JPH10252689A - クロスフローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機 - Google Patents
クロスフローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機Info
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- JPH10252689A JPH10252689A JP6305697A JP6305697A JPH10252689A JP H10252689 A JPH10252689 A JP H10252689A JP 6305697 A JP6305697 A JP 6305697A JP 6305697 A JP6305697 A JP 6305697A JP H10252689 A JPH10252689 A JP H10252689A
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- Japan
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- blade
- flow fan
- cross
- cross flow
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作動時の騒音が少なく設置環境を静粛化でき
るクロスフローファンを得る。 【解決手段】 羽根19の長手の両端部を円形の側板1
4にそれぞれ固定し、この側板14の円周に沿って多数
を放射状に配置して、側板14の中心寄りの縁部に長手
に沿い互いに離れて配置されて、中心寄りの縁部に開口
する多数のV字状切欠部20を設ける。これにより、羽
根19の吹出し側で、V字状切欠部20により圧力面1
7から負圧面18へ向かって生成して、負圧面18に沿
って流れる渦22が生じる。そして、負圧面18におけ
る空気の流れが渦22に向けて徐々に流れ、空気の流れ
を負圧面18に引き寄せて押さえ込み、吹出す空気の乱
れを減少する。
るクロスフローファンを得る。 【解決手段】 羽根19の長手の両端部を円形の側板1
4にそれぞれ固定し、この側板14の円周に沿って多数
を放射状に配置して、側板14の中心寄りの縁部に長手
に沿い互いに離れて配置されて、中心寄りの縁部に開口
する多数のV字状切欠部20を設ける。これにより、羽
根19の吹出し側で、V字状切欠部20により圧力面1
7から負圧面18へ向かって生成して、負圧面18に沿
って流れる渦22が生じる。そして、負圧面18におけ
る空気の流れが渦22に向けて徐々に流れ、空気の流れ
を負圧面18に引き寄せて押さえ込み、吹出す空気の乱
れを減少する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機等の
送風手段として設けられるクロスフローファン及び送風
手段用のクロスフローファン搭載空気調和機に関する。
送風手段として設けられるクロスフローファン及び送風
手段用のクロスフローファン搭載空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図45〜図48は、例えば特開平8−2
00291号公報に示された従来のクロスフローファン
が搭載された空気調和機を示す図で、図45は空気調和
機の縦断側面図、図46は図45のクロスフローファン
の斜視図、図47は図45のA部拡大図、図48は図4
5のB部拡大図である。図において、1は空気調和機の
ハウジング、2はハウジング1の前面に設けられた前面
吸込グリル、3はハウジング1の上面に設けられた上面
吸込グリル、4は前面吸込グリル2及び上面吸込グリル
3に沿って設けられたフィルタである。
00291号公報に示された従来のクロスフローファン
が搭載された空気調和機を示す図で、図45は空気調和
機の縦断側面図、図46は図45のクロスフローファン
の斜視図、図47は図45のA部拡大図、図48は図4
5のB部拡大図である。図において、1は空気調和機の
ハウジング、2はハウジング1の前面に設けられた前面
吸込グリル、3はハウジング1の上面に設けられた上面
吸込グリル、4は前面吸込グリル2及び上面吸込グリル
3に沿って設けられたフィルタである。
【0003】5はフィルタ4に対面して設けられた熱交
換器、6はハウジング1の下部前面寄り設けられたノー
ズ部、7はハウジング1の背面寄り設けられたガイダ、
8はノーズ部6及びガイダ7の間に形成されてハウジン
グ1の下面寄り設けられた吹出口、9は吹出口8に設け
られた左右風向変更板、10は吹出口8に設けられた上
下風向変更板、11はハウジング1の背面寄り設けられ
てガイダ7の裏側に配置された配管である。
換器、6はハウジング1の下部前面寄り設けられたノー
ズ部、7はハウジング1の背面寄り設けられたガイダ、
8はノーズ部6及びガイダ7の間に形成されてハウジン
グ1の下面寄り設けられた吹出口、9は吹出口8に設け
られた左右風向変更板、10は吹出口8に設けられた上
下風向変更板、11はハウジング1の背面寄り設けられ
てガイダ7の裏側に配置された配管である。
【0004】12はクロスフローファンで、ハウジング
1に設けられて熱交換器5と吹出口8の間に配置され、
回転軸13、回転軸13に固定されて互いに離れて配置
された円形の側板14及び長手の両端部がそれぞれ側板
14に固定されて側板14の円周に沿って多数が放射状
に配置された羽根15によって構成されている。16は
羽根15の内側端面、17は羽根15の圧力面、18は
羽根15の負圧面である。なお、図45〜図48の矢印
Cはクロスフローファンの回転方向を示す。
1に設けられて熱交換器5と吹出口8の間に配置され、
回転軸13、回転軸13に固定されて互いに離れて配置
された円形の側板14及び長手の両端部がそれぞれ側板
14に固定されて側板14の円周に沿って多数が放射状
に配置された羽根15によって構成されている。16は
羽根15の内側端面、17は羽根15の圧力面、18は
羽根15の負圧面である。なお、図45〜図48の矢印
Cはクロスフローファンの回転方向を示す。
【0005】従来のクロスフローファンは上記のように
構成されクロスフローファン12は、多数の羽根15に
よって羽根列が形成されて、また羽根15は短冊状の板
材により長手方向に一定の横断面形状に形成されてい
る。そして、クロスフローファン12が矢印C方向に回
転することによって、前面吸込グリル2等の吸込側から
吸気して吹出口8から吹出すように構成されている。
構成されクロスフローファン12は、多数の羽根15に
よって羽根列が形成されて、また羽根15は短冊状の板
材により長手方向に一定の横断面形状に形成されてい
る。そして、クロスフローファン12が矢印C方向に回
転することによって、前面吸込グリル2等の吸込側から
吸気して吹出口8から吹出すように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のク
ロスフローファンにおいて、羽根15列の回転により空
気の吸込み、吹出しを繰り返し行う。このため、羽根1
5の横断面において図47に示す流速の遅い吸込み側で
は圧力面17及び負圧面18共に、空気がこれらの面に
ほぼ沿って流れている。しかし、羽根15の内側端面1
6からは渦が放出されている。また、羽根15の横断面
において図48に示す流速の速い吹出し側では、負圧面
18の出口側で流れが剥離して乱れ、騒音が大きくなる
という問題点があった。
ロスフローファンにおいて、羽根15列の回転により空
気の吸込み、吹出しを繰り返し行う。このため、羽根1
5の横断面において図47に示す流速の遅い吸込み側で
は圧力面17及び負圧面18共に、空気がこれらの面に
ほぼ沿って流れている。しかし、羽根15の内側端面1
6からは渦が放出されている。また、羽根15の横断面
において図48に示す流速の速い吹出し側では、負圧面
18の出口側で流れが剥離して乱れ、騒音が大きくなる
という問題点があった。
【0007】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、作動時の騒音が少ないクロスフ
ローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機を得
ることを目的とする。
になされたものであり、作動時の騒音が少ないクロスフ
ローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るクロスフ
ローファンにおいては、長手の両端部がそれぞれ円形の
側板に固定されてこの側板の円周に沿って多数が放射状
に配置され、側板の中心寄りの縁部に長手に沿い互いに
離れて配置されて、中心寄りの縁部に開口する多数のV
字状切欠部を有する羽根が設けられる。
ローファンにおいては、長手の両端部がそれぞれ円形の
側板に固定されてこの側板の円周に沿って多数が放射状
に配置され、側板の中心寄りの縁部に長手に沿い互いに
離れて配置されて、中心寄りの縁部に開口する多数のV
字状切欠部を有する羽根が設けられる。
【0009】また、この発明に係るクロスフローファン
においては、横断面円弧状の羽根の板厚における中立線
をなす湾曲線P1〜P2と、回転中心Oを中心にφD3
=φD2+(φD1−φD2)×αであって、α=0.
2〜0.4としたときのφD3を直径とする円との交点
P3を頂点としてV字状切欠部が形成される。 ここに、P1:羽根の横断面において側板の外周側に形
成された外周曲面の円弧中心からなる外周基準点 P2:羽根の横断面において側板の中心寄り側に形成さ
れた内周曲面の円弧中心からなる内周基準点 φD1:互いに対向した外周基準点を直径とする円 φD2:互いに対向した内周基準点を直径とする円
においては、横断面円弧状の羽根の板厚における中立線
をなす湾曲線P1〜P2と、回転中心Oを中心にφD3
=φD2+(φD1−φD2)×αであって、α=0.
2〜0.4としたときのφD3を直径とする円との交点
P3を頂点としてV字状切欠部が形成される。 ここに、P1:羽根の横断面において側板の外周側に形
成された外周曲面の円弧中心からなる外周基準点 P2:羽根の横断面において側板の中心寄り側に形成さ
れた内周曲面の円弧中心からなる内周基準点 φD1:互いに対向した外周基準点を直径とする円 φD2:互いに対向した内周基準点を直径とする円
【0010】また、この発明に係るクロスフローファン
においては、羽根の長手に沿うV字状切欠部の切欠幅R
=(φD3−φD2)×tan(θ/2)×2であっ
て、θ=40°〜60°としたときの底辺を有する二等
辺三角形からなるV字状切欠部が形成される。
においては、羽根の長手に沿うV字状切欠部の切欠幅R
=(φD3−φD2)×tan(θ/2)×2であっ
て、θ=40°〜60°としたときの底辺を有する二等
辺三角形からなるV字状切欠部が形成される。
【0011】また、この発明に係るクロスフローファン
においては、羽根の長手方向長さLに対する相互間隔X
=L×0.1〜0.2によりV字状切欠部が形成され
る。
においては、羽根の長手方向長さLに対する相互間隔X
=L×0.1〜0.2によりV字状切欠部が形成され
る。
【0012】また、この発明に係るクロスフローファン
搭載空気調和機においては、クロスフローファンに少な
くとも、長手の両端部がそれぞれ円形の側板に固定され
てこの側板の円周に沿って多数が放射状に配置され、側
板の中心寄りの縁部に長手に沿い互いに離れて配置され
て中心寄りの縁部に開口する多数のV字状切欠部を有す
る羽根が設けられる。
搭載空気調和機においては、クロスフローファンに少な
くとも、長手の両端部がそれぞれ円形の側板に固定され
てこの側板の円周に沿って多数が放射状に配置され、側
板の中心寄りの縁部に長手に沿い互いに離れて配置され
て中心寄りの縁部に開口する多数のV字状切欠部を有す
る羽根が設けられる。
【0013】
実施の形態1.図1〜図9は、この発明の実施の形態の
一例を示す図で、図1は空気調和機の縦断側面図、図2
は図1のクロスフローファンの斜視図、図3は図2の側
面図、図4は図2のクロスフローファンの羽根箇所の平
面図、図5は図1のD部拡大図、図6は図5のF−F線
断面拡大図、図7は図1のE部拡大図、図8は図7の右
側面図、図9は従来のクロスフローファンと実施の形態
1のクロスフローファンの送風特性を示すグラフであ
る。
一例を示す図で、図1は空気調和機の縦断側面図、図2
は図1のクロスフローファンの斜視図、図3は図2の側
面図、図4は図2のクロスフローファンの羽根箇所の平
面図、図5は図1のD部拡大図、図6は図5のF−F線
断面拡大図、図7は図1のE部拡大図、図8は図7の右
側面図、図9は従来のクロスフローファンと実施の形態
1のクロスフローファンの送風特性を示すグラフであ
る。
【0014】図において、1は空気調和機のハウジン
グ、2はハウジング1の前面に設けられた前面吸込グリ
ル、3はハウジング1の上面に設けられた上面吸込グリ
ル、4は前面吸込グリル2及び上面吸込グリル3に沿っ
て設けられたフィルタ、5はフィルタ4に対面して設け
られた熱交換器、6はハウジング1の下部前面寄り設け
られたノーズ部である。
グ、2はハウジング1の前面に設けられた前面吸込グリ
ル、3はハウジング1の上面に設けられた上面吸込グリ
ル、4は前面吸込グリル2及び上面吸込グリル3に沿っ
て設けられたフィルタ、5はフィルタ4に対面して設け
られた熱交換器、6はハウジング1の下部前面寄り設け
られたノーズ部である。
【0015】7はハウジング1の背面寄り設けられたガ
イダ、8はノーズ部6及びガイダ7の間に形成されてハ
ウジング1の下面寄り設けられた吹出口、9は吹出口8
に設けられた左右風向変更板、10は吹出口8に設けら
れた上下風向変更板、11はハウジング1の背面寄り設
けられてガイダ7の裏側に配置された配管である。
イダ、8はノーズ部6及びガイダ7の間に形成されてハ
ウジング1の下面寄り設けられた吹出口、9は吹出口8
に設けられた左右風向変更板、10は吹出口8に設けら
れた上下風向変更板、11はハウジング1の背面寄り設
けられてガイダ7の裏側に配置された配管である。
【0016】12はクロスフローファンで、ハウジング
1に設けられて熱交換器5と吹出口8の間に配置され、
回転軸13、回転軸13に固定されて互いに離れて配置
された円形の側板14及び長手の両端部がそれぞれ側板
14に固定されて側板14の円周に沿って多数が放射状
に配置された羽根19によって構成されている。
1に設けられて熱交換器5と吹出口8の間に配置され、
回転軸13、回転軸13に固定されて互いに離れて配置
された円形の側板14及び長手の両端部がそれぞれ側板
14に固定されて側板14の円周に沿って多数が放射状
に配置された羽根19によって構成されている。
【0017】20はV字状切欠部で、羽根19における
側板14の中心寄りの縁部の長手に沿って互いに離れて
等間隔に設けられ、その縁部にV字拡幅部が開口して多
数が配置されている。16は羽根19の内側端面、17
は羽根19の圧力面、18は羽根19の負圧面、21は
羽根19の圧力面17から負圧面18へ回り込む渦、2
2は羽根15の負圧面に発生する渦である。なお、図1
〜図8の矢印Cはクロスフローファンの回転方向、矢印
Gは吸込み空気流、矢印Hはクロスフローファン12か
らの吹出し空気流を示す。
側板14の中心寄りの縁部の長手に沿って互いに離れて
等間隔に設けられ、その縁部にV字拡幅部が開口して多
数が配置されている。16は羽根19の内側端面、17
は羽根19の圧力面、18は羽根19の負圧面、21は
羽根19の圧力面17から負圧面18へ回り込む渦、2
2は羽根15の負圧面に発生する渦である。なお、図1
〜図8の矢印Cはクロスフローファンの回転方向、矢印
Gは吸込み空気流、矢印Hはクロスフローファン12か
らの吹出し空気流を示す。
【0018】上記のように構成されたクロスフローファ
ン搭載空気調和機において、クロスフローファン12が
矢印C方向に回転することにより前面吸込グリル2等の
吸込側から吸気する。そして、フィルタ4を経て熱交換
器5によって熱交換され、クロスフローファン12の図
1に示すFinの範囲で羽根19に吸込まれ、Fout の範
囲で羽根19から吹出される。そして、左右風向変更板
9及び上下風向変更板10によって適宜に風向が調整さ
れて吹出口8から送風される。
ン搭載空気調和機において、クロスフローファン12が
矢印C方向に回転することにより前面吸込グリル2等の
吸込側から吸気する。そして、フィルタ4を経て熱交換
器5によって熱交換され、クロスフローファン12の図
1に示すFinの範囲で羽根19に吸込まれ、Fout の範
囲で羽根19から吹出される。そして、左右風向変更板
9及び上下風向変更板10によって適宜に風向が調整さ
れて吹出口8から送風される。
【0019】そして、クロスフローファン12の吹出し
側、すなわち図1に示す羽根19のFout の範囲におい
て、前述の図47に示す羽根12の外周付近では圧力面
17に沿って空気が流れている。しかし、図48に示す
羽根12の負圧面18では空気の流れが剥離して乱れ、
騒音が発生する。
側、すなわち図1に示す羽根19のFout の範囲におい
て、前述の図47に示す羽根12の外周付近では圧力面
17に沿って空気が流れている。しかし、図48に示す
羽根12の負圧面18では空気の流れが剥離して乱れ、
騒音が発生する。
【0020】しかし、クロスフローファン12の羽根1
9にV字状切欠部20が設けられているので、図1に示
す羽根19のFinの範囲、すなわち吸込み側において、
図5に示すようにV字状切欠部20では圧力の高い圧力
面17から圧力の低い負圧面18へ回り込む安定した渦
21が生成される。これによって、図6に示すように羽
根19の負圧面18周辺の流れが、圧力の低い渦21に
導かれることよって送風が促進される。
9にV字状切欠部20が設けられているので、図1に示
す羽根19のFinの範囲、すなわち吸込み側において、
図5に示すようにV字状切欠部20では圧力の高い圧力
面17から圧力の低い負圧面18へ回り込む安定した渦
21が生成される。これによって、図6に示すように羽
根19の負圧面18周辺の流れが、圧力の低い渦21に
導かれることよって送風が促進される。
【0021】また、図1に示す羽根19のFout の範
囲、すなわち吹出し側において、図7に示すように羽根
19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧力
面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面1
8に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧が
低いことから図8に示すように空気の流れが矢印I方向
へ渦22に向けて徐々に流れる。
囲、すなわち吹出し側において、図7に示すように羽根
19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧力
面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面1
8に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧が
低いことから図8に示すように空気の流れが矢印I方向
へ渦22に向けて徐々に流れる。
【0022】そして、図8に示すように空気の流れが負
圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出さ
れる空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時の
騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロー
ファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することがで
きる。
圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出さ
れる空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時の
騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロー
ファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することがで
きる。
【0023】なお、図9は従来のクロスフローファンと
実施の形態1のクロスフローファンを空気調和機に搭載
したときの同一回転速度Nのときの送風特性を示し、横
軸は流量Qを、縦軸は流量Qにおける静圧Ps、騒音値
SPLを示す。また、図9中、太破線は従来のクロスフ
ローファン、実線は実施の形態1のクロスフローファン
の送風特性である。
実施の形態1のクロスフローファンを空気調和機に搭載
したときの同一回転速度Nのときの送風特性を示し、横
軸は流量Qを、縦軸は流量Qにおける静圧Ps、騒音値
SPLを示す。また、図9中、太破線は従来のクロスフ
ローファン、実線は実施の形態1のクロスフローファン
の送風特性である。
【0024】また、図9中、鎖線は風路の抵抗曲線、黒
丸●はクロスフローファンを実際に運転する流量値Qを
示す。そして、図9に示すように従来のクロスフローフ
ァンよりも実施の形態1のクロスフローファンのほう
が、同一回転速度Nのときに高流量であって、かつ騒音
が少なくなる。
丸●はクロスフローファンを実際に運転する流量値Qを
示す。そして、図9に示すように従来のクロスフローフ
ァンよりも実施の形態1のクロスフローファンのほう
が、同一回転速度Nのときに高流量であって、かつ騒音
が少なくなる。
【0025】実施の形態2.図10〜図20は、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図10は空気調
和機の縦断側面図、図11は図10のクロスフローファ
ンの斜視図、図12は図11の側面図、図13は図11
のクロスフローファンの羽根箇所の平面図、図14は図
12の要部拡大図、図15は図10のJ部拡大図であ
る。
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図10は空気調
和機の縦断側面図、図11は図10のクロスフローファ
ンの斜視図、図12は図11の側面図、図13は図11
のクロスフローファンの羽根箇所の平面図、図14は図
12の要部拡大図、図15は図10のJ部拡大図であ
る。
【0026】また、図16は図15のL−L線断面拡大
図、図17は図10のK部拡大図、図18は図17の右
側面図、図19は図17における気流の他の状況を説明
する図、図20は従来のクロスフローファンと実施の形
態2のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフであ
る。
図、図17は図10のK部拡大図、図18は図17の右
側面図、図19は図17における気流の他の状況を説明
する図、図20は従来のクロスフローファンと実施の形
態2のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフであ
る。
【0027】図において、前述の図1〜図9と同符号は
相当部分を示し、23は互いに離れて配置された円形の
側板14及びこれらの側板14の相互間に設けられた多
数の羽根19によって構成された羽根連で、この羽根連
の複数個を回転軸13線に沿って直列に連結して配置し
てクロスフローファン12が構成されている。
相当部分を示し、23は互いに離れて配置された円形の
側板14及びこれらの側板14の相互間に設けられた多
数の羽根19によって構成された羽根連で、この羽根連
の複数個を回転軸13線に沿って直列に連結して配置し
てクロスフローファン12が構成されている。
【0028】そして、図14において24は羽根19の
横断面において側板14の外周側に形成された外周曲面
で、円弧の中心に外周基準点P1を形成する。25は羽
根19の横断面において側板14の中心寄り、すなわち
内周側に形成された内周曲面で、円弧の中心に内周基準
点P2を形成する。また、回転軸13の中心Oを中心に
外周基準点P1をとおる円の直径をクロスフローファン
12の外径φD1、また内周基準点P2をとおる円の直
径をクロスフローファン12の内径φD2とする。
横断面において側板14の外周側に形成された外周曲面
で、円弧の中心に外周基準点P1を形成する。25は羽
根19の横断面において側板14の中心寄り、すなわち
内周側に形成された内周曲面で、円弧の中心に内周基準
点P2を形成する。また、回転軸13の中心Oを中心に
外周基準点P1をとおる円の直径をクロスフローファン
12の外径φD1、また内周基準点P2をとおる円の直
径をクロスフローファン12の内径φD2とする。
【0029】そして、羽根19の横断面における板厚方
向の円弧状の中立線をなす湾曲線P1〜P2と中心Oを
中心に、α=正の任意数、φD2<φD3<φD1とし
て、φD3=φD2+(φD1−φD2)×αを満たす
任意直径φD3の円との交点P3をV字状切欠部20の
頂点とし、クロスフローファン12の羽根19における
側板14の中心寄り縁部に互いに離れた多数のV字状切
欠部20を設ける。これにより、図13に示すようにV
字状切欠部20が形成される。
向の円弧状の中立線をなす湾曲線P1〜P2と中心Oを
中心に、α=正の任意数、φD2<φD3<φD1とし
て、φD3=φD2+(φD1−φD2)×αを満たす
任意直径φD3の円との交点P3をV字状切欠部20の
頂点とし、クロスフローファン12の羽根19における
側板14の中心寄り縁部に互いに離れた多数のV字状切
欠部20を設ける。これにより、図13に示すようにV
字状切欠部20が形成される。
【0030】これによって、クロスフローファン12を
空気調和機に搭載したときに、図15に示すようにV字
状切欠部20において図10に示す羽根19のFinの範
囲、すなわち吸込み側において、圧力の高い圧力面17
から圧力の低い負圧面18に向け、流れが漏れることに
より生じる安定した渦21が生成される。これによっ
て、図16に示すように羽根19の負圧面18周辺の流
れが、圧力の低い渦21に導かれることよって送風が促
進される。
空気調和機に搭載したときに、図15に示すようにV字
状切欠部20において図10に示す羽根19のFinの範
囲、すなわち吸込み側において、圧力の高い圧力面17
から圧力の低い負圧面18に向け、流れが漏れることに
より生じる安定した渦21が生成される。これによっ
て、図16に示すように羽根19の負圧面18周辺の流
れが、圧力の低い渦21に導かれることよって送風が促
進される。
【0031】また、図10に示す羽根19のFout の範
囲、すなわち吹出し側において、図17に示すように羽
根19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧
力面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面
18に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧
が低いことから図18に示すように空気の流れが矢印I
方向へ渦22に向けて徐々に流れる。
囲、すなわち吹出し側において、図17に示すように羽
根19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧
力面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面
18に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧
が低いことから図18に示すように空気の流れが矢印I
方向へ渦22に向けて徐々に流れる。
【0032】そして、図17に示すように空気の流れが
負圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出
される空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時
の騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロ
ーファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することが
できる。
負圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出
される空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時
の騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロ
ーファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することが
できる。
【0033】しかし、V字状切欠部20が浅い場合、す
なわちV字状切欠部20の頂点をとおる円の直径φD3
が小さすぎるときには、吹出される空気の乱れを減少す
る作用がない。また、V字状切欠部20が深すぎる場合
は、図19に示すように圧力面17から負圧面18への
空気の漏れが大きくなって、吹出される空気の乱れが発
生する。
なわちV字状切欠部20の頂点をとおる円の直径φD3
が小さすぎるときには、吹出される空気の乱れを減少す
る作用がない。また、V字状切欠部20が深すぎる場合
は、図19に示すように圧力面17から負圧面18への
空気の漏れが大きくなって、吹出される空気の乱れが発
生する。
【0034】このような状況に対して、V字状切欠部2
0の頂点による円の直径φD3を示す式φD3=φD2
+(φD1−φD2)×αにおけるαに最適範囲が存在
する。すなわち、図20はαを変化させたときの同一流
量Q時における従来のクロスフローファンと実施の形態
2のクロスフローファンとの騒音値SPLを比較したグ
ラフである。図20のようにα=0.2〜0.4であれ
ば騒音が少なく、従来に比較して最大1[dBA]騒音
が少なくなる。
0の頂点による円の直径φD3を示す式φD3=φD2
+(φD1−φD2)×αにおけるαに最適範囲が存在
する。すなわち、図20はαを変化させたときの同一流
量Q時における従来のクロスフローファンと実施の形態
2のクロスフローファンとの騒音値SPLを比較したグ
ラフである。図20のようにα=0.2〜0.4であれ
ば騒音が少なく、従来に比較して最大1[dBA]騒音
が少なくなる。
【0035】実施の形態3.図21〜図32も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図21は空気調
和機の縦断側面図、図22は図21のクロスフローファ
ンの斜視図、図23は図22の側面図、図24は図22
のクロスフローファンの羽根箇所の平面図、図25は図
23の要部拡大図、図26は図21のM部拡大図、図2
7は図26のP−P線断面拡大図、図28は図21のN
部拡大図である。
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図21は空気調
和機の縦断側面図、図22は図21のクロスフローファ
ンの斜視図、図23は図22の側面図、図24は図22
のクロスフローファンの羽根箇所の平面図、図25は図
23の要部拡大図、図26は図21のM部拡大図、図2
7は図26のP−P線断面拡大図、図28は図21のN
部拡大図である。
【0036】また、図29は図28の右側面図、図30
は図28における気流の他の状況を説明する図、図31
は従来のクロスフローファンと実施の形態3のクロスフ
ローファンの騒音特性を示すグラフ、図32はV字状切
欠部の深さと角度を変更したときの従来のクロスフロー
ファンと実施の形態1のクロスフローファンの騒音特性
を示すグラフである。
は図28における気流の他の状況を説明する図、図31
は従来のクロスフローファンと実施の形態3のクロスフ
ローファンの騒音特性を示すグラフ、図32はV字状切
欠部の深さと角度を変更したときの従来のクロスフロー
ファンと実施の形態1のクロスフローファンの騒音特性
を示すグラフである。
【0037】図において、前述の図10〜図20と同符
号は相当部分を示し、図25において、24は羽根19
の横断面において側板14の外周側に形成された外周曲
面で、円弧の中心に外周基準点P1を形成する。25は
羽根19の横断面において側板14の中心寄り、すなわ
ち内周側に形成された内周曲面で、円弧の中心に内周基
準点P2を形成する。そして、回転軸13の中心Oを中
心に外周基準点P1をとおる円の直径をクロスフローフ
ァン12の外径φD1、また内周基準点P2をとおる円
の直径をクロスフローファン12の内径φD2とする。
号は相当部分を示し、図25において、24は羽根19
の横断面において側板14の外周側に形成された外周曲
面で、円弧の中心に外周基準点P1を形成する。25は
羽根19の横断面において側板14の中心寄り、すなわ
ち内周側に形成された内周曲面で、円弧の中心に内周基
準点P2を形成する。そして、回転軸13の中心Oを中
心に外周基準点P1をとおる円の直径をクロスフローフ
ァン12の外径φD1、また内周基準点P2をとおる円
の直径をクロスフローファン12の内径φD2とする。
【0038】そして、羽根19の横断面における板厚方
向の円弧状の中立線をなす湾曲線P1〜P2と中心Oを
中心に、α=正の任意数、φD2<φD3<φD1とし
て、φD3=φD2+(φD1−φD2)×αを満たす
任意直径φD3の円との交点P3をV字状切欠部20の
頂点とする。また、θ=任意角度とし羽根19の長手に
沿うV字状切欠部20の切欠幅R=(φD3−φD2)
×tan(θ/2)×2を底辺とする二等辺三角形を切
欠空所とする。
向の円弧状の中立線をなす湾曲線P1〜P2と中心Oを
中心に、α=正の任意数、φD2<φD3<φD1とし
て、φD3=φD2+(φD1−φD2)×αを満たす
任意直径φD3の円との交点P3をV字状切欠部20の
頂点とする。また、θ=任意角度とし羽根19の長手に
沿うV字状切欠部20の切欠幅R=(φD3−φD2)
×tan(θ/2)×2を底辺とする二等辺三角形を切
欠空所とする。
【0039】そして、この二等辺三角形を切欠空所とす
るV字状切欠部20が、クロスフローファン12の羽根
19における側板14の中心寄り縁部に互いに離れて多
数設けられる。また、図24に示す長さLは羽根19の
長手寸法である。なお、V字状切欠部20の二等辺三角
形の頂点には、羽根19の横断面において内周曲面24
と同様な曲面が形成される。このようにして、図24に
示すように羽根19における側板14の中心寄りの縁部
の長手に沿って、V字状切欠部20が形成される。
るV字状切欠部20が、クロスフローファン12の羽根
19における側板14の中心寄り縁部に互いに離れて多
数設けられる。また、図24に示す長さLは羽根19の
長手寸法である。なお、V字状切欠部20の二等辺三角
形の頂点には、羽根19の横断面において内周曲面24
と同様な曲面が形成される。このようにして、図24に
示すように羽根19における側板14の中心寄りの縁部
の長手に沿って、V字状切欠部20が形成される。
【0040】これによって、クロスフローファン12を
空気調和機に搭載したときに、図26に示すようにV字
状切欠部20において図21に示す羽根19のFinの範
囲、すなわち吸込み側において、圧力の高い圧力面17
から圧力の低い負圧面18に向け、流れが漏れることに
より生じる安定した渦21が生成される。これによっ
て、図27に示すように羽根19の負圧面18周辺の流
れが、圧力の低い渦21に導かれることよって送風が促
進される。
空気調和機に搭載したときに、図26に示すようにV字
状切欠部20において図21に示す羽根19のFinの範
囲、すなわち吸込み側において、圧力の高い圧力面17
から圧力の低い負圧面18に向け、流れが漏れることに
より生じる安定した渦21が生成される。これによっ
て、図27に示すように羽根19の負圧面18周辺の流
れが、圧力の低い渦21に導かれることよって送風が促
進される。
【0041】また、図21に示す羽根19のFout の範
囲、すなわち吹出し側において、図28に示すように羽
根19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧
力面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面
18に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧
が低いことから図29に示すように空気の流れが矢印I
方向へ渦22に向けて徐々に流れる。
囲、すなわち吹出し側において、図28に示すように羽
根19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧
力面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面
18に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧
が低いことから図29に示すように空気の流れが矢印I
方向へ渦22に向けて徐々に流れる。
【0042】そして、図28に示すように空気の流れが
負圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出
される空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時
の騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロ
ーファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することが
できる。
負圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出
される空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時
の騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロ
ーファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することが
できる。
【0043】しかし、V字状切欠部20が浅い場合、す
なわちV字状切欠部20の頂点をとおる円の直径φD3
が小さすぎるときには、吹出される空気の乱れを減少す
る作用がない。また、V字状切欠部20が深すぎる場合
は、図30に示すように圧力面17から負圧面18への
空気の漏れが大きくなって、吹出される空気の乱れが発
生する。
なわちV字状切欠部20の頂点をとおる円の直径φD3
が小さすぎるときには、吹出される空気の乱れを減少す
る作用がない。また、V字状切欠部20が深すぎる場合
は、図30に示すように圧力面17から負圧面18への
空気の漏れが大きくなって、吹出される空気の乱れが発
生する。
【0044】このような状況に対して、V字状切欠部2
0の頂点による円の直径φD3を示す式φD3=φD2
+(φD1−φD2)×αのα及び羽根19における側
板14の中心寄りの縁部の長手に沿う切欠幅R=(φD
3−φD2)×tan(θ/2)×2の角度θに最適範
囲が存在する。
0の頂点による円の直径φD3を示す式φD3=φD2
+(φD1−φD2)×αのα及び羽根19における側
板14の中心寄りの縁部の長手に沿う切欠幅R=(φD
3−φD2)×tan(θ/2)×2の角度θに最適範
囲が存在する。
【0045】すなわち、図31はαを変化させたときの
同一流量Q時における従来のクロスフローファンと実施
の形態3のクロスフローファンとの騒音値SPLを比較
したグラフである。図31のようにα=0.2〜0.4
であれば騒音が少なく、従来に比較して最大1[dB
A]騒音が少なくなる。
同一流量Q時における従来のクロスフローファンと実施
の形態3のクロスフローファンとの騒音値SPLを比較
したグラフである。図31のようにα=0.2〜0.4
であれば騒音が少なく、従来に比較して最大1[dB
A]騒音が少なくなる。
【0046】また、図32はα=0.2〜0.4の範囲
であって、さらにV字状切欠部20の切欠幅Rを変更し
たとき、すなわちR=(φD3−φD2)×tan(θ
/2)×2の角度θを変更したときの、同一流量Q時に
おける従来のクロスフローファンと実施の形態3のクロ
スフローファンとの騒音値SPLを比較したグラフであ
る。図32のようにθ=40°〜60°であれば安定し
て騒音が少なく、従来に比較して最大2[dBA]騒音
が少なくなる。
であって、さらにV字状切欠部20の切欠幅Rを変更し
たとき、すなわちR=(φD3−φD2)×tan(θ
/2)×2の角度θを変更したときの、同一流量Q時に
おける従来のクロスフローファンと実施の形態3のクロ
スフローファンとの騒音値SPLを比較したグラフであ
る。図32のようにθ=40°〜60°であれば安定し
て騒音が少なく、従来に比較して最大2[dBA]騒音
が少なくなる。
【0047】実施の形態4.図33〜図42も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図33は空気調
和機の縦断側面図、図34は図33のクロスフローファ
ンの斜視図、図35は図34の側面図、図36は図34
のクロスフローファンの羽根箇所の平面図、図37は図
35の要部拡大図、図38は図33のS部拡大図であ
る。
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図33は空気調
和機の縦断側面図、図34は図33のクロスフローファ
ンの斜視図、図35は図34の側面図、図36は図34
のクロスフローファンの羽根箇所の平面図、図37は図
35の要部拡大図、図38は図33のS部拡大図であ
る。
【0048】また、図39は図38のU−U線断面拡大
図、図40は図33のT部拡大図、図41は図40の右
側面図、図42はV字状切欠部の深さと角度及び相互間
隔を変更したときの従来のクロスフローファンと実施の
形態4のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフで
ある。
図、図40は図33のT部拡大図、図41は図40の右
側面図、図42はV字状切欠部の深さと角度及び相互間
隔を変更したときの従来のクロスフローファンと実施の
形態4のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフで
ある。
【0049】図において、前述の図21〜図32と同符
号は相当部分を示し、図37において、24は羽根19
の横断面において側板14の外周側に形成された外周曲
面で、円弧の中心に外周基準点P1を形成する。25は
羽根19の横断面において側板14の中心寄り、すなわ
ち内周側に形成された内周曲面で、円弧の中心に内周基
準点P2を形成する。そして、回転軸13の中心Oを中
心に外周基準点P1をとおる円の直径をクロスフローフ
ァン12の外径φD1、また内周基準点P2をとおる円
の直径をクロスフローファン12の内径φD2とする。
号は相当部分を示し、図37において、24は羽根19
の横断面において側板14の外周側に形成された外周曲
面で、円弧の中心に外周基準点P1を形成する。25は
羽根19の横断面において側板14の中心寄り、すなわ
ち内周側に形成された内周曲面で、円弧の中心に内周基
準点P2を形成する。そして、回転軸13の中心Oを中
心に外周基準点P1をとおる円の直径をクロスフローフ
ァン12の外径φD1、また内周基準点P2をとおる円
の直径をクロスフローファン12の内径φD2とする。
【0050】そして、羽根19の横断面における幅方向
の円弧状の中立線をなす湾曲線P1〜P2と中心Oを中
心に、α=正の任意数、φD2<φD3<φD1とし
て、φD3=φD2+(φD1−φD2)×αを満たす
任意直径φD3の円との交点P3をV字状切欠部20の
頂点とする。また、θ=任意角度とし羽根19の長手に
沿うV字状切欠部20の切欠幅R=(φD3−φD2)
×tan(θ/2)×2を底辺とする二等辺三角形を切
欠空所とする。
の円弧状の中立線をなす湾曲線P1〜P2と中心Oを中
心に、α=正の任意数、φD2<φD3<φD1とし
て、φD3=φD2+(φD1−φD2)×αを満たす
任意直径φD3の円との交点P3をV字状切欠部20の
頂点とする。また、θ=任意角度とし羽根19の長手に
沿うV字状切欠部20の切欠幅R=(φD3−φD2)
×tan(θ/2)×2を底辺とする二等辺三角形を切
欠空所とする。
【0051】そして、この二等辺三角形を切欠空所とす
るV字状切欠部20を、クロスフローファン12の羽根
19における側板14の中心寄り縁部に、相互間隔Xに
より多数設ける。また、図34に示す長さLは羽根19
の長手寸法である。なお、V字状切欠部20の二等辺三
角形の頂点には、羽根19の横断面において内周曲面2
4と同様な曲面が形成される。このようにして、図36
に示すように羽根19における側板14の中心寄りの縁
部の長手に沿ってV字状切欠部20が形成される。
るV字状切欠部20を、クロスフローファン12の羽根
19における側板14の中心寄り縁部に、相互間隔Xに
より多数設ける。また、図34に示す長さLは羽根19
の長手寸法である。なお、V字状切欠部20の二等辺三
角形の頂点には、羽根19の横断面において内周曲面2
4と同様な曲面が形成される。このようにして、図36
に示すように羽根19における側板14の中心寄りの縁
部の長手に沿ってV字状切欠部20が形成される。
【0052】これによって、クロスフローファン12を
空気調和機に搭載したときに、図38に示すようにV字
状切欠部20において図33に示す羽根19のFinの範
囲、すなわち吸込み側において、圧力の高い圧力面17
から圧力の低い負圧面18に向け、流れが漏れることに
より生じる安定した渦21が生成される。これによっ
て、図39に示すように羽根19の負圧面18周辺の流
れが、圧力の低い渦21に導かれることよって送風が促
進される。
空気調和機に搭載したときに、図38に示すようにV字
状切欠部20において図33に示す羽根19のFinの範
囲、すなわち吸込み側において、圧力の高い圧力面17
から圧力の低い負圧面18に向け、流れが漏れることに
より生じる安定した渦21が生成される。これによっ
て、図39に示すように羽根19の負圧面18周辺の流
れが、圧力の低い渦21に導かれることよって送風が促
進される。
【0053】また、図33に示す羽根19のFout の範
囲、すなわち吹出し側において、図40に示すように羽
根19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧
力面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面
18に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧
が低いことから図41に示すように空気の流れが矢印I
方向へ渦22に向けて徐々に流れる。
囲、すなわち吹出し側において、図40に示すように羽
根19のV字状切欠部20により、吸込み側と同様に圧
力面17から負圧面18へ向かって生成されて、負圧面
18に沿って流れる渦22が生じる。この渦22は気圧
が低いことから図41に示すように空気の流れが矢印I
方向へ渦22に向けて徐々に流れる。
【0054】そして、図40に示すように空気の流れが
負圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出
される空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時
の騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロ
ーファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することが
できる。
負圧面18に引き寄せられて押さえ込まれるので、吹出
される空気の乱れが少なくなる。これによって、作動時
の騒音が少なくなってクロスフローファン、クロスフロ
ーファン搭載空気調和機の設置環境を静粛化することが
できる。
【0055】しかし、V字状切欠部20が浅い場合、す
なわちV字状切欠部20の頂点をとおる円の直径φD3
が小さすぎるときには、吹出される空気の乱れを減少す
る作用がない。また、V字状切欠部20が深すぎる場合
は、前述の図30に示すように圧力面17から負圧面1
8への空気の漏れが大きくなって、吹出される空気の乱
れが発生する。
なわちV字状切欠部20の頂点をとおる円の直径φD3
が小さすぎるときには、吹出される空気の乱れを減少す
る作用がない。また、V字状切欠部20が深すぎる場合
は、前述の図30に示すように圧力面17から負圧面1
8への空気の漏れが大きくなって、吹出される空気の乱
れが発生する。
【0056】このような状況に対して、V字状切欠部2
0の頂点による円の直径φD3を示す式φD3=φD2
+(φD1−φD2)×αのα、羽根19における側板
14の中心寄りの縁部の長手に沿う切欠幅R=(φD3
−φD2)×tan(θ/2)×2の角度θ及びV字状
切欠部20の相互間隔Xに最適範囲が存在する。
0の頂点による円の直径φD3を示す式φD3=φD2
+(φD1−φD2)×αのα、羽根19における側板
14の中心寄りの縁部の長手に沿う切欠幅R=(φD3
−φD2)×tan(θ/2)×2の角度θ及びV字状
切欠部20の相互間隔Xに最適範囲が存在する。
【0057】すなわち、前述の図31と同様にα=0.
2〜0.4であれば騒音が少なく、従来に比較して最大
1[dBA]騒音が少なくなる。また、前述の図32と
同様ににθ=40°〜60°であれば安定して騒音が少
なく、従来に比較して最大2[dBA]騒音が少なくな
る。
2〜0.4であれば騒音が少なく、従来に比較して最大
1[dBA]騒音が少なくなる。また、前述の図32と
同様ににθ=40°〜60°であれば安定して騒音が少
なく、従来に比較して最大2[dBA]騒音が少なくな
る。
【0058】また、図42はα=0.2〜0.4、θ=
40°〜60°の範囲であって、V字状切欠部20の相
互間隔Xを羽根19の長さLに対する比で変化したとき
の、同一流量Q時における従来のクロスフローファンと
実施の形態4のクロスフローファンとの騒音値SPLを
比較したグラフである。図42のようにV字状切欠部2
0の相互間隔X=L×0.1〜0.2とすれば安定して
騒音が少なく、従来に比較して最大3[dBA]騒音が
少なくなる。
40°〜60°の範囲であって、V字状切欠部20の相
互間隔Xを羽根19の長さLに対する比で変化したとき
の、同一流量Q時における従来のクロスフローファンと
実施の形態4のクロスフローファンとの騒音値SPLを
比較したグラフである。図42のようにV字状切欠部2
0の相互間隔X=L×0.1〜0.2とすれば安定して
騒音が少なく、従来に比較して最大3[dBA]騒音が
少なくなる。
【0059】実施の形態5.図43及び図44も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図43は天井
埋込み型空気調和機が設置された部屋の透視図、図44
は図43の天井埋込み型空気調和機の縦断側面図であ
る。図において、前述の図1〜図9と同符号は相当部分
を示し、26は空気調和機のハウジング1が設置された
部屋の天井、27は天井裏、28はハウジング1と天井
26の接続部に設けられた化粧グリル、29は熱交換器
5の下端部に設けられたドレンパンである。
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図43は天井
埋込み型空気調和機が設置された部屋の透視図、図44
は図43の天井埋込み型空気調和機の縦断側面図であ
る。図において、前述の図1〜図9と同符号は相当部分
を示し、26は空気調和機のハウジング1が設置された
部屋の天井、27は天井裏、28はハウジング1と天井
26の接続部に設けられた化粧グリル、29は熱交換器
5の下端部に設けられたドレンパンである。
【0060】上記のように構成されたクロスフローファ
ン搭載空気調和機において、空気調和機が天井26に設
けられてハウジング1が天井裏27に配置される。そし
て、クロスフローファン12が矢印C方向に回転するこ
とにより前面吸込グリル2の吸込側から吸気する。そし
て、フィルタ4を経て熱交換器5によって熱交換され、
吹出口8から送風される。また、熱交換器5により冷房
されるときに生じるドレン排水がドレンパン29を介し
て適所へ排水される。
ン搭載空気調和機において、空気調和機が天井26に設
けられてハウジング1が天井裏27に配置される。そし
て、クロスフローファン12が矢印C方向に回転するこ
とにより前面吸込グリル2の吸込側から吸気する。そし
て、フィルタ4を経て熱交換器5によって熱交換され、
吹出口8から送風される。また、熱交換器5により冷房
されるときに生じるドレン排水がドレンパン29を介し
て適所へ排水される。
【0061】そして、図43及び図44の実施の形態に
おいても、図1〜図9の実施の形態と同様にクロスフロ
ーファン12にV字状切欠部20を有する羽根19が設
けられている。したがって、詳細な説明を省略するが図
43及び図44の実施の形態においても図1〜図9の実
施の形態と同様な作用が得られる。
おいても、図1〜図9の実施の形態と同様にクロスフロ
ーファン12にV字状切欠部20を有する羽根19が設
けられている。したがって、詳細な説明を省略するが図
43及び図44の実施の形態においても図1〜図9の実
施の形態と同様な作用が得られる。
【0062】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、長手の
両端部がそれぞれ円形の側板に固定されてこの側板の円
周に沿って多数が放射状に配置され、側板の中心寄りの
縁部に長手に沿い互いに離れて配置されて、中心寄りの
縁部に開口する多数のV字状切欠部を有する羽根を設け
たものである。
両端部がそれぞれ円形の側板に固定されてこの側板の円
周に沿って多数が放射状に配置され、側板の中心寄りの
縁部に長手に沿い互いに離れて配置されて、中心寄りの
縁部に開口する多数のV字状切欠部を有する羽根を設け
たものである。
【0063】これによって、クロスフローファンの羽根
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
【0064】また、この発明は以上説明したように、横
断面円弧状の羽根の板厚における中立線をなす湾曲線P
1〜P2と、回転中心Oを中心にφD3=φD2+(φ
D1−φD2)×αであって、α=0.2〜0.4とし
たときのφD3を直径とする円との交点P3を、頂点と
してV字状切欠部を形成したものである。 ここに、P1:羽根の横断面において側板の外周側に形
成された外周曲面の円弧中心からなる外周基準点 P2:羽根の横断面において側板の中心寄り側に形成さ
れた内周曲面の円弧中心からなる内周基準点 φD1:互いに対向した外周基準点を直径とする円 φD2:互いに対向した内周基準点を直径とする円
断面円弧状の羽根の板厚における中立線をなす湾曲線P
1〜P2と、回転中心Oを中心にφD3=φD2+(φ
D1−φD2)×αであって、α=0.2〜0.4とし
たときのφD3を直径とする円との交点P3を、頂点と
してV字状切欠部を形成したものである。 ここに、P1:羽根の横断面において側板の外周側に形
成された外周曲面の円弧中心からなる外周基準点 P2:羽根の横断面において側板の中心寄り側に形成さ
れた内周曲面の円弧中心からなる内周基準点 φD1:互いに対向した外周基準点を直径とする円 φD2:互いに対向した内周基準点を直径とする円
【0065】これによって、クロスフローファンの羽根
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
【0066】また、この発明は以上説明したように、羽
根の長手に沿うV字状切欠部の切欠幅R=(φD3−φ
D2)×tan(θ/2)×2であって、θ=40°〜
60°としたときの底辺を有する二等辺三角形からなる
V字状切欠部を形成したものである。
根の長手に沿うV字状切欠部の切欠幅R=(φD3−φ
D2)×tan(θ/2)×2であって、θ=40°〜
60°としたときの底辺を有する二等辺三角形からなる
V字状切欠部を形成したものである。
【0067】これによって、クロスフローファンの羽根
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
【0068】また、この発明は以上説明したように、羽
根の長手方向長さLに対する相互間隔X=L×0.1〜
0.2によりV字状切欠部を形成したものである。
根の長手方向長さLに対する相互間隔X=L×0.1〜
0.2によりV字状切欠部を形成したものである。
【0069】これによって、クロスフローファンの羽根
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファンの設置
環境を静粛化する効果がある。
【0070】また、この発明に係るクロスフローファン
搭載空気調和機においては、クロスフローファンに少な
くとも、長手の両端部がそれぞれ円形の側板に固定され
てこの側板の円周に沿って多数が放射状に配置され、側
板の中心寄りの縁部に長手に沿い互いに離れて配置され
て中心寄りの縁部に開口する多数のV字状切欠部を有す
る羽根を設けたものである。
搭載空気調和機においては、クロスフローファンに少な
くとも、長手の両端部がそれぞれ円形の側板に固定され
てこの側板の円周に沿って多数が放射状に配置され、側
板の中心寄りの縁部に長手に沿い互いに離れて配置され
て中心寄りの縁部に開口する多数のV字状切欠部を有す
る羽根を設けたものである。
【0071】これによって、クロスフローファンの羽根
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファン搭載空
気調和機の設置環境を静粛化する効果がある。
の吹出し側において、羽根のV字状切欠部により圧力面
から負圧面へ向かって生成されて、負圧面に沿って流れ
る渦が生じる。この渦は気圧が低いことから負圧面にお
ける空気の流れが渦に向けて徐々に流れる。そして、空
気の流れが負圧面に引き寄せられて押さえ込まれるの
で、吹出される空気の乱れが少なくなる。したがって、
作動時の騒音が少なくなってクロスフローファン搭載空
気調和機の設置環境を静粛化する効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1を示す空気調和機の
縦断側面図。
縦断側面図。
【図2】 図1のクロスフローファンの斜視図。
【図3】 図2の側面図。
【図4】 図2のクロスフローファンの羽根箇所の平面
図。
図。
【図5】 図1のD部拡大図。
【図6】 図5のF−F線断面拡大図。
【図7】 図1のE部拡大図。
【図8】 図7の右側面図。
【図9】 従来のクロスフローファンと実施の形態1の
クロスフローファンの送風特性を示すグラフ。
クロスフローファンの送風特性を示すグラフ。
【図10】 この発明の実施の形態2を示す空気調和機
の縦断側面図。
の縦断側面図。
【図11】 図10のクロスフローファンの斜視図。
【図12】 図11の側面図。
【図13】 図11のクロスフローファンの羽根箇所の
平面図。
平面図。
【図14】 図12の要部拡大図。
【図15】 図10のJ部拡大図。
【図16】 図15のL−L線断面拡大図。
【図17】 図10のK部拡大図。
【図18】 図17の右側面図。
【図19】 図17における気流の他の状況を説明する
図。
図。
【図20】 従来のクロスフローファンと実施の形態2
のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフ。
のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフ。
【図21】 この発明の実施の形態3を示す空気調和機
の縦断側面図。
の縦断側面図。
【図22】 図21のクロスフローファンの斜視図。
【図23】 図22の側面図。
【図24】 図22のクロスフローファンの羽根箇所の
平面図。
平面図。
【図25】 図23の要部拡大図。
【図26】 図21のM部拡大図。
【図27】 図26のP−P線断面拡大図。
【図28】 図21のN部拡大図。
【図29】 図28の右側面図。
【図30】 図28における気流の他の状況を説明する
図。
図。
【図31】 従来のクロスフローファンと実施の形態3
のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフ。
のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフ。
【図32】 V字状切欠部の深さと角度を変更したとき
の従来のクロスフローファンと実施の形態3のクロスフ
ローファンの騒音特性を示すグラフ。
の従来のクロスフローファンと実施の形態3のクロスフ
ローファンの騒音特性を示すグラフ。
【図33】 この発明の実施の形態4を示す空気調和機
の縦断側面図。
の縦断側面図。
【図34】 図33のクロスフローファンの斜視図。
【図35】 図34の側面図。
【図36】 図34のクロスフローファンの羽根箇所の
平面図。
平面図。
【図37】 図35の要部拡大図。
【図38】 図33のS部拡大図。
【図39】 図38のU−U線断面拡大図。
【図40】 図33のT部拡大図。
【図41】 図40の右側面図。
【図42】 V字状切欠部の深さと角度及び相互間隔を
変更したときの従来のクロスフローファンと実施の形態
4のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフ。
変更したときの従来のクロスフローファンと実施の形態
4のクロスフローファンの騒音特性を示すグラフ。
【図43】 この発明の実施の形態5を示す図で、天井
埋込み型空気調和機が設置された部屋の透視図。
埋込み型空気調和機が設置された部屋の透視図。
【図44】 図43の天井埋込み型空気調和機の縦断側
面図。
面図。
【図45】 従来の空気調和機の縦断側面図。
【図46】 図45のクロスフローファンの斜視図。
【図47】 図45のA部拡大図。
【図48】 図45のB部拡大図。
14 側板、19 羽根、20 V字状切欠部。
Claims (5)
- 【請求項1】 長手の両端部がそれぞれ円形の側板に固
定されてこの側板の円周に沿って多数が放射状に配置さ
れ、上記側板の中心寄りの縁部に上記長手に沿い互いに
離れて配置されて上記縁部に開口する多数のV字状切欠
部を有する羽根を備えたクロスフローファン。 - 【請求項2】 横断面円弧状の羽根の板厚における中立
線をなす湾曲線P1〜P2と、回転中心Oを中心にφD
3=φD2+(φD1−φD2)×αであって、α=
0.2〜0.4としたときのφD3を直径とする円との
交点P3を、頂点とするV字状切欠部としたことを特徴
とする請求項1記載のクロスフローファン。 ここに、P1:羽根の横断面において側板の外周側に形
成された外周曲面の円弧中心からなる外周基準点 P2:羽根の横断面において側板の中心寄り側に形成さ
れた内周曲面の円弧中心からなる内周基準点 φD1:互いに対向した外周基準点を直径とする円 φD2:互いに対向した内周基準点を直径とする円 - 【請求項3】 羽根の長手に沿うV字状切欠部の切欠幅
R=(φD3−φD2)×tan(θ/2)×2であっ
て、θ=40°〜60°としたときの底辺を有する二等
辺三角形からなるV字状切欠部を形成したことを特徴と
する請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のクロ
スフローファン。 - 【請求項4】 羽根の長手方向長さLに対する相互間隔
X=L×0.1〜0.2によってV字状切欠部を形成し
たことを特徴とする請求項1〜請求項3記載のいずれか
一つに記載のクロスフローファン。 - 【請求項5】 クロスフローファンが請求項1〜請求項
4記載のいずれか一つによって構成されたことを特徴と
するクロスフローファン搭載空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6305697A JPH10252689A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | クロスフローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6305697A JPH10252689A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | クロスフローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252689A true JPH10252689A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13218310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6305697A Pending JPH10252689A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | クロスフローファン及びクロスフローファン搭載空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10252689A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006035933A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Daikin Industries, Ltd. | 送風機の羽根車およびそれを備えた空気調和機 |
JP2007002790A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Mitsubishi Electric Corp | 貫流送風機用羽根車 |
WO2007037216A1 (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-05 | Daikin Industries, Ltd. | 多翼送風機の羽根車及びその製造方法 |
WO2009136584A1 (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-12 | ダイキン工業株式会社 | クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機 |
WO2009136585A1 (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-12 | ダイキン工業株式会社 | クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機 |
WO2012086147A1 (ja) | 2010-12-24 | 2012-06-28 | 三菱電機株式会社 | 貫流ファン及び空気調和機の室内機 |
CN103089661A (zh) * | 2011-11-04 | 2013-05-08 | 上海交通大学 | 横流风扇 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP6305697A patent/JPH10252689A/ja active Pending
Cited By (23)
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---|---|---|---|---|
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KR100868835B1 (ko) | 2004-09-30 | 2008-11-14 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 송풍기의 임펠러 및 그것을 구비한 공기 조화기 |
AU2005288059B2 (en) * | 2004-09-30 | 2009-03-05 | Daikin Industries, Ltd. | Impeller for blower and air conditioner having the same |
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JP2007002790A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Mitsubishi Electric Corp | 貫流送風機用羽根車 |
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KR100929984B1 (ko) | 2005-09-28 | 2009-12-07 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 다익 송풍기의 날개차 및 그 제조 방법 |
WO2007037216A1 (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-05 | Daikin Industries, Ltd. | 多翼送風機の羽根車及びその製造方法 |
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AU2009245176B2 (en) * | 2008-05-09 | 2011-08-11 | Daikin Industries, Ltd. | Cross-flow fan and air conditioner equipped with same |
WO2009136585A1 (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-12 | ダイキン工業株式会社 | クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機 |
WO2009136584A1 (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-12 | ダイキン工業株式会社 | クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機 |
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