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JPH10326448A - データ送出装置およびデータ送出方法 - Google Patents

データ送出装置およびデータ送出方法

Info

Publication number
JPH10326448A
JPH10326448A JP9135401A JP13540197A JPH10326448A JP H10326448 A JPH10326448 A JP H10326448A JP 9135401 A JP9135401 A JP 9135401A JP 13540197 A JP13540197 A JP 13540197A JP H10326448 A JPH10326448 A JP H10326448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
disk
material data
speed
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9135401A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Nishijima
健夫 西嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9135401A priority Critical patent/JPH10326448A/ja
Publication of JPH10326448A publication Critical patent/JPH10326448A/ja
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要のVTR数を削減しつつ、長時間番組の
多チャネル送出を実現することができるデータ送出装置
を提供する。 【解決手段】 VTR装置1からディスク装置2へのデ
ータ転送を高速に行うと共に、この転送されたデータの
各ディスクブロックDB1 〜DBn への書き込みを、デ
ィスク装置2の各送出チャネルからのデータ送出速度よ
りも高速に行う。この場合、各ディスクブロックDB1
〜DBn へのデータ書き込みは、各ディスクブロックの
うちの既に再生の済んだ領域に行う。転送データを圧縮
データとすれば、そのような高速転送は容易に実現でき
る。複数のVTR装置を用いることなく多チャネルの番
組送出が可能となる。しかも、大容量のカセットテープ
に蓄積された素材データを再生して送出するので、ディ
スクのみを用いて構築した場合と比べて長時間の番組送
出が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像データや音声
データ等のデータを外部に送出するためのデータ送出装
置およびデータ送出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CATV(ケーブル・テレビジョ
ン)等の普及による情報提供の多チャネル化に伴い、1
台の映像・音声データ記録再生装置から複数の映像・音
声データを同時に再生したいという要求が高まりつつあ
る。例えば、放送局が提供しようとしている複数の番組
の内容を複数の素材データとして分散的に記録してお
き、多チャネルの送出を同時に行う場合や、同一の素材
データを再生時間をずらして多チャネルで再生すること
によりニア・ビデオ・オン・デマンド(NVOD)方式
の放送を行う場合等、多様な使用形態が考えられる。
【0003】このような要求を満たすため、従来より、
複数の送出チャネルの各々について少なくとも1台のV
TR(ビデオ・テープ・レコーダ)を用意し、各VTR
で独立に再生した映像・音声データをそれぞれ対応する
チャネルから送出することで多チャネル化を実現するこ
とが行われている。
【0004】一方、ハードディスク装置等のランダムア
クセスが可能な記憶装置を用いて多チャネル化を実現す
るシステムも提案されている。このシステムは、例えば
1台のディスク装置に複数の番組(プログラム)データ
を蓄積させておき、これらの各番組データを時分割的に
読み出して(再生して)、各チャネルごとに送出すると
いうものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、前者のようにVTRを用い
て多チャネル化を行う場合は、複数のVTRが必要とな
り、特に放送の途切れをなくすためには各チャネルごと
に2台のVTRが必要となるので、送出装置全体として
はさらに多くのVTRが必要となる。このため、多チャ
ネルデータ送出装置全体としてのコストアップを避ける
ことができないという問題があった。一方、後者のよう
にハードディスク装置等を用いて多チャネル化を行う場
合には、VTRを用いたシステムに比べて記憶容量が制
限されることから、大きな番組データを記憶しておくこ
とができず、長時間番組に対応することが困難であると
いう問題があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、所要のVTR数を削減しつつ、長時
間番組の多チャネル送出を実現することができるデータ
送出装置およびデータ送出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ送出装置
は、記録用テープに記録された素材データを高速で再生
するテープ装置と、記憶領域に記録された素材データを
再生して所定の速度で外部に送出すると共に、テープ装
置から転送されてきた素材データを、既に再生の済んだ
記憶領域に上記の所定の速度を超える速度で記録するデ
ィスク装置とを備えている。ここで、ディスク装置を複
数のディスクブロックで構成し、各ディスクブロックご
とに、それぞれ、記憶領域に記録された素材データを再
生して所定の速度で外部に送出すると共に、テープ装置
から転送されてきた素材データを、既に再生の済んだ記
憶領域に上記の所定の速度を超える速度で記録するよう
に構成することも可能である。また、記録用テープに記
録された素材データが圧縮されたデータであるように構
成することも可能である。
【0009】本発明のデータ送出方法は、テープ装置か
ら再生した素材データをディスク装置に転送し、この転
送されてきた素材データを、ディスク装置の既に再生の
済んだ記憶領域に所定の速度(外部へのデータ送出速
度)を超える速度で記録すると共に、ディスク装置の記
憶領域に記録された素材データを再生して上記の所定の
速度で外部に送出するようにしたものである。
【0010】本発明に係るデータ送出装置またはデータ
送出方法では、ディスク装置の記憶領域のうち既に再生
の済んだ記憶領域に、テープ装置から転送されてきた素
材データが、ディスク装置からのデータ送出速度を超え
る速度で記録される。特に、ディスク装置を複数のディ
スクブロックによって構成した場合には、テープ装置か
ら転送されてきた素材データは、各ディスクブロックの
既に再生の済んだ記憶領域に分配され、所定の速度(デ
ィスク装置からのデータ送出速度)を超える速度でそれ
ぞれ記録される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一
実施の形態に係るデータ送出装置の全体構成を表すもの
である。なお、本発明の一実施の形態に係るデータ送出
方法は本実施の形態に係るデータ送出装置によって具現
化されるので、以下併せて説明する。
【0012】本実施の形態に係るデータ送出装置は、多
チャネルの映像音声自動送出装置として使用されるもの
であり、カセットテープを高速で再生することができる
VTR装置1と、ランダムアクセスによるデータの読み
出しと書き込みが可能なディスク装置2と、このデータ
送出装置全体の制御を行うシステム制御装置3とを備え
ている。これらの各装置間は、データバス4、アドレス
バス5および制御バス6によって相互に接続されてい
る。ここで、カセットテープが本発明における「記録用
テープ」に対応し、VTR装置1が本発明における「テ
ープ装置」に対応し、ディスク装置2が本発明における
「ディスク装置」に対応する。
【0013】VTR装置1は、それぞれ独立にカセット
テープの再生を行うことができる2つのVTRブロック
VB1 ,VB2 を備えている。ここで、再生対象となる
カセットテープは、ディジタル化され圧縮された映像音
声データ(以下、素材データという。)を記録したもの
で、テープによっては、必要な編集が施されている。デ
ータ圧縮は、例えばMPEG2(Moving Picture Expert
Group2)等の圧縮方法を用いて行われたものである。V
TRブロックVB1 またはVB2 にセットされたカセッ
トテープに記録された素材データは所定のスケジュール
に従って高速再生され、データバス4を介してディスク
装置2に高速転送されるようになっている。VTRブロ
ックVB1 ,VB2 には、それぞれ、テープライブラリ
7から選択され図示しないテープ交換機構によって搬送
された所要のカセットテープがセットされる。テープラ
イブラリ7は、様々な番組の素材データを記録した多数
のカセットテープを保有すると共に、それらの出し入れ
を管理するためのもので、その動作はアドレスバス5お
よび制御バス6を介してシステム制御装置3により制御
される。
【0014】なお、2つのVTRブロックVB1 ,VB
2 を備えるのはカセットテープの交換時に再生データが
途切れるのを防止するためであるが、そのためには2つ
に限らず3つ以上のVTRブロックを備えるようにして
もよい。逆に、再生データの途切れを考慮しないのであ
れば、1つのVTRブロックのみを備えるようにしても
よい。
【0015】ディスク装置2は、それぞれ独立して動作
可能な複数(ここではn個)のディスクブロックDB1
〜DBn を備えている。これらの各ディスクブロック
は、それぞれ、VTR装置1から高速転送されてきた素
材データを高速で記録して蓄積すると共に、これらの素
材データを順次読み出してデコードし、1チャネル分の
映像信号および音声信号(以下、番組データという。)
として通常の速度(1倍速)で送出するようになってい
る。したがって、ディスク装置2はnチャネル分の番組
データ(映像信号V1 〜Vnおよび音声信号A1 〜A
n)を並行して送出可能である。ここで、ディスクブロ
ックDB1 〜DBn が本発明における「ディスクブロッ
ク」に対応する。
【0016】システム制御装置3は、このデータ送出装
置から送出すべき番組の時間やその内容を管理するため
のものであり、より具体的には、VTR装置1のカセッ
トテープに記録された番組の素材データを所定のスケジ
ュールに従ってディスク装置2に転送するための制御、
ディスク装置2からの番組データの送出制御、および、
VTR装置1に対してカセットテープの交換を行うのに
必要な制御等を行うようになっている。
【0017】図2は図1におけるVTR装置1の概略構
成を表すものである。このVTR装置1は、セットされ
たカセットテープ10−1にディジタル圧縮記録された
素材データをそのまま(圧縮されたまま)再生する再生
部11−1と、セットされたカセットテープ10−2に
ディジタル圧縮記録された素材データをそのまま再生す
る再生部11−2と、これらの再生部11−1,11−
2のいずれか一方を選択する切替スイッチ12と、切替
スイッチ12で選択された再生部から出力される素材デ
ータを一旦記憶してから出力するバッファメモリ13
と、バッファメモリ13から出力される素材データをデ
ータバス4(図1)に送出するバスI/F(インタフェ
イス)14と、以上の各部を制御する制御部15と、制
御部15とアドレスバス5および制御バス6(図1)と
を接続するバスI/F16とを備えている。主として再
生部11−1は図1におけるVTRブロックVB1 に相
当し、主として再生部11−2は図1におけるVTRブ
ロックVB2 に相当する。
【0018】このVTR装置1では、例えば再生部11
−1によってカセットテープ10−1から再生された素
材データは切替スイッチ12を介してバッファメモリ1
3に一旦書き込まれたのちタイミングを図って出力さ
れ、バスI/F14を介してデータバス14上に送出さ
れるようになっている。カセットテープ10−1の再生
が終了しても、番組がさらに続く場合は、切替スイッチ
12が再生部11−2の側に切り替えられてカセットテ
ープ10−2の再生が引き続き行われる。さらに、カセ
ットテープ10−2の再生が終了しても、番組がさらに
続く場合は、切替スイッチ12が再生部11−1の側に
切り替えられて、カセットテープ10−2の再生中にカ
セットテープ10−1と交換された次のカセットテープ
の再生が引き続き行われる。これにより、複数のカセッ
トテープにわたって記録された長い番組データを途切れ
なく再生することができるようになっている。以上のよ
うな各部の制御は制御部15によって行われる。
【0019】図3は図1におけるディスク装置2の概略
構成を表すものである。このディスク装置2は、VTR
装置1からデータバス4を介して転送されてきた素材デ
ータを入力する入力部21と、このディスク装置2の全
体を制御する制御部22と、ディスク媒体をn個のディ
スク領域a1 〜an に分割してなるハードディスクドラ
イブ(HDD)23と、HDD23の各ディスク領域か
ら読み出したデータをそれぞれ独立したチャネルの番組
データとして出力するn個の出力部24−1〜24−n
とを有している。これらの各部間はデータバス、アドレ
スバスおよび制御バスからなる内部バス25によって相
互に接続されている。ここで、ディスク領域ai および
出力部24−i は図1におけるディスクブロックDBi
に相当する。但し、i=1〜nである。
【0020】入力部21は、データバス4等との接続の
ためのバスI/F211と、このバスI/F211に接
続されたバッファメモリ212と、このバッファメモリ
212と内部バス25とを接続するためのバスI/F2
13とを有している。
【0021】制御部22は、CPU(中央処理装置)2
21と、ROM(リード・オンリ・メモリ)およびRA
M(ランダム・アクセス・メモリ)を含むメモリ222
と、CPU221およびメモリ222が接続されたCP
Uバス223と、CPUバス223と内部バス25とを
接続するためのバスブリッジ224とを有している。
【0022】HDD23は、例えば、冗長性の確保、記
録再生時の転送レートの高速化および大容量化を可能と
したディスクアレイとして構成し、その構成単位である
各ディスクユニットをディスク領域a1 〜an に割り当
てるようにしてもよいし、あるいは物理的に1つのディ
スクを複数の論理領域に分割し、それぞれの領域をディ
スク領域a1 〜an に割り当てるようにしてもよい。V
TR装置1から内部バス25を介して送られてきた素材
データはディスク領域a1 〜an に分かれて高速で記録
されると共に、それらの各ディスク領域a1 〜an から
素材データがそれぞれ読み出されて内部バス25を介し
て出力部24−1〜24−nにそれぞれ転送されるよう
になっている。
【0023】出力部24−1は、バッファメモリ242
−1と内部バス25とを接続するためのバスI/F24
1−1と、HDD23から転送されてきた再生データを
一時的に記憶するためのバッファメモリ242−1と、
バッファメモリ242−1から出力される素材データ
(圧縮データ)をデコード(伸長および映像音声分離処
理)してベースバンドの映像ディジタルデータと音声デ
ィジタルデータとを生成するデコーダ243−1と、こ
のデコーダ243−1から出力される映像ディジタルデ
ータをアナログの映像信号V1 に変換して外部に出力す
るビデオI/F244−1と、デコーダ243−1から
出力される音声ディジタルデータをアナログの音声信号
A1 に変換して外部に出力するオーディオI/F245
−1とを有している。映像信号V1 および音声信号A1
は、テレビジョン受像機等において通常に視聴可能とな
るような信号送出速度(以下、一倍速という。)で送出
されるようになっている。他の出力部24−2〜24−
nについても同様の構成であるので、それらの説明は省
略する。
【0024】次に、本実施の形態に係るデータ送出装置
の動作について説明する。
【0025】まず、図4を参照して、本発明に係る特徴
部分を説明する。図4は、図3におけるHDD23のデ
ィスク領域a1 〜an のうちの1つ(ここではディスク
領域a1 として説明する。)を概念的に表すものであ
る。この図で、素材データは左端側から順次右端側に向
かって時系列的に記録されていくと共に、データの再生
も同じ方向に行われるものとする。データ再生の行われ
ている位置(再生アドレス)を再生アドレスポインタP
によって指し示すものとすると、この再生アドレスポイ
ンタPの示すアドレスよりも右側のディスク領域は、ま
だデータ送出が行われていない未送出ディスク領域Wで
あり、再生アドレスポインタPよりも左側のディスク領
域は既にデータ送出が終了した送出済ディスク領域Fで
ある。
【0026】ディスク領域a1 の未送出ディスク領域W
に記録された素材データは再生アドレスポインタPの移
動に伴って順次読み出されて、対応する出力部(ここで
は出力部24−1)に転送され、ここでバッファメモリ
242−1に一旦蓄えられた後、デコードされ、一倍速
の番組データ(映像信号V1 および音声信号A1 )とし
て出力される。
【0027】このようにして再生アドレスポインタPが
順次右方向に移動していくと、それに伴って送出済ディ
スク領域Fは右方向に拡大していくが、この送出済ディ
スク領域Fには、VTR装置1(図1)から高速転送さ
れてきた素材データが左から右方向に次々と書き込まれ
ていく。但し、新たな素材データの書き込みは、再生ア
ドレスポインタPを越えて右側の未送出ディスク領域W
に入り込まないように行う。このような読み出しと書き
込みとは時分割的に行われる。このとき、VTR装置1
からの素材データの実質的な転送速度およびディスク領
域a1 への実質的な書込速度は、出力部24−1から外
部に送出される番組データの送出速度に比べて十分に大
きくなるようにすることができる。番組データは伸長さ
れたデータであるのに対し、VTR装置1から転送され
てくる素材データは圧縮されたデータだからである。
【0028】再生アドレスポインタPは、ディスク領域
a1 の右端(未送出ディスク領域Wの右端)にまで達す
ると、今度はディスク領域a1 の左端(それまで送出済
ディスク領域Fであった領域の左端)へと移動する。こ
の時点では、ディスク領域a1 全体が未送出ディスク領
域Wとなる。そして、それ以降、再生アドレスポインタ
Pが右方向に移動しながら再生が続行される。
【0029】これと同様の動作が他のディスク領域a2
〜an においても並行して行われる。これにより、VT
R装置1から高速転送されてきた素材データがディスク
領域a1 〜an に分配されて書き込まれると共に、各デ
ィスク領域a1 〜an からそれらの素材データがそれぞ
れ読み出され、出力部24−1〜24−nからそれぞれ
のチャネルの番組データとして出力されることとなる。
なお、ディスク領域a1 〜an に素材データを分配して
書き込む場合の方法としては、素材データを単に切り分
けてディスク領域a1 〜an の各々に書き込むという方
法のほか、同一データをすべてのディスク領域a1 〜a
n に多重的に書き込むという方法もある。
【0030】なお、ディスク領域a1 〜an に対するデ
ータの書き込みと読み出しは、上記したように時分割的
に行う。例えば、一定の時間間隔を、ディスク領域a1
〜an のそれぞれからのデータ読み出しのためのn個の
タイムスロットと、ディスク領域a1 〜an のそれぞれ
に対するデータ書き込みのためのn個のタイムスロット
の合計2n個のタイムスロットに分け、それぞれのタイ
ムスロット期間内においてアクセス(データの読み出し
または書き込み)を行うようにすればよい。この場合、
タイムスロットの順序は適宜設定可能である。
【0031】上記したように、各送出チャネル(出力部
24−1〜24−n)から送出される番組データは伸長
されたデータであるのに対し、VTR装置1からディス
ク装置2へ転送されてくる素材データは圧縮されたデー
タなので、VTR装置1からの素材データの実質的な転
送速度およびディスク領域a1 への実質的な書込速度
は、出力部24−1から外部に送出される番組データの
送出速度に比べて十分に大きくすることが可能である。
例えば、各送出チャネル(出力部24−1〜24−n)
からの再生ビットレート(番組データの送出速度)を1
0Mbpsとする。この場合、VTR装置1として格別
に高速動作が可能な機構を持った装置を用いなくとも、
カセットテープに記録しておくデータの圧縮度を大きく
することで、VTR装置1からディスク装置2への実質
的なデータ転送速度を例えば100Mbps程度に高め
ることは可能である。ここで、カセットテープの交換や
カセットテープ上の特定アドレスのサーチや高速サーボ
ロック等に要する時間を考慮しないものとすると、10
0分相当の素材データを10分程度でVTR装置1から
ディスク装置2に転送することができる。したがって、
この例では、10チャネル分の素材データをVTR装置
1からディスク装置2に供給しつつ、ディスク装置2か
ら10チャネルの番組データ送出を行うことが可能とな
る。なお、この場合、ディスク装置2全体としての処理
速度は、VTR装置1からディスク装置2への転送速度
に等しいディスクへのデータ記録速度(100Mbp
s)と、ディスク装置2の各送出チャネルからの送出速
度の合計(100Mbps=10チャネル×10Mbp
s/チャネル)との和に等しく、200Mbpsとな
る。
【0032】但し、実際のシステムでは、上記したビデ
オテープの交換のための時間等を考慮して、ディスク装
置2全体としての処理速度に余裕を見込んで、例えば送
出チャネル数を減らしたり、VTR装置1からディスク
装置2へのディスク転送速度をより高く設定する必要が
ある。
【0033】次に、図5を参照して、データ送出装置全
体の動作を説明する。ここで、図5は主としてテープラ
イブラリ7およびVTR装置1の動作を表す。
【0034】このデータ送出装置を最初に運用する場
合、システム制御装置3は、予め設定された送出予定リ
スト(図示せず)に従い、制御バス7およびアドレスバ
ス6を介してテープライブラリ7にカセット選択命令お
よび搬送命令を出す。これを受けたテープライブラリ7
は、図示しないテープ交換機構を駆動させて、該当する
カセットテープを選択し(図5ステップS101)、こ
れをVTR装置1に搬送すると共に、VTRブロックV
B1 を選択してその装着部(図示せず)にセットする
(ステップS102)。このとき、上記の送出予定リス
トが複数のカセットテープを指示した場合には、その最
初の2本のカセットテープを選択して、VTR装置1の
VTRブロックVB1 ,VB2 にそれぞれセットする。
【0035】テープライブラリ7の制御部(図示せず)
およびVTR装置1の制御部15は、制御バス7を介し
てシステム制御装置3にカセットテープの装着完了報告
を行う。これを受けたシステム制御装置3は、VTR装
置1にカセットテープ再生命令(すなわち、ディスク装
置2へのデータ転送命令)を出す。これを受けたVTR
装置1の制御部15は再生部11−1を制御して、セッ
トされたカセットテープ10−1上の再生対象領域をサ
ーチし、プリロールして待機する(ステップS10
3)。ここでは、切替スイッチ12は再生部11−1の
側に切り替えられているものとする。なお、VTRブロ
ックVB2 にもカセットテープ10−2がセットされて
いる場合には、VTRブロックVB1 のカセットテープ
10−1のサーチおよびプリロールと並行してカセット
テープ10−2のサーチおよびプリロールも同時に行
う。
【0036】カセットテープの頭出しとプリロールとが
終わって準備完了状態になり(ステップS104;
Y)、システム制御装置3からディスク装置2上におけ
るデータ転送先アドレスが設定されると(ステップS1
05;Y)、VTR装置1の制御部15は、再生部11
−1を制御してカセットテープ10−1の高速再生を開
始すると共に、再生された素材データに転送先アドレス
を付加し、データバス4を介してディスク装置2に高速
転送を開始する(ステップS106)。このような素材
データの高速再生および高速転送はカセットテープの終
端まで続けられる。そして、そのカセットテープの再生
がテープ終端部まで終了し(ステップS107;Y)、
そこでその予定された番組の素材データが終了する場合
には(ステップS108;N)、処理を終了する。一
方、予定された番組の素材データが他方のカセットテー
プ10−2にまで続いている場合には(ステップS10
8;Y)、切替スイッチ12を再生部11−2の側に切
り替えて(ステップS109)、引き続きカセットテー
プ10−2の再生およびディスク装置2への高速転送を
行う(ステップS106)。
【0037】ディスク装置2の入力部21は、VTR装
置1から高速転送されてきた素材データを受け取る。制
御部22のCPU221は、受け取った素材データをH
DD23のディスク領域a1 〜an に分配して時分割的
に書き込むために必要な制御を行う。
【0038】このようにしてHDD23のディスク領域
a1 〜an の全領域への素材データの書き込みが完了す
ると、制御部22は、各ディスク領域a1 〜an からの
データ読み出しを開始する。データ読み出しは、各ディ
スク領域a1 〜an について時分割的に並行して行う。
各ディスク領域a1 〜an からそれぞれ読み出された素
材データは、内部バス25を介し、それぞれ対応する出
力部24−1〜24−nに転送され、ここでそれぞれデ
コードされて一倍速の番組データ(映像信号V1 〜Vn
および音声信号A1 〜An )として送出される。
【0039】データ読み出しに伴ってディスク領域a1
〜an の各々における再生アドレスポインタPの左側に
生ずる各送出済ディスク領域Fには、VTR装置1から
新たに転送されてくる素材データが時分割的に記録され
る。
【0040】以上説明したように、本実施の形態に係る
データ送出装置では、ディスク装置2から再生送出する
データ速度よりも高速でVTR装置1からディスク装置
2へのデータ転送およびディスク装置2への書き込みを
行うようにしたので、複数のVTR装置を用いることな
く多チャネルの番組送出が可能となる。しかも、大容量
のカセットテープに蓄積された素材データを再生して送
出するので、ディスクのみを用いて構築した場合と比べ
て長時間の番組送出が容易となる。
【0041】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されず、その均等
の範囲内で種々変更可能である。例えば、上記の実施の
形態では、VTR装置1はカセットテープ10−1にデ
ィジタル圧縮記録された素材データを再生してディスク
装置2へ転送することで高速転送を可能としているが、
VTR装置1が格別の高速駆動機構を備えていて、ディ
スク装置2の各チャネルからの送出速度よりも高速にデ
ィスク装置2へデータ転送可能であれば、データが圧縮
されたものでなくとも、多チャネル送出を実現すること
は可能である。
【0042】また、上記の実施の形態では、予め決めら
れたスケジュールに従って番組を送出するスケジュール
送出システムを例に説明したが、本発明はこれに限ら
ず、ユーザからの要求に応じて番組を送出するビデオ・
オン・デマンドシステムにも適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし3の
いずれかに記載のデータ送出装置または請求項4ないし
6のいずれかに記載のデータ送出方法によれば、ディス
ク装置の記憶領域に記録された素材データを再生して所
定の速度で外部に送出すると共に、ディスク装置の記憶
領域のうち既に再生の済んだ記憶領域に、テープ装置か
ら転送されてきた素材データを、ディスク装置からのデ
ータ送出速度を超える速度で記録するようにしたので、
多チャネルのデータ送出システムを構築することが容易
となる。
【0044】特に、請求項2のデータ送出装置または請
求項4記載のデータ送出方法によれば、ディスク装置を
複数のディスクブロックによって構成すると共に、各デ
ィスクブロックごとに、それぞれ、記憶領域に記録され
た素材データを再生して所定の速度で外部に送出すると
共に、テープ装置から転送されてきた素材データを、既
に再生の済んだ記憶領域に、ディスク装置からのデータ
送出速度を超える速度で記録するように構成したので、
さらに、従来のシステムに比べて大幅にテープ装置の台
数を削減しつつ多チャネルのデータ送出を行うことが可
能となる。このため、チャネル当たりのシステムコスト
を低減することができるという効果がある。また、テー
プ装置の大容量という特性を利用しているので、容量に
制限のあるディスク装置を用いつつ長時間の連続データ
送出を容易に実現できるという効果もある。
【0045】また、請求項3のデータ送出装置または請
求項6記載のデータ送出方法によれば、記録用テープに
記録された素材データが圧縮データであるように構成し
たので、さらに、テープ装置自体が格別の高速再生機構
を有していなくとも、テープ装置からディスク装置への
高速データ転送が可能となる。したがって、ディスク装
置からの送出チャネル数を多くすることができ、あるい
は余裕を持ってディスク装置へのデータ書き込みを行う
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るデータ送出装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるVTR装置の概略の回路構成を表
すブロック図である。
【図3】図1におけるディスク装置の概略の回路構成を
表すブロック図である。
【図4】図1におけるディスク装置の動作を説明するた
めの説明図である。
【図5】主として図1におけるVTR装置の動作を説明
するための流れ図である。
【符号の説明】
1…VTR装置、2…ディスク装置、3…システム制御
装置、4…データバス、5…アドレスバス、6…制御バ
ス、7…テープライブラリ、10−1…カセットテー
プ、V1 …映像信号、A1 …音声信号、F…送出済ディ
スク領域、W…未送出ディスク領域、P…再生アドレス
ポインタ、DB1 〜DBn …ディスクブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用テープに記録された素材データを
    高速で再生するテープ装置と、 記憶領域に記録された素材データを再生して所定の速度
    で外部に送出すると共に、前記テープ装置から転送され
    てきた素材データを、既に再生の済んだ記憶領域に前記
    所定の速度を超える速度で記録するディスク装置とを備
    えたことを特徴とするデータ送出装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスク装置は複数のディスクブロ
    ックを含んで構成され、 前記各ディスクブロックごとに、それぞれ、記憶領域に
    記録された素材データを再生して所定の速度で外部に送
    出すると共に、前記テープ装置から転送されてきた素材
    データを、既に再生の済んだ記憶領域に前記所定の速度
    を超える速度で記録することを特徴とする請求項1記載
    のデータ送出装置。
  3. 【請求項3】 前記記録用テープに記録された素材デー
    タは圧縮されたデータであることを特徴とする請求項1
    記載のデータ送出装置。
  4. 【請求項4】 記録用テープに記録された素材データを
    高速で再生可能なテープ装置と、記憶領域に記録された
    素材データを再生して所定の速度で外部に送出可能なデ
    ィスク装置とを用いたデータ送出方法であって、 前記テープ装置から再生した素材データを前記ディスク
    装置に転送し、 この転送されてきた素材データを、前記ディスク装置の
    既に再生の済んだ記憶領域に前記所定の速度を超える速
    度で記録すると共に、前記ディスク装置の記録領域に記
    録された素材データを再生して前記所定の速度で外部に
    送出するようにしたことを特徴とするデータ送出方法。
  5. 【請求項5】 前記ディスク装置を複数のディスクブロ
    ックによって構成し、 前記テープ装置により再生され転送されてきた素材デー
    タを、前記各ディスクブロックの既に再生の済んだ記憶
    領域に前記所定の速度を超える速度でそれぞれ記録する
    と共に、前記各ディスクブロックの記録領域に記録され
    た素材データをそれぞれ再生して前記所定の速度で外部
    に送出するようにしたことを特徴とする請求項4記載の
    データ送出方法。
  6. 【請求項6】 前記記録用テープに記録された素材デー
    タは圧縮されたデータであることを特徴とする請求項4
    記載のデータ送出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013152751A (ja) * 2013-04-05 2013-08-08 Hitachi Maxell Ltd データ処理方法
CN112001066A (zh) * 2020-07-30 2020-11-27 四川大学 一种基于深度学习的极限传输容量的计算方法

Cited By (3)

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JP2013152751A (ja) * 2013-04-05 2013-08-08 Hitachi Maxell Ltd データ処理方法
CN112001066A (zh) * 2020-07-30 2020-11-27 四川大学 一种基于深度学习的极限传输容量的计算方法
CN112001066B (zh) * 2020-07-30 2022-11-04 四川大学 一种基于深度学习的极限传输容量的计算方法

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