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JPH10307885A - 電子マネーシステム、電子マネーカード、電子マネー取引方法及び記録媒体 - Google Patents

電子マネーシステム、電子マネーカード、電子マネー取引方法及び記録媒体

Info

Publication number
JPH10307885A
JPH10307885A JP5392398A JP5392398A JPH10307885A JP H10307885 A JPH10307885 A JP H10307885A JP 5392398 A JP5392398 A JP 5392398A JP 5392398 A JP5392398 A JP 5392398A JP H10307885 A JPH10307885 A JP H10307885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic money
card
information
terminal
signature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5392398A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyohiro Kitada
豊浩 北田
Atsushi Masuda
厚志 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T T DATA KK
NTT Data Group Corp
Original Assignee
N T T DATA KK
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by N T T DATA KK, NTT Data Corp filed Critical N T T DATA KK
Priority to JP5392398A priority Critical patent/JPH10307885A/ja
Publication of JPH10307885A publication Critical patent/JPH10307885A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電子マネー方式をサポートし、用途に
応じた方法で支払いができる電子マネーシステム及び電
子マネーカード及び電子マネー取引方法を提供する。 【解決手段】 ICカード18は、署名付き電子マネー
と署名無し電子マネーを記憶する。各電子マネー端末1
5には、例えば、セキュリティに応じて署名付きの電子
マネーによる支払と署名無しの電子マネーによる支払の
いずれかが支払方法情報として設定される。支払いの
際、利用者は電子マネー端末15にICカード18を挿
入する。電子マネー端末15は、支払金額と支払方法情
報をICカード18に送信する。ICカード18は、こ
れに応答し、受信した支払方法情報が示す方の電子マネ
ー情報を支払金額分読み出し、電子マネー端末15に支
払う。このとき、支払方法情報が署名付き電子マネーに
よる支払を示す場合、ICカード18は、電子マネーに
自己の秘密鍵による署名を付与して支払う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子マネー
方式をサポートし、用途に応じた支払方法で支払いがで
きる電子マネーシステム、電子マネーカード、電子マネ
ー取引方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】金銭的価値を有する電子マネーをICカ
ードに格納し、そのICカードを用いて取引を行う電子
マネーシステムが提案されている。ICカードを用いた
電子マネーシステムにおける支払い方法として、支払い
に関する情報にデジタル署名を付与したデータを用いる
方法と、単に金額情報を受け渡す方法と、がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】デジタル署名を用いる
方法は、セキュリティのレベルが高く、電子マネーの偽
造等の不正使用が困難であるが、署名生成処理と署名確
認処理に時間がかかるため、レスポンスが遅い。また、
金額情報のみを受け渡す方法は、レスポンスは速いが、
セキュリティのレベルが低いため、不正使用される虞が
ある。実生活において、支払いの際に必要とされるセキ
ュリティ及びレスポンスのグレードは、支払い金額及び
支払いの場面毎に異なる為、単一の方法では、セキュリ
ティとレスポンスのいずれか一方が満たされない場合が
生じる。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、複数の電子マネー方式をサポートし、用途に応じた
支払方法で支払いができる電子マネーシステム、電子マ
ネーカード、電子マネー取引方法及び記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る電子マネーシステム
は、金銭的価値を有する電子マネーを格納するICカー
ドと、該ICカードを処理する端末と、を用いて取引を
行う電子マネーシステムにおいて、該電子マネーシステ
ムは、署名を付与して使用するための第1の電子マネー
を発行する第1の発行機関と、署名を付与せずに使用す
るための第2の電子マネーを発行する第2の発行機関
と、を備え、前記ICカードは、前記第1の発行機関に
より発行された前記第1の電子マネーを記憶する第1の
記憶手段と、前記第2の発行機関により発行された前記
第2の電子マネーを記憶する第2の記憶手段と、支払い
に使用する前記電子マネーとして、前記第1と第2の記
憶手段の少なくともいずれか一方に記憶されている前記
電子マネーを選択する選択手段と、を備える。
【0006】また、この発明の第2の観点に係る電子マ
ネーシステムは、金銭的価値を有する電子マネーを格納
するICカードと、該ICカードを処理する端末と、を
用いて取引を行う電子マネーシステムにおいて、該電子
マネーシステムは、前記電子マネーを発行する発行機関
を備え、前記ICカードは、前記発行機関により発行さ
れた前記電子マネーを記憶する記憶手段と、支払いに使
用する前記電子マネーに署名を付与するか否かを判別す
る判別手段と、前記判別手段により、署名を付与すると
判別された場合、前記電子マネーに署名を付与し、署名
を付与しないと判別された場合、前記電子マネーに署名
を付与しない手段と、を備える。
【0007】第1と第2の観点にかかる電子マネーシス
テムによれば、用途に応じて、署名付きの電子マネー情
報と署名無しの電子マネーとのいずれかを選択し、使用
することができる。これにより、異なる支払場面におい
て、適当な支払方法で支払いをすることができる電子マ
ネーシステムを実現することができる。
【0008】また、この発明の第3の観点に係る電子マ
ネーシステムは、金銭的価値を有する電子マネーを格納
するICカードと、該ICカードを処理する端末と、を
用いて取引を行う電子マネーシステムにおいて、前記I
Cカードは、自己の秘密鍵を有し、第1の電子マネー情
報を記憶する手段と、第2の電子マネー情報を記憶する
手段と、支払いに使用する電子マネー情報として、署名
を付与した電子マネー情報と署名を付与しない電子マネ
ー情報のいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段
により前記署名を付与した電子マネー情報が選択された
場合、前記第1の電子マネー情報に前記秘密鍵で署名を
付与し、支払い情報として前記端末に送信する第1の送
信手段と、前記選択手段により前記署名を付与しない電
子マネー情報が選択された場合、前記第2の電子マネー
情報に署名を付与せずに支払情報として前記端末に送信
する第2の送信手段と、を備え、前記端末は、前記IC
カードの公開鍵を取得する手段と、前記ICカードから
の前記支払情報を受信する手段と、前記支払情報が前記
第1の電子マネー情報である場合、前記取得手段より取
得した該ICカードの公開鍵で前記第1の電子マネー情
報に付与された前記署名を確認する手段と、前記支払情
報を記憶する記憶手段と、を備える。
【0009】このような構成によれば、用途に応じて、
署名付きの電子マネー情報と署名無しの電子マネーとの
いずれかを選択し、使用することができる。これによ
り、異なる支払場面において、適当な支払方法で支払い
をすることができる電子マネーシステムを実現すること
ができる。
【0010】前記ICカードは、所定金額の前記第1の
電子マネー情報を前記第2の電子マネー情報に両替する
ことを要求する両替要求と自己の前記秘密鍵による署名
を付与した該所定金額の第1の電子マネー情報とを前記
端末に送信する手段を備えてもよく、前記端末は、前記
ICカードからの前記両替要求に応じて、前記署名を、
該ICカードより通知された又は予めセンタから配信さ
れていた該ICカードの公開鍵で確認し、受信した前記
第1の電子マネー情報相当の前記第2の電子マネー情報
を該ICカードに送信する手段を備えてもよく、前記I
Cカードは、前記端末からの前記第2の電子マネー情報
を受信し、記憶する手段を更に備えてもよい。
【0011】また、電子マネー情報を生成し、ICカー
ドに供給する発行機関を備えてもよい。この場合、発行
機関は、前記第1の電子マネー情報を生成し、ICカー
ドに供給する第1の発行機関と、前記第2の電子マネー
情報を生成し、ICカードに供給する第2の発行機関
と、を備えてもよい。
【0012】また、この発明の第4の観点に係る電子マ
ネーシステムは、金銭的価値を有する電子マネーを格納
するICカードと、該ICカードを処理する端末と、を
用いて取引を行う電子マネーシステムにおいて、前記I
Cカードは、自己の秘密鍵を有し、金額情報を含む電子
マネー情報を記憶する手段と、支払いに使用する前記電
子マネー情報として、署名を付与した前記電子マネー情
報と署名を付与しない前記電子マネー情報のいずれかを
選択する選択手段と、前記選択手段により、前記署名を
付与した電子マネー情報が選択された場合、前記電子マ
ネー情報に前記秘密鍵で署名を付与し、支払情報として
前記端末に送信する第1の送信手段と、前記選択手段に
より、前記署名を付与しない電子マネーが選択された場
合、前記電子マネー情報に署名を付与せずに支払情報と
して前記端末に送信する第2の送信手段と、を備え、前
記端末は、前記ICカードの公開鍵を取得する取得手段
と、前記ICカードからの前記支払情報を受信する手段
と、前記支払情報に署名が付与されている場合、前記取
得手段より取得した該ICカードの公開鍵で前記署名を
確認する手段と、前記支払情報を記憶する記憶手段と、
を備える。
【0013】このような構成によれば、用途に応じて、
署名付きの電子マネー情報と署名無しの電子マネーとの
いずれかを選択し、使用することができる。これによ
り、異なる支払場面において、適当な支払方法で支払い
をすることができる電子マネーシステムを実現すること
ができる。
【0014】また、電子マネー情報を生成し、前記IC
カードに供給する発行機関を備えてもよい。
【0015】上記第3と第4の観点にかかる電子マネー
システムは、端末からの要求に応じて使用する電子マネ
ーを選択してもよい。このような構成によれば、高レベ
ルのセキュリティの支払を要する支払用の端末から電子
マネー情報を要求された場合、署名付きの電子マネー情
報を使用し、速いレスポンスを要する支払を要する支払
用の端末から電子マネーを要求された場合、署名無しの
電子マネーを使用する電子マネーシステムを実現するこ
とができる。また、利用者が使用したい電子マネーを端
末に選択(入力)し、これに応じて、端末が利用者によ
り選択された方の電子マネーを使用対象の電子マネーと
して要求するようにしてもよい。
【0016】また、取引金額に応じて、使用する電子マ
ネーを選択してもよい。これにより、取引金額が高い場
合、セキュリティレベルの高い署名付きの電子マネーを
使用する電子マネーシステムを実現することができる。
また、取引時刻に応じて、使用する電子マネーを選択し
てもよい。
【0017】また、ICカードに設定されたグレードに
応じて、使用する電子マネーを選択してもよい。これに
より、特定の利用者に対して署名付きの電子マネーを要
求する電子マネーシステムを実現することができる。
【0018】また、前記発行機関が、電子マネー情報を
特定するために、識別符号を該電子マネー情報に含ま
せ、該識別番号毎に発行金額、返却されている金額等を
管理し、端末が記憶する電子マネー情報が返却される
と、その電子マネーについて、返却された金額が発行金
額と既に返却されている金額の差額より小さいか否かを
判別し、不正使用をチェックするようにしてもよい。
【0019】前記端末は、該端末を特定するための端末
識別番号を有してもよく、前記端末の前記返却手段は、
前記支払情報に該端末の前記端末識別番号を付与して返
却する手段を備えてもよく、前記発行機関は、前記端末
返却手段より返却された前記支払情報に付与された前記
端末識別番号が所定の端末番号と一致するか否かを判別
し、一致する場合、該支払情報に含まれる前記署名の確
認結果に関わらず、該支払情報の正当性を認める手段を
備えてもよい。
【0020】また、前記ICカードは、自己を特定する
ためのカード識別符号を有し、自己が保有する前記第1
の電子マネー情報に、前記カード識別符号を取引履歴と
して含ませる手段を備えてもよい。
【0021】また、第5の観点にかかる電子マネーシス
テムは、金銭的価値を有する電子マネーを格納するIC
カードと、該ICカードを処理する端末と、を用いて取
引を行う電子マネーシステムにおいて、前記ICカード
は、複数の異なる形式の前記電子マネーを記憶する記憶
手段と、前記端末からの要求に応答して、前記記憶手段
に記憶さていれる複数の異なる形式の前記電子マネーか
ら任意の前記電子マネーを選択する選択手段と、を備え
る。このような構成によれば、ICカードは、複数の形
式の電子マネーを記憶し、使用する用途に応じて適当な
電子マネーを選択することができる。
【0022】前記選択手段は、外部からの指示と、該I
Cカードに設定されているグレードと、該ICカードを
処理する端末の種別と、取引金額と、取引時刻と、の少
なくとも1つに基づいて、使用対象の前記電子マネーを
選択する手段を備えてもよい。
【0023】該電子マネーシステムは、前記選択手段に
より選択された前記電子マネーに応じた支払方法で該電
子マネーを支払う手段を更に備えてもよい。これによ
り、異なる支払場面においてそれぞれ選択された電子マ
ネーに適した支払方法で支払いをすることができる。
【0024】また、第6の観点にかかる電子マネーシス
テムは、金銭的価値を有する電子マネーを格納するIC
カードと、前記ICカードを処理する取引端末と、各前
記端末と通信により接続されるセンタと、を備える電子
マネーシステムにおいて、前記取引端末は、前記ICカ
ードの処理時において、前記ICカードに設定されてい
るグレードと、前記取引端末の種別と、取引金額と、取
引時刻と、該取引端末と前記センタとの間の通信状態又
は通信形態と、の少なくとも1つに基づいて、センタを
介したオンライン処理と、センタを介さないオフライン
処理と、のいずれかの処理形態を選択する選択手段を備
える。
【0025】前記ICカードは、オンライン処理用の第
1の電子マネーと、オフライン用の第2の電子マネー
と、を格納してもよく、前記選択手段は、オンライン処
理を選択した場合、処理対象の前記ICカードから前記
第1の電子マネーを読み出して処理する手段と、オフラ
イン処理を選択した場合、処理対象の前記ICカードか
ら前記第2の電子マネーを読み出して処理する手段と、
を備えてもよい。
【0026】また、第7の観点にかかる電子マネーカー
ドは、金銭的価値を有する電子マネーの取引を行う電子
マネーシステムにおいて使用される電子マネーカードで
あって、該電子マネーカードは、署名を付与して使用す
るための第1の電子マネーを記憶する第1の記憶手段
と、 署名を付与せずに使用するための第2の電子マネ
ーを記憶する第2の記憶手段と、支払いに使用する前記
電子マネーとして、前記第1の電子マネーと前記第2の
電子マネーのいずれかを選択する選択手段と、前記選択
手段により前記第1の電子マネーが選択された場合、前
記第1の記憶手段から支払金額相当の前記第1の前記電
子マネーを読み出して署名を付与し、支払先に送信する
第1の送信手段と、前記選択手段により前記第2の電子
マネーが選択された場合、前記第2の記憶手段から支払
い金額相当の前記第2の電子マネーを読み出し、支払先
に送信する第2の送信手段と、を備える。
【0027】また、第8の観点にかかる電子マネーカー
ドは、金銭的価値を有する電子マネーの取引を行う電子
マネーシステムにおいて使用される電子マネーカードで
あって、該電子マネーカードは、電子マネーを記憶する
記憶手段と、支払いに使用する前記電子マネーとして、
署名を付与した電子マネーと署名を付与しない電子マネ
ーのいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段によ
り、署名を付与した電子マネーが選択された場合、前記
記憶手段から支払金額相当の前記電子マネーを読み出し
て署名を付与し、支払先に送信する第1の送信手段と、
前記選択手段により、署名を付与しない電子マネーが選
択された場合、前記記憶手段から支払金額相当の前記電
子マネーを読み出し、支払先に送信する第2の送信手段
と、を備える。
【0028】第7と第8の観点にかかる電子マネーシス
テムによれば、用途に応じて、署名付きの電子マネー情
報と署名無しの電子マネーとのいずれかを選択し、使用
することができる。これにより、異なる支払場面におい
て、適当な支払方法で支払いをすることができる電子マ
ネーシステムを実現することができる。
【0029】第7と第8の観点にかかる電子マネーカー
ドは、端末からの要求に応じて使用する電子マネーを選
択してもよい。このような構成によれば、高レベルのセ
キュリティの支払を要する支払用の端末から電子マネー
情報を要求された場合、署名付きの電子マネー情報を使
用し、速いレスポンスを要する支払を要する支払用の端
末から電子マネーを要求された場合、署名無しの電子マ
ネーを使用する電子マネーカードを実現することができ
る。
【0030】また、取引金額に応じて、使用する電子マ
ネーを選択してもよい。これにより、取引金額が高い場
合、セキュリティレベルの高い署名付きの電子マネーを
使用する電子マネーカードを実現することができる。
【0031】また、ICカードに設定されたグレードに
応じて、使用する電子マネーを選択してもよい。これに
より、特定の利用者に対して署名付きの電子マネーを要
求する電子マネーカードを実現することができる。ま
た、取引時刻に基づいて、使用する電子マネーを選択し
てもよい。
【0032】また、第9の観点にかかる電子マネーカー
ドは、金銭的価値を有する電子マネーの取引を行う電子
マネーシステムにおいて使用される電子マネーカードで
あって、前記電子マネーカードは、複数の異なる形式の
前記電子マネーを記憶する記憶手段と、外部からの要求
に応答して、前記記憶手段に記憶されている複数の異な
る形式の前記電子マネーから任意の前記電子マネーを選
択する選択手段と、を備える。このような構成によれ
ば、ICカードは、複数の形式の電子マネーを記憶し、
使用する用途に応じて適当な電子マネーを選択すること
ができる。
【0033】前記選択手段は、外部からの指示と、該電
子マネーカードに設定されているグレードと、該電子マ
ネーカードを処理する端末の種別と、取引金額と、取引
時刻と、の少なくとも1つに基づいて、支払いに使用す
る前記電子マネーを選択する手段を備えてもよい。
【0034】該電子マネーカードは、前記選択手段によ
り選択された前記電子マネーに応じた支払方法で該電子
マネーを支払う手段を更に備えてもよい。これにより、
異なる支払場面においてそれぞれ選択された電子マネー
に適した支払方法で支払いをすることができる。
【0035】また、第10の観点にかかる電子マネー取
引方法は、金銭的価値を有する電子マネーを格納するI
Cカードを用いて取引を行う電子マネーシステムにおい
て、前記ICカードに、署名が付与されている第1の電
子マネーを記憶するステップと、前記ICカードに、署
名が付与されていない第2の電子マネーを記憶するステ
ップと、支払いに使用する電子マネーとして、前記第1
の電子マネーと前記第2の電子マネーのいずれかを選択
する選択ステップと、前記選択ステップにより選択され
た電子マネーを、前記ICカードから支払金額分読み出
して使用するステップと、を備える。
【0036】また、第11の観点にかかる電子マネー取
引方法は、金銭的価値を有する電子マネーを格納するI
Cカードを用いて取引を行う電子マネーシステムにおい
て、前記ICカードに、該ICカードの秘密鍵を付与す
るステップと、前記ICカードに、電子マネーを記憶す
るステップと、支払いに使用する電子マネーとして、署
名が付与された電子マネー情報と署名が付与されない電
子マネーのいずれかを選択する選択ステップと、前記選
択ステップにより、署名が付与された電子マネーが選択
された場合、前記ICカードから支払金額相当の前記電
子マネーを読み出し、該ICカードの前記秘密鍵で署名
を付与して使用するステップと、前記判別ステップによ
り、署名が付与されない電子マネーが選択された場合、
前記ICカードから支払金額相当の前記電子マネーを読
み出し、署名を付与せずに使用するステップと、を備え
てもよい。
【0037】第10と第11の観点にかかる電子マネー
取引方法によれば、署名付きの電子マネーと署名無しの
電子マネーのいずれかを、用途に応じて選択し、使用す
ることができる。これにより、異なる支払場面におい
て、適当な支払方法で支払いをすることができる電子マ
ネーシステムを実現することができる。
【0038】前記選択ステップは、外部からの指示と、
各ICカードに設定されているグレードと、各ICカー
ドを処理する端末の種別と、取引金額と、取引時刻と、
の少なくとも1つに基づいて、支払いに使用する前記電
子マネーを選択するステップを備えてもよい。
【0039】また、第12の観点にかかる電子マネー取
引方法は、金銭的価値を有する電子マネーを格納するI
Cカードと、前記ICカードを処理する取引端末と、各
前記端末と通信により接続されるセンタと、を備える電
子マネーシステムにおける電子マネー取引方法であっ
て、前記取引端末において、前記ICカードの処理時
に、外部からの指示と、前記ICカードに設定されてい
るグレードと、前記取引端末の種別と、取引金額と、取
引時刻と、該取引端末と前記センタとの間の通信状態又
は通信形態と、の少なくとも1つに基づいて、センタを
介したオンライン処理と、センタを介さないオフライン
処理と、のいずれかの処理形態を選択するステップを備
える。
【0040】前記選択ステップは、オンライン処理を選
択した場合、処理対象の前記ICカードからオンライン
処理用の電子マネーを読み出して処理するステップと、
オフライン処理を選択した場合、処理対象の前記ICカ
ードからオフライン処理用の電子マネーを読み出して処
理するステップと、を備えてもよい。
【0041】また、第13の観点にかかる記録媒体は、
コンピュータを、複数の異なる形式の電子マネーを格納
するICカードと、該ICカードを処理する取引端末
と、を用いて取引を行う電子マネーシステムにおける前
記取引端末として機能させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該コ
ンピュータを、外部からの指示と、前記ICカードに設
定されているグレードと、前記取引端末の種別と、取引
金額と、取引時刻と、の少なくとも1つに基づいて、処
理対象の前記ICカードに記憶されている前記複数の異
なる形式の電子マネーから、使用対象の電子マネーを選
択する手段、として機能させるためのプログラムを記録
する。
【0042】また、第14の観点にかかる記録媒体は、
コンピュータを、電子マネーを格納するICカードと、
該ICカードを処理する取引端末と、各前記取引端末と
通信により接続されるセンタと、を備える電子マネーシ
ステムにおける前記取引端末として機能させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であって、該コンピュータを、前記ICカードの処理
時において、外部からの指示と、使用される前記ICカ
ードに設定されているグレードと、前記取引端末の種別
と、取引金額と、取引時刻と、当該取引端末と前記セン
タとの間の通信状態と、の少なくとも1つに基づいて、
センタを介したオンライン処理と、センタを介さないオ
フライン処理と、のいずれかの処理形態を選択する手
段、として機能させるためのプログラムを記録する。
【0043】また、第15の観点にかかる記録媒体は、
コンピュータを、複数の異なる形式の電子マネーを格納
する電子マネーカードと、該電子マネーカードを処理す
る取引端末と、を用いて取引を行う電子マネーシステム
における前記電子マネーカードとして機能させるための
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、該コンピュータを、外部からの指示と、
前記電子マネーカードに設定されているグレードと、前
記取引端末の種別と、取引金額と、取引時刻と、の少な
くとも1つに基づいて、当該電子マネーカードに記憶さ
れている前記複数の異なる形式の電子マネーから、使用
対象の電子マネーを選択する手段、として機能させるた
めのプログラムを記録する。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる電子
マネーシステムについて以下図面を参照して説明する。
この電子マネーシステムは、金銭的価値を有する電子マ
ネーを格納したICカードを用いて支払い等の電子マネ
ーの取引を行うシステムであり、図1に示すように、電
子マネー発行機関13と、電子マネー端末15と、IC
カード18と、ネットワーク19と、を備える。本シス
テムにおいて、ICカード18と、電子マネー端末15
と、電子マネー発行機関13は、それぞれ自己の秘密鍵
を有し、他者の公開鍵を取引時に入手することができ
る。
【0045】電子マネー発行機関13は、電子マネーの
発行、不正取引のチェック等を行うコンピュータから構
成され、発行した電子マネーに関する情報を記憶するた
めのマネー発行管理DB11を備える。マネー発行管理
DB11は、図2に示すように、発行した電子マネーを
特定するための発行番号、発行金額、発行年月日、発行
した金額のうち、後述する決済処理により既に戻されて
いる金額(戻り金額)、等の情報を発行した電子マネー
毎に記憶する。
【0046】電子マネー端末15は、利用者のICカー
ド18に対して、チャージ(電子マネーの補充)、支払
い等の電子マネーの取引を行うための端末である。店舗
に設置された電子マネー端末15には、セキュリティの
レベルに対応した2種類の支払方法のいずれかが設定さ
れている。この支払方法のうちの一方は、「署名付き電
子マネー」を用いた支払方法であり、他方は、「署名無
し電子マネー」を用いた支払方法である。例えば、高レ
ベルのセキュリティを必要とする支払い(例えば、ショ
ッピング等)に用いられる電子マネー端末15には、署
名付き電子マネーによる支払方法が設定されている。ま
た、高レベルのセキュリティを必要としない支払(例え
ば、公衆電話等の低額の支払等)に用いられる電子マネ
ー端末15には、署名無し電子マネーによる支払方法が
設定されている。
【0047】ICカード18は、制御回路とメモリとを
内蔵するIC部20を備える。IC部20内のメモリ
は、図3に示すように、そのICカード18を特定する
ためのユーザID、自己の秘密鍵、電子マネー発行機関
13の公開鍵、そのICカード18が保有している電子
マネーの情報(電子マネー情報)等を記憶する。本シス
テムで使用される電子マネーには、ICカード18の秘
密鍵でデジタル署名を施して使用する署名付き電子マネ
ーと、署名を用いない署名無し電子マネーがあり、IC
カード18は、これら2種類の電子マネー情報を記憶す
る。例えば、電子マネー端末15が署名付き電子マネー
による支払いを要求した場合、ICカード18は、署名
付き電子マネー情報を電子マネー端末15に送信する。
また、電子マネー端末15が署名無し電子マネーによる
支払いを要求した場合、ICカード18は、署名無し電
子マネー情報を電子マネー端末15に送信する。
【0048】この電子マネーシステムは、電子マネー発
行機関13が利用者に対して電子マネーの発行を行う
「電子マネー発行処理」と、利用者が自己のICカード
18を用いて支払を行う「電子マネー支払処理」と、店
舗等に設置された電子マネー端末15が、集まった電子
マネーを所定のタイミングで電子マネー発行機関13に
返却する「電子マネー決済処理」とを基本的処理とし
て、その機能を実現している。これらの処理について以
下説明する。
【0049】まず、電子マネー発行処理について図4を
参照して説明する。例えば、利用者が自己のICカード
18を電子マネー端末15に装着し、電子マネーの発行
要求を入力する。電子マネー端末15は、この入力に応
答し、電子マネーの発行要求をネットワーク19を介し
て電子マネー発行機関13に送信する(P1)。
【0050】電子マネー発行機関13は、受信した電子
マネーの発行要求に応答して電子マネーを発行し、発行
番号、発行金額、発行年月日、等の情報をマネー発行管
理DB11に記憶する(P2)。また、電子マネー発行
機関13は、電子マネーの金額を示す金額情報と、その
付加情報を自己の秘密鍵で暗号化することによりデジタ
ル署名(以下、署名)を生成する。ここで、付加情報と
は、例えば、その電子マネーの取引履歴(例えば、ユー
ザID)と、発行当初の金額から分割されて使用された
金額の経緯を示す分割情報と、その電子マネーの発行番
号と、から構成される。
【0051】電子マネー発行機関13は、生成した署名
を、発行した電子マネーの金額情報及び付加情報に付与
し、電子マネー端末15に送信する(P3)。電子マネ
ー端末15は、電子マネー発行機関13から受信した署
名が付与された金額情報及び付加情報をICカード18
に渡す。ICカード18は、署名が付与された金額情報
及び付加情報を受信し、その署名を電子マネー発行機関
13の公開鍵で復号化したデータと、金額情報及び付加
情報と、が一致することを確認することにより署名の正
当性を確認する。署名確認後、ICカード18は金額情
報及び付加情報をメモリの署名付き電子マネー情報を記
憶する領域に記憶する。
【0052】これにより、電子マネー発行機関13が発
行した電子マネーを利用者のICカード18に格納する
ことができる。なお、発行された電子マネーの代金の支
払方法は、例えば、利用者の決済口座から電子マネー発
行機関13の決済口座へ発行された電子マネー相当の金
額を振り替える等、任意である。
【0053】次に、電子マネー支払処理について、図5
を参照して説明する。まず、署名付き電子マネーを用い
た支払処理について説明する。例えば、利用者が店舗で
物品を購入し、その代金を店舗の電子マネー端末15に
対して支払う場合、利用者は自己のICカード18を店
舗に設置された電子マネー端末15に装着する。店舗の
電子マネー端末15は、自己に設定されている支払方法
の情報である支払方法情報(この場合、「署名付き電子
マネー」による支払方法)と購入金額分の電子マネーの
要求と、をICカード18に送信する(P11)。IC
カード18は、受信した支払方法情報と電子マネーの要
求に応答し、署名付き電子マネーを記憶する領域から要
求された金額分の電子マネーを読み出す。この際、読み
出す電子マネーの選択方法は任意である。
【0054】ICカード18は、読み出した電子マネー
情報に自己の秘密鍵で署名を施し、電子マネー端末15
に送信する(P12)。電子マネー端末15は、ICカ
ード18から受信した署名をICカード18の公開鍵で
復号化して確認し、自己の記憶部(図示せず)に記憶す
る。これにより、ICカード18から電子マネー端末1
5に署名付き電子マネーを支払うことができる。
【0055】次に、署名無し電子マネーを用いた支払処
理について説明する。本システムにおける署名無し電子
マネーは、ICカード18の署名無し電子マネーを記憶
する領域に記憶されている。例えば、利用者が公衆電話
型の電子マネー端末15にICカード18を挿入する。
電子マネー端末15は、自己に設定された支払方法情報
(この場合、「署名無し電子マネー」を用いた支払方
法)と支払金額相当の電子マネーの要求をICカード1
8に送信する(P11)。
【0056】ICカード18は、受信した支払方法情報
と電子マネーの要求に応答し、署名無し電子マネーを記
憶する領域から要求された金額分の電子マネーを読み出
し、電子マネー端末15に送信する(P12)。電子マ
ネー端末15は、ICカード18から受信した電子マネ
ーを自己の記憶部に記憶する。これにより、ICカード
18から電子マネー端末15に署名無し電子マネーを支
払うことができる。
【0057】上述した署名付き電子マネーを用いた支払
処理と署名無し電子マネーを用いた支払処理との少なく
とも一方において、使用対象の電子マネーの残高が無く
なった場合には、現金で支払う等の運用処理で対処する
ようにしてもよく、取引を終了するようにしてもよい。
【0058】次に、電子マネー決済処理について図6を
参照して説明する。まず、署名付き電子マネーの決済処
理について説明する。店舗に設置された電子マネー端末
15は、自己の記憶部に記憶した電子マネーを所定のタ
イミング(例えば、1日につき1回)で読み出し、自己
の秘密鍵で署名を施し、決済要求と共に電子マネー発行
機関13へ送信する(P21)。電子マネー発行機関1
3は、電子マネー端末15からの決済要求と署名が付与
された電子マネーとを受信し、電子マネー端末15の公
開鍵で電子マネーに付与された署名を確認する。署名確
認後、電子マネー発行機関13は、受信した電子マネー
について、マネー発行管理DB11の情報を参照し、電
子マネーの不正使用の有無をチェックする(P22)。
【0059】この電子マネーの不正使用のチェック処理
について説明する。まず、電子マネー発行機関13は、
電子マネー端末15から受信した電子マネー情報(金額
情報及び付加情報)について、付加情報内の発行番号毎
に各金額情報を集計する。次に、電子マネー発行機関1
3は、集計した金額情報が、マネー発行管理DB11の
同発行番号の発行金額と戻り金額との差額より小さいか
否かを判別する。ここで、発行金額と戻り金額の差は、
現在利用者間で流通しているべき金額(流通金額)を示
す。この判別において、集計された金額情報が流通金額
よりも大きいと判別された場合、電子マネー発行機関1
3は、電子マネーの二重使用の検出を通知する。また、
集計された金額が流通金額より小さいと判別された場
合、電子マネー発行機関13は、異常無しと判別し、マ
ネー発行管理DB11の戻り金額に、集計された金額を
加算して、チェック処理を終了する。
【0060】チェック処理完了後、電子マネー発行機関
13は、受信した電子マネー情報を自己の記憶部に記憶
すると共に、決済した電子マネー相当の金額を電子マネ
ー端末15に支払う。この場合の支払方法は、例えば、
その電子マネー端末15を有する店舗の決済口座へ電子
マネー発行機関13の決済口座から決済した電子マネー
相当の金額を振り替える等、任意である。
【0061】署名無しの電子マネーによる決済処理につ
いて説明する。店舗に設置された電子マネー端末15
は、自己の記憶部から署名無し電子マネーを読み出し、
決済要求と共に電子マネー発行機関13に送信する(P
21)。電子マネー発行機関13は、署名無し電子マネ
ーを受信し、この電子マネー相当の金額を電子マネー端
末15を有する店舗に支払う。支払方法については、上
記の署名付き電子マネーと同様に任意である。
【0062】なお、ICカード18に格納する電子マネ
ーのうち、署名無し電子マネーは、例えば、署名付き電
子マネーを署名無し電子マネーに変換(両替)すること
により取得することができる。この署名無し電子マネー
の両替処理について図7を参照して説明する。利用者
は、自己のICカード18を電子マネー端末15に挿入
し、所定金額の署名付き電子マネーを署名無し電子マネ
ーに変換することの要求を入力する。電子マネー端末1
5は、この入力に応答して、所定金額の署名付き電子マ
ネーを挿入されたICカード18に要求する(P3
1)。ICカード18は、電子マネー端末15からの要
求に応答し、署名付き電子マネーを記憶する領域から所
定金額分の電子マネーを読み出し、自己の秘密鍵で署名
を施し、電子マネー端末15に送信する(P32)。
【0063】電子マネー端末15は、受信した署名付き
電子マネーを電子マネー発行機関13に送信し(P3
3)、所定金額分の署名無し電子マネーをICカード1
8に送信する(P34)。ICカード18は、受信した
所定金額分の署名無し電子マネーを署名無し電子マネー
を記憶する領域に記憶する。これにより、ICカード1
8に格納されている署名付き電子マネーを署名無し電子
マネーに両替することができる。なお、電子マネー端末
15がICカード18に供給するための署名無し電子マ
ネーを取得する方法は、例えば、予め所定金額分の署名
無し電子マネーを電子マネー発行機関から受け取ってい
てもよく、任意である。
【0064】例えば、第1の電子マネー発行機関が署名
付き電子マネーを発行し、第2の電子マネー発行機関が
署名無し電子マネーを発行してもよい。この場合、図8
に示すように、上記両替用端末は、ICカード18から
第1の電子マネー発行機関による電子マネー(署名付き
電子マネー)を受け取り(P41)、第2の電子マネー
発行機関の電子マネー(署名無し電子マネー)をそのI
Cカード18に供給する(P42)。電子マネー端末1
5は、受け取った署名付き電子マネーを第1の電子マネ
ー発行機関に返却する(P43)。また、電子マネー端
末15は、ICカード18に供給するための電子マネー
18を第2の電子マネー発行機関から受け取る(P4
4)。
【0065】また、ICカード18が署名無し電子マネ
ーを両替用端末に送信し、両替用端末が、受信した電子
マネー相当の署名付き電子マネーをICカード18に送
信するようにしてもよい。
【0066】このような電子マネーシステムにおいて、
利用者Aが自己のICカード18Bを用いて、異なる支
払方法で電子マネーを支払う場合について具体的に説明
する。例えば、利用者Aが公衆電話で電話を掛ける場
合、公衆電話型の電子マネー端末15CにICカード1
8Bを挿入する。公衆電話型の電子マネー端末15Cに
は、その取引金額が少額なため、署名無し電子マネーに
よる支払方法が設定されていることとする。電子マネー
端末15Cは、ICカード18Bに通話料金分の署名無
し電子マネーを要求する。ICカード18Bは、これに
応答し、要求された金額の署名無し電子マネーをメモリ
から読み出し、電子マネー端末15Cに送信する。電子
マネー端末15Cは、受信した署名無し電子マネーを自
己の記憶部に記憶する。
【0067】次に、利用者Aがある店舗で物品を購入す
る場合、店舗に設置された支払用端末である電子マネー
端末15Dに利用者A又は店員がICカード18Bを装
着し、物品の価格を入力する。物品購入の場合は、取引
金額が高額になる可能性があるため、高レベルのセキュ
リティが望ましいことより、電子マネー端末15Dに
は、署名付き電子マネーによる支払方法が設定されてい
ることとする。電子マネー端末15Dは、この入力に応
答して、入力された金額の署名付き電子マネーをICカ
ード18Bに要求する。ICカード18Bは、これに応
答し、要求された金額の電子マネーを署名付き電子マネ
ーを記憶する領域から読み出し、自己の秘密鍵で署名を
施し、自己の公開鍵と共に電子マネー端末15Dに送信
する。電子マネー端末15Dは、受信した電子マネーに
付与された署名を利用者Aの公開鍵で確認し、自己の記
憶部に記憶する。
【0068】次に、利用者Aが自動改札で運賃を支払う
場合について説明する。自動改札は、処理時間が短いこ
とが望ましいため、署名の生成・確認処理をしない署名
無し電子マネーによる支払方法が適している。よって、
各駅に配置される自動改札機型の電子マネー端末15E
には署名無し電子マネーによる支払が設定されているこ
ととする。まず、乗車駅に配置された電子マネー端末1
5EにICカード18Eが挿入され、例えばその駅を示
すコードがICカード18Bに記憶される。次に、下車
駅に配置された電子マネー端末15EにICカード18
Bを挿入すると、電子マネー端末15Eが運賃を計算
し、計算した金額分の署名無し電子マネーをICカード
18Bに要求する。これに応答し、ICカード18B
は、要求された金額の署名無し電子マネーをメモリから
読み出し、電子マネー端末15Eに送信する。電子マネ
ー端末15Eは、受信した署名無し電子マネーを自己の
記憶部に記憶する。また、ICカード18Eを非接触型
のICカードとし、乗車駅に配置された電子マネー端末
15Eと無線により通信を行うようにしてもよい。
【0069】次に、高速道路等の料金所で利用者Aが通
行料を支払う場合について説明する。このような料金所
では、窓口の対応の速さが望まれるため、署名無し電子
マネーによる支払方法が適している。よって、各料金所
に配置されている支払機である電子マネー端末15Fに
は署名無し電子マネーによる支払が設定されていること
とする。料金所の窓口で、利用者Aが自己のICカード
18Bを係員に渡す。係員は電子マネー端末15FにI
Cカード18Bを挿入する。電子マネー端末15Fは通
行料相当の署名無し電子マネーをICカード18Bに要
求する。これに応答し、ICカード18Bは、要求され
た金額の署名無し電子マネーをメモリから読み出し、電
子マネー端末15Fに送信する。電子マネー端末15F
は、受信した署名無し電子マネーを自己の記憶部に記憶
する。
【0070】このように、本システムによれば、高レベ
ルのセキュリティを必要とする場合は、署名付き電子マ
ネーを使用し、速いレスポンスを必要とする場合は、署
名無し電子マネーを使用する。これにより、異なる支払
場面において、それぞれに適した支払方法で支払が可能
な電子マネーシステムを実現することができる。
【0071】なお、上記説明では、各電子マネー端末1
5に支払方法がそれぞれ設定されており、その設定に応
じて使用される電子マネー(署名付き電子マネー又は署
名無し電子マネー)が決定されるが、これに限定され
ず、金額に応じて支払方法が決定されるようにしてもよ
い。この場合、所定金額をしきい値として電子マネー端
末15に設定する。電子マネー端末15は、取引金額と
しきい値を比較し、取引金額がしきい値の金額より高い
場合は、署名付き電子マネーの使用をICカード18に
要求し、取引金額がしきい値の金額より低い場合は、署
名無し電子マネーの使用をICカード18に要求する。
【0072】また、利用者毎に設定されたグレードに応
じて支払方法が決定されるようにしてもよい。この場
合、例えば、各利用者のICカード18にはそれぞれグ
レードが設定されている。例えば、高いグレードが付与
されているICカード18を電子マネー端末15に挿入
すると、電子マネー端末15は、ICカード18からグ
レードを読み出し、読み出したグレードが高グレードで
あると判別し、ICカード18に署名無し電子マネーに
よる支払を要求する。低いグレードが付与されているI
Cカード18を電子マネー端末15に挿入すると、電子
マネー端末15は、ICカード18からグレードを読み
出し、読み出したグレードが低いグレードであると判別
し、ICカード18に署名付き電子マネーによる支払を
要求する。
【0073】また、取引時刻に応じて支払方法が決定さ
れるようにしてもよい。例えば、夜間は、セキュリティ
に優れた署名付き電子マネーによる支払が選択され、昼
間は、簡便な署名無し電子マネーによる支払が選択され
るようにしてもよい。これにより、例えば24時間運用
できるシステムが実現できる。また、支払方法をICカ
ードを有する利用者が選択できるようにしてもよい。
【0074】また、上記説明では、署名付き電子マネー
から署名無し電子マネーに両替する場合、電子マネー端
末15を用いて行うようにしていたが、これに限定され
ず、ICカード18自身が両替処理を行うようにしても
よい。例えば、署名無し電子マネーによる支払いにおい
て、自己が記憶する署名無し電子マネーが取引金額より
も小さい場合、ICカード18の制御部が所定金額の署
名付き電子マネーを自己の一時的な記憶領域に移動し、
署名無し電子マネーの領域に所定金額の署名無し電子マ
ネーを追加する。また、最低限度額を予め設定してお
き、署名無し電子マネーの残金がこの最低限度額より小
さくなったとき、所定金額を追加し、これと同額の署名
付き電子マネーを自己の一時的な記憶領域に記憶するよ
うにしてもよい。なお、一時的な記憶領域に記憶された
署名付き電子マネーは、ICカード18が電子マネー端
末15と取引する際に、ICカード18の秘密鍵により
署名が付与され、電子マネー端末15に送信される。電
子マネー端末15は、受信した署名付き電子マネーをそ
のまま電子マネー発行機関13に送信する。電子マネー
発行機関13は、受信した署名付き電子マネーの署名を
確認し、上述した不正使用のチェック処理を行う。
【0075】また、ICカード18における電子マネー
の格納方法は任意である。例えば、図9に示すように、
金額情報と付加情報からなる1種類の電子マネーのみを
記憶し、要求に応じて、署名の有無が選択されるように
してもよい。この場合、ICカード18は、図10に示
すように、1種類の電子マネー情報を記憶する領域を備
える。支払いの場面において、署名付き電子マネーによ
り支払いが要求されたとき、ICカード18は、図9に
実線で示すように、電子マネー情報を読み出し、自己の
秘密鍵を用いて署名を付与し、電子マネー端末15に送
信する。また、署名無し電子マネーによる支払が要求さ
れたとき、ICカード18は、図9に破線で示すよう
に、電子マネー情報を読み出し、署名を付与しないま
ま、電子マネー端末15に送信する。電子マネー端末1
5は、受信した署名付き電子マネー又は署名無し電子マ
ネーを電子マネー発行機関13に返却する。
【0076】また、本システムにおいては、支払われた
署名付き電子マネーと署名無し電子マネーとを同じデー
タベースに格納することができる。ここでは、信頼でき
る電子マネー端末を設定し、この端末から決済要求と共
に返却される電子マネーは、認可された署名が付与され
ている電子マネーと同等に扱われる。この場合、電子マ
ネー発行機関13は、信頼できる各端末に認識票を付与
し、端末が電子マネー発行機関13に返却する前に、こ
の認識票をやりとりする。これにより、図11に示すよ
うに合計金額の不一致を防ぐことができる。
【0077】なお、上記説明では、電子マネー端末15
が署名付き電子マネーと署名無し電子マネーのいずれか
を要求したが、ICカード18自身が電子マネー端末1
5に設定された支払方法を判別し、判別結果に応じて対
応する電子マネーを読み出して、送信するようにしても
よい。
【0078】上記説明では、接触型(ICカードの外部
接続端子と端末(ICカードリーダ/ライタの接続端
子)とが接触してデータを交換する)を主に説明した
が、ICカードは非接触型でもよい。この場合は、電子
マネー端末に無線通信機能を配置し、これと非接触型I
Cカードとの間で通信を行い、データの交換を行う。
【0079】例えば、高速道路等の料金所では、係員又
は専用機が、窓口に並んだ利用者(自動車)に対して通
行料金の徴収を1件ずつ処理しているが、例えば、図1
2に示すように、料金所の電子マネー端末から無線で送
信された通行料金と支払方法情報を利用者のICカード
18が受信し、要求された金額の電子マネーを無線によ
り料金所に送信する。この場合、レスポンス優先のた
め、「署名無し電子マネー」による支払いが望ましい。
これにより、料金所でICカード18を手渡して処理す
る手間を省くことができるノンストップ料金徴収システ
ムとして実現することができる。
【0080】また、ICカード自体の通信距離は非常に
短いため、通信距離を長くするための補助的装置を配置
してもよい。例えば、電子マネー端末からの電波を受信
して増幅してICカードに供給し、ICカードの出力電
波を増幅して電子マネー端末に送信する装置(一種のリ
ピータ)をICカードの近傍に配置してもよい。
【0081】同様に、ICカード自体は接触型を使用
し、無線通信機能を有する電子マネー端末とICカード
リーダ/ライタを配置し、電子マネー端末とICカード
リーダ/ライタとの間で無線通信を行ってICカードに
電子マネーの書込/読み出しをおこなってもよい。この
ような構成も高速道などの料金徴収システムに有効であ
る。
【0082】また、この発明は上記説明の電子マネー方
式に限定されず、種々の電子マネー方式上で実現可能で
ある。例えば、この発明を、ICカードに所定金額の電
子マネーをチャージして使用するプリペイド方式の電子
マネーシステムとして実現した場合について、以下説明
する。この電子マネーシステムの構成を図13に示す。
このシステムでは、利用者は発行局に所定金額の電子マ
ネーの発行依頼をする。発行局は、図14(A)に示す
ように、発行DBに発行金額、利用者ID等を登録し、
利用者のIDと電子マネーをICカードに送信する。利
用者のICカードは、利用者のIDと電子マネーを受信
する。ICカードは、受信した電子マネーの金額に従っ
て、残高を更新する。
【0083】例えば、利用者Aが1000円の電子マネ
ーを所持するICカードを用いて200円の買い物をし
た場合、ICカードの残高は200円減額される(図1
4(B))。このとき、店舗端末から署名付き電子マネ
ーが要求された場合、ICカードは電子マネーに署名を
付与して支払う。また、署名無し電子マネーが要求され
た場合、ICカードは署名を付与せずに電子マネーを支
払う。
【0084】店舗端末は、支払の際、その支払を特定す
るためのトランザクションIDを生成し、図14(C)
に示すような取引情報として記憶する。例えば、トラン
ザクションIDは、取引年月日、端末ID等を組み合わ
せて構成してもよい。また、店舗端末は、決済処理のた
め、自己が記憶する取引情報を発行機関に送信する。発
行機関は、受信した取引情報を回収済みDBに記憶する
(図14(D)。また、利用者から今まで回収した金額
も回収済みDBに記憶してもよい。
【0085】トランザクションIDが一意であるため、
発行機関が回収DBに取引情報を記憶する際、同一のト
ランザクションIDの存在をチェックすることにより、
不正使用を検知することができる。また、利用者への発
行金額の合計と回収した金額の合計とを比較し、回収し
た金額の合計の方が大きいと判別した場合、その利用者
による電子マネーの不正使を検知することができる。
【0086】また、例えば、この発明を、発行局による
署名がなされた電子マネー(分割不可能な電子コイン)
が流通する電子マネー方式上で実現してもよい。この場
合について、以下説明する。発行局は、利用者からの要
求に応じて、所定金額の電子コインを発行し、発行金額
と利用者IDを発行DBに記憶すると共に、その電子コ
インをICカードに送信する。発行された電子コインに
は、その電子コインを特定するための電子コイン番号が
付与される。この電子コイン番号に、例えば、ブライン
ド署名を使用して、その電子コイン番号を発行局に知ら
れないようにしてもよい。
【0087】支払いの場面において、署名付き電子コイ
ンによる支払が要求された場合、ICカードは、電子コ
インに自己の秘密鍵で署名を付与し、店舗端末に支払
う。また、署名無し電子コインを要求された場合、IC
カードは、署名を付与しない電子コインを支払う。
【0088】店舗端末は、決済処理のため、自己が記憶
する電子コインを発行機関に送信する。発行機関は、受
信した取引情報を回収済みDBに記憶する。このとき、
同一の電子コイン番号の存在をチェックすることによ
り、不正使用を検知することができる。また、発行DB
に記憶されていない電子コインが回収された場合、その
電子コインを偽造コインとして検知することができる。
【0089】また、本発明の電子マネーシステムは、上
述した2種類の電子マネー(署名付き/署名無し電子マ
ネー)を扱う電子マネーシステムに限定されず、任意で
ある。例えば、図15に示すように、3種類の電子マネ
ーを記憶するICカードを用いたシステムとして実現し
てもよく、図16に示すように、1種類の電子マネーを
3種類の電子マネー方式に従って支払うICカードを用
いた電子マネーシステムとして実現してもよい。この場
合、例えば、X、Y、Zグループ用の3種類の電子マネ
ーを記憶したICカードがXグループに属するX百貨店
で使用された場合、使用対象の電子マネーとしてXグル
ープ用の電子マネーが選択されるようにしてもよい。
【0090】また、上記説明では、取引の性質等に応じ
て、署名付き電子マネーによる支払、又は署名無し電子
マネーによる支払を選択するようにしているが、これに
限定されず、例えば取引金額、取引時刻、使用カードの
グレード、端末の種別等に応じて、端末の上位装置であ
る図示せぬセンタを介したオンライン支払処理、又はセ
ンタを介さないオフライン支払処理を選択するようにし
てもよい。例えば、センタが電子マネーの正当性を確認
するための情報(発行番号等)等を記憶し、オンライン
処理では、例えば、使用された電子マネーの正当性等を
センタで確認した後、支払処理を行い、オフライン処理
ではセンタでの確認処理を行わずに支払処理をするよう
にしてもよい。なお、図示せぬセンタは、例えば電子マ
ネー発行機関13に含まれていてもよい。
【0091】また、端末とセンタとの間の通信がオンラ
イン状態のときにオンライン処理が選択され、端末とセ
ンタとの間の通信がオフライン状態のときにオフライン
処理が選択されるようにしてもよい。また、端末とセン
タとの間の通信がインターネット等を介して行われると
きはオフライン処理が選択され、端末とセンタとの間の
通信が専用線等を介して行われるときはオンライン処理
が選択されるようにしてもよい。また、端末とセンタと
の間の通信状態がビジー状態のときはオフライン処理が
選択され、それ以外の状態ときはオンライン処理が選択
されるようにしてもよい。また、ICカードは、オンラ
イン用電子マネーとオフライン用電子マネーを格納し、
オンライン処理が選択されたときにはオンライン用電子
マネー(例えば、署名付き電子マネー等)が使用され、
オフライン処理が選択されたときんはオフライン用電子
マネー(例えば、署名無し電子マネー等)が使用される
ようにしてもよい。
【0092】なお、この発明の電子マネーシステムは、
専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステム
を用いて実現可能である。コンピュータに上述の動作を
実行するためのプログラムを格納した媒体(フロッピー
ディスク、CD−ROM等)から該プログラムをインス
トールすることにより、上述の処理を実行する電子マネ
ー発行機関13及び電子マネー端末15を構成すること
ができる。なお、上述の機能を、OSが分担又はOSと
アプリケーションの共同により実現する場合等には、O
S以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0093】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、通信媒体(通信回線、通信ネットワー
ク、通信システムのように、一時的に且つ流動的にプロ
グラムを保持する媒体)でも良い。例えば、通信ネット
ワークの掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、こ
れをネットワークを介して配信してもよい。そして、こ
のプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケ
ーションプログラムと同様に実行することにより、上述
の処理を実行することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる形式の電子マネーのいずれかを用途に応じて選択
し、使用することができる。これにより、異なる支払場
面において、適当な支払方法で支払いをすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子マネーシステム
の構成を示す図である。
【図2】マネー発行管理DBの構成の一例を示す図であ
る。
【図3】ICカードが記憶するデータの構造を示す図で
ある。
【図4】電子マネー発行処理を説明するための図であ
る。
【図5】電子マネー支払処理を説明するための図であ
る。
【図6】電子マネー決済処理を説明するための図であ
る。
【図7】署名無し電子マネーの両替処理を説明するため
の図である。
【図8】第1と第2の電子マネー発行機関を設けた場合
の両替処理を説明するための図である。
【図9】1種類の電子マネー情報を記憶したICカード
を用いた電子マネーシステムについて説明するための図
である。
【図10】1種類の電子マネー情報を記憶するICカー
ドが記憶するデータの構造を示す図である。
【図11】信頼性の高い電子マネー端末を配置し、電子
マネー発行DBが、署名付き電子マネーと署名無し電子
マネーを併せて管理する場合を説明するための図であ
る。
【図12】高速道路等での料金徴収処理を説明するため
の図である。
【図13】この発明をプリペイド方式の電子マネーシス
テムとして実現した場合の構成図である。
【図14】プリペイド方式の電子マネーシステムにおけ
る電子マネーの取引を説明するための図である。
【図15】3種類の電子マネーを記憶するICカードを
用いた電子マネーシステムの概要図である。
【図16】1種類の電子マネーを3種類の電子マネー方
式に従って支払うICカードを用いた電子マネーシステ
ムの概要図である。
【符号の説明】
11 マネー発行管理DB 13 電子マネー発行機関 15 電子マネー端末 18 ICカード 19 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09C 1/00 660 G09C 1/00 660A G07F 7/08 Z H04L 9/32 H04L 9/00 675D

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金銭的価値を有する電子マネーを格納する
    ICカードと、該ICカードを処理する端末と、を用い
    て取引を行う電子マネーシステムにおいて、 該電子マネーシステムは、署名を付与して使用するため
    の第1の電子マネーを発行する第1の発行機関と、署名
    を付与せずに使用するための第2の電子マネーを発行す
    る第2の発行機関と、を備え、 前記ICカードは、前記第1の発行機関により発行され
    た前記第1の電子マネーを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第2の発行機関により発行された前記第2の電子マ
    ネーを記憶する第2の記憶手段と、支払いに使用する前
    記電子マネーとして、前記第1と第2の記憶手段の少な
    くともいずれか一方に記憶されている前記電子マネーを
    選択する選択手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】金銭的価値を有する電子マネーを格納する
    ICカードと、該ICカードを処理する端末と、を用い
    て取引を行う電子マネーシステムにおいて、 該電子マネーシステムは、前記電子マネーを発行する発
    行機関を備え、 前記ICカードは、前記発行機関により発行された前記
    電子マネーを記憶する記憶手段と、支払いに使用する前
    記電子マネーに署名を付与するか否かを判別する判別手
    段と、前記判別手段により、署名を付与すると判別され
    た場合、前記電子マネーに署名を付与し、署名を付与し
    ないと判別された場合、前記電子マネーに署名を付与し
    ない手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  3. 【請求項3】金銭的価値を有する電子マネーを格納する
    ICカードと、該ICカードを処理する端末と、を用い
    て取引を行う電子マネーシステムにおいて、 前記ICカードは、 自己の秘密鍵を有し、 第1の電子マネー情報を記憶する手段と、 第2の電子マネー情報を記憶する手段と、 支払いに使用する電子マネー情報として、署名を付与し
    た電子マネー情報と署名を付与しない電子マネー情報の
    いずれかを選択する選択手段と、 前記選択手段により前記署名を付与した電子マネー情報
    が選択された場合、前記第1の電子マネー情報に前記秘
    密鍵で署名を付与し、支払い情報として前記端末に送信
    する第1の送信手段と、 前記選択手段により前記署名を付与しない電子マネー情
    報が選択された場合、前記第2の電子マネー情報に署名
    を付与せずに支払情報として前記端末に送信する第2の
    送信手段と、を備え、 前記端末は、 前記ICカードの公開鍵を取得する手段と、 前記ICカードからの前記支払情報を受信する手段と、 前記支払情報が前記第1の電子マネー情報である場合、
    前記取得手段より取得した該ICカードの公開鍵で前記
    第1の電子マネー情報に付与された前記署名を確認する
    手段と、 前記支払情報を記憶する記憶手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  4. 【請求項4】金銭的価値を有する電子マネーを格納する
    ICカードと、該ICカードを処理する端末と、を用い
    て取引を行う電子マネーシステムにおいて、 前記ICカードは、 自己の秘密鍵を有し、 金額情報を含む電子マネー情報を記憶する手段と、 支払いに使用する前記電子マネー情報として、署名を付
    与した前記電子マネー情報と署名を付与しない前記電子
    マネー情報のいずれかを選択する選択手段と、 前記選択手段により、前記署名を付与した電子マネー情
    報が選択された場合、前記電子マネー情報に前記秘密鍵
    で署名を付与し、支払情報として前記端末に送信する第
    1の送信手段と、 前記選択手段により、前記署名を付与しない電子マネー
    が選択された場合、前記電子マネー情報に署名を付与せ
    ずに支払情報として前記端末に送信する第2の送信手段
    と、を備え、 前記端末は、 前記ICカードの公開鍵を取得する取得手段と、 前記ICカードからの前記支払情報を受信する手段と、 前記支払情報に署名が付与されている場合、前記取得手
    段より取得した該ICカードの公開鍵で前記署名を確認
    する手段と、 前記支払情報を記憶する記憶手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  5. 【請求項5】前記選択手段は、前記端末からの要求に応
    じて、前記署名を付与した電子マネー情報と前記署名を
    付与しない電子マネー情報とのいずれかを選択する、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子マネーシ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記選択手段は、取引金額に応じて、前記
    署名を付与した電子マネー情報と前記署名を付与しない
    電子マネー情報とのいずれかを選択する、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子マネーシ
    ステム。
  7. 【請求項7】前記選択手段は、取引時刻に応じて、前記
    署名を付与した電子マネー情報と前記署名を付与しない
    電子マネー情報とのいずれかを選択する、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子マネーシ
    ステム。
  8. 【請求項8】各前記ICカードは、該ICカードのグレ
    ードが設定されており、 各前記ICカードの前記選択手段は、該ICカードに定
    められている前記グレードに応じて、前記署名を付与し
    た電子マネー情報と前記署名を付与しない電子マネー情
    報とのいずれかを選択する、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子マネーシ
    ステム。
  9. 【請求項9】前記ICカードは、所定金額の前記第1の
    電子マネー情報を前記第2の電子マネー情報に両替する
    ことを要求する両替要求と自己の前記秘密鍵による署名
    を付与した該所定金額の第1の電子マネー情報とを前記
    端末に送信する手段を備え、 前記端末は、前記ICカードからの前記両替要求に応じ
    て、前記署名を該ICカードの公開鍵で確認し、受信し
    た前記第1の電子マネー情報相当の前記第2の電子マネ
    ー情報を該ICカードに送信する手段を備え、 前記ICカードは、前記端末からの前記第2の電子マネ
    ー情報を受信し、記憶する手段を更に備える、ことを特
    徴とする請求項3に記載の電子マネーシステム。
  10. 【請求項10】前記第1の電子マネー情報と前記第2の
    電子マネー情報を生成し、前記ICカードに供給する発
    行機関を備える、 ことを特徴とする請求項3に記載の電子マネーシステ
    ム。
  11. 【請求項11】前記発行機関は、前記第1の電子マネー
    情報を生成し、前記ICカードに供給する第1の発行機
    関と、前記第2の電子マネー情報を生成し、前記ICカ
    ードに供給する第2の発行機関と、を備える、 ことを特徴とする請求項10に記載の電子マネーシステ
    ム。
  12. 【請求項12】前記電子マネー情報を生成し、前記IC
    カードに供給する発行機関を備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の電子マネーシステ
    ム。
  13. 【請求項13】前記端末は、前記記憶手段に記憶されて
    いる前記支払情報を前記発行機関に返却する手段を備
    え、 前記発行機関は、前記第1の電子マネー情報を特定する
    ためのマネー識別符号を該第1の電子マネー情報に含ま
    せる手段を備え、 前記発行機関は、自己が生成した前記第1の電子マネー
    情報について、前記電子マネー識別符号と発行金額と既
    に返却されている金額を示す返却金額とを記憶するマネ
    ー情報記憶手段と、前記端末より返却された前記支払情
    報が前記第1の電子マネー情報の場合、前記マネー情報
    記憶手段に記憶されている同一の前記マネー識別番号の
    前記発行金額及び返却金額を参照し、返却された金額が
    該発行金額と該返却金額との差額より小さいか否かを判
    別する手段と、を備え、前記第1の電子マネー情報の不
    正使用をチェックすることを特徴とする請求項10に記
    載の電子マネーシステム。
  14. 【請求項14】前記端末は、前記記憶手段に記憶されて
    いる前記支払情報を前記発行機関に返却する返却手段を
    備え、 前記発行機関は、前記電子マネー情報を特定するための
    マネー識別符号を該電子マネー情報に含ませる手段を備
    え、 前記発行機関は、自己が生成した前記電子マネー情報に
    ついて、前記電子マネー識別符号と発行金額と既に返却
    されている金額を示す返却金額とを記憶するマネー情報
    記憶手段と、前記端末より前記支払情報が返却された場
    合、前記マネー情報記憶手段に記憶されている同一の前
    記マネー識別番号の前記発行金額及び返却金額を参照
    し、返却された金額が該発行金額と該返却金額との差額
    より小さいか否かを判別する手段と、を備え、前記電子
    マネー情報の不正使用をチェックすることを特徴とする
    請求項12に記載の電子マネーシステム。
  15. 【請求項15】前記端末は、該端末を特定するための端
    末識別番号を有し、 前記端末の前記返却手段は、前記支払情報に該端末の前
    記端末識別番号を付与して返却する手段を備え、 前記発行機関は、前記端末返却手段より返却された前記
    支払情報に付与された前記端末識別番号が所定の端末番
    号と一致するか否かを判別し、一致する場合、該支払情
    報に含まれる前記署名の確認結果に関わらず、該支払情
    報の正当性を認める手段を備える、 ことを特徴とする請求項14に記載の電子マネーシステ
    ム。
  16. 【請求項16】前記ICカードは、自己を特定するため
    のカード識別符号を有し、自己が保有する前記第1の電
    子マネー情報に、前記カード識別符号を取引履歴として
    含ませる手段を備える、 ことを特徴とする請求項3に記載の電子マネーシステ
    ム。
  17. 【請求項17】前記ICカードは、自己を特定するため
    のカード識別符号を有し、自己が保有する前記電子マネ
    ー情報に、前記カード識別符号を取引履歴として含ませ
    る手段を備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の電子マネーシステ
    ム。
  18. 【請求項18】金銭的価値を有する電子マネーを格納す
    るICカードと、該ICカードを処理する端末と、を用
    いて取引を行う電子マネーシステムにおいて、 前記ICカードは、複数の異なる形式の前記電子マネー
    を記憶する記憶手段と、前記端末からの要求に応答し
    て、前記記憶手段に記憶さていれる複数の異なる形式の
    前記電子マネーから任意の前記電子マネーを選択する選
    択手段と、を備えることを特徴とする電子マネーシステ
    ム。
  19. 【請求項19】前記選択手段は、外部からの指示と、該
    ICカードに設定されているグレードと、該ICカード
    を処理する端末の種別と、取引金額と、取引時刻と、の
    少なくとも1つに基づいて、使用対象の前記電子マネー
    を選択する手段を備える、 ことを特徴とする請求項18に記載の電子マネーシステ
    ム。
  20. 【請求項20】該電子マネーシステムは、前記選択手段
    により選択された前記電子マネーに応じた支払方法で該
    電子マネーを支払う手段を更に備える、 ことを特徴とする請求項18に記載の電子マネーシステ
    ム。
  21. 【請求項21】金銭的価値を有する電子マネーを格納す
    るICカードと、前記ICカードを処理する取引端末
    と、各前記端末と通信により接続されるセンタと、を備
    える電子マネーシステムにおいて、 前記取引端末は、前記ICカードの処理時において、前
    記ICカードに設定されているグレードと、前記取引端
    末の種別と、取引金額と、取引時刻と、当該取引端末と
    前記センタとの間の通信状態又は通信形態と、の少なく
    とも1つに基づいて、センタを介したオンライン処理
    と、センタを介さないオフライン処理と、のいずれかの
    処理形態を選択する選択手段を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  22. 【請求項22】前記ICカードは、オンライン処理用の
    第1の電子マネーと、オフライン用の第2の電子マネー
    と、を格納し、 前記選択手段は、オンライン処理を選択した場合、処理
    対象の前記ICカードから前記第1の電子マネーを読み
    出して処理する手段と、オフライン処理を選択した場
    合、処理対象の前記ICカードから前記第2の電子マネ
    ーを読み出して処理する手段と、を備える、 ことを特徴とする請求項21に記載の電子マネーシステ
    ム。
  23. 【請求項23】金銭的価値を有する電子マネーの取引を
    行う電子マネーシステムにおいて使用される電子マネー
    カードであって、 該電子マネーカードは、 署名を付与して使用するための第1の電子マネーを記憶
    する第1の記憶手段と、 署名を付与せずに使用するた
    めの第2の電子マネーを記憶する第2の記憶手段と、 支払いに使用する前記電子マネーとして、前記第1の電
    子マネーと前記第2の電子マネーのいずれかを選択する
    選択手段と、 前記選択手段により前記第1の電子マネーが選択された
    場合、前記第1の記憶手段から支払金額相当の前記第1
    の前記電子マネーを読み出して署名を付与し、支払先に
    送信する第1の送信手段と、 前記選択手段により前記第2の電子マネーが選択された
    場合、前記第2の記憶手段から支払い金額相当の前記第
    2の電子マネーを読み出し、支払先に送信する第2の送
    信手段と、 を備えることを特徴とする電子マネーカード。
  24. 【請求項24】金銭的価値を有する電子マネーの取引を
    行う電子マネーシステムにおいて使用される電子マネー
    カードであって、 該電子マネーカードは、 電子マネーを記憶する記憶手段と、 支払いに使用する前記電子マネーとして、署名を付与し
    た電子マネーと署名を付与しない電子マネーのいずれか
    を選択する選択手段と、 前記選択手段により、署名を付与した電子マネーが選択
    された場合、前記記憶手段から支払金額相当の前記電子
    マネーを読み出して署名を付与し、支払先に送信する第
    1の送信手段と、 前記選択手段により、署名を付与しない電子マネーが選
    択された場合、前記記憶手段から支払金額相当の前記電
    子マネーを読み出し、支払先に送信する第2の送信手段
    と、 を備えることを特徴とする電子マネーカード。
  25. 【請求項25】前記選択手段は、外部からの要求と、取
    引金額と、のいずれか一方に応じて、支払いに使用する
    前記電子マネーを選択する手段を備える、 ことを特徴とする請求項23又は24に記載の電子マネ
    ーカード。
  26. 【請求項26】前記電子マネーカードは、該電子マネー
    カードのグレードが設定されており、 前記選択手段は、該電子マネーカードの前記グレードに
    応じて、支払いに使用する前記電子マネーを選択する手
    段を備える、 ことを特徴とする請求項23又は24に記載の電子マネ
    ーカード。
  27. 【請求項27】前記選択手段は、取引時刻に基づいて、
    支払いに使用する前記電子マネーを選択する手段を備え
    る、 ことを特徴とする請求項23又は24に記載の電子マネ
    ーカード。
  28. 【請求項28】金銭的価値を有する電子マネーの取引を
    行う電子マネーシステムにおいて使用される電子マネー
    カードであって、 前記電子マネーカードは、複数の異なる形式の前記電子
    マネーを記憶する記憶手段と、外部からの要求に応答し
    て、前記記憶手段に記憶されている複数の異なる形式の
    前記電子マネーから任意の前記電子マネーを選択する選
    択手段と、を備えることを特徴とする電子マネーカー
    ド。
  29. 【請求項29】前記選択手段は、外部からの指示と、該
    電子マネーカードに設定されているグレードと、該電子
    マネーカードを処理する端末の種別と、取引金額と、取
    引時刻と、の少なくとも1つに基づいて、支払いに使用
    する前記電子マネーを選択する手段を備える、 ことを特徴とする請求項28に記載の電子マネーカー
    ド。
  30. 【請求項30】該電子マネーカードは、前記選択手段に
    より選択された前記電子マネーに応じた支払方法で該電
    子マネーを支払う手段を更に備える、 ことを特徴とする請求項28に記載の電子マネーカー
    ド。
  31. 【請求項31】金銭的価値を有する電子マネーを格納す
    るICカードを用いて取引を行う電子マネーシステムに
    おいて、 前記ICカードに、署名が付与されている第1の電子マ
    ネーを記憶するステップと、 前記ICカードに、署名が付与されていない第2の電子
    マネーを記憶するステップと、 支払いに使用する電子マネーとして、前記第1の電子マ
    ネーと前記第2の電子マネーのいずれかを選択する選択
    ステップと、 前記選択ステップにより選択された電子マネーを、前記
    ICカードから支払金額分読み出して使用するステップ
    と、を備える、 ことを特徴とする電子マネー取引方法。
  32. 【請求項32】金銭的価値を有する電子マネーを格納す
    るICカードを用いて取引を行う電子マネーシステムに
    おいて、 前記ICカードに、該ICカードの秘密鍵を付与するス
    テップと、 前記ICカードに、電子マネーを記憶するステップと、 支払いに使用する電子マネーとして、署名が付与された
    電子マネー情報と署名が付与されない電子マネーのいず
    れかを選択する選択ステップと、 前記選択ステップにより、署名が付与された電子マネー
    が選択された場合、前記ICカードから支払金額相当の
    前記電子マネーを読み出し、該ICカードの前記秘密鍵
    で署名を付与して使用するステップと、 前記判別ステップにより、署名が付与されない電子マネ
    ーが選択された場合、前記ICカードから支払金額相当
    の前記電子マネーを読み出し、署名を付与せずに使用す
    るステップと、を備える、 ことを特徴とする電子マネー取引方法。
  33. 【請求項33】前記選択ステップは、外部からの指示
    と、各ICカードに設定されているグレードと、各IC
    カードを処理する端末の種別と、取引金額と、取引時刻
    と、の少なくとも1つに基づいて、支払いに使用する前
    記電子マネーを選択するステップを備える、 ことを特徴とする請求項31又は32に記載の電子マネ
    ー取引方法。
  34. 【請求項34】金銭的価値を有する電子マネーを格納す
    るICカードと、前記ICカードを処理する取引端末
    と、各前記端末と通信により接続されるセンタと、を備
    える電子マネーシステムにおける電子マネー取引方法で
    あって、 前記取引端末において、前記ICカードの処理時に、外
    部からの指示と、前記ICカードに設定されているグレ
    ードと、前記取引端末の種別と、取引金額と、取引時刻
    と、該取引端末と前記センタとの間の通信状態又は通信
    形態と、の少なくとも1つに基づいて、センタを介した
    オンライン処理と、センタを介さないオフライン処理
    と、のいずれかの処理形態を選択するステップを備え
    る、 ことを特徴とする電子マネー取引方法。
  35. 【請求項35】前記選択ステップは、オンライン処理を
    選択した場合、処理対象の前記ICカードからオンライ
    ン処理用の電子マネーを読み出して処理するステップ
    と、オフライン処理を選択した場合、処理対象の前記I
    Cカードからオフライン処理用の電子マネーを読み出し
    て処理するステップと、を備える、 ことを特徴とする請求項34に記載の電子マネー取引方
    法。
  36. 【請求項36】コンピュータを、複数の異なる形式の電
    子マネーを格納するICカードと、該ICカードを処理
    する取引端末と、を用いて取引を行う電子マネーシステ
    ムにおける前記取引端末として機能させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
    あって、 該コンピュータを、外部からの指示と、前記ICカード
    に設定されているグレードと、前記取引端末の種別と、
    取引金額と、取引時刻と、の少なくとも1つに基づい
    て、処理対象の前記ICカードに記憶されている前記複
    数の異なる形式の電子マネーから、使用対象の電子マネ
    ーを選択する手段、 として機能させるためのプログラムを記録する記録媒
    体。
  37. 【請求項37】コンピュータを、電子マネーを格納する
    ICカードと、該ICカードを処理する取引端末と、各
    前記取引端末と通信により接続されるセンタと、を備え
    る電子マネーシステムにおける前記取引端末として機能
    させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 前記ICカードの処理時において、外部からの指示と、
    使用される前記ICカードに設定されているグレード
    と、前記取引端末の種別と、取引金額と、取引時刻と、
    当該取引端末と前記センタとの間の通信状態と、の少な
    くとも1つに基づいて、センタを介したオンライン処理
    と、センタを介さないオフライン処理と、のいずれかの
    処理形態を選択する手段、 として機能させるためのプログラムを記録する記録媒
    体。
  38. 【請求項38】コンピュータを、複数の異なる形式の電
    子マネーを格納する電子マネーカードと、該電子マネー
    カードを処理する取引端末と、を用いて取引を行う電子
    マネーシステムにおける前記電子マネーカードとして機
    能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 該コンピュータを、外部からの指示と、前記電子マネー
    カードに設定されているグレードと、前記取引端末の種
    別と、取引金額と、取引時刻と、の少なくとも1つに基
    づいて、当該電子マネーカードに記憶されている前記複
    数の異なる形式の電子マネーから、使用対象の電子マネ
    ーを選択する手段、 として機能させるためのプログラムを記録する記録媒
    体。
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