JPH10331374A - 階段用床材 - Google Patents
階段用床材Info
- Publication number
- JPH10331374A JPH10331374A JP9157547A JP15754797A JPH10331374A JP H10331374 A JPH10331374 A JP H10331374A JP 9157547 A JP9157547 A JP 9157547A JP 15754797 A JP15754797 A JP 15754797A JP H10331374 A JPH10331374 A JP H10331374A
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- Japan
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- tread
- stairs
- section
- floor material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 階段を昇降する際の衝撃の緩和及び騒音の低
減の性能が高く、意匠性に優れた階段用床材を提供する
こと。 【解決手段】 階段用床材1の基材層2の表面にフロッ
ク加工によりパイル4を植毛するとともに、踏み面部1
1aに延設した蹴上げ部12を踏み面部11aに対して
略90°折り曲げてコーナ部13を形成する。
減の性能が高く、意匠性に優れた階段用床材を提供する
こと。 【解決手段】 階段用床材1の基材層2の表面にフロッ
ク加工によりパイル4を植毛するとともに、踏み面部1
1aに延設した蹴上げ部12を踏み面部11aに対して
略90°折り曲げてコーナ部13を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段用床材に関
し、特に、踏み面部と蹴上げ部とを一体に形成した階段
用床材に関するものである。
し、特に、踏み面部と蹴上げ部とを一体に形成した階段
用床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、階段用床材として、踏み面部と蹴
上げ部とを一体に形成した階段用床材が実用化されてい
る。この階段用床材は、合成樹脂からなる単層又は複層
構造からなる基材層の表面に、必要に応じて、エンボス
加工を施したもので、これを建築物のコンクリート製又
は鉄製等の階段の表面に、両面テープや適宜の接着剤を
用いて貼り付けることにより、階段を昇降する際の衝撃
を緩和し、騒音を低減するとともに、階段での転倒事故
を防止することができるようにしたものである。
上げ部とを一体に形成した階段用床材が実用化されてい
る。この階段用床材は、合成樹脂からなる単層又は複層
構造からなる基材層の表面に、必要に応じて、エンボス
加工を施したもので、これを建築物のコンクリート製又
は鉄製等の階段の表面に、両面テープや適宜の接着剤を
用いて貼り付けることにより、階段を昇降する際の衝撃
を緩和し、騒音を低減するとともに、階段での転倒事故
を防止することができるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の階段
用床材は、合成樹脂からなる基材層の表面にエンボス加
工を施し、防滑性を向上させ、併せて、意匠性を持たせ
るようにしているが、例えば、室内用として用いる場合
には、階段を昇降する際の衝撃の緩和や騒音の低減の
点、また、意匠性の点で、若干の問題があった。
用床材は、合成樹脂からなる基材層の表面にエンボス加
工を施し、防滑性を向上させ、併せて、意匠性を持たせ
るようにしているが、例えば、室内用として用いる場合
には、階段を昇降する際の衝撃の緩和や騒音の低減の
点、また、意匠性の点で、若干の問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の階段用床材の有する
問題点を解決し、階段を昇降する際の衝撃の緩和及び騒
音の低減の性能が高く、意匠性に優れた階段用床材を提
供することを目的とする。
問題点を解決し、階段を昇降する際の衝撃の緩和及び騒
音の低減の性能が高く、意匠性に優れた階段用床材を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の階段用床材は、階段下地の踏み面から蹴上
げに亘って貼り付けて使用する合成樹脂製の階段用床材
において、該階段用床材の少なくとも踏み面部を構成す
る基材層の表面にフロック加工によりパイルを植毛する
とともに、踏み面部に延設した蹴上げ部を踏み面部に対
して略90°折り曲げてコーナ部を形成してなることを
特徴とする。
め、本発明の階段用床材は、階段下地の踏み面から蹴上
げに亘って貼り付けて使用する合成樹脂製の階段用床材
において、該階段用床材の少なくとも踏み面部を構成す
る基材層の表面にフロック加工によりパイルを植毛する
とともに、踏み面部に延設した蹴上げ部を踏み面部に対
して略90°折り曲げてコーナ部を形成してなることを
特徴とする。
【0006】この階段用床材は、踏み面部を構成する基
材層の表面にフロック加工によりパイルを植毛すること
により、高い衝撃の緩和性能及び騒音の低減性能を有す
るとともに、意匠性においても優れたものとなる。ま
た、踏み面部に延設した蹴上げ部を踏み面部に対して略
90°折り曲げてコーナ部を形成することにより、階段
用床材を階段下地に、階段下地との間に隙間が生じた
り、長期間の使用により階段下地から剥離することな
く、強固に、かつ、安定して貼り付けることができる。
材層の表面にフロック加工によりパイルを植毛すること
により、高い衝撃の緩和性能及び騒音の低減性能を有す
るとともに、意匠性においても優れたものとなる。ま
た、踏み面部に延設した蹴上げ部を踏み面部に対して略
90°折り曲げてコーナ部を形成することにより、階段
用床材を階段下地に、階段下地との間に隙間が生じた
り、長期間の使用により階段下地から剥離することな
く、強固に、かつ、安定して貼り付けることができる。
【0007】この場合において、コーナ部を構成する基
材層の厚みを踏み面部を構成する基材層の厚みより肉厚
に形成したり、踏み面部を構成する基材層の表面に凸模
様を形成することができる。
材層の厚みを踏み面部を構成する基材層の厚みより肉厚
に形成したり、踏み面部を構成する基材層の表面に凸模
様を形成することができる。
【0008】これにより、防滑性が向上し、階段を昇降
する際にコーナ部を踏み外すことがなく、階段での転倒
事故を防止することができる。
する際にコーナ部を踏み外すことがなく、階段での転倒
事故を防止することができる。
【0009】また、蹴上げ部を形成した側と反対側の踏
み面部を長く延設するとともに、該延設した踏み面部の
裏面に、少なくとも1本の凹溝を、コーナ部と平行に形
成することができる。
み面部を長く延設するとともに、該延設した踏み面部の
裏面に、少なくとも1本の凹溝を、コーナ部と平行に形
成することができる。
【0010】これにより、階段下地の踏み面に合わせ
て、コーナ部と平行に形成した凹溝に沿って、階段用床
材の延設した踏み面部を切断したり、階段下地の蹴上げ
に沿うように折り曲げることができ、階段用床材の切断
作業や折曲作業を、簡易に、かつ、精度よく行うことが
できる。
て、コーナ部と平行に形成した凹溝に沿って、階段用床
材の延設した踏み面部を切断したり、階段下地の蹴上げ
に沿うように折り曲げることができ、階段用床材の切断
作業や折曲作業を、簡易に、かつ、精度よく行うことが
できる。
【0011】また、基材層が発泡樹脂層を有するように
構成することができる。
構成することができる。
【0012】これにより、衝撃の緩和性能及び騒音の低
減性能を一層向上することができる。
減性能を一層向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の階段用床材の実施
の形態を図面に基づいて説明する。
の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】図1〜図4に本発明の階段用床材の一実施
例を示す。この階段用床材1は、コンクリート製又は鉄
製等の階段下地8の踏み面81から蹴上げ82に亘っ
て、両面テープや適宜の接着剤7を用いて貼り付けて使
用されるもので、合成樹脂材料からなる基材層2の表面
に、接着剤層3を介して、フロック加工によりパイル4
を植毛したものである。
例を示す。この階段用床材1は、コンクリート製又は鉄
製等の階段下地8の踏み面81から蹴上げ82に亘っ
て、両面テープや適宜の接着剤7を用いて貼り付けて使
用されるもので、合成樹脂材料からなる基材層2の表面
に、接着剤層3を介して、フロック加工によりパイル4
を植毛したものである。
【0015】そして、この階段用床材1は、踏み面部1
1a及びその延出部11bからなる本体部11と、踏み
面部11aに延設した蹴上げ部12とを有し、踏み面部
11aと蹴上げ部12のなす角度θを、70°〜95
°、好ましくは、90°よりやや小さい角度に折り曲げ
てコーナ部13を形成するようにする。このように、階
段用床材1の成形時に、あらかじめ、踏み面部11aと
蹴上げ部12を所定の角度に折り曲げてコーナ部13を
形成しておくことにより、階段用床材1を階段下地8
に、階段下地8との間に隙間が生じたり、長期間の使用
により階段下地8から剥離することなく、強固に、か
つ、安定して貼り付けることができるものとなる。
1a及びその延出部11bからなる本体部11と、踏み
面部11aに延設した蹴上げ部12とを有し、踏み面部
11aと蹴上げ部12のなす角度θを、70°〜95
°、好ましくは、90°よりやや小さい角度に折り曲げ
てコーナ部13を形成するようにする。このように、階
段用床材1の成形時に、あらかじめ、踏み面部11aと
蹴上げ部12を所定の角度に折り曲げてコーナ部13を
形成しておくことにより、階段用床材1を階段下地8
に、階段下地8との間に隙間が生じたり、長期間の使用
により階段下地8から剥離することなく、強固に、か
つ、安定して貼り付けることができるものとなる。
【0016】階段用床材1を構成する基材層2は、ポリ
塩化ビニル等のビニル系樹脂、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂、合成ゴム等の合成樹脂材
料から構成することができる。
塩化ビニル等のビニル系樹脂、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂、合成ゴム等の合成樹脂材
料から構成することができる。
【0017】そして、基材層2は、単層構造のほか、本
実施例に示すように、性状の異なる合成樹脂材料からな
る複層構造21,22で以て構成することができ、この
場合、階段用床材1の衝撃の緩和性能及び騒音の低減性
能を向上することを目的として、少なくとも一方の基材
層を発泡樹脂層とすることもできる。
実施例に示すように、性状の異なる合成樹脂材料からな
る複層構造21,22で以て構成することができ、この
場合、階段用床材1の衝撃の緩和性能及び騒音の低減性
能を向上することを目的として、少なくとも一方の基材
層を発泡樹脂層とすることもできる。
【0018】植毛に用いるパイル4は、フロック加工に
通常用いられるレーヨン、ナイロン等の短繊維(繊維
長:0.3〜5mm)を用いることができる。また、基
材層2の表面に植毛するパイル4の量は、パイル4を植
毛することによる階段用床材1の衝撃の緩和性能及び騒
音の低減性能の向上の度合いを考慮して、好ましくは、
40g/m2以上、さらに好ましくは、80〜100g
/m2に設定するようにする。なお、パイル4は、必ず
しも、基材層2の表面全体に植毛する必要はなく、例え
ば、本体部11及びコーナ部13の基材層2の表面にの
み植毛するようにすることもできる。
通常用いられるレーヨン、ナイロン等の短繊維(繊維
長:0.3〜5mm)を用いることができる。また、基
材層2の表面に植毛するパイル4の量は、パイル4を植
毛することによる階段用床材1の衝撃の緩和性能及び騒
音の低減性能の向上の度合いを考慮して、好ましくは、
40g/m2以上、さらに好ましくは、80〜100g
/m2に設定するようにする。なお、パイル4は、必ず
しも、基材層2の表面全体に植毛する必要はなく、例え
ば、本体部11及びコーナ部13の基材層2の表面にの
み植毛するようにすることもできる。
【0019】接着剤層3は、基材層2の表面に、フロッ
ク加工によりパイル4を強固に定着、植毛することがで
きるように、基材層2及びパイル4の材質等に応じて選
択するようにする。本実施例においては、基材層21に
ポリ塩化ビニル、パイル4にナイロンを使用しているた
め、アクリル酸エステルエマルジョン(自己架橋型・反
応型)を使用するようにしている。
ク加工によりパイル4を強固に定着、植毛することがで
きるように、基材層2及びパイル4の材質等に応じて選
択するようにする。本実施例においては、基材層21に
ポリ塩化ビニル、パイル4にナイロンを使用しているた
め、アクリル酸エステルエマルジョン(自己架橋型・反
応型)を使用するようにしている。
【0020】この場合において、階段用床材1のコーナ
部13を構成する基材層2の厚みt2を踏み面部11a
を構成する基材層t1の厚みより肉厚に形成したり、踏
み面部11a及びその延出部11bからなる本体部11
を構成する基材層21の表面に、長方形や正方形の凸模
様51,52,53を、多数、略均一に形成することに
より、階段を昇降する際に、基材層2の表面に植毛した
パイル4を介して、コーナ部13や凸模様51,52,
53が適度の抵抗体となり、防滑性が向上し、階段を昇
降する際にコーナ部を踏み外すことがなく、階段での転
倒事故を防止することができるものとなる。なお、コー
ナ部13や凸模様51,52,53の突出量は、通常、
0.5〜5mm程度に設定することが望ましい。
部13を構成する基材層2の厚みt2を踏み面部11a
を構成する基材層t1の厚みより肉厚に形成したり、踏
み面部11a及びその延出部11bからなる本体部11
を構成する基材層21の表面に、長方形や正方形の凸模
様51,52,53を、多数、略均一に形成することに
より、階段を昇降する際に、基材層2の表面に植毛した
パイル4を介して、コーナ部13や凸模様51,52,
53が適度の抵抗体となり、防滑性が向上し、階段を昇
降する際にコーナ部を踏み外すことがなく、階段での転
倒事故を防止することができるものとなる。なお、コー
ナ部13や凸模様51,52,53の突出量は、通常、
0.5〜5mm程度に設定することが望ましい。
【0021】また、階段用床材1の踏み面部11a及び
その延出部11bの境界部分から延出部11bにかけて
の基材層2の裏面に、少なくとも1本(本実施例におい
ては、複数本)の凹溝6を、コーナ部13と平行に形成
する。この凹溝6は、階段下地8の踏み面81(奥行
き)に合わせて、コーナ部13と平行に形成した凹溝6
に沿って、階段用床材1の踏み面部11aの延出部11
bを切断したり、階段下地8の蹴上げ82に沿うように
L字状にシャープに折り曲げるためのもので、これによ
り、階段用床材1の切断作業や折曲作業及び貼り付け作
業を、簡易に、かつ、精度よく行うことができるものと
なる。
その延出部11bの境界部分から延出部11bにかけて
の基材層2の裏面に、少なくとも1本(本実施例におい
ては、複数本)の凹溝6を、コーナ部13と平行に形成
する。この凹溝6は、階段下地8の踏み面81(奥行
き)に合わせて、コーナ部13と平行に形成した凹溝6
に沿って、階段用床材1の踏み面部11aの延出部11
bを切断したり、階段下地8の蹴上げ82に沿うように
L字状にシャープに折り曲げるためのもので、これによ
り、階段用床材1の切断作業や折曲作業及び貼り付け作
業を、簡易に、かつ、精度よく行うことができるものと
なる。
【0022】なお、階段用床材1の基材層2の裏面に、
凹溝6と直角方向に、複数の凹溝(図示省略)を略等間
隔に形成することができ、これにより、階段下地8の踏
み面81(幅)に合わせて階段用床材1を切断する際の
切断作業を、簡易に、かつ、精度よく行うことができる
ものとなる。また、階段用床材1の基材層2の裏面に、
寒冷紗等の繊維層(図示省略)を半ば埋め込むようにし
て配設することができ、これにより、階段用床材1を階
段下地8に、接着剤を使用して、強固に、かつ、安定し
て貼り付けることができるものとなる。
凹溝6と直角方向に、複数の凹溝(図示省略)を略等間
隔に形成することができ、これにより、階段下地8の踏
み面81(幅)に合わせて階段用床材1を切断する際の
切断作業を、簡易に、かつ、精度よく行うことができる
ものとなる。また、階段用床材1の基材層2の裏面に、
寒冷紗等の繊維層(図示省略)を半ば埋め込むようにし
て配設することができ、これにより、階段用床材1を階
段下地8に、接着剤を使用して、強固に、かつ、安定し
て貼り付けることができるものとなる。
【0023】この階段用床材1は、階段用床材1を構成
する基材層2の表面にフロック加工によりパイル4を植
毛することにより、高い衝撃の緩和性能及び騒音の低減
性能を有するとともに、パイル4の色合いを任意に選定
することができることから、意匠性においても優れたも
のとなる。
する基材層2の表面にフロック加工によりパイル4を植
毛することにより、高い衝撃の緩和性能及び騒音の低減
性能を有するとともに、パイル4の色合いを任意に選定
することができることから、意匠性においても優れたも
のとなる。
【0024】次に、この階段用床材1の製造方法につい
て説明する。製造する階段用床材1に対応した所定の幅
を有する帯状のポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製のシ
ート状素材を、成形用ローラにかけ、肉厚のコーナ部1
3、基材層2の表面の凸模様51,52,53、裏面の
凹溝6等を成形し、基材層2を形成する。この基材層2
の表面にアクリル酸エステルエマルジョン等の接着剤層
3を塗布、形成した後、ナイロン等の短繊維(繊維長:
0.3〜5mm)をパイルホッパから散布しながら、電
気植毛を行い、乾燥(加熱温度:140℃、加熱時間:
2〜3分)することにより、基材層2の表面にパイル4
を強固に定着、植毛する(以上、フロック加工)。基材
層2の表面にパイル4を植毛したシート状の階段用床材
の踏み面部11aと蹴上げ部12の境界部分を線状に加
熱、軟化させた後、折り曲げ機構により折り曲げてコー
ナ部13を形成するとともに、切断装置により所定の長
さ(階段用床材1を貼り付ける階段の幅)に切断して、
基材層2の表面にパイル4を植毛した断面L字形の階段
用床材1を得ることができる。
て説明する。製造する階段用床材1に対応した所定の幅
を有する帯状のポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製のシ
ート状素材を、成形用ローラにかけ、肉厚のコーナ部1
3、基材層2の表面の凸模様51,52,53、裏面の
凹溝6等を成形し、基材層2を形成する。この基材層2
の表面にアクリル酸エステルエマルジョン等の接着剤層
3を塗布、形成した後、ナイロン等の短繊維(繊維長:
0.3〜5mm)をパイルホッパから散布しながら、電
気植毛を行い、乾燥(加熱温度:140℃、加熱時間:
2〜3分)することにより、基材層2の表面にパイル4
を強固に定着、植毛する(以上、フロック加工)。基材
層2の表面にパイル4を植毛したシート状の階段用床材
の踏み面部11aと蹴上げ部12の境界部分を線状に加
熱、軟化させた後、折り曲げ機構により折り曲げてコー
ナ部13を形成するとともに、切断装置により所定の長
さ(階段用床材1を貼り付ける階段の幅)に切断して、
基材層2の表面にパイル4を植毛した断面L字形の階段
用床材1を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の階段用床材によれば、踏み面部
を構成する基材層の表面にフロック加工によりパイルを
植毛することにより、高い衝撃の緩和性能及び騒音の低
減性能を有するとともに、意匠性においても優れたもの
となるため、特に、室内用の階段用床材として好適に用
いることができる。また、この階段用床材は、踏み面部
に延設した蹴上げ部を踏み面部に対して略90°折り曲
げてコーナ部を形成することにより、階段用床材を階段
下地に、階段下地との間に隙間が生じたり、長期間の使
用により階段下地から剥離することなく、強固に、か
つ、安定して貼り付けることができる。
を構成する基材層の表面にフロック加工によりパイルを
植毛することにより、高い衝撃の緩和性能及び騒音の低
減性能を有するとともに、意匠性においても優れたもの
となるため、特に、室内用の階段用床材として好適に用
いることができる。また、この階段用床材は、踏み面部
に延設した蹴上げ部を踏み面部に対して略90°折り曲
げてコーナ部を形成することにより、階段用床材を階段
下地に、階段下地との間に隙間が生じたり、長期間の使
用により階段下地から剥離することなく、強固に、か
つ、安定して貼り付けることができる。
【0026】また、コーナ部を構成する基材層の厚みを
踏み面部を構成する基材層の厚みより肉厚に形成した
り、踏み面部を構成する基材層の表面に凸模様を形成す
ることにより、防滑性が向上し、階段を昇降する際にコ
ーナ部を踏み外すことがなく、階段での転倒事故を防止
することができ、安全性の高い階段用床材とすることが
できる。
踏み面部を構成する基材層の厚みより肉厚に形成した
り、踏み面部を構成する基材層の表面に凸模様を形成す
ることにより、防滑性が向上し、階段を昇降する際にコ
ーナ部を踏み外すことがなく、階段での転倒事故を防止
することができ、安全性の高い階段用床材とすることが
できる。
【0027】また、蹴上げ部を形成した側と反対側の踏
み面部を長く延設するとともに、該延設した踏み面部の
裏面に、少なくとも1本の凹溝を、コーナ部と平行に形
成することにより、階段下地の踏み面に合わせて、コー
ナ部と平行に形成した凹溝に沿って、階段用床材の延設
した踏み面部を切断したり、階段下地の蹴上げに沿うよ
うに折り曲げることができ、階段用床材の切断作業や折
曲作業を、簡易に、かつ、精度よく行うことができる。
み面部を長く延設するとともに、該延設した踏み面部の
裏面に、少なくとも1本の凹溝を、コーナ部と平行に形
成することにより、階段下地の踏み面に合わせて、コー
ナ部と平行に形成した凹溝に沿って、階段用床材の延設
した踏み面部を切断したり、階段下地の蹴上げに沿うよ
うに折り曲げることができ、階段用床材の切断作業や折
曲作業を、簡易に、かつ、精度よく行うことができる。
【0028】また、基材層が発泡樹脂層を有するように
構成することにより、衝撃の緩和性能及び騒音の低減性
能を一層向上することができる。
構成することにより、衝撃の緩和性能及び騒音の低減性
能を一層向上することができる。
【図1】本発明の階段用床材の一実施例を示す外観斜視
図である。
図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同裏面側からの外観斜視図である。
【図4】階段用床材を階段下地に貼り付けた状態を示す
断面図である。
断面図である。
1 階段用床材 11a 踏み面部 11b 延出部 12 蹴上げ部 13 コーナ部 2 基材層 3 接着剤層 4 パイル 51,52,53 凸模様 6 凹溝 7 接着剤 8 階段下地
Claims (5)
- 【請求項1】 階段下地の踏み面から蹴上げに亘って貼
り付けて使用する合成樹脂製の階段用床材において、該
階段用床材の少なくとも踏み面部を構成する基材層の表
面にフロック加工によりパイルを植毛するとともに、踏
み面部に延設した蹴上げ部を踏み面部に対して略90°
折り曲げてコーナ部を形成してなることを特徴とする階
段用床材。 - 【請求項2】 コーナ部を構成する基材層の厚みを踏み
面部を構成する基材層の厚みより肉厚に形成してなるこ
とを特徴とする請求項1記載の階段用床材。 - 【請求項3】 踏み面部を構成する基材層の表面に凸模
様を形成してなることを特徴とする請求項1又は2記載
の階段用床材。 - 【請求項4】 蹴上げ部を形成した側と反対側の踏み面
部を長く延設するとともに、該延設した踏み面部の裏面
に、少なくとも1本の凹溝を、コーナ部と平行に形成し
てなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の階段
用床材。 - 【請求項5】 基材層が発泡樹脂層を有していることを
特徴とする請求項1、2、3又は4記載の階段用床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9157547A JPH10331374A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 階段用床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9157547A JPH10331374A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 階段用床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331374A true JPH10331374A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15652073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9157547A Pending JPH10331374A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 階段用床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10331374A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001082549A (ja) * | 1999-08-26 | 2001-03-27 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | 動力伝達ベルト |
JP2011246963A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Fusogosei Co Ltd | 階段用被覆材 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP9157547A patent/JPH10331374A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001082549A (ja) * | 1999-08-26 | 2001-03-27 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | 動力伝達ベルト |
JP2011246963A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Fusogosei Co Ltd | 階段用被覆材 |
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