JPH10256076A - トリマブルコンデンサ - Google Patents
トリマブルコンデンサInfo
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- JPH10256076A JPH10256076A JP8210397A JP8210397A JPH10256076A JP H10256076 A JPH10256076 A JP H10256076A JP 8210397 A JP8210397 A JP 8210397A JP 8210397 A JP8210397 A JP 8210397A JP H10256076 A JPH10256076 A JP H10256076A
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- capacitance
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- capacitor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 容量調整に要する時間が短く、容易かつ確実
に容量調整を行うことが可能なトリミングコンデンサを
提供する。 【解決手段】 コンデンサ素子1内に配設され、その一
部がコンデンサ素子表面に引き出された容量調整用内部
電極3と、外部電極6と導通するような態様でコンデン
サ素子1内に配設され、その一部がコンデンサ素子表面
に引き出された引き出し電極4とを、コンデンサ素子表
面に配設された接続電極5により接続した構成とし、接
続電極5を切断して容量調整用内部電極3と引き出し電
極4を切り離すことにより容量を調整できるようにす
る。また、容量形成用内部電極2、容量調整用内部電極
3、引き出し電極4、及び容量調整用内部電極3と引き
出し電極4とを接続する接続電極5からなる複数の容量
調整機構部A1,A2,A3,A4を配設する。
に容量調整を行うことが可能なトリミングコンデンサを
提供する。 【解決手段】 コンデンサ素子1内に配設され、その一
部がコンデンサ素子表面に引き出された容量調整用内部
電極3と、外部電極6と導通するような態様でコンデン
サ素子1内に配設され、その一部がコンデンサ素子表面
に引き出された引き出し電極4とを、コンデンサ素子表
面に配設された接続電極5により接続した構成とし、接
続電極5を切断して容量調整用内部電極3と引き出し電
極4を切り離すことにより容量を調整できるようにす
る。また、容量形成用内部電極2、容量調整用内部電極
3、引き出し電極4、及び容量調整用内部電極3と引き
出し電極4とを接続する接続電極5からなる複数の容量
調整機構部A1,A2,A3,A4を配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサに関
し、詳しくは、容量の大きさを調整することが可能なト
リマブルコンデンサに関する。
し、詳しくは、容量の大きさを調整することが可能なト
リマブルコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】セラミ
ックコンデンサには、容量を調整することができるよう
にトリミング電極を備えたものがある。例えば、図4
は、従来のトリマブルコンデンサの一例を示すものであ
る。このトリマブルコンデンサは、セラミック素子51
中に内部電極52を配設するとともに、セラミック素子
51の表面に、容量を調整するためのトリミング電極5
3を配設し、かつ、セラミック素子51の両端側に、内
部電極52及びトリミング電極53と導通する外部電極
54,54を配設した構造を有している。
ックコンデンサには、容量を調整することができるよう
にトリミング電極を備えたものがある。例えば、図4
は、従来のトリマブルコンデンサの一例を示すものであ
る。このトリマブルコンデンサは、セラミック素子51
中に内部電極52を配設するとともに、セラミック素子
51の表面に、容量を調整するためのトリミング電極5
3を配設し、かつ、セラミック素子51の両端側に、内
部電極52及びトリミング電極53と導通する外部電極
54,54を配設した構造を有している。
【0003】そして、このトリマブルコンデンサにおい
ては、レーザー加工法などの方法でトリミング電極53
をトリミングすることにより容量調整を行うことが可能
である。
ては、レーザー加工法などの方法でトリミング電極53
をトリミングすることにより容量調整を行うことが可能
である。
【0004】しかし、上記従来のトリマブルコンデンサ
においては、トリミング電極をトリミングする際の位
置ずれにより容量のばらつきが生じやすい、あらかじ
めトリミング量と容量の関係を調べておかなければなら
ず、効率が悪い、トリミング電極をトリミングするの
に要する長い時間がかかり、生産性が低い、というよう
な問題点がある。
においては、トリミング電極をトリミングする際の位
置ずれにより容量のばらつきが生じやすい、あらかじ
めトリミング量と容量の関係を調べておかなければなら
ず、効率が悪い、トリミング電極をトリミングするの
に要する長い時間がかかり、生産性が低い、というよう
な問題点がある。
【0005】また、その他のトリマブルコンデンサとし
て、図5(a),(b)に示すように、セラミック誘電体6
1中に配設された容量形成用内部電極62と、この容量
形成用内部電極62と対向するように配設された複数の
電極からなる容量調整用内部電極群63と、セラミック
誘電体61の表面に形成され、容量調整用内部電極群6
3を互いに導通させるとともに外部電極64に接続する
導体パターン65を備えて構成されたトリマブルコンデ
ンサが提案されている(実開昭62−201917
号)。
て、図5(a),(b)に示すように、セラミック誘電体6
1中に配設された容量形成用内部電極62と、この容量
形成用内部電極62と対向するように配設された複数の
電極からなる容量調整用内部電極群63と、セラミック
誘電体61の表面に形成され、容量調整用内部電極群6
3を互いに導通させるとともに外部電極64に接続する
導体パターン65を備えて構成されたトリマブルコンデ
ンサが提案されている(実開昭62−201917
号)。
【0006】そして、このトリマブルコンデンサにおい
ては、レーザー加工法などにより、導体パターン65を
所定の位置で切断して、容量調整用内部電極群63を構
成する各内部電極の一部を切り離すことにより容量の調
整が行われる。
ては、レーザー加工法などにより、導体パターン65を
所定の位置で切断して、容量調整用内部電極群63を構
成する各内部電極の一部を切り離すことにより容量の調
整が行われる。
【0007】しかし、このトリマブルコンデンサにおい
ては、導体パターンの切断位置のばらつきにより、隣接
する容量調整用内部電極を誤って切り離してしまう場合
がある。特に小型のコンデンサの場合に、隣り合う各容
量調整用内部電極間に十分な距離を確保することが困難
で、トリミング時に隣接する容量調整用の内部電極に悪
影響を及ぼしやすいという問題点がある。
ては、導体パターンの切断位置のばらつきにより、隣接
する容量調整用内部電極を誤って切り離してしまう場合
がある。特に小型のコンデンサの場合に、隣り合う各容
量調整用内部電極間に十分な距離を確保することが困難
で、トリミング時に隣接する容量調整用の内部電極に悪
影響を及ぼしやすいという問題点がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、容量調整に要する時間が短く、容易かつ確実に容量
調整を行うことが可能なトリマブルコンデンサを提供す
ることを目的とする。
り、容量調整に要する時間が短く、容易かつ確実に容量
調整を行うことが可能なトリマブルコンデンサを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトリマブルコンデンサは、外部電極を備え
たコンデンサ素子内に配設され、その一部分が引き出さ
れて前記外部電極の一つに接続された容量形成用内部電
極と、コンデンサ素子内に配設され、その一部分がコン
デンサ素子表面に引き出された容量調整用内部電極と、
コンデンサ素子内に配設され、その一部分が引き出され
て他の外部電極に接続されているとともに、他の一部分
がコンデンサ素子表面に引き出された引き出し電極と、
コンデンサ素子表面に配設され、前記容量調整用内部電
極と前記引き出し電極のコンデンサ素子表面に引き出さ
れた部分を接続させる接続電極とを具備してなり、前記
接続電極を切断することにより、前記容量調整用内部電
極と前記引き出し電極とを切り離して容量調整を行うこ
とができるようにしたことを特徴としている。
に、本発明のトリマブルコンデンサは、外部電極を備え
たコンデンサ素子内に配設され、その一部分が引き出さ
れて前記外部電極の一つに接続された容量形成用内部電
極と、コンデンサ素子内に配設され、その一部分がコン
デンサ素子表面に引き出された容量調整用内部電極と、
コンデンサ素子内に配設され、その一部分が引き出され
て他の外部電極に接続されているとともに、他の一部分
がコンデンサ素子表面に引き出された引き出し電極と、
コンデンサ素子表面に配設され、前記容量調整用内部電
極と前記引き出し電極のコンデンサ素子表面に引き出さ
れた部分を接続させる接続電極とを具備してなり、前記
接続電極を切断することにより、前記容量調整用内部電
極と前記引き出し電極とを切り離して容量調整を行うこ
とができるようにしたことを特徴としている。
【0010】コンデンサ素子内に配設され、一部分がコ
ンデンサ素子表面に引き出された容量調整用内部電極
と、外部電極と導通するようにコンデンサ素子内に配設
され、その一部分がコンデンサ素子表面に引き出された
引き出し電極とを、コンデンサ素子表面に配設された接
続電極により接続した構成としているので、接続電極を
切断するだけで、容量調整用内部電極と引き出し電極を
切り離して容易に容量調整を行うことが可能になる。す
なわち、従来のトリマブルコンデンサのように、トリミ
ング電極の面積を調整したり、帯状の導体パターンの所
定の位置を正確に切断したりすることが不要であるた
め、容易かつ確実に容量調整を行うことが可能になる。
ンデンサ素子表面に引き出された容量調整用内部電極
と、外部電極と導通するようにコンデンサ素子内に配設
され、その一部分がコンデンサ素子表面に引き出された
引き出し電極とを、コンデンサ素子表面に配設された接
続電極により接続した構成としているので、接続電極を
切断するだけで、容量調整用内部電極と引き出し電極を
切り離して容易に容量調整を行うことが可能になる。す
なわち、従来のトリマブルコンデンサのように、トリミ
ング電極の面積を調整したり、帯状の導体パターンの所
定の位置を正確に切断したりすることが不要であるた
め、容易かつ確実に容量調整を行うことが可能になる。
【0011】また、本発明のトリマブルコンデンサは、
容量形成用内部電極、容量調整用内部電極、引き出し電
極、及び容量調整用内部電極と引き出し電極とを接続す
る接続電極からなる容量調整機構部を複数配設すること
により、各容量調整機構部を構成する接続電極のうちの
任意の接続電極を切断して複数段の容量調整を行うこと
ができるようにしたことを特徴としている。
容量形成用内部電極、容量調整用内部電極、引き出し電
極、及び容量調整用内部電極と引き出し電極とを接続す
る接続電極からなる容量調整機構部を複数配設すること
により、各容量調整機構部を構成する接続電極のうちの
任意の接続電極を切断して複数段の容量調整を行うこと
ができるようにしたことを特徴としている。
【0012】容量形成用内部電極、容量調整用内部電
極、引き出し電極、及び容量調整用内部電極と引き出し
電極とを接続する接続電極からなる容量調整機構部を複
数配設するようにした場合、そのうちの任意の接続電極
を切断して個々の容量調整機構部を切り離すことによ
り、複数段の容量調整を容易に行うことが可能になり、
より高精度の容量調整を行うことができるようになる。
極、引き出し電極、及び容量調整用内部電極と引き出し
電極とを接続する接続電極からなる容量調整機構部を複
数配設するようにした場合、そのうちの任意の接続電極
を切断して個々の容量調整機構部を切り離すことによ
り、複数段の容量調整を容易に行うことが可能になり、
より高精度の容量調整を行うことができるようになる。
【0013】また、本発明のトリマブルコンデンサは、
前記容量調整機構部を切り離すことにより削減できる容
量の大きさ(容量調節幅)が各容量調整機構部で等しく
なるようにしたことを特徴としている。
前記容量調整機構部を切り離すことにより削減できる容
量の大きさ(容量調節幅)が各容量調整機構部で等しく
なるようにしたことを特徴としている。
【0014】各容量調整機構部の容量調整幅が等しくな
るようにした場合、いずれの容量調整機構部を切り離し
ても容量調整幅が同じになるため、接続電極をトリミン
グ(切断)する位置を任意に選択することが可能にな
り、トリミング工程での自由度を向上させることができ
る。
るようにした場合、いずれの容量調整機構部を切り離し
ても容量調整幅が同じになるため、接続電極をトリミン
グ(切断)する位置を任意に選択することが可能にな
り、トリミング工程での自由度を向上させることができ
る。
【0015】また、本発明のトリマブルコンデンサは、
前記容量調整機構部を切り離すことにより削減できる容
量の大きさ(容量調節幅)を各容量調整機構部で段階的
に変化させたことを特徴としている。
前記容量調整機構部を切り離すことにより削減できる容
量の大きさ(容量調節幅)を各容量調整機構部で段階的
に変化させたことを特徴としている。
【0016】各容量調整機構部の容量調整幅を各容量調
整機構部で段階的に変化させた場合、調整可能な容量範
囲を拡大することが可能になるとともに、容量の粗調整
及び微調整を行うことが可能になり、効率よく容量調整
を行うことができるようになる。
整機構部で段階的に変化させた場合、調整可能な容量範
囲を拡大することが可能になるとともに、容量の粗調整
及び微調整を行うことが可能になり、効率よく容量調整
を行うことができるようになる。
【0017】また、本発明のトリマブルコンデンサは、
前記コンデンサ素子の寸法が、 長さ ≦ 2.00mm 幅 ≦ 1.25mm 厚み ≦ 1.00mm の要件を満たすことを特徴としている。
前記コンデンサ素子の寸法が、 長さ ≦ 2.00mm 幅 ≦ 1.25mm 厚み ≦ 1.00mm の要件を満たすことを特徴としている。
【0018】従来のトリマブルコンデンサでは、寸法が
小さくなると、容量調整用内部電極を正確にトリミング
することが困難で、正確な容量調整を行うことができな
くなるが、本発明によれば接続電極を切断するだけで所
定の容量調整を行うことができるため、小型のコンデン
サに適用した場合に特に有意義である。
小さくなると、容量調整用内部電極を正確にトリミング
することが困難で、正確な容量調整を行うことができな
くなるが、本発明によれば接続電極を切断するだけで所
定の容量調整を行うことができるため、小型のコンデン
サに適用した場合に特に有意義である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示し
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。図1
は本発明の一実施形態にかかるトリマブルコンデンサの
概略構成を示す斜視図、図2は平面図、図3は図2のII
I−III線断面図である。
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。図1
は本発明の一実施形態にかかるトリマブルコンデンサの
概略構成を示す斜視図、図2は平面図、図3は図2のII
I−III線断面図である。
【0020】このトリマブルコンデンサにおいては、外
部電極6を備えたセラミック誘電体(コンデンサ素子)
1中に、容量形成用内部電極2と、この容量形成用内部
電極2と対向するように配設され、その一部がコンデン
サ素子1の表面に引き出された容量調整用内部電極3が
配設されており、容量形成用内部電極2の一端側は外部
電極6に接続されている。なお、このトリマブルコンデ
ンサを構成するコンデンサ素子は、長さ2.00mm以
下、幅1.25mm、厚み1.00mm以下の寸法を有して
いる。さらに、コンデンサ素子1中には、外部電極6と
導通するような態様でコンデンサ素子1内に配設され、
一部がコンデンサ素子1の表面に引き出された引き出し
電極4が配設されているとともに、コンデンサ素子1の
表面には、コンデンサ素子1の表面に引き出された容量
調整用内部電極3と引き出し電極4を接続する接続電極
5が配設されている。
部電極6を備えたセラミック誘電体(コンデンサ素子)
1中に、容量形成用内部電極2と、この容量形成用内部
電極2と対向するように配設され、その一部がコンデン
サ素子1の表面に引き出された容量調整用内部電極3が
配設されており、容量形成用内部電極2の一端側は外部
電極6に接続されている。なお、このトリマブルコンデ
ンサを構成するコンデンサ素子は、長さ2.00mm以
下、幅1.25mm、厚み1.00mm以下の寸法を有して
いる。さらに、コンデンサ素子1中には、外部電極6と
導通するような態様でコンデンサ素子1内に配設され、
一部がコンデンサ素子1の表面に引き出された引き出し
電極4が配設されているとともに、コンデンサ素子1の
表面には、コンデンサ素子1の表面に引き出された容量
調整用内部電極3と引き出し電極4を接続する接続電極
5が配設されている。
【0021】そして、このトリマブルコンデンサにおい
ては、図2に示すように、容量形成用内部電極2、容量
調整用内部電極3、引き出し電極4、及び容量調整用内
部電極3と引き出し電極4とを接続する接続電極5から
なる4つの容量調整機構部A1,A2,A3及びA4が
配設されている。そして、各容量調整機構部A1,A
2,A3及びA4に形成される容量の大きさ、すなわ
ち、切り離すことにより調整(削減)することが可能な
容量の大きさは、所望の特性を得るための容量調整に必
要な最小容量値となるようにすべて等しく調整されてい
る。
ては、図2に示すように、容量形成用内部電極2、容量
調整用内部電極3、引き出し電極4、及び容量調整用内
部電極3と引き出し電極4とを接続する接続電極5から
なる4つの容量調整機構部A1,A2,A3及びA4が
配設されている。そして、各容量調整機構部A1,A
2,A3及びA4に形成される容量の大きさ、すなわ
ち、切り離すことにより調整(削減)することが可能な
容量の大きさは、所望の特性を得るための容量調整に必
要な最小容量値となるようにすべて等しく調整されてい
る。
【0022】そして、上記のように構成されたトリマブ
ルコンデンサにおいては、容量調整機構部A1,A2,
A3及びA4を構成する各接続電極5,5,……のうち
の任意の接続電極5をレーザー加工法などの方法により
切断して、任意の容量調整機構部を切り離すことにより
容量の調整が行われる。
ルコンデンサにおいては、容量調整機構部A1,A2,
A3及びA4を構成する各接続電極5,5,……のうち
の任意の接続電極5をレーザー加工法などの方法により
切断して、任意の容量調整機構部を切り離すことにより
容量の調整が行われる。
【0023】すなわち、このトリマブルコンデンサにお
いては、各容量形成用内部電極2と容量調整用内部電極
3の間に容量が形成されるが、各接続電極5,5,……
のうちの任意の接続電極5をレーザー加工法(レーザー
を利用して焼き焦がす方法)などの方法で切断すること
により、複数段の容量調整を行うことが可能になり、所
望の容量を確実に得ることができる。
いては、各容量形成用内部電極2と容量調整用内部電極
3の間に容量が形成されるが、各接続電極5,5,……
のうちの任意の接続電極5をレーザー加工法(レーザー
を利用して焼き焦がす方法)などの方法で切断すること
により、複数段の容量調整を行うことが可能になり、所
望の容量を確実に得ることができる。
【0024】また、任意の容量調整機構部を切り離すだ
けでよいので、従来のトリマブルコンデンサのようにト
リミング電極の所定の位置を正確にカットするような精
度の高い加工作業が不要で生産性の向上を図ることがで
きる。
けでよいので、従来のトリマブルコンデンサのようにト
リミング電極の所定の位置を正確にカットするような精
度の高い加工作業が不要で生産性の向上を図ることがで
きる。
【0025】なお、上記実施形態では、容量調整機構部
A1,A2,A3及びA4を、容量を形成するための容
量形成機構部としても機能させているが、容量調整機構
を有しない容量形成用内部電極を対向させて所定の容量
を得るとともに、一部に容量調整機構部を設けて容量調
整を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
A1,A2,A3及びA4を、容量を形成するための容
量形成機構部としても機能させているが、容量調整機構
を有しない容量形成用内部電極を対向させて所定の容量
を得るとともに、一部に容量調整機構部を設けて容量調
整を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
【0026】また、上記実施形態では、各容量調整機構
部に形成される容量が、所望の特性を得るための容量調
整に必要な最小容量値となるようにすべて等しく調整さ
れている場合を例にとって説明したが、各容量調整機構
部に形成される容量の大きさ、すなわち、切り離すこと
により調整(削減)することが可能な容量の大きさを、
それぞれ異ならせることも可能である。その場合、容量
調整幅の大きい容量調整機構部を切り離すことにより粗
調整を行い、容量調整幅の小さい容量調整機構部を切り
離すことにより微調整を行うことにより、効率よく容量
調整を行うことが可能になる。
部に形成される容量が、所望の特性を得るための容量調
整に必要な最小容量値となるようにすべて等しく調整さ
れている場合を例にとって説明したが、各容量調整機構
部に形成される容量の大きさ、すなわち、切り離すこと
により調整(削減)することが可能な容量の大きさを、
それぞれ異ならせることも可能である。その場合、容量
調整幅の大きい容量調整機構部を切り離すことにより粗
調整を行い、容量調整幅の小さい容量調整機構部を切り
離すことにより微調整を行うことにより、効率よく容量
調整を行うことが可能になる。
【0027】なお、上記実施形態では、4つの容量調整
機構部を設けた場合について説明したが、容量調整機構
部の配設位置及び配設個数に特別の制約はなく、3つ以
下又は5つ以上の容量調整機構部を任意の位置に配設す
ることも可能である。
機構部を設けた場合について説明したが、容量調整機構
部の配設位置及び配設個数に特別の制約はなく、3つ以
下又は5つ以上の容量調整機構部を任意の位置に配設す
ることも可能である。
【0028】なお、本発明はさらにその他の点において
も上記実施形態に限定されるものではなく、容量形成用
内部電極、容量調整用内部電極、引き出し電極、及び接
続電極の具体的な形状や配設位置、材質などに関し、発
明の要旨の範囲において、種々の応用、変形を加えるこ
とが可能である。
も上記実施形態に限定されるものではなく、容量形成用
内部電極、容量調整用内部電極、引き出し電極、及び接
続電極の具体的な形状や配設位置、材質などに関し、発
明の要旨の範囲において、種々の応用、変形を加えるこ
とが可能である。
【0029】
【発明の効果】上述のように、本発明のトリマブルコン
デンサは、コンデンサ素子内に配設され、一部分がコン
デンサ素子表面に引き出された容量調整用内部電極と、
外部電極と導通するようにコンデンサ素子内に配設さ
れ、一部分がコンデンサ素子表面に引き出された引き出
し電極を、コンデンサ素子表面に配設された接続電極に
より接続した構成としているので、接続電極を切断する
だけで、容量調整用内部電極と引き出し電極を切り離し
て容易に容量調整を行うことが可能になる。すなわち、
従来のトリマブルコンデンサのように、トリミング電極
の面積を調整したり、帯状の導体パターンの所定の位置
を正確に切断したりすることが不要であるため、容易か
つ確実に容量調整を行うことが可能になる。
デンサは、コンデンサ素子内に配設され、一部分がコン
デンサ素子表面に引き出された容量調整用内部電極と、
外部電極と導通するようにコンデンサ素子内に配設さ
れ、一部分がコンデンサ素子表面に引き出された引き出
し電極を、コンデンサ素子表面に配設された接続電極に
より接続した構成としているので、接続電極を切断する
だけで、容量調整用内部電極と引き出し電極を切り離し
て容易に容量調整を行うことが可能になる。すなわち、
従来のトリマブルコンデンサのように、トリミング電極
の面積を調整したり、帯状の導体パターンの所定の位置
を正確に切断したりすることが不要であるため、容易か
つ確実に容量調整を行うことが可能になる。
【0030】また、容量形成用内部電極、容量調整用内
部電極、引き出し電極、及び容量調整用内部電極と引き
出し電極とを接続する接続電極からなる容量調整機構部
を複数配設するようにした場合、そのうちの任意の接続
電極を切断して個々の容量調整機構部を切り離すことに
より、複数段の容量調整を容易に行うことが可能にな
り、より高精度の容量調整を行うことができる。
部電極、引き出し電極、及び容量調整用内部電極と引き
出し電極とを接続する接続電極からなる容量調整機構部
を複数配設するようにした場合、そのうちの任意の接続
電極を切断して個々の容量調整機構部を切り離すことに
より、複数段の容量調整を容易に行うことが可能にな
り、より高精度の容量調整を行うことができる。
【0031】また、各容量調整機構部の容量調整幅が等
しくなるようにした場合、いずれの容量調整機構部を切
り離しても容量調整幅が同じになるため、接続電極をト
リミング(切断)する位置を任意に選択することが可能
になり、トリミング工程での自由度を向上させることが
できる。
しくなるようにした場合、いずれの容量調整機構部を切
り離しても容量調整幅が同じになるため、接続電極をト
リミング(切断)する位置を任意に選択することが可能
になり、トリミング工程での自由度を向上させることが
できる。
【0032】各容量調整機構部の容量調整幅を各容量調
整機構部で段階的に変化させた場合、調整可能な容量範
囲を拡大することが可能になるとともに、容量の粗調整
及び微調整を行うことが可能になり、効率よく容量調整
を行うことができる。
整機構部で段階的に変化させた場合、調整可能な容量範
囲を拡大することが可能になるとともに、容量の粗調整
及び微調整を行うことが可能になり、効率よく容量調整
を行うことができる。
【0033】また、従来のトリマブルコンデンサでは、
寸法が小さくなると、容量調整用内部電極を正確にトリ
ミングすることが困難で、正確な容量調整を行うことが
できなくなるが、本発明によれば接続電極を切断するだ
けで正確な容量調整を行うことができるため、長さ≦
2.00mm,幅≦1.25mm,厚み≦1.00mmという
ような小型のコンデンサに適用した場合に特に有意義で
ある。
寸法が小さくなると、容量調整用内部電極を正確にトリ
ミングすることが困難で、正確な容量調整を行うことが
できなくなるが、本発明によれば接続電極を切断するだ
けで正確な容量調整を行うことができるため、長さ≦
2.00mm,幅≦1.25mm,厚み≦1.00mmという
ような小型のコンデンサに適用した場合に特に有意義で
ある。
【図1】本発明の一実施形態にかかるトリマブルコンデ
ンサの要部の構成を示す斜視図である。
ンサの要部の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるトリマブルコンデ
ンサの平面図である。
ンサの平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】従来のトリマブルコンデンサを示す断面図であ
る。
る。
【図5】従来のトリマブルコンデンサの他の例を示す図
であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
1 コンデンサ素子(セラミ
ック誘電体) 2 容量形成用内部電極 3 容量調整用内部電極 4 引き出し電極 5 接続電極 6 外部電極 A1,A2,A3,A4 容量調整機構部
ック誘電体) 2 容量形成用内部電極 3 容量調整用内部電極 4 引き出し電極 5 接続電極 6 外部電極 A1,A2,A3,A4 容量調整機構部
Claims (5)
- 【請求項1】外部電極を備えたコンデンサ素子内に配設
され、その一部分が引き出されて前記外部電極の一つに
接続された容量形成用内部電極と、 コンデンサ素子内に配設され、その一部分がコンデンサ
素子表面に引き出された容量調整用内部電極と、 コンデンサ素子内に配設され、その一部分が引き出され
て他の外部電極に接続されているとともに、他の一部分
がコンデンサ素子表面に引き出された引き出し電極と、 コンデンサ素子表面に配設され、前記容量調整用内部電
極と前記引き出し電極のコンデンサ素子表面に引き出さ
れた部分を接続させる接続電極とを具備してなり、 前記接続電極を切断することにより、前記容量調整用内
部電極と前記引き出し電極とを切り離して容量調整を行
うことができるようにしたことを特徴とするトリマブル
コンデンサ。 - 【請求項2】容量形成用内部電極、容量調整用内部電
極、引き出し電極、及び容量調整用内部電極と引き出し
電極とを接続する接続電極からなる容量調整機構部を複
数配設することにより、各容量調整機構部を構成する接
続電極のうちの任意の接続電極を切断して複数段の容量
調整を行うことができるようにしたことを特徴とする請
求項1記載のトリマブルコンデンサ。 - 【請求項3】前記容量調整機構部を切り離すことにより
削減できる容量の大きさ(容量調節幅)が各容量調整機
構部で等しくなるようにしたことを特徴とする請求項2
記載のトリマブルコンデンサ。 - 【請求項4】前記容量調整機構部を切り離すことにより
削減できる容量の大きさ(容量調節幅)を各容量調整機
構部で段階的に変化させたことを特徴とする請求項2記
載のトリマブルコンデンサ。 - 【請求項5】前記コンデンサ素子の寸法が、 長さ ≦ 2.00mm, 幅 ≦ 1.25mm, 厚み ≦ 1.00mm の要件を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載のトリマブルコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8210397A JPH10256076A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | トリマブルコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8210397A JPH10256076A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | トリマブルコンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10256076A true JPH10256076A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13765087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8210397A Withdrawn JPH10256076A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | トリマブルコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10256076A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7054134B2 (en) * | 2004-06-29 | 2006-05-30 | Tdk Corporation | Stacked capacitor |
US9666366B2 (en) | 2002-04-15 | 2017-05-30 | Avx Corporation | Method of making multi-layer electronic components with plated terminations |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP8210397A patent/JPH10256076A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9666366B2 (en) | 2002-04-15 | 2017-05-30 | Avx Corporation | Method of making multi-layer electronic components with plated terminations |
US10020116B2 (en) | 2002-04-15 | 2018-07-10 | Avx Corporation | Plated terminations |
US10366835B2 (en) | 2002-04-15 | 2019-07-30 | Avx Corporation | Plated terminations |
US11195659B2 (en) | 2002-04-15 | 2021-12-07 | Avx Corporation | Plated terminations |
US7054134B2 (en) * | 2004-06-29 | 2006-05-30 | Tdk Corporation | Stacked capacitor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |