JPH10278708A - 自動車のグリル取付構造 - Google Patents
自動車のグリル取付構造Info
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- JPH10278708A JPH10278708A JP8616897A JP8616897A JPH10278708A JP H10278708 A JPH10278708 A JP H10278708A JP 8616897 A JP8616897 A JP 8616897A JP 8616897 A JP8616897 A JP 8616897A JP H10278708 A JPH10278708 A JP H10278708A
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- bumper
- rib
- grille
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造でありながらグリルをバンパに位
置決めすることができると共にガタツキなくグリルをバ
ンパに取付けることができ、しかもグリルの製作費や型
費の削減を図ることができ、組付工数並びに組付作業性
の向上を図り得るようの自動車のグリル取付構造を提供
する。 【解決手段】 バンパ2及びグリル3にテーパ状の合せ
形状部(バンパ2に設けられたリブ部11の側面11
a,11b、及び、グリル3に設けられたリブ片15の
対向片部15a,15b)をそれぞれ形成し、これらの
テーパ状の合せ形状部を互いに係合させた状態でグリル
3をバンパ2に取付ける。
置決めすることができると共にガタツキなくグリルをバ
ンパに取付けることができ、しかもグリルの製作費や型
費の削減を図ることができ、組付工数並びに組付作業性
の向上を図り得るようの自動車のグリル取付構造を提供
する。 【解決手段】 バンパ2及びグリル3にテーパ状の合せ
形状部(バンパ2に設けられたリブ部11の側面11
a,11b、及び、グリル3に設けられたリブ片15の
対向片部15a,15b)をそれぞれ形成し、これらの
テーパ状の合せ形状部を互いに係合させた状態でグリル
3をバンパ2に取付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のグリル取
付構造に関し、さらに詳しくは、ラジエータ等の前部に
配設されるグリル(ラジエータグリルやネット等)をバ
ンパに取付けるための取付構造に関するものである。
付構造に関し、さらに詳しくは、ラジエータ等の前部に
配設されるグリル(ラジエータグリルやネット等)をバ
ンパに取付けるための取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バンパに取付けられる型式のグリ
ル(樹脂製の自動車部品)にあっては、強度の不足を補
ないかつガタの発生を防止するために、図12に示すよ
うにグリル30の上部30a及び下部30bの両方とも
複数のスクリュ31にてバンパ32に締付固定するよう
にしている。また、バンパ32へのグリル30の組付時
にグリル30の位置決めを行ない得るように、グリル3
0の外枠部33の裏面側に複数の係合爪34を一体成形
するようにしている。
ル(樹脂製の自動車部品)にあっては、強度の不足を補
ないかつガタの発生を防止するために、図12に示すよ
うにグリル30の上部30a及び下部30bの両方とも
複数のスクリュ31にてバンパ32に締付固定するよう
にしている。また、バンパ32へのグリル30の組付時
にグリル30の位置決めを行ない得るように、グリル3
0の外枠部33の裏面側に複数の係合爪34を一体成形
するようにしている。
【0003】上述のグリル30をバンパ32へ取付ける
に際しては、まず、グリル30をバンパ32のグリル取
付用開口35内に差込んでグリル30の複数の係合爪3
4をバンパ32の開口35の周縁部にクリック係合させ
ることにより、バンパ32に対するグリル30の位置決
めを行なう。しかる後に、バンパ32のスクリュ挿通孔
36を通してスクリュ31をグリル30の複数のボス3
7にねじ込むことによって、グリル30の上面部30a
及び下面部30bの双方をバンパ32に締付固定してグ
リル30をバンパ32に固定状態で取付けるようにして
いる。
に際しては、まず、グリル30をバンパ32のグリル取
付用開口35内に差込んでグリル30の複数の係合爪3
4をバンパ32の開口35の周縁部にクリック係合させ
ることにより、バンパ32に対するグリル30の位置決
めを行なう。しかる後に、バンパ32のスクリュ挿通孔
36を通してスクリュ31をグリル30の複数のボス3
7にねじ込むことによって、グリル30の上面部30a
及び下面部30bの双方をバンパ32に締付固定してグ
リル30をバンパ32に固定状態で取付けるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のグリル取付構造では、形状が比較的複雑な係
合爪34を数多く設けなければならず、しかもボス37
をグリル30の上下両部30a,30bにそれぞれ設け
なければならないため、部品代や型費が高くなる上に、
グリル30の組付工数(スクリュの数)が多くなるとい
う問題点がある。また、バンパ32側のグリル取付用開
口35の縁部分(スクリュ挿通孔36や係合爪34の挿
入孔がある部分)の形状は変形し易いため、バンパ32
のグリル取付用開口35の周縁部の強度が弱いとグリル
30の組付けがしにくいのが実状である。さらに、グリ
ル30にメッキが施される場合には、そのメッキにより
係合爪34の弾性が損なわれて硬くなり、バンパ32へ
の係合爪34のクリック係合による組付けが行ないにく
い等の問題点がある。
如き従来のグリル取付構造では、形状が比較的複雑な係
合爪34を数多く設けなければならず、しかもボス37
をグリル30の上下両部30a,30bにそれぞれ設け
なければならないため、部品代や型費が高くなる上に、
グリル30の組付工数(スクリュの数)が多くなるとい
う問題点がある。また、バンパ32側のグリル取付用開
口35の縁部分(スクリュ挿通孔36や係合爪34の挿
入孔がある部分)の形状は変形し易いため、バンパ32
のグリル取付用開口35の周縁部の強度が弱いとグリル
30の組付けがしにくいのが実状である。さらに、グリ
ル30にメッキが施される場合には、そのメッキにより
係合爪34の弾性が損なわれて硬くなり、バンパ32へ
の係合爪34のクリック係合による組付けが行ないにく
い等の問題点がある。
【0005】本発明は、このような種々の問題点を解消
すべくなされたものであって、その目的は、簡単な構造
でありながらグリルをバンパに位置決めすることができ
ると共にガタツキなくグリルをバンパに取付けることが
でき、しかもグリルの製作費や型費の削減を図ることが
でき、組付工数並びに組付作業性の向上を図り得るよう
な自動車のグリル取付構造を提供することにある。
すべくなされたものであって、その目的は、簡単な構造
でありながらグリルをバンパに位置決めすることができ
ると共にガタツキなくグリルをバンパに取付けることが
でき、しかもグリルの製作費や型費の削減を図ることが
でき、組付工数並びに組付作業性の向上を図り得るよう
な自動車のグリル取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、バンパ及びグリルにテーパ状の合せ
形状部をそれぞれ形成し、これらのテーパ状の合せ形状
部を互いに係合させた状態で前記グリルを前記バンパに
取付けるようにしている。
めに、本発明では、バンパ及びグリルにテーパ状の合せ
形状部をそれぞれ形成し、これらのテーパ状の合せ形状
部を互いに係合させた状態で前記グリルを前記バンパに
取付けるようにしている。
【0007】バンパのグリル取付用開口にグリルを嵌め
込んで前記グリルを前記バンパに取付けるようにした自
動車のグリル取付構造において、前記グリル取付用開口
内に延びるリブ部を前記バンパに設けると共に、前記リ
ブ部に対応するリブ片を前記グリルに設け、前記グリル
を前記バンパのグリル取付用開口内に配置して前記バン
パのリブ部と前記グリルのリブ片とをテーパ状の合せ形
状部において互いに係合させた状態で、前記グリルを前
記バンパに取付けるようにしている。
込んで前記グリルを前記バンパに取付けるようにした自
動車のグリル取付構造において、前記グリル取付用開口
内に延びるリブ部を前記バンパに設けると共に、前記リ
ブ部に対応するリブ片を前記グリルに設け、前記グリル
を前記バンパのグリル取付用開口内に配置して前記バン
パのリブ部と前記グリルのリブ片とをテーパ状の合せ形
状部において互いに係合させた状態で、前記グリルを前
記バンパに取付けるようにしている。
【0008】また、本発明では、前記グリル側のテーパ
状の合せ形状部をほぼU字状又はV字状とし、前記バン
パ側のテーパ状の合せ形状部を断面ほぼ三角形状又はV
字状としている。
状の合せ形状部をほぼU字状又はV字状とし、前記バン
パ側のテーパ状の合せ形状部を断面ほぼ三角形状又はV
字状としている。
【0009】また、本発明では、前記グリルの差込片を
前記バンパの差込孔に差込んでこの差込箇所を中心に前
記グリルを前記バンパに対して回動させることにより、
前記合せ形状部において前記グリルとバンパとを互いに
係合させるように構成している。
前記バンパの差込孔に差込んでこの差込箇所を中心に前
記グリルを前記バンパに対して回動させることにより、
前記合せ形状部において前記グリルとバンパとを互いに
係合させるように構成している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
1〜図11を参照して説明する。
1〜図11を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明に係るグリル取付構造を備
えた四輪自動車1の車体前部1aを示すものであって、
同図において、2は四輪自動車1の前部に配設されたバ
ンパ、3はこのバンパ2に取付けられたグリル、4はエ
ンジンルーム(図示せず)を覆うフード、5a,5bは
左右のヘッドランプである。
えた四輪自動車1の車体前部1aを示すものであって、
同図において、2は四輪自動車1の前部に配設されたバ
ンパ、3はこのバンパ2に取付けられたグリル、4はエ
ンジンルーム(図示せず)を覆うフード、5a,5bは
左右のヘッドランプである。
【0012】上述のバンパ2は車体前部1aの前面の左
右全長に対応するように長手状に成形されたものであっ
て、その左右中央部の上部箇所には上方側に突出するグ
リル取付部2aが一体成形されている。そして、このグ
リル取付部2aには、図1及び図2に示すように、左右
方向に沿って延びる長孔から成るグリル取付用開口6が
設けられており、前記開口6を構成する屈曲状周縁部7
にはその下部部分7aの複数箇所に差込孔8a〜8dが
形成されている。また、前記屈曲状周縁部7の上部部分
7bには、その左右両端箇所にスクリュ挿通孔9a,9
bが設けられると共に、これらのスクリュ挿通孔9a,
9bの間に爪係着部10a,10bが設けられている。
右全長に対応するように長手状に成形されたものであっ
て、その左右中央部の上部箇所には上方側に突出するグ
リル取付部2aが一体成形されている。そして、このグ
リル取付部2aには、図1及び図2に示すように、左右
方向に沿って延びる長孔から成るグリル取付用開口6が
設けられており、前記開口6を構成する屈曲状周縁部7
にはその下部部分7aの複数箇所に差込孔8a〜8dが
形成されている。また、前記屈曲状周縁部7の上部部分
7bには、その左右両端箇所にスクリュ挿通孔9a,9
bが設けられると共に、これらのスクリュ挿通孔9a,
9bの間に爪係着部10a,10bが設けられている。
【0013】さらに、バンパ2には、グリル取付用開口
6の内部に延びるリブ部11が設けられている。具体的
には、グリル取付用開口6の左右中央箇所において前記
開口6内を上下方向に縦断するリブ部(縦リブ)11が
バンパ2に配設されている。このリブ部11の形状は、
図3に示すように、その断面がほぼ逆三角形(前方側を
頂点としかつ後方側を底辺とする形状)の三角柱形状と
なされており、従って、このリブ部11の左右の側面1
1a,11bは、車体前後方向に対して互いに反対側に
傾斜しかつ三角柱形状の外側に向けて少し湾曲した湾曲
面となされている。そして、リブ部11は、バンパ2の
上部部分7bと、下部部分7aを軸として適度な弾性を
有している。しかして、これらの側面11a,11b
は、バンパ2側のテーパ状の合せ形状部となされてい
る。
6の内部に延びるリブ部11が設けられている。具体的
には、グリル取付用開口6の左右中央箇所において前記
開口6内を上下方向に縦断するリブ部(縦リブ)11が
バンパ2に配設されている。このリブ部11の形状は、
図3に示すように、その断面がほぼ逆三角形(前方側を
頂点としかつ後方側を底辺とする形状)の三角柱形状と
なされており、従って、このリブ部11の左右の側面1
1a,11bは、車体前後方向に対して互いに反対側に
傾斜しかつ三角柱形状の外側に向けて少し湾曲した湾曲
面となされている。そして、リブ部11は、バンパ2の
上部部分7bと、下部部分7aを軸として適度な弾性を
有している。しかして、これらの側面11a,11b
は、バンパ2側のテーパ状の合せ形状部となされてい
る。
【0014】一方、グリル3は、前記グリル取付用開口
6に対応する形状の外枠部3aと、この外枠部3a内に
設けられた格子部3bとをそれぞれ有する合成樹脂製の
部材から成るものである。図2に示すように、上述の外
枠部3aの下面に、前記差込孔8a〜8dに対応する差
込片12a〜12dが一体成形され、外枠部3aの上部
裏面の左右2箇所には、ねじ穴(図示せず)を有するボ
ス13a,13bが一体成形されている。なお、前記差
込片12a〜12dは、例えば矩形片等の如く単純形状
のものである。そして、外枠部3aの上部裏面のボス1
3a,13b間には、前記爪係着部10a,10bに対
応する係着爪14a,14bが一体成形されると共に、
外枠部3aの左右両側面にも係着爪14c,14dが一
体成形さている。
6に対応する形状の外枠部3aと、この外枠部3a内に
設けられた格子部3bとをそれぞれ有する合成樹脂製の
部材から成るものである。図2に示すように、上述の外
枠部3aの下面に、前記差込孔8a〜8dに対応する差
込片12a〜12dが一体成形され、外枠部3aの上部
裏面の左右2箇所には、ねじ穴(図示せず)を有するボ
ス13a,13bが一体成形されている。なお、前記差
込片12a〜12dは、例えば矩形片等の如く単純形状
のものである。そして、外枠部3aの上部裏面のボス1
3a,13b間には、前記爪係着部10a,10bに対
応する係着爪14a,14bが一体成形されると共に、
外枠部3aの左右両側面にも係着爪14c,14dが一
体成形さている。
【0015】さらに、本例においては、グリル3の左右
中央箇所において外枠部3aの上下両部間にわたって上
下方向に延びるリブ片(縦リブ)15が設けられてい
る。このリブ片15は、図4に示すように、断面がほぼ
V字状或いはU字状に成形されており、前方側が先細り
となされている。そして、リブ片15は適度な弾性を有
しており、リブ片15の一対の対向片部15a,15b
は屈曲部分15cを中心に弾性変形可能となされてい
る。しかして、これらの対向片部15a,15bはグリ
ル3側のテーパ状の合せ形状部となされている。
中央箇所において外枠部3aの上下両部間にわたって上
下方向に延びるリブ片(縦リブ)15が設けられてい
る。このリブ片15は、図4に示すように、断面がほぼ
V字状或いはU字状に成形されており、前方側が先細り
となされている。そして、リブ片15は適度な弾性を有
しており、リブ片15の一対の対向片部15a,15b
は屈曲部分15cを中心に弾性変形可能となされてい
る。しかして、これらの対向片部15a,15bはグリ
ル3側のテーパ状の合せ形状部となされている。
【0016】次に、グリル3をバンパ2に取付ける際の
作業手順について述べると、以下の通りである。まず、
四輪自動車1の車体前部1aに取付られらたバンパ2の
差込孔8a〜8dにグリル3の差込片12a〜12dを
図5において矢印αで示すようにそれぞれ差込み、次い
で、差込孔8a〜8dと差込片12a〜12dとの係合
箇所(差込箇所)を中心に図5において矢印βで示す方
向(車体後方側)にグリル3を回動させてグリル3のボ
ス13a,13bをバンパ2の開口周縁部2bに当接さ
せると共に、グリル3の係着爪14a,14bをバンパ
2の爪係着部10a,10bにクリック係合させた状態
にする。しかる後に、スクリュ16a,16bをバンパ
2の挿通孔9a,9bに挿通してグリル3のボス13
a,13bにねじ込んでグリル3の上部をバンパ2にね
じ止めし(図8参照)、これにより、図6に示す如くバ
ンパ2のグリル取付用開口6内にグリル3を嵌め込んだ
状態でグリル3をバンパ2に固定する。
作業手順について述べると、以下の通りである。まず、
四輪自動車1の車体前部1aに取付られらたバンパ2の
差込孔8a〜8dにグリル3の差込片12a〜12dを
図5において矢印αで示すようにそれぞれ差込み、次い
で、差込孔8a〜8dと差込片12a〜12dとの係合
箇所(差込箇所)を中心に図5において矢印βで示す方
向(車体後方側)にグリル3を回動させてグリル3のボ
ス13a,13bをバンパ2の開口周縁部2bに当接さ
せると共に、グリル3の係着爪14a,14bをバンパ
2の爪係着部10a,10bにクリック係合させた状態
にする。しかる後に、スクリュ16a,16bをバンパ
2の挿通孔9a,9bに挿通してグリル3のボス13
a,13bにねじ込んでグリル3の上部をバンパ2にね
じ止めし(図8参照)、これにより、図6に示す如くバ
ンパ2のグリル取付用開口6内にグリル3を嵌め込んだ
状態でグリル3をバンパ2に固定する。
【0017】この場合、グリル3のリブ片15がバンパ
2のリブ部11に弾性反発状態で組付けられる。すなわ
ち、バンパ2へのグリル3の取付けに伴い、前記リブ片
15の一対の対向片部15a,15bが図7に示すよう
に前記リブ部11の一対の側面11a,11bにそれぞ
れ係合すると共に、これらの対向片部15a,15bは
リブ片15の屈曲部分15cを中心とする弾性により互
いに遠ざかる方向に移動された状態で前記リブ部11の
側面11a,11bに係着される。従って、リブ片15
の対向片部15a,15bから成るグリル3側のテーパ
状の合せ形状部と、リブ部11の側面11a,11bか
ら成るバンパ2側のテーパ状の合せ形状部とが、車体前
後方向に対して傾斜したテーパ状の合せ形状箇所17
a,17b(図7参照)において互いに接合され、前記
リブ片15の弾性にてグリル3が図8において矢印γで
示す方向(車体前方側)に向かう弾性反発力が常時付与
された状態となる。かくして、前記弾性反発力により、
グリル3の差込片12a〜12dは図8に示すようにバ
ンパ2の差込孔8a〜8dの前端部Pに密着配置される
一方、グリル3のリブ片15がバンパ2のリブ部11に
弾性的に押し付けられた状態となるため、グリル3がバ
ンパ2に車体前後方向のガタツキを生じることなく取付
けられることとなる。
2のリブ部11に弾性反発状態で組付けられる。すなわ
ち、バンパ2へのグリル3の取付けに伴い、前記リブ片
15の一対の対向片部15a,15bが図7に示すよう
に前記リブ部11の一対の側面11a,11bにそれぞ
れ係合すると共に、これらの対向片部15a,15bは
リブ片15の屈曲部分15cを中心とする弾性により互
いに遠ざかる方向に移動された状態で前記リブ部11の
側面11a,11bに係着される。従って、リブ片15
の対向片部15a,15bから成るグリル3側のテーパ
状の合せ形状部と、リブ部11の側面11a,11bか
ら成るバンパ2側のテーパ状の合せ形状部とが、車体前
後方向に対して傾斜したテーパ状の合せ形状箇所17
a,17b(図7参照)において互いに接合され、前記
リブ片15の弾性にてグリル3が図8において矢印γで
示す方向(車体前方側)に向かう弾性反発力が常時付与
された状態となる。かくして、前記弾性反発力により、
グリル3の差込片12a〜12dは図8に示すようにバ
ンパ2の差込孔8a〜8dの前端部Pに密着配置される
一方、グリル3のリブ片15がバンパ2のリブ部11に
弾性的に押し付けられた状態となるため、グリル3がバ
ンパ2に車体前後方向のガタツキを生じることなく取付
けられることとなる。
【0018】また、この状態の下では、前記リブ片15
の側面15a,15b間への前記リブ部11の挟み込み
作用により、バンパ2に対するグリル3の車体横方向の
位置決めがなされる共に、グリル3がバンパ2に車体横
方向のガタツキを生じることなく取付けられる。
の側面15a,15b間への前記リブ部11の挟み込み
作用により、バンパ2に対するグリル3の車体横方向の
位置決めがなされる共に、グリル3がバンパ2に車体横
方向のガタツキを生じることなく取付けられる。
【0019】このような構成の本例のグリル取付構造に
よれば、グリル3の下部の取付けをスクリュによること
なく行なうようにしたので、スクリュの数の削減を図り
得る上に組付工数の削減が可能となる。しかも、グリル
3の下部には形状が複雑な係着爪を設ける必要がなく形
状が単純な差込片12a〜12dを設ければ済むため、
グリル3の成形が容易となり、グリル3の型費ひいては
部品代の低減を図ることができる。また、上述のように
スクリュ数の削減並びに差込片12a〜12dの簡単な
差込作業にてグリル3の組付けを行なうことができるの
で、組付作業性の向上を図ることができる。
よれば、グリル3の下部の取付けをスクリュによること
なく行なうようにしたので、スクリュの数の削減を図り
得る上に組付工数の削減が可能となる。しかも、グリル
3の下部には形状が複雑な係着爪を設ける必要がなく形
状が単純な差込片12a〜12dを設ければ済むため、
グリル3の成形が容易となり、グリル3の型費ひいては
部品代の低減を図ることができる。また、上述のように
スクリュ数の削減並びに差込片12a〜12dの簡単な
差込作業にてグリル3の組付けを行なうことができるの
で、組付作業性の向上を図ることができる。
【0020】さらに、本例では、グリル取付用開口6内
を縦断するリブ部11をバンパ2に追加した構成を採用
しているので、このリブ部11の存在によりバンパ2の
グリル取付部2aにおける強度が向上することとなり、
ひいてはバンパ2へのグリル3の組付作業に際して前記
グリル取付用開口6の周縁がぐらつくのを防止でき、組
付作業性の改善を図ることができる。
を縦断するリブ部11をバンパ2に追加した構成を採用
しているので、このリブ部11の存在によりバンパ2の
グリル取付部2aにおける強度が向上することとなり、
ひいてはバンパ2へのグリル3の組付作業に際して前記
グリル取付用開口6の周縁がぐらつくのを防止でき、組
付作業性の改善を図ることができる。
【0021】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、バンパ2のグリル取付用開口6にリブ部1
1を設けることができない場合には、図9に示すよう
に、バンパ2にほぼV字状の凸状屈曲部18を設けると
共に、前記屈曲部18に対応するほぼV又はU字状の凹
状屈曲部19をグリル3に設け、これらの屈曲部18,
19とを互いに係合させてテーパ状の合せ形状部として
もよい。また、図10に示すように、前記屈曲部18に
対応するほぼV又はU字状の窪み部20を設けて、これ
らの屈曲部18と窪み部20とを互いに係合させてテー
パ状の合せ形状部としてもよい。さらに、本例において
は、縦リブから成るリブ部11及びリブ片15をバンパ
2及びグリル3に設けるようにしたが、バンパ2及びグ
リル3に横リブのみを設けたり、或いは縦リブ及び横リ
ブの両方を設けるように構成することも可能である。横
リブを設けた場合には、グリル3の上下方向の位置決め
が可能となる。
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、バンパ2のグリル取付用開口6にリブ部1
1を設けることができない場合には、図9に示すよう
に、バンパ2にほぼV字状の凸状屈曲部18を設けると
共に、前記屈曲部18に対応するほぼV又はU字状の凹
状屈曲部19をグリル3に設け、これらの屈曲部18,
19とを互いに係合させてテーパ状の合せ形状部として
もよい。また、図10に示すように、前記屈曲部18に
対応するほぼV又はU字状の窪み部20を設けて、これ
らの屈曲部18と窪み部20とを互いに係合させてテー
パ状の合せ形状部としてもよい。さらに、本例において
は、縦リブから成るリブ部11及びリブ片15をバンパ
2及びグリル3に設けるようにしたが、バンパ2及びグ
リル3に横リブのみを設けたり、或いは縦リブ及び横リ
ブの両方を設けるように構成することも可能である。横
リブを設けた場合には、グリル3の上下方向の位置決め
が可能となる。
【0022】また、図11に示すように、グリル3の差
込片12a〜12dの下端箇所に車体前方側に突出する
突起部21を設け、この突起部21をバンパ2の縁部2
2に対応するように配置することにより、差込孔8a〜
8bからの差込片12a〜12dの抜け止めを図るよう
に構成することも可能である。
込片12a〜12dの下端箇所に車体前方側に突出する
突起部21を設け、この突起部21をバンパ2の縁部2
2に対応するように配置することにより、差込孔8a〜
8bからの差込片12a〜12dの抜け止めを図るよう
に構成することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、バンパ及びグリ
ルにテーパ状の合せ形状部をそれぞれ形成し、これらの
テーパ状の合せ形状部を互いに係合させた状態で前記グ
リルを前記バンパに取付けるようにしたものであるか
ら、バンパに対するグリルのガタツキを防止した状態
で、しかもバンパに対してグリルを位置決めした状態の
下で、グリルをバンパに取付けることが可能となる。
ルにテーパ状の合せ形状部をそれぞれ形成し、これらの
テーパ状の合せ形状部を互いに係合させた状態で前記グ
リルを前記バンパに取付けるようにしたものであるか
ら、バンパに対するグリルのガタツキを防止した状態
で、しかもバンパに対してグリルを位置決めした状態の
下で、グリルをバンパに取付けることが可能となる。
【0024】また、本発明は、グリル取付用開口内に延
びるリブ部をバンパに設けると共に、前記リブ部に対応
するリブ片をグリルに設け、バンパのリブ部とグリルの
リブ片とをテーパ状の合せ形状部において互いに係合さ
せた状態で、前記グリルを前記バンパに取付けるように
したものであるから、前記と同様の作用効果を奏するこ
とができる上に、グリル取付用開口内にリブ部を存在さ
せたことによりバンパのグリル取付用開口部分の強度の
向上を図り得て、これに伴いバンパへのグリルの組付作
業性の向上を図ることができる。
びるリブ部をバンパに設けると共に、前記リブ部に対応
するリブ片をグリルに設け、バンパのリブ部とグリルの
リブ片とをテーパ状の合せ形状部において互いに係合さ
せた状態で、前記グリルを前記バンパに取付けるように
したものであるから、前記と同様の作用効果を奏するこ
とができる上に、グリル取付用開口内にリブ部を存在さ
せたことによりバンパのグリル取付用開口部分の強度の
向上を図り得て、これに伴いバンパへのグリルの組付作
業性の向上を図ることができる。
【0025】また、本発明は、グリル側のテーパ状の合
せ形状部をほぼU字状又はV字状とし、バンパ側のテー
パ状の合せ形状部を断面ほぼ三角形状又はV字状とした
ものであるから、バンパへのグリルの組付作業時にバン
パに対するグリルの車体横方向或いは車体前後方向の位
置決めを適宜に行なうことができる。
せ形状部をほぼU字状又はV字状とし、バンパ側のテー
パ状の合せ形状部を断面ほぼ三角形状又はV字状とした
ものであるから、バンパへのグリルの組付作業時にバン
パに対するグリルの車体横方向或いは車体前後方向の位
置決めを適宜に行なうことができる。
【0026】また、本発明は、グリルの差込片をバンパ
の差込孔に差込んでこの差込箇所を中心にグリルをバン
パに対して回動させることにより、前記合せ形状部にお
いてグリルとバンパとを互いに係合させるように構成し
たものであるから、簡単な構成でありながらグリルを簡
易かつ迅速にバンパに取付けることができる。しかも、
グリルの差込片としては形状が簡単なもので済み、しか
もグリルのうち前記差込片の配設部分以外の部分だけを
スクリュにてねじ止めする構成にしてスクリュ数の削減
を図ることが可能であり、さらにグリルに形成すべき形
状複雑な係着爪の数を削減することが可能となる。その
ため、グリルの組付性の向上に加えて、グリルの型費ひ
いてはグリルの製造費を低減することができる。
の差込孔に差込んでこの差込箇所を中心にグリルをバン
パに対して回動させることにより、前記合せ形状部にお
いてグリルとバンパとを互いに係合させるように構成し
たものであるから、簡単な構成でありながらグリルを簡
易かつ迅速にバンパに取付けることができる。しかも、
グリルの差込片としては形状が簡単なもので済み、しか
もグリルのうち前記差込片の配設部分以外の部分だけを
スクリュにてねじ止めする構成にしてスクリュ数の削減
を図ることが可能であり、さらにグリルに形成すべき形
状複雑な係着爪の数を削減することが可能となる。その
ため、グリルの組付性の向上に加えて、グリルの型費ひ
いてはグリルの製造費を低減することができる。
【図1】本発明に係るグリル取付構造を備えた四輪自動
車の前部車体を示す斜視図である。
車の前部車体を示す斜視図である。
【図2】バンパのグリル取付用開口及びグリルを示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図3】図3は図2におけるB−B線拡大断面図であっ
て、バンパのリブ部の断面形状を示す断面図である。
て、バンパのリブ部の断面形状を示す断面図である。
【図4】図4は図2におけるA−A線拡大断面図であっ
て、グリルのリブ片の断面形状を示す断面図である。
て、グリルのリブ片の断面形状を示す断面図である。
【図5】グリルをバンパに取付ける際の作業を示す断面
図である。
図である。
【図6】グリルをバンパに取付けた状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図7】図6におけるC−C線拡大断面図である。
【図8】バンパへのグリルの取付状態を示す断面図であ
る。
る。
【図9】バンパのリブ部及びグリルのリブ片の変形例を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図10】バンパのリブ部及びグリルのリブ片の別の変
形例を示す分解斜視図である。
形例を示す分解斜視図である。
【図11】グリルの差込片に抜止め用の突起部を設ける
ようにした変形例を示す断面図である。
ようにした変形例を示す断面図である。
【図12】従来におけるグリル取付構造を示す分解斜視
図である。
図である。
1 四輪自動車 2 バンパ 2a グリル取付部 3 グリル 6 グリル取付用開口 8a〜8d 差込孔 11 リブ部 11a,11b 側面(バンパ側のテーパ状の合せ形状
部) 12a〜12d 差込片 15 リブ片 15a,15b 対向片部(グリル側のテーパ状の合せ
形状部) 16a,16b スクリュ 17a,17b テーパ状の合せ形状箇所 18 凸状屈曲部 19 凹状屈曲部 20 窪み部 21 突起部
部) 12a〜12d 差込片 15 リブ片 15a,15b 対向片部(グリル側のテーパ状の合せ
形状部) 16a,16b スクリュ 17a,17b テーパ状の合せ形状箇所 18 凸状屈曲部 19 凹状屈曲部 20 窪み部 21 突起部
Claims (4)
- 【請求項1】 バンパ及びグリルにテーパ状の合せ形状
部をそれぞれ形成し、これらのテーパ状の合せ形状部を
互いに係合させた状態で前記グリルを前記バンパに取付
けるようにしたことを特徴とする自動車のグリル取付構
造。 - 【請求項2】 バンパのグリル取付用開口にグリルを嵌
め込んで前記グリルを前記バンパに取付けるようにした
自動車のグリル取付構造において、前記グリル取付用開
口内に延びるリブ部を前記バンパに設けると共に、前記
リブ部に対応するリブ片を前記グリルに設け、前記グリ
ルを前記バンパのグリル取付用開口内に配置して前記バ
ンパのリブ部と前記グリルのリブ片とをテーパ状の合せ
形状部において互いに係合させた状態で、前記グリルを
前記バンパに取付けるようにしたことを特徴とする自動
車のグリル取付構造。 - 【請求項3】 前記グリル側のテーパ状の合せ形状部を
ほぼU字状又はV字状とし、前記バンパ側のテーパ状の
合せ形状部を断面ほぼ三角形状又はV字状としたことを
特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のグリル取付
構造。 - 【請求項4】 前記グリルの差込片を前記バンパの差込
孔に差込んでこの差込箇所を中心に前記グリルを前記バ
ンパに対して回動させることにより、前記合せ形状部に
おいて前記グリルとバンパとを互いに係合させるように
構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項
に記載の自動車のグリル取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8616897A JPH10278708A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 自動車のグリル取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8616897A JPH10278708A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 自動車のグリル取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278708A true JPH10278708A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13879236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8616897A Pending JPH10278708A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 自動車のグリル取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10278708A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008284910A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Kubota Corp | 作業車のグリル取り付け構造 |
JP2012116243A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両の後部構造 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP8616897A patent/JPH10278708A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008284910A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Kubota Corp | 作業車のグリル取り付け構造 |
JP2012116243A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両の後部構造 |
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