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JPH10312315A - ソフトウェア/ハードウェア協調シミュレーション方式 - Google Patents

ソフトウェア/ハードウェア協調シミュレーション方式

Info

Publication number
JPH10312315A
JPH10312315A JP9135758A JP13575897A JPH10312315A JP H10312315 A JPH10312315 A JP H10312315A JP 9135758 A JP9135758 A JP 9135758A JP 13575897 A JP13575897 A JP 13575897A JP H10312315 A JPH10312315 A JP H10312315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
software
simulation
model
cpu
hardware
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9135758A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Hanajima
育雄 花島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9135758A priority Critical patent/JPH10312315A/ja
Publication of JPH10312315A publication Critical patent/JPH10312315A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 協調シミュレーションと、実ハードウェアと
の間のソフトウェア実行における実行タイミングの不整
合を回避する。 【解決手段】 協調シミュレータのバスアクセス関数群
にタイミング整合のためのウェイト指示関数を、また、
CPUバスモデルにウェイト機能部を設けることにより
ソフトウェア実行タイミングを一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUの動作を指
定する関数群と、同関数群から指定されたCPUの動作
を論理シミュレーション上で実現するCPUモデルとを
有するソフトウェア/ハードウェア協調シミュレーショ
ン方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の協調シミュレーション方
式に基づく協調シミュレータの概念図を示すものであ
る。この協調シミュレータは、検証対象のアプリケーシ
ョンプログラムの実行・検証を行うソフトウェア実行部
31と、ハードウェアモデルを模擬的に動作させ、ハー
ドウェア論理を検証する論理シミュレーション部32
と、さらにこれら二つの部分の処理の間で処理の同期・
情報通信を仲介する同期・通信処理部33から構成され
る。
【0003】ソフトウェア実行部31は、検証対象のア
プリケーションプログラムがCPUを通じてハードウェ
アを制御したり、ハードウェアからの割り込み要求に対
する割り込み処理を行ったりするためのバスアクセス関
数群34を有し、また、論理シミュレーション部32
は、前記関数群からの制御情報からCPUバスのハード
ウェア動作をシミュレーション上で実現したり、シミュ
レーション上でのハードウェアからの割り込み要求を関
数群に伝えたりするCPUバスモデル35を有する。図
7は、前記バスアクセス関数群とCPUバスモデルの内
容を示している。
【0004】このようなシミュレータにおいて、協調シ
ミュレーション用ソフトウェアモデル及びハードウェア
モデルは次のように作成される。
【0005】まず、ソフトウェアモデルは、ソースプロ
グラム中のハードウェアに対する命令の送出部分を、バ
スアクセス関数群に用意されている関数により記述す
る。そして、コンパイル時に関数本体とリンクさせ、オ
ブジェクトコードを生成する。割り込み処理も同様であ
る。
【0006】また、ハードウェアモデルは、オリジナル
のハードウェアモデル上のCPU部分を前記CPUバス
モデルとリンクさせることにより作成される。
【0007】図8に、C言語で記述されたループ処理を
含む検証対象ソフトウェアモデルの一例を示し、図9
に、本ソフトウェアモデルでの協調シミュレーションの
実行イメージを示す。
【0008】図8のS4は、バスアクセス関数コールで
あり、addr変数で示されるアドレスにdata変数
で示されるデータをライトする処理を意味する。ソフト
ウェアモデルはコンパイルされ、協調シミュレーション
時に論理シミュレータと同期しながら実行される。
【0009】協調シミュレーションにおいて、ソフトウ
ェアモデルの実行がバスアクセス関数S4に至り、バス
アクセス関数に処理が移行すると、バスアクセス関数が
論理シミュレーション部に対して、パラメータ情報を通
知し、パラメータで指定されたCPUバス動作をシミュ
レーションするよう指示する。この例ではそれぞれwr
ite、addr、dataである。
【0010】論理シミュレータ部のCPUバスモデル
は、前記バス動作情報をバスアクセス関数から受け取る
と、シミュレーション上のバス実行開始サイクルの時刻
からバス命令のシミュレーション動作を実行し、これに
よりバスモデル配下のハードウェアモデルに対して動作
を指示する。さらに、CPUバスモデルは、配下のハー
ドウェアモデルからの応答を待ち、応答が返ったら、応
答結果と該バス命令のシミュレーション完了をソフトウ
ェア実行部へ通知する。
【0011】バスアクセス関数は、論理シミュレーショ
ン部が同関数の指定したバス命令をシミュレーションし
ている間、処理の実行を中断しCPUバスモデルからの
シミュレーション完了通知を待ち合わせる。そして完了
通知を受け取ると関数を抜け、ソフトウェアモデルの次
の処理へと移行する。
【0012】従来の協調シミュレーションは、このよう
にして実現される。図9はPS〜PEまでがwrite
関数による協調シミュレーションの動作を説明したもの
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の協調
シミュレーションには、論理シミュレーション上でのソ
フトウェア動作と実ハードウェア上でのソフトウェア動
作とで実行時間が大きく異なり、協調シミュレーション
で正しく動作したソフトウェアが実ハードウェア上で正
しく動作しなくなる可能性があるという問題点がある。
この理由は次の事項による。
【0014】C言語で記述された図8のプログラムは、
コンパイルされて数十の機械語命令となり、それが実ハ
ードウェア上のCPUで実行される。その実行時間は、
この例の一回のループ処理においては1.03μsであ
る。
【0015】これを協調シミュレーションで実行する
と、S4のwriteというバス命令が論理シミュレー
ション上で実行されるのみで、S4以外の全ての命令実
行は論理シミュレーションに反映されない。従って、実
際には1.03μsの時間を必要とする一回のループ処
理が論理シミュレーション上では、writeというバ
ス命令の実行時間30nsだけしか要しないようになっ
てしまう。
【0016】図10は、図8のプログラムのループ処理
により、write命令が連続する場合の論理シミュレ
ーション上の波形を示したものであるが、実ハードウェ
アにおけるwrite命令相互の間のS4以外の処理を
実行するために要する1μsの時間が、協調シミュレー
ションにおいては全く現れなくなってしまい、このこと
により実ハードウェアでのソフトウェアの実行時間に比
して、協調シミュレーションにおける論理シミュレーシ
ョン上でのソフトウェアの実行時間が大幅に短くなって
しまう。このソフトウェアの実行時間の不整合は、以下
の問題を引き起こす。
【0017】図11は、検証対象ハードウェアモデルの
例であり、CPU配下に、LSI、MEM(メモリ)、
QUEUE(待ち行列)が存在する。このハードウェア
モデルの動作仕様は次の通りである。
【0018】LSIは、CPUからの制御を受けると同
時に1.5μs毎にQUEUEに処理要求を書き込む。
QUEUEは、LSIからの処理要求を10個分蓄積す
ることができ、QUEUEが処理要求を蓄積すると、C
PUに対し割り込みを要求する。割り込みを認識したC
PU(ソフトウェア)は、QUEUEから処理要求を読
み込み、要求内容に従った処理を行う。QUEUEはC
PUから処理要求を読まれると、読まれた処理要求を削
除する。そしてQUEUEが空になったらCPUに対す
る割り込みをやめる。割り込みマスク等でCPUが割り
込みを認識せず、QUEUEに蓄積されている処理要求
をCPUが読み込まないと、QUEUEは最大10個ま
での処理要求を次々と蓄積して行く。QUEUEが10
個まで処理要求を蓄積した状態でLSIがさらにQUE
UEに処理要求を書き込もうとするとQUEUEはそれ
以上の処理要求の蓄積が不可能であることから、CPU
に対しシステムエラーを報告する。
【0019】次に、図12(a)〜(c)にこのハード
ウェアモデルを制御する検証対象ソフトウェアの処理フ
ローを示す。図12(a)のMAINは処理全体のフロ
ーであり、A処理、B処理…の順に処理を実行する。
【0020】図12(b)はA処理のフローを示す。本
処理は図8に示す前述のループ処理を含む処理であり、
前記QUEUEからの処理要求によるCPUへの割り込
みをマスクした状態で実施し、ループ処理が終了すると
割り込みマスクを解除する。
【0021】図12(C)は割り込み処理のフローで、
割り込みにより本処理が起動され必要な割り込み処理を
行った後、割り込み元にリターンする。また、図12
(a)のB処理はQUEUEからのCPUへの割り込み
マスクは行わない処理である。
【0022】図11のハードウェアモデルと図12のソ
フトウェアモデルとを協調シミュレーションにより動作
させた状態を図13に示す。図13は、スタート時点を
1回目のループ処理の開始時点とし、この時のQUEU
Eの待ち行列数は零であり、また、1.5μs後にLS
IからQUEUEに処理要求が書き込まれる場合の動作
を示している。
【0023】図8のループ処理の実行時間は、協調シミ
ュレーション上では30ns/回であるから、本ループ
処理の合計実行時間は900nsとなり1.5μsに満
たないため、A処理実行中にQUEUEへの処理要求の
書き込みは行われない。この状態でソフトウェアはさら
にB処理へと移行し、B処理の段階の1.5μsでQU
EUEへの書き込みが行われる。この結果、CPUで
は、QUEUEからの割り込み→QUEUEの処理要求
の読み込み→割り込み処理という一連の処理が行われB
処理に戻る。そして、QUEUEの待ち行列数は零とな
る。
【0024】このようにして検証したソフトウェアを実
ハードウェアにて実行させると、図13と同様のスター
ト条件として図14に示すような動作状態となる。実ハ
ードウェア上での図8のループ処理は1.03μsであ
るから、本ループ処理の実実行時間は約31μsとな
る。本ループ処理実行中は割り込みがマスクされている
ため、ループ処理中はQUEUEの読み込みは行われな
い。従って、本ループ処理実行中に次々とQUEUEへ
の処理要求の蓄積が行われ、実行開始後16.5μsの
段階でQUEUEに対するオーバーライトが発生しシス
テムエラーとなってしまう。こうして協調シミュレーシ
ョンで検証したソフトウェアが実ハードウェア上で動か
ない事態となる。
【0025】以上のように、従来の協調シミュレーショ
ンでは、協調シミュレーション上のソフトウェア実行時
間と、実ハードウェア上でのソフトウェア実行時間との
間で不整合が生じ、協調シミュレーションで検証したソ
フトウェアが実ハードウェア上で正しく動作しなくなっ
てしまう可能性があり、そのために実ハードウェア上で
改めてソフトウェアの検証が必要となるという問題点が
あった。
【0026】(発明の目的)本発明は、協調シミュレー
ションと実ハードウェアとの間のソフトウェア実行にお
ける実行タイミングの不整合を回避することを目的とす
るものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、CPUの動作を指定する関数群と、同関数
群から指定されたCPUの動作を論理シミュレーション
上で実現するCPUモデルとを有するソフトウェア/ハ
ードウェア協調シミュレーション方式において、前記関
数群は協調シミュレーションでのソフトウェアの当該動
作の実行時間と、実ハードウェアでのソフトウェアの当
該動作の実行時間との時間差に相当するウェイトシーケ
ンスを生成させるウェイト指示関数を有し、CPUモデ
ルは前記ウェイト指示関数に基づいてウェイトシーケン
スを生成する機能を有することを特徴とする。
【0028】また、前記関数群としては、バスアクセス
関数群であり、前記CPUモデルはCPUのバスアクセ
ス動作を論理シミュレーション上で実現するCPUモデ
ルであることを特徴とする。
【0029】更に、本発明は、前記ソフトウェア/ハー
ドウェア協調シミュレーション方式において、前記CP
Uモデルは、前記ウェイト指示関数に基づいて前記時間
差に相当するクロックシーケンスを生成することを特徴
とする。
【0030】本発明では、所定の関数群に指示された時
間分ウェイトシーケンスを生成させる指示を行うウェイ
ト指示関数を、CPUバスモデル側にウェイト指示関数
の指示に従ってウェイトシーケンスを生成させる機能を
それぞれ設けることにより論理シミュレーションのタイ
ミング整合を実現するように作用する。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の協調シミ
ュレーション方式の一実施の形態であるバスアクセス処
理の協調シミュレータの例を示す概念図である。
【0032】本実施の形態では、検証対象のアプリケー
ションプログラムの実行・検証を行うソフトウェア実行
部1と、検証対象ハードウェアモデルを模擬的に動作さ
せハードウェア論理を検証する論理シミュレーション部
2と、これらの間の処理の同期・情報通信を仲介する同
期・通信処理部3からなる協調シミュレータにおいて、
バスアクセス関数群に、バス機能関数群6に加えウェイ
ト指示関数7を、またCPUバスモデルにバス機能部8
に加えウェイト機能部9をそれぞれ備える。
【0033】図2は本実施の形態のバスアクセス関数群
とCPUバスモデルのより具体的な内容を示している。
ソフトウェア実行部1のバスアクセス関数群は、検証対
象のアプリケーションプログラムによりCPUを通じて
ハードウェアのライト系及びリード系等の制御を行い、
また、ハードウェアからの割り込み要求に対する割り込
み系の処理等を行う。また、論理シミュレーション部2
のCPUバスモデルは、前記関数群からの制御情報によ
りCPUバスのライト系及びリード系の通信・実行等の
ハードウェア動作をシミュレーション上で実現し、ま
た、シミュレーション上でのハードウェアからの割り込
み要求の関数群への伝達等を行う。更に、本実施の形態
においては、バスアクセス関数群は協調シミュレーショ
ンでのソフトウェアのCPUのバスの動作時間と実ハー
ドウェアでのソフトウェアの前記動作時間との時間差に
相当するウェイトシーケンスを生成させる制御を行い、
CPUバスモデルは、前記制御情報によりウェイトシー
ケンスを生成することにより前記時間差に対するタイミ
ング調整を行う。
【0034】図3は、本実施の形態における従来例と同
様の検証対象ソフトウェアモデルの一例を示すものであ
る。
【0035】図3に示すプログラムs2〜s6は、wr
ite命令が繰り返されるループ処理のステップであ
り、本発明のタイミング整合のためのウェイト指示関数
をステップS5として追加している。このように、ソフ
トウェア設計者は、協調シミュレーション上でのタイミ
ング整合をとるために、プログラム上のタイミング整合
が求められる部分にウェイト関数のステップを追加し、
タイミング整合に必要なウェイト時間を指示する。図3
では、1μsのウェイト時間を指示している。
【0036】このようにして作成されたプログラムによ
る協調シミュレーションは、例えば図11のような検証
対象ハードウェアモデルに対して次のように行われる。
【0037】図3のS1からS4までは従来の協調シミ
ュレーションでの場合と全く同様に動作する。即ち、協
調シミュレーションにおいて、ソフトウェアモデルの実
行がS4のステップに至り、write関数に処理が移
行すると、write関数が論理シミュレーション部に
対して、addr、data等のパラメータ情報を通知
し、該パラメータで指定されたCPUバス動作をシミュ
レーションするよう指示する。論理シミュレータ部のC
PUバスモデルは、前記バス動作情報をバスアクセス関
数から受け取ると、シミュレーション上のバス実行開始
サイクルの時刻からバス命令のシミュレーション動作を
実行し、これによりバスモデル配下のハードウェアモデ
ルに対して動作を指示する。さらに、CPUバスモデル
は、配下のハードウェアモデルからの応答を待ち、応答
が返ったら、応答結果と該バス命令のシミュレーション
完了をソフトウェア実行部へ通知してs4ステップの処
理を終了する。
【0038】プログラムの実行が、図3のS5のステッ
プに移行すると、wait関数は協調シミュレータの同
期・通信処理部を通じてCPUバスモデルにウェイトの
指示とその時間値1μsを通知する。CPUバスモデル
はこれらの情報を受け取ると、論理シミュレーション上
で指定時間分バスをアイドル状態にする。そして論理シ
ミュレーション上で指定時間経過後、プログラム実行部
に対しウェイトシーケンスの終了を通知する。このタイ
ミング整合のためのバスのアイドル状態の間、図3のプ
ログラムは実行待ち合わせの状態となり、その後CPU
バスモデルからのウェイトシーケンスの終了通知を受け
て処理を再開し、S6ステップ及び次のループ処理へと
移行する。
【0039】図4は、本実施の形態のウェイトシーケン
スを含むソフトウェアモデルでの協調シミュレーション
の動作を示すものである。
【0040】図4において、PS1〜PE1がS4のス
テップのwrite関数による論理シミュレーションの
動作を示すものである。write関数では、波形図に
示すようにPS1〜PE1の実行時間(0.03μs)
でaddr変数で示されるアドレスにdata変数で示
されるデータをライトする処理を論理シミュレーション
部により実行する。バスアクセス関数群は、論理シミュ
レーション部が同関数の指定したバス命令をシミュレー
ションしている間、処理の実行を中断しCPUバスモデ
ルからのシミュレーション完了通知を待ち合わせる。そ
して完了通知を受け取ると、次に、wait関数による
ソフトウェアモデルの処理へと移行する。wait関数
では、波形図に示すようにPS2〜PE2の実行時間
(1μs)でアイドル状態のクロックシーケンスの生成
のみを行う処理を実行する。バスアクセス関数群は、同
様にシミュレーション完了通知を待ち合わせ、完了通知
を受け取るとs2のステップの処理へと移行し、同様に
してループ処理が繰り返される。
【0041】このようにプログラム上のタイミング整合
が求められる部分にタイミング整合のためのウェイト指
示関数を挿入することにより、実ハードウェアでのプロ
グラム動作と時間的にも全く同様な動作をシミュレーシ
ョンすることが可能となる。
【0042】図5は本実施の形態の協調シミュレーショ
ンのCPUバスモデルの動作を波形により示すものであ
る。同図から分かるようにwrite関数による動作の
間にwait関数によるクロックシーケンスが挿入され
ることにより、図11のハードウェアモデルにおける実
ハードウェア上でのwrite関数によるCPU配下の
ハードウェアへのwrite命令の時間間隔の1.03
μsに対して、本協調シミュレーションも動作の実行時
間は1.03μsとなり両者は完全に一致することにな
る。
【0043】したがって、本協調シミュレーションによ
れば、図14に示すような不具合は確実に検出すること
ができるようになり、ソフトウェアのデバッグを正しく
行うことが可能となる。
【0044】以上詳述したように、本発明は、検証対象
ソフトウェアの特定関数群により指定されたCPUの動
作を、これをシミュレートするCPUモデルに基づき論
理シミュレーションにより行うとともに、当該動作以外
の動作は実ハードウェアで動作するように同期的に行わ
れる協調シミュレーションに関するものであるから、前
記CPUの動作は、バスアクセス関数群により指定され
たバスアクセス動作に限られるものではなく、他の関数
群によるCPU動作の論理シミュレーションにおいても
同様に適用可能であることは明かである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の協調シミ
ュレーション方式及びこれに基づく協調シミュレータに
より、協調シミュレーションにおいてソフトウェアとハ
ードウェアのタイミング整合を取ることが可能となり、
これまでのようなタイミング不整合のために協調シミュ
レーションで検証したソフトウェアが実ハードウェア上
で正しく動作せず、再度実ハードウェア上でのソフトウ
ェアの検証が必要になるという問題を回避することが可
能となる。
【0046】特に、バスアクセス処理の協調シミュレー
ションを実行する場合におけるソフトウェアとハードウ
ェアのタイミングの不整合による不具合を回避すること
が可能である。
【0047】また、CPUモデルは論理シミュレーショ
ン上でウェイト時間分のウェイトシーケンスを生成する
ようにすることにより、ソフトウェア実行タイミングの
整合をとるために別のシミュレーションイベントの発生
する処理等を追加する必要がないので、スループットの
低下は最小限に押さえることが可能である。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシミュレーション方式に基づく協調シ
ミュレータの構成図である。
【図2】本発明に基づく協調シミュレータのバスアクセ
ス関数群とCPUバスモデルの内容を示す図である。
【図3】本発明のタイミング整合のための処理を織り込
んだC言語記述例である。
【図4】本発明の協調シミュレーションにおける図3の
プログラムによる協調シミュレーション動作を示す図で
ある。
【図5】図3のプログラムのループ処理が実行される際
に出力される論理シミュレーションの波形を示す図であ
る。
【図6】従来の協調シミュレータの構成図である。
【図7】従来の協調シミュレータのバスアクセス関数群
とCPUバスモデルの内容を示す図である。
【図8】従来の検証対象ソフトウェアのC言語記述例で
ある。
【図9】協調シミュレーションにおけるソフトウェア実
行と論理シミュレーションの動作を示す図である。
【図10】協調シミュレーションにおいて図8のプログ
ラムのループ処理が実行される際に出力される、論理シ
ミュレーションの波形を示す図である。
【図11】検証対象ハードウェアモデルの例を示す図で
ある。
【図12】検証対象ソフトウェアの処理フロー例を示す
図である。
【図13】検証対象ハードウェアモデルと検証対象ソフ
トウェアの協調シミュレーション動作を示した図であ
る。
【図14】検証対象ソフトウェアの実ハードウェア上で
の動作を示した図である。
【符号の説明】
1 ソフトウェア実行部 2 論理シミュレーション部 3 同期・通信処理部 4 バスアクセス関数群 5 CPUバスモデル 31 ソフトウェア実行部 32 論理シミュレーション部 33 同期・通信処理部 34 バスアクセス関数群 35 CPUバスモデル BUS CPUバス信号線 MEM メモリ QUEUE 待ち行列 INT 割り込み要求入力端子 SYSE システムエラー信号入力端子 S1〜S6 プログラムステップ PS、PW、PE、PS1、PW1、PE1、PS2、
PW2、PE2 協調シミュレーション動作ステップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUの動作を指定する関数群と、同関
    数群から指定されたCPUの動作を論理シミュレーショ
    ン上で実現するCPUモデルとを有するソフトウェア/
    ハードウェア協調シミュレーション方式において、 前記関数群は協調シミュレーションでのソフトウェアの
    当該動作の実行時間と、実ハードウェアでのソフトウェ
    アの当該動作の実行時間との時間差に相当するウェイト
    シーケンスを生成させるウェイト指示関数を有し、CP
    Uモデルは前記ウェイト指示関数に基づいてウェイトシ
    ーケンスを生成する機能を有することを特徴とするソフ
    トウェア/ハードウェア協調シミュレーション方式。
  2. 【請求項2】 前記関数群はバスアクセス関数群であ
    り、前記CPUモデルはCPUのバスアクセス動作を論
    理シミュレーション上で実現するCPUモデルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のソフトウェア/ハードウ
    ェア協調シミュレーション方式。
  3. 【請求項3】 前記CPUモデルは、前記ウェイト指示
    関数に基づいて前記時間差に相当するクロックシーケン
    スを生成することを特徴とする請求項1又は2記載のソ
    フトウェア/ハードウェア協調シミュレーション方式。
  4. 【請求項4】 協調シミュレーション用のバスアクセス
    関数群と、同関数群と情報の送受信を行いながらCPU
    バスの動作を論理シミュレーション上で実現する協調シ
    ミュレーション用のCPUバスモデルとを有し、協調シ
    ミュレーション対象アプリケーションのバスアクセス処
    理を前記バスアクセス関数群にリンクさせたソフトウェ
    アモデルと、協調シミュレーション対象ハードウェアモ
    デルを前記CPUバスモデルとリンクさせたハードウェ
    アモデルとが互いに同期及びバス情報の送受信を行いな
    がらバスアクセス処理の協調シミュレーションを実行す
    るハードウェア/ソフトウェア協調シミュレーション方
    式おいて、 バスアクセス関数群にウェイトシーケンスを生成させる
    指示を行うウェイト指示関数を有し、CPUバスモデル
    側に前記ウェイト指示関数の指示に基づいてウェイトシ
    ーケンスを生成する機能を有し、協調シミュレーション
    におけるソフトウェア実行タイミングの整合をとること
    を可能とするソフトウェア/ハードウェア協調シミュレ
    ーション方式。
JP9135758A 1997-05-12 1997-05-12 ソフトウェア/ハードウェア協調シミュレーション方式 Pending JPH10312315A (ja)

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