JPH10256809A - 電子同調型有極フィルタ - Google Patents
電子同調型有極フィルタInfo
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- JPH10256809A JPH10256809A JP5368397A JP5368397A JPH10256809A JP H10256809 A JPH10256809 A JP H10256809A JP 5368397 A JP5368397 A JP 5368397A JP 5368397 A JP5368397 A JP 5368397A JP H10256809 A JPH10256809 A JP H10256809A
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 6
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- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
- Networks Using Active Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小形で通過帯域近傍に急峻な減衰極を有し、
その減衰極の位置が電子制御可能な電子同調型有極フィ
ルタの提供を目的とする。 【解決手段】 移相量が調整可能な可変移相器102と
減衰量が調整可能な可変減衰器103を従続接続した補
助回路110を、それぞれ接続回路104、105を介
して帯域通過フィルタ101に接続するとともに、可変
移相器102と可変減衰器103を能動素子を用いて構
成することで変化量を電子制御可能とする。入力端子1
06から帯域通過フィルタ101を経て出力端子107
に至る信号に対して、可変移相器102と可変減衰器1
03を経て出力端子101に至る信号が同振幅、逆位相
となる周波数において減衰極を生じる。移相量と減衰量
が電子制御可能であることから減衰極の周波数を容易に
調整できる。また、可変移相器102と可変減衰器10
3はIC化が可能であり小形化できる。
その減衰極の位置が電子制御可能な電子同調型有極フィ
ルタの提供を目的とする。 【解決手段】 移相量が調整可能な可変移相器102と
減衰量が調整可能な可変減衰器103を従続接続した補
助回路110を、それぞれ接続回路104、105を介
して帯域通過フィルタ101に接続するとともに、可変
移相器102と可変減衰器103を能動素子を用いて構
成することで変化量を電子制御可能とする。入力端子1
06から帯域通過フィルタ101を経て出力端子107
に至る信号に対して、可変移相器102と可変減衰器1
03を経て出力端子101に至る信号が同振幅、逆位相
となる周波数において減衰極を生じる。移相量と減衰量
が電子制御可能であることから減衰極の周波数を容易に
調整できる。また、可変移相器102と可変減衰器10
3はIC化が可能であり小形化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、UHF帯、マイク
ロ波帯、ミリ波帯等の高周波領域で用いられるフィル
タ、特に移動体通信の基地局に好適な高周波用フィルタ
に関するものである。
ロ波帯、ミリ波帯等の高周波領域で用いられるフィル
タ、特に移動体通信の基地局に好適な高周波用フィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信端末の無線部に用いられる高
周波用フィルタには、小形、軽量であることが要求され
る。同様に基地局用フィルタも小形、軽量であることは
必要であるが、複数の送信波を共通増幅器により増幅し
て送信する、あるいは複数の受信波を選択性よく受信す
るためには、隣接チャネルおよび通過帯域近傍の減衰特
性を急峻にすることがより重要となる。
周波用フィルタには、小形、軽量であることが要求され
る。同様に基地局用フィルタも小形、軽量であることは
必要であるが、複数の送信波を共通増幅器により増幅し
て送信する、あるいは複数の受信波を選択性よく受信す
るためには、隣接チャネルおよび通過帯域近傍の減衰特
性を急峻にすることがより重要となる。
【0003】以下に従来のこの種のフィルタについて説
明する。図6は従来のフィルタの一例を示した回路図で
ある。このフィルタは、2個の共振器11、12をイン
ダクタンス13で結合するとともに、それぞれを容量1
4、15を介して入力端子16と出力端子17に結合し
た2段の帯域通過フィルタとなっている。この帯域通過
フィルタの入力端子16と出力端子17の間に容量から
なる補助回路18を設けることで、通過帯域の両側に減
衰極を設けたフィルタが構成できる。この補助回路18
は、従来、容量やインダクタなどの集中定数素子や平行
結合線路などの分布定数素子といった受動素子のみによ
って構成されている。このような構成により、このフィ
ルタは高周波領域において通過帯域近傍に減衰極を有す
る帯域通過フィルタとして動作する。
明する。図6は従来のフィルタの一例を示した回路図で
ある。このフィルタは、2個の共振器11、12をイン
ダクタンス13で結合するとともに、それぞれを容量1
4、15を介して入力端子16と出力端子17に結合し
た2段の帯域通過フィルタとなっている。この帯域通過
フィルタの入力端子16と出力端子17の間に容量から
なる補助回路18を設けることで、通過帯域の両側に減
衰極を設けたフィルタが構成できる。この補助回路18
は、従来、容量やインダクタなどの集中定数素子や平行
結合線路などの分布定数素子といった受動素子のみによ
って構成されている。このような構成により、このフィ
ルタは高周波領域において通過帯域近傍に減衰極を有す
る帯域通過フィルタとして動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した上記従来の有極フィルタでは、減衰極の発生周波
数が補助回路によって一義的に決定され、補助回路を変
更することなく任意の箇所に減衰極を変化させることは
できないため、同一周波数帯のシステムであってもチャ
ネル間隔等の条件が異なる場合、フィルタ自体を設計変
更しなければならないという課題を有していた。
示した上記従来の有極フィルタでは、減衰極の発生周波
数が補助回路によって一義的に決定され、補助回路を変
更することなく任意の箇所に減衰極を変化させることは
できないため、同一周波数帯のシステムであってもチャ
ネル間隔等の条件が異なる場合、フィルタ自体を設計変
更しなければならないという課題を有していた。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、小形で通過帯域近傍に急峻な減衰極を有し、その減
衰極の位置が電子制御可能な電子同調型有極フィルタを
提供することを目的とするものである。
で、小形で通過帯域近傍に急峻な減衰極を有し、その減
衰極の位置が電子制御可能な電子同調型有極フィルタを
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、移相量が調整可能な可変移相器と減衰量
が調整可能な可変減衰器と帯域通過フィルタと2つの接
続回路を備え、従続接続された可変移相器と可変減衰器
からなる補助回路をそれぞれ接続回路を介して帯域通過
フィルタの入力部と出力部の間に接続するとともに、可
変移相器と可変減衰器を能動素子を用いて構成したもの
であり、これにより、小形で通過帯域近傍に急峻な減衰
極を有し、その減衰極の位置が電子制御可能な電子同調
型有極フィルタを提供することができる。
に、本発明は、移相量が調整可能な可変移相器と減衰量
が調整可能な可変減衰器と帯域通過フィルタと2つの接
続回路を備え、従続接続された可変移相器と可変減衰器
からなる補助回路をそれぞれ接続回路を介して帯域通過
フィルタの入力部と出力部の間に接続するとともに、可
変移相器と可変減衰器を能動素子を用いて構成したもの
であり、これにより、小形で通過帯域近傍に急峻な減衰
極を有し、その減衰極の位置が電子制御可能な電子同調
型有極フィルタを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、移相量が調整可能な可変移相器と、減衰量が調整可
能な可変減衰器と、帯域通過フィルタと、2つの接続回
路を備え、補助回路を構成する従続接続された前記可変
移相器と前記可変減衰器を、それぞれ前記接続回路を介
して前記帯域通過フィルタの入力部と出力部の間に接続
するとともに、前記可変移相器と前記可変減衰器を能動
素子を用いて構成した電子同調型有極フィルタであり、
変化量を電子制御することができるという作用を有す
る。また、可変移相器と可変減衰器を従属接続した補助
回路は、主として能動素子により構成され、IC化が容
易に可能なのでフィルタ全体が小形化でき、さらに帯域
通過フィルタの構成に依らないことから、汎用のICを
構成できるという作用を有する。
は、移相量が調整可能な可変移相器と、減衰量が調整可
能な可変減衰器と、帯域通過フィルタと、2つの接続回
路を備え、補助回路を構成する従続接続された前記可変
移相器と前記可変減衰器を、それぞれ前記接続回路を介
して前記帯域通過フィルタの入力部と出力部の間に接続
するとともに、前記可変移相器と前記可変減衰器を能動
素子を用いて構成した電子同調型有極フィルタであり、
変化量を電子制御することができるという作用を有す
る。また、可変移相器と可変減衰器を従属接続した補助
回路は、主として能動素子により構成され、IC化が容
易に可能なのでフィルタ全体が小形化でき、さらに帯域
通過フィルタの構成に依らないことから、汎用のICを
構成できるという作用を有する。
【0008】本発明の請求項2から4に記載の発明は、
帯域通過フィルタを接続する接続回路として、容量、イ
ンダクタまたはストリップラインによる平行結合線路等
の分布結合回路を用いたものであり、請求項1記載の発
明と同様の作用を有する。
帯域通過フィルタを接続する接続回路として、容量、イ
ンダクタまたはストリップラインによる平行結合線路等
の分布結合回路を用いたものであり、請求項1記載の発
明と同様の作用を有する。
【0009】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1から4に記載の発明において、帯域通過フィルタを誘
電体同軸共振器やストリップ線路共振器等の共振器結合
型のフィルタを用いたものであり、請求項1記載の発明
と同様の作用を有する。
1から4に記載の発明において、帯域通過フィルタを誘
電体同軸共振器やストリップ線路共振器等の共振器結合
型のフィルタを用いたものであり、請求項1記載の発明
と同様の作用を有する。
【0010】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1から5に記載の発明において、可変減衰器をPINダ
イオードと、このPINダイオードにバイアス電流を供
給するバイアス回路により構成したものであり、このP
INダイオードに流れるバイアス電流を変化させること
によりPINダイオードの抵抗値が変化するので、この
特性を利用して減衰量を電子制御できるという作用を有
する。
1から5に記載の発明において、可変減衰器をPINダ
イオードと、このPINダイオードにバイアス電流を供
給するバイアス回路により構成したものであり、このP
INダイオードに流れるバイアス電流を変化させること
によりPINダイオードの抵抗値が変化するので、この
特性を利用して減衰量を電子制御できるという作用を有
する。
【0011】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1から5に記載の発明において、可変減衰器をデュアル
ゲートFETと、このデュアルゲートFETのバイアス
電圧を決めるバイアス回路により構成したものであり、
このデュアルゲートFETのゲート電圧を変化させるこ
とによりデュアルゲートFETを通過する信号の減衰量
が変化するので、この特性を利用して減衰量を電子制御
できるという作用を有する。
1から5に記載の発明において、可変減衰器をデュアル
ゲートFETと、このデュアルゲートFETのバイアス
電圧を決めるバイアス回路により構成したものであり、
このデュアルゲートFETのゲート電圧を変化させるこ
とによりデュアルゲートFETを通過する信号の減衰量
が変化するので、この特性を利用して減衰量を電子制御
できるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1から7に記載の発明において、可変移相器を2つの平
衡変調器と90度分配器と同相合成器から構成されたア
ームストロング型移相器により構成し、前記90度分配
器により入力信号を90度の位相差を持つ2つの信号に
分配した後に前記平衡変調器によりそれぞれ所望の移相
量の正弦関数及び余弦関数に比例した振幅変調を施し、
その後に前記同相合成器で合成することで位相量を電子
制御可能とし、位相変化量が360度以上にわたり連続
して可変でき、周波数に依存しない一定の移相量が得ら
れるという作用を有する。
1から7に記載の発明において、可変移相器を2つの平
衡変調器と90度分配器と同相合成器から構成されたア
ームストロング型移相器により構成し、前記90度分配
器により入力信号を90度の位相差を持つ2つの信号に
分配した後に前記平衡変調器によりそれぞれ所望の移相
量の正弦関数及び余弦関数に比例した振幅変調を施し、
その後に前記同相合成器で合成することで位相量を電子
制御可能とし、位相変化量が360度以上にわたり連続
して可変でき、周波数に依存しない一定の移相量が得ら
れるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項9記載の発明は、請求項1
から7に記載の発明において、可変移相器をバラクタダ
イオードとサーキュレータと前記バラクタダイオードに
バイアス電圧を与えるバイアス回路により構成し、前記
サーキュレータへの入力信号が出力されるポートに前記
バラクタダイオードを付加し、前記バラクタダイオード
からの反射波を前記サーキュレータの残りの端子から出
力信号として取り出すことにより、バイアス電圧を制御
して前記バラクタダイオードの容量を変化させることに
より移相量を電子制御できるという作用を有する。
から7に記載の発明において、可変移相器をバラクタダ
イオードとサーキュレータと前記バラクタダイオードに
バイアス電圧を与えるバイアス回路により構成し、前記
サーキュレータへの入力信号が出力されるポートに前記
バラクタダイオードを付加し、前記バラクタダイオード
からの反射波を前記サーキュレータの残りの端子から出
力信号として取り出すことにより、バイアス電圧を制御
して前記バラクタダイオードの容量を変化させることに
より移相量を電子制御できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1から7に記載の発明において、可変移相器を2つの
バラクタダイオードと90度ハイブリッド回路と前記2
つのバラクタダイオードにバイアス電圧を与えるバイア
ス回路により構成し、前記90度ハイブリッド回路の隣
り合う2つのアイソレーションポートを入力端子および
出力端子とし、残りの2つの端子に前記バラクタダイオ
ードを付加したものであり、前記入力端子からの入力信
号は分配されて前記バラクタダイオードの接続された2
つの端子に至り、前記バラクタダイオードによる反射波
が合成されて前記出力端子から出力されるが、前記バイ
アス回路により前記バラクタダイオードのバイアス電圧
を制御して容量を変化させることにより移相量を電子制
御できるという作用を有する。
項1から7に記載の発明において、可変移相器を2つの
バラクタダイオードと90度ハイブリッド回路と前記2
つのバラクタダイオードにバイアス電圧を与えるバイア
ス回路により構成し、前記90度ハイブリッド回路の隣
り合う2つのアイソレーションポートを入力端子および
出力端子とし、残りの2つの端子に前記バラクタダイオ
ードを付加したものであり、前記入力端子からの入力信
号は分配されて前記バラクタダイオードの接続された2
つの端子に至り、前記バラクタダイオードによる反射波
が合成されて前記出力端子から出力されるが、前記バイ
アス回路により前記バラクタダイオードのバイアス電圧
を制御して容量を変化させることにより移相量を電子制
御できるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1から10に記載の発明において、可変移相器と可変
減衰器が直列に接続された補助回路を、帯域通過フィル
タの入力部と出力部の間にそれぞれ接続回路を介して複
数並列に接続して構成したものであり、前記補助回路を
複数並列に接続することにより通過域近傍に複数の減衰
極を発生させるという作用を有する。
項1から10に記載の発明において、可変移相器と可変
減衰器が直列に接続された補助回路を、帯域通過フィル
タの入力部と出力部の間にそれぞれ接続回路を介して複
数並列に接続して構成したものであり、前記補助回路を
複数並列に接続することにより通過域近傍に複数の減衰
極を発生させるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項1から11に記載の発明において、帯域通過フィルタ
を3つ以上の共振器により構成し、可変移相器と可変減
衰器が従続接続された補助回路を前記帯域通過フィルタ
を構成する任意の2つの共振器にそれぞれ接続回路を介
して接続したものであり、前記補助回路を接続する共振
器の組み合わせを変えることによっても減衰極の位置を
変化させられるという作用を有する。
項1から11に記載の発明において、帯域通過フィルタ
を3つ以上の共振器により構成し、可変移相器と可変減
衰器が従続接続された補助回路を前記帯域通過フィルタ
を構成する任意の2つの共振器にそれぞれ接続回路を介
して接続したものであり、前記補助回路を接続する共振
器の組み合わせを変えることによっても減衰極の位置を
変化させられるという作用を有する。
【0017】本発明の電子同調型有極フィルタは、補助
回路に大電力信号は通過せず、能動回路に対する耐電力
特性は要求されないため、特に基地局用のフィルタとし
て好適である。
回路に大電力信号は通過せず、能動回路に対する耐電力
特性は要求されないため、特に基地局用のフィルタとし
て好適である。
【0018】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態を示
している。図1において、101は帯域通過フィルタ、
102は移相量が電子制御可能な可変移相器、103は
減衰量が電子制御可能な可変減衰器、104、105は
可変移相器102と可変減衰器103からなる補助回路
110と帯域通過フィルタ101を接続する接続回路、
106は入力端子、107は出力端子、108、109
は可変移相器102と可変減衰器103の変化量をそれ
ぞれ制御する制御端子である。
ら図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態を示
している。図1において、101は帯域通過フィルタ、
102は移相量が電子制御可能な可変移相器、103は
減衰量が電子制御可能な可変減衰器、104、105は
可変移相器102と可変減衰器103からなる補助回路
110と帯域通過フィルタ101を接続する接続回路、
106は入力端子、107は出力端子、108、109
は可変移相器102と可変減衰器103の変化量をそれ
ぞれ制御する制御端子である。
【0019】以上のように構成された電子同調形有極フ
ィルタについて、以下その動作を図1を用いて説明す
る。入力端子106から入力された信号は、帯域通過フ
ィルタ101を通る第1のパスと、接続回路104、可
変移相器102、可変減衰器103、接続回路105の
順に通過する第2のパスを経て出力端子107に至る。
ここで、第1のパスを通った信号と第2のパスを通った
信号の振幅が同じで位相が180度シフトしているとい
う条件を満足する周波数では、2つのパスを通った信号
が互いに打ち消し合うので出力端子107には現れな
い。即ちこの周波数において減衰極が生じる。可変移相
器102と可変減衰器103は、その移相量と減衰量が
制御端子108、109によって任意に変化させられる
ことから、減衰極が発生する条件を満足する周波数を任
意に設定できる。言い換えれば、減衰極の発生位置が自
由に電子制御可能となる。
ィルタについて、以下その動作を図1を用いて説明す
る。入力端子106から入力された信号は、帯域通過フ
ィルタ101を通る第1のパスと、接続回路104、可
変移相器102、可変減衰器103、接続回路105の
順に通過する第2のパスを経て出力端子107に至る。
ここで、第1のパスを通った信号と第2のパスを通った
信号の振幅が同じで位相が180度シフトしているとい
う条件を満足する周波数では、2つのパスを通った信号
が互いに打ち消し合うので出力端子107には現れな
い。即ちこの周波数において減衰極が生じる。可変移相
器102と可変減衰器103は、その移相量と減衰量が
制御端子108、109によって任意に変化させられる
ことから、減衰極が発生する条件を満足する周波数を任
意に設定できる。言い換えれば、減衰極の発生位置が自
由に電子制御可能となる。
【0020】図2は可変減衰器103の例を示してい
る。図2(a)はPINダイオード201を用いた可変
減衰器103の回路例であり、アノード側と制御端子2
02の間に抵抗と容量からなるバイアス回路を設けてい
る。203は減衰器入力端子、204は減衰器出力端子
である。制御端子202の電圧を高くすると、PINダ
イオード201に流れる直流バイアス電流が大きくな
り、PINダイオード201の抵抗値が小さくなるた
め、減衰量が小さくなるという動作をする。
る。図2(a)はPINダイオード201を用いた可変
減衰器103の回路例であり、アノード側と制御端子2
02の間に抵抗と容量からなるバイアス回路を設けてい
る。203は減衰器入力端子、204は減衰器出力端子
である。制御端子202の電圧を高くすると、PINダ
イオード201に流れる直流バイアス電流が大きくな
り、PINダイオード201の抵抗値が小さくなるた
め、減衰量が小さくなるという動作をする。
【0021】図2(b)はデュアルゲートFET203
を用いた可変減衰器103の例である。第1ゲートと減
衰器入力端子203の間に容量と抵抗からなるバイアス
回路を設け、ドレイン端子を減衰器出力端子204に接
続し、第2ゲートに制御端子202を接続している。制
御端子202によりデュアルゲートFETの第2ゲート
電圧を変化させることで減衰量が変化する。この回路は
入力インピーダンスの変化が小さく、逆方向伝達量を小
さくできるという特長も有する。
を用いた可変減衰器103の例である。第1ゲートと減
衰器入力端子203の間に容量と抵抗からなるバイアス
回路を設け、ドレイン端子を減衰器出力端子204に接
続し、第2ゲートに制御端子202を接続している。制
御端子202によりデュアルゲートFETの第2ゲート
電圧を変化させることで減衰量が変化する。この回路は
入力インピーダンスの変化が小さく、逆方向伝達量を小
さくできるという特長も有する。
【0022】図3は可変移相器102の例を示してい
る。図3(a)は2つの平衡変調器301、302を用
いたアームストロング形移相器であり、90度ハイブリ
ッド回路303により移相器入力端子305からの入力
信号を90度の位相差を持つ2つの信号に分配した後、
平衡変調器301、302によりそれぞれ所望の移相量
の正弦関数および余弦関数に比例した振幅変調を施し、
その後に同相ハイブリッド回路304で合成すること
で、位相変化量が360度以上にわたり連続して可変し
た信号を移相器出力端子306から得ることができ、周
波数に依存しない一定の移相量が得られる。
る。図3(a)は2つの平衡変調器301、302を用
いたアームストロング形移相器であり、90度ハイブリ
ッド回路303により移相器入力端子305からの入力
信号を90度の位相差を持つ2つの信号に分配した後、
平衡変調器301、302によりそれぞれ所望の移相量
の正弦関数および余弦関数に比例した振幅変調を施し、
その後に同相ハイブリッド回路304で合成すること
で、位相変化量が360度以上にわたり連続して可変し
た信号を移相器出力端子306から得ることができ、周
波数に依存しない一定の移相量が得られる。
【0023】図3(b)はバラクタダイオードとサーキ
ュレータによって構成した可変移相器102の例であ
り、移相器入力端子305から入力した信号はポート3
09に出力されるが、バラクタダイオード307によっ
て反射され、その反射波が移相器出力端子306に出力
される。バラクタダイオード307の容量を制御端子3
10の電圧によって変化させることにより移相量が変化
する。
ュレータによって構成した可変移相器102の例であ
り、移相器入力端子305から入力した信号はポート3
09に出力されるが、バラクタダイオード307によっ
て反射され、その反射波が移相器出力端子306に出力
される。バラクタダイオード307の容量を制御端子3
10の電圧によって変化させることにより移相量が変化
する。
【0024】図3(c)は2つのバラクタダイオード3
11、312と90度ハイブリッド回路313によって
構成した可変移相器102の例であり、動作は図3
(b)とほぼ同じである。移相器入力端子305からの
入力信号は、90度ハイブリッド回路313により分配
されて、バラクタダイオード311、312が接続され
た2つの端子に至る。そしてこのバラクタダイオード3
11、312による反射波が合成されて、移相器出力端
子306から出力される。その際、制御端子310に加
える電圧により、バラクタダイオード311、312の
容量が変化し、移相量を変化させることができる。
11、312と90度ハイブリッド回路313によって
構成した可変移相器102の例であり、動作は図3
(b)とほぼ同じである。移相器入力端子305からの
入力信号は、90度ハイブリッド回路313により分配
されて、バラクタダイオード311、312が接続され
た2つの端子に至る。そしてこのバラクタダイオード3
11、312による反射波が合成されて、移相器出力端
子306から出力される。その際、制御端子310に加
える電圧により、バラクタダイオード311、312の
容量が変化し、移相量を変化させることができる。
【0025】本実施の形態において、図1の接続回路1
04、105を疎結合として、減衰極発生の振幅条件は
主として可変減衰器により満足させることによって、移
動体通信の基地局等の大きな電力の信号を扱うフィルタ
に用いた場合でも、可変移相器102および可変減衰器
103へは大きな電力が入射しないため、本実施の形態
におけるフィルタを適用することが可能である。また、
可変移相器102と可変減衰器103は、主として能動
回路で構成され、帯域通過フィルタの構成に依存しない
ことから、汎用のIC化が可能である。
04、105を疎結合として、減衰極発生の振幅条件は
主として可変減衰器により満足させることによって、移
動体通信の基地局等の大きな電力の信号を扱うフィルタ
に用いた場合でも、可変移相器102および可変減衰器
103へは大きな電力が入射しないため、本実施の形態
におけるフィルタを適用することが可能である。また、
可変移相器102と可変減衰器103は、主として能動
回路で構成され、帯域通過フィルタの構成に依存しない
ことから、汎用のIC化が可能である。
【0026】以上のように、本実施の形態1によれば、
補助回路110を構成する従続接続された可変移相器1
02と可変減衰器103を、それぞれ接続回路104、
105を介して帯域通過フィルタ101の入力部と出力
部の間に接続するとともに、可変移相器102と可変減
衰器103を能動素子を用いて構成したので、通過帯域
近傍に減衰極を有し、かつ減衰極の周波数を電子制御可
能な電子同調型有極フィルタを構成することができる。
補助回路110を構成する従続接続された可変移相器1
02と可変減衰器103を、それぞれ接続回路104、
105を介して帯域通過フィルタ101の入力部と出力
部の間に接続するとともに、可変移相器102と可変減
衰器103を能動素子を用いて構成したので、通過帯域
近傍に減衰極を有し、かつ減衰極の周波数を電子制御可
能な電子同調型有極フィルタを構成することができる。
【0027】(実施の形態2)図4は本発明の第2の実
施の形態を示しており、図1と同じ働きを有するもの
は、同じ符号を付してある。図4において図1と異なる
のは、可変移相器102と可変減衰器103からなる補
助回路401が、帯域通過フィルタ101の入出力部間
に複数並列に接続されている点である。
施の形態を示しており、図1と同じ働きを有するもの
は、同じ符号を付してある。図4において図1と異なる
のは、可変移相器102と可変減衰器103からなる補
助回路401が、帯域通過フィルタ101の入出力部間
に複数並列に接続されている点である。
【0028】以上のように構成された電子同調形有極フ
ィルタについて、以下その動作を図4を用いて説明す
る。基本動作は上記実施の形態1と同じである。本実施
の形態では、可変移相器102と可変減衰器103から
なる補助回路401を複数並列に接続するとともに、そ
れぞれの移相量および減衰量を独立に設定することによ
り、帯域通過フィルタ101を通る第1のパスに対し
て、補助回路401を通る第2のパスを複数設けること
で、減衰極を複数発生させるものである。複数の減衰極
を適当な周波数間隔で発生させることにより、通過帯域
近傍に広帯域な減衰特性を得ることができる。
ィルタについて、以下その動作を図4を用いて説明す
る。基本動作は上記実施の形態1と同じである。本実施
の形態では、可変移相器102と可変減衰器103から
なる補助回路401を複数並列に接続するとともに、そ
れぞれの移相量および減衰量を独立に設定することによ
り、帯域通過フィルタ101を通る第1のパスに対し
て、補助回路401を通る第2のパスを複数設けること
で、減衰極を複数発生させるものである。複数の減衰極
を適当な周波数間隔で発生させることにより、通過帯域
近傍に広帯域な減衰特性を得ることができる。
【0029】以上のように、本実施の形態2によれば、
可変移相器102と可変減衰器103が直列に接続され
た補助回路410を複数備え、これら補助回路410を
帯域通過フィルタ101の入力部と出力部の間にそれぞ
れ接続回路104、105を介して複数並列に接続して
構成したので、通過帯域近傍に広帯域な減衰極を有し、
かつ減衰極の周波数を電子制御可能な電子同調型有極フ
ィルタを構成することができる。
可変移相器102と可変減衰器103が直列に接続され
た補助回路410を複数備え、これら補助回路410を
帯域通過フィルタ101の入力部と出力部の間にそれぞ
れ接続回路104、105を介して複数並列に接続して
構成したので、通過帯域近傍に広帯域な減衰極を有し、
かつ減衰極の周波数を電子制御可能な電子同調型有極フ
ィルタを構成することができる。
【0030】(実施の形態3)図5は本発明の第3の実
施の形態を示しており、図1と同じ働きを有するもの
は、同じ符号を付してある。図5において図1と異なる
のは、帯域通過フィルタ101がそれぞれ容量を介して
接続された3つの共振器501、502、503からな
り、可変移相器102と可変減衰器103からなる補助
回路110が、それぞれ接続回路104、105を介し
て帯域通過フィルタ101の2つの共振器501、50
2に結合している点である。
施の形態を示しており、図1と同じ働きを有するもの
は、同じ符号を付してある。図5において図1と異なる
のは、帯域通過フィルタ101がそれぞれ容量を介して
接続された3つの共振器501、502、503からな
り、可変移相器102と可変減衰器103からなる補助
回路110が、それぞれ接続回路104、105を介し
て帯域通過フィルタ101の2つの共振器501、50
2に結合している点である。
【0031】以上のように構成された電子同調形有極フ
ィルタについて、以下その動作を図5を用いて説明す
る。基本動作は上記実施の形態1と同じである。本実施
の形態では、帯域通過フィルタ101を構成する共振器
501、502、503のうちの任意の2つの間を可変
移相器102と可変減衰器103からなる補助回路11
0で接続したものである。接続する共振器の選び方によ
っても減衰極の発生する周波数は変化する。つまり、物
理的あるいは電気的な制御で減衰極の位置を制御でき減
衰極の制御範囲の広域化が可能となる。
ィルタについて、以下その動作を図5を用いて説明す
る。基本動作は上記実施の形態1と同じである。本実施
の形態では、帯域通過フィルタ101を構成する共振器
501、502、503のうちの任意の2つの間を可変
移相器102と可変減衰器103からなる補助回路11
0で接続したものである。接続する共振器の選び方によ
っても減衰極の発生する周波数は変化する。つまり、物
理的あるいは電気的な制御で減衰極の位置を制御でき減
衰極の制御範囲の広域化が可能となる。
【0032】以上のように、本実施の形態3によれば、
帯域通過フィルタ101を3つの共振器501、50
2、503により構成し、可変移相器102と可変減衰
器103が従続接続された補助回路110を帯域通過フ
ィルタ101を構成する任意の2つの共振器501、5
02にそれぞれ接続回路104、105を介して接続し
たので、通過帯域近傍に広帯域な減衰極を有し、かつ減
衰極の周波数を電子制御可能な電子同調型有極フィルタ
を構成することができる。
帯域通過フィルタ101を3つの共振器501、50
2、503により構成し、可変移相器102と可変減衰
器103が従続接続された補助回路110を帯域通過フ
ィルタ101を構成する任意の2つの共振器501、5
02にそれぞれ接続回路104、105を介して接続し
たので、通過帯域近傍に広帯域な減衰極を有し、かつ減
衰極の周波数を電子制御可能な電子同調型有極フィルタ
を構成することができる。
【0033】なお、本実施の形態3では、3つの共振器
501、502、503を容量結合した帯域通過フィル
タ101の例を示したが、誘導結合や分布結合でもよい
ことは言うまでもない。また、補助回路110を1つだ
け接続した例を示したが、複数接続することにより減衰
極を複数発生できる。さらに、共振器が3つの場合の例
を示したが、4つ以上でもよいことは言うまでもない。
501、502、503を容量結合した帯域通過フィル
タ101の例を示したが、誘導結合や分布結合でもよい
ことは言うまでもない。また、補助回路110を1つだ
け接続した例を示したが、複数接続することにより減衰
極を複数発生できる。さらに、共振器が3つの場合の例
を示したが、4つ以上でもよいことは言うまでもない。
【0034】なお、上記全ての実施の形態では、接続回
路に容量を用いた例を示したが、インダクタや分布結合
回路を用いても同様の効果が得られることは言うまでも
ない。
路に容量を用いた例を示したが、インダクタや分布結合
回路を用いても同様の効果が得られることは言うまでも
ない。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従続接
続された可変移相器と可変減衰器からなる補助回路をそ
れぞれ接続回路を介して帯域通過フィルタの入力部と出
力部の間に接続したので、通過帯域近傍に急峻な減衰極
を有し、その減衰極の発生する周波数を電子制御可能な
電子同調型有極フィルタが実現できる。また、可変移相
器と可変減衰器は、主として能動素子により構成したの
で、この補助回路部分のIC化が可能である。また、こ
のICは、フィルタの種類、構造に依らないことから、
汎用品としての製造が可能である。さらに、補助回路部
分には大電力が流れないため、移動体通信の基地局等の
大きな電力の信号を扱うフィルタにも適用可能である。
続された可変移相器と可変減衰器からなる補助回路をそ
れぞれ接続回路を介して帯域通過フィルタの入力部と出
力部の間に接続したので、通過帯域近傍に急峻な減衰極
を有し、その減衰極の発生する周波数を電子制御可能な
電子同調型有極フィルタが実現できる。また、可変移相
器と可変減衰器は、主として能動素子により構成したの
で、この補助回路部分のIC化が可能である。また、こ
のICは、フィルタの種類、構造に依らないことから、
汎用品としての製造が可能である。さらに、補助回路部
分には大電力が流れないため、移動体通信の基地局等の
大きな電力の信号を扱うフィルタにも適用可能である。
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子同調型
有極フィルタを示すブロック図
有極フィルタを示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における電子同調型
有極フィルタに使用される可変減衰器の回路例を示す回
路図
有極フィルタに使用される可変減衰器の回路例を示す回
路図
【図3】本発明の第1の実施の形態における電子同調型
有極フィルタに使用される可変移相器の回路例を示す回
路図
有極フィルタに使用される可変移相器の回路例を示す回
路図
【図4】本発明の第2の実施の形態における電子同調型
有極フィルタを示すブロック図
有極フィルタを示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施の形態における電子同調型
有極フィルタを示すブロック図
有極フィルタを示すブロック図
【図6】従来の有極フィルタを示すブロック図
101 帯域通過フィルタ 102 可変移相器 103 可変減衰器 104、105 接続回路 106 入力端子 107 出力端子 108、109 制御端子 110、410 補助回路 501、502、503 共振器
Claims (12)
- 【請求項1】 移相量が調整可能な可変移相器と、減衰
量が調整可能な可変減衰器と、帯域通過フィルタと、2
つの接続回路を備え、補助回路を構成する従続接続され
た前記可変移相器と前記可変減衰器を、それぞれ前記接
続回路を介して前記帯域通過フィルタの入力部と出力部
の間に接続するとともに、前記可変移相器と前記可変減
衰器を能動素子を用いて構成した電子同調型有極フィル
タ。 - 【請求項2】 接続回路が容量素子であることを特徴と
する請求項1記載の電子同調型有極フィルタ。 - 【請求項3】 接続回路がインダクタ素子であることを
特徴とする請求項1記載の電子同調型有極フィルタ。 - 【請求項4】 接続回路が分布結合回路であることを特
徴とする請求項1記載の電子同調型有極フィルタ。 - 【請求項5】 帯域通過フィルタが共振器結合型のフィ
ルタであることを特徴とする請求項1から4のいずれか
に記載の電子同調型有極フィルタ。 - 【請求項6】 可変減衰器が、PINダイオードと前記
PINダイオードにバイアス電流を供給するバイアス回
路により構成され、前記PINダイオードに流れるれる
電流を変化させることで減衰量を電子制御可能としたこ
とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子
同調型有極フィルタ。 - 【請求項7】 可変減衰器が、デュアルゲートFETと
前記デュアルゲートFETのバイアス電圧を決めるバイ
アス回路により構成され、前記デュアルゲートFETの
ゲート電圧を変化させることで減衰量を電子制御可能と
したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
の電子同調型有極フィルタ。 - 【請求項8】 可変移相器が、2つの平衡変調器と90
度分配器と同相合成器から構成されたアームストロング
型移相器であり、前記90度分配器により入力信号を9
0度の位相差を持つ2つの信号に分配した後に前記平衡
変調器によりそれぞれ所望の移相量の正弦関数および余
弦関数に比例した振幅変調を施し、その後に前記同相合
成器で合成することで移相量を電子制御可能としたこと
を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電子同
調型有極フィルタ。 - 【請求項9】 可変移相器が、バラクタダイオードとサ
ーキュレータと前記バラクタダイオードにバイアス電圧
を与えるバイアス回路により構成され、前記バラクタダ
イオードは前記サーキュレータに入力した信号が出力さ
れるポートに接続され、前記バラクタダイオードのバイ
アス電圧を変化させることで移相量を電子制御可能とし
たことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の
電子同調型有極フィルタ。 - 【請求項10】 可変移相器が、2つのバラクタダイオ
ードと90度ハイブリッド回路と前記バラクタダイオー
ドにそれぞれバイアス電圧を与えるバイアス回路により
構成され、前記90度ハイブリッド回路に入力した信号
が分配出力される2つのポートに前記バラクタダイオー
ドを接続し、前記バラクタダイオードのバイアス電圧を
変化させることで移相量を電子制御可能としたことを特
徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電子同調型
有極フィルタ。 - 【請求項11】 可変移相器と可変減衰器が従続接続さ
れた補助回路を、帯域通過フィルタの入力部と出力部の
間にそれぞれ接続回路を介して複数並列に接続したこと
を特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電子
同調型有極フィルタ。 - 【請求項12】 帯域通過フィルタが3つ以上の共振器
により構成されたフィルタであり、可変移相器と可変減
衰器が従続接続された補助回路を、前記帯域通過フィル
タを構成する任意の2つの共振器にそれぞれ接続回路を
介して接続したことを特徴とする請求項1から11のい
ずれかに記載の電子同調型有極フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5368397A JPH10256809A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 電子同調型有極フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5368397A JPH10256809A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 電子同調型有極フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10256809A true JPH10256809A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12949627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5368397A Pending JPH10256809A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 電子同調型有極フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10256809A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003060467A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-28 | Biiba Kk | フートエリミネートフィルタ回路 |
WO2005088832A1 (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-22 | Nec Corporation | フィルタ回路 |
JP2008271408A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Nec Corp | 移相回路 |
JP2010041141A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Fujitsu Ltd | フィルタ、分波器、および通信機器 |
WO2010119717A1 (ja) * | 2009-04-15 | 2010-10-21 | マークデバイシス株式会社 | 周波数可変型複合共振回路 |
JP2012109818A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Taiyo Yuden Co Ltd | フィルタ回路、分波器およびrfモジュール |
US8228137B2 (en) | 2007-08-23 | 2012-07-24 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Filter, demultiplexer, and module including demultiplexer, communication apparatus |
JP5189097B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2013-04-24 | 太陽誘電株式会社 | フィルタ、分波器、および分波器を含むモジュール、通信機器 |
KR101334739B1 (ko) * | 2010-01-15 | 2013-12-02 | 전북대학교산학협력단 | 위상 편차 보정 방법을 이용한 가변 감쇠 장치 |
WO2014034214A1 (ja) | 2012-08-30 | 2014-03-06 | 株式会社村田製作所 | フィルタ装置及びデュプレクサ |
US9356576B2 (en) | 2012-08-30 | 2016-05-31 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Filter device |
CN112290219A (zh) * | 2020-09-16 | 2021-01-29 | 北京无线电测量研究所 | 一种小型多通道移相组件 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP5368397A patent/JPH10256809A/ja active Pending
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003060467A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-28 | Biiba Kk | フートエリミネートフィルタ回路 |
WO2005088832A1 (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-22 | Nec Corporation | フィルタ回路 |
JPWO2005088832A1 (ja) * | 2004-03-16 | 2008-04-24 | 日本電気株式会社 | フィルタ回路 |
JP4655038B2 (ja) * | 2004-03-16 | 2011-03-23 | 日本電気株式会社 | フィルタ回路 |
JP2008271408A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Nec Corp | 移相回路 |
US8228137B2 (en) | 2007-08-23 | 2012-07-24 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Filter, demultiplexer, and module including demultiplexer, communication apparatus |
JP5189097B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2013-04-24 | 太陽誘電株式会社 | フィルタ、分波器、および分波器を含むモジュール、通信機器 |
JP2010041141A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Fujitsu Ltd | フィルタ、分波器、および通信機器 |
WO2010119717A1 (ja) * | 2009-04-15 | 2010-10-21 | マークデバイシス株式会社 | 周波数可変型複合共振回路 |
JP4929421B2 (ja) * | 2009-04-15 | 2012-05-09 | マークデバイシス株式会社 | 周波数可変型複合共振回路 |
KR101334739B1 (ko) * | 2010-01-15 | 2013-12-02 | 전북대학교산학협력단 | 위상 편차 보정 방법을 이용한 가변 감쇠 장치 |
CN102545829A (zh) * | 2010-11-17 | 2012-07-04 | 太阳诱电株式会社 | 滤波器电路、双工器和rf模块 |
JP2012109818A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Taiyo Yuden Co Ltd | フィルタ回路、分波器およびrfモジュール |
US8970320B2 (en) | 2010-11-17 | 2015-03-03 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Filter circuit, duplexer and RF module |
WO2014034214A1 (ja) | 2012-08-30 | 2014-03-06 | 株式会社村田製作所 | フィルタ装置及びデュプレクサ |
CN104508978A (zh) * | 2012-08-30 | 2015-04-08 | 株式会社村田制作所 | 滤波器装置以及双工器 |
KR20150040940A (ko) | 2012-08-30 | 2015-04-15 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 필터장치 및 듀플렉서 |
US9356576B2 (en) | 2012-08-30 | 2016-05-31 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Filter device |
US9419582B2 (en) | 2012-08-30 | 2016-08-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Filter device and duplexer |
CN112290219A (zh) * | 2020-09-16 | 2021-01-29 | 北京无线电测量研究所 | 一种小型多通道移相组件 |
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