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JPH10268777A - ライナレスラベルの製造方法 - Google Patents

ライナレスラベルの製造方法

Info

Publication number
JPH10268777A
JPH10268777A JP9311697A JP9311697A JPH10268777A JP H10268777 A JPH10268777 A JP H10268777A JP 9311697 A JP9311697 A JP 9311697A JP 9311697 A JP9311697 A JP 9311697A JP H10268777 A JPH10268777 A JP H10268777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
adhesive layer
label sheet
ink
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9311697A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneyuki Amano
恒行 天野
Katsuya Kume
克也 久米
Yoshikazu Soeda
義和 副田
Itsuro Takenoshita
逸郎 竹ノ下
Katsuyuki Okazaki
功到 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP9311697A priority Critical patent/JPH10268777A/ja
Publication of JPH10268777A publication Critical patent/JPH10268777A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セパレータなしの状態の粘着層付きラベルシ
ートの巻回体を用いて、インク情報を現場にて臨機に付
与して耐擦過性に優れる透明ラベルを形成でき、形成し
たものをそれに予め付与した粘着層を介して被着体に簡
便に固着できるラベルの製造方法。 【課題の解決手段】 透明基材(1)の片面に粘着層
(2)を有するラベルシート(3)における粘着層をそ
の透明基材の背面に接着してロール状とした巻回体(3
1)より巻戻したラベルシート部分の粘着層面にインク
による印刷(56)を施すと共に、所定長さに切断
(7)する現場発行可能なライナレスラベル(32)の
製造方法。 【効果】 インク情報が粘着層を介して透明基材で保護
カバーされた状態で被着体に接着できて耐擦過性に優れ
ると共に、透明性を有して被着体の地色を活かしうる。
またラベルの実用時にゴミ等の不要品となる粘着層カバ
ー用のセパレータを不要化できて省資源が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粘着層をカバーするセパ
レータなしで巻回体とし、現場で臨機にパターン等を印
刷して耐擦過性に優れるラベルを発行し、その粘着層を
介して被着体にその地色を活かした状態で接着固定でき
る透明なライナレスラベルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベルシートにプリンタを介しイ
ンク情報を現場にて印刷してバーコードラベルや銘板ラ
ベル等の各種のラベルを臨機に発行でき、ラベルシート
に予め付与した粘着層を介して被着体に接着固定できる
ラベルの製造方法としては、印刷用基材に設けた粘着層
をセパレータでカバーしたラベルシートの巻回体を巻戻
しつつ印刷する方法が知られていた。この場合、粘着層
をカバーするセパレータは必須でありそれなしでは、巻
回体の巻戻しが困難となり、またプリンタ内の部品に接
着してラベルを製造できない。
【0003】しかしながら、セパレータは、被着体に接
着する際に粘着層より剥離する必要があり、薄くて柔軟
なため粘着層より剥離しにくく、剥がされたセパレータ
はゴミ等の不要品となる問題点があった。また印刷用基
材に対する印刷でインク情報が表面に位置し、擦れ等で
そのインク情報が消失しやすく耐擦過性に乏しい問題点
もあった。耐擦過性に優れるラベルの要求は、銘板ラベ
ル等において特に強く、被着体の地色をインク情報の背
景色などとして活かしうる透明性なども要望されてい
る。
【0004】一方、ディレイド・タックタイプや印刷済
タイプ、粘着層と離型層を交互に積層して印刷用基材で
粘着層をサンドイッチしたタイプや感熱発色タイプから
なる、粘着層をカバーするセパレータを不要化したライ
ナレスなラベルシートも提案されている。
【0005】しかしながら、ディレイド・タックタイプ
には、粘着性を発現させるための加熱の手段や手間を要
し、ブロッキング防止等のために高温下に置けない問題
点があった。また印刷済タイプには、印刷が予め完了し
た状態にあるので現場で臨機に所定事項を印刷してラベ
ルを発行できない問題点があった。さらにサンドイッチ
タイプでは、ラベルシートの表裏に印刷できる複雑な印
刷機構を備える必要があり、ラベルの耐擦過性にも乏し
い問題点があった。他方、感熱発色タイプには、耐光性
や耐水性、耐薬品性や耐湿性、耐熱性等に乏しく、付与
した情報の消色やにじみやかぶりなどが生じて目視やバ
ーコードリーダで読み取りにくく、屋外での使用に耐え
ないことに加えて耐擦過性に特に乏しく銘板ラベル等と
して実用に耐えない問題点があった。
【0006】
【発明の技術的課題】本発明は、粘着層をカバーするセ
パレータなしのライナレスな状態の粘着層付きラベルシ
ートの巻回体を用いて、インク情報を現場にて臨機に付
与して耐擦過性に優れる透明ラベルを形成でき、形成し
たものをそれに予め付与した粘着層を介して被着体に簡
便に固着できるラベルの製造方法の開発を課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は、透明基材の片面に粘着層
を有するラベルシートにおける粘着層をその透明基材の
背面に接着してロール状とした巻回体より巻戻したラベ
ルシート部分の粘着層面にインクによる印刷を施すと共
に、所定長さに切断することを特徴とする現場発行可能
なライナレスラベルの製造方法を提供するものである。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、透明基材に設けた粘着
層に対してインク情報を付与するためそのインク情報が
粘着層を介して透明基材で保護カバーされた状態で被着
体に簡便に接着固定できて耐擦過性に優れると共に、透
明性を有して被着体の地色を活かしうるラベルを得るこ
とができる。またライナレスなラベルシートの巻回体を
用いて、インク情報を現場にて臨機に付与してラベルを
発行することができる。従ってラベルの実用時にゴミ等
の不要品となる粘着層カバー用のセパレータを不要化で
きて省資源を図ることができる。
【0009】
【発明の実施形態】本発明の製造方法は、透明基材の片
面に粘着層を有するラベルシートにおける粘着層をその
透明基材の背面に接着してロール状とした巻回体より巻
戻したラベルシート部分の粘着層面にインクによる印刷
を施すと共に、所定長さに切断してライナレスラベルを
得るものであり、ラベルを現場にて臨機に発行すること
が可能なものである。
【0010】図1に本発明を実施するラベル発行装置を
例示した。これによれば、一対のエンボスロールを用い
たピンチロール61,62からなる巻戻し機構6を介
し、ラベルシート3をその巻回体31より巻戻して印刷
機構部5に導入し、巻戻したラベルシート部分の粘着面
2に、印刷データに基づいてインクからなる情報56を
印刷した後、後続のカット機構7に導入してラベルシー
トを所定の寸法で切断してラベル32を連続的に形成す
ることができる。
【0011】ラベルシートとしては、図2や図3に例示
した如く透明基材1の片面に粘着層2を有するものが用
いられる。なお図2は、ラベル32としたものを示して
おり、56がラベルシート3の粘着層2の表面に付与し
たインク情報である。
【0012】ラベルシートは、透明基材の片面に粘着層
を有してその粘着面の片面が露出したシート状物であれ
ばよく、その透明基材や粘着層は、単層物や2層又は3
層以上の複層物として適宜な層形態を有するものであっ
てよい。ちなみに図2の例では、透明基材1と粘着層2
が単層物からなり、従って2層構造のラベルシートを形
成している。一方、図3の例では、透明基材1が背面を
形成する離型層11と粘着層2を支持する基材層12の
2層からなり、また粘着層2も内部粘着層21と外部粘
着層22が重畳した2層からなっている。
【0013】透明基材としては、片面に付設される粘着
層を支持し、かつその粘着層と背面を介して剥離可能に
接着するものが用いられる。好ましく用いうる透明基材
は、少なくともその背面が粘着層との接着力に弱くて剥
離に大きな力を要しないものである。
【0014】透明基材は、光透過性の適宜な材料にて形
成されていてよい。一般には、透明なプラスチックフィ
ルムなどが用いられる。そのプラスチックの種類につい
ては特に限定はなく、例えばポリエチレンやポリプロピ
レンの如きポリオレフィン、ポリアミドやポリエステ
ル、ポリ酢酸ビニルやエチレン・酢酸ビニル共重合体、
ウレタン系ポリマーやポリ(メタ)アクリル酸アルキル
エステルの如きアクリル系ポリマー、ポリ塩化ビニルや
スチレン系ポリマー、シリコーン系ポリマーや天然ゴ
ム、ポリイソブチレンやポリイソプレン、クロロプレン
ゴムやイソプレン・イソブチレンゴム、ニトリルブチル
ゴムやスチレン・ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエ
ン・スチレンゴムやスチレン・イソプレン・スチレンゴ
ム、スチレン・エチレン・ブタジエンゴムやスチレン・
エチレン・ブチレン・スチレンゴム、スチレン・イソプ
レン・プロピレン・スチレンゴムやエチレン・プロピレ
ンターポリマーの如き、ゴム系ポリマーを含むプラスチ
ック類や、それらのブレンド物などがあげられる。
【0015】また粘着層との接着力の低下等を目的に透
明基材の背面に対して施す離型処理は、例えばシリコー
ン系や長鎖アルキル系やフッ素系等の粘着シートなどで
公知の適宜な剥離剤を用いてコート処理する方法などに
より行うことができる。就中、剥離性などの点よりシリ
コーン系樹脂からなる剥離コートが好ましい。
【0016】なお透明基材には、光透過性を維持する範
囲で補強材や酸化防止剤などの適宜な添加物を配合する
ことができる。補強材は、透明基材の強度の向上などを
目的とし、フィルムや繊維、布や不織布などの適宜なも
のを用いうる。なお補強材の選択でラベルシートないし
ラベルの物性を容易に制御でき、例えばポリエステルや
ポリイミド、フッ素樹脂やポリアミドの如き耐熱性樹脂
からなる補強材を用いて、耐熱性の向上なども図りう
る。
【0017】補強材を有する透明基材の形成は、例えば
熱ラミネート法や押出コーティング法等の適宜な方式で
透明基材上に前記補強材を付設する方式、補強材に溶液
状ないし熔融状の透明基材の形成材を含浸させる方式な
どの適宜な方式で行うことができる。なお巻回性や曲面
密着性等の点よりは、柔軟性に優れる透明基材としたも
のが好ましい。
【0018】透明基材の厚さは、ラベルの用途などに応
じて適宜に決定してよい。一般には強度などの点より1
〜500μm、就中5〜300μm、特に10〜150μ
mの厚さとされる。
【0019】粘着層は、ラベルとした場合に被着体に簡
便に接着するためのものであるが、本発明においてはセ
パレータによるカバーなしで粘着層をその背面の透明基
材に接着して巻回体とした場合に、容易に巻戻せること
を達成するために透明基材の背面に対する接着力が、1
80度ピール値(剥離速度300mm/分)に基づいて3
00gf/50mm以下の粘着層とすることが好ましい。就
中、プリンタ等を介した自動的な巻戻性と、被着体に対
する接着力の調和性などの点より1〜200gf/50m
m、特に5〜150gf/50mmの粘着層とすることが好
ましい。
【0020】粘着層の形成には、例えばゴム系粘着剤や
アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルアルキ
ルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤や
ポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系
粘着剤やセルロース系粘着剤ウレタン系粘着剤やポリエ
ステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤などの適宜な粘着
剤を用いることができる。粘着層は、1種又は2種以上
の粘着剤を用いて形成することができる。
【0021】粘着層の形成は、例えばカレンダーロール
法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロール
コータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレータ上
に粘着層を設けて、それを透明基材の所定面上に移着す
る方式や、透明基材の所定面に直接塗工する方式などの
適宜な方式で行うことができる。
【0022】また粘着層は、透明基材背面との接着力の
低下やインクによる印刷性の向上などを目的に、少なく
とも露出側表層が多孔性又はメッシュ状に形成されてい
てもよい。多孔性又はメッシュ状の粘着層の形成は、例
えばグラビア印刷方式やスクリーン印刷方式、メルトブ
ロー方式やカーテンスプレー方式などの適宜な方式にて
行うことができる。
【0023】粘着層の厚さは、透明基材の背面に対する
低接着力の達成や、市販のプリンタ等に装着する場合の
ラベルシートとしての適性などの点より、0.01〜5
00μmとすることが好ましく、均一厚の粘着層の安定
した形成性などを加味した場合には0.5〜100μ
m、就中1〜50μm、特に2〜20μmとすることが好
ましい。
【0024】粘着層は、図3に例示した如く透明基材の
背面に対する低い接着力を維持しつつ、ラベルとした場
合における被着体に対する固着力の向上などを目的に、
同種又は異種の粘着剤からなる2層以上の粘着層の重畳
層として形成することもできる。その場合、内部に設け
る粘着層は、巻回体とした場合の締め付けによる流出
(はみ出し)の防止、又は被着体に対する固着力の向上
効果などの点より、常温、かつ周波数1Hzでの複素剛
性率が104〜107dyne/cm2の粘着層とすることが好
ましい。
【0025】内部粘着層の形成には、上記に例示した粘
着剤などの適宜な粘着性物質を用いることができ、強い
接着力を発現する粘着剤が好ましく用いうる。内部粘着
層の厚さは、ラベルの使用目的による必要な固着力など
に応じて適宜に決定することができる。一般には、1〜
500μm、就中100μm以下、特に20〜50μmと
される。
【0026】本発明においてラベルシートは、その粘着
層をシートを形成する透明基材の自背面に接着してロー
ル状の巻回体とした状態で使用される。その場合、巻回
体における粘着層は、透明基材の外側に位置してもよい
し、内側に位置してもよい。静電気等による粉塵類の付
着などによる粘着層の汚染を防止する点よりは、粘着層
を透明基材の内側に位置させた巻回処理が好ましい。ラ
ベルシートを巻回体とすることにより、長尺のラベルシ
ートをコンパクトな状態でラベル発行装置内に格納する
ことができる。
【0027】上記した図1のラベル発行装置において符
号の4は、導電板等からなる除電機構(アース)であ
り、巻回体31よりラベルシート3を巻戻す際などに発
生する静電気でラベルシートが帯電してシートにゴミ等
が付着しやすくなることなどの防止を目的とする。図例
では、静電気の発生源となりやすいラベルシートの巻戻
し部の近傍における巻回体31に対して除電機構4を接
触配置した状態を示しているが、除電機構は巻回体やラ
ベルシートの巻戻し部分を含めた適宜な位置に1又は2
以上を配置することができ、巻戻したラベルシートの搬
送路に必要に応じて配置されるガイドや保持板などに除
電機構を兼ねさせることもできる。
【0028】一方、印刷機構部5は、プラテンロール5
1の上に配置したサーマルヘッド52とインクリボン5
3とその繰出しリール54と巻取りリール55からなる
昇華型熱転写式のものよりなるが、本発明においては例
えばインクジェット式印刷方式などの如く熱定着型や乾
燥型等のインクにて印刷する適宜な印刷機構部とするこ
とができる。
【0029】なお前記において、印刷の方式が昇華型熱
転写方式である場合には、印刷処理性などの点よりイン
ク層に剥離剤等による離型処理、就中シリコーン系樹脂
の硬化皮膜からなる離型処理を施したインクリボンを用
いることが好ましい。また印刷方式がインクジェット方
式である場合には、常温で固体の熱溶融性インク、就
中、上記した粘着性物質の如き常温で粘着性のポリマー
をバインダ成分として含有する熱溶融性インクを用いる
ことが印刷処理性などの点より好ましい。
【0030】またピンチロール式の巻戻し機構6は、巻
戻しによるラベルシートの円滑な順送りなどを目的と
し、本発明においてはベルトコンベア式等のピンチロー
ル式以外の適宜な機構に置換でき、巻回体31の後部近
傍やカット機構7の前部などの適宜な位置に複数を配置
することもできる。
【0031】なお、空気中暴露によるラベルシートの搬
送路の汚染などによる粘着面(印刷面)や透明基材表面
の汚染を抑制する点などより、ラベルシートを巻回体よ
り巻戻して切断するまでの間の長さ、すなわち巻回体よ
りのラベルシートの巻戻し長さは、短いこと、就中、初
期長状態の巻回体における10周分以下、特に5周分以
下とすることが好ましい。
【0032】印刷を施したラベルシート部分を切断して
ラベル32とするためのカット機構7は、ラベルシート
を所定の寸法で切断するものであればよく、切断刃をカ
ム等を介し制御して間歇動作させ、それにより所定寸法
に切断する機構などの適宜な機構にて形成することがで
きる。
【0033】図1の例では、カット機構7は、切断刃7
1とそれを保持する押え台72とそれを固定した連係板
73、及びその押え台に対向配置された受け台74とそ
れを固定するハウジング等からなる支持体75よりな
り、その切断刃71が前記の印刷機構5と連動して間歇
的に図外の駆動源と連結した連係板73を介し矢印の如
く押え台72と一体的に上下動して、受け台74上に配
置されたラベルシートを切断するようになっている。
【0034】また図例のカット機構7では、その受け台
74が図4に例示の如く、印刷後のラベルシート3を切
断して得たラベル32を、その粘着層(2)の全面又は
一部を介し接着保持して仮止めし、ラベルの落下を予防
してラベル32を被着体に接着する際の利便を図るよう
になっている。なおラベルの仮止め機構は、図例に限定
されないが、仮止め機構のラベル粘着面と接着する面
は、ラベルの剥離回収性や剥離時の破損防止などの点よ
り、ラベルとの接着力が300gf/50mm以下、就中2
00gf/50mm以下、特に150gf/50mm以下の材料
で形成されていることが好ましい。
【0035】本発明においては、前記の仮止め機構に加
えて、仮止め機構の接着部位に接着したラベルを除去す
るまで、次の印刷を停止する機構、さらにはその接着部
位に接着したラベルを除去すると、自動的に次の印刷を
開始してラベルを形成する機構を必要に応じ付加するこ
ともできる。これにより、ラベル同士の接着やラベル出
口でのシート詰りなどの防止、さらには同一ラベルや通
し番号ラベルなどの被着体の接着作業を過誤なく効率的
に行うことなどが可能となる。
【0036】前記図例の装置では図4に例示の如く、カ
ット機構7における受け台74に貫通孔76を設けてそ
の裏面に赤外線式等のセンサ77を配置し、そのセンサ
を介し受け台におけるラベルの有無を検知して、巻回体
の巻戻し機構と印刷機構の制御部に信号を送り、ラベル
がある間は次の印刷を停止するようになっている。また
ラベルが取り除かれると当該制御部に信号を送って印刷
と巻回体の巻戻しが再開されるようになっている。
【0037】なお本発明においては、前記の仮止め方式
に代えて、ラベルシートを切断して得たラベルをその粘
着層を介して目的とする被着体に直接接着するものとす
ることができる。かかる直接接着機構は、従来のラベラ
ー等に準じた機構にて達成することができる。
【0038】印刷機構部を介してラベルシートの粘着層
面に付与するインク情報は、例えば印字パターンや絵柄
パターンやバーコードパターンなどの任意な文字や図形
や記号などで形成することができる。従って、識別ラベ
ルなどの適宜な情報ラベルを形成でき、単品や一定数の
ラベルを現場等で臨機に発行することができる。なおイ
ンク情報は、認識性の点より鏡対称に逆転させた状態で
粘着層面に付与することが好ましい。
【0039】前記においてラベルシートには、定形のフ
ォーマットやロゴマーク、定形文字や地模様などの現場
等で臨機に付与する必要のないパターンなどを予め印刷
処理しておくこともできる。その印刷処理は、透明基材
の表裏や粘着層面等の適宜な面に施しうるが、印刷情報
の耐擦過性などの点よりは透明基材の表面以外の面が好
ましい。
【0040】本発明を実施するラベル発行装置は、ラベ
ルシートの粘着層と接触する搬送部等の部分が上記仮止
め機構に準じて粘着層と弱い接着力となるように処理さ
れていることが好ましい。かかる処理は、例えばポリオ
レフィンやシリコーン樹脂等からなるロールの使用、ポ
リオレフィンやシリコーンやフッ素樹脂の塗工ないし焼
付等による被覆処理などの適宜な方式で行うことができ
る。
【0041】また前記の低接着力化処理は、ラベル発行
装置における、ラベルシートの粘着層と接触する部分の
シート出口等を含めた全部に施すことが好ましい。ちな
みに上記した図1の装置では、巻戻し機構6における上
側のロール61が低接着力化処理の対象とされる。また
印刷機構部5におけるサーマルヘッド52なども可能な
らば低接着力化処理されていることが好ましい。なお搬
送路等の部分がラベルシートの粘着層と接触する場合に
は、搬送の円滑性などの点よりロールやベルト等による
可動式に形成されていることが好ましい。
【0042】さらに本発明を実施するラベル発行装置
は、空気中暴露によるラベルシートの搬送路の汚染等に
よる粘着層面や透明基材表面の汚染などを抑制する点な
どよりハウジングで覆われていることが好ましい。就
中、ラベルシートの巻回体、その巻戻し部分及びそれを
切断して得たラベルの合計搬送路長の90%以上がハウ
ジングで覆われていることが好ましい。またハウジング
におけるラベル出口や冷却送風孔等の開口部の面積が2
0%以下であることが好ましい。
【0043】ちなみに図5に、ハウジングを設けた熱転
写式のラベル発行装置(プリンタ)を例示した。このプ
リンタは、バーコードラベルを製造するためのものであ
り、8がハウジングである。このプリンタによれば、ラ
ベルシート3がその巻回体31より、プリンタ内の金属
製の除電ロール41と幅方向を位置決めするガイド91
を介し、ポリオレフィン製の搬送ロール92にて連続的
に巻戻され、シートの先端位置を割出すセンサ93を介
し昇華型熱転写インクを保持するリボン94とサーマル
ヘッド95とプラテンロール96からなる印刷機構部9
に導かれる。
【0044】印刷機構部では、インクリボン94のイン
クが図外の印刷データに基づいて作動するサーマルヘッ
ドの発生熱を介して昇華し、それがプラテンロール96
を介した押圧力でラベルシートの粘着層面に熱転写さ
れ、形成目的のバーコードパターンが印刷されて、イン
クリボンが回収リール97に巻取られる。
【0045】ついで、印刷後のラベルシートは、検証機
構10を介して印刷状態の良否が検査され、検証機構と
連動のカット機構20に到達してラベルシートの幅方向
に切断され、その切断片からなるバーコードラベル33
が形成される。なお不良品の場合には、検証機構の制御
部に記憶される。
【0046】前記検査後のバーコードラベル33は、ハ
ウジングの出口81より可動式アーム83の先端に設け
た受け台82の上に供給され、減圧吸引等を介して保持
される。この受け台82は、前記アーム83の回転軸8
4を介して矢印の如く回動し、仮想線で示した如くベル
トコンベア40を介し搬送されてくる被接着体30にバ
ーコードラベルを接着固定するように制御部を介してコ
ントロールされており、それによりプリンタで形成した
バーコードラベルを被着体に直接接着処理するようにな
っている。
【0047】なお前記においてバーコードラベルが不良
品の場合には、前記の検証機構を介した制御部の記憶に
基づいて受け台82が図外の集め箱上に移動してそれを
廃棄し、そのときラベル発行装置の制御部が発する信号
を受けて、ベルトコンベアが停止するようになってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベルの製造方法の説明図
【図2】ラベル及びラベルシート例の断面図
【図3】他のラベルシート例の断面図
【図4】カット機構例の説明図
【図5】ラベル発行装置例の説明図
【符号の説明】
3:ラベルシート 1:透明基材 2:粘着層 31:巻回体 32,33:ラベル 56:インク情報 4,41:除電機構 5,9 :印刷機構部 6,92:巻戻し機構 7,20:カット機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹ノ下 逸郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 岡崎 功到 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材の片面に粘着層を有するラベル
    シートにおける粘着層をその透明基材の背面に接着して
    ロール状とした巻回体より巻戻したラベルシート部分の
    粘着層面にインクによる印刷を施すと共に、所定長さに
    切断することを特徴とする現場発行可能なライナレスラ
    ベルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、巻回体がラベルシー
    トの粘着層を内側にして巻回処理したものである製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、印刷の方式が
    昇華型熱転写方式である製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、昇華型熱転写方式に
    よる印刷処理に用いるインクリボンがインク層に離型処
    理を施したものである製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、離型処理がシリコー
    ン系樹脂の硬化皮膜からなる製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において、印刷の方式が
    常温で固体の熱溶融性インクを用いたインクジェット方
    式である製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、熱溶融性インクが常
    温で粘着性のポリマーをバインダ成分として含有するも
    のである製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7において、透明基材の背面
    が離型処理されたものである製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8において、粘着層の少なく
    とも露出側表層が多孔性又はメッシュ状に形成されたも
    のである製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9において、粘着層の透明
    基材の背面に対する接着力が300gf/50mm以下であ
    る製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10において、粘着層と接
    触する部分の粘着層との接着力が300gf/50mm以下
    のラベル発行装置を用いる製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11において、ラベルシー
    トより切断して得たラベルをその粘着層の全面又は一部
    を介して、接着力が300gf/50mm以下の部位に接着
    する機構を有するラベル発行装置を用いる製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、ラベル発行装置
    が、接着部位に接着したラベルを除去するまで、次の印
    刷を停止する機構を有するものである製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13において、ラベル
    発行装置が、接着部位に接着したラベルを除去すると、
    自動的に次の印刷を開始してラベルを形成する機構を有
    するものである製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜10において、ラベルシー
    トより切断して得たラベルをその粘着層を介して目的と
    する被着体に直接接着する機構を有するラベル発行装置
    を用いる製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項11〜15において、ラベル発
    行装置が、ラベルシートの巻回体、その巻戻し部分及び
    それを切断して得たラベルの合計搬送路長の90%以上
    をハウジングで覆うものであり、かつそのハウジングの
    開口部面積が20%以下のものである製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16において、巻回体又は
    そのラベルシートの巻戻し部分に対して除電機構を配置
    してなる製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17において、ラベルシー
    トに予め印刷処理によるパターンを施したものを用いる
    製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18において、巻回体より
    のラベルシートの巻戻し長さを、初期長状態の巻回体に
    おける10周分以下とする製造方法。
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