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JPH10291782A - 作業機のウインチ装置 - Google Patents

作業機のウインチ装置

Info

Publication number
JPH10291782A
JPH10291782A JP9862797A JP9862797A JPH10291782A JP H10291782 A JPH10291782 A JP H10291782A JP 9862797 A JP9862797 A JP 9862797A JP 9862797 A JP9862797 A JP 9862797A JP H10291782 A JPH10291782 A JP H10291782A
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JP
Japan
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winch
brake
hydraulic
hydraulic motor
control valve
Prior art date
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Granted
Application number
JP9862797A
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English (en)
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JP3731775B2 (ja
Inventor
Mamoru Nomura
守 野村
Toshimi Sakai
俊巳 堺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP09862797A priority Critical patent/JP3731775B2/ja
Publication of JPH10291782A publication Critical patent/JPH10291782A/ja
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Publication of JP3731775B2 publication Critical patent/JP3731775B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブームや巻上ロープを有する作業機において、
ウインチを油圧タグライン用ウインチとリービングウイ
ンチとして共用しうる作業機のウインチ装置を提供す
る。 【構成】巻上ロープにより支持する作業具の振れ止め用
油圧タグライン用ウインチと、作業機組立時のワイヤリ
ング作業に使用されるリービングウインチとに共用され
るウインチ18を備える。ウインチ18は、ブレーキ2
0付きで、かつ油圧モータ19を有する。油圧モータ1
9のコントロール弁23が油圧モータ19の駆動位置に
ある時は、ブレーキを解除するブレーキ解除手段25を
備える。使用モード切換手段33の操作によりブレーキ
を解除するブレーキ解除手段26、27を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機の上部旋回
体にブームが取付けられ、該ブームより巻上ロープが垂
下され、該巻上ロープにより、クラムシェルバケットや
リフティングマグネット等の作業具または荷物が支持さ
れるクレーン、掘削機、解体機等の作業機において、作
業具等の振れ止め用として使用される油圧タグライン
と、作業機本体上の巻上ウインチのドラムに巻かれた巻
上ロープ等をフック等にワイヤリングする時に使用する
リービングウインチを備えたウインチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(A)は油圧タグライン用ウインチ
6を有する作業機を示す側面図であり、作業機本体1
は、下部走行体1a上に旋回装置1bを介して上部旋回
体1cを設置した構成を有し、上部旋回体1cに、起伏
装置10によって起伏されるブーム2が取付けられる。
上部旋回体1c上には巻上ウインチ9が搭載され、巻上
ウインチ9により巻取り繰出しされる巻上ロープ3は、
ブーム2の頂部のシーブ14、15に掛けて垂下し、荷
物やクラムシェルバケット4あるいはリフティングマグ
ネット等の作業具を支持する。
【0003】油圧タグライン用ウインチ6は、上部旋回
体1c上あるいはブーム6に取付けられ、該ウインチ6
のドラムに巻かれたタグラインロープ5は、ブーム2に
取付けたシーブ7に掛けてクラムシェルバケット4等の
作業具に接続され、油圧タグライン用ウインチ6で発生
するタグラインロープ5の張力により、クラムシェルバ
ケット4を比較的弱い力で上部旋回体1c側に常時引っ
張ることにより、クラムシェルバケット4等を振れ止め
するものである。
【0004】上部旋回体1cには油圧タグライン用ウイ
ンチ6用の油圧ポンプ8が設置される。図5(A)は、
実開昭62−26388号公報に記載された一般的な油
圧タグライン用ウインチの油圧回路であり、図5(A)
に示すように、油圧タグライン用ウインチ6の油圧モー
タ35は、油圧ポンプ8の吐出回路に設けられ、油圧モ
ータ35の上流側と下流側回路はタグラインロープ5の
張力を設定するリリーフ弁36を介して接続し、また、
張力調整用のバイパス弁37を介して接続する。
【0005】図4(B)は、リービングウインチ12を
備えた作業機であり、該リービングウインチ12は、上
部旋回体1c上に搭載された該ウインチ用油圧ポンプ1
3により駆動される図5(B)に示す油圧モータ38を
有する。該油圧モータ38は、油圧ポンプ13からの吐
出油をコントロール弁40によって切り換えることによ
り、正逆に回転されてリービングロープ11を巻取り繰
出しするものであり、コントロール弁40が中立位置、
すなわち油圧モータ12の停止位置にあるときは、ネガ
ティブブレーキのブレーキシリンダ39の油室がタンク
圧となって自動的にブレーキが投入される。41は油圧
ポンプ13の吐出油の最高圧を設定するリリーフ弁であ
る。
【0006】該リービングウインチ12は、図4(B)
に示すように、作業機の組立時に、巻上ウインチ9に巻
かれた巻上ロープ3をシーブ14、15に通すため、巻
上ロープ3よりはるかに細く、人手により操作できるリ
ービングロープ11をシーブ14、15に掛け、ブーム
2の根本側に該リービングロープ11の先端を引き出し
てワイヤロープグリップ16により巻上ロープ3とリー
ビングロープ11とを接続し、リービングウインチ12
の作動によりリービングロープ11を巻取ることによ
り、巻上ロープ3をシーブ14、15に掛ける。
【0007】上述のように、油圧タグライン用ウインチ
6とリービングウインチ12はそれぞれ異なる作業を行
うものであり、大型クレーン等の作業機においては、こ
れら双方のウインチ6、12を備えることが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
作業機において、特に大型のものは、油圧タグライン用
ウインチ6とリービングウインチ12とを備えているの
で、ウインチを2台必要とし、コストアップを招いてい
るという問題点がある。
【0009】また、図5(A)に示す従来の油圧タグラ
イン用ウインチ6用の油圧回路は、油圧モータ35の回
転トルクによりタグラインロープ5に一定の張力を与え
ているため、クラムシェルバケット4にタグラインロー
プ5を接続するために、巻取りドラムからタグラインロ
ープ5を引き出す時には、油圧タグライン用ウインチ6
を駆動するエンジンをいったん停止してからタグライン
ロープ5の引出しを行う必要があり、タグラインロープ
5の引出しに労力を要する。
【0010】また、油圧タグライン用ウインチ6用の油
圧モータ35は、メカニカルブレーキ(ネガティブブレ
ーキ)を持たないため、作業休止によりエンジンを停止
すると、タグラインロープ5が自重により緩んでしま
い、再度エンジンを始動する際に、タグラインロープ5
が急に巻取られるため、タグラインロープ5の取扱いに
注意を要し、作業性が悪いという問題点もある。
【0011】本発明は、上記した問題点に鑑み、1台の
ウインチを油圧タグライン用ウインチとリービングウイ
ンチとして共用し、構成の簡略化とコストダウンを図れ
る作業機のウインチ装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、油圧タグラインとリービ
ングウインチの油圧回路の共用が出来る作業機のウイン
チ装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、油圧タグラインとしての
使用時にもロープの引出しも容易となる作業性の良い作
業機のウインチ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業機の上部
旋回体にブームが取付けられ、該ブームより巻上ロープ
が垂下され、該巻上ロープにより作業具または荷物が支
持される作業機において、前記作業具の振れ止め用油圧
タグライン用ウインチと、作業機組立時のワイヤリング
作業に使用されるリービングウインチとに使用可能なウ
インチを備えると共に、前記油圧タグラインとリービン
グウインチとを選択的に切換えて使用可能とする使用モ
ード切換手段を設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0015】また、本発明の作業機のウインチ装置は、
前記ウインチが、油圧モータおよびブレーキ手段を備
え、前記油圧モータは、コントロール弁により駆動、停
止が制御され、前記コントロール弁が前記油圧モータを
駆動させる状態にあるときに、前記ブレーキ手段による
前記ウインチのブレーキを解除するブレーキ解除手段を
備えたことを特徴とする(請求項2)。
【0016】また、本発明の作業機のウインチ装置は、
前記ウインチが、油圧モータおよびブレーキ手段を備
え、前記油圧モータは、コントロール弁により駆動、停
止が制御され、前記使用モード切換手段により前記油圧
タグラインの使用を選択したときに、前記コントロール
弁の状態に拘らず、前記ブレーキ手段による前記ウイン
チのブレーキを解除するブレーキ解除手段を備えたこと
を特徴とする(請求項3)。
【0017】また、本発明の作業機のウインチ装置は、
前記ウインチが、油圧モータおよびブレーキ手段を備
え、前記油圧モータは、コントロール弁により駆動、停
止が制御され、前記コントロール弁が前記油圧モータを
駆動させる状態にあるときに、前記ブレーキ手段による
前記ウインチのブレーキを解除する第1のブレーキ解除
手段を備え、前記使用モード切換手段により前記油圧タ
グラインの使用を選択したときには、前記コントロール
弁の状態に拘らず、前記ブレーキ手段による前記ウイン
チのブレーキを解除する第2のブレーキ解除手段をさら
に備えたことを特徴とする(請求項4)
【0018】
【作用】請求項1においては、使用モード切換手段を操
作することにより、油圧タグラインとしての使用態様と
リービングウインチとしての使用態様が選択され、1台
のウインチが油圧タグラインとリービングウインチに共
用される。
【0019】請求項2においては、リービングウインチ
として使用される時は、コントロール弁の切り換え操作
により、ブレーキ手段によるウインチのブレーキが自動
的に解除され、油圧モータが正逆回転する。
【0020】請求項3においては、ウインチを油圧タグ
ラインとして使用する時は、コントロール弁の状態に拘
らず、ウインチのブレーキが解除される。この状態にお
いて、コントロール弁を巻取り側に操作することによ
り、油圧タグラインとしてウインチが作動する。また、
油圧タグラインとして使用する時は、通常はコントロー
ル弁を巻取り側に操作するが、ロープを繰り出す必要が
ある場合には、コントロール弁を繰り出し側に操作する
ことによって、ロープを繰り出すことができる。
【0021】請求項4においては、請求項2、請求項3
のブレーキ解除手段を共に備えたので、コントロール弁
が、リービングウインチと油圧タグラインで共用される
と共に、コントロール弁を油圧モータの駆動側に操作し
た時、あるいは油圧タグライン使用モードを選択した時
に、ウインチのブレーキが自動解除される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明による作業機のウイ
ンチ装置の一実施例を示す油圧回路図である。図1にお
いて、18は油圧タグライン用ウインチとリービングウ
インチに共用されるウインチ、18aはそのドラム、1
7は該ドラム18aに巻かれ、タグラインロープとリー
ビングロープとして共用されるロープである。19はド
ラム18aを正逆に回転させる油圧モータであり、油圧
タグライン用ウインチとしての機能を発揮させるため、
ロープ17にかかる張力により強制的に回転されて油圧
ポンプとしても作動可能なものである。20はばね内蔵
のブレーキシリンダ20aを有するウインチ用ネガティ
ブブレーキである。
【0023】21は油圧モータ19の油圧源となる油圧
ポンプであり、不図示のエンジンにより駆動されるもの
である。22はブレーキシリンダ20aのパイロット用
油圧源となるパイロット用油圧ポンプであり、本例のも
のは、前記油圧ポンプ21と同じエンジンにより駆動さ
れるクレーン等作業機の操作系油圧原用油圧ポンプと共
用可能なものである。
【0024】23は前記油圧ポンプ21と油圧モータ1
9との間の油圧回路に挿入された3位置方向切換弁で、
電磁、油圧操作式のコントロール弁である。該コントロ
ール弁23の2つの二次側回路43、44は油圧モータ
19の圧油の出入り口となる2つのポート19a、19
bに接続され、コントロール弁23の中立位置eにおい
ては、二次側回路43、44はコントロール弁23の内
部において短絡され、タンク28に連通し、タンク圧と
なる。
【0025】24は前記二次側回路43、44間に設け
たバイパス弁であり、油圧モータ19に供給される圧油
の流量を調整して油圧モータ19の回転速度、トルクを
調整する作用をなす。
【0026】25はブレーキ解除用方向制御弁であり、
該方向制御弁25は、前記コントロール弁23が中立位
置eから前記油圧モータ19の正転位置f、逆転位置g
への切り換え位置にある時に、その切り換え位置に呼応
して切り換わり、前記ネガティブブレーキ20のブレー
キシリンダ20aに二次側回路43、44のいずれかか
ら圧油を供給してブレーキを解除するものである。
【0027】26は、該ブレーキ解除用方向制御弁25
と前記ブレーキシリンダ20aとの間の油圧回路45に
挿入されたパイロット切換弁、27は前記パイロット用
油圧ポンプ22と該パイロット切換弁26との間の回路
46に挿入された電磁切換弁であり、そのソレノイド2
7aに、使用モード切換スイッチ33を介して電源47
に接続される。32はコントロール弁23の操作用スイ
ッチであり、コントロール弁23のソレノイド23aま
たは23bのいずれかを電源47に接続するものであ
る。
【0028】29、30はそれぞれ前記油圧ポンプ2
1、22の吐出油の最高圧を設定するリリーフ弁であ
る。
【0029】31、49は、油圧モータ19がロープ1
7によりドラム18aが逆転されたときに油圧モータ1
9の吸い込み側にキャビテーションが発生することを防
止するために油補給回路48に挿入されたチェック弁で
ある。それぞれのチェック弁31、49のクラッキング
圧は、リリーフ弁29の戻り側回路とタンク28との間
に挿入されたチェック弁49の方がチェック弁31より
も高く設定されている。
【0030】図1の回路において、ウインチ18を油圧
タグライン用ウインチとして使用する場合は、ロープ1
7は図4(A)に示したクラムシェルバケット4等の作
業具に接続される。この状態において、使用モード切換
スイッチ33を閉じると、電磁切換弁27のソレノイド
27aに通電され、電磁切換弁27がh位置からi位置
に切り換わり、パイロット用油圧ポンプ22からの圧油
が回路46を介してパイロット切換弁26のパイロット
室26aに加わり、これによりパイロット切換弁26が
k位置からj位置に切り換わり、ブレーキシリンダ20
aに圧油が供給され、ネガティブブレーキ20が解除さ
れる。
【0031】ここで、バイパス弁24は完全に締まって
いるものとし、操作用スイッチ32をb側に操作する
と、コントロール弁23のソレノイド23aに通電され
てコントロール弁23がf位置に切り換わり、二次側回
路43より油圧モータ19に油圧ポンプ21からの圧油
が供給され、ロープ17はリリーフ弁29により設定さ
れた油圧によって変わる所定の位置まで引寄せられ、ロ
ープ17には張力がかかった状態が維持される。
【0032】一方、ロープ17の繰出し時には、ロープ
17によりドラム18aが逆転され、油圧モータ19が
油圧ポンプとして作用する。この時、油圧モータ19の
ポート19aから油が吐出され、油が二次側回路43を
逆流して油圧ポンプ21の吐出回路のa点において油圧
ポンプ21の吐出油と合流し、その合流油がリリーフ弁
29によりリリーフされながらタンク28に戻る。ま
た、この時、油圧モータ19aの正転時の油の出口とな
るポート19bとタンク28との間を接続する油補給回
路48とその回路に挿入したチェック弁31を介して油
圧モータ19のポート19bより油圧モータ19に吸い
込まれる。
【0033】次に該ウインチ18をリービングウインチ
として使用する時は、使用モード切換スイッチ33を切
り、電磁切換弁27をノーマル位置(h位置)にする。
これにより、回路46の圧力はタンク圧となり、パイロ
ット切換弁26もノーマル位置(k位置)に戻る。
【0034】この状態において、操作用スイッチ32が
中立位置にあれば、ネガティブブレーキが投入された状
態を保ち、ドラム18aは回転しないため、ロープ17
は自重や外力により繰出されることはない。
【0035】リービングウインチとしての使用モードに
おいて、ロープ17の繰出しを行う際は、操作用スイッ
チ32をc側に切り換えることにより、コントロール弁
23のソレノイド23bに通電されてコントロール弁2
3がg位置に切り換わり、油圧ポンプ21の吐出油が油
圧モータ19のポート19bより供給され、同時に、二
次側回路44の油圧がブレーキ解除用方向制御弁25の
操作部に作用して該方向制御弁25が中立位置からm位
置に切り換わり、ブレーキシリンダ20aに圧油が供給
されるため、ネガティブブレーキ20が解除され、ドラ
ム18aが回転してロープ17が繰出される。この時の
ロープ17のスピードは、エンジン回転数により、また
はバイパス弁24を操作して高圧油を低圧側(二次側回
路43側)にバイパスさせることにより調整することが
できる。
【0036】反対に、図4(B)に示した巻上ロープ3
をシーブ14、15へ掛ける作業を行う際には、ロープ
17をシーブ14、15に掛けてワイヤロープグリップ
16により巻上ロープ3に接続しておき、操作用スイッ
チ32をb側に切り換えると、コントロール弁23のソ
レノイド23aに通電されてコントロール弁23がf位
置に切り換わり、油圧ポンプ21の吐出油が油圧モータ
19のポート19aより供給されると同時に、ブレーキ
解除用方向制御弁25が二次側回路43の油圧により中
立位置からn位置に切り換わり、パイロット切換弁26
を介してブレーキシリンダ20aに圧油が供給されてネ
ガティブブレーキ20が解除されるので、ロープ17に
より巻上ロープ3が巻取られる。この時のロープ17の
スピードは、前記繰出し時と同様に、エンジン回転数や
バイパス弁24の開度によって調整できる。
【0037】また、この時、ロープ17の張力は、リリ
ーフ弁29の設定圧力を調整することで調整することが
できるので、万一巻上ロープ3がブーム2に引っかかる
等のトラブルが発生した場合にも、ブーム2を損傷させ
ることなく、巻取りを停止させることができる。
【0038】エンジン停止時には、油圧ポンプ21、2
2からの圧油が発生しないため、ブレーキ解除用方向制
御弁25が中立位置に戻り、ブレーキシリンダ20aの
圧油が方向制御弁25からタンク28に戻り、タンク圧
となるため、ネガティブブレーキ20が作用し、ドラム
18aは確実に停止し、ロープ17が自重や外力によっ
て繰出されることはない。
【0039】上記実施例においては、使用モードの切換
手段であるスイッチ33により切り換えられる方向切換
弁として、電磁切換弁27とパイロット切換弁26の組
み合わせからなる弁を用いたが、図2に示すように、1
つの電磁切換弁42に置き換えてもよい。また、電磁切
換弁42の代わりに人力により切り換わる方向切換弁を
用いてもよい。また、使用モード切換手段に呼応して、
リリーフ弁29の設定圧が自動的に切り換わるようにし
てもよい。
【0040】また、上記実施例では、リービングウイン
チとしての使用モードにおいて、ブームシリンダ20a
を解除する手段として方向制御弁25を用いたが、それ
に代えて、図3に示すように、二次側回路43、44間
に高圧優先形のシャトル弁50を介在させ、このシャト
ル弁50から出力される圧力で切換わるパイロット切換
弁51を回路45に設けて、パイロット用油圧ポンプ2
2の圧油をブームシリンダ20aに導くようにしてもよ
い。この場合、パイロット切換弁51はp位置でタンク
28とブームシリンダ20aとを連通させ、q位置でタ
ンク28とブームシリンダ20aとを遮断し、パイロッ
ト油圧ポンプ22をブームシリンダ20aに連通させ
る。
【0041】この図3の場合、コントロール弁23がf
位置またはg位置に切換えられると二次側回路43また
は44に圧油が供給されて、その圧油はシャトル弁50
からパイロット切換弁51のパイロット室51aに伝達
されて、パイロット切換弁51をp位置からq位置に切
り換える。これにより、パイロット用油圧ポンプ22と
ブームシリンダ20aとが連通し、パイロット油圧ポン
プ22からの圧油が回路46、45を介してブームシリ
ンダ20aに供給されてネガティブブレーキが解除され
る。
【0042】また、上記したこれらの実施例では、エン
ジン回転数やバイパス弁24によってロープ17の巻取
り速度、繰出し速度を調整するようにしたが、コントロ
ール弁23を比例切換式とすることでバイパス弁24を
省略できる。
【0043】
【発明の効果】請求項1によれば、1台のウインチを油
圧タグライン用ウインチとリービングウインチとに共用
できるようにしたので、全体構成が簡単となり、コスト
ダウンが図れる。
【0044】請求項2によれば、請求項1の効果に加
え、コントロール弁の操作により、ウインチのブレーキ
が自動的に解除されるため、ブレーキ操作を必要とせ
ず、リービングウインチとして用いる場合であっても、
操作上何ら支障無くリービングウインチとして操作する
ことができるという効果が得られる。
【0045】請求項3によれば、請求項1の効果に加
え、油圧タグラインとして用いる場合には、使用モード
選択手段を切り換えることにより、ウインチのブレーキ
が解除され、コントロール弁を巻取り側に操作すること
により、ブレーキ操作を特に必要とせず、操作上何ら支
障なく油圧タグラインとして使用できるという効果が得
られる。また、ドラムからロープを引出す場合は、コン
トロール弁を操作することによってロープを繰出すこと
ができるので、労力が軽減され、容易かつより安全にロ
ープの繰出しが行える。また、ウインチにネガティブブ
レーキを備えれば、油圧タグラインを使用しない時に
は、ネガティブブレーキの作用によりロープの緩みがで
ないため、作業性がよい。
【0046】請求項4によれば、コントロール弁を含め
て油圧回路が共用されることにより、全体構成がより簡
単となり、さらなるコストダウンが図れる。また、使用
モード選択手段の操作により、油圧タグラインあるいは
リービングウインチとして用いることが可能となり、ブ
レーキ操作を必要とせず、操作上何ら支障なく使用でき
る。また、ドラムからロープを引出す場合は、コントロ
ール弁を操作することによってロープを繰出すことがで
きるので、労力が軽減され、容易かつより安全にロープ
の繰出しが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による作業機のウインチ装置の一実施例
を示す油圧回路図である。
【図2】本発明による作業機のウインチ装置の他の実施
例を示す油圧回路図である。
【図3】本発明による作業機のウインチ装置の他の実施
例を示す油圧回路図である。
【図4】(A)は従来の油圧タグラインを備えた作業機
を示す側面図、(B)は従来のリービングウインチを備
えた作業機を示す側面図である。
【図5】(A)は一般的な油圧タグラインの油圧回路
図、(B)は一般的なリービングウインチの油圧回路図
である。
【符号の説明】
1c:上部旋回体、2:ブーム、3:巻上ロープ、4:
クラムシェルバケット、5:タグラインロープ、6:油
圧タグライン用ウインチ、8、13:油圧ポンプ、9:
巻上ウインチ、12:リービングウインチ、17:ロー
プ、18a:ドラム、18:ウインチ、19:油圧モー
タ、20:ネガティブブレーキ、20a:ブレーキシリ
ンダ、21:油圧ポンプ、22:パイロット用油圧ポン
プ、23:コントロール弁、24:バイパス弁、25:
ブレーキ解除用方向制御弁、26、51:パイロット切
換弁、27:電磁切換弁、29、30:リリーフ弁、3
2:操作用スイッチ、33:使用モード切換スイッチ、
42:電磁切換弁、50:高圧優先形シャトル弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業機の上部旋回体にブームが取付けら
    れ、該ブームより巻上ロープが垂下され、該巻上ロープ
    により作業具または荷物が支持される作業機において、 前記作業具の振れ止め用油圧タグライン用ウインチと、
    作業機組立時のワイヤリング作業に使用されるリービン
    グウインチとに使用可能なウインチを備えると共に、 前記油圧タグラインとリービングウインチとを選択的に
    切換えて使用可能とする使用モード切換手段を設けたこ
    とを特徴とする作業機のウインチ装置。
  2. 【請求項2】前記ウインチは、油圧モータおよびブレー
    キ手段を備え、 前記油圧モータは、コントロール弁により駆動、停止が
    制御され、 前記コントロール弁が油圧モータを駆動させる状態にあ
    るときに、前記ブレーキ手段による前記ウインチのブレ
    ーキを解除するブレーキ解除手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の作業機のウインチ装置。
  3. 【請求項3】前記ウインチは、油圧モータおよびブレー
    キ手段を備え、 前記油圧モータは、コントロール弁により駆動、停止が
    制御され、 前記使用モード切換手段により前記油圧タグラインの使
    用を選択したときに、前記油圧モータの正逆転、停止を
    制御するコントロール弁の状態に拘らず、前記ブレーキ
    手段による前記ウインチのブレーキを解除するブレーキ
    解除手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作
    業機のウインチ装置。
  4. 【請求項4】前記ウインチは、油圧モータおよびブレー
    キ手段を備え、 前記油圧モータは、コントロール弁により駆動、停止が
    制御され、 前記コントロール弁が前記油圧モータを駆動させる状態
    にあるときに、前記ブレーキ手段による前記ウインチの
    ブレーキを解除する第1のブレーキ解除手段を備え、 前記使用モード切換手段により前記油圧タグラインの使
    用を選択したときには、前記コントロール弁の状態に拘
    らず、前記ブレーキ手段による前記ウインチのブレーキ
    を解除する第2のブレーキ解除手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の作業機のウインチ装置。
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