JPH10323778A - レーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用いたレーザ加工装置 - Google Patents
レーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用いたレーザ加工装置Info
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- JPH10323778A JPH10323778A JP9134934A JP13493497A JPH10323778A JP H10323778 A JPH10323778 A JP H10323778A JP 9134934 A JP9134934 A JP 9134934A JP 13493497 A JP13493497 A JP 13493497A JP H10323778 A JPH10323778 A JP H10323778A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】透明脆性材料のレーザ加工において、被加工物
の亀裂の先頭位置を正確に検出可能な方法を実現する。 【解決手段】検出用光源6から出射され、被加工物4の
表面を透過した光は、その数%が被加工物4の表面及び
裏面(上面及び下面)で反射しながら亀裂の先頭位置に
進む。照射範囲内に入射した光は、被加工物4の表面及
び裏面で反射を繰り返すことにより積分され、加工進展
部の面、つまり亀裂の位置ですべて反射され、強い光と
して結像レンズ8を通過してカメラ7に結像する。カメ
ラ7で撮像された映像は、XYテーブル制御部に供給さ
れる。このXYテーブル制御部9はカメラ7で撮像され
た映像を光量が所定の閾値Mを越えるか否かで二値化
し、明暗の境を算出する。これにより、正確な加工進展
位置(クラック先頭位置)を検出することができる。
の亀裂の先頭位置を正確に検出可能な方法を実現する。 【解決手段】検出用光源6から出射され、被加工物4の
表面を透過した光は、その数%が被加工物4の表面及び
裏面(上面及び下面)で反射しながら亀裂の先頭位置に
進む。照射範囲内に入射した光は、被加工物4の表面及
び裏面で反射を繰り返すことにより積分され、加工進展
部の面、つまり亀裂の位置ですべて反射され、強い光と
して結像レンズ8を通過してカメラ7に結像する。カメ
ラ7で撮像された映像は、XYテーブル制御部に供給さ
れる。このXYテーブル制御部9はカメラ7で撮像され
た映像を光量が所定の閾値Mを越えるか否かで二値化
し、明暗の境を算出する。これにより、正確な加工進展
位置(クラック先頭位置)を検出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、LCD基
板を構成するガラス板のような透明脆性材料をレーザ光
により加工するレーザ加工に関する。
板を構成するガラス板のような透明脆性材料をレーザ光
により加工するレーザ加工に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、LCD基板に使用されるガラス
板のような脆性材料を分割する場合には、一般的にはダ
イヤモンド等の硬い工具を用いガラス表面に線状に溝を
形成し、その後、機械的な応力を加えてその線状の溝に
沿って割断、分割する。
板のような脆性材料を分割する場合には、一般的にはダ
イヤモンド等の硬い工具を用いガラス表面に線状に溝を
形成し、その後、機械的な応力を加えてその線状の溝に
沿って割断、分割する。
【0003】この分割方法では、溝形成時に切り屑が発
生し、割断時にも同様に、切り屑、微細な破片などが発
生し、これらの小片が最終製品の歩留まりを下げる一因
となっている。また、直線ではなく曲線状に分割すると
きには、分割面以外にもクラックが発生し、最終製品の
信頼性を低下させる要因となっている。
生し、割断時にも同様に、切り屑、微細な破片などが発
生し、これらの小片が最終製品の歩留まりを下げる一因
となっている。また、直線ではなく曲線状に分割すると
きには、分割面以外にもクラックが発生し、最終製品の
信頼性を低下させる要因となっている。
【0004】このような問題点を回避する方法として、
レーザ、電熱ヒータ等を熱源とし、熱応力でクラック
(亀裂)を進展させてガラス板等を割断する方法がある
(特開平1−108006号公報、特開平3−489号
公報等)。
レーザ、電熱ヒータ等を熱源とし、熱応力でクラック
(亀裂)を進展させてガラス板等を割断する方法がある
(特開平1−108006号公報、特開平3−489号
公報等)。
【0005】レーザを加熱源として割断する場合のレー
ザ加工装置の構成例を図5に示す。図5において、レー
ザ発振器1から出力されたレーザ光2は、反射鏡11で
反射され、集光レンズ3で、脆性材料である被加工物4
のほぼ表面上に集光される。そして、被加工物4は、X
Yテーブル5によって、レーザ光2に対して相対的に移
動される。
ザ加工装置の構成例を図5に示す。図5において、レー
ザ発振器1から出力されたレーザ光2は、反射鏡11で
反射され、集光レンズ3で、脆性材料である被加工物4
のほぼ表面上に集光される。そして、被加工物4は、X
Yテーブル5によって、レーザ光2に対して相対的に移
動される。
【0006】このとき、レーザ光2の照射は被加工物4
が溶融するまでには至らない低い密度のパワーで加熱す
る。この移動するレーザ光2の照射によって、被加工物
4の表面上では、図6の(a)に示すように、レーザ光
2の照射点を中心として、レーザ光2の進行方向と逆方
向(熱源後方)に、上記中心から遠くなるに従って、温
度傾斜が緩やかとなる温度分布が発生する。
が溶融するまでには至らない低い密度のパワーで加熱す
る。この移動するレーザ光2の照射によって、被加工物
4の表面上では、図6の(a)に示すように、レーザ光
2の照射点を中心として、レーザ光2の進行方向と逆方
向(熱源後方)に、上記中心から遠くなるに従って、温
度傾斜が緩やかとなる温度分布が発生する。
【0007】そして、この温度分布によって、図6の
(b)に示すように、レーザ光2による加熱源近傍では
円周方向には圧縮応力が作用するが、レーザ照射点から
ある距離を越えると、引張応力が作用するという熱応力
が発生する。
(b)に示すように、レーザ光2による加熱源近傍では
円周方向には圧縮応力が作用するが、レーザ照射点から
ある距離を越えると、引張応力が作用するという熱応力
が発生する。
【0008】また、レーザ光2による加熱源近傍にクラ
ックが存在する場合、加熱源に近いクラック先端におい
ては、図6の(c)に示すような応力拡大係数KICが
作用する。この応力拡大係数KICが破壊靭性値Kcを
超えると、クラックが進展する。
ックが存在する場合、加熱源に近いクラック先端におい
ては、図6の(c)に示すような応力拡大係数KICが
作用する。この応力拡大係数KICが破壊靭性値Kcを
超えると、クラックが進展する。
【0009】したがって、レーザ光2による加熱源を任
意の軌跡に沿ってXYテーブル5で走査すると、その軌
跡に追従するようにクラックが進展し、被加工物4を割
断、分割することができる。
意の軌跡に沿ってXYテーブル5で走査すると、その軌
跡に追従するようにクラックが進展し、被加工物4を割
断、分割することができる。
【0010】上述したレーザ光による割断方法では、通
常のレーザ切断のように被加工物を溶融、蒸発に至るま
で加熱しないので、加工に伴う溶融物、蒸発物が発生し
ない。また、上記レーザ切断による方法と比べてもクリ
ーンな加工ができる。また、レーザ等による加熱源の軌
跡によっては、曲線の加工も実現できる。
常のレーザ切断のように被加工物を溶融、蒸発に至るま
で加熱しないので、加工に伴う溶融物、蒸発物が発生し
ない。また、上記レーザ切断による方法と比べてもクリ
ーンな加工ができる。また、レーザ等による加熱源の軌
跡によっては、曲線の加工も実現できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記レーザ光による割
断方法を用いて、ガラス板等の透明脆性材料を割断する
場合には、加熱源のレーザ光として、ガラスに対して吸
収率の高い波長を持つCO2レーザ、或いは吸収率は高
くはないがレーザ発振器がコンパクトでメンテナンスの
容易なNd:YAGレーザが用いられる。
断方法を用いて、ガラス板等の透明脆性材料を割断する
場合には、加熱源のレーザ光として、ガラスに対して吸
収率の高い波長を持つCO2レーザ、或いは吸収率は高
くはないがレーザ発振器がコンパクトでメンテナンスの
容易なNd:YAGレーザが用いられる。
【0012】上述したCO2レーザ、Nd:YAGレー
ザが用いられる場合であっても、クラックの進展はレー
ザ走査(定速)に対し、間欠的に急激に進行する。これ
は、被加工物である脆性材料に応力が増大し、その応力
が急激に解放されることにより、クラックが間欠的に進
展するものである。クラックの間欠的な進展距離が大き
いと、所望の進展方向以外へのクラックが進展する可能
性が大となる。
ザが用いられる場合であっても、クラックの進展はレー
ザ走査(定速)に対し、間欠的に急激に進行する。これ
は、被加工物である脆性材料に応力が増大し、その応力
が急激に解放されることにより、クラックが間欠的に進
展するものである。クラックの間欠的な進展距離が大き
いと、所望の進展方向以外へのクラックが進展する可能
性が大となる。
【0013】ところが、従来の技術においては、このク
ラックの進展を正確に検出することができなかったた
め、クラック先頭位置に応じた適切な動作制御を行うこ
とが困難であり、加工精度が低下するという不具合が発
生していた。
ラックの進展を正確に検出することができなかったた
め、クラック先頭位置に応じた適切な動作制御を行うこ
とが困難であり、加工精度が低下するという不具合が発
生していた。
【0014】本発明の目的は、透明脆性材料のレーザ加
工における亀裂の先頭位置を正確に検出することが可能
な亀裂の先頭位置検出方法及び装置を実現することであ
る。
工における亀裂の先頭位置を正確に検出することが可能
な亀裂の先頭位置検出方法及び装置を実現することであ
る。
【0015】また、本発明の他の目的は、正確に検出し
た透明脆性材料の亀裂の先頭位置に基づいて、レーザ光
の走査速度を制御し、レーザ加工精度を向上することが
可能な透明脆性材料のレーザ加工方法及び装置を実現す
ることである。
た透明脆性材料の亀裂の先頭位置に基づいて、レーザ光
の走査速度を制御し、レーザ加工精度を向上することが
可能な透明脆性材料のレーザ加工方法及び装置を実現す
ることである。
【0016】
(1)本発明は、上記目的を達成するために、次のよう
に構成される。すなわち、レーザ発振器によりレーザ光
を発生させ、このレーザ光を加工光学系により透明脆性
材料である被加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段
により上記被加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定
し、被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工にお
ける亀裂の先頭位置検出方法において、上記被加工物の
上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光を照射し、上記
被加工物の上面を透過した検出用光が上記被加工物の下
面及び上面で反射しながら、上記被加工物の亀裂進展の
位置に進行し、この亀裂位置で反射して上記被加工物か
ら出射した上記検出光を撮像手段に入射させ、この撮像
手段により撮像された映像から、上記レーザ光の照射に
よる上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出する。
に構成される。すなわち、レーザ発振器によりレーザ光
を発生させ、このレーザ光を加工光学系により透明脆性
材料である被加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段
により上記被加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定
し、被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工にお
ける亀裂の先頭位置検出方法において、上記被加工物の
上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光を照射し、上記
被加工物の上面を透過した検出用光が上記被加工物の下
面及び上面で反射しながら、上記被加工物の亀裂進展の
位置に進行し、この亀裂位置で反射して上記被加工物か
ら出射した上記検出光を撮像手段に入射させ、この撮像
手段により撮像された映像から、上記レーザ光の照射に
よる上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出する。
【0017】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記撮像手段で撮像された映像を、この映像における光
量が所定の閾値を越えるか否かにより二値化し、光量が
上記所定の閾値を越える境界部分を上記亀裂の先頭位置
と判断する。
上記撮像手段で撮像された映像を、この映像における光
量が所定の閾値を越えるか否かにより二値化し、光量が
上記所定の閾値を越える境界部分を上記亀裂の先頭位置
と判断する。
【0018】(3)また、レーザ発振器によりレーザ光
を発生させ、このレーザ光を加工光学系により透明脆性
材料である被加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段
により上記被加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定
し、被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工にお
ける亀裂の先頭位置検出装置において、上記被加工物の
上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光を照射する検出
用光源と、上記被加工物の上面を透過した検出用光が上
記被加工物の下面及び上面で反射しながら、上記被加工
物の亀裂進展の位置に進行し、この亀裂位置で反射して
上記被加工物から出射した上記検出光を入射する撮像手
段と、上記撮像手段により撮像された映像から、上記レ
ーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検
出する先頭位置検出手段と、を備える。
を発生させ、このレーザ光を加工光学系により透明脆性
材料である被加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段
により上記被加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定
し、被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工にお
ける亀裂の先頭位置検出装置において、上記被加工物の
上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光を照射する検出
用光源と、上記被加工物の上面を透過した検出用光が上
記被加工物の下面及び上面で反射しながら、上記被加工
物の亀裂進展の位置に進行し、この亀裂位置で反射して
上記被加工物から出射した上記検出光を入射する撮像手
段と、上記撮像手段により撮像された映像から、上記レ
ーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検
出する先頭位置検出手段と、を備える。
【0019】(4)好ましくは、上記(3)において、
上記先頭位置検出手段は、上記撮像手段で撮像された映
像を、この映像における光量が所定の閾値を越えるか否
かにより二値化し、光量が上記所定の閾値を越える境界
部分を上記亀裂の先頭位置と判断する。
上記先頭位置検出手段は、上記撮像手段で撮像された映
像を、この映像における光量が所定の閾値を越えるか否
かにより二値化し、光量が上記所定の閾値を越える境界
部分を上記亀裂の先頭位置と判断する。
【0020】(5)また、レーザ発振器によりレーザ光
を発生させ、このレーザ光を加工光学系により透明脆性
材料である被加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段
により上記被加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定
し、被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工方法
において、上記被加工物の上記レーザ光の照射部分近辺
に検出用光を照射し、この検出用光により照射された被
加工物を撮像手段により撮像し、撮像した映像から、上
記レーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置
を検出し、検出した上記亀裂の先頭位置に基づいて、上
記搬送手段による上記被加工物の移動を制御する。
を発生させ、このレーザ光を加工光学系により透明脆性
材料である被加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段
により上記被加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定
し、被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工方法
において、上記被加工物の上記レーザ光の照射部分近辺
に検出用光を照射し、この検出用光により照射された被
加工物を撮像手段により撮像し、撮像した映像から、上
記レーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置
を検出し、検出した上記亀裂の先頭位置に基づいて、上
記搬送手段による上記被加工物の移動を制御する。
【0021】(6)好ましくは、上記(5)において、
上記亀裂の先頭位置と上記レーザ光の照射部分との相対
距離を算出し、算出した相対距離が適正な値となるよう
に、上記搬送手段による上記被加工物の移動速度を制御
する。
上記亀裂の先頭位置と上記レーザ光の照射部分との相対
距離を算出し、算出した相対距離が適正な値となるよう
に、上記搬送手段による上記被加工物の移動速度を制御
する。
【0022】(7)また、レーザ光を発生するレーザ発
振器と、レーザ光を透明脆性材料である被加工物の加工
位置まで誘導する加工光学系と、上記被加工物を移動さ
せ、レーザ光の照射位置を決定する搬送手段とを有し、
レーザ光を用いて被加工物を割断する透明脆性材料のレ
ーザ加工装置において、上記被加工物の上記レーザ光の
照射部分近辺に検出用光を照射する検出用光源と、上記
検出用光により照射された被加工物を撮像する撮像手段
と、上記撮像手段により、撮像された映像から、上記レ
ーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検
出し、検出した上記亀裂の先頭位置に基づいて、上記搬
送手段による上記被加工物の移動を制御する移動制御手
段と、を備える。
振器と、レーザ光を透明脆性材料である被加工物の加工
位置まで誘導する加工光学系と、上記被加工物を移動さ
せ、レーザ光の照射位置を決定する搬送手段とを有し、
レーザ光を用いて被加工物を割断する透明脆性材料のレ
ーザ加工装置において、上記被加工物の上記レーザ光の
照射部分近辺に検出用光を照射する検出用光源と、上記
検出用光により照射された被加工物を撮像する撮像手段
と、上記撮像手段により、撮像された映像から、上記レ
ーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検
出し、検出した上記亀裂の先頭位置に基づいて、上記搬
送手段による上記被加工物の移動を制御する移動制御手
段と、を備える。
【0023】(8)好ましくは、上記(7)において、
上記移動制御手段は、上記亀裂の先頭位置と上記レーザ
光の照射部分との相対距離を算出し、算出した相対距離
が適正な値となるように、上記搬送手段による上記被加
工物の移動速度を制御する。
上記移動制御手段は、上記亀裂の先頭位置と上記レーザ
光の照射部分との相対距離を算出し、算出した相対距離
が適正な値となるように、上記搬送手段による上記被加
工物の移動速度を制御する。
【0024】レーザ加工において、検出光は透明脆性材
料である被加工物表面に入射される。そして、この被加
工物の上面を透過した検出光は、数%が被加工物内部を
伝搬し積分され、レーザ光の照射による上記被加工物の
亀裂進展面で反射し、発光する。撮像手段には、加工進
展部(亀裂進展部)と未加工部とが明暗で分割された映
像が得られ、この映像の明暗の境の位置を判別する事に
より、亀裂の先頭位置を検出することができる。
料である被加工物表面に入射される。そして、この被加
工物の上面を透過した検出光は、数%が被加工物内部を
伝搬し積分され、レーザ光の照射による上記被加工物の
亀裂進展面で反射し、発光する。撮像手段には、加工進
展部(亀裂進展部)と未加工部とが明暗で分割された映
像が得られ、この映像の明暗の境の位置を判別する事に
より、亀裂の先頭位置を検出することができる。
【0025】検出した亀裂先頭位置から、レーザ光の照
射部分までの相対距離を算出し、算出した相対距離が、
適正な値となるように、被加工物の移動速度が制御さ
れ、所望の分割方向以外への方向への亀裂進展が抑制さ
れる。
射部分までの相対距離を算出し、算出した相対距離が、
適正な値となるように、被加工物の移動速度が制御さ
れ、所望の分割方向以外への方向への亀裂進展が抑制さ
れる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明による透明脆性材料のレー
ザ加工における亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用い
たレーザ加工装置の一実施形態について、添付図面を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である亀
裂の先頭位置検出方法を用いたレーザ加工装置の概略構
成図である。この図1において、1はレーザ発振器、2
はレーザ発振器1から出力されるレーザ光、11は反射
鏡、3は集光レンズ(この集光レンズ3、反射鏡11は
加工光学系を構成する)、4はガラス板などの透明脆性
材料である被加工物である。
ザ加工における亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用い
たレーザ加工装置の一実施形態について、添付図面を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である亀
裂の先頭位置検出方法を用いたレーザ加工装置の概略構
成図である。この図1において、1はレーザ発振器、2
はレーザ発振器1から出力されるレーザ光、11は反射
鏡、3は集光レンズ(この集光レンズ3、反射鏡11は
加工光学系を構成する)、4はガラス板などの透明脆性
材料である被加工物である。
【0027】また、5はXYテーブル(搬送手段)、6
は検出用光源、7は光電変換を行うカメラ(撮像手
段)、8はカメラ7に加工部の像を結像する結像レンズ
である。また、9はカメラ7が検出した信号を処理し、
XYテーブル5の動作を制御するXYテーブル制御部
(移動制御手段)である。
は検出用光源、7は光電変換を行うカメラ(撮像手
段)、8はカメラ7に加工部の像を結像する結像レンズ
である。また、9はカメラ7が検出した信号を処理し、
XYテーブル5の動作を制御するXYテーブル制御部
(移動制御手段)である。
【0028】レーザ発振器1から出力されたレーザ光2
は、反射鏡11により反射され、集光レンズ3を透過し
た後、被加工物4の加工位置に照射される。そして、X
Yテーブル5を、移動させる事により、被加工物4に対
してレーザ光2を相対的に走査する。これにより加工が
進行する。
は、反射鏡11により反射され、集光レンズ3を透過し
た後、被加工物4の加工位置に照射される。そして、X
Yテーブル5を、移動させる事により、被加工物4に対
してレーザ光2を相対的に走査する。これにより加工が
進行する。
【0029】図2は、カメラ7により、被加工物4のク
ラック先頭位置(亀裂先頭位置)を検出する方法の説明
図である。図2において、被加工物4に対して検出用光
源6からの検出用光を、被加工物4の表面に対して、あ
る角度θで照射する。この角度θは、被加工物4の材質
によって異なるが、検出用光が被加工物4によって全反
射されない臨界角以上の角度と設定される。
ラック先頭位置(亀裂先頭位置)を検出する方法の説明
図である。図2において、被加工物4に対して検出用光
源6からの検出用光を、被加工物4の表面に対して、あ
る角度θで照射する。この角度θは、被加工物4の材質
によって異なるが、検出用光が被加工物4によって全反
射されない臨界角以上の角度と設定される。
【0030】また、検出用光の被加工物4への照射位置
はレーザ走査方向に対し直角であり、照射範囲は図2に
示すように、レーザ光2を走査する走査線10により、
分割される領域が、光源6側の方が充分に大となるよう
に設定される。
はレーザ走査方向に対し直角であり、照射範囲は図2に
示すように、レーザ光2を走査する走査線10により、
分割される領域が、光源6側の方が充分に大となるよう
に設定される。
【0031】カメラ7は、被加工物4のレーザ光2が照
射される面とは反対側の面に対して角度θで交差する直
線上に配置される。この角度θは、検出用光源6からの
検出光が被加工物4に入射する角度θと、同じ角度であ
る。また、被加工物4の加工部分の像をカメラ7に結像
させるためのレンズ8が、上記角度θで交差する直線上
であって、被加工物4とカメラ7との間に配置されてい
る。
射される面とは反対側の面に対して角度θで交差する直
線上に配置される。この角度θは、検出用光源6からの
検出光が被加工物4に入射する角度θと、同じ角度であ
る。また、被加工物4の加工部分の像をカメラ7に結像
させるためのレンズ8が、上記角度θで交差する直線上
であって、被加工物4とカメラ7との間に配置されてい
る。
【0032】図3は、被加工物4のクラック進展部を検
出する方法の原理説明図である。この図3に示すよう
に、検出用光源6から出射され、被加工物の表面を透過
した光は、その数%が被加工物4の表面及び裏面(上面
及び下面)で反射しながら線Lのように進む。
出する方法の原理説明図である。この図3に示すよう
に、検出用光源6から出射され、被加工物の表面を透過
した光は、その数%が被加工物4の表面及び裏面(上面
及び下面)で反射しながら線Lのように進む。
【0033】そして、上述した照射範囲内に入射した光
が積分され、加工進展部の面、つまり割断面ですべて反
射され、強い光として結像レンズ8を通過し、カメラ7
に結像する。
が積分され、加工進展部の面、つまり割断面ですべて反
射され、強い光として結像レンズ8を通過し、カメラ7
に結像する。
【0034】カメラ7で撮像された映像は、図4の
(a)に示すようになる。そして、カメラ7で撮像され
た映像は、XYテーブル制御部9に供給される。このX
Yテーブル制御部9は、カメラ7で撮像された映像を、
光量が所定の閾値Mを越えるか否かで二値化し(図4の
(b))、明暗の境界部分を判断する。これにより、正
確な加工進展位置B(クラック先頭位置)を検出するこ
とができる。つまり、XYテーブル制御部9は、被加工
物4の亀裂の先頭位置を検出する先頭位置検出手段とし
て動作する。
(a)に示すようになる。そして、カメラ7で撮像され
た映像は、XYテーブル制御部9に供給される。このX
Yテーブル制御部9は、カメラ7で撮像された映像を、
光量が所定の閾値Mを越えるか否かで二値化し(図4の
(b))、明暗の境界部分を判断する。これにより、正
確な加工進展位置B(クラック先頭位置)を検出するこ
とができる。つまり、XYテーブル制御部9は、被加工
物4の亀裂の先頭位置を検出する先頭位置検出手段とし
て動作する。
【0035】また、図4(a)の点Aをレーザ照射位置
とすれば、このレーザ照射位置Aと加工進展位置Bとの
相対距離Dが判明する。そして、XYテーブル制御部9
は、上記相対距離Dが所定の適正距離を維持するよう
に、XYテーブル5の移動速度を制御する。
とすれば、このレーザ照射位置Aと加工進展位置Bとの
相対距離Dが判明する。そして、XYテーブル制御部9
は、上記相対距離Dが所定の適正距離を維持するよう
に、XYテーブル5の移動速度を制御する。
【0036】つまり、XYテーブル制御部9は、距離D
が適正距離より小となれば、XYテーブル5の移動速度
を高速とし、距離Dが適正距離より大となれば、XYテ
ーブル5の移動速度を低速とする。このようにして、X
Yテーブル制御部9により、レーザ照射位置Aと加工進
展位置Bとの相対距離Dをフィードバックして、適正距
離を維持するように、XYテーブル5の移動速度を制御
する。
が適正距離より小となれば、XYテーブル5の移動速度
を高速とし、距離Dが適正距離より大となれば、XYテ
ーブル5の移動速度を低速とする。このようにして、X
Yテーブル制御部9により、レーザ照射位置Aと加工進
展位置Bとの相対距離Dをフィードバックして、適正距
離を維持するように、XYテーブル5の移動速度を制御
する。
【0037】以上のように、本発明の一実施形態によれ
ば、検出用光源6からの検出用光を被加工物に照射し、
カメラ7で撮像した映像に基づいて、クラック先端を正
確に検出する。また、検出したクラック先端位置に基づ
いて、レーザ照射位置Aと加工進展位置Bとの相対距離
Dが適正な値となるように、XYテーブル制御部9によ
りXYテーブル5の移動速度を制御するように構成され
る。
ば、検出用光源6からの検出用光を被加工物に照射し、
カメラ7で撮像した映像に基づいて、クラック先端を正
確に検出する。また、検出したクラック先端位置に基づ
いて、レーザ照射位置Aと加工進展位置Bとの相対距離
Dが適正な値となるように、XYテーブル制御部9によ
りXYテーブル5の移動速度を制御するように構成され
る。
【0038】したがって、透明脆性材料のレーザ加工に
おける亀裂の先頭位置を正確に検出することが可能な亀
裂の先頭位置検出方法及び装置を実現するができる。
おける亀裂の先頭位置を正確に検出することが可能な亀
裂の先頭位置検出方法及び装置を実現するができる。
【0039】また、被加工物4の加工進展、つまり、間
欠的に進むクラックの進展距離を制御して、急激にクラ
ックが進展したとき、所望の分割方向以外への方向への
クラック進展を抑制し、レーザ加工精度を向上すること
が可能な透明脆性材料のレーザ加工方法及び装置を実現
することができる。
欠的に進むクラックの進展距離を制御して、急激にクラ
ックが進展したとき、所望の分割方向以外への方向への
クラック進展を抑制し、レーザ加工精度を向上すること
が可能な透明脆性材料のレーザ加工方法及び装置を実現
することができる。
【0040】また、加工進展を、カメラ7で常にモニタ
リングしているので、加工位置の調整等をフィードバッ
クしながら実行でき、さらに、加工精度を向上すること
ができる。
リングしているので、加工位置の調整等をフィードバッ
クしながら実行でき、さらに、加工精度を向上すること
ができる。
【0041】なお、上述した例においては、被加工物4
のレーザ光が照射される面に対して、検出用光源6から
の光を照射するように、検出用光源6を配置したが、被
加工物4のレーザ光が照射される面とは反対側の面に対
して、検出用光源6からの光を照射するように、検出用
光源6を配置することもできる。
のレーザ光が照射される面に対して、検出用光源6から
の光を照射するように、検出用光源6を配置したが、被
加工物4のレーザ光が照射される面とは反対側の面に対
して、検出用光源6からの光を照射するように、検出用
光源6を配置することもできる。
【0042】ただし、この場合には、結像レンズ8及び
カメラ7は、被加工物4のレーザ光が照射される面側に
配置される。
カメラ7は、被加工物4のレーザ光が照射される面側に
配置される。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。被加工物のレーザ
光の照射部分近辺に検出用光を照射し、被加工物の上面
を透過した検出用光が被加工物の亀裂進展位置に進行し
反射して出射した検出光を撮像手段に入射させ、この撮
像手段により撮像された映像から、レーザ光の照射によ
る上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出するように構成
される。
ているため、次のような効果がある。被加工物のレーザ
光の照射部分近辺に検出用光を照射し、被加工物の上面
を透過した検出用光が被加工物の亀裂進展位置に進行し
反射して出射した検出光を撮像手段に入射させ、この撮
像手段により撮像された映像から、レーザ光の照射によ
る上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出するように構成
される。
【0044】したがって、透明脆性材料のレーザ加工に
おける亀裂の先頭位置を正確に検出することが可能な亀
裂の先頭位置検出方法及び装置を実現することができ
る。
おける亀裂の先頭位置を正確に検出することが可能な亀
裂の先頭位置検出方法及び装置を実現することができ
る。
【0045】また、検出用光を被加工物に照射し、撮像
手段で撮像した映像に基づいて、亀裂先端を正確に検出
し、検出した亀裂先端部に基づいて、搬送手段による被
加工物の移動を制御するように構成される。
手段で撮像した映像に基づいて、亀裂先端を正確に検出
し、検出した亀裂先端部に基づいて、搬送手段による被
加工物の移動を制御するように構成される。
【0046】したがって、レーザ加工精度を向上するこ
とが可能な透明脆性材料のレーザ加工方法及び装置を実
現することができる。
とが可能な透明脆性材料のレーザ加工方法及び装置を実
現することができる。
【0047】また、レーザ照射位置と加工進展位置との
相対距離が適正な値となるように、XYテーブル制御部
によりXYテーブルの移動速度を制御するように構成さ
れる。
相対距離が適正な値となるように、XYテーブル制御部
によりXYテーブルの移動速度を制御するように構成さ
れる。
【0048】したがって、被加工物の加工進展距離を制
御して、急激にクラックが進展したとき、所望の分割方
向以外への方向へのクラック進展を抑制し、レーザ加工
精度を向上することが可能な透明脆性材料のレーザ加工
方法及び装置を実現することができる。
御して、急激にクラックが進展したとき、所望の分割方
向以外への方向へのクラック進展を抑制し、レーザ加工
精度を向上することが可能な透明脆性材料のレーザ加工
方法及び装置を実現することができる。
【0049】また、加工進展を、カメラで常にモニタリ
ングしているので、加工位置の調整等をフィードバック
しながら実行でき、さらに、加工精度を向上することが
できる。
ングしているので、加工位置の調整等をフィードバック
しながら実行でき、さらに、加工精度を向上することが
できる。
【図1】本発明の一実施形態であるレーザ加工方法を実
施するレーザ加工装置の概略構成図である。
施するレーザ加工装置の概略構成図である。
【図2】被加工物のクラック先頭位置を検出する原理の
説明図である。
説明図である。
【図3】被加工物のクラック進展部を検出する原理の説
明図である。
明図である。
【図4】カメラで撮像された映像を示す図である。
【図5】従来のレーザ加工装置の概略構成図である。
【図6】レーザ割断における被加工物表面の温度分布、
熱応力分布、応力拡大係数分布を示す図である。
熱応力分布、応力拡大係数分布を示す図である。
1 レーザ発振器 2 レーザ光 3 集光レンズ 4 被加工物 5 XYテーブル 6 検出用光源 7 カメラ 8 結像レンズ 9 XYテーブル制御部 10 走査線 11 反射鏡
フロントページの続き (72)発明者 奥村 信也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 西垣 剛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 美野本 泰 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】レーザ発振器によりレーザ光を発生させ、
このレーザ光を加工光学系により透明脆性材料である被
加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段により上記被
加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定し、被加工物
を割断するレーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先
頭位置検出方法において、 上記被加工物の上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光
を照射し、上記被加工物の上面を透過した検出用光が上
記被加工物の下面及び上面で反射しながら、上記被加工
物の亀裂進展の位置に進行し、この亀裂位置で反射して
上記被加工物から出射した上記検出光を撮像手段に入射
させ、この撮像手段により撮像された映像から、上記レ
ーザ光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検
出することを特徴とするレーザ加工における透明脆性材
料の亀裂の先頭位置検出方法。 - 【請求項2】請求項1記載の亀裂の先頭位置検出方法に
おいて、上記撮像手段で撮像された映像を、この映像に
おける光量が所定の閾値を越えるか否かにより二値化
し、光量が上記所定の閾値を越える境界部分を上記亀裂
の先頭位置と判断することを特徴とするレーザ加工にお
ける透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出方法。 - 【請求項3】レーザ発振器によりレーザ光を発生させ、
このレーザ光を加工光学系により透明脆性材料である被
加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段により上記被
加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定し、被加工物
を割断するレーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先
頭位置検出装置において、 上記被加工物の上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光
を照射する検出用光源と、 上記被加工物の上面を透過した検出用光が上記被加工物
の下面及び上面で反射しながら、上記被加工物の亀裂進
展の位置に進行し、この亀裂位置で反射して上記被加工
物から出射した上記検出光を入射する撮像手段と、 上記撮像手段により撮像された映像から、上記レーザ光
の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出する
先頭位置検出手段と、を備えることを特徴とするレーザ
加工における透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出装置。 - 【請求項4】請求項3記載の亀裂の先頭位置検出装置に
おいて、上記先頭位置検出手段は、上記撮像手段で撮像
された映像を、この映像における光量が所定の閾値を越
えるか否かにより二値化し、光量が上記所定の閾値を越
える境界部分を上記亀裂の先頭位置と判断することを特
徴とするレーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先頭
位置検出装置。 - 【請求項5】レーザ発振器によりレーザ光を発生させ、
このレーザ光を加工光学系により透明脆性材料である被
加工物の加工位置まで誘導させ、搬送手段により上記被
加工物を移動させ、レーザ照射位置を決定し、被加工物
を割断する透明脆性材料のレーザ加工方法において、 上記被加工物の上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光
を照射し、この検出用光により照射された被加工物を撮
像手段により撮像し、撮像した映像から、上記レーザ光
の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出し、
検出した上記亀裂の先頭位置に基づいて、上記搬送手段
による上記被加工物の移動を制御することを特徴とする
透明脆性材料のレーザ加工方法。 - 【請求項6】請求項5記載のレーザ加工方法において、
上記亀裂の先頭位置と上記レーザ光の照射部分との相対
距離を算出し、算出した相対距離が適正な値となるよう
に、上記搬送手段による上記被加工物の移動速度を制御
することを特徴とするレーザ加工方法。 - 【請求項7】レーザ光を発生するレーザ発振器と、レー
ザ光を透明脆性材料である被加工物の加工位置まで誘導
する加工光学系と、上記被加工物を移動させ、レーザ光
の照射位置を決定する搬送手段とを有し、レーザ光を用
いて被加工物を割断する透明脆性材料のレーザ加工装置
において、 上記被加工物の上記レーザ光の照射部分近辺に検出用光
を照射する検出用光源と、 上記検出用光により照射された被加工物を撮像する撮像
手段と、 上記撮像手段により、撮像された映像から、上記レーザ
光の照射による上記被加工物の亀裂の先頭位置を検出
し、検出した上記亀裂の先頭位置に基づいて、上記搬送
手段による上記被加工物の移動を制御する移動制御手段
と、を備えることを特徴とする透明脆性材料のレーザ加
工装置。 - 【請求項8】請求項7記載のレーザ加工装置において、
上記移動制御手段は、上記亀裂の先頭位置と上記レーザ
光の照射部分との相対距離を算出し、算出した相対距離
が適正な値となるように、上記搬送手段による上記被加
工物の移動速度を制御することを特徴とするレーザ加工
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9134934A JPH10323778A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | レーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用いたレーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9134934A JPH10323778A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | レーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用いたレーザ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323778A true JPH10323778A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15139983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9134934A Pending JPH10323778A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | レーザ加工における透明脆性材料の亀裂の先頭位置検出方法及びそれを用いたレーザ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323778A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6723952B2 (en) * | 1998-08-26 | 2004-04-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Laser cutting apparatus and method |
JP2018506489A (ja) * | 2014-11-20 | 2018-03-08 | コーニング インコーポレイテッド | フレキシブルガラス基板のフィードバック制御されたレーザ切断 |
KR101854676B1 (ko) * | 2012-10-29 | 2018-06-20 | 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 | 레이저 가공 장치 및, 패턴이 있는 기판의 가공 조건 설정 방법 |
JP2021136245A (ja) * | 2020-02-21 | 2021-09-13 | 株式会社ディスコ | ウエーハの加工方法 |
TWI855232B (zh) * | 2020-02-21 | 2024-09-11 | 日商迪思科股份有限公司 | 晶圓之加工方法 |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP9134934A patent/JPH10323778A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6723952B2 (en) * | 1998-08-26 | 2004-04-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Laser cutting apparatus and method |
KR101854676B1 (ko) * | 2012-10-29 | 2018-06-20 | 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 | 레이저 가공 장치 및, 패턴이 있는 기판의 가공 조건 설정 방법 |
JP2018506489A (ja) * | 2014-11-20 | 2018-03-08 | コーニング インコーポレイテッド | フレキシブルガラス基板のフィードバック制御されたレーザ切断 |
JP2021136245A (ja) * | 2020-02-21 | 2021-09-13 | 株式会社ディスコ | ウエーハの加工方法 |
TWI855232B (zh) * | 2020-02-21 | 2024-09-11 | 日商迪思科股份有限公司 | 晶圓之加工方法 |
TWI855231B (zh) * | 2020-02-21 | 2024-09-11 | 日商迪思科股份有限公司 | 晶圓之加工方法 |
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