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JPH10287504A - エアゾール - Google Patents

エアゾール

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Publication number
JPH10287504A
JPH10287504A JP9090910A JP9091097A JPH10287504A JP H10287504 A JPH10287504 A JP H10287504A JP 9090910 A JP9090910 A JP 9090910A JP 9091097 A JP9091097 A JP 9091097A JP H10287504 A JPH10287504 A JP H10287504A
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JP
Japan
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aerosol
solvent
present
injection
propellant
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Application number
JP9090910A
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English (en)
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JP3922659B2 (ja
Inventor
Shoichi Kawamoto
尚一 河本
Shusaku Tsutsumi
周作 堤
Hidenori Ando
秀紀 安藤
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP09091097A priority Critical patent/JP3922659B2/ja
Priority to MYPI9706075 priority patent/MY136637A/en
Priority to IDP973898A priority patent/ID20772A/id
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアゾール噴射後の害虫の移動距離を抑制で
き、それによってエアゾールの無駄な使用を減らすこと
ができ且つ環境衛生上好ましく、更に殺虫効果が優れる
エアゾールを提供すること。 【手段】 殺虫剤と溶剤を含む原液及び噴射剤を含有
し、害虫を防除するエアゾールにおいて、該原液と噴射
剤との割合(v/v)が1:3〜1:5であり、溶剤の
噴射量が4.0ml/10秒以上であるエアゾール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫を防除するエ
アゾール、好ましくは大量噴射型エアゾールに関する。
詳しくは、エアゾール噴射後の害虫の移動距離を顕著に
抑制でき、且つ優れた殺虫効果を有するエアゾールに関
する。
【0002】
【従来技術】害虫を防除する為に用いられる製剤の1つ
としてエアゾールが挙げられる。エアゾールは従来から
広く知られており、その使用が簡単であることから商品
としても多くが上市されている。そしてこれらはその効
力を高めるための手段について様々な検討がなされてお
り、例えば、殺虫効力の強い殺虫剤を有効成分として用
いたり、殺虫剤を含む原液の組成物について検討した
り、噴射量を調整するなどが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、対象とする
害虫に対するエアゾールの効果は、常に使用者の満足で
きるものとは限らず、害虫の殺虫剤に対する抵抗性の発
生、生活環境の変化、さらには法律上の規制などによっ
て変化している。その為に、従来より優れたエアゾール
の開発がしばしば望まれている。例えば、ゴキブリなど
の害虫は、俊敏性が高く、更に殺虫剤に対する抵抗性が
発生しやすいことから、エアゾールを噴射しても、害虫
は暫く移動してしまう。これに対して多くの使用者は、
害虫がノックダウンするまで更に繰り返しエアゾールを
噴射することになる。このように繰り返し噴射すると、
エアゾールを無駄に使用することになるばかりか、使用
者の生活環境をも悪化させてしまう。
【0004】本発明の目的は、上記の欠点を解決した従
来より優れた新たなエアゾールを提供することにある。
本発明の更なる目的は、エアゾール噴射後の害虫の移動
距離を抑制でき、それによってエアゾールの無駄な使用
を減らすことができ且つ環境衛生上好ましく、更に殺虫
効果が優れるエアゾールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、下記の特定の構成のエアゾールによって上記の
目的を達成することを見いだし、本発明に到達した。 (1) 殺虫剤と溶剤を含む原液及び噴射剤を含有し、
害虫を防除するエアゾールにおいて、該原液と噴射剤と
の割合(v/v)が1:3〜1:5であり、溶剤の噴射
量が4.0ml/10秒以上であることを特徴とするエ
アゾール。 (2) 大量噴射型であることを特徴とする上記(1)
に記載のエアゾール。
【0006】本発明は、エアゾールにおいて原液と噴射
剤の割合(v/v)を特定の範囲に設定し、且つ原液に
含まれる溶剤の噴射量を4.0ml/10秒とすること
により、エアゾールを害虫に対して噴射処理した場所か
らの害虫の移動を顕著に抑制する効果を有し、且つ優れ
た殺虫効果を発揮するエアゾールを提供することができ
る。具体的には、本発明のエアゾールを害虫に向かって
噴射すると、とりわけゴキブリなど徘徊行動をとり、俊
敏性の高いタイプの害虫に対して、その場からほとんど
移動することなくその活動を停止させることができ、且
つその害虫を有効に殺虫することができる。
【0007】前述の如く、従来のエアゾールでは、噴射
処理をしてもその場所から害虫があちこちに移動するの
で、その活動が停止するまでエアゾールの噴射を続けて
しまう。しかしながら、本発明においては、エアゾール
を害虫に対して噴射処理した場所からの害虫の移動を抑
制することができるので、噴射する回数を減らすことが
でき、エアゾールの消費を少なくでき、無駄をなくすこ
とができる。そして効果的に害虫をノックダウンさせる
ことができるので、周囲環境へ噴射するエアゾールの量
が適正となり、人の生活環境の汚染を抑制できるという
有用性がもたらされる。
【0008】エアゾールにおいて、殺虫剤の量を増やす
ことなく原液中の溶剤の量を従来よりも増やし、原液と
噴射剤との割合〔v/v(容量/容量)〕を1:3〜
1:5に調整し、エアゾールを噴射した際の溶剤の噴射
量を10秒あたり4.0ml以上とすることにより、噴
射された原液中の殺虫剤と所定量の溶剤が有効に相互作
用し、害虫に対して相乗効果的に作用して、素早く且つ
効果的に害虫をノックダウンさせることができ、且つ優
れた殺虫効果を発現させることができたものと考えられ
る。本発明の効果において、上記エアゾール噴射後の害
虫の移動距離の抑制効果は、単なる殺虫効果とは異質の
ものである(即ち、殺虫効果が優れたものでも、エアゾ
ール噴射後の害虫の移動距離の抑制効果が良くなるとは
限らない)。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における殺虫剤と溶剤を含
む原液と噴射剤との割合(v/v)は、1:3〜1:5
となるように調整すればよい。本発明において、前記割
合(v/v)が1:3未満であると、エアゾール噴射後
の害虫の移動距離の抑制効果が不十分となる。また、前
記割合(v/v)が1:5を越えると、エアゾール噴射
後の害虫の移動距離の抑制効果が不十分となる。更に十
分な殺虫効果を得られないことがある。
【0010】本発明のエアゾールはそれを噴射した際の
溶剤の噴射量が4.0ml/10秒以上となる。ここ
で、溶剤の噴射量としては、5.0ml/10秒以上が
好ましく、より好ましくは6.0ml/10秒以上であ
る。溶剤の噴射量としては、上限としては、本発明の効
果が奏されている量であれば特に制限はされないが、好
ましくは10.0ml/10秒程度である。溶剤の噴射
量が4.0ml/10秒未満であると、エアゾール噴射
後の害虫の移動距離の抑制効果、更に殺虫効果が不十分
となる。
【0011】更に、本発明のエアゾールは、大量噴射型
であることが好ましい。これにより本発明の効果がより
有効に発現されるようになる。本発明において、大量噴
射型とは、従来のエアゾールの噴射量と比べて、単位時
間当りの噴射量が3〜7倍程度に増大されたことを意味
し、具体的には全体の噴射量が、好ましくは20〜10
0ml/10秒であり、より好ましくは25〜70ml
/10秒であることを意味する。上記の溶剤及びエアゾ
ール全体の噴射量は10秒あたりに噴射される量を意味
し、エアゾールを10秒間噴射し、その間に噴射された
溶剤又は噴射物の量を測定することにより得られる。こ
のような大量噴射を可能とするための手段としては、目
的とする噴射が可能となるバルブ孔径やボタン孔径を選
択したり、噴射圧を調整するなどの手段があるが本発明
にいう大量噴射が可能となる手段を選べばよい。
【0012】本発明において、原液と噴射剤との特定の
割合(v/v)、溶剤の噴射量及び大量噴射型と、本発
明の効果との関係を本発明の具体例を挙げて更に説明す
れば次のとおりである。 (A)殺虫剤を0.5グラム含む原液50ml(溶剤で
トータル50mlとする)と噴射剤250mlからなる
大量噴射型エアゾール〔原液と噴射剤との割合(容
量)、1:5.00〕。 (B)殺虫剤を0.5グラム含む原液70ml(溶剤で
トータル70mlとする)と噴射剤230mlからなる
大量噴射型エアゾール〔原液と噴射剤との割合(容
量)、1:3.33〕。
【0013】上記(A)と(B)のエアゾールは、本発
明における効果を比べたときに、その噴射量が同じで
(例えばどちらも従来のものより3倍程度増大された大
量噴射型)、エアゾール中の殺虫剤の量が同じであって
も、(B)の方が(A)より優れたものとなる。即ち、
原液中の溶剤の量を増やして噴射剤に対する原液の割合
を特定量増やすことで、溶剤の噴射量がより多くなり、
本発明の効果をさらに増大させることができる。また上
記(A)のエアゾールにおいて、噴射量を増大させた
(例えば5倍程度に)大量噴射型エアゾールを(C)と
した時、(A)に比して(C)の噴射量がより多くな
り、効果はより優れたものとなる。本発明においては、
噴射量が大きいほうが好ましい。
【0014】本発明においては、有効成分である殺虫剤
の量は増やさず、従来のエアゾールと比較して噴射後の
雰囲気中の有効成分である殺虫剤の気中濃度は殆ど同じ
であるにもかかわらず、本発明のエアゾールは、上記の
ように噴射後の害虫の移動距離を著しく抑制でき、且つ
その殺虫効果も優れる。このことを具体的に説明する。
本発明のエアゾール(後述の実施例のサンプル2)と従
来のエアゾール(後述の比較例1のサンプル)を噴射し
て、その噴射空間内の殺虫剤(イミプロトリン)の濃度
を求めた。 (測定方法)容積33m2 (3.5m×3.5m×2.
7m)のチャンバーに、壁から距離1m、高さ1mの位
置に、内部にシリカゲル約3gが入ったサンプリング管
(直径15mm、長さ10cm)を取り付ける。このチ
ャンバーの壁から0.5m、高さ0.5mの位置より、
上記各エアゾールを、チャンバー内の床と壁の角に向か
って所定時間噴射した。尚、噴射時間は、殺虫剤が噴射
される量を両サンプルにおいて同じになるように設定し
た。上記サンプリング管の位置より、15リットル/分
で、チャンバー内の空気を3分間吸入して、チャンバー
内の空気中の噴霧粒子をシリカゲルの入ったサンプリン
グ管で均一にトラップする。
【0015】サンプリングは、噴射直後より所定の間隔
で、20分間まで行い、シリカゲルにトラップした殺虫
剤を、ガスクロマトグラフィーを用いて分析を行い、次
式により1m3 あたりの殺虫剤の濃度を求めた。 殺虫剤の気中濃度(μg/m3 )=殺虫剤分析値(μ
g)/〔サンプリング流量(リットル/分)×吸引時間
(分)×1000〕
【0016】尚、各々のエアゾールにおいて2回の測定
を行い、その平均値をグラフにしたものを図1に示す。
図1は、噴射後の時間と各々のエアゾールの噴射後の殺
虫剤の噴射空間内の気中濃度の関係を示すグラフであ
る。図1をみると明らかなように、本発明のエアゾール
と従来のエアゾールとでは、有効成分である殺虫剤の気
中濃度は殆ど同じであった。従って、このように噴射後
の雰囲気中の有効成分である殺虫剤の気中濃度は殆ど同
じであるにもかかわらず、本発明のサンプルは、後述の
ように噴射後の害虫の移動距離を著しく抑制でき、且つ
その殺虫効果も優れる。従って、本発明の効果は、有効
成分の殺虫剤のみによらず、殺虫剤、溶剤、噴射剤とそ
れら量比、及び噴射量、溶剤の噴射量が適正に相互作用
して、有効に発現されるものである。
【0017】尚、本発明のエアゾールは、内容物を一気
に全量噴出させるものではなく、適宜繰り返し噴射して
害虫を防除することのできるエアゾールである。
【0018】本発明のエアゾールにおける原液とは、殺
虫剤と溶剤を含み、更にこれらの他に、必要に応じて界
面活性剤などを含む組成物である。殺虫剤としては、ピ
レスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメイト
系殺虫剤等を挙げることができる。ピレスロイド系殺虫
剤としては、フラメトリン、シフェノトリン、フェノト
リン、ペルメトリン、レスメトリン、アレスリン、フタ
ルスリン、エムペントリン、テフルスリン、プラレトリ
ン、イミプロトリン、トランスフルスリン(ベンフルス
リン)等が挙げられる。有機リン系殺虫剤としては、フ
ェニトロチオン、クロルピリホス、マラソン、ジクロル
ボス、ピリダフェンチオン、トリクロルホン等が挙げら
れる。カーバメイト系殺虫剤としては、カルバリル、ベ
ンフラカルブ、プロポキスル等を挙げることができる。
そして、上記ピレスロイド系化合物の殺虫効力を増強す
る化合物(共力剤)としては、例えばピペロニルブトキ
サイド、オクタクロロジプロピルエーテル、N−(2−
エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシ
クロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,3−ジカル
ボキシイミド、イソボルニルチオシアノアセテートおよ
びN−(2−エチニル)−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘ
プタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドなどが挙
げられる。
【0019】本発明においてこの他の殺虫剤としては、
ヒノキ、スギ及びヒバの精油、メントール、キハダ類の
抽出物、柑橘類の果皮及び種子からの抽出物、芳香族ス
ルフォンアミド誘導体、水酸化トリシクロヘキシル錫、
4,4’−ジブロムベンジル酸イソプロピル、2,3−
ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニ
ルニ−N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバメイ
ト、シラン化合物、ケイ皮酸誘導体、酢酸シンナミル、
ブフロフェジン、イソプロチオラン、パラオキシ安息香
酸エステル、ヨウ素化ホルマール、フェノール類、フタ
ル酸エステル、3−ブロモ−2,3−ヨード−2−プロ
ペニル−エチルカルボナート、モノテルペン系ケトン
類、モノテルペン系アルデヒド類、モノテルペン系エポ
キサイド類、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニル
などが挙げられる。
【0020】また、殺虫剤としては、メトプレンなどの
昆虫幼若ホルモン剤、プレコセンなどの抗幼若ホルモン
剤、エクダイソンなどの脱皮ホルモン剤等の害虫のホル
モン剤、あるいは抗ホルモン剤も挙げることができる。
【0021】本発明において使用される殺虫剤の添加量
としては、従来のエアゾールにおいて用いられている量
を使用することができるが、目安としては溶剤に対して
0.1〜2.0wt/v%(重量/容量%)が好まし
い。
【0022】そして、上記殺虫剤以外にも各種の薬剤が
添加できる。例えば、害虫忌避剤、殺菌剤、防黴剤、消
臭剤、芳香剤、着色料などを配合することもできる。害
虫忌避剤として2,3,4,5−ビス(δ−ブチレン)
−テトラヒドロフルフラール、N,N−ジエチル−m−
トルアミド、ジ−n−プロピルイソシンコロメート、ジ
−n−ブチル酢酸、2−ハイドロキシエチルオクチル硫
酸、2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、シクロヘキシ
ミド、β−ニトロスチレンシアノアクリルニトリル、ト
リブチル錫塩酸塩、トリニトロベンゼン−アニリン複合
体、ナフタリンなど、殺菌剤あるいは防黴剤としては、
2,4,4’−トリクロロ−2’−ハイドロキシジフェ
ニルエーテル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルホニル)ピリジン、アルキルベンジルメチ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルメチル−{2−
〔2−(p−1,1,3,3−テトラメチルブチルフェ
ノキシ)エトキシ〕エチル}アンモニウムクロライド、
4−イソプロピルトロポロン、N,N−ジメチル−N’
−フェニル−N’−(フルオロジクロロメチルチオ)ス
ルフォンアミド、2−(4’−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾール、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタ
ルイミド、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジ
オキシン、イソプロピルメチルフェノール、O−フェニ
ルフェノール、p−クロロ−m−キシレノール等が用い
られ、消臭剤としては、ラウリル酸メタアクリレートな
ど、そして、芳香剤としてはイグサの精油成分、ヒノキ
の精油成分、シトロネラ、レモン、レモングラス、オレ
ンジ、ユーカリ、ラベンダーなどが配合できる。
【0023】本発明において用いることができる溶剤と
しては、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲ
ン化炭化水素類、アルコール類、エーテル類、エステル
類等を挙げることができる。これら溶剤としては、例え
ば、ヘキサン、ケロシン(灯油)、n−ペンタン、is
o−ペンタン、シクロペンタン等の脂肪族炭化水素類:
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類:
ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類:エタノール、イソプロピルアルコール、エチレング
リコール、ブチルジグリコール等のアルコール類:アセ
トン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル等のエー
テル類:酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル等のエ
ステル類を挙げることができる。この他にもアセトニト
リルなどのニトリル類:ジメチルホルムアミドなどのア
ミド類:大豆油、綿実油等の植物油、及び水などを使用
することができる。さらにはこれらの混合溶剤であって
もよい。本発明においては、溶剤としては有機溶剤が好
ましく、より好ましくはアルコール類、芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類である。更に好ましくは炭素数1
0〜16個の脂肪族炭化水素類が挙げられる。本発明に
おける溶剤の含有量としては、上記原液と噴射剤との割
合を満たし、溶剤の噴射量が上記範囲になるような量で
あればいずれでもよいが、目安としてエアゾール中16
v/v%〜25v/v%が好ましい。このような溶剤の
含有量とすることで、本発明の効果をより有効に発現さ
せることができる。
【0024】本発明において界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、デカグリセリンモノオレ
ートなどが挙げられる。
【0025】また、界面活性剤は、主に溶剤に殺虫剤を
乳化、分散もしくは可溶化するために使用することがで
きるが、本発明の殺虫効果を高める場合もありうる。界
面活性剤の添加量としては、目的とする効果が得られる
量を適宜加えればよく、溶剤と殺虫剤との親和性に影響
されるが、例えば、原液中0.5〜10wt/v%%程
度を加えればよい。
【0026】本発明において噴射剤としては、例えば、
液化石油ガス(LPG)、プロパン、イソブタン、n−
ブタン、イソペンタン、n−ペンタン、シクロペンタ
ン、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、液化炭酸
ガス、塩素を含まないフロンガス(代替フロンと呼ばれ
ているガス、例えばHFC−125、HFC−134
a、HFC−143a、HFC−152a、HFC−3
2など)、及びこれらの混合物などが挙げられる。本発
明において、エアゾール中の噴射剤の量としては、上記
原液との割合を満たすような量であればよい。
【0027】本発明のエアゾールは、主に溶剤と殺虫剤
を含む原液と噴射剤とからなり、これらを加圧充填でき
る容器と、ここから所定量を所望の空域にスプレーする
ための手段(バルブ、操作ボタンなど)とを具備してい
るものである。そしてスプレーする為の手段としては、
この他にもトリガータイプのものであってもよく、大量
噴射を行う上ではその操作性からいってトリガータイプ
のものが好適な手段として挙げられる。
【0028】本発明における防除対象としては、屋内外
に生息する害虫および屋内塵性ダニ類など全般に亘る。
屋内外に生息する害虫としては衛生害虫あるいは生活害
虫等が挙げられる。例えば衛生害虫としてはゴキブリ類
(チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ
等)、ハエ類(イエバエ、クロバエ、ニクバエ等)、カ
類(イエカ、ヤブカ、シマカ等)、シラミ類、ノミ類等
が挙げられ、更に生活害虫としてはシロアリ(羽ア
リ)、クロアリ、クモ、ハチ、ケムシ、ムカデ、ゲジゲ
ジ、ヤスデ、シバンムシ、アリガタバチ、ユスリカ、チ
ョウバエ、カメムシ、キクイムシ、ダンゴムシ、ワラジ
ムシ、シミ、イガ、コイガ、カツオブシムシおよびヌカ
カ等が例示できる。更に屋内塵性ダニ類としては室内で
繁殖増殖するダニ類、あるいは室内に迷入してくるダニ
類として例えば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ
等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等
のコナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ等のニクダ
ニ類、フトツメダニ、ミナミツメダニ等のツメダニ類、
ホコリダニ類、ササラダニ類、イエダニ、トリサシダ
ニ、ワクモ、マダニ類等の動物寄生性ダニ類などが挙げ
られる。本発明のエアゾールは、飛翔性害虫はもちろん
のこと、俊敏性の高い徘徊行動をとる害虫に対して特に
有効である。
【0029】
【実施例】以下に実施例によって、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 (害虫の噴射後の移動距離の試験) (1)試験サンプルの作成 〔サンプル1〕(原液:噴射剤=1:3.44(v/
v)) エアゾール(全量300ml)として、殺虫剤(イミプ
ロトリン0.6重量%)を含む原液(溶剤として1号灯
油)67.5mlと噴射剤(DMEおよびLPG、比率
54.5:45.5)232.5mlをエアゾール用容
器に充填した。そして噴射量が27ml/10秒となる
ように調整した大量噴射型エアゾールを得た。ここで、
溶剤の噴射量としては、6ml/10秒である。
【0030】〔サンプル2〕(原液:噴射剤=1:3.
44(v/v)) エアゾール(全量300ml)として、殺虫剤(イミプ
ロトリン0.6重量%)を含む原液(溶剤として1号灯
油)67.5mlと噴射剤(サンプル1と同じもの)2
32.5mlをエアゾール用容器に加圧充填した。そし
て噴射量が45ml/10秒となるように調整した大量
噴射型エアゾールを得た。ここで、溶剤の噴射量として
は、10ml/10秒である。
【0031】〔比較例1のサンプル〕(原液:噴射剤=
1:1.22(v/v)) エアゾール(全量300ml)として、殺虫剤(イミプ
ロトリン1.5重量%)を含む原液(溶剤として1号灯
油)135mlと噴射剤(上記サンプル1と同じ)16
5mlをエアゾール用容器に充填した。そして噴射量が
9ml/10秒となるように調整したエアゾールを得
た。ここで、溶剤の噴射量としては、4ml/10秒で
ある。
【0032】〔比較例2のサンプル〕(原液:噴射剤=
1:5.67(v/v)) エアゾール(全量300ml)として、殺虫剤(イミプ
ロトリン0.9重量%)を含む原液(溶剤として1号灯
油)45mlと噴射剤(サンプル1と同じ)255ml
をエアゾール用容器に加圧充填した。そして噴射量が2
7ml/10秒となるように調整した大量噴射型エアゾ
ールを得た。ここで、有機溶剤の噴射量としては、4m
l/10秒である。
【0033】(2)供試虫 クロゴキブリ成虫雌(Periplaneta fuliginosa)および
チャバネゴキブリ雌成虫(Blattella germanica)を試験
に用いた。 (3)試験方法 容積35m3 のチャンバー内の床面に、半径10〜70
cmの同心円を書いた模造紙を敷き、その円の中心部に
供試虫10頭を入れた円筒(直径20cm、高さ45c
m)を置き、円筒上部に、中央に5cmの孔が開いた蓋
をした。次にサンプルを蓋の孔から6秒間噴射し、その
後直ぐに円筒を除去し、床面に敷いた同心円上での供試
虫の状況を観察し、併せて同心円中央部からの移動距離
を測定した。(図2参照)
【0034】供試虫の移動距離(cm)についてはMD
50値(供試虫の50%がノックダウンするまでに上記
円の中心から移動する距離)およびMD95値(供試虫
の95%がノックダウンするまでに上記円の中心から移
動する距離)を測定した。さらに、ノックダウンした供
試虫を別の容器に移して観察を続け、噴射後24時間に
その致死率(%)も算出した。なお試験結果は上記試験
を2回行った時の値の平均値で示した。本試験の概略を
図2に、また試験結果を第1表に示した。
【0035】
【表1】
【0036】(4)試験結果 クロゴキブリに対する効果(第1表)において、本発明
の大量噴射型エアゾールであるサンプル1と2は、いず
れも比較例1サンプルおよび比較例2サンプルより、噴
射後のクロゴキブリの移動距離が著しく小さく、且つそ
の殺虫効果も十分であった。比較例2のサンプルは、溶
剤の噴射量が本発明の範囲内で、大量噴射型のエアゾー
ルであるが、原液と噴射剤の割合が本発明の範囲から外
れているため、噴射後のクロゴキブリの移動距離が大き
くなってしまった。従って、本発明においては、本発明
の原液と噴射剤の割合及び溶剤の噴射量のすべてを満た
さないと、本発明の効果が得られないことが判る。上記
試験をチャバネゴキブリについても行ったところ、上記
と同様の結果が得られ、本発明のサンプル1、2は噴射
後の移動距離が著しく小さく、且つその殺虫効果も十分
であった。
【0037】実施例2 (ノックダウン試験)上記実施例1において用いた本発
明のサンプル1及び2、比較例1及び2用サンプルを用
いてKT50(50%の供試虫がノックダウンする時間
(秒))及びKT90(90%の供試虫がノックダウン
する時間(秒))及び24時間後の致死率を測定した。
測定方法と評価方法を下記に示す。ノックダウン試験の
概要を図3に示す。カップ1(直径10cm、深さ10
cm)に、10匹のクロゴキブリ(供試虫2)を入れ
る。クロゴキブリを入れたカップを床面に対して斜めに
設置し、カップ1から約50cm離れ、床面からの高さ
約40cmのところから、各サンプル(検体3)を1秒
間噴射する。噴射後、直ちにクロゴキブリを観察容器
(直径50cm、高さ12cm)に移し、時間経過毎に
クロゴキブリのノックダウン数を記録する。また、ノッ
クダウンの観察終了後、クロゴキブリを別の清潔な容器
に移し、餌と水を与えて24時間後の死亡数を記録し
た。これらの結果を下記第2表に示す。
【0038】
【表2】
【0039】第2表を見ると、本発明のサンプル1及び
2は、比較例1及び2のサンプルと比較すると、KT5
0値とKT90値において、著しく優れていることが判
る。また、本発明のサンプル1とサンプル2を比べる
と、噴射量のより多いサンプル2のほうが優れているこ
とが判る。
【0040】
【発明の効果】本発明のエアゾールは、エアゾールを噴
射処理した場所からの害虫の移動を抑制する効果に優れ
ており、従来のエアゾールのように害虫の活動が停止す
るまでエアゾールを噴射し続ける必要がなく、エアゾー
ルの無駄な消費を軽減でき且つ環境衛生上でも好まし
く、更に殺虫効力も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明と比較例のエアゾールの噴射後の殺虫
剤の気中濃度の経過時間での変化を示すグラフを示す図
である。
【図2】 エアゾールを噴射した害虫の移動距離を測定
する試験の概略を示すための図である。
【図3】 エアゾールにおけるノックダウン試験の概略
を示すための図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺虫剤と溶剤を含む原液及び噴射剤を含
    有し、害虫を防除するエアゾールにおいて、該原液と噴
    射剤との割合(v/v)が1:3〜1:5であり、溶剤
    の噴射量が4.0ml/10秒以上であることを特徴と
    するエアゾール。
  2. 【請求項2】 大量噴射型であることを特徴とする請求
    項1に記載のエアゾール。
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