JPH10274347A - 湯水混合バルブ - Google Patents
湯水混合バルブInfo
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- JPH10274347A JPH10274347A JP7691897A JP7691897A JPH10274347A JP H10274347 A JPH10274347 A JP H10274347A JP 7691897 A JP7691897 A JP 7691897A JP 7691897 A JP7691897 A JP 7691897A JP H10274347 A JPH10274347 A JP H10274347A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価に製造でき、またハンチングを起こすこ
となく、混合温度を安定させやすい湯水混合バルブを提
供する。 【解決手段】 湯水が湯水混合室1aで混合され、感温
ばね11を通って混合送水口4に向かう時、混合送水温
が設定より高ければ、感温ばね11のバネ定数が大きく
なり、混合弁体6は湯側の開口面積を小さく、水側を大
きくする方向へ動き、混合送水温を下げ、設定温になる
位置で停止し、逆に、混合送水温が設定より低ければ、
感温ばね11のばね定数が小さくなり、混合弁体6は湯
側の開口面積を大きく、水側を小さくする方向へ移動す
る。その湯側の量が減少・増大する過程では水側の量は
ほぼ定量に保たれ、また水側の量が減少・増大する過程
では湯側の量はほぼ定量に保たれ、混合送水の温度が急
激に変化することを防止し、緩やかな変化により安定し
た混合送水温に制御することができる。
となく、混合温度を安定させやすい湯水混合バルブを提
供する。 【解決手段】 湯水が湯水混合室1aで混合され、感温
ばね11を通って混合送水口4に向かう時、混合送水温
が設定より高ければ、感温ばね11のバネ定数が大きく
なり、混合弁体6は湯側の開口面積を小さく、水側を大
きくする方向へ動き、混合送水温を下げ、設定温になる
位置で停止し、逆に、混合送水温が設定より低ければ、
感温ばね11のばね定数が小さくなり、混合弁体6は湯
側の開口面積を大きく、水側を小さくする方向へ移動す
る。その湯側の量が減少・増大する過程では水側の量は
ほぼ定量に保たれ、また水側の量が減少・増大する過程
では湯側の量はほぼ定量に保たれ、混合送水の温度が急
激に変化することを防止し、緩やかな変化により安定し
た混合送水温に制御することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部の給水源を使
用し、適温に調整した湯水混合水を得る必要のある局部
洗浄装置、浴場におけるシャワー等に適用する湯水混合
バルブに関し、温度によってばね定数が変化する素材か
らなるばね若しくは、温度によって体積が変化する流体
(例えばワックスエレメント)を用いて、混合弁体を付
勢して湯水の混合を行う湯水混合バルブに関するもので
ある。
用し、適温に調整した湯水混合水を得る必要のある局部
洗浄装置、浴場におけるシャワー等に適用する湯水混合
バルブに関し、温度によってばね定数が変化する素材か
らなるばね若しくは、温度によって体積が変化する流体
(例えばワックスエレメント)を用いて、混合弁体を付
勢して湯水の混合を行う湯水混合バルブに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、湯水混合バルブの感温センサー兼
駆動要素としてワックスエレメントを使用した機構を採
用しているケースが殆どである。ワックスエレメントは
温度変化に対する応答性が鈍く、その結果何らかの変
化、例えば吐水中に一時停止させ、再出湯させた時に温
度の飛び上がりがでてしまう等の問題点があった。ま
た、バルブの構造も複雑になるのでコスト的にも高くな
る傾向にあった。
駆動要素としてワックスエレメントを使用した機構を採
用しているケースが殆どである。ワックスエレメントは
温度変化に対する応答性が鈍く、その結果何らかの変
化、例えば吐水中に一時停止させ、再出湯させた時に温
度の飛び上がりがでてしまう等の問題点があった。ま
た、バルブの構造も複雑になるのでコスト的にも高くな
る傾向にあった。
【0003】そこで、最近では形状記憶合金製のスプリ
ングを応用した湯水混合バルブが、応答速度が速いこと
やヒステリシスが小さい等の理由から利用されるように
なってきた(特開平8−260550、特開平8−28
4238)。これは、形状記憶合金が、特定の温度下で
一定の形状にセットすると、その他の温度下で物理的に
形状を変化させても当所のセット温度を与えると、再び
セット時の形状に復元するという特徴を利用したもので
ある。こうした装置における形状記憶合金を用いたばね
は、ワックスサーモ等より熱容量が小さく、温度変化に
対して敏感に作動するという特長を備えている。
ングを応用した湯水混合バルブが、応答速度が速いこと
やヒステリシスが小さい等の理由から利用されるように
なってきた(特開平8−260550、特開平8−28
4238)。これは、形状記憶合金が、特定の温度下で
一定の形状にセットすると、その他の温度下で物理的に
形状を変化させても当所のセット温度を与えると、再び
セット時の形状に復元するという特徴を利用したもので
ある。こうした装置における形状記憶合金を用いたばね
は、ワックスサーモ等より熱容量が小さく、温度変化に
対して敏感に作動するという特長を備えている。
【0004】図15には、特開平8−260550号に
開示された衛生洗浄装置に用いられる湯水混合バルブを
示す。この図15に示す湯水混合バルブは、混合送水口
4を有し、湯水混合バルブ1の弁本体1aの内部に冷水
入口5と湯水入口3、及び混合送水口4とが連通され
る。冷水入口5と湯水入口3からの流水量を調節する混
合弁体6は弁本体1aに可動自在に挿着され、冷水入口
5側に移動すると湯水入口3からの流水量が冷水入口5
より多くなり、湯水入口3側に移動すると冷水入口5か
らの流水量が湯水入口3より多くなる様に構成されてい
る。バイアスばね12は弁本体1aの湯水入口3側に装
着され、混合弁体6を混合送水口4側に付勢している。
感温ばね11は弁本体1aの混合送水口4側に装着さ
れ、通常時は混合弁体6を湯水入口3側に開くように付
勢し、特定温度に達すると大きく変位する。
開示された衛生洗浄装置に用いられる湯水混合バルブを
示す。この図15に示す湯水混合バルブは、混合送水口
4を有し、湯水混合バルブ1の弁本体1aの内部に冷水
入口5と湯水入口3、及び混合送水口4とが連通され
る。冷水入口5と湯水入口3からの流水量を調節する混
合弁体6は弁本体1aに可動自在に挿着され、冷水入口
5側に移動すると湯水入口3からの流水量が冷水入口5
より多くなり、湯水入口3側に移動すると冷水入口5か
らの流水量が湯水入口3より多くなる様に構成されてい
る。バイアスばね12は弁本体1aの湯水入口3側に装
着され、混合弁体6を混合送水口4側に付勢している。
感温ばね11は弁本体1aの混合送水口4側に装着さ
れ、通常時は混合弁体6を湯水入口3側に開くように付
勢し、特定温度に達すると大きく変位する。
【0005】図16には特開平8−284238号に開
示された温水洗浄装置に用いられる湯水混合バルブを示
す。この図16に示す湯水混合バルブは、弁本体1a
と、給水管と接続される湯水入口3と、混合送水口4
と、混合水の温度を検知し変位する感温ばね11と、バ
イアスばね12と、前記感温ばね11とバイアスばね1
2の荷重のバランスにより各流入口3、5の開閉面積の
調整を行う混合弁体6とにより構成される。
示された温水洗浄装置に用いられる湯水混合バルブを示
す。この図16に示す湯水混合バルブは、弁本体1a
と、給水管と接続される湯水入口3と、混合送水口4
と、混合水の温度を検知し変位する感温ばね11と、バ
イアスばね12と、前記感温ばね11とバイアスばね1
2の荷重のバランスにより各流入口3、5の開閉面積の
調整を行う混合弁体6とにより構成される。
【0006】以上の図15、16に示した各湯水混合バ
ルブによれば、湯水混合バルブ1へ流入した湯水及び冷
水は弁本体1a内にて混合される。この場合、温水の温
度が50℃を超える場合は、感温ばね11が特定伸長形
状に変形し、混合弁体6を湯水入口3側に付勢して混合
弁体6により湯水入口3の流水量を絞り、冷水入口5の
流水量を増し温水温度を40℃とする。すなわち上記湯
水混合バルブ1では、混合弁体6の一端部を感温ばね1
1で付勢すると共に、混合弁体6の他端部を上記感温ば
ね11の付勢方向と反対方向へバイアスばね12で付勢
し、混合弁体6を可動させる。これにより、混合弁体6
の両側に設けた湯水入口3側と冷水入口5側との開口面
積の割合を変え、つまり湯水入口3側から流出する高温
水と冷水入口5側から流出する低温水との混合比を変え
ることにより、混合湯水の吐水温度を所定温度に調節し
ている。
ルブによれば、湯水混合バルブ1へ流入した湯水及び冷
水は弁本体1a内にて混合される。この場合、温水の温
度が50℃を超える場合は、感温ばね11が特定伸長形
状に変形し、混合弁体6を湯水入口3側に付勢して混合
弁体6により湯水入口3の流水量を絞り、冷水入口5の
流水量を増し温水温度を40℃とする。すなわち上記湯
水混合バルブ1では、混合弁体6の一端部を感温ばね1
1で付勢すると共に、混合弁体6の他端部を上記感温ば
ね11の付勢方向と反対方向へバイアスばね12で付勢
し、混合弁体6を可動させる。これにより、混合弁体6
の両側に設けた湯水入口3側と冷水入口5側との開口面
積の割合を変え、つまり湯水入口3側から流出する高温
水と冷水入口5側から流出する低温水との混合比を変え
ることにより、混合湯水の吐水温度を所定温度に調節し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の図15、16に
示す従来の湯水混合バルブ1では、感温ばね11の荷重
を小さくした場合、バルブ1内のピストン−シリンダ機
構を構成する混合弁体6周囲に微細なゴミが絡んでしま
うと混合弁体6がロックしてしまい、コントロールでき
なくなる可能性がある。したがって感温ばね11の荷重
を大きくとらざるをえず、形状記憶合金を用いた感温ば
ね11は比較的大きいものが必要となる。ところが形状
記憶合金自体は大変に高価なものであることから、得ら
れる湯水混合バルブ1のコストが大きくなるという問題
があった。また一般に従来の形状記憶合金を適用した湯
水混合バルブ1は応答性が良すぎるためにハンチングを
起こしてしまい、混合温度が安定しにくいと云う問題点
があった。
示す従来の湯水混合バルブ1では、感温ばね11の荷重
を小さくした場合、バルブ1内のピストン−シリンダ機
構を構成する混合弁体6周囲に微細なゴミが絡んでしま
うと混合弁体6がロックしてしまい、コントロールでき
なくなる可能性がある。したがって感温ばね11の荷重
を大きくとらざるをえず、形状記憶合金を用いた感温ば
ね11は比較的大きいものが必要となる。ところが形状
記憶合金自体は大変に高価なものであることから、得ら
れる湯水混合バルブ1のコストが大きくなるという問題
があった。また一般に従来の形状記憶合金を適用した湯
水混合バルブ1は応答性が良すぎるためにハンチングを
起こしてしまい、混合温度が安定しにくいと云う問題点
があった。
【0008】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、バルブ内のピストン−シリ
ンダ機構を構成する混合弁体6にゴミが絡んだ場合の対
策として感温ばね11の荷重を大きくする必要がなく、
安価に製造でき、またハンチングを起こすことなく、混
合温度を安定させやすい湯水混合バルブを提供すること
を目的とする。
みてなされたものであって、バルブ内のピストン−シリ
ンダ機構を構成する混合弁体6にゴミが絡んだ場合の対
策として感温ばね11の荷重を大きくする必要がなく、
安価に製造でき、またハンチングを起こすことなく、混
合温度を安定させやすい湯水混合バルブを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の湯水混合バルブは、湯水混合送水
口を有する本体と、その本体内側に水を供給する冷水入
口と、その本体に湯を供給する湯水入口と、冷水入口か
らの水供給量と湯水入口からの湯供給量とを調整する混
合弁体と、湯水混合送水口への湯水混合水の温度を検知
し、前記混合弁体を駆動する感温体と、前記混合弁体へ
初期位置を与えるバイアス手段とを有する湯水混合バル
ブにおいて、前記混合弁体の動作領域の一端を規定する
ように冷水入口若しくは湯水入口を配置したことを特徴
とする。
め、請求項1に記載の湯水混合バルブは、湯水混合送水
口を有する本体と、その本体内側に水を供給する冷水入
口と、その本体に湯を供給する湯水入口と、冷水入口か
らの水供給量と湯水入口からの湯供給量とを調整する混
合弁体と、湯水混合送水口への湯水混合水の温度を検知
し、前記混合弁体を駆動する感温体と、前記混合弁体へ
初期位置を与えるバイアス手段とを有する湯水混合バル
ブにおいて、前記混合弁体の動作領域の一端を規定する
ように冷水入口若しくは湯水入口を配置したことを特徴
とする。
【0010】前記課題を解決するため、請求項2に記載
の湯水混合バルブは、請求項1記載の湯水混合バルブに
おいて、前記混合弁体の動作領域の両端を規定するよう
に一端に冷水入口を、他端に湯水入口を配置したことを
特徴とする。
の湯水混合バルブは、請求項1記載の湯水混合バルブに
おいて、前記混合弁体の動作領域の両端を規定するよう
に一端に冷水入口を、他端に湯水入口を配置したことを
特徴とする。
【0011】前記課題を解決するため、請求項3に記載
の湯水混合バルブは、請求項2記載の湯水混合バルブに
おいて、冷水入口及び湯水入口と、混合弁体とを同軸上
に配置したことを特徴とする。
の湯水混合バルブは、請求項2記載の湯水混合バルブに
おいて、冷水入口及び湯水入口と、混合弁体とを同軸上
に配置したことを特徴とする。
【0012】前記課題を解決するため、請求項4に記載
の湯水混合バルブは、請求項3記載の湯水混合バルブに
おいて、冷水入口及び湯水入口とを対向して配置し、そ
の冷水入口と湯水入口間に混合弁体を介在させたことを
特徴とする。
の湯水混合バルブは、請求項3記載の湯水混合バルブに
おいて、冷水入口及び湯水入口とを対向して配置し、そ
の冷水入口と湯水入口間に混合弁体を介在させたことを
特徴とする。
【0013】前記課題を解決するため、請求項5に記載
の湯水混合バルブは、請求項1乃至請求項4記載の湯水
混合バルブにおいて混合弁体の冷水入口側と湯水入口側
の少なくとも一方がリフト弁であることを特徴とする。
の湯水混合バルブは、請求項1乃至請求項4記載の湯水
混合バルブにおいて混合弁体の冷水入口側と湯水入口側
の少なくとも一方がリフト弁であることを特徴とする。
【0014】前記課題を解決するため、請求項6に記載
の湯水混合バルブは、湯水混合送水口を有する本体と、
その本体内側に水を供給する冷水入口と、その本体に湯
を供給する湯水入口と、冷水入口からの水供給量と湯水
入口からの湯供給量とを調整する混合弁体と、湯水混合
送水口への湯水混合水の温度を検知し、前記混合弁体を
駆動する感温体と、前記混合弁体へ初期位置を与えるバ
イアス手段とを有する湯水混合バルブにおいて、前記混
合弁体は湯水入口完全閉止状態から所定のストロークま
では、混合弁体と冷水入口間の開度を所定に保ち、それ
以上のストロークではストロークに比例して開度を減少
させる形状とし、更に前記所定のストローク間では、混
合弁体と湯水入口間の開度をストロークに比例した開度
に増大させ、前記それ以上のストローク間では開度を所
定開度に保つ形状としたことを特徴とする。
の湯水混合バルブは、湯水混合送水口を有する本体と、
その本体内側に水を供給する冷水入口と、その本体に湯
を供給する湯水入口と、冷水入口からの水供給量と湯水
入口からの湯供給量とを調整する混合弁体と、湯水混合
送水口への湯水混合水の温度を検知し、前記混合弁体を
駆動する感温体と、前記混合弁体へ初期位置を与えるバ
イアス手段とを有する湯水混合バルブにおいて、前記混
合弁体は湯水入口完全閉止状態から所定のストロークま
では、混合弁体と冷水入口間の開度を所定に保ち、それ
以上のストロークではストロークに比例して開度を減少
させる形状とし、更に前記所定のストローク間では、混
合弁体と湯水入口間の開度をストロークに比例した開度
に増大させ、前記それ以上のストローク間では開度を所
定開度に保つ形状としたことを特徴とする。
【0015】以上のように本発明の混合バルブによれ
ば、感温センサー兼駆動要素として形状記憶合金製のス
プリングを使用した湯水混合バルブにおいて、混合弁体
の動作方向に冷水入口と湯水入口とが配置される様にし
て、シリンダ形状をとらない混合弁体を使用することを
可能にして、混合弁体とバルブ本体間のゴミかみという
問題自体が生じないようにした結果、ゴミかみ対策とし
て形状記憶合金製スプリングの荷重を大きくする必要は
なくなり、形状記憶合金製スプリングの荷重を小さくし
てコストを低減することができる。
ば、感温センサー兼駆動要素として形状記憶合金製のス
プリングを使用した湯水混合バルブにおいて、混合弁体
の動作方向に冷水入口と湯水入口とが配置される様にし
て、シリンダ形状をとらない混合弁体を使用することを
可能にして、混合弁体とバルブ本体間のゴミかみという
問題自体が生じないようにした結果、ゴミかみ対策とし
て形状記憶合金製スプリングの荷重を大きくする必要は
なくなり、形状記憶合金製スプリングの荷重を小さくし
てコストを低減することができる。
【0016】また、冷水入水位置と、温水入水位置とを
一軸上に設定したことにより、本体内に流入する湯及び
水は相互に攪拌し、その結果湯水の混合性が良くなりハ
ンチングが起こり難くなる。さらに、湯又は水の一方の
流入量が増加又は減少する変化をする場合には、他方の
流入量は一定に保たれ、湯又は水の一方の流入量が増加
又は減少する変化をする場合に、他方の流入量も逆の変
化をする従来の湯水混合バルブに比べ、湯温の変化が滑
らかとなり、一層の湯水混合の安定性を得ることができ
る。以上のように本発明によれば、応答性が良く、低コ
ストで安定した性能の湯水混合バルブを得ることができ
る。
一軸上に設定したことにより、本体内に流入する湯及び
水は相互に攪拌し、その結果湯水の混合性が良くなりハ
ンチングが起こり難くなる。さらに、湯又は水の一方の
流入量が増加又は減少する変化をする場合には、他方の
流入量は一定に保たれ、湯又は水の一方の流入量が増加
又は減少する変化をする場合に、他方の流入量も逆の変
化をする従来の湯水混合バルブに比べ、湯温の変化が滑
らかとなり、一層の湯水混合の安定性を得ることができ
る。以上のように本発明によれば、応答性が良く、低コ
ストで安定した性能の湯水混合バルブを得ることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図1において、湯水混合バルブ1はバルブ
本体1aに嵌合部材1bを嵌合させて構成され、嵌合さ
せた状態でバルブ本体1aと嵌合部材1bとの間はOリ
ング2によってシールされる。バルブ本体1aは湯水入
水管3及び混合送水管4を一体にして有し、一方嵌合部
材1bには冷水入水管5が形成される。冷水入水管5は
一端を湯水混合バルブ1の外側に開口し、他端を湯水混
合バルブ1の内側に開口する。また湯水入水管3も一端
がバルブ本体1aの外側に開口し、他端を湯水混合バル
ブ1の内側に開口する。したがってバルブ本体1a内側
は冷水入水管5からの冷水と湯水入水管3からの湯水の
湯水混合室として機能し、この湯水混合室1aからの混
合湯水が混合送水管4から送給される。
て説明する。図1において、湯水混合バルブ1はバルブ
本体1aに嵌合部材1bを嵌合させて構成され、嵌合さ
せた状態でバルブ本体1aと嵌合部材1bとの間はOリ
ング2によってシールされる。バルブ本体1aは湯水入
水管3及び混合送水管4を一体にして有し、一方嵌合部
材1bには冷水入水管5が形成される。冷水入水管5は
一端を湯水混合バルブ1の外側に開口し、他端を湯水混
合バルブ1の内側に開口する。また湯水入水管3も一端
がバルブ本体1aの外側に開口し、他端を湯水混合バル
ブ1の内側に開口する。したがってバルブ本体1a内側
は冷水入水管5からの冷水と湯水入水管3からの湯水の
湯水混合室として機能し、この湯水混合室1aからの混
合湯水が混合送水管4から送給される。
【0018】バルブ本体1a内側には冷水入水管3の外
側を囲撓して混合弁体6が配設される。混合弁体6はバ
ルブ本体1a内側に緩く嵌合するガイド部7と冷水入口
5aと湯水入口5a間に配置される弁機構部8とを一体
に有してなる。ガイド部7はバルブ本体1aに内接して
摺動し、以て混合弁体6の動きが規制される。但し、図
2に示す様にガイド部7は完全なる円環状に形成される
ものではなく、バルブ本体1aの内側に部分的に当接す
る曲面を有するものとして形成され、従ってバルブ本体
1aとガイド部7とによりピストン・シリンダ機構が構
成されるものではない。
側を囲撓して混合弁体6が配設される。混合弁体6はバ
ルブ本体1a内側に緩く嵌合するガイド部7と冷水入口
5aと湯水入口5a間に配置される弁機構部8とを一体
に有してなる。ガイド部7はバルブ本体1aに内接して
摺動し、以て混合弁体6の動きが規制される。但し、図
2に示す様にガイド部7は完全なる円環状に形成される
ものではなく、バルブ本体1aの内側に部分的に当接す
る曲面を有するものとして形成され、従ってバルブ本体
1aとガイド部7とによりピストン・シリンダ機構が構
成されるものではない。
【0019】弁機構部8は、冷水入口5aに対向するリ
フト弁8aと湯水入口3a内側を摺動する摺動弁8bと
を一体にして有する。リフト弁8aは図2にも示される
様に、断面が方形状になされて冷水入口5a内側に挿入
され、冷水入口5a内側に挿入された状態で、冷水入口
5aに内接する。一方、摺動弁8bは湯水入口3a内側
に摺接するガイド部10と、湯水入水管3からの湯の弁
本体1a内側への通水路10aとを有して、湯水入口3
a内側に配置される。
フト弁8aと湯水入口3a内側を摺動する摺動弁8bと
を一体にして有する。リフト弁8aは図2にも示される
様に、断面が方形状になされて冷水入口5a内側に挿入
され、冷水入口5a内側に挿入された状態で、冷水入口
5aに内接する。一方、摺動弁8bは湯水入口3a内側
に摺接するガイド部10と、湯水入水管3からの湯の弁
本体1a内側への通水路10aとを有して、湯水入口3
a内側に配置される。
【0020】混合弁体6のガイド部7と嵌合部材1bと
の間には感温ばね11が配設され、他方ガイド部7と弁
本体1aの湯水入口3a側内側端間にはバイアスばね1
2が配置される。したがって、感温ばね11がガイド部
7に対して湯水入口3a方向の力を付勢するのに抗し、
バイアスばね12は嵌合部材1b側方向の力をガイド部
7に付勢する。感温ばね11は所定の温度範囲において
温度に応じてばね定数が変化する材料からなり、混合湯
水の温度上昇に伴い上記混合弁体6を湯水入口3a方向
すなわち湯の割合を減少させる方向へ付勢する。
の間には感温ばね11が配設され、他方ガイド部7と弁
本体1aの湯水入口3a側内側端間にはバイアスばね1
2が配置される。したがって、感温ばね11がガイド部
7に対して湯水入口3a方向の力を付勢するのに抗し、
バイアスばね12は嵌合部材1b側方向の力をガイド部
7に付勢する。感温ばね11は所定の温度範囲において
温度に応じてばね定数が変化する材料からなり、混合湯
水の温度上昇に伴い上記混合弁体6を湯水入口3a方向
すなわち湯の割合を減少させる方向へ付勢する。
【0021】この材料は例えば50℃のような特定(変
態)温度を超えるとマルテンサイト変態が生じて特定形
状(伸長形状)に大きく変形する。その組成はニッケ
ル、チタン等の合金からなり、その組成を変えたり他の
元素を添加することによりその変態温度を任意に設定で
きる。
態)温度を超えるとマルテンサイト変態が生じて特定形
状(伸長形状)に大きく変形する。その組成はニッケ
ル、チタン等の合金からなり、その組成を変えたり他の
元素を添加することによりその変態温度を任意に設定で
きる。
【0022】次に以上に示した本発明の一実施の形態の
湯水混合バルブの動作について説明する。上述したよう
に湯水は湯水混合室1aで混合され、感温ばね11を通
って混合送水口4に向かう。この時、混合送水温が設定
より高ければ、感温ばね11のバネ定数が大きくなり、
混合弁体6は図4〜図5に示すように右側(湯側の開口
面積を小さく、水側を大きくする方向)へ動き、混合送
水温を下げる。このように動きながら最終的には、設定
温になる位置で停止する。逆に、混合送水温が設定より
低ければ、感温ばね11のばね定数が小さくなり、混合
弁体6は図5に示す状態から図4に示す状態に、さらに
図3に示す状態、すなわち湯側の開口面積を大きく、水
側を小さくする方向へ移動する。
湯水混合バルブの動作について説明する。上述したよう
に湯水は湯水混合室1aで混合され、感温ばね11を通
って混合送水口4に向かう。この時、混合送水温が設定
より高ければ、感温ばね11のバネ定数が大きくなり、
混合弁体6は図4〜図5に示すように右側(湯側の開口
面積を小さく、水側を大きくする方向)へ動き、混合送
水温を下げる。このように動きながら最終的には、設定
温になる位置で停止する。逆に、混合送水温が設定より
低ければ、感温ばね11のばね定数が小さくなり、混合
弁体6は図5に示す状態から図4に示す状態に、さらに
図3に示す状態、すなわち湯側の開口面積を大きく、水
側を小さくする方向へ移動する。
【0023】図6に以上の湯水混合バルブ1における混
合弁体6のストロークと湯水入水管3からの湯水の流入
量及び冷水入水管5からの冷水の流入量との関係を示
す。図に示される様に本実施の形態における湯水混合バ
ルブ1によれば、湯側の量が減少・増大する過程では水
側の量はほぼ定量に保たれ、また水側の量が減少・増大
する過程では湯側の量はほぼ定量に保たれる。以上のよ
うに、ストロークと混合送水量との関係を設定すること
によって、混合送水の温度が急激に変化することを防止
し、緩やかな変化により安定した混合送水温を制御する
ことを容易にすることができる。
合弁体6のストロークと湯水入水管3からの湯水の流入
量及び冷水入水管5からの冷水の流入量との関係を示
す。図に示される様に本実施の形態における湯水混合バ
ルブ1によれば、湯側の量が減少・増大する過程では水
側の量はほぼ定量に保たれ、また水側の量が減少・増大
する過程では湯側の量はほぼ定量に保たれる。以上のよ
うに、ストロークと混合送水量との関係を設定すること
によって、混合送水の温度が急激に変化することを防止
し、緩やかな変化により安定した混合送水温を制御する
ことを容易にすることができる。
【0024】これに対し、図15、16に示す従来の湯
水混合バルブでは、ストロークと送水量との関係は図7
に示す関係となり、この混合送水量の設定によれば、湯
側の増加・減少分がすなわち水側の減少・増加分として
置き換えられることになる。このような混合送水量の設
定では、混合送水の温度が急激に変化し、使用者の好み
に応じた混合送水温を制御することが容易ではない。
水混合バルブでは、ストロークと送水量との関係は図7
に示す関係となり、この混合送水量の設定によれば、湯
側の増加・減少分がすなわち水側の減少・増加分として
置き換えられることになる。このような混合送水量の設
定では、混合送水の温度が急激に変化し、使用者の好み
に応じた混合送水温を制御することが容易ではない。
【0025】図8には本発明の湯水混合バルブの他の実
施の形態を示す。図に示す実施の形態では、リフト弁8
aは湯水入口3a内側に挿入されて湯水入口3aに内接
する。一方、摺動弁8bは冷水入口5a内側に配置され
る。この実施の形態の湯水混合バルブ1によっても前述
の実施の形態の湯水混合バルブ1と同様の湯水混合制御
が行われる。
施の形態を示す。図に示す実施の形態では、リフト弁8
aは湯水入口3a内側に挿入されて湯水入口3aに内接
する。一方、摺動弁8bは冷水入口5a内側に配置され
る。この実施の形態の湯水混合バルブ1によっても前述
の実施の形態の湯水混合バルブ1と同様の湯水混合制御
が行われる。
【0026】図9には本発明の湯水混合バルブのさらに
他の実施の形態を示す。図に示す実施の形態では、混合
弁体6の動作領域の両端を規定するように一端に冷水入
口5aを、他端に湯水入口3aが配置される。これを詳
述すればこの実施の形態では、混合弁体6のリフト弁8
aの逆側の壁面6aが湯水混合室1aの内壁面1cに当
接することにより混合弁体6の湯水入口3a方向の動き
が規定される。この実施の形態の湯水混合バルブ1によ
っても前述の実施の形態の湯水混合バルブ1と同様の湯
水混合制御が行われる。
他の実施の形態を示す。図に示す実施の形態では、混合
弁体6の動作領域の両端を規定するように一端に冷水入
口5aを、他端に湯水入口3aが配置される。これを詳
述すればこの実施の形態では、混合弁体6のリフト弁8
aの逆側の壁面6aが湯水混合室1aの内壁面1cに当
接することにより混合弁体6の湯水入口3a方向の動き
が規定される。この実施の形態の湯水混合バルブ1によ
っても前述の実施の形態の湯水混合バルブ1と同様の湯
水混合制御が行われる。
【0027】図10には本発明の湯水混合バルブのさら
に他の実施の形態を示す。図に示す実施の形態では、冷
水入口5a及び湯水入口3aと、混合弁体6とが同軸上
に配置される。この実施の形態の湯水混合バルブ1によ
っても前述の実施の形態の湯水混合バルブ1と同様の湯
水混合制御が行われる。
に他の実施の形態を示す。図に示す実施の形態では、冷
水入口5a及び湯水入口3aと、混合弁体6とが同軸上
に配置される。この実施の形態の湯水混合バルブ1によ
っても前述の実施の形態の湯水混合バルブ1と同様の湯
水混合制御が行われる。
【0028】
【実施例】次に以上の本発明の湯水混合バルブを各種水
回り設備に適用した実施例を示す。図11は湯水混合バ
ルブ1を衛生洗浄装置に適用する場合の全体構成図であ
る。図において、それぞれ異なる局部を洗浄する洗浄ノ
ズルで101は肛門洗浄用のノズル101a、ビデ洗浄
用のノズル101bとを有し、各々に噴出口102a、
噴出口102bを付設している。ノズル分流器103は
例えば電磁弁でノズル101a及びノズル101bに連
通し、水量を調整することによりノズル101a及びノ
ズル101bからの噴出量が調整される。送水分流器1
19は水供給管114aを介し温水タンク112に連通
し、水供給管114bを介し、湯水混合バルブ1の冷水
入口5aに連通している。温水タンク12は送湯管13
を介し、湯水混合バルブ1の湯水入口3aに連通してい
る。
回り設備に適用した実施例を示す。図11は湯水混合バ
ルブ1を衛生洗浄装置に適用する場合の全体構成図であ
る。図において、それぞれ異なる局部を洗浄する洗浄ノ
ズルで101は肛門洗浄用のノズル101a、ビデ洗浄
用のノズル101bとを有し、各々に噴出口102a、
噴出口102bを付設している。ノズル分流器103は
例えば電磁弁でノズル101a及びノズル101bに連
通し、水量を調整することによりノズル101a及びノ
ズル101bからの噴出量が調整される。送水分流器1
19は水供給管114aを介し温水タンク112に連通
し、水供給管114bを介し、湯水混合バルブ1の冷水
入口5aに連通している。温水タンク12は送湯管13
を介し、湯水混合バルブ1の湯水入口3aに連通してい
る。
【0029】以上の実施例の衛生洗浄装置において、温
水タンク112を備え、湯水混合バルブ1を備えること
により、外部の供混合送水源を使用し、適温に温度調整
した混合温水を得て、かつ確実な動作を行いノズル装置
101から噴出される混合送水の湯温変動を無くして常
に快適に使用できる。また湯水混合バルブ1は、混合弁
体6の冷水入口4側をリフト弁8aとし、混合弁体6が
ピストン−シリンダ機構を構成するものではないので、
感温ばね11の荷重を小さくしても、混合弁体6にゴミ
が絡みロックすることによってコントロールできなくな
るようなことはなく、高価な形状記憶合金使用量を低減
してコストを節減することができる。また応答性を適度
に緩和させたことによりハンチングが生じず、混合温度
を安定させることができる。
水タンク112を備え、湯水混合バルブ1を備えること
により、外部の供混合送水源を使用し、適温に温度調整
した混合温水を得て、かつ確実な動作を行いノズル装置
101から噴出される混合送水の湯温変動を無くして常
に快適に使用できる。また湯水混合バルブ1は、混合弁
体6の冷水入口4側をリフト弁8aとし、混合弁体6が
ピストン−シリンダ機構を構成するものではないので、
感温ばね11の荷重を小さくしても、混合弁体6にゴミ
が絡みロックすることによってコントロールできなくな
るようなことはなく、高価な形状記憶合金使用量を低減
してコストを節減することができる。また応答性を適度
に緩和させたことによりハンチングが生じず、混合温度
を安定させることができる。
【0030】尚、以上には本発明の湯水混合バルブを衛
生洗浄装置に適用した実施例を示したが、それに限ら
ず、本発明の湯水混合バルブは、図12に示す浴室等の
湯水混合装置にも適用することができる。図において本
体201の背部には建屋側の混合送水及び給湯配管に接
続するための水用脚管201a及び湯用脚管201bを
備え、下端中央部には吐水管201cを接続するとき
に、背部側にはシャワーヘッド(図示せず)へ向かうホ
ース201dを設けている。本体201の右端には混合
送水管201c側及びホース201d側に流路を切り換
えるための切り換えハンドル202を備え、左端には混
合送水温度を調節するための温度調節ハンドル203を
設けている。
生洗浄装置に適用した実施例を示したが、それに限ら
ず、本発明の湯水混合バルブは、図12に示す浴室等の
湯水混合装置にも適用することができる。図において本
体201の背部には建屋側の混合送水及び給湯配管に接
続するための水用脚管201a及び湯用脚管201bを
備え、下端中央部には吐水管201cを接続するとき
に、背部側にはシャワーヘッド(図示せず)へ向かうホ
ース201dを設けている。本体201の右端には混合
送水管201c側及びホース201d側に流路を切り換
えるための切り換えハンドル202を備え、左端には混
合送水温度を調節するための温度調節ハンドル203を
設けている。
【0031】温度調節ハンドル203には、図13の拡
大縦断面図に示すように、自動温度調整機能を持つ温度
調節ユニット207を連接してこれを本体201の左端
部から着脱自在に挿し込む。この温度調節ユニット20
7は、温度調節ハンドル203に本発明の湯水混合バル
ブ1が連設されてなる。すなわち温度調節ハンドル20
3にはバルブ本体1aが取り付けられ、このバルブ本体
1aに嵌合部材1bが嵌合されて湯水混合バルブ1が構
成される。
大縦断面図に示すように、自動温度調整機能を持つ温度
調節ユニット207を連接してこれを本体201の左端
部から着脱自在に挿し込む。この温度調節ユニット20
7は、温度調節ハンドル203に本発明の湯水混合バル
ブ1が連設されてなる。すなわち温度調節ハンドル20
3にはバルブ本体1aが取り付けられ、このバルブ本体
1aに嵌合部材1bが嵌合されて湯水混合バルブ1が構
成される。
【0032】バルブ本体1aには一端を温度調節ハンド
ル203に連結したスピンドル208aを回転自在に組
み込むと共に、このスピンドル208aに接合してスラ
イドブロック208bを設ける。スライドブロック20
8bは、キー接合等によってバルブ本体1aに対して軸
線方向のみに移動し軸線回りには回転しないように組み
込まれる。またスライドブロック208bにはバイアス
手段としてのバイアススプリング12の一端が支持さ
れ、このバイアススプリング12の他端に混合弁体6が
接離可能な状態で、かつバルブ本体1a内側の湯水入口
3a内を摺動自在な態様で配置される。
ル203に連結したスピンドル208aを回転自在に組
み込むと共に、このスピンドル208aに接合してスラ
イドブロック208bを設ける。スライドブロック20
8bは、キー接合等によってバルブ本体1aに対して軸
線方向のみに移動し軸線回りには回転しないように組み
込まれる。またスライドブロック208bにはバイアス
手段としてのバイアススプリング12の一端が支持さ
れ、このバイアススプリング12の他端に混合弁体6が
接離可能な状態で、かつバルブ本体1a内側の湯水入口
3a内を摺動自在な態様で配置される。
【0033】またバルブ本体1a内側に収納した感温ば
ね11は、形状記憶合金製であって混合弁体6の一端と
嵌合部材1bとの間に介装される。感温ばね11は、バ
ルブ本体1a内であって嵌合部材1b外側を通過する混
合送水の温度変動に応じてバネ定数を変化させ、バイア
ス手段としてのバイアススプリング12との間での混合
弁体6の位置を調整して、予め設定した温度の混合送水
が継続して得られるように自動温度調節機能を可能とす
る。
ね11は、形状記憶合金製であって混合弁体6の一端と
嵌合部材1bとの間に介装される。感温ばね11は、バ
ルブ本体1a内であって嵌合部材1b外側を通過する混
合送水の温度変動に応じてバネ定数を変化させ、バイア
ス手段としてのバイアススプリング12との間での混合
弁体6の位置を調整して、予め設定した温度の混合送水
が継続して得られるように自動温度調節機能を可能とす
る。
【0034】すなわち、湯水は湯水混合室1aで混合さ
れ、感温ばね11を通って混合送水口5に向かう。この
時、混合送水温度が設定値よりも高くなると、感温ばね
11は軸線長さが大きくなるように変形して混合弁体6
を図13上右側に移動させる。これにより、混合弁体6
と湯水入口3aとの間の弁開度が小さくなり、水の量比
が増えて混合送水温度を設定値まで下げる向きに動作す
る。逆に、混合送水温度が低下すれば、感温ばね11は
収縮変形して混合送水温度を同様に設定値に復帰させ
る。混合弁体6はこのように動きながら最終的には、設
定温になる位置で停止する。
れ、感温ばね11を通って混合送水口5に向かう。この
時、混合送水温度が設定値よりも高くなると、感温ばね
11は軸線長さが大きくなるように変形して混合弁体6
を図13上右側に移動させる。これにより、混合弁体6
と湯水入口3aとの間の弁開度が小さくなり、水の量比
が増えて混合送水温度を設定値まで下げる向きに動作す
る。逆に、混合送水温度が低下すれば、感温ばね11は
収縮変形して混合送水温度を同様に設定値に復帰させ
る。混合弁体6はこのように動きながら最終的には、設
定温になる位置で停止する。
【0035】ここで、混合送水の温度の設定を温度調節
ハンドル203で操作するとき、図12の矢印C方向に
この温度調節ハンドル203を回転させると、図13に
於いてスピンドル208aは右側に移動する。これによ
り、混合弁体6は冷水入口4側の弁開度が大きくなり、
低温側に設定される。また、図11に於いて矢印H方向
に回転させると、スピンドル208aは図13に於いて
左側に移動して湯水入口側の開度が大きくなり高温側に
設定される。
ハンドル203で操作するとき、図12の矢印C方向に
この温度調節ハンドル203を回転させると、図13に
於いてスピンドル208aは右側に移動する。これによ
り、混合弁体6は冷水入口4側の弁開度が大きくなり、
低温側に設定される。また、図11に於いて矢印H方向
に回転させると、スピンドル208aは図13に於いて
左側に移動して湯水入口側の開度が大きくなり高温側に
設定される。
【0036】以上のように温度調節ユニット207に本
発明の湯水混合バルブ1を適用することにより、装置全
体を小型化し、又、感温ばね11を小型化して低コスト
化を図ることができる。
発明の湯水混合バルブ1を適用することにより、装置全
体を小型化し、又、感温ばね11を小型化して低コスト
化を図ることができる。
【0037】その際、図14に示されるように、湯水混
合バルブ1の本体1a内側にバイアススプリング12の
一定以上の伸長を拘束する円環16を適宜設けることに
より、バイアススプリング12が、円環16によって拘
束され、自然長よりも短くして予め圧縮変形させられた
状態に保持することができる。この変形量は、例えば混
合送水温度が30℃に達したときの感温ばね11の膨張
変形量に対応させ、この条件の時にバイアススプリング
12と感温ばね11とが互いに荷重のバランスを保つよ
うにすれば、30℃以下では、バイアススプリング12
と感温ばね11とは互いに無縁であって、感温ばね11
の付勢力がバイアススプリング12によって吸収されず
30℃以下の混合送水を吐出させるときは、混合弁体6
は感温ばね11による付勢力だけを受ける。このため、
水だけを供給する操作の時は、感温ばね11の付勢力に
よって混合弁体6は素早く移動する。すなわち、混合弁
体6はバイアススプリング12の反力を受けないまま動
くことになり、混合弁体6のより速やかな作動が可能と
なる。
合バルブ1の本体1a内側にバイアススプリング12の
一定以上の伸長を拘束する円環16を適宜設けることに
より、バイアススプリング12が、円環16によって拘
束され、自然長よりも短くして予め圧縮変形させられた
状態に保持することができる。この変形量は、例えば混
合送水温度が30℃に達したときの感温ばね11の膨張
変形量に対応させ、この条件の時にバイアススプリング
12と感温ばね11とが互いに荷重のバランスを保つよ
うにすれば、30℃以下では、バイアススプリング12
と感温ばね11とは互いに無縁であって、感温ばね11
の付勢力がバイアススプリング12によって吸収されず
30℃以下の混合送水を吐出させるときは、混合弁体6
は感温ばね11による付勢力だけを受ける。このため、
水だけを供給する操作の時は、感温ばね11の付勢力に
よって混合弁体6は素早く移動する。すなわち、混合弁
体6はバイアススプリング12の反力を受けないまま動
くことになり、混合弁体6のより速やかな作動が可能と
なる。
【0038】一方、混合送水の温度を30℃以上に設定
して使用するときには、感温ばね11の熱膨張によって
混合弁体6を押す力が次第に強くなっていき、バイアス
スプリング12との間での荷重がバランスし、混合弁体
6を設定された位置に保持する。
して使用するときには、感温ばね11の熱膨張によって
混合弁体6を押す力が次第に強くなっていき、バイアス
スプリング12との間での荷重がバランスし、混合弁体
6を設定された位置に保持する。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の湯水混合バルブに
よれば、混合弁体をピストン−シリンダ機構を有しない
構造とし、混合弁体の動作方向に冷水入口と湯水入口と
が配置され、または混合弁体と湯水入口により形成され
る本体に対する温水入水位置とを一軸上に設定し、その
場合に冷水入口と湯水入口とを対向して配置し、その冷
水入口と湯水入口間に混合弁体を介在させ、若しくは混
合弁体の冷水入口側と湯水入口側の少なくとも一方がリ
フト弁である様にしたことにより、ゴミが湯水混合バル
ブ内に侵入しても故障しにくく、安定した出湯性能が得
られ、ハンチングを起こしにくい湯水混合バルブとする
ことができ、しかも軽荷重の形状記憶合金を用いるので
コストダウンを図ることができると共に小型化が可能と
なる。
よれば、混合弁体をピストン−シリンダ機構を有しない
構造とし、混合弁体の動作方向に冷水入口と湯水入口と
が配置され、または混合弁体と湯水入口により形成され
る本体に対する温水入水位置とを一軸上に設定し、その
場合に冷水入口と湯水入口とを対向して配置し、その冷
水入口と湯水入口間に混合弁体を介在させ、若しくは混
合弁体の冷水入口側と湯水入口側の少なくとも一方がリ
フト弁である様にしたことにより、ゴミが湯水混合バル
ブ内に侵入しても故障しにくく、安定した出湯性能が得
られ、ハンチングを起こしにくい湯水混合バルブとする
ことができ、しかも軽荷重の形状記憶合金を用いるので
コストダウンを図ることができると共に小型化が可能と
なる。
【図1】 本発明の一実施の形態の湯水混合バルブの断
面図。
面図。
【図2】 図1II−II断面図
【図3】 図1の湯水混合バルブの部分拡大断面図。
【図4】 図1の湯水混合バルブの部分拡大断面図。
【図5】 図1の湯水混合バルブの部分拡大断面図。
【図6】 本発明の湯水混合バルブにおける混合弁体の
ストロークと湯水の流入量及び冷水の流入量との関係を
示す図。
ストロークと湯水の流入量及び冷水の流入量との関係を
示す図。
【図7】 従来の湯水混合バルブにおける混合弁体のス
トロークと湯水の流入量及び冷水の流入量との関係を示
す図。
トロークと湯水の流入量及び冷水の流入量との関係を示
す図。
【図8】 本発明の他の実施の形態の湯水混合バルブの
断面図。
断面図。
【図9】 本発明の別の実施の形態の湯水混合バルブの
断面図。
断面図。
【図10】 本発明のまた別の実施の形態の湯水混合バ
ルブの断面図。
ルブの断面図。
【図11】 本発明の湯水混合バルブを衛生洗浄装置に
適用する場合の全体構成図。
適用する場合の全体構成図。
【図12】 浴室等の湯水混合装置の外観斜視図。
【図13】 図12の湯水混合装置に適用される本発明
の湯水混合バルブの断面図。
の湯水混合バルブの断面図。
【図14】 図13の湯水混合バルブの拡大断面図。
【図15】 衛生洗浄装置に用いられる従来の湯水混合
バルブの断面図。
バルブの断面図。
【図16】 温水洗浄装置に用いられる従来の湯水混合
バルブの断面図。
バルブの断面図。
1・・・湯水混合バルブ、3・・・湯水入水管、4・・
・混合送水管、5・・・冷水入水管、6・・・混合弁
体、8a・・・リフト弁、11・・・感温ばね、12・
・・バイアスばね。
・混合送水管、5・・・冷水入水管、6・・・混合弁
体、8a・・・リフト弁、11・・・感温ばね、12・
・・バイアスばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 真吾 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 茅野 雅弘 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 谷田 雅敏 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 藤山 重幸 神奈川県大和市深見東1丁目6番8号 富 士精工株式会社内 (72)発明者 鈴木 高智 神奈川県大和市深見東1丁目6番8号 富 士精工株式会社内 (72)発明者 押田 正洋 神奈川県大和市深見東1丁目6番8号 富 士精工株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 湯水混合送水口を有する本体と、その本
体内側に水を供給する冷水入口と、その本体に湯を供給
する湯水入口と、冷水入口からの水供給量と湯水入口か
らの湯供給量とを調整する混合弁体と、湯水混合送水口
への湯水混合水の温度を検知し、前記混合弁体を駆動す
る感温体と、前記混合弁体へ初期位置を与えるバイアス
手段とを有する湯水混合バルブにおいて、前記混合弁体
の動作領域の一端を規定するように冷水入口若しくは湯
水入口を配置したことを特徴とする湯水混合バルブ。 - 【請求項2】 請求項1記載の湯水混合バルブにおい
て、前記混合弁体の動作領域の両端を規定するように一
端に冷水入口を、他端に湯水入口を配置したことを特徴
とする湯水混合バルブ。 - 【請求項3】 請求項1若しくは請求項2記載の湯水混
合バルブにおいて、冷水入口及び湯水入口と、混合弁体
とを同軸上に配置したことを特徴とする湯水混合バル
ブ。 - 【請求項4】 請求項2若しくは請求項3記載の湯水混
合バルブにおいて、冷水入口及び湯水入口とを対向して
配置し、その冷水入口と湯水入口間に混合弁体を介在さ
せたことを特徴とする湯水混合バルブ。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載の湯水混合バ
ルブにおいて混合弁体の冷水入口側と湯水入口側の少な
くとも一方がリフト弁であることを特徴とする湯水混合
バルブ。 - 【請求項6】 湯水混合送水口を有する本体と、その本
体内側に水を供給する冷水入口と、その本体に湯を供給
する湯水入口と、冷水入口からの水供給量と湯水入口か
らの湯供給量とを調整する混合弁体と、湯水混合送水口
への湯水混合水の温度を検知し、前記混合弁体を駆動す
る感温体と、前記混合弁体へ初期位置を与えるバイアス
手段とを有する湯水混合バルブにおいて、前記混合弁体
は湯水入口完全閉止状態から所定のストロークまでは、
混合弁体と冷水入口間の開度を所定に保ち、それ以上の
ストロークではストロークに比例して開度を減少させる
形状とし、更に前記所定のストローク間では、混合弁体
と湯水入口間の開度をストロークに比例した開度に増大
させ、前記それ以上のストローク間では開度を所定開度
に保つ形状としたことを特徴とする湯水混合バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7691897A JPH10274347A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 湯水混合バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7691897A JPH10274347A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 湯水混合バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274347A true JPH10274347A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13619084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7691897A Pending JPH10274347A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 湯水混合バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10274347A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001218690A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 浄水シャワーシステム |
JP2014181549A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Takagi Co Ltd | 感温式水栓及び混合水栓装置 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7691897A patent/JPH10274347A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001218690A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 浄水シャワーシステム |
JP2014181549A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Takagi Co Ltd | 感温式水栓及び混合水栓装置 |
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