JPH10317573A - 建物ユニットの天井構造 - Google Patents
建物ユニットの天井構造Info
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- JPH10317573A JPH10317573A JP9132190A JP13219097A JPH10317573A JP H10317573 A JPH10317573 A JP H10317573A JP 9132190 A JP9132190 A JP 9132190A JP 13219097 A JP13219097 A JP 13219097A JP H10317573 A JPH10317573 A JP H10317573A
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 12
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- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 天井の施工を容易化できる建物ユニットの天
井構造を提供する。 【解決手段】 四本の柱およびこれらの四本の柱の上端
間を連結する上梁12を含む骨組みを備えた建物ユニッ
トの天井構造において、対向する一対の上梁12の間で
互いに対向する取付面41を備えたブラケット40を各
上梁12にそれぞれ取り付けて、これらの上梁12に沿
う一対の際野縁30をそれぞれブラケット40の取付面
に固定し、これらの際野縁30間に小梁20を架け渡
す。これにより、ブラケット40を厳密に取り付けなく
てもよくなるから、天井19の施工を容易化できる。
井構造を提供する。 【解決手段】 四本の柱およびこれらの四本の柱の上端
間を連結する上梁12を含む骨組みを備えた建物ユニッ
トの天井構造において、対向する一対の上梁12の間で
互いに対向する取付面41を備えたブラケット40を各
上梁12にそれぞれ取り付けて、これらの上梁12に沿
う一対の際野縁30をそれぞれブラケット40の取付面
に固定し、これらの際野縁30間に小梁20を架け渡
す。これにより、ブラケット40を厳密に取り付けなく
てもよくなるから、天井19の施工を容易化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物ユニットの天
井構造に関する。
井構造に関する。
【0002】
【背景技術】近年、工業化率を高めて建設現場での施工
期間を短縮するために、複数の建物ユニットを予め工場
で製造し、これらを建設現場で組み合わせて建物を構築
するユニット工法が用いられている。建物ユニットは、
一般に、四本の柱と、これらの四本の柱の上端間を連結
する上梁と、四本の柱の下端間を連結する下梁とを含む
箱状の骨組みを有して構成されている。
期間を短縮するために、複数の建物ユニットを予め工場
で製造し、これらを建設現場で組み合わせて建物を構築
するユニット工法が用いられている。建物ユニットは、
一般に、四本の柱と、これらの四本の柱の上端間を連結
する上梁と、四本の柱の下端間を連結する下梁とを含む
箱状の骨組みを有して構成されている。
【0003】このような建物ユニットでは、図5に示す
ように、一対の上梁91にブラケット92を所定ピッチ
で取り付けて、これらの上梁91間に複数の木製の小梁
93(図5では一本のみ図示)を架設してその各端部を
それぞれブラケット92に固定し、これらの小梁93の
下面に天井面材94を取り付けて天井90を形成してい
た。また、小梁93の両端部には、それぞれ上梁91の
長手方向と平行に延びる木製の際野縁95を取り付け
て、この際野縁95に天井面材94の端部を固定するよ
うにしていた。
ように、一対の上梁91にブラケット92を所定ピッチ
で取り付けて、これらの上梁91間に複数の木製の小梁
93(図5では一本のみ図示)を架設してその各端部を
それぞれブラケット92に固定し、これらの小梁93の
下面に天井面材94を取り付けて天井90を形成してい
た。また、小梁93の両端部には、それぞれ上梁91の
長手方向と平行に延びる木製の際野縁95を取り付け
て、この際野縁95に天井面材94の端部を固定するよ
うにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造では、小梁9
3は各ブラケット92によって完全に位置決めされるの
で、その姿勢や取付け位置を調整できなかった。このた
め、小梁93の取付け状態はブラケット92の取付け精
度や取付け位置に影響されるので、ブラケット92を厳
密に精度よく取り付けなければならず、天井90の施工
に手間がかかっていた。つまり、複数の小梁93を同じ
姿勢で正確に取り付けるためには、各ブラケット92を
上梁91に対して正確に同じ姿勢で取り付けなければな
らないうえに、小梁93を所定のピッチで架設するため
には、ブラケット92を小梁93のピッチに対応したピ
ッチで上梁91に取り付けなければならなかった。
3は各ブラケット92によって完全に位置決めされるの
で、その姿勢や取付け位置を調整できなかった。このた
め、小梁93の取付け状態はブラケット92の取付け精
度や取付け位置に影響されるので、ブラケット92を厳
密に精度よく取り付けなければならず、天井90の施工
に手間がかかっていた。つまり、複数の小梁93を同じ
姿勢で正確に取り付けるためには、各ブラケット92を
上梁91に対して正確に同じ姿勢で取り付けなければな
らないうえに、小梁93を所定のピッチで架設するため
には、ブラケット92を小梁93のピッチに対応したピ
ッチで上梁91に取り付けなければならなかった。
【0005】本発明の目的は、天井の施工を容易化でき
る建物ユニットの天井構造を提供することにある。
る建物ユニットの天井構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、四本の柱11およびこれらの四本の柱の
上端間を連結する上梁12,13を含む骨組み16を備
えた建物ユニット1の天井構造であって、対向する一対
の上梁にそれぞれ取り付けられかつ当該一対の上梁の間
で互いに対向する取付面41,61Aを備えたブラケッ
ト40,61と、一対の上梁に沿ってそれぞれブラケッ
トの取付面に固定された一対の際野縁30と、これらの
一対の際野縁間に架け渡された小梁20とを備えたこと
を特徴とする。
て説明すると、四本の柱11およびこれらの四本の柱の
上端間を連結する上梁12,13を含む骨組み16を備
えた建物ユニット1の天井構造であって、対向する一対
の上梁にそれぞれ取り付けられかつ当該一対の上梁の間
で互いに対向する取付面41,61Aを備えたブラケッ
ト40,61と、一対の上梁に沿ってそれぞれブラケッ
トの取付面に固定された一対の際野縁30と、これらの
一対の際野縁間に架け渡された小梁20とを備えたこと
を特徴とする。
【0007】本発明では、小梁は際野縁間に架設される
ので、ブラケットのピッチを小梁のピッチに対応させる
必要がなくなるうえに、ブラケットの取付け位置や姿勢
が小梁の取付け状態に与える影響を小さくできるため、
ブラケットを厳密に取り付けなくてもよくなるから、天
井19の施工を容易化できる。
ので、ブラケットのピッチを小梁のピッチに対応させる
必要がなくなるうえに、ブラケットの取付け位置や姿勢
が小梁の取付け状態に与える影響を小さくできるため、
ブラケットを厳密に取り付けなくてもよくなるから、天
井19の施工を容易化できる。
【0008】前述した際野縁は木材からなるものであっ
てもよいが、際野縁は凹溝31を備えた断面コ字形の軽
量形鋼からなり、これらの際野縁の各凹溝間に小梁が架
け渡されていることが望ましい。このように際野縁を軽
量形鋼により形成すれば、木質材を用いた場合よりも軽
量化できるから取扱い性を向上できるうえに、軽量形鋼
は木質材よりも均一なため、安定した品質の際野縁が低
コストに得られる。また、小梁を際野縁の凹溝間に架設
することで、小梁の長さが多少異なっても確実に取り付
けることができるので、小梁の長さを厳密に規定しなく
てもよくなるから、小梁の加工を簡略化できる。
てもよいが、際野縁は凹溝31を備えた断面コ字形の軽
量形鋼からなり、これらの際野縁の各凹溝間に小梁が架
け渡されていることが望ましい。このように際野縁を軽
量形鋼により形成すれば、木質材を用いた場合よりも軽
量化できるから取扱い性を向上できるうえに、軽量形鋼
は木質材よりも均一なため、安定した品質の際野縁が低
コストに得られる。また、小梁を際野縁の凹溝間に架設
することで、小梁の長さが多少異なっても確実に取り付
けることができるので、小梁の長さを厳密に規定しなく
てもよくなるから、小梁の加工を簡略化できる。
【0009】さらに、小梁は断面筒状の軽量形鋼からな
ることが望ましい。これによると、木質材により形成し
た場合よりも軽量化できるから取扱い性を向上できるう
えに、軽量形鋼は木質材よりも均一なため、安定した品
質の小梁が低コストに得られる。
ることが望ましい。これによると、木質材により形成し
た場合よりも軽量化できるから取扱い性を向上できるう
えに、軽量形鋼は木質材よりも均一なため、安定した品
質の小梁が低コストに得られる。
【0010】そして、前述した上梁は、一対のフランジ
部17A,17Bを備えた断面略コ字状の溝形鋼からな
り、ブラケットは、上梁のフランジ部に固定される接合
面42,43を有することが望ましい。このような接合
面を設ければ、接合面とフランジ部とを面接触させるだ
けでブラケットを上梁に対して正しい姿勢で位置決めで
きるから、ブラケットを簡単に取り付けることができ
る。
部17A,17Bを備えた断面略コ字状の溝形鋼からな
り、ブラケットは、上梁のフランジ部に固定される接合
面42,43を有することが望ましい。このような接合
面を設ければ、接合面とフランジ部とを面接触させるだ
けでブラケットを上梁に対して正しい姿勢で位置決めで
きるから、ブラケットを簡単に取り付けることができ
る。
【0011】また、このブラケットは板材を折り曲げ加
工することにより形成されていることが好ましく、この
場合、ブラケットを簡単かつ低コストに製造できる。
工することにより形成されていることが好ましく、この
場合、ブラケットを簡単かつ低コストに製造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態の建物ユニ
ット1が示されている。建物ユニット1は、工場で予め
製造されて、建設現場において基礎上に複数組み合わせ
て配置することでユニット式建物を構成するものであ
る。建物ユニット1は、四本の柱11と、これらの四本
の柱11の上端間を連結する長辺上梁12および短辺上
梁13と、四本の柱11の下端間を連結する長辺下梁1
4および短辺下梁15とを含む骨組み16を有して構成
されている。これらの上梁12,13および下梁14,
15は、それぞれ一対のフランジ部17A,17Bを備
えた断面略コ字状の溝形鋼からなる。
に基づいて説明する。図1には、本実施形態の建物ユニ
ット1が示されている。建物ユニット1は、工場で予め
製造されて、建設現場において基礎上に複数組み合わせ
て配置することでユニット式建物を構成するものであ
る。建物ユニット1は、四本の柱11と、これらの四本
の柱11の上端間を連結する長辺上梁12および短辺上
梁13と、四本の柱11の下端間を連結する長辺下梁1
4および短辺下梁15とを含む骨組み16を有して構成
されている。これらの上梁12,13および下梁14,
15は、それぞれ一対のフランジ部17A,17Bを備
えた断面略コ字状の溝形鋼からなる。
【0013】このような骨組み16において対向する一
対の長辺上梁12の間には、複数の小梁20が所定のピ
ッチで架設されている。これらの小梁20の下面には天
井面材18が取り付けられ、これにより、建物ユニット
1の天井19が構成されている。小梁20の各端部は、
それぞれ際野縁30およびブラケット40を介して長辺
上梁12に固定されている。
対の長辺上梁12の間には、複数の小梁20が所定のピ
ッチで架設されている。これらの小梁20の下面には天
井面材18が取り付けられ、これにより、建物ユニット
1の天井19が構成されている。小梁20の各端部は、
それぞれ際野縁30およびブラケット40を介して長辺
上梁12に固定されている。
【0014】ブラケット40は、図2にも示すように、
各長辺上梁12に所定間隔で取り付けられている。この
ブラケット40は、骨組み16の内側に向けられる取付
面41と、長辺上梁12の各フランジ部17A,17B
に溶接固定される接合面42,43とを備え、ブラケッ
ト40を各長辺上梁12に固定した状態で、その取付面
41が一対の長辺上梁12間で互いに対向するようにな
っている。なお、接合面42,43とフランジ部17
A,17Bとの接合は、ボルトおよびナット等の止着具
を用いて行ってもよい。このようなブラケット40は、
鋼板等の板材を折り曲げ加工することにより形成されて
いる。具体的には、取付面41および接合面42,43
は、平面略ト字状に形成した板材の三つの端部をそれぞ
れ直角に曲げ起こすことにより形成されている。これに
より、取付面41と接合面42,43とが互いに直交す
るようになり、ブラケット40を長辺上梁12に取り付
けたときにその取付面41が小梁20の長手方向と直交
するようになっている。
各長辺上梁12に所定間隔で取り付けられている。この
ブラケット40は、骨組み16の内側に向けられる取付
面41と、長辺上梁12の各フランジ部17A,17B
に溶接固定される接合面42,43とを備え、ブラケッ
ト40を各長辺上梁12に固定した状態で、その取付面
41が一対の長辺上梁12間で互いに対向するようにな
っている。なお、接合面42,43とフランジ部17
A,17Bとの接合は、ボルトおよびナット等の止着具
を用いて行ってもよい。このようなブラケット40は、
鋼板等の板材を折り曲げ加工することにより形成されて
いる。具体的には、取付面41および接合面42,43
は、平面略ト字状に形成した板材の三つの端部をそれぞ
れ直角に曲げ起こすことにより形成されている。これに
より、取付面41と接合面42,43とが互いに直交す
るようになり、ブラケット40を長辺上梁12に取り付
けたときにその取付面41が小梁20の長手方向と直交
するようになっている。
【0015】これらのブラケット40には、図2および
図3に示すように、各長辺上梁12に沿う一対の際野縁
30が取り付けられている。これらの一対の際野縁30
は、凹溝31を備えた断面コ字形の軽量形鋼からなり、
各凹溝31が互いに向かい合うようにブラケット40の
取付面41に固定されている。際野縁30および取付面
41は、際野縁30および取付面41に螺入されたビス
44により結合されている。
図3に示すように、各長辺上梁12に沿う一対の際野縁
30が取り付けられている。これらの一対の際野縁30
は、凹溝31を備えた断面コ字形の軽量形鋼からなり、
各凹溝31が互いに向かい合うようにブラケット40の
取付面41に固定されている。際野縁30および取付面
41は、際野縁30および取付面41に螺入されたビス
44により結合されている。
【0016】このような一対の際野縁30の各凹溝31
間には、断面矩形筒状の軽量形鋼からなる小梁20が複
数架設されている。この小梁20の厚さは、例えば、
0.5mm程度であり、その一側面の両端は長手方向に
沿って延長され、この延長された延長部21が折り返さ
れて小梁20の端面が塞がれている。また、図3に示す
ように、小梁20の両端部の下部にはそれぞれ際野縁3
0の厚さに対応した切欠部22が形成され、小梁20の
端部を際野縁30の凹溝31に挿入したときに小梁20
の下面と際野縁30の下面とが面一になるように形成さ
れている。これにより、小梁20および際野縁30の各
下面に天井面材18を水平に取り付けられるようになっ
ている。なお、本実施形態の天井面材18は、重ねた二
枚の石膏ボードからなるものである。
間には、断面矩形筒状の軽量形鋼からなる小梁20が複
数架設されている。この小梁20の厚さは、例えば、
0.5mm程度であり、その一側面の両端は長手方向に
沿って延長され、この延長された延長部21が折り返さ
れて小梁20の端面が塞がれている。また、図3に示す
ように、小梁20の両端部の下部にはそれぞれ際野縁3
0の厚さに対応した切欠部22が形成され、小梁20の
端部を際野縁30の凹溝31に挿入したときに小梁20
の下面と際野縁30の下面とが面一になるように形成さ
れている。これにより、小梁20および際野縁30の各
下面に天井面材18を水平に取り付けられるようになっ
ている。なお、本実施形態の天井面材18は、重ねた二
枚の石膏ボードからなるものである。
【0017】この小梁20の両端部、つまり切欠部22
が形成された部分は、際野縁30の凹溝31の高さに対
応した高さに形成され、小梁20の端部を凹溝31に挿
入したときに小梁20端部の上面がそれぞれ凹溝31内
部の上面に面接触するようになっている。これにより、
小梁20の端部を凹溝31に挿入するだけで、小梁20
が傾くことなく正しい姿勢で際野縁30に対して位置決
めされる。これらの小梁20および際野縁30は、際野
縁30の上面および小梁20の上面に螺入されたビス2
3によって結合されている。
が形成された部分は、際野縁30の凹溝31の高さに対
応した高さに形成され、小梁20の端部を凹溝31に挿
入したときに小梁20端部の上面がそれぞれ凹溝31内
部の上面に面接触するようになっている。これにより、
小梁20の端部を凹溝31に挿入するだけで、小梁20
が傾くことなく正しい姿勢で際野縁30に対して位置決
めされる。これらの小梁20および際野縁30は、際野
縁30の上面および小梁20の上面に螺入されたビス2
3によって結合されている。
【0018】このように構成された本実施形態において
は、次のような手順で建物ユニット1の天井19を施工
する。先ず、柱11、上梁12,13および下梁14,
15を組んで骨組み16を形成し、一対の長辺上梁12
にそれぞれブラケット40を取り付ける。ブラケット4
0は、長辺上梁12内に挿入し、その各接合面42,4
3を長辺上梁12のフランジ部17A,17Bにそれぞ
れ面接触させて位置決めしてから固定する。すると、ブ
ラケット40の取付面41は鉛直面になり、長辺上梁1
2に取り付けたブラケット40の各取付面41は同一鉛
直面内に納まるようになる。これらのブラケット40の
取付間隔は、小梁20のピッチに対応していなくてもよ
い。
は、次のような手順で建物ユニット1の天井19を施工
する。先ず、柱11、上梁12,13および下梁14,
15を組んで骨組み16を形成し、一対の長辺上梁12
にそれぞれブラケット40を取り付ける。ブラケット4
0は、長辺上梁12内に挿入し、その各接合面42,4
3を長辺上梁12のフランジ部17A,17Bにそれぞ
れ面接触させて位置決めしてから固定する。すると、ブ
ラケット40の取付面41は鉛直面になり、長辺上梁1
2に取り付けたブラケット40の各取付面41は同一鉛
直面内に納まるようになる。これらのブラケット40の
取付間隔は、小梁20のピッチに対応していなくてもよ
い。
【0019】次いで、これらのブラケット40に際野縁
30をビス44止めする。すなわち、際野縁30の下部
が長辺上梁12よりも所定寸法分だけ下方に突出するよ
うに、際野縁30のブラケット40に対する取付け高さ
位置を調節してからビス44固定する。この取付け高さ
の調節は、際野縁30をブラケット40の取付面41に
当接させたまま上下方向に移動させることにより行う。
これにより、長辺上梁12とその下方に設置する天井ジ
ョイントパネル51との間に所望の高さの隙間を簡単に
形成できる。なお、この天井ジョイントパネル51は、
隣接する他の建物ユニット5の天井面材(図示省略)と
天井面材18とを連結するためのものである。また、天
井ジョイントパネル51と長辺上梁12との間の隙間
は、外力による各長辺上梁12の変形が天井ジョイント
パネル51に直接伝わらないようにして天井面材18お
よび天井ジョイントパネル51の平面度を確保するため
のものである。
30をビス44止めする。すなわち、際野縁30の下部
が長辺上梁12よりも所定寸法分だけ下方に突出するよ
うに、際野縁30のブラケット40に対する取付け高さ
位置を調節してからビス44固定する。この取付け高さ
の調節は、際野縁30をブラケット40の取付面41に
当接させたまま上下方向に移動させることにより行う。
これにより、長辺上梁12とその下方に設置する天井ジ
ョイントパネル51との間に所望の高さの隙間を簡単に
形成できる。なお、この天井ジョイントパネル51は、
隣接する他の建物ユニット5の天井面材(図示省略)と
天井面材18とを連結するためのものである。また、天
井ジョイントパネル51と長辺上梁12との間の隙間
は、外力による各長辺上梁12の変形が天井ジョイント
パネル51に直接伝わらないようにして天井面材18お
よび天井ジョイントパネル51の平面度を確保するため
のものである。
【0020】そして、これらの一対の際野縁30の間に
所定ピッチで小梁20を順次架け渡す。このとき、小梁
20の端部を際野縁30の凹溝31に挿入すると、小梁
20の上面が凹溝31の上面に面接触するので、小梁2
0は正しい姿勢で際野縁30に保持される。小梁20を
長辺上梁12の長手方向における所定の位置に配置した
ら、ビス23によって小梁20を際野縁30に固定す
る。
所定ピッチで小梁20を順次架け渡す。このとき、小梁
20の端部を際野縁30の凹溝31に挿入すると、小梁
20の上面が凹溝31の上面に面接触するので、小梁2
0は正しい姿勢で際野縁30に保持される。小梁20を
長辺上梁12の長手方向における所定の位置に配置した
ら、ビス23によって小梁20を際野縁30に固定す
る。
【0021】なお、本実施形態の天井19は、一対の際
野縁30に予め小梁20を取り付けて一体化した天井部
を形成しておくとともに、骨組み16の各長辺上梁12
にブラケット40を取り付けておき、この骨組み16に
一体化した天井部を組み込んでその際野縁30をブラケ
ット40に固定するようにしてもよい。
野縁30に予め小梁20を取り付けて一体化した天井部
を形成しておくとともに、骨組み16の各長辺上梁12
にブラケット40を取り付けておき、この骨組み16に
一体化した天井部を組み込んでその際野縁30をブラケ
ット40に固定するようにしてもよい。
【0022】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、小梁20は際野縁30間に
架設されるので、ブラケット40のピッチを小梁20の
ピッチに対応させる必要がなくなるうえに、ブラケット
40の取付け位置や姿勢が小梁20の取付け状態に与え
る影響を小さくできるため、ブラケット40を厳密に取
り付けなくてもよくなるから、天井19の施工を容易化
できる。
うな効果がある。すなわち、小梁20は際野縁30間に
架設されるので、ブラケット40のピッチを小梁20の
ピッチに対応させる必要がなくなるうえに、ブラケット
40の取付け位置や姿勢が小梁20の取付け状態に与え
る影響を小さくできるため、ブラケット40を厳密に取
り付けなくてもよくなるから、天井19の施工を容易化
できる。
【0023】また、際野縁30を軽量形鋼により形成す
れば、木質材を用いた場合よりも軽量化できるから取扱
い性を向上できるうえに、軽量形鋼は木質材よりも均一
なため、安定した品質の際野縁30が低コストに得られ
る。また、小梁20を際野縁30の凹溝31間に架設し
たので、小梁20の長さが多少異なっても確実に取り付
けることができるので、小梁20の長さを厳密に規定し
なくてもよくなるから、小梁20の加工を簡略化でき
る。
れば、木質材を用いた場合よりも軽量化できるから取扱
い性を向上できるうえに、軽量形鋼は木質材よりも均一
なため、安定した品質の際野縁30が低コストに得られ
る。また、小梁20を際野縁30の凹溝31間に架設し
たので、小梁20の長さが多少異なっても確実に取り付
けることができるので、小梁20の長さを厳密に規定し
なくてもよくなるから、小梁20の加工を簡略化でき
る。
【0024】さらに、小梁20は断面筒状の軽量形鋼か
らなるため、木質材により形成した場合よりも軽量化で
きるから取扱い性を向上できるうえに、軽量形鋼は木質
材よりも均一なため、安定した品質の小梁が低コストに
得られる。
らなるため、木質材により形成した場合よりも軽量化で
きるから取扱い性を向上できるうえに、軽量形鋼は木質
材よりも均一なため、安定した品質の小梁が低コストに
得られる。
【0025】そして、ブラケット40は、長辺上梁12
のフランジ部17A,17Bに固定される接合面42,
43を有するので、接合面42,43とフランジ部17
A,17Bとを面接触させるだけでブラケット40を長
辺上梁12に対して正しい姿勢で位置決めできるから、
ブラケット40を簡単に取り付けることができる。
のフランジ部17A,17Bに固定される接合面42,
43を有するので、接合面42,43とフランジ部17
A,17Bとを面接触させるだけでブラケット40を長
辺上梁12に対して正しい姿勢で位置決めできるから、
ブラケット40を簡単に取り付けることができる。
【0026】また、ブラケット40は板材を折り曲げ加
工することにより形成されているため、簡単かつ低コス
トに製造できる。さらに、ブラケット40の取付面41
は鉛直面になるので、この取付面41に際野縁30を当
接させたまま上下方向に移動させるだけで、際野縁30
の取付高さを簡単に調節できる。
工することにより形成されているため、簡単かつ低コス
トに製造できる。さらに、ブラケット40の取付面41
は鉛直面になるので、この取付面41に際野縁30を当
接させたまま上下方向に移動させるだけで、際野縁30
の取付高さを簡単に調節できる。
【0027】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、ブラケットは、前記実施形態のものに限定さ
れず、例えば、図4に示すように、L字状のブラケット
61を用いてもよく、際野縁を取り付けるための取付面
を備えたものであれば、その形状はとくに限定されな
い。また、図4に示すように、ブラケット61の取付面
61Aに木製の下地材62を取り付けて、この下地材6
2に際野縁30を木ねじ63等によって固定するように
してもよい。この場合、天井ジョイントパネル51を木
製の下地材62に対して固定するように構成すれば、建
設現場における天井ジョイントパネル51の取付け作業
を簡略化できる。
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、ブラケットは、前記実施形態のものに限定さ
れず、例えば、図4に示すように、L字状のブラケット
61を用いてもよく、際野縁を取り付けるための取付面
を備えたものであれば、その形状はとくに限定されな
い。また、図4に示すように、ブラケット61の取付面
61Aに木製の下地材62を取り付けて、この下地材6
2に際野縁30を木ねじ63等によって固定するように
してもよい。この場合、天井ジョイントパネル51を木
製の下地材62に対して固定するように構成すれば、建
設現場における天井ジョイントパネル51の取付け作業
を簡略化できる。
【0028】前記実施形態では、ブラケット40および
際野縁30をビス44によって結合したが、ボルトおよ
びナット等の他の止着具を用いて固定してもよい。しか
し、ビスにより固定することで、際野縁の取付け位置を
調整できるので、ビス止めすることが好ましい。
際野縁30をビス44によって結合したが、ボルトおよ
びナット等の他の止着具を用いて固定してもよい。しか
し、ビスにより固定することで、際野縁の取付け位置を
調整できるので、ビス止めすることが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
小梁を際野縁間に架設したので、梁に固定するブラケッ
トのピッチを小梁のピッチに対応させる必要がなくなる
うえに、ブラケットの取付け位置や姿勢が小梁の取付け
状態に与える影響を小さくできるため、ブラケットを厳
密に取り付けなくてもよくなるから、天井の施工を容易
化できる。
小梁を際野縁間に架設したので、梁に固定するブラケッ
トのピッチを小梁のピッチに対応させる必要がなくなる
うえに、ブラケットの取付け位置や姿勢が小梁の取付け
状態に与える影響を小さくできるため、ブラケットを厳
密に取り付けなくてもよくなるから、天井の施工を容易
化できる。
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の要部を示す斜視図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】本発明の他の建物ユニットの天井構造を示す断
面図。
面図。
【図5】従来の建物ユニットの天井構造を示す断面図。
1,5 建物ユニット 11 柱 12 長辺上梁 13 短辺上梁 16 骨組み 17A,17B フランジ部 19 天井 20 小梁 30 際野縁 31 凹溝 40,61 ブラケット 41,61A 取付面 42,43 接合面
Claims (5)
- 【請求項1】 四本の柱およびこれらの四本の柱の上端
間を連結する上梁を含む骨組みを備えた建物ユニットの
天井構造であって、 対向する一対の前記上梁にそれぞれ取り付けられかつ当
該一対の上梁の間で互いに対向する取付面を備えたブラ
ケットと、 前記一対の上梁に沿ってそれぞれ前記ブラケットの取付
面に固定された一対の際野縁と、 これらの一対の際野縁間に架け渡された小梁とを備えた
ことを特徴とする建物ユニットの天井構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載した建物ユニットの天井
構造において、 前記際野縁は凹溝を備えた断面コ字形の軽量形鋼からな
り、 これらの際野縁の各凹溝間に前記小梁が架け渡されてい
ることを特徴とする建物ユニットの天井構造。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した建物
ユニットの天井構造において、前記小梁は断面筒状の軽
量形鋼からなることを特徴とする建物ユニットの天井構
造。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
記載した建物ユニットの天井構造において、 前記上梁は、一対のフランジ部を備えた断面略コ字状の
溝形鋼からなり、 前記ブラケットは、前記上梁のフランジ部に固定される
接合面を有することを特徴とする建物ユニットの天井構
造。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
記載した建物ユニットの天井構造において、前記ブラケ
ットは板材を折り曲げ加工することにより形成されてい
ることを特徴とする建物ユニットの天井構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9132190A JPH10317573A (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 建物ユニットの天井構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9132190A JPH10317573A (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 建物ユニットの天井構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10317573A true JPH10317573A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15075510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9132190A Pending JPH10317573A (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 建物ユニットの天井構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10317573A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013234483A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Toyota Home Kk | 建物の梁構造 |
JP2013249679A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物ユニット |
JP2018526547A (ja) * | 2015-09-08 | 2018-09-13 | クナーフ ギプス カーゲーKnauf Gips Kg | 吊り天井構造の一部分を形成するための縁形材及び吊り天井構造 |
-
1997
- 1997-05-22 JP JP9132190A patent/JPH10317573A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013234483A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Toyota Home Kk | 建物の梁構造 |
JP2013249679A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物ユニット |
JP2018526547A (ja) * | 2015-09-08 | 2018-09-13 | クナーフ ギプス カーゲーKnauf Gips Kg | 吊り天井構造の一部分を形成するための縁形材及び吊り天井構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040430 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060515 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |