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JPH10308634A - カスコード増幅回路及びコンパレータ回路 - Google Patents

カスコード増幅回路及びコンパレータ回路

Info

Publication number
JPH10308634A
JPH10308634A JP11913597A JP11913597A JPH10308634A JP H10308634 A JPH10308634 A JP H10308634A JP 11913597 A JP11913597 A JP 11913597A JP 11913597 A JP11913597 A JP 11913597A JP H10308634 A JPH10308634 A JP H10308634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
collector
type transistor
cascode
bipolar transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11913597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Watanabe
光 渡辺
Ryutaro Ienaka
竜太郎 家中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11913597A priority Critical patent/JPH10308634A/ja
Publication of JPH10308634A publication Critical patent/JPH10308634A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力側のトランジスタの寄生容量の影響を低
減させるとともに消費電力を低減させ、周波数特性を伸
張させる増幅回路を提供する。 【解決手段】 入力端子22からの入力電圧Viをゲー
トで受けるエミッタ接地のバイポーラ型トランジスタ2
4、このバイポーラ型トランジスタ24とカスコード接
続され、ゲートにバイアス電源28を接続する電界効果
型トランジスタ29、この電界効果型トランジスタ29
のドレインから出力を取り出す出力端子26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波増幅回路に関
する。特に、2つのトランジスタを縦続接続した低消費
電力型、広帯域出力の増幅回路およびこの増幅回路を用
いたコンパレータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、特開平5−218755号公報
に記載された広帯域出力回路のブロック図である。図に
おいて、広帯域出力回路は、第1及び第2のトランジス
タQ17及びQ18によって構成され、コレクタが第1
及び第2の出力端子P10及びP11にそれぞれ接続さ
れると共に、ベースに供給される入力電圧V1及びV2
で駆動される差動増幅手段と、差動増幅手段が実装され
た集積回路11の外部に設けられると共に、ベースが直
流電源端子P13に接続され、第1の出力端子P10を
介して第1のトランジスタQ17とカスコード接続され
る第3のトランジスタQ11と、第3のトランジスタQ
11とカスケード接続されると共に、第2の出力端子P
11を介して第2のトランジスタQ18とカスコード接
続される第4のトランジスタQ12と、第3のトランジ
スタQ11のコレクタに接続され、第3のトランジスタ
Q11より第1の出力端子P11を介して第1のトラン
ジスタQ17に供給されるコレクタ電流I1を出力電圧
Voutに変換する外部負荷抵抗R11とを備え、第1
の出力端子P10に寄生する負荷容量C1をコレクタ電
流I1で駆動していた。
【0003】上記広帯域出力回路は、集積回路11の信
号出力を第1及び第3のトランジスタに流れるコレクタ
電流I1とし、第1の出力端子に寄生する負荷容量C1
を電流駆動することにより、周波数特性を劣化させてい
た負荷容量C1の影響を無視することができ、周波数特
性を高域まで伸ばしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記広
帯域出力回路は、電圧増幅度Avを上げるために負荷抵
抗R11に流れる電流を大きくすると回路全体の消費電
力が増加するという欠点があった。
【0005】また、負荷抵抗R11の値を大きくするこ
とも考えられるが、上述した第3のトランジスタQ11
がNPN構造の場合、コレクタとベース間の寄生容量C
cbや、コレクタと基板間の寄生容量Ccsが存在し、
特にコレクタと基板の接合容量Ccsが3から4pFと
大きく、負荷抵抗R11と第3のトランジスタQ11の
寄生容量(Ccb+Ccs)により信号の位相遅れが発
生して高速応答性を妨げるという欠点があった。
【0006】本発明は、上記欠点を解消すべくなされた
ものであって、電圧V3を出力する接続点の寄生容量が
小さく、負荷抵抗R11を大きくして電圧増幅度を高く
しても、出力電圧を出力する接続点の位相遅延が小さ
く、高速応答性に優れたカスコード増幅回路を提供する
ことにある。
【0007】また、1対のトランジスタで構成する差動
増幅段にカスコード増幅回路を用いることにより、低消
費電力でありながら高利得な高速コンパレータ回路を提
供することにある。
【0008】さらに、バイポーラ素子とCMOS素子を
混載させるBiCMOSプロセスを用いて、従来に比し
て低消費電力で高速動作の1チップICのコンパレータ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、ベースが入力端子に接続さ
れ、このベースに供給する入力電圧で駆動されるエミッ
タ接地のバイポーラ型トランジスタと、バイポーラ型ト
ランジスタとカスコード接続され、ソースがバイポーラ
型トランジスタのコレクタと接続され、ドレインが出力
端子に接続され、ゲートがバイアス電源に接続される電
界効果型トランジスタと、を備えることにある。
【0010】また、2番目の発明では上記課題を解決す
るために、エミッタが定電流源を介して基準電圧源に共
通接続し、ゲートがそれぞれ入力端子に接続される一対
のバイポーラ型トランジスタから構成される差動増幅段
と、一対のバイポーラ型トランジスタの少なくとも一方
にカスコード接続され、ソースが該バイポーラ型トラン
ジスタのコレクタと接続され、ドレインが出力端子に接
続され、ゲートがバイアス電源に接続される電界効果型
トランジスタと、を備えることにある。
【0011】
【作用】上記構成を有するこの発明においては、寄生容
量の小さい電界効果トランジスタを相互コンダクタンス
gmの高いバイポーラトランジスタにカスコード接続さ
せ、出力部での位相遅延を小さくしているので、負荷抵
抗を高くしても高利得で低消費電力の増幅回路とするこ
とができる。
【0012】また、上記増幅回路を差動増幅段に用いて
いるので、コンパレータを高速動作させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施例について説明する。この回路は、特に制限は
ないが、入力電圧の範囲が0Vから5V用に構成されて
いる。
【0014】図1は本発明の実施の形態に係るカスコー
ド増幅回路20のブロック図である。図において、カス
コード増幅回路20は、ベースが入力端子22に接続さ
れ、このベースに供給する入力電圧Viで駆動されるエ
ミッタ接地のバイポーラ型トランジスタ24と、このバ
イポーラ型トランジスタ24とカスコード接続され、ソ
ースがバイポーラ型トランジスタのコレクタと接続さ
れ、ドレインが出力端子26に接続され、ゲートがバイ
アス電源28に接続される電界効果型トランジスタ29
とを備え、バイポーラ型トランジスタ24の高い相互コ
ンダクタンスgmによって、入力端子22から印加され
る入力電圧Viのわずかな振幅で大電流を駆動すること
ができる。また、バイポーラ型トランジスタ24はコレ
クタとベース間、コレクタと基板間に寄生容量Ccb,
Ccsを有するが、電界効果型トランジスタ29とカス
コード接続することにより、コレクタ部分のインピーダ
ンスを低くして、コレクタ部分の位相遅延を小さくする
ことができる。
【0015】図2は電界効果型トランジスタ29の寄生
容量を示すブロック図である。図において、nチャンネ
ル型の電界効果型トランジスタ29は、ゲート、ドレイ
ン及びソースを有し、それぞれの端子並びに基板側に接
続したバックゲートとの間に寄生容量が存在する。図示
した寄生容量には、ゲートとドレイン間にCgd、ドレ
インとバックゲート間にCdb、バックゲートとソース
間にCsb、ソースとゲート間にCgs、及び、ゲート
とバックゲート間にCgbが含まれる。nチャンネル型
の電界効果型トランジスタ29のドレインの寄生容量C
gdとCdbの値は、バイポーラ型トランジスタ24の
コレクタとベース間の寄生容量Ccb及び基板間の寄生
容量Ccsに比べて約2桁程度小さい。例えば、Cgd
は0.01から0.02pF、Cdbは0.02から
0.03pFである。すなわち、バイポーラ型トランジ
スタは素子分離のためのコレクタ島領域が大きく、コレ
クタと基板との接合面積も大きくなり、コレクタと基板
間の寄生容量Ccsが大きいのに対して、電界効果型ト
ランジスタでは素子分離が必要ないので、ドレイン領域
の面積はバイポーラ型トランジスタのコレクタに比べて
格段に小さくでき、寄生容量も小さくできる。したがっ
て、ドレインとバックゲート間の寄生容量Cdbはバイ
ポーラ型トランジスタのコレクタと基板間の寄生容量C
csに比べて桁違いに小さい。また、ドレインとゲート
間の寄生容量Cgdはゲート酸化膜を介したオーバーラ
ップ部分の容量だけであり、きわめて小さくでき、セル
フアライメント工程を使用すればさらに寄生容量を小さ
くできる。よって、ゲートとドレイン及びドレインとバ
ックゲートとの寄生容量Cgd、Cdbを小さくするこ
とで、カスコード増幅回路20の出力端子26の位相遅
延を小さくすることができ、カスコード増幅回路20の
周波数帯域を高くすることができる。さらに、出力端子
26をプルアップする負荷素子の抵抗値を高くしても、
出力端子26の位相遅延は小さく、高利得で且つ低消費
電力の増幅回路とすることができる。
【0016】上記実施の形態において、入力端子22で
は、ベースとエミッタ間の寄生容量Cbeとベースとコ
レクタ間の寄生容量Cbcが存在し、nチャンネル型の
電界効果型トランジスタ29の相互コンダクタンスgm
が小さく、バイポーラ型トランジスタ24の電流増幅率
が1より大きい場合、ベースとコレクタ間の寄生容量C
bcはミラー容量として機能するため、ベースとコレク
タ間の位相遅延が大きくなる。このベースとコレクタ間
の位相遅延を小さくするために図3のカスコード増幅回
路30のように、バイポーラ型トランジスタ24のベー
ス側に追加のバイポーラ型トランジスタ32を接続して
エミッタフォロアで駆動することができる。すなわち、
入力端子22をベースに接続し、コレクタを電源34に
接続し、エミッタをバイポーラ型トランジスタ24のベ
ースと定電流源36に接続する追加のバイポーラ型トラ
ンジスタ32によって、バイポーラ型トランジスタ24
の入力側の等価抵抗の値を下げることができ、ベースと
コレクタ間の位相遅延を小さくすることができる。な
お、本実施の形態においては、定電流源36は直流抵抗
やMOSトランジスタなどの電流通路を形成する素子を
用いることができるのは勿論である。
【0017】図4は本発明の他の実施の形態に係るカス
コード増幅回路38のブロック図である。図において、
カスコード増幅回路38は、入力端子22にベースを接
続したエミッタ接地のバイポーラ型トランジスタ24
と、このバイポーラ型トランジスタ24とカスコード接
続され、ソースが該バイポーラ型トランジスタ24のコ
レクタと接続され、ドレインが出力端子26に接続さ
れ、ゲートがバイアス電源28に接続されるpチャンネ
ル型の電界効果型トランジスタ29を備え、バイポーラ
型トランジスタ24と電界効果型トランジスタ29の接
続点40と基準電圧源との間に定電流源42を接続する
ことができる。定電流源42はバイポーラ型トランジス
タ24と電界効果型トランジスタ29をバイアスし、入
力端子22から印加される入力電圧の振幅に従って大き
な電流を駆動させることができる。なお、本実施の形態
および前述の実施の形態において、電界効果型トランジ
スタのバックゲートは、nチャンネル型のMOSトラン
ジスタではソースおよびドレイン電圧より低い電圧を印
加し、pチャンネル型のMOSトランジスタではソース
およびドレイン電圧より高い電圧を印加すればよく、何
れも電源電圧もしくは基準電圧の他に、ポンプ手段によ
って昇圧もしくは降圧した電圧を用いることができるの
は勿論である。また、カスコード接続する電界効果型ト
ランジスタ29をメタル・オキサイド・セミコンダクタ
(MOS)電界効果型トランジスタを用いた場合、ソー
ス側の寄生容量Cgs、Csbがバイポーラ型トランジ
スタのエミッタ側の等価容量Cπ=(Cb+Cbe)に
比べて2から3桁小さいため、ソース側の動作速度を高
くすることができる。つまり、従来カスコード接続され
たバイポーラ型トランジスタのベースとエミッタ間に
は、キャリアのベース走行時間分の遅れによる見かけ上
のベース蓄積容量Cbが存在するため、例えば、10か
ら20pFというMOSトランジスタの100倍から1
000倍の容量による位相遅延が生じ、バイポーラ型ト
ランジスタをMOSトランジスタに置換するだけでこれ
ら位相遅延を格段に減少させることができる。
【0018】図5は本発明の実施の形態に係るコンパレ
ータ回路44のブロック図である。図において、コンパ
レータ回路44は、入力端子22から入力電圧−Viを
受けるバイポーラ型トランジスタ52、入力端子56か
ら入力電圧+Viを受けるバイポーラ型トランジスタ5
4、このバイポーラ型トランジスタ54のエミッタと負
電源−Vとの間に接続された定電流源58、バイポーラ
型トランジスタ52のエミッタと負電源−Vとの間に接
続された定電流源60、ベースをバイポーラ型トランジ
スタ54のエミッタと定電流源58との接点に接続する
バイポーラ型トランジスタ46、このバイポーラ型トラ
ンジスタ46と対になって定電流源48を通して負電源
−Vに接続する差動増幅段49を構成し、ベースがバイ
ポーラ型トランジスタ52のエミッタと定電流源60と
の接点に接続するバイポーラ型トランジスタ24、この
バイポーラ型トランジスタ24にカスコード接続され、
ソースがカスコード接続するバイポーラ型トランジスタ
24のコレクタと接続し、ドレインが出力端子26に接
続され、ゲートがバイアス電源28に接続される電界効
果型トランジスタ29を備え、入力端子22と56に印
加される+/−の入力電圧Viの電圧差に応じて、出力
端子26に接続された負荷素子50に流れる電流を制御
することができる。この出力端子26にゲートを接続す
るエミッタフォロアのバイポーラ型トランジスタ62
は、負荷素子50の電流変化に応答してエミッタに接続
した出力端子63の出力電圧を制御することができ、出
力インピーダンスが小さいので電流駆動力を高めること
ができる。すなわち、差動増幅段49で入力電圧Viの
振幅に対応する出力電流でバイポーラ型トランジスタ6
2を駆動して、このバイポーラ型トランジスタ62のエ
ミッタと負電源−Vとの間に接続された定電流源64と
の接続点から延びる出力端子63の電圧を変化させるこ
とができる。本実施の形態において、バイポーラ型トラ
ンジスタ24、46はベースとエミッタ間の電圧Vbe
のばらつきが小さく、相性が良くて、差動増幅段49の
安定性を向上させることができ、且つ、高精度にするこ
とができるのは勿論である。よって、入力が低オフセッ
ト電圧で、低ドリフトの差動増幅段49を提供すること
ができる。なお、本実施の形態では、BiCMOS構造
のコンパレータ回路とすることもできる。
【0019】図6は、本発明の他の実施の形態に係るコ
ンパレータ回路70のブロック図である。図において、
コンパレータ回路70は、差動増幅段85と117を備
え、入力信号を2段に増幅して利得を向上させるととも
に、信号の振幅を広げて0Vから5VのCMOSレベル
を保証することができる。
【0020】また、コンパレータ回路70の第1の差動
増幅段85は、入力端子72と74、電源+Vと基準電
圧源GNDとの間に負荷素子80、82を介して接続さ
れた2つのエミッタフォロアのバイポーラ型トランジス
タ76、78を含む入力段、このバイポーラ型トランジ
スタ76、78のエミッタにそれぞれベースを接続する
一対のバイポーラ型トランジスタ84、86、このバイ
ポーラ型トランジスタ84、86のエミッタを定電流源
88を介して基準電圧源GNDに共通接続し、各コレク
タをそれぞれ負荷素子96、98を介して電源+Vに接
続し、このバイポーラ型トランジスタ84、86とカス
コード接続する2つのnチャンネル型の電界効果型トラ
ンジスタ90、92のゲートにバイアス電源94を接続
し、このnチャンネル型の電界効果型トランジスタ9
0、92と負荷素子96、98との間から延びる出力を
備え、入力端子72、74に接続されたエミッタフォロ
アのバイポーラ型トランジスタ76、78で入力側の等
価抵抗を低くすることができ、バイポーラ型トランジス
タ84、86のベースとコレクタ間の容量の影響を最小
限にすることができる。また、第1の差動増幅段85は
カスコード接続しているnチャンネル型の電界効果型ト
ランジスタ90、92によって、その動作周波数を高周
波側に伸ばすことができる。
【0021】さらに、コンパレータ回路70の第2の差
動増幅段117は、第1の差動増幅段85の出力を受
け、電源+Vと基準電圧源GNDとの間に負荷素子10
4、106を介して接続された2つのエミッタフォロア
のバイポーラ型トランジスタ100、102を含む入力
段、このバイポーラ型トランジスタ100、102のエ
ミッタにそれぞれベースを接続する一対のバイポーラ型
トランジスタ116、118、このバイポーラ型トラン
ジスタ116、118のエミッタを定電流源120を介
して基準電圧源GNDに共通接続し、各コレクタをそれ
ぞれMOSトランジスタで形成する負荷素子112、1
14を介して電源+Vに接続し、このバイポーラ型トラ
ンジスタ116、118とカスコード接続する2つのp
チャンネル型の電界効果型トランジスタ122、124
のゲートにバイアス電源126を接続し、このpチャン
ネル型の電界効果型トランジスタ122、124と基準
電圧源GNDとの間に接続されるnチャンネル型のMO
Sトランジスタで構成する負荷素子128、130、こ
の一方の負荷素子130とカスコード接続した電界効果
型トランジスタ124との間から延びる出力端子132
を備え、電源+Vと基準電圧源GNDとの間に直列接続
されたpチャンネル型の電界効果型トランジスタ110
と定電流源108で分割された基準電圧を負荷素子11
2、114のゲートに印加することによって、バイポー
ラ型トランジスタ116、118に電界効果型トランジ
スタ110と同等の一定電流を供給することができる。
また、カスコード接続したpチャンネル型の電界効果型
トランジスタ124と基準電圧源GNDとの間に接続さ
れたnチャンネル型の電界効果型トランジスタは差動増
幅段117の負荷素子130として動作することができ
る。さらに、差動増幅段85、117は入力端子72と
74へ印加した入力電圧Viの+/−端子間電圧を比較
することにより論理”1”もしくは”0”に対応する電
圧5Vまたは0Vを出力端子132へ出力することがで
きる。
【0022】上記実施の形態においては、CMOSレベ
ルの出力電圧0Vから5Vを得るように構成したが、入
力電圧の比較結果によってCMOSレベルの他に0Vか
ら3Vのレベル変換回路を追加することもできる。ま
た、BiCMOS技術を用いた複合カスコード増幅回路
を高速動作のコンパレータ回路に応用したが、このカス
コード増幅回路はその他、高周波増幅回路、高速パルス
回路、高速論理演算回路に適用することができることは
勿論である。さらに、MOSFETより相互コンダクタ
ンスgmが高く、オフセット電圧およびドリフト電圧が
安定なバイポーラ型トランジスタを入力側に配置してい
るので、増幅回路を精度良く、安定した特性を維持する
ことができる。
【0023】以上、本発明の実施の形態をMOS電界効
果型トランジスタ(FET)を用いて説明したが、MO
S型FETに代えてジャンクション型FETを用いるこ
ともできる。その他電界効果型トランジスタであれば、
MESFET、静電誘導型トランジスタ(SIT)、縦
型V−MOSFET、横型SOI−MOSFETなどの
高速で小寄生容量の電界効果型トランジスタを用いても
同様の効果を得ることができる。また、バイポーラ型ト
ランジスタの形成領域とMOSFET形成領域を分離し
て形成する技術の他、バイポーラ型トランジスタを形成
する拡散島領域内にMOSFETを組み込んだ複合素子
製造技術を用いることもできる。さらに、BiCMOS
構造の複合カスコード増幅回路を構成するNPNトラン
ジスタとnチャンネル型のMOSFETは、NPNトラ
ンジスタを素子分離する拡散領域内に形成することがで
きるため、集積度の高い半導体集積回路を提供でき、チ
ップ占有面積を縮小することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカスコード
増幅回路によれば、バイポーラ型トランジスタのコレク
タ領域に存在する寄生容量の影響を最小限にすることが
でき、低消費電力でありながら増幅回路の動作周波数を
高くすることができる。
【0025】また、カスコード増幅回路で構成したコン
パレータ回路によれば、コンパレータ回路の比較精度を
維持しながら、低消費電力で高速比較動作が可能とな
る。
【0026】さらに、バイポーラ型トランジスタの素子
分離領域内にMOSFETを形成すれば、チップ専有面
積の小さなコンパレータ回路が期待でき、よって、半導
体集積回路の歩留まりを飛躍的に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るカスコード増幅回路の回路
図である。
【図2】 MOSFETの寄生容量を示す回路図であ
る。
【図3】 実施の形態に係るカスコード増幅回路の回路
図である。
【図4】 実施の形態に係るカスコード増幅回路の回路
図である。
【図5】 実施の形態に係るコンパレータ回路の回路図
である。
【図6】 実施の形態に係るコンパレータ回路の回路図
である。
【図7】 従来の出力回路の回路図である。
【符号の説明】
20,30,38 カスコード増幅回路、22,56,
72,74 入力端子、24 バイポーラ型トランジス
タ、26 出力端子、28 バイアス電源、29 電界
効果型トランジスタ、44,70 コンパレータ回路、
49,85,117 差動増幅段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースが入力端子に接続され、このベー
    スに供給する入力電圧で駆動されるエミッタ接地のバイ
    ポーラ型トランジスタと、 前記バイポーラ型トランジスタとカスコード接続され、
    ソースがバイポーラ型トランジスタのコレクタと接続さ
    れ、ドレインが出力端子に接続され、ゲートがバイアス
    電源に接続される電界効果型トランジスタと、を備える
    ことを特徴とするカスコード増幅回路。
  2. 【請求項2】 エミッタが定電流源を介して基準電圧源
    に共通接続し、ゲートがそれぞれ入力端子に接続される
    一対のバイポーラ型トランジスタから構成される差動増
    幅段と、 前記一対のバイポーラ型トランジスタの少なくとも一方
    にカスコード接続され、ソースが該バイポーラ型トラン
    ジスタのコレクタと接続され、ドレインが出力端子に接
    続され、ゲートがバイアス電源に接続される電界効果型
    トランジスタと、を備えることを特徴とするコンパレー
    タ回路。
JP11913597A 1997-05-09 1997-05-09 カスコード増幅回路及びコンパレータ回路 Pending JPH10308634A (ja)

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KR101123232B1 (ko) 2010-07-20 2012-03-20 부산대학교 산학협력단 피드포워드 방식의 증폭회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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