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JPH10307277A - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

Info

Publication number
JPH10307277A
JPH10307277A JP9355587A JP35558797A JPH10307277A JP H10307277 A JPH10307277 A JP H10307277A JP 9355587 A JP9355587 A JP 9355587A JP 35558797 A JP35558797 A JP 35558797A JP H10307277 A JPH10307277 A JP H10307277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
projection
liquid crystal
mirror
display element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9355587A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Sekine
実 関根
Yoshiharu Oi
好晴 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP9355587A priority Critical patent/JPH10307277A/ja
Publication of JPH10307277A publication Critical patent/JPH10307277A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過散乱型の反射型表示素子を用いた投射型表
示装置で、明るくかつ小型の投射型表示装置を得る。 【解決手段】投射光学系の下部に照明光学系を横配置
し、照明光学系からの光の光軸19を反射鏡15によ
り、折り曲げて反射型表示素子9に供給する。この反射
型表示素子9への入射角をγ(2〜20°)とし、底面
から見て投射光学系のと照明光学系との光軸の交差角を
30〜150°と、照明光学系の光軸19を底面に平行
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過散乱型の反射
型表示素子を用いた投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】投射型表示装置は画像を一定の距離だけ
離れたスクリーンに投射し、直視型の表示装置に比べて
大きな投射画像を得ることを目的としている。CRTを
用いた投射型表示装置が以前は多く使用されていたが、
近年液晶表示素子を用いた投射型表示装置が多く使用さ
れてきている。この投射型表示装置用の液晶表示素子と
してはツイステッドネマチック(TN)型液晶表示素子
がよく知られている。しかし、TN型液晶表示素子は、
偏光板を用いることが必須のために、光の損失が大きい
という問題があった。
【0003】このため、投射型表示装置に用いる光変調
手段として、偏光板を用いなくてよい透過散乱型の表示
素子を用いることが提案されている。この散乱性を有す
る表示素子としては、サスペンジョンディスプレイ素
子、レーザ書き込みモード液晶素子やダイナミック・ス
キャッタリング(DSM)の液晶素子等が従来から知ら
れていた。
【0004】これらの透過散乱型の表示素子を用いた投
射型表示装置では、透過散乱により光の透過状況を制御
するため、散乱光の除去が必要となる。このため、絞り
機構を備えたシュリーレン光学系の使用が必要となる。
これは、例えば、SIDプロシーディングズ Vol.
18/2 第2クオーター1977、134〜146
頁、「ライトバルブのためのプロジェクションシステ
ム」等に記載されている。
【0005】また、最近、液晶を高分子のマトリックス
に分散させたような液晶/高分子複合体素子(以下分散
型液晶素子という)が開発されている。これは、主とし
て高分子と液晶の屈折率の一致不一致により透過散乱を
制御するものであり、電圧の印加状態により透過散乱が
制御できる。このような液晶/高分子複合体素子を用い
た投射型表示装置も知られている(特開平5−1969
23、特開平7−5419)。
【0006】この透過散乱型の分散型液晶素子は、電圧
制御型の素子であり、高い散乱性能と高い透過率とを有
し、従来の偏光板を用いた光吸収型のTN液晶素子やS
TN液晶素子よりも明るい表示を行うことができる。
【0007】透過散乱型の分散型液晶素子では、反射型
で用いると光は往復2回の光路で液晶層を通過するの
で、同じ散乱性能を得るのに透過型の約半分の厚みでよ
く、駆動電圧を低くできる。このような反射型の投射型
表示装置についても、前記公知文献に記載されている。
具体的には、デルタ型に配置した2枚のダイクロイック
ミラー面を挟むように配置した3枚の反射型液晶素子に
よって、投射表示を行うものである。
【0008】また、透過散乱型の反射型液晶素子を用
い、白色光源をRGBの3色に色分離した後、各々の色
光を変調する3個の反射型液晶素子を用いた投射型表示
装置も知られている(特開平4−142528の第5
図、特開平4−232917の第1図)。
【0009】これらの公知例ではいずれも、照明光学系
の集光鏡として楕円鏡を用い、照明光学系から出射され
た光を1個の凸レンズによって平行光化した後、3個の
透過散乱型の反射型液晶素子へと入射している。
【0010】ここで、色分離合成系として互いに45°
で交差するダイクロイックプリズムが平行光化用凸レン
ズと反射型液晶素子との間に配置されて用いられてい
る。この場合、投射レンズと平行光化用凸レンズ及び照
明光学系と平行光化用凸レンズとの間に空間が必要とな
り、投射型表示装置の容積の増大を招いていた。
【0011】一般に、反射型液晶素子を用いた投射型表
示装置の場合、入射光と反射光は同一光軸上ではなく、
偏心させて用いられる。すなわち、反射型液晶素子の反
射面に対してある角度で入射し、入射光軸とは異なる反
射光軸に沿って反射するようにされる。したがって、反
射型液晶素子の有効面に対応して光を損失なく利用する
ためには、色分離合成系及び平行光化用凸レンズの有効
面が反射型液晶素子の反射面に比べて大きな面積を必要
とする。
【0012】さらに、反射型液晶素子を用いる投射型表
示装置においては、照明光学系と投射光学系が反射型液
晶素子に対して同一側に配置されることに加えて、投射
型表示装置が机や床付近の比較的低い位置に置かれる場
合は、置かれた水平面に対して投射画面を高い位置に、
逆に天井付近に置かれた場合は低い位置に、投射できる
ような機能が要求されるため、偏心投射光学系とするこ
とが不可欠となる。
【0013】すなわち、反射型液晶素子を用いた投射型
表示装置の光学系を設計する場合、一般的には、投射光
学系に関して偏心光学設計が必要とされ、反射型液晶素
子の有効画面の中心位置が投射レンズの光軸と離れるた
めに、投射レンズの設計有効画面サイズを反射型液晶素
子の有効画面サイズよりも大きくして設計する必要があ
る。
【0014】この場合、投射レンズは反射型液晶素子の
画面中心と同軸の設計をするときよりも大きくなり、光
学系も複雑になり、容積・重量・コストの増大を招きや
すい。特に、TN型液晶表示素子の場合、偏光板による
光量低下を補うために入射角や反射角を大きくとる必要
があり、このため投射光学系の開口絞りを大きくして光
学的に明るい(すなわち、Fナンバーの小さい)投射レ
ンズ系が必要となり、解像力低下、光学レンズ枚数増
加、複雑化等を招いて、大型で高価な投射型表示装置と
なっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図4は、反射型液晶素
子を用いた投射型表示装置の従来例の側面図であり、色
分解光学系のダイクロイックミラー以外に本発明のよう
な照明光学系の光路を変更する光学素子を持たない例を
示している。
【0016】図4において、1は光源、2は集光反射
鏡、3は均一化レンズ、4は開口絞りであり、これら1
〜4で照明光学系を構成している。5、6は色分離合成
用ダイクロイックミラー、7はコリメータレンズ、8は
反射型液晶素子、9はその反射面である。10は投射レ
ンズ鏡筒、11は開口絞りであり、10と11とで投射
光学系を構成している。
【0017】14は光学系全体の筐体、16は反射型液
晶素子の光軸、γは光軸16に対する照明光学系の光軸
との傾角(入射角)、δは光軸16に対する投射光学系
の光軸との傾角(出射角)を示している。なお、図1の
場合と同様、図4では反射型液晶素子は1個のみ示して
いるが、図1に対する図2の17と18のようにさらに
2個の反射型液晶素子が配置されている。
【0018】図4の光学系の場合、明るくかつ小型化し
ようとすると、照明光学系の集光鏡2や均一化レンズ
3、開口絞り4等の光学素子及びそれら保持する機構部
品等と、投射光学系の投射レンズとが、図4に示すよう
に機械的に干渉(ぶつかりあって)しやすかった。
【0019】これを避けるために、照明光学系と投射光
学系の間隔を大きくして、反射型液晶素子の光軸に対す
る照明光学系の入射角γ又は投射光学系の出射角δを大
きくする必要がある。しかし、この場合、側面から見た
場合の入出射光束の幅が大きくなるため、光学系の各素
子の必要面積が大きくなり、光学系がさらに大きくな
る。また、透過散乱型の反射型液晶素子を使用する場合
には、γ又はδが大きくなると、前述のように、透過散
乱型の液晶表示素子の優れた透過/散乱効果が減少する
問題があった。一方、これを避けるために、機械的干渉
をする照明光学系の反射鏡等光学素子の一部を切り取れ
ば、照明光線が減少し、明るさが低下する。
【0020】以上のように、反射型液晶素子を用いた投
射型表示装置としては種々の提案がなされいるが、特
に、液晶光学素子表面の入射角/反射角を大きくせず、
かつ照明光学系と投射光学系が機械的な干渉を起こさ
ず、反射型液晶素子の画像を明るくスクリーンに投射す
る、小型かつ簡素な投射型表示装置が望まれていた。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、光源と集光鏡とが備えら
れた照明光学系と、透過散乱型の反射型表示素子と、色
分解合成光学系と、投射光学系とが設けられた投射型表
示装置において、照明光学系と投射光学系の間の光路に
偏心性結像手段が配置され、短手方向側面から見て反射
型表示素子に入射される主光線の入射角γは2°≦γ≦
20°を満足し、反射型表示素子から出射される主光線
の出射角δが2°≦δ≦20°を満足し、集光鏡と色分
解合成光学系の間に光路を折り曲げる機能を有する反射
鏡が配置され、光源の中心から反射鏡までの光軸と反射
鏡の面とがなす角度が、表示素子の短手方向の面内で
は、γ/2の傾きを有し、かつ、表示素子の長手方向の
面内では、15〜75°の傾きを有することを特徴とす
る投射型表示装置を提供する。
【0022】また、光源と集光鏡とが備えられた照明光
学系と、透過散乱型の反射型表示素子と、色分解合成光
学系と、投射光学系とが設けられた投射型表示装置にお
いて、反射型表示素子の長手方向が投射型表示装置の底
面にほぼ平行に配置され、投射光学系の上部又は下部に
反射鏡と照明光学系とが配置され、投射光学系の光軸と
照明光学系の光軸とがいずれも投射型表示装置の底面に
ほぼ平行にかつ底面から見た場合に両者の光軸が30〜
150°の角度をもって交差するように配置され、照明
光学系の反射鏡が側面から見た場合に照明光学系の光軸
に対してγ/2の傾きを有し、底面から見た場合に照明
光学系の光軸に対して15〜75°の傾きを有し、照明
光学系の反射鏡により反射された光が反射型表示素子に
入射角2°≦γ≦20°で入射し、反射型表示素子から
出射角2°≦δ≦20°で出射し、投射光学系で投射さ
れることを特徴とする投射型表示装置を提供する。
【0023】本発明によれば、照明光の光軸を折り曲げ
ることにより照明光学系を横配置し、照明光学系と投射
光学系が機械的な干渉を起こさず、反射型液晶素子の画
像を明るくスクリーンに投射する、小型かつ簡素な投射
型表示装置が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1と図2に、本発明の投射型表
示装置の側面図と平面図を示す。分かりやすくするため
に図2では投射光学系の投射レンズ鏡筒を点線で示し、
照明光学系と重ねて表示している。
【0025】図1、図2において、1は光源、2は集光
反射鏡、3は均一化レンズ、4は開口絞りであり、これ
ら1〜4で照明光学系を構成している。5、6は色分離
合成用ダイクロイックミラー、7はコリメータレンズ、
8、17、18は反射型液晶素子、9はその反射面であ
る。10は投射レンズ鏡筒、11は開口絞りであり、1
0と11とで投射光学系を構成している。
【0026】12は反射型液晶素子の長手方向面内での
反射鏡面上の基準線、13は反射型液晶素子の短手方向
面内で反射鏡面上での基準線、14は光学系全体の筐
体、15は照明光学系の光軸を折り曲げるための反射
鏡、16は反射型液晶素子の光軸、19は照明光学系の
光軸を示している。
【0027】γは光軸16に対する照明光学系の光軸と
の傾角(入射角)、δは光軸16に対する投射光学系の
光軸との傾角(出射角)、ωは反射型液晶素子の長手方
向面内で反射鏡面上の基準線12と照明光学系の光軸1
9とのなす角度、θは反射型液晶素子の短手方向面内で
反射鏡面上の基準線13と照明光学系の光軸19とのな
す角度を示している。
【0028】なお、本発明における光軸16は、最も後
ろ側に配置された反射型液晶素子8の反射面9に垂直な
線である。実際には照明光学系からの光線及び反射型液
晶素子の反射面で反射して戻ってきて投射光学系に出射
する光線は、コリメータレンズ7を透過し屈折される
が、これが屈折されないで透過するとしたときの仮想の
反射点を定める。この反射点を通り、最も後ろ側に配置
された反射型液晶素子8の反射面9に垂直な線を光軸1
6とし、これに対する照明光学系の光軸との傾角(入射
角)をγとし、投射光学系の光軸との傾角(出射角)を
δとする。このため、反射型液晶素子8のコリメータレ
ンズ7の形状が図1の面から見て、上下対称であれば、
この入射角γ=出射角δとなる。
【0029】本発明における反射鏡の基準線12、13
について説明する。本発明では反射型液晶素子8の長手
方向はこの投射型表示装置の基準底面(通常はケース底
面)に平行に配置する。この反射型液晶素子8の長手方
向に平行な面であって、反射型液晶素子8の光軸16に
平行な面を光軸平行面とする。
【0030】一方、投射光学系からの光線の光軸19が
反射鏡15に到達する点を反射点とする。この反射点を
通る光軸平行面を定め、この光軸平行面と反射鏡の境面
との交差線を長手方向面内での基準線12とする。この
基準線12と光軸19との角度をωとする。この反射鏡
15の境面上で基準線12に直交する線を基準線13と
し、この基準線12と光軸19との角度をθとする。
【0031】図1及び図2の例では、反射型液晶素子8
の反射面9が投射型表示装置の基準底面に垂直であり、
光軸16が基準底面に平行に配置されている。このた
め、図1に示す基準線13は、基準底面に垂直な線から
θ=γ/2傾斜している。
【0032】図3は、図1、図2の投射型表示装置の正
面図である。分かりやすくするために、照明光学系、反
射鏡、投射レンズ鏡筒を実線で示し、かつ重ねて表示し
ており、かつ一部の後方に配置されている部材は省略し
ている。実際の配置では、反射鏡15は投射レンズ鏡筒
10の影に隠れて一部見えない配置となる。また、図3
にのみ照明光学系内に凹レンズ20が配置されていると
ころが示されている。
【0033】本発明では、投射型表示装置全体の容積を
小さくするために、反射型液晶素子はその短手方向が図
1の上下方向になるようにされることが好ましい。この
配置は、ダイクロイックミラーのサイズの面からも有利
となる。
【0034】図1、図2、図3では、液晶照明光学系の
光源の反射鏡として楕円鏡を用いているが、放物面鏡で
も光源の反射鏡としての大きさは楕円鏡と大きく変わら
ない。また、放物面鏡の場合、光源の光束がほぼ平行光
となるため、そのままでは反射型液晶素子の有効画面サ
イズと同等以上の大きさの光束が必要となる。この場
合、さらに、放物面鏡の直後に凸レンズ等の光束を収斂
させて小さくする必要がある。
【0035】図1において、照明光学系の光路は、反射
型液晶素子の長手方向(図1紙面の奥行き方向)で楕円
鏡の第1焦点位置にある照明光学系の光源と、その第2
焦点位置に置かれる光源均一化レンズとの間に置かれた
反射鏡によって折り曲げられて紙面と平行な方向にな
り、反射型液晶素子表面に入射する。
【0036】ここで、光源はある大きさを有するため、
光源の共役像は第2焦点位置を中心としてある大きさに
散らばるが、ここに置かれた開口絞りと均一化レンズに
より、開口絞りの大きさを有する均一化した明るさを有
する共役光源像となっている。この関係を図1の上の方
向から見た平面図が図2である。
【0037】さらに、照明光学系の光源中心から該反射
鏡迄の光軸と反射鏡の基準線のなす角度を、反射型液晶
素子の短手方向を含む面内(図1紙面内)ではθ、か
つ、反射型液晶素子の長手方向を含む面内(図2紙面
内)ではωとすると、反射鏡の傾きは、θとωの値によ
って決まる。
【0038】図1の側面図において、θを反射型液晶素
子の入射中心点に入射する照明光学系の光軸のγに対し
てその半分、すなわち、γ/2とする。これにより、照
明光学系の光軸は、反射鏡で折り曲げられた後、反射型
液晶素子面に対してγとなり、かつ、折り曲げられる前
の光源と楕円鏡の光軸は0°、すなわち、反射型液晶素
子の反射面の法線と平行にできる。
【0039】また、反射型液晶素子を有する投射型表示
装置は、一般に反射型液晶素子の長手方向と平行な方向
を水平面とするため、上記の照明光学系の光源と楕円鏡
の光軸は、図3に示すように、投射型表示装置の安定し
た水平面と平行にでき、より製作しやすい構造となる。
【0040】さらに、図2において、ωを15〜75°
の範囲とすることにより、該反射鏡に入射前の照明光学
系の光源と楕円鏡の光軸は、反射型液晶素子の長手方向
と平行な面内において、反射後の照明光学系の光軸に対
して30〜150°の範囲内に折り曲げた方向にでき
る。
【0041】すなわち、照明光学系と反射型液晶素子と
の間に反射鏡を挿入するとともに、照明光学系の光源中
心から反射鏡迄の光軸と反射鏡のなす角度を、反射型液
晶素子の短手方向の面内ではγ/2の傾きを有し、か
つ、反射型液晶素子の長手方向の面内では15〜75°
の傾きを有することにより、照明光線の光路を折り曲げ
て、照明光学系の光源と反射鏡の位置を、投射光学系と
の機械的干渉を起こしやすい位置から離れた位置に変え
ることができ、かつ、その光軸の角度を安定した水平面
と平行にすることができる。
【0042】このような条件範囲を満たすことにより、
小型化と明るさとを両立させつつ照明光学系と投射光学
系の機械的干渉を避ける課題を解決し、小型かつ軽量か
つ安価な反射型の投射型表示装置を実現できる。
【0043】なお、反射鏡により照明光学系の光軸を折
り曲げる場合、図1で照明光学系の光軸が図の上下方向
になるようにする配置も考えられるが、この場合には、
照明光学系の端が大きく突き出し、本発明の配置に比し
て投射型表示装置の容積がかなり大きくなる。また、こ
の場合には、反射鏡の調整が面倒になる。
【0044】
【実施例】
「例1」図1においてγ=10°、かつ、図2において
ω=45°となるように配置した。この場合、反射鏡の
傾角θはθ=γ/2=5°となり、反射鏡に入射前の照
明光学系の光源と楕円鏡の光軸は、反射型液晶素子の長
手方向と平行な面内に置くことができ、かつ、その面内
で反射後の照明光学系の光軸と90°の方向にすること
ができた。
【0045】これにより、照明光学系の光源と楕円鏡
は、その光軸が投射型表示装置のケースの底面の水平面
と平行の安定した面内でかつ、投射光学系と機械的干渉
を起こしにくい直角な方向の光学配置となしえた。
【0046】反射型液晶素子としては、アクティブマト
リクス基板を用いた分散型液晶素子を3枚用い、投射表
示を行ったところTN型液晶表示素子を用いた場合より
も明るい表示が得られた。
【0047】「例2」図1においてγ=15°、かつ、
図2においてω=30°となるように配置した。この場
合、反射鏡の傾角θはθ=γ/2=7. 5°となり、反
射鏡に入射前の照明光学系の光源と楕円鏡の光軸は、反
射型液晶素子の長手方向と平行な面内に置くことがで
き、かつ、その面内で反射後の照明光学系の光軸と60
°の方向になしえた。
【0048】これにより、照明光学系の光源と楕円鏡
は、その光軸が投射型表示装置のケースの底面の水平面
と平行の安定した面内でかつ、図2の面内では上側の反
射型液晶素子に近い位置となり、この方向で幅の小さ
い、より小型な光学配置となしえた。
【0049】この例においても、反射型液晶素子として
は、アクティブマトリクス基板を用いた分散型液晶素子
を3枚用い、投射表示を行ったところTN型液晶表示素
子を用いた場合よりも明るい表示が得られた。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、照明光の光軸を特定の
方向に折り曲げることにより、照明光学系を投射光学系
に対して横配置し、照明光学系と投射光学系が機械的な
干渉を起こさないようにできる。これにより、投射型表
示装置の投射像を明るくでき、かつ投射型表示装置の容
積を小さくできる。
【0051】また、偏心系であるにもかかわらず、光源
光学系は底面に平行に配置すればよいので、組立が容易
であり、かつ反射鏡の調整も偏心のための角度調整はθ
=γ/2であり、もう1つの角度ωも照明光学系の光軸
から定まるので、調整が容易となり、組立の生産性がよ
い。
【0052】さらに、高速応答で透過散乱性能に優れた
分散型液晶素子を用いてそれを反射型で使用すれば、T
N型液晶素子に比して高電圧という欠点を抑制でき、ア
クティブマトリクス基板自体も低耐圧のものでよいた
め、高性能の透過散乱型の反射型液晶素子の製造が容易
になる利点もある。また、本発明はその効果を損しない
範囲で種々の応用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系全体の基本的構成の側面図。
【図2】本発明の光学系全体の基本的構成の平面図。
【図3】本発明の光学系全体の基本的構成の正面図。
【図4】従来例の光学系全体の基本的構成の側面図。
【符号の説明】
1:光源 2:集光反射鏡 3:均一化レンズ 4:開口絞り 5、6:色分離合成用ダイクロイックミラー 7:コリメータレンズ 8、17、18:反射型液晶素子 9:反射面 10:投射レンズ鏡筒 11:開口絞り 12:反射型液晶素子の長手方向面内で反射鏡面上の基
準線 13:反射型液晶素子の短手方向面内で反射鏡面上の基
準線 14:光学系全体の筐体 15:反射鏡 16:反射型液晶素子の光軸 19:照明光学系の光軸 20:凹レンズ γ:反射型液晶素子の光軸と照明光学系の光軸との傾角 δ:反射型液晶素子の光軸と投射光学系の光軸との傾角 θ:反射型液晶素子の長手方向面内で反射鏡面上の基準
線と照明光学系の光軸のなす角度 ω:反射型液晶素子の短手方向面内で反射鏡面上の基準
線と照明光学系の光軸のなす角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 33/12 G03B 33/12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と集光鏡とが備えられた照明光学系
    と、透過散乱型の反射型表示素子と、色分解合成光学系
    と、投射光学系とが設けられた投射型表示装置におい
    て、照明光学系と投射光学系の間の光路に偏心性結像手
    段が配置され、短手方向側面から見て反射型表示素子に
    入射される主光線の入射角γは2°≦γ≦20°を満足
    し、反射型表示素子から出射される主光線の出射角δが
    2°≦δ≦20°を満足し、集光鏡と色分解合成光学系
    の間に光路を折り曲げる機能を有する反射鏡が配置さ
    れ、光源の中心から反射鏡までの光軸と反射鏡の面とが
    なす角度が、表示素子の短手方向の面内では、γ/2の
    傾きを有し、かつ、表示素子の長手方向の面内では、1
    5〜75°の傾きを有することを特徴とする投射型表示
    装置。
  2. 【請求項2】光源と集光鏡とが備えられた照明光学系
    と、透過散乱型の反射型表示素子と、色分解合成光学系
    と、投射光学系とが設けられた投射型表示装置におい
    て、反射型表示素子の長手方向が投射型表示装置の底面
    にほぼ平行に配置され、投射光学系の上部又は下部に反
    射鏡と照明光学系とが配置され、投射光学系の光軸と照
    明光学系の光軸とがいずれも投射型表示装置の底面にほ
    ぼ平行にかつ底面から見た場合に両者の光軸が30〜1
    50°の角度をもって交差するように配置され、照明光
    学系の反射鏡が側面から見た場合に照明光学系の光軸に
    対してγ/2の傾きを有し、底面から見た場合に照明光
    学系の光軸に対して15〜75°の傾きを有し、照明光
    学系の反射鏡により反射された光が反射型表示素子に入
    射角2°≦γ≦20°で入射し、反射型表示素子から出
    射角2°≦δ≦20°で出射し、投射光学系で投射され
    ることを特徴とする投射型表示装置。
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