JPH10330633A - サブフタロシアニン化合物及びそれを用いた光記録媒体 - Google Patents
サブフタロシアニン化合物及びそれを用いた光記録媒体Info
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- JPH10330633A JPH10330633A JP9138510A JP13851097A JPH10330633A JP H10330633 A JPH10330633 A JP H10330633A JP 9138510 A JP9138510 A JP 9138510A JP 13851097 A JP13851097 A JP 13851097A JP H10330633 A JPH10330633 A JP H10330633A
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- Japan
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- compound
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 波長520〜690nmのレ−ザ−で良好な
高密度記録及び再生が可能な追記型光記録媒体及びこれ
に使用される新規なサブフタロシアニン化合物を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(1)で示されるサブフタロ
シアニン化合物を記録層に含有してなる光記録媒体。 【化1】 〔式中、Rはアルキル基またはアルコキシ基を示し、X
は炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシアルコキシ
基、アルキルチオアルコキシ基またはジアルキルアミノ
アルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示し、m、n
は0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4である。〕
高密度記録及び再生が可能な追記型光記録媒体及びこれ
に使用される新規なサブフタロシアニン化合物を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(1)で示されるサブフタロ
シアニン化合物を記録層に含有してなる光記録媒体。 【化1】 〔式中、Rはアルキル基またはアルコキシ基を示し、X
は炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシアルコキシ
基、アルキルチオアルコキシ基またはジアルキルアミノ
アルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示し、m、n
は0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4である。〕
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なサブフタロ
シアニン化合物、及びこれを用いた、従来に比較して高
密度に記録及び再生可能な光記録媒体に関する。
シアニン化合物、及びこれを用いた、従来に比較して高
密度に記録及び再生可能な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(以下、CDと略
す)規格に対応した追記型光記録媒体としてCD−R
(CD-Recordable)が提案・開発されている[例えば、
日経エレクトロニクス No. 465, P.10
7, 1989年1月23日号、OPTICAL DATA STORAGE
DIGEST SERIES vol.1 P45, 1989等]。このCD−Rは
図1に示すように透明樹脂基板1上に記録層2、反射層
3、保護層4がこの順で積層されており、該記録層に高
パワーのレーザー光を照射することにより、記録層が物
理的あるいは化学的変化を起こし、ピットの形で情報を
記録する。形成されたピット部位に低パワーのレーザー
光を照射し、反射率の変化を検出することによりピット
の情報を再生することができる。このような光記録媒体
の記録・再生には一般に波長770〜830nmの近赤
外半導体レーザーを用いており、レッドブックやオレン
ジブック等のCDの規格に準拠しているため、CDプレ
ーヤーやCD−ROMプレーヤーと互換性を有するとい
う特徴を有する。
す)規格に対応した追記型光記録媒体としてCD−R
(CD-Recordable)が提案・開発されている[例えば、
日経エレクトロニクス No. 465, P.10
7, 1989年1月23日号、OPTICAL DATA STORAGE
DIGEST SERIES vol.1 P45, 1989等]。このCD−Rは
図1に示すように透明樹脂基板1上に記録層2、反射層
3、保護層4がこの順で積層されており、該記録層に高
パワーのレーザー光を照射することにより、記録層が物
理的あるいは化学的変化を起こし、ピットの形で情報を
記録する。形成されたピット部位に低パワーのレーザー
光を照射し、反射率の変化を検出することによりピット
の情報を再生することができる。このような光記録媒体
の記録・再生には一般に波長770〜830nmの近赤
外半導体レーザーを用いており、レッドブックやオレン
ジブック等のCDの規格に準拠しているため、CDプレ
ーヤーやCD−ROMプレーヤーと互換性を有するとい
う特徴を有する。
【0003】しかし、上記の従来の媒体の記録容量は6
50MB程度であり、動画の記録を考慮すると容量が十
分でなく、情報量の飛躍的増加に伴い情報記録媒体に対
する高密度化・大容量化の要求は高まっている。
50MB程度であり、動画の記録を考慮すると容量が十
分でなく、情報量の飛躍的増加に伴い情報記録媒体に対
する高密度化・大容量化の要求は高まっている。
【0004】また、光ディスクシステムに利用される短
波長半導体レーザーの開発が進み、波長680nm、6
50nm及び635nmのの赤色半導体レーザーが実用
化されている[例えば、日経エレクトロニクス、No.
592、P.65、1993年10月11日号]。記録
・再生用レーザーの短波長化及び対物レンズの開口数を
大きくすることによりビームスポットを小さくすること
ができ、高密度な光記録媒体が可能になる。実際に半導
体レーザーの短波長化、対物レンズの開口数大化、デー
タ圧縮技術などにより動画を長時間記録できる大容量の
光記録媒体が開発されてきている〔例えば、日経エレク
トロニクス、No.592、P.65、1993年10
月11日、No.594、P.169、1993年11
月8日号]。最近では、2時間以上の動画をデジタル記
録したデジタルビデオディスク(DVD)が開発されて
きた。DVDは4.7GBの記録容量を有する再生専用
の媒体であり、この容量に合った記録可能な光ディスク
の開発がさらに要望されている。
波長半導体レーザーの開発が進み、波長680nm、6
50nm及び635nmのの赤色半導体レーザーが実用
化されている[例えば、日経エレクトロニクス、No.
592、P.65、1993年10月11日号]。記録
・再生用レーザーの短波長化及び対物レンズの開口数を
大きくすることによりビームスポットを小さくすること
ができ、高密度な光記録媒体が可能になる。実際に半導
体レーザーの短波長化、対物レンズの開口数大化、デー
タ圧縮技術などにより動画を長時間記録できる大容量の
光記録媒体が開発されてきている〔例えば、日経エレク
トロニクス、No.592、P.65、1993年10
月11日、No.594、P.169、1993年11
月8日号]。最近では、2時間以上の動画をデジタル記
録したデジタルビデオディスク(DVD)が開発されて
きた。DVDは4.7GBの記録容量を有する再生専用
の媒体であり、この容量に合った記録可能な光ディスク
の開発がさらに要望されている。
【0005】また、YAGレーザーの高調波変換による
532nmのレーザーも実用可されている。
532nmのレーザーも実用可されている。
【0006】532nmよりさらに短波長の490nm
の青/緑色半導体レーザーも研究されているが、まだ実
用化の段階まで至っていない[例えば、Applied Physic
s Letter, P.1272-1274, Vol. 59 (1991)や『日経エレ
クトロニクス』No.552, P.90,1992年4月27日号]。
の青/緑色半導体レーザーも研究されているが、まだ実
用化の段階まで至っていない[例えば、Applied Physic
s Letter, P.1272-1274, Vol. 59 (1991)や『日経エレ
クトロニクス』No.552, P.90,1992年4月27日号]。
【0007】短波長レーザーを使用した場合、光ディス
クの線記録密度と半径方向記録密度は理論的には同等に
高密度化できるが、現状では、半径方向の記録密度は線
記録密度ほど大きくすることは困難である。レーザー光
は溝又はランドにより回折散乱されるため、トラックピ
ッチを狭くするほど信号検出光量が低下する。また、十
分なトラッキング信号が得られる深さを保ったままトラ
ックピッチを狭くするにも成形上限界がある。また溝が
深く狭いと、記録層を均一に成膜することが困難であ
る。さらに、溝とランドのエッジ部分は平滑ではなく微
小凹凸があるため、ノイズの原因となる。このような悪
影響はある程度トラックピッチが狭くなったところで急
激に生じる。これらのことを考慮すると、波長520n
mで対物レンズの開口数が0.6では溝ピッチの限界は
約0.5μmと考えられる。
クの線記録密度と半径方向記録密度は理論的には同等に
高密度化できるが、現状では、半径方向の記録密度は線
記録密度ほど大きくすることは困難である。レーザー光
は溝又はランドにより回折散乱されるため、トラックピ
ッチを狭くするほど信号検出光量が低下する。また、十
分なトラッキング信号が得られる深さを保ったままトラ
ックピッチを狭くするにも成形上限界がある。また溝が
深く狭いと、記録層を均一に成膜することが困難であ
る。さらに、溝とランドのエッジ部分は平滑ではなく微
小凹凸があるため、ノイズの原因となる。このような悪
影響はある程度トラックピッチが狭くなったところで急
激に生じる。これらのことを考慮すると、波長520n
mで対物レンズの開口数が0.6では溝ピッチの限界は
約0.5μmと考えられる。
【0008】追記型光記録媒体の色素層にレーザー光を
照射し、物理変化又は化学変化を生じさせることでピッ
トを形成させる際、色素の光学定数、分解挙動が良好な
ピットができるかの重要な要素となる。分解しづらいも
のは感度が低下し、分解が激しいか又は、変化しやすい
ものはピット間及び半径方向のランド部への影響が大き
くなり、信頼性のあるピット形成が困難になる。従来の
CD−R媒体では、高密度で用いられているレーザー波
長では色素層の屈折率も低く、消衰係数も適度な値では
ないため、反射率が低く変調度が取れなかった。さらに
は、絞られたビームで小さいピットを開けるべきところ
が、周りへの影響が大きく分布の大きいピットになった
り、半径方向へのクロストークが悪化した。逆にピット
が極端に小さくなり変調度が取れない場合もあった。従
って、記録層に用いる色素の光学的性質、分解挙動の適
切なものを選択する必要がある。
照射し、物理変化又は化学変化を生じさせることでピッ
トを形成させる際、色素の光学定数、分解挙動が良好な
ピットができるかの重要な要素となる。分解しづらいも
のは感度が低下し、分解が激しいか又は、変化しやすい
ものはピット間及び半径方向のランド部への影響が大き
くなり、信頼性のあるピット形成が困難になる。従来の
CD−R媒体では、高密度で用いられているレーザー波
長では色素層の屈折率も低く、消衰係数も適度な値では
ないため、反射率が低く変調度が取れなかった。さらに
は、絞られたビームで小さいピットを開けるべきところ
が、周りへの影響が大きく分布の大きいピットになった
り、半径方向へのクロストークが悪化した。逆にピット
が極端に小さくなり変調度が取れない場合もあった。従
って、記録層に用いる色素の光学的性質、分解挙動の適
切なものを選択する必要がある。
【0009】例えば、特開平6−199045号公報
は、波長680nmの半導体レーザーで記録再生可能な
光記録媒体が提案されている。この媒体は、記録層にシ
アニン色素を用いており高密度の記録再生の可能性は示
しているものの、実際に高密度に記録した記述はない。
は、波長680nmの半導体レーザーで記録再生可能な
光記録媒体が提案されている。この媒体は、記録層にシ
アニン色素を用いており高密度の記録再生の可能性は示
しているものの、実際に高密度に記録した記述はない。
【0010】また、イギリス特許公開公報229048
9号にサブフタロシアニン化合物を用いた光記録媒体が
記載されている。ここで開示されているサブフタロシア
ニン化合物はホウ素原子に炭素数6以下のアルコキシ基
が配位したもので有機溶剤に対する溶解性が不十分であ
る。また、具体的に開示されている化合物は、長波長対
応の光記録媒体に適応した化合物であり、吸収波長が本
発明の光記録媒体に適さない。
9号にサブフタロシアニン化合物を用いた光記録媒体が
記載されている。ここで開示されているサブフタロシア
ニン化合物はホウ素原子に炭素数6以下のアルコキシ基
が配位したもので有機溶剤に対する溶解性が不十分であ
る。また、具体的に開示されている化合物は、長波長対
応の光記録媒体に適応した化合物であり、吸収波長が本
発明の光記録媒体に適さない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なサブフタロシアニン化合物、及びこれを含有する、波
長520〜690nmの短波長レーザーでの記録及び再
生が可能な高密度記録に適した光記録媒体を提供するこ
とにある
なサブフタロシアニン化合物、及びこれを含有する、波
長520〜690nmの短波長レーザーでの記録及び再
生が可能な高密度記録に適した光記録媒体を提供するこ
とにある
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、 下記一般式(1)で示されるサブフタロシアニン化
合物。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、 下記一般式(1)で示されるサブフタロシアニン化
合物。
【0013】
【化2】
【0014】〔式中、Rはアルキル基又はアルコキシ基
を示し、Xは炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシ
アルコキシ基、アルキルチオアルコキシ基又はジアルキ
ルアミノアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示
し、m、nは0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4
である。〕
を示し、Xは炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシ
アルコキシ基、アルキルチオアルコキシ基又はジアルキ
ルアミノアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示
し、m、nは0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4
である。〕
【0015】 基板上に少なくとも記録層及び反射層
を有する光記録媒体において、該記録層中に、記載の
サブフタロシアニン化合物を含有する光記録媒体。
を有する光記録媒体において、該記録層中に、記載の
サブフタロシアニン化合物を含有する光記録媒体。
【0016】 波長520〜690nmの範囲から選
択されるレーザー光に対して記録及び再生が可能である
記載の光記録媒体。
択されるレーザー光に対して記録及び再生が可能である
記載の光記録媒体。
【0017】 レーザー波長において、記録層の屈折
率が1.8以上、且つ、消衰係数が0.04〜0.40
である記載の光記録媒体。
率が1.8以上、且つ、消衰係数が0.04〜0.40
である記載の光記録媒体。
【0018】 波長520〜690nmの範囲から選
択されるレーザー光に対して、基板側から測定した反射
率が20%以上である〜のいずれかに記載の光記録
媒体、に関するものである。
択されるレーザー光に対して、基板側から測定した反射
率が20%以上である〜のいずれかに記載の光記録
媒体、に関するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)で示される
サブフタロシアニン化合物において、Rがアルキル基で
あるものとしては、特に限定されるものではないが、炭
素数1〜12の直鎖、分岐或いは環状のアルキル基が好
ましく、炭素数1〜8の直鎖、分岐或いは環状のアルキ
ル基が特に好ましい。
サブフタロシアニン化合物において、Rがアルキル基で
あるものとしては、特に限定されるものではないが、炭
素数1〜12の直鎖、分岐或いは環状のアルキル基が好
ましく、炭素数1〜8の直鎖、分岐或いは環状のアルキ
ル基が特に好ましい。
【0020】Rがアルキル基であるものの具体例として
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチ
ル基、iso-ペンチル基、2-メチルブチル基、1-メチルブ
チル基、neo-ペンチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1,
1-ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル
基、シクロヘキシル基、4-メチルペンチル基、3-メチル
ペンチル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル
基、3,3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、2,
3-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2,2-ジメ
チルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,1-ジメチルブ
チル基、3-エチルブチル基、2-エチルブチル基、1-エチ
ルブチル基、1,2,2-トリエチルブチル基、1,1,2-トリエ
チルブチル基、1-エチル-2-メチルプロピル基、n-ヘプ
チル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-
メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、4-メチルシク
ロヘキシル基、2,4-ジメチルペンチル基、n-オクチル
基、t-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジメチル
ヘキシル基、2,5,5-トリメチルペンチル基、2,4-ジメチ
ルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、3,5,5-ト
リメチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基、4-エチ
ルオクチル基、4-エチル-4,5-メチルヘキシル基、n-ウ
ンデシル基、n-ドデシル基、1,3,5,7-テトラエチルオク
チル基、4-ブチルオクチル基、6,6-ジエチルオクチル
基、n-ペンタデシル基、3,5-ジメチルヘプチル基、2,6-
ジメチルヘプチル基、2,4-ジメチルヘプチル基、2,2,5,
5-テトラメチルヘキシル基、1-シクロヘキシル-2,2-ジ
メチルプロピル基等が挙げられる。
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチ
ル基、iso-ペンチル基、2-メチルブチル基、1-メチルブ
チル基、neo-ペンチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1,
1-ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル
基、シクロヘキシル基、4-メチルペンチル基、3-メチル
ペンチル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル
基、3,3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、2,
3-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2,2-ジメ
チルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,1-ジメチルブ
チル基、3-エチルブチル基、2-エチルブチル基、1-エチ
ルブチル基、1,2,2-トリエチルブチル基、1,1,2-トリエ
チルブチル基、1-エチル-2-メチルプロピル基、n-ヘプ
チル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-
メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、4-メチルシク
ロヘキシル基、2,4-ジメチルペンチル基、n-オクチル
基、t-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジメチル
ヘキシル基、2,5,5-トリメチルペンチル基、2,4-ジメチ
ルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、3,5,5-ト
リメチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基、4-エチ
ルオクチル基、4-エチル-4,5-メチルヘキシル基、n-ウ
ンデシル基、n-ドデシル基、1,3,5,7-テトラエチルオク
チル基、4-ブチルオクチル基、6,6-ジエチルオクチル
基、n-ペンタデシル基、3,5-ジメチルヘプチル基、2,6-
ジメチルヘプチル基、2,4-ジメチルヘプチル基、2,2,5,
5-テトラメチルヘキシル基、1-シクロヘキシル-2,2-ジ
メチルプロピル基等が挙げられる。
【0021】Rがアルコキシ基であるものとしては、炭
素数1〜12の直鎖、分岐或いは環状のアルコキシ基が
好ましく、炭素数1〜8の直鎖、分岐或いは環状のアル
コキシ基が特に好ましい。
素数1〜12の直鎖、分岐或いは環状のアルコキシ基が
好ましく、炭素数1〜8の直鎖、分岐或いは環状のアル
コキシ基が特に好ましい。
【0022】これらの具体例としては、メトキシ基、エ
トキシ基、n-プロポキシ基、iso-プロポキシ基、n-ブト
キシ基、iso-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ
基、n-ペントキシ基、iso-ペントキシ基、t-ペントキシ
基、neo-ペントキシ基、n-ヘキシルオキシ基、3-メチル
ペンタン-2-イルオキシ基、3-メチルペンタン-3-イルオ
キシ基、4-メチルペントキシ基、4-メチルペンタン-2-
イルオキシ基、3,3-ジメチルブトキシ基、3,3-ジメチル
ブタン-2-イルオキシ基、2-メチルヘキサン-2-イルオキ
シ基、2,4-ジメチルペンタン-3-イルオキシ基、1,1-ジ
メチルペンタン-1-イルオキシ基、2,2-ジメチルヘキサ
ン-3-イルオキシ基、2,3-ジメチルヘキサン-2-イルオキ
シ基、2,5-ジメチルヘキサン-2-イルオキシ基、2,5-ジ
メチルヘキサン-3-イルオキシ基、3,4-ジメチルヘキサ
ン-3-イルオキシ基、3,5-ジメチルヘキサン-3-イルオキ
シ基、2-エチルヘキシルオキシ基、2-メチルヘプトキシ
基、2-メチルヘプタン-2-イルオキシ基、3-メチルヘプ
タン-3-イルオキシ基、4-メチルヘプタン-3-イルオキシ
基、4-メチルヘプタン-4-イルオキシ基、2-メチルオク
タン-3-イルオキシ基、n-ドデシルオキシ基、シクロヘ
キシルオキシ基、4-メチルシクロヘキシルオキシ基、4-
エチルシクロヘキシルオキシ基、2-n-プロピルシクロヘ
キルオキシ基、4-t-ブチルシクロヘキルオキシ基、アダ
マンタン-1-イルオキシ基、ボルネオル基等が挙げられ
る。
トキシ基、n-プロポキシ基、iso-プロポキシ基、n-ブト
キシ基、iso-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ
基、n-ペントキシ基、iso-ペントキシ基、t-ペントキシ
基、neo-ペントキシ基、n-ヘキシルオキシ基、3-メチル
ペンタン-2-イルオキシ基、3-メチルペンタン-3-イルオ
キシ基、4-メチルペントキシ基、4-メチルペンタン-2-
イルオキシ基、3,3-ジメチルブトキシ基、3,3-ジメチル
ブタン-2-イルオキシ基、2-メチルヘキサン-2-イルオキ
シ基、2,4-ジメチルペンタン-3-イルオキシ基、1,1-ジ
メチルペンタン-1-イルオキシ基、2,2-ジメチルヘキサ
ン-3-イルオキシ基、2,3-ジメチルヘキサン-2-イルオキ
シ基、2,5-ジメチルヘキサン-2-イルオキシ基、2,5-ジ
メチルヘキサン-3-イルオキシ基、3,4-ジメチルヘキサ
ン-3-イルオキシ基、3,5-ジメチルヘキサン-3-イルオキ
シ基、2-エチルヘキシルオキシ基、2-メチルヘプトキシ
基、2-メチルヘプタン-2-イルオキシ基、3-メチルヘプ
タン-3-イルオキシ基、4-メチルヘプタン-3-イルオキシ
基、4-メチルヘプタン-4-イルオキシ基、2-メチルオク
タン-3-イルオキシ基、n-ドデシルオキシ基、シクロヘ
キシルオキシ基、4-メチルシクロヘキシルオキシ基、4-
エチルシクロヘキシルオキシ基、2-n-プロピルシクロヘ
キルオキシ基、4-t-ブチルシクロヘキルオキシ基、アダ
マンタン-1-イルオキシ基、ボルネオル基等が挙げられ
る。
【0023】Xは炭素数7以上のアルコキシ基である
が、炭素数7〜12の直鎖、分岐或いは環状のアルコキ
シ基が特に好ましい。
が、炭素数7〜12の直鎖、分岐或いは環状のアルコキ
シ基が特に好ましい。
【0024】アルコキシ基の具体例として2-メチルヘキ
サン-2-イルオキシ基、2,4-ジメチルペンタン-3-イルオ
キシ基、1,1-ジメチルペンタン-1-イルオキシ基、2,2-
ジメチルヘキサン-3-イルオキシ基、2,3-ジメチルヘキ
サン-2-イルオキシ基、2,5-ジメチルヘキサン-2-イルオ
キシ基、2,5-ジメチルヘキサン-3-イルオキシ基、3,4-
ジメチルヘキサン-3-イルオキシ基、3,5-ジメチルヘキ
サン-3-イルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、2-
メチルヘプトキシ基、2-メチルヘプタン-2-イルオキシ
基、3-メチルヘプタン-3-イルオキシ基、4-メチルヘプ
タン-3-イルオキシ基、4-メチルヘプタン-4-イルオキシ
基、2-メチルオクタン-3-イルオキシ基、n-ドデシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、4-メチルシクロヘキ
シルオキシ基、4-エチルシクロヘキシルオキシ基、2-n-
プロピルシクロヘキルオキシ基、4-t-ブチルシクロヘキ
ルオキシ基、アダマンタン-1-イルオキシ基、ボルネオ
ル基等が挙げられる。
サン-2-イルオキシ基、2,4-ジメチルペンタン-3-イルオ
キシ基、1,1-ジメチルペンタン-1-イルオキシ基、2,2-
ジメチルヘキサン-3-イルオキシ基、2,3-ジメチルヘキ
サン-2-イルオキシ基、2,5-ジメチルヘキサン-2-イルオ
キシ基、2,5-ジメチルヘキサン-3-イルオキシ基、3,4-
ジメチルヘキサン-3-イルオキシ基、3,5-ジメチルヘキ
サン-3-イルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、2-
メチルヘプトキシ基、2-メチルヘプタン-2-イルオキシ
基、3-メチルヘプタン-3-イルオキシ基、4-メチルヘプ
タン-3-イルオキシ基、4-メチルヘプタン-4-イルオキシ
基、2-メチルオクタン-3-イルオキシ基、n-ドデシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、4-メチルシクロヘキ
シルオキシ基、4-エチルシクロヘキシルオキシ基、2-n-
プロピルシクロヘキルオキシ基、4-t-ブチルシクロヘキ
ルオキシ基、アダマンタン-1-イルオキシ基、ボルネオ
ル基等が挙げられる。
【0025】Xがアルコキシアルコキシ基であるものと
しては総炭素数2〜12の直鎖或いは分岐のアルコキシ
アルコキシ基が好ましく、総炭素数2〜8の直鎖或いは
分岐のアルコキシアルコキシ基が特に好ましい。
しては総炭素数2〜12の直鎖或いは分岐のアルコキシ
アルコキシ基が好ましく、総炭素数2〜8の直鎖或いは
分岐のアルコキシアルコキシ基が特に好ましい。
【0026】これらアルコキシアルコキシ基の具体例と
しては2-メトキシエトキシ基、1-メトキシブタン-2-イ
ルオキシ基、1-メトキシブタン-1-イルオキシ基、1-メ
トキシプロパン-2-イルオキシ基、2-(2-メトキシエト
キシ)エトキシ基、2-エトキシエトキシ基、2-(エトキ
シエトキシ)エトキシ基、2-エトキシプロパン-2-イルオ
キシ基、2-iso-プロポキシエトキシ基、2-ブトキシエト
キシ基、2-iso-ブトキシエトキシ基、2-t-ブトキシエト
キシ基、2-(2-ブトキシエトキシ)エトキシ基等が挙げ
られる。
しては2-メトキシエトキシ基、1-メトキシブタン-2-イ
ルオキシ基、1-メトキシブタン-1-イルオキシ基、1-メ
トキシプロパン-2-イルオキシ基、2-(2-メトキシエト
キシ)エトキシ基、2-エトキシエトキシ基、2-(エトキ
シエトキシ)エトキシ基、2-エトキシプロパン-2-イルオ
キシ基、2-iso-プロポキシエトキシ基、2-ブトキシエト
キシ基、2-iso-ブトキシエトキシ基、2-t-ブトキシエト
キシ基、2-(2-ブトキシエトキシ)エトキシ基等が挙げ
られる。
【0027】Xがアルキルチオアルコキシ基であるもの
としては総炭素数2〜12の直鎖或いは分岐のアルキル
チオアルコキシ基が好ましく、総炭素数2〜8の直鎖或
いは分岐のアルキルチオアルコキシ基が特に好ましい。
としては総炭素数2〜12の直鎖或いは分岐のアルキル
チオアルコキシ基が好ましく、総炭素数2〜8の直鎖或
いは分岐のアルキルチオアルコキシ基が特に好ましい。
【0028】これらアルキルチオアルコキシ基の具体例
としては2-メチルチオエトキシ基、2-エチルチオエトキ
シ基、2-n-プロピルチオエトキシ基、2-iso-プロピルチ
オエトキシ基、2-n-ブチルチオエトキシ基、2-iso-ブチ
ルチオエトキシ基、3-メチルチオプロポキシ基、4-エチ
ルチオブトキシ基、4-ブチルチオブトキシ基等が挙げら
れる。
としては2-メチルチオエトキシ基、2-エチルチオエトキ
シ基、2-n-プロピルチオエトキシ基、2-iso-プロピルチ
オエトキシ基、2-n-ブチルチオエトキシ基、2-iso-ブチ
ルチオエトキシ基、3-メチルチオプロポキシ基、4-エチ
ルチオブトキシ基、4-ブチルチオブトキシ基等が挙げら
れる。
【0029】Xがジアルキルアミノアルコキシ基である
ものとしては総炭素数3〜12の直鎖或いは分岐のジア
ルキルアミノアルコキシ基が好ましく、総炭素数3〜8
の直鎖或いは分岐のジアルキルアミノアルコキシ基が特
に好ましい。
ものとしては総炭素数3〜12の直鎖或いは分岐のジア
ルキルアミノアルコキシ基が好ましく、総炭素数3〜8
の直鎖或いは分岐のジアルキルアミノアルコキシ基が特
に好ましい。
【0030】これらジアルキルアミノアルコキシ基の具
体例としては2-ジメチルアミノエトキシ基、2-(2-ジメ
チルアミノエトキシ)エトキシ基、4-ジメチルアミノブ
トキシ基、1-ジメチルアミノプロパン-2-イルオキシ
基、2-ジエチルアミノエトキシ基、2-(2-ジエチルアミ
ノエトキシ)エトキシ基、3-ジエチルアミノプロポキシ
基、1-ジエチルアミノプロポキシ基、2-ジ-iso-プロピ
ルアミノエトキシ基、2-ジ-n-ブチルアミノエトキシ基
が挙げられる。
体例としては2-ジメチルアミノエトキシ基、2-(2-ジメ
チルアミノエトキシ)エトキシ基、4-ジメチルアミノブ
トキシ基、1-ジメチルアミノプロパン-2-イルオキシ
基、2-ジエチルアミノエトキシ基、2-(2-ジエチルアミ
ノエトキシ)エトキシ基、3-ジエチルアミノプロポキシ
基、1-ジエチルアミノプロポキシ基、2-ジ-iso-プロピ
ルアミノエトキシ基、2-ジ-n-ブチルアミノエトキシ基
が挙げられる。
【0031】Yの具体例としては塩素原子、臭素原子、
沃素原子、フッ素原子等が挙げられる。好ましくは、臭
素原子、沃素原子、フッ素原子が挙げられる。
沃素原子、フッ素原子等が挙げられる。好ましくは、臭
素原子、沃素原子、フッ素原子が挙げられる。
【0032】一般式(1)で示されるサブフタロシアニ
ン化合物の具体例としては、表−1に示す置換基を有す
る化合物が挙げられる。
ン化合物の具体例としては、表−1に示す置換基を有す
る化合物が挙げられる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】
【表8】
【0041】
【表9】
【0042】本発明の一般式(1)で示されるサブフタ
ロシアニン化合物は、例えば以下のような2段階反応に
て製造することができる。
ロシアニン化合物は、例えば以下のような2段階反応に
て製造することができる。
【0043】
【化3】
【0044】〔式中、Rはアルキル基又はアルコキシ基
を示し、Xは炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシ
アルコキシ基、アルキルチオアルコキシ基又はジアルキ
ルアミノアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示
し、m、nは0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4
である。〕
を示し、Xは炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシ
アルコキシ基、アルキルチオアルコキシ基又はジアルキ
ルアミノアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示
し、m、nは0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4
である。〕
【0045】まず第一段階では下記一般式(2)で示さ
れるフタロニトリル化合物とホウ素ハロゲン化物とを適
当な溶媒中で反応して、下記一般式(3)で示されるホ
ウ素原子にハロゲン原子が配位したサブフタロシアニン
化合物を得る。次いで第二段階では一般式(3)のサブ
フタロシアニン化合物と一般式(4)で示されるアルコ
−ル類とを反応させて、ホウ素原子にXが配位した一般
式(1)で表されるサブフタロシアニン化合物を得る。
れるフタロニトリル化合物とホウ素ハロゲン化物とを適
当な溶媒中で反応して、下記一般式(3)で示されるホ
ウ素原子にハロゲン原子が配位したサブフタロシアニン
化合物を得る。次いで第二段階では一般式(3)のサブ
フタロシアニン化合物と一般式(4)で示されるアルコ
−ル類とを反応させて、ホウ素原子にXが配位した一般
式(1)で表されるサブフタロシアニン化合物を得る。
【0046】
【化4】
【0047】
【化5】
【0048】
【化6】X−OH (4) 〔式(2)、式(3)、式(4)において、R、X、
Y、m、nは前記と同じであり、Zはハロゲン原子を示
す。〕
Y、m、nは前記と同じであり、Zはハロゲン原子を示
す。〕
【0049】第一段階において、ホウ素ハロゲン化物と
しては、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ
素、三ヨウ化ホウ素がある。ホウ素ハロゲン化物の使用
量はフタロニトリル化合物に対して0.3〜2倍モル、
好ましくは、0.35〜1倍モルである。
しては、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ
素、三ヨウ化ホウ素がある。ホウ素ハロゲン化物の使用
量はフタロニトリル化合物に対して0.3〜2倍モル、
好ましくは、0.35〜1倍モルである。
【0050】溶媒としてはトリクロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、クロロナフタレン、ニトロベンゼン、スル
フォラン、キノリン等の高沸点溶媒がある。
ロベンゼン、クロロナフタレン、ニトロベンゼン、スル
フォラン、キノリン等の高沸点溶媒がある。
【0051】反応温度は100〜300℃、好ましくは
150〜250℃である。反応時間は、30分〜10時
間が好ましい。
150〜250℃である。反応時間は、30分〜10時
間が好ましい。
【0052】第一段階のサブフタロシアニン化合物の形
成の反応を促進させるために塩基を使用することも可能
である。塩基としては、ピリジン、ピコリン、トリエチ
ルアミン、N−メチルピロリドン、1,5−ジアザビシ
クロ〔5,4,0〕ウンデセン(DBU)等の有機塩基
が挙げられる。
成の反応を促進させるために塩基を使用することも可能
である。塩基としては、ピリジン、ピコリン、トリエチ
ルアミン、N−メチルピロリドン、1,5−ジアザビシ
クロ〔5,4,0〕ウンデセン(DBU)等の有機塩基
が挙げられる。
【0053】次いで第二段階では第一段階の反応混合物
をそのまま使用することができる。第二段階において、
アルコ−ル類としては、2-メチル-2-ヘキサノ-ル、2,4-
ジメチル-3-ペンタノール、1,1-ジメチル-1-ペンタノー
ル、2,2-ジメチル-3-ヘキサノール、2,5-ジメチル-2-ヘ
キサノール、2,5-ジメチル-3-ヘキサノール、2-エチル-
1-ヘキサノール、2-メチルヘプタノール、2-メチル-2-
ヘプタノール、3-メチル-3-ヘプタノール、4-メチル-4-
ヘプタノール、2-メチル-3-オクタノール、2-メトキエ
タノール、1-メトキ-2-ブタノール、1-メトキ-1-ブタノ
ール、1-メトキ-2-プロパノール、2-(2-メトキシエト
キシ)エタノール、2-エトキシエタノール、2-(エトキ
シエトキシ)エタノール、1-エトキ-2-プロパノール、2-
iso-プロピルオキシエタノール、2-ブトキシエタノー
ル、2-iso-ブトキシエタノール、2-tert-ブトキシエタ
ノール、2-(2-ブトキシエトキシ)エタノール、2-ジメ
チルアミノエタノール、2-(2-ジメチルアミノエトキ
シ)エタノール、4-ジメチルアミノ-1-ブタノール、1-ジ
メチルアミノ-2-プロパノール、3-ジメチルアミノ-1-プ
ロパノール、2-ジメチルアミノ-2-メチル-1-プロパノー
ル、2-ジエチルアミノエタノール、2-(2-ジエチルアミ
ノエトキシ)エタノール、3-ジエチルアミノプロパノー
ル、1-ジエチルアミノプロパノール、2-ジ-iso-プロピ
ルアミノエタノール、2-ジ-n-ブチルアミノエタノー
ル、2-メチルチオエタノール、2-エチルチオエタノー
ル、2-n-プロピルチオエタノール、2-iso-プロピルチオ
エタノール、2-n-ブチルチオエタノール、2-iso-ブチル
チオエタノール、1-アダマンタノール、2-アダマンタノ
ール、テトラハイドロフルフリルアルコール、ボルネオ
ール、1-メチルシクロヘキサノール、2-メチルシクロヘ
キサノール、3-メチルシクロヘキサノール、4-メチルシ
クロヘキサノール、2-エチルシクロヘキサノール、4-エ
チルシクロヘキサノール、2-n-プロピルシクロヘキサノ
ール、4-tert-ブチルシクロヘキサノール等が使用でき
る。
をそのまま使用することができる。第二段階において、
アルコ−ル類としては、2-メチル-2-ヘキサノ-ル、2,4-
ジメチル-3-ペンタノール、1,1-ジメチル-1-ペンタノー
ル、2,2-ジメチル-3-ヘキサノール、2,5-ジメチル-2-ヘ
キサノール、2,5-ジメチル-3-ヘキサノール、2-エチル-
1-ヘキサノール、2-メチルヘプタノール、2-メチル-2-
ヘプタノール、3-メチル-3-ヘプタノール、4-メチル-4-
ヘプタノール、2-メチル-3-オクタノール、2-メトキエ
タノール、1-メトキ-2-ブタノール、1-メトキ-1-ブタノ
ール、1-メトキ-2-プロパノール、2-(2-メトキシエト
キシ)エタノール、2-エトキシエタノール、2-(エトキ
シエトキシ)エタノール、1-エトキ-2-プロパノール、2-
iso-プロピルオキシエタノール、2-ブトキシエタノー
ル、2-iso-ブトキシエタノール、2-tert-ブトキシエタ
ノール、2-(2-ブトキシエトキシ)エタノール、2-ジメ
チルアミノエタノール、2-(2-ジメチルアミノエトキ
シ)エタノール、4-ジメチルアミノ-1-ブタノール、1-ジ
メチルアミノ-2-プロパノール、3-ジメチルアミノ-1-プ
ロパノール、2-ジメチルアミノ-2-メチル-1-プロパノー
ル、2-ジエチルアミノエタノール、2-(2-ジエチルアミ
ノエトキシ)エタノール、3-ジエチルアミノプロパノー
ル、1-ジエチルアミノプロパノール、2-ジ-iso-プロピ
ルアミノエタノール、2-ジ-n-ブチルアミノエタノー
ル、2-メチルチオエタノール、2-エチルチオエタノー
ル、2-n-プロピルチオエタノール、2-iso-プロピルチオ
エタノール、2-n-ブチルチオエタノール、2-iso-ブチル
チオエタノール、1-アダマンタノール、2-アダマンタノ
ール、テトラハイドロフルフリルアルコール、ボルネオ
ール、1-メチルシクロヘキサノール、2-メチルシクロヘ
キサノール、3-メチルシクロヘキサノール、4-メチルシ
クロヘキサノール、2-エチルシクロヘキサノール、4-エ
チルシクロヘキサノール、2-n-プロピルシクロヘキサノ
ール、4-tert-ブチルシクロヘキサノール等が使用でき
る。
【0054】またアルコールを反応して一般式(1)で
示されるサブフタロシアニン化合物を得る場合はベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素を溶媒とし
て併用してもよい。溶媒の使用量はフタロニトリル化合
物に対して0.1〜100倍重量、好ましくは1〜50
倍重量である。
示されるサブフタロシアニン化合物を得る場合はベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素を溶媒とし
て併用してもよい。溶媒の使用量はフタロニトリル化合
物に対して0.1〜100倍重量、好ましくは1〜50
倍重量である。
【0055】反応温度は50〜150℃、好ましくは6
0〜120℃である。反応時間は、30分〜20時間が
好ましい。
0〜120℃である。反応時間は、30分〜20時間が
好ましい。
【0056】反応後、反応液より溶媒を溜去し、残渣を
再結晶或いはカラムクロマトグラフィーにより精製する
ことにより高純度の目的物を得ることができる。
再結晶或いはカラムクロマトグラフィーにより精製する
ことにより高純度の目的物を得ることができる。
【0057】本発明の記録媒体の具体的構成について以
下に説明する。
下に説明する。
【0058】光記録媒体とは予め情報を記録されている
再生専用の光再生専用媒体及び情報を記録して再生する
ことのできる光記録媒体の両方を示すものである。但
し、ここでは適例として後者の情報を記録して再生ので
きる光記録媒体、特に基板上に記録層、反射層を有する
光記録媒体に関して説明する。この光記録媒体は図1に
示すような基板、記録層、反射層及び保護層が順次積層
している4層構造を有しているか、図2に示すような貼
り合わせ構造を有している。即ち、基板1’上に記録層
2’が形成されており、その上に密着して反射層3’が
設けられており、さらにその上に接着層4’を介して基
板5’が貼り合わされている。ただし、記録層2’の下
又は上に別の層があってもよく、反射層の上に別の層が
あってもかまわない。
再生専用の光再生専用媒体及び情報を記録して再生する
ことのできる光記録媒体の両方を示すものである。但
し、ここでは適例として後者の情報を記録して再生ので
きる光記録媒体、特に基板上に記録層、反射層を有する
光記録媒体に関して説明する。この光記録媒体は図1に
示すような基板、記録層、反射層及び保護層が順次積層
している4層構造を有しているか、図2に示すような貼
り合わせ構造を有している。即ち、基板1’上に記録層
2’が形成されており、その上に密着して反射層3’が
設けられており、さらにその上に接着層4’を介して基
板5’が貼り合わされている。ただし、記録層2’の下
又は上に別の層があってもよく、反射層の上に別の層が
あってもかまわない。
【0059】基板の材質としては、基本的には記録光及
び再生光の波長で透明であればよい。例えば、ポリカー
ボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂
等の高分子材料やガラス等の無機材料が利用される。こ
れらの基板材料は射出成形法等により円盤状に基板に成
形される。必要に応じて、基板表面に案内溝やピットを
形成することもある。このような案内溝やピットは、基
板の成形時に付与することが好ましいが、基板の上に紫
外線硬化樹脂層を用いて付与することもできる。通常C
Dとして用いる場合は、厚さ1.2mm程度、直径80
ないし120mm程度の円盤状であり、中央に直径15
mm程度の穴が開いている。
び再生光の波長で透明であればよい。例えば、ポリカー
ボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂
等の高分子材料やガラス等の無機材料が利用される。こ
れらの基板材料は射出成形法等により円盤状に基板に成
形される。必要に応じて、基板表面に案内溝やピットを
形成することもある。このような案内溝やピットは、基
板の成形時に付与することが好ましいが、基板の上に紫
外線硬化樹脂層を用いて付与することもできる。通常C
Dとして用いる場合は、厚さ1.2mm程度、直径80
ないし120mm程度の円盤状であり、中央に直径15
mm程度の穴が開いている。
【0060】本発明においては、基板上に記録層を設け
るが、本発明の記録層は、λmaxが450〜630nm
付近に存在する一般式(1)で示されるサブフタロシア
ニン化合物を含有する。中でも、520nm〜690n
mから選択される記録及び再生レーザー波長に対して適
度な光学定数(光学定数は複素屈折率(n+ki)で表
現される。式中のn,kは、実数部nと虚数部kに相当
する係数である。ここでは、nを屈折率、kを消衰係数
とする。)を有する必要がある。
るが、本発明の記録層は、λmaxが450〜630nm
付近に存在する一般式(1)で示されるサブフタロシア
ニン化合物を含有する。中でも、520nm〜690n
mから選択される記録及び再生レーザー波長に対して適
度な光学定数(光学定数は複素屈折率(n+ki)で表
現される。式中のn,kは、実数部nと虚数部kに相当
する係数である。ここでは、nを屈折率、kを消衰係数
とする。)を有する必要がある。
【0061】一般に有機色素は、波長λに対し、屈折率
nと消衰係数kが大きく変化する特徴がある。nが1.
8より小さい値になると正確な信号読み取りに必要な反
射率と信号変調度は得られず、kが0.40を越えても
反射率が低下して良好な再生信号が得られないだけでな
く、再生光により信号が変化しやすくなり実用に適さな
い。この特徴を考慮して、目的とするレーザー波長にお
いて好ましい光学定数を有する有機色素を選択し記録層
を成膜することで、高い反射率を有し、且つ、感度の良
い媒体とすることができる。
nと消衰係数kが大きく変化する特徴がある。nが1.
8より小さい値になると正確な信号読み取りに必要な反
射率と信号変調度は得られず、kが0.40を越えても
反射率が低下して良好な再生信号が得られないだけでな
く、再生光により信号が変化しやすくなり実用に適さな
い。この特徴を考慮して、目的とするレーザー波長にお
いて好ましい光学定数を有する有機色素を選択し記録層
を成膜することで、高い反射率を有し、且つ、感度の良
い媒体とすることができる。
【0062】本発明の一般式(1)で表される化合物
は、通常の有機色素に比べ、吸光係数が高く、また置換
基の選択により吸収波長域を任意に選択できるため、前
記レーザー光の波長において記録層に必要な光学定数
(nが1.8以上、且つ、kが0.04〜0.40であ
り、好ましくは、nが2.0以上で、且つ、kが0.0
4〜0.20)を満足する極めて有用な化合物である。
は、通常の有機色素に比べ、吸光係数が高く、また置換
基の選択により吸収波長域を任意に選択できるため、前
記レーザー光の波長において記録層に必要な光学定数
(nが1.8以上、且つ、kが0.04〜0.40であ
り、好ましくは、nが2.0以上で、且つ、kが0.0
4〜0.20)を満足する極めて有用な化合物である。
【0063】本発明の光記録媒体を520nm〜690
nmから選択されるレーザー光で再生する場合、基本的
には、反射率が20%以上であれば一応可能ではある
が、30%以上の反射率が好ましい。
nmから選択されるレーザー光で再生する場合、基本的
には、反射率が20%以上であれば一応可能ではある
が、30%以上の反射率が好ましい。
【0064】また、記録特性などの改善のために、波長
450〜630nmに吸収極大を有し、520〜690
nmでの屈折率が大きい前記以外の色素と混合してもよ
い。具体的には、シアニン色素、スクアリリウム系色
素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、ポル
フィリン系色素、テトラピラポルフィラジン系色素、イ
ンドフェノール系色素、ピリリウム系色素、チオピリリ
ウム系色素、アズレニウム系色素、トリフェニルメタン
系色素、キサンテン系色素、インダスレン系色素、イン
ジゴ系色素、チオインジゴ系色素、メロシアニン系色
素、チアジン系色素、アクリジン系色素、オキサジン系
色素等があり、複数の色素の混合であってもよい。これ
らの色素の混合割合は、0.1〜30%程度である。
450〜630nmに吸収極大を有し、520〜690
nmでの屈折率が大きい前記以外の色素と混合してもよ
い。具体的には、シアニン色素、スクアリリウム系色
素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、ポル
フィリン系色素、テトラピラポルフィラジン系色素、イ
ンドフェノール系色素、ピリリウム系色素、チオピリリ
ウム系色素、アズレニウム系色素、トリフェニルメタン
系色素、キサンテン系色素、インダスレン系色素、イン
ジゴ系色素、チオインジゴ系色素、メロシアニン系色
素、チアジン系色素、アクリジン系色素、オキサジン系
色素等があり、複数の色素の混合であってもよい。これ
らの色素の混合割合は、0.1〜30%程度である。
【0065】記録層を成膜する際に、必要に応じて前記
の色素に、クエンチャー、色素分解促進剤、紫外線吸収
剤、接着剤等を混合するか、あるいは、そのような効果
を有する化合物を前記色素の置換基として導入すること
も可能である。
の色素に、クエンチャー、色素分解促進剤、紫外線吸収
剤、接着剤等を混合するか、あるいは、そのような効果
を有する化合物を前記色素の置換基として導入すること
も可能である。
【0066】クエンチャーの具体例としては、アセチル
アセトナート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフ
ェニルジチオール系等のビスジチオール系、チオカテコ
ール系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビスフェ
ノレート系等の金属錯体が好ましい。また、アミン系も
好適である。
アセトナート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフ
ェニルジチオール系等のビスジチオール系、チオカテコ
ール系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビスフェ
ノレート系等の金属錯体が好ましい。また、アミン系も
好適である。
【0067】熱分解促進剤としては、例えば、金属系ア
ンチノッキング剤、メタロセン化合物、アセチルアセト
ナート系金属錯体等の金属化合物が挙げられる。
ンチノッキング剤、メタロセン化合物、アセチルアセト
ナート系金属錯体等の金属化合物が挙げられる。
【0068】さらに、必要に応じて、バインダー、レベ
リング剤、消泡剤等を併用することもできる。好ましい
バインダーとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ケ
トン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリ
オレフィン等が挙げられる。
リング剤、消泡剤等を併用することもできる。好ましい
バインダーとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ケ
トン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリ
オレフィン等が挙げられる。
【0069】記録層を基板の上に成膜する際に、基板の
耐溶剤性や反射率、記録感度等を向上させるために、基
板の上に無機物やポリマーからなる層を設けても良い。
ここで、記録層における一般式(1)で示されるサブフ
タロシアニン化合物の含有量は、30%以上、好ましく
は60%以上である。尚、実質的に100%であること
も好ましい。
耐溶剤性や反射率、記録感度等を向上させるために、基
板の上に無機物やポリマーからなる層を設けても良い。
ここで、記録層における一般式(1)で示されるサブフ
タロシアニン化合物の含有量は、30%以上、好ましく
は60%以上である。尚、実質的に100%であること
も好ましい。
【0070】記録層を設ける方法は、例えば、スピンコ
ート法、スプレー法、キャスト法、浸漬法等の塗布法、
スパッタ法、化学蒸着法、真空蒸着法等が挙げられる
が、スピンコート法が簡便で好ましい。
ート法、スプレー法、キャスト法、浸漬法等の塗布法、
スパッタ法、化学蒸着法、真空蒸着法等が挙げられる
が、スピンコート法が簡便で好ましい。
【0071】スピンコート法等の塗布法を用いる場合に
は、一般式(1)で示されるサブフタロシアニン化合物
を1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%となるよ
うに溶媒に溶解あるいは分散させた塗布液を用いるが、
この際、溶媒は基板にダメージを与えないものを選ぶこ
とが好ましい。例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、オクタフルオロペンタノール、ア
リルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、テトラフルオロプロパノール等のアルコール系溶
媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサ
ン、ジメチルシクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化
水素系溶媒、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族
炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、テトラク
ロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセ
トン、3-ヒドロキシ-3-メチル-2-ブタノン等のケトン系
溶媒、酢酸エチル、乳酸メチル等のエステル系溶媒、水
などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、或
いは、複数混合して用いてもよい。
は、一般式(1)で示されるサブフタロシアニン化合物
を1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%となるよ
うに溶媒に溶解あるいは分散させた塗布液を用いるが、
この際、溶媒は基板にダメージを与えないものを選ぶこ
とが好ましい。例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、オクタフルオロペンタノール、ア
リルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、テトラフルオロプロパノール等のアルコール系溶
媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサ
ン、ジメチルシクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化
水素系溶媒、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族
炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、テトラク
ロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセ
トン、3-ヒドロキシ-3-メチル-2-ブタノン等のケトン系
溶媒、酢酸エチル、乳酸メチル等のエステル系溶媒、水
などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、或
いは、複数混合して用いてもよい。
【0072】なお、必要に応じて、記録層の色素を高分
子薄膜などに分散して用いたりすることもできる。
子薄膜などに分散して用いたりすることもできる。
【0073】また、基板にダメージを与えない溶媒を選
択できない場合は、スパッタ法、化学蒸着法や真空蒸着
法などが有効である。
択できない場合は、スパッタ法、化学蒸着法や真空蒸着
法などが有効である。
【0074】色素層の膜厚は、特に限定するものではな
いが、好ましくは50〜300nmである。色素層の膜
厚を50nmより薄くすると、熱拡散が大きいため記録
出来ないか、記録信号に歪みが発生する上、信号振幅が
小さくなる。また、膜厚が300nmより厚い場合は反
射率が低下し、再生信号特性が悪化する。
いが、好ましくは50〜300nmである。色素層の膜
厚を50nmより薄くすると、熱拡散が大きいため記録
出来ないか、記録信号に歪みが発生する上、信号振幅が
小さくなる。また、膜厚が300nmより厚い場合は反
射率が低下し、再生信号特性が悪化する。
【0075】次に記録層の上に、好ましくは、厚さ50
〜300nmの反射層を形成する。反射層の材料として
は、再生光の波長で反射率の十分高いもの、例えば、A
u、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、Ni、Pt、T
a、Cr及びPdの金属を単独あるいは合金にして用い
ることが可能である。この中でもAu、Al、Agは反
射率が高く反射層の材料として適している。これ以外で
も下記のものを含んでいてもよい。例えば、Mg、S
e、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、C
o、Rh、Ir、Zn、Cd、Ga、In、Si、G
e、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金
属を挙げることができる。また、Auを主成分としてい
るものは反射率の高い反射層が容易に得られるため好適
である。ここで主成分というのは含有率が50%以上の
ものをいう。金属以外の材料で低屈折率薄膜と高屈折率
薄膜を交互に積み重ねて多層膜を形成し、反射層として
用いることも可能である。
〜300nmの反射層を形成する。反射層の材料として
は、再生光の波長で反射率の十分高いもの、例えば、A
u、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、Ni、Pt、T
a、Cr及びPdの金属を単独あるいは合金にして用い
ることが可能である。この中でもAu、Al、Agは反
射率が高く反射層の材料として適している。これ以外で
も下記のものを含んでいてもよい。例えば、Mg、S
e、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、C
o、Rh、Ir、Zn、Cd、Ga、In、Si、G
e、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金
属を挙げることができる。また、Auを主成分としてい
るものは反射率の高い反射層が容易に得られるため好適
である。ここで主成分というのは含有率が50%以上の
ものをいう。金属以外の材料で低屈折率薄膜と高屈折率
薄膜を交互に積み重ねて多層膜を形成し、反射層として
用いることも可能である。
【0076】反射層を形成する方法としては、例えば、
スパッタ法、イオンプレーテイング法、化学蒸着法、真
空蒸着法等が挙げられる。また、基板の上や反射層の下
に反射率の向上、記録特性の改善、密着性の向上等のた
めに公知の無機系又は有機系の中間層、接着層を設ける
こともできる。
スパッタ法、イオンプレーテイング法、化学蒸着法、真
空蒸着法等が挙げられる。また、基板の上や反射層の下
に反射率の向上、記録特性の改善、密着性の向上等のた
めに公知の無機系又は有機系の中間層、接着層を設ける
こともできる。
【0077】さらに、反射層の上の保護層の材料として
は反射層を外力から保護するものであれば特に限定しな
い。有機物質としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
電子線硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等を挙げることがで
きる。また、無機物質としては、SiO2、SiN4、M
gF2、SnO2等が挙げられる。熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂などは適当な溶剤に溶解して塗布液を塗布し、乾
燥することによって形成することができる。UV硬化性
樹脂は、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液
を調製した後にこの塗布液を塗布し、UV光を照射して
硬化させることによって形成することができる。UV硬
化性樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートなどの
アクリレート樹脂を用いることができる。これらの材料
は単独であるいは混合して用いてもよいし、1層だけで
なく多層膜にして用いてもよい。
は反射層を外力から保護するものであれば特に限定しな
い。有機物質としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
電子線硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等を挙げることがで
きる。また、無機物質としては、SiO2、SiN4、M
gF2、SnO2等が挙げられる。熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂などは適当な溶剤に溶解して塗布液を塗布し、乾
燥することによって形成することができる。UV硬化性
樹脂は、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液
を調製した後にこの塗布液を塗布し、UV光を照射して
硬化させることによって形成することができる。UV硬
化性樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートなどの
アクリレート樹脂を用いることができる。これらの材料
は単独であるいは混合して用いてもよいし、1層だけで
なく多層膜にして用いてもよい。
【0078】保護層の形成の方法としては、記録層と同
様にスピンコート法やキャスト法などの塗布法やスパッ
タ法や化学蒸着法等の方法が用いられるが、この中でも
スピンコート法が好ましい。
様にスピンコート法やキャスト法などの塗布法やスパッ
タ法や化学蒸着法等の方法が用いられるが、この中でも
スピンコート法が好ましい。
【0079】保護層の膜厚は、一般には0.1〜100
μmの範囲であるが、本発明においては、3〜30μm
であり、好ましくは5〜20μmがより好ましい。
μmの範囲であるが、本発明においては、3〜30μm
であり、好ましくは5〜20μmがより好ましい。
【0080】保護層の上に更にレーベル等の印刷を行う
こともできる。
こともできる。
【0081】また、反射層面に保護シート又は基板を貼
り合わせる、あるいは反射層面相互を内側とし対向させ
光記録媒体2枚を貼り合わせる等の手段を用いてもよ
い。基板鏡面側に、表面保護やゴミ等の付着防止のため
に紫外線硬化樹脂、無機系薄膜等を成膜してもよい。
り合わせる、あるいは反射層面相互を内側とし対向させ
光記録媒体2枚を貼り合わせる等の手段を用いてもよ
い。基板鏡面側に、表面保護やゴミ等の付着防止のため
に紫外線硬化樹脂、無機系薄膜等を成膜してもよい。
【0082】本発明でいう波長520〜690nmのレ
ーザーは、特に限定はないが、例えば、可視領域の広範
囲で波長選択のできる色素レーザーや波長633nmの
ヘリウムネオンレーザー、最近開発されている波長68
0、650、635nm付近の高出力半導体レーザー、
波長532nmの高調波変換YAGレーザーなどが挙げ
られる。本発明では、これらから選択される一波長又は
複数波長において高密度記録及び再生が可能となる。
ーザーは、特に限定はないが、例えば、可視領域の広範
囲で波長選択のできる色素レーザーや波長633nmの
ヘリウムネオンレーザー、最近開発されている波長68
0、650、635nm付近の高出力半導体レーザー、
波長532nmの高調波変換YAGレーザーなどが挙げ
られる。本発明では、これらから選択される一波長又は
複数波長において高密度記録及び再生が可能となる。
【0083】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例により何ら限定されるものではない。
れらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0084】実施例1 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(2))の合成 フタロニトリル10.2gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、n-オクタノール30ml及びト
ルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更に
トルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液
より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、1.2gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末
として得た。
−1に於ける化合物(2))の合成 フタロニトリル10.2gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、n-オクタノール30ml及びト
ルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更に
トルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液
より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、1.2gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末
として得た。
【0085】
【化7】
【0086】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0087】
【表10】元素分析値(C32H29N6OB):
【0088】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.72×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.72×105ml/g.cmを示した。
【0089】実施例2 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(3))の合成 フタロニトリル10.2gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、2,4-ジメチル-3-ペンタノール
30ml及びトルエン50mlを添加し、30分間攪拌
還流した。更にトルエン300mlを加え、抽出した
後、濾過し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン)にて精製
し、2.1gの下記構造式で示されるサブフタロシアニ
ン化合物を赤色粉末として得た。
−1に於ける化合物(3))の合成 フタロニトリル10.2gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、2,4-ジメチル-3-ペンタノール
30ml及びトルエン50mlを添加し、30分間攪拌
還流した。更にトルエン300mlを加え、抽出した
後、濾過し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン)にて精製
し、2.1gの下記構造式で示されるサブフタロシアニ
ン化合物を赤色粉末として得た。
【0090】
【化8】
【0091】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0092】
【表11】元素分析値(C31H27N6OB):
【0093】実施例3 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(25))の合成 フタロニトリル
10.2gと1-クロロナフタレン24mlを混合した
後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)4
1mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下し、更に
同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去し
ながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪拌した。
冷却後、1-アダマンタノール24.4g及びトルエン5
0mlを添加し、30分間攪拌還流した。更にトルエン
300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液より溶媒
を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル/トルエン)にて精製し、2.5gの下記構造式で
示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末として得
た。
−1に於ける化合物(25))の合成 フタロニトリル
10.2gと1-クロロナフタレン24mlを混合した
後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)4
1mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下し、更に
同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去し
ながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪拌した。
冷却後、1-アダマンタノール24.4g及びトルエン5
0mlを添加し、30分間攪拌還流した。更にトルエン
300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液より溶媒
を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル/トルエン)にて精製し、2.5gの下記構造式で
示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末として得
た。
【0094】
【化9】
【0095】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0096】
【表12】元素分析値(C34H27N6OB):
【0097】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.65×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.65×105ml/g.cmを示した。
【0098】実施例4 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(39))の合成 4-メチルフタロ
ニトリル11.4gと1-クロロナフタレン24mlを混
合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1
M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下
し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサン
を溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪
拌した。冷却後、2-エチルヘキサノール30ml及びト
ルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更に
トルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液
より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、1.8gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物及びその異
性体を赤色粉末として得た。
−1に於ける化合物(39))の合成 4-メチルフタロ
ニトリル11.4gと1-クロロナフタレン24mlを混
合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1
M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下
し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサン
を溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪
拌した。冷却後、2-エチルヘキサノール30ml及びト
ルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更に
トルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液
より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、1.8gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物及びその異
性体を赤色粉末として得た。
【0099】
【化10】
【0100】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0101】
【表13】元素分析値(C35H35N6OB):
【0102】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて565nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.76×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて565nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.76×105ml/g.cmを示した。
【0103】実施例5 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(79))の合成 4-tert-ブチル
フタロニトリル14.7gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、n-ヘプタノール30ml及びト
ルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更に
トルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液
より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、3.6gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物及びその異
性体を赤色粉末として得た。
−1に於ける化合物(79))の合成 4-tert-ブチル
フタロニトリル14.7gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、n-ヘプタノール30ml及びト
ルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更に
トルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液
より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、3.6gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物及びその異
性体を赤色粉末として得た。
【0104】
【化11】
【0105】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0106】
【表14】元素分析値(C43H51N6OB):
【0107】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて565nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は2.06×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて565nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は2.06×105ml/g.cmを示した。
【0108】実施例6 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(136))の合成) 4-n-ブトキシフタロニトリル16.0gと1-クロロナフ
タレン24mlを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘ
キサン溶液(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1
時間を要して滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。
次いでn-ヘキサンを溜去しながら昇温し、155〜16
5℃にて2時間攪拌した。冷却後、2-オクタノール30
ml及びトルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流
した。更にトルエン300mlを加え、抽出した後、濾
過し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル/トルエン)にて精製し、2.
8gの下記構造式で示されるサブフタロシアニン化合物
及びその異性体を赤色粉末として得た。
−1に於ける化合物(136))の合成) 4-n-ブトキシフタロニトリル16.0gと1-クロロナフ
タレン24mlを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘ
キサン溶液(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1
時間を要して滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。
次いでn-ヘキサンを溜去しながら昇温し、155〜16
5℃にて2時間攪拌した。冷却後、2-オクタノール30
ml及びトルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流
した。更にトルエン300mlを加え、抽出した後、濾
過し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル/トルエン)にて精製し、2.
8gの下記構造式で示されるサブフタロシアニン化合物
及びその異性体を赤色粉末として得た。
【0109】
【化12】
【0110】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0111】
【表15】元素分析値(C44H53N6OB):
【0112】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて574nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.36×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて574nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.36×105ml/g.cmを示した。
【0113】実施例7 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(156))の合成 3-(2,4-ジメチ
ルペンチル-3-イル)オキシフタロニトリル19.3gと
1-クロロナフタレン24mlを混合した後、これに臭化
ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)41mlを−5〜
−3℃にて1時間を要して滴下し、更に同温にて30分
間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去しながら昇温し、
155〜165℃にて2時間攪拌した。冷却後、n-オク
タノール30ml及びトルエン50mlを添加し、30
分間攪拌還流した。更にトルエン300mlを加え、抽
出した後、濾過し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン)にて
精製し、1.1gの下記構造式で示されるサブフタロシ
アニン化合物及びその異性体を赤色粉末として得た。
−1に於ける化合物(156))の合成 3-(2,4-ジメチ
ルペンチル-3-イル)オキシフタロニトリル19.3gと
1-クロロナフタレン24mlを混合した後、これに臭化
ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)41mlを−5〜
−3℃にて1時間を要して滴下し、更に同温にて30分
間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去しながら昇温し、
155〜165℃にて2時間攪拌した。冷却後、n-オク
タノール30ml及びトルエン50mlを添加し、30
分間攪拌還流した。更にトルエン300mlを加え、抽
出した後、濾過し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン)にて
精製し、1.1gの下記構造式で示されるサブフタロシ
アニン化合物及びその異性体を赤色粉末として得た。
【0114】
【化13】
【0115】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0116】
【表16】元素分析値(C54H73N6OB):
【0117】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて596nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.53×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて596nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.53×105ml/g.cmを示した。
【0118】実施例8 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(12))の合成 フタロニトリル
10.2gと1-クロロナフタレン24mlを混合した
後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)4
1mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下し、更に
同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去し
ながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪拌した。
冷却後、2-n-ブトキシエタノール30ml及びトルエン
50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更にトルエ
ン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液より溶
媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル/トルエン)にて精製し、2.2gの下記構造式
で示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末として
得た。
−1に於ける化合物(12))の合成 フタロニトリル
10.2gと1-クロロナフタレン24mlを混合した
後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)4
1mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下し、更に
同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去し
ながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪拌した。
冷却後、2-n-ブトキシエタノール30ml及びトルエン
50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更にトルエ
ン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液より溶
媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル/トルエン)にて精製し、2.2gの下記構造式
で示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末として
得た。
【0119】
【化14】
【0120】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0121】
【表17】元素分析値(C30H25N6OB):
【0122】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.83×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.83×105ml/g.cmを示した。
【0123】実施例9 サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(14))の合成 フタロニトリル
10.2gと1-クロロナフタレン24mlを混合した
後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)4
1mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下し、更に
同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去し
ながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪拌した。
冷却後、2-ジメチルアミノエタノール30ml及びトル
エン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更にト
ルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液よ
り溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、3.1gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末
として得た。
−1に於ける化合物(14))の合成 フタロニトリル
10.2gと1-クロロナフタレン24mlを混合した
後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液(0.1M)4
1mlを−5〜−3℃にて1時間を要して滴下し、更に
同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘキサンを溜去し
ながら昇温し、155〜165℃にて2時間攪拌した。
冷却後、2-ジメチルアミノエタノール30ml及びトル
エン50mlを添加し、30分間攪拌還流した。更にト
ルエン300mlを加え、抽出した後、濾過し、濾液よ
り溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル/トルエン)にて精製し、3.1gの下記
構造式で示されるサブフタロシアニン化合物を赤色粉末
として得た。
【0124】
【化15】
【0125】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0126】
【表18】元素分析値(C28H22N6OB):
【0127】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.73×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.73×105ml/g.cmを示した。
【0128】実施例10サブフタロシアニン化合物(表
−1に於ける化合物(19))の合成 フタロニトリル10.2gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、2-メチルチオエタノール30m
l及びトルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流し
た。更にトルエン300mlを加え、抽出した後、濾過
し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル/トルエン)にて精製し、3.1
gの下記構造式で示されるサブフタロシアニン化合物を
赤色粉末として得た。
−1に於ける化合物(19))の合成 フタロニトリル10.2gと1-クロロナフタレン24m
lを混合した後、これに臭化ホウ素のn-ヘキサン溶液
(0.1M)41mlを−5〜−3℃にて1時間を要し
て滴下し、更に同温にて30分間攪拌した。次いでn-ヘ
キサンを溜去しながら昇温し、155〜165℃にて2
時間攪拌した。冷却後、2-メチルチオエタノール30m
l及びトルエン50mlを添加し、30分間攪拌還流し
た。更にトルエン300mlを加え、抽出した後、濾過
し、濾液より溶媒を溜去した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル/トルエン)にて精製し、3.1
gの下記構造式で示されるサブフタロシアニン化合物を
赤色粉末として得た。
【0129】
【化16】
【0130】下記分析結果より目的物であることを確認
した。
した。
【0131】
【表19】元素分析値(C27H19N6OSB):
【0132】このようにして得られた化合物はトルエン
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.81×105ml/g.cmを示した。
溶液中にて561nm極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.81×105ml/g.cmを示した。
【0133】実施例11 サブフタロシアニン化合物(2)0.2gをジメチルシ
クロヘキサン10mlに溶解し、色素溶液を調製した。
基板は、ポリカーボネート樹脂製で連続した案内溝(ト
ラックピッチ:0.8μm)を有する直径120mm
φ、厚さ1.2mmの円盤状のものを用いた。
クロヘキサン10mlに溶解し、色素溶液を調製した。
基板は、ポリカーボネート樹脂製で連続した案内溝(ト
ラックピッチ:0.8μm)を有する直径120mm
φ、厚さ1.2mmの円盤状のものを用いた。
【0134】この基板上に色素溶液を回転数1500r
pmでスピンコートし、70℃にて3時間乾燥して、記
録層を形成した。この記録層の吸収極大は568nmで
あり、光学定数は、680nmではnが2.2、kは
0.03であり、650nmではnが2.1、kは0.
05であり、635nmではnが2.5、kは0.06
である。
pmでスピンコートし、70℃にて3時間乾燥して、記
録層を形成した。この記録層の吸収極大は568nmで
あり、光学定数は、680nmではnが2.2、kは
0.03であり、650nmではnが2.1、kは0.
05であり、635nmではnが2.5、kは0.06
である。
【0135】この記録層の上にバルザース社製スパッタ
装置(CDI−900)を用いてAuをスパッタし、厚
さ100nmの反射層を形成した。スパッタガスには、
アルゴンガスを用いた。スパッタ条件は、スパッタパワ
ー2.5kW、スパッタガス圧1.0×10-2Torr
で行った。
装置(CDI−900)を用いてAuをスパッタし、厚
さ100nmの反射層を形成した。スパッタガスには、
アルゴンガスを用いた。スパッタ条件は、スパッタパワ
ー2.5kW、スパッタガス圧1.0×10-2Torr
で行った。
【0136】さらに反射層の上に紫外線硬化樹脂SD−
17(大日本インキ化学工業製)をスピンコートした
後、紫外線照射して厚さ6μmの保護層を形成し、光記
録媒体を作製した。
17(大日本インキ化学工業製)をスピンコートした
後、紫外線照射して厚さ6μmの保護層を形成し、光記
録媒体を作製した。
【0137】得られた光記録媒体に、波長635nmで
レンズの開口数が0.6の半導体レーザーヘッドを搭載
したパルステック工業製光ディスク評価装置(DDU−
1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダーを
用いて、線速度3.5m/s、レーザーパワー8mWで
最短ピット長0.44μmになるように記録した。記録
後、650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッ
ド(レンズの開口数は0.6)を搭載した評価装置を用
いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び変調度を
測定した結果、いずれも良好な値を示した。
レンズの開口数が0.6の半導体レーザーヘッドを搭載
したパルステック工業製光ディスク評価装置(DDU−
1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダーを
用いて、線速度3.5m/s、レーザーパワー8mWで
最短ピット長0.44μmになるように記録した。記録
後、650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッ
ド(レンズの開口数は0.6)を搭載した評価装置を用
いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び変調度を
測定した結果、いずれも良好な値を示した。
【0138】次に680nm半導体レーザーヘッドを搭
載したパルステック工業製光ディスク評価装置(DDU
−1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダー
を用いて、線速度1.4m/s、レーザーパワー10m
Wで最短ピット長0.60μmになるように記録した。
この記録した媒体を680nm、650nm及び635
nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック
工業製光ディスク評価装置(DDU−1000)を用い
て信号を再生し、反射率、エラーレート及び変調度を測
定した。いずれも良好な値を示した。
載したパルステック工業製光ディスク評価装置(DDU
−1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダー
を用いて、線速度1.4m/s、レーザーパワー10m
Wで最短ピット長0.60μmになるように記録した。
この記録した媒体を680nm、650nm及び635
nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック
工業製光ディスク評価装置(DDU−1000)を用い
て信号を再生し、反射率、エラーレート及び変調度を測
定した。いずれも良好な値を示した。
【0139】このように、この媒体は複数のレーザー波
長で記録及び再生を良好に行うことが出来た。
長で記録及び再生を良好に行うことが出来た。
【0140】なお、エラーレートはケンウッド社製CD
デコーダー(DR3552)を用いて計測し、変調度は
以下の式により求めた。
デコーダー(DR3552)を用いて計測し、変調度は
以下の式により求めた。
【0141】変調度={(信号の最大強度)−(信号の
最小強度)}/(信号の最大強度)
最小強度)}/(信号の最大強度)
【0142】実施例12 基板にポリカーボネート樹脂製で連続した案内溝(トラ
ックピッチ:0.8μm)を有する直径120mmφ、
厚さ0.6mmの円盤状のものを用いる以外は実施例1
1と同様にして塗布及び反射層を形成した。
ックピッチ:0.8μm)を有する直径120mmφ、
厚さ0.6mmの円盤状のものを用いる以外は実施例1
1と同様にして塗布及び反射層を形成した。
【0143】さらに反射層上に紫外線硬化性接着剤SD
−301(大日本インキ化学工業製)をスピンコート
し、その上にポリカーボネート樹脂製で直径120mm
φ、厚さ0.6mmの円盤状基板を乗せた後、紫外線照
射して貼り合わせした光記録媒体を作製した。
−301(大日本インキ化学工業製)をスピンコート
し、その上にポリカーボネート樹脂製で直径120mm
φ、厚さ0.6mmの円盤状基板を乗せた後、紫外線照
射して貼り合わせした光記録媒体を作製した。
【0144】作製した媒体に、0.6mm厚に対応した
635nm半導体レーザーヘッドを搭載している以外は
実施例11と同様にパルステック工業製光ディスク評価
装置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFM
エンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及
び635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価
装置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び
変調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
635nm半導体レーザーヘッドを搭載している以外は
実施例11と同様にパルステック工業製光ディスク評価
装置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFM
エンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及
び635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価
装置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び
変調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
【0145】実施例13〜21 表−1に記載したサブフタロシアニン化合物〔(3)、
(12)、(14)、(19)、(25)、(39)、
(79)、(136)、(156)〕を用いる以外は、
実施例12と同様にして光記録媒体を作製した。作製し
た媒体に実施例12と同様に635nm半導体レーザー
ヘッドを搭載したパルステック工業製光ディスク評価装
置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFMエ
ンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及び
635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価装
置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び変
調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
(12)、(14)、(19)、(25)、(39)、
(79)、(136)、(156)〕を用いる以外は、
実施例12と同様にして光記録媒体を作製した。作製し
た媒体に実施例12と同様に635nm半導体レーザー
ヘッドを搭載したパルステック工業製光ディスク評価装
置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFMエ
ンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及び
635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価装
置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び変
調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
【0146】実施例22 化合物(14)と塗布溶媒にジアセトンアルコールを用
いる以外は実施例12と同様に635nm半導体レーザ
ーヘッドを搭載したパルステック工業製光ディスク評価
装置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFM
エンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及
び635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価
装置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び
変調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
いる以外は実施例12と同様に635nm半導体レーザ
ーヘッドを搭載したパルステック工業製光ディスク評価
装置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFM
エンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及
び635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価
装置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び
変調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
【0147】比較例1 実施例12において、サブフタロシアニン化合物の代わ
りに、ペンタメチンシアニン色素NK−2929[1,3,
3,1',3',3'-ヘキサメチル-2',2'-(4,5,4',5'-ジベン
ゾ)インドジカルボシアニンパークロレート、日本感光
色素研究所製]を用いること以外は同様にして光記録媒
体を作製した。作製した媒体に実施例12と同様に63
5nm半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工
業製光ディスク評価装置(DDU−1000)及びKE
NWOOD製EFMエンコーダーを用いて、線速度3.
5m/s、レーザーパワー7mWで記録した。記録後、
650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッドを
搭載した評価装置を用いて信号を再生した結果、反射率
は低く、エラーレートは大きく、変調度も小さかった。
更に長時間再生していると信号が劣化した。
りに、ペンタメチンシアニン色素NK−2929[1,3,
3,1',3',3'-ヘキサメチル-2',2'-(4,5,4',5'-ジベン
ゾ)インドジカルボシアニンパークロレート、日本感光
色素研究所製]を用いること以外は同様にして光記録媒
体を作製した。作製した媒体に実施例12と同様に63
5nm半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工
業製光ディスク評価装置(DDU−1000)及びKE
NWOOD製EFMエンコーダーを用いて、線速度3.
5m/s、レーザーパワー7mWで記録した。記録後、
650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッドを
搭載した評価装置を用いて信号を再生した結果、反射率
は低く、エラーレートは大きく、変調度も小さかった。
更に長時間再生していると信号が劣化した。
【0148】比較例2 比較例1において、NK2929の代わりにトリメチン
シアニン色素NK79[1,3,3,1',3',3'-ヘキサメチル-
2',2'-インドジカルボシアニンアイオダイド、日本感光
色素研究所製]を用いたこと以外は同様にして光記録媒
体を作製した。作製した媒体に実施例12と同様に63
5nm半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工
業製光ディスク評価装置(DDU−1000)及びKE
NWOOD製EFMエンコーダーを用いて、線速度3.
5m/s、レーザーパワー7mWで記録した。記録後、
650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッドを
搭載した評価装置を用いて信号を再生した結果、波形が
歪み、エラーレートは大きく、変調度も小さかった。更
に長時間再生していると信号が劣化した。以上の実施例
11〜21及び比較例1〜2において、記録層の光学定
数及び各媒体を635nmで記録して、650nm及び
635nmで再生した時の反射率、エラーレート、変調
度を表−2にまとめて示す。
シアニン色素NK79[1,3,3,1',3',3'-ヘキサメチル-
2',2'-インドジカルボシアニンアイオダイド、日本感光
色素研究所製]を用いたこと以外は同様にして光記録媒
体を作製した。作製した媒体に実施例12と同様に63
5nm半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工
業製光ディスク評価装置(DDU−1000)及びKE
NWOOD製EFMエンコーダーを用いて、線速度3.
5m/s、レーザーパワー7mWで記録した。記録後、
650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッドを
搭載した評価装置を用いて信号を再生した結果、波形が
歪み、エラーレートは大きく、変調度も小さかった。更
に長時間再生していると信号が劣化した。以上の実施例
11〜21及び比較例1〜2において、記録層の光学定
数及び各媒体を635nmで記録して、650nm及び
635nmで再生した時の反射率、エラーレート、変調
度を表−2にまとめて示す。
【0149】
【表20】 *1 n; 屈折率 *2 k;消衰係数
【0150】
【表21】 *1 n; 屈折率 *2 k;消衰係数
【0151】
【発明の効果】本発明のサブフタロシアニン化合物を記
録層中に用いることにより、高密度光記録媒体として非
常に注目されている波長520〜690nmのレーザー
で記録再生が可能な追記型光記録媒体を提供することが
可能となる。
録層中に用いることにより、高密度光記録媒体として非
常に注目されている波長520〜690nmのレーザー
で記録再生が可能な追記型光記録媒体を提供することが
可能となる。
【図1】従来の光記録媒体及び本発明の層構成を示す模
式的断面構造図である。
式的断面構造図である。
【図2】本発明の光記録媒体の層構成を示す模式的断面
構造図である。
構造図である。
1 基板 2 記録層 3 反射層 4 保護層 1’基板 2’記録層 3’反射層 4’接着層 5’基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤野 文二 大阪府八尾市弓削町南一丁目43番地 山本 化成株式会社内 (72)発明者 熊谷 洋二郎 大阪府八尾市弓削町南一丁目43番地 山本 化成株式会社内 (72)発明者 西本 泰三 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 三沢 伝美 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 詫摩 啓輔 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるサブフタロ
シアニン化合物。 【化1】 〔式中、Rはアルキル基又はアルコキシ基を示し、Xは
炭素数7以上のアルコキシ基、アルコキシアルコキシ
基、アルキルチオアルコキシ基又はジアルキルアミノア
ルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子を示し、m、nは
0〜4の整数を示し、且つm+nは0〜4である。〕 - 【請求項2】 基板上に少なくとも記録層及び反射層を
有する光記録媒体において、該記録層中に、請求項1記
載のサブフタロシアニン化合物を含有する光記録媒体。 - 【請求項3】 波長520〜690nmの範囲から選択
されるレーザー光に対して記録及び再生が可能である請
求項2記載の光記録媒体。 - 【請求項4】 レーザー波長において、記録層の屈折率
が1.8以上、且つ、消衰係数が0.04〜0.4であ
る請求項2記載の光記録媒体。 - 【請求項5】 波長520〜690nmの範囲から選択
されるレーザー光に対して、基板側から測定した反射率
が20%以上である請求項2〜4のいずれかに記載の光
記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9138510A JPH10330633A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | サブフタロシアニン化合物及びそれを用いた光記録媒体 |
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JP9138510A JPH10330633A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | サブフタロシアニン化合物及びそれを用いた光記録媒体 |
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JPH10330633A true JPH10330633A (ja) | 1998-12-15 |
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