JPH10268570A - イエロー現像剤 - Google Patents
イエロー現像剤Info
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- JPH10268570A JPH10268570A JP7755597A JP7755597A JPH10268570A JP H10268570 A JPH10268570 A JP H10268570A JP 7755597 A JP7755597 A JP 7755597A JP 7755597 A JP7755597 A JP 7755597A JP H10268570 A JPH10268570 A JP H10268570A
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- yellow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 OHPの透光性および色再現性に優れ、優れ
た転写性を有するイエロー現像剤を提供すること。 【解決手段】 多色画像を再現するフルカラー画像形成
に使用されるイエロー現像剤において、このイエロー現
像剤が、少なくとも酸価1〜30KOHmg/gのバイ
ンダー樹脂、ピグメントイエロー180に分類される化
合物、および下記一般式(A)および(B): 【化1】 (式中、Xはカチオンを示し、nは1または2の整数を
示す。)から選択される少なくとも1種の化合物を含有
してなる負荷電性非磁性トナー粒子を含有するイエロー
現像剤。
た転写性を有するイエロー現像剤を提供すること。 【解決手段】 多色画像を再現するフルカラー画像形成
に使用されるイエロー現像剤において、このイエロー現
像剤が、少なくとも酸価1〜30KOHmg/gのバイ
ンダー樹脂、ピグメントイエロー180に分類される化
合物、および下記一般式(A)および(B): 【化1】 (式中、Xはカチオンを示し、nは1または2の整数を
示す。)から選択される少なくとも1種の化合物を含有
してなる負荷電性非磁性トナー粒子を含有するイエロー
現像剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像現像用イ
エロー現像剤に関し、特にフルカラー静電式複写機やフ
ルカラーレーザービームプリンター等のフルカラー画像
形成装置に用いる静電潜像現像用イエロー現像剤に関す
る。
エロー現像剤に関し、特にフルカラー静電式複写機やフ
ルカラーレーザービームプリンター等のフルカラー画像
形成装置に用いる静電潜像現像用イエロー現像剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体等の静電潜像担持体上
に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し、このト
ナー像を記録紙等の記録部材上に転写して画像形成を行
う画像形成方法が、複写機、プリンター、ファクシミリ
等に幅広く用いられており、近年では複数色のカラート
ナーを重ね合わせることにより多色画像を再現するフル
カラー画像形成装置も実用化されている。
に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し、このト
ナー像を記録紙等の記録部材上に転写して画像形成を行
う画像形成方法が、複写機、プリンター、ファクシミリ
等に幅広く用いられており、近年では複数色のカラート
ナーを重ね合わせることにより多色画像を再現するフル
カラー画像形成装置も実用化されている。
【0003】このようなフルカラー画像形成装置におい
ては、例えば、光ビームを照射する等のデジタル書き込
みにより負に帯電された有機系感光体上にドット単位で
静電潜像を形成し、この潜像を負荷電性のマゼンタトナ
ー、シアントナー、イエロートナーおよび必要に応じて
ブラックトナーを使用して反転現像し、各色のトナー像
を重ね合わせることにより多色画像の再現を行ってい
る。
ては、例えば、光ビームを照射する等のデジタル書き込
みにより負に帯電された有機系感光体上にドット単位で
静電潜像を形成し、この潜像を負荷電性のマゼンタトナ
ー、シアントナー、イエロートナーおよび必要に応じて
ブラックトナーを使用して反転現像し、各色のトナー像
を重ね合わせることにより多色画像の再現を行ってい
る。
【0004】上述したフルカラー画像形成は、主に絵、
写真、グラフィック画像等を再現するのに使用され、上
述したように複数色のカラートナーの重ね合わせにより
多色画像の再現が行われる。このような多色画像は、単
に記録紙への画像形成に留まらずオーバーヘッドプロジ
ェクター用シート(OHPシート)に対しても汎用され
ている。このため、トナーには所望の色に対応する分光
反射率を有していること、重ね合わせの際に下層となる
トナーの色を隠蔽してしまわず優れた透光性を有してい
ることが要求される。この要求は特に淡色であるイエロ
ートナーにおいて顕著である。
写真、グラフィック画像等を再現するのに使用され、上
述したように複数色のカラートナーの重ね合わせにより
多色画像の再現が行われる。このような多色画像は、単
に記録紙への画像形成に留まらずオーバーヘッドプロジ
ェクター用シート(OHPシート)に対しても汎用され
ている。このため、トナーには所望の色に対応する分光
反射率を有していること、重ね合わせの際に下層となる
トナーの色を隠蔽してしまわず優れた透光性を有してい
ることが要求される。この要求は特に淡色であるイエロ
ートナーにおいて顕著である。
【0005】また、従来よりイエロートナーに使用され
る着色剤としては、公知の有機顔料および染料が知られ
ているが、それぞれに種々の欠点を有している。例え
ば、染料は一般的にトナーの結着樹脂中に溶解した状態
で存在するため、透光性および色の彩度等が優れている
が、耐熱性や耐光性が低いという欠点を有している。耐
光性が低く光による退色が生じるため彩度に優れた画像
が得られてもそれを長期間維持することができないとい
う問題が生じてしまう。また、耐熱性が低いために加熱
定着を行うと染料は定着部付近で昇華して機内汚染を生
じやすいという問題もある。また、定着ローラに塗布さ
れたシリコーンオイル等の離型剤に溶解するものもあり
画像を汚してしまう等の問題もある。このような観点か
ら顔料を用いることが好ましいが、顔料は凝集性が強く
トナー中でも均一に微分散することが困難であるためト
ナーの隠蔽力が強くなってしまい透光性が低下してしま
う。また、顔料粒子の凝集が生じるとこの粒子による光
散乱に起因して原稿を正確に再現するための分光反射特
性が得られず、また、上述した隠蔽力の強さに起因して
十分な透光性が得られないためOHPシートに用いた場
合に、投影像が暗く彩度が低くなる等の欠点を有してい
る。また、顔料の中にも耐熱性が低くトナーの製造時や
加熱定着時に分解してしまうものもある。
る着色剤としては、公知の有機顔料および染料が知られ
ているが、それぞれに種々の欠点を有している。例え
ば、染料は一般的にトナーの結着樹脂中に溶解した状態
で存在するため、透光性および色の彩度等が優れている
が、耐熱性や耐光性が低いという欠点を有している。耐
光性が低く光による退色が生じるため彩度に優れた画像
が得られてもそれを長期間維持することができないとい
う問題が生じてしまう。また、耐熱性が低いために加熱
定着を行うと染料は定着部付近で昇華して機内汚染を生
じやすいという問題もある。また、定着ローラに塗布さ
れたシリコーンオイル等の離型剤に溶解するものもあり
画像を汚してしまう等の問題もある。このような観点か
ら顔料を用いることが好ましいが、顔料は凝集性が強く
トナー中でも均一に微分散することが困難であるためト
ナーの隠蔽力が強くなってしまい透光性が低下してしま
う。また、顔料粒子の凝集が生じるとこの粒子による光
散乱に起因して原稿を正確に再現するための分光反射特
性が得られず、また、上述した隠蔽力の強さに起因して
十分な透光性が得られないためOHPシートに用いた場
合に、投影像が暗く彩度が低くなる等の欠点を有してい
る。また、顔料の中にも耐熱性が低くトナーの製造時や
加熱定着時に分解してしまうものもある。
【0006】一方、フルカラー用のトナーは上述したよ
うに、各色のトナーを重ね合わせて多色画像を再現する
ため優れた転写性が要求される。トナーの帯電量が高す
ぎると感光体へのトナーの付着力が強くなって転写性が
低下し、またトナーの帯電量分布がブロードであっても
転写性は低下する。このためフルカラー用のトナーは適
正な帯電量および帯電量分布を有していることが必要と
される。
うに、各色のトナーを重ね合わせて多色画像を再現する
ため優れた転写性が要求される。トナーの帯電量が高す
ぎると感光体へのトナーの付着力が強くなって転写性が
低下し、またトナーの帯電量分布がブロードであっても
転写性は低下する。このためフルカラー用のトナーは適
正な帯電量および帯電量分布を有していることが必要と
される。
【0007】また、近年フルカラー画像形成装置の小型
化が検討されているが、そのためには現像装置を小型化
する必要がある。これはフルカラー画像形成装置ではシ
アン現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像剤およびブ
ラック現像剤をそれぞれ収容した4つの現像装置が必要
とされるためである。現像装置を小型化するにあたって
はトナーとキャリアとの攪拌機構等が必要ない非磁性1
成分現像装置が有利であるが、非磁性1成分現像装置の
場合にはキャリアを使用しないため現像剤担持部材や現
像剤規制部材との接触でトナーを帯電させるため、この
ようなトナーには適正な帯電量に速やかに立ち上がる特
性が要求される。
化が検討されているが、そのためには現像装置を小型化
する必要がある。これはフルカラー画像形成装置ではシ
アン現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像剤およびブ
ラック現像剤をそれぞれ収容した4つの現像装置が必要
とされるためである。現像装置を小型化するにあたって
はトナーとキャリアとの攪拌機構等が必要ない非磁性1
成分現像装置が有利であるが、非磁性1成分現像装置の
場合にはキャリアを使用しないため現像剤担持部材や現
像剤規制部材との接触でトナーを帯電させるため、この
ようなトナーには適正な帯電量に速やかに立ち上がる特
性が要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決したフルカラー画像形成用のイエロー現像剤を
提供することを目的とする。
題を解決したフルカラー画像形成用のイエロー現像剤を
提供することを目的とする。
【0009】即ち、本発明は、透光性および色再現性に
優れたイエロー現像剤を提供することを目的とする。
優れたイエロー現像剤を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、多色画像形成時にも優れ
た転写性を有するイエロー現像剤を提供することを目的
とする。
た転写性を有するイエロー現像剤を提供することを目的
とする。
【0011】また、本発明は、非磁性一成分現像方式に
おいても適用できるイエロー現像剤を提供することを目
的とする。
おいても適用できるイエロー現像剤を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、多色画像を再
現するフルカラー画像形成に使用されるイエロー現像剤
において、このイエロー現像剤が、少なくとも酸価1〜
30KOHmg/gのバインダー樹脂、ピグメントイエ
ロー180に分類される化合物および下記一般式(A)
および(B):
現するフルカラー画像形成に使用されるイエロー現像剤
において、このイエロー現像剤が、少なくとも酸価1〜
30KOHmg/gのバインダー樹脂、ピグメントイエ
ロー180に分類される化合物および下記一般式(A)
および(B):
【0013】
【化2】
【0014】(式中、Xはカチオンを示し、nは1また
は2の整数を示す。)から選択される少なくとも1種の
化合物を含有してなる負荷電性非磁性トナー粒子を含有
するイエロー現像剤に関する。
は2の整数を示す。)から選択される少なくとも1種の
化合物を含有してなる負荷電性非磁性トナー粒子を含有
するイエロー現像剤に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のフルカラー用イエロート
ナーには、イエロー着色剤としてC.I.ピグメントイ
エロー180に分類される化合物を含有させる。C.
I.ピグメントイエロー180を含有するイエロートナ
ーは透光性および色再現性に優れているという特性を示
す。また、C.I.ピグメントイエロー180は耐光性
に優れ、また耐熱性にも優れているためトナーの製造時
や定着時に加熱しても分解して有害な物質を発生するこ
とがなく優れた安全性を有している。なお、含有量が少
なすぎると十分な彩度が得られず、また多すぎるとトナ
ーの荷電への影響が強くなるため、C.I.ピグメント
イエロー180の含有量はバインダー樹脂100重量部
に対して2〜15重量部が好ましい。
ナーには、イエロー着色剤としてC.I.ピグメントイ
エロー180に分類される化合物を含有させる。C.
I.ピグメントイエロー180を含有するイエロートナ
ーは透光性および色再現性に優れているという特性を示
す。また、C.I.ピグメントイエロー180は耐光性
に優れ、また耐熱性にも優れているためトナーの製造時
や定着時に加熱しても分解して有害な物質を発生するこ
とがなく優れた安全性を有している。なお、含有量が少
なすぎると十分な彩度が得られず、また多すぎるとトナ
ーの荷電への影響が強くなるため、C.I.ピグメント
イエロー180の含有量はバインダー樹脂100重量部
に対して2〜15重量部が好ましい。
【0016】一方、C.I.ピグメントイエロー180
のバインダー樹脂中での分散性を向上させるためには、
バインダー樹脂として1.0〜30.0KOHmg/
g、好ましくは1.0〜25.0KOHmg/g、より
好ましくは2.0〜20.0KOHmg/gの酸価を有
する樹脂を用いる。これは酸価が1.0KOHmg/g
より小さいと分散性向上の効果が小さくなり、30.0
KOHmg/gより大きくなると負帯電性が強くなると
ともに環境変動による帯電量の変化が大きくなるためで
ある。
のバインダー樹脂中での分散性を向上させるためには、
バインダー樹脂として1.0〜30.0KOHmg/
g、好ましくは1.0〜25.0KOHmg/g、より
好ましくは2.0〜20.0KOHmg/gの酸価を有
する樹脂を用いる。これは酸価が1.0KOHmg/g
より小さいと分散性向上の効果が小さくなり、30.0
KOHmg/gより大きくなると負帯電性が強くなると
ともに環境変動による帯電量の変化が大きくなるためで
ある。
【0017】このような酸価を有するバインダー樹脂で
あれば樹脂の種類は限定されず、例えばスチレン−アク
リル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂等を使用することができ、これらを単独でまたは混合
して使用することができる。これらの樹脂の中でも特に
ポリエステル樹脂が好ましい。
あれば樹脂の種類は限定されず、例えばスチレン−アク
リル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂等を使用することができ、これらを単独でまたは混合
して使用することができる。これらの樹脂の中でも特に
ポリエステル樹脂が好ましい。
【0018】本発明において、好ましいポリエステル樹
脂はアルコール成分としてビスフェノールAアルキレン
オキサイド付加物を主成分として使用し、酸成分として
フタル酸系ジカルボン酸類あるいはフタル酸系ジカルボ
ン酸類と脂肪族ジカルボン酸類を使用して重縮合反応に
より合成されたものである。
脂はアルコール成分としてビスフェノールAアルキレン
オキサイド付加物を主成分として使用し、酸成分として
フタル酸系ジカルボン酸類あるいはフタル酸系ジカルボ
ン酸類と脂肪族ジカルボン酸類を使用して重縮合反応に
より合成されたものである。
【0019】ビスフェノールAアルキレンオキサイド付
加物としては、ビスフェノールAプロピレンオキサイド
付加物、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物が
好適であり、これらを混合して用いることが好ましい。
加物としては、ビスフェノールAプロピレンオキサイド
付加物、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物が
好適であり、これらを混合して用いることが好ましい。
【0020】また、アルコール成分としてビスフェノー
ルAアルキレンオキサイド付加物とともに下記ジオール
や多価アルコールを若干使用してもよい。このようなア
ルコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
等のジオール類、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキ
サンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリ
トール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−
ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパ
ントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオ
ール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙
げられる。
ルAアルキレンオキサイド付加物とともに下記ジオール
や多価アルコールを若干使用してもよい。このようなア
ルコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
等のジオール類、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキ
サンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリ
トール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−
ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパ
ントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオ
ール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙
げられる。
【0021】フタル酸系ジカルボン酸類としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸等のフタル酸系ジカルボン酸、
その酸無水物またはその低級アルキルエステル等を使用
することができる。
フタル酸、イソフタル酸等のフタル酸系ジカルボン酸、
その酸無水物またはその低級アルキルエステル等を使用
することができる。
【0022】また、フタル酸系ジカルボン酸類とともに
使用可能な脂肪族ジカルボン酸類としては、フマール
酸、マレイン酸、コハク酸、炭素数4〜18のアルキル
またはアルケニルコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸、そ
の酸無水物またはその低級アルキルエステル等が挙げら
れる。
使用可能な脂肪族ジカルボン酸類としては、フマール
酸、マレイン酸、コハク酸、炭素数4〜18のアルキル
またはアルケニルコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸、そ
の酸無水物またはその低級アルキルエステル等が挙げら
れる。
【0023】また、トリメリット酸等の多価カルボン酸
等を樹脂の酸価を調整するためにトナーの透光性等を損
なわない範囲で少量使用してもよい。このような多価カ
ルボン酸成分としては、例えば、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベン
ゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサン
ントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチ
ル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボ
キシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、これらの無水物、低級アルキ
ルエステル等を挙げることができる。
等を樹脂の酸価を調整するためにトナーの透光性等を損
なわない範囲で少量使用してもよい。このような多価カ
ルボン酸成分としては、例えば、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベン
ゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサン
ントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチ
ル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボ
キシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、これらの無水物、低級アルキ
ルエステル等を挙げることができる。
【0024】本発明のトナーに用いるバインダー樹脂
は、ガラス転移点が55〜75℃、好ましくは60〜7
0℃、軟化点が95〜120℃、好ましくは100〜1
18℃、数平均分子量が2500〜6000、好ましく
は3000〜5500、重量平均分子量/数平均分子量
が2〜8、好ましくは3〜7のものである。ガラス転移
点が低くなるとトナーの耐熱性が低下し、また高くなる
と透光性や混色性が低下する。軟化点が低くなると定着
時に高温オフセットが発生し易くなり、高くなると定着
強度が低下する。数平均分子量が小さくなると画像を折
り曲げた際にトナーが剥離し易くなり、大きくなると定
着強度が低下する。また重量平均分子量/数平均分子量
が小さくなると高温オフセットが発生し易くなり、大き
くなると透光性が低下する。
は、ガラス転移点が55〜75℃、好ましくは60〜7
0℃、軟化点が95〜120℃、好ましくは100〜1
18℃、数平均分子量が2500〜6000、好ましく
は3000〜5500、重量平均分子量/数平均分子量
が2〜8、好ましくは3〜7のものである。ガラス転移
点が低くなるとトナーの耐熱性が低下し、また高くなる
と透光性や混色性が低下する。軟化点が低くなると定着
時に高温オフセットが発生し易くなり、高くなると定着
強度が低下する。数平均分子量が小さくなると画像を折
り曲げた際にトナーが剥離し易くなり、大きくなると定
着強度が低下する。また重量平均分子量/数平均分子量
が小さくなると高温オフセットが発生し易くなり、大き
くなると透光性が低下する。
【0025】上述した特定の酸価を有するバインダー樹
脂、特にポリエステル樹脂はC.I.ピグメントイエロ
ー180の分散性が向上されているが、この酸価に起因
して負荷電性が非常に強くなっている。このためフルカ
ラー用トナーとして使用すると転写性が不十分になると
いう問題が生じる。また、荷電の立ち上がり特性も不十
分でありカブリ等が生じやすく、特に非磁性1成分トナ
ーとして用いた場合に顕著になる。
脂、特にポリエステル樹脂はC.I.ピグメントイエロ
ー180の分散性が向上されているが、この酸価に起因
して負荷電性が非常に強くなっている。このためフルカ
ラー用トナーとして使用すると転写性が不十分になると
いう問題が生じる。また、荷電の立ち上がり特性も不十
分でありカブリ等が生じやすく、特に非磁性1成分トナ
ーとして用いた場合に顕著になる。
【0026】これらの問題を解決するために本発明にお
いては下記一般式(A)および(B):
いては下記一般式(A)および(B):
【0027】
【化3】
【0028】(式中、Xはカチオンを示し、nは1また
は2の整数を示す。)から選択される少なくとも1種の
化合物をトナーに含有させる。この化合物の含有によっ
て上記酸価を有するトナーの過剰な負帯電量を低下させ
て適正な帯電量に調整することができ、またトナーの帯
電の立ち上がり特性も向上させることができる。また上
記化合物は耐熱性に優れておりトナーの製造時や加熱定
着時に分解することがなく、さらに無色の物質でありフ
ルカラートナーに用いても透光性や色再現性に悪影響を
及ぼさないという特性も有している。
は2の整数を示す。)から選択される少なくとも1種の
化合物をトナーに含有させる。この化合物の含有によっ
て上記酸価を有するトナーの過剰な負帯電量を低下させ
て適正な帯電量に調整することができ、またトナーの帯
電の立ち上がり特性も向上させることができる。また上
記化合物は耐熱性に優れておりトナーの製造時や加熱定
着時に分解することがなく、さらに無色の物質でありフ
ルカラートナーに用いても透光性や色再現性に悪影響を
及ぼさないという特性も有している。
【0029】上記一般式(A)および(B)において、
Xのカチオンとしてはリチウム、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属イオン、水素イオン、マグネシウム、
カルシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウム
イオン、イミニウムイオン、ホスホニウムイオン等が挙
げられる。
Xのカチオンとしてはリチウム、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属イオン、水素イオン、マグネシウム、
カルシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウム
イオン、イミニウムイオン、ホスホニウムイオン等が挙
げられる。
【0030】このような化合物は、バインダー樹脂10
0重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
3〜5.0重量部含有させることが好ましい。これは含
有量が少なすぎると上述した効果、即ちトナーの帯電量
を適正な範囲に下げる効果およびトナーの帯電の立ち上
がり性を向上させる効果が十分に得られなくなるためで
あり、含有量が多すぎると耐刷時に上記化合物が2成分
現像法の場合にはキャリアに、1成分現像法の場合は現
像剤担持体や現像剤規制部材に転移しやすくなり、その
結果トナーが適正な帯電量を得られなくなる。
0重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
3〜5.0重量部含有させることが好ましい。これは含
有量が少なすぎると上述した効果、即ちトナーの帯電量
を適正な範囲に下げる効果およびトナーの帯電の立ち上
がり性を向上させる効果が十分に得られなくなるためで
あり、含有量が多すぎると耐刷時に上記化合物が2成分
現像法の場合にはキャリアに、1成分現像法の場合は現
像剤担持体や現像剤規制部材に転移しやすくなり、その
結果トナーが適正な帯電量を得られなくなる。
【0031】また、本発明においては、上記化合物の分
散性を向上させるためにBET比表面積が80〜300
m2 /gの金属酸化物微粒子を上記化合物とともにバイ
ンダー樹脂中に分散させてもよい。このような金属酸化
物微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ等が使用
可能であり、これらの微粒子は疎水化剤によって表面処
理されているものが好ましい。
散性を向上させるためにBET比表面積が80〜300
m2 /gの金属酸化物微粒子を上記化合物とともにバイ
ンダー樹脂中に分散させてもよい。このような金属酸化
物微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ等が使用
可能であり、これらの微粒子は疎水化剤によって表面処
理されているものが好ましい。
【0032】また、必要に応じて低分子量ポリプロピレ
ンワックス、低分子量ポリエチレンワックス、カルナバ
ワックス、サゾールワックス等のワックス類を耐オフセ
ット性向上のために添加してもよい。特に酸価1〜30
KOHmg/gのワックスが上記酸価を有するバインダ
ー樹脂に対する分散性の観点から好ましい。
ンワックス、低分子量ポリエチレンワックス、カルナバ
ワックス、サゾールワックス等のワックス類を耐オフセ
ット性向上のために添加してもよい。特に酸価1〜30
KOHmg/gのワックスが上記酸価を有するバインダ
ー樹脂に対する分散性の観点から好ましい。
【0033】本発明において、イエロートナーは公知の
方法により製造することができ特に限定されず、例えば
混練粉砕法、懸濁重合法、乳化重合法、乳化分散造粒
法、カプセル化法等によって製造することができる。な
お、製造過程でイエロー顔料を添加する際にはマスター
バッチ処理あるいはフラッシング処理されたイエロー顔
料を用いることが、その分散性を向上させる観点から好
ましい。
方法により製造することができ特に限定されず、例えば
混練粉砕法、懸濁重合法、乳化重合法、乳化分散造粒
法、カプセル化法等によって製造することができる。な
お、製造過程でイエロー顔料を添加する際にはマスター
バッチ処理あるいはフラッシング処理されたイエロー顔
料を用いることが、その分散性を向上させる観点から好
ましい。
【0034】そして、本発明に係るイエロートナー粒子
は、体積平均粒径を4〜9μmに調整することが画像の
高精細再現性の観点から好ましい。
は、体積平均粒径を4〜9μmに調整することが画像の
高精細再現性の観点から好ましい。
【0035】本発明においては、イエロートナー粒子に
対して0.2〜3重量%の無機微粒子を外添することが
流動性等を向上させる観点で好ましい。このような無機
微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ、チタン酸
ストロンチウム、酸化錫等を単独であるいは2種以上混
合して使用することができる。無機微粒子は疎水化剤で
表面処理されたものを使用することが環境安定性向上の
観点から好ましい。また、このような無機酸化物以外に
1μm以下の樹脂微粒子を外添してもよい。
対して0.2〜3重量%の無機微粒子を外添することが
流動性等を向上させる観点で好ましい。このような無機
微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ、チタン酸
ストロンチウム、酸化錫等を単独であるいは2種以上混
合して使用することができる。無機微粒子は疎水化剤で
表面処理されたものを使用することが環境安定性向上の
観点から好ましい。また、このような無機酸化物以外に
1μm以下の樹脂微粒子を外添してもよい。
【0036】本発明のイエロー現像剤は、キャリアと混
合して用いる二成分現像剤として、またキャリアを使用
しない一成分現像剤として使用可能である。特に、フル
カラー画像形成装置の小型化の観点からは、現像剤担持
体である現像スリーブに現像剤規制部材であるブレード
を圧接させた構成を有しており、規制部を通過させる際
にトナーを荷電させる非磁性一成分現像方式に用いるこ
とが好ましい。
合して用いる二成分現像剤として、またキャリアを使用
しない一成分現像剤として使用可能である。特に、フル
カラー画像形成装置の小型化の観点からは、現像剤担持
体である現像スリーブに現像剤規制部材であるブレード
を圧接させた構成を有しており、規制部を通過させる際
にトナーを荷電させる非磁性一成分現像方式に用いるこ
とが好ましい。
【0037】また、本発明のトナーを二成分現像剤とし
て用いる場合に好ましいキャリアは、例えば、鉄、マグ
ネタイト、フェライト等の磁性体粒子を樹脂で被覆して
なる樹脂コートキャリア、あるいは磁性体微粉末を結着
樹脂中に分散して成るバインダ−型キャリアである。被
覆樹脂としてシリコーン系樹脂、オルガノポリシロキサ
ンとビニル系単量体との共重合樹脂(グラフト樹脂)ま
たはポリエステル系樹脂を用いた樹脂コートキャリア、
あるいは結着樹脂としてスチレンーアクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂あるいはこれらの混合物を用いたバイ
ンダー型キャリアを使用することがトナースペント等の
観点から好ましい。
て用いる場合に好ましいキャリアは、例えば、鉄、マグ
ネタイト、フェライト等の磁性体粒子を樹脂で被覆して
なる樹脂コートキャリア、あるいは磁性体微粉末を結着
樹脂中に分散して成るバインダ−型キャリアである。被
覆樹脂としてシリコーン系樹脂、オルガノポリシロキサ
ンとビニル系単量体との共重合樹脂(グラフト樹脂)ま
たはポリエステル系樹脂を用いた樹脂コートキャリア、
あるいは結着樹脂としてスチレンーアクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂あるいはこれらの混合物を用いたバイ
ンダー型キャリアを使用することがトナースペント等の
観点から好ましい。
【0038】好ましい二成分現像方式は、マグネットロ
ーラが内部に固定配置された現像剤搬送部材(現像スリ
ーブ)上に薄層の現像剤層、具体的には0.7〜10m
g/cm2 、好ましくは1〜7.5mg/cm2 の現像
剤量で現像剤層を担持して、現像領域に供給し、現像領
域に振動電界、好ましくは直流電圧と交流電圧とを重畳
した現像バイアス印加の下に現像を行う現像方法であ
る。この場合、使用する磁性キャリアとして体積平均粒
径が20〜50μm、好ましくは25〜40μmのもの
を使用することが高画質の確保とキャリア付着防止の観
点から好ましい。
ーラが内部に固定配置された現像剤搬送部材(現像スリ
ーブ)上に薄層の現像剤層、具体的には0.7〜10m
g/cm2 、好ましくは1〜7.5mg/cm2 の現像
剤量で現像剤層を担持して、現像領域に供給し、現像領
域に振動電界、好ましくは直流電圧と交流電圧とを重畳
した現像バイアス印加の下に現像を行う現像方法であ
る。この場合、使用する磁性キャリアとして体積平均粒
径が20〜50μm、好ましくは25〜40μmのもの
を使用することが高画質の確保とキャリア付着防止の観
点から好ましい。
【0039】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明するが、これに限定されるものではない。以下の
実施例、比較例で使用したバインダー樹脂は次のもので
ある。
に説明するが、これに限定されるものではない。以下の
実施例、比較例で使用したバインダー樹脂は次のもので
ある。
【0040】(ポリエステル系樹脂A〜Gの製造例)温
度計、攪拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導入管を
取り付けたガラス製4つ口フラスコに、表1に示すモル
比でアルコール成分および酸成分を重合開始剤(ジブチ
ル錫オキサイド)とともに入れた。これをマントルヒー
ター中で窒素雰囲気下にて、攪拌しながら加熱すること
により反応させて、表1に示す数平均分子量(Mn)、
重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)、ガラス
転移点(Tg)、軟化点(Tm)、酸価および水酸価を
有するポリエステル樹脂A〜Gを得た。なお表1中、P
Oはポリオキシプロピレン(2,2)−2,2ービス
(4ーヒドロキシフェニル)プロパンを、EOはポリオ
キシエチレン(2,0)−2,2ービス(4ーヒドロキ
シフェニル)プロパンを、GLはグリセリンを、TPA
はテレフタル酸を、TMAはトリメリット酸を、FAは
フマル酸を表す。
度計、攪拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導入管を
取り付けたガラス製4つ口フラスコに、表1に示すモル
比でアルコール成分および酸成分を重合開始剤(ジブチ
ル錫オキサイド)とともに入れた。これをマントルヒー
ター中で窒素雰囲気下にて、攪拌しながら加熱すること
により反応させて、表1に示す数平均分子量(Mn)、
重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)、ガラス
転移点(Tg)、軟化点(Tm)、酸価および水酸価を
有するポリエステル樹脂A〜Gを得た。なお表1中、P
Oはポリオキシプロピレン(2,2)−2,2ービス
(4ーヒドロキシフェニル)プロパンを、EOはポリオ
キシエチレン(2,0)−2,2ービス(4ーヒドロキ
シフェニル)プロパンを、GLはグリセリンを、TPA
はテレフタル酸を、TMAはトリメリット酸を、FAは
フマル酸を表す。
【0041】
【表1】
【0042】なお、分子量はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(807−IT型;日本分光工業社製)
を使用し、キャリア溶媒としてテトラヒドロフランを使
用して、ポリスチレン換算により分子量を求めた。
マトグラフィー(807−IT型;日本分光工業社製)
を使用し、キャリア溶媒としてテトラヒドロフランを使
用して、ポリスチレン換算により分子量を求めた。
【0043】ガラス転移点は示差走査熱量計(DSC−
200;セイコー電子社製)を用いて秤量された試料1
0mgについて測定し、リファレンスとしてアルミナを
用い、30〜80℃の範囲におけるメイン吸熱ピークの
ショルダー値をガラス転移点とした。
200;セイコー電子社製)を用いて秤量された試料1
0mgについて測定し、リファレンスとしてアルミナを
用い、30〜80℃の範囲におけるメイン吸熱ピークの
ショルダー値をガラス転移点とした。
【0044】軟化点については、フローテスター(CF
T−500;島津製作所社製)を用い、試料1.0gに
ついて1.0mm×1.0mmのダイを使用し、昇温速
度3.0℃/min、荷重30kgの条件で測定を行
い、試料が1/2流出したときの温度を軟化点とした。
T−500;島津製作所社製)を用い、試料1.0gに
ついて1.0mm×1.0mmのダイを使用し、昇温速
度3.0℃/min、荷重30kgの条件で測定を行
い、試料が1/2流出したときの温度を軟化点とした。
【0045】酸価は秤量された試料を適当な溶媒に溶解
し、フェノールフタレイン等の指示薬を使用して酸性基
を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数で表し
た。
し、フェノールフタレイン等の指示薬を使用して酸性基
を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数で表し
た。
【0046】水酸価は秤量された試料を無水酢酸で処理
したアセチル化物を加水分解し、遊離する酢酸を中和す
るのに必要な水酸化カリウムのmg数で表した。
したアセチル化物を加水分解し、遊離する酢酸を中和す
るのに必要な水酸化カリウムのmg数で表した。
【0047】(実施例1)ポリエステル樹脂Aとイエロ
ー顔料(C.I.ピグメントイエロー180)とを樹
脂:顔料が7:3の重量比になるように加圧ニーダーに
仕込み混練した。得られた混練物を冷却後フェザーミル
により粉砕し顔料マスターバッチを得た。
ー顔料(C.I.ピグメントイエロー180)とを樹
脂:顔料が7:3の重量比になるように加圧ニーダーに
仕込み混練した。得られた混練物を冷却後フェザーミル
により粉砕し顔料マスターバッチを得た。
【0048】ポリエステル樹脂A93重量部、上記顔料
マスターバッチ10重量部、下記式(C)で表される化
合物1重量部;
マスターバッチ10重量部、下記式(C)で表される化
合物1重量部;
【0049】
【化4】
【0050】をヘンシェルミキサーで十分混合した後、
混合物を2軸押出混練機(PCM−30;池貝鉄工社
製)で混練し、冷却した混練物をフェザーミルで粗粉砕
した。その後粗粉砕物を機械式粉砕機(KTM;川崎重
工業社製)で体積平均粒径10〜12μmまで粉砕し、
さらにジェット粉砕機(IDS;日本ニューマチック工
業社製)で体積平均粒径8μmまで微粉砕した後、さら
にロ−タ型分級機(ティープレックス型分級機タイプ1
00ATP;ホソカワミクロン社製)で微粉分級するこ
とにより体積平均粒径8.0μmのイエロートナー粒子
を得た。
混合物を2軸押出混練機(PCM−30;池貝鉄工社
製)で混練し、冷却した混練物をフェザーミルで粗粉砕
した。その後粗粉砕物を機械式粉砕機(KTM;川崎重
工業社製)で体積平均粒径10〜12μmまで粉砕し、
さらにジェット粉砕機(IDS;日本ニューマチック工
業社製)で体積平均粒径8μmまで微粉砕した後、さら
にロ−タ型分級機(ティープレックス型分級機タイプ1
00ATP;ホソカワミクロン社製)で微粉分級するこ
とにより体積平均粒径8.0μmのイエロートナー粒子
を得た。
【0051】このトナー粒子100重量部に疎水性シリ
カ(TS−500;キャボジル社製)0.5重量部と疎
水性二酸化チタン(STT30A;チタン工業社製)
1.0重量部を添加してヘンシェルミキサーで混合処理
しイエロートナーAを得た。
カ(TS−500;キャボジル社製)0.5重量部と疎
水性二酸化チタン(STT30A;チタン工業社製)
1.0重量部を添加してヘンシェルミキサーで混合処理
しイエロートナーAを得た。
【0052】(実施例2)実施例1において、ポリエス
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Bに変更する以外は同様
にしてイエロートナーBを得た。
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Bに変更する以外は同様
にしてイエロートナーBを得た。
【0053】(実施例3)実施例1において、ポリエス
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Cに変更し、式(C)の
化合物を下記式(D)で示される化合物;
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Cに変更し、式(C)の
化合物を下記式(D)で示される化合物;
【0054】
【化5】
【0055】に変更する以外は同様にしてイエロートナ
ーCを得た。
ーCを得た。
【0056】(実施例4)実施例1において、ポリエス
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Dに変更する以外は同様
にしてイエロートナーDを得た。
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Dに変更する以外は同様
にしてイエロートナーDを得た。
【0057】(実施例5)実施例1において、ポリエス
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Eに変更する以外は同様
にしてイエロートナーEを得た。
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Eに変更する以外は同様
にしてイエロートナーEを得た。
【0058】(実施例6)実施例2において、酸化型低
分子量ポリプロピレンワックス(100TS;三洋化成
工業社製;軟化点140℃;酸価3.5KOHmg/
g)2重量部を添加する以外は同様にしてイエロートナ
ーFを得た。
分子量ポリプロピレンワックス(100TS;三洋化成
工業社製;軟化点140℃;酸価3.5KOHmg/
g)2重量部を添加する以外は同様にしてイエロートナ
ーFを得た。
【0059】(比較例1)実施例1において、式(C)
の化合物を添加しないこと以外は同様にしてイエロート
ナーGを得た。
の化合物を添加しないこと以外は同様にしてイエロート
ナーGを得た。
【0060】(比較例2)実施例1において、ポリエス
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Fに変更する以外は同様
にしてイエロートナーHを得た。
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Fに変更する以外は同様
にしてイエロートナーHを得た。
【0061】(比較例3)実施例1において、ポリエス
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Gに変更する以外は同様
にしてイエロートナーIを得た。
テル樹脂Aをポリエステル樹脂Gに変更する以外は同様
にしてイエロートナーIを得た。
【0062】(比較例4)実施例4において、C.I.
ピグメントイエロー180をC.I.ソルベントイエロ
ー19に変更する以外は同様にしてイエロートナーJを
得た。
ピグメントイエロー180をC.I.ソルベントイエロ
ー19に変更する以外は同様にしてイエロートナーJを
得た。
【0063】(比較例5)実施例1において、C.I.
ピグメントイエロー180をC.I.ピグメントイエロ
ー133に変更する以外は同様にしてイエロートナーK
を得た。
ピグメントイエロー180をC.I.ピグメントイエロ
ー133に変更する以外は同様にしてイエロートナーK
を得た。
【0064】(比較例6)実施例1において、C.I.
ピグメントイエロー180をC.I.ピグメントイエロ
ー169に変更する以外は同様にしてイエロートナーL
を得た。
ピグメントイエロー180をC.I.ピグメントイエロ
ー169に変更する以外は同様にしてイエロートナーL
を得た。
【0065】(比較例7)実施例1において、C.I.
ピグメントイエロー180をC.I.ピグメントイエロ
ー62に変更する以外は同様にしてイエロートナーMを
得た。
ピグメントイエロー180をC.I.ピグメントイエロ
ー62に変更する以外は同様にしてイエロートナーMを
得た。
【0066】(シアントナー、マゼンタトナーおよびブ
ラックトナーの製造)実施例6において、C.I.ピグ
メントイエロー180をC.I.ピグメントブルー15
−3に変更する以外は同様にしてシアントナーを得た。
ラックトナーの製造)実施例6において、C.I.ピグ
メントイエロー180をC.I.ピグメントブルー15
−3に変更する以外は同様にしてシアントナーを得た。
【0067】また、実施例6において、C.I.ピグメ
ントイエロー180をC.I.ピグメントレッド184
に変更する以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
ントイエロー180をC.I.ピグメントレッド184
に変更する以外は同様にしてマゼンタトナーを得た。
【0068】また、実施例6において、C.I.ピグメ
ントイエロー180をカーボンブラック(モーガルL;
キャボット社製)5重量部に変更する以外は同様にして
ブラックトナーを得た。
ントイエロー180をカーボンブラック(モーガルL;
キャボット社製)5重量部に変更する以外は同様にして
ブラックトナーを得た。
【0069】上記トナーに対して下記の各評価を行いそ
の結果を表2に示した。
の結果を表2に示した。
【0070】(ドット面積率の異なる画像のOHP透光
性および色再現性)下記に説明するフルカラープリンタ
を用いて常温常湿環境下(25℃、60%RH)でOH
Pシート上に、150線のスクリーンでドット面積率1
00%、50%および20%の画像を画出しし、オーバ
ーヘッドプロジェクターで投影した場合のイエローの発
色を目視により評価した。鮮やかに発色している場合を
○、少し発色している場合を△、発色していない場合を
×として評価した。
性および色再現性)下記に説明するフルカラープリンタ
を用いて常温常湿環境下(25℃、60%RH)でOH
Pシート上に、150線のスクリーンでドット面積率1
00%、50%および20%の画像を画出しし、オーバ
ーヘッドプロジェクターで投影した場合のイエローの発
色を目視により評価した。鮮やかに発色している場合を
○、少し発色している場合を△、発色していない場合を
×として評価した。
【0071】この評価に用いたフルカラープリンタは図
1に示される構成のものであり、図中矢印の方向に回転
駆動される有機感光体ドラム10(以下感光体10)
と、レーザー走査光学系20と、フルカラー現像装置3
0と、図中矢印方向に回転駆動される無端状の中間転写
ベルト40と、給紙部60とで構成されている。感光体
10の周囲には、さらに感光体10表面を所定の電位に
帯電させる帯電ブラシ11及び感光体10上に残留した
トナーを除去するクリーナー12が設けられている。
1に示される構成のものであり、図中矢印の方向に回転
駆動される有機感光体ドラム10(以下感光体10)
と、レーザー走査光学系20と、フルカラー現像装置3
0と、図中矢印方向に回転駆動される無端状の中間転写
ベルト40と、給紙部60とで構成されている。感光体
10の周囲には、さらに感光体10表面を所定の電位に
帯電させる帯電ブラシ11及び感光体10上に残留した
トナーを除去するクリーナー12が設けられている。
【0072】レーザー走査光学系20はレーザーダイオ
ード、ポリゴンミラー、fθ光学素子を内蔵した周知の
もので、その制御部にはシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(BK)毎の印字デ
ータがホストコンピュータから転送される。レーザー走
査光学系20は各色毎の印字データを順次レーザービー
ムとして出力し、感光体10上を走査露光する。これに
より感光体10上に各色毎の静電潜像が順次形成され
る。
ード、ポリゴンミラー、fθ光学素子を内蔵した周知の
もので、その制御部にはシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(BK)毎の印字デ
ータがホストコンピュータから転送される。レーザー走
査光学系20は各色毎の印字データを順次レーザービー
ムとして出力し、感光体10上を走査露光する。これに
より感光体10上に各色毎の静電潜像が順次形成され
る。
【0073】フルカラ−現像装置30はC、M、Y、B
Kの非磁性トナーからなる1成分現像剤を収容した4つ
の色別現像器31C、31M、31Y、31BKを一体
化したもので、支軸33を支点として時計回り方向に回
転可能である。各現像器は現像スリーブ32、トナー規
制ブレード34aおよび34bを備えている。現像スリ
ーブ32の回転により搬送されるトナーは、ブレード3
4aおよび34bと現像スリーブ32との圧接部(規制
部)を通過することにより帯電される。
Kの非磁性トナーからなる1成分現像剤を収容した4つ
の色別現像器31C、31M、31Y、31BKを一体
化したもので、支軸33を支点として時計回り方向に回
転可能である。各現像器は現像スリーブ32、トナー規
制ブレード34aおよび34bを備えている。現像スリ
ーブ32の回転により搬送されるトナーは、ブレード3
4aおよび34bと現像スリーブ32との圧接部(規制
部)を通過することにより帯電される。
【0074】中間転写ベルト40は感光体10と同期し
て図中矢印方向に回転駆動される。中間転写ベルト40
は回転自在な1次転写ローラ41に押圧されて感光体1
0に接触している。また、中間転写ベルト40は支持ロ
ーラ42に支持された部分で回転自在な2次転写ローラ
43が接触している。
て図中矢印方向に回転駆動される。中間転写ベルト40
は回転自在な1次転写ローラ41に押圧されて感光体1
0に接触している。また、中間転写ベルト40は支持ロ
ーラ42に支持された部分で回転自在な2次転写ローラ
43が接触している。
【0075】さらに、前記現像装置30と中間転写ベル
ト40の間のスペースにはクリーナー50が設置されて
いる。クリーナー50は中間転写ベルト40上の残留ト
ナーを除去するためのブレードを有している。このブレ
ードおよび2次転写ローラ43は中間転写ベルト40に
対して接離可能である。
ト40の間のスペースにはクリーナー50が設置されて
いる。クリーナー50は中間転写ベルト40上の残留ト
ナーを除去するためのブレードを有している。このブレ
ードおよび2次転写ローラ43は中間転写ベルト40に
対して接離可能である。
【0076】給紙部60は、画像形成装置本体1の正面
側に開放可能な給紙トレイ61と、給紙ローラ62と、
タイミングローラ63とから構成されている。記録シー
トSは給紙トレイ61上に積載され、給紙ローラ62の
回転によって1枚ずつ図中右方向へ給紙され、タイミン
グローラ63で中間転写ベルト40上に形成された画像
と同期をとって2次転写部へ送り出される。記録シート
の水平搬送路は前記給紙部を含んでエアーサクションベ
ルト66等で構成され、定着器70からは搬送ローラを
備えた垂直搬送路80が設けられている。記録シートS
はこの垂直搬送路80から画像形成装置本体1の上面へ
排出される。
側に開放可能な給紙トレイ61と、給紙ローラ62と、
タイミングローラ63とから構成されている。記録シー
トSは給紙トレイ61上に積載され、給紙ローラ62の
回転によって1枚ずつ図中右方向へ給紙され、タイミン
グローラ63で中間転写ベルト40上に形成された画像
と同期をとって2次転写部へ送り出される。記録シート
の水平搬送路は前記給紙部を含んでエアーサクションベ
ルト66等で構成され、定着器70からは搬送ローラを
備えた垂直搬送路80が設けられている。記録シートS
はこの垂直搬送路80から画像形成装置本体1の上面へ
排出される。
【0077】ここで、上記フルカラープリンタのプリン
ト動作について説明する。プリント動作が開始される
と、感光体10および中間転写ベルト40が同じ周速度
で回転駆動され、感光体10は帯電ブラシ11によって
所定の電位に帯電される。
ト動作について説明する。プリント動作が開始される
と、感光体10および中間転写ベルト40が同じ周速度
で回転駆動され、感光体10は帯電ブラシ11によって
所定の電位に帯電される。
【0078】続いて、レーザー走査光学系20によって
シアン画像の露光が行われ、感光体10上にシアン画像
の静電潜像が形成される。この静電潜像は直ちに現像器
31Cで現像されると共に、トナー画像は1次転写部で
中間転写ベルト40上に転写される。1次転写終了直後
に現像器31Mが現像部Dへ切り替えられ、続いてマゼ
ンタ画像の露光、現像、1次転写が行われる。さらに現
像器31Yへの切り替え、イエロー画像の露光、現像、
1次転写が行われる。さらに現像器31BKへの切り替
え、ブラック画像の露光、現像、1次転写が行われ、1
次転写毎に中間転写ベルト40上にはトナー画像が重ね
られていく。
シアン画像の露光が行われ、感光体10上にシアン画像
の静電潜像が形成される。この静電潜像は直ちに現像器
31Cで現像されると共に、トナー画像は1次転写部で
中間転写ベルト40上に転写される。1次転写終了直後
に現像器31Mが現像部Dへ切り替えられ、続いてマゼ
ンタ画像の露光、現像、1次転写が行われる。さらに現
像器31Yへの切り替え、イエロー画像の露光、現像、
1次転写が行われる。さらに現像器31BKへの切り替
え、ブラック画像の露光、現像、1次転写が行われ、1
次転写毎に中間転写ベルト40上にはトナー画像が重ね
られていく。
【0079】最終の1次転写が終了すると、記録シート
Sが2次転写部へ送りこまれ、中間転写ベルト40上に
形成されたフルカラートナー画像が記録シートS上に転
写される。この2次転写が終了すると記録シートSはベ
ルト型接触加熱定着器70へ搬送され、フルカラートナ
ー画像が記録シートS上に定着されてプリンタ本体1の
上面に排出される。
Sが2次転写部へ送りこまれ、中間転写ベルト40上に
形成されたフルカラートナー画像が記録シートS上に転
写される。この2次転写が終了すると記録シートSはベ
ルト型接触加熱定着器70へ搬送され、フルカラートナ
ー画像が記録シートS上に定着されてプリンタ本体1の
上面に排出される。
【0080】なお、上記画像形成は、感光体表面電位−
550V、現像バイアス電圧−200V、1次転写バイ
アス電圧900V、2次転写バイアス電圧500Vを基
準にして、記録シート上のベタ画像部のトナー付着量が
0.7mg/cm2 となる設定条件で、且つ定着温度1
60℃の条件で行った。また、下記のカブリ、中抜けお
よび転写性の評価は、低温低湿環境(10℃、15%R
H)および高温高湿環境(30℃、85%RH)の両環
境下で行って、悪い方の評価結果を表2に示した。
550V、現像バイアス電圧−200V、1次転写バイ
アス電圧900V、2次転写バイアス電圧500Vを基
準にして、記録シート上のベタ画像部のトナー付着量が
0.7mg/cm2 となる設定条件で、且つ定着温度1
60℃の条件で行った。また、下記のカブリ、中抜けお
よび転写性の評価は、低温低湿環境(10℃、15%R
H)および高温高湿環境(30℃、85%RH)の両環
境下で行って、悪い方の評価結果を表2に示した。
【0081】(カブリ)上記フルカラープリンタを用い
てイエロートナー単色でB/W比5%の文字パターンを
プリントし、得られた画像を目視によって確認し、ほと
んどカブリが見られないものを○、若干カブリが認めら
れる実用上問題のないものを△、カブリが全面に渡って
存在し実用上問題のあるものを×として評価した。
てイエロートナー単色でB/W比5%の文字パターンを
プリントし、得られた画像を目視によって確認し、ほと
んどカブリが見られないものを○、若干カブリが認めら
れる実用上問題のないものを△、カブリが全面に渡って
存在し実用上問題のあるものを×として評価した。
【0082】(中抜け)上記フルカラープリンタを用い
てイエロートナーとシアントナーとを重ね合わせたグリ
ーン色の「E」の文字をプリントし、「E」の文字に画
像欠損のないものを○、若干画像欠損が認められるがグ
リーン色の「E」の文字を認識することができ実用上問
題のないものを△、画像欠損がひどくグリーン色の
「E」の文字を認識することが困難であるものを×とし
て評価した。
てイエロートナーとシアントナーとを重ね合わせたグリ
ーン色の「E」の文字をプリントし、「E」の文字に画
像欠損のないものを○、若干画像欠損が認められるがグ
リーン色の「E」の文字を認識することができ実用上問
題のないものを△、画像欠損がひどくグリーン色の
「E」の文字を認識することが困難であるものを×とし
て評価した。
【0083】(転写性)上記フルカラープリンタを用い
てイエロートナー単色でプリントした画像について、感
光体ドラム上のトナー付着量に対する転写紙上のトナー
付着量の割合を求め、80%以上であるものを○、70
%以上80%未満のものを△、70%未満のものを×と
して評価した。
てイエロートナー単色でプリントした画像について、感
光体ドラム上のトナー付着量に対する転写紙上のトナー
付着量の割合を求め、80%以上であるものを○、70
%以上80%未満のものを△、70%未満のものを×と
して評価した。
【0084】(耐光性)上記フルカラープリンタを用い
てイエロートナー単色でプリントした画像について、紫
外線照射装置にて紫外線を30分間照射し、退色が認め
られないものを○、若干退色が認められるものの実用上
問題のないものを△、退色が大きいものを×として評価
した。
てイエロートナー単色でプリントした画像について、紫
外線照射装置にて紫外線を30分間照射し、退色が認め
られないものを○、若干退色が認められるものの実用上
問題のないものを△、退色が大きいものを×として評価
した。
【0085】(耐熱性)50ccのガラスビンにトナー
5gを入れ、55℃で24時間放置した後のトナーの凝
集性を確認し、凝集物の発生していないものを○、若干
の凝集物は存在するが、外力で簡単にほぐれるものを
△、凝集物が存在し、外力では簡単にほぐれないものを
×として評価した。
5gを入れ、55℃で24時間放置した後のトナーの凝
集性を確認し、凝集物の発生していないものを○、若干
の凝集物は存在するが、外力で簡単にほぐれるものを
△、凝集物が存在し、外力では簡単にほぐれないものを
×として評価した。
【0086】
【表2】
【0087】また、実施例6で得られたイエロートナー
F、上記製造例で得られたシアントナー、マゼンタトナ
ーおよびブラックトナーについて、上記フルカラープリ
ンタを用いてB/W比6%のフルカラー画像の3000
枚の耐刷テストを行った。耐刷終了後の画像について、
カブリ、中抜けおよび転写性の評価を行ったところ全て
○ランクを維持していた。
F、上記製造例で得られたシアントナー、マゼンタトナ
ーおよびブラックトナーについて、上記フルカラープリ
ンタを用いてB/W比6%のフルカラー画像の3000
枚の耐刷テストを行った。耐刷終了後の画像について、
カブリ、中抜けおよび転写性の評価を行ったところ全て
○ランクを維持していた。
【0088】(キャリア製造例)酸価2KOHmg/g
でガラス転移点60℃のビスフェノ−ルA型ポリエステ
ル樹脂100重量部、磁性粉(EPT−1000;戸田
工業社製)400重量部、カーボンブラック(ケッチェ
ンブラックEC;ライオン油脂社製)5重量部およびシ
リカ(H2000;ヘキスト社製)2重量部をヘンシェ
ルミキサーで十分に混合した後、二軸押出混練機で溶融
混練した。得られた混練物を冷却後、フェザ−ミルで粗
粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕した後、風力分級
機で微粉分級を行った。この後サフュ−ジングシステム
(SFS−1型;日本ニュ−マチック社製)により30
0℃で加熱処理し、体積平均粒径が35μmのキャリア
を得た。
でガラス転移点60℃のビスフェノ−ルA型ポリエステ
ル樹脂100重量部、磁性粉(EPT−1000;戸田
工業社製)400重量部、カーボンブラック(ケッチェ
ンブラックEC;ライオン油脂社製)5重量部およびシ
リカ(H2000;ヘキスト社製)2重量部をヘンシェ
ルミキサーで十分に混合した後、二軸押出混練機で溶融
混練した。得られた混練物を冷却後、フェザ−ミルで粗
粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕した後、風力分級
機で微粉分級を行った。この後サフュ−ジングシステム
(SFS−1型;日本ニュ−マチック社製)により30
0℃で加熱処理し、体積平均粒径が35μmのキャリア
を得た。
【0089】次に、本発明のイエロー現像剤を二成分現
像剤として使用する場合について、図2の現像装置を用
いて実験を行った。現像剤としては前記イエロ−トナー
Bと上記製造例で得られたキャリアをトナー濃度が7重
量%となるように混合したイエロー現像剤を用いた。
像剤として使用する場合について、図2の現像装置を用
いて実験を行った。現像剤としては前記イエロ−トナー
Bと上記製造例で得られたキャリアをトナー濃度が7重
量%となるように混合したイエロー現像剤を用いた。
【0090】図2の現像装置100において、現像領域
に搬送される現像剤の搬送量4.5mg/cm2 、Ds
0.35mm、感光体102の周速度120mm/se
c、現像スリーブ111の周速度300mm/sec、
感光体表面電位−450Vの条件で、且つ現像バイアス
電源112から−350Vの直流電圧と、ピ−ク・ピー
ク電圧が1.4KV、周波数が3KHzの矩形波でdu
ty比(現像:回収)が1:1の交流電圧とを重畳させ
た現像バイアスの下で、反転現像を行った。上記イエロ
−現像剤を用いて1万枚の画像形成を行い、濃度ムラお
よびカブリについて初期および耐刷後の画像を評価した
ところ、いずれも濃度ムラおよびカブリのない画像が得
られていた。
に搬送される現像剤の搬送量4.5mg/cm2 、Ds
0.35mm、感光体102の周速度120mm/se
c、現像スリーブ111の周速度300mm/sec、
感光体表面電位−450Vの条件で、且つ現像バイアス
電源112から−350Vの直流電圧と、ピ−ク・ピー
ク電圧が1.4KV、周波数が3KHzの矩形波でdu
ty比(現像:回収)が1:1の交流電圧とを重畳させ
た現像バイアスの下で、反転現像を行った。上記イエロ
−現像剤を用いて1万枚の画像形成を行い、濃度ムラお
よびカブリについて初期および耐刷後の画像を評価した
ところ、いずれも濃度ムラおよびカブリのない画像が得
られていた。
【0091】なお、上記評価に用いた図2の現像装置の
構成について簡単に説明する。現像装置100において
は、その内部にトナーTとキャリアとを含む現像剤10
1が収容されており、現像剤を搬送するための現像剤搬
送部材として、複数の磁極を有するマグネットローラ1
10が内部に固定配置された円筒状の現像スリーブ11
1が回転可能に配置されている。現像スリーブ111は
現像領域において負帯電性有機系感光体102と適当な
間隔Dsを介して対向するように配置されている。
構成について簡単に説明する。現像装置100において
は、その内部にトナーTとキャリアとを含む現像剤10
1が収容されており、現像剤を搬送するための現像剤搬
送部材として、複数の磁極を有するマグネットローラ1
10が内部に固定配置された円筒状の現像スリーブ11
1が回転可能に配置されている。現像スリーブ111は
現像領域において負帯電性有機系感光体102と適当な
間隔Dsを介して対向するように配置されている。
【0092】また、現像スリーブ111は現像バイアス
電源112に接続されており、現像バイアス電源112
から交流電圧に直流電圧を重畳させた現像バイアス電圧
を印加させて、現像領域に振動電界を作用させている。
電源112に接続されており、現像バイアス電源112
から交流電圧に直流電圧を重畳させた現像バイアス電圧
を印加させて、現像領域に振動電界を作用させている。
【0093】現像領域よりも現像剤の搬送方向上流側で
マグネットローラ110の磁極N1と対向する位置に、
磁性ブレード113を現像スリーブ111と所定間隔を
介して設け、磁性ブレード113によって現像スリーブ
111上における現像剤の量を規制している。
マグネットローラ110の磁極N1と対向する位置に、
磁性ブレード113を現像スリーブ111と所定間隔を
介して設け、磁性ブレード113によって現像スリーブ
111上における現像剤の量を規制している。
【0094】また、現像装置100においては、その上
部にトナーTを収容するトナー収容部114が設けられ
ており、現像スリーブ111から現像剤中のトナーを用
いて現像を行った結果、現像装置100内における現像
剤中のトナー濃度が低下すると、トナー収容部114の
下部に設けられたトナー補給ローラ115を回転させて
トナーTを補給するようになっている。補給されたトナ
ーは混合攪拌部材116により現像剤と混合攪拌されて
現像スリーブ111に供給される。
部にトナーTを収容するトナー収容部114が設けられ
ており、現像スリーブ111から現像剤中のトナーを用
いて現像を行った結果、現像装置100内における現像
剤中のトナー濃度が低下すると、トナー収容部114の
下部に設けられたトナー補給ローラ115を回転させて
トナーTを補給するようになっている。補給されたトナ
ーは混合攪拌部材116により現像剤と混合攪拌されて
現像スリーブ111に供給される。
【0095】そして、現像装置100においては、磁性
ブレード113によって現像スリーブ111上の現像剤
の量を規制し、現像剤を現像スリーブ111上で薄層状
態にして現像領域に搬送し、現像バイアス電源112か
ら現像バイアス電圧を印加して現像領域に振動電界を作
用させ、現像スリーブ111によって搬送されてきた現
像剤中におけるトナーを現像スリーブ111から感光体
102の静電潜像部に供給して現像を行う。
ブレード113によって現像スリーブ111上の現像剤
の量を規制し、現像剤を現像スリーブ111上で薄層状
態にして現像領域に搬送し、現像バイアス電源112か
ら現像バイアス電圧を印加して現像領域に振動電界を作
用させ、現像スリーブ111によって搬送されてきた現
像剤中におけるトナーを現像スリーブ111から感光体
102の静電潜像部に供給して現像を行う。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、透光性および色再現性
に優れたイエロー現像剤を得ることができる。
に優れたイエロー現像剤を得ることができる。
【0097】また、本発明によれば、多色画像形成時に
も優れた転写性を有するイエロー現像剤を得ることがで
きる。
も優れた転写性を有するイエロー現像剤を得ることがで
きる。
【0098】また、本発明によれば、非磁性一成分現像
方式においても適用できるイエロー現像剤を得ることが
できる。
方式においても適用できるイエロー現像剤を得ることが
できる。
【図1】 フルカラープリンタの概略説明図である。
【図2】 二成分現像装置の概略説明図である。
10:感光体ドラム、20:レーザー光学系、30:フ
ルカラー現像装置、40:中間転写ベルト、60:給紙
手段、70:定着装置。
ルカラー現像装置、40:中間転写ベルト、60:給紙
手段、70:定着装置。
Claims (4)
- 【請求項1】 多色画像を再現するフルカラー画像形成
に使用されるイエロー現像剤において、このイエロー現
像剤が、少なくとも酸価1〜30KOHmg/gのバイ
ンダー樹脂、ピグメントイエロー180に分類される化
合物、および下記一般式(A)および(B): 【化1】 (式中、Xはカチオンを示し、nは1または2の整数を
示す。)から選択される少なくとも1種の化合物を含有
してなる負荷電性非磁性トナー粒子を含有することを特
徴とするイエロー現像剤。 - 【請求項2】 前記バインダー樹脂のガラス転移点が5
5〜75℃、軟化点が95〜120℃、数平均分子量が
2500〜6000および重量平均分子量/数平均分子
量が2〜8である請求項1記載のイエロー現像剤。 - 【請求項3】 前記イエロー現像剤が非磁性一成分現像
剤である請求項1記載のイエロー現像剤。 - 【請求項4】 前記イエロー現像剤が磁性キャリアを含
む2成分現像剤である請求項1記載のイエロー現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7755597A JPH10268570A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | イエロー現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7755597A JPH10268570A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | イエロー現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10268570A true JPH10268570A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13637273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7755597A Pending JPH10268570A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | イエロー現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10268570A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5998079A (en) * | 1998-05-07 | 1999-12-07 | International Communication Materials, Inc. | Color toner |
JP2001005233A (ja) * | 1999-06-24 | 2001-01-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非磁性一成分系トナー |
US6350551B1 (en) | 1999-08-25 | 2002-02-26 | Kao Corporation | Yellow toner |
US6482768B1 (en) | 1999-07-30 | 2002-11-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Laser thermal transfer material |
JP2012068523A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Fuji Xerox Co Ltd | イエロートナー、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7755597A patent/JPH10268570A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5998079A (en) * | 1998-05-07 | 1999-12-07 | International Communication Materials, Inc. | Color toner |
JP2001005233A (ja) * | 1999-06-24 | 2001-01-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非磁性一成分系トナー |
US6482768B1 (en) | 1999-07-30 | 2002-11-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Laser thermal transfer material |
US6350551B1 (en) | 1999-08-25 | 2002-02-26 | Kao Corporation | Yellow toner |
JP2012068523A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Fuji Xerox Co Ltd | イエロートナー、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
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