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JPH1026021A - 空冷式内燃機関 - Google Patents

空冷式内燃機関

Info

Publication number
JPH1026021A
JPH1026021A JP18096296A JP18096296A JPH1026021A JP H1026021 A JPH1026021 A JP H1026021A JP 18096296 A JP18096296 A JP 18096296A JP 18096296 A JP18096296 A JP 18096296A JP H1026021 A JPH1026021 A JP H1026021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
air
cylinder head
passage
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18096296A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Funayama
淳一 舟山
Nobuhiro Watanabe
延広 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP18096296A priority Critical patent/JPH1026021A/ja
Publication of JPH1026021A publication Critical patent/JPH1026021A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の強制通風式の空冷式内燃機関におい
て、シュラウドに面するシリンダーヘッドの側壁面に形
成する冷却フィンの前部に冷却風が十分に当たらずま
た、下方のシリンダーブロックに近接しているため、給
気通路の冷却が十分でなく、更に給・排気両弁間が狭く
て、燃料噴射弁を上下傾斜状に配設しなければならない
ことから、燃焼効率が十分でなかった。 【解決手段】 シリンダーヘッドCHの冷却風導入側面
Eに形成する冷却フィン8を、上方に向かうほど突出量
を多くし、また、給気通路2の下方に給気導入凹部17
を形成する。また、給気弁室3と排気弁室4との間に、
冷却風通路16Bより上方に突出する弁間冷却通路16
Cを形成し、ノズル孔25を給・排気弁間に近接させて
垂直向きに近くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強制通風式の空冷
式内燃機関であって、クランク軸の一端に冷却ファンを
取り付け、該冷却ファンと、該冷却ファン配設側のシリ
ンダーヘッド及びシリンダーブロックの一側壁とをシュ
ラウドにて覆った構造の内燃機関におけるシリンダーヘ
ッドの冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強制通風式の空冷式内燃機関で、
クランク軸の一端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファ
ンと、シリンダーブロック及びシリンダーヘッドの一壁
面をシュラウドにて覆う構造の内燃機関においては、シ
リンダーブロックとシリンダーヘッドの、該シュラウド
にて覆われる壁面には、水平方向の冷却フィンを上下多
段に形成して、冷却ファンからの冷却風をシリンダーヘ
ッド及びシリンダーブロックの冷却フィン形成壁面に当
てて、各々の内部冷却を図っている。更に、シリンダー
ヘッドにおいては、内部の給気通路と排気通路を形成し
ており、それを覆うようにして、冷却ファンからの冷却
風の流通路を形成している。例えば、実開昭59−56
352号の如くである。
【0003】また、OHV式内燃機関において、シリン
ダーヘッドの上部には、弁腕室カバーを取り付け、該弁
腕室カバー内に枢支する給・排気両弁腕より、該シリン
ダーヘッドに、給・排気弁を挿入している。シリンダー
ヘッド内には、給・排気両弁の挿入される垂直方向の給
気弁室と排気弁室を並設している。例えば実開昭63−
198722号の如くである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主目的とし
て燃焼効率の高い空冷式内燃機関を提供すべく、シリン
ダーヘッドの冷却効果を向上することを課題とする。シ
リンダーヘッドの冷却効果が高まることは、給気通路の
冷却効果を高めることとなり、即ち、シリンダーに対す
る給気の充填効率を向上して、燃焼効率を向上できるの
である。
【0005】この点で、従来のシリンダーヘッドでは、
まず、シュラウドに覆われる壁面に形成する多段の冷却
フィンは、実開昭59−56352号開示のように、い
ずれも同じ突出量となっているか、或いは、実開昭63
−198722号開示のように、下方より上方に向かう
につれて突出量が小さくなっている。個々の冷却フィン
に、冷却ファンより送風される冷却風を十分に当てるこ
とで、良好な冷却効果が得られるのであるが、この冷却
風は、上方に向かうほど外側に広がっていく。従って、
冷却フィンが、上下で突出量が同じであったり、或いは
上方ほど突出量が小さくなっていては、上方の冷却フィ
ンには十分に冷却風が当たらず、シリンダーヘッドの冷
却効果が減衰する。
【0006】また、実開昭59−56352号開示のよ
うに、従来、シリンダーヘッドの内部に形成する冷却風
通路は、給気通路の側方に形成されている。従って、給
気通路のすぐ下はシリンダーブロック上面が配置される
こととなり、該シリンダーブロック内に形成される燃焼
室に近いので、給気通路に燃焼室からの高熱が伝わり給
気の十分な冷却効果が得られない。給気が高熱である
と、シリンダー内の体積効率が悪化し、燃焼効率が悪く
なる。
【0007】また、従来は、実開昭63−198722
号開示のように、給気弁室と排気弁室とが非常に近接し
ており、給・排気両弁の冷却風の通路を形成することが
できず、両弁の冷却効果を十分には得られず、弁の耐久
性を減衰させていた。
【0008】また、従来、このように、両弁間が近接し
ていることで、様々な不具合が見られる。まず、シリン
ダーヘッドには、給・排気弁間の下方位置に燃料噴射弁
のサック部分を配設して、シリンダーブロック内の燃焼
室に対向させているが、燃焼効率の良い燃料噴射のため
には、燃料噴射弁ができるだけ垂直方向に近く配設され
ていることが望ましい。しかし、給・排気弁間に燃料噴
射弁を垂直方向に近い姿勢に立てて配設するだけのスペ
ースはなく、従って、燃料噴射弁は、従来、上下傾斜状
に配設せざるを得ず、燃焼効率が十分でなかった。
【0009】また、従来、給・排気弁間に弁腕室カバー
を固定するためのボルト座を形成するようなスペースは
なく、それ以外の二箇所にて、弁腕室カバーをボルトで
固定しているので、シリンダーヘッドと弁腕室カバーと
の間のシール性が悪く、弁腕の枢支部分等より洩れる潤
滑油が、シリンダーヘッドと弁腕室カバーとの隙間から
洩れてしまうという不具合もあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の強制通
風式の空冷式内燃機関、即ち、給気通路と排気通路を備
えたシリンダーヘッドと、クランク軸を取り付けたシリ
ンダーブロックとを有する空冷式内燃機関であって、該
クランク軸の一端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファ
ンと、該冷却ファン配設側のシリンダーヘッド及びシリ
ンダーブロックの一側壁とをシュラウドにて覆った構造
のものにおいて、シリンダーヘッドの冷却構造に関する
不具合を解消すべく、つぎのような手段を用いるもので
ある。まず、第一に、該シリンダーヘッドの該シュラウ
ドにて覆われる側壁に、冷却風導入口を形成するととも
に、水平方向の冷却フィンを上下多段に形成し、上方に
向かうほど該冷却フィンの突出量を大きくする。
【0011】また、第二に、該シリンダーヘッドの給気
通路の下面側に、該冷却ファンからの冷却風を導入する
凹部を形成する。
【0012】そして、第三に、該シリンダーヘッドの給
・排気弁間に形成した冷却風通路の上部に、弁腕室側に
突出する冷却風通路を形成し、両通路を連通させる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面を基に説明する。図1は本実施例に係る内燃機関の側
面断面図、図2は同じくクランク軸出力端側(反冷却フ
ァン側)より見た側面断面図、図3は同じく平面図、図
4は本発明に係るシリンダーブロックCBの上面A図、
図5は同じく下面B図、図6は同じく給気側面C図、図
7は同じく排気側面D図、図8は同じく冷却風導入側面
E図、図9は冷却風排風側面F図、図10は同じく平面
断面図、図11は同じく図4中X−X線断面図、図12
は同じく図4中Y−Y線断面図、図13は同じく図4中
Z−Z線断面図、図14は給気通路下部にブリーザ機構
を設けた構造のシリンダーヘッドの正面断面図、図15
はブリーザ機構の側面図、図16は同じく図15中α−
α断面図である。
【0014】まず、内燃機関の全体概略構成を図1乃至
図3より説明する。シリンダーブロックCB内におい
て、下部にはクランクケースCBbが形成されていて、
クランク軸CSを横設しており、両端を該シリンダーブ
ロックCBの正面及び後面に突設させていて、その一端
は出力端CSaを形成し、他端には冷却ファンCFを取
り付けている。該シリンダーブロックCB内において、
該クランクケースCBbの上部にはシリンダーが形成さ
れていて、シリンダーライナLを嵌合しており、この中
にピストンPが上下摺動可能に内嵌されていて、該ピス
トンPと該クランク軸CSのクランクピンCSbとの間
にコンロッドCRを連結している。
【0015】シリンダーブロックCBの上部にはシリン
ダーヘッドCを固設しており、該シリンダーヘッドC内
にて、給気弁SVと排気弁EVとを並列状に垂直方向に
摺動可能に内設している。該給気弁SVと排気弁EVの
上部は、シリンダーヘッドCHの上方に突出していて、
給気弁腕SA・排気弁腕EAにそれぞれ連結されてお
り、該給気弁腕SA及び排気弁腕EAは、両者の間にて
シリンダーヘッドCHより突設される弁腕支持部20
(後述)に枢支されている。また、両弁腕SA・EAの
他端からは、各々、図2の如く、シリンダーヘッドCH
及びシリンダーブロックCBを貫通して、シリンダーブ
ロックCBのクランクケースCBb内に横設軸支される
カムに対してプッシュロッド27を延設している。該弁
腕支持部20や両弁腕SA・EAは弁腕室カバー26に
て覆われており、該弁腕室カバー26は、シリンダーヘ
ッドCHの上面に取り付けられて固設されている。ま
た、該シリンダーブロックCB内に配設するピストンP
の上部には、燃焼室Paを形成していて、これに対峙さ
せるべく、燃料噴射弁FVをシリンダーヘッドCHに貫
通状に嵌入している。該燃料噴射弁FVの上部は、弁腕
室カバー26の外側にて、シリンダーヘッドCHより突
出しており、シリンダーブロックCBに取り付けられた
燃料噴射ポンプFPより燃料を供給される。
【0016】シリンダーブロックCBのシリンダー形成
部分の外側壁面には、全面にわたって水平方向の冷却フ
ィンCBaを上下多段に形成しており、また、シリンダ
ーヘッドCHの冷却ファン配設側の外側壁面にも、水平
方向の冷却フィン8(後述)を上下多段に形成してい
る。そして、冷却ファンCFと、該シリンダーブロック
CB及び該シリンダーヘッドCHの冷却ファンCF配設
側の外側壁面とを、シュラウドSにて覆っている。ま
た、該シュラウドSの上部には、燃料タンクFTを配設
し、該シュラウドS及びシリンダーヘッドCHにボルト
固定されている。(図3において、シュラウドS及び冷
却ファンCFは、燃料タンクFTの下方に隠れてい
る。)
【0017】該シリンダーヘッドCH内には、図1図示
において、右側に給気通路2(後述)を、左側に給気通
路5(後述)を形成しており、右側端に給気通路2の入
口である給気口を、左側端に排気通路5の出口である排
気口を形成し、それぞれフランジとなっていて(後記の
給気口フランジ1及び排気口フランジ7)、給気口には
エアクリーナーACを、排気口には排気サイレンサES
を取り付けている。
【0018】以上のような構成の内燃機関の中で、本発
明に係るシリンダーヘッドCHの構成について、図4乃
至図13より説明する。なお、シリンダーヘッドCHの
外側各面は、図4乃至図9の如く、上面A、下面B、給
気側面C、排気側面D、冷却風導入側面E、冷却風排風
側面Fと称する。
【0019】まず、給排気通路の構造について説明す
る。給気側面Cにおいては、図6の如く、給気口フラン
ジ1が配設されており、その反対側の排気側面Dには、
図7等の如く、冷却風排風側面Fにて膨出する排気エル
ボ6の端部である排気口フランジ7が配設されている。
該給気口フランジ1及び排気口フランジ7はそれぞれ図
2の如くエアクリーナーAC、排気サイレンサESに連
結される。
【0020】シリンダーヘッドCHには、図4、図5、
図10、図13の如く、燃料噴射弁FVを嵌入するため
のノズル孔25を、やや上下傾斜状に、貫通状に穿設し
ており、その両側に、図4、図5、図10、図12の如
く、給気弁室3と排気弁室4を垂直貫通状に形成してい
る。そして、図10等の如く、前記給気口フランジ1と
該給気弁室3との間に給気通路2を形成し、また、該排
気弁室4と前記排気口フランジ7との間で、シリンダー
ヘッドCH内から排気エルボ6内にかけて、排気通路5
を形成している。こうして、エアクリーナーACより導
入される給気が給気通路2を介して給気弁室3に導入さ
れ、排気弁室4より排出される排気が排気通路5を介し
て排気サイレンサESへと排出されるのである。なお、
図4及び図11の如く、給気通路2より垂直上方に、給
気還流通路2aを穿設しており、その上端を、該シリン
ダーヘッドCHの上面Aに開口させている。この上端開
口部は、弁腕室に向けて開口されており、弁腕室内に後
記の如きブリーザー機構を設けて、該給気還流通路2a
より給気通路2に、弁腕室からの潤滑油を分離した空気
を還流することができる。
【0021】次に、冷却風の通路構造について説明す
る。まず、図8図示の冷却風導入側面Eは、前記のシュ
ラウドSに覆われる側面であり、水平方向の冷却フィン
8・8・・・・を、上下多段に形成している。各冷却フ
ィン8の突出量は図5、図11及び図12にて判るよう
に、上方に向かうほど大きく突出している。該シリンダ
ーヘッドCHの冷却風導入側面Eには、冷却ファンCF
より送風される冷却風Wが、図11の如く、下方より外
側向きに広がって吹きつける。従って、このように上方
の冷却フィン8ほど突出量を大きくしておけば、冷却風
Wの進路に沿うので、上方の冷却フィン8にも十分に冷
却ファンCFからの冷却風Wが当たり、冷却風導入側面
Cに形成した全冷却フィン8の放熱効果が向上し、シリ
ンダーヘッドCH内の冷却効果を向上するのである。
【0022】該冷却風導入側面Eには、図8等の如く、
内部に形成する冷却風通路に連通する冷却風導入口9・
10・11を形成している。一方、図9等の如く、該冷
却風導入側面Eの反対側の冷却風排風側面Fには、冷却
風排風口12・13・14が形成され、また、図7等の
如く、排気側面Dにも冷却風排風口15が開口されてい
る。そして、シリンダーヘッドCHの内部において、図
10等の如く、冷却風通路16A・16Bを形成してい
る。該冷却風導入口9・10より導入された冷却風W
は、冷却風通路16Aを介してその対面側の冷却風排風
口12や冷却風排風口15より排風され、また、冷却風
通路16A及び16Bは、図10の如く、給気弁室3と
排気弁室4との間(ノズル孔25の穿設部位)を介して
連通しているので、冷却風通路16A内に導入された冷
却風Wは、冷却風通路16Bに流動して、冷却風排風口
13・14からも排風される。また、冷却風導入口11
より導入された冷却風は給気通路2の下方を経て冷却風
通路16Bに導入され、冷却風排風口13・14より排
風される。該冷却風排風側面Fにおいて、排気エルボ6
の外側面には、垂直方向の冷却フィン6a・6a・・・
を形成していて、冷却風排風口12・13(・14)よ
り排風される冷却風が当たって、排気エルボ6を冷却す
る構造となっている。また、冷却風排風口15からの排
風は、排気サイレンサESに冷却風として導入され、排
気サイレンサESの冷却に供される。
【0023】このように、冷却風導入側面Eより冷却風
排風側面Fに向けて、略水平方向に冷却風を流通する冷
却風通路構造に加えて、シリンダーヘッドCH内には、
給気通路2の周囲にて、下方より垂直方向に冷却風を流
通させる冷却風通路を形成している。即ち、図5や図1
3の如く、シリンダーヘッドCHの下面Bにおいて、給
気通路2の下方位置にて冷却風導入凹部17を形成して
おり、従って、給気通路2とシリンダーブロックCBと
の間に冷却風導入凹部17が介在するので、シリンダー
ブロックCB内の燃焼室からの高熱が直接的に給気通路
2に伝わらず、給気通路2内の給気冷却に寄与する。該
冷却風導入凹部17より給気通路2の両側を通って、垂
直貫通状のプッシュロッド孔18・19が穿設されてい
る。該プッシュロッド孔18・19には、図2に示すよ
うに、給気弁腕及び排気弁腕よりシリンダーブロックの
クランクケース内に横設軸支するカムに向けてプッシュ
ロッド27を摺動可能に嵌挿するものである。
【0024】次に、シリンダーヘッドCHの上面Aの構
造について、図4等より説明する。上面Aにおいて、給
気側面C寄りの部分は弁腕室配設面、排気側面D寄りの
部分は燃料噴射弁配設面となっている。まず、弁腕室配
設部分より説明する。給・排気弁室3・4の両上端開口
部と、プッシュロッド孔18・19の両上端開口部との
間に、弁腕支持部20が突設されている。該弁腕支持部
20は、シリンダーヘッドCHと一体状に成形されてい
て、両側(冷却風導入側面E側と冷却風排風側面F側)
に、図1図示の給気弁腕SAと排気弁腕EAを枢支す
る。該弁腕支持部20に枢支された給気弁腕SAと排気
弁腕EAとの排気側面D側の端部からは、給気弁室3及
び排気弁室4に対し、各々、給気弁SVと排気弁EVと
を挿入し、反対側の給気側面C側の端部からは、プッシ
ュロッド孔18・19に対し、図2図示のプッシュロッ
ド27・27を挿入する。このように構成される弁腕
を、図1及び図2図示の弁腕室カバー26にて覆って、
弁腕室を形成するのであり、弁腕室カバー26の下端を
当接する弁腕室カバー座21を、弁腕を囲む形状に形成
している。そして、該弁腕室カバー26の固定用ボルト
座として、従来の両側二箇所のボルト座22・23に加
えて、給気弁室3と排気弁室4との間のボルト座24も
形成している。(但し、図3図示のシリンダーヘッドC
Hは、従来の二箇所のボルト座22・23のみを形成し
たものとなっていて、即ち、弁腕室カバー26を二個の
ボルトで固定する構造のものについて開示している。)
従って、ボルト3本にて弁腕室カバー26をシリンダー
ヘッドCHの上面に固定することができ、従来のボルト
2本にて固定していた状態に比べてシール性が増し、油
洩れの不具合も解消される。
【0025】ところで、該ボルト座24は、図12の如
く、前記のシリンダーヘッドCH間における冷却風通路
16Bの、給・排気弁室3・4間の部分を上方に突出さ
せて形成したものである。つまり、該ボルト座24の下
方は、該冷却風通路16Bより連通する弁間冷却風通路
16Cとなっている。従来に比して、給・排気弁室3・
4間の間隔が広がったことで、このような冷却風通路1
6Cを形成し、給・排気弁室3・4の冷却効果も高める
ことができ、更に、その上端を利用して、前記のように
ボルト座24を形成できるのである。また、後記の如
く、この部位は、燃料噴射弁FVの取付位置に近接して
おり、燃料噴射弁FVの冷却効果も向上できるのであ
る。
【0026】次に、燃料噴射弁配設面については、前記
の給・排気弁室3・4間のボルト座24(弁間冷却風通
路16C)に近接するようにして、ノズル孔25を、図
13の如く、側面視(冷却風導入側面Eまたは冷却風排
風側面Fからの側面視)で、少し上下傾斜状に貫通状に
穿設している。しかし、従来のノズル孔に比してかなり
垂直向きに近い状態となっている。これは、給・排気弁
室3・4間が、ボルト座24(弁間冷却風通路16C)
の配設空間により、かなり広いものとなっており、それ
だけ燃料噴射弁FVを、給・排気両弁SV・EVにかな
り近接して配設することができるようになったからであ
る。燃料噴射弁FVは、できるだけ垂直に近い姿勢の方
が、燃焼室Paにおける燃料の噴射状態がよく、燃焼効
率が向上するので、このようにノズル孔25を垂直向き
に近くすることで、これに嵌入する燃料噴射弁FVも垂
直状に近くなり、燃焼効率を向上できるのである。
【0027】最後に、他のシリンダーヘッドの実施例と
して、図14乃至図16図示のブリーザー機構を取り付
けたものについて説明する。ブリーザー機構は、図15
及び図16の如く、筒体30内に連続状の空気通路30
a・30bを貫設しており、ボール31を空気通路30
b内にて移動可能に嵌入して、ボールチェックバルブ構
造としており、ボール31の移動量規制のため、ストッ
パー32を空気通路30b内に横設している。この構造
にて、空気は、空気通路30aより30bに向けてのみ
流通可能となっており、空気内に混入する潤滑油の飛沫
は、ボール31に当たって分離され、飛沫を分離した後
の空気を空気通路30bより外部に排出できるのであ
る。
【0028】従来は、実公昭60−21461号の如
く、弁腕室より給気通路に向けて給気還流通路を形成
し、弁腕室内にブリーザー機構を設けていた。しかし、
この構造では、シリンダーブロックのクランクケース内
にて発生する潤滑油飛沫を、一旦弁腕室に循環し、ブリ
ーザー機構を介して給気還元する構造であって、シリン
ダーブロックのクランクケースからの空気通路構造が複
雑であり、また、弁腕室内の構造も複雑になる。この点
で、図14図示のシリンダーヘッドCH’は、給気通路
2’の下方に、シリンダーヘッドCH’下面(前記シリ
ンダーヘッドCHでは、冷却風導入凹部17の形成部分
に当たる。)に開口するブリーザー室28を設け、該ブ
リーザー室28より給気通路2’に対して給気還流通路
29を連通させている。該ブリーザー室28には、図1
5及び図16図示のブリーザー機構を内設し、その空気
通路30aをシリンダーヘッドCH’下面に、即ち、シ
リンダーブロックCB上面に対向させ、空気通路30b
は、給気還流通路29に対向させて、シリンダーブロッ
クCBから、ブリーザー室28内のブリーザー機構、そ
して、給気還流通路29を介して、給気通路2’に、潤
滑油を分離した空気を還流するようにしているのであ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は、強制通風式の空冷式内燃機関
におけるシリンダーヘッドを、以上のように構成したの
で、次のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く冷
却フィンを形成したので、シリンダーヘッド側壁面の上
方(即ち、冷却風の下流側)に形成されている冷却フィ
ンにも十分に冷却風が当たり、シリンダーヘッドの冷却
効果を向上する。これにより、シリンダーヘッド内の給
気通路の冷却効率も向上し、シリンダー内への給気充填
効率も向上して、燃焼性能の向上が可能となる。
【0030】また、請求項2の如く、給気通路の下面側
に冷却風導入用の凹部を設けることで、給気通路にシリ
ンダーブロック側の燃焼室からの高熱が伝わりにくくな
り、給気通路の冷却効率が向上し、シリンダー内への給
気充填効率も向上して、燃焼性能の向上が可能となる。
【0031】そして、請求項3の如く構成することによ
り、まず、給・排気弁間にも冷却風通路が形成されて、
両弁の冷却効果を向上して、その耐久性を向上し、更に
は燃料噴射弁の配設位置に近接しているので、燃料噴射
弁の冷却効果も得られ、その耐久性をも向上できる。ま
た、冷却風通路の形成分だけ、給・排気弁間を広げるこ
とができることで、まず、燃料噴射弁を垂直に近い姿勢
で取り付けることができ、燃焼室における燃料の噴射状
態が良くなり、この点からも燃焼効率の向上効果をもた
らす。更に、両弁間に弁腕室カバー固定用のボルト座を
設けることができ、従来の、他の二箇所のボルト座に加
えて、合計3箇所のボルト座を設けることができて、弁
腕室カバーの固定が堅固になり、シリンダーヘッドとの
隙間のシール性も向上して、油洩れ等の弊害を解消す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る内燃機関の側面断面図である。
【図2】同じくクランク軸出力端側(反冷却ファン側)
より見た側面断面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】本発明に係るシリンダーブロックCBの上面A
図である。
【図5】同じく下面B図である。
【図6】同じく給気側面C図である。
【図7】同じく排気側面D図である。
【図8】同じく冷却風導入側面E図である。
【図9】冷却風排風側面F図である。
【図10】同じく平面断面図である。
【図11】同じく図4中X−X線断面図である。
【図12】同じく図4中Y−Y線断面図である。
【図13】同じく図4中Z−Z線断面図である。
【図14】給気通路下部にブリーザ機構を設けた構造の
シリンダーヘッドの正面断面図である。
【図15】ブリーザ機構の側面図である。
【図16】同じく図15中α−α断面図である。
【符号の説明】
CH シリンダーヘッド CB シリンダーブロック CS クランク軸 CF 冷却ファン S シュラウド SV 給気弁 EV 排気弁 SA 給気弁腕 EA 排気弁腕 FV 燃料噴射弁(燃料噴射ノズル) AC エアクリーナー ES 排気サイレンサ 1 給気口フランジ 2 給気通路 3 給気弁室 4 排気弁室 5 排気通路 6 排気エルボ 7 排気口フランジ 8 冷却フィン 9・10・11 冷却風導入口 12・13・14・15 冷却風排風口 16A・16B 冷却風通路 16C 弁間冷却風通路 17 冷却風導入凹部 18・19 プッシュロッド孔 20 弁腕支持部 21 弁腕室カバー座 22・23・24 ボルト座 25 ノズル孔 26 弁腕室カバー 27 プッシュロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気通路と排気通路を備えたシリンダー
    ヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダーブロック
    とを有する空冷式内燃機関であって、該クランク軸の一
    端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、該冷却フ
    ァン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダーブロック
    の一側壁とをシュラウドにて覆った構造のものにおい
    て、該シリンダーヘッドの該シュラウドにて覆われる側
    壁に、冷却風導入口を形成するとともに、水平方向の冷
    却フィンを上下多段に形成し、上方に向かうほど該冷却
    フィンの突出量を大きくしたことを特徴とする空冷式内
    燃機関。
  2. 【請求項2】 給気通路と排気通路を備えたシリンダー
    ヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダーブロック
    とを有する空冷式内燃機関であって、該クランク軸の一
    端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、該冷却フ
    ァン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダーブロック
    の一側壁とをシュラウドにて覆った構造のものにおい
    て、該シリンダーヘッドの給気通路の下面側に、該冷却
    ファンからの冷却風を導入する凹部を形成したことを特
    徴とする空冷式内燃機関。
  3. 【請求項3】 給気通路と排気通路を備えたシリンダー
    ヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダーブロック
    とを有する空冷式内燃機関であって、該クランク軸の一
    端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、該冷却フ
    ァン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダーブロック
    の一側壁とをシュラウドにて覆った構造のものにおい
    て、該シリンダーヘッドの給・排気弁間に形成した冷却
    風通路の上部に、弁腕室側に突出する冷却風通路を形成
    し、両通路を連通させたことを特徴とする空冷式内燃機
    関。
JP18096296A 1996-07-10 1996-07-10 空冷式内燃機関 Pending JPH1026021A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0667617A3 (en) * 1994-02-09 1995-11-29 Minnesota Mining & Mfg Data storage device with improved roller lubricant.
JP2014173521A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Toyota Industries Corp エンジンヘッドカバーにおける燃料インジェクタ接続部よりエンジン内部へのほこり侵入防止構造

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EP0667617A3 (en) * 1994-02-09 1995-11-29 Minnesota Mining & Mfg Data storage device with improved roller lubricant.
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