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JPH10295100A - エキサイタ方式リターダの制御装置 - Google Patents

エキサイタ方式リターダの制御装置

Info

Publication number
JPH10295100A
JPH10295100A JP10115397A JP10115397A JPH10295100A JP H10295100 A JPH10295100 A JP H10295100A JP 10115397 A JP10115397 A JP 10115397A JP 10115397 A JP10115397 A JP 10115397A JP H10295100 A JPH10295100 A JP H10295100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retarder
thyristor
voltage
field winding
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10115397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kimura
秀樹 木村
Kazuyuki Ogiwara
一行 荻原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sawafuji Electric Co Ltd filed Critical Sawafuji Electric Co Ltd
Priority to JP10115397A priority Critical patent/JPH10295100A/ja
Publication of JPH10295100A publication Critical patent/JPH10295100A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、リターダの回転数に比例するフィ
ードバック電圧を得るようにし、かつ厳しい使用環境に
耐え得るようにすることを目的としている。 【解決手段】 内蔵エキサイタ1の交流電圧をサイリス
タ制御混合ブリッジの整流回路3で整流してリターダ界
磁巻線5に給電するエキサイタ方式リターダの制御装置
において、リターダ界磁巻線電圧を絶縁トランス16で
取り出すと共に絶縁トランス16の2次側電圧を半波整
流するダイオード30を設けて構成され、かつサイリス
タ制御混合ブリッジの整流回路3に対して絶縁パルスト
ランスを用いてゲート信号を伝達するよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エキサイタ方式リ
ターダの制御装置、特にサイリスタの導通制御(位相制
御)でリターダの制動トルクが制御される構成のエキサ
イタ内蔵型のリターダにおいて、リターダ界磁巻線電圧
を検出して得られるフィードバック信号を基にリターダ
界磁巻線に流れる電流を制御する際、リターダの回転数
の高低に関係なくフィードバック検出電圧とリターダ界
磁巻線に流れる電流とが比例するように構成して、サイ
リスタのトリガ信号を生成するエキサイタ方式リターダ
の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内蔵エキサイタ方式リターダは、図8の
リターダの主要部の配置説明図、図9のその配置断面説
明図に示されているように、ドラム101の外周部にコ
の字状に形成された部材で作られる溝部102を有し、
当該溝部102に先端部が入り込む形状に形成されたア
ンカプレート103が設けられており、溝部102に入
り込んだアンカプレート103の先端部の片側に磁極1
04と界磁コイル105とが配設されており、又磁極1
04の反対側にエキサイタコイル106が配設されてい
る。エキサイタコイル106に対向した位置に空隙を介
してマグネット107が溝部102の内部に設けられて
おり、ドラム101が回転するとエキサイタコイル10
6に電圧が発生するようになっている。ドラム101の
外周縁部には冷却用のフィン108が付けられている。
そしてエキサイタコイル106に誘起された電圧を整流
して界磁コイル105に電流を流し、磁極104に磁束
を発生せしめてドラム101に渦流を生じさせる。
【0003】そしてサイリスタの位相制御でリターダの
制動トルクを制御する従来のエキサイタ方式リターダの
制御装置は、図10に示すような構成が用いられてい
た。同図において、エキサイタ1(図8のエキサイタコ
イル106に相当)で発生した交流電圧は電力供給回路
2内のサイリスタ制御混合ブリッジの整流回路3で直流
電圧に変換され、この直流電圧がリターダ4に供給され
る。リターダ4のリターダ界磁巻線5(図8の界磁コイ
ル105に相当)に界磁電流が流れることにより、エキ
サイタ1の回転子と共に回転する渦流円筒(ドラム)6
(図8のドラム101に相当)に渦電流が発生し、当該
渦電流と上記リターダ界磁巻線5による磁界との間で渦
流円筒6の回転方向と反対方向の電磁力、すなわち制動
トルクが発生し、これが渦流円筒6の回転運動に対して
制動作用を及ぼす。従って渦流円筒6を例えばクランク
シャフトに取付けておけば、ブレーキとして作用する。
【0004】この制動トルクは、整流回路3を構成する
各2個のサイリスタ7,8とダイオード24,25との
サイリスタ制御混合ブリッジの内のサイリスタ7,8の
導通タイミングによって制御されるが、当該サイリスタ
7,8の導通タイミングは、エキサイタ1の交流電圧を
抽出し同期信号発生回路9から得られた同期信号を基に
ゲート信号が制御系回路10を介してパルストランス1
1,12に印加されることによって定められるようにな
っている。
【0005】制御系回路10は、負側がボディアースさ
れた車輛搭載の例えば、24V系のバッテリ13の電圧
が供給され、これを基にマイコン等のICに供給する5
V系の直流電圧が生成されるようになっており、当該5
V系直流電圧もアースされている。
【0006】電力供給回路2内の抵抗14,15、絶縁
トランス16および全波整流回路26などは、リターダ
界磁巻線5に流れる界磁電流のフィードバック用電圧検
出回路を構成しており、絶縁トランス16の出力を全波
整流回路26で整流した全波整流信号がフィードバック
用検出信号として制御系回路10に入力されている。
【0007】またサイリスタ制御混合ブリッジのサイリ
スタ7,8が破壊されて導通状態となるなど、リターダ
界磁巻線5に異常電流が流れると、保護リレー29が付
勢され、その接点29−1が接となって整流回路3の正
極負極の両端を短絡せしめ、ヒューズ17の溶断でシス
テムの保護がはかられている。
【0008】図11は従来の制御系回路内のゲート信号
生成回路図を示している。同図において、同期信号発生
回路9から得られた所のエキサイタ1の交流電圧と同期
した同期信号のゼロクロス点が、ゼロクロス検出回路1
8によって検出される。ゼロクロス検出回路18はその
ゼロクロス点検出のタイミングでワンショットマルチバ
イブレータ19にトリガを掛け、ワンショットマルチバ
イブレータ19からエキサイタ1の交流電圧のゼロクロ
ス点と同期した所定幅のパルスを発生させる。
【0009】即ち、マイコン21は、専用車速センサか
ら得られた車速信号、リターダ界磁巻線5に設けられた
温度センサから得られたリターダ界磁巻線温度信号、リ
ターダ投入信号及び上記フィードバック用電圧検出回路
で検出されたフィードバック用検出信号を基に、車速と
異常温度の有無を示すリターダ界磁巻線温度とリターダ
作動時間とフィードバック用検出信号とを変数として索
引されるテーブルを参照し、当該テーブルから得られた
所望のパルス幅をもつオンオフポート信号を当該マイコ
ン21のポートPから出力する。この出力によってサイ
リスタ7,8の導通制御が行われる。
【0010】サイリスタ7,8の制御に当たって、出願
人は図10に示すパルストランス11、12に代え図1
2に示されているようにフォトサイリスタ27、28に
よるそのゲート駆動法の提案を行った(特願平8−26
0741号)。すなわち図12において、図10と同じ
ものは同じ番号が付されており、当該フォトサイリスタ
27、28には図11に示されたマイコン21のポート
Pから出力されるオンオフポート信号が入力されるよう
になっている。即ち、このオンオフポート信号が図10
で説明したサイリスタ7(又は8)の導通タイミングを
定める。サイリスタ7(又は8)の制御によってリター
ダ界磁巻線5に流れる界磁電流が制御され、従ってリタ
ーダ4に発生する制動トルクが制御されることとなる。
なおマイコン21内の23は内部タイマであり、当該内
部タイマ23を用いて割り込み処理で上記オンオフポー
ト信号が生成される。
【0011】図13はゲート信号生成回路における動作
を説明する図である。図13の〔1〕はエキサイタ1の
出力、図13の〔2〕は同期信号発生回路9の同期信
号、図13の〔3〕はワンショットマルチバイブレータ
19の出力をそれぞれ表している。
【0012】今、制御系回路10のマイコン21から出
力されるオンオフポート信号が図13の〔6〕であれ
ば、このオンオフポート信号が図12に示すフォトサイ
リスタ27、28に入力される。この場合には、サイリ
スタ制御混合ブリッジの整流回路3は、図13の〔7〕
に示す斜線部分の間にオフとなる。リターダ界磁巻線5
へ印加する電圧を減少させる場合には、オンオフポート
信号は図13の〔4〕に示すようにされ、サイリスタ制
御混合ブリッジの整流回路3は、図13の〔5〕の如く
導通し、逆にリターダ界磁巻線5へ印加する電圧を増大
する場合には、オンオフポート信号は図13の〔8〕に
示すようにされ、サイリスタ制御混合ブリッジの整流回
路3は、図13の
〔9〕の如く導通することになる。即
ち、それぞれ点線表示の波形部分(斜線部分)が間引か
れた波形の直流制御電圧となり、当該直流制御電圧によ
る界磁電流が図10に示されたリターダ界磁巻線5に流
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
で示される従来のエキサイタ方式リターダの制御装置で
は、絶縁トランス16などからなるフィードバック用電
圧検出回路で検出されたフィードバック用検出信号を基
に、リターダ界磁巻線5に供給する電圧を下げ、リター
ダ界磁巻線5に流れる界磁電流を抑制するにもかかわら
ず、リターダの回転数が高いと、フィードバック用検出
信号としてのフィードバック電圧が大きくなり、リター
ダの回転数と当該フィードバック電圧とが比例しなくな
ることが生じた。
【0014】この理由を以下に示す。なお説明を簡単に
するために、サイリスタ7(又は8)が所定の位相角の
下でオンされる形の制御が行われているとする。図10
において、絶縁トランス16から取り込んで制御系回路
10に供給する信号は、リターダ界磁巻線5に印加され
ている電圧を分圧し、当該分圧した電圧の電圧レベルに
比例した直流の電圧レベルを得て、制御系回路10に供
給する信号である。即ち、リターダ界磁巻線5に印加さ
れる電圧の大きさに比例する大きさの信号を、制御系回
路10に取り込ませる信号である。制御系回路10で
は、当該取り込んだ信号の大きさに対応して、例えばリ
ターダ界磁巻線5に印加される電圧が所望レベルよりも
大きくなったようになった場合には、リターダ界磁巻線
5に印加される電圧を減少せしめるように、サイリスタ
7,8を制御するように働いている。
【0015】上記の如く絶縁トランス16を介して制御
系回路10に取り込まれる信号レベルは、リターダ界磁
巻線5に印加される電圧に比例すべきものであるが、図
10に示される絶縁トランス16と全波整流回路26と
の組合わせが問題を生じさせている原因であることが判
った。以下、その理由を図14を利用して説明する。
【0016】図14はリターダ界磁巻線に印加される電
圧と制御系回路に取り込まれる信号との関係を示してい
る。リターダ界磁巻線5に印加される電圧は、サイリス
タ7,8からの出力であり、原理的には図14の〔1〕
に示す如き電圧波形をもっている。この電圧波形をもつ
電圧が絶縁トランス16に印加される場合に、(i)
トランスが絶縁されていることから正負の面積が等しく
なるようになった図14の〔2〕に示す波形と、(ii)
トランスの励磁インピーダンスにもとづいて発生する
ものであって図14の〔1〕の波形を微分した所の図1
4の〔3〕に示す波形との和に相当する波形をもつ。即
ち、原理的には図14の〔4〕に示す波形が当該絶縁ト
ランス16の2次側に現れる。図14の〔4〕に示す波
形をもつ信号を全波整流すると、図14の〔5〕に示す
波形となり、この波形の、いわば平均値が上述のフィー
ドバック用検出電圧として制御系回路10に取り込まれ
ることになる。即ち、図14の〔5〕において鎖線で示
すレベルの信号が、リターダ界磁巻線5に印加される電
圧を代表する信号とみなされることになる。
【0017】しかし、当該図14の〔5〕に示す鎖線で
示すレベルは、図中の大きいキック電圧に影響されたレ
ベルであって、リターダ界磁巻線5に印加される電圧を
代表するレベルとはなっていない。特に波形がなまって
しまう場合にその悪影響が大きく現れる。
【0018】このことから、絶縁トランス16と全波整
流回路26との組合わせが問題であることが判った。図
15は図10に示す構成の下でのリターダの動作の振舞
いを示す図である。
【0019】回転数3000rpm近傍の状態から「フ
リーラン」状態とし、リターダ界磁巻線5に対して一定
レベルの界磁電流を供給するようにして回転数を低下さ
せる制御を行うようにしているが、図示の如く回転数2
000rpm近傍で界磁電流が上昇してしまっている。
この現象は、図14に関連して説明した事柄に起因して
いる。
【0020】また図12に示されているようなフォトサ
イリスタ27、28によるサイリスタ7,8のゲート駆
動法は、一般的な使用環境においては良好な動作をする
のであるが、更に厳しい使用環境、例えば−35度〜1
20度で確実に動作することが要求される使用環境下で
は、フォトサイリスタ27、28の動作環境がきびし
い。またエキサイタ電圧(ピーク)の300Vまでの条
件でサイリスタ7,8を確実にオンさせるゲート電流の
値を抵抗RG1本で決めており、サイリスタ7,8のア
ノードファイアの際のアノード電圧がピーク最大300
Vであるして上記抵抗RGの値を決める必要があり、十
分ではなかった。
【0021】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、フィードバック用検出信号を確保するに当たり、
絶縁トランスを介した半波整流方式で取り出し、リター
ダの回転数の高低に関係なくフィードバック電圧とリタ
ーダ界磁巻線に流れる界磁電流とが比例するように構成
し、また厳しい使用環境においてもサイリスタを確実に
動作させることがサイリスタゲート駆動回路を提供する
ことを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明のエキサイタ方式リターダの制御装置は内
蔵エキサイタの交流電圧をサイリスタ制御混合ブリッジ
の整流回路で整流してリターダ界磁巻線に給電すると共
に、車速計測手段からの車速信号、リターダ界磁巻線の
温度を検出する温度センサからのリターダ界磁巻線温度
信号、リターダ作動時間及びリターダ界磁巻線の検出電
圧を基に上記サイリスタ制御混合ブリッジのサイリスタ
のトリガ信号を生成し、サイリスタの導通制御を行うこ
とによってその給電電流を制御し、リターダに発生する
制動トルクを制御する構成のエキサイタ方式リターダの
制御装置において、リターダ界磁巻線電圧を絶縁トラン
スで取り出すと共に、絶縁トランスの2次側電圧を半波
整流する半波整流回路を設けたことを特徴としている。
【0023】そして上記サイリスタ制御混合ブリッジの
整流回路のサイリスタを制御するトリガ信号生成回路部
は、基準クロックのキャリア信号を発生させる発振回路
と、上記サイリスタのトリガ信号と発振回路の基準クロ
ックのキャリア信号とのアンドをとるアンドゲートと、
当該アンドゲートの出力で駆動されるパルストランスと
を備え、パルストランス駆動で上記サイリスタ制御混合
ブリッジの整流回路のサイリスタの導通制御を行うよう
する。
【0024】フィードバック用検出信号を確保するに当
たり、絶縁トランスで取り出すと共に、絶縁トランスの
2次側電圧を半波整流方式でフィードバックに寄与する
電圧波形を抽出しているので、リターダの回転数の高低
に関係なくフィードバック電圧とリターダ界磁巻線に流
れる界磁電流とを比例させることができ、かつリターダ
界磁巻線に流れる界磁電流を制御できる。また厳しい使
用環境において使用できる部品でサイリスタゲート駆動
回路を構成しているので、厳しい使用環境においてもリ
ターダ界磁巻線に流れる電流を制御するサイリスタを確
実に動作させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るエキサイタ方
式リターダの制御装置の一実施例構成を示している。
【0026】同図において、図10と同じものは同じ番
号が付されており、本発明においては抵抗14,15、
絶縁トランス16、半波整流を行うダイオード30など
のフィードバック用電圧検出回路でフィードバック用検
出信号を取り出すようにしている。また同期信号発生回
路9は絶縁トランスを用いた全波整流方式で同期信号を
発生させている。
【0027】このようにダイオード30で半波整流する
ことによって、リターダ界磁巻線電圧のフィードバック
に寄与する波形部分を抽出することができるようにな
り、リターダの回転数が高く、フィードバック電圧が大
きくても、当該フィードバック電圧とリターダ界磁巻線
5に流れる界磁電流とがリターダの回転数の高低に関係
なく比例する関係が得られる。
【0028】すなわち、図2,図3のトランス絶縁半波
整流と全波整流との一実施例実験比較波形図において、
図2は回転数が1000rpmの場合のもの、図3は回
転数が2000rpmの場合のものをそれぞれ示してお
り、図2,図3の各(B)に示された従来の全波整流フ
ィードバック電圧波形の内のトランス作用によるキック
電圧を含む波形部分を捨て、フィードバックに寄与す
る波形部分を抽出するダイオード30の半波整流作用
で、図2,図3の各(A)に示された様なフィードバッ
クに寄与する波形部分が得られる。図2,図3の各
(A)に示されたこの波形部分はリターダの回転数に比
例するので、リターダの回転数とフィードバック電圧と
の比例関係が確保される。
【0029】図4は絶縁トランスと半波整流回路とを組
にして用いた場合における制御系回路に取り込まれる信
号の状態を説明する図である。図4は、上述の図14に
おける全波整流回路を用いた場合に対応する図であり、
図4の〔1〕ないし図4の〔4〕は図14の〔1〕ない
し図14の〔4〕と同じである。図4に示す場合には、
図4の〔4〕において現れているキック電圧の部分が、
図4の〔5〕に示す如く取り除かれている。この結果、
図4の〔5〕に示される波形の面積は、図4の〔2〕に
示す斜線部分の面積をほぼ代表するものとなっている。
上述の図2や図3には、上述の図14と図4とに示した
波形が現れている。
【0030】図5は本発明のリターダの一実施例実験結
果動作特性図を示しており、図5に示されている様に、
図15の従来のリターダの一実施例実験結果動作特性図
と比較しても明らかな如く、リターダ界磁巻線5に流れ
る界磁電流が一定に制御されている。
【0031】次にこの半波整流方式が用いられている本
発明の図1の回路の動作を、本発明においても用いられ
る図6および図7と共に説明する。図1において、同期
信号発生回路9から得られたエキサイタ1の交流電圧と
同期した同期信号が制御系回路10に入力される。図7
の〔1〕は当該交流電圧を示し、図7の〔2〕は同期信
号を示す。制御系回路10において当該同期信号の同期
信号波形のゼロクロス点が、ゼロクロス検出回路18に
よって検出される。ゼロクロス検出回路18はそのゼロ
クロス点検出のタイミングでワンショットマルチバイブ
レータ19にトリガを掛け、ワンショットマルチバイブ
レータ19からエキサイタ1の交流電圧のゼロクロス点
と同期した所定幅のパルスを発生させる。図7の〔3〕
は当該パルスを示す。
【0032】一方、マイコン21には、専用車速センサ
から得られた車速信号、リターダ界磁巻線5に設けられ
た温度センサから得られたリターダ界磁巻線温度信号、
リターダ投入信号が供給される。また上記説明の抵抗1
4,15と絶縁トランス16と半波整流を行うためのダ
イオード30とを介して抽出されるフィードバック用検
出信号が供給される。マイコン21は、これらの信号を
基にオンオフポート信号を生成する。すなわち車速と異
常温度の有無を示すリターダ界磁巻線温度とリターダ作
動時間と上述のフィードバック用検出信号とを変数とし
て索引されるテーブルを参照し、当該テーブルから図7
の〔4〕に示す如き所望幅のオンオフポート信号をポー
トPから出力する。
【0033】当該オンオフポート信号は図7の〔3〕に
示すパルスの立ち上がりに同期して立ち上がる。そして
当該オンオフポート信号のパルス幅は上記テーブルを索
引した結果のあるべき値で与えられる。例えば上記のフ
ィードバック用検出信号が小になると、オンオフポート
信号のパルス幅は大となるようになる。逆にフィードバ
ック用検出信号が大になると、オンオフポート信号のパ
ルス幅は小となるようになる。
【0034】このオンオフポート信号がアンドゲート2
0に入力されるが、当該アンドゲート20に発振回路1
1からの図7の〔5〕に示す如き発振出力が入力されて
いる。この結果、アンドゲート20の出力は、例えば図
7の〔6〕に示す如き間欠的なものとなり、トランジス
タ22が図7の〔6〕に示す間欠的な発振出力に同期し
てオンオフされる。
【0035】当該トランジスタ22のオンオフに対応し
て図7の〔6〕に対応するオンオフ出力がパルストラン
ス11(又は12)に印加され、サイリスタ7(又は
8)をオンオフする。即ち、サイリスタ7(又は8)の
アノード側電圧が正である期間に、図7の〔6〕に示す
間欠的な発振出力が存在する限り、当該サイリスタ7
(又は8)はオンしまた当該オン状態を続ける。そして
当該間欠的な発振出力が消滅していると、仮にアノード
側電圧が正となっても、サイリスタ7(又は8)はオン
しない(オフ状態に置かれる)。図7の〔7〕はサイリ
スタ7および8が交互にオンして全波整流出力をリター
ダ界磁巻線5に印加している状態を表している。図7の
〔7〕における斜線期間には、間欠的な発振出力が存在
していないので、サイリスタ7および8はオフされてい
る。即ち、図7の〔7〕における斜線期間を除いた電圧
がリターダ界磁巻線5に印加される。
【0036】図1に示す構成の場合には、図10に示す
構成に比べて、図10に示される全波整流に代えて半波
整流を用いるように、ダイオード30が用いられてい
る。そして図6に示す構成の場合には、図12に示す構
成に比べて、図12に示されるフォトサイリスタ27
(28)に代えて、絶縁パルストランス11を用いるよ
うにしている。そして当該絶縁パルストランス11を介
してオンオフポート信号をサイリスタ7(8)側に伝達
せしめるために、かつオンオフポート信号が存在してい
る間にサイリスタ7(8)をオン状態に維持するため
に、比較的高い周波数をもつ発振出力を仲介のために利
用するようにしている。
【0037】このようにサイリスタ7,8を制御するに
当たって、厳しい使用環境に耐え得る使用部品によるパ
ルストランス駆動としたので、例えば−35度〜120
度の使用環境においてもサイリスタ7,8を確実に制御
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、フ
ィードバック用検出信号を、絶縁トランスを介した半波
整流方式で取出すように構成したので、リターダの回転
数とフィードバック電圧とを比例させることができるの
で、リターダ界磁巻線5に流れる界磁電流をリターダの
回転数の高低に関係なく制御することができる。
【0039】また厳しい使用環境においても使用に耐え
るサイリスタ駆動回路としたので、リターダ界磁巻線に
流れる界磁電流を制御するサイリスタを確実に動作させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエキサイタ方式リターダの制御装
置の一実施例構成である。
【図2】絶縁トランスを用いての半波整流と全波整流と
の一実施例実験比較波形図である。
【図3】絶縁トランスを用いての半波整流と全波整流と
の一実施例実験比較波形図である。
【図4】絶縁トランスと半波整流とを用いた場合の動作
説明図である。
【図5】本発明のリターダの一実施例実験結果動作特性
図である。
【図6】本発明のサイリスタゲート駆動回路の一実施例
構成である。
【図7】図6の一実施例波形説明図である。
【図8】内蔵エキサイタ方式リターダの構成図である。
【図9】内蔵エキサイタ方式リターダの構成図である。
【図10】従来の場合のリターダの制御装置の構成図で
ある。
【図11】従来のサイリスタゲート駆動回路の構成図で
ある。
【図12】従来のサイリスタゲート駆動回路図である。
【図13】従来の場合のサイリスタゲート駆動波形説明
図である。
【図14】従来の場合の絶縁トランスと全波整流とを用
いた場合の動作説明図である。
【図15】従来のリターダの一実施例実験結果動作特性
図である。
【符号の説明】
1 エキサイタ 2 電力供給回路 3 整流回路 4 リターダ 5 リターダ界磁巻線 7,8 サイリスタ 9 同期信号発生回路 10 制御系回路 13 バッテリ 16 絶縁トランス 18 ゼロクロス検出回路 21 マイコン 24,25,30 ダイオード 31 発振回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵エキサイタの交流電圧をサイリスタ
    制御混合ブリッジの整流回路で整流してリターダ界磁巻
    線に給電すると共に、車速計測手段からの車速信号、リ
    ターダ界磁巻線の温度を検出する温度センサからのリタ
    ーダ界磁巻線温度信号、リターダ作動時間及びリターダ
    界磁巻線の検出電圧を基に上記サイリスタ制御混合ブリ
    ッジのサイリスタのトリガ信号を生成し、サイリスタの
    導通制御を行うことによってその給電電流を制御し、リ
    ターダに発生する制動トルクを制御する構成のエキサイ
    タ方式リターダの制御装置において、 リターダ界磁巻線電圧を絶縁トランスで取り出すと共
    に、 絶縁トランスの2次側電圧を半波整流する半波整流回路
    を設け、 当該半波整流回路で得られた電圧を上記サイリスタのト
    リガ信号生成のためのフィードバック用検出信号とした
    ことを特徴とするエキサイタ方式リターダの制御装置。
  2. 【請求項2】 内蔵エキサイタの交流電圧をサイリスタ
    制御混合ブリッジの整流回路で整流してリターダ界磁巻
    線に給電すると共に、車速計測手段からの車速信号、リ
    ターダ界磁巻線の温度を検出する温度センサからのリタ
    ーダ界磁巻線温度信号、リターダ作動時間及びリターダ
    界磁巻線の検出電圧を基に上記サイリスタ制御混合ブリ
    ッジのサイリスタのトリガ信号を生成し、サイリスタの
    導通制御を行うことによってその給電電流を制御し、リ
    ターダに発生する制動トルクを制御する構成のエキサイ
    タ方式リターダの制御装置において、 リターダ界磁巻線電圧を絶縁トランスで取り出すと共
    に、 絶縁トランスの2次側電圧を半波整流する半波整流回路
    を設け、 上記サイリスタ制御混合ブリッジの整流回路のサイリス
    タを制御するトリガ信号生成回路部は、 基準クロックのキャリア信号を発生させる発振回路と、 上記サイリスタのトリガ信号と発振回路の基準クロック
    のキャリア信号とのアンドをとるアンドゲートと、 当該アンドゲートの出力で駆動されるパルストランスと
    を備え、基準クロックのキャリア信号に基づくパルスト
    ランス駆動で上記サイリスタ制御混合ブリッジの整流回
    路のサイリスタの導通制御を行うようにしたことを特徴
    とするエキサイタ方式リターダの制御装置。
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