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JPH10260210A - マイクロ波放射計 - Google Patents

マイクロ波放射計

Info

Publication number
JPH10260210A
JPH10260210A JP6821397A JP6821397A JPH10260210A JP H10260210 A JPH10260210 A JP H10260210A JP 6821397 A JP6821397 A JP 6821397A JP 6821397 A JP6821397 A JP 6821397A JP H10260210 A JPH10260210 A JP H10260210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
hybrid circuit
noise
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6821397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ariga
博 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6821397A priority Critical patent/JPH10260210A/ja
Publication of JPH10260210A publication Critical patent/JPH10260210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波放射計において温度変動や電源電
圧変動などによって利得変動を低減した場合、利得変動
による感度の改善が行えるが、理想的なマイクロ波放射
計に比べると、感度が低下してしまうという問題点があ
った。 【解決手段】 0−90゜ハイブリッド回路を用いて観
測信号と基準信号を重畳した後、増幅、周波数変化等を
行い、再び0−90゜ハイブリッド回路にて観測信号と
基準信号の分離を行い、検波した上で観測信号と基準信
号の差を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は観測対象物から放
射される高周波雑音信号を測定するマイクロ波放射計に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えばG.Evans等によるA
RTECH HOUSE社発行の「RF Radiom
eter Handbook」25ページのFigur
e 2.1に示された従来のマイクロ波放射計で、1は
観測アンテナ、2は基準雑音抵抗、3a、3bは同期式
スイッチ、4は低雑音増幅器、5は周波数変換器、6は
局部発振器、7はバンドパスフィルタ、8は中間増幅
器、9は検波ダイオード、10は差動増幅器である。従
来のマイクロ波放射計は以上のように構成されており、
観測アンテナ1にて受信した観測雑音信号と基準雑音抵
抗2より発生した基準雑音信号は同期式スイッチ3aを
介して低雑音増幅器4にて周波数変換可能な信号強度ま
で増幅された後、局部発振器6により供給される信号に
よって周波数変換器5にて中間周波数に変換される。バ
ンドパスフィルタ7により中間周波数以外の不要周波数
成分を取り除き、中間増幅器8により検波できる信号強
度まで増幅し、検波ダイオード9にて直流検波される。
検波出力は同期式スイッチ3bに入力される。同期式ス
イッチ3a、3bは同期して周期的に切り替わるように
なっており、観測(積分)時間をτとした時、差動増幅
器10へはτ/2毎にそれぞれ観測雑音信号、基準雑音
信号が入力され、基準雑音信号と観測雑音信号の差に比
例した信号が出力される。基準雑音信号の信号強度は予
め分かっているので、差動増幅器10の出力より観測雑
音信号の強度が分かる。単位帯域幅でのマイクロ波放射
計出力電力Pは数1により求まる。
【0003】
【数1】
【0004】Gはマイクロ波放射計の利得、Taは観測
アンテナ温度、Trはマイクロ波放射計の等価雑音温
度、Trefは基準雑音温度であり、出力雑音温度To
ut=Ta−Tref、システム雑音温度Tsys=T
a+Tr、システム基準雑音温度To=Tref+Tr
である。数1より出力電力Pは出力雑音温度Tout、
すなわち観測アンテナ温度Taと基準雑音温度Tref
の差に比例することが分かる。数1を全微分すると数2
の通りとなる。
【0005】
【数2】
【0006】数2より出力Pが変化した場合の要因とし
ては、観測アンテナ温度Taの変化に伴うシステム雑音
温度Tsysの変化、システム基準雑音温度Toの変化
および利得Gの変化であることがわかる。システム基準
雑音温度Toは一定であり、同期式スイッチ3a、3b
を低雑音増幅器4、中間増幅器8の利得変動速度より高
速に切り換えれば、一周期間での利得変動はほとんど0
と見なせる。従って、数2より観測アンテナ温度Taの
変化のみが出力Pに現れ、希望の信号の変化分が観測で
きることを示している。観測信号以外に変動要因がない
理想的な放射計での単位帯域幅あたりの理想分解能をΔ
Tとすると観測アンテナ温度Taと基準雑音温度Tre
fが同一温度と見なせる場合、分解能σ(Tout)は
数2の各項の最小二乗和で表され、数3により求められ
る。
【0007】
【数3】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のマ
イクロ波放射計は構成されているため、次の様な課題が
あった。すなわち、従来のマイクロ波放射計では信号増
幅部分の利得変動による出力電力Pの変動を解消するた
め、観測時間τのうち半分のτ/2は基準雑音源Tre
fの測定に費やされ、残りのτ/2しか観測雑音信号T
aを測定していないため分解能σ(Tout)は悪化す
るという問題点があった。
【0009】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、信号増幅部の利得変動による観測雑音
信号強度の変動を解消し、分解能σ(Tout)を改善
したマイクロ波放射計を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるマイク
ロ波放射計は、観測対象から放射される雑音信号を受信
する観測アンテナと、基準雑音信号を生成する基準雑音
抵抗と、上記観測アンテナ出力信号および上記基準雑音
抵抗出力信号を入力し、それぞれの信号を互いに90゜
位相が異なるように二分配し、合成した信号を出力する
高周波ハイブリッド回路と、上記高周波ハイブリッド回
路出力信号を増幅する低雑音増幅器と、高周波信号と中
間周波数の差分周波数を発生する局部発振器と、上記低
雑音増幅器出力信号を上記局部発振器により中間周波数
へ変換する周波数変換器と、上記周波数変換器出力信号
の帯域を制限するバンドパスフィルタと、上記バンドパ
スフィルタ出力信号を増幅する中間周波数増幅器と、上
記低雑音増幅器、上記周波数変換器、上記バンドパスフ
ィルタおよび上記中間周波数増幅器で構成され、上記高
周波ハイブリッド回路の出力端子にそれぞれ接続する信
号回路と、上記信号回路の2つの出力信号を入力し、そ
れぞれの信号を互いに90゜位相が異なるよう二分配
し、合成した信号を出力する中間周波ハイブリッド回路
と、上記中間周波ハイブリッド回路出力信号をそれぞれ
検波する検波ダイオードと、上記検波ダイオードの2つ
の検波信号を差動増幅する差動増幅器とを有するもので
ある。
【0011】また、第2の発明によるマイクロ波放射計
は、上記低雑音増幅器の2つの出力信号を入力し、それ
ぞれの信号を互いに90゜位相が異なるように二分配
し、合成した信号を出力する高周波ハイブリッド回路と
を有するものである。
【0012】また、第3の発明によるマイクロ波放射計
は、上記中間周波数増幅器出力信号の位相を可変できる
移相器とを有するものである。
【0013】また、第4の発明によるマイクロ波放射計
は、上記中間周波数増幅器出力信号の周波数特性を補正
するイコライザとを有するものである。
【0014】また、第5の発明によるマイクロ波放射計
は、上記中間周波ハイブリッド回路の2つの出力信号を
排他的に交互に切り換えることができる第一の信号切り
換え器と、上記第一の信号切り換え器の2つの出力信号
を検波する検波ダイオードと、上記第一の信号切り換え
器と同期し、上記検波ダイオードの2つの検波信号を排
他的に交互に切り換えることができる第二の信号切り換
え器とを有するものである。
【0015】また、第6の発明によるマイクロ波放射計
は、基準雑音信号を受信し、上記高周波ハイブリッド回
路へ入力する基準雑音アンテナとを有するものである。
【0016】また、第7の発明によるマイクロ波放射計
は、上記観測アンテナ出力信号、上記基準雑音抵抗出力
信号を入力し、それぞれの信号を互いに90゜位相が異
なるよう四分配し、合成した信号を出力する高周波四分
配ハイブリッド回路と、上記信号回路の出力信号を入力
し、それぞれの信号を互いに90゜位相が異なるよう四
分配し、合成した信号を出力する中間周波四分配ハイブ
リッド回路とを有するものである。
【0017】また、第8の発明によるマイクロ波放射計
は、上記高周波ハイブリッド回路出力信号を増幅し、か
つ利得が可変できる利得可変低雑音増幅器と、上記中間
周波ハイブリッド回路の基準雑音源出力を検波する基準
信号検出ダイオードと、上記基準信号検出ダイオード出
力信号強度を検出し、上記利得可変低雑音増幅器の利得
を制御する利得制御回路とを有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
ブロック図であり、図において4は低雑音増幅器、5は
周波数変換器、7はバンドパスフィルタ、8は中間増幅
器、9は検波ダイオード、11は高周波ハイブリッド回
路、12は中間周波ハイブリッド回路である。
【0019】次に動作について説明する。高周波ハイブ
リッド回路11は0−90゜ハイブリッドであり、観測
アンテナ1より観測雑音信号Taが入力され、もう一方
の入力端子には基準雑音抵抗2より基準雑音信号Tre
fが入力される。∠を相対的な位相差とすると、高周波
ハイブリッド回路11は1/2Ta∠0゜+1/2Tr
ef∠90゜および1/2Ta∠90゜+1/2Tre
f∠0゜の信号が出力される。これらの信号のそれぞれ
は従来と同様に信号処理をされる。低雑音増幅器4で増
幅され、更に周波数変換器5にて局部発振器6からの局
発信号により周波数変換されるが、同一信号により周波
数変換を行っているため、周波数変換器5のそれぞれの
出力の相対的な位相差は保存されている。周波数変換さ
れた信号はそれぞれバンドパスフィルタ7にて帯域を制
限され、所望の中間周波数帯域以外の周波数成分を取り
除く。中間増幅器8により検波できる信号強度まで信号
を増幅し、中間周波ハイブリッド回路12へぞれぞれ入
力される。高周波ハイブリッド回路11出力から中間周
波ハイブリッド回路12入力まではともに同一の性能を
持つ回路によって構成されており、利得をG、等価雑音
温度をTrとすると、中間周波ハイブリッド回路12の
入力電力はそれぞれG(1/2Ta∠0゜+1/2Tr
ef∠90゜+Tr)およびG(1/2Ta∠90゜+
1/2Tref∠0゜+Tr)で表される。Trは互い
に位相はランダムであるので、中間周波ハイブリッド回
路12の出力はG(Ta∠90゜+Tr)およびG(T
ref∠90゜+Tr)となり、観測雑音信号Ta、基
準雑音信号Trefが分離できる。中間周波ハイブリッ
ド回路12の出力信号は検波ダイオード9にてそれぞれ
検波され差動増幅器10に入力される。差動増幅器10
の出力Pは数1で表される観測雑音信号と基準雑音信号
の差が出力される。高周波ハイブリッド回路11、中間
周波ハイブリッド回路12間は観測雑音信号と基準雑音
信号それぞれの信号を1/2ずつ通過しているため、何
らかの要因により高周波ハイブリッド回路11、中間周
波ハイブリッド回路12間で利得が異なった場合でも中
間周波ハイブリッド回路12の出力には等しく出力変動
が現れるため、常に観測雑音信号と基準雑音信号の相対
差は一定である。このとき観測雑音信号の測定は観測時
間τの内、全ての時間で行われるので積分時間は従来の
2倍になり、分解能σ(Tout)は数4の通りとな
る。
【0020】
【数4】
【0021】数3、数4を比較することにより分解能σ
(Tout)は従来に比べ1/√2倍に改善されている
ことが分かる。
【0022】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2を示すブロック図である。
【0023】次に動作について説明する。動作原理につ
いては実施の形態1と同様であるが、低雑音増幅器4の
出力信号を直接バンドパスフィルタ7へ入力し、また中
間増幅器8の出力を高周波ハイブリッド回路11へ接続
することにより、観測雑音信号を直接検波できる場合、
周波数変換を行わない構成とすることができる。
【0024】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3を示すブロック図であり、図において13は移相
器である。
【0025】次に動作について説明する。動作原理は実
施の形態1と同様であるが、中間増幅器8の出力信号は
移相器13へ入力され、高周波ハイブリッド回路11、
中間周波ハイブリッド回路12間での相対的な位相差が
0になるよう位相の調整を行い、出力される。
【0026】実施の形態1では高周波ハイブリッド回路
11、中間周波ハイブリッド回路12間での相対的な位
相差は0であるとしたが、ばらつきなどにより位相差が
生じた場合、中間周波ハイブリッド回路12で観測雑音
信号と基準雑音信号の分離度が低下し、またシステム全
体での利得も減少してしまう。このとき、移相器13に
より高周波ハイブリッド回路11、中間周波ハイブリッ
ド回路12間での相対的な位相差を無くすることで観測
雑音信号と基準雑音信号を完全に分離し、また利得が低
下しないようにできる。
【0027】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4を示すブロック図であり、図において14はイコ
ライザである。
【0028】次に動作について説明する。動作原理は実
施の形態1と同様であるが、中間増幅器8の出力信号は
中間周波ハイブリッド回路12の周波数特性と逆の周波
数特性をもつイコライザ14へそれぞれ入力され、その
後、中間周波ハイブリッド回路12へ出力される。
【0029】実際のハイブリッド回路では使用周波数に
対する帯域の比、すなわち比帯域が狭い場合が多く、特
に中間周波ハイブリッド回路12は中間周波数で動作す
るため、高周波ハイブリッド回路11に比べ帯域が狭
い。従ってマイクロ波放射計全体での観測帯域は中間周
波ハイブリッド回路12自身の帯域で制限される。イコ
ライザ14の周波数特性を中間周波ハイブリッド回路1
2と逆の周波数特性とすることにより、イコライザ14
と中間周波ハイブリッド回路12を合わせた周波数特性
は広帯域で平坦となる。
【0030】実施の形態5.図5は、この発明の実施の
形態5を示すブロック図であり、図において9a、9b
は検波ダイオード、15a、15bは同期式2回路スイ
ッチである。
【0031】次に動作について説明する。中間周波ハイ
ブリッド回路12出力までは実施の形態1と同様である
が、中間周波ハイブリッド回路12の出力信号はそれぞ
れ同期式2回路スイッチ15aへ入力される。同期式2
回路スイッチ15aの出力はそれぞれ検波ダイオード9
a、9bに接続されている。検波ダイオード9a、9b
の検波出力は同期式2回路スイッチ15bへそれぞれ接
続され、出力は差動増幅器10へ接続されている。同期
式2回路スイッチ15a、15bは2つの入力に対して
2つの出力へ交互に排他的に切り換えることができ、ま
た同期式2回路スイッチ15a、15bは連動して、あ
る一定の周期で切り換えている。
【0032】このように一定周期で交互に検波ダイオー
ド9a、9bにて検波されるため、一周期したとき、観
測雑音信号、基準雑音信号それぞれの信号は検波ダイオ
ード9aで検波された信号と検波ダイオード9bで検波
された信号が差動増幅器10へ入力される。従って検波
ダイオード9a、9bによる検波出力が平均化されるの
で、検波ダイオード9a、9b間の検波特性を平均化す
ることができる。
【0033】実施の形態6.図6は、この発明の実施の
形態6を示すブロック図であり、図において16は基準
雑音アンテナである。
【0034】次に動作について説明する。高周波ハイブ
リッド回路11以降は実施の形態1と同様である。ある
基準雑音源の信号を受信している基準雑音アンテナ16
を高周波ハイブリッド回路11へ入力する。
【0035】実施の形態1では基準となる雑音源として
基準雑音抵抗2を用いていたが、基準雑音抵抗2はその
周囲温度により雑音温度が変化するため、観測雑音温度
の微小な変化を測定する場合、あるいは十分に基準雑音
抵抗2の物理温度管理を行なうことが難しい場合は宇宙
の背景放射など安定な基準雑音源を受信できる基準雑音
アンテナ16を設けることにより、より安定な基準雑音
を得ることができる。
【0036】実施の形態7.図7は、この発明の実施の
形態7を示すブロック図である。
【0037】次に動作について説明する。観測アンテナ
1、基準雑音抵抗2の出力は高周波ハイブリッド回路1
1へそれぞれ入力される。高周波ハイブリッド回路11
は相互に分配され、全体として高周波四分配ハイブリッ
ド回路を構成している。上記高周波四分配ハイブリッド
回路の出力は実施の形態1と同様にそれぞれ位相の異な
った雑音信号に分配される。これらの信号はそれぞれ低
雑音増幅器4へ入力され、局部発振器6の信号により周
波数変換器5によって周波数変換される。周波数変換さ
れた信号はバンドパスフィルタ7によって帯域制限さ
れ、中間周波数増幅器8によって検波できる信号強度ま
で増幅されたのち、それぞれ中間周波ハイブリッド回路
12へ入力される。中間周波ハイブリッド回路12は上
記高周波四分配ハイブリッド回路と同様に構成されてお
り、分配合成され、出力には観測雑音信号および基準雑
音信号が出力される。これらの出力は実施の形態1同
様、等しく利得Gで増幅されている。それぞれの信号は
検波ダイオード9によって検波された後、差動増幅器1
0へ入力される。差動増幅器10からは観測雑音信号と
基準雑音抵抗2の基準雑音信号間の信号強度差が出力さ
れる。
【0038】実施の形態1では基準雑音源は1つであっ
たが、同時に3つの基準雑音信号と観測雑音信号の信号
強度差を得られるため、観測雑音信号の強度を3つの基
準雑音信号から求めることができる。
【0039】実施の形態8.図8は、この発明の実施の
形態8を示すブロック図であり、図において17は利得
可変低雑音増幅器、18は基準信号検出ダイオード、1
9は利得制御回路である。
【0040】次に動作について説明する。中間周波ハイ
ブリッド回路12より前段は実施の形態1と同様である
が、利得可変低雑音増幅器17は外部より利得の制御が
行えるようになっている。中間周波ハイブリッド回路1
2から出力された基準雑音信号は基準信号検出ダイオー
ド18により検波され、利得制御回路19へ入力され
る。利得制御回路19は入力信号が変化すると変化分を
打ち消すような制御信号を出力するようになっており、
出力は利得可変低雑音増幅器17の利得制御端子へ入力
される。一方、観測雑音信号は中間周波ハイブリッド回
路12から出力され、検波ダイオード9により検波され
る。
【0041】このように、基準雑音信号を基準信号検出
ダイオード18にて検出し、利得可変低雑音増幅器17
の利得を制御できるようにしたため、高周波ハイブリッ
ド回路11と中間周波ハイブリッド回路12間の利得は
一定に保たれ、温度、経年変化等による利得変動を無く
すことができる。従って、利得可変低雑音増幅器17の
出力は適正な範囲に保たれ、中間増幅器8は過入力によ
るひずみの影響を受けない。
【0042】
【発明の効果】第1の発明によれば、高周波の観測雑音
信号を簡単な構成で感度良く測定することができる。
【0043】また、第2の発明によれば、低い周波数で
は簡単な構成で、感度良く観測することができる。
【0044】また、第3の発明によれば、信号回路間で
通過位相に差が生じた場合でも、観測雑音信号と基準雑
音信号を十分分離することができ、システムの利得が低
下せずに、感度良く観測ができる。
【0045】また、第4の発明によれば、中間周波ハイ
ブリッド回路の特性を改善することができ、より広帯域
で観測することができる。
【0046】また、第5の発明によれば、検波ダイオー
ドの検波特性のアンバランスを平均化することができ、
検波ダイオードを含めた利得変動を無くし、より感度良
く測定することができる。
【0047】また、第6の発明によれば、より安定な基
準雑音源を用いることができ、観測雑音信号の微小な変
化が測定できる。
【0048】また、第7の発明によれば、複数の基準雑
音信号と観測雑音信号の差が得られるため、正確な観測
雑音温度が測定できる。
【0049】また、第8の発明によれば、利得変動を解
消し、一定の利得で観測雑音信号を増幅するため、温
度、経年変化等の影響を受けず常に安定した出力が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態1を示すブロック図である。
【図2】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態2を示すブロック図である。
【図3】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態3を示すブロック図である。
【図4】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態4を示すブロック図である。
【図5】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態5を示すブロック図である。
【図6】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態6を示すブロック図である。
【図7】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態7を示すブロック図である。
【図8】 この発明によるマイクロ波放射計の実施の形
態8を示すブロック図である。
【図9】 従来のマイクロ波放射計を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 観測アンテナ、2 基準雑音抵抗、3 同期式スイ
ッチ、4 低雑音増幅器、5 周波数変換器、6 局部
発振器、7 バンドパスフィルタ、8 中間増幅器、9
検波ダイオード、10 差動増幅器、11 高周波ハ
イブリッド回路、12 中間周波ハイブリッド回路、1
3 移相器、14 イコライザ、15同期式2回路スイ
ッチ、16 基準雑音アンテナ、17 利得可変低雑音
増幅器、18 基準信号検出ダイオード、19 利得制
御回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観測対象から放射される雑音信号を受信
    する観測アンテナと、基準雑音信号を生成する基準雑音
    抵抗と、上記観測アンテナ出力信号および上記基準雑音
    抵抗出力信号を入力し、それぞれの信号を互いに90゜
    位相が異なるよう二分配し、合成した信号を出力する高
    周波ハイブリッド回路と、上記高周波ハイブリッド回路
    出力信号を増幅する低雑音増幅器と、高周波信号と中間
    周波数の差分周波数を発生する局部発振器と、上記低雑
    音増幅器出力信号を上記局部発振器により中間周波数へ
    変換する周波数変換器と、上記周波数変換器出力信号の
    帯域を制限するバンドパスフィルタと、上記バンドパス
    フィルタ出力信号を増幅する中間周波数増幅器と、上記
    低雑音増幅器、上記周波数変換器、上記バンドパスフィ
    ルタおよび上記中間周波数増幅器で構成され、上記高周
    波ハイブリッド回路の出力端子にそれぞれ接続する信号
    回路と、上記信号回路の2つの出力信号を入力し、それ
    ぞれの信号を互いに90゜位相が異なるよう二分配し、
    合成した信号を出力する中間周波ハイブリッド回路と、
    上記中間周波ハイブリッド回路出力信号をそれぞれ検波
    する検波ダイオードと、上記検波ダイオードの2つの検
    波信号を差動増幅する差動増幅器とを有するマイクロ波
    放射計。
  2. 【請求項2】 上記低雑音増幅器の2つの出力信号を入
    力し、それぞれの信号を互いに90゜位相が異なるよう
    二分配し、合成した信号を出力する高周波ハイブリッド
    回路とを有することを特徴とする請求項1記載のマイク
    ロ波放射計。
  3. 【請求項3】 上記中間周波数増幅器出力信号の位相を
    可変できる移相器とを有することを特徴とする請求項1
    記載のマイクロ波放射計。
  4. 【請求項4】 上記中間周波数増幅器出力信号の周波数
    特性を補正するイコライザとを有することを特徴とする
    請求項1記載のマイクロ波放射計。
  5. 【請求項5】 上記中間周波ハイブリッド回路の2つの
    出力信号を排他的に交互に切り換えることができる第一
    の信号切り換え器と、上記第1の信号切り換え器の2つ
    の出力信号を検波する検波ダイオードと、上記第一の信
    号切り換え器と同期し、上記検波ダイオードの2つの検
    波信号を排他的に交互に切り換えることができる第二の
    信号切り換え器とを有することを特徴とする請求項1記
    載のマイクロ波放射計。
  6. 【請求項6】 基準雑音信号を受信し、上記高周波ハイ
    ブリッド回路へ入力する基準雑音アンテナとを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のマイクロ波放射計。
  7. 【請求項7】 上記観測アンテナ出力信号、上記基準雑
    音抵抗出力信号を入力し、それぞれの信号を互いに90
    ゜位相が異なるよう四分配し、合成した信号を出力する
    高周波四分配ハイブリッド回路と、上記信号回路の出力
    信号を入力し、それぞれの信号を互いに90゜位相が異
    なるよう四分配し、合成した信号を出力する中間周波四
    分配ハイブリッド回路とを有することを特徴とする請求
    項1記載のマイクロ波放射計。
  8. 【請求項8】 上記高周波ハイブリッド回路出力信号を
    増幅し、かつ利得が可変できる利得可変低雑音増幅器
    と、上記中間周波ハイブリッド回路の基準雑音源出力を
    検波する基準信号検出ダイオードと、上記基準信号検出
    ダイオード出力信号強度を検出し、上記利得可変低雑音
    増幅器の利得を制御する利得制御回路とを有することを
    特徴とする請求項1記載のマイクロ波放射計。
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