8に第4の実施の形態のディスプレイ装
置を示す。第4の実施形態が図4の実施形態と異なる点
は、補正量調整手段15の構成と、水平サイズ制御回路
55の補正信号として検出信号VAを用いたことであ
る。
【0035】補正量調整手段15は、検出信号VAが入
力されるADコンバータ71と、ADコンバータ71の
出力が供給されるCPU72と、CPU72の出力をア
ナログに変換するDAコンバータ74と、CPU72に
接続されたメモリ75とを有している。メモリ75には
ビーム電流Ibと補正量VE2との相関データが予め設
定格納されている。この相関データは、図3の曲線に基
づいて作成したビーム電流Ibと補正量VE2との対応
テーブルである。
【0036】このように構成される第4の実施の形態の
補正量調整手段15を中心に動作を次に説明する。CP
U72は、ADコンバータ71から入力されるビーム電
流Ibに対応する補正量VE2をメモリ75の対応テー
ブルから読み出し、DAコンバータ74を介して電圧制
御手段16に出力する。電圧制御手段16は、図4の実
施形態と同様にして、補正量VE2に従い1次電圧EC
を補正する。この実施の形態によれば、ビーム電流Ib
と補正量VE2との対応テーブルの内容をきめ細かく設
定することにより、変化分ΔEHに対応する補正量VE
2をきめ細かく調整できるので、アノード電圧EHの制
御精度を向上させることができる。また、相関データと
して、図3の曲線を近似した関数をメモリ75に格納し
ておき、CPU72はADコンバータ71から入力され
るビーム電流Ibをこの関数に代入して演算し、補正量
VE2を決定するようにしてもよい。この場合、対応テ
ーブルの変わりに近似関数をメモリ75に設定するの
で、メモリ75の容量を減らせる効果がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
陰極線管を用いたディスプレイ装置において、アノード
電圧を直接検出することなく、輝度変化に対するアノー
ド電圧の変化を低減し、表示画面サイズを安定化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディスプレイ
装置の主要部を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るビーム電流Ibとアノ
ード電圧EHの関係を示す線図である。
【図3】第1の実施の形態に係るビーム電流Ibと補正
量VEの関係を示す線図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るディスプレイ
装置の主要部を示す回路図である。
【図5】第2の実施の形態に係るビーム電流Ibに対す
る補正量VE1と検出信号VAの関係を示す線図であ
る。
【図6】第2の実施の形態に係るビーム電流Ibに対す
るアノード電圧EH,EH1,EH0の関係を示す線図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るディスプレイ
装置の主要部を示す回路図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るディスプレイ
装置の主要部を示す回路図である。
【符号の説明】
5 ビデオ回路 6 垂直偏向回路 7 水平偏向回路 8 アノード電圧供給手段 9 陰極線管 10 偏向ヨーク 11 水平発信回路 12 水平ドライブ回路 13 水平偏向出力回路 14 ビーム電流検出手段 15 補正量調整手段 16 電圧制御手段 17 フライバックトランス 55 水平サイズ制御回路 100 カソード電極 101 アノード電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号が供給されるカソード電極を有
    する陰極線管と、前記陰極線管の水平偏向コイルを駆動
    する水平偏向回路と、前記陰極線管の垂直偏向コイルを
    駆動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のアノード電極
    に電圧を供給する2次巻線を有するフライバックトラン
    スと、前記フライバックトランスの1次巻線に供給する
    1次電圧を制御する電圧制御手段と、前記陰極線管のビ
    ーム電流を検出するビーム電流検出手段と、前記ビーム
    電流検出手段により検出されたビーム電流に応じて、前
    記1次電圧を予め設定したビーム電流に対する補正量に
    基づいて補正するアノード電圧の補正量調整手段とを備
    えてなるディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記水平偏向回路
    は、水平サイズ制御手段を有し、前記水平サイズ制御手
    段は、前記1次電圧の補正に伴う水平サイズ変化を補正
    することを特徴とするディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記補正量
    は、ビーム電流の増加に応じて増加させる関係であり、
    かつ、ビーム電流の値が低い領域では増加率が高く、ビ
    ーム電流の値が高い領域では増加率が低く設定されてな
    ることを特徴とするディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記補正量
    は、ビーム電流の増加に応じて一定の比率で増加するも
    のであることを特徴とするディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記補正量
    調整手段は、前記ビーム電流検出手段により検出された
    ビーム電流を取り込みディジタル変換するADコンバー
    タと、CPUと、メモリと、前記CPUの出力をアナロ
    グ変換するDAコンバータを有し、前記メモリには、ビ
    ーム電流と前記補正量との相関データが予め設定格納さ
    れ、前記CPUは前記ADコンバータからビーム電流を
    取り込み、前記メモリに格納された相関データに基づい
    てビーム電流に対応する前記補正量を求め、この求めた
    補正量を前記DAコンバータを介して電圧制御手段に出
    力することを特徴とするディスプレイ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100364735B1 (ko) * 2000-07-25 2002-12-16 엘지전자 주식회사 영상 표시 기기의 화면밝기에 따른 고압 출력부 제어 회로
US7187414B2 (en) 2001-09-14 2007-03-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Circuit for stabilizing high tension voltage of CRT, and method thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100364735B1 (ko) * 2000-07-25 2002-12-16 엘지전자 주식회사 영상 표시 기기의 화면밝기에 따른 고압 출력부 제어 회로
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