JPH10325323A - 2サイクル内燃機関 - Google Patents
2サイクル内燃機関Info
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- JPH10325323A JPH10325323A JP9150378A JP15037897A JPH10325323A JP H10325323 A JPH10325323 A JP H10325323A JP 9150378 A JP9150378 A JP 9150378A JP 15037897 A JP15037897 A JP 15037897A JP H10325323 A JPH10325323 A JP H10325323A
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- Japan
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- chamber
- combustion chamber
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D13/00—Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing
- F02D13/02—Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
- F02D13/028—Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation for two-stroke engines
- F02D13/0284—Variable control of exhaust valves only
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B21/00—Engines characterised by air-storage chambers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B25/00—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders
- F02B25/20—Means for reducing the mixing of charge and combustion residues or for preventing escape of fresh charge through outlet ports not provided for in, or of interest apart from, subgroups F02B25/02 - F02B25/18
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- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/18—Other cylinders
- F02F1/22—Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2サイクル内燃機関において、燃焼室内混合
気の吹抜けを阻止して、良好な燃焼を得るとともに、燃
費および排気浄化性能を高める。 【解決手段】 燃焼室と燃焼室に隣接するチャンバー部
との連通路に制御弁が配設され、連通路を介して燃焼室
に燃料または混合気を、チャンバーに高圧縮ガスを、そ
れぞれ供給もしくは充填する2サイクル内燃機関におい
て、連通路は、燃焼室13からチャンバー29に高圧縮ガス
が流れる第1連通路30と、チャンバー29から燃焼室13に
混合気が流れる第2連通路33とからなり、制御弁36は、
第1連通路30に設けられる第1制御弁38と、第2連通路
33に設けられる第2制御弁37とからなり、第1制御弁38
は、排気開口22閉塞時近傍で第1連通路30を連通させ、
圧縮工程途中で第1連通路30を閉塞させ、第2制御弁37
は、掃気開口16、17、43閉塞時近傍で第2連通路33を連
通させ、圧縮工程途中で第1連通路30が閉塞される前に
第2連通路33を閉塞させ、シリンダ孔5に開口された第
1連通路30の開口31の上端位置は、同第2連通路33の開
口34の上端位置より低くされない。
気の吹抜けを阻止して、良好な燃焼を得るとともに、燃
費および排気浄化性能を高める。 【解決手段】 燃焼室と燃焼室に隣接するチャンバー部
との連通路に制御弁が配設され、連通路を介して燃焼室
に燃料または混合気を、チャンバーに高圧縮ガスを、そ
れぞれ供給もしくは充填する2サイクル内燃機関におい
て、連通路は、燃焼室13からチャンバー29に高圧縮ガス
が流れる第1連通路30と、チャンバー29から燃焼室13に
混合気が流れる第2連通路33とからなり、制御弁36は、
第1連通路30に設けられる第1制御弁38と、第2連通路
33に設けられる第2制御弁37とからなり、第1制御弁38
は、排気開口22閉塞時近傍で第1連通路30を連通させ、
圧縮工程途中で第1連通路30を閉塞させ、第2制御弁37
は、掃気開口16、17、43閉塞時近傍で第2連通路33を連
通させ、圧縮工程途中で第1連通路30が閉塞される前に
第2連通路33を閉塞させ、シリンダ孔5に開口された第
1連通路30の開口31の上端位置は、同第2連通路33の開
口34の上端位置より低くされない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、燃焼室内混合
気の吹抜けを阻止して、燃焼安定性、燃費および排気浄
化性能を高めた2サイクル内燃機関に関し、さらに詳し
くは、燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連
通路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設す
るとともに、該連通路を介して前記燃焼室に燃料または
混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供
給もしくは充填する2サイクル内燃機関において、特に
連通路と制御弁の形状と位置とを最適化して、これらの
効果をさらに高めた2サイクル内燃機関に関する。
気の吹抜けを阻止して、燃焼安定性、燃費および排気浄
化性能を高めた2サイクル内燃機関に関し、さらに詳し
くは、燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連
通路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設す
るとともに、該連通路を介して前記燃焼室に燃料または
混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供
給もしくは充填する2サイクル内燃機関において、特に
連通路と制御弁の形状と位置とを最適化して、これらの
効果をさらに高めた2サイクル内燃機関に関する。
【0002】
【従来技術】従来の2サイクル内燃機関では、気化器等
により供給された燃料が吸入空気と混合され、この混合
気がクランク室内に吸入された後、掃気開口を介して燃
焼室に供給され、排気開口の開放時期が掃気開口の開放
時期よりも早く(排気開口の開口上縁が掃気開口の開口
上縁より高い)設定されているため、燃焼室内に供給さ
れた混合気が排気通路に排出され、いわゆる、吹抜けが
生じ易かった。
により供給された燃料が吸入空気と混合され、この混合
気がクランク室内に吸入された後、掃気開口を介して燃
焼室に供給され、排気開口の開放時期が掃気開口の開放
時期よりも早く(排気開口の開口上縁が掃気開口の開口
上縁より高い)設定されているため、燃焼室内に供給さ
れた混合気が排気通路に排出され、いわゆる、吹抜けが
生じ易かった。
【0003】この吹抜けは、排気チャンバーの排気脈動
効果により、抑制されるものの、全運転域に亘っては、
抑制は困難であり、その結果、燃費と排気浄化性能とに
影響が出ていた。
効果により、抑制されるものの、全運転域に亘っては、
抑制は困難であり、その結果、燃費と排気浄化性能とに
影響が出ていた。
【0004】これを解決するものとして、特開平3−1
00318号公報および特開平5−302521号公報
の2サイクル内燃機関があった。
00318号公報および特開平5−302521号公報
の2サイクル内燃機関があった。
【0005】特開平3−100318号公報に記載され
た2サイクル内燃機関では、クランク室に逆止弁を介し
て高圧室が接続され、該高圧室と燃焼室とは空気通路で
もって接続され、該空気通路の下端に電磁弁が介装さ
れ、該空気通路の上端には、燃焼室に向って燃料を噴射
し得る燃料噴射弁が設けられている。
た2サイクル内燃機関では、クランク室に逆止弁を介し
て高圧室が接続され、該高圧室と燃焼室とは空気通路で
もって接続され、該空気通路の下端に電磁弁が介装さ
れ、該空気通路の上端には、燃焼室に向って燃料を噴射
し得る燃料噴射弁が設けられている。
【0006】また、特開平5−302521号公報に記
載された2サイクル内燃機関では、クランクケースとシ
リンダブロックとに隣接してチャンバーが配設され、ク
ランク室とチャンバーとの間に吸気制御弁が介装される
とともに、該チャンバーとシリンダの燃焼室との間に掃
気制御弁が介装され、該チャンバー内に向って燃料を噴
射する燃料噴射弁が設けられている。
載された2サイクル内燃機関では、クランクケースとシ
リンダブロックとに隣接してチャンバーが配設され、ク
ランク室とチャンバーとの間に吸気制御弁が介装される
とともに、該チャンバーとシリンダの燃焼室との間に掃
気制御弁が介装され、該チャンバー内に向って燃料を噴
射する燃料噴射弁が設けられている。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら、特開平3−1
00318号公報記載の2サイクル内燃機関において
は、シリンダ側壁に燃焼室に臨んで燃料供給用開口を設
け、該開口に向けて垂直に直に燃料噴射弁を配設してい
るため、噴霧は排気開口側のシリンダ壁に衝突して、そ
こに付着し易い。
00318号公報記載の2サイクル内燃機関において
は、シリンダ側壁に燃焼室に臨んで燃料供給用開口を設
け、該開口に向けて垂直に直に燃料噴射弁を配設してい
るため、噴霧は排気開口側のシリンダ壁に衝突して、そ
こに付着し易い。
【0008】また、ピストンと噴霧が干渉しないよう
に、噴霧時期を早めると、排気開口に吹き抜け易くな
り、逆に噴霧時期を遅らせるために燃料供給用開口を高
い位置に配設すると、燃料噴射弁が高温の燃焼ガスに曝
され、噴射弁に高い耐熱性が要求される。
に、噴霧時期を早めると、排気開口に吹き抜け易くな
り、逆に噴霧時期を遅らせるために燃料供給用開口を高
い位置に配設すると、燃料噴射弁が高温の燃焼ガスに曝
され、噴射弁に高い耐熱性が要求される。
【0009】また、特開平5−302521号公報記載
の2サイクル内燃機関においては、掃気制御弁から噴射
される混合気は、全ての掃気開口を介して燃焼室に供給
される構造とされているため、混合気の排気開口からの
吹抜けが避けられない。
の2サイクル内燃機関においては、掃気制御弁から噴射
される混合気は、全ての掃気開口を介して燃焼室に供給
される構造とされているため、混合気の排気開口からの
吹抜けが避けられない。
【0010】本出願人は、これら従来のものが有する問
題点を解決したものとして、先に特願平8−26936
6号の出願をした。このものは、燃焼室と該燃焼室の側
方に並設され燃料噴射装置に連なるチャンバーとの連通
路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁が配設さ
れ、該連通路を介して燃焼室に燃料を、チャンバーに高
圧縮ガスを、それぞれ供給もしくは充填する2サイクル
内燃機関において、連通路は、燃焼室からチャンバーに
高圧縮ガスが流れる第1連通路と、チャンバーから燃焼
室に混合気が流れる第2連通路とからなっており、制御
弁は、第1連通路に設けられる第1制御弁と、第2連通
路に設けられる第2制御弁とからなっており、第1制御
弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で第1連通路を閉塞させ、第2
制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で第2連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で第1連通路が閉塞される前に
第2連通路を閉塞させるようにされている。
題点を解決したものとして、先に特願平8−26936
6号の出願をした。このものは、燃焼室と該燃焼室の側
方に並設され燃料噴射装置に連なるチャンバーとの連通
路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁が配設さ
れ、該連通路を介して燃焼室に燃料を、チャンバーに高
圧縮ガスを、それぞれ供給もしくは充填する2サイクル
内燃機関において、連通路は、燃焼室からチャンバーに
高圧縮ガスが流れる第1連通路と、チャンバーから燃焼
室に混合気が流れる第2連通路とからなっており、制御
弁は、第1連通路に設けられる第1制御弁と、第2連通
路に設けられる第2制御弁とからなっており、第1制御
弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で第1連通路を閉塞させ、第2
制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で第2連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で第1連通路が閉塞される前に
第2連通路を閉塞させるようにされている。
【0011】本出願人による前記出願のものは、前記の
ように構成されているので、掃気初期に空気のみによる
掃気が行なわれ、混合気がそのまま燃焼室内を通過して
排気通路へ排出される吹抜けが未然に阻止される。ま
た、燃焼室に供給される燃料(濃混合気)は、前記空気
によって充分に掃気された燃焼室内に流入し、燃焼室内
で適正な濃度の混合気となり、良好な燃焼が得られるの
で、高水準の燃費と、高い排気浄化性能が達成され得
る。
ように構成されているので、掃気初期に空気のみによる
掃気が行なわれ、混合気がそのまま燃焼室内を通過して
排気通路へ排出される吹抜けが未然に阻止される。ま
た、燃焼室に供給される燃料(濃混合気)は、前記空気
によって充分に掃気された燃焼室内に流入し、燃焼室内
で適正な濃度の混合気となり、良好な燃焼が得られるの
で、高水準の燃費と、高い排気浄化性能が達成され得
る。
【0012】また、チャンバーへの高圧縮ガスの充填
は、圧縮工程下にある燃焼室から第1連通路を介して行
われるので、その充填に燃焼室内のほぼ一定の高圧を利
用することができ、従来のクランク室内の圧力を利用す
る充填に比べ、エンジン回転数の上昇に伴うスロットル
弁の全開による圧力低下の影響がないため、より確実
で、安定した高いチャンバー圧力が得られる(図9、図
10参照)。
は、圧縮工程下にある燃焼室から第1連通路を介して行
われるので、その充填に燃焼室内のほぼ一定の高圧を利
用することができ、従来のクランク室内の圧力を利用す
る充填に比べ、エンジン回転数の上昇に伴うスロットル
弁の全開による圧力低下の影響がないため、より確実
で、安定した高いチャンバー圧力が得られる(図9、図
10参照)。
【0013】さらに、濃混合気を作るための高圧縮ガス
を燃焼室から得るようにしたので、チャンバーと燃焼室
とを連通する連通路に配設される制御弁(回転弁)を燃
焼室近傍のシリンダ壁に設けることが可能になり、この
結果、制御弁と混合気噴射開口(第2連通路の燃焼室側
開口)との間の連通路長さを短くすることができて、そ
の分、混合気を連通路を通過させて移動させるのに必要
とされていた空気の量を低減できる。
を燃焼室から得るようにしたので、チャンバーと燃焼室
とを連通する連通路に配設される制御弁(回転弁)を燃
焼室近傍のシリンダ壁に設けることが可能になり、この
結果、制御弁と混合気噴射開口(第2連通路の燃焼室側
開口)との間の連通路長さを短くすることができて、そ
の分、混合気を連通路を通過させて移動させるのに必要
とされていた空気の量を低減できる。
【0014】加えて、燃料が該連通路を移動するのに要
する時間が短縮され、該時間のファクターが制御弁の開
き時期の設定に及ぼす影響が小さくされて、制御弁の開
き時期の設定が容易になるとともに、設定された制御弁
の開き時期が、広い回転数範囲にわたって適合し易くな
る。
する時間が短縮され、該時間のファクターが制御弁の開
き時期の設定に及ぼす影響が小さくされて、制御弁の開
き時期の設定が容易になるとともに、設定された制御弁
の開き時期が、広い回転数範囲にわたって適合し易くな
る。
【0015】本出願人による前記出願のものは、以上の
ように、種々の効果を奏することができるが、これらの
効果をさらによく奏することができるようにするため
に、特に燃焼室とチャンバーとの連通路、該連通路に配
設される制御弁等の形状と位置関係について、さらに最
適化を図るべき点が残されていた。
ように、種々の効果を奏することができるが、これらの
効果をさらによく奏することができるようにするため
に、特に燃焼室とチャンバーとの連通路、該連通路に配
設される制御弁等の形状と位置関係について、さらに最
適化を図るべき点が残されていた。
【0016】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した2サイクル内燃機関の
改良に係り、その請求項1に記載された発明は、燃焼室
と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通路に、該連
通路を開閉自在に制御する制御弁を配設するとともに、
前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または混合気を、
前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供給もしくは
充填する2サイクル内燃機関において、前記連通路は、
前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガスが流れる第
1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室に混合気が
流れる第2連通路とからなり、前記制御弁は、前記第1
連通路に設けられる第1制御弁と、前記第2連通路に設
けられる第2制御弁とからなり、前記第1制御弁は、排
気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通させ、かつ、
圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞させ、前記第2制
御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が閉塞される
前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、前記第1連
通路と前記第2連通路の各燃焼室側開口は、シリンダ孔
に開口され、かつ、前記第1連通路の燃焼室側開口の上
端位置が、前記第2連通路の燃焼室側開口の上端位置よ
り低くならないようにされたことを特徴とする2サイク
ル内燃機関である。
は、前記のような課題を解決した2サイクル内燃機関の
改良に係り、その請求項1に記載された発明は、燃焼室
と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通路に、該連
通路を開閉自在に制御する制御弁を配設するとともに、
前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または混合気を、
前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供給もしくは
充填する2サイクル内燃機関において、前記連通路は、
前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガスが流れる第
1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室に混合気が
流れる第2連通路とからなり、前記制御弁は、前記第1
連通路に設けられる第1制御弁と、前記第2連通路に設
けられる第2制御弁とからなり、前記第1制御弁は、排
気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通させ、かつ、
圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞させ、前記第2制
御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が閉塞される
前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、前記第1連
通路と前記第2連通路の各燃焼室側開口は、シリンダ孔
に開口され、かつ、前記第1連通路の燃焼室側開口の上
端位置が、前記第2連通路の燃焼室側開口の上端位置よ
り低くならないようにされたことを特徴とする2サイク
ル内燃機関である。
【0017】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、第1連通路は、第2連通路が第
2制御弁により閉塞(混合気供給が終了)された後、第
1制御弁により閉塞(高圧縮ガス充填が終了)される
が、これら連通路の燃焼室側開口も、この順序に従って
圧縮工程下にあるピストンの上昇により閉塞されるよう
にすることができる。したがって、これら連通路の燃焼
室側開口の位置を可能な限り最も低い位置にすることが
できるので、内燃機関の膨張比を略維持することがで
き、その熱効率を維持することができる。
に構成されているので、第1連通路は、第2連通路が第
2制御弁により閉塞(混合気供給が終了)された後、第
1制御弁により閉塞(高圧縮ガス充填が終了)される
が、これら連通路の燃焼室側開口も、この順序に従って
圧縮工程下にあるピストンの上昇により閉塞されるよう
にすることができる。したがって、これら連通路の燃焼
室側開口の位置を可能な限り最も低い位置にすることが
できるので、内燃機関の膨張比を略維持することがで
き、その熱効率を維持することができる。
【0018】また、その請求項2に記載された発明は、
燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通路
に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設すると
ともに、前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または混
合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供給
もしくは充填する2サイクル内燃機関において、前記連
通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガスが
流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室に
混合気が流れる第2連通路とからなり、前記制御弁は、
前記第1連通路に設けられる第1制御弁と、前記第2連
通路に設けられる第2制御弁とからなり、前記第1制御
弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞させ、
前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、
前記第1連通路と前記第2連通路の各燃焼室側開口は、
シリンダ孔に開口され、かつ、前記第2連通路の燃焼室
側開口の位置が、前記第2制御弁が前記第2連通路を連
通させた初期に、ピストンで閉ざされないようにされた
ことを特徴とする2サイクル内燃機関である。
燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通路
に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設すると
ともに、前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または混
合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供給
もしくは充填する2サイクル内燃機関において、前記連
通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガスが
流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室に
混合気が流れる第2連通路とからなり、前記制御弁は、
前記第1連通路に設けられる第1制御弁と、前記第2連
通路に設けられる第2制御弁とからなり、前記第1制御
弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞させ、
前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、
前記第1連通路と前記第2連通路の各燃焼室側開口は、
シリンダ孔に開口され、かつ、前記第2連通路の燃焼室
側開口の位置が、前記第2制御弁が前記第2連通路を連
通させた初期に、ピストンで閉ざされないようにされた
ことを特徴とする2サイクル内燃機関である。
【0019】請求項2に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、制御弁から燃焼室に至る第2連
通路の形状により調節された混合気の噴霧の方向が、ピ
ストンにより乱されるようなことがなくなる。この結
果、良好な燃焼が得られて、高い燃費および排気浄化性
能が得られる。
に構成されているので、制御弁から燃焼室に至る第2連
通路の形状により調節された混合気の噴霧の方向が、ピ
ストンにより乱されるようなことがなくなる。この結
果、良好な燃焼が得られて、高い燃費および排気浄化性
能が得られる。
【0020】また、その請求項3に記載された発明は、
燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通路
に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設すると
ともに、前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または混
合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供給
もしくは充填する2サイクル内燃機関において、前記連
通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガスが
流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室に
混合気が流れる第2連通路とからなり、前記制御弁は、
前記第1連通路に設けられる第1制御弁と、前記第2連
通路に設けられる第2制御弁とからなり、前記第1制御
弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞させ、
前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、
前記第1連通路を前記燃焼室から前記チャンバーに高圧
縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧縮ガスの圧力
と、該第1連通路の通路断面積との積と、前記第2連通
路を前記チャンバーから前記燃焼室に混合気が流れる時
の流通時間と、該混合気の圧力と、該第2連通路の通路
断面積との積とが、略等しくされたことを特徴とする2
サイクル内燃機関である。
燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通路
に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設すると
ともに、前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または混
合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供給
もしくは充填する2サイクル内燃機関において、前記連
通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガスが
流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室に
混合気が流れる第2連通路とからなり、前記制御弁は、
前記第1連通路に設けられる第1制御弁と、前記第2連
通路に設けられる第2制御弁とからなり、前記第1制御
弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通さ
せ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞させ、
前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、
前記第1連通路を前記燃焼室から前記チャンバーに高圧
縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧縮ガスの圧力
と、該第1連通路の通路断面積との積と、前記第2連通
路を前記チャンバーから前記燃焼室に混合気が流れる時
の流通時間と、該混合気の圧力と、該第2連通路の通路
断面積との積とが、略等しくされたことを特徴とする2
サイクル内燃機関である。
【0021】請求項3に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、高圧縮ガスのチャンバーへの充
填時間が短くても、燃焼室に混合気を供給するに必要な
十分な量の高圧縮ガスがチャンバーに広い回転域にわた
って確保されて、適正な燃料の供給と良好な噴霧が得ら
れて、良好な燃焼が行なわれる。
に構成されているので、高圧縮ガスのチャンバーへの充
填時間が短くても、燃焼室に混合気を供給するに必要な
十分な量の高圧縮ガスがチャンバーに広い回転域にわた
って確保されて、適正な燃料の供給と良好な噴霧が得ら
れて、良好な燃焼が行なわれる。
【0022】また、第1連通路の燃焼室側開口の面積、
したがって、また、第1連通路の燃焼室側容積を必要最
小限に小さくすることができるので、内燃機関の膨張比
を略維持することができて、その熱効率を維持すること
ができる。
したがって、また、第1連通路の燃焼室側容積を必要最
小限に小さくすることができるので、内燃機関の膨張比
を略維持することができて、その熱効率を維持すること
ができる。
【0023】さらに、その請求項4に記載された発明
は、燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通
路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設する
とともに、前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または
混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供
給もしくは充填する2サイクル内燃機関において、前記
連通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガス
が流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室
に混合気が流れる第2連通路とからなり、前記制御弁
は、前記第1連通路に設けられる第1制御弁と、前記第
2連通路に設けられる第2制御弁とからなり、前記第1
制御弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通
させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞さ
せ、前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2
連通路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通
路が閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるととも
に、前記チャンバーへの高圧縮ガスの充填時期と、前記
燃焼室への混合気の供給時期とは、互いに重なり合う時
期があるようにされたことを特徴とする2サイクル内燃
機関である。
は、燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー部との連通
路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁を配設する
とともに、前記連通路を介して前記燃焼室に燃料または
混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、それぞれ供
給もしくは充填する2サイクル内燃機関において、前記
連通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮ガス
が流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃焼室
に混合気が流れる第2連通路とからなり、前記制御弁
は、前記第1連通路に設けられる第1制御弁と、前記第
2連通路に設けられる第2制御弁とからなり、前記第1
制御弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通路を連通
させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を閉塞さ
せ、前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2
連通路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通
路が閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるととも
に、前記チャンバーへの高圧縮ガスの充填時期と、前記
燃焼室への混合気の供給時期とは、互いに重なり合う時
期があるようにされたことを特徴とする2サイクル内燃
機関である。
【0024】請求項4に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、シリンダ内圧力(燃焼室圧力)
が内燃機関の運転条件によって変動しても、チャンバー
圧力がシリンダ内圧力と等しくなるクランク角において
は、常に高圧縮ガスの充填と混合気の供給とが可能な状
態にされているので、チャンバーへは混合気を燃焼室に
搬送するに必要な十分な量の高圧縮ガスが効率よく充填
され、燃焼室へは適正な量の混合気が効率よく供給され
る。
に構成されているので、シリンダ内圧力(燃焼室圧力)
が内燃機関の運転条件によって変動しても、チャンバー
圧力がシリンダ内圧力と等しくなるクランク角において
は、常に高圧縮ガスの充填と混合気の供給とが可能な状
態にされているので、チャンバーへは混合気を燃焼室に
搬送するに必要な十分な量の高圧縮ガスが効率よく充填
され、燃焼室へは適正な量の混合気が効率よく供給され
る。
【0025】また、請求項5記載のように請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載の発明を構成することによ
り、第1制御弁と第2制御弁の製造と、それらの制御機
構の構成が容易になる。
し請求項4のいずれかに記載の発明を構成することによ
り、第1制御弁と第2制御弁の製造と、それらの制御機
構の構成が容易になる。
【0026】その他、本願の請求項1ないし請求項5に
記載された各発明は、前記効果のほか、本出願人による
先の出願のものが奏する効果を、それぞれ奏することが
できる。
記載された各発明は、前記効果のほか、本出願人による
先の出願のものが奏する効果を、それぞれ奏することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図10に図示さ
れる本願の請求項1ないし請求項5に記載された発明の
一実施形態について説明する。図1は本実施形態におけ
る火花点火式2サイクル内燃機関の縦断側面図、図2お
よび図3は、それぞれ図1の異なる要部の拡大図、図4
は図1のIV−IV線で切断した横断側面図、図5は回
転弁の縦断面図、図6および図7は、それぞれ図5のV
I−VI線およびVII−VII線で切断した断面図、
図8は火花点火式2サイクル内燃機関の運転サイクルを
図示した説明図、図9および図10は、火花点火式2サ
イクル内燃機関の運転特性を示した図であって、図9は
スロットル全開の場合の、図10はスロットル20%開
の場合の、クランク角とシリンダ内、クランクケース、
チャンバーの各圧力との関係を示した図である。
れる本願の請求項1ないし請求項5に記載された発明の
一実施形態について説明する。図1は本実施形態におけ
る火花点火式2サイクル内燃機関の縦断側面図、図2お
よび図3は、それぞれ図1の異なる要部の拡大図、図4
は図1のIV−IV線で切断した横断側面図、図5は回
転弁の縦断面図、図6および図7は、それぞれ図5のV
I−VI線およびVII−VII線で切断した断面図、
図8は火花点火式2サイクル内燃機関の運転サイクルを
図示した説明図、図9および図10は、火花点火式2サ
イクル内燃機関の運転特性を示した図であって、図9は
スロットル全開の場合の、図10はスロットル20%開
の場合の、クランク角とシリンダ内、クランクケース、
チャンバーの各圧力との関係を示した図である。
【0028】これらの図において、火花点火式2サイク
ル内燃機関1は、図示されない自動二輪車に搭載される
もので、該火花点火式2サイクル内燃機関1では、クラ
ンクケース2の上方にシリンダブロック3およびシリン
ダヘッド4が順次重ねられて、相互に一体に結合されて
いる。
ル内燃機関1は、図示されない自動二輪車に搭載される
もので、該火花点火式2サイクル内燃機関1では、クラ
ンクケース2の上方にシリンダブロック3およびシリン
ダヘッド4が順次重ねられて、相互に一体に結合されて
いる。
【0029】また、シリンダブロック3に形成されたシ
リンダ孔5にピストン6が上下に摺動自在に嵌装され、
該ピストン6とクランク軸8とは連接棒7によって相互
に連結されており、ピストン6の昇降に伴なってクラン
ク軸8が回転駆動されるようになっている。
リンダ孔5にピストン6が上下に摺動自在に嵌装され、
該ピストン6とクランク軸8とは連接棒7によって相互
に連結されており、ピストン6の昇降に伴なってクラン
ク軸8が回転駆動されるようになっている。
【0030】さらに、車体後方から前方に指向した吸気
通路10がクランクケース2の吸気通路10に接続され、該
吸気通路10にはスロットル弁(図示されず)とリード弁
12とが直列に介装され、スロットル弁は図示されない連
結手段を介してスロットルグリップ(図示されず)に連
結されており、スロットルグリップを一方向へ捩ると、
スロットル弁の開度が増大するようになっている。
通路10がクランクケース2の吸気通路10に接続され、該
吸気通路10にはスロットル弁(図示されず)とリード弁
12とが直列に介装され、スロットル弁は図示されない連
結手段を介してスロットルグリップ(図示されず)に連
結されており、スロットルグリップを一方向へ捩ると、
スロットル弁の開度が増大するようになっている。
【0031】さらにまた、クランクケース2およびシリ
ンダブロック3には、シリンダ孔5の上部とクランク室
9とを連通する左右2本ずつ、合計で4本の空気供給用
掃気通路14、15と、後述する混合気(燃料)供給用開口
34および高圧縮ガス取入れ用開口31下方に開口する後方
の空気供給用掃気通路42との、全部で5本の空気供給用
掃気通路が形成され、それらのシリンダ孔5側の端部
は、開口16、17、43とされて、該シリンダ孔5に開口し
ている。空気供給用掃気通路42は、リード弁12の後流側
のクランクケース2の吸気通路10に直接連なっている。
ンダブロック3には、シリンダ孔5の上部とクランク室
9とを連通する左右2本ずつ、合計で4本の空気供給用
掃気通路14、15と、後述する混合気(燃料)供給用開口
34および高圧縮ガス取入れ用開口31下方に開口する後方
の空気供給用掃気通路42との、全部で5本の空気供給用
掃気通路が形成され、それらのシリンダ孔5側の端部
は、開口16、17、43とされて、該シリンダ孔5に開口し
ている。空気供給用掃気通路42は、リード弁12の後流側
のクランクケース2の吸気通路10に直接連なっている。
【0032】排気通路21のシリンダ孔5側排気開口22
は、これら空気供給用掃気通路14、15、42の開口16、1
7、43より高い位置にまで延びて、後述する混合気供給
用開口34および高圧縮ガス取入れ用開口31と対抗した位
置に配置されている。24は排気通路21の排気開口22の近
くに設けられ、該排気開口22の上縁高さを変化させて排
気タイミングを可変にし、かつ排気通路21の断面積をも
可変にする排気制御弁である。
は、これら空気供給用掃気通路14、15、42の開口16、1
7、43より高い位置にまで延びて、後述する混合気供給
用開口34および高圧縮ガス取入れ用開口31と対抗した位
置に配置されている。24は排気通路21の排気開口22の近
くに設けられ、該排気開口22の上縁高さを変化させて排
気タイミングを可変にし、かつ排気通路21の断面積をも
可変にする排気制御弁である。
【0033】シリンダ孔5の上方の略半球形状の燃焼室
13は、排気開口22寄りにオフセットされ、該燃焼室13に
点火栓23が配設されている。
13は、排気開口22寄りにオフセットされ、該燃焼室13に
点火栓23が配設されている。
【0034】車体後方寄りに位置して、燃焼室13側方の
シリンダブロック3には、チャンバー29が並設されてい
る。そして、該チャンバー29と燃焼室13とを連通する第
1連通路(高圧縮ガス通路)30、第2連通路(混合気通
路)33の途中の弁収納孔40には、回転弁36が回転自在に
嵌装され、該回転弁36は、図示されない伝動機構によ
り、クランク軸8と反対方向 (図1で時計方向) に同一
回転速度で回転駆動されるようになっている。39は回転
弁36の一端に装着され、前記図示されない伝動機構が架
渡されるプーリである(図4参照)。
シリンダブロック3には、チャンバー29が並設されてい
る。そして、該チャンバー29と燃焼室13とを連通する第
1連通路(高圧縮ガス通路)30、第2連通路(混合気通
路)33の途中の弁収納孔40には、回転弁36が回転自在に
嵌装され、該回転弁36は、図示されない伝動機構によ
り、クランク軸8と反対方向 (図1で時計方向) に同一
回転速度で回転駆動されるようになっている。39は回転
弁36の一端に装着され、前記図示されない伝動機構が架
渡されるプーリである(図4参照)。
【0035】第1連通路30には、燃焼室13からチャンバ
ー29に高圧縮ガスが流れる。また、第2連通路33には、
チャンバー29から燃焼室13に混合気もしくは該混合気形
成前の高圧縮ガスが流れる。そして、これら両連通路3
0、33における高圧縮ガスと混合気の流れは、図5ない
し図7に図示されるように、回転弁36を構成し第1連通
路30に配設される一方の第1制御弁(高圧縮ガス充填制
御弁)38と、回転弁36を構成し第2連通路33に配設され
る他方の第2制御弁(混合気噴射制御弁)37とにより、
それぞれ所定のタイミングで連通・遮断制御される。
ー29に高圧縮ガスが流れる。また、第2連通路33には、
チャンバー29から燃焼室13に混合気もしくは該混合気形
成前の高圧縮ガスが流れる。そして、これら両連通路3
0、33における高圧縮ガスと混合気の流れは、図5ない
し図7に図示されるように、回転弁36を構成し第1連通
路30に配設される一方の第1制御弁(高圧縮ガス充填制
御弁)38と、回転弁36を構成し第2連通路33に配設され
る他方の第2制御弁(混合気噴射制御弁)37とにより、
それぞれ所定のタイミングで連通・遮断制御される。
【0036】第1連通路30は、図4に図示されるよう
に、左右(図において上下)に2個所設けられており、
これら左右2個所の連通路30の各々に第1制御弁38が設
けられ、これら左右2個所の連通路30の間に、第2連通
路33が配置されている。
に、左右(図において上下)に2個所設けられており、
これら左右2個所の連通路30の各々に第1制御弁38が設
けられ、これら左右2個所の連通路30の間に、第2連通
路33が配置されている。
【0037】図5ないし図7には、これら第1制御弁38
と第2制御弁37とが並設された回転弁36の断面図が示さ
れている。第1制御弁38は、回転弁36の素材をなす回転
体の外周所定長の円弧の両端を直線で結んだ三日月形状
に切り落として形成され、第2制御弁37は、周方向所定
長、所定の深さの切欠きとして形成され、その先端は、
混合気の噴霧が直線的に円滑になされるように、段差を
なくして形成されている。
と第2制御弁37とが並設された回転弁36の断面図が示さ
れている。第1制御弁38は、回転弁36の素材をなす回転
体の外周所定長の円弧の両端を直線で結んだ三日月形状
に切り落として形成され、第2制御弁37は、周方向所定
長、所定の深さの切欠きとして形成され、その先端は、
混合気の噴霧が直線的に円滑になされるように、段差を
なくして形成されている。
【0038】ここで、第1連通路30、第2連通路33、第
1制御弁38、第2制御弁37等の形状と位置関係は、次の
ように設定されている。第1連通路30の燃焼室13側開口
である高圧縮ガス取入れ用開口31の上端位置h1 は、第
2連通路33の燃焼室13側開口である混合気供給用開口34
の上端位置h2より低くならないように、高く設定され
ている。また、該混合気供給用開口34の位置は、第2制
御弁37が第2連通路33を連通させた初期に、該開口34が
ピストンにより閉ざされないように、その下端とピスト
ン6の外周上端との間に距離s(可変)が保持されるよ
うにして、形成されている(図1ないし図3参照)。
1制御弁38、第2制御弁37等の形状と位置関係は、次の
ように設定されている。第1連通路30の燃焼室13側開口
である高圧縮ガス取入れ用開口31の上端位置h1 は、第
2連通路33の燃焼室13側開口である混合気供給用開口34
の上端位置h2より低くならないように、高く設定され
ている。また、該混合気供給用開口34の位置は、第2制
御弁37が第2連通路33を連通させた初期に、該開口34が
ピストンにより閉ざされないように、その下端とピスト
ン6の外周上端との間に距離s(可変)が保持されるよ
うにして、形成されている(図1ないし図3参照)。
【0039】さらに、第1連通路30を燃焼室13からチャ
ンバー29に高圧縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧
縮ガスの圧力と、高圧縮ガス取入れ用開口31の面積との
積と、第2連通路33をチャンバー29から燃焼室13に混合
気が流れる時の流通時間と、該混合気の圧力と、混合気
供給用開口34の面積との積とは、略等しくなるように設
定されている。
ンバー29に高圧縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧
縮ガスの圧力と、高圧縮ガス取入れ用開口31の面積との
積と、第2連通路33をチャンバー29から燃焼室13に混合
気が流れる時の流通時間と、該混合気の圧力と、混合気
供給用開口34の面積との積とは、略等しくなるように設
定されている。
【0040】第1制御弁38、第2制御弁37の開閉のタイ
ミングは、次のようになされる。図8ないし図10をも
参照して、第1制御弁38は、排気開口22の閉塞時近傍で
第1連通路30を連通させ、かつ、圧縮工程途中で該第1
連通路30を閉塞させ、この間、燃焼室13に臨む高圧縮ガ
ス取入れ用開口31から燃焼室13内の高圧縮ガスをチャン
バー29に取り入れ充填する(図9および図10における
b)。32は第1連通路30のチャンバー29側開口である。
ミングは、次のようになされる。図8ないし図10をも
参照して、第1制御弁38は、排気開口22の閉塞時近傍で
第1連通路30を連通させ、かつ、圧縮工程途中で該第1
連通路30を閉塞させ、この間、燃焼室13に臨む高圧縮ガ
ス取入れ用開口31から燃焼室13内の高圧縮ガスをチャン
バー29に取り入れ充填する(図9および図10における
b)。32は第1連通路30のチャンバー29側開口である。
【0041】他方、第2制御弁37は、掃気開口16、17、
43の閉塞時近傍で第2連通路33を連通させ、かつ、圧縮
工程途中で第1連通路30が閉塞される前に該第2連通路
33を閉塞させ、この間、チャンバー29から燃焼室13内に
混合気を供給噴射せしめる(図9および図10における
a)。このように、チャンバー29への高圧縮ガスの充填
時期と、燃焼室13への混合気の供給時期とは、互いに重
なり合う時期があるように設定されている(図9および
図10におけるc)。
43の閉塞時近傍で第2連通路33を連通させ、かつ、圧縮
工程途中で第1連通路30が閉塞される前に該第2連通路
33を閉塞させ、この間、チャンバー29から燃焼室13内に
混合気を供給噴射せしめる(図9および図10における
a)。このように、チャンバー29への高圧縮ガスの充填
時期と、燃焼室13への混合気の供給時期とは、互いに重
なり合う時期があるように設定されている(図9および
図10におけるc)。
【0042】混合気の形成は、次のようにしてなされ
る。図4に図示されるように、チャンバー29の左右両側
には、燃料噴射装置41がシリンダブロック3に左右対称
に取り付けられており、これらの燃料噴射装置41より噴
射された燃料は、第2制御弁37が第2連通路33を連通さ
せる直前に、該第2制御弁37の切欠きが臨む混合気形成
用空間44(図3参照)内に両側斜め下方から噴出され
る。その噴出位置は、平面視第2連通路33の略中央部で
あり、該位置において、チャンバー29は、第2連通路33
のチャンバー29側開口35、前記混合気形成用空間44を介
して燃料噴射装置41に連なっている。
る。図4に図示されるように、チャンバー29の左右両側
には、燃料噴射装置41がシリンダブロック3に左右対称
に取り付けられており、これらの燃料噴射装置41より噴
射された燃料は、第2制御弁37が第2連通路33を連通さ
せる直前に、該第2制御弁37の切欠きが臨む混合気形成
用空間44(図3参照)内に両側斜め下方から噴出され
る。その噴出位置は、平面視第2連通路33の略中央部で
あり、該位置において、チャンバー29は、第2連通路33
のチャンバー29側開口35、前記混合気形成用空間44を介
して燃料噴射装置41に連なっている。
【0043】次いで、第2制御弁37が第2連通路33を連
通させると、チャンバー29に充填されていた高圧縮ガス
が、開口35より第2連通路33内に流入し、待機していた
燃料と混合して混合気を形成しつつ、チャンバー29内の
高圧により圧送されて、混合気供給用開口34から燃焼室
13に噴射される。
通させると、チャンバー29に充填されていた高圧縮ガス
が、開口35より第2連通路33内に流入し、待機していた
燃料と混合して混合気を形成しつつ、チャンバー29内の
高圧により圧送されて、混合気供給用開口34から燃焼室
13に噴射される。
【0044】図示の火花点火式2サイクル内燃機関1
は、前記のように構成されているので、次のように作動
する。図示されないスタータモータによりクランク軸8
が図1にて反時計方向へ回転駆動されると、図8に図示
されるように、上死点(TDC)前90°の時点にて排気
開口22がピストン6により閉塞されて圧縮工程に入る。
そうすると、第1制御弁38が開いて第1連通路30を連通
させ、燃焼室13内の高圧縮ガスが、高圧縮ガス取入れ用
開口31、第1連通路30、開口32を介してチャンバー29に
充填される。
は、前記のように構成されているので、次のように作動
する。図示されないスタータモータによりクランク軸8
が図1にて反時計方向へ回転駆動されると、図8に図示
されるように、上死点(TDC)前90°の時点にて排気
開口22がピストン6により閉塞されて圧縮工程に入る。
そうすると、第1制御弁38が開いて第1連通路30を連通
させ、燃焼室13内の高圧縮ガスが、高圧縮ガス取入れ用
開口31、第1連通路30、開口32を介してチャンバー29に
充填される。
【0045】さらに、上死点(TDC)前略75°の時点
にて第2連通路33の燃焼室13側端部の混合気供給用開口
34がピストン6により閉塞され、その後、高圧縮ガス取
入れ開口31がピストン6により閉塞され、燃焼室13への
混合気の供給、チャンバー29への高圧縮ガスの充填が相
次いで終了する。
にて第2連通路33の燃焼室13側端部の混合気供給用開口
34がピストン6により閉塞され、その後、高圧縮ガス取
入れ開口31がピストン6により閉塞され、燃焼室13への
混合気の供給、チャンバー29への高圧縮ガスの充填が相
次いで終了する。
【0046】さらに燃焼室13が圧縮され、上死点前所定
タイミングにて点火栓23が点火され、また、ピストン6
の上昇によりクランク室9は膨張を続けて、吸気が続行
される。
タイミングにて点火栓23が点火され、また、ピストン6
の上昇によりクランク室9は膨張を続けて、吸気が続行
される。
【0047】そして、上死点(TDC)に達した以後、
燃焼室13内の混合気が燃焼して膨張するとともに、ピス
トン6の下降によりクランク室9は圧縮され、クランク
室9内の空気は圧縮される。さらに、上死点(TDC)
から90°経過した時点 (排気制御弁24の上下位置で変動
する) で、排気開口22が開放され、燃焼ガスが排気通路
21より排出される。
燃焼室13内の混合気が燃焼して膨張するとともに、ピス
トン6の下降によりクランク室9は圧縮され、クランク
室9内の空気は圧縮される。さらに、上死点(TDC)
から90°経過した時点 (排気制御弁24の上下位置で変動
する) で、排気開口22が開放され、燃焼ガスが排気通路
21より排出される。
【0048】さらにまた、上死点(TDC)から約122
°経過した時点で、ピストン6の下降により掃気開口1
6、17、43が開口され、クランク室9内の圧縮された空
気 (燃料を含んでいない) が空気供給用掃気通路14、1
5、42を介して掃気開口16、17、43より燃焼室13内に流
入し、燃焼室13内の既燃焼ガスが排気開口22の方に向っ
て押し出され、空気のみによる掃気が行なわれ、それと
同時に燃料噴射装置41より燃料が、第2制御弁37の切欠
きが臨む混合気形成用空間44内に噴出される。
°経過した時点で、ピストン6の下降により掃気開口1
6、17、43が開口され、クランク室9内の圧縮された空
気 (燃料を含んでいない) が空気供給用掃気通路14、1
5、42を介して掃気開口16、17、43より燃焼室13内に流
入し、燃焼室13内の既燃焼ガスが排気開口22の方に向っ
て押し出され、空気のみによる掃気が行なわれ、それと
同時に燃料噴射装置41より燃料が、第2制御弁37の切欠
きが臨む混合気形成用空間44内に噴出される。
【0049】次に、下死点(BDC)から約58°経過し
た時点で掃気開口16、17、43がピストン6の上昇により
閉塞され、掃気開口16、17、43からの空気の流入による
掃気が停止されるとともに、ほぼこの時点から、第2制
御弁37が第2連通路33を連通させ、混合気が混合気供給
用開口34から燃焼室13内に噴射される。同時に、ピスト
ン6の上昇によるクランク室9の膨張でもって、吸気通
路10よりリード弁12を介してクランク室9内に空気が吸
入される。なお、前記混合気の噴射に際し、該混合気の
吹抜けはほとんどない。
た時点で掃気開口16、17、43がピストン6の上昇により
閉塞され、掃気開口16、17、43からの空気の流入による
掃気が停止されるとともに、ほぼこの時点から、第2制
御弁37が第2連通路33を連通させ、混合気が混合気供給
用開口34から燃焼室13内に噴射される。同時に、ピスト
ン6の上昇によるクランク室9の膨張でもって、吸気通
路10よりリード弁12を介してクランク室9内に空気が吸
入される。なお、前記混合気の噴射に際し、該混合気の
吹抜けはほとんどない。
【0050】本実施形態における火花点火式2サイクル
内燃機関1は、前記のように構成され、前記のように作
動するので、次のような効果を奏することができる。前
記のように、図示の火花点火式2サイクル内燃機関1で
は、掃気初期に空気のみによる掃気が行なわれるので、
混合気がそのまま燃焼室13内を通過して排気通路21へ排
出される吹抜けが未然に阻止され、燃費の向上と未燃ガ
スによる大気汚染の防止が達成され得る。
内燃機関1は、前記のように構成され、前記のように作
動するので、次のような効果を奏することができる。前
記のように、図示の火花点火式2サイクル内燃機関1で
は、掃気初期に空気のみによる掃気が行なわれるので、
混合気がそのまま燃焼室13内を通過して排気通路21へ排
出される吹抜けが未然に阻止され、燃費の向上と未燃ガ
スによる大気汚染の防止が達成され得る。
【0051】また、チャンバー29に充填された高圧縮ガ
スと、燃料噴射装置41より噴射された燃料とにより、第
2連通路33内において生成される混合気は、濃い混合気
であり、これが、空気供給用掃気通路14、15、42を通過
した燃料を含まない空気によって充分に掃気された燃焼
室13内に流入するので、該燃焼室13内で適正な濃度の混
合気となり、良好な燃焼が得られて、高水準の燃費と、
高い排気浄化性能が達成され得る。
スと、燃料噴射装置41より噴射された燃料とにより、第
2連通路33内において生成される混合気は、濃い混合気
であり、これが、空気供給用掃気通路14、15、42を通過
した燃料を含まない空気によって充分に掃気された燃焼
室13内に流入するので、該燃焼室13内で適正な濃度の混
合気となり、良好な燃焼が得られて、高水準の燃費と、
高い排気浄化性能が達成され得る。
【0052】また、高圧縮ガス取入れ用開口31の上端位
置が、混合気供給用開口34の上端位置より低くならない
ようにされているので、第1連通路30は、第2連通路33
が第2制御弁37により閉塞(混合気供給が終了)された
後、第1制御弁38により閉塞(高圧縮ガス充填が終了)
されるが、これら連通路30、33の燃焼室側開口である高
圧縮ガス取入れ用開口31、混合気供給用開口34も、この
順序に従って圧縮工程下にあるピストンの上昇により閉
塞されるようにすることができる。したがって、これら
高圧縮ガス取入れ用開口31、混合気供給用開口34の位置
を可能な限り最も低い位置にすることができるので、内
燃機関1の膨張比をほぼ維持することができ、その熱効
率を維持することができる。
置が、混合気供給用開口34の上端位置より低くならない
ようにされているので、第1連通路30は、第2連通路33
が第2制御弁37により閉塞(混合気供給が終了)された
後、第1制御弁38により閉塞(高圧縮ガス充填が終了)
されるが、これら連通路30、33の燃焼室側開口である高
圧縮ガス取入れ用開口31、混合気供給用開口34も、この
順序に従って圧縮工程下にあるピストンの上昇により閉
塞されるようにすることができる。したがって、これら
高圧縮ガス取入れ用開口31、混合気供給用開口34の位置
を可能な限り最も低い位置にすることができるので、内
燃機関1の膨張比をほぼ維持することができ、その熱効
率を維持することができる。
【0053】仮に、高圧縮ガス取入れ用開口31の上端位
置が、混合気供給用開口34の上端位置より低くされたと
する。そうすると、高圧縮ガス取入れ用開口31の上端位
置は、第1連通路30が第1制御弁38により閉塞される
前、該第1連通路30を流れる高圧縮ガスの流れを閉塞し
ないように十分な高さにされなければならないところ、
該第1制御弁38による第1連通路30の閉塞に先立って既
に閉塞されている第2連通路33の燃焼室側開口である混
合気供給用開口34の上端位置は、高圧縮ガス取入れ用開
口31の上端位置より不要に高いのであるから、全体的
に、これら開口31、34の上端位置は、高い水準位置に形
成されることになり、この結果、内燃機関1の膨張比が
低減されて、その熱効率を維持することができなくな
る。
置が、混合気供給用開口34の上端位置より低くされたと
する。そうすると、高圧縮ガス取入れ用開口31の上端位
置は、第1連通路30が第1制御弁38により閉塞される
前、該第1連通路30を流れる高圧縮ガスの流れを閉塞し
ないように十分な高さにされなければならないところ、
該第1制御弁38による第1連通路30の閉塞に先立って既
に閉塞されている第2連通路33の燃焼室側開口である混
合気供給用開口34の上端位置は、高圧縮ガス取入れ用開
口31の上端位置より不要に高いのであるから、全体的
に、これら開口31、34の上端位置は、高い水準位置に形
成されることになり、この結果、内燃機関1の膨張比が
低減されて、その熱効率を維持することができなくな
る。
【0054】さらに、混合気供給用開口34の位置は、第
2制御弁37が第2連通路33を連通させた初期に、ピスト
ン6で閉ざされないように、距離s(可変)が保持され
るようにされているので、第2制御弁37から燃焼室13に
至る第2連通路33の形状により調節される混合気の噴霧
の方向が、ピストン6により乱されるようなことがなく
なる。この結果、良好な燃焼が得られて、高い燃費およ
び排気浄化性能が得られる。
2制御弁37が第2連通路33を連通させた初期に、ピスト
ン6で閉ざされないように、距離s(可変)が保持され
るようにされているので、第2制御弁37から燃焼室13に
至る第2連通路33の形状により調節される混合気の噴霧
の方向が、ピストン6により乱されるようなことがなく
なる。この結果、良好な燃焼が得られて、高い燃費およ
び排気浄化性能が得られる。
【0055】また、第1連通路30を燃焼室13からチャン
バー29に高圧縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧縮
ガスの圧力と、高圧縮ガス取入れ用開口31の面積との積
と、第2連通路33をチャンバー29から燃焼室13に混合気
が流れる時の流通時間と、該混合気の圧力と、混合気供
給用開口34の面積との積とは、略等しくなるように設定
されているので、図8ないし図10から明らかなよう
に、高圧縮ガス(圧縮ガス)のチャンバー29への充填時
間が短くても、高圧縮ガスの圧力ないしは高圧縮ガス取
入れ用開口31の面積を増加することにより、これら3者
の積が稼げるので、高圧縮ガスのチャンバー29への充填
量は、ほぼ混合気の燃焼室13への供給量と見合う量にな
り、燃焼室13に混合気を供給するに十分な量の高圧縮ガ
スがチャンバー29に広い回転域にわたって確保されて、
適正な燃料の供給と良好な噴霧が得られ、良好な燃焼が
行なわれる。
バー29に高圧縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧縮
ガスの圧力と、高圧縮ガス取入れ用開口31の面積との積
と、第2連通路33をチャンバー29から燃焼室13に混合気
が流れる時の流通時間と、該混合気の圧力と、混合気供
給用開口34の面積との積とは、略等しくなるように設定
されているので、図8ないし図10から明らかなよう
に、高圧縮ガス(圧縮ガス)のチャンバー29への充填時
間が短くても、高圧縮ガスの圧力ないしは高圧縮ガス取
入れ用開口31の面積を増加することにより、これら3者
の積が稼げるので、高圧縮ガスのチャンバー29への充填
量は、ほぼ混合気の燃焼室13への供給量と見合う量にな
り、燃焼室13に混合気を供給するに十分な量の高圧縮ガ
スがチャンバー29に広い回転域にわたって確保されて、
適正な燃料の供給と良好な噴霧が得られ、良好な燃焼が
行なわれる。
【0056】なお、この場合、各流体の流通時間、圧
力、流通通路断面積としては、必ずしも、第1連通路30
および第2連通路33の燃焼室13側開口31、34の位置にお
けるそれらの値に限定されず、第1制御弁38および第2
制御弁37の各周方向切欠きの位置におけるそれらの値が
選択されてもよく、この場合にあっては、第1連通路30
に配設される第1制御弁38の周方向切欠きの深さを、第
2連通路33に配設される第2制御弁37の周方向切欠きの
深さより深く形成することにより、前記と同様の効果を
奏することができる(図6、図7参照)。
力、流通通路断面積としては、必ずしも、第1連通路30
および第2連通路33の燃焼室13側開口31、34の位置にお
けるそれらの値に限定されず、第1制御弁38および第2
制御弁37の各周方向切欠きの位置におけるそれらの値が
選択されてもよく、この場合にあっては、第1連通路30
に配設される第1制御弁38の周方向切欠きの深さを、第
2連通路33に配設される第2制御弁37の周方向切欠きの
深さより深く形成することにより、前記と同様の効果を
奏することができる(図6、図7参照)。
【0057】また、前記のように、両者の積が略等しく
なるようにすることにより、高圧縮ガス取入れ用開口31
の面積、したがって、また、第1連通路30の燃焼室13側
容積を必要最小限に小さくすることができるので、内燃
機関1の膨張比を略維持することができて、その熱効率
を維持することができる。
なるようにすることにより、高圧縮ガス取入れ用開口31
の面積、したがって、また、第1連通路30の燃焼室13側
容積を必要最小限に小さくすることができるので、内燃
機関1の膨張比を略維持することができて、その熱効率
を維持することができる。
【0058】さらに、チャンバー29への高圧縮ガスの充
填時期と、燃焼室13への混合気の供給時期とは、互いに
重なり合う時期があるように設定されているので、シリ
ンダ内圧力(燃焼室13内圧力)が内燃機関1の運転条件
によって変動しても、チャンバー29の圧力がシリンダ内
圧力と等しくなるクランク角においては、常に高圧縮ガ
スの充填と混合気の供給とが可能な状態にされており、
このため、チャンバー29へは、混合気を燃焼室13に搬送
するに十分な高圧縮ガスが効率よく充填され、また、燃
焼室13へは、適正な量の混合気が効率よく供給される。
填時期と、燃焼室13への混合気の供給時期とは、互いに
重なり合う時期があるように設定されているので、シリ
ンダ内圧力(燃焼室13内圧力)が内燃機関1の運転条件
によって変動しても、チャンバー29の圧力がシリンダ内
圧力と等しくなるクランク角においては、常に高圧縮ガ
スの充填と混合気の供給とが可能な状態にされており、
このため、チャンバー29へは、混合気を燃焼室13に搬送
するに十分な高圧縮ガスが効率よく充填され、また、燃
焼室13へは、適正な量の混合気が効率よく供給される。
【0059】また、第1制御弁38と第2制御弁37とは、
回転弁36の素材をなす回転体の軸方向に並設され、位相
を変えて一体に連結された回転弁として構成されている
ので、これら制御弁の製造と、それらの制御機構の構成
が容易になる。
回転弁36の素材をなす回転体の軸方向に並設され、位相
を変えて一体に連結された回転弁として構成されている
ので、これら制御弁の製造と、それらの制御機構の構成
が容易になる。
【0060】その他、本実施形態における火花点火式2
サイクル内燃機関1は、前記した、本出願人による先の
出願のものが奏する効果を奏することができる。
サイクル内燃機関1は、前記した、本出願人による先の
出願のものが奏する効果を奏することができる。
【図1】本願の請求項1ないし請求項5に記載された発
明の一実施形態ににおける火花点火式2サイクル内燃機
関の縦断側面図である。
明の一実施形態ににおける火花点火式2サイクル内燃機
関の縦断側面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図1の他の要部の拡大図である。
【図4】図1のIV−IV線で切断した横断側面図であ
る。
る。
【図5】図1の実施形態において、回転弁の縦断面図で
ある。
ある。
【図6】図5のVI−VI線で切断した断面図である。
【図7】図5のVII−VII線で切断した断面図であ
る。
る。
【図8】図1の実施形態において、火花点火式2サイク
ル内燃機関の運転サイクルを図示した説明図である。
ル内燃機関の運転サイクルを図示した説明図である。
【図9】図1の実施形態において、火花点火式2サイク
ル内燃機関の運転特性を示した図である。
ル内燃機関の運転特性を示した図である。
【図10】図1の実施形態において、火花点火式2サイ
クル内燃機関の他の異なる状態における運転特性を示し
た図である。
クル内燃機関の他の異なる状態における運転特性を示し
た図である。
1…火花点火式2サイクル内燃機関、2…クランクケー
ス、3…シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…
シリンダ孔、6…ピストン、7…連接棒、8…クランク
軸、9…クランク室、10…吸気通路、12…リード弁、13
…燃焼室、14,15…空気供給用掃気通路、16、17…掃気
開口、21…排気通路、22…排気開口、23…点火栓、24…
排気制御弁、29…チャンバー、30…第1連通路(高圧縮
ガス通路)、31…高圧縮ガス取入れ用開口、32…開口、
33…第2連通路(混合気通路)、34…混合気供給用開
口、35…開口、36…回転弁、37…第2制御弁(切欠
き)、38…第1制御弁(切欠き)、39…プーリ、40…弁
収納孔、41…燃料噴射弁、42…空気供給用掃気通路、43
…掃気開口、44…混合気形成用空間。
ス、3…シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…
シリンダ孔、6…ピストン、7…連接棒、8…クランク
軸、9…クランク室、10…吸気通路、12…リード弁、13
…燃焼室、14,15…空気供給用掃気通路、16、17…掃気
開口、21…排気通路、22…排気開口、23…点火栓、24…
排気制御弁、29…チャンバー、30…第1連通路(高圧縮
ガス通路)、31…高圧縮ガス取入れ用開口、32…開口、
33…第2連通路(混合気通路)、34…混合気供給用開
口、35…開口、36…回転弁、37…第2制御弁(切欠
き)、38…第1制御弁(切欠き)、39…プーリ、40…弁
収納孔、41…燃料噴射弁、42…空気供給用掃気通路、43
…掃気開口、44…混合気形成用空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02B 25/20 F02B 25/20 Z F02F 1/22 F02F 1/22 B
Claims (5)
- 【請求項1】 燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー
部との連通路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁
を配設するとともに、前記連通路を介して前記燃焼室に
燃料または混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、
それぞれ供給もしくは充填する2サイクル内燃機関にお
いて、 前記連通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮
ガスが流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃
焼室に混合気が流れる第2連通路とからなり、 前記制御弁は、前記第1連通路に設けられる第1制御弁
と、前記第2連通路に設けられる第2制御弁とからな
り、 前記第1制御弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を
閉塞させ、 前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、 前記第1連通路と前記第2連通路の各燃焼室側開口は、
シリンダ孔に開口され、かつ、前記第1連通路の燃焼室
側開口の上端位置が、前記第2連通路の燃焼室側開口の
上端位置より低くならないようにされたことを特徴とす
る2サイクル内燃機関。 - 【請求項2】 燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー
部との連通路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁
を配設するとともに、前記連通路を介して前記燃焼室に
燃料または混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、
それぞれ供給もしくは充填する2サイクル内燃機関にお
いて、 前記連通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮
ガスが流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃
焼室に混合気が流れる第2連通路とからなり、 前記制御弁は、前記第1連通路に設けられる第1制御弁
と、前記第2連通路に設けられる第2制御弁とからな
り、 前記第1制御弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を
閉塞させ、 前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、 前記第1連通路と前記第2連通路の各燃焼室側開口は、
シリンダ孔に開口され、かつ、前記第2連通路の燃焼室
側開口の位置が、前記第2制御弁が前記第2連通路を連
通させた初期に、ピストンで閉ざされないようにされた
ことを特徴とする2サイクル内燃機関。 - 【請求項3】 燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー
部との連通路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁
を配設するとともに、前記連通路を介して前記燃焼室に
燃料または混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、
それぞれ供給もしくは充填する2サイクル内燃機関にお
いて、 前記連通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮
ガスが流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃
焼室に混合気が流れる第2連通路とからなり、 前記制御弁は、前記第1連通路に設けられる第1制御弁
と、前記第2連通路に設けられる第2制御弁とからな
り、 前記第1制御弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を
閉塞させ、 前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、 前記第1連通路を前記燃焼室から前記チャンバーに高圧
縮ガスが流れる時の流通時間と、該高圧縮ガスの圧力
と、該第1連通路の通路断面積との積と、前記第2連通
路を前記チャンバーから前記燃焼室に混合気が流れる時
の流通時間と、該混合気の圧力と、該第2連通路の通路
断面積との積とが、略等しくされたことを特徴とする2
サイクル内燃機関。 - 【請求項4】 燃焼室と該燃焼室に隣接するチャンバー
部との連通路に、該連通路を開閉自在に制御する制御弁
を配設するとともに、前記連通路を介して前記燃焼室に
燃料または混合気を、前記チャンバーに高圧縮ガスを、
それぞれ供給もしくは充填する2サイクル内燃機関にお
いて、 前記連通路は、前記燃焼室から前記チャンバーに高圧縮
ガスが流れる第1連通路と、前記チャンバーから前記燃
焼室に混合気が流れる第2連通路とからなり、 前記制御弁は、前記第1連通路に設けられる第1制御弁
と、前記第2連通路に設けられる第2制御弁とからな
り、 前記第1制御弁は、排気開口閉塞時近傍で前記第1連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路を
閉塞させ、 前記第2制御弁は、掃気開口閉塞時近傍で前記第2連通
路を連通させ、かつ、圧縮工程途中で前記第1連通路が
閉塞される前に前記第2連通路を閉塞させるとともに、 前記チャンバーへの高圧縮ガスの充填時期と、前記燃焼
室への混合気の供給時期とは、互いに重なり合う時期が
あるようにされたことを特徴とする2サイクル内燃機
関。 - 【請求項5】 前記第1制御弁と前記第2制御弁とは、
回転体の軸方向に並設されて一体に連結された回転弁と
して構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項
4のいずれかに記載の2サイクル内燃機関。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15037897A JP3778319B2 (ja) | 1997-05-24 | 1997-05-24 | 2サイクル内燃機関 |
AU39251/97A AU723794B2 (en) | 1997-05-24 | 1997-09-25 | Two-cycle internal combustion engine |
TW086114083A TW355192B (en) | 1997-05-24 | 1997-09-26 | A two-stroke internal combustion engine |
CA002216593A CA2216593C (en) | 1997-05-24 | 1997-09-29 | Two-cycle internal combustion engine |
IT97TO000856A IT1295445B1 (it) | 1997-05-24 | 1997-09-29 | Motore a combustione interna a due tempi. |
FR9712081A FR2763640B1 (fr) | 1997-05-24 | 1997-09-29 | Moteur a combustion interne a deux temps |
US08/940,029 US5960749A (en) | 1997-05-24 | 1997-09-29 | Two-cycle internal combustion engine |
CN97119389A CN1088796C (zh) | 1997-05-24 | 1997-09-30 | 二冲程内燃机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15037897A JP3778319B2 (ja) | 1997-05-24 | 1997-05-24 | 2サイクル内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325323A true JPH10325323A (ja) | 1998-12-08 |
JP3778319B2 JP3778319B2 (ja) | 2006-05-24 |
Family
ID=15495696
Family Applications (1)
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