JPH10282434A - らせんくさび形光学補正器 - Google Patents
らせんくさび形光学補正器Info
- Publication number
- JPH10282434A JPH10282434A JP8833097A JP8833097A JPH10282434A JP H10282434 A JPH10282434 A JP H10282434A JP 8833097 A JP8833097 A JP 8833097A JP 8833097 A JP8833097 A JP 8833097A JP H10282434 A JPH10282434 A JP H10282434A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wedge
- spiral
- ring
- shaped
- spiral wedge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 66
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims abstract description 45
- 230000004075 alteration Effects 0.000 claims description 12
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 11
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 5
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- 101100269850 Caenorhabditis elegans mask-1 gene Proteins 0.000 description 2
- 235000001674 Agaricus brunnescens Nutrition 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Optical Filters (AREA)
- Telescopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構成が簡単で制御が容易ならせんくさび形光
学補正器を提供する。 【解決手段】 ガラスのくさびをリング状に形成したら
せん状くさびリング22と、円弧状くさび23とを用
い、らせん状くさびリング22をモータ24で回転させ
ることにより、機械的エンドがなくなり、制御が容易に
なり、構成が簡単となる。また、らせん状くさびリング
22を回転させるモータ24を逆回転させる必要がない
ので、従来のようなモータやねじのバックラッシュを考
慮する必要がない。らせん状くさびリング22と円弧状
くさび23とが光濃度フィルタ或いは位相補償板を構成
する場合には、メカリミットを用いずに簡単な構成で連
続的に光濃度或いは位相を補正することができる。
学補正器を提供する。 【解決手段】 ガラスのくさびをリング状に形成したら
せん状くさびリング22と、円弧状くさび23とを用
い、らせん状くさびリング22をモータ24で回転させ
ることにより、機械的エンドがなくなり、制御が容易に
なり、構成が簡単となる。また、らせん状くさびリング
22を回転させるモータ24を逆回転させる必要がない
ので、従来のようなモータやねじのバックラッシュを考
慮する必要がない。らせん状くさびリング22と円弧状
くさび23とが光濃度フィルタ或いは位相補償板を構成
する場合には、メカリミットを用いずに簡単な構成で連
続的に光濃度或いは位相を補正することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球面収差等を補正
するらせんくさび形光学補正器に関し、特に顕微鏡等の
光学系でガラスを通して試料を検査すべく、その光学系
とガラス間に介在させてガラスの厚みによる収差等を補
正するらせんくさび形光学補正器に関する。
するらせんくさび形光学補正器に関し、特に顕微鏡等の
光学系でガラスを通して試料を検査すべく、その光学系
とガラス間に介在させてガラスの厚みによる収差等を補
正するらせんくさび形光学補正器に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造用マスク等の線幅等のパター
ン検査には例えば米国Siscan社製の共焦点走査方
式レーザ顕微鏡やTVカメラ等の光学系が用いられてい
る。
ン検査には例えば米国Siscan社製の共焦点走査方
式レーザ顕微鏡やTVカメラ等の光学系が用いられてい
る。
【0003】図6は顕微鏡による半導体製造用マスクの
試料としてのパターンの検査の従来例を示す概念図であ
り、図7は図6の部分拡大図である。図8は顕微鏡によ
るマスクのパターン検査の他の従来例を示す概念図であ
る。
試料としてのパターンの検査の従来例を示す概念図であ
り、図7は図6の部分拡大図である。図8は顕微鏡によ
るマスクのパターン検査の他の従来例を示す概念図であ
る。
【0004】マスクのパターン検査は、図6に示すよう
にガラス基板3上のCrパターン2aを、直接顕微鏡5
で観察することにより行われる。
にガラス基板3上のCrパターン2aを、直接顕微鏡5
で観察することにより行われる。
【0005】ところで、この検査においては、通常Cr
パターン2a側から観察するが、Crパターン2のエッ
チング時に等方性エッチングが生じ、図7に示すように
オーバーエッチング4が発生してきのこ断面形状とな
り、レジストパターン2bとCrパターン2aとの線幅
が相違した場合には、Crパターン2a側から観察して
もCrパターン2aを正確に観察することができない。
このため、ガラス基板3を顕微鏡5側となるようにし、
ガラス基板3を通してCrパターン2aを観察すること
がなされている(バックサイドメジャー)。
パターン2a側から観察するが、Crパターン2のエッ
チング時に等方性エッチングが生じ、図7に示すように
オーバーエッチング4が発生してきのこ断面形状とな
り、レジストパターン2bとCrパターン2aとの線幅
が相違した場合には、Crパターン2a側から観察して
もCrパターン2aを正確に観察することができない。
このため、ガラス基板3を顕微鏡5側となるようにし、
ガラス基板3を通してCrパターン2aを観察すること
がなされている(バックサイドメジャー)。
【0006】しかし、顕微鏡5でガラス基板3を通して
Crパターン2aを観察するときには、そのガラス基板
3の厚みtを考慮した光学系を組まなければ球面収差の
増大により像のぼけが発生する。また、うまく光学系を
組んでも一定のガラス厚にしか対応できない。
Crパターン2aを観察するときには、そのガラス基板
3の厚みtを考慮した光学系を組まなければ球面収差の
増大により像のぼけが発生する。また、うまく光学系を
組んでも一定のガラス厚にしか対応できない。
【0007】そこで、任意のガラス厚に対応すべく、図
8に示すような可変モノクル9を用いて観察することが
行われている。
8に示すような可変モノクル9を用いて観察することが
行われている。
【0008】可変モノクル9は、間隔が可変な2枚のガ
ラス板7,8で屈折率整合液6を挟んだものであり、屈
折率整合液6とガラス板7,8との合計の厚みを変える
ことにより、ガラス基板3の厚みによる収差を補正する
ようになっている。
ラス板7,8で屈折率整合液6を挟んだものであり、屈
折率整合液6とガラス板7,8との合計の厚みを変える
ことにより、ガラス基板3の厚みによる収差を補正する
ようになっている。
【0009】しかし、可変モノクル9は、ガラス板7,
8の平行性を保ちながら間隔を変えると共にガラス板
7,8から屈折率整合液6を出し入れしなければならな
いので、システムが複雑であり、事故による液漏れで使
用不可能となるおそれがある。
8の平行性を保ちながら間隔を変えると共にガラス板
7,8から屈折率整合液6を出し入れしなければならな
いので、システムが複雑であり、事故による液漏れで使
用不可能となるおそれがある。
【0010】そこで本発明者らは任意のガラス厚に対応
するために、ガラスからなる2つのくさびを用いたくさ
び形可変収差補正機構を提案した(顕微鏡用ガラス層厚
み補正器、特願平5−251907号)。
するために、ガラスからなる2つのくさびを用いたくさ
び形可変収差補正機構を提案した(顕微鏡用ガラス層厚
み補正器、特願平5−251907号)。
【0011】図9は本発明の前提となった顕微鏡用ガラ
ス層厚み補正器を説明するための説明図である。
ス層厚み補正器を説明するための説明図である。
【0012】顕微鏡用ガラス層厚み補正器は、顕微鏡の
対物レンズ5とマスク1との間に設けられるものであ
り、顕微鏡の対物レンズの下側に固定された上部ウェッ
ジ10と、上部ウェッジ10の下側でくさび面に沿って
(矢印A方向に)移動自在な下部ウェッジ11と、下部
ウェッジ11を移動させるための直動ねじと、直動ねじ
を回転させるためのステッピングモータ(いずれも図示
せず)とで構成されている。
対物レンズ5とマスク1との間に設けられるものであ
り、顕微鏡の対物レンズの下側に固定された上部ウェッ
ジ10と、上部ウェッジ10の下側でくさび面に沿って
(矢印A方向に)移動自在な下部ウェッジ11と、下部
ウェッジ11を移動させるための直動ねじと、直動ねじ
を回転させるためのステッピングモータ(いずれも図示
せず)とで構成されている。
【0013】この顕微鏡用ガラス層厚み補正器を用いて
ガラス基板の厚みtのマスク1の顕微鏡検査を行うに
は、光軸L3が上部ウェッジ10と下部ウェッジ11と
を交差する部分の長さ(略ウェッジ全体のガラスの厚み
d)を調節すればよい。これにより収差が補正され、任
意のガラス厚に対応したパターン検査を行うことができ
る。
ガラス基板の厚みtのマスク1の顕微鏡検査を行うに
は、光軸L3が上部ウェッジ10と下部ウェッジ11と
を交差する部分の長さ(略ウェッジ全体のガラスの厚み
d)を調節すればよい。これにより収差が補正され、任
意のガラス厚に対応したパターン検査を行うことができ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した従来の顕微鏡用ガラス層厚み補正器は、下部ウェ
ッジを移動、停止させるためのメカリミットが必要であ
る。また、制御信号の数が多く、構成が複雑である。
示した従来の顕微鏡用ガラス層厚み補正器は、下部ウェ
ッジを移動、停止させるためのメカリミットが必要であ
る。また、制御信号の数が多く、構成が複雑である。
【0015】そこで、本発明の目的は、構成が簡単で制
御が容易ならせんくさび形光学補正器を提供することに
ある。
御が容易ならせんくさび形光学補正器を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、顕微鏡等の光学系でガラスを通して試料を
検査すべく、その光学系とガラスとの間に介在させてガ
ラスの厚みによる収差を補正する光学補正器において、
回転中心軸が光学系の光軸と平行に設けられ、周回部の
くさび面が光軸と交差するように設けられたらせん状く
さびリングと、らせん状くさびリングと光学系との間に
光軸と交差するように設けられ、らせん状くさびリング
と同心円となるように形成された円弧状くさびとを備え
たものである。
に本発明は、顕微鏡等の光学系でガラスを通して試料を
検査すべく、その光学系とガラスとの間に介在させてガ
ラスの厚みによる収差を補正する光学補正器において、
回転中心軸が光学系の光軸と平行に設けられ、周回部の
くさび面が光軸と交差するように設けられたらせん状く
さびリングと、らせん状くさびリングと光学系との間に
光軸と交差するように設けられ、らせん状くさびリング
と同心円となるように形成された円弧状くさびとを備え
たものである。
【0017】本発明は、回転中心軸が光学系の光軸と平
行に設けられ、周回部のくさび面が光軸と交差するよう
に設けられたらせん状くさびリングと、らせん状くさび
リングと光学系との間に光軸と交差するように設けら
れ、らせん状くさびリングと同心円となるように光軸が
形成された円弧状くさびとを備え、らせん状くさびリン
グと円弧状くさびとが光濃度フィルタ或いは位相補償板
を構成するようにしてもよい。
行に設けられ、周回部のくさび面が光軸と交差するよう
に設けられたらせん状くさびリングと、らせん状くさび
リングと光学系との間に光軸と交差するように設けら
れ、らせん状くさびリングと同心円となるように光軸が
形成された円弧状くさびとを備え、らせん状くさびリン
グと円弧状くさびとが光濃度フィルタ或いは位相補償板
を構成するようにしてもよい。
【0018】本発明によれば、ガラスのくさびをリング
状に形成することにより、機械的エンドがないため、制
御が容易になる。すなわち、従来の顕微鏡用ガラス層厚
み補正器ではくさびを直動、停止、後退させるため、く
さびガラスの他にガイド、直動ねじ、モータ、リミット
スイッチが必要であったが、らせん状くさびリングを回
転させるだけでよい。このため、くさびを所定の位置ま
で直動させたり、停止、或いは後退させるための制御信
号の数が減少するので制御が容易となる。また、ガイド
や直動ねじやリミットスイッチが不要であるため、その
分だけ部品点数が減少し、構成が簡単になる。さらに、
本発明はらせん状くさびリングを回転させるモータを逆
回転させる必要がないので、従来のようにモータやねじ
のバックラッシュを考慮する必要がない。
状に形成することにより、機械的エンドがないため、制
御が容易になる。すなわち、従来の顕微鏡用ガラス層厚
み補正器ではくさびを直動、停止、後退させるため、く
さびガラスの他にガイド、直動ねじ、モータ、リミット
スイッチが必要であったが、らせん状くさびリングを回
転させるだけでよい。このため、くさびを所定の位置ま
で直動させたり、停止、或いは後退させるための制御信
号の数が減少するので制御が容易となる。また、ガイド
や直動ねじやリミットスイッチが不要であるため、その
分だけ部品点数が減少し、構成が簡単になる。さらに、
本発明はらせん状くさびリングを回転させるモータを逆
回転させる必要がないので、従来のようにモータやねじ
のバックラッシュを考慮する必要がない。
【0019】らせん状くさびリングと円弧状くさびとが
光濃度フィルタ或いは位相補償板を構成する場合にも、
制御が容易となり、しかも簡単な構成で光濃度或いは位
相の補正を容易に行うことができる。
光濃度フィルタ或いは位相補償板を構成する場合にも、
制御が容易となり、しかも簡単な構成で光濃度或いは位
相の補正を容易に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0021】図1は本発明のらせんくさび形光学補正器
の一実施の形態を示す概念図である。図2はらせん状く
さびリングと円弧状くさびとの位置関係を示す外観斜視
図であり、図3はらせん状くさびリングの展開図であ
る。図4(a)は図2に示したらせん状くさびリングの
平面図、図4(b)はその側面図である。尚、数値を挙
げて説明しているが、限定されるものではない。
の一実施の形態を示す概念図である。図2はらせん状く
さびリングと円弧状くさびとの位置関係を示す外観斜視
図であり、図3はらせん状くさびリングの展開図であ
る。図4(a)は図2に示したらせん状くさびリングの
平面図、図4(b)はその側面図である。尚、数値を挙
げて説明しているが、限定されるものではない。
【0022】らせんくさび形光学補正器は、光学系とし
ての顕微鏡の対物レンズ20と、試料としてのCrパタ
ーンがガラス基板上に形成されたマスク21との間に設
けられるものであり、主にらせん状くさびリング22、
円弧状くさび23及びステッピングモータ24で構成さ
れている。
ての顕微鏡の対物レンズ20と、試料としてのCrパタ
ーンがガラス基板上に形成されたマスク21との間に設
けられるものであり、主にらせん状くさびリング22、
円弧状くさび23及びステッピングモータ24で構成さ
れている。
【0023】図1において、円板25上に、円板25の
外径よりわずかに内径が小さくガラスからなるらせん状
くさびリング22(図2、図4(a),(b)、外径2
R)が同心円になるように取り付けられている。らせん
状くさびリング22は、底辺の長さ(外径2R)の直角
三角形の断面を有するくさび状のガラス22aをリング
状に形成したものである(図3)。らせん状くさびリン
グ22は、外径2Rが例えば10cm、最大厚みTが約
10mmである。円板25の中心には、ステッピングモ
ータ24の出力軸26が取り付けられている。ステッピ
ングモータ24は、例えば1ステップが約0.1×10
-2radといった単位で回転駆動可能なものを用いた。
外径よりわずかに内径が小さくガラスからなるらせん状
くさびリング22(図2、図4(a),(b)、外径2
R)が同心円になるように取り付けられている。らせん
状くさびリング22は、底辺の長さ(外径2R)の直角
三角形の断面を有するくさび状のガラス22aをリング
状に形成したものである(図3)。らせん状くさびリン
グ22は、外径2Rが例えば10cm、最大厚みTが約
10mmである。円板25の中心には、ステッピングモ
ータ24の出力軸26が取り付けられている。ステッピ
ングモータ24は、例えば1ステップが約0.1×10
-2radといった単位で回転駆動可能なものを用いた。
【0024】ステッピングモータ24は、その出力軸2
6が顕微鏡の光軸L1と平行になるようにモータホルダ
27で顕微鏡のケーシング28に設けられている。らせ
ん状くさびリング22の周回部のくさび面は、顕微鏡の
対物レンズ20の下側で光軸L1と交差するようになっ
ている。
6が顕微鏡の光軸L1と平行になるようにモータホルダ
27で顕微鏡のケーシング28に設けられている。らせ
ん状くさびリング22の周回部のくさび面は、顕微鏡の
対物レンズ20の下側で光軸L1と交差するようになっ
ている。
【0025】対物レンズ20を覆うようにケーシング2
8に設けられたレンズカバー29の開口部には、最大厚
みが約2mmで円弧外周の長さが約8cmの円弧状くさ
び23(図2、図4(a),(b))が、光軸L1と交
差するように設けられている。円弧状くさび23は、ら
せん状くさびリング22と同心円となるように設けられ
ており、図3に示すくさびらせん状くさびリングを展開
したくさび22aと相似形になるように形成されている
(らせん状くさびリング22の角度θ1と円弧状くさび
23の角度θ2とは等しくなるように形成されてい
る)。らせん状くさびリング22の外周には原点検出用
の切片22bが設けられている。原点の検出には図示し
ないフォトインタラプタを用いた。
8に設けられたレンズカバー29の開口部には、最大厚
みが約2mmで円弧外周の長さが約8cmの円弧状くさ
び23(図2、図4(a),(b))が、光軸L1と交
差するように設けられている。円弧状くさび23は、ら
せん状くさびリング22と同心円となるように設けられ
ており、図3に示すくさびらせん状くさびリングを展開
したくさび22aと相似形になるように形成されている
(らせん状くさびリング22の角度θ1と円弧状くさび
23の角度θ2とは等しくなるように形成されてい
る)。らせん状くさびリング22の外周には原点検出用
の切片22bが設けられている。原点の検出には図示し
ないフォトインタラプタを用いた。
【0026】このらせんくさび形光学補正器を顕微鏡に
適用してマスク21のパターン検査を行う場合、図1に
は示されていないCrパターン及びレジストが下側にな
るようにマスク21をらせんくさび形光学補正器の下側
に配置する。円弧状くさび23の上面かららせん状くさ
びリング22の下面までの両者全体の光軸L1に沿った
厚みが、所定の値になるように、ステッピングモータ2
4でらせん状くさびリング22を回転させ、それに合わ
せて顕微鏡の各種パラメータを最適な条件に設定すれば
マスク21のガラス基板の厚みによる収差を補正するこ
とができる。
適用してマスク21のパターン検査を行う場合、図1に
は示されていないCrパターン及びレジストが下側にな
るようにマスク21をらせんくさび形光学補正器の下側
に配置する。円弧状くさび23の上面かららせん状くさ
びリング22の下面までの両者全体の光軸L1に沿った
厚みが、所定の値になるように、ステッピングモータ2
4でらせん状くさびリング22を回転させ、それに合わ
せて顕微鏡の各種パラメータを最適な条件に設定すれば
マスク21のガラス基板の厚みによる収差を補正するこ
とができる。
【0027】厚みが異なる他の種類のマスクの検査を行
う場合には、らせん状くさびリング22を回転させて顕
微鏡の各種パラメータを最適な条件に設定すればガラス
基板の厚みによる収差を補正すればよい。
う場合には、らせん状くさびリング22を回転させて顕
微鏡の各種パラメータを最適な条件に設定すればガラス
基板の厚みによる収差を補正すればよい。
【0028】このように、らせんくさび形光学補正器
は、らせん状くさびリング22が回転すると、らせん状
くさびリング22及び円弧状くさび23が光軸L1と交
差する部分の厚みの和が連続的に変化するので、任意の
ガラス厚に対応することができる。らせん状くさびリン
グ22は機械的エンドがないので、単なるくさび状ガラ
スの移動制御に必要であったメカリミットが不要とな
る。すなわち、らせんくさび形光学補正器は、機械的エ
ンドがないので制御が容易になり、しかも部品点数が少
ないので構成が簡単になる。さらに、らせん状くさびリ
ング22は逆回転する必要がないので、バックラッシュ
を考慮する必要がない。
は、らせん状くさびリング22が回転すると、らせん状
くさびリング22及び円弧状くさび23が光軸L1と交
差する部分の厚みの和が連続的に変化するので、任意の
ガラス厚に対応することができる。らせん状くさびリン
グ22は機械的エンドがないので、単なるくさび状ガラ
スの移動制御に必要であったメカリミットが不要とな
る。すなわち、らせんくさび形光学補正器は、機械的エ
ンドがないので制御が容易になり、しかも部品点数が少
ないので構成が簡単になる。さらに、らせん状くさびリ
ング22は逆回転する必要がないので、バックラッシュ
を考慮する必要がない。
【0029】図5は本発明のらせんくさび形光学補正器
の変形例である。
の変形例である。
【0030】図1に示した実施の形態との相違点は、顕
微鏡用ガラス層厚み補正器を光学系としてのTVカメラ
に用いた点である。なお、図1に示した部材と同様の部
材には共通の符号を用いた。
微鏡用ガラス層厚み補正器を光学系としてのTVカメラ
に用いた点である。なお、図1に示した部材と同様の部
材には共通の符号を用いた。
【0031】このらせんくさび形光学補正器は、らせん
状くさびリング22と、らせん状くさびリング22を回
転するステッピングモータ24と、ステッピングモータ
24を保持するモータホルダ30に設けられた円弧状く
さび23と、モータホルダ30をTVカメラ31のレン
ズ筒32に着脱自在に取り付ける取り付け金具33とで
構成されている。
状くさびリング22と、らせん状くさびリング22を回
転するステッピングモータ24と、ステッピングモータ
24を保持するモータホルダ30に設けられた円弧状く
さび23と、モータホルダ30をTVカメラ31のレン
ズ筒32に着脱自在に取り付ける取り付け金具33とで
構成されている。
【0032】らせん状くさびリング22の回転中心軸
は、TVカメラ31のレンズの光軸L2と平行になるよ
うに設けられている。らせん状くさびリング22の周回
部のくさび面は、光軸L2と交差するように設けられて
いる。らせん状くさびリング22とレンズ筒32との間
には、光軸L2と交差するように円弧状くさび23が設
けられている。円弧状くさび23はらせん状くさびリン
グ22と同心円となるように形成されている。
は、TVカメラ31のレンズの光軸L2と平行になるよ
うに設けられている。らせん状くさびリング22の周回
部のくさび面は、光軸L2と交差するように設けられて
いる。らせん状くさびリング22とレンズ筒32との間
には、光軸L2と交差するように円弧状くさび23が設
けられている。円弧状くさび23はらせん状くさびリン
グ22と同心円となるように形成されている。
【0033】このようならせんくさび形光学補正器を用
いた場合においても、図1に示したらせんくさび形光学
補正器と同様に、任意のガラス厚に対して容易に収差の
補正を行うことができ、機械的エンドがないので制御が
容易である。
いた場合においても、図1に示したらせんくさび形光学
補正器と同様に、任意のガラス厚に対して容易に収差の
補正を行うことができ、機械的エンドがないので制御が
容易である。
【0034】尚、本実施の形態では、らせんくさび形光
学補正器を顕微鏡等の光学系でガラス基板を通してCr
パターンを検査すべく、その光学系とマスクとの間に介
在させてガラスの厚みによる収差を補正する場合で説明
したが、これに限定されず、らせん状くさびリングと、
円弧状くさびとを光濃度(ND)フィルタ或いは位相補
償板に適用してもよい。
学補正器を顕微鏡等の光学系でガラス基板を通してCr
パターンを検査すべく、その光学系とマスクとの間に介
在させてガラスの厚みによる収差を補正する場合で説明
したが、これに限定されず、らせん状くさびリングと、
円弧状くさびとを光濃度(ND)フィルタ或いは位相補
償板に適用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0036】顕微鏡と試料との間の光軸上に円弧状くさ
びリングとらせん状くさびとを設け、らせん状くさびリ
ングを回転させる簡単な構成で、任意のガラス厚に対応
して容易に収差等を補正することができ、制御が容易な
らせんくさび形光学補正器の提供を実現することができ
る。
びリングとらせん状くさびとを設け、らせん状くさびリ
ングを回転させる簡単な構成で、任意のガラス厚に対応
して容易に収差等を補正することができ、制御が容易な
らせんくさび形光学補正器の提供を実現することができ
る。
【図1】本発明のらせんくさび形光学補正器の一実施の
形態を示す概念図である。
形態を示す概念図である。
【図2】らせん状くさびリングと円弧状くさびとの位置
関係を示す外観斜視図である。
関係を示す外観斜視図である。
【図3】らせん状くさびリングの展開図である。
【図4】(a)は図2に示したらせん状くさびリングの
平面図、(b)はその側面図である。
平面図、(b)はその側面図である。
【図5】本発明のらせんくさび形光学補正器の変形例で
ある。
ある。
【図6】顕微鏡による半導体製造用マスクの試料として
のパターンの検査の従来例を示す概念図である。
のパターンの検査の従来例を示す概念図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】顕微鏡によるマスクのパターン検査の他の従来
例を示す概念図である。
例を示す概念図である。
【図9】本発明の前提となった顕微鏡用ガラス層厚み補
正器を説明するための説明図である。
正器を説明するための説明図である。
20 対物レンズ 22 らせん状くさびリング 23 円弧状くさび 24 ステッピングモータ(モータ) 25 円板 27 モータホルダ
Claims (2)
- 【請求項1】 顕微鏡等の光学系でガラスを通して試料
を検査すべく、その光学系と上記ガラスとの間に介在さ
せて上記ガラスの厚みによる収差を補正する光学補正器
において、回転中心軸が光学系の光軸と平行に設けら
れ、周回部のくさび面が該光軸と交差するように設けら
れたらせん状くさびリングと、該らせん状くさびリング
と上記光学系との間に上記光軸と交差するように設けら
れ、上記らせん状くさびリングと同心円となるように形
成された円弧状くさびとを備えたことを特徴とするらせ
んくさび形光学補正器。 - 【請求項2】 回転中心軸が光学系の光軸と平行に設け
られ、周回部のくさび面が該光軸と交差するように設け
られたらせん状くさびリングと、該らせん状くさびリン
グと上記光学系との間に上記光軸と交差するように設け
られ、上記らせん状くさびリングと同心円となるように
光軸が形成された円弧状くさびとを備え、らせん状くさ
びリングと円弧状くさびとが光濃度フィルタ或いは位相
補償板を構成するようにしたことを特徴とするらせんく
さび形光学補正器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8833097A JPH10282434A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | らせんくさび形光学補正器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8833097A JPH10282434A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | らせんくさび形光学補正器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10282434A true JPH10282434A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13939876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8833097A Pending JPH10282434A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | らせんくさび形光学補正器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10282434A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6450645B1 (en) | 1999-04-26 | 2002-09-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Reflection type projector including a sheet polarization beam splitter and a correction mechanism which corrects an aberration of the incident light caused by the sheet polarization beam splitter |
JP2011138164A (ja) * | 2004-01-16 | 2011-07-14 | Carl Zeiss Smt Gmbh | 偏光変調光学素子 |
JP2017015742A (ja) * | 2013-06-29 | 2017-01-19 | 堀 健治 | 位相変換作用を持つフィルター、レンズ、結像光学系及び撮像システム |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP8833097A patent/JPH10282434A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6450645B1 (en) | 1999-04-26 | 2002-09-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Reflection type projector including a sheet polarization beam splitter and a correction mechanism which corrects an aberration of the incident light caused by the sheet polarization beam splitter |
JP2011138164A (ja) * | 2004-01-16 | 2011-07-14 | Carl Zeiss Smt Gmbh | 偏光変調光学素子 |
JP2011175272A (ja) * | 2004-01-16 | 2011-09-08 | Carl Zeiss Smt Gmbh | 偏光変調光学素子 |
JP2017015742A (ja) * | 2013-06-29 | 2017-01-19 | 堀 健治 | 位相変換作用を持つフィルター、レンズ、結像光学系及び撮像システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7085032B2 (en) | Light regulator and image pickup system | |
JP3238610B2 (ja) | レンズの支持構造 | |
US5381272A (en) | Lens barrel with improved drum arrangement | |
JP2000089086A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JPH1184201A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JPH10282434A (ja) | らせんくさび形光学補正器 | |
JP2003347193A (ja) | 光学絞り装置、露光装置、デバイス製造方法、並びに、デバイス | |
WO2013114986A1 (ja) | ドームカバー付き監視カメラ及びドームカバー | |
JPH06177008A (ja) | 投影露光装置 | |
JP3539541B2 (ja) | 共焦点スキャナ | |
US20060039052A1 (en) | Method and mechanism for suppressing adverse influence on imaging of symptoms of optical elements | |
JP2005274837A (ja) | ズームレンズの偏芯調整方法 | |
JP3605175B2 (ja) | 光量制御装置 | |
JP4508318B2 (ja) | レンズ鏡筒及び該レンズ鏡筒を有する投射表示装置 | |
US7016126B2 (en) | Optical element holding system in projection optical system | |
JPH06174991A (ja) | レンズ偏心調整方法及びレンズ装置 | |
JPH1138467A (ja) | 絞り装置及びそれを用いたレンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組立方法 | |
KR102439935B1 (ko) | 투영 노광 장치 | |
JP2000075211A (ja) | 顕微鏡用対物レンズおよび顕微鏡 | |
JP2000035528A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JPH1184198A (ja) | レンズ鏡筒 | |
KR100338596B1 (ko) | 광학소자, 광학소자의 유지구조 및 촬상장치 | |
JP2017138449A (ja) | レンズ鏡筒およびそれを用いた光学機器並びにレンズ鏡筒の製造方法 | |
JP2003185899A (ja) | レンズ装置 | |
JP2002357856A (ja) | 絞り装置 |