JPH10273268A - ターレット式糸条巻取機の糸切替え方法 - Google Patents
ターレット式糸条巻取機の糸切替え方法Info
- Publication number
- JPH10273268A JPH10273268A JP7729997A JP7729997A JPH10273268A JP H10273268 A JPH10273268 A JP H10273268A JP 7729997 A JP7729997 A JP 7729997A JP 7729997 A JP7729997 A JP 7729997A JP H10273268 A JPH10273268 A JP H10273268A
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- Japan
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- winding
- thread
- guide
- turret
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 如何なる大きさの巻径のパッケージを巻き取
る場合であっても、高い糸切替え成功率を得ることがで
きるターレット式糸条巻取機の糸切替え方法を提供す
る。 【解決手段】 ターレット式糸条巻取機において、ター
レット盤2上の前記2本のスピンドル軸3a,3bの間
に挟まれる領域に連続的に位置可変な規制ガイド10を
設け、この規制ガイド10を変位させることにより、糸
切替え時に待機位置B側に移った満巻ボビン4に巻き取
られつつある糸条Yの前記規制ガイド10に対する巻付
け角を5°〜90°の範囲に制御する。
る場合であっても、高い糸切替え成功率を得ることがで
きるターレット式糸条巻取機の糸切替え方法を提供す
る。 【解決手段】 ターレット式糸条巻取機において、ター
レット盤2上の前記2本のスピンドル軸3a,3bの間
に挟まれる領域に連続的に位置可変な規制ガイド10を
設け、この規制ガイド10を変位させることにより、糸
切替え時に待機位置B側に移った満巻ボビン4に巻き取
られつつある糸条Yの前記規制ガイド10に対する巻付
け角を5°〜90°の範囲に制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターレット式糸条
巻取機の糸切替え方法に関し、さらに詳しくは小径から
大径に至る如何なる巻径のパッケージを巻き取る場合で
あっても、高い糸切替え成功率を得ることができるター
レット式糸条巻取機の糸切替え方法に関する。
巻取機の糸切替え方法に関し、さらに詳しくは小径から
大径に至る如何なる巻径のパッケージを巻き取る場合で
あっても、高い糸切替え成功率を得ることができるター
レット式糸条巻取機の糸切替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ターレット式糸条巻取機は、ターレット
盤の回転中心を挟んで2本のスピンドル軸を対向するよ
うに平行に立設し、一方のスピンドル軸を巻取位置に、
他方のスピンドル軸を待機位置に配置しておき、その巻
取位置のボビンが満巻になる毎にターレット盤を回転さ
せて待機位置と巻取位置とのスピンドル軸を切り換え、
その位置切り換え時に待機位置側に移った満巻ボビンに
巻き取られつつある糸条を、巻取位置側に移った空ボビ
ンに対して自動的に糸切替えするように構成したもので
ある。このような糸切替えを可能にすることにより糸条
の連続巻き取りが可能になるため、非常に生産性に優れ
た糸条巻取機であるとされている。
盤の回転中心を挟んで2本のスピンドル軸を対向するよ
うに平行に立設し、一方のスピンドル軸を巻取位置に、
他方のスピンドル軸を待機位置に配置しておき、その巻
取位置のボビンが満巻になる毎にターレット盤を回転さ
せて待機位置と巻取位置とのスピンドル軸を切り換え、
その位置切り換え時に待機位置側に移った満巻ボビンに
巻き取られつつある糸条を、巻取位置側に移った空ボビ
ンに対して自動的に糸切替えするように構成したもので
ある。このような糸切替えを可能にすることにより糸条
の連続巻き取りが可能になるため、非常に生産性に優れ
た糸条巻取機であるとされている。
【0003】従来のターレット式糸条巻取機は、上記糸
切替えのためにターレット盤上に2本のスピンドル軸間
の周方向中間位置に規制ガイドを固定しており、ターレ
ット盤を回転させて満巻ボビンを巻取位置から待機位置
へ移動させるとき、待機位置へ移動する満巻ボビンに巻
き取られつつある糸条を上記規制ガイドに引っ掛けて糸
条を固定させるために一時的に規制し、次いでその糸道
規制中の糸条を空ボビン端部の糸掛けスリットに係止さ
せることによって糸切替えしていた。
切替えのためにターレット盤上に2本のスピンドル軸間
の周方向中間位置に規制ガイドを固定しており、ターレ
ット盤を回転させて満巻ボビンを巻取位置から待機位置
へ移動させるとき、待機位置へ移動する満巻ボビンに巻
き取られつつある糸条を上記規制ガイドに引っ掛けて糸
条を固定させるために一時的に規制し、次いでその糸道
規制中の糸条を空ボビン端部の糸掛けスリットに係止さ
せることによって糸切替えしていた。
【0004】しかしながら、このような固定式規制ガイ
ドを利用する糸道規制では、規制ガイドに対する糸条の
巻付き角が約140°にも大きくなって屈曲させられる
ため、糸条に過大な擦過が与えられ張力の低下が生じる
ため、糸条が空ボビンに捕捉される前に、規制ガイド後
の過大な張力と規制ガイド前の張力低下による直前ロー
ルへの巻き付きとにより糸切れを生じて糸切替えを失敗
してしまうことがあった。
ドを利用する糸道規制では、規制ガイドに対する糸条の
巻付き角が約140°にも大きくなって屈曲させられる
ため、糸条に過大な擦過が与えられ張力の低下が生じる
ため、糸条が空ボビンに捕捉される前に、規制ガイド後
の過大な張力と規制ガイド前の張力低下による直前ロー
ルへの巻き付きとにより糸切れを生じて糸切替えを失敗
してしまうことがあった。
【0005】このような問題を解決する対策として、特
公平5−66308号公報は、上記規制ガイドを空ボビ
ン側に移動可能に構成し、規制ガイドに対する糸条の巻
付け角を90°〜130°に小さくする方法を提案して
いる。しかしながら、この提案の可動式規制ガイドは、
2点間を交互に移動するだけの構成であるため、特定の
巻径のパッケージの巻き取りには有効であっても、巻径
が小径から大径に至る種々のパッケージを巻き取る場合
には、規制ガイドに対する巻付け角が所定範囲(90°
〜130°)に維持できなくなり、所期の効果を得るこ
とが出来なくなるという欠点があった。
公平5−66308号公報は、上記規制ガイドを空ボビ
ン側に移動可能に構成し、規制ガイドに対する糸条の巻
付け角を90°〜130°に小さくする方法を提案して
いる。しかしながら、この提案の可動式規制ガイドは、
2点間を交互に移動するだけの構成であるため、特定の
巻径のパッケージの巻き取りには有効であっても、巻径
が小径から大径に至る種々のパッケージを巻き取る場合
には、規制ガイドに対する巻付け角が所定範囲(90°
〜130°)に維持できなくなり、所期の効果を得るこ
とが出来なくなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小径
から大径までの如何なる大きさの巻径のパッケージを巻
き取る場合であっても、高い糸切替え成功率を得ること
ができるターレット式糸条巻取機の糸切替え方法を提供
することにある。
から大径までの如何なる大きさの巻径のパッケージを巻
き取る場合であっても、高い糸切替え成功率を得ること
ができるターレット式糸条巻取機の糸切替え方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、ターレット盤の回転中心を挟んで2本のスピンド
ル軸を対向するように平行に立設し、一方のスピンドル
軸を巻取位置に、他方のスピンドル軸を待機位置にし
て、巻取位置のスピンドル軸のボビンが満巻になる毎に
前記ターレット盤を回転させて待機位置と巻取位置とを
切り換え、待機位置側に移った満巻ボビンに巻き取られ
つつある糸条を、巻取位置側に移った空ボビンへ糸切替
えするターレット式糸条巻取機において、前記ターレッ
ト盤上の2本のスピンドル軸の間に挟まれる領域に連続
的に位置可変な規制ガイドを設け、該規制ガイドを変位
させて前記糸切替え時に待機位置側に移った満巻ボビン
に巻き取られつつある糸条の前記規制ガイドに対する巻
付け角を5°〜90°の範囲に制御することを特徴とす
るものである。
明は、ターレット盤の回転中心を挟んで2本のスピンド
ル軸を対向するように平行に立設し、一方のスピンドル
軸を巻取位置に、他方のスピンドル軸を待機位置にし
て、巻取位置のスピンドル軸のボビンが満巻になる毎に
前記ターレット盤を回転させて待機位置と巻取位置とを
切り換え、待機位置側に移った満巻ボビンに巻き取られ
つつある糸条を、巻取位置側に移った空ボビンへ糸切替
えするターレット式糸条巻取機において、前記ターレッ
ト盤上の2本のスピンドル軸の間に挟まれる領域に連続
的に位置可変な規制ガイドを設け、該規制ガイドを変位
させて前記糸切替え時に待機位置側に移った満巻ボビン
に巻き取られつつある糸条の前記規制ガイドに対する巻
付け角を5°〜90°の範囲に制御することを特徴とす
るものである。
【0008】このようにターレット盤上に位置可変な規
制ガイドを設け、この規制ガイドを任意に変位させるこ
とにより、待機位置側に移った満巻ボビンに巻き取られ
つつある糸条の巻付け角を常に5°〜90°の範囲に規
制することができるため、どのような巻径のパッケージ
を巻き取る場合であっても、糸切替え時に糸条に過大な
擦過を与えることがなく、高い糸切替え成功率を達成す
ることができる。
制ガイドを設け、この規制ガイドを任意に変位させるこ
とにより、待機位置側に移った満巻ボビンに巻き取られ
つつある糸条の巻付け角を常に5°〜90°の範囲に規
制することができるため、どのような巻径のパッケージ
を巻き取る場合であっても、糸切替え時に糸条に過大な
擦過を与えることがなく、高い糸切替え成功率を達成す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(A),(B)は、本発明の
糸切替え方法を実施するターレット式糸条巻取機の概略
を示す。図において、1は支持フレームであり、円盤状
のターレット盤2を支持し、支持フレーム内の駆動モー
タにより回転駆動するようにようになっている。ターレ
ット盤2には回転中心を挟んで2本のスピンドル軸3
a,3bが対向するように平行に水平支持され、それぞ
れ駆動モータにより駆動されるようになっている。2本
のスピンドル軸3a,3bにはそれぞれ糸条巻取り用の
ボビン4,4が装着されている。
糸切替え方法を実施するターレット式糸条巻取機の概略
を示す。図において、1は支持フレームであり、円盤状
のターレット盤2を支持し、支持フレーム内の駆動モー
タにより回転駆動するようにようになっている。ターレ
ット盤2には回転中心を挟んで2本のスピンドル軸3
a,3bが対向するように平行に水平支持され、それぞ
れ駆動モータにより駆動されるようになっている。2本
のスピンドル軸3a,3bにはそれぞれ糸条巻取り用の
ボビン4,4が装着されている。
【0010】ターレット盤2は上部側を巻取位置A、下
部側を待機位置Bにし、その巻取位置Aのボビン4が満
巻になる毎に180°ずつ回転し、巻取位置Aと待機位
置Bとのスピンドル軸3a,3bを交互に入れ替えるよ
うになっている。巻取位置Aには、支持フレーム1側に
綾振りボックス5が上下に移動可能に対設されている。
その綾振りボックス5に、パッケージPの表面を接圧す
るローラベール6、巻取り中の糸条Yを左右にトラバー
スする綾振りガイド7及びそのトラバースの振り支点の
役目をする綾振り支点ガイド8が設けられている。
部側を待機位置Bにし、その巻取位置Aのボビン4が満
巻になる毎に180°ずつ回転し、巻取位置Aと待機位
置Bとのスピンドル軸3a,3bを交互に入れ替えるよ
うになっている。巻取位置Aには、支持フレーム1側に
綾振りボックス5が上下に移動可能に対設されている。
その綾振りボックス5に、パッケージPの表面を接圧す
るローラベール6、巻取り中の糸条Yを左右にトラバー
スする綾振りガイド7及びそのトラバースの振り支点の
役目をする綾振り支点ガイド8が設けられている。
【0011】この糸条巻取機では、上記綾振り支点ガイ
ド8は、図1(B)に矢印で示すように、スピンドル軸
に直交する水平方向に往復移動可能に設けられ、その振
り支点位置が変化できるようになっている。また、ター
レット盤2には、直径方向にガイド溝9が設けられ、そ
のガイド溝9に沿って規制ガイド10が往復移動し、か
つ任意の位置に停止できるように設けられている。この
規制ガイド10の移動機構としては、ラックとピニオン
との組合せ機構或いは親ネジとナットとの組合せ機構な
どを使用することができる。この綾振り支点ガイド8と
規制ガイド10との機構は、後述する糸切替え操作に糸
条Yの糸道規制用に使用されるようになっている。
ド8は、図1(B)に矢印で示すように、スピンドル軸
に直交する水平方向に往復移動可能に設けられ、その振
り支点位置が変化できるようになっている。また、ター
レット盤2には、直径方向にガイド溝9が設けられ、そ
のガイド溝9に沿って規制ガイド10が往復移動し、か
つ任意の位置に停止できるように設けられている。この
規制ガイド10の移動機構としては、ラックとピニオン
との組合せ機構或いは親ネジとナットとの組合せ機構な
どを使用することができる。この綾振り支点ガイド8と
規制ガイド10との機構は、後述する糸切替え操作に糸
条Yの糸道規制用に使用されるようになっている。
【0012】上述した糸条巻取機において、糸条Yの巻
き取りは、図1(A)に示すように上方から供給される
糸条Yが綾振り支点ガイド8を経て、綾振りガイド7で
左右にトラバースしながら、ローラベール6で押圧しつ
つ、巻取位置Aのスピンドル軸3aに装着されたボビン
4に巻き上げるように行われる。このような巻き上げに
よってボビン4上にパッケージPが形成され、また綾振
りボックス5がパッケージPの径が成長するに従って次
第に上昇するようになっている。
き取りは、図1(A)に示すように上方から供給される
糸条Yが綾振り支点ガイド8を経て、綾振りガイド7で
左右にトラバースしながら、ローラベール6で押圧しつ
つ、巻取位置Aのスピンドル軸3aに装着されたボビン
4に巻き上げるように行われる。このような巻き上げに
よってボビン4上にパッケージPが形成され、また綾振
りボックス5がパッケージPの径が成長するに従って次
第に上昇するようになっている。
【0013】上記巻き上げによって巻取位置Aのパッケ
ージPが満巻になると、次のようにして糸切替え操作が
実施される。巻取位置AのパッケージPが満巻に達した
か否かは、位置センサーの設置によって検知してもよ
く、或いは予め設定した時間或いはパッケージ重量の測
定および巻径によって検知するようにしてもよい。この
満巻信号の出力によって、ターレット盤2が矢印Rの方
向へ回転し、満巻ボビンを支持している巻取位置Aのス
ピンドル軸3aが、その巻取位置Aから待機位置Bへ移
動し、また待機位置Bの空ボビン4を支持しているスピ
ンドル軸3bが巻取位置Aへ移動するように切り替えら
れる。
ージPが満巻になると、次のようにして糸切替え操作が
実施される。巻取位置AのパッケージPが満巻に達した
か否かは、位置センサーの設置によって検知してもよ
く、或いは予め設定した時間或いはパッケージ重量の測
定および巻径によって検知するようにしてもよい。この
満巻信号の出力によって、ターレット盤2が矢印Rの方
向へ回転し、満巻ボビンを支持している巻取位置Aのス
ピンドル軸3aが、その巻取位置Aから待機位置Bへ移
動し、また待機位置Bの空ボビン4を支持しているスピ
ンドル軸3bが巻取位置Aへ移動するように切り替えら
れる。
【0014】また、上記のようにスピンドル軸3a,3
bが入れ替わる操作に同期させて、綾振り支点ガイド8
と規制ガイド10とを図1(B)に示す位置に移動させ
るようにする。これらガイドの移動によって、待機位置
B側で満巻パッケージPに巻き上げられつつある糸条Y
を、巻取位置Aの空ボビン4に接触させないように規制
すると共に、規制ガイド10に対する糸条Yの巻付け角
θを5°〜90°の範囲、好ましくは10°〜90°の
範囲にするようにする。ここでいう糸条Yの巻付け角θ
とは、図2に示すように、規制ガイド10の中心Oから
糸条Yの巻付け長さを臨む角度をいう。
bが入れ替わる操作に同期させて、綾振り支点ガイド8
と規制ガイド10とを図1(B)に示す位置に移動させ
るようにする。これらガイドの移動によって、待機位置
B側で満巻パッケージPに巻き上げられつつある糸条Y
を、巻取位置Aの空ボビン4に接触させないように規制
すると共に、規制ガイド10に対する糸条Yの巻付け角
θを5°〜90°の範囲、好ましくは10°〜90°の
範囲にするようにする。ここでいう糸条Yの巻付け角θ
とは、図2に示すように、規制ガイド10の中心Oから
糸条Yの巻付け長さを臨む角度をいう。
【0015】このように規制ガイド10に対する巻付け
角θを90°以下に規制することにより、規制ガイド1
0の前後における張力損失を低減し、過大な擦過をなく
すことができるため糸切れを激減させる。また、巻付け
角θを5°以上に規制することにより、糸道に緩みが生
じないように安定させることができる。したがって、次
に行う巻取位置Aの空ボビン4に対して糸掛けするとき
の糸切替え成功率を殆ど100%にすることができる。
角θを90°以下に規制することにより、規制ガイド1
0の前後における張力損失を低減し、過大な擦過をなく
すことができるため糸切れを激減させる。また、巻付け
角θを5°以上に規制することにより、糸道に緩みが生
じないように安定させることができる。したがって、次
に行う巻取位置Aの空ボビン4に対して糸掛けするとき
の糸切替え成功率を殆ど100%にすることができる。
【0016】糸条Yの巻付け角θを5°〜90°の範囲
にするための規制ガイド10の位置は、満巻パッケージ
Pの径に基づいて行うことができる。すなわち、満巻パ
ッケージPの径を検知し、その検知信号に基づいて規制
ガイド10の位置を演算し、それによって規制ガイド1
0の移動機構の駆動モータを制御すればよい。満巻パッ
ケージPの径の検知は、ローラベールの速度とスピンド
ルの回転速度とから算出したり、或いは予め設定した径
に基づくようにしてもよい。規制ガイド10の移動機構
の駆動モータとしては、ステッピングモータを使用する
とよい。
にするための規制ガイド10の位置は、満巻パッケージ
Pの径に基づいて行うことができる。すなわち、満巻パ
ッケージPの径を検知し、その検知信号に基づいて規制
ガイド10の位置を演算し、それによって規制ガイド1
0の移動機構の駆動モータを制御すればよい。満巻パッ
ケージPの径の検知は、ローラベールの速度とスピンド
ルの回転速度とから算出したり、或いは予め設定した径
に基づくようにしてもよい。規制ガイド10の移動機構
の駆動モータとしては、ステッピングモータを使用する
とよい。
【0017】図3に示すように、ボビン4の端部には糸
掛けスリット4aが設けられているので、巻取位置Aの
空ボビン4に対する糸掛け操作は、この糸掛けスリット
4aに糸条Yを引っ掛けて捕捉させるようにすればよ
い。すなわち、糸掛け操作は、図1(B)に示すよう
に、ターレット盤2の回転時に外側へ突出させた綾振り
支点ガイド8を引き戻し、糸条Yの糸道を破線のように
変えて空ボビン4の糸掛けスリット4aに把持されるよ
うに接触させるように行う。
掛けスリット4aが設けられているので、巻取位置Aの
空ボビン4に対する糸掛け操作は、この糸掛けスリット
4aに糸条Yを引っ掛けて捕捉させるようにすればよ
い。すなわち、糸掛け操作は、図1(B)に示すよう
に、ターレット盤2の回転時に外側へ突出させた綾振り
支点ガイド8を引き戻し、糸条Yの糸道を破線のように
変えて空ボビン4の糸掛けスリット4aに把持されるよ
うに接触させるように行う。
【0018】この糸掛け操作を行うとき、図3(A)に
示すように、巻取位置Aの空ボビン4と待機位置Bの満
巻ボビン4とが軸方向に同一の位置から、図3(B)に
示すように、巻取位置Aの空ボビン4の位置を待機位置
Bの満巻ボビン4に対して軸方向にオフセットさせた状
態にし、その空ボビン4の糸掛けスリット4aに対して
糸条Yの位置が一致するようにして行う。
示すように、巻取位置Aの空ボビン4と待機位置Bの満
巻ボビン4とが軸方向に同一の位置から、図3(B)に
示すように、巻取位置Aの空ボビン4の位置を待機位置
Bの満巻ボビン4に対して軸方向にオフセットさせた状
態にし、その空ボビン4の糸掛けスリット4aに対して
糸条Yの位置が一致するようにして行う。
【0019】上記のように糸条Yを空ボビン4に接触さ
せるときの接触角α(図2参照)は、0°〜30°の範
囲にすることが好ましい。このように接触角αを30°
以下に制御することにより、糸掛けスリット4aに対す
る捕捉性を良好にし、高い糸切替え成功率を達成するこ
とができる。なお、上述した実施例では、空ボビン4の
糸掛けスリット4aに糸条を把持させる操作として、綾
振り支点ガイド8を引き戻すことによって行う場合を説
明したが、この糸条の把持操作はこれに限定されるもの
ではなく、特公平5−66308号公報に記載される糸
条巻取機のように、綾振り支点ガイドと規制ガイドとの
間を走行する糸条を空ボビンの糸掛けスリットの位置ま
で寄せる糸寄せガイドと、その走行糸条を糸掛けスリッ
トに向けて押し込む糸掛けガイドとを使用するようにし
たものであってもよいことは勿論である。
せるときの接触角α(図2参照)は、0°〜30°の範
囲にすることが好ましい。このように接触角αを30°
以下に制御することにより、糸掛けスリット4aに対す
る捕捉性を良好にし、高い糸切替え成功率を達成するこ
とができる。なお、上述した実施例では、空ボビン4の
糸掛けスリット4aに糸条を把持させる操作として、綾
振り支点ガイド8を引き戻すことによって行う場合を説
明したが、この糸条の把持操作はこれに限定されるもの
ではなく、特公平5−66308号公報に記載される糸
条巻取機のように、綾振り支点ガイドと規制ガイドとの
間を走行する糸条を空ボビンの糸掛けスリットの位置ま
で寄せる糸寄せガイドと、その走行糸条を糸掛けスリッ
トに向けて押し込む糸掛けガイドとを使用するようにし
たものであってもよいことは勿論である。
【0020】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、ター
レット盤上に位置可変な規制ガイドを設け、この規制ガ
イドを変位させることにより、待機位置側に移った満巻
ボビンに巻き取られつつある糸条の規制ガイドに対する
巻付け角を常に5°〜90°の範囲に規制するので、ど
のような大きさの巻径のパッケージを巻き取る場合であ
っても、糸切替え時に糸条に過大な擦過を与えることが
なく、高い糸切替え成功率を得ることができる。
レット盤上に位置可変な規制ガイドを設け、この規制ガ
イドを変位させることにより、待機位置側に移った満巻
ボビンに巻き取られつつある糸条の規制ガイドに対する
巻付け角を常に5°〜90°の範囲に規制するので、ど
のような大きさの巻径のパッケージを巻き取る場合であ
っても、糸切替え時に糸条に過大な擦過を与えることが
なく、高い糸切替え成功率を得ることができる。
【図1】(A),(B)は、本発明の糸切替え方法を実
施するターレット式糸条巻取機の糸切替え操作を示す説
明図である。
施するターレット式糸条巻取機の糸切替え操作を示す説
明図である。
【図2】図1の糸条巻取機における巻取位置の空ボビン
と規制ガイドに対する糸条の巻付き関係を示す説明図で
ある。
と規制ガイドに対する糸条の巻付き関係を示す説明図で
ある。
【図3】(A),(B)は、本発明において、空ボビン
に対して糸掛けするときの満ボビンとの関係を示す説明
図である。
に対して糸掛けするときの満ボビンとの関係を示す説明
図である。
2 ターレット盤 3a,3b スピンドル軸 4 ボビン 6 ローラベール 7 綾振りガイド 8 綾振り支点ガイド 9 ガイド溝 10 規制ガイド
Claims (2)
- 【請求項1】 ターレット盤の回転中心を挟んで2本の
スピンドル軸を対向するように平行に立設し、一方のス
ピンドル軸を巻取位置に、他方のスピンドル軸を待機位
置にして、巻取位置のスピンドル軸のボビンが満巻にな
る毎に前記ターレット盤を回転させて待機位置と巻取位
置とを切り換え、待機位置側に移った満巻ボビンに巻き
取られつつある糸条を、巻取位置側に移った空ボビンへ
糸切替えするターレット式糸条巻取機において、 前記ターレット盤上の2本のスピンドル軸の間に挟まれ
る領域に連続的に位置可変な規制ガイドを設け、該規制
ガイドを変位させて前記糸切替え時に待機位置側に移っ
た満巻ボビンに巻き取られつつある糸条の前記規制ガイ
ドに対する巻付け角を5°〜90°の範囲に制御する糸
切替え方法。 - 【請求項2】 前記巻取位置の上方に設けた綾振り支点
ガイドをスピンドル軸に直交する方向に往復移動可能に
し、該綾振り支点ガイドを移動させて前記巻取位置の空
ボビンに対する糸掛け時の糸条の接触角を0°〜30°
の範囲に制御する請求項1に記載の糸切替え方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7729997A JPH10273268A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ターレット式糸条巻取機の糸切替え方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7729997A JPH10273268A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ターレット式糸条巻取機の糸切替え方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10273268A true JPH10273268A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13630028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7729997A Pending JPH10273268A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ターレット式糸条巻取機の糸切替え方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10273268A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1300357A1 (en) * | 2001-10-02 | 2003-04-09 | Murata Kikai Kabushiki Kaisha | Yarn winder |
CN114126997A (zh) * | 2019-10-04 | 2022-03-01 | Tmt神津株式会社 | 转塔型卷纱装置 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7729997A patent/JPH10273268A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1300357A1 (en) * | 2001-10-02 | 2003-04-09 | Murata Kikai Kabushiki Kaisha | Yarn winder |
CN114126997A (zh) * | 2019-10-04 | 2022-03-01 | Tmt神津株式会社 | 转塔型卷纱装置 |
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