JPH10251406A - ポリカルボジイミド共重合体及びその製造方法 - Google Patents
ポリカルボジイミド共重合体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH10251406A JPH10251406A JP9056650A JP5665097A JPH10251406A JP H10251406 A JPH10251406 A JP H10251406A JP 9056650 A JP9056650 A JP 9056650A JP 5665097 A JP5665097 A JP 5665097A JP H10251406 A JPH10251406 A JP H10251406A
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- diisocyanate
- polycarbodiimide
- polycarbodiimide copolymer
- mol
- isocyanatomethyl
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- Pending
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ポリカルボジイミド共重合体を構成する
ジイソシアナート残基のうち5%以上が多環式脂肪族ジ
イソシアナート残基であるポリカルボジイミド共重合
体。 【効果】 本発明方法によるポリカルボジイミド共重合
体は、従来のポリカルボジイミド硬化物の持つ高い耐熱
性を維持したまま、従来にない可撓性を発現するポリカ
ルボジイミドを得ることができるため、従来耐熱性を必
要としながらも従来のポリカルボジイミド共重合体の硬
化物では脆さのために適用できなかった分野へも適用が
可能となる。
ジイソシアナート残基のうち5%以上が多環式脂肪族ジ
イソシアナート残基であるポリカルボジイミド共重合
体。 【効果】 本発明方法によるポリカルボジイミド共重合
体は、従来のポリカルボジイミド硬化物の持つ高い耐熱
性を維持したまま、従来にない可撓性を発現するポリカ
ルボジイミドを得ることができるため、従来耐熱性を必
要としながらも従来のポリカルボジイミド共重合体の硬
化物では脆さのために適用できなかった分野へも適用が
可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い耐熱性、耐薬
品性、電気絶縁性を示すポリカルボジイミド共重合体お
よびその製造方法に関するものである。
品性、電気絶縁性を示すポリカルボジイミド共重合体お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリカルボジイミド樹脂は、耐熱
性の高い化合物であることが知られている(T.W.Campbe
ll,K.C.Smeltz,J.Org.Chem.,28,2069(1963))。しか
し、各種溶媒に溶け難く、かつ熱流動性が悪いという欠
点があるため、優れた耐熱性がありながら実用的な成型
加工は困難であった。また、成型加工性を改善するため
にJ.Appl.Polm.Sci.,vol.21,1999[1977]ならびに特開昭
51−61599号,特開昭61−246245号,特
開平4−261428号等に4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナートとモノイソシアナートを使用し粉末
状のポリカルボジイミドを得る製造方法が記載されてい
るが、粉末状では熱プレスを用いるなどしてシート状、
あるいはフィルム状にしか成形することができない等、
成形性に難があり、また成形硬化したものは非常に硬
く、可撓性が不足している。
性の高い化合物であることが知られている(T.W.Campbe
ll,K.C.Smeltz,J.Org.Chem.,28,2069(1963))。しか
し、各種溶媒に溶け難く、かつ熱流動性が悪いという欠
点があるため、優れた耐熱性がありながら実用的な成型
加工は困難であった。また、成型加工性を改善するため
にJ.Appl.Polm.Sci.,vol.21,1999[1977]ならびに特開昭
51−61599号,特開昭61−246245号,特
開平4−261428号等に4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナートとモノイソシアナートを使用し粉末
状のポリカルボジイミドを得る製造方法が記載されてい
るが、粉末状では熱プレスを用いるなどしてシート状、
あるいはフィルム状にしか成形することができない等、
成形性に難があり、また成形硬化したものは非常に硬
く、可撓性が不足している。
【0003】また特開平2−292316号,特開平5
−310877号等にはトリレンジイソシアナートを用
いたポリカルボジイミド溶液の製造方法が記載され、成
形性が改善されると記載されているが、それでも4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナートを使用して製
造されるポリカルボジイミド以上に硬化物の可撓性が不
足している。
−310877号等にはトリレンジイソシアナートを用
いたポリカルボジイミド溶液の製造方法が記載され、成
形性が改善されると記載されているが、それでも4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナートを使用して製
造されるポリカルボジイミド以上に硬化物の可撓性が不
足している。
【0004】また、特開平4−261429号に開示さ
れるように、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ートとトリレンジイソシアナートとのコポリマーを得て
熱流動性を改善したポリカルボジイミドも開示されてい
るが、やはり粉末状で得られ、成形しにくく硬化物の可
撓性も不十分なものしか得られない。また米国特許第5
357021号に開示されるように分子中に長鎖ポリエ
ーテル及び/又は長鎖ポリエステルをウレタン結合、ウ
レア結合、アミド結合等で導入したポリカルボジイミド
も開示されている。しかしながらこのポリカルボジイミ
ドは可撓性が向上している一方で、同時に耐熱性の低下
も招き、芳香族ジイソシアナートから製造されるポリカ
ルボジイミドの耐熱性には、はるかに及ばない程度の耐
熱性しか示さない。
れるように、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ートとトリレンジイソシアナートとのコポリマーを得て
熱流動性を改善したポリカルボジイミドも開示されてい
るが、やはり粉末状で得られ、成形しにくく硬化物の可
撓性も不十分なものしか得られない。また米国特許第5
357021号に開示されるように分子中に長鎖ポリエ
ーテル及び/又は長鎖ポリエステルをウレタン結合、ウ
レア結合、アミド結合等で導入したポリカルボジイミド
も開示されている。しかしながらこのポリカルボジイミ
ドは可撓性が向上している一方で、同時に耐熱性の低下
も招き、芳香族ジイソシアナートから製造されるポリカ
ルボジイミドの耐熱性には、はるかに及ばない程度の耐
熱性しか示さない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリカルボ
ジイミドが本来有する高い耐熱性を損なうことなく、加
工性、成形性が良好であり、かつ硬化物の可撓性をも兼
ね備えたポリカルボジイミドおよびその製造方法を提供
することを目的とするものである。
ジイミドが本来有する高い耐熱性を損なうことなく、加
工性、成形性が良好であり、かつ硬化物の可撓性をも兼
ね備えたポリカルボジイミドおよびその製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、ポリカルボジイ
ミド中の全ジイソシアナート残基中に一般式(2)で表
わされる構造を有する残基を5%以上含有すれば、耐熱
性の低下を招くことなく、可撓性の良好な硬化物が得ら
れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
達成するために鋭意検討を重ねた結果、ポリカルボジイ
ミド中の全ジイソシアナート残基中に一般式(2)で表
わされる構造を有する残基を5%以上含有すれば、耐熱
性の低下を招くことなく、可撓性の良好な硬化物が得ら
れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】すなわち、本発明は、以下の(1)〜
(8)を提供するものである。 (1) 下記一般式(1)[化3]で表わされる構造を
有するポリカルボジイミド共重合体。
(8)を提供するものである。 (1) 下記一般式(1)[化3]で表わされる構造を
有するポリカルボジイミド共重合体。
【0008】
【化3】 R’−N=C=N−(R−N=C=N−)n−R’ (1) (ただし、式中nは1以上の整数を表し、R’はモノイ
ソシアナート残基を表す。また、Rは有機ジイソシアナ
ート残基を表わし、該有機ジイソシアナート残基は、下
記一般式(2)[化4]で表わされる構造単位を該有機
ジイソシアナート残基の全構造単位のうち5%以上含有
する。)
ソシアナート残基を表す。また、Rは有機ジイソシアナ
ート残基を表わし、該有機ジイソシアナート残基は、下
記一般式(2)[化4]で表わされる構造単位を該有機
ジイソシアナート残基の全構造単位のうち5%以上含有
する。)
【0009】
【化4】 (ただし、式中kは1〜2,j及びmは1〜5、hは0
〜1の整数を表す。)
〜1の整数を表す。)
【0010】(2) 一般式(1)[化3]で表わされ
る構造を有するポリカルボジイミド共重合体において、
nが4以上100以下の整数であることを特徴とする
(1)記載のポリカルボジイミド共重合体。 (3) 有機ジイソシアナート残基が、2,5(6)−
ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプ
タンまたは3(4),8(9)−ジ(イソシアナトメチ
ル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカンのそれぞ
れのイソシアナート残基の群から選ばれる1種又はそれ
以上であることを特徴とする(1)又は(2)記載のポ
リカルボジイミド共重合体。 (4) 有機ジイソシアナートに触媒を作用させて得ら
れるポリカルボジイミドであって、末端がモノイソシア
ナートで封止されていることを特徴とする(1)〜
(3)のいずれかに記載のポリカルボジイミド共重合
体。 (5) (1)〜(4)のいずれかに記載のポリカルボ
ジイミド共重合体を非プロトン性有機溶媒中に溶解して
なるポリカルボジイミド共重合体の溶液。
る構造を有するポリカルボジイミド共重合体において、
nが4以上100以下の整数であることを特徴とする
(1)記載のポリカルボジイミド共重合体。 (3) 有機ジイソシアナート残基が、2,5(6)−
ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプ
タンまたは3(4),8(9)−ジ(イソシアナトメチ
ル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカンのそれぞ
れのイソシアナート残基の群から選ばれる1種又はそれ
以上であることを特徴とする(1)又は(2)記載のポ
リカルボジイミド共重合体。 (4) 有機ジイソシアナートに触媒を作用させて得ら
れるポリカルボジイミドであって、末端がモノイソシア
ナートで封止されていることを特徴とする(1)〜
(3)のいずれかに記載のポリカルボジイミド共重合
体。 (5) (1)〜(4)のいずれかに記載のポリカルボ
ジイミド共重合体を非プロトン性有機溶媒中に溶解して
なるポリカルボジイミド共重合体の溶液。
【0011】(6) 非プロトン性有機溶媒が、トルエ
ン,キシレン,ベンゼン,パークレン,シクロヘキサノ
ン,トリメチルベンゼン,テトラメチルベンゼン,炭素
数2〜4のアルキルトルエン、炭素数3〜36のアルキ
ルベンゼン,シメン,ジエチルベンゼン,ナフタリン,
テトラヒドロフラン及びジオキサンの群より選ばれる1
種又はそれ以上の混合物であることを特徴とする(5)
記載のポリカルボジイミド共重合体の溶液。 (7) ポリカルボジイミド共重合体が、ジイソシアナ
ートに触媒を作用させて得られることを特徴とする
(1)〜(4)のいずれかに記載のポリカルボジイミド
共重合体の製造方法。 (8) ポリカルボジイミド共重合体が、非プロトン性
有機溶媒中で反応して得られることを特徴とする(5)
または(6)に記載のポリカルボジイミド共重合体の溶
液の製造方法。
ン,キシレン,ベンゼン,パークレン,シクロヘキサノ
ン,トリメチルベンゼン,テトラメチルベンゼン,炭素
数2〜4のアルキルトルエン、炭素数3〜36のアルキ
ルベンゼン,シメン,ジエチルベンゼン,ナフタリン,
テトラヒドロフラン及びジオキサンの群より選ばれる1
種又はそれ以上の混合物であることを特徴とする(5)
記載のポリカルボジイミド共重合体の溶液。 (7) ポリカルボジイミド共重合体が、ジイソシアナ
ートに触媒を作用させて得られることを特徴とする
(1)〜(4)のいずれかに記載のポリカルボジイミド
共重合体の製造方法。 (8) ポリカルボジイミド共重合体が、非プロトン性
有機溶媒中で反応して得られることを特徴とする(5)
または(6)に記載のポリカルボジイミド共重合体の溶
液の製造方法。
【0012】即ち、本発明ではポリカルボジイミド中の
全ジイソシアナート残基のうち一般式(2)で表わされ
る構造を有する残基を5%以上含有することで、耐熱性
を犠牲にすることなく、かつ可撓性のある硬化物を得る
ことができるものである。
全ジイソシアナート残基のうち一般式(2)で表わされ
る構造を有する残基を5%以上含有することで、耐熱性
を犠牲にすることなく、かつ可撓性のある硬化物を得る
ことができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳細
に説明する。本発明において重合されるポリカルボジイ
ミドは下記一般式(1)[化5]
に説明する。本発明において重合されるポリカルボジイ
ミドは下記一般式(1)[化5]
【0014】
【化5】 R’−N=C=N−(R−N=C=N−)n−R’ (1) で表わされる。上記一般式(1)におけるRは、有機ジ
イソシアナート残基(ここで、有機ジイソシアナート残
基とは、有機ジイソシアナート分子からイソシアナート
基(−N=C=O)を除いた残りの部分のことをい
う。)を表わす。
イソシアナート残基(ここで、有機ジイソシアナート残
基とは、有機ジイソシアナート分子からイソシアナート
基(−N=C=O)を除いた残りの部分のことをい
う。)を表わす。
【0015】本発明における有機ジイソシアナート残基
とは、以下に説明する有機ジイソシアナート分子からイ
ソシアナート基(−N=C=O)を除いた残りの部分を
表すものであり、従ってまずその有機ジイソシアナート
から説明する。本発明における有機ジイソシアナートと
しては、下記一般式(2)[化6]で表わされる構造単
位を有するもの、即ち多環式脂肪族ジイソシアナート類
が好ましく挙げられる。
とは、以下に説明する有機ジイソシアナート分子からイ
ソシアナート基(−N=C=O)を除いた残りの部分を
表すものであり、従ってまずその有機ジイソシアナート
から説明する。本発明における有機ジイソシアナートと
しては、下記一般式(2)[化6]で表わされる構造単
位を有するもの、即ち多環式脂肪族ジイソシアナート類
が好ましく挙げられる。
【0016】
【化6】 (ただし、式中kは1〜2,j及びmは1〜5、hは0
〜1の整数を表す。)
〜1の整数を表す。)
【0017】多環式脂肪族ジイソシアナートとしては、
具体的には、例えば下記の化合物が挙げられる。 (1)k=1,h=0のものとしては、 1. 2,5(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 2. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 3. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 4. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 5. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 6. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 7. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 8. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン 等が挙げられる。
具体的には、例えば下記の化合物が挙げられる。 (1)k=1,h=0のものとしては、 1. 2,5(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 2. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 3. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 4. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 5. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 6. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 7. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 8. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン 等が挙げられる。
【0018】(2)k=2,h=0のものとしては、 9. 2,5(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、 10. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 11. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 12. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 13. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 14. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、 15. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 16. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 17. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン 等が挙げられる。
〔2,2,2〕オクタン、 10. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 11. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 12. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 13. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 14. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、 15. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 16. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 17. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン 等が挙げられる。
【0019】(3)k=1,h=1のものとしては、 18. 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトメチル)ト
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 19. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトエチル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 20. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 21. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 22. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 23. 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトエチル)ト
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 24. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 25. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 26. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン 等が挙げられる。
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 19. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトエチル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 20. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 21. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 22. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 23. 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトエチル)ト
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 24. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 25. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 26. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン 等が挙げられる。
【0020】これらの多種の多環式脂肪族ジイソシアナ
ートの中でも、特に好ましいものとして、2,5(6)
ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプ
タン(以下、BCHIと略す。)および3(4),8
(9)−ジ(イソシアナトメチル)トリシクロ〔5,
2,1,0 2,6〕デカン(以下、TCDIと略す。)が
挙げられる。
ートの中でも、特に好ましいものとして、2,5(6)
ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプ
タン(以下、BCHIと略す。)および3(4),8
(9)−ジ(イソシアナトメチル)トリシクロ〔5,
2,1,0 2,6〕デカン(以下、TCDIと略す。)が
挙げられる。
【0021】また、上記のジイソシアナート以外に、
2,4−トリレンジイソシアナート(以下2,6−TD
I)、2,6−トリレン−ジイソシアナート(以下2,
6−TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ナート(以下4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート、2,2’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアナート、メタフェニレンジイソシアナート、パラ
フェニレンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナ
ート、トリジンジイソシアナート、1−メトキシベンゼ
ン−2,4−ジイソシアナート、1−クロロフェニレン
ジイソシアナート、ジフェニルスルフィド−4,4’−
ジイソシアナート、ジフェニルスルホン−4,4’−ジ
イソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシアナー
ト、ジフェニルケトンジイソシアナート、ビフェニルジ
イソシアナート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビ
フェニルジイソシアナート、アントラキノンジイソシア
ナート、トリフェニルメタン−4、4’−ジイソシアナ
ート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアナート、キ
シレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、ビスイソシアナトシクロヘ
キシルメタン、トリメチルヘキサンジイソシアナート、
テトラメチルキシリレンジイソシアナート、あるいは上
記イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有する化
合物で変性した変性イソシアナート等を挙げることがで
きる。
2,4−トリレンジイソシアナート(以下2,6−TD
I)、2,6−トリレン−ジイソシアナート(以下2,
6−TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ナート(以下4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート、2,2’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアナート、メタフェニレンジイソシアナート、パラ
フェニレンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナ
ート、トリジンジイソシアナート、1−メトキシベンゼ
ン−2,4−ジイソシアナート、1−クロロフェニレン
ジイソシアナート、ジフェニルスルフィド−4,4’−
ジイソシアナート、ジフェニルスルホン−4,4’−ジ
イソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシアナー
ト、ジフェニルケトンジイソシアナート、ビフェニルジ
イソシアナート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビ
フェニルジイソシアナート、アントラキノンジイソシア
ナート、トリフェニルメタン−4、4’−ジイソシアナ
ート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアナート、キ
シレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、ビスイソシアナトシクロヘ
キシルメタン、トリメチルヘキサンジイソシアナート、
テトラメチルキシリレンジイソシアナート、あるいは上
記イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有する化
合物で変性した変性イソシアナート等を挙げることがで
きる。
【0022】上記したこれらの有機ジイソシアナート分
子からイソシアナート基(−N=C=O)を除いた残り
の部分が、本発明の一般式(1)のRで表わされる有機
ジイソシアナート残基として用いられる。また、これら
のジイソシアナート残基はポリカルボジイミド中に1種
類が存在していても2種類以上が混合されて存在してい
ても良いが、このポリカルボジイミド中に含まれるジイ
ソシアナート残基のうち下記一般式(2)[化7]の構
造単位をジイソシアナート残基の全構造単位中5%以上
含有していなくてはならない。
子からイソシアナート基(−N=C=O)を除いた残り
の部分が、本発明の一般式(1)のRで表わされる有機
ジイソシアナート残基として用いられる。また、これら
のジイソシアナート残基はポリカルボジイミド中に1種
類が存在していても2種類以上が混合されて存在してい
ても良いが、このポリカルボジイミド中に含まれるジイ
ソシアナート残基のうち下記一般式(2)[化7]の構
造単位をジイソシアナート残基の全構造単位中5%以上
含有していなくてはならない。
【0023】
【化7】 (ただし、式中kは1〜2,j及びmは1〜5、hは0
〜1の整数を表す。)
〜1の整数を表す。)
【0024】また、上記一般式(1)におけるR’は有
機モノイソシアナート残基(ここで、有機モノイソシア
ナート残基とは、有機モノイソシアナート分子からイソ
シアナート基(−N=C=O)を除いた残りの部分のこ
とをいう。)を表わし、例えば、フェニルイソシアナー
ト、1−ナフチルイソシアナート、炭素数1〜18のア
ルキルイソシアナート、メトキシフェニルイソシアナー
ト等のイソシアナート残基を挙げることができる。ま
た、上記一般式(1)中のnは1以上の整数を表わす。
さらにまた、nが4以上100以下の整数であれば、よ
り好ましい。
機モノイソシアナート残基(ここで、有機モノイソシア
ナート残基とは、有機モノイソシアナート分子からイソ
シアナート基(−N=C=O)を除いた残りの部分のこ
とをいう。)を表わし、例えば、フェニルイソシアナー
ト、1−ナフチルイソシアナート、炭素数1〜18のア
ルキルイソシアナート、メトキシフェニルイソシアナー
ト等のイソシアナート残基を挙げることができる。ま
た、上記一般式(1)中のnは1以上の整数を表わす。
さらにまた、nが4以上100以下の整数であれば、よ
り好ましい。
【0025】本発明におけるポリカルボジイミドの製造
方法は、有機ジイソシアナートをカルボジイミド化の触
媒存在下で反応させて得られるものであり、使用される
有機ジイソシアナートの内、5モル%以上好ましくは1
0モル%以上を一般式(2)で表わされる多環式脂肪族
ジイソシアナートとするものである。多環式脂肪族ジイ
ソシアナートの使用量が5モル%未満であると、重合さ
れたポリカルボジイミドを硬化した際、可撓性が不足し
た硬化物しか得られないため好ましくない。本発明にお
いて用いられる有機ジイソシアナートは、下記一般式
(2)[化8]で表わされる構造単位を有するもの、即
ち多環式脂肪族ジイソシアナート類が好ましく挙げられ
る。
方法は、有機ジイソシアナートをカルボジイミド化の触
媒存在下で反応させて得られるものであり、使用される
有機ジイソシアナートの内、5モル%以上好ましくは1
0モル%以上を一般式(2)で表わされる多環式脂肪族
ジイソシアナートとするものである。多環式脂肪族ジイ
ソシアナートの使用量が5モル%未満であると、重合さ
れたポリカルボジイミドを硬化した際、可撓性が不足し
た硬化物しか得られないため好ましくない。本発明にお
いて用いられる有機ジイソシアナートは、下記一般式
(2)[化8]で表わされる構造単位を有するもの、即
ち多環式脂肪族ジイソシアナート類が好ましく挙げられ
る。
【0026】
【化8】 (ただし、式中kは1〜2,j及びmは1〜5、hは0
〜1の整数を表す。)
〜1の整数を表す。)
【0027】多環式脂肪族ジイソシアナートとしては、
具体的には、例えば下記の化合物が挙げられる。 (1)k=1,h=0のものとしては、 1. 2,5(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 2. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 3. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 4. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 5. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 6. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 7. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 8. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン 等が挙げられる。
具体的には、例えば下記の化合物が挙げられる。 (1)k=1,h=0のものとしては、 1. 2,5(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 2. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 3. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 4. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、 5. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 6. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン、 7. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン、 8. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,1〕ヘプタン 等が挙げられる。
【0028】(2)k=2,h=0のものとしては、 9. 2,5(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、 10. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 11. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 12. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 13. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 14. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、 15. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 16. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 17. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン 等が挙げられる。
〔2,2,2〕オクタン、 10. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
エチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 11. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 12. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 13. 2−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 14. 2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、 15. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン、 16. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、 17. 2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシアナト
ペンチルビシクロ〔2, 2,2〕オクタン 等が挙げられる。
【0029】(3)k=1,h=1のものとしては、 18. 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトメチル)ト
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 19. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトエチル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 20. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 21. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 22. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 23. 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトエチル)ト
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 24. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 25. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 26. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 19. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトエチル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 20. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 21. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 22. 3(4)イソシアナトメチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 23. 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトエチル)ト
リシクロ〔5,2,1, 0 2,6〕デカン、 24. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトプロピルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカ
ン、 25. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトブチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン、 26. 3(4)イソシアナトエチル−8(9)−イソシア
ナトペンチルトリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン
【0030】また、上記のジイソシアナート以外に、
2,4−トリレンジイソシアナート(以下2,6−TD
I)、2,6−トリレン−ジイソシアナート(以下2,
6−TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ナート(以下4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート、2,2’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアナート、メタフェニレンジイソシアナート、パラ
フェニレンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナ
ート、トリジンジイソシアナート、1−メトキシベンゼ
ン−2,4−ジイソシアナート、1−クロロフェニレン
ジイソシアナート、ジフェニルスルフィド−4,4’−
ジイソシアナート、ジフェニルスルホン−4,4’−ジ
イソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシアナー
ト、ジフェニルケトンジイソシアナート、ビフェニルジ
イソシアナート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビ
フェニルジイソシアナート、アントラキノンジイソシア
ナート、トリフェニルメタン−4、4’−ジイソシアナ
ート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアナート、キ
シレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、ビスイソシアナトシクロヘ
キシルメタン、トリメチルヘキサンジイソシアナート、
テトラメチルキシリレンジイソシアナート、あるいは上
記イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有する化
合物で変性した変性イソシアナート等を挙げることがで
きる。
2,4−トリレンジイソシアナート(以下2,6−TD
I)、2,6−トリレン−ジイソシアナート(以下2,
6−TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ナート(以下4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート、2,2’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアナート、メタフェニレンジイソシアナート、パラ
フェニレンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナ
ート、トリジンジイソシアナート、1−メトキシベンゼ
ン−2,4−ジイソシアナート、1−クロロフェニレン
ジイソシアナート、ジフェニルスルフィド−4,4’−
ジイソシアナート、ジフェニルスルホン−4,4’−ジ
イソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシアナー
ト、ジフェニルケトンジイソシアナート、ビフェニルジ
イソシアナート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビ
フェニルジイソシアナート、アントラキノンジイソシア
ナート、トリフェニルメタン−4、4’−ジイソシアナ
ート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアナート、キ
シレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、ビスイソシアナトシクロヘ
キシルメタン、トリメチルヘキサンジイソシアナート、
テトラメチルキシリレンジイソシアナート、あるいは上
記イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有する化
合物で変性した変性イソシアナート等を挙げることがで
きる。
【0031】これらの中でも、特にBCHIは、工業的
に入手しやすく好ましい。これらのジイソシアナートを
単独で用いても2種以上を混合して用いても構わない
が、多環式脂肪族ジイソシアナートが5モル%以上好ま
しくは10モル%以上含有されていなければならない。
に入手しやすく好ましい。これらのジイソシアナートを
単独で用いても2種以上を混合して用いても構わない
が、多環式脂肪族ジイソシアナートが5モル%以上好ま
しくは10モル%以上含有されていなければならない。
【0032】本発明において用いられるカルボジイミド
化触媒は種々のものが使用できるが、1−フェニル−2
−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−1−フェニ
ル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−フェニル−2
−ホスホレン−1−スルフィド、1−エチル−3−メチ
ル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−1−
フェニル−1−ホスファ−3−シクロペンテン−1−オ
キシド、2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニル
ホスホール−1−オキシドや、これらに相当する異性
体、3−ホスホレン類が良好であり、使用されるイソシ
アナート成分全量に対して0.001〜1重量%の範囲
で使用できる。0.001%未満であると重合に時間が
かかりすぎ実用的でなく、1重量%を越えると反応が速
すぎて反応途中にゲル化してしまったり、また、反応途
中にゲル化しない溶液でも保存安定性が著しく低下した
ものしか得られない傾向にある。
化触媒は種々のものが使用できるが、1−フェニル−2
−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−1−フェニ
ル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−フェニル−2
−ホスホレン−1−スルフィド、1−エチル−3−メチ
ル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−1−
フェニル−1−ホスファ−3−シクロペンテン−1−オ
キシド、2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニル
ホスホール−1−オキシドや、これらに相当する異性
体、3−ホスホレン類が良好であり、使用されるイソシ
アナート成分全量に対して0.001〜1重量%の範囲
で使用できる。0.001%未満であると重合に時間が
かかりすぎ実用的でなく、1重量%を越えると反応が速
すぎて反応途中にゲル化してしまったり、また、反応途
中にゲル化しない溶液でも保存安定性が著しく低下した
ものしか得られない傾向にある。
【0033】本発明においてポリカルボジイミドの末端
をモノイソシアナートによって封止して分子量を制御す
ることで、耐熱性の低下を招くことなく、ポリカルボジ
イミド共重合体の溶液の安定性を向上することができ
る。この目的のために用いられるモノイソシアナートと
しては、例えばフェニルイソシアナート、トシルイソシ
アナート、ジメチルフェニルイソシアナート、クロロフ
ェニルイソシアナート、トリフルオロメチルイソシアナ
ート、イソプロピルフェニルイソシアナート、ジイソプ
ロピルフェニルイソシアナート、ナフチルイソシアナー
ト、ベンジルイソシアナート、炭素数1〜10のアルキ
ルイソシアナート等を挙げることができる。このモノイ
ソシアナートは、使用するジイソシアナート成分100
モルに対して2〜25モルの範囲で用いるのが好まし
い。ジイソシアナート成分100モルに対してモノイソ
シアナート成分を2モル未満しか用いないと(式(1)
のn>100の場合)、合成されるポリカルボジイミド
の分子量が大きくなりすぎ、溶液の粘度の上昇及び溶液
の保存安定性の著しい低下をまねく傾向にある。また、
ジイソシアナート成分100モルに対してモノイソシア
ナート成分を25モルを超えて用いると(式(1)のn
<4の場合)、合成されるポリカルボジイミド分子中に
含まれるカルボジイミド結合の数が少なくポリカルボジ
イミドが本来持つ高い耐熱性を発現できない傾向にあ
る。
をモノイソシアナートによって封止して分子量を制御す
ることで、耐熱性の低下を招くことなく、ポリカルボジ
イミド共重合体の溶液の安定性を向上することができ
る。この目的のために用いられるモノイソシアナートと
しては、例えばフェニルイソシアナート、トシルイソシ
アナート、ジメチルフェニルイソシアナート、クロロフ
ェニルイソシアナート、トリフルオロメチルイソシアナ
ート、イソプロピルフェニルイソシアナート、ジイソプ
ロピルフェニルイソシアナート、ナフチルイソシアナー
ト、ベンジルイソシアナート、炭素数1〜10のアルキ
ルイソシアナート等を挙げることができる。このモノイ
ソシアナートは、使用するジイソシアナート成分100
モルに対して2〜25モルの範囲で用いるのが好まし
い。ジイソシアナート成分100モルに対してモノイソ
シアナート成分を2モル未満しか用いないと(式(1)
のn>100の場合)、合成されるポリカルボジイミド
の分子量が大きくなりすぎ、溶液の粘度の上昇及び溶液
の保存安定性の著しい低下をまねく傾向にある。また、
ジイソシアナート成分100モルに対してモノイソシア
ナート成分を25モルを超えて用いると(式(1)のn
<4の場合)、合成されるポリカルボジイミド分子中に
含まれるカルボジイミド結合の数が少なくポリカルボジ
イミドが本来持つ高い耐熱性を発現できない傾向にあ
る。
【0034】本発明のポリカルボジイミド共重合体にお
いて、非プロトン性有機溶媒中でカルボジイミド化の反
応を行なうことによりポリカルボジイミド溶液を得るこ
とができる。この目的で使用する非プロトン性有機溶媒
としてはトルエン、キシレン、ベンゼン、パークレン、
シクロヘキサノン、トリメチルベンゼン、テトラメチル
ベンゼン、炭素数2〜4のアルキルトルエン、炭素数3
〜36のアルキルベンゼン、シメン、ジエチルベンゼ
ン、ナフタリン、テトラヒドロフラン及びジオキサン等
が挙げられ、これらを単独で用いても、2種類以上を混
合して用いても良く、また反応に関与しない第3成分が
混在しても良い。これらの溶媒の使用量は、該溶液中の
ポリカルボジイミドの濃度が1〜90重量%になるよう
に用いる。該濃度が90重量%を超えると粘度が高くな
り、また、溶液の保存安定性も悪くなる。また、該濃度
が1重量%未満になると溶液のほとんどが溶媒となって
しまい、硬化の際に大量の溶媒を蒸発させる必要がある
ため,実用的でない。
いて、非プロトン性有機溶媒中でカルボジイミド化の反
応を行なうことによりポリカルボジイミド溶液を得るこ
とができる。この目的で使用する非プロトン性有機溶媒
としてはトルエン、キシレン、ベンゼン、パークレン、
シクロヘキサノン、トリメチルベンゼン、テトラメチル
ベンゼン、炭素数2〜4のアルキルトルエン、炭素数3
〜36のアルキルベンゼン、シメン、ジエチルベンゼ
ン、ナフタリン、テトラヒドロフラン及びジオキサン等
が挙げられ、これらを単独で用いても、2種類以上を混
合して用いても良く、また反応に関与しない第3成分が
混在しても良い。これらの溶媒の使用量は、該溶液中の
ポリカルボジイミドの濃度が1〜90重量%になるよう
に用いる。該濃度が90重量%を超えると粘度が高くな
り、また、溶液の保存安定性も悪くなる。また、該濃度
が1重量%未満になると溶液のほとんどが溶媒となって
しまい、硬化の際に大量の溶媒を蒸発させる必要がある
ため,実用的でない。
【0035】本発明のポリカルボジイミドは、例えば次
のような方法で製造される。キシレン溶媒中で2,5−
BCDIを60%と2,6−BCDIを40%含有する
混合物20モル部、n−ブチルイソシアナート2モル部
を混合し、混合物中にカルボジイミド化触媒を添加して
攪拌しながら60〜140℃で1〜60時間、カルボジ
イミド化反応を行なうことで製造される。
のような方法で製造される。キシレン溶媒中で2,5−
BCDIを60%と2,6−BCDIを40%含有する
混合物20モル部、n−ブチルイソシアナート2モル部
を混合し、混合物中にカルボジイミド化触媒を添加して
攪拌しながら60〜140℃で1〜60時間、カルボジ
イミド化反応を行なうことで製造される。
【0036】
【実施例】次に実施例を挙げてこの発明をさらに具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。また、実施例及び比較例において得
られたコポリマー及びコポリマーの溶液(以下ワニスと
称する)の分析、物性値は以下の方法で測定した。
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。また、実施例及び比較例において得
られたコポリマー及びコポリマーの溶液(以下ワニスと
称する)の分析、物性値は以下の方法で測定した。
【0037】《平均分子量及び分子量分布》:ワニスを
テトラヒドロフラン(THF)で約0.5重量%に希釈
し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)を用いて分子量分布曲線を測定し、標準分子量ポリ
エチレンオキサイドを基準として重量平均分子量を得
た。
テトラヒドロフラン(THF)で約0.5重量%に希釈
し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)を用いて分子量分布曲線を測定し、標準分子量ポリ
エチレンオキサイドを基準として重量平均分子量を得
た。
【0038】《固形分濃度》:直径5cmのアルミカッ
プに約1gのワニスを展開して精秤し、120℃の窒素
下で2時間、さらに230℃に昇温して1時間乾燥後に
デシケーターに移し、室温になってから重量を精秤す
る。その後、以下の式によって固形分の濃度を算出す
る。
プに約1gのワニスを展開して精秤し、120℃の窒素
下で2時間、さらに230℃に昇温して1時間乾燥後に
デシケーターに移し、室温になってから重量を精秤す
る。その後、以下の式によって固形分の濃度を算出す
る。
【0039】固形分濃度(重量%)=(1−(始めの重
量−乾燥後の重量)/始めの重量)×100
量−乾燥後の重量)/始めの重量)×100
【0040】《5%分解温度》:固形分濃度測定後の試
料を示差熱/熱重量分析装置を用いて空気中、昇温速度
10℃/分でポリマーの5%重量損失温度を測定した。
料を示差熱/熱重量分析装置を用いて空気中、昇温速度
10℃/分でポリマーの5%重量損失温度を測定した。
【0041】《可撓性》:直径0.5mmの銅線にワニ
スを付着させ、フェルトで拭き取り後300℃、15秒
間硬化させる工程を7回繰り返した後、直径2.5,
2.0,1.5,1.0,0.5mmのステンレス棒
(以下それぞれ5d、4d、3d、2d、1dと表わ
す)に360°の巻きつけを行ない、銅線の被膜がどの
径に巻きつけたときに割れが生じるかを観察した。
スを付着させ、フェルトで拭き取り後300℃、15秒
間硬化させる工程を7回繰り返した後、直径2.5,
2.0,1.5,1.0,0.5mmのステンレス棒
(以下それぞれ5d、4d、3d、2d、1dと表わ
す)に360°の巻きつけを行ない、銅線の被膜がどの
径に巻きつけたときに割れが生じるかを観察した。
【0042】《残存イソシアナート検査》:重合中溶液
の一部を採取し、岩塩板にはさみ赤外吸収スペクトル測
定装置(IR)を用いてイソシアナートの赤外吸収ピー
クを観察する。なお、反応は、同ピークが見られなくな
るまで続けた。
の一部を採取し、岩塩板にはさみ赤外吸収スペクトル測
定装置(IR)を用いてイソシアナートの赤外吸収ピー
クを観察する。なお、反応は、同ピークが見られなくな
るまで続けた。
【0043】実施例1 攪拌機、温度計、冷却コンデンサーを備えた1000m
lセパラブルフラスコ中に2,5(6)−ジ(イソシア
ナトメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプタン70.0
g(商品名;NBDI,三井東圧化学(株)製)、n−
ブチルイソシアナート 4.5g[0.045 モル]
(東京化成工業(株)製)、キシレン140.0g、
2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホー
ル−1−オキシド0.2g(MERCK社製)を入れ、
気相部に窒素ガスを流しながら攪拌・昇温を行なう。内
温を120℃になるように維持しながら30時間反応を
続けたところ、微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を
得た。
lセパラブルフラスコ中に2,5(6)−ジ(イソシア
ナトメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプタン70.0
g(商品名;NBDI,三井東圧化学(株)製)、n−
ブチルイソシアナート 4.5g[0.045 モル]
(東京化成工業(株)製)、キシレン140.0g、
2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホー
ル−1−オキシド0.2g(MERCK社製)を入れ、
気相部に窒素ガスを流しながら攪拌・昇温を行なう。内
温を120℃になるように維持しながら30時間反応を
続けたところ、微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を
得た。
【0044】この溶液の一部を取り出し、固形分濃度を
測定した結果30.3%であった。また、固形分を23
0℃で熱キュアーした後、熱分析したところ、5%分解
温度は380℃で、GPCによる重量平均分子量は約3
000であった。可撓性の試験では、1dの巻きつけに
おいてもヒビ割れることなく良好であった。IR分析の
結果、イソシアナート基に由来する2260cm-1のピ
ークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する21
40cm-1のピークが観察された。
測定した結果30.3%であった。また、固形分を23
0℃で熱キュアーした後、熱分析したところ、5%分解
温度は380℃で、GPCによる重量平均分子量は約3
000であった。可撓性の試験では、1dの巻きつけに
おいてもヒビ割れることなく良好であった。IR分析の
結果、イソシアナート基に由来する2260cm-1のピ
ークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する21
40cm-1のピークが観察された。
【0045】得られたポリカルボジイミド溶液を10m
mHgの減圧下、140℃、1時間の条件で溶媒のキシ
レンを除去し、残った固形分をJ.Appl.Polm.Sci.,vol.1
4,35[1970]に記載される方法に従って水酸化カリウム水
溶液で加水分解し、これにエーテルを加えてエーテル相
に抽出し、該エーテル相をガスクロマトグラフィー質量
分析計(GC−MS)で分析したところ、2,5(6)
−ジ(アミノメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプタン
(以下、BCHAと略す。)のピークを確認した。そこ
でそれらアミン類の濃度既知の試料を用いて検量線を作
成して2,5−ジ(アミノメチル)ビシクロ〔2,2,
1〕ペプタン、2,6−ジ(アミノメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン及びn−ブチルアミンがそれぞ
れ52モル%、32モル%、12モル%であることを確
認した。これにより、一般式(2)に表わされる構造単
位を有する有機ジイソシアナートに由来する組成が84
モル%含まれていることが確認された。
mHgの減圧下、140℃、1時間の条件で溶媒のキシ
レンを除去し、残った固形分をJ.Appl.Polm.Sci.,vol.1
4,35[1970]に記載される方法に従って水酸化カリウム水
溶液で加水分解し、これにエーテルを加えてエーテル相
に抽出し、該エーテル相をガスクロマトグラフィー質量
分析計(GC−MS)で分析したところ、2,5(6)
−ジ(アミノメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプタン
(以下、BCHAと略す。)のピークを確認した。そこ
でそれらアミン類の濃度既知の試料を用いて検量線を作
成して2,5−ジ(アミノメチル)ビシクロ〔2,2,
1〕ペプタン、2,6−ジ(アミノメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ペプタン及びn−ブチルアミンがそれぞ
れ52モル%、32モル%、12モル%であることを確
認した。これにより、一般式(2)に表わされる構造単
位を有する有機ジイソシアナートに由来する組成が84
モル%含まれていることが確認された。
【0046】実施例2 3(4),8(9)−ジ(イソシアナトメチル)トリシ
クロ〔5,2,1,02,6 〕デカン(以下、TCDIと
略す。)83.4gを用いた以外は実施例1と同様に、
微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR分析
の結果、イソシアナート基に由来する2260cm-1の
ピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する2
140cm-1のピークが観察された。
クロ〔5,2,1,02,6 〕デカン(以下、TCDIと
略す。)83.4gを用いた以外は実施例1と同様に、
微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR分析
の結果、イソシアナート基に由来する2260cm-1の
ピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する2
140cm-1のピークが観察された。
【0047】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、3(4),8(9)ージ(アミノメ
チル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6 〕デカン(以
下、TCDAと略す。)のピークを確認した。その確認
されたアミン類の検量線を作成して分析した結果、3,
8(9)−ジ(アミノメチル)トリシクロ〔5,2,
1,0 2,6 〕デカン、4,8(9)−ジ(アミノメチ
ル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6 〕デカンがそれ
ぞれ53モル%、35モル%であり、一般式(2)に表
わされる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由来
する組成が88モル%含まれていることを確認した。分
析・物性値は、表−1に示す。
で分析したところ、3(4),8(9)ージ(アミノメ
チル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6 〕デカン(以
下、TCDAと略す。)のピークを確認した。その確認
されたアミン類の検量線を作成して分析した結果、3,
8(9)−ジ(アミノメチル)トリシクロ〔5,2,
1,0 2,6 〕デカン、4,8(9)−ジ(アミノメチ
ル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6 〕デカンがそれ
ぞれ53モル%、35モル%であり、一般式(2)に表
わされる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由来
する組成が88モル%含まれていることを確認した。分
析・物性値は、表−1に示す。
【0048】実施例3 ノルボルナンジイソシアナトメチル(以下、NBDIと
略す。)35.0gとTCDI41.7gを用いた以外
は、実施例1と同様に、微黄色透明なポリカルボジイミ
ド溶液を得た。IR分析の結果、イソシアナート基に由
来する2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジ
イミド結合に由来する2140cm-1のピークが観察さ
れた。
略す。)35.0gとTCDI41.7gを用いた以外
は、実施例1と同様に、微黄色透明なポリカルボジイミ
ド溶液を得た。IR分析の結果、イソシアナート基に由
来する2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジ
イミド結合に由来する2140cm-1のピークが観察さ
れた。
【0049】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、ノルボルナンジアミノメチル(以
下、NBDAと略す。)とTCDAのピークを確認し
た。その確認されたアミン類の検量線を作成して分析し
た結果、NBDAとTCDAがそれぞれ45モル%、4
3モル%であり、一般式(2)に表わされる構造単位を
有する有機ジイソシアナートに由来する組成が88モル
%含まれていることを確認した。分析・物性値は表−1
に示す。
で分析したところ、ノルボルナンジアミノメチル(以
下、NBDAと略す。)とTCDAのピークを確認し
た。その確認されたアミン類の検量線を作成して分析し
た結果、NBDAとTCDAがそれぞれ45モル%、4
3モル%であり、一般式(2)に表わされる構造単位を
有する有機ジイソシアナートに由来する組成が88モル
%含まれていることを確認した。分析・物性値は表−1
に示す。
【0050】実施例4 NBDI56.0g,TCDI16.7gを用いた以外
は実施例1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶
液を得た。IR分析の結果、イソシアナート基に由来す
る2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミ
ド結合に由来する2140cm-1のピークが観察され
た。
は実施例1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶
液を得た。IR分析の結果、イソシアナート基に由来す
る2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミ
ド結合に由来する2140cm-1のピークが観察され
た。
【0051】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、NBDAとTCDAのピークを確認
した。その確認されたアミン類の検量線を作成して分析
した結果、NBDAとTCDAがそれぞれ70モル%、
17モル%であり、一般式(2)に表わされる構造単位
を有する有機ジイソシアナートに由来する組成が87モ
ル%含まれていることを確認した。分析・物性値は表−
1に示す。
で分析したところ、NBDAとTCDAのピークを確認
した。その確認されたアミン類の検量線を作成して分析
した結果、NBDAとTCDAがそれぞれ70モル%、
17モル%であり、一般式(2)に表わされる構造単位
を有する有機ジイソシアナートに由来する組成が87モ
ル%含まれていることを確認した。分析・物性値は表−
1に示す。
【0052】実施例5 NBDI63.0g、イソホロンジイソシアナート(以
下、IPDIと略す。)7.5gを用いた以外は、実施
例1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得
た。IR分析の結果、イソシアナート基に由来する22
60cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合
に由来する2140cm-1のピークが観察された。
下、IPDIと略す。)7.5gを用いた以外は、実施
例1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得
た。IR分析の結果、イソシアナート基に由来する22
60cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合
に由来する2140cm-1のピークが観察された。
【0053】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、NBDAとイソホロンジアミンのピ
ークを確認した。その確認されたアミン類の検量線を作
成して分析した結果、NBDAとイソホロンジアミンが
それぞれ81モル%、8モル%であり、一般式(2)に
表わされる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由
来する組成が89モル%含まれていることを確認した。
分析・物性値を表−1に示す。
で分析したところ、NBDAとイソホロンジアミンのピ
ークを確認した。その確認されたアミン類の検量線を作
成して分析した結果、NBDAとイソホロンジアミンが
それぞれ81モル%、8モル%であり、一般式(2)に
表わされる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由
来する組成が89モル%含まれていることを確認した。
分析・物性値を表−1に示す。
【0054】実施例6 実施例1のキシレンの代わりにトルエン140.0gを
用いた以外は、実施例1と同様に、微黄色透明なポリカ
ルボジイミド溶液を得た。IR分析の結果、イソシアナ
ート基に由来する2260cm-1のピークは殆ど消失
し、カルボジイミド結合に由来する2140cm-1のピ
ークが観察された。
用いた以外は、実施例1と同様に、微黄色透明なポリカ
ルボジイミド溶液を得た。IR分析の結果、イソシアナ
ート基に由来する2260cm-1のピークは殆ど消失
し、カルボジイミド結合に由来する2140cm-1のピ
ークが観察された。
【0055】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、2,5−ジ(アミノメチル)ビシク
ロ〔2,2,1〕ペプタン、2,6−ジ(アミノメチ
ル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプタンのピークを確認し
た。その確認されたアミン類の検量線を作成して分析し
た結果、2,5−ジ(アミノメチル)ビシクロ〔2,
2,1〕ペプタン、2,6−ジ(アミノメチル)ビシク
ロ〔2,2,1〕ペプタンがそれぞれ53モル%、35
モル%であり、一般式(2)に表わされる構造単位を有
する有機ジイソシアナートに由来する組成が88モル%
含まれていることを確認した。分析・物性値を表−1に
示す。
で分析したところ、2,5−ジ(アミノメチル)ビシク
ロ〔2,2,1〕ペプタン、2,6−ジ(アミノメチ
ル)ビシクロ〔2,2,1〕ペプタンのピークを確認し
た。その確認されたアミン類の検量線を作成して分析し
た結果、2,5−ジ(アミノメチル)ビシクロ〔2,
2,1〕ペプタン、2,6−ジ(アミノメチル)ビシク
ロ〔2,2,1〕ペプタンがそれぞれ53モル%、35
モル%であり、一般式(2)に表わされる構造単位を有
する有機ジイソシアナートに由来する組成が88モル%
含まれていることを確認した。分析・物性値を表−1に
示す。
【0056】実施例7 NBDI70.0g、ヘキシルイソシアナート5.7g
[0.045モル ]、キシレン140.0gを用い、
反応時間を32時間とした以外は実施例1と同様にし
て、淡黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR
分析の結果、イソシアナート基に由来する2260cm
-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来す
る2140cm-1のピークが観察された。
[0.045モル ]、キシレン140.0gを用い、
反応時間を32時間とした以外は実施例1と同様にし
て、淡黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR
分析の結果、イソシアナート基に由来する2260cm
-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来す
る2140cm-1のピークが観察された。
【0057】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、NBDAとヘキシルアミンのピーク
を確認した。その確認されたアミン類の検量線を作成し
て分析した結果、NBDAとヘキシルアミンがそれぞれ
84モル%、12モル%であり、一般式(2)に表わさ
れる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由来する
組成が84モル%含まれていることを確認した。分析・
物性値を表−1に示す。
で分析したところ、NBDAとヘキシルアミンのピーク
を確認した。その確認されたアミン類の検量線を作成し
て分析した結果、NBDAとヘキシルアミンがそれぞれ
84モル%、12モル%であり、一般式(2)に表わさ
れる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由来する
組成が84モル%含まれていることを確認した。分析・
物性値を表−1に示す。
【0058】実施例8 NBDI70.0g、n−ブチルイソシアナート4.5
g[0.045モル]、キシレン200.0g、2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホール−1
−オキシド0.09gを用いて反応を32時間行った以
外は、実施例1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミ
ド溶液を得た。IR分析の結果、イソシアナート基に由
来する2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジ
イミド結合に由来する2140cm-1のピークが観察さ
れた。
g[0.045モル]、キシレン200.0g、2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホール−1
−オキシド0.09gを用いて反応を32時間行った以
外は、実施例1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミ
ド溶液を得た。IR分析の結果、イソシアナート基に由
来する2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジ
イミド結合に由来する2140cm-1のピークが観察さ
れた。
【0059】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、NBDAとn−ブチルアミンのピー
クを確認した。その確認されたアミン類の検量線を作成
して分析した結果、NBDAとn−ブチルアミンがそれ
ぞれ89モル%、11モル%であり、一般式(2)に表
わされる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由来
する組成が89モル%含まれていることを確認した。分
析・物性値を表−1に示す。
で分析したところ、NBDAとn−ブチルアミンのピー
クを確認した。その確認されたアミン類の検量線を作成
して分析した結果、NBDAとn−ブチルアミンがそれ
ぞれ89モル%、11モル%であり、一般式(2)に表
わされる構造単位を有する有機ジイソシアナートに由来
する組成が89モル%含まれていることを確認した。分
析・物性値を表−1に示す。
【0060】実施例9 NBDI35.0g,TCDI41.7g,n−ブチル
イソシアナート 4.5g[0.045モル]、2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホール−1
−オキシド0.21g、トルエン200.0gを用いて
反応を35時間行った以外は、実施例1と同様に微黄色
透明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR分析の結
果、イソシアナート基に由来する2260cm-1のピー
クは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する214
0cm-1のピークが観察された。
イソシアナート 4.5g[0.045モル]、2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホール−1
−オキシド0.21g、トルエン200.0gを用いて
反応を35時間行った以外は、実施例1と同様に微黄色
透明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR分析の結
果、イソシアナート基に由来する2260cm-1のピー
クは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する214
0cm-1のピークが観察された。
【0061】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、NBDA、TCDA及びn−ブチル
アミンのピークを確認した。その確認されたアミン類の
検量線を作成して分析した結果、NBDA、TCDA及
びn−ブチルアミンがそれぞれ45モル%、43モル
%、12モル%であり、一般式(2)に表わされる構造
単位を有する有機ジイソシアナートに由来する組成が8
8モル%含まれていることを確認した。分析・物性値を
表−1に示す。
で分析したところ、NBDA、TCDA及びn−ブチル
アミンのピークを確認した。その確認されたアミン類の
検量線を作成して分析した結果、NBDA、TCDA及
びn−ブチルアミンがそれぞれ45モル%、43モル
%、12モル%であり、一般式(2)に表わされる構造
単位を有する有機ジイソシアナートに由来する組成が8
8モル%含まれていることを確認した。分析・物性値を
表−1に示す。
【0062】比較例1 キシリレンジイソシアナート(以下、XDI略す。)6
3.8g、n−ブチルイソシアナート4.5gを用いて
反応を20時間行った以外は実施例1と同様に微黄色透
明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR分析の結果、
イソシアナート基に由来する2260cm-1のピークは
殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する2140c
m-1のピークが観察された。
3.8g、n−ブチルイソシアナート4.5gを用いて
反応を20時間行った以外は実施例1と同様に微黄色透
明なポリカルボジイミド溶液を得た。IR分析の結果、
イソシアナート基に由来する2260cm-1のピークは
殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来する2140c
m-1のピークが観察された。
【0063】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、キシリレンジアミンとn−ブチルア
ミンのピークを確認した。その確認されたアミン類の検
量線を作成して分析した結果、キシリレンジアミンとn
−ブチルアミンがそれぞれ81モル%、11モル%であ
ることを確認した。分析・物性値は表−1に示す。
で分析したところ、キシリレンジアミンとn−ブチルア
ミンのピークを確認した。その確認されたアミン類の検
量線を作成して分析した結果、キシリレンジアミンとn
−ブチルアミンがそれぞれ81モル%、11モル%であ
ることを確認した。分析・物性値は表−1に示す。
【0064】比較例2 IPDI75.3g、n−ブチルイソシアナート4.5
0gを用いて反応を、40時間行った以外は実施例1と
同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得た。I
R分析の結果、イソシアナート基に由来する2260c
m-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来
する2140cm-1のピークが観察された。
0gを用いて反応を、40時間行った以外は実施例1と
同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得た。I
R分析の結果、イソシアナート基に由来する2260c
m-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合に由来
する2140cm-1のピークが観察された。
【0065】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、イソホロンジアミンとn−ブチルア
ミンのピークを確認した。その確認されたアミン類の検
量線を作成して分析した結果、イソホロンジアミンとn
−ブチルアミンがそれぞれ91モル%、9モル%である
ことを確認した。分析・物性値は表−1に示す。
で分析したところ、イソホロンジアミンとn−ブチルア
ミンのピークを確認した。その確認されたアミン類の検
量線を作成して分析した結果、イソホロンジアミンとn
−ブチルアミンがそれぞれ91モル%、9モル%である
ことを確認した。分析・物性値は表−1に示す。
【0066】比較例3 テトラメチルキシリレンジイソシアナート(以下、TM
XDIと略す。)82.9g、n−ブチルイソシアナー
ト4.5gを用いて反応を60時間行った以外は実施例
1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得
た。IR分析の結果、イソシアナート基に由来する22
60cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合
に由来する2140cm-1のピークが観察された。
XDIと略す。)82.9g、n−ブチルイソシアナー
ト4.5gを用いて反応を60時間行った以外は実施例
1と同様に微黄色透明なポリカルボジイミド溶液を得
た。IR分析の結果、イソシアナート基に由来する22
60cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイミド結合
に由来する2140cm-1のピークが観察された。
【0067】実施例1と同様に加水分解し、GC−MS
で分析したところ、テトラメチルキシリレンジアミンと
n−ブチルアミンのピークを確認した。その確認された
アミン類の検量線を作成して分析した結果、テトラメチ
ルキシリレンジアミンとn−ブチルアミンがそれぞれ8
1モル%、11モル%であることを確認した。分析・物
性値は表−1に示す。
で分析したところ、テトラメチルキシリレンジアミンと
n−ブチルアミンのピークを確認した。その確認された
アミン類の検量線を作成して分析した結果、テトラメチ
ルキシリレンジアミンとn−ブチルアミンがそれぞれ8
1モル%、11モル%であることを確認した。分析・物
性値は表−1に示す。
【0068】比較例4 攪拌機、温度計、冷却コンデンサーを備えた1000m
lセパラブルフラスコ中に、T−80(商品名:コスモ
ネート T−80、三井東圧化学(株)製;2,4−M
DIと2,6−MDIがそれぞれ80%、20%の混合
物)を190.4g、ポリエーテルジオール(商品名;
Diol1000,三井東圧化学(株)製,重量平均分
子量1000)、キシレン490.0gを入れて撹袢し
ながら、80℃、1時間ポリエーテルジオールとTDI
とのウレタン化反応を行なった後、フェニルイソシアナ
ート15.2g、2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−
フェニルホスホール−1−オキシド0.185gを追加
して装入し、105℃、8時間カルボジイミド化の反応
を行い、淡黄色透明の部分ウレタン変性ポリカルボジイ
ミド溶液を得た。
lセパラブルフラスコ中に、T−80(商品名:コスモ
ネート T−80、三井東圧化学(株)製;2,4−M
DIと2,6−MDIがそれぞれ80%、20%の混合
物)を190.4g、ポリエーテルジオール(商品名;
Diol1000,三井東圧化学(株)製,重量平均分
子量1000)、キシレン490.0gを入れて撹袢し
ながら、80℃、1時間ポリエーテルジオールとTDI
とのウレタン化反応を行なった後、フェニルイソシアナ
ート15.2g、2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−
フェニルホスホール−1−オキシド0.185gを追加
して装入し、105℃、8時間カルボジイミド化の反応
を行い、淡黄色透明の部分ウレタン変性ポリカルボジイ
ミド溶液を得た。
【0069】IR分析の結果、イソシアナート基に由来
する2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイ
ミド結合に由来する2140cm-1のピークが観察さ
れ、また1740cm-1にウレタン結合に由来するピー
クが観察された。分析・物性値を表−1に示す。
する2260cm-1のピークは殆ど消失し、カルボジイ
ミド結合に由来する2140cm-1のピークが観察さ
れ、また1740cm-1にウレタン結合に由来するピー
クが観察された。分析・物性値を表−1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】本発明によるポリカルボジイミド共重合
体は、耐熱性の低下を伴わずに、可撓性を向上でき、ま
た、溶液状で提供できるため、これまで成型加工が困難
であったために使用できなかった分野、例えば電線の耐
熱絶縁被覆や、紙にコーティングしたり、含浸したりし
て耐熱紙を作製する分野等への適用が可能になり、産業
上の利用価値は極めて高い。
体は、耐熱性の低下を伴わずに、可撓性を向上でき、ま
た、溶液状で提供できるため、これまで成型加工が困難
であったために使用できなかった分野、例えば電線の耐
熱絶縁被覆や、紙にコーティングしたり、含浸したりし
て耐熱紙を作製する分野等への適用が可能になり、産業
上の利用価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 恵子 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 名郷 卓 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】下記一般式(1)[化1]で表わされる構
造を有するポリカルボジイミド共重合体。 【化1】 R’−N=C=N−(R−N=C=N−)n−R’ (1) (ただし、式中nは1以上の整数を表し、R’はモノイ
ソシアナート残基を表す。また、Rは有機ジイソシアナ
ート残基を表わし、該有機ジイソシアナート残基は、下
記一般式(2)[化2]で表わされる構造単位を該有機
ジイソシアナート残基の全構造単位のうち5%以上含有
する。) 【化2】 (ただし、式中kは1〜2,j及びmは1〜5、hは0
〜1の整数を表す。) - 【請求項2】一般式(1)[化1]で表わされる構造を
有するポリカルボジイミド共重合体において、nが4以
上100以下の整数であることを特徴とする請求項1記
載のポリカルボジイミド共重合体。 - 【請求項3】有機ジイソシアナート残基が、2,5
(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,
1〕ペプタンまたは3(4),8(9)−ジ(イソシア
ナトメチル)トリシクロ〔5,2,1,0 2,6〕デカン
のそれぞれのイソシアナート残基の群から選ばれる1種
又はそれ以上であることを特徴とする請求項1又は2記
載のポリカルボジイミド共重合体。 - 【請求項4】有機ジイソシアナートに触媒を作用させて
得られるポリカルボジイミドであって、末端がモノイソ
シアナートで封止されていることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のポリカルボジイミド共重合体。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のポリカル
ボジイミド共重合体を非プロトン性有機溶媒中に溶解し
てなるポリカルボジイミド共重合体の溶液。 - 【請求項6】非プロトン性有機溶媒が、トルエン,キシ
レン,ベンゼン,パークレン,シクロヘキサノン,トリ
メチルベンゼン,テトラメチルベンゼン,炭素数2〜4
のアルキルトルエン、炭素数3〜36のアルキルベンゼ
ン,シメン,ジエチルベンゼン,ナフタリン,テトラヒ
ドロフラン及びジオキサンの群より選ばれる1種又はそ
れ以上の混合物であることを特徴とする請求項5記載の
ポリカルボジイミド共重合体の溶液。 - 【請求項7】ポリカルボジイミド共重合体が、ジイソシ
アナートに触媒を作用させて得られることを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載のポリカルボジイミド共
重合体の製造方法。 - 【請求項8】ポリカルボジイミド共重合体が、非プロト
ン性有機溶媒中で反応して得られることを特徴とする請
求項5または6に記載のポリカルボジイミド共重合体の
溶液の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056650A JPH10251406A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | ポリカルボジイミド共重合体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056650A JPH10251406A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | ポリカルボジイミド共重合体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251406A true JPH10251406A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13033249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9056650A Pending JPH10251406A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | ポリカルボジイミド共重合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10251406A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004296429A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-21 | Nitto Denko Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子とこの素子を用いた面光源および表示装置 |
US7722965B2 (en) | 2003-12-26 | 2010-05-25 | Nitto Denko Corporation | Electroluminescence device, planar light source and display using the same |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP9056650A patent/JPH10251406A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004296429A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-21 | Nitto Denko Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子とこの素子を用いた面光源および表示装置 |
US7722965B2 (en) | 2003-12-26 | 2010-05-25 | Nitto Denko Corporation | Electroluminescence device, planar light source and display using the same |
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