JPH10253912A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH10253912A JPH10253912A JP9348234A JP34823497A JPH10253912A JP H10253912 A JPH10253912 A JP H10253912A JP 9348234 A JP9348234 A JP 9348234A JP 34823497 A JP34823497 A JP 34823497A JP H10253912 A JPH10253912 A JP H10253912A
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Links
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Landscapes
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光走査装置を小型化し、その場合の動作特性
のばらつきを少なくするとともにミラーの位置精度を高
め、さらに振動部の振動動作を保証して、外的要因によ
り動作特性が変わるのを防止する。 【解決手段】 シリコン基板1に薄肉部を形成し、この
肉薄部にミラー部12等の可動部12〜16を形成し、
圧電体膜21〜24により可動部12〜16を駆動す
る。この駆動により、ミラー部12は異なる軸方向に捩
じれ振動する。ミラー部12には金属薄膜が形成されて
おり、その金属薄膜に光を入射することにより、2次元
での光走査を行うことができる。
のばらつきを少なくするとともにミラーの位置精度を高
め、さらに振動部の振動動作を保証して、外的要因によ
り動作特性が変わるのを防止する。 【解決手段】 シリコン基板1に薄肉部を形成し、この
肉薄部にミラー部12等の可動部12〜16を形成し、
圧電体膜21〜24により可動部12〜16を駆動す
る。この駆動により、ミラー部12は異なる軸方向に捩
じれ振動する。ミラー部12には金属薄膜が形成されて
おり、その金属薄膜に光を入射することにより、2次元
での光走査を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レザープリンタや
バーコードリーダ等に用いることができる光走査装置に
関する。
バーコードリーダ等に用いることができる光走査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光走査装置として、特開
平7−199099号公報に示すものがある。図19に
その光走査装置の構成を示し、図20にその動作状態を
示す。光走査装置100は、薄板状のプレート101
と、このプレート101の上下両端部に設置された4個
の圧電バイモルフ(加振手段)121〜124とから構
成されている。
平7−199099号公報に示すものがある。図19に
その光走査装置の構成を示し、図20にその動作状態を
示す。光走査装置100は、薄板状のプレート101
と、このプレート101の上下両端部に設置された4個
の圧電バイモルフ(加振手段)121〜124とから構
成されている。
【0003】プレート101は、金属薄板をエッチング
または放電加工等を利用して図に示すような形状に加工
されている。プレート101の中央付近には、高反射コ
ーティング(Al蒸着、Au蒸着など)が施されたミラ
ーが接着されるミラー設置部111が形成されている。
このミラー設置部111上にミラーが接着されてミラー
部102が構成される。
または放電加工等を利用して図に示すような形状に加工
されている。プレート101の中央付近には、高反射コ
ーティング(Al蒸着、Au蒸着など)が施されたミラ
ーが接着されるミラー設置部111が形成されている。
このミラー設置部111上にミラーが接着されてミラー
部102が構成される。
【0004】ミラー設置部111の相対向する端部には
1対の第1スプリング部(第1の捩じれ振動部)114
が形成されている。また、ミラー設置部111は、第1
スプリング部114によって、ミラー設置部111の外
側に形成された第1フレーム部(第1の保持部)116
に支持されており、図20に示されるように、j軸を中
心軸として回動自在になっている。
1対の第1スプリング部(第1の捩じれ振動部)114
が形成されている。また、ミラー設置部111は、第1
スプリング部114によって、ミラー設置部111の外
側に形成された第1フレーム部(第1の保持部)116
に支持されており、図20に示されるように、j軸を中
心軸として回動自在になっている。
【0005】第1フレーム部116は、一対の第2スプ
リング部(第2の捩じれ振動部)113によって、第1
フレーム部116の外側に形成された第2フレーム部
(第2の保持部)115に支持されており、第1スプリ
ング部114の回動軸jに対して直交する回動軸kを中
心軸として回動自在になっている。第2フレーム部11
5は、一対の連結部117によって、第2フレーム部1
15の外側に形成された第3フレーム部112に支持さ
れており、連結部117の加振軸iを中心軸として回動
自在になっている。なお、加振軸iは、図20に示すよ
うに、回動軸j、回動軸kに対して、それぞれ45°づ
つずれた方向に形成された軸となっている。
リング部(第2の捩じれ振動部)113によって、第1
フレーム部116の外側に形成された第2フレーム部
(第2の保持部)115に支持されており、第1スプリ
ング部114の回動軸jに対して直交する回動軸kを中
心軸として回動自在になっている。第2フレーム部11
5は、一対の連結部117によって、第2フレーム部1
15の外側に形成された第3フレーム部112に支持さ
れており、連結部117の加振軸iを中心軸として回動
自在になっている。なお、加振軸iは、図20に示すよ
うに、回動軸j、回動軸kに対して、それぞれ45°づ
つずれた方向に形成された軸となっている。
【0006】また、プレート101に形成された第3フ
レーム部112の上下両端それぞれの両面には、駆動源
である圧電バイモルフ121〜124が接着されてい
る。上記した光走査装置100は次のように動作する。
図20において、光走査装置100は、駆動源である圧
電バイモルフ121〜124のそれぞれの一端a、b、
c、dを固定端とし、他端を自由端とした片持ち梁状と
して、図示されない光学系を構築する基板等に固定され
ている。また、この圧電バイモルフ121〜124は、
圧電素子の分極方向を考慮して接着されている。
レーム部112の上下両端それぞれの両面には、駆動源
である圧電バイモルフ121〜124が接着されてい
る。上記した光走査装置100は次のように動作する。
図20において、光走査装置100は、駆動源である圧
電バイモルフ121〜124のそれぞれの一端a、b、
c、dを固定端とし、他端を自由端とした片持ち梁状と
して、図示されない光学系を構築する基板等に固定され
ている。また、この圧電バイモルフ121〜124は、
圧電素子の分極方向を考慮して接着されている。
【0007】そして、同一の正弦波信号がそれぞれ圧電
バイモルフ121〜124に印加された場合、それぞれ
圧電バイモルフは、図20に示すような曲げ振動を行
う。すなわち、圧電バイモルフ121と122、123
と124は、それぞれ同位相の曲げ振動を行い、圧電バ
イモルフ121と123、122と124は、それぞれ
逆位相の曲げ振動を行う。この振動は、連結部117を
経由することにより、第2フレーム部115のi軸を中
心軸とする捩じり振動に変換される。
バイモルフ121〜124に印加された場合、それぞれ
圧電バイモルフは、図20に示すような曲げ振動を行
う。すなわち、圧電バイモルフ121と122、123
と124は、それぞれ同位相の曲げ振動を行い、圧電バ
イモルフ121と123、122と124は、それぞれ
逆位相の曲げ振動を行う。この振動は、連結部117を
経由することにより、第2フレーム部115のi軸を中
心軸とする捩じり振動に変換される。
【0008】ここで、ミラー部102と第1フレーム部
116は、第1スプリング部114によって連結されて
おり、これらの組み合わせは、第1スプリング部114
の軸に相当するj軸を回転軸として、捩じり振動子を構
成している。また、第1フレーム部116と第2フレー
ム部115は、第2スプリング部113によって連結さ
れており、これらの組み合わせは、第2スプリング部1
13の軸に相当するk軸を回転軸として、捩じり振動子
を構成している。従って、ミラー部102は、j軸及び
k軸を回転軸として捩じり振動が可能であり、2自由度
の振動系を構成している。
116は、第1スプリング部114によって連結されて
おり、これらの組み合わせは、第1スプリング部114
の軸に相当するj軸を回転軸として、捩じり振動子を構
成している。また、第1フレーム部116と第2フレー
ム部115は、第2スプリング部113によって連結さ
れており、これらの組み合わせは、第2スプリング部1
13の軸に相当するk軸を回転軸として、捩じり振動子
を構成している。従って、ミラー部102は、j軸及び
k軸を回転軸として捩じり振動が可能であり、2自由度
の振動系を構成している。
【0009】従って、圧電バイモルフ121〜124に
より、第1スプリング部114、第2スプリング部11
3に周期的な外力を作用させると、第1スプリング部1
14は、その周期的な外力が作用するときに捩じれ、こ
の捩じれの回転角に応じた大きさで、捩じれの方向とは
逆方向に回転トルクを発生し、j軸を回転軸としてミラ
ー部102を強制振動させる。また、第2スプリング部
113も、上述した周期的な外力が作用するときに捩じ
れ、この捩じれの回転角に応じた大きさで捩じれの方向
とは逆方向に回転トルクを発生し、ミラー部102と第
1フレーム部116を介してミラー部102を強制振動
させる。
より、第1スプリング部114、第2スプリング部11
3に周期的な外力を作用させると、第1スプリング部1
14は、その周期的な外力が作用するときに捩じれ、こ
の捩じれの回転角に応じた大きさで、捩じれの方向とは
逆方向に回転トルクを発生し、j軸を回転軸としてミラ
ー部102を強制振動させる。また、第2スプリング部
113も、上述した周期的な外力が作用するときに捩じ
れ、この捩じれの回転角に応じた大きさで捩じれの方向
とは逆方向に回転トルクを発生し、ミラー部102と第
1フレーム部116を介してミラー部102を強制振動
させる。
【0010】上述した光走査装置100は、バーコード
リーダ等の光学的情報読取装置に応用することができ
る。図21にその構成を示す。光走査装置100を駆動
する駆動回路は、角周波数ωj の正弦波信号を発生する
発生器131と、角周波数ωk の正弦波信号を発生する
発生器132と、この信号発生器131、132で発生
した正弦波信号を加算する加算器133と、加算器13
3で発生した信号を増幅する増幅回路134と、この増
幅回路134から出力された信号を圧電バイモルフ12
1〜124に伝達する回路とから構成されている。
リーダ等の光学的情報読取装置に応用することができ
る。図21にその構成を示す。光走査装置100を駆動
する駆動回路は、角周波数ωj の正弦波信号を発生する
発生器131と、角周波数ωk の正弦波信号を発生する
発生器132と、この信号発生器131、132で発生
した正弦波信号を加算する加算器133と、加算器13
3で発生した信号を増幅する増幅回路134と、この増
幅回路134から出力された信号を圧電バイモルフ12
1〜124に伝達する回路とから構成されている。
【0011】そして、圧電バイモルフ121〜124に
増幅回路134から出力される駆動信号が印加される
と、第2フレーム部115、第2スプリング部113、
第1フレーム部116、第1スプリング部114、ミラ
ー部102は、i軸を回転軸として全体として捩じり振
動をする。このとき、ミラー部102は、慣性モーメン
トを持っているためi軸を中心とする捩じりモーメント
を受け、捩じり方向に加振力として作用する。そして、
この捩じり加振力が、前述の2自由度捩じり振動子、す
なわち、図中ミラー部102のj軸を中心とする捩じり
振動と、k軸を中心とする捩じり振動とに加振力として
作用し、ミラー部102を捩じり振動させる。
増幅回路134から出力される駆動信号が印加される
と、第2フレーム部115、第2スプリング部113、
第1フレーム部116、第1スプリング部114、ミラ
ー部102は、i軸を回転軸として全体として捩じり振
動をする。このとき、ミラー部102は、慣性モーメン
トを持っているためi軸を中心とする捩じりモーメント
を受け、捩じり方向に加振力として作用する。そして、
この捩じり加振力が、前述の2自由度捩じり振動子、す
なわち、図中ミラー部102のj軸を中心とする捩じり
振動と、k軸を中心とする捩じり振動とに加振力として
作用し、ミラー部102を捩じり振動させる。
【0012】また、レーザ駆動回路135は、レーザダ
イオード136からレーザ光を発生させる。このレーザ
ダイオード136で発生したレーザ光は、捩じり振動す
るミラー部102で反射し、ミラー部102の捩じり角
の2倍の角度で偏向されバーコードラベル137上を光
走査する。そして、バーコードラベル137上で散乱し
た光を受光素子138に受光させ、この受光した散乱光
の光強度に応じて電気信号に変換する。そして、得られ
た電気信号を、2値化回路139により2値信号に変換
し、デコード回路140によってバーコード記号の内容
に応じたデコード処理を行う。
イオード136からレーザ光を発生させる。このレーザ
ダイオード136で発生したレーザ光は、捩じり振動す
るミラー部102で反射し、ミラー部102の捩じり角
の2倍の角度で偏向されバーコードラベル137上を光
走査する。そして、バーコードラベル137上で散乱し
た光を受光素子138に受光させ、この受光した散乱光
の光強度に応じて電気信号に変換する。そして、得られ
た電気信号を、2値化回路139により2値信号に変換
し、デコード回路140によってバーコード記号の内容
に応じたデコード処理を行う。
【0013】なお、上述した駆動源である圧電バイモル
フ121〜124は、第3フレーム部112の片面にの
み接着される圧電ユニモルフ構造とすることもできる。
フ121〜124は、第3フレーム部112の片面にの
み接着される圧電ユニモルフ構造とすることもできる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記し
た従来の構造に対し、それを小型化することについて検
討を進めたところ、以下のような問題があることが判明
した。第1に、金属薄板によりプレート101を構成し
ているため、それを小型化していくと、その加工精度に
より動作特性にばらつきが生じやすいという問題があ
る。
た従来の構造に対し、それを小型化することについて検
討を進めたところ、以下のような問題があることが判明
した。第1に、金属薄板によりプレート101を構成し
ているため、それを小型化していくと、その加工精度に
より動作特性にばらつきが生じやすいという問題があ
る。
【0015】第2に、金属薄板のプレート101のミラ
ー設置部111上にミラーを接着しているので、その位
置精度が問題となる。第3に、小型化していくと空気の
粘性によりミラー部102等の捩じり振動が起こりにく
くなり、最悪の場合、全く動作しない状態が生じる。ま
た、動作環境における外的要因により、動作特性が変わ
るという問題がある。
ー設置部111上にミラーを接着しているので、その位
置精度が問題となる。第3に、小型化していくと空気の
粘性によりミラー部102等の捩じり振動が起こりにく
くなり、最悪の場合、全く動作しない状態が生じる。ま
た、動作環境における外的要因により、動作特性が変わ
るという問題がある。
【0016】本発明は上記問題に鑑みたもので、小型化
した場合でも動作特性のばらつきを少なくすることを第
1の目的とする。また、ミラーの位置精度を高めること
を第2の目的とする。さらに、小型化した場合でも振動
部の振動動作を保証し、動作環境における外的要因によ
り、動作特性が変わるのをなくすことを第3の目的とす
る。
した場合でも動作特性のばらつきを少なくすることを第
1の目的とする。また、ミラーの位置精度を高めること
を第2の目的とする。さらに、小型化した場合でも振動
部の振動動作を保証し、動作環境における外的要因によ
り、動作特性が変わるのをなくすことを第3の目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、薄肉部(2)が
形成された半導体基板(1)と、薄肉部を振動させる加
振手段(21〜24)とを備え、薄肉部には光を出射す
る光出射部(10)が設けられていることを特徴として
いる。
め、請求項1に記載の発明においては、薄肉部(2)が
形成された半導体基板(1)と、薄肉部を振動させる加
振手段(21〜24)とを備え、薄肉部には光を出射す
る光出射部(10)が設けられていることを特徴として
いる。
【0018】従って、半導体基板に薄肉部を形成して、
それを振動させるようにすることにより、動作特性のば
らつきを少なくすることができる。また、請求項2に記
載の発明のように、金属薄膜(10)を用いてミラーを
構成すれば、光反射により光走査を行うことができ、ま
た半導体プロセスを用いているためミラーの位置精度を
高めることができる。
それを振動させるようにすることにより、動作特性のば
らつきを少なくすることができる。また、請求項2に記
載の発明のように、金属薄膜(10)を用いてミラーを
構成すれば、光反射により光走査を行うことができ、ま
た半導体プロセスを用いているためミラーの位置精度を
高めることができる。
【0019】この場合、請求項3に記載の発明のよう
に、金属薄膜が形成されるミラー部(12)を異なる2
軸を回転軸として振動させるようにすれば、2次元での
光走査を行うことができる。また、請求項4に記載の発
明のように、異なる2軸を回転軸としたミラー部の振動
をモニタするモニタ手段(63a、63b、64a、6
4b、65〜68)を設ければ、そのモニタ出力を加振
手段への駆動信号の制御に用いることによって、加振手
段を適切に駆動することができる。
に、金属薄膜が形成されるミラー部(12)を異なる2
軸を回転軸として振動させるようにすれば、2次元での
光走査を行うことができる。また、請求項4に記載の発
明のように、異なる2軸を回転軸としたミラー部の振動
をモニタするモニタ手段(63a、63b、64a、6
4b、65〜68)を設ければ、そのモニタ出力を加振
手段への駆動信号の制御に用いることによって、加振手
段を適切に駆動することができる。
【0020】このモニタ手段としては、請求項5に記載
の発明のように、捩じれ振動部(13a、13b、14
a、14b)の捩じれ状態に基づいてモニタを行うもの
とすることができ、より具体的には、請求項6に記載の
発明のように、捩じれ振動部に、捩じれによって生じる
応力により抵抗値が変化する可変抵抗(63a、64
a、64b、63b)を用いることによってモニタを行
うことができる。
の発明のように、捩じれ振動部(13a、13b、14
a、14b)の捩じれ状態に基づいてモニタを行うもの
とすることができ、より具体的には、請求項6に記載の
発明のように、捩じれ振動部に、捩じれによって生じる
応力により抵抗値が変化する可変抵抗(63a、64
a、64b、63b)を用いることによってモニタを行
うことができる。
【0021】また、半導体基板に形成された薄肉部とし
ては、請求項7に記載の発明のように、金属薄膜が形成
されるミラー部(12)と、このミラー部に対し所定の
隙間を介して形成された第1の保持部(16)と、ミラ
ー部と第1の保持部とを連結し、周期的な外力が作用す
るときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで
捩じれの方向とは逆方向に回転トルクが発生するように
ミラー部を強制振動させる第1の捩じれ振動部(14、
14a、14b)と、第1の保持部に対し所定の隙間を
介して形成された第2の保持部(15)と、第1の保持
部と前記第2の保持部とを連結し、周期的な外力が作用
するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさ
で捩じれの方向とは逆方向に回転トルクが発生するよう
に第1の保持部を介してミラー部を強制振動させる第2
の捩じれ振動部(13、13a、13b)とを有して構
成することができる。
ては、請求項7に記載の発明のように、金属薄膜が形成
されるミラー部(12)と、このミラー部に対し所定の
隙間を介して形成された第1の保持部(16)と、ミラ
ー部と第1の保持部とを連結し、周期的な外力が作用す
るときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで
捩じれの方向とは逆方向に回転トルクが発生するように
ミラー部を強制振動させる第1の捩じれ振動部(14、
14a、14b)と、第1の保持部に対し所定の隙間を
介して形成された第2の保持部(15)と、第1の保持
部と前記第2の保持部とを連結し、周期的な外力が作用
するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさ
で捩じれの方向とは逆方向に回転トルクが発生するよう
に第1の保持部を介してミラー部を強制振動させる第2
の捩じれ振動部(13、13a、13b)とを有して構
成することができる。
【0022】この場合、加振手段によって、第1及び第
2の捩じれ振動部のそれぞれに上述した周期的な外力を
作用させる。また、請求項8に記載の発明においては、
ミラー部に貫通穴(50)を形成し、この貫通穴を介し
て金属薄膜から光の反射を行うようにしたことを特徴と
している。
2の捩じれ振動部のそれぞれに上述した周期的な外力を
作用させる。また、請求項8に記載の発明においては、
ミラー部に貫通穴(50)を形成し、この貫通穴を介し
て金属薄膜から光の反射を行うようにしたことを特徴と
している。
【0023】この場合、金属薄膜に対し裏面側から光の
反射を行うことができる。また、上述した加振手段とし
ては、請求項9に記載の発明のように、薄肉部の支持部
に形成された圧電素子(21〜24)を用いることがで
きる。請求項10に記載の発明においては、薄肉部
(2)を、少なくとも光出射方向が透明となる部材(1
1、41)にて気密に覆ったことを特徴としている。
反射を行うことができる。また、上述した加振手段とし
ては、請求項9に記載の発明のように、薄肉部の支持部
に形成された圧電素子(21〜24)を用いることがで
きる。請求項10に記載の発明においては、薄肉部
(2)を、少なくとも光出射方向が透明となる部材(1
1、41)にて気密に覆ったことを特徴としている。
【0024】このような構成にすることにより、小型化
した場合でも薄肉部の振動動作を保証し、動作環境にお
ける外的要因により、動作特性が変わるのをなくすこと
ができる。なお、特許請求の範囲および課題を解決する
ための手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形
態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
した場合でも薄肉部の振動動作を保証し、動作環境にお
ける外的要因により、動作特性が変わるのをなくすこと
ができる。なお、特許請求の範囲および課題を解決する
ための手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形
態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0025】
(第1実施形態)図1に、本発明の第1実施形態に係る
2次元光走査装置の全体構成図を示し、図2に図1中の
A−A断面を示す。シリコン基板1には、裏面からのエ
ッチングによって図2に示すように薄肉部2が形成され
ている。この薄肉部2には貫通溝3が形成されており、
この貫通溝3の形成によって、薄肉部2は、ミラー部1
2、第1スプリング部(第1の捩じれ振動部)14、第
1フレーム部16(第1の保持部)、第2スプリング部
13(第2の捩じれ振動部)、第2フレーム部(第2の
保持部)15などの可動部を有する構造となる。これら
は、図19に示したミラー部102、第1スプリング部
114、第1フレーム部116、第2スプリング部11
3、第2フレーム部115と同等の機能を有し同等の作
用を行う。
2次元光走査装置の全体構成図を示し、図2に図1中の
A−A断面を示す。シリコン基板1には、裏面からのエ
ッチングによって図2に示すように薄肉部2が形成され
ている。この薄肉部2には貫通溝3が形成されており、
この貫通溝3の形成によって、薄肉部2は、ミラー部1
2、第1スプリング部(第1の捩じれ振動部)14、第
1フレーム部16(第1の保持部)、第2スプリング部
13(第2の捩じれ振動部)、第2フレーム部(第2の
保持部)15などの可動部を有する構造となる。これら
は、図19に示したミラー部102、第1スプリング部
114、第1フレーム部116、第2スプリング部11
3、第2フレーム部115と同等の機能を有し同等の作
用を行う。
【0026】また、薄肉部2は片持ち梁構造となってお
り、その支持部上にPZT等の圧電体膜21〜24が形
成されている。圧電体膜21〜24は、圧電ユニモルフ
構造となっており、図19に示した圧電バイモルフ12
1〜124と同等の機能を有し同等の作用を行うもの
で、薄肉部2を振動させる加振手段を構成している。本
実施形態を図21に示したような光学的情報読取装置に
応用する場合には、図21に示す増幅回路134からの
駆動信号が圧電体膜21〜24に印加される。
り、その支持部上にPZT等の圧電体膜21〜24が形
成されている。圧電体膜21〜24は、圧電ユニモルフ
構造となっており、図19に示した圧電バイモルフ12
1〜124と同等の機能を有し同等の作用を行うもの
で、薄肉部2を振動させる加振手段を構成している。本
実施形態を図21に示したような光学的情報読取装置に
応用する場合には、図21に示す増幅回路134からの
駆動信号が圧電体膜21〜24に印加される。
【0027】シリコン基板1の上には、ボンディングパ
ッド4および基板電極5が形成されている。各ボンディ
ングパッド4は、配線6を介し圧電体膜21〜24の上
部電極7と電気接続される。また、圧電体膜21〜24
のそれぞれは、図2に示すように、下部電極8の上に形
成されている。また、シリコン基板1には、低抵抗層9
(図1に点線で示す)が形成されており、この低抵抗層
9により基板電極5と下部電極8が電気的に接続され
る。また、ミラー部12には、反射面を構成するミラー
10が形成されている。なお、ボンディングパッド4、
基板電極5、配線6、上部電極7およびミラー10はア
ルミニウムなどの金属薄膜により形成されている。
ッド4および基板電極5が形成されている。各ボンディ
ングパッド4は、配線6を介し圧電体膜21〜24の上
部電極7と電気接続される。また、圧電体膜21〜24
のそれぞれは、図2に示すように、下部電極8の上に形
成されている。また、シリコン基板1には、低抵抗層9
(図1に点線で示す)が形成されており、この低抵抗層
9により基板電極5と下部電極8が電気的に接続され
る。また、ミラー部12には、反射面を構成するミラー
10が形成されている。なお、ボンディングパッド4、
基板電極5、配線6、上部電極7およびミラー10はア
ルミニウムなどの金属薄膜により形成されている。
【0028】また、シリコン基板1の下側には、ベース
としてのガラス、例えば、ほう珪酸ガラス(商品名:パ
イレックスガラス)11が陽極接合法にて接合されてい
る。パイレックスガラス11は図示しないケースに半田
等により固定される。なお、パイレックスガラス11を
設けることにより、組み付け時のハンドリング性を良好
にし、またケースからの熱応力を緩和することができ
る。
としてのガラス、例えば、ほう珪酸ガラス(商品名:パ
イレックスガラス)11が陽極接合法にて接合されてい
る。パイレックスガラス11は図示しないケースに半田
等により固定される。なお、パイレックスガラス11を
設けることにより、組み付け時のハンドリング性を良好
にし、またケースからの熱応力を緩和することができ
る。
【0029】上記構成において、ボンディングパッド
4、基板電極5に駆動信号が印加されると、圧電体膜2
1〜24は、所定の共振条件にてミラー部12を捩じり
振動させる。この捩じり振動動作は、図19に示すもの
と同じである。従って、捩じれ振動を行うミラー10に
光を入射することにより、その反射光を用いて2次元走
査を行うことができる。
4、基板電極5に駆動信号が印加されると、圧電体膜2
1〜24は、所定の共振条件にてミラー部12を捩じり
振動させる。この捩じり振動動作は、図19に示すもの
と同じである。従って、捩じれ振動を行うミラー10に
光を入射することにより、その反射光を用いて2次元走
査を行うことができる。
【0030】次に、上記した光走査装置の製造方法を、
図3、図4を参照して説明する。なお、図3、図4は、
図2と同じ断面状態を示している。まず、面方位(10
0)のn型シリコン基板1を用意し、その両面に熱酸化
によりSiO2 等の絶縁膜31を成膜する(図3
(a))。次に、絶縁膜31の所定位置を除去し、イオ
ン注入、固相拡散等によりp型の不純物を導入し、低抵
抗層9を形成する(図3(b))。そして、絶縁膜31
を除去した後、再度、シリコン基板1の両面にSiO2
等の絶縁膜32を成膜し(図3(c))、その後、絶縁
膜32の所定位置を除去する(図3(d))。
図3、図4を参照して説明する。なお、図3、図4は、
図2と同じ断面状態を示している。まず、面方位(10
0)のn型シリコン基板1を用意し、その両面に熱酸化
によりSiO2 等の絶縁膜31を成膜する(図3
(a))。次に、絶縁膜31の所定位置を除去し、イオ
ン注入、固相拡散等によりp型の不純物を導入し、低抵
抗層9を形成する(図3(b))。そして、絶縁膜31
を除去した後、再度、シリコン基板1の両面にSiO2
等の絶縁膜32を成膜し(図3(c))、その後、絶縁
膜32の所定位置を除去する(図3(d))。
【0031】そして、スパッタあるいは電子ビーム蒸着
等により白金/チタンなどの下部金属電極8を形成し
(図3(e))、この後、スパッタ、ゾルーゲル法、C
VD等によりPZT等の圧電体膜21〜24(図では圧
電体膜23を示している)を形成する(図3(f))。
次に、スパッタや電子ビーム蒸着等によりアルミニウム
などの金属薄膜を形成する。この金属薄膜は、ボンディ
ングパッド4、基板電極5、配線6、上部電極7および
ミラー10となる(図4(a))。そして、表面全面
に、スパッタ、CVD等によりSiO2 等の絶縁膜33
を形成する(図4(b))。
等により白金/チタンなどの下部金属電極8を形成し
(図3(e))、この後、スパッタ、ゾルーゲル法、C
VD等によりPZT等の圧電体膜21〜24(図では圧
電体膜23を示している)を形成する(図3(f))。
次に、スパッタや電子ビーム蒸着等によりアルミニウム
などの金属薄膜を形成する。この金属薄膜は、ボンディ
ングパッド4、基板電極5、配線6、上部電極7および
ミラー10となる(図4(a))。そして、表面全面
に、スパッタ、CVD等によりSiO2 等の絶縁膜33
を形成する(図4(b))。
【0032】この後、裏面の絶縁膜32の所定位置を除
去し、シリコンの異方性エッチングを行って薄肉部2を
形成する(図4(c))。この場合、図3(b)の工程
で形成したp型低抵抗層9の不純物にはボロンを、その
濃度を5×019cm-3以上として、シリコンのエッチャ
ントにEPW(エチレンジアミン−ピロカテコール−
水)を用いると、このp型低抵抗層9はほとんどエッチ
ングされないので、薄肉部2を制御性よく形成すること
ができる。
去し、シリコンの異方性エッチングを行って薄肉部2を
形成する(図4(c))。この場合、図3(b)の工程
で形成したp型低抵抗層9の不純物にはボロンを、その
濃度を5×019cm-3以上として、シリコンのエッチャ
ントにEPW(エチレンジアミン−ピロカテコール−
水)を用いると、このp型低抵抗層9はほとんどエッチ
ングされないので、薄肉部2を制御性よく形成すること
ができる。
【0033】そして、シリコン基板1の裏面の絶縁膜3
2を除去した後、パイレックスガラス11を陽極接合法
にて接合し(図4(d))、この後、薄肉部2の所定の
位置3をドライエッチングを用いて貫通させ、図2に示
す構造の光走査装置を得る(図4(e))。 (第2実施形態)図5に、本発明の第2実施形態に係る
光走査装置の模式的構成を示す。また、図6に、図5中
のB−B断面を示す。
2を除去した後、パイレックスガラス11を陽極接合法
にて接合し(図4(d))、この後、薄肉部2の所定の
位置3をドライエッチングを用いて貫通させ、図2に示
す構造の光走査装置を得る(図4(e))。 (第2実施形態)図5に、本発明の第2実施形態に係る
光走査装置の模式的構成を示す。また、図6に、図5中
のB−B断面を示す。
【0034】本実施形態においては、シリコン基板1の
上部に、ガラス、例えばパイレックスガラス41を用い
て気密接合し、ミラー部12等の可動部が配置される空
間42の雰囲気を制御可能な構造としている。従って、
パイレックスガラス41、11により、薄肉部2および
圧電体膜21〜24の形成領域が気密に覆われることに
なり、ミラー部12等の捩じり振動動作が保証され、ま
た外的要因によりその動作特性が変わるのが防止され
る。
上部に、ガラス、例えばパイレックスガラス41を用い
て気密接合し、ミラー部12等の可動部が配置される空
間42の雰囲気を制御可能な構造としている。従って、
パイレックスガラス41、11により、薄肉部2および
圧電体膜21〜24の形成領域が気密に覆われることに
なり、ミラー部12等の捩じり振動動作が保証され、ま
た外的要因によりその動作特性が変わるのが防止され
る。
【0035】なお、シリコン基板1の表面には絶縁膜3
3が形成されているので、絶縁膜33の上にさらにシリ
コン薄膜44を成膜して、パイレックスガラス41との
陽極接合を行うようにしている。また、パイレックスガ
ラス41には、陽極接合の際に発生するガスを吸着して
空間42を真空にするためのゲッター43が配置されて
いる。なお、ゲッター43と空間42との間は、シリコ
ン薄膜44をエッチングして設けられた通路45により
つながっている。
3が形成されているので、絶縁膜33の上にさらにシリ
コン薄膜44を成膜して、パイレックスガラス41との
陽極接合を行うようにしている。また、パイレックスガ
ラス41には、陽極接合の際に発生するガスを吸着して
空間42を真空にするためのゲッター43が配置されて
いる。なお、ゲッター43と空間42との間は、シリコ
ン薄膜44をエッチングして設けられた通路45により
つながっている。
【0036】なお、パイレックスガラス41の気密接合
を得るためには、シリコン薄膜44表面を平坦にする必
要がある。このため、シリコン基板1中に拡散抵抗6a
を形成し、拡散抵抗6aを介してボンディングパッド4
から配線6への電気接続を行うようにしている。この実
施形態に係る光走査装置は、絶縁膜33の上にシリコン
薄膜31を成膜し、最終プロセスにおいて、真空に制御
した雰囲気中でパイレックスガラス41を陽極接合する
ことにより構成することができる。
を得るためには、シリコン薄膜44表面を平坦にする必
要がある。このため、シリコン基板1中に拡散抵抗6a
を形成し、拡散抵抗6aを介してボンディングパッド4
から配線6への電気接続を行うようにしている。この実
施形態に係る光走査装置は、絶縁膜33の上にシリコン
薄膜31を成膜し、最終プロセスにおいて、真空に制御
した雰囲気中でパイレックスガラス41を陽極接合する
ことにより構成することができる。
【0037】図7に、上記した実施形態の変形例を示
す。この変形例においては、パイレックスガラス41を
平板状のものとし、ミラー部12等の可動部が配置され
る空間を確保するため、シリコンのスペーサ基板46
を、パイレックスガラス41とシリコン基板1との間に
挿入している。スペーサ基板46とパイレックスガラス
41とは陽極接合法にて接合される。そして、スペーサ
基板46の裏面とシリコン表面の絶縁膜(SiO2 )3
3上に形成された金薄膜47とが共晶接合される。
す。この変形例においては、パイレックスガラス41を
平板状のものとし、ミラー部12等の可動部が配置され
る空間を確保するため、シリコンのスペーサ基板46
を、パイレックスガラス41とシリコン基板1との間に
挿入している。スペーサ基板46とパイレックスガラス
41とは陽極接合法にて接合される。そして、スペーサ
基板46の裏面とシリコン表面の絶縁膜(SiO2 )3
3上に形成された金薄膜47とが共晶接合される。
【0038】このような構成とすることにより、パイレ
ックスガラス41に空間42を設けるなどの加工が不要
となり、光が通過する面を、容易に光学的に平坦な面と
することができる。 (第3実施形態)図8に、本発明の第3実施形態に係る
光走査装置の模式的構成を示す。この図8に示すもの
は、全体を斜め下から見た図となっている。また、図9
に、その断面図を示す。この図9は、図6と同じ断面状
態を示している。
ックスガラス41に空間42を設けるなどの加工が不要
となり、光が通過する面を、容易に光学的に平坦な面と
することができる。 (第3実施形態)図8に、本発明の第3実施形態に係る
光走査装置の模式的構成を示す。この図8に示すもの
は、全体を斜め下から見た図となっている。また、図9
に、その断面図を示す。この図9は、図6と同じ断面状
態を示している。
【0039】この実施形態においては、図5、図6に示
す実施形態に対し、図9に示すように、ミラー部12に
おけるシリコン基板1に貫通穴50を形成した点で相違
している。但し、この実施形態においては、裏面側のパ
イレックスガラス11から光を入射し、貫通穴50と絶
縁膜32を通過してミラー10の裏面で反射させるよう
にしている。
す実施形態に対し、図9に示すように、ミラー部12に
おけるシリコン基板1に貫通穴50を形成した点で相違
している。但し、この実施形態においては、裏面側のパ
イレックスガラス11から光を入射し、貫通穴50と絶
縁膜32を通過してミラー10の裏面で反射させるよう
にしている。
【0040】この場合、シリコン基板1の下側のパイレ
ックスガラス11は、上側のパイレックスガラス41の
ように空間42を設けるなどの加工を必要とせず平板状
となっているため、光学研磨面を得るのが容易である。
このため、パイレックスガラス11を通過する光の散乱
等の減衰も最小限に抑制することができる。このよう
に、シリコン基板1の裏面側から光の入射を行う場合、
シリコン基板1のエッチング面に金属薄膜によるミラー
を構成することも考えられるが、そのエッチング面は表
面粗度が研磨面に比べ、悪化しているので、その面をそ
のままミラー面につかうことはできない。また、その上
にミラーを貼り付けるのは、組み付けならびに特性(共
振周波数)などのばらつきを発生させるので、やはり問
題である。従って、本実施形態のように、貫通穴50を
形成した構成とすれば、そのような問題を解決すること
ができる。 (第4実施形態)図1に示す第1実施形態のものでは、
ボンディングパッド4、基板電極5に駆動信号を印加し
て、圧電体膜21〜24を所定の共振条件で駆動するも
のを示したが、このような共振駆動方式においては、周
囲の温度変化などによって共振周波数が変化するため、
その周波数、駆動信号の振幅をモニタして、駆動信号を
制御するのが好ましい。
ックスガラス11は、上側のパイレックスガラス41の
ように空間42を設けるなどの加工を必要とせず平板状
となっているため、光学研磨面を得るのが容易である。
このため、パイレックスガラス11を通過する光の散乱
等の減衰も最小限に抑制することができる。このよう
に、シリコン基板1の裏面側から光の入射を行う場合、
シリコン基板1のエッチング面に金属薄膜によるミラー
を構成することも考えられるが、そのエッチング面は表
面粗度が研磨面に比べ、悪化しているので、その面をそ
のままミラー面につかうことはできない。また、その上
にミラーを貼り付けるのは、組み付けならびに特性(共
振周波数)などのばらつきを発生させるので、やはり問
題である。従って、本実施形態のように、貫通穴50を
形成した構成とすれば、そのような問題を解決すること
ができる。 (第4実施形態)図1に示す第1実施形態のものでは、
ボンディングパッド4、基板電極5に駆動信号を印加し
て、圧電体膜21〜24を所定の共振条件で駆動するも
のを示したが、このような共振駆動方式においては、周
囲の温度変化などによって共振周波数が変化するため、
その周波数、駆動信号の振幅をモニタして、駆動信号を
制御するのが好ましい。
【0041】このため、本実施形態では、2軸(i軸、
k軸)を回転軸としたミラー部12の振動をモニタする
モニタ手段を設けた構成としている。具体的には、図1
0に示すように、図1中の低抵抗層9を2つに分離して
低抵抗層9a、9b(図10中にハッチングで示す)と
し、低抵抗層9a、9bが、圧電体膜21〜24、第
1、第2フレーム部16、15の一部、第1スプリング
部14(図中では、符号14a、14bとして示す)、
第2スプリング部13(図中では、符号13a、13b
として示す)、ミラー部12、およびシリコンチップ外
周部の、それぞれの下部に形成されている。また、低抵
抗層9aには基板電極5aが接続され、低抵抗層9bに
は基板電極5bが接続されている。さらに、第1、第2
スプリング部14、13は折れ曲がった(折り返した)
構造となっており、ミラー部12が回転振動したとき第
1、第2スプリング部14、13の長手方向に大きな引
っ張り応力、圧縮応力が加わるようにしている。
k軸)を回転軸としたミラー部12の振動をモニタする
モニタ手段を設けた構成としている。具体的には、図1
0に示すように、図1中の低抵抗層9を2つに分離して
低抵抗層9a、9b(図10中にハッチングで示す)と
し、低抵抗層9a、9bが、圧電体膜21〜24、第
1、第2フレーム部16、15の一部、第1スプリング
部14(図中では、符号14a、14bとして示す)、
第2スプリング部13(図中では、符号13a、13b
として示す)、ミラー部12、およびシリコンチップ外
周部の、それぞれの下部に形成されている。また、低抵
抗層9aには基板電極5aが接続され、低抵抗層9bに
は基板電極5bが接続されている。さらに、第1、第2
スプリング部14、13は折れ曲がった(折り返した)
構造となっており、ミラー部12が回転振動したとき第
1、第2スプリング部14、13の長手方向に大きな引
っ張り応力、圧縮応力が加わるようにしている。
【0042】このような構成により、第1、第2スプリ
ング部14a、14b、13a、13bの下部に形成さ
れた低抵抗層9a、9bは、ミラー部12が回転振動し
たとき、その応力を受けて抵抗値が変化する、すなわち
シリコンのピエゾ抵抗効果によって抵抗値が変化する可
変抵抗となっている。この場合、基板電極5aから第2
フレーム部15、第2スプリング部13a、第1フレー
ム部16、第1スプリング部14a、ミラー部12、第
1スプリング部14b、第1フレーム部16、第2スプ
リング部13b、第2フレーム部15を介し、基板電極
5bに至るまで、電気的に直列接続された構成になって
いる。従って、第2スプリング部13a、第1スプリン
グ部14a、スプリング部14b、第2スプリング部1
3bの下部に形成された低抵抗層9a、9bによる可変
抵抗は、それぞれ、図11に示すように、基板電極5a
から基板電極5bの間で直列接続された可変抵抗63
a、64a、64b、63bとなる。
ング部14a、14b、13a、13bの下部に形成さ
れた低抵抗層9a、9bは、ミラー部12が回転振動し
たとき、その応力を受けて抵抗値が変化する、すなわち
シリコンのピエゾ抵抗効果によって抵抗値が変化する可
変抵抗となっている。この場合、基板電極5aから第2
フレーム部15、第2スプリング部13a、第1フレー
ム部16、第1スプリング部14a、ミラー部12、第
1スプリング部14b、第1フレーム部16、第2スプ
リング部13b、第2フレーム部15を介し、基板電極
5bに至るまで、電気的に直列接続された構成になって
いる。従って、第2スプリング部13a、第1スプリン
グ部14a、スプリング部14b、第2スプリング部1
3bの下部に形成された低抵抗層9a、9bによる可変
抵抗は、それぞれ、図11に示すように、基板電極5a
から基板電極5bの間で直列接続された可変抵抗63
a、64a、64b、63bとなる。
【0043】そして、図11に示すように、基板電極5
aに直流電源(振動モニタ用の電源)66を接続し、基
板電極5bを参照抵抗65を介して接地すれば、ミラー
部12の回転振動によって可変抵抗63a、64a、6
4b、63bの抵抗値がその回転振動の周波数に同期し
て変化するので、それに伴って基板電極5bからの出力
電圧が変化する。この出力電圧は、2軸を回転軸とした
ミラー部12の回転振動の周波数成分を持つ電圧とな
る。
aに直流電源(振動モニタ用の電源)66を接続し、基
板電極5bを参照抵抗65を介して接地すれば、ミラー
部12の回転振動によって可変抵抗63a、64a、6
4b、63bの抵抗値がその回転振動の周波数に同期し
て変化するので、それに伴って基板電極5bからの出力
電圧が変化する。この出力電圧は、2軸を回転軸とした
ミラー部12の回転振動の周波数成分を持つ電圧とな
る。
【0044】この出力電圧は、ローパスフィルタ回路6
7、ハイパスフィルタ回路68に出力される。そして、
ローパスフィルタ回路67、ハイパスフィルタ回路68
の遮断周波数を、2軸の回転振動のそれぞれの共振周波
数の間に設定しておくことにより、2軸の回転振動のそ
れぞれの周波数成分に応じた振動モニタ出力1、2を得
ることができる。この振動モニタ出力1、2は、図示し
ない回路によって、圧電体膜21〜24への駆動信号の
制御に用いられる。
7、ハイパスフィルタ回路68に出力される。そして、
ローパスフィルタ回路67、ハイパスフィルタ回路68
の遮断周波数を、2軸の回転振動のそれぞれの共振周波
数の間に設定しておくことにより、2軸の回転振動のそ
れぞれの周波数成分に応じた振動モニタ出力1、2を得
ることができる。この振動モニタ出力1、2は、図示し
ない回路によって、圧電体膜21〜24への駆動信号の
制御に用いられる。
【0045】上記した構成によれば、フレーム部等の可
動部と外周部との間は金属配線等がないため、ワイヤを
用いた空中配線やスプリング部上の金属配線が不要とな
る。ワイヤを用いた場合には、可動部と固定部間の接続
に対する信頼性確保、あるいは共振周波数の変動といっ
た問題が生じ、またスプリング部上に金属配線を形成す
ると、繰り返し応力による断線、残留応力による共振周
波数の変動といった問題が生じるが、可動部と外周部と
の間の金属配線等を不要とすることによって、そのよう
な問題をなくすことができる。
動部と外周部との間は金属配線等がないため、ワイヤを
用いた空中配線やスプリング部上の金属配線が不要とな
る。ワイヤを用いた場合には、可動部と固定部間の接続
に対する信頼性確保、あるいは共振周波数の変動といっ
た問題が生じ、またスプリング部上に金属配線を形成す
ると、繰り返し応力による断線、残留応力による共振周
波数の変動といった問題が生じるが、可動部と外周部と
の間の金属配線等を不要とすることによって、そのよう
な問題をなくすことができる。
【0046】図12に、圧電体膜21〜24を駆動する
回路を設けた場合の構成を示す。基板電極5a、5bの
電位が、圧電体膜21〜24の基板電極の電位となるの
で、第1実施形態の場合のように、それらを接地するこ
とができない。このため、圧電体膜21、23に対して
は、基板電極5aの電位が基準電位となるように、交流
の駆動電源69を設けて圧電体膜21、23に駆動信号
を印加し、圧電体膜22、24に対しては、基板電極5
bの電位が基準電位となるように、交流の駆動電源70
を設けて圧電体膜22、24に駆動信号を印加するよう
にしている。なお、圧電体膜21と23に印加する駆動
信号の位相、および圧電体膜22と24に印加する駆動
信号の位相をそれぞれ逆位相にする必要があるため、位
相シフト回路71、72を設けている。
回路を設けた場合の構成を示す。基板電極5a、5bの
電位が、圧電体膜21〜24の基板電極の電位となるの
で、第1実施形態の場合のように、それらを接地するこ
とができない。このため、圧電体膜21、23に対して
は、基板電極5aの電位が基準電位となるように、交流
の駆動電源69を設けて圧電体膜21、23に駆動信号
を印加し、圧電体膜22、24に対しては、基板電極5
bの電位が基準電位となるように、交流の駆動電源70
を設けて圧電体膜22、24に駆動信号を印加するよう
にしている。なお、圧電体膜21と23に印加する駆動
信号の位相、および圧電体膜22と24に印加する駆動
信号の位相をそれぞれ逆位相にする必要があるため、位
相シフト回路71、72を設けている。
【0047】なお、上記した構成では、第1、第2フレ
ーム部16、15の部分での電気配線を低抵抗層9a、
9bにより形成するものを示したが、図13に示すよう
に、その部分の電気配線を金属配線25にしてもよい。
この場合、スプリング部以外での電圧降下を抑えること
ができる。第1、第2フレーム部16、15上はほとん
ど変形しないので、その上に形成された金属配線25に
は応力が加わらず、断線等は生じない。また、金属配線
25をミラー部10と同じプロセスで形成すれば、マス
ク変更のみで対応することができる。さらに、シリコン
チップ外周部についても、金属配線26で引き回すよう
にすれば、配線抵抗が小さくなるため、圧電体膜21〜
24への印加電圧に差が生じないようにすることがで
き、ミラー部10の振動を良好にすることができる。
ーム部16、15の部分での電気配線を低抵抗層9a、
9bにより形成するものを示したが、図13に示すよう
に、その部分の電気配線を金属配線25にしてもよい。
この場合、スプリング部以外での電圧降下を抑えること
ができる。第1、第2フレーム部16、15上はほとん
ど変形しないので、その上に形成された金属配線25に
は応力が加わらず、断線等は生じない。また、金属配線
25をミラー部10と同じプロセスで形成すれば、マス
ク変更のみで対応することができる。さらに、シリコン
チップ外周部についても、金属配線26で引き回すよう
にすれば、配線抵抗が小さくなるため、圧電体膜21〜
24への印加電圧に差が生じないようにすることがで
き、ミラー部10の振動を良好にすることができる。
【0048】また、図14に示すように、参照抵抗65
を同一のシリコンチップ上に形成することもできる。こ
の場合、参照抵抗65を低抵抗層9a、9bと同一工程
で形成した抵抗層とすれば、工程数を増やすことなく参
照抵抗65を形成することができ、また参照抵抗65と
可変抵抗63a、64a、64b、63bの温度特性を
等しくすることができるため、モニタ出力電圧の温度特
性を良好なものにすることができる。
を同一のシリコンチップ上に形成することもできる。こ
の場合、参照抵抗65を低抵抗層9a、9bと同一工程
で形成した抵抗層とすれば、工程数を増やすことなく参
照抵抗65を形成することができ、また参照抵抗65と
可変抵抗63a、64a、64b、63bの温度特性を
等しくすることができるため、モニタ出力電圧の温度特
性を良好なものにすることができる。
【0049】次に、図10に示す光走査装置の製造方法
について説明する。この実施形態においては、上記した
ようにシリコンのピエゾ効果による抵抗値変化を利用し
ているため、スプリング部13a、13b、14a、1
4bの配置が重要になる。例えば、シリコン基板の面方
位を(100)、導電の型をn型とし、低抵抗層9a、
9bをp型とした場合には、p型シリコンのピエゾ抵抗
係数は<110>方向が最大であるので、スプリング部
13a、13b、14a、14bの長手方向が<110
>方向になるように設置すれば、最大の抵抗値変化が得
られる。しかしながら、スプリング部13a、13b、
14a、14bの長手方向を<110>方向に配置する
と、裏面からのエッチングによる長方形は、図15に示
すように、シリコンチップ外周に対して45°傾いたも
のになるので、圧電体膜21〜24の支持部もその長手
方向から45°傾いたものになり、理想的な振動を得る
ことができない。また、チップ面積も大きくなってしま
う。
について説明する。この実施形態においては、上記した
ようにシリコンのピエゾ効果による抵抗値変化を利用し
ているため、スプリング部13a、13b、14a、1
4bの配置が重要になる。例えば、シリコン基板の面方
位を(100)、導電の型をn型とし、低抵抗層9a、
9bをp型とした場合には、p型シリコンのピエゾ抵抗
係数は<110>方向が最大であるので、スプリング部
13a、13b、14a、14bの長手方向が<110
>方向になるように設置すれば、最大の抵抗値変化が得
られる。しかしながら、スプリング部13a、13b、
14a、14bの長手方向を<110>方向に配置する
と、裏面からのエッチングによる長方形は、図15に示
すように、シリコンチップ外周に対して45°傾いたも
のになるので、圧電体膜21〜24の支持部もその長手
方向から45°傾いたものになり、理想的な振動を得る
ことができない。また、チップ面積も大きくなってしま
う。
【0050】そこで、本実施形態においては、SOI基
板を用いて光走査装置の製造を行うようにしている。こ
の場合の製造方法を図16、図17の工程図を参照して
説明する。なお、この図16、図17の工程図は、図
3、図4に対応するものであるので、それとの関係で本
製造方法で説明する。まず、SOI基板1を用意する。
このSOI基板1においては、酸化シリコン等からなる
絶縁膜1aが埋設されており、SOI部1bは面方位が
(100)、導電型がn型である。また、基板部1cの
導電型はp型でもn型のいずれでもよい。そして、SO
I基板1の両面に絶縁膜31を成膜する(図16
(a))。
板を用いて光走査装置の製造を行うようにしている。こ
の場合の製造方法を図16、図17の工程図を参照して
説明する。なお、この図16、図17の工程図は、図
3、図4に対応するものであるので、それとの関係で本
製造方法で説明する。まず、SOI基板1を用意する。
このSOI基板1においては、酸化シリコン等からなる
絶縁膜1aが埋設されており、SOI部1bは面方位が
(100)、導電型がn型である。また、基板部1cの
導電型はp型でもn型のいずれでもよい。そして、SO
I基板1の両面に絶縁膜31を成膜する(図16
(a))。
【0051】この後、絶縁膜31の所定位置を除去し、
p型の低抵抗層9(9a、9b)を上記したパターンで
形成し(図16(b))、絶縁膜31を除去した後、再
度、SOI基板1の両面に絶縁膜32を成膜し(図16
(c))、その後、絶縁膜32の所定位置を除去する
(図16(d))。そして、下部金属電極8を形成(図
16(e))した後、圧電体膜21〜24を形成する
(図16(f))。
p型の低抵抗層9(9a、9b)を上記したパターンで
形成し(図16(b))、絶縁膜31を除去した後、再
度、SOI基板1の両面に絶縁膜32を成膜し(図16
(c))、その後、絶縁膜32の所定位置を除去する
(図16(d))。そして、下部金属電極8を形成(図
16(e))した後、圧電体膜21〜24を形成する
(図16(f))。
【0052】次に、ボンディングパッド4、基板電極5
(5a、5b)、配線6、上部電極7およびミラー10
などを金属薄膜により形成する(図17(a))。そし
て、表面全面に絶縁膜33を形成し(図17(b))、
裏面の絶縁膜32の所定位置を除去し、基板部1cをエ
ッチングするとともに、さらに絶縁膜1aをエッチング
し、薄肉部2を形成する(図17(c))。
(5a、5b)、配線6、上部電極7およびミラー10
などを金属薄膜により形成する(図17(a))。そし
て、表面全面に絶縁膜33を形成し(図17(b))、
裏面の絶縁膜32の所定位置を除去し、基板部1cをエ
ッチングするとともに、さらに絶縁膜1aをエッチング
し、薄肉部2を形成する(図17(c))。
【0053】そして、裏面の絶縁膜32を除去した後、
パイレックスガラス11を接合する(図17(d))。
この後、薄肉部2に貫通溝3を形成する。この場合、第
1、第2スプリング部14a、14b、13a、13b
が折れ曲がった構造になるようにする。このようにし
て、図10に示す構造の光走査装置を得る(図17
(e))。
パイレックスガラス11を接合する(図17(d))。
この後、薄肉部2に貫通溝3を形成する。この場合、第
1、第2スプリング部14a、14b、13a、13b
が折れ曲がった構造になるようにする。このようにし
て、図10に示す構造の光走査装置を得る(図17
(e))。
【0054】この製造方法によれば、SOI基板を用い
ることによって、裏面からのエッチングによる長方形
を、図18に示すように、シリコンチップ外周に対して
平行とすることができ、圧電体膜21〜24の支持部を
その長手方向と垂直にし理想的な形状にすることができ
る。なお、上記した製造方法においては、SOI基板を
用いるものを示したが、SOI基板を用いずに製造する
こともできる。例えば、シリコン基板の面方位を(10
0)、導電の型をp型とし、低抵抗層9(9a、9b)
をn型とした場合には、n型シリコンのピエゾ抵抗係数
は<100>が大きいので、スプリング部13a、13
b、14a、14bの長手方向を<100>方向に設置
すれば、最大の抵抗値変化が得られる。従って、このよ
うなシリコン基板を用いれば、第1実施形態と同様の方
法を用いて光走査装置を製造することができる。また、
シリコン基板の面方位を(100)、導電の型をn型と
したp型のエピ基板(p型層の厚さは薄肉部2の厚さ相
当とする)を用い、所定の場所にn型層を設けて低抵抗
層9(9a、9b)としてもよい。なお、これらの製造
方法においても、スプリング部13a、13b、14
a、14bの厚さ方向の全体がn型となっていると、ほ
とんど抵抗値が変化しないため、最大でも厚さ方向の半
分程度までとするのがよい。また、このような製造方法
を用いた場合も、裏面からのエッチングによる長方形
は、図18に示すようにシリコンチップのシリコンチッ
プ外周に対して平行となるようにすることができる。
ることによって、裏面からのエッチングによる長方形
を、図18に示すように、シリコンチップ外周に対して
平行とすることができ、圧電体膜21〜24の支持部を
その長手方向と垂直にし理想的な形状にすることができ
る。なお、上記した製造方法においては、SOI基板を
用いるものを示したが、SOI基板を用いずに製造する
こともできる。例えば、シリコン基板の面方位を(10
0)、導電の型をp型とし、低抵抗層9(9a、9b)
をn型とした場合には、n型シリコンのピエゾ抵抗係数
は<100>が大きいので、スプリング部13a、13
b、14a、14bの長手方向を<100>方向に設置
すれば、最大の抵抗値変化が得られる。従って、このよ
うなシリコン基板を用いれば、第1実施形態と同様の方
法を用いて光走査装置を製造することができる。また、
シリコン基板の面方位を(100)、導電の型をn型と
したp型のエピ基板(p型層の厚さは薄肉部2の厚さ相
当とする)を用い、所定の場所にn型層を設けて低抵抗
層9(9a、9b)としてもよい。なお、これらの製造
方法においても、スプリング部13a、13b、14
a、14bの厚さ方向の全体がn型となっていると、ほ
とんど抵抗値が変化しないため、最大でも厚さ方向の半
分程度までとするのがよい。また、このような製造方法
を用いた場合も、裏面からのエッチングによる長方形
は、図18に示すようにシリコンチップのシリコンチッ
プ外周に対して平行となるようにすることができる。
【0055】なお、この第4実施形態に示すものにおい
ても、第2、第3実施形態のようにして実施することが
できる。本発明は上述した種々の実施形態に限定される
ものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で適宜変
更が可能である。例えば、第1、第2スプリング部1
4、13からなるトーションビーム部、第1、第2フレ
ーム部16、15からなるリング部、およびミラー部1
2における薄肉部2の厚さは、一定でなくても、剛性の
必要なトーションビーム部、リング部のみ厚くしてもよ
い。このようにすると、可動部の質量が大きくなるの
で、より小さな寸法で所望の共振周波数を得ることがで
きる。
ても、第2、第3実施形態のようにして実施することが
できる。本発明は上述した種々の実施形態に限定される
ものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で適宜変
更が可能である。例えば、第1、第2スプリング部1
4、13からなるトーションビーム部、第1、第2フレ
ーム部16、15からなるリング部、およびミラー部1
2における薄肉部2の厚さは、一定でなくても、剛性の
必要なトーションビーム部、リング部のみ厚くしてもよ
い。このようにすると、可動部の質量が大きくなるの
で、より小さな寸法で所望の共振周波数を得ることがで
きる。
【0056】また、トーションビーム部、リング部なら
びにミラー部12に形成される絶縁膜32、33はシリ
コンに対して応力フリーとすることが望ましい。これは
応力が残留する場合ミラー部12が反ってしまい、反射
光が発散するという不具合の発生が考えられるからであ
る。また、ミラー部12において金属薄膜10を形成す
る以外に、ミラーを貼り付けるように構成することも可
能である。また、光反射を行うものに限らず、発光素
子、例えば半導体レーザ素子を光出射部として構成する
こともできる。
びにミラー部12に形成される絶縁膜32、33はシリ
コンに対して応力フリーとすることが望ましい。これは
応力が残留する場合ミラー部12が反ってしまい、反射
光が発散するという不具合の発生が考えられるからであ
る。また、ミラー部12において金属薄膜10を形成す
る以外に、ミラーを貼り付けるように構成することも可
能である。また、光反射を行うものに限らず、発光素
子、例えば半導体レーザ素子を光出射部として構成する
こともできる。
【図1】第1実施形態に係る光走査装置の全体構成図で
ある。
ある。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1に示す光走査装置の製造工程を示す工程図
である。
である。
【図4】図3に示す工程に続く製造工程を示す工程図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第2実施形態に係る光走査装置の模式
的構成図である。
的構成図である。
【図6】図5に示す光走査装置の断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態の変形例を示す模式的構
成図である。
成図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る光走査装置の模式
的構成図である。
的構成図である。
【図9】図8に示す光走査装置の断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る光走査装置の模
式的構成図である。
式的構成図である。
【図11】図10に示す光走査装置において、モニタ手
段の回路構成を示す図である。
段の回路構成を示す図である。
【図12】図10に示す光走査装置において、駆動回路
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図13】本発明の第4実施形態の変形例を示す模式的
構成図である。
構成図である。
【図14】本発明の第4実施形態の他の変形例を示す模
式的構成図である。
式的構成図である。
【図15】図10に示す光走査装置を製造する場合の問
題点を説明するための図である。
題点を説明するための図である。
【図16】図10に示す光走査装置の製造工程を示す工
程図である。
程図である。
【図17】図16に示す工程に続く製造工程を示す工程
図である。
図である。
【図18】図16、図17に示す製造方法において、裏
面エッチングした後の状態を示す図である。
面エッチングした後の状態を示す図である。
【図19】従来の光走査装置を示す構成図である。
【図20】図19に示す光走査装置の動作を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図21】図19に示す光走査装置を光学的情報読取装
置に応用した場合の構成を示す図である。
置に応用した場合の構成を示す図である。
1…シリコン基板、2…薄肉部、3…貫通溝、10…ミ
ラー、12…ミラー部、13…第2スプリング部(第2
の捩じれ振動部)、14…第1スプリング部(第1の捩
じれ振動部)、15…第2フレーム部(第2の保持
部)、16…第1フレーム部(第1の保持部)、21〜
24…圧電体膜、11、41…パイレックスガラス、5
0…貫通穴。
ラー、12…ミラー部、13…第2スプリング部(第2
の捩じれ振動部)、14…第1スプリング部(第1の捩
じれ振動部)、15…第2フレーム部(第2の保持
部)、16…第1フレーム部(第1の保持部)、21〜
24…圧電体膜、11、41…パイレックスガラス、5
0…貫通穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南1丁目11番地 9 (72)発明者 大塚 義則 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 服部 正 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (10)
- 【請求項1】 薄肉部(2)が形成された半導体基板
(1)と、前記薄肉部を振動させる加振手段(21〜2
4)とを備え、前記薄肉部には光を出射する光出射部
(10)が設けられていることを特徴とする光走査装
置。 - 【請求項2】 前記光出射部は、ミラーを構成する金属
薄膜(10)であることを特徴とする請求項1に記載の
光走査装置。 - 【請求項3】 前記薄肉部は、前記金属薄膜が形成され
たミラー部(12)を有し、このミラー部が、前記加振
手段による加振によって、異なる2軸を回転軸として振
動するようになっていることを特徴とする請求項2に記
載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記異なる2軸を回転軸とした前記ミラ
ー部の振動をモニタするモニタ手段(63a、63b、
64a、64b、65〜68)を有することを特徴とす
る請求項3に記載の光走査装置。 - 【請求項5】 前記薄肉部は、前記加振手段による加振
によって、捩じれて前記ミラー部を強制振動させる捩じ
れ振動部(13a、13b、14a、14b)を有し、
前記モニタ手段は、前記捩じれ振動部の捩じれ状態に基
づいて前記モニタを行うものであることを特徴とする請
求項4に記載の光走査装置。 - 【請求項6】 前記捩じれ振動部は、前記捩じれによっ
て生じる応力により抵抗値が変化する可変抵抗(63
a、64a、64b、63b)を有し、前記モニタ手段
は、前記可変抵抗の抵抗値に基づいて前記モニタを行う
ものであることを特徴とする請求項5に記載の光走査装
置。 - 【請求項7】 前記薄肉部は、前記金属薄膜が形成され
るミラー部(12)と、 このミラー部に対し所定の隙間を介して形成された第1
の保持部(16)と、 前記ミラー部と前記第1の保持部とを連結し、周期的な
外力が作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応
じた大きさでその捩じれの方向とは逆方向に回転トルク
が発生するように前記ミラー部を強制振動させる第1の
捩じれ振動部(14、14a、14b)と、 前記第1の保持部に対し所定の隙間を介して形成された
第2の保持部(15)と、 前記第1の保持部と前記第2の保持部とを連結し、周期
的な外力が作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角
に応じた大きさでその捩じれの方向とは逆方向に回転ト
ルクが発生するように前記第1の保持部を介して前記ミ
ラー部を強制振動させる第2の捩じれ振動部(13、1
3a、13b)とを有するものであり、 前記加振手段は、前記第1及び第2の捩じれ振動部のそ
れぞれに前記周期的な外力を作用させるものであること
を特徴とする請求項2に記載の光走査装置。 - 【請求項8】 前記ミラー部には貫通穴(50)が形成
されており、この貫通穴を介して前記金属薄膜から光の
反射が行われることを特徴とする請求項3乃至7のいず
れか1つに記載の光走査装置。 - 【請求項9】 前記加振手段は、前記薄肉部の支持部に
形成された圧電素子(21〜24)であることを特徴と
する請求項1乃至8のいずれか1つに記載の光走査装
置。 - 【請求項10】 前記薄肉部は、少なくとも光出射方向
が透明となる部材(11、41)にて気密に覆われてい
ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記
載の光走査装置。
Priority Applications (1)
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JP9348234A JPH10253912A (ja) | 1997-01-13 | 1997-12-17 | 光走査装置 |
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JP403597 | 1997-01-13 | ||
JP9348234A JPH10253912A (ja) | 1997-01-13 | 1997-12-17 | 光走査装置 |
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JPH10253912A true JPH10253912A (ja) | 1998-09-25 |
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ID=26337738
Family Applications (1)
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JP9348234A Pending JPH10253912A (ja) | 1997-01-13 | 1997-12-17 | 光走査装置 |
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