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JPH10307473A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH10307473A
JPH10307473A JP13038397A JP13038397A JPH10307473A JP H10307473 A JPH10307473 A JP H10307473A JP 13038397 A JP13038397 A JP 13038397A JP 13038397 A JP13038397 A JP 13038397A JP H10307473 A JPH10307473 A JP H10307473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
image forming
developing
toner
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13038397A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Kinoshita
正英 木下
Kazuhisa Kenmochi
和久 剱持
Yasunari Watanabe
泰成 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13038397A priority Critical patent/JPH10307473A/ja
Publication of JPH10307473A publication Critical patent/JPH10307473A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バネ弾性を有する薄板上に弾性を有する成形
材料を一体成形した弾性ブレードを用いた際、現像スリ
ーブ上にトナーの薄層を長手方向に均一に形成でき、濃
度ムラが発生することのない現像装置を得る。 【解決手段】 弾性ブレード7を、バネ弾性を有する金
属薄板17上にゴム弾性を有する成形材料16を、成形
直後において弾性ブレード7が金属薄板17方向に反る
ような成形条件にて一体成形する。これにより、実使用
時の常温状態においてゴム弾性層16に生じる収縮と相
殺させ、ゴム弾性層16への反りを防止して現像スリー
ブ5上の均一なトナー薄層を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複
写機、電子写真プリンターなどの画像形成装置に関し、
一成分現像剤を用いて現像する現像装置に特徴を有す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置によりト
ナー像として可視化することを行なっている。
【0003】このような現像装置の一つとして、乾式一
成分現像装置が種々提案され、また実用化されている。
しかし、いずれの現像装置でも現像剤担持体上に一成分
現像剤であるトナーの薄層を形成するのは困難である。
【0004】然るに画像の解像力、鮮明度等の向上が求
められている現在、トナーの薄層形成方法及びその装置
に関する開発は必須となっており、またこれに対して幾
つかの方策が提案されている。
【0005】例えば特開昭54−43038号公報に記
載されているように、現像剤担持体である現像スリーブ
にゴム又は金属製の現像剤規制部材である弾性ブレード
を当接させ、この弾性ブレードと現像スリーブとの当接
部の間にトナーを通過させて規制することにより、現像
スリーブ上にトナーの薄層を形成し、且つ当接部での摩
擦でトナーに十分なトリボを付与させるものがある。
【0006】また上記の弾性ブレードにより非磁性トナ
ーを規制するときには現像スリーブ上にトナーを供給す
るトナー供給部材が別途必要になる。これは、磁性トナ
ーの場合には現像スリーブ内の磁石の磁力により現像ス
リーブ上にトナーを供給できるが、非磁性トナーの場合
には磁力によるトナーの供給が行なえないためである。
【0007】そこで、本出願人は、特開昭58−116
559号公報で図6に示す現像装置を提案した。この提
案の現像装置では、一成分現像剤として非磁性トナー2
3を収容した現像容器24内に弾性ブレード25よりも
現像スリーブ26の回転方向上流側の位置で現像スリー
ブ26に当接するファーブラシ構造の弾性ローラ27を
設置して、現像スリーブ26上の現像に消費されずに残
存したトナー23を弾性ローラ27により剥ぎ取るとと
もに現像スリーブ26上に新たなトナー23を供給する
ようにしている。
【0008】上述の構成をとることにより、現像スリー
ブ26上に非磁性トナー23の薄層を良好に形成するこ
とが可能となった。
【0009】ところが従来の構成においては、弾性ブレ
ード25はゴム、もしくは金属薄板を用いているために
以下の問題が生じていた。
【0010】すなわち、ウレタン、シリコーン等のゴム
のみからなる弾性ブレード25を用いた場合、変形状態
で現像スリーブ26に圧接しているため、長期使用時に
おいて経時変化(塑性変形)を起こし安定性に問題があ
った。また経時変化防止の目的でSUS、リン青銅等の
金属薄板を用いた場合、現像動作を繰り返した際に弾性
ブレード25の現像スリーブ26との当接部でトナー2
3が融着し、トナー23へのトリボ付与が不十分になり
カブリを生じたり、現像スリーブ25上のトナーコーテ
ィングが不均一になり濃度ムラを招くという不都合を生
じた。これは金属薄板がゴムに比べ著しく硬度が高いた
めである。
【0011】これらの問題を解決するために、圧力を規
制する支持層である金属薄板上にゴム弾性層を設け、現
像スリーブにゴム弾性層側を当接させる2層構成の弾性
ブレードが提案されている。上記弾性ブレードの製造方
法としては、金属薄板上に成形材料を一体成形する方法
がよい。なぜなら、この方法は、平板状のゴムを金属薄
板に対して接着剤や両面テープにて接着した場合に比べ
製造コストの面で有利であり、更に弾性ブレードのゴム
面表面の均一性に優れる(接着剤面はその表面性を均一
にするのが困難であり、ゴム面表面がこの接着剤面の表
面性の影響を受け易い)からである。
【0012】このような構成をとることにより、経時で
安定した当接が得られ、安定して現像スリーブ上に良好
なトナー薄層を形成することが可能となった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年カ
ラー化、高画質化の流れの中で画質に対する要求が強ま
ってきており、特にベタ画像、ハーフトーン画像などの
均質性に対してより優れた画像形成装置が望まれてい
る。このような状況下、金属薄板とゴム弾性体を一体成
形した上記の弾性ブレードを用いた場合、現像装置の長
手方向で若干濃度ムラを生じることがあった。具体的に
は、長手方向中央部に比べ両端部の濃度が薄くなり、逆
に長手方向両端部やや内側の濃度が高くなる現象が生じ
た。
【0014】本発明者等がこの現象の原因について調べ
たところ、この弾性ブレードに起因することが判明し
た。この弾性ブレードは、その短手方向の支持端側を長
手方向全域に亙って均一に支持されているが、弾性ブレ
ードの自由端側において弾性ブレードがゴム弾性層側に
カールしていた。このためゴム弾性層側を現像スリーブ
に圧接した際に長手方向両端部が強く現像スリーブ上に
圧接することになり、それによって両端部のやや内側に
おいて現像スリーブ上への圧接力が低くなり、結果的に
現像スリーブ上のトナーのコーティング量が両端部で少
なく、その内側で多くなり、上記の濃度ムラを招いてい
たのである。
【0015】この弾性ブレードのゴム弾性層側への反り
は、従来の製造方法では原理的に発生してしまう。つま
り、従来の製造法では予めプライマーを塗布した金属薄
板とゴム弾性体の両者を高温状態で一体成形して接着す
るため、脱型後に常温に戻した際、金属薄板とゴム弾性
体の線膨張率の違いにより、ゴム弾性体がより収縮して
しまう。この結果、この収縮の大きさは、ゴム弾性体と
金属薄板の材質や厚さ、成形温度等の条件によって異な
るが、いずれにしてもゴム面側への反りが大なり小なり
発生してしまうのである。
【0016】そこで、この反り防止の目的で金属薄板の
両側に同一厚さのゴム弾性体を一体成形することが考え
られるが、この場合一体成形時に金属薄板の成形部分は
フリーになるために両側から圧を受け、波打ちを生じる
結果を招き好ましくなかった。
【0017】従って、本発明の目的は、バネ弾性を有す
る薄板上に弾性を有する成形材料を一体成形した現像剤
規制部材を用いた際、現像剤担持体上に現像剤の薄層を
長手方向に均一に成形でき、濃度ムラが発生することの
ない現像装置を具備した画像形成装置を提供することで
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
現像剤を収容する現像容器と、該現像容器の開口部に延
在して回動する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対し
て現像剤を介して当接した現像剤規制部材とを有する現
像装置を具備する画像形成装置において、前記現像剤規
制部材は、バネ弾性を有する薄板上にゴム弾性を有する
成形材料を、成形直後において前記現像剤規制部材が前
記薄板方向に反るような成形条件にて一体成形した構成
を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】本発明による他の態様によれば、現像剤を
収容する現像容器と、該現像容器の開口部に延在する回
動する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対して現像剤
を介して当接した現像剤規制部材とを有する現像装置を
具備する画像形成装置において、前記現像剤規制部材
は、バネ弾性を有する薄板上にゴム弾性を有する成形材
料を一体成形した薄板部とゴム部との2層構成であっ
て、前記ゴム部の厚さが前記現像剤規制部材の長手方向
の中央部から両端部に向けて連続的に薄くなるように構
成したことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0020】好ましくは、前記成形材料はポリアミドエ
ラストマーである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0022】実施例1 本発明の実施例1について図1〜図4により説明する。
図1に示される画像形成装置において、潜像担持体とし
ての感光ドラム1は、矢印A方向に回転し、感光ドラム
1を帯電処理するための帯電装置2によって一様に帯電
され、感光ドラム1に静電潜像を書き込む露光手段であ
るレーザー光3により、その表面に静電潜像が形成され
る。
【0023】この静電潜像を感光ドラム1に対して近接
配置され、プロセスカートリッジとして、画像形成装置
に対し着脱可能である現像装置4によって現像し、トナ
ー像として可視化する。本実施例では露光部にトナー像
を形成するいわゆる反転現像を行なっている。
【0024】可視化された感光ドラム1上のトナー像
は、転写ローラ9によって記録媒体である紙13に転写
され、転写されずに感光ドラム1上に残存した転写残ト
ナーはクリーニングブレード10により掻き取られ廃ト
ナー容器11に収納される。クリーニングされた感光ド
ラム1は上述作用を繰り返し画像形成を行なう。
【0025】一方、トナー像を転写された紙13は定着
装置12により定着処理され、装置外に排紙されプリン
ト動作が終了する。
【0026】次に上記現像装置4について図2に基づい
てさらに説明する。
【0027】図2において、現像装置4は、一成分現像
剤としての非磁性トナー8を収容した現像容器14を具
備し、又、現像容器14内の長手方向に延在する開口部
に位置し感光ドラム1に対向設置された現像剤担持体と
しての現像スリーブ5を備え、感光ドラム1上の静電潜
像を現像して可視化するようになっている。
【0028】上記現像装置4において、その現像スリー
ブ5は、上記開口部にて図に示す右略半周面を現像容器
14内に突入し、左略半周面を現像容器14外に露出し
て横設されている。この現像容器14外へ露出した面
は、現像装置4の左方に位置する感光ドラム1にわずか
な微小間隔を有して対向している。現像スリーブ5は矢
印B方向に回転駆動され、その表面はトナー8との摺擦
確率を高くし、かつ、トナー8の搬送を良好に行なうた
めの適度な凹凸を有している。
【0029】そして、現像スリーブ5の上方位置には、
現像剤規制部材としての弾性ブレード7が、押さえ板金
15に支持され自由端側の先端近傍を現像スリーブ5の
外周面に面接触にて当接されるよう設けられており、当
接方向としては、当接部に対して先端側が現像スリーブ
5の回転方向上流側に位置するいわゆるカウンター方向
になっている。
【0030】弾性ブレード7は、バネ弾性を有するSU
S又はリン青銅の金属薄板17上に弾性体16としてウ
レタン、シリコーン等のゴム材料や各種エラストマーを
射出成形して設けたものであり、本実施例においては、
特に負極性トナーに対する帯電付与性に優れ、且つ適度
な弾性を有する、ポリアミドエラストマーを用いた。こ
の弾性ブレード7に関しては後に詳述する。
【0031】現像剤供給部材である弾性ローラ6は、弾
性ブレード7の現像スリーブ5表面との当接部に対し、
現像スリーブ5の回転方向上流側に当接され、且つ回転
可能に支持されている。
【0032】以上のような現像装置4において、現像動
作時に、現像容器14内のトナー8は、撹拌部材18の
矢印C方向の回転に伴い弾性ローラ6方向に送られる。
さらにトナー8は弾性ローラ6が矢印D方向に回転する
ことにより、現像スリーブ5近傍に運ばれる。現像スリ
ーブ5と弾性ローラ6との当接部において、弾性ローラ
6上に担持されているトナー8は、現像スリーブ5と摺
擦されることによって摩擦帯電をうけ、現像スリーブ5
上に付着する。
【0033】その後、現像スリーブ5の矢印B方向の回
転に伴い、弾性ブレード7の当接下に送られ、ここで適
正なトリボ(摩擦帯電量)を受けるとともに現像スリー
ブ5上に薄層形成された後感光ドラム1との対向部であ
る現像部へ搬送される。
【0034】現像部において消費されなかった未現像ト
ナーは、現像スリーブ5の回転とともに現像スリーブ5
の下部より回収される。この回収部分にはシール部材1
9が設けられ、未現像トナーの現像容器14内への通過
を許容するとともに、現像容器14内のトナー8が現像
スリーブ5の下部から漏出するのを防止する。
【0035】この回収された現像スリーブ5上の未現像
トナーは、弾性ローラ6と現像スリーブ5との当接部に
おいて、現像スリーブ5表面から剥ぎ取られる。この剥
ぎ取られたトナーの大部分は、弾性ローラ6の回転に伴
い搬送され現像容器14内のトナー8と混ざり合い、ト
ナーの帯電電荷が分散される。同時に弾性ローラ6の回
転により現像スリーブ5上に新たなトナーが供給され前
述の作用を繰り返す。
【0036】上記現像部において感光ドラム1上の潜像
は、現像スリーブ5と感光ドラム1の両者間に電源20
によって直流を重畳した交流電圧(現像ACバイアス)
を印加し、トナー像として現像される。
【0037】次に本実施例における現像装置4の各構成
要素についてその具体例を以下に述べる。
【0038】現像スリーブ5は、直径16mmのアルミ
ニウム製のスリーブ表面にガラスビーズ(#600)に
よる定形ブラスト処理を施し、表面粗さRzが約3μm
としたものを用い、感光ドラム1との間隙が300μm
になるように対向し、感光ドラム1の周速50mm/s
に対して若干早めた周速80mm/sで回転させた。
【0039】トナー8は、非磁性一成分現像剤であり、
平均粒径8μmのものを用いた。
【0040】弾性ローラ6は、スポンジ構造や芯金上に
レーヨン、ナイロン等の繊維を植毛したファーブラシ構
造のものが、現像スリーブ5へのトナー8の供給及び未
現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましく、本実施例にお
いては、芯金上にゴムスポンジを設けた直径12mmの
弾性ローラ6を用いた。この弾性ローラ6を現像スリー
ブ5に対して当接させ、更に現像スリーブ5と同一方向
に不図示の駆動手段により回転駆動させた。
【0041】次に本発明に係る弾性ブレード7に関して
詳述する。弾性ブレード7の弾性体16として本実施例
で用いたポリエミドエラストマーは、帯電付与成分とし
てのポリアミドとゴム弾性成分としてのポリエーテルを
エステル結合あるいはアミド結合させたものである。ポ
リアミド成分としてはポリアミド6、6.6 、6.12、1
1、12、12.12 またはそれらモノマーの重縮合から得
られるコポリアミドの末端アミノ基を二塩基酸等により
カルボキシル化されたものが用いられる。二塩基酸とし
ては、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、
セバシン酸、ドデカンニ酸等の脂肪族飽和ジカルポン
酸、マレイン酸等の脂肪族不飽和ジカルポン酸、フタル
酸、テレフタル酸との芳香族ジカルボン酸、および上記
二塩基酸とエチレングリコール、ブタンジオール、ヘキ
サンジオール、オクタンジオール等のジオールからなる
ポリジカルボン酸等が用いられる。
【0042】またポリエーテル成分としては単独重合ま
たは共重合したポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリ
エーテルジオールや両末端がアミノ化されたポリエーテ
ルジアミン等が用いられる。
【0043】本実施例においては、バネ弾性を有する厚
さ0.1mmのリン青銅製の金属薄板17上に厚さ1m
mとなるように弾性体16としてポリアミドエラストマ
ーを成型している。具体的にはポリアミドエラストマー
をポリアミド成分として12−ナイロンを用いて二塩基
酸としてドデカンニ酸と反応させ、ポリエーテル成分と
してポリテトラメチレングリコールを用いて合成させ、
所定時間乾燥した後、射出成形により溶融温度250
℃、所定金型温度で金属薄板17を装備した金型に直接
成型している。
【0044】この弾性ブレード7は、通常の射出成形法
では、脱型後に常温状態に放置した際にポリアミドエラ
ストマーが金属薄板に対して線膨張率が大きいために、
収縮してポリアミドエラストマー側に反ってしまう。図
3に示すように弾性ブレード7は斜線部分を押さえ板金
15(図2参照)によって現像容器14に対し長手方向
均一に支持されているのだが、弾性ブレード7の自由端
側においてポリアミドエラストマー側への反りを生じ
る。
【0045】この現象が生じると現像スリーブ5を装着
した際、弾性ブレード7両端部での現像スリーブ5への
当接圧が過大となり、その影響で逆に両端の内側部分で
の当接が不十分になる。その結果、現像スリーブ5長手
方向で両端部のトナーコーティングが薄く、その内側で
トナーコーティングが厚くなり、画像濃度ムラが発生し
てしまう。
【0046】本発明者等はこのポリアミドエラストマー
側への反りを防止すべく、射出成形条件を変えて実験を
行なった。
【0047】図4に示したような射出成形型30におい
て、ここで図中斜線部分に温度250℃で溶融させた状
態のポリアミドエラストマーを射出して成形するが、こ
の成形条件とポリアミドエラストマー側への反りには相
関があることが判明した。具体的にはポリアミドエラス
トマー射出時の圧力を増やす方向、成形型の温度を下げ
る方向が良く、これによってポリアミドエラストマーに
内部歪みを生じさせることにより、本来おこる弾性体1
6の収縮を押さえることが可能となる。
【0048】次に、本発明者等がこの反り量に関してそ
の適正範囲を定めるべく、実験を行なった結果、ポリア
ミドエラストマー側への反り量として、図3に示した基
準線Vに対する反り量uの値を0.2mm以下とするこ
とで従来発生していた濃度ムラの問題は防げることが判
明した。
【0049】又逆に金属薄板17側への反り量に関して
も大きすぎると今度は現像スリーブに対して中央部の圧
が高くなり、そのやや外側の圧が下がることで濃度ムラ
を招く。この金属薄板17側への反り量に関しては実験
によれば0.3mm以下とすれば良いことが判明した。
【0050】従って、この反り量の適正範囲内におさめ
るように上記した反り量に影響を及ぼす条件を適宜選択
すればよく、本実施例においては、具体的にはポリアミ
ドエラストマーの射出圧を1200Kgf/cm2 、成
形型の温度を40℃とし、弾性ブレードを製作した。
【0051】この条件で成形すると、脱型直後において
は、金属薄板方向へ反らせることができる。そして、通
常環境下に放置した際にポリアミドエラストマー内部の
歪みが一部緩和され、ポリアミドエラストマーが若干収
縮することでほぼ反ることのない弾性ブレードを得るこ
とができた。
【0052】この弾性ブレード7を現像スリーブ5に対
する当接圧が20g/cmとなるように現像装置4に装
着し、3000枚のプリント動作を行なった。この際現
像動作時に電源20から現像スリーブ5に印加する現像
バイアスとして周波数2000Hz、ピーク・ピーク間
電圧2000Vの交流電圧に−400の直流電圧を重畳
させ、感光ドラム1上の潜像の表面電位を非露光部−6
00V、露光部−150Vとし露光部に反転現像を行な
った。
【0053】その結果3000枚にわたって安定して良
好な画像が得られ、特に長手方向で濃度ムラのない均一
な濃度の画像を得ることができた。すなわち本実施例の
射出成形方法で製作した弾性ブレードを用いることによ
り、長手方向で均一なトナーコーティングを安定して得
ることができた。
【0054】実施例2 次に本発明に係る実施例2を、弾性ブレードを示す図5
を用いて説明する。
【0055】本実施例の弾性ブレード21は、実施例1
の弾性ブレード7と異なる形状をしている。つまり、本
実施例においては、弾性体22の厚さを長手方向に関し
て中央部から両端部に向かって連続的に薄くなるように
構成している。
【0056】この構成をとることで、弾性ブレード21
が弾性体22方向に反った状態において弾性体22の表
面をほぼ平面にすることが可能となる。つまり、この弾
性体22の形状は使用する金属薄板、弾性体、成形条件
等に応じて発生する弾性体側への反り量に応じて決定す
ればよく、具体的には反り量0.3mmであった場合は
弾性体の長手中央部を0.3mm厚くし、反りの曲率に
合わせて連続的に両端部に向って薄くしていけばよい。
これによって長手方向で均一なコーティングが得られ
る。但しあまり反り量が大きい場合において、それに応
じて長手中央部を厚くしすぎると、金属薄板17に組成
変形を生じることがあるため注意が必要である。要する
に長手方向に大きく湾曲した金属薄板17を短手方向に
弾性変形させて用いた場合、金属薄板に局所的に歪みが
集中することになるため、この部分で塑性変形を生じて
しまうのである。
【0057】なお、実施例1、2において用いた各部材
に関して、本発明の範囲内で適宜選択可能である。
【0058】さらに実施例1、2においては、画像形成
装置本体に着脱可能な現像装置からなるプロセスカート
リッジとして用いたが、画像形成装置本体内に固定さ
れ、トナーのみを補給するような構成の現像装置として
用いてもよく、また現像装置と感光ドラム、クリーニン
グブレード、廃トナー収容容器、帯電装置を一体で形成
し画像形成装置本体に対し着脱可能なプロセスカートリ
ッジとして用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、現像剤規制部材がバネ弾性を有する薄板上に
ゴム弾性を有する成形材料を、成形直後において前記現
像剤規制部材が前記薄板方向に反るような成形条件にて
一体成形した構成であることにより、現像剤担持体上に
現像剤の薄層を長手方向に均一に成形でき、濃度ムラが
発生することがなく、良好な画像を得ることができる。
【0060】又、現像剤規制部材がバネ弾性を有する薄
板上にゴム弾性を有する成形材料を一体成形した薄板部
とゴム部の2層構成であって、前記ゴム部の厚さが現像
剤規制部材の長手方向の中央部から両端部に対して連続
的に薄くなるように構成したことにより、上記の同様の
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の画像形成装置を示す構
成図である。
【図2】本発明に係る実施例1の現像装置を示す構成図
である。
【図3】実施例1を説明するための従来の弾性ブレード
を示す概略斜視図である。
【図4】本発明に係る実施例1の射出成形型を示す説明
図である。
【図5】実施例2の弾性ブレードを示す概略斜視図であ
る。
【図6】従来の非磁性一成分現像装置の一例を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 4 現像装置(プロセスカートリッジ) 5 現像スリーブ(現像剤担持体) 6、21 弾性ローラ(現像剤供給部材) 7 弾性ブレード(現像剤規制部材) 8 トナー(現像剤) 14 現像容器 16、22 弾性体 17 金属薄板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する現像容器と、該現像容
    器の開口部に延在して回動する現像剤担持体と、該現像
    剤担持体に対して現像剤を介して当接した現像剤規制部
    材とを有する現像装置を具備する画像形成装置におい
    て、 前記現像剤規制部材は、バネ弾性を有する薄板上にゴム
    弾性を有する成形材料を、成形直後において前記現像剤
    規制部材が前記薄板方向に反るような成形条件にて一体
    成形した構成を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像剤を収容する現像容器と、該現像容
    器の開口部に延在する回動する現像剤担持体と、該現像
    剤担持体に対して現像剤を介して当接した現像剤規制部
    材とを有する現像装置を具備する画像形成装置におい
    て、 前記現像剤規制部材は、バネ弾性を有する薄板上にゴム
    弾性を有する成形材料を一体成形した薄板部とゴム部と
    の2層構成であって、前記ゴム部の厚さが前記現像剤規
    制部材の長手方向の中央部から両端部に向けて連続的に
    薄くなるように構成したことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記成形材料はポリアミドエラストマー
    であることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記現像装置は、画像形成装置本体に対
    して着脱自在に装着されるプロセスカートリッジである
    ことを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003029528A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Toshiba Tec Corp 現像装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003029528A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Toshiba Tec Corp 現像装置及び画像形成装置

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