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JPH10261384A - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

Info

Publication number
JPH10261384A
JPH10261384A JP9062660A JP6266097A JPH10261384A JP H10261384 A JPH10261384 A JP H10261384A JP 9062660 A JP9062660 A JP 9062660A JP 6266097 A JP6266097 A JP 6266097A JP H10261384 A JPH10261384 A JP H10261384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
electrode
metal halide
sectional area
lighting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9062660A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kai
誠 甲斐
Mamoru Takeda
守 竹田
Yuriko Kaneko
由利子 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9062660A priority Critical patent/JPH10261384A/ja
Priority to US08/923,421 priority patent/US6084351A/en
Priority to TW086112831A priority patent/TW373416B/zh
Priority to DE69729992T priority patent/DE69729992T2/de
Priority to MYPI97004113A priority patent/MY132627A/en
Priority to EP97115385A priority patent/EP0828285B1/en
Priority to EP00115279A priority patent/EP1037260A3/en
Priority to CNB02106976XA priority patent/CN1276685C/zh
Priority to CN97120595A priority patent/CN1103178C/zh
Publication of JPH10261384A publication Critical patent/JPH10261384A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Discharge Lamp (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプ特性が最良になり、光束維持率の低下
を抑制する。 【解決手段】 電極間距離d[mm]、電極先端部断面
積S[mm2]、安定点灯時のランプ電圧V[V]、ラ
ンプ電流I[A]なる場合、70.0≦E・j≦15
0.0[V・A/mm3](E:ランプ電界 E=V/
d[V/mm]、j:電流密度 j=I/S[A/mm
2])を満たして点灯するように電極先端部の断面積が
Sなる電極を用いてランプを構成する。本発明により、
点灯初期の管壁黒化が抑制されればランプ電圧の上昇や
色温度変化を抑制することが可能となり、ランプ長寿命
化が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧放電ランプ、特
に点灯時の所定条件を満たすメタルハライドランプに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、メタルハライドランプの設計は、
必要な光量を確保するためと点灯回路設計側からの制限
事項となるランプ電力や、特にプロジェクタ用光源とし
て用いる場合、光学設計側からの要望として、発光アー
ク部の輝度増加のために電極間距離(アーク長)などが
制限される中で行われている。また一方でメタルハライ
ドランプの設計において重要であるのが電極設計であ
り、電極設計の良否がランプ特性(光束維持率など)に
大きな影響を与えていることもよく知られている。
【0003】しかしランプ電力、電極間距離などの設計
上の制限事項に対し、ランプ特性が最良になる(光束維
持率の良い)電極設計の確固たる指針はなく、未だ経験
的に取り組まれている部分が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、ラン
プ電力、電極間距離などの設計上の制限事項に対し、ラ
ンプ特性が最良になる(光束維持率の良い、放電アーク
部の輝度が高い)電極設計の指針を見い出す必要があ
る。
【0005】本発明はランプ電力、電極間距離などが設
計上制限される中において、電極間距離および電極形状
にそれぞれ関わるランプ電界と電流密度との積が、光束
維持率および電極先端部平均温度と相関があることを見
い出したことにより、放電アーク部の輝度が高く光束維
持率の低下を抑制する電極設計手法を考案し、それに基
づくランプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、次に示す手段を用いる。
【0007】(1)電極間距離d[mm]、電極先端部
断面積S[mm2]、安定点灯時のランプ電圧V
[V]、ランプ電流I[A]なる場合、70.0≦E・
j≦150.0[V・A/mm3](E:ランプ電界
E=V/d[V/mm]、j:電流密度 j=I/S
[A/mm2])を満たして点灯するように電極先端部
の断面積がSなる電極を用いてランプを構成する。
【0008】(2)電極間距離d[mm]、電極先端部
断面積S[mm2]、電極先端部平均温度T[K]、安
定点灯時のランプ電圧V[V]、ランプ電流I[A]な
る場合、70.0≦E・j≦150.0[V・A/mm
3](E:ランプ電界 E=V/d[V/mm]、j:
電流密度 j=I/S[A/mm2])を満たして点灯
するように電極先端部の断面積がSなる電極を用い、か
つ、2300≦T≦2700[K]を満たして点灯する
ように電極の各部断面積が、先端部から発光管封止部ま
での間に先端部と異なる部分を有している電極を用いて
ランプを構成する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のメタルハライドランプの
実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】(発明の実施の形態1)本発明のメタルハ
ライドランプの発明の実施の形態の様子を図1に示す。
これは発光管2内に対向して設置された放電電極1の間
に放電アーク3が発生し安定点灯している様子である。
放電電極1間にはランプ電圧Vが印加されており、ラン
プ電流Iが流れている。電極間距離はdである。放電ア
ーク3を支える放電電極1の先端部断面積をSとする。
発光管内には水銀金属と少なくとも1種以上のハロゲン
化金属が封入されている。
【0011】いま、電極間距離d=1.8〜13mm、
電極先端部断面積S=0.169〜1.327mm
2(電極先端部は円形平面、直径φ=0.5〜1.3m
m)の間で任意の組み合わせとし、封入ハロゲン金属お
よびランプ電力の異なる様々なメタルハライドランプに
おいて、点灯開始100時間後の点灯開始0時間に対す
る光束維持率の様子を測定した。
【0012】図2は横軸に点灯開始0時間におけるラン
プ電界E(=ランプ電圧V/電極間距離d[V/m
m])と電流密度j(=ランプ電流I/電極先端部断面
積S[A/mm2])の積をとり、縦軸に光束維持率を
示している。
【0013】点灯開始100時間における光束維持率を
取り上げる理由は、点灯開始100時間程度における光
束維持率低下の主たる原因が、発光管内壁の黒化(電極
材料が点灯中に蒸発・飛散し、発光管内壁に付着するこ
と)によって光透過率が減衰することによって生じ、こ
の黒化の進行程度が電極形状と関わりがあるためであ
る。
【0014】図2は、封入ハロゲン金属及びランプ電力
の違いから3つの条件で分類している。丸(○)印はイ
ンジウム−ホルミウムで、ランプ電力200W、菱形
(◇)印はインジウム−ツリウムでランプ電力200W
でこれら2種類は開発試作品、黒菱形(◆)印はディス
プロシウム−タリウム−ナトリウム−ホルミウム−ツリ
ウムでランプ電力150W、これは市販商品(松下電器
製)である。これらそれぞれの電極間距離dおよび電極
先端部断面積Sを先に述べた範囲内で任意に組み合わせ
た条件で測定した。
【0015】横軸にとったE・jは、単位が[V・A/
mm3]即ち[W/mm/mm2]であり、これは電極先
端部前面がその単位面積当たりに受け取る、放電アーク
の単位長さ当たりのエネルギー密度である。図2の結果
より、E・jが大きくなるほど光束維持率が悪くなるこ
とがわかる。
【0016】これはエネルギー密度E・jが大きくなる
と、特に電極先端部前面において放電アークから放電電
極へのエネルギーの移動が大きくなり、そのため電極先
端部の温度上昇が発生し電極材料が蒸発する、あるいは
高エネルギー密度の粒子が電極先端に衝突することによ
る電極材料の飛散が発生して発光管管壁の黒化が進行
し、光束維持率を悪くしているのである。なお中央の直
線は回帰直線である。
【0017】図3は点灯開始0時間におけるE・jの値
に対する電極先端部平均温度の関係を表したグラフであ
る。対象としたランプは図2と同じものである。この図
からE・jが大きくなるほど、電極先端温度が上昇する
ことが確認される。なお、電極先端部平均温度の測定方
法は付記で述べる。
【0018】図4は代表的なメタルハライドランプの点
灯時間の増加にともなう光束維持率の変化の様子を表し
たものである。Aは点灯開始後100時間で光束維持率
80%のランプのものである。この場合光束半減寿命と
して約5000時間が得られている。この5000時間
という数字は電極間距離が一般的に10mm以上である
一般照明用メタルハライドランプで平均的な数字であ
り、プロジェクタなどに組み込まれる電極間距離が3m
m程度のメタルハライドランプでは最高水準の数字であ
る。
【0019】これをふまえ、図2において点灯開始10
0時間において必要な光束維持率を80%と設定した場
合、その際に満たすべきE・jの値は150V・A/m
3以下であることがわかる。
【0020】電極間距離が一般的に10mm以上である
一般照明用メタルハライドランプと呼ばれるもの(松下
電器製)では、図2中の黒菱形(◆)印のランプをはじ
め、ランプ電力70〜1000W、電極間距離10〜8
0mmにおいて、E・jの値は69〜12[V・A/m
3]で動作しており、点灯開始後100時間における
光束維持率も90%以上が確認されている。図2中、左
上方にプロットされることになる。
【0021】しかしこのような電極間距離が10mm以
上である一般照明用メタルハライドランプは発光部アー
クの輝度が低いため、プロジェクタ用光源として用いる
場合など投射光学系に組み込んで使用することができな
い。図5は放電アーク部の輝度と相関がある値としてラ
ンプ光束/電極間距離[lm/mm]を、横軸E・jの
値にして示したものである。
【0022】先に述べたランプ電力70〜1000W、
電極間距離10〜80mm、E・jの値69〜12[V
・A/mm3]で動作しているランプの光束/電極間距
離の値は420〜1060[lm/mm]であり、図5
中、黒菱形(◆)印を含んで左下方にプロットされる。
E・jの値が小さくなるとランプ光束/電極間距離も減
少する。40インチクラスのプロジェクタに必要なスク
リーン照度を確保するためにはランプ光束/電極間距離
は少なくとも4000[lm/mm]必要であるため、
図5より、その際に満たすべきE・jの値は70V・A
/mm3以上であることがわかる。図5中の直線は回帰
直線である。
【0023】尚、図5において丸(○)印と菱形(◇)
印のランプが回帰直線の上下にばらついている理由は次
のようである。回帰直線の上部に急傾斜で右上がりの特
性を表す一連のランプは電極先端部断面積Sを同一と
し、電極間距離dが異なるサンプル群の結果であり、回
帰直線の下部に緩やかな傾斜で右上がりの特性を表す一
連のランプは電極間距離dを同一とし、電極先端部断面
積Sが異なるサンプル群の結果である。
【0024】いずれの場合もランプ光束/電極間距離4
000[lm/mm]を得るにはE・jの値は70V・
A/mm3以上必要となるので変わりはないが、電極間
距離dおよび電極先端部断面積Sのランプ光束/電極間
距離への影響の程度が異なることは興味深い。
【0025】図2および図5より、点灯開始後100時
間における光束維持率が80%以上を満たし、かつラン
プ光束/電極間距離の値が4000[lm/mm]を満
たすランプに有効なE・jの値は70.0≦E・j≦1
50.0[V・A/mm3]といえる。図6中、網掛け
で示した部分である。
【0026】結果として70.0≦E・j≦150.0
[V・A/mm3]という点灯動作域は既存のメタルハ
ライドランプの点灯動作域と重複しない。これは光束維
持率が良いというのに加えて、ランプ光束/電極間距離
(≒発光アーク部の輝度)も高いという二つの要求を満
たそうというランプがこれまで存在していなかったとい
うことである。近年プロジェクタをはじめとするディス
プレイ機器の基幹部品として光源が用いられるようにな
ってきており、高輝度で光束維持率の優れた光源は今後
ますます重要となる。
【0027】(発明の実施の形態2)さて、発明の実施
の形態1の項で述べたように、図2および図6にしたが
ってE・jの値を小さくしていく場合、光束維持率の低
下は抑制され、ランプの光束半減寿命は伸びるわけであ
るが、ランプ設計上実現しにくい場合が存在する。それ
はプロジェクター等に組み込まれる電極間距離が3mm
以下(1.5mm〜3mm)のメタルハライドランプで
ある。E・jの値はランプ電力(=V×I)、電極間距
離d、電極先端部断面積Sによって決定されるが、必要
な光量を確保するためと点灯回路設計側からランプ電力
が制限され、光学設計側からの要望としての電極間距離
dが制限されると、設計上のパラメータは電極先端部断
面積Sのみとなる。
【0028】E・jの値を小さくしていくにはSを大き
くすればよいのであるが、電極先端部断面積Sも次の理
由から上限が定まってしまう。それは放電アークの太さ
と光学設計との兼ね合いの観点である。一般に、放電を
支持する電極先端部断面積Sが太くなるにつれて、電極
間の放電アークも太くなる傾向がある。ランプを集光投
射系のような光学系に組み込んで使用する場合、放電ア
ークが太くなると放電アークの輝度が低下し、最終的に
光学系から取り出せる光量が減少してしまう。したがっ
てある程度先端断面積の小さな電極を使用せざるを得な
い場合が発生するのである。
【0029】電極先端断面積Sを固定のまま、すなわち
E・jの値固定のまま光束維持率の低下をさらに向上さ
せる方法がある。電極先端部の温度をコントロールすれ
ばよい。
【0030】図7は、点灯開始0時間における電極先端
部平均温度に対する点灯開始100時間での光束維持率
を表したものである。対象としたランプは図2、図3と
同様である。図7より、発明の実施の形態1の項で述べ
た光束維持率80%以上を実現するためには電極先端部
平均温度が3000K以上では困難であることがわか
る。また、特に光束維持率85%以上を実現するために
は、この図から電極先端部平均温度が2300〜270
0Kであればよいことがわかる。この85%という数字
は図4で説明される。点灯開始100時間における光束
維持率が85%以上を実現することにより、図4のBに
示すように光束半減寿命はAに比較してさらに2000
時間近く伸びた7000時間が実現するのである。
【0031】つまり、図3において同じE・jの値でも
電極先端部平均温度に差が生じており、これが図2にお
いて同じE・jの値にもかかわらず光束維持率に差が生
じている原因である。図8に本項で訴求するE・jの値
に対する電極先端部平均温度の範囲を示す。図8中の網
掛けの部分である。この範囲内で動作するメタルハライ
ドランプは点灯開始100時間において光束維持率85
%以上が実現し、光束半減寿命7000時間が得られ
る。
【0032】E・jの値固定のまま、すなわちランプ電
力(=V×I)、電極間距離d、電極先端部断面積S固
定のまま光束維持率の低下を抑制するため、電極先端部
平均温度を所用の値に設定する方法として、放電電極の
各部断面積が先端部から発光管封止部までの間に先端部
と異なる部分を具備させる方法を用いる。図9はその一
例である。電極軸5となる円柱状の途中部分に電極コイ
ル6を溶接する。
【0033】このようにすることで電極先端部断面積は
Aに対して、発光管封止部4(図1)までの間にSB
る断面積をもつ部分が存在する。図9中、電極先端から
電極コイル6までの長さを突出長と呼ぶ。図10はラン
プ電力、電極間距離d、電極先端部断面積Sが等しいE
・jの値が100〜120V・A/mm3までの範囲の
ランプにおいて、突出長に対する電極先端部平均温度の
様子である。
【0034】この場合、突出長を短くしていくことによ
り、電極先端部平均温度の低下が確認される。すなわち
電極先端部から発光管封止部までの間に先端部と異なる
断面積の部分を具備させ、その位置を適切に選択するこ
とにより、E・jの値固定のまま電極先端部平均温度を
所用の値に設定でき、光束維持率の低下を抑制すること
ができるのである。
【0035】なお、放電を支持する電極先端部断面積S
[mm2]が、曲面を含んで形成されていても構わな
い。この様子を電極先端部が球状の場合である図11で
説明する。この場合の電極先端部断面積Sは電極先端部
が放電アークを支持している部分の、放電アーク軸7に
対する鉛直方向の断面積8とする。放電を支持する部分
が曲面を含む場合、その部分のアーク軸に対する鉛直方
向の断面積8が放電を支持する最も最小面積となる。こ
の時、計算値としてのE・jの値は最も大きくなり、光
束維持率は図2より最も不利な条件となる。
【0036】曲面を含んでおれば、実際の表面積9は少
なくとも鉛直方向の断面積8より大きくなり、光束維持
率も向上する方向に変化する。以上の理由により放電ア
ーク軸に対する鉛直方向の断面積を利用する。
【0037】なお放電電極の各部断面積が、先端部から
発光管封止部までの間に先端部と異なる部分を具備させ
るには、図9のような電極コイル6を用いる方法の他
に、図12のような単一材料から成り、各部断面積の凹
凸は全て一体切削加工により形成されている電極でも良
い。
【0038】(付記)電極先端部平均温度の測定方法 本測定方法は、特開平8ー152360号公報(特願平
6−295247号)「放射温度測定装置」および甲斐
と竹田による「メタルハライドランプの電極温度測定検
討」(1996年照明学会全国大会)で説明された方法
で、物体から発せられる任意の異なる二つの単色波長の
分光放射輝度比が物体の温度の関数になるという二色式
放射温度測定法の原理に基づいている。
【0039】しかし点灯中の電極はアーク放電の鞘の中
に埋もれた状態であるため、熱放射検出時にアーク放電
からの放射が混在し、パイロメータなど従来の方法では
正しく放射輝度を検出することが困難であった。そこで
電極からの熱放射をアーク放電からの放射と混在させな
いで検出するために、電極近傍部位の分光分布を高分解
能分光器(分解能0.01nm)を用いて測定すること
で、アーク放電からの放射が極めて少ない狭帯域な単色
二波長を見い出し、電極からの熱放射輝度をこの二波長
で測定した上でその輝度比から温度を求めた。
【0040】発明の実施の形態の項で利用した電極先端
部平均温度は、上述した方法に基づき、電極からの熱放
射輝度を検出する手段として二次元受光器(CCDカメ
ラ)を用いて測定し、先端部の平均温度を算出したもの
である。
【0041】
【発明の効果】発光管管壁の黒化は光束低下のみなら
ず、点灯中のランプ電圧の上昇や色温度変化等ランプ特
性を悪くする要因と相関があることも経験的に指摘され
ている。本発明により、点灯初期の管壁黒化が抑制され
ればランプ電圧の上昇や色温度変化を抑制することが可
能となり、ランプ長寿命化が実現する。
【0042】また本発明は、封入ハロゲン金属、および
ランプ電力の異なるランプに幅広く適用することが可能
であり、設計の自由度および開発効率を著しく増加させ
ることができる。
【0043】近年プロジェクタをはじめとするディスプ
レイ機器の基幹部品として光源が用いられるようになっ
てきており、本発明による高輝度で光束維持率の優れた
光源が搭載されることにより、その付加価値が大きく向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の実施の形態におけるメタ
ルハライドランプの模式図
【図2】本発明に利用するE・jと光束維持率(点灯開
始100時間)との関係を表すグラフ
【図3】本発明に利用するE・jと電極先端部平均温度
との関係を表すグラフ
【図4】本発明に利用する点灯時間と光束維持率との関
係を表すグラフ
【図5】本発明に利用するE・jとランプ光束/電極間
距離との関係を表すグラフ
【図6】本発明に利用するE・jと光束維持率(点灯開
始100時間)およびランプ光束/電極間距離との関係
を表すグラフ
【図7】本発明に利用する電極部平均温度と光束維持率
との関係を表すグラフ
【図8】本発明に利用するE・jと電極先端部平均温度
との関係を表すグラフ
【図9】本発明の第2の発明の実施の形態におけるメタ
ルハライドランプ用放電電極の構造図
【図10】本発明に利用する突出長と電極先端部平均温
度との関係を表すグラフ
【図11】本発明の第2の発明の実施の形態におけるメ
タルハライドランプ用放電電極の構造図
【図12】本発明の第2の発明の実施の形態におけるメ
タルハライドランプ用放電電極の構造図
【符号の説明】
1 放電電極 2 発光管 3 放電アーク 4 発光管封止部 5 電極軸 6 電極コイル 7 放電アーク軸 8 鉛直方向の断面積 9 表面積

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光管の内部に一対の放電電極を有し、水
    銀と少なくとも1種以上のハロゲン化金属が封入された
    メタルハライドランプであって、電極間距離d[m
    m]、電極先端部断面積S[mm2]、安定点灯時のラ
    ンプ電圧V[V]、ランプ電流I[A]なる場合、点灯
    時、 70.0≦E・j≦150.0[V・A/mm3] (E:ランプ電界 E=V/d[V/mm]、 j:電流密度 j=I/S[A/mm2]) を満たしていることを特徴とするメタルハライドラン
    プ。
  2. 【請求項2】発光管の内部に一対の放電電極を有し、水
    銀と少なくとも1種以上のハロゲン化金属が封入されて
    いるメタルハライドランプであって、電極間距離d[m
    m]、電極先端部断面積S[mm2]、電極先端部平均
    温度T[K]、安定点灯時のランプ電圧V[V]、ラン
    プ電流I[A]なる場合、点灯時、 70.0≦E・j≦150.0[V・A/mm3] (E:ランプ電界 E=V/d[V/mm] j:電流密度 j=I/S[A/mm2]) を満たし、かつ2300≦T≦2700[K]を満たし
    ていることを特徴とするメタルハライドランプ。
  3. 【請求項3】放電電極の各部断面積が、先端部から発光
    管封止部までの間に先端部と異なる部分を有しているこ
    とを特徴とする請求項2記載のメタルハライドランプ。
  4. 【請求項4】放電を支持する電極先端部断面積S[mm
    2]が、曲面を含んで形成されていることを特徴とする
    請求項2記載のメタルハライドランプ。
  5. 【請求項5】放電電極が単一材料から成り、各部断面積
    の凹凸は全て一体切削加工により形成されていることを
    特徴とする請求項3記載のメタルハライドランプ。
JP9062660A 1996-09-06 1997-03-17 メタルハライドランプ Pending JPH10261384A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9062660A JPH10261384A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 メタルハライドランプ
US08/923,421 US6084351A (en) 1996-09-06 1997-09-04 Metal halide lamp and temperature control system therefor
TW086112831A TW373416B (en) 1996-09-06 1997-09-05 Metal halide lamp and temperature control system therefor
DE69729992T DE69729992T2 (de) 1996-09-06 1997-09-05 Metallhalogenidlampe und Vorrichtung zur Temperaturregelung derselben
MYPI97004113A MY132627A (en) 1996-09-06 1997-09-05 Metal halide lamp and temperature control system therefor
EP97115385A EP0828285B1 (en) 1996-09-06 1997-09-05 Metal halide lamp and temperature control system therefor
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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