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JPH10298379A - 塩素化塩化ビニル樹脂系成形体 - Google Patents

塩素化塩化ビニル樹脂系成形体

Info

Publication number
JPH10298379A
JPH10298379A JP10460797A JP10460797A JPH10298379A JP H10298379 A JPH10298379 A JP H10298379A JP 10460797 A JP10460797 A JP 10460797A JP 10460797 A JP10460797 A JP 10460797A JP H10298379 A JPH10298379 A JP H10298379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
chloride resin
weight
chlorinated vinyl
molded article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10460797A
Other languages
English (en)
Inventor
Ariyasu Sugita
有康 杉田
Katsuto Kanehira
勝人 兼平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Sekisui Co Ltd
Original Assignee
Tokuyama Sekisui Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Sekisui Co Ltd filed Critical Tokuyama Sekisui Co Ltd
Priority to JP10460797A priority Critical patent/JPH10298379A/ja
Publication of JPH10298379A publication Critical patent/JPH10298379A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚が薄くても変形やたわみの少ない、塩素
化塩化ビニル樹脂系成形体。 【解決手段】 平均重合度500〜1200の塩化ビニ
ル樹脂を後塩素化して得られた塩素含有量63〜67重
量%の塩素化塩化ビニル樹脂100重量部、平均分子量
200万〜500万のアクリル系加工助剤3〜20重量
部、及び平均粒子径30〜300μmの木粉を10〜1
00重量部よりなる組成物から形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素化塩化ビニル
樹脂系成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅用の装飾品として、例えばド
ア−の吸気口、クロゼット、幅木、あるいは回り縁等
に、又、家電製品として、例えばエアコンのル−バ−等
の材料には金属(スチ−ル、ステンレス、アルミ等)や
木材が使用されているが、近年、装飾性、風合い等から
樹脂の押出成形で作る試みがなされている。一般に、上
記の用途に使用される場合には成形体の肉厚は薄く設計
されており、1mm厚程度のものが多い。しかしなが
ら、成形体の使用場所によっては、比較的高い温度にさ
らされるので、耐熱性が劣る樹脂を使用すると、変形や
たわみが生ずるという問題点があった。
【0003】上記成形体の変形やたわみを解決する方法
として、例えば、樹脂にガラス繊維等の補強材を添加し
たり、成形体を金属等で補強することが考えられるが、
成形体の肉厚が薄い場合には、容易にはできないという
問題点があった。また成形体の外観を損ねるという問題
点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであって、肉厚が薄くても変形やたわみ
の少ない、塩素化塩化ビニル樹脂系成形体を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均重合度5
00〜1200の塩化ビニル樹脂を後塩素化して得られ
た塩素含有量63〜67重量%の塩素化塩化ビニル樹脂
100重量部、平均分子量200万〜500万のアクリ
ル系加工助剤3〜20重量部、及び平均粒子径30〜3
00μmの木粉を10〜100重量部よりなる組成物か
ら形成されていることを特徴とする。
【0006】上記塩素化塩化ビニル樹脂(以下、CPV
Cという)においては、後塩素化前の塩化ビニル樹脂
(以下、PVCという)の平均重合度が500〜120
0に制限される。平均重合度が500未満では成形体の
強度が不足し、1200を超えると溶融流動性が低下
し、薄物の成形が困難となるからである。
【0007】上記PVCとしては、単独重合体に限ら
ず、他の単量体との共重合体であっても良い。他の単量
体としては、例えば、エチレン、プロピレン等のオレフ
ィン類;酢酸ビニル等のビニル単量体類;2−エチルヘ
キシルメタクリレ−ト、ブチルメタクリレ−ト等のアク
リル系単量体類が用いられる。上記共重合体としては、
塩化ビニルが80重量%以上含まれていることが好まし
い。上記PVCの製造方法は特には限定されず、公知の
方法、例えば、懸濁重合、乳化重合、塊状重合等が用い
られる。
【0008】上記CPVCとしては、PVCを後塩素化
して得られるが、後塩素化の方法は特には限定されず、
公知の方法、例えば、気相で行う方法、水相で行う方
法、有機溶媒中で行う方法等がある。
【0009】上記CPVCの平均塩素含有量は63〜6
7重量%に制限される。平均塩素含有量が63重量%未
満では耐熱性が低下し変形、たわみが大きくなり、67
重量%を超えると流動性が低下し、薄物の成形が困難と
なるからである。
【0010】上記CPVCは必要に応じてPVCが併用
されてもよい。この場合のPVCの添加量はCPVCに
対して0〜60重量%が好ましい。上記PVCの平均重
合度としては500〜1400が好ましい。
【0011】上記木粉の添加量はCPVC100重量部
に対して10〜100重量部に制限される。木粉が10
重量部未満では、成形体のたわみが大きくなり、100
重量部を超えると、成形が困難になり薄物の成形体が得
られないからである。
【0012】上記木粉の平均粒径としては30〜300
μmに制限される。平均粒径が30μm未満ではCPV
Cへの混合が難しく、平均粒径が300μmを超えると
得られる成形体の表面状態が悪くなるからである。
【0013】上記木粉に使用される木の種類としては、
特には限定されないが、例えば、杉、ラワン、栂、檜等
針葉樹が好適である。使用目的によっては広葉樹から得
られた木粉も使用できる。また、おが屑、籾殻、パ−チ
クルボ−ドの表面研磨粉等を微粉砕したものも使用でき
る。木粉を微粉砕する方法としては、特には限定され
ず、例えば、チップ化された木材を乾式粉砕機にて微粉
砕し、サイクロンとバッグフィルタ−で分級する方法等
があるが、他の方法でも良い。。
【0014】上記アクリル系加工助剤としては、特には
限定されず、例えば市販品のカネエ−スPA−30、P
A−40(鐘淵化学社製)、ポラロイドK−125(ロ
−ムアンドハ−ス社製)、メタブレンP−551、P−
530、P−531(三菱レ−ヨン社製)等が挙げられ
る。あるいはメタクリル酸メチル単量体を主体とするア
クリル酸エステル単量体との共重合体が挙げられる。上
記のアクリル酸エステル単量体としては、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等が挙げら
れる。
【0015】上記アクリル系加工助剤の重量平均分子量
は200万〜500万に制限される。重量平均分子量が
200万未満では溶融時の粘性が弱く成形が困難であ
り、重量平均分子量が500万を超えると溶融時の粘度
が高くなりすぎて、成形が困難となるからである。
【0016】上記アクリル系加工助剤の添加量は、CP
VC100重量部に対して3〜20重量部に制限され
る。添加量が3重量部未満では溶融樹脂の伸びが不足し
成形が困難となり、添加量が20重量部を超えると溶融
時の粘度が高くなりすぎて、成形が困難となるからであ
る。
【0017】上記CPVCは成形の際に一般に使用され
る各種添加剤が加えられてもよい。例えば、安定剤、滑
剤、強化剤、充填剤、顔料等が添加されてもよい。
【0018】上記安定剤としては、例えば、三塩基性硫
酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、二塩基性亜燐酸鉛等の鉛系安定
剤;ジブチルまたはジオクチル錫マレ−ト、ジブチルま
たはジオクチル錫メルカプト、ジブチル錫ラウレ−ト等
の錫系安定剤;カルシウム/亜鉛系複合安定剤;エポキ
シ系安定剤などが挙げられる。
【0019】上記滑剤としては、例えば、ステアリン
酸、オレイン酸等の有機酸類;及びこれらのカルシウ
ム、鉛、亜鉛、バリウム等の金属塩類;ステアリルアル
コ−ル等の高級アルコ−ル類;これらのアルコ−ル類と
上記有機酸類との脂肪酸エステル類;ポリエチレンワッ
クス等のワックス類が挙げられる。
【0020】上記強化剤としては、例えば、メタクリル
酸メチル・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS)、
メタクリル酸メチル・アクリル酸エステル共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)等が挙
げられる。強化剤の使用量は、CPVC100重量部に
対して15重量部以下とすることが好ましい。
【0021】上記充填剤としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、クレ−、タルク、マイカ等が挙げられ、充填剤の
使用量は、CPVC100重量部に対して20重量部以
下とすることが好ましい。上記顔料としては、例えば、
酸化チタン、カ−ボンブラック等があげられるが、通常
使用されるPVC用の顔料が用いられても良い。
【0022】次に、請求項2記載の発明(本発明2とい
う)を説明する。本発明2の成形体は、最低厚さが0.
5〜2mmの成形体である。最低厚さが0.5mm未満
では成形体のたわみを少なくすることは困難であり、2
mmを超えると限定用途に使用できないからである。
【0023】上記成形体(薄物成形体)の形状として
は、例えば、板状、中空状、異形状等が挙げられる。上
記最低厚さとは、厚さの異なる成形体の最も厚さの薄い
所の厚さをいう。
【0024】本発明の組成物はミキサ−等で80〜12
0℃で加熱混合し粉末状のコンパウンドとするか、コン
パウンドにしたものを押出機を用いて成形温度よりも低
い温度でペレット状にしてもよい。ペレット条件として
は押出機のシリンダ−温度を100〜150℃とし、ペ
レットダイの温度を130〜160℃とすることが好ま
しい。成形方法としては、押出成形法、射出成形法、カ
レンダ−成形法、ブロ−成形法等いずれも成形可能であ
るが、押出成形法が好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0026】(原料ペレットの作成)表1、表2に示す
配合量の組成物を20Lス−パ−ミキサ−にて100℃
で均一に混合し、その後60℃以下まで冷却してパウダ
−を作成した。このパウダ−を、シリンダ−温度をそれ
ぞれ(C1:100℃、C2:110℃、C3:120
℃、C4:135℃)に設定し、ダイ温度(D1:14
5℃、D2:150℃)に設定した30mm2軸異方向
押出機に供給し、スクリュウ回転数35rpm、押出量
25kg/時間で押出し、ホットカットペレタイザ−で
切断してペレットを得た。
【0027】次いで上記のペレットを30mmシングル
押出機でシリンダ−温度をそれぞれ(C1:150℃、
C2:160℃、C3:175℃)に設定し、ダイ温度
185℃に設定し、スクリュウ回転数45rpm、ブレ
−カ−2mmφで押出し、1mm厚さ×30mm幅の板
状成形体を得た。
【0028】(実施例1〜10、比較例1〜9)表1に
示す実施例1〜10、表2に示す比較例1〜9の板状成
形体について以下に示す評価方法で評価し、その結果を
表1、表2に示す。
【0029】表1、表2に示す原材料は以下のものを使
用した。 CPVC:徳山積水工業社製 PVC:徳山積水工業社製 木粉:レッテンマイヤ−社製 アクリル系加工助剤:三菱レ−ヨン社製メタブレンP−530(重量平均分子 量300万) 安定剤:堺化学工業社製TL−7000 2.0重量部 堺化学工業社製SL−1000 1.0重量部 堺化学工業社製SC−100 1.5重量部 炭酸カルシウム:白石カルシウム社製 ポリエチレンワックス:三井石油化学社製 顔料:大日本インキ化学社製
【0030】(評価方法) (1)外観;得られた成形体の表面状態を目視にて観察
して良否を判定した。 (2)成形性;上記成形条件で成形できるかどうかを目
視にて観察して良否を○(良好)−△(やや困難)−×
(不可)で表した。 (3)たわみ性;30mm幅、1.0mm厚さ、500
mm(支点間長さ)の成形体を60℃の乾燥機に入れ、
支点間中央部の高さを読取顕微鏡にて測定し、5時間後
に、同様に測定し、前後の高さの差をたわみ性(単位:
mm)とした。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明はCPVCに木粉及びアクリル系
加工助剤が適量配合されることにより、表面状態が良好
で耐熱性と成形性に優れた組成物を用いて成形するの
で、得られた薄物成形体は外観が良好で、たわみの小さ
い物が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均重合度500〜1200の塩化ビニ
    ル樹脂を後塩素化して得られた塩素含有量63〜67重
    量%の塩素化塩化ビニル樹脂100重量部、平均分子量
    200万〜500万のアクリル系加工助剤3〜20重量
    部、及び平均粒子径30〜300μmの木粉を10〜1
    00重量部よりなる組成物から形成されていることを特
    徴とする塩素化塩化ビニル樹脂系成形体。
  2. 【請求項2】 成形体の最低厚さが0.5〜2mmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の塩素化塩化ビニル樹
    脂系成形体。
  3. 【請求項3】 成形体の用途が、ブラインド用遮光板
    (スラット)を除く用途であることを特徴とする請求項
    1記載の塩素化塩化ビニル樹脂系成形体。
JP10460797A 1997-04-22 1997-04-22 塩素化塩化ビニル樹脂系成形体 Pending JPH10298379A (ja)

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