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JPH10264280A - 制振遮音材及びその製造方法 - Google Patents

制振遮音材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10264280A
JPH10264280A JP9075773A JP7577397A JPH10264280A JP H10264280 A JPH10264280 A JP H10264280A JP 9075773 A JP9075773 A JP 9075773A JP 7577397 A JP7577397 A JP 7577397A JP H10264280 A JPH10264280 A JP H10264280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sound
damping
vibration
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9075773A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Adachi
浩一 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP9075773A priority Critical patent/JPH10264280A/ja
Publication of JPH10264280A publication Critical patent/JPH10264280A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Building Environments (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 積み重ねられた状態で長時間保管されたり、
夏季の高温、高湿下で積み重ねられて保管されても、ブ
ロッキングを起こさず、貯蔵安定性に優れた制振遮音材
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 高比重充填剤と、樹脂成分、ゴム成分又
はアスファルト成分とを主成分とする制振遮音層Aの少
なくとも一面に、樹脂フィルム層Cを有するシート状面
材1,2が積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の遮音に用
いられる制振遮音材及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、木質フローリング床及び多世帯住
宅などが増加していることによって、集合住宅及び一般
個建住宅において、床騒音が下階へ伝わるのを防止しよ
うとする要求が益々増大している。このような床騒音を
防止するための一方策として、上階の床下と下階の天井
との間に、制振遮音材や防音材が使用されている。
【0003】防音材として、例えば、特開昭63ー25
9595号公報には、ゴム成分に高比重の充填材を添加
したシートが提案されている。このシートを使用する場
合は、合板などの下地材上に敷設され、その上に木質フ
ローリングが施工される。
【0004】このような防音材は、製造した後集合住宅
や一般個建住宅に施工されるまでは、工場や建築現場で
積み重ねられた状態で保管されるが、上記シートはゴム
成分を含有するため、長時間積み重ねられた状態で保管
された場合、特に夏季の高温、高湿下で積み重ねられた
場合には、シート同士がブロッキングするという問題点
があった。
【0005】また、エマルジョン系の水系スラリーを面
材上に塗布して制振遮音材を製造する場合は、面材の反
対側にゴムエマルジョンが染みだすため、染みだしたゴ
ムエマルジョンを除去するための別の装置を必要とし、
厚み精度を出すのが難しくなるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、積み
重ねられた状態で長時間保管されたり、夏季の高温、高
湿下で積み重ねられて保管されても、ブロッキングを起
こさず、貯蔵安定性に優れた制振遮音材及びその製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明(以下、第1発明という)である制振遮音材は、高
比重充填剤と、樹脂成分、ゴム成分又はアスファルト成
分とを主成分とする制振遮音層の少なくとも一面に、樹
脂フィルム層を有するシート状面材が積層されているこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2記載の発明(以下、第2
発明という)である制振遮音材の製造方法は、高比重充
填剤と、合成樹脂、ゴム成分又はアスファルト成分とを
主成分とする制振遮音層の少なくとも片面に、樹脂フィ
ルム層を有するシート状面材が積層された制振遮音材を
製造する際に、該高比重充填剤と、合成樹脂、ゴム成分
又はアスファルト成分との混合物を、塗布槽の下を移動
するシート状面材上に連続的に塗布して制振遮音層を形
成した後、該制振遮音層に別のシート状面材を圧着する
ことを特徴とする。
【0009】以下、本発明について説明する。本発明で
用いられる制振遮音材は、高比重充填剤と、樹脂成分、
ゴム成分又はアスファルト成分とを主成分とする。
【0010】上記高比重充填剤の比重は、2以上が好ま
しく、より好ましくは4以上である。比重が2未満で
は、十分な制振遮音性が得られないことがある。
【0011】上記高比重充填剤としては、例えば、砂
鉄、鉄粉、酸化鉄、炭酸カルシウム、ジルコンサンド、
クロマイトサンド、製鉄スラグ粉、珪砂、鉛粉、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫化鉄、マイカ、水酸化
アルミニウム、タルク、クレー等が挙げられる。
【0012】上記高比重充填剤の性状は、粉体状、繊維
状又は燐片状のいずれもが使用可能であるが、他の成分
と混合するためには粉体状が好ましい。上記高比重充填
剤の粒径は、2mm以下が好ましく、より好ましくは5
μm〜500μmである。粒径が、2mmを超えると均
一に混合し難くなり、得られる制振遮音材の性能が不均
一となることがある。
【0013】上記樹脂成分、ゴム成分及びアスファルト
成分は、バインダー成分として用いられる。樹脂成分と
しては、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、塩化ビニ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル系樹脂等
が挙げられる。
【0014】上記ゴム成分としては、無加硫のゴム成分
が好ましく、例えば、加硫処理されていない、天然ゴ
ム、SBR(スチレンブタジエンゴム)、NBR(ニト
リルブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、B
R(ブタジエンゴム)、IR(イソプレンゴム)等が挙
げられる。
【0015】上記アスファルト成分としては、例えば、
天然アスファルト、ストレートアスファルト、ブローン
アスファルト、カットバックアスファルト等の石油アス
ファルトが挙げられ、これらは単独で用いられてもよ
く、二種以上が併用されてもよい。
【0016】上記樹脂成分、ゴム成分及びアスファルト
成分には、粘度調整のために、可塑剤、増粘剤、ゲル化
剤等の加工助剤、顔料などが添加されてもよい。
【0017】また、上記樹脂成分又はゴム成分をバイン
ダー成分として使用する場合は、制振遮音層の形成が容
易な点からエマルジョンが好ましく、エマルジョンとし
ては、例えば、アクリル系樹脂エマルジョン、塩化ビニ
ル系エステル共重合エマルジョン、SBRエマルジョ
ン、NBRエマルジョン等が挙げられる。上記エマルジ
ョンは、高比重充填剤を混合、調整してスラリー状とす
ることにより、取扱い性や成形効率が向上する。
【0018】上記無加硫ゴムのゴムのエマルジョンを使
用して、水系スラリーを調製するには、該エマルジョン
に高比重充填剤を混合し、分散剤として水を加えてスラ
リー状とする方法が好ましい。
【0019】上記水系スラリーの粘度は、低くなりすぎ
ても高くなりすぎても、塗工厚みを制御しにくくなるの
で、3,000〜30,000cpsが好ましい。ま
た、塗工後の厚みを安定させるために、水系スラリーに
水架橋性のゲル化剤(例えば、ウレタンプレポリマー
等)が添加されてもよい。
【0020】上記制振遮音層における上記高比重充填剤
の配合割合は、70〜99.5重量%が好ましく、より
好ましくは80〜99重量%である。高比重充填剤の配
合割合が、70重量%未満では、衝撃音遮断性に優れた
高比重の制振遮音材が得られ難くなり、99.5重量%
を超えると、バインダー成分と均一に混合し難くなる。
【0021】上記制振遮音層におけるバインダー成分の
配合量は、高比重充填剤100重量部に対して0.5〜
30重量部が好ましく、より好ましくは1〜20重量部
である。バインダー成分の配合量が、0.5重量部未満
では高比重充填剤がバインダー成分によって保持するこ
とができなくなるため制振遮音材の強度が不十分とな
り、30重量部を超えると得られる制振遮音材の制振遮
音性が低下することがある。
【0022】上記制振遮音層の少なくとも一面に、樹脂
フィルム層を有するシート状面材が積層される。樹脂フ
ィルム層を有するシート状面材は、制振遮音層の少なく
とも一面に積層されていればよく、他面には樹脂フィル
ム層のないシート状面材が積層されていてもよく、シー
ト状面材が全く積層されていなくてもよい。また、制振
遮音層には、樹脂フィルム層を有するシート状面材の樹
脂フィルム側が積層されてもよく、樹脂フィルム層のな
い側が積層されていてもよい。尚、シート状面材の両面
に樹脂フィルム層が積層されてもよい。
【0023】上記シート状面材としては、例えば、織
布、不織布、紙、発泡シート等が好適に使用されるが、
取扱い強度上からは、合成繊維製の織布又は不織布が好
ましい。合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維が挙げられ
る。
【0024】上記合成繊維製の不織布の製造方法として
は、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッ
シュ紡糸法、トウ開繊法、バーストファイバー法等のい
ずれの方法であっても使用可能である。
【0025】上記合成繊維不織布の目付けは、10〜1
50g/m2 の範囲が好ましく、より好ましくは、20
〜100g/m2 の範囲である。目付けが、10g/m
2 未満では、制振遮音材の成形時にシート状面材が破断
することがあり、150g/m2 を超えると、シート状
面材の柔軟性が失われて取扱い性や切断等の作業性が低
下する。
【0026】上記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニル
アルコール共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、
エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂フィルムが挙
げられる。
【0027】上記樹脂フィルム層を有するシート状面材
の厚みは、薄くなるとシート状面材が取扱い時に破断す
ることがあり、厚くなると柔軟性が失われて取扱い性や
切断する等の作業性が低下するので、1〜250μmが
好ましい。
【0028】上記制振遮音層にシート状面材を積層する
方法としては、特に限定されないが、ドライラミネーシ
ョン、押出しラミネーション等通常の方法が挙げられ
る。
【0029】上記制振遮音層の全体の厚みは、1〜30
mmが好ましく、より好ましくは1.5〜20mmであ
る。厚みが、1mm未満では、制振遮音性が不充分とな
ることがあり、且つ、製造し難くなることがある。ま
た、厚みが、30mmを超えると制振遮音材が重くなり
すぎて施工性が低下することがある。
【0030】本発明の制振遮音材は、制振遮音層の少な
くとも一面に、樹脂フィルム層を有するシート状面材が
積層されることにより、バインダー成分の染みだしが防
止されるので、積み重ねて保管されてもブロッキングを
起こさず、保存安定性が優れる。また、制振遮音層の両
面に樹脂フィルム層を有するシート状面材を積層すれ
ば、さらに保存安定性が優れたものとなる。
【0031】上記制振遮音材は、例えば、図1に概要を
示す装置を使用して製造される。先ず、攪拌機1aを装
備したタンク2a内に、高比重充填剤及び無加硫ゴムの
エマルジョンを供給し、必要に応じて、水を加えて水系
スラリー3を調製する。上記水系スラリー3をタンク2
bからチューブポンプ5bによって管路内を移送させ、
別途、ウレタンプレポリマー4をタンク2bからチュー
ブポンプ5aによって管路内を移送させ、パイプライン
ミキサー7へ供給する。パイプラインミキサー7では、
攪拌機1cの羽根8を回転させて、水系スラリー3とウ
レタンプレポリマー4とをパイプラインミキサー7中で
均一に混合する。
【0032】次いで、上記水系スラリー3とウレタンプ
レポリマー4とが混合された混合スラリー10を管路を
通じて塗布槽11へ供給し、塗布槽11の下方を矢印方
向に移動するシート状面材1上に所定の厚みとなるよう
に塗布する。混合スラリー10の塗布厚みは、塗布槽1
1に設置されたナイフコーター15の高さを変えること
によって調節することができる。また、混合スラリー1
0を、シート状面材1の幅方向に滞留がなく均一に塗布
するために、混合スラリー10の吐出口9をシート状面
材21の幅方向に往復運動させるトラバース機構が備え
られていてもよい。
【0033】上記シート状面材1は、ロール状物21の
回転(矢印方向)に伴って巻き戻され、ロール12に接
しながら搬送される。上記混合スラリー10を吐出させ
る位置は、ロール12上が好ましい。この吐出位置にお
いて、シート状面材1がロール12と接した状態で混合
スラリー10の塗布が行われるので、ナイフコーター1
5の下端によって混合スラリー10を押圧する際にシー
ト状面材1に撓みが生じることがなく、均一な厚みの塗
布が可能となる。
【0034】上記シート状面材1上に塗布された混合ス
ラリー10は、矢印方向に巻き戻された別のシート状面
材2と重ね合わされる。さらに、混合スラリー10と、
ロール状物22から巻き戻された別のシート状面材2と
を圧着させることにより、相対する2枚のシート状面材
1,2の間に制振遮音層(図示しない)が形成された制
振遮音材が得られる。この制振遮音材を、ロール17
a,bで引き取りカッター14によって所定のサイズに
切断し、乾燥することにより製品とすることができる。
【0035】上記シート状面材1から混合スラリー10
の染みだしを防止するために、シート状面材1として樹
脂フィルム層を有するシート状面材を用いることが好ま
しく、混合スラリー10上に別のシート状面材2を圧着
後、混合スラリー10中の液体成分がシート状面材2の
反対面に染みだすまでに乾燥を行うことが好ましい。
【0036】上記水架橋性ウレタンプレポリマーは、水
系のスラリーに対する分散性を考慮すると、親水性であ
ることが好ましい。例えば、ポリオール成分として、ポ
リエチレングリコール及びポリプロピレングリコールを
モル比で85:15程度の割合で含有し、イソシアネー
ト成分として、トリレンジイソシアネート(TDI)及
び/又はジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)
を含有し、末端NCO基の割合が5%程度であるプレポ
リマーが好適に使用され得る。
【0037】また、上記水架橋性プレポリマーの分子量
としては、通常、重量平均分子量(Mw)800〜3
0,000が好ましく、より好ましくは2,000〜2
0,000であり、さらに、数平均分子量(Mn)50
0〜10,000が好ましく、より好ましくは800〜
8,000である。
【0038】上記無加硫ゴムのエマルジョンを含有する
水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポリマーとの混合
において、水系スラリー中のエマルジョンの固形成分と
水架橋性ウレタンプレポリマーとの重量比は、反応速
度、分子量、温度等によって異なるが、通常、30:1
〜0.5:1が好ましく、より好ましくは10:1〜
1:1である。
【0039】上記無加硫ゴムのエマルジョンが、水架橋
性ウレタンプレポリマーに対して重量比30:1を超え
ると、製造時の形状保持性が低下することがあり、重量
比0.5:1を下回ると、無加硫ゴムによる制振性能の
発現が不十分となることがある。
【0040】また、上記アスファルト成分をバインダー
成分とする場合は、アスファルトの溶融物と高比重充填
剤との混合物をシート状面材上に塗布して制振遮音層を
形成した後、該制振遮音層上に別のシート状面材を圧着
して、冷却することにより得られる。
【0041】
【作用】本発明の制振遮音材は、制振遮音層の少なくと
も一面に、樹脂フィルム層を有するシート状面材を積層
することにより、バインダー成分がシート状面材の反対
面へ染み出すのを防止できるため、得られる制振遮音材
は積み重ねた状態で、長時間保管したり、夏季の高温、
高湿下で保管してもブロッキングせず、貯蔵安定性に優
れる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)水系スラリーの調製 高比重充填剤(砂鉄、比重:4.6、粒径:200メッ
シュパス)1,000重量部、無加硫ゴムのエマルジョ
ン(日本合成ゴム社製カルボキシ変性SBRエマルジョ
ン「JSR−0619」、比重=1.0、固形分濃度=
48重量%)62重量部、増粘剤(信越化学社製メチル
セルロース「メトローズ90SH30000」)2重量
部、及び、水150重量部を、図1に示す装置のタンク
2aに供給し、撹拌機1aによって撹拌して水系スラリ
ー3を調製した。
【0043】ウレタンプレポリマー ポリオール成分が、ポリエチレングリコール及びポリプ
ロピレングリコールをモル比で85:15の割合で含有
する混合物であり、イソシアネート成分がトリレンジイ
ソシアネート(TDI)である、ウレタンプレポリマー
(第一工業製薬社製「モノタック305」、重量平均分
子量3200、数平均分子量1200、比重=1.1)
を使用した。
【0044】上記水系スラリー3及びウレタンプレポリ
マー4をパイプラインミキサー7に供給して、撹拌回転
数2,000rpm、重量比100:1で混合して混合
スラリー10を調製した。上記混合スラリー10を塗布
槽11に供給し、シート状面材1上に塗布して制振遮音
層を形成した後、制振遮音層上に別のシート状面材2を
圧着した。上記制振遮音層を、ロール17a,bで引き
取りながら、カッター14で50cm×50cmのサイ
ズに切断した後、80℃で8時間乾燥して、図2に示す
構成の制振遮音材(厚み6mm、面密度15kg/m
2 )得た。尚、シート状面材1, 2には、表1に示し
た、ポリエステル不織布Cの片面にポリエチレンフィル
ムBを積層したものを使用した。
【0045】(実施例2)水系スラリーの調製 高比重充填剤(砂鉄、比重:4.6、粒径:200メッ
シュパス)1,000重量部、無加硫ゴムのエマルジョ
ン(日本合成ゴム社製カルボキシ変性SBRエマルジョ
ン「JSR−0619」、比重=1.0、固形分濃度=
48重量%)73重量部、増粘剤(信越化学社製メチル
セルロース「メトローズ90SH30000」)2重量
部、及び、水145重量部からなる水系スラリーと、実
施例1のウレタンプレポリマーとからなる混合スラリー
を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、制振遮
音層を形成した後、図3に示すように、制振遮音層A
に、シート状面材1,2を積層して、制振遮音材(厚み
6mm、面密度15.5kg/m2 )を得た。尚、シー
ト状面材1には、表1に示した、エチレン−酢酸ビニル
共重合体フィルムBをポリエステル不織布Cでサンドイ
ッチした三層積層体を使用し、シート状面材2には、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体フィルムBとポリエステル
不織布Cとの積層体を使用した。
【0046】(実施例3)型内に配置したシート状面材
上に、表1に示した配合量の、アスファルト溶融物と砂
鉄との混合物を供給した後、さらに、その上にシート状
面材を配置して加熱プレスを行い、制振遮音材(厚み6
mm、面密度17kg/m2 )を得た。この制振遮音材
は、図4に示すように、制振遮音層Aの両面に、シート
状面材1,2として、表1に示したポリエステル不織布
CとポリエチレンフィルムBとの積層体を積層したもの
である。
【0047】(比較例1)シート状面材1,2として、
樹脂フィルムが積層されていないポリエステル不織布を
使用したこと以外は、実施例1と同様にして、表1に示
した制振遮音材を得た。
【0048】(比較例2)シート状面材1,2として、
樹脂フィルムが積層されていないポリエステル不織布を
使用したこと以外は、実施例3と同様にして、表1に示
した制振遮音材を得た。
【0049】
【表1】
【0050】上記実施例及び比較例で得られた制振遮音
材について、次の耐ブロッキング試験を行い、その評価
結果を表2に示した。耐ブロッキング試験 得られた制振遮音材を100mm×100mmのサイズ
に切断して試験片とし、この試験片3枚を重ね合わせた
上に水平な板を載せ、さらに、その板上に所定の荷重を
載置して加圧した。所定の加圧時間後に荷重を除去し、
直ちに中間の試験片が上下の試験片と粘着していないか
を目視観察し、次の基準によって耐ブロッキング性を判
定した。尚、上記評価を23℃及び50℃の温度条件で
行った。 荷重:3kg、5kg、10kg 加圧時間:100時間、300時間 〈判定基準〉 ○:粘着していない △:やや粘着している ×:粘着している
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の制振遮音材及びその製造方法
は、上述の構成であり、制振遮音層の少なくとも一面
に、樹脂フィルム層を有するシート状面材が積層されて
いるので、特に、夏季の高温、高湿下で、積み重ねられ
た状態で貯蔵されても、ブロッキングを起こさず、貯蔵
安定性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用される装置の一例を示す簡略図で
ある。
【図2】実施例1の制振遮音材を示す模式断面図であ
る。
【図3】実施例2の制振遮音材を示す模式断面図であ
る。
【図4】実施例3の制振遮音材を示す模式断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 シート状面材 2a,2b タンク 3 水系スラリー 4 ウレタンプレポリマー 7 パイプラインミキサー 9 吐出口 10 混合スラリー 11 塗布槽 12,17a,17b ロール 14 カッター 15 ナイフコーター A 制振遮音層 B 不織布層 C 樹脂フィルム層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/20 B32B 27/20 Z E04B 1/82 E04B 1/82 H E04F 15/18 601 E04F 15/18 601B F16F 15/02 F16F 15/02 Q G10K 11/162 G10K 11/16 A 11/16 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高比重充填剤と、樹脂成分、ゴム成分又
    はアスファルト成分とを主成分とする制振遮音層の少な
    くとも一面に、樹脂フィルム層を有するシート状面材が
    積層されていることを特徴とする制振遮音材。
  2. 【請求項2】 高比重充填剤と、合成樹脂、ゴム成分又
    はアスファルト成分とを主成分とする制振遮音層の少な
    くとも片面に、樹脂フィルム層を有するシート状面材が
    積層された制振遮音材を製造する際に、該高比重充填剤
    と、合成樹脂、ゴム成分又はアスファルト成分との混合
    物を、塗布槽の下を移動するシート状面材上に連続的に
    塗布して制振遮音層を形成した後、該制振遮音層に別の
    シート状面材を圧着することを特徴とする制振遮音材の
    製造方法。
JP9075773A 1997-03-27 1997-03-27 制振遮音材及びその製造方法 Pending JPH10264280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075773A JPH10264280A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 制振遮音材及びその製造方法

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JP9075773A JPH10264280A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 制振遮音材及びその製造方法

Publications (1)

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JPH10264280A true JPH10264280A (ja) 1998-10-06

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ID=13585873

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9075773A Pending JPH10264280A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 制振遮音材及びその製造方法

Country Status (1)

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JP (1) JPH10264280A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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