[go: up one dir, main page]

JPH10259519A - 微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法 - Google Patents

微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10259519A
JPH10259519A JP9062563A JP6256397A JPH10259519A JP H10259519 A JPH10259519 A JP H10259519A JP 9062563 A JP9062563 A JP 9062563A JP 6256397 A JP6256397 A JP 6256397A JP H10259519 A JPH10259519 A JP H10259519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyolefin
fiber
particles
microporous
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9062563A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Mizutani
幸雄 水谷
Kuniya Nago
訓也 名郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP9062563A priority Critical patent/JPH10259519A/ja
Priority to DE19882204T priority patent/DE19882204B4/de
Priority to US09/381,223 priority patent/US6245270B1/en
Priority to PCT/JP1998/001100 priority patent/WO1998041572A1/ja
Publication of JPH10259519A publication Critical patent/JPH10259519A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/02Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D01F6/04Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds from polyolefins
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/24Formation of filaments, threads, or the like with a hollow structure; Spinnerette packs therefor
    • D01D5/247Discontinuous hollow structure or microporous structure
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F1/00General methods for the manufacture of artificial filaments or the like
    • D01F1/02Addition of substances to the spinning solution or to the melt
    • D01F1/10Other agents for modifying properties

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】微細粒子が分散するポリオレフィン組成物より
なる微多孔性ポリオレフィン繊維において、該微細粒子
の凝集粒が形成されておらず、その結果、極めて小さい
平均孔径で孔が形成されており、空隙率や全細孔比表面
積も大きい性状にある繊維を開発すること。 【解決手段】ポリオレフィンの溶融物中で平均粒子径が
0.01〜0.1μmの微細粒子を合成し、得られた上
記微細粒子が実質的に凝集粒を形成することなく分散し
たポリオレフィン組成物を繊維状に成形し延伸すること
により得られる平均孔径が0.005〜0.1μmの連
通孔を有し、空隙率が1〜25%であり全細孔比表面積
が40〜200m2/gであり、延伸により分子配向さ
れてなる微多孔性ポリオレフィン繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、微多孔性ポリオレ
フィン繊維、詳しくは極めて微細な孔径の連通孔を多数
有する微多孔性ポリオレフィン繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、繊維の機能化が各種の繊維につい
て検討され、実用化されている。その一つとしてエアフ
ィルターやカートリッジフィルターなどに、吸着能を有
する微多孔性繊維が使用されている。
【0003】例えば、特開平4−18112号公報に
は、ポリオレフィン中にパラフィンワックスを混練し、
これを紡糸・延伸した後、該パラフィンワックスを適当
な溶剤を用いて、抽出除去し、更に乾燥することにより
微多孔性繊維を得る方法が知られている。
【0004】また、本発明者らは、微多孔性ポリオレフ
ィン繊維について既に提案し、又その改良物も出願して
いる(特開平7−289829号公報、特願平7−32
6091号、特願平7−326092号)。これらは、
フィラーを適量ブレンドしたポリオレフィン組成物を溶
融紡糸・延伸することにより得た微多孔性繊維である。
そして、これらの微多孔繊維では、孔形成を十分に行う
ためにフィラーは最小でも15重量%以上必要であると
されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】微多孔繊維を吸着能が大
きいものとするためには、繊維に形成される孔径をより
小さくし、且つ細孔の比表面積をより大きくさせるのが
望ましい。従って、使用するフィラーとしては、できる
だけ小さい粒子径のものを使用するのが望ましいが、平
均粒子径が0.1μm未満のような微小な粒子径のもの
を用いた場合には、粒子の凝集の問題が生じてくる。こ
の凝集の問題は、上記の如くフィラーの配合量が多くな
るとより激しくなる。そして、このように凝集粒が多く
形成されると、その大きさが微多孔構造の形成に影響
し、孔径の増大と孔径分布の広がりをもたらし、前記性
状を高度に満足するような微多孔繊維が得にくくなる。
また、かかる凝集粒により、微多孔性繊維もより高強度
のものが得られなくなる。
【0006】従って、微細粒子が分散するポリオレフィ
ン組成物よりなる微多孔性ポリオレフィン繊維におい
て、該微細粒子の凝集粒が形成されておらず、その結
果、極めて小さい平均孔径で孔が形成されており、空隙
率や全細孔比表面積も大きい性状にある繊維を開発する
ことが望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み鋭意研究を続けてきた。その結果、ポリオレフ
ィンの溶融物中で平均粒子径が0.01〜0.1μmの
微細粒子を合成して得たポリオレフィン組成物を微多孔
化して製造した特定の微多孔性ポリオレフィン繊維が、
上記の課題が解決できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】即ち、本発明は、平均粒子径が0.01〜
0.1μmの微細粒子が実質的に凝集粒を形成すること
なく分散したポリオレフィン組成物よりなり、平均孔径
が0.005〜0.1μmの連通孔を有し、空隙率が1
〜25%であり、全細孔比表面積が40〜200m2
gであり、延伸により分子配向されてなる微多孔性ポリ
オレフィン繊維である。
【0009】本発明において使用されるポリオレフィン
としては、公知のものが特に制限なく使用される。例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1又
はポリメチルペンテン等のα−オレフィンの単独重合
体、α−オレフィンと他の共重合可能なモノマーとの共
重合体及びそれらの混合物等を挙げることができる。中
でも、得られる微多孔性繊維の耐熱性と成形性を勘案す
ると、プロピレンの単独重合体、プロピレンと他の共重
合可能なモノマーとの共重合体及びそれらの混合物が好
適である。
【0010】上記のα−オレフィンと他の共重合可能な
モノマーとの共重合体は、一般にα−オレフィン、特に
プロピレンを90重量%以上含み、他の共重合可能なモ
ノマーを10重量%以下含む共重合体が好適である。ま
た、上記共重合可能なモノマーも特に限定されず、公知
のものを使用出来るが、一般には、炭素原子数2〜8の
α−オレフィン、特にエチレン、及びブテンが好適であ
る。このうち、ポリプロピレンの単独重合体、プロピレ
ンと他の共重合可能なモノマーとの共重合体及びそれら
の混合物を用いた場合、得られる微多孔性ポリオレフィ
ン繊維の透明性が特に良好になり好ましい。
【0011】また、上記ポリオレフィンに分散される微
細粒子としては、平均粒子径が0.01〜0.1μmの
粒子が制限なく使用できる。ここで、上記微細粒子の平
均粒子径が0.1μmより大きい場合、得られる繊維に
形成される連通孔の孔径を微細なものにすることが困難
になる。一方、この平均粒子径が0.01μmより小さ
いものは、製造することが困難である。
【0012】これらの微細粒子は、ポリオレフィン中に
おいて、実質的に凝集粒を形成することなく分散してい
る。ここで、微細粒子の2個以上が凝集している粒子の
割合が5%以下、好適には3%以下、さらに好適には1
%以下のものであれば、本発明では実質的に凝集粒がな
いものとして許容される。
【0013】本発明において、上記微細粒子の好適なも
のを示せば、後述する本発明の微多孔性ポリオレフィン
繊維の好適な製造方法で合成される、微細ポリシロキサ
ン粒子や微細ビニル重合体粒子が挙げられる。
【0014】本発明において、上記微細粒子が分散した
ポリオレフィン組成物よりなるフィルムは、延伸により
分子配向されており、その結果、該微細粒子とポリオレ
フィン相との間で界面剥離が生じて微多孔化している。
その際、上記微細粒子が、前記の如くポリオレフィン中
に、実質的に凝集粒を形成することなく良好に分散して
いるため、形成される連通孔の平均孔径は0.005〜
0.1μm、好適には0.005〜0.08μm、さら
に好適には0.005〜0.05μmと極めて小さいも
のとなる。そして、また、このように極めて微細な粒子
が良好に分散していることにより、上記平均孔径が極め
て微細であるにも関わらず、大きな空隙率及び全細孔比
表面積を有するものとなる。また、凝集粒が形成される
ことなく微多孔化していることから強度も良好なものと
なる。
【0015】本発明の微多孔性ポリオレフィン繊維にお
いて空隙率は、1〜25%である。より十分に微多孔化
したものを得る観点からは、この空隙率は5%以上であ
るのが好ましい。また、上記繊維の強度がより良好なも
のを得る観点からは、この空隙率は20%以下であるの
が好ましい。さらに、かかる微多孔性ポリオレフィンフ
ィルムにおいて全細孔比表面積は40〜200m2
g、好適には100m2/gを越えて200m2/gであ
る。
【0016】また、微多孔性ポリオレフィン繊維におい
て、ポリオレフィン組成物中に分散される微細粒子の含
有量は、前記空隙率の繊維を得る観点から該ポリオレフ
ィンに対して1〜15重量%、好適には3〜10重量%
が好適である。ここで、ポリオレフィン組成物中の微細
粒子の量は、例えば微細ポリシロキサン粒子であれば、
ポリオレフィン組成物を磁性ルツボに入れ、600℃の
電気炉で1時間灰化することにより測定される灰分や蛍
光X線分析の結果をもとに求めることができ、また、微
細ビニル重合体粒子であればポリオレフィン組成物の赤
外線吸収スペクトルなどから求めることができる。
【0017】なお、上記微多孔性ポリオレフィン繊維の
繊維径は、特に制限されるものではないが、一般には直
径が10〜30μmが好ましい。
【0018】次に、本発明の微多孔性ポリオレフィン繊
維は、上記性状を満足するものであれば如何なる方法で
製造しても良い。好適にはポリオレフィンの溶融物中で
平均粒子径が0.01〜0.1μmの微細粒子を合成
し、得られた上記微細粒子が実質的に凝集粒を形成する
ことなく分散したポリオレフィン組成物を繊維状に成形
し延伸する方法により得ることができる。かかる方法に
よれば、微細粒子をポリオレフィン組成物中に凝集粒を
形成させることなく良好に分散させることができる。
【0019】上記方法において、ポリオレフィンの溶融
物中で微細粒子を合成する具体的な方法としては、例え
ばポリオレフィンの溶融物中でアルコキシシランと水と
を混合させる方法が挙げられる。ここで、アルコキシシ
ランは、下記一般式 RxSi(OR’)y (但し、R及びR’はアルキル基であり、xは0〜3の
整数であり、yは1〜4の整数であり、xとyの合計は
4である)で示される化合物である。上記アルキル基と
しては、メチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素数
1〜4、好適にはメチル、エチルの炭素数1〜2が好ま
しい。また、このアルキル基は、塩素等のハロゲン原子
などの置換基を有していても良い。好ましく使用される
アルコキシシランを具体的に例示すれば、テトラメトキ
シシラン、テトラエトキシシランなどのテトラアルコキ
シシラン類、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメ
トキシシランなどのアルキル基を1個有するトリアルコ
キシシラン類、ジエトキシシランなどのアルキル基を2
個有するジアルコキシシラン類、トリメチルメトキシシ
ランなどのアルキル基を3個有するモノアルコキシシラ
ン類などがあり、さらにアルキル基に官能基を有する化
合物も併用できる。また、これらを目的に応じてそれぞ
れ単独にもしくは適当に混合した物等が挙げられる。
【0020】このアルコキシシランを含有するポリオレ
フィンの溶融物に水を混合すると、該アルコキシシラン
は加水分解して−Si−O−結合の骨格を生成しポリオ
レフィンの溶融物中で相分離をおこし粒子が生じる。溶
融状態にあるポリオレフィン組成物中でのアルコキシシ
ランの拡散速度は非常に小さい。従って、加水分解の反
応点に集まるアルコキシシランは限定され、その結果、
生成する微細ポリシロキサン粒子の粒径は極めて微小な
ものになると同時に、凝集粒の生成もほぼ完全に抑止で
きる。よって、この反応物には平均粒子径が0.01〜
0.1μmの微細ポリシロキサン粒子が分散しており、
これを繊維状に成形し延伸すると、前記性状にある本発
明の微多孔性ポリオレフィン繊維が良好に得られる。
【0021】上記の製造方法において、ポリオレフィン
とアルコキシシランとの溶融混合は、ニーダーまたは押
出機を用いるのが好ましい。特に、供給した樹脂がスク
リューで溶融混練されながら押出される過程において、
途中の二カ所で添加物をサイドフィード可能な押出機を
用いるのが好ましい。即ち、かかる押出機を用いポリオ
レフィンを溶融するに際し、まず、上流のサイドフィー
ド箇所よりアルコキシシランを混合し、次いで、両者が
良く混合した後、下流のサイドフィード箇所より水を混
合して、さらに良く混合させる方法により行うのが良好
である。また、サイドフィード箇所が1カ所の押出機を
用いて、先に、ポリオレフィンとアルコキシシランとの
溶融混合を行い、得られた組成物を再度、該押出機に供
給し、このものと水との混合を実施する方法により実施
しても良い。ここで、溶融混合の温度は、通常、160
〜200℃が好ましい。アルコキシシランの供給量は、
ポリオレフィン1kgに対してテトラエトキシシランが
100〜500mLが一般的である。
【0022】なお、かかる押出機を用いる方法では、通
常、一回の押出操作でポリオレフィンに均質に混合する
ことができるアルコキシシランの量があまり多くできな
い場合がある。従って、所望される微多孔化に必要な微
細ポリシロキサン粒子の含有量に一回の押出操作では至
らない場合には、押出物を再度、原料として押出機に供
給し、アルコキシシラン及び水を溶融混合する操作を繰
り返せばよい。
【0023】上記製造方法における加水分解反応をより
円滑に行うには、反応を塩基性化合物の存在下で行うの
が好ましい。その際、塩基性化合物は、加水分解反応に
対して触媒活性を有するものが何ら制限なく使用でき
る。具体的には、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、などの第
4級アンモニウム塩基類、トリメチルアミンなどの脂肪
族のアミン類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウムなどの1族、2族のカルボン酸塩及びそれ
らの混合物等が挙げられ、特にステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウムなどの1族、2族のカルボ
ン酸塩を用いるのが好ましい。この塩基性化合物の配合
量は、ポリオレフィン100重量部に対して、0.01
〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部が適当で
ある。
【0024】一方、水の混合量は、加水分解反応効率を
勘案すれば、ポリオレフィン100重量部に対して、1
〜10重量部、好ましくは2〜5重量部が適当である。
【0025】以上の加水分解反応の後、冷却されたポリ
オレフィン組成物の乾燥するのが一般的である。乾燥
は、通常の乾燥器を用い100〜120℃で1〜24時
間行えばよい。
【0026】また、ポリオレフィンの溶融物中で微細粒
子を合成する別の方法としては、ポリオレフィンの溶融
物中でビニルモノマー、架橋剤及びラジカル重合開始剤
を混合させる方法が挙げられる。それにより、上記ビニ
ルモノマー及び架橋剤が架橋を形成しながら重合し微細
ビニル重合体粒子が合成される。その際、ビニルモノマ
ーと架橋剤はポリオレフィンの溶融物と相溶するが、生
成する粒子はポリオレフィンと相溶せずに相分離を生じ
る。しかも架橋剤の使用が相分離を促進する。さらに、
非常に粘性であるポリオレフィンの溶融物中でのビニル
モノマーと架橋剤の拡散速度は非常に小さく、ラジカル
重合開始剤に由来するポリマーラジカルの成長は制約さ
れ、ポリマーラジカル自身が架橋ポリマー中にトラップ
されることも考えられる。その結果、生成した微細ビニ
ル重合体粒子は、平均粒子径が0.01〜0.1μmの
微小なものとなり、実質的に凝集粒を形成することなく
ポリオレフィン組成物中に良好に分散している。なお、
上記微細ビニル重合体粒子は、ポリマー中でモノマーお
よび架橋剤をラジカル重合させたものである以上、グラ
フト重合が生じていることが考えられるが、詳細は不明
である。
【0027】本発明においてビニルモノマーは、ビニル
基を有する公知のものが特に制限なく使用できる。この
うち耐熱性の高いものが好ましい。例えば、スチレン、
ビニルトルエン等の芳香族系モノマー、アルキルアクリ
レート、アルキルメタクリレート、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタアクリレート等のアクリル系モノ
マー、N−フェニルマレイミド、N−アルキルマレイミ
ド等のマレイミド系モノマー、無水マレイン酸などが単
独、もしくは混合物として使用できる。上記モノマーの
アルキル基としては、炭素数1〜5のものが好ましい。
【0028】架橋剤としては、ジビニルベンゼンがもっ
とも一般的であるが、1,1´スチリルエタン、1,2
−ジスチリルエタン、トリビニルベンゼン、エチレング
リコールジメタアクリレートなどの公知のものが制限な
く使用できる。使用するポリオレフィンやビニルモノマ
ーとの組み合わせは、その相溶性および溶融混練に必要
な温度に対する耐熱性を考慮して、実験的に確認の上、
選択すればよい。また、該架橋剤を前記ビニルモノマー
と兼ねて使用しても良い。
【0029】上記ラジカル重合開始剤としては、通常の
ラジカル重合開始剤が使用できるが、重合温度すなわち
ポリマーの溶融混練温度を考慮して選択すればよい。例
えば、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルオキサイ
ド、ジ−t−ブチルオキサイド、ジイソプロピルベンゼ
ンハイドロパーオキサイド等が挙げられる。
【0030】上記方法において、ビニルモノマーの配合
量は、ポリオレフィン100重量部に対し1〜10重量
部とするのが好ましい。
【0031】架橋剤の配合比は、特に制限されるもので
はないが、ポリオレフィン100重量部に対し0.03
〜2重量部、さらに好ましくは0.03〜1.5重量部
が好適である。
【0032】また、ラジカル重合開始剤の配合比は、ポ
リオレフィン100重量部に対し、0.01〜0.56
重量部、さらに好ましくは0.01〜0.7重量部が良
好である。
【0033】上記ポリオレフィンとビニルモノマー、架
橋剤及びラジカル重合開始剤との溶融混練は、ニーダー
または押出機を用いるのが好ましい。特に、供給したポ
リマーがスクリューで溶融混練されながら押出される過
程の温度は、通常、160〜250℃が好ましい。
【0034】本発明では、以上のような方法により得ら
れた、微細粒子が実質的に凝集粒を形成することなく分
散したポリオレフィン組成物を繊維状に成形し延伸す
る。
【0035】繊維状物への成形は、特に制限されるもの
ではないが一般に、公知の小さな孔を1個または多数個
有する繊維製造用ノズルを具備した押出機を用いる押出
し成形法が好ましい。
【0036】そして、さらに得られた繊維状物の延伸
は、一般的に、二対のネルソンロールやゴデッドロール
等の回転速度比の違いにより一軸延伸する方法等で行わ
れる。また、本発明の微多孔性繊維を得るための延伸倍
率は特に限定されるものではないが、一般的には3〜2
0倍、好ましくは5〜15倍である。上記延伸倍率にお
いて特に、微孔の生成が十分になり、大きな全細孔比表
面積を有し良好な吸着性能を有するものが製造できる。
また、延伸時に繊維が切断するトラブルも生じ難いもの
となる。
【0037】延伸温度は、一般に常温以上ポリオレフィ
ンの融点以下、特に融点より10〜100℃低い温度が
好ましい。延伸温度がポリオレフィンの融点より10℃
低いと、延伸は容易にできるが微多孔の生成が低下する
傾向があり、さらには生成した微多孔が熱で潰れたりす
る場合も生じる。逆にポリオレフィンの融点より100
℃以上低い延伸温度では前記した延伸倍率が達成し難
く、切断する頻度も増してくる。
【0038】上記の延伸によって得られた微多孔性繊維
は更に緊張下に熱処理、例えば、前記延伸の温度以上融
点以下の温度で熱固定処理し、その後室温まで冷却して
目的物とすることが好ましい。また、接着性を改良する
目的でのコロナ放電処理や親水化処理あるいは疎水化処
理による表面処理を行うことは好ましい態様である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明の如く本発明で得られる微多
孔性ポリオレフィン繊維は、その材質が耐熱性、耐薬品
性、および強度に優れたポリオレフィンよりなり、平均
細孔径が0.01〜0.1μmと極めて微細であり、か
つ空隙率が1〜25%で全細孔比表面積が100〜20
0m2/gと大きく、良好な吸着能を有している。ま
た、伸度や破断強度等の強度も大きい。
【0040】従って、本発明で得られる微多孔性ポリオ
レフィン繊維は、除じん及び除菌のための超精密エアー
フィルター;廃水処理;食品工業、電子工業、製薬工業
におけるクリーンウォーター製造;各種の液/液分離等
に使用されるカートリッジフィルター用材料;さらに
は、精密ろ過、及び限外ろ過等の支持体としての用途に
好適に使用される。さらには、全細孔比表面積の大きい
ことを利用して通気性の良い衣料用繊維や、濾布不織布
としての利用も考えられる。
【0041】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため、以下、
実施例及び比較例を掲げて説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。尚、実施例および
比較例に示す微多孔性ポリオレフィン繊維の物性は以下
の方法により測定した値を示す。
【0042】(1)微細粒子の平均粒子径;日本電子
(株)製高分解能走査型電子顕微鏡を用いて撮影した微
多孔性繊維表面の写真5×5μmの視野に見られる全粒
子の直径を計り、平均粒子径を求めた。
【0043】(2)平均細孔径(μ);島津製作所
(株)製ポアサイザー9310を用い、水銀圧入式ポロ
シメーター法により測定した。
【0044】(3)全細孔比表面積(m2/g);島津
製作所(株)製ポアサイザー9310を用い、水銀圧入
式ポロシメーター法により測定した。
【0045】(4)空隙率(%);島津製作所(株)製
ポアサイザー9310を用い、水銀圧入式ポロシメータ
ー法により測定した。
【0046】(5)直径(μm);ハイロックス(株)
製マイクロハイスコープシステムDH−2200を用い
て測定した。
【0047】(6)デニール(g/9000m);長さ
9000m当たりの繊維の重量。
【0048】(7)伸度(%);島津製作所(株)製引
張試験機オートグラフ200を用い、試料長100m
m、引張速度300%/分で行った。
【0049】(8)破断強度(g/d);島津製作所
(株)製オートグラフ200を用い、試料長100m
m、引張速度300%/分で行った。
【0050】(9)ヤング率(g/d);島津製作所
(株)製オートグラフ200を用い、試料長100m
m、引張速度300%/分で行った。
【0051】(10)吸着量;イソプロピルアルコール
(試薬)と蒸留水が1:1の混合溶液に1gの繊維を1
時間浸漬して、繊維が吸着した溶液の量を重量変化から
算出した。なお、各実施例及び比較例の試験において、
吸着された液を調べた結果、ほとんどがイソプロピルア
ルコールであり、該アルコールが選択的に吸着されるこ
とが確認された。
【0052】実施例 1 表1に示すようなポリプロピレン、塩基性化合物を添加
・混合し、200℃において15mmφの2軸押出機を
用いてテトラエトキシシランをブレンドし、造粒した。
この際、テトラエトキシシランは富士テクノ工業(株)
製プランジャーポンプHYM−03型を用いて押出機の
途中へ圧入された。添加量はスクリューの回転速度と注
入速度のバランスを調整し、ポリプロピレン1kgに対
してテトラエトキシシランが250mLとなるようにコ
ントロールした。造粒されたペレットは室温でもテトラ
エトキシシランと相分離を起こさなかった。さらにこの
ペレットを同じ押出機に供給し、200℃で水を圧入す
ることでテトラエトキシシランの加水分解を行った。
【0053】得られたペレットを、スクリュー径40m
mφ、L/D=22の押出機に取付けた、直径0.7m
mの孔を198個有する繊維製造用ノズルより230〜
300℃で押出し、空冷リングに投入して冷却せしめ、
200m/分で引き取り未延伸繊維を得た。この未延伸
繊維を、回転速度の異なる2対の7本構成ゴデッドロー
ル間で150℃にて延伸倍率6倍に一軸延伸し、微多孔
性繊維を得た。
【0054】得られた微多孔性繊維の表面を日本電子
(株)製高分解能走査型電子顕微鏡により観察したとこ
ろ、微細粒子は、一様に分散しており凝集粒は存在して
いなかった。また、各々の条件、及び得られた微多孔性
繊維の物性を表2に示した。
【0055】実施例 2 ポリプロピレンとテトラエトキシシランとを混合する際
に塩基性化合物を添加せず、加水分解時において、水の
代わりに、0.2%テトラエトキシアンモニウムヒドロ
キシド水溶液を圧入する以外は、実施例1と同様の操作
を行い微多孔性繊維を得た。
【0056】得られた微多孔性繊維の表面を観察したと
ころ、微細粒子は、一様に分散しており凝集粒は存在し
ていなかった。また、その性質は表2のとうりであっ
た。
【0057】実施例 3 ポリプロピレン(MFI,1.5)10kgにステアリ
ン酸マグネシウム150g、テトラエトキシシランを
2.5Lを混合した後、押出機で造粒した以外は、実施
例1と同様の操作を行い微多孔性繊維を得た。
【0058】得られた微多孔性繊維の表面を観察したと
ころ、微細粒子は、一様に分散しており凝集粒は存在し
ていなかった。また、その性質は表2のとうりであっ
た。
【0059】実施例 4〜7 表1に示すような塩基性化合物の配合量で、実施例1と
同様の操作を行い微多孔性繊維を得た。
【0060】得られた微多孔性繊維の表面を観察したと
ころ、微細粒子は、一様に分散しており凝集粒は存在し
ていなかった。また、その性質は表2のとうりであっ
た。
【0061】実施例 8 テトラエトキシシランの代わりに、ジエチルジエトキシ
シランを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行
い、微多孔性繊維を得た。得られた微多孔性繊維の表面
を観察したところ、微細粒子は一様に分散しており凝集
粒は存在していなかった。また、その性質は表2のとう
りであった。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】実施例 9〜12 表3に示すようなポリプロピレン、ビニルモノマー、架
橋剤、およびラジカル重合開始剤よりなる組成物をスー
パーミキサーで5分間混合した後、2軸押出機により2
00℃でストランド状に押出し、ペレット状に切断し
た。得られたペレットを、スクリュー径40mmφ、L
/D=22の押出機に取付けた、直径0.7mmの孔を
198個有する繊維製造用ノズルより、250℃で押出
した。次いで、押出物を、空冷リングに投入して冷却せ
しめ、200m/分で引き取り未延伸繊維を得た。この
未延伸繊維を、回転速度の異なる2対の7本構成ゴデッ
ドロール間で150℃にて延伸倍率10〜12倍に一軸
延伸し、微多孔性繊維を得た。 得られた微多孔性繊維
の表面を観察したところ、微細粒子は、一様に分散して
おり凝集粒は存在していなかった。また、その性質は表
4のとうりである。
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】比較例 1 表5に示すようなポリプロピレン(MFI,1.2)1
0kg、粒径3μmの炭酸カルシウム15kg、分散可
塑剤として末端OH化ポリブタジエン0.2kgをスー
パーミキサーで混合し、2軸の押出機を用いて230℃
でペレット化した。得られたペレを用い、実施例1と同
様に未延伸繊維を成形した後1軸延伸を行ない、微多孔
性繊維を得た。
【0068】得られた微多孔性繊維の表面を観察したと
ころ、微細粒子は、部分的に凝集していた。また、その
性質は表6のとうりである。
【0069】比較例 2 表5に示すようなポリプロピレン(MFI,1.2)1
0kg、粒径0.08μmの炭酸カルシウム15kg、
分散可塑剤として末端OH化ポリブタジエン0.2kg
をスーパーミキサーで混合し、2軸の押出機を用いて2
30℃でペレット化した。得られたペレットを用い、実
施例1と同様に未延伸繊維を成形した後1軸延伸を行な
い、微多孔性繊維を得た。
【0070】得られた微多孔性繊維の表面を観察したと
ころ、微細粒子は、単独で分散しているものの他に、平
均して単独粒子10個程度の凝集粒が約60%存在して
いた。また、その性質は表6のとうりである。
【0071】比較例 3 ポリプロピレン(MFI,1.2)のペレットを用い、
実施例1と同様に未延伸繊維を得、実施例1と同様に一
軸延伸して繊維を得た。
【0072】得られた繊維の性質は表6のとうりであ
る。
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 23:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が0.01〜0.1μmの微細
    粒子が実質的に凝集粒を形成することなく分散したポリ
    オレフィン組成物よりなり、平均孔径が0.005〜
    0.1μmの連通孔を有し、空隙率が1〜25%であ
    り、全細孔比表面積が40〜200m2/gであり、延
    伸により分子配向されてなる微多孔性ポリオレフィン繊
    維。
  2. 【請求項2】ポリオレフィンの溶融物中で平均粒子径が
    0.01〜0.1μmの微細粒子を合成し、得られた上
    記微細粒子が実質的に凝集粒を形成することなく分散し
    たポリオレフィン組成物を繊維状に成形し延伸すること
    を特徴とする微多孔性ポリオレフィン繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】ポリオレフィンの溶融物中でアルコキシシ
    ランと水とを混合させることにより、平均粒子径が0.
    01〜0.1μmの微細ポリシロキサン粒子を合成し、
    得られた上記微細ポリシロキサン粒子が実質的に凝集粒
    を形成することなく分散したポリオレフィン組成物を繊
    維状に成形し延伸することを特徴とする請求項2記載の
    微多孔性ポリオレフィン繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】ポリオレフィンの溶融物中でビニルモノマ
    ー、架橋剤及びラジカル重合開始剤を混合させることに
    より、平均粒子径が0.01〜0.1μmの微細ビニル
    重合体粒子を合成し、得られた上記微細ビニル重合体粒
    子が実質的に凝集粒を形成することなく分散したポリオ
    レフィン組成物を繊維状に成形し延伸することを特徴と
    する請求項2記載の微多孔性ポリオレフィン繊維の製造
    方法。
JP9062563A 1997-03-17 1997-03-17 微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法 Pending JPH10259519A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9062563A JPH10259519A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法
DE19882204T DE19882204B4 (de) 1997-03-17 1998-03-16 Verfahren zur Herstellung eines porösen Polyolefinmaterials
US09/381,223 US6245270B1 (en) 1997-03-17 1998-03-16 Process for the production of porous polyolefin
PCT/JP1998/001100 WO1998041572A1 (fr) 1997-03-17 1998-03-16 Procede de production de polyolefine poreuse

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9062563A JPH10259519A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10259519A true JPH10259519A (ja) 1998-09-29

Family

ID=13203886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9062563A Pending JPH10259519A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6245270B1 (ja)
JP (1) JPH10259519A (ja)
DE (1) DE19882204B4 (ja)
WO (1) WO1998041572A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013141033A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 東レ株式会社 ポリメチルペンテン複合繊維またはポリメチルペンテン多孔質繊維およびそれらからなる繊維構造体
KR20190115030A (ko) * 2017-02-28 2019-10-10 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 다공성 섬유를 형성하기 위한 기술

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1228140B1 (en) 1999-09-01 2007-01-03 ExxonMobil Chemical Patents Inc. Breathable films and method for making
CN1236508C (zh) * 1999-11-10 2006-01-11 宇部兴产株式会社 电池隔膜和锂二次电池
DE10040778C2 (de) * 2000-08-21 2002-11-21 Daramic Inc Fische anlockende Duft-und Lockkörper auf Basis von porösem, thermoplastischen Kunststoff
EP1325332B1 (en) * 2000-10-03 2006-12-20 Minerva Biotechnologies Corporation Magnetic in situ dilution
CN103168375A (zh) * 2010-08-02 2013-06-19 赛尔格有限责任公司 高熔温微孔锂离子可充电电池的隔板及其制备与使用方法
KR101514901B1 (ko) * 2010-10-06 2015-04-23 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 폴리올레핀계 수지 다공 필름
US8802272B2 (en) * 2010-11-29 2014-08-12 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Method of producing polyolefin microporous membrane and separator for lithium ion battery
EP2469623A1 (en) * 2010-12-24 2012-06-27 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Polyolefin microporous membrane and separator for lithium ion battery
PL2660277T3 (pl) 2010-12-28 2019-01-31 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Poliolefinowa porowata membrana i sposób jej wytwarzania

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1311886C (en) * 1986-06-12 1992-12-29 Satoshi Nagou Microporous film and process for production thereof
JPH01293102A (ja) * 1988-05-23 1989-11-27 Tokuyama Soda Co Ltd 微多孔性中空糸膜及びその製造方法
KR0147284B1 (ko) * 1989-01-27 1998-08-17 스즈끼 세이지 다공성 필름 및 그의 제조방법
JPH07289829A (ja) 1994-04-27 1995-11-07 Tokuyama Corp 筒状フィルター
JPH09157944A (ja) 1995-12-14 1997-06-17 Tokuyama Corp 微多孔性繊維
JP3485704B2 (ja) 1995-12-14 2004-01-13 株式会社トクヤマ 微多孔性繊維

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013141033A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 東レ株式会社 ポリメチルペンテン複合繊維またはポリメチルペンテン多孔質繊維およびそれらからなる繊維構造体
KR20190115030A (ko) * 2017-02-28 2019-10-10 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 다공성 섬유를 형성하기 위한 기술
US11724002B2 (en) 2017-02-28 2023-08-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Technique for forming porous fibers

Also Published As

Publication number Publication date
US6245270B1 (en) 2001-06-12
DE19882204T1 (de) 2000-02-10
DE19882204B4 (de) 2005-07-14
WO1998041572A1 (fr) 1998-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1159809A (en) Sorbent-loaded textile fibers and films and methods of fabricating same
JPH0582248B2 (ja)
JPH10259519A (ja) 微多孔性ポリオレフィン繊維及びその製造方法
CN1331725A (zh) 可润湿的聚丙烯组合物及其制备方法
US7019073B2 (en) Method for preparing cyclodextrin-polyolefin blends and products made therefrom
CN114427124B (zh) 一种抗菌阻燃聚丙烯纤维组合物及其制备方法和纤维、无纺布
CN1147352C (zh) 聚偏氟乙烯树脂多孔膜及其制备方法
CN1525985A (zh) 发泡聚丙烯颗粒组合物
KR101195187B1 (ko) 흡유성 가교 고분자 및 그의 제조방법
JP3485704B2 (ja) 微多孔性繊維
JPH10287758A (ja) 微多孔性ポリオレフィンフィルム及びその製造方法
JPS6046137B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
CN1196742C (zh) 防粘结剂母料
CN115260646B (zh) 一种阻燃抗菌热塑性树脂组合物及其制备方法和应用
CN1161405C (zh) 生产聚烯烃基树脂组合物的方法
CN118994833B (zh) 一种聚烯烃成核剂复配物及其制备方法
JP2000159919A (ja) ポリオレフィン製微多孔体の製造方法
CN116063773B (zh) 聚丙烯组合物及其制备方法与应用、聚烯烃微孔透气膜
JPH03255114A (ja) グラフト変性オレフィン共重合体の製造法
JPH07213945A (ja) フィルター
JP2857100B2 (ja) ポリプロピレン繊維及びその製造方法
JP4159182B2 (ja) 異型押出成形用樹脂組成物
JP2000159826A (ja) ポリオレフィン組成物の製造方法
JP2001011314A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法及びその成形体
JP2000230083A (ja) ポリオレフィン樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051122