JPH10315740A - ダブルウィッシュボーン式サスペンション - Google Patents
ダブルウィッシュボーン式サスペンションInfo
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- JPH10315740A JPH10315740A JP13095497A JP13095497A JPH10315740A JP H10315740 A JPH10315740 A JP H10315740A JP 13095497 A JP13095497 A JP 13095497A JP 13095497 A JP13095497 A JP 13095497A JP H10315740 A JPH10315740 A JP H10315740A
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- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims abstract description 42
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- 239000003381 stabilizer Substances 0.000 claims description 36
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 13
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 abstract description 10
- 238000007906 compression Methods 0.000 abstract description 10
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/10—Independent suspensions
- B60G2200/14—Independent suspensions with lateral arms
- B60G2200/144—Independent suspensions with lateral arms with two lateral arms forming a parallelogram
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/10—Type of spring
- B60G2202/13—Torsion spring
- B60G2202/135—Stabiliser bar and/or tube
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60G2202/30—Spring/Damper and/or actuator Units
- B60G2202/31—Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
- B60G2202/312—The spring being a wound spring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車輪の上下ストロークに対するショックアブ
ソーバの上下スロトーク比を大きくとることができるダ
ブルウィッシュボーン式サスペンション。 【解決手段】 ナックル12に形成された収容凹部34
に支持部材36の基端36Aが収容され、支持部材36
は、キングピン軸K上の軸体38を中心として旋回可能
にナックル12に軸支されている。支持部材36の先端
には、アブソーバ・コイルユニット42の下端が支持さ
れている。車輪が車体に対して上下に移動すると、ナッ
クル12及び支持部材36が上下動する。ショックアブ
ソーバ48の下端の移動ストロークが、車輪の上下方向
の移動ストロークとほぼ同じになり、ショックアブソー
バ48を上下に十分に移動させて、圧縮コイルスプリン
グ46の振動エネルギーを効果的に吸収することができ
る。
ソーバの上下スロトーク比を大きくとることができるダ
ブルウィッシュボーン式サスペンション。 【解決手段】 ナックル12に形成された収容凹部34
に支持部材36の基端36Aが収容され、支持部材36
は、キングピン軸K上の軸体38を中心として旋回可能
にナックル12に軸支されている。支持部材36の先端
には、アブソーバ・コイルユニット42の下端が支持さ
れている。車輪が車体に対して上下に移動すると、ナッ
クル12及び支持部材36が上下動する。ショックアブ
ソーバ48の下端の移動ストロークが、車輪の上下方向
の移動ストロークとほぼ同じになり、ショックアブソー
バ48を上下に十分に移動させて、圧縮コイルスプリン
グ46の振動エネルギーを効果的に吸収することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪と車体を連結
するダブルウィッシュボーン式サスペンションに関す
る。
するダブルウィッシュボーン式サスペンションに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来のダブルウィッ
シュボーン式サスペンション110では、圧縮コイルス
プリング112の振動を吸収して減衰させるショックア
ブソーバ114の下端が、ロアアーム116にジョイン
トを介して支持されている。ロアアーム116は、基端
116Aが車体に軸支され、先端がナックル118の下
部を軸支している。そして、ナックル118がキングピ
ン軸K1を中心として回転し、車輪が転舵される。
シュボーン式サスペンション110では、圧縮コイルス
プリング112の振動を吸収して減衰させるショックア
ブソーバ114の下端が、ロアアーム116にジョイン
トを介して支持されている。ロアアーム116は、基端
116Aが車体に軸支され、先端がナックル118の下
部を軸支している。そして、ナックル118がキングピ
ン軸K1を中心として回転し、車輪が転舵される。
【0003】ロアアーム116の先端側には、車輪等を
配置するための所定のスペースが必要とされるため、シ
ョックアブソーバ114の下端を、ロアアーム116の
先端側に取り付けることができない。このため、ロアア
ーム116の先端から所定の距離だけ基端16A側に入
った位置で、ショックアブソーバ114の下端が支持さ
れている。
配置するための所定のスペースが必要とされるため、シ
ョックアブソーバ114の下端を、ロアアーム116の
先端側に取り付けることができない。このため、ロアア
ーム116の先端から所定の距離だけ基端16A側に入
った位置で、ショックアブソーバ114の下端が支持さ
れている。
【0004】しかし、ショックアブソーバ114の下端
をこの位置で支持すると、車輪の上下ストロークに対す
るショックアブソーバ114の下端の上下スロトーク比
が小さくなる。具体的には、ロアアーム116の基端か
ら先端までの距離をD1、ロアアーム116の基端から
ショックアブソーバ114の下端までの距離をD2、車
輪の上下ストロークをS1、ショックアブソーバ114
の下端の上下スロトークをS2とすると、 D1:D2=S1:S2 の関係が成立しており、D1に対してD2が小さくなる
程、S1に対してS2も小さくなる。
をこの位置で支持すると、車輪の上下ストロークに対す
るショックアブソーバ114の下端の上下スロトーク比
が小さくなる。具体的には、ロアアーム116の基端か
ら先端までの距離をD1、ロアアーム116の基端から
ショックアブソーバ114の下端までの距離をD2、車
輪の上下ストロークをS1、ショックアブソーバ114
の下端の上下スロトークをS2とすると、 D1:D2=S1:S2 の関係が成立しており、D1に対してD2が小さくなる
程、S1に対してS2も小さくなる。
【0005】かかる不都合を回避するため、ショックア
ブソーバ114の下端をジョイントを介してナックル1
18に取り付けることが考えられる。しかし、この場合
には、車輪の転舵に応じてショックアブソーバ114の
下端も回動して大きく振れ回ることとなる。このため、
ショックアブソーバ114やジョイントに高い強度が要
求されることになってしまう。
ブソーバ114の下端をジョイントを介してナックル1
18に取り付けることが考えられる。しかし、この場合
には、車輪の転舵に応じてショックアブソーバ114の
下端も回動して大きく振れ回ることとなる。このため、
ショックアブソーバ114やジョイントに高い強度が要
求されることになってしまう。
【0006】一方、図5に示すサスペンション130が
提案されている(特開平3−112708号参照)。
提案されている(特開平3−112708号参照)。
【0007】このサスペンション130は、旋回時に車
体の傾斜を抑制するスタビライザ132を有している。
そして、ショックアブソーバ134の上端部が車体に取
り付けられ、下端部がスタビライザ132の側辺部に取
付けられている。スタビライザ132は車輪と略同じス
トロークで上下動するため、ショックアブソーバ134
の下端の上下ストロークと車輪の上下ストロークとがほ
ぼ同じなる。しかし、このサスペンション130では、
ショックアブソーバ134の作動に伴う荷重がスタビラ
イザ132に直接作用するため、スタビライザ132の
強度を高めなければならない。
体の傾斜を抑制するスタビライザ132を有している。
そして、ショックアブソーバ134の上端部が車体に取
り付けられ、下端部がスタビライザ132の側辺部に取
付けられている。スタビライザ132は車輪と略同じス
トロークで上下動するため、ショックアブソーバ134
の下端の上下ストロークと車輪の上下ストロークとがほ
ぼ同じなる。しかし、このサスペンション130では、
ショックアブソーバ134の作動に伴う荷重がスタビラ
イザ132に直接作用するため、スタビライザ132の
強度を高めなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、車輪の上下ストロークに対するショックアブソ
ーバの上下スロトーク比を大きくとることができるダブ
ルウィッシュボーン式サスペンションを得ることを課題
とする。
考慮し、車輪の上下ストロークに対するショックアブソ
ーバの上下スロトーク比を大きくとることができるダブ
ルウィッシュボーン式サスペンションを得ることを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、車輪を回転可能に支持するナックルと、基端が車体
へ軸支され、先端が前記ナックルの上部を軸支するアッ
パアームと、基端が車体へ軸支され、先端が前記ナック
ルの下部を軸支するロアアームと、上端が車体へ支持さ
れたショックアブソーバと、前記ナックルへほぼキング
ピン軸を中心に旋回可能に軸支され、前記ショックアブ
ソーバの下端を支持する支持部材と、この支持部材のキ
ングピン軸回りの旋回を制限するスタビライザと、を有
することを特徴とする。
は、車輪を回転可能に支持するナックルと、基端が車体
へ軸支され、先端が前記ナックルの上部を軸支するアッ
パアームと、基端が車体へ軸支され、先端が前記ナック
ルの下部を軸支するロアアームと、上端が車体へ支持さ
れたショックアブソーバと、前記ナックルへほぼキング
ピン軸を中心に旋回可能に軸支され、前記ショックアブ
ソーバの下端を支持する支持部材と、この支持部材のキ
ングピン軸回りの旋回を制限するスタビライザと、を有
することを特徴とする。
【0010】車輪が上下に移動すると、アッパアーム及
びロアアームが、それぞれ基端を中心として回動し、ナ
ックルも上下に移動する。
びロアアームが、それぞれ基端を中心として回動し、ナ
ックルも上下に移動する。
【0011】支持部材は、ナックルへ支持されているの
で、車輪の上下スロトークと略同じ量だけ上下に移動す
る。このため、支持部材に支持されたショックアブソー
バの下端も、車輪の上下スロトークと略同じ量だけ上下
に移動できる。
で、車輪の上下スロトークと略同じ量だけ上下に移動す
る。このため、支持部材に支持されたショックアブソー
バの下端も、車輪の上下スロトークと略同じ量だけ上下
に移動できる。
【0012】また、支持部材はナックルへ、ほぼキング
ピン軸を中心に旋回可能に軸支され、スタビライザによ
ってこの旋回が制限されるので、車輪の転舵時には旋回
せず、ナックル及び車輪のみ転舵する。なお、支持部材
の旋回中心は、キングピン軸と一致していることが望ま
しいが、若干ズレていても、支持部材が、車輪の転舵時
には旋回しない程度のズレであればよい。
ピン軸を中心に旋回可能に軸支され、スタビライザによ
ってこの旋回が制限されるので、車輪の転舵時には旋回
せず、ナックル及び車輪のみ転舵する。なお、支持部材
の旋回中心は、キングピン軸と一致していることが望ま
しいが、若干ズレていても、支持部材が、車輪の転舵時
には旋回しない程度のズレであればよい。
【0013】請求項2に記載の発明では、前記支持部材
と前記スタビライザとの間に、支持部材とスタビライザ
との車両幅方向への相対的な変位差を吸収する吸収部材
が介在されていることを特徴とする。
と前記スタビライザとの間に、支持部材とスタビライザ
との車両幅方向への相対的な変位差を吸収する吸収部材
が介在されていることを特徴とする。
【0014】従って、支持部材とスタビライザとの間
に、車幅方向の相対的な変位差が生じても、この変位差
が吸収部材により吸収される。
に、車幅方向の相対的な変位差が生じても、この変位差
が吸収部材により吸収される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係るダブルウィッシュボーン式サスペンション1
0が示されている。図1に示すダブルウィッシュボーン
式サスペンション10は、車両の右フロントに配置され
るものであり、これと左右対称に構成されたダブルウィ
ッシュボーン式サスペンションが、車両の左フロントに
配置される。図1において、車両前方向を矢印Fで、車
両後方向を矢印Rで表す。
形態に係るダブルウィッシュボーン式サスペンション1
0が示されている。図1に示すダブルウィッシュボーン
式サスペンション10は、車両の右フロントに配置され
るものであり、これと左右対称に構成されたダブルウィ
ッシュボーン式サスペンションが、車両の左フロントに
配置される。図1において、車両前方向を矢印Fで、車
両後方向を矢印Rで表す。
【0016】このダブルウィッシュボーン式サスペンシ
ョン10は、従来のダブルウィッシュボーン式サスペン
ションと同様、車輪70(図1では図示省略、図2及び
図3参照)を回転可能に支持するナックル12を有して
いる。すなわち、ナックル12の上下方向略中間部に
は、略円筒状のハブ14が車両外側方向に突出されてお
り、このハブ14からさらに車両外側方向に突出された
図示しないスピンドルに、車輪70を構成するホイール
(図示省略)が取り付けられる。
ョン10は、従来のダブルウィッシュボーン式サスペン
ションと同様、車輪70(図1では図示省略、図2及び
図3参照)を回転可能に支持するナックル12を有して
いる。すなわち、ナックル12の上下方向略中間部に
は、略円筒状のハブ14が車両外側方向に突出されてお
り、このハブ14からさらに車両外側方向に突出された
図示しないスピンドルに、車輪70を構成するホイール
(図示省略)が取り付けられる。
【0017】ナックル12の下部には、車両後方且つ斜
め下方に向かって、ナックルアーム16が突設されてい
る。ナックルアーム16の先端に連結されたタイロッド
18がステアリング操作でその長手方向に移動し、ナッ
クル12が、後述するキングピン軸Kを中心として回転
する。これによって、ナックル12に支持された車輪7
0が転舵される。
め下方に向かって、ナックルアーム16が突設されてい
る。ナックルアーム16の先端に連結されたタイロッド
18がステアリング操作でその長手方向に移動し、ナッ
クル12が、後述するキングピン軸Kを中心として回転
する。これによって、ナックル12に支持された車輪7
0が転舵される。
【0018】ナックル12の上端には、略Λ形をしたア
ッパアーム20が取り付けられている。アッパアーム2
0の両端には、車両前後方向が軸方向とされた円筒状の
筒体22が形成されている。この筒体22の内部に、車
体から突設された突軸(図示省略)が挿入されて、アッ
パアーム20が、この両端を基端20Aとして回転可能
に車体に軸支される。
ッパアーム20が取り付けられている。アッパアーム2
0の両端には、車両前後方向が軸方向とされた円筒状の
筒体22が形成されている。この筒体22の内部に、車
体から突設された突軸(図示省略)が挿入されて、アッ
パアーム20が、この両端を基端20Aとして回転可能
に車体に軸支される。
【0019】アッパアーム20の中間部は回転の先端2
0Bとされて、キングピン軸K上に位置している。ジョ
イント24によって、ナックル12の上部が、キングピ
ン軸Kを中心として回転可能に、アッパアーム20に軸
支されている。
0Bとされて、キングピン軸K上に位置している。ジョ
イント24によって、ナックル12の上部が、キングピ
ン軸Kを中心として回転可能に、アッパアーム20に軸
支されている。
【0020】一方、ナックル12の下端には、略L形を
したロアアーム26が取り付けられている。ロアアーム
26の基端26Aには、アッパアーム20と同様、車両
前後方向が軸方向とされた円筒状の筒体28が形成され
ている。この筒体28の内部に車体から突設された突軸
(図示省略)が挿入されて、ロアアーム26が回転可能
に、車体に軸支される。
したロアアーム26が取り付けられている。ロアアーム
26の基端26Aには、アッパアーム20と同様、車両
前後方向が軸方向とされた円筒状の筒体28が形成され
ている。この筒体28の内部に車体から突設された突軸
(図示省略)が挿入されて、ロアアーム26が回転可能
に、車体に軸支される。
【0021】ロアアーム26の先端26Bは、ナックル
12の下端から車両内側に向かって突設された支持片3
2に支持され、キングピン軸K上に位置している。この
基端26Bのジョイント30によって、ナックル12の
下部が、キングピン軸Kを中心として回転可能に軸支さ
れている。そして、アッパアーム20の先端20Bのジ
ョイント24と、ロアアーム26の先端26Bのジョイ
ント30によって、ナックル12の回転中心であるキン
グピン軸Kが構成されている。
12の下端から車両内側に向かって突設された支持片3
2に支持され、キングピン軸K上に位置している。この
基端26Bのジョイント30によって、ナックル12の
下部が、キングピン軸Kを中心として回転可能に軸支さ
れている。そして、アッパアーム20の先端20Bのジ
ョイント24と、ロアアーム26の先端26Bのジョイ
ント30によって、ナックル12の回転中心であるキン
グピン軸Kが構成されている。
【0022】なお、キングピン軸Kは、図2に示すよう
に、鉛直線Jに対して所定のキングピン角αで、上部が
車両内側(図2左側)に傾いており、さらに、図3に示
すように、鉛直線Jに対して所定のキャスタ角βで、上
部が車両後方側に傾いている。
に、鉛直線Jに対して所定のキングピン角αで、上部が
車両内側(図2左側)に傾いており、さらに、図3に示
すように、鉛直線Jに対して所定のキャスタ角βで、上
部が車両後方側に傾いている。
【0023】ナックル12の車体内側面の上下方向略中
央には、収容凹部34が形成されており、この収容凹部
34に、支持部材36の基端36Aが収容されている。
支持部材36は、略円筒状に形成された基端36Aから
先端36Bに向かって次第に薄肉とされ、全体として楔
状に形成されている。基端36Aの内部には、ベアリン
グ(図示省略)が埋め込まれており、このベアリングに
よって回転可能に支持された軸体38の上端及び下端
が、支持部材36の上方及び下方に突出している。そし
て、軸体38の突出部分が、収容凹部34をさらに上方
及び下方に部分的に凹ませて形成された軸収容凹部40
内で、キングピン軸K上に配置されて、回転不能に固定
されている。従って、支持部材36は、キングピン軸K
上の軸体38を中心として旋回可能に、ナックル12に
軸支されている。
央には、収容凹部34が形成されており、この収容凹部
34に、支持部材36の基端36Aが収容されている。
支持部材36は、略円筒状に形成された基端36Aから
先端36Bに向かって次第に薄肉とされ、全体として楔
状に形成されている。基端36Aの内部には、ベアリン
グ(図示省略)が埋め込まれており、このベアリングに
よって回転可能に支持された軸体38の上端及び下端
が、支持部材36の上方及び下方に突出している。そし
て、軸体38の突出部分が、収容凹部34をさらに上方
及び下方に部分的に凹ませて形成された軸収容凹部40
内で、キングピン軸K上に配置されて、回転不能に固定
されている。従って、支持部材36は、キングピン軸K
上の軸体38を中心として旋回可能に、ナックル12に
軸支されている。
【0024】支持部材36の先端には、アブソーバ・コ
イルユニット42の下端が支持されている。
イルユニット42の下端が支持されている。
【0025】アブソーバ・コイルユニット42は、車体
に取り付けられる略円板状のアッパサポート44と、上
端がこのアッパサポート44に取り付けられた圧縮コイ
ルスプリング46、及び圧縮コイルスプリング46の内
側に配設されて上側筒の上端がアッパサポート44に取
り付けられたショックアブソーバ48で構成されてい
る。圧縮コイルスプリング46の下端には、略円環状の
ロアサポート50が取り付けられており、このロアサポ
ート50を介して、圧縮コイルスプリング46の下端が
ショックアブソーバ48の下側筒に固定されている。シ
ョックアブソーバ48は、上側筒と下側筒の相対伸縮時
に、内部に収容された粘性流体の粘性によって、圧縮コ
イルスプリング46の伸縮による振動を減衰させ、短時
間で急速にこの振動を収束させる。
に取り付けられる略円板状のアッパサポート44と、上
端がこのアッパサポート44に取り付けられた圧縮コイ
ルスプリング46、及び圧縮コイルスプリング46の内
側に配設されて上側筒の上端がアッパサポート44に取
り付けられたショックアブソーバ48で構成されてい
る。圧縮コイルスプリング46の下端には、略円環状の
ロアサポート50が取り付けられており、このロアサポ
ート50を介して、圧縮コイルスプリング46の下端が
ショックアブソーバ48の下側筒に固定されている。シ
ョックアブソーバ48は、上側筒と下側筒の相対伸縮時
に、内部に収容された粘性流体の粘性によって、圧縮コ
イルスプリング46の伸縮による振動を減衰させ、短時
間で急速にこの振動を収束させる。
【0026】ショックアブソーバ48の下端には、略逆
U字状のブラケット52が取り付けられている。ブラケ
ット52の対向する板片の間に支持部材36の先端部分
が収容され、ショックアブソーバ48が、車両前後方向
が長手方向とされたピン54によって軸支されている。
U字状のブラケット52が取り付けられている。ブラケ
ット52の対向する板片の間に支持部材36の先端部分
が収容され、ショックアブソーバ48が、車両前後方向
が長手方向とされたピン54によって軸支されている。
【0027】支持部材36の略中間部からは、車両前方
側及び車両後方側へ向けて、一対の取付板56が突設さ
れている。取付板56には、略V字の板状に形成された
支持板58の上端が、支持部材36の車両前方側及び車
両後方側において取付板56へ固定されている。また、
支持板58は、吸収部材としての弾性体である、弾性変
形可能な金属(本実施の形態では板ばね)によって形成
されており、図2に示すように湾曲してその下端側が車
両幅方向に振れる。
側及び車両後方側へ向けて、一対の取付板56が突設さ
れている。取付板56には、略V字の板状に形成された
支持板58の上端が、支持部材36の車両前方側及び車
両後方側において取付板56へ固定されている。また、
支持板58は、吸収部材としての弾性体である、弾性変
形可能な金属(本実施の形態では板ばね)によって形成
されており、図2に示すように湾曲してその下端側が車
両幅方向に振れる。
【0028】支持板58の下端には、その板厚方向(車
両の幅方向)に沿って、ジョイント60が取り付けられ
ている。このジョイント60に、スタビライザ62の一
端が軸支されている。
両の幅方向)に沿って、ジョイント60が取り付けられ
ている。このジョイント60に、スタビライザ62の一
端が軸支されている。
【0029】スタビライザ62は、弾性変形可能な棒状
の金属で形成されており、両端の近傍が車両前方側に向
かって略直角に折り曲げられて、この折り曲げ部の間の
部分が捩じり変形されるトーション部64となってい
る。トーション部64は、円筒状に形成されたブッシュ
66に挿通されており、このブッシュ66が取付具68
によって車体に取り付けられている。これにより、スタ
ビライザ62が車体に支持される。また、スタビライザ
62の両端部63は、図3に示すように、トーション部
64の軸心64Aを中心とする円弧状の軌跡Tに沿って
移動する。
の金属で形成されており、両端の近傍が車両前方側に向
かって略直角に折り曲げられて、この折り曲げ部の間の
部分が捩じり変形されるトーション部64となってい
る。トーション部64は、円筒状に形成されたブッシュ
66に挿通されており、このブッシュ66が取付具68
によって車体に取り付けられている。これにより、スタ
ビライザ62が車体に支持される。また、スタビライザ
62の両端部63は、図3に示すように、トーション部
64の軸心64Aを中心とする円弧状の軌跡Tに沿って
移動する。
【0030】スタビライザ62の両端のそれぞれは、左
右の支持板58の下端にジョイント60で軸支されてお
り、これによって、左右のダブルウィッシュボーン式サ
スペンションが、スタビライザ62によって連結されて
いる。そして、左右のダブルウィッシュボーン式サスペ
ンションの高さ(上下方向の位置)に差が生じると、ス
タビライザ62の両端のおいても左右で高さ(上下方向
の位置)に差が生じるため、トーション部64が捩じり
変形され、両端部63が振れる。この弾性反力で、左右
のダブルウィッシュボーン式サスペンションはそれぞ
れ、高さの差を解消する方向に(すなわち、左右のダブ
ルウィッシュボーン式サスペンションのうち、相対的に
上方に移動したダブルウィッシュボーン式サスペンショ
ンは下方に、下方に移動したダブルウィッシュボーン式
サスペンションは上方に)付勢される。
右の支持板58の下端にジョイント60で軸支されてお
り、これによって、左右のダブルウィッシュボーン式サ
スペンションが、スタビライザ62によって連結されて
いる。そして、左右のダブルウィッシュボーン式サスペ
ンションの高さ(上下方向の位置)に差が生じると、ス
タビライザ62の両端のおいても左右で高さ(上下方向
の位置)に差が生じるため、トーション部64が捩じり
変形され、両端部63が振れる。この弾性反力で、左右
のダブルウィッシュボーン式サスペンションはそれぞ
れ、高さの差を解消する方向に(すなわち、左右のダブ
ルウィッシュボーン式サスペンションのうち、相対的に
上方に移動したダブルウィッシュボーン式サスペンショ
ンは下方に、下方に移動したダブルウィッシュボーン式
サスペンションは上方に)付勢される。
【0031】また、スタビライザ62の先端が左右の支
持部材36の下端にジョイント60で軸支されているこ
とで、軸体38を中心とする支持部材36の回転が抵抗
を受け、回転角度が一定の範囲に制限される。
持部材36の下端にジョイント60で軸支されているこ
とで、軸体38を中心とする支持部材36の回転が抵抗
を受け、回転角度が一定の範囲に制限される。
【0032】次に、本実施の形態に係るダブルウィッシ
ュボーン式サスペンション10の作用を説明する。
ュボーン式サスペンション10の作用を説明する。
【0033】乗員が図示しないステアリングホイールを
操作すると、ステアリング装置を介してタイロッド18
がその長手方向に移動し、ナックル12がキングピン軸
Kを中心として回転する。これにより、ナックル12の
ハブ14に取り付けられた車輪70(図2及び図3参
照)が転舵される。左右の支持部材36は、キングピン
軸Kを中心として旋回可能にナックル12に取り付けら
れており、しかも、支持部材36の略中間部に突設され
た支持板58を介してスタビライザ62で連結されてい
るので、ナックル12が回転しても、支持部材36は、
車体に対して相対的に回転することなく所定の位置を保
つ。支持部材36に下端が支持されたショックアブソー
バ48も転舵時に振れ回らないので、ショックアブソー
バ48自体や、その上端のアッパサポート44等に無理
な荷重が作用せず、必要以上に強度を高くしなくてもよ
い。
操作すると、ステアリング装置を介してタイロッド18
がその長手方向に移動し、ナックル12がキングピン軸
Kを中心として回転する。これにより、ナックル12の
ハブ14に取り付けられた車輪70(図2及び図3参
照)が転舵される。左右の支持部材36は、キングピン
軸Kを中心として旋回可能にナックル12に取り付けら
れており、しかも、支持部材36の略中間部に突設され
た支持板58を介してスタビライザ62で連結されてい
るので、ナックル12が回転しても、支持部材36は、
車体に対して相対的に回転することなく所定の位置を保
つ。支持部材36に下端が支持されたショックアブソー
バ48も転舵時に振れ回らないので、ショックアブソー
バ48自体や、その上端のアッパサポート44等に無理
な荷重が作用せず、必要以上に強度を高くしなくてもよ
い。
【0034】路面上の凹凸の通過や、車体のロール等に
よって車輪70が車体に対して上下に移動すると、図2
に示すように、車輪70と共に、ナックル12及び支持
部材36が上下動する。このため、車輪70の上下方向
の移動ストロークS1と、支持部材36の上下方向の移
動ストロークS2とがほぼ等しくなる。すなわち、車輪
70の上下方向の移動ストロークS1に対する、支持部
材36の上下方向の移動ストロークS2の比が、ほぼ1
になる。このため、支持部材36に支持されたショック
アブソーバ48の下端の移動ストロークも、車輪70の
上下方向の移動ストロークとほぼ同じになる。これによ
り、ショックアブソーバ48を上下に十分に移動させ
て、圧縮コイルスプリング46の振動エネルギーを効果
的に吸収することができる。
よって車輪70が車体に対して上下に移動すると、図2
に示すように、車輪70と共に、ナックル12及び支持
部材36が上下動する。このため、車輪70の上下方向
の移動ストロークS1と、支持部材36の上下方向の移
動ストロークS2とがほぼ等しくなる。すなわち、車輪
70の上下方向の移動ストロークS1に対する、支持部
材36の上下方向の移動ストロークS2の比が、ほぼ1
になる。このため、支持部材36に支持されたショック
アブソーバ48の下端の移動ストロークも、車輪70の
上下方向の移動ストロークとほぼ同じになる。これによ
り、ショックアブソーバ48を上下に十分に移動させ
て、圧縮コイルスプリング46の振動エネルギーを効果
的に吸収することができる。
【0035】また、キングピン軸Kは、図2に一点鎖線
で示すように所定のキングピン角αに設定されて、その
上側が車両内側に傾いている。そして、図2に二点鎖線
で示すように、車輪70の上方への移動(バウンド)に
伴い、キングピン軸Kはさらに車体内側に僅かずつ傾き
ながら上方に移動する。このため、支持部材36はキン
グピン軸Kに沿って上方へ移動すると共に、車両内側に
も移動する。支持部材36に取り付けられた支持板58
の上端も、車輪70の上下動に伴って、車幅方向(図2
左右方向)に移動する(距離L1)。
で示すように所定のキングピン角αに設定されて、その
上側が車両内側に傾いている。そして、図2に二点鎖線
で示すように、車輪70の上方への移動(バウンド)に
伴い、キングピン軸Kはさらに車体内側に僅かずつ傾き
ながら上方に移動する。このため、支持部材36はキン
グピン軸Kに沿って上方へ移動すると共に、車両内側に
も移動する。支持部材36に取り付けられた支持板58
の上端も、車輪70の上下動に伴って、車幅方向(図2
左右方向)に移動する(距離L1)。
【0036】一方、スタビライザ62は、トーション部
64の取付具68によって車体に直接取り付けられてい
るため、車輪70が上方へ移動すると、トーション部6
4が捩じられて先端部63が上方に振られ、スタビライ
ザ62の先端が、図2に二点鎖線で示すように上方に移
動する。しかし、スタビライザ62の先端は、車幅方向
(図2左右方向)にはほとんど移動しない。このため、
スタビライザ62の先端が軸支された支持板58の下端
も、車輪70の上方への移動で車幅方向(図2左右方
向)にはほとんど移動しない。従って、支持板58の上
端と下端とでは、車幅方向の位置に相対的な変位差L1
が生じる。しかし、支持板58は弾性変形可能な金属に
よって形成されているので、支持板58が湾曲してその
上端が車体外側(図2右側)に向かって移動する。これ
により、支持板58の上端と下端との車幅方向の変位差
L1が吸収され、ナックル12はスムーズに上方へ移動
する。
64の取付具68によって車体に直接取り付けられてい
るため、車輪70が上方へ移動すると、トーション部6
4が捩じられて先端部63が上方に振られ、スタビライ
ザ62の先端が、図2に二点鎖線で示すように上方に移
動する。しかし、スタビライザ62の先端は、車幅方向
(図2左右方向)にはほとんど移動しない。このため、
スタビライザ62の先端が軸支された支持板58の下端
も、車輪70の上方への移動で車幅方向(図2左右方
向)にはほとんど移動しない。従って、支持板58の上
端と下端とでは、車幅方向の位置に相対的な変位差L1
が生じる。しかし、支持板58は弾性変形可能な金属に
よって形成されているので、支持板58が湾曲してその
上端が車体外側(図2右側)に向かって移動する。これ
により、支持板58の上端と下端との車幅方向の変位差
L1が吸収され、ナックル12はスムーズに上方へ移動
する。
【0037】同様に、車輪70が下方へ移動した場合
(リバウンド)にも、支持板58の上端と下端とでは、
車幅方向の位置に相対的な変位差が生じるが、支持板5
8が湾曲することでこの変位差が吸収され、ナックル1
2はスムーズに下方へ移動する。
(リバウンド)にも、支持板58の上端と下端とでは、
車幅方向の位置に相対的な変位差が生じるが、支持板5
8が湾曲することでこの変位差が吸収され、ナックル1
2はスムーズに下方へ移動する。
【0038】キングピン軸Kは、図3に二点鎖線で示す
ように所定のキャスタ角βに設定されて、その上側が車
両後方側に傾いている。そして、バウンドによって、キ
ングピン軸Kは車体後方側に僅かずつさらに傾きながら
上方へ移動する。このため、車輪70の上方への移動
で、キングピン軸Kと鉛直線Jとの成す角が徐々に大き
くなりつつ、支持板58が上方に移動する。一方、スタ
ビライザ62の先端は、スタビライザ62のトーション
部64が捩じられることで、トーション部64の軸心6
4C(図3参照)を回転中心とする円弧状の軌跡Tに沿
って移動する。このため、支持板58の下端の位置と、
スタビライザ62の先端の位置との間に、車両前後方向
の相対的は変位差L3が生じる。しかし、支持部材36
が軸体38を中心として回転することで、支持板58の
位置が車両前後方向に移動し、変位差L3が吸収され
る。
ように所定のキャスタ角βに設定されて、その上側が車
両後方側に傾いている。そして、バウンドによって、キ
ングピン軸Kは車体後方側に僅かずつさらに傾きながら
上方へ移動する。このため、車輪70の上方への移動
で、キングピン軸Kと鉛直線Jとの成す角が徐々に大き
くなりつつ、支持板58が上方に移動する。一方、スタ
ビライザ62の先端は、スタビライザ62のトーション
部64が捩じられることで、トーション部64の軸心6
4C(図3参照)を回転中心とする円弧状の軌跡Tに沿
って移動する。このため、支持板58の下端の位置と、
スタビライザ62の先端の位置との間に、車両前後方向
の相対的は変位差L3が生じる。しかし、支持部材36
が軸体38を中心として回転することで、支持板58の
位置が車両前後方向に移動し、変位差L3が吸収され
る。
【0039】なお、上記説明においては、圧縮コイルス
プリング46の下端がショックアブソーバ48に支持さ
れているアブソーバ・コイル・ユニット42を例として
説明したが、アブソーバ・コイル・ユニット42の構造
はこれに限られない。たとえば、圧縮コイルスプリング
46の下端がショックアブソーバ48に固定されず、支
持部材36に直接支持されていてもよい。
プリング46の下端がショックアブソーバ48に支持さ
れているアブソーバ・コイル・ユニット42を例として
説明したが、アブソーバ・コイル・ユニット42の構造
はこれに限られない。たとえば、圧縮コイルスプリング
46の下端がショックアブソーバ48に固定されず、支
持部材36に直接支持されていてもよい。
【0040】また、支持部材としても、上記したものに
限られず、ほぼキングピン軸Kを中心として回転可能に
ナックル12に軸支され、ショックアブソーバ48を支
持できるものであればよい。例えば、ナックル12に軸
受けを設け、この軸受けに、支持部材と一体成形された
軸を支持させてもよい。同様に、吸収部材としても、支
持部材とスタビライザとの車両幅方向への相対的な変位
差を吸収できるものであればよく、例えば、ばねやゴム
等の弾性体であってもよい。
限られず、ほぼキングピン軸Kを中心として回転可能に
ナックル12に軸支され、ショックアブソーバ48を支
持できるものであればよい。例えば、ナックル12に軸
受けを設け、この軸受けに、支持部材と一体成形された
軸を支持させてもよい。同様に、吸収部材としても、支
持部材とスタビライザとの車両幅方向への相対的な変位
差を吸収できるものであればよく、例えば、ばねやゴム
等の弾性体であってもよい。
【0041】また、上記説明では、車両の右フロントに
配置されるダブルウィッシュボーン式サスペンション1
0を例として挙げたが、当然のことながら、これと対称
に構成したダブルウィッシュボーン式サスペンションが
車両の左フロントに配置される。また、本発明のダブル
ウィッシュボーン式サスペンションを車両の右リヤ及び
左リヤに配置してもよい。特に、後輪も転舵されるタイ
プの車両では、ナックル12がキングピン軸Kを中心と
して回転しても、支持部材36が振れ回らない。
配置されるダブルウィッシュボーン式サスペンション1
0を例として挙げたが、当然のことながら、これと対称
に構成したダブルウィッシュボーン式サスペンションが
車両の左フロントに配置される。また、本発明のダブル
ウィッシュボーン式サスペンションを車両の右リヤ及び
左リヤに配置してもよい。特に、後輪も転舵されるタイ
プの車両では、ナックル12がキングピン軸Kを中心と
して回転しても、支持部材36が振れ回らない。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明では、車輪を回転可能に
支持するナックルと、基端が車体へ軸支され、先端が前
記ナックルの上部を軸支するアッパアームと、基端が車
体へ軸支され、先端が前記ナックルの下部を軸支するロ
アアームと、上端が車体へ支持されたショックアブソー
バと、前記ナックルへほぼキングピン軸を中心に旋回可
能に軸支され、前記ショックアブソーバの下端を支持す
る支持部材と、この支持部材のキングピン軸回りの旋回
を制限するスタビライザと、を有するので、支持部材
は、車輪の上下スロトークと同じ量だけ、上下に移動す
る。このため、支持部材に支持されたショックアブソー
バの下端も、車輪の上下スロトークと同じ量だけ上下に
移動できる。また、支持部材は、ナックルへキングピン
軸を中心に旋回可能に軸支され、スタビライザによって
この旋回が制限されるので、車輪の転舵時には旋回せ
ず、ナックル及び車輪のみが回転する。
支持するナックルと、基端が車体へ軸支され、先端が前
記ナックルの上部を軸支するアッパアームと、基端が車
体へ軸支され、先端が前記ナックルの下部を軸支するロ
アアームと、上端が車体へ支持されたショックアブソー
バと、前記ナックルへほぼキングピン軸を中心に旋回可
能に軸支され、前記ショックアブソーバの下端を支持す
る支持部材と、この支持部材のキングピン軸回りの旋回
を制限するスタビライザと、を有するので、支持部材
は、車輪の上下スロトークと同じ量だけ、上下に移動す
る。このため、支持部材に支持されたショックアブソー
バの下端も、車輪の上下スロトークと同じ量だけ上下に
移動できる。また、支持部材は、ナックルへキングピン
軸を中心に旋回可能に軸支され、スタビライザによって
この旋回が制限されるので、車輪の転舵時には旋回せ
ず、ナックル及び車輪のみが回転する。
【0043】請求項2の発明では、前記支持部材と前記
スタビライザとの間に、前記車体の幅方向へ弾性変形す
る吸収部材が介在されているので、支持部材とスタビラ
イザとの間に、車幅方向の相対的な変位差が生じても、
この変位差が吸収部材により吸収される。
スタビライザとの間に、前記車体の幅方向へ弾性変形す
る吸収部材が介在されているので、支持部材とスタビラ
イザとの間に、車幅方向の相対的な変位差が生じても、
この変位差が吸収部材により吸収される。
【図1】本発明の一実施の形態に係るダブルウィッシュ
ボーン式サスペンションの斜視図である。
ボーン式サスペンションの斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るダブルウィッシュ
ボーン式サスペンションを車両後方側から視た概略構成
図である。
ボーン式サスペンションを車両後方側から視た概略構成
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るダブルウィッシュ
ボーン式サスペンションを車両内側から視た概略構成図
である。
ボーン式サスペンションを車両内側から視た概略構成図
である。
【図4】従来のダブルウィッシュボーン式サスペンショ
ンの斜視図である。
ンの斜視図である。
【図5】従来のダブルウィッシュボーン式サスペンショ
ンの正面図である。
ンの正面図である。
10 ダブルウィッシュボーン式サスペンション 12 ナックル 20 アッパアーム 26 ロアアーム 36 支持部材 48 ショックアブソーバ 58 支持片(吸収部材) 62 スタビライザ
Claims (2)
- 【請求項1】 車輪を回転可能に支持するナックルと、 基端が車体へ軸支され、先端が前記ナックルの上部を軸
支するアッパアームと、 基端が車体へ軸支され、先端が前記ナックルの下部を軸
支するロアアームと、 上端が車体へ支持されたショックアブソーバと、 前記ナックルへほぼキングピン軸を中心に旋回可能に軸
支され、前記ショックアブソーバの下端を支持する支持
部材と、 この支持部材のキングピン軸回りの旋回を制限するスタ
ビライザと、 を有することを特徴とするダブルウィッシュボーン式サ
スペンション。 - 【請求項2】 前記支持部材と前記スタビライザとの間
に、支持部材とスタビライザとの車両幅方向への相対的
な変位差を吸収する吸収部材が介在されていることを特
徴とする請求項1に記載のダブルウィッシュボーン式サ
スペンション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13095497A JPH10315740A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | ダブルウィッシュボーン式サスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13095497A JPH10315740A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | ダブルウィッシュボーン式サスペンション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10315740A true JPH10315740A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15046531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13095497A Pending JPH10315740A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | ダブルウィッシュボーン式サスペンション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10315740A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1078782A1 (fr) * | 1999-08-22 | 2001-02-28 | Peugeot Citroen Automobiles | Dispositif de suspension perfectionné pour une roue avant de véhicule automobile. |
KR20030018571A (ko) * | 2001-08-30 | 2003-03-06 | 현대자동차주식회사 | 차량용 전륜 현가장치 |
WO2005091699A1 (de) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Zf Friedrichshafen Ag | Radaufhängung für ein lenkbares fahrzeugrad |
WO2017140295A1 (de) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | Ksm Castings Group Gmbh | Radträger |
KR200484865Y1 (ko) * | 2017-05-16 | 2017-11-02 | 김광석 | 에스 유 브이 차량용 후륜 쇼크 업소버 결합 장치 |
WO2019031396A1 (ja) | 2017-08-08 | 2019-02-14 | オイレス工業株式会社 | 軸受およびサスペンション |
CN110329023A (zh) * | 2019-08-12 | 2019-10-15 | 西南交通大学 | 一种轮毂电机用双横臂独立悬架 |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP13095497A patent/JPH10315740A/ja active Pending
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