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JPH10309701A - 丸 鋸 - Google Patents

丸 鋸

Info

Publication number
JPH10309701A
JPH10309701A JP13614197A JP13614197A JPH10309701A JP H10309701 A JPH10309701 A JP H10309701A JP 13614197 A JP13614197 A JP 13614197A JP 13614197 A JP13614197 A JP 13614197A JP H10309701 A JPH10309701 A JP H10309701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
groove
cutting
circular saw
saw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13614197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takema Isotani
岳摩 磯谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanefusa Corp
Original Assignee
Kanefusa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanefusa Corp filed Critical Kanefusa Corp
Priority to JP13614197A priority Critical patent/JPH10309701A/ja
Publication of JPH10309701A publication Critical patent/JPH10309701A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質材の切断において、切断面の仕上げ品質
を維持したまま切削動力の減少が可能で、木材の縦挽き
にも使用できる丸鋸を提供する。 【解決手段】 丸鋸10は、台金11の外周に径方向に
突出した硬質チップからなる複数の鋸刃14を固着させ
ている。各鋸刃はほぼ同一半径であり、厚み方向に対称
形の基本刃14aと、基本刃の切刃の刃厚中心位置に分
割溝14b2 を設けた溝刃14bとが組合されている。
基本刃と溝刃との刃数の比率は1:1から1:19であ
り、かつ分割溝の幅は溝刃の刃厚の0.2〜0.8倍で
ある。この丸鋸により、硬質材の切断において、切断面
の稜の欠けもほとんどなく、かつ仕上げ品質を低下させ
ずに、切削動力を低減させることができる。また、この
丸鋸を、木材の縦挽きにも使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材、合成樹脂、
軟質金属などの木材加工及び類似加工に使用される丸鋸
に係り、詳しくは木材の縦挽きや、硬質材すなわち硬質
プラスチック、アルミサッシ、木質系ボード(ファイバ
ーボード、パーティクルボードなど)や、無機質系ボー
ド(石膏ボード、発泡セメントボードなど)、あるいは
これらの表面に化粧(メラミンシート貼り、樹脂塗装な
ど)を施した素材の切断や溝加工用に使用される丸鋸に
関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】この種の
丸鋸において、切断面や溝加工の場合の溝壁面の仕上が
りの良否を決める重要な要素として、切断面等の形成に
関与する有効切削刃数がある。有効切削刃数とは、鋸刃
数のうち、仕上げようとする切断面を直接的に切削する
刃の数である。他の条件が同じであれば、有効切削刃数
が多いほど、切断面はきれいに仕上げられる。
【0003】従来、この種の丸鋸としては、図8に示す
ようなJIS4805「超硬丸のこ」が知られており、
刃形として、A〜Dの4種類が示されている。図8から
明らかなように、刃厚方向に対称形の刃形Bは鋸刃数が
有効切削刃数と同数であるが、刃形B以外のものは鋸刃
数に対して有効切削刃数は半数または約半数である。従
って、鋸刃数が同じであるなら、刃形B以外のものは、
刃形Bに対して有効刃数が半減している。
【0004】木材の横挽きのように、繊維の束からなる
被削材を繊維方向に対して交差する方向に切断する場合
は、刃形A及びCのように刃厚方向の左端あるいは右端
に尖端を有する刃の存在が、切断面の仕上げに有効であ
る。一方、刃形B及びDは、木材の縦挽きのように、繊
維方向に対してほぼ平行な方向に切断する場合や、比較
的硬質な材料に対して好適に使用される。これに対し、
刃形A及びCでは、左あるいは右に尖端を有するため、
硬質材料に対しては、刃欠けが生じ易くなり不適正であ
る。
【0005】しかし、刃形Bは、1刃毎に刃厚分全域で
切削するため、総切削抵抗が大きくなり、硬質材料の切
断では切削動力が増大しすぎることがある。また、刃形
Dは、各刃共、刃厚方向の部分域を分担して切削(部分
切削)するので、刃形Bと鋸刃数が同じであるなら、総
切削抵抗は刃形Bより小さくなり、切削動力の増加を抑
えることができるが、切断面の仕上げが不十分になる。
特に、被削材から鋸刃が出てくる側の切断面の稜に欠け
を生じ易くなる。本発明は、上記した問題を解決しよう
とするもので、硬質材の切断において、切断面の仕上げ
品質を維持したまま切削動力の減少が可能で、木材の縦
挽きにも使用できる丸鋸を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、台金の外
周に径方向に突出した硬質チップからなる複数の鋸刃を
固着してなる丸鋸において、複数の鋸刃はほぼ同一半径
であり、厚み方向に対称形の基本刃と、基本刃の切刃の
刃厚中心位置に分割溝を設けた溝刃とを組合せて構成さ
れ、基本刃と溝刃との刃数の比率は1:1から1:19
であり、かつ分割溝の幅は溝刃の刃厚の0.2〜0.8
倍であることにある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る丸鋸
10を側面図により示し、図2は丸鋸の鋸刃を一部拡大
して正面図と外周面展開図とにより示したものである。
丸鋸10は、円板形状での台金11を設けており、台金
11の外周には複数の刃体12が突出して形成されてい
る。また、各刃体12間には刃室13が配設されてい
る。
【0008】そして、刃体12には硬質チップ例えば高
硬度焼結体であるダイヤモンド焼結体チップからなる鋸
刃14が固着されている。鋸刃14は、図2に示すよう
に、基本刃14aと溝刃14bが所定の比率(図2では
1:3)で配列されており、各々がほぼ同一半径になっ
ている。基本刃14aは、刃先14a1 が平坦でかつ刃
厚方向に対称形状の平刃になっている。溝刃14bは、
基本刃14aと略同一形状であり、刃厚中心位置に、所
定幅wで刃先14b1 から逃げ面にかけて切り欠かれた
分割溝14b2 を設けている。基本刃14aと溝刃14
bとの切削域の関係は、図4に示す関係になる。図4で
は、刃厚方向より送り方向を誇張拡大し、各刃の切削域
を模式的に示す。
【0009】基本刃14aと溝刃14bの配列の比率
は、後述する実験により、1:1から1:19の範囲に
規定される。また、溝刃14bの分割溝14b2 の幅
は、後述する実験により、溝刃14bの刃厚Tに対して
0.2〜0.8Tの範囲に規定される。
【0010】つぎに、上記丸鋸についての具体的実施例
について説明する。 実施例1 丸鋸10としては、鋸径305mmφ×刃厚3.4mm
×鋸刃数40、すくい角10゜、逃げ角10゜、溝刃の
出現比率a=3、分割溝の幅w=2.4mm(刃厚の
0.7倍に相当)、分割溝の深さd=0.5mm、の試
験品を用いる。なお、出現比率は、基本刃14aに対す
ると溝刃14bの刃数の比率を表し、a=3は、基本刃
14aの1刃のあと溝刃14bの3刃が連続して配列さ
れ、この配列が繰り返されることを意味する。溝刃14
bは、分割溝14b2 の底部で被削材を切削することに
ならないように分割溝14b2 の深さを十分に深くする
必要がある。
【0011】被削材20としては、図3に示すように、
12mm厚パーティクルボード片面に低圧メラミンシー
ト化粧貼りをしたものを化粧面20a同士を合わせて2
枚重ねたものである。切削条件としては、丸鋸回転数N
=4000rpm、送材速度F=15m/minであ
る。上記条件では、1刃当りの送材量fは約0.094
mmであり、図3に示す位置で鋸軸10aを基準にし、
最下点より送材逆方向30゜の位置付近で切削すれば、
1刃当りの切込み量tは、1刃当りの送材量fの1/2
となる。よって、この条件において溝刃14bで部分域
のみを切削するには、基本刃14aの直後の溝刃14b
(1番目)の分割溝14b1 の深さdは少なくとも0.
05mm必要となり、3番目の溝刃14bでは0.15
mm必要となるので、本実施例ではd=0.5mmに設
定した。
【0012】上記条件により切断試験を行った結果につ
いて、切断面の状態と、切削動力値(切削時の動力値か
ら空転時の動力値を引いた値)とにより評価した。な
お、上記丸鋸の試験品の他に、図8に示す刃形B(刃形
が異なるのみで他の条件は同一)の丸鋸を比較品として
用いた。その結果を示すと、比較品の切断動力値を1と
すると、試験品の切断動力値は約0.7となり、また両
者の切断面には差がなかった。すなわち、試験品では、
有効切削刃数の効果を維持しながら、切削動力を低減さ
せることができた。
【0013】実施例2 実施例2では、上記丸鋸10の溝刃14bの分割溝14
b2 の幅wを0〜1Tの範囲で変動させたときの切削動
力値を測定した。測定結果は図5に示すようになった。
図5では、比較品の切削動力値を1としたときの試験品
の切削動力値を比で表す。分割溝14b2 の幅wを0.
2Tにすることにより切削動力値低減の効果があらわ
れ、幅wを大きくするに従って切削動力は大きく低減す
る。ただし、幅wが0.9T以上では部分域を切削する
ための刃の強度が十分にとれず、硬質材の切削において
は刃が欠ける頻度が多くなる。
【0014】その結果、分割溝14b2 の幅wを0.2
T〜0.8Tにすればよく、さらに好ましくは0.4T
〜0.8Tがよい。また、切断面の状態については、い
ずれの条件でも差がみられなかったが、刃が欠け易い分
割溝14b2 の幅wが0.9Tの場合、欠けた刃数に応
じて切断面の滑らかさに劣化が認められ、切断面の稜に
も欠けが生じ易くなった。
【0015】実施例3 実施例3では、上記丸鋸10で、溝刃14bの出現比率
aをa=1〜20の範囲で変動させたときの切削動力値
を測定した。本実施例では、a=19のとき、分割溝1
4b2 の深さでは、約1mm以上は必要であり、ここで
は約1.2mmとした。その他の条件については、上記
実施例1と同様である。この測定結果は、図6に示すよ
うになった。図6でも、比較品の切削動力値を1とした
ときの試験品の切削動力値を比で表す。
【0016】図6から、溝刃14bの出現比率aを増加
させるにしたがって切削動力が減少することが明らかに
なった。ただし、出現比率aを20以上としても切削動
力の低減効果は少ないと予想される。その結果、溝刃1
4bの出現比率aは1〜19の範囲と規定できる。ま
た、切断面の状態については、いずれの条件でも差がみ
られなかった。
【0017】なお、上記実施形態に示した溝刃は、上記
刃形Bの外周逃げ面に台形状の分割溝を形成したもので
あるが、分割溝の形状の変形例として、図7(a)〜
(c)に示すように、その他円弧状15a、U字状15
b、V字状15c等としてもよく、上記実施形態と同様
の効果を得ることができる。
【0018】また、上記実施形態に示した基本刃14a
は、刃形Bのものを用いているが、図7に示すように、
刃幅方向に対称形状な基本刃16a〜16cであればよ
い。また、刃先から逃げ面にかけて分割溝を形成する例
を示したが、刃先部分を切欠くような溝や刃先からすく
い面に延びる溝であっても、逃げ角を有する関係で、刃
厚中心位置に切削に関与しない溝刃を形成することがで
きる。
【0019】さらに、溝刃の出現比率aを2以上にした
場合の溝刃の分割溝の深さは、前方の溝刃の分割溝を浅
く、後続の溝刃ほど分割溝を深くするように形成しても
よい。また、溝刃の出現比率aは、1枚の丸鋸の全体で
一定である必要はなく、任意の箇所で上記範囲内で変化
させてもよい。
【0020】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、硬質材の
切断において、切断面の稜の欠けもほとんどなく、かつ
仕上げ品質を低下させずに、切削動力を低減させること
ができる。また、この丸鋸を、木材の縦挽きにも使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である丸鋸を概略的に示す
側面図である。
【図2】同丸鋸の鋸刃を一部拡大して示す正面図及び外
周面展開図である。
【図3】同丸鋸による被削材の切断状態を示す説明図で
ある。
【図4】同丸鋸の基本刃と溝刃の切削領域を示す模式図
である。
【図5】同丸鋸の溝刃の分割溝幅wと切削動力比との関
係を示すグラフである。
【図6】同丸鋸の溝刃の出現比率aと切削動力比との関
係を示すグラフである。
【図7】変形例である丸鋸の基本刃及び溝刃を示す一部
拡大図である。
【図8】従来例である4種類の丸鋸の鋸刃を一部拡大し
て示す正面図及び外周面展開図である。
【符号の説明】
10…丸鋸、11…台金、12…刃体、13…刃室、1
4…鋸刃、14a…基本刃、14a1 …刃先、14b…
溝刃、14b2 …分割溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台金の外周に径方向に突出した硬質チッ
    プからなる複数の鋸刃を固着してなる丸鋸において、前
    記複数の鋸刃はほぼ同一半径であり、厚み方向に対称形
    の基本刃と、同基本刃の切刃の刃厚中心位置に分割溝を
    設けた溝刃とを組合せて構成され、前記基本刃と溝刃と
    の刃数の比率は1:1から1:19であり、かつ前記分
    割溝の幅は溝刃の刃厚の0.2〜0.8倍であることを
    特徴とする丸鋸。
JP13614197A 1997-05-09 1997-05-09 丸 鋸 Pending JPH10309701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13614197A JPH10309701A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 丸 鋸

Applications Claiming Priority (1)

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JP13614197A JPH10309701A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 丸 鋸

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Publication Number Publication Date
JPH10309701A true JPH10309701A (ja) 1998-11-24

Family

ID=15168274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13614197A Pending JPH10309701A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 丸 鋸

Country Status (1)

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JP (1) JPH10309701A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001087944A (ja) * 1999-08-26 2001-04-03 Hilti Ag 鋸ブレード
US7373857B2 (en) * 2002-07-29 2008-05-20 William Engineering Llc Composite metal article and method of making
CN100443214C (zh) * 2006-11-29 2008-12-17 宫电高周波设备(上海)有限公司 旋转刀加工机及旋转刀的加工方法

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JP2001087944A (ja) * 1999-08-26 2001-04-03 Hilti Ag 鋸ブレード
US7373857B2 (en) * 2002-07-29 2008-05-20 William Engineering Llc Composite metal article and method of making
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